JP2023507064A - タンパク質に由来するアミノ酸の生物学的利用能の上昇に使用するための菌株を含む組成物 - Google Patents

タンパク質に由来するアミノ酸の生物学的利用能の上昇に使用するための菌株を含む組成物 Download PDF

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Abstract

本発明は、タンパク質、好ましくは植物起源のタンパク質に由来するアミノ酸の血中生物学的利用能の上昇に使用するための組成物であって、少なくとも1種の菌株、好ましくはラクトバチルス・パラカセイDG(登録商標) CNCM I-1572および/またはラクトバチルス・パラカセイLPC-S01(商標) DSM 26760を含むかまたはからなる混合物Mを含む、組成物に関する。さらに、本発明は、少なくとも1種のタンパク質、好ましくは植物起源のタンパク質、またはペプチドもしくはアミノ酸をさらに含む、使用のための該組成物に関する。最後に、本発明は、タンパク質、好ましくは植物起源のものと、少なくとも1種の菌株の該混合物Mとを含む、食品製品に関する。

Description

本発明は、タンパク質、好ましくは植物起源のタンパク質に由来するアミノ酸の血中生物学的利用能の上昇に使用するための組成物であって、少なくとも1種の菌株、好ましくはラクトバチルス・パラカセイ(Lactobacillus paracasei)DG(登録商標) CNCM I-1572および/またはラクトバチルス・パラカセイLPC-S01(商標) DSM 26760[例えばAminoAlta(商標)、Sofar S.p.a(イタリア)による登録商標]を含むかまたはからなる混合物Mを含む、組成物に関する。
さらに、本発明は、少なくとも1種のタンパク質、好ましくは植物起源のタンパク質、またはペプチドもしくはアミノ酸をさらに含む、使用のための該組成物に関する。
最後に、本発明は、タンパク質、好ましくは植物起源のものと、少なくとも1種の菌株、好ましくはラクトバチルス・パラカセイDG(登録商標) CNCM I-1572および/またはラクトバチルス・パラカセイLPC-S01(商標) DSM 26760を含むかまたはからなる該混合物Mとを含む、食品製品に関する。
タンパク質は、生物の必須の部分であり、アミノ酸と呼ばれ、ペプチド結合を通じて互いに結合する、より単純な分子の集合体によって形成される。いくつかの反応を通じて、私たち有機体は必要なタンパク質を、食物が含有する個別のアミノ酸から出発して、自律的に合成することができる。多くのタンパク質は酵素のカテゴリの一部であり、その機能は、有機体の代謝に不可欠の生化学的反応を触媒することである。筋肉中のアクチンおよびミオシン、骨および組織中のコラーゲン、ならびに細胞骨格の成分など、構造的および機械的機能を有するものもある。細胞間および細胞内信号の伝達、免疫応答、細胞接着機構、細胞分裂サイクルにおける重要な媒介物質であるタンパク質もある。
タンパク質は、それ自体を吸収すること、および循環内に輸送することができないため、胃腸管の内腔に存在するいくつかの酵素が消化に介入して、個別のアミノ酸に分解する。消化プロセス中に、大部分のタンパク質は完全に分解して、個別のアミノ酸となる。これらの巨大分子の消化は胃で始まり、そこでは、ペプシノゲンと塩酸とが組み合わさった作用によって、オリゴペプチド(10未満の単位によって形成されるアミノ酸短鎖)が形成される。このような消化は、次いで、エンドペプチダーゼとエキソペプチダーゼとに区分することができる、膵臓起源の腸プロテアーゼによって完了する。具体的には、前述のタンパク質の消化は、小腸の微絨毛に存在するエキソペプチダーゼの作用のために腸レベルで完了し、個別のアミノ酸、ジペプチド、およびトリペプチドが形成され、これにより、Na+またはH+輸送機構によって、粘膜レベルで吸収することができる。
小腸のレベルに存在する腸内細菌叢、とりわけ乳酸菌は、ペプチドのさらなる消化にも寄与し、プロテアーゼによって完全には加水分解されていないペプチドにも作用する。摂取したペプチドの約5%に等しい少量のペプチドのみが結腸に到達し、そこで常在菌叢(乳酸菌およびビフィズス菌)の作用に供される。
ひとたび吸収されると、個別のアミノ酸は、特定のキャリアによって肝臓に輸送され、この場合、アミノ酸は、
それ自体で使用して、免疫応答、ホルモンおよびビタミンの合成、神経インパルスの伝達、エネルギーの産生において、ならびに多くの代謝プロセスにおける触媒として介入することができ、細胞構造の成長、維持および再構築のための材料を有機体に提供することを狙いとする、消化プロセスの反対のプロセスであるタンパク質合成に関与することができ、過剰に存在する場合、エネルギー目的(糖新生)または蓄積脂肪への変換のために使用することができる。
人体は日々タンパク質を分解し、他のタンパク質を合成している。このプロセスは、タンパク質の回転として定義される。通常のタンパク質摂取量では、回転したタンパク質のわずか4%が失われうる。この状態はタンパク質摂取量によって、したがって、日々のタンパク質供給の多さまたは少なさによって、制御することができる。窒素バランスとは、体内に導入される窒素(食物タンパク質から)の量と、失われる窒素とを比較したものである。ヒトが失われるよりも多くの窒素を取り入れると、正の窒素バランスが生じると言われ、体内に窒素が蓄積される。ヒトが失われるのと同量の窒素を取り入れると、均衡した窒素バランス状態が生じると言われ、ヒトが取り入れるよりも多くの窒素を失うと、これは負の窒素バランスの場合であり、体のタンパク質を失う。
タンパク質所要量は、毎日の窒素の損失を補償し、一致させて、ヒトが窒素バランスを維持するのに必要な、食物タンパク質の量として定義される。言い換えれば、タンパク質所要量とは、私たちの体がエネルギーの必要性を満たし、良好な健康を維持するために必要なタンパク質の量である。これらの量は、年齢、性別、健康状態、作業活動またはスポーツ活動などのいくつかの因子に応じて変動する。ヒトの平均的なタンパク質所要量は、年齢に反比例する。例えば、新生児では約2g/kg/日であり、5歳では約1.5g/kg/日であり、思春期~成人年齢では約1.2g/kg/日である。
軽度のタンパク質欠乏では、代謝効率の減少(例えば、出血のしやすさ、傷の治癒の遅さ等)、血中の小体要素(corpusculated element)の減少、体重減少(筋肉減少の結果として)、筋肉容量の減少、早期疲労、集中困難および学習困難、気分不良、筋肉痛および/または関節痛および/または骨痛、血糖値の変化、感染症へのかかりやすさの上昇を生じることがある。
より頻繁ではないが、軽度のタンパク質欠乏では、不安(神経伝達物質の合成の変化に起因する)、運動性能の低下(訓練刺激の補償の減少)、睡眠における変化(トリプトファンおよびセロトニン合成の変化によって生じうるという仮説がある)、消化不全(タンパク質によって、消化酵素の天然合成が可能となる)を生じることもある。
さらに、タンパク質欠乏は、筋肉の消耗(エネルギーを産生するための、筋肉タンパク質の自己消化からなる)、筋肉の質量および強度の減少、ならびに有機体の全タンパク質系成分、例えば、爪、毛髪、皮膚、酵素、神経伝達物質、ホルモン、免疫グロブリンの甚だしい減少など、より深刻な症状または障害または疾病を発生させることがある。
タンパク質は、必要なタンパク質を合成することができるように、大きな割合のアミノ酸が有機体の細胞に到達する場合に消化しやすい。
しかしながら、有機体によってすべてのタンパク質が同等によく使用されるわけではなく、タンパク質の生物学的利用能はタンパク質供給源に応じて変動する。実際のところ、動物性タンパク質のほぼ100%が腸で吸収に供される一方、植物性タンパク質は遥かに低い吸収率を有し、レンズマメでは52%、ヒヨコマメでは70%、コムギでは36%である。
さらに、動物性タンパク質とは異なり、エンドウタンパク質などの大部分の植物性タンパク質は、メチオニン含有率の低さのために不完全であり、特に、エンドウタンパク質は、筋肉の健康に重大な役割を果たす分枝鎖アミノ酸(BCAA)をより少量で含有する。さらに、植物性タンパク質は、筋肉の健康に必須のアミノ酸の1つであるロイシンを、より少なく含有する。このアミノ酸は、筋肉のタンパク質合成を活性化するために特に重要である。最後に、植物起源のタンパク質同士で、吸収動態および吸収されるアミノ酸の量が異なることを指摘されるべきである。
倫理的理由と健康上の理由との両方のために、植物起源のタンパク質の多くの消費、および/または動物起源のタンパク質の少ない消費が、集団において現在観測されている。この植物起源タンパク質の消費の上昇、または一般に、動物起源タンパク質の消費の少なさでは、対象はしばしば、必要な1日の平均タンパク質所要量を満たすことができない。
さらに、例えば、スポーツ活動、または妊娠もしくは授乳、または特定の健康状態など、多くのタンパク質所要量が要求される生活条件では、対象は、1日の平均タンパク質所要量の上昇が必要となりうる。
米国特許公開第2019/0192590号の文献には、必要とする対象において、タンパク質の吸収または生物学的利用能を上昇させるための、プロバイオティック菌株の使用が記載されている。しかしながら、米国特許公開第2019/0192590号には、タンパク質に由来する、ましてや植物起源のタンパク質に由来する少なくとも1種のアミノ酸の血中生物学的利用能の上昇は、記載も開示もされていない。
そのため、特に、低い吸収度を有する、植物起源のものを主とするタンパク質の消費による食事において、1日の平均タンパク質所要量を満たすための効率的な解決策を提供する必要性は、大きいままである。言い換えれば、タンパク質および/もしくはタンパク質派生物、特に植物起源のタンパク質の胃腸での吸収、ならびに/または該タンパク質に由来するアミノ酸の血中生物学的利用能を、上昇させるかまたは増強する必要性が生じている。この必要性は(排他的なものではないが、特に)タンパク質欠乏に関係するかもしくは由来する疾病、障害および/もしくは症状を患う対象、または多くの平均タンパク質所要量を必要とする対象、ならびにスポーツをする男性/スポーツをする女性、ベジタリアンおよびヴィーガンなどの対象について感じられる。
言い換えれば、植物性タンパク質の供給源を摂取した後の血中アミノ酸濃度を上昇させることができ、したがって組成的欠乏を克服することができる栄養戦略の探索に、強い関心が持たれている。
このような必要性は、タンパク質欠乏に関係するかもしくは由来する疾病、障害および/もしくは症状を患う対象、または身体的条件もしくは身体的活動に起因して、大きな1日の平均タンパク質必要量を必要とする対象、例えば、スポーツをする対象、大きな身体的ストレスを受ける人々、大きな身体的ストレスを有する対象、妊娠もしくは授乳中の女性、老人もしくは小児年齢の対象ではいっそう大きい。
本記載および特許請求の範囲において報告するように、大規模な研究開発活動の後、本出願人は、タンパク質、好ましくは植物起源のタンパク質の胃腸での吸収、ならびに/または該タンパク質に由来するアミノ酸の血中生物学的利用能を、必要とする対象において上昇させることができる菌株、菌株を含む組成物、または菌株を含む食品製品を提供することによって前述の必要性に取り組み、解決する。
有利にも、本出願人は、本発明による特定のプロバイオティクスの補充によって、タンパク質からの、好ましくは植物性タンパク質に由来するアミノ酸の血中への吸収および生物学的利用能が上昇することを見出した。
有利にも、本発明の菌株、混合物、組成物、および食品製品によって、植物性タンパク質の供給源を摂取した後の血中アミノ酸濃度を上昇させることができ、したがって組成的欠乏を克服することができる。
有利にも、本発明の菌株、混合物、組成物、および食品製品によって、タンパク質および/またはタンパク質派生物、好ましくは植物起源のタンパク質の摂取量が同じであると考えると、対象におけるより高い血中アミノ酸レベルが可能となる。
有利にも、本発明の菌株、混合物、組成物、および食品製品によって、アミノ酸、好ましくはメチオニン、ヒスチジン、バリン、ロイシン、イソロイシン、チロシン、総BCAAの最高濃度(Cmax)およびAUC、ならびに総EAAの最高濃度の上昇を、これらの濃度に達するのに要する時間(Tmax)を変化させることなく、得ることができる。
有利にも、本発明の菌株、混合物、組成物、および食品製品の投与は、食後の血中アミノ酸の変化を増強するため、および植物性タンパク質の組成的欠乏を克服するための重要な栄養戦略を表している。
有利にも、本発明の菌株、混合物、組成物、および食品製品では、対象が同じタンパク質摂取量を得ることによって、タンパク質および/またはタンパク質派生物、好ましくは植物起源のタンパク質を、より少なく消費することが可能となり、費用効率が確保される。
さらに、本発明の菌株、混合物、組成物、および食品製品は、有意な悪影響を有せず、すべての対象に、特に、小児対象、高齢者、妊娠および授乳中の女性にさえ投与することができる。
最後に、本発明の組成物および本発明の製品は、効果的であり、調製が容易であり、費用効率が高い。
後続の詳細な記載からより明らかとなる、これらのおよび他の目的は、付属の特許請求の範囲において請求する技術的特徴のために、本発明の菌株によって、混合物によって、および組成物によって達成される。
臨床試験の詳細なダイアグラム。
本発明の目的物を形成するものは、動物または植物起源のタンパク質、好ましくは植物起源のタンパク質に由来する、少なくとも1種のアミノ酸の胃腸での吸収および/または生物学的利用能を、該タンパク質、好ましくは該植物起源のタンパク質、または該少なくとも1種のアミノ酸、または該少なくとも1種のアミノ酸を含むペプチドを取り入れた(経口経路を通じて)対象において、上昇させることにおける使用のための、単離された菌株またはその派生物であって、該菌株[手短には、本発明の使用のための菌株、または菌株(I)もしくは(II)]が、好ましくは、
- (I.i)ラクトバチルス・パラカセイDG(登録商標)(SOFAR S.p.A.による登録商標)として同定され、1995年5月5日に、SOFAR S.p.A.によって、パリのパスツール研究所のNational Collection of Cultures of Microorganismsに、アクセッション番号CNCM I-1572で寄託された、ラクトバチルス・パラカセイ種に属する菌株[手短には、DG(登録商標)またはL.パラカセイDG(登録商標) CNCM I-1572または(I.i)];該株は当初、ラクトバチルス・カセイ(Lactobacillus casei)DG(登録商標)亜種カセイ(casei)と命名された;その後、ラクトバチルス・パラカセイDG(登録商標) CNCM I-1572として再分類された;ラクトバチルス・カセイDG(登録商標)またはラクトバチルス・パラカセイDG(登録商標)の名称にかかわらず、やはり専ら同じ菌株であることが認められるはずである;および
- (I.ii)ラクトバチルス・パラカセイLPC-S01(商標)として同定され、2013年1月11日に、SOFAR S.p.A.によって、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH (DSMZ)に、アクセッション番号DSM 26760で寄託され、2017年5月5日に、ブダペスト条約への転換が申請されている、ラクトバチルス・パラカセイ種に属する菌株[手短には、LPC-S01(商標)またはL.パラカセイLPC-S01(商標) DSM 26760または(I.ii)];
- (I.iii)ビフィドバクテリウム・ブレーベ(Bifidobacterium breve)BbIBS01として同定されたビフィドバクテリウム・ブレーベ種に属する菌株またはその派生物であって、該菌株が、ブダペスト条約によって、2019年7月31日に、Sofar S.p.A.によって、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH (DSMZ)に、寄託番号DSM 33231で寄託された、菌株またはその派生物;
- (I.iv)ビフィドバクテリウム・ブレーベBbIBS02として同定されたビフィドバクテリウム・ブレーベ種に属する菌株またはその派生物であって、該菌株が、2019年7月31日に、Sofar S.p.A.によって、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH (DSMZ)に、寄託番号DSM 33232で寄託された、菌株またはその派生物;
- (I.v)ビフィドバクテリウム・アニマリス(Bifidobacterium animalis)亜種ラクティス(lactis)BlIBS01として同定されたビフィドバクテリウム・アニマリス種に属する菌株またはその派生物であって、該菌株が、2019年7月31日に、Sofar S.p.A.によって、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH (DSMZ)に、寄託番号DSM 33233で寄託された、菌株またはその派生物;
- (I.vi)ラクトバチルス・プランタルム(Lactobacillus plantarum)LpIBS01として同定されたラクトバチルス・プランタルム種に属する菌株またはその派生物であって、該菌株が、2019年7月31日に、Sofar S.p.A.によって、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH (DSMZ)に、寄託番号DSM 33234で寄託された、菌株またはその派生物;ならびにこれらの混合物
を含むかまたはからなる群から選択される、単離された菌株またはその派生物である。
「単離された菌株」という用語は、当業者に公知の標準技法によって単離された菌株を示すために使用される。
本発明の目的物を形成するものは、植物または動物起源のタンパク質、好ましくは植物起源のタンパク質に由来する、少なくとも1種のアミノ酸の血中生物学的利用能を、該タンパク質、または該少なくとも1種のアミノ酸、または該少なくとも1種のアミノ酸を含む植物起源のペプチドを取り入れた(経口経路を通じて)対象において、上昇させることにおける使用のための組成物であって、
- ラクトバチルス・パラカセイDG(登録商標)として同定され、パリのパスツール研究所のNational Collection of Cultures of Microorganismsに、アクセッション番号CNCM I-1572で寄託された、ラクトバチルス・パラカセイ種に属する菌株、
- ラクトバチルス・パラカセイLPC-S01(商標)として同定され、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH (DSMZ)に、アクセッション番号DSM 26760で寄託された、ラクトバチルス・パラカセイ種に属する菌株、
- ビフィドバクテリウム・ブレーベBbIBS01として同定され、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH (DSMZ)に、寄託番号DSM 33231で寄託された、ビフィドバクテリウム・ブレーベ種に属する菌株、
- ビフィドバクテリウム・ブレーベBbIBS02として同定され、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH (DSMZ)に、寄託番号DSM 33232で寄託された、ビフィドバクテリウム・ブレーベ種に属する菌株、
- ビフィドバクテリウム・アニマリス亜種ラクティスBlIBS01として同定され、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH (DSMZ)に、寄託番号DSM 33233で寄託された、ビフィドバクテリウム・アニマリス種に属する菌株、
- ラクトバチルス・プランタルムLpIBS01として同定され、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH (DSMZ)に、寄託番号DSM 33234で寄託された、ラクトバチルス・プランタルム種に属する菌株、および
- これらの混合物
を含むかまたはからなる群から選択される、少なくとも1種の菌株またはその派生物を含むかまたはからなる、混合物Mを含み、
少なくとも1種の許容される医薬品、または食品グレード添加剤および/もしくは賦形剤を含んでもよく、
該少なくとも1種のアミノ酸が、アルギニン、グルタミン、シトルリン、セリン、アスパラギン、グリシン、スレオニン、アラニン、オルニチン、メチオニン、プロリン、リシン、アスパラギン酸、ヒスチジン、バリン、グルタミン酸、トリプトファン、ロイシン、フェニルアラニン、イソロイシン、システイン、チロシン、およびこれらの混合物を含むかまたはからなる群Aから選択され、
該少なくとも1種のアミノ酸の該血中生物学的利用能を上昇させること(AUCまたはCmaxにおける統計的に有意な上昇として表される)が、好ましくは+2%~+55%を成す、組成物である。
本発明の目的物を形成するものは、動物または植物起源のタンパク質、好ましくは植物起源のタンパク質に由来する、少なくとも1種のアミノ酸の胃腸での吸収および/または生物学的利用能を、該タンパク質、好ましくは植物起源のタンパク質、または該少なくとも1種のアミノ酸、または該少なくとも1種のアミノ酸を含むペプチドを取り入れた(経口経路を通じて)対象において、上昇させることに使用するための組成物(手短には、本発明の組成物)であって、(I.i)ラクトバチルス・パラカセイDG(登録商標) CNCM I-1572、(I.ii)ラクトバチルス・パラカセイLPC-S01(商標) DSM 26760、(I.iii)ビフィドバクテリウム・ブレーベBbIBS01 DSM 33231、(I.iv)ビフィドバクテリウム・ブレーベBbIBS02 DSM 33232、(I.v)ビフィドバクテリウム・アニマリス亜種ラクティスBlIBS01 DSM 33233、(I.vi)ラクトバチルス・プランタルムLpIBS01 DSM 33234、およびこれらの混合物を含むかまたはからなる群から選択される、少なくとも1種の菌株またはその派生物を含むかまたはからなる混合物M(手短には、本発明の混合物M)を含み、
少なくとも1種の許容される医薬品、または食品グレード添加剤および/もしくは賦形剤を含んでもよい、組成物である。
さらに、本発明の目的物を形成するものは、好ましくは1:1の重量比における、(I.i)ラクトバチルス・パラカセイDG(登録商標) CNCM I-1572(粉末形態において凍結乾燥)、(I.ii)ラクトバチルス・パラカセイLPC-S01(商標) DSM 26760(粉末形態において凍結乾燥)、および適宜マルトデキストリンを含むかまたはからなる、植物または動物起源のタンパク質、好ましくは植物起源のタンパク質に由来する、少なくとも1種のアミノ酸の血中生物学的利用能を、該タンパク質、または該少なくとも1種のアミノ酸、または該少なくとも1種のアミノ酸を含む植物起源のペプチドを取り入れた(経口経路を通じて)対象において、上昇させることに使用するための混合物である。
さらに、本発明の目的物を形成するものは、植物または動物起源のタンパク質、好ましくは植物起源のタンパク質に由来する、少なくとも1種のアミノ酸の血中生物学的利用能を、該タンパク質、または該少なくとも1種のアミノ酸、または該少なくとも1種のアミノ酸を含む植物起源のペプチドを取り入れた(経口経路を通じて)対象において、上昇させることに使用するためのプロバイオティック菌株(I.i)ラクトバチルス・パラカセイDG(登録商標) CNCM I-1572(粉末形態において凍結乾燥)である。
さらに、本発明の目的物を形成するものは、植物または動物起源のタンパク質、好ましくは植物起源のタンパク質に由来する、少なくとも1種のアミノ酸の血中生物学的利用能を、該タンパク質、または該少なくとも1種のアミノ酸、または該少なくとも1種のアミノ酸を含む植物起源のペプチドを取り入れた(経口経路を通じて)対象において、上昇させることに使用するためのプロバイオティック菌株(I.ii)ラクトバチルス・パラカセイLPC-S01(商標) DSM 26760(粉末形態において凍結乾燥)である。
さらに、本発明の目的物を形成するものは、植物または動物起源のタンパク質、好ましくは植物起源のタンパク質に由来する、少なくとも1種のアミノ酸の血中生物学的利用能を、該タンパク質、または該少なくとも1種のアミノ酸、または該少なくとも1種のアミノ酸を含む植物起源のペプチドを取り入れた(経口経路を通じて)対象において、上昇させることにおける、本発明による組成物の非治療的使用である。
さらに、本発明の目的物を形成するものは、植物または動物起源のタンパク質、好ましくは植物起源のタンパク質に由来する、少なくとも1種のアミノ酸の血中生物学的利用能を上昇させるための方法であって、該タンパク質、または少なくとも1種のアミノ酸、または該少なくとも1種のアミノ酸を含む植物起源のペプチドを取り入れた(経口経路を通じて)対象に、本発明による組成物を投与することを含む、方法である。
本発明の使用のための組成物の好ましい実施形態では、該混合物Mは、(I.i)ラクトバチルス・パラカセイDG(登録商標) CNCM I-1572もしくはその派生物、および/または(I.ii)ラクトバチルス・パラカセイLPC-S01(商標) DSM 26760もしくはその派生物を含むかまたはからなる。
本発明の使用のための組成物の実施形態では、(I.i)ラクトバチルス・パラカセイDG(登録商標) CNCM I-1572、(I.ii)ラクトバチルス・パラカセイLPC-S01(商標) DSM 26760、およびこれらの混合物から選択される、少なくとも1種の菌株またはその派生物に加えて、該混合物Mが、(I.iii)ビフィドバクテリウム・ブレーベBbIBS01 DSM 33231、(I.iv)ビフィドバクテリウム・ブレーベBbIBS02 DSM 33232、(I.v)ビフィドバクテリウム・アニマリス亜種ラクティスBlIBS01 DSM 33233、(I.vi)ラクトバチルス・プランタルムLpIBS01 DSM 33234、およびこれらの混合物を含むかまたはからなる群から選択される、少なくとも1種の菌株またはその派生物をさらに含むかまたはからなる。
本発明の使用のための組成物の好ましい実施形態では、菌株またはその派生物、(I.i)ラクトバチルス・パラカセイDG(登録商標) CNCM I-1572および(I.ii)ラクトバチルス・パラカセイLPC-S01(商標) DSM 26760に加えて、該混合物Mが、(I.iii)ビフィドバクテリウム・ブレーベBbIBS01 DSM 33231、(I.iv)ビフィドバクテリウム・ブレーベBbIBS02 DSM 33232、(I.v)ビフィドバクテリウム・アニマリス亜種ラクティスBlIBS01 DSM 33233、(I.vi)ラクトバチルス・プランタルムLpIBS01 DSM 33234、およびこれらの混合物を含むかまたはからなる群から選択される、少なくとも1種の菌株またはその派生物をさらに含むかまたはからなる。
本発明の実施形態では、本発明による使用のための組成物中に含有される混合物は、1:1の重量比における、(I.i)ラクトバチルス・パラカセイDG(登録商標) CNCM I-1572(粉末形態において凍結乾燥)、(I.ii)ラクトバチルス・パラカセイLPC-S01(商標) DSM 26760(粉末形態において凍結乾燥)、および適宜マルトデキストリンを含むかまたはからなる。
本発明の使用のための組成物の実施形態では、該少なくとも1種の菌株の効果に起因して血中への吸収および/または生物学的利用能が上昇する、該少なくとも1種のアミノ酸は、アルギニン、グルタミン、シトルリン、セリン、アスパラギン、グリシン、スレオニン、アラニン、オルニチン、メチオニン、プロリン、リシン、アスパラギン酸、ヒスチジン、バリン、グルタミン酸、トリプトファン、ロイシン、フェニルアラニン、イソロイシン、システイン、チロシン、およびこれらの混合物を含むかまたはからなるアミノ酸の群Aから選択される。
実施形態では、該少なくとも1種のアミノ酸の血中生物学的利用能の該上昇(以後、本文において報告するように定義され、AUCにおける統計的に有意な上昇として表される)は、+1%~+85%を成し、好ましくは+5%~+55%を成し、いっそうより好ましくは+15%~+45%、または16%~43%を成す。
実施形態では、該少なくとも1種のアミノ酸の血中生物学的利用能の該上昇(以後、本文において報告するように定義され、Cmaxにおける統計的に有意な上昇として表される)は、+1%~+85%を成し、好ましくは+5%~+55%を成し、いっそうより好ましくは+15%~+45%、または16%~43%を成す。
有利には、該少なくとも1種のアミノ酸は、メチオニン、ヒスチジン、バリン、ロイシン、イソロイシン、チロシン、アルギニン、システイン、グリシン、グルタミン、プロリン、ロイシンとイソロイシンとバリンと(BCAA、分枝鎖アミノ酸)の混合物、およびヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、スレオニン、トリプトファン、バリンからなる、ヒトにとっての必須アミノ酸(EAA)の混合物を含むかまたはからなる、アミノ酸の群A.1から選択される。
有利には、血中生物学的利用能の該上昇(以後、本文において報告するように定義され、AUCにおける統計的に有意な上昇として表される)は、群A.1から選択される少なくとも1種のアミノ酸に関し、+2%~+75%を成し、好ましくは+8%~+55%を成し、いっそうより好ましくは+15%~+45%、または16%~43%を成す。
有利には、血中生物学的利用能の該上昇(以後、本文において報告するように定義され、Cmaxにおける統計的に有意な上昇として表される)は、群A.1から選択される少なくとも1種のアミノ酸に関し、+2%~+85%、好ましくは+8%~+55%を成し、いっそうより好ましくは+15%~+45%、または16%~43%を成す。
あるいは、該少なくとも1種のアミノ酸は、メチオニン、ヒスチジン、バリン、ロイシン、イソロイシン、チロシン、アスパラギン酸、アスパラギン、アラニン、フェニルアラニン、トリプトファン、総BCAA、総EAA、およびこれらの混合物を含むかまたはからなるアミノ酸の群A.1.aから選択される。
実施形態では、血中生物学的利用能の該上昇(以後、本文において報告するように定義され、AUCにおける統計的に有意な上昇として表される)は、群A.1.aから選択される少なくとも1種のアミノ酸に関し、+1%~+85%、好ましくは+5%~+45%を成し、いっそうより好ましくは+15%~+43%、または16%~41%を成す。
実施形態では、血中生物学的利用能の該上昇(以後、本文において報告するように定義され、Cmaxにおける統計的に有意な上昇として表される)は、群A.1.aから選択される少なくとも1種のアミノ酸に関し、+1%~+85%、好ましくは+5%~+45%を成し、いっそうより好ましくは+2%~+52%、または+10%~+50%を成す。
いっそうより有利には、該少なくとも1種のアミノ酸は、メチオニン、ヒスチジン、バリン、ロイシン、イソロイシン、チロシン、アスパラギン酸、総BCAA、総EAA、およびこれらの混合物を含むかまたはからなるアミノ酸の群A.2から選択される。
実施形態では、血中生物学的利用能の該上昇(以後、本文において報告するように定義され、AUCにおける統計的に有意な上昇として表される)は、群A.2から選択される少なくとも1種のアミノ酸に関し、+1%~+85%を成し、好ましくは+12%~+45%を成し、いっそうより好ましくは+15%~+43%を成し、または+16%~+43%を成す。
実施形態では、血中生物学的利用能の該上昇(以後、本文において報告するように定義され、Cmaxにおける統計的に有意な上昇として表される)は、群A.2から選択される少なくとも1種のアミノ酸に関し、+1%~+85%を成し、好ましくは+10%~+53%を成し、いっそうより好ましくは+11%~+50%を成し、または+16%~+42%を成す。本発明の文脈では、「アミノ酸の胃腸での吸収および/または生物学的利用能を上昇させること」という用語は、本発明の使用のための菌株または本発明の組成物を投与される対象における、1種または複数のアミノ酸の血中レベル(または血清レベル)の上昇を示すために使用される。
本文脈では、AUC、Cmax、およびTmaxのパラメータは、薬物動態挙動、詳細には血中でのアミノ酸の薬物動態挙動を評定するために使用される。
本発明の文脈では、AUCは、当業者に公知の方法を使用して測定された、濃度/時間曲線下面積を示すために使用される。このパラメータは、血中生物学的利用能を決定するために、一般に使用されるパラメータである。
22種のアミノ酸の各々、ならびにBCAA、EAA、および総アミノ酸について、線形台形則を使用し、すべての利用可能な時点を使用して、AUCを測定(濃度対時間曲線下面積)する。Cmaxは最高観測濃度として定義し、TmaxはCmaxに達した時間である。AUC値同士を、対応ありサンプルのt-検定によって、内挿条件下で比較した。0.05未満のp値を、統計的に有意であるとみなした。結果は、別段の定めがない限り、平均±標準偏差(SD)として表す。インビトロ(in vitro)消化データは、それぞれ3回実行した、3つの独立した判定の結果である。データ分散の分析は、最小有意差(LSD)検定を使用して実行した。
本文脈では、Cmaxは、ある特定の時点tにおける最高観測濃度を示すために使用される。これは、当業者に公知の方法を使用して測定される。
本文脈では、Tmaxは、最高濃度(Cmax)が観測された時点を示すために使用される。Tmaxは、当業者に公知の方法を使用して測定される。
有利にも、本発明の菌株、混合物、組成物、および食品製品によって、アミノ酸の最高濃度(Cmax)およびAUCの上昇を、このような濃度に達するのに要する時間(Tmax)を変化させることなく、得ることができる。
血中生物学的利用能は、Cmaxおよび/またはAUCの統計的に有意なパーセンテージ上昇として表され、これは各アミノ酸について測定したパーセンテージ差として定義される。したがって、本文脈において報告されるCmaxおよび/またはAUCの統計的に有意なパーセンテージ上昇の間隔は、混合物中にいくつかのアミノ酸を含有する場合であっても、単一のアミノ酸を指すものとして理解するべきである。例えば、メチオニンおよびヒスチジンを含む混合物の場合には、後者は、各々がCmaxおよび/またはAUCの統計的に有意なパーセント上昇範囲内に含まれるAUC値およびCmax値を有することもあり、例えば、メチオニン(AUC:+20%、p=0.007;Cmax:+16.3%、p=0.008)、ヒスチジン(AUC:+40.4%、p=0.009;Cmax:+49.2%、p=0.048)でありうる。
アミノ酸の血中レベルは、当業者に公知の分析方法を使用して評価される。例えば、AUC(濃度対時間としての曲線下面積)は、線形台形則を使用して計算することができる。
該少なくとも1種の菌株(I)またはその混合物、好ましくは(I.i)および/または(I.ii)は、株それ自体の形態と、本発明の組成物の形態との両方で、タンパク質、好ましくは植物起源のもの、またはペプチドもしくはアミノ酸と会合させて/組み合わせて投与した場合、胃腸での吸収を増強し、および/またはアミノ酸血清レベルにおける生物学的利用能を上昇させるが、該1種または複数の菌株[手短には(I)]と、該タンパク質、好ましくは植物起源のもの、またはペプチドもしくはアミノ酸[手短には(II)]との該投与は、時間をかけて同時であるかまたは遅延し、好ましくは時間をかけて同時である。
本発明の文脈では、(I)と(II)との「時間をかけて同時投与」という表現は、(I)と(II)とが、単一の組成物もしくは製品において、または2つの別個の組成物もしくは製品によって、あるいは、5分~60分、好ましくは5分~30分の範囲に含まれる期間の隔たりで、任意の順序で、好ましくはまず(I)を、次いで(II)を取り入れて、およそ同じ期間に該対象に投与されることを示すために使用される。
本発明の文脈では、(I)と(II)との「時間をかけて遅延して」投与という表現は、(I)と(II)とが、2つの別個の組成物または製品によって、例えば、1時間~12時間、好ましくは1時間~6時間、好ましくは1時間~3時間の範囲に含まれる期間の隔たりで、互いからある期間の後に該対象に投与されることを示すために使用される。
本発明の組成物の実施形態では、(I.i)、(I.ii)、(I.iii)、(I.iv)、(I.v)、(I.vi)、およびこれらの混合物、またはその派生物、好ましくは(I.i)および/または(I.ii)を含むかまたはからなる群から選択される、少なくとも1種の少なくとも1種の菌株(I)を含むかまたはからなる、本発明の混合物Mに加えて、該組成物は、少なくとも1種の動物もしくは植物起源のタンパク質、好ましくは植物起源のもの、および/または少なくとも1種のペプチド、好ましくは植物起源のもの、および/または少なくとも1種のアミノ酸をさらに含み、好ましくは、本発明の組成物に含まれる該少なくとも1種のアミノ酸は、本発明に記載されるアミノ酸の群Aもしくは群A.1もしくは群A.1.a、または群A.2から選択される。
本発明の該組成物の実施形態では、該植物起源のタンパク質は、例えば、エンドウ、ダイズ、またはルピナス、好ましくはエンドウ、例えば白エンドウ[エンドウ(Pisum sativum)]から得られるタンパク質である。
好ましくは、本発明による使用のための該少なくとも1種の菌株(I)またはその混合物、好ましくは(I.i)および/または(I.ii)は、該対象に、株それ自体の形態と、本発明の組成物の形態との両方で、1日の摂取量に対して10×10CFU~10×1012CFU、好ましくは10×10CFU~10×1010CFUの範囲に含まれる濃度において、より好ましくは約10×10CFUの濃度において投与される(CFU:コロニー形成単位)。
本発明の好ましい実施形態では、本発明の該菌株(I)、好ましくは(I.i)および/または(I.ii)は、それ自体と、本発明の組成物に含まれる場合との両方で、例えば、プロバイオティック製品、または生きた生物学的製剤(Live Biotherapeutic Product)(手短にはLBP、例えば、生存能力のある菌株を含む医薬製品)中に存在する生存能力のある菌株など、生存能力のある菌株である。
「プロバイオティクス」とは、適切な量で投与された場合、宿主の健康に利益を与える、生きた、生存能力のある微生物(すなわち菌株)であり、「プロバイオティクス」という用語は、食品中に存在するかまたは加えられた微生物を指す(FAOおよびWHOの定義)。
本発明のさらなる実施形態では、本発明の該菌株(I)、好ましくは(I.i)および/または(I.ii)は、それ自体と、本発明の組成物に含まれる場合との両方で、生存能力のある菌株の派生物である。
本発明の文脈では、菌株の「派生物」(または生存能力のある菌株の「派生物」)という用語は、間欠滅菌もしくは超音波処理、または当業者に公知の他の技法を使用して不活化された菌株、あるいは菌株のライセートもしくは菌株の抽出物(パラプロバイオティクス)、または任意の他の菌株の派生物および/もしくは成分、好ましくは菌体外多糖、体壁画分(parietal fraction)、菌株によって産生される代謝産物もしくは代謝バイオプロダクト(ポストバイオティクス)、および/または菌株に由来する任意の他の生成物を示すために使用される。好ましくは、本発明の菌株の「派生物」という用語は、間欠滅菌または不活化された菌株を示すために使用される。
本発明の目的物を形成するものは、タンパク質欠乏もしくはタンパク質所要量の上昇、ならびに/または該タンパク質欠乏もしくはタンパク質所要量の上昇に関係する疾病、症状および/もしくは障害の予防的および/または治癒的処置に使用するための、該少なくとも1種のアミノ酸の胃腸での吸収および/または生物学的利用能の上昇が続いて起こる、本発明の実施形態のいずれか1つによる本発明の該組成物である。
実施形態では、本発明の実施形態のいずれか1つによる、該本発明の菌株(I)、好ましくは(I.i)および/または(I.ii)、ならびに該本発明の組成物によって、以下のものから選択される、該タンパク質欠乏または該タンパク質所要量の上昇に関係する疾病、症状、および/または障害を処置することができる:代謝効率の減少、血中の小体要素の減少、回復プロセスの変化、筋肉強度の減少、筋肉質量の減少、筋肉の消耗、体重減少、運動性能の低下、早期疲労、集中困難、不安、睡眠の変化、気分の変化、感染症へのかかりやすさの上昇、消化不全、血糖の変化、コレステロールの上昇、血液の化学的パラメータの変化、栄養不良症候群、例えば、クワシオルコルまたはビアフラなど、骨粗鬆症、爪、毛髪、皮膚、酵素、神経伝達物質、ホルモンおよび免疫グロブリンから選択される、有機体の少なくとも1つのタンパク質系成分の減少、ならびに本発明の文脈から認めることができる他の障害または疾病。
実施形態では、本発明の実施形態のいずれか1つによる該本発明の菌株(I)、好ましくは(I.i)および/または(I.ii)、ならびに該本発明の組成物は、
- タンパク質所要量が上昇した対象における、または
- タンパク質欠乏障害を有する対象における、または
- 小児対象、好ましくはタンパク質欠乏障害を有する小児対象における、または
- 妊娠もしくは授乳中の対象、好ましくはタンパク質欠乏障害を有する妊娠もしくは授乳中の対象における、または
- 老齢の対象、好ましくはタンパク質欠乏を有する老齢の対象における、または
- ベジタリアンもしくはヴィーガンの対象、好ましくはタンパク質欠乏障害を有するベジタリアンもしくはヴィーガンの対象における、または
- タンパク質吸収の減少を生じうる治療を受けている対象における、または
- 急性もしくは慢性の病変、例えば褥瘡性潰瘍を有する対象における、または
- スポーツをする対象における
本発明において定義される使用のためのものである。
本発明の実施形態のいずれか1つによる該混合物Mを含む、本発明の組成物は、該少なくとも1種の医薬品、または食品グレード添加剤および/もしくは賦形剤、すなわち、医薬または食品での使用に好適な医薬活性を欠く物質をさらに含んでもよい。本発明の文脈では、医薬または食品への使用が許容される添加剤および/または賦形剤は、例えば、希釈剤、溶媒(水、グリセリン、エチルアルコールを含む)、可溶化剤、酸性化剤、増粘剤、甘味剤、風味増強剤、着色剤、潤滑剤、界面活性剤、保存剤、安定剤、pH安定緩衝液、およびこれらの混合物など、固体、半固体、または液体形態である組成物の調製のための、当業者に公知のすべての付随的物質を含む。
実施形態では、本発明の実施形態のいずれか1つによる本発明の該混合物M、および適宜、少なくとも1種のタンパク質またはペプチドまたはアミノ酸に加えて、本発明の組成物は、他の生存能力のある菌株、ならびに/またはパラバイオティクス、ならびに/またはポストバイオティクス、ならびに/またはライセート、ならびに/または間欠滅菌および/もしくは不活化された酵素、直接もしくは間接制酸作用物質、プレバイオティック物質、イーストおよび細菌のファミリーに属するプレバイオティック物質、免疫刺激性物質、止痢物質、栄養素、B、C、E群のビタミン、マグネシウム、セレン、亜鉛の有機および/もしくは無機塩、酸化防止剤、抗ラジカル剤、無機質、植物抽出物[植物性薬品(botanical)]、ダイズイソフラボンを含むかまたはからなる群から選択される、少なくとも1種のさらなる活性成分をさらに含んでもよい。
本発明の使用のための該菌株および/または本発明の使用のための該組成物は、固体形態、例えば、錠剤、咀嚼錠、カプセル、ロゼンジ、顆粒、フレークもしくは粉末において、半固体形態、例えば、軟質ゲル、クリームにおいて、または液体形態、例えば、溶液、懸濁液、分散液、エマルションもしくはシロップにおいて調合してもよい。
本発明の使用のための該菌株および/または本発明の該組成物は、口腔(または胃腸)、舌下(または頬)、経粘膜、吸入での使用(または投与)のために調合してもよく、有利には、これらは口腔使用のために、好ましくは固体形態において調合される。
本発明の組成物は、医薬組成物(または生きた生物学的製剤)、医療デバイス用組成物、食事サプリメント、食品または新規食品またはプロバイオティック製品、特別な医療目的のための食品用組成物であってもよい。
本発明の文脈では、「医療デバイス」という表現は、Italian Legislative Decree n° 46 dated 24 February 1997による意味、または新しいMedical Device Regulation (EU) 2017/745 (MDR)による意味において使用される。
本発明の該菌株、または本発明の該当組成物はまた、タンパク質欠乏ならびに関連する疾病、症状および/または障害を処置することを狙いとする、さらなる医薬アプローチの、好ましくは薬理学的または食品タイプのアジュバントとしての使用のためのものであってもよい。
本発明の目的物を形成するものは、動物または植物起源のタンパク質、好ましくは植物起源のタンパク質に由来する、少なくとも1種のアミノ酸の胃腸での吸収および/または生物学的利用能を、該タンパク質、好ましくは植物起源のタンパク質、または該少なくとも1種のアミノ酸、または該少なくとも1種のアミノ酸を含むペプチドを取り入れた(経口経路を通じて)対象において、上昇させるための、特に、タンパク質欠乏に関連する、またはタンパク質所要量の上昇に関連する疾病、症状、および/または障害を処置するための予防的または治癒的処置のための方法であって、この方法は、最小有効量の、本発明の実施形態のいずれか1つによる、本発明の少なくとも1種の菌株(I)、好ましくは(I.i)および/もしくは(I.ii)、または本発明の組成物の投与(該対象に)を与える。
本発明の目的物を形成するものは、タンパク質、好ましくは植物起源のタンパク質に由来する、少なくとも1種のアミノ酸の胃腸での吸収および/または生物学的利用能を、該タンパク質、好ましくは植物起源のタンパク質、または該少なくとも1種のアミノ酸、または該少なくとも1種のアミノ酸を含むペプチドを取り入れた(経口経路を通じて)対象において、上昇させるための、特に、対象における、タンパク質欠乏に関連する、またはタンパク質所要量の上昇に関連する疾病、症状、および/または障害の予防的または治癒的処置のための、本発明の実施形態のいずれか1つによる、本発明の少なくとも1種の菌株(I)、好ましくは(I.i)および/もしくは(I.ii)、または本発明の組成物の使用である。
本発明の目的物を形成するものは、動物または植物起源のタンパク質、好ましくは植物起源のタンパク質と、本発明の実施形態のいずれか1つによる、(I.i)、(I.ii)、(I.iii)、(I.iv)、(I.v)、(I.vi)、およびこれらの混合物、好ましくはラクトバチルス・パラカセイDG(登録商標) CNCM I-1572および/またはラクトバチルス・パラカセイLPC-S01(商標) DSM 26760、ならびに適宜、(I.iii)、(I.iv)、(I.v)、(I.vi)の少なくとも1種を含むかまたはからなる群から選択される、少なくとも1種の菌株またはその派生物を含むかまたはからなる本発明の混合物Mとを含む、食品または食用製品(手短には、本発明の食品または食用製品)である。
本発明の該食品または食用製品の実施形態では、該植物起源のタンパク質は、例えば、エンドウ、ダイズ、またはルピナス、好ましくはエンドウ、例えば白エンドウ(エンドウ)から得られるタンパク質である。
本発明の該食品または食用製品は、固体、液体、または半固体の形態でありうる。例えば、該食品製品は、ハンバーガー、好ましくは、植物性タンパク質を含むかまたはからなるハンバーガーである。
本発明の該食品製品の実施形態では、該少なくとも1種の菌株(I)、好ましくは(I.i)および/または(I.ii)は、食品製品の生産および/または加工のプロセス(例えば、調理、すなわち一般に高温)の後で、菌株の有効性を維持することができ、該植物起源のタンパク質に含まれる少なくとも1種のアミノ酸の吸収および/または生物学的利用能が上昇する形態であり、該形態は、コーティングされた生存能力のある菌株、間欠滅菌された菌株、超音波処理された菌株、不活化菌株、菌株のライセート、菌株の抽出物、菌体外多糖、体壁画分、代謝産物および代謝バイオプロダクトから選択される菌株の成分、言い換えれば、コーティングされたプロバイオティックまたはパラバイオティックまたはポストバイオティックを含むかまたはからなる群の中から選択される。
本発明の実施形態では、本発明の該食品製品は、本発明に記載される通り、該植物起源のタンパク質に含まれる少なくとも1種のアミノ酸の胃腸での吸収および/または生物学的利用能を上昇させるための使用のためのものである。
別段の定めがない限り、「x~yの範囲に含まれる」量で成分を含む、組成物もしくは混合物または他のものという表現は、該成分が、該範囲内にあるすべての量で、組成物もしくは混合物もしくは抽出物、または他のものの中に存在しうることを示すために使用され、定めがない場合は範囲の極限さえ含まれる。
本発明の文脈では、「対象」という用語は、ヒトまたは動物の対象、好ましくは哺乳動物(例えば、イヌ、ネコ、ウマ、ヒツジ、またはウシなどのペット)を示すために使用される。好ましくは、本発明の組成物は、ヒトの対象のための処置方法に使用するためのものである。
実験パートにおいて詳細に説明されるように、本発明による少なくとも1種の菌株(I)の投与(対象への)は、メチオニン、ヒスチジン、バリン、ロイシン、イソロイシン、チロシン、総BCAA、および総EAAなどの基本的なアミノ酸の血清レベルを、植物起源のタンパク質を投与された対象において、上昇させる。
したがって、本発明による組成物[例えば、AminoAlta(商標)]の投与は、タンパク質利用を改善し、植物起源のタンパク質の組成的欠乏を克服するための重要な栄養戦略でありうる。
本発明の好ましい実施形態FRanを、以下に報告する。
FRa1.植物起源のタンパク質に由来する、少なくとも1種のアミノ酸の血中生物学的利用能を、該植物起源のタンパク質、または該少なくとも1種のアミノ酸、または該少なくとも1種のアミノ酸を含む植物起源のペプチドを、経口経路を通じて取り入れた対象において、上昇させることにおける使用のための組成物であって、
- ラクトバチルス・パラカセイDG(登録商標)として同定され、パリのパスツール研究所のNational Collection of Cultures of Microorganismsに、アクセッション番号CNCM I-1572で寄託された、ラクトバチルス・パラカセイ種に属する菌株、
- ラクトバチルス・パラカセイLPC-S01(商標)として同定され、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH (DSMZ)に、アクセッション番号DSM 26760で寄託された、ラクトバチルス・パラカセイ種に属する菌株、
- ビフィドバクテリウム・ブレーベBbIBS01として同定され、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH (DSMZ)に、寄託番号DSM 33231で寄託された、ビフィドバクテリウム・ブレーベ種に属する菌株、
- ビフィドバクテリウム・ブレーベBbIBS02として同定され、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH (DSMZ)に、寄託番号DSM 33232で寄託された、ビフィドバクテリウム・ブレーベ種に属する菌株、
- ビフィドバクテリウム・アニマリス亜種ラクティスBlIBS01として同定され、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH (DSMZ)に、寄託番号DSM 33233で寄託された、ビフィドバクテリウム・アニマリス種に属する菌株、
- ラクトバチルス・プランタルムLpIBS01として同定され、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH (DSMZ)に、寄託番号DSM 33234で寄託された、ラクトバチルス・プランタルム種に属する菌株、および
- これらの混合物
を含むかまたはからなる群から選択される、少なくとも1種の菌株またはその派生物を含むかまたはからなる、混合物Mを含み、
少なくとも1種の許容される医薬品、または食品グレード添加剤および/もしくは賦形剤を含んでもよい、組成物。
FRa2.該少なくとも1種のアミノ酸が、アルギニン、グルタミン、シトルリン、セリン、アスパラギン、グリシン、スレオニン、アラニン、オルニチン、メチオニン、プロリン、リシン、アスパラギン酸、ヒスチジン、バリン、グルタミン酸、トリプトファン、ロイシン、フェニルアラニン、イソロイシン、システイン、チロシン、およびこれらの混合物を含むかまたはからなる群Aから選択される、FRa1に記載の使用のための組成物。
FRa3.該混合物Mが、
- ラクトバチルス・パラカセイDG(登録商標) CNCM I-1572、
- ラクトバチルス・パラカセイLPC-S01(商標) DSM 26760、
およびこれらの混合物
を含むかまたはからなる群から選択される、少なくとも1種の菌株またはその派生物を含む、FRa1または2に記載の使用のための組成物。
FRa4.該混合物Mが、
- ビフィドバクテリウム・ブレーベBbIBS01 DSM 33231、
- ビフィドバクテリウム・ブレーベBbIBS02 DSM 33232、
- ビフィドバクテリウム・アニマリス亜種ラクティスBlIBS01 DSM 33233、
- ラクトバチルス・プランタルムLpIBS01 DSM 33234、および
- これらの混合物
を含むかまたはからなる群から選択される、少なくとも1種の菌株またはその派生物をさらに含む、FRa3に記載の使用のための組成物。
FRa5.少なくとも1種の植物起源のタンパク質、および/または少なくとも1種の植物起源のペプチド、および/または少なくとも1種のアミノ酸をさらに含み、好ましくは、組成物に含まれる該アミノ酸が、請求項2に記載の群Aから選択される、FRa1~4のいずれか1つに記載の使用のための組成物。
FRa6.該対象が、タンパク質欠乏またはタンパク質所要量の上昇に関連する疾病、症状、および/または障害を患う、FRa1~5のいずれか1つに記載の使用のための組成物。
FRa7.該タンパク質欠乏または該タンパク質所要量の上昇に関連する該疾病、症状、および/または障害が、代謝効率の減少、血中の小体要素の減少、回復プロセスの変化、筋肉強度の減少、筋肉質量の減少、筋肉の消耗、体重減少、運動性能の低下、早期疲労、集中困難、不安、睡眠の変化、気分の変化、感染症へのかかりやすさの上昇、消化不全、血糖の変化、コレステロールの上昇、血液の化学的パラメータの変化、栄養不良症候群、例えば、クワシオルコルまたはビアフラなど、骨粗鬆症、爪、毛髪、皮膚、酵素、神経伝達物質、ホルモンおよび免疫グロブリンから選択される、有機体の少なくとも1つのタンパク質系成分の減少から選択される、FRa6に記載の使用のための組成物。
FRa8.
・植物起源のタンパク質と、
・- ラクトバチルス・パラカセイDG(登録商標) CNCM I-1572、
- ラクトバチルス・パラカセイLPC-S01(商標) DSM 26760、
- ビフィドバクテリウム・ブレーベBbIBS01 DSM 33231、
- ビフィドバクテリウム・ブレーベBbIBS02 DSM 33232、
- ビフィドバクテリウム・アニマリス亜種ラクティスBlIBS01 DSM 33233、
- ラクトバチルス・プランタルムLpIBS01 DSM 33234、および
- これらの混合物
を含むかまたはからなる群から選択される、少なくとも1種の菌株を含むかまたはからなる、混合物Mと
を含む、食品製品。
FRa9.該混合物Mが、
- ラクトバチルス・パラカセイDG(登録商標) CNCM I-1572、
- ラクトバチルス・パラカセイLPC-S01(商標) DSM 26760、および
- これらの混合物
を含むかまたはからなる群から選択される、少なくとも1種の菌株またはその派生物を含み、
該混合物Mが、
- ビフィドバクテリウム・ブレーベBbIBS01 DSM 33231、
- ビフィドバクテリウム・ブレーベBbIBS02 DSM 33232、
- ビフィドバクテリウム・アニマリス亜種ラクティスBlIBS01 DSM 33233、
- ラクトバチルス・プランタルムLpIBS01 DSM 33234、および
- これらの混合物
を含むかまたはからなる群から選択される、少なくとも1種の菌株またはその派生物をさらに含んでもよい、FRa8に記載の食品製品。
FRa10.該少なくとも1種の菌株が、コーティングされた生存能力のある菌株、またはコーティングされたプロバイオティック、パラバイオティックもしくはポストバイオティックの形態であり、好ましくは、少なくとも1種の菌株が、コーティングされた生存能力のある菌株、間欠滅菌された菌株、超音波処理された菌株、不活化菌株、菌株のライセート、菌株の抽出物、菌体外多糖、体壁画分、代謝産物および代謝バイオプロダクトから選択される菌株の成分を含むかまたはからなる群から選択される形態である、FRa8または9に記載の食品製品。
FRa11.該植物起源のタンパク質に由来する少なくとも1種のアミノ酸の血中生物学的利用能を上昇させることにおける使用のための、FRa8~10のいずれか1つに記載の食品製品。
本発明の好ましい実施形態FRbnを、以下に報告する。
FRb1.植物起源のタンパク質に由来する、少なくとも1種のアミノ酸の血中生物学的利用能を、該植物起源のタンパク質、または該少なくとも1種のアミノ酸、または該少なくとも1種のアミノ酸を含む植物起源のペプチドを、経口経路を通じて取り入れた対象において、上昇させることにおける使用のための組成物であって、
- ラクトバチルス・パラカセイDG(登録商標)として同定され、パリのパスツール研究所のNational Collection of Cultures of Microorganismsに、アクセッション番号CNCM I-1572で寄託された、ラクトバチルス・パラカセイ種に属する菌株、
- ラクトバチルス・パラカセイLPC-S01(商標)として同定され、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH (DSMZ)に、アクセッション番号DSM 26760で寄託された、ラクトバチルス・パラカセイ種に属する菌株、
- ビフィドバクテリウム・ブレーベBbIBS01として同定され、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH (DSMZ)に、寄託番号DSM 33231で寄託された、ビフィドバクテリウム・ブレーベ種に属する菌株、
- ビフィドバクテリウム・ブレーベBbIBS02として同定され、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH (DSMZ)に、寄託番号DSM 33232で寄託された、ビフィドバクテリウム・ブレーベ種に属する菌株、
- ビフィドバクテリウム・アニマリス亜種ラクティスBlIBS01として同定され、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH (DSMZ)に、寄託番号DSM 33233で寄託された、ビフィドバクテリウム・アニマリス種に属する菌株、
- ラクトバチルス・プランタルムLpIBS01として同定され、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH (DSMZ)に、寄託番号DSM 33234で寄託された、ラクトバチルス・プランタルム種に属する菌株、および
- これらの混合物
を含むかまたはからなる群から選択される、少なくとも1種の菌株またはその派生物を含むかまたはからなる、混合物Mを含み、
少なくとも1種の許容される医薬品、または食品グレード添加剤および/もしくは賦形剤を含んでもよく、該少なくとも1種のアミノ酸が、アルギニン、グルタミン、シトルリン、セリン、アスパラギン、グリシン、スレオニン、アラニン、オルニチン、メチオニン、プロリン、リシン、アスパラギン酸、ヒスチジン、バリン、グルタミン酸、トリプトファン、ロイシン、フェニルアラニン、イソロイシン、システイン、チロシン、およびこれらの混合物を含むかまたはからなる群Aから選択される、組成物。
FRb2.該少なくとも1種のアミノ酸が、アスパラギン、アラニン、メチオニン、アスパラギン酸、ヒスチジン、バリン、トリプトファン、ロイシン、フェニルアラニン、イソロイシン、チロシン、およびこれらの混合物を含むかまたはからなる群A.1.aから選択される、FRb1に記載の使用のための組成物。
FRb3.該混合物Mが、
- ラクトバチルス・パラカセイDG(登録商標) CNCM I-1572、
- ラクトバチルス・パラカセイLPC-S01(商標) DSM 26760、
および好ましくは1:1の重量比における、これらの混合物を
含むかまたはからなる群から選択される、少なくとも1種の菌株またはその派生物を含む、FRb1または2に記載の使用のための組成物。
FRb4.該混合物Mが、
- ビフィドバクテリウム・ブレーベBbIBS01 DSM 33231、
- ビフィドバクテリウム・ブレーベBbIBS02 DSM 33232、
- ビフィドバクテリウム・アニマリス亜種ラクティスBlIBS01 DSM 33233、
- ラクトバチルス・プランタルムLpIBS01 DSM 33234、および
- これらの混合物
を含むかまたはからなる群から選択される、少なくとも1種の菌株またはその派生物をさらに含む、FRb3に記載の使用のための組成物。
FRb5.少なくとも1種の植物起源のタンパク質、および/または少なくとも1種の植物起源のペプチド、および/または少なくとも1種のアミノ酸をさらに含み、好ましくは、組成物に含まれる該アミノ酸が、請求項2に記載の群Aから選択される、FRb1~4のいずれか1つに記載の使用のための組成物。
FRb6.該対象が、タンパク質欠乏またはタンパク質所要量の上昇に関係する疾病、症状、および/または障害を患う、FRb1~5のいずれか1つに記載の使用のための組成物。
FRb7.該タンパク質欠乏または該タンパク質所要量の上昇に関係する該疾病、症状、および/または障害が、代謝効率の減少、血中の小体要素の減少、回復プロセスの変化、筋肉強度の減少、筋肉質量の減少、筋肉の消耗、体重減少、運動性能の低下、早期疲労、集中困難、不安、睡眠の変化、気分の変化、感染症へのかかりやすさの上昇、消化不全、血糖の変化、コレステロールの上昇、血液の化学的パラメータの変化、栄養不良症候群、例えば、クワショルコル(Kwashorkor)またはビアフラ、骨粗鬆症、爪、毛髪、皮膚、酵素、神経伝達物質、ホルモンおよび免疫グロブリンから選択される、有機体の少なくとも1つのタンパク質系成分の低減から選択される、FRb6に記載の使用のための組成物。
FRb8.
・植物起源のタンパク質と、
・- ラクトバチルス・パラカセイDG(登録商標) CNCM I-1572、
- ラクトバチルス・パラカセイLPC-S01(商標) DSM 26760、
- ビフィドバクテリウム・ブレーベBbIBS01 DSM 33231、
- ビフィドバクテリウム・ブレーベBbIBS02 DSM 33232、
- ビフィドバクテリウム・アニマリス亜種ラクティスBlIBS01 DSM 33233、
- ラクトバチルス・プランタルムLpIBS01 DSM 33234、および
- これらの混合物
を含むかまたはからなる群から選択される、少なくとも1種の菌株を含むかまたはからなる、混合物Mと
を含む、食品製品。
FRb9.該混合物Mが、
- ラクトバチルス・パラカセイDG(登録商標) CNCM I-1572、
- ラクトバチルス・パラカセイLPC-S01(商標) DSM 26760、および
- これらの混合物
を含むかまたはからなる群から選択される、少なくとも1種の菌株またはその派生物を含み、
該混合物Mが、
- ビフィドバクテリウム・ブレーベBbIBS01 DSM 33231、
- ビフィドバクテリウム・ブレーベBbIBS02 DSM 33232、
- ビフィドバクテリウム・アニマリス亜種ラクティスBlIBS01 DSM 33233、
- ラクトバチルス・プランタルムLpIBS01 DSM 33234、および
- これらの混合物
を含むかまたはからなる群から選択される、少なくとも1種の菌株またはその派生物をさらに含んでもよい、FRb8に記載の食品製品。
FRb10.該少なくとも1種の菌株が、コーティングされた生存能力のある菌株、またはコーティングされたパラバイオティック、もしくはポストバイオティック、もしくはプロバイオティックの形態であり、好ましくは、少なくとも1種の菌株が、コーティングされた生存能力のある菌株、間欠滅菌された菌種(bacteria strain)、超音波処理された菌株、不活化菌種、菌株のライセート、菌株の抽出物、菌体外多糖、体壁画分、代謝産物および代謝バイオプロダクトから選択される菌株の成分を含むかまたはからなる群から選択される形態である、FRb8または9に記載の食品製品。
FRb11.該植物起源のタンパク質に由来する少なくとも1種のアミノ酸の血中生物学的利用能を上昇させることにおける使用のための、FRb8~10のいずれ1つに記載の食品製品。
FRb12.植物起源のタンパク質に由来する、少なくとも1種のアミノ酸の血中生物学的利用能を、該植物起源のタンパク質、または該少なくとも1種のアミノ酸、または該少なくとも1種のアミノ酸を含む植物起源のペプチドを取り入れた(経口経路を通じて)対象において、上昇させるための組成物の非治療的使用であって、
該組成物が、
- ラクトバチルス・パラカセイDG(登録商標)として同定され、パリのパスツール研究所のNational Collection of Cultures of Microorganismsに、アクセッション番号CNCM I-1572で寄託された、ラクトバチルス・パラカセイ種に属する菌株、
- ラクトバチルス・パラカセイLPC-S01(商標)として同定され、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH (DSMZ)に、アクセッション番号DSM 26760で寄託された、ラクトバチルス・パラカセイ種に属する菌株、
- ビフィドバクテリウム・ブレーベBbIBS01として同定され、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH (DSMZ)に、寄託番号DSM 33231で寄託された、ビフィドバクテリウム・ブレーベ種に属する菌株、
- ビフィドバクテリウム・ブレーベBbIBS02として同定され、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH (DSMZ)に、寄託番号DSM 33232で寄託された、ビフィドバクテリウム・ブレーベ種に属する菌株、
- ビフィドバクテリウム・アニマリス亜種ラクティスBlIBS01として同定され、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH (DSMZ)に、寄託番号DSM 33233で寄託された、ビフィドバクテリウム・アニマリス種に属する菌株、
- ラクトバチルス・プランタルムLpIBS01として同定され、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH (DSMZ)に、寄託番号DSM 33234で寄託された、ラクトバチルス・プランタルム種に属する菌株、および
- これらの混合物
を含むかまたはからなる群から選択される、少なくとも1種の菌株またはその派生物を含むかまたはからなる、混合物Mを含み、
該組成物が、少なくとも1種の許容される医薬品、または食品グレード添加剤および/もしくは賦形剤を含んでもよく、該少なくとも1種のアミノ酸が、アルギニン、グルタミン、シトルリン、セリン、アスパラギン、グリシン、スレオニン、アラニン、オルニチン、メチオニン、プロリン、リシン、アスパラギン酸、ヒスチジン、バリン、グルタミン酸、トリプトファン、ロイシン、フェニルアラニン、イソロイシン、システイン、チロシン、およびこれらの混合物を含むかまたはからなる群Aから選択される、非治療的使用。
FRb13.植物起源のタンパク質に由来する少なくとも1種のアミノ酸の血中生物学的利用能を、該植物起源のタンパク質、または該少なくとも1種のアミノ酸、または該少なくとも1種のアミノ酸を含む植物起源のペプチドを取り入れた(経口経路を通じて)対象において、上昇させるための方法であって、該方法が、
- ラクトバチルス・パラカセイDG(登録商標)として同定され、パリのパスツール研究所のNational Collection of Cultures of Microorganismsに、アクセッション番号CNCM I-1572で寄託された、ラクトバチルス・パラカセイ種に属する菌株、
- ラクトバチルス・パラカセイLPC-S01(商標)として同定され、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH (DSMZ)に、アクセッション番号DSM 26760で寄託された、ラクトバチルス・パラカセイ種に属する菌株、
- ビフィドバクテリウム・ブレーベBbIBS01として同定され、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH (DSMZ)に、寄託番号DSM 33231で寄託された、ビフィドバクテリウム・ブレーベ種に属する菌株、
- ビフィドバクテリウム・ブレーベBbIBS02として同定され、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH (DSMZ)に、寄託番号DSM 33232で寄託された、ビフィドバクテリウム・ブレーベ種に属する菌株、
- ビフィドバクテリウム・アニマリス亜種ラクティスBlIBS01として同定され、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH (DSMZ)に、寄託番号DSM 33233で寄託された、ビフィドバクテリウム・アニマリス種に属する菌株、
- ラクトバチルス・プランタルムLpIBS01として同定され、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH (DSMZ)に、寄託番号DSM 33234で寄託された、ラクトバチルス・プランタルム種に属する菌株、および
- これらの混合物
を含むかまたはからなる群から選択される、少なくとも1種の菌株またはその派生物を含むかまたはからなる混合物Mを含む組成物を投与することを含み、
該組成物が、少なくとも1種の許容される医薬品、または食品グレード添加剤および/もしくは賦形剤を含んでもよく、
該少なくとも1種のアミノ酸が、アルギニン、グルタミン、シトルリン、セリン、アスパラギン、グリシン、スレオニン、アラニン、オルニチン、メチオニン、プロリン、リシン、アスパラギン酸、ヒスチジン、バリン、グルタミン酸、トリプトファン、ロイシン、フェニルアラニン、イソロイシン、システイン、チロシン、およびこれらの混合物を含むかまたはからなる群Aから選択される、方法。
FRb14.植物または動物起源のタンパク質、好ましくは植物起源のタンパク質に由来する、少なくとも1種のアミノ酸の血中生物学的利用能を、該タンパク質、または少なくとも1種のアミノ酸、または該少なくとも1種のアミノ酸を含む植物起源のペプチドを取り入れた(経口経路を通じて)対象において、上昇させることに使用するためのプロバイオティック菌株(I.i)ラクトバチルス・パラカセイDG(登録商標) CNCM I-1572(粉末形態において凍結乾燥)。
FRb15.植物または動物起源のタンパク質、好ましくは植物起源のタンパク質に由来する、少なくとも1種のアミノ酸の血中生物学的利用能を、該タンパク質、または少なくとも1種のアミノ酸、または該少なくとも1種のアミノ酸を含む植物起源のペプチドを取り入れた(経口経路を通じて)対象において、上昇させることに使用するためのプロバイオティック菌株(I.ii)ラクトバチルス・パラカセイLPC-S01(商標) DSM 26760(粉末形態において凍結乾燥)。
実験パート
インビトロテスト
この試験では、異なる供給源の植物性タンパク質に由来するアミノ酸のインビトロ消化における、LP-DG(登録商標) (CNCM I-1572)およびL.パラカセイLPC-S01(商標) (DSM 26760)の個別の株の効果、ならびに組み合わせて取り入れた場合の相乗効果を調査した。
エンドウまたはイネのタンパク質単離物の懸濁液を、プロバイオティック菌株[LP-DG(登録商標) (CNCM I-1572)および/またはL.パラカセイLPC-S01(商標) (DSM 26760)]とともに、ブタペプシン(EC 3.4.23.1;Sigma-Aldrich、Milan、イタリア)およびパンクレアチン(Sigma-Aldrich、Milan、イタリア)の存在下および非存在下でインキュベートした。
特に、0.8mLのエンドウおよび/またはイネのタンパク質単離物の懸濁液(10g/L)を、0.02mLのブタ胃ペプシン溶液(水中2g/L)と混合した。撹拌下、37℃における1時間のインキュベーション後、1Mのトリス塩基および0.2mLのブタ膵臓パンクレアチン(0.1Mトリス-HCl緩衝液中2g/L、pH 7.5;CE 232-468-9)を加えることによって、pHを約8.0に調整した。
パンクレアチン消化を、0.1mLのプロバイオティック細胞[(LP-DG(登録商標) (CNCM I-1572)、および/またはL.パラカセイLPC-S01(商標) (DSM 26760)](0.1Mトリス-HCl緩衝液中250g/L、pH 7.5)の非存在下または存在下で、3時間行った。
テストしたすべての条件下でのタンパク質加水分解によるペプチド放出を、各反応混合物(上で言及したプロバイオティック株ありまたはなしの、タンパク質+ペプシンとパンクレアチンとの懸濁液)のアリコートにトリクロロ酢酸(TCA)を、10%(容量による)の最終量を得るまで加えることによって評価した。10000×gにおいて25分、室温で遠心分離した後、ペプチドの量を得る上清の吸光度を、280nmにおいて測定した。
SDS-PAGE分析に関しては、異なる反応混合物のアリコートを、Laemmli変性緩衝液(0.125Mトリス-HCl、pH 6.8;50%グリセロール;1.7%SDS;0.01%におけるブロモフェノールブルー;1% 2-メルカプトエタノール)を用いて、様々なインキュベーション時間において希釈し(1/1、v/v希釈)、100℃において10分加熱した。MiniProtein機器(Bio-Rad、Richmond、VA、USA)を使用して、12%モノマーゲルにおいてSDS-PAGEを実施し、クマシーブルー(トリフェニルメタンブルー染料)を用いてゲルを染色した。SDSpage(ドデシル硫酸ナトリウムポリアクリルアミドゲル電気泳動)とは、分子量に基づいてタンパク質を分離するために使用される分析技法である。ゲルマトリックスを通じた電気泳動によって、タンパク質が分離される場合。SDS-PAGEでは、硫酸ドデシルナトリウム(SDS、ラウリル硫酸ナトリウムとしても知られる)およびポリアクリルアミドゲルの使用によって、構造および電荷の影響がほとんど排除され、専らポリペプチド鎖の長さに基づいてタンパク質が分離される。
様々な反応混合物のアリコートを、0.1%トリフルオロ酢酸(TFA)を用いて処理し、続いて、12000×gにおいて20分遠心分離した[0.1%トリフルオロ酢酸(TFA)(容量による)。0.2mLの反応混合物のアリコートを、「Symmetry」C18(300Å;3,5μm;2.1mm×50mm;Waters、Milan、IT)カラムに装填し、0.1%蒸留水中TFAを用いてあらかじめ平衡させ、0.8mL/分の流量において、注入後5分から開始し、0.1%(容量による)のTFAの存在下、60%(v/v)のアセトニトリルまでの線形勾配によって溶出させた。Waters(商標) 2487二波長検出器(Waters、Milan、イタリア)を備えるWaters(商標) 626装置を用いて、クロマトグラフィー分離を行った。220nmおよび280nmにおけるデータを記録し、Empower Proソフトウェア(Waters、Milan、イタリア)を使用して処理した。芳香族残留物を含有しないペプチドを含む、220nmにおいて測定したピークの総面積として結果を表し、これをTFAによる処理後の上清の吸光度(280nmにおける)を測定することによって定量した。
結果
特に、L.パラカセイLP-DG(登録商標)は、イネタンパク質単離物について特有のタンパク質加水分解活性を示すことが、RP-HPLC分析によって示された。加えて、2種の株[LP-DG(登録商標) (CNCM I-1572)およびL.パラカセイLPC-S01(商標) (DSM 26760)]の組合せは、特にエンドウタンパク質に対して、相乗効果を示した(表5)。
ヒトにおける臨床試験
下に報告した臨床試験の目的は、後の血中アミノ酸の出現における、タンパク質(植物および動物起源の)と組み合わせてプロバイオティックを摂取する効果を調べることである。
- 試験設計:
2つの別々の、ランダム化二重盲検プラシーボ対照クロスオーバー設計。
実験テストの2週間前に、20人(n=20)の男性対象をランダムに割り当て、タンパク質[植物起源のもの(20gのエンドウタンパク質)、n=10+5(下記参照);もしくは動物起源のもの、n=10]を含有するサプリメントおよびプラシーボ、またはタンパク質[植物起源のもの(20gのエンドウタンパク質)、n=10;もしくは動物起源のもの、n=10]に加えて本発明による組成物[50億CFUのL.パラカセイLP-DG(登録商標) (CNCM I-1572)に加えて、50億CFUのL.パラカセイLPC-S01(商標) (DSM 26760)、SOFAR S.p.A.、イタリア)](手短には、プロバイオティック)を摂取させた。
1日の食事を記録し、対象には第2の実験テストに至るまでの2週間、その食事を繰り返すように依頼した。
実験テストの日は、対象は、少なくとも12時間の絶食下に置かれた。複数回の採血については、テフロンカテーテルを用いて、対象に肘正中静脈においてカテーテル挿入をした。カテーテルは、2~3mlの0.9%塩化ナトリウムを用いて洗浄する。基本的なサンプル採取に続いて、対象に、それぞれのサプリメントを投与した(サプリメントの摂取)。続いて、摂取後30、60、120、および180分に、血液サンプルを採取した。続いて、4週間のウォッシュアウト期間を実施し、反対の条件を続けた。反対の条件という表現は、第1のサイクルではタンパク質とプラシーボとを取り入れた対象が、第2ラウンドではタンパク質とプロバイオティクスとを取り入れることを示すために使用される。図1に、試験の詳細なダイアグラムを提供する。血液を収集し、8.5mlのBecton Dickinson(BD)テストチューブ(BD Vacutainer SST)に移して血清を得て、10.0mlのBDチューブ(Vacutainer Sodium Heparin)に移して血漿を得て、続いて1500×gにおいて15分、4℃で遠心分離した。次いで、得られた血清および血漿を分けてアリコートにし、後のテストまで-80℃において保存した。
- 対象集団:
積極的な娯楽レベル(American College of Sports Medicineガイドラインによる)の20人(n=20)の標準的な体重(体格指数(BMI)19~24.99kg×m)の男性対象、標準的な体重(体格指数(BMI)19~24.99kg×m)、年齢20~35歳。
20人の対象を、植物性タンパク質群(n=10)または動物性タンパク質群(n=10)に、ランダムに割り当てた。他の5人の対象を、植物性タンパク質群に割り当てた10人の対象に加えて合計15人の対象とし、本文脈において報告する統計分析は、これらの対象に基づく。
加齢に伴って、腸管の微生物叢および場合によっては消化酵素の変化が経時的に起こりうるため、狭い年齢群(20~35歳)を選んだ。これによって、対象間の一貫性が確保される。対象は事前の6週間、現在の試験尺度に影響しうることが知られている、いかなる公知の栄養または強壮(ergogenic)サプリメントも取り入れておらず、目的の結果に影響しうる、いかなる医療症状またはアレルギーも有しない。
- 材料:植物起源のタンパク質:粉末形態における、白エンドウから単離されたタンパク質、Nutralys(登録商標) S85F Roquette Freres S.A.、フランス(エンドウ)、乾燥時に最大10%の損失、乾燥基準におけるタンパク質含有量は最小84%。
タンパク質サプリメントのアミノ酸プロファイルの分析を、下の表1cに報告する。
Figure 2023507064000001


- プロバイオティック[本発明による組成物、AminoAlta(商標)]:(I.i)ラクトバチルス・パラカセイDG(登録商標) CNCM I-1572、50億CFU(粉末形態において凍結乾燥)、(I.ii)ラクトバチルス・パラカセイLPC-S01(商標) DSM、26760、10億CFU(粉末形態において凍結乾燥)、および適宜マルトデキストリンの混合物、表1aおよび表1bによる。
- プラシーボ:マルトデキストリン[Glucidex(登録商標) 12、Roquette Freres S.A.、フランス]
上に列挙した投与する材料同士は、消費するときまで、互いに別々に密封したサシェにおいて供給した。対象には、サシェを開いて、内容物(タンパク質およびプラシーボ、またはプロバイオティックとともにタンパク質)を、好みの非タンパク質飲料(473ml)と混合するように指示した。
Figure 2023507064000002

表1a
Figure 2023507064000003

表1b: *調合物中に存在する酵母の量
アミノ酸分析
アミノ酸の液体クロマトグラフィー分析のために、タンデム質量分析(LC/MS/MS)および電気スプレー電離(ESI)を使用して、EZfaast(登録商標)アミノ酸分析キット(Phenomenex、Torrance、CA)(米国特許第6770246号)を使用した。手順は、溶出溶媒(水酸化ナトリウムと、77%のn-プロパノールおよび23%の3-ピコリンとの3:2混合物)を用いた、シリンジに取り付けた吸収体チップによる、内部標準を含む25μlの血漿の固相抽出からなる。次いで、17.4%のクロロギ酸プロピル、11%のイソオクタン、および71.6%のクロロホルム(容量による)の混合物を加えることによって、遊離アミノ酸を誘導体化した。得られた混合物をボルテックスし、室温において1分静置した後、イソオクタンを用いて液体-液体抽出をした。50マイクロリットルの有機層を取り出し、窒素フロー下で乾燥させ、HPLC実行溶媒に懸濁させた後、LC/MS/MSに注入した。アミノ酸分析-質量分析カラム(250×2.0mm d.i.、4μm)において、トリプル四重極Agilent 6460 LC/MS/MSシステム(Santa Clara、CA)を使用して、誘導体化アミノ酸のクロマトグラフィー分離を行った。0.25ml/分の流量によって、0.2%のギ酸(容量による)を含む10ミリリットルの水中ギ酸アンモニウム(移動相A)と、0.2%のギ酸(容量による)を含む10mmのメタノール中ギ酸アンモニウム(移動相B)を、0分において68%のBから13分かけて83%のBまでの勾配を有する溶媒として使用した。MassHunter定量ソフトウェア(Agilent、Santa Clara、CA)を使用し、動的複数反応監視モードを使用して、アミノ酸および内部標準のデータを収集した。MassHunter取得ソフトウェアを使用して、標準曲線に基づいて血漿サンプルを定量した。
- 結果変数:
・最高濃度(Cmax);
・しかるべく計算した、対応する時間(Tmax)および曲線下面積(AUC)
によって測定した、末梢血中のアミノ酸(すなわち、3-メチルヒスチジン、アルギニン、グルタミン、シトルリン、セリン、アスパラギン、グリシン、スレオニン、アラニン、オルニチン、メチオニン、プロリン、リシン、アスパラギン酸、ヒスチジン、バリン、グルタミン酸、トリプトファン、ロイシン、フェニルアラニン、イソロイシン、システイン、およびチロシン)の量。
統計分析のために、22種のアミノ酸の各々、ならびにBCAA、必須アミノ酸(EAA)、および総アミノ酸について、線形台形則を通じて、すべての利用可能な時点を使用して、曲線下面積(濃度対時間、手短にはAUC)を計算した。Cmaxは最も高い観測濃度として定義し、TmaxはCmaxに達した時間とした。AUC値を、対応ありサンプルについてのt-検定を通じて、条件間で比較した。0.05未満のp値を、統計的に有意であるとみなした。
- 統計分析:
二元配置反復測定の2つの別々の分散分析(植物起源のタンパク質を投与した対象、および動物起源のタンパク質を投与した対象)を使用して、結果変数における差を決定する。有意性は、0.05のアルファレベルに設定した。有意に大きな効果および/または相互作用が観測された場合、Bonferronni補正を使用して、ポストホック分析を実行した。さらに、マグニチュードベースの推論を使用した。
帰無ベース仮説検定(p-値)とは対照的に、マグニチュードベースの推論では、臨床の有意性に基づいて応答を分析することができる。
- 結果:
表(2)、(3)、および(4)に、臨床試験に参加して、植物起源のタンパク質を投与された、または植物起源のタンパク質に加えてプロバイオティック(本発明による組成物)を投与された対象(n=10)の統計分析の結果を報告する。
特に、
- 表2に、分析したアミノ酸についての全濃度データ(AUC、曲線下面積)を報告し、
- 表3に、分析したアミノ酸についてのCmax(最高濃度)データを報告し、
- 表4に、分析したアミノ酸についてのTmax(分単位)(最高濃度を記録した時間)のデータを報告する。
統計分析によって、(植物性タンパク質に加えてプロバイオティックを取り入れた対象では)メチオニン、ヒスチジン、バリン、ロイシン、イソロイシン、チロシン、総BCAA、および総EAAについて、より高い最高濃度(Cmax)とより高い全濃度(AUC)との両方が得られることが判明した。
特に、前述の菌株を含む本発明の組成物[AminoAlta(商標)]の投与によって、メチオニン(AUC:+20%、p=0.007;Cmax:+16.3%、p=0.008)、ヒスチジン(AUC:+40.4%、p=0.009;Cmax:+49.2%、p=0.048)、バリン(AUC:+21.5%、p=0.013;Cmax:+24.7%、p=0.034)、ロイシン(AUC:+23.3%、p=0.006;Cmax:+25.2%、p=0.043)、イソロイシン(AUC:+26.0%、p=0.017;Cmax:+26.1%、p=0.020)、チロシン(AUC:+16.0%、p=0.009;Cmax:+11.6、p=0.014)、総BCAA(AUC:+22.8%、p=0.008;Cmax:+26.8、p=0.009)、および総EAA(AUC:+16.0%、p=0.005;Cmax:+15.6、p=0.022)について、最高濃度に達するまでの時間が有意に変更されることなく、AUCおよびCmaxに統計的に有意な上昇が生じた。
さらに、植物性タンパク質を投与された対象のTmaxと、植物性タンパク質に加えてプロバイオティックを投与された対象のTmaxとの間に、有意な変化は観測されなかった。
- 結論
したがって、本発明による組成物[AminoAlta(商標)]の投与は、タンパク質利用を改善し、植物性タンパク質の組成的欠乏を克服するための重要な栄養戦略でありうる。
Figure 2023507064000004
Figure 2023507064000005
Figure 2023507064000006
Figure 2023507064000007

Claims (15)

  1. 植物起源のタンパク質に由来する、少なくとも1種のアミノ酸の血中生物学的利用能を、前記植物起源のタンパク質、または前記少なくとも1種のアミノ酸、または前記少なくとも1種のアミノ酸を含む植物起源のペプチドを、経口経路を通じて取り入れた対象において、上昇させることにおける使用のための組成物であって、
    - ラクトバチルス・パラカセイDG(登録商標)として同定され、パリのパスツール研究所のNational Collection of Cultures of Microorganismsに、アクセッション番号CNCM I-1572で寄託された、ラクトバチルス・パラカセイ種に属する菌株、
    - ラクトバチルス・パラカセイLPC-S01として同定され、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH (DSMZ)に、アクセッション番号DSM 26760で寄託された、ラクトバチルス・パラカセイ種に属する菌株、
    - ビフィドバクテリウム・ブレーベBbIBS01として同定され、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH (DSMZ)に、寄託番号DSM 33231で寄託された、ビフィドバクテリウム・ブレーベ種に属する菌株、
    - ビフィドバクテリウム・ブレーベBbIBS02として同定され、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH (DSMZ)に、寄託番号DSM 33232で寄託された、ビフィドバクテリウム・ブレーベ種に属する菌株、
    - ビフィドバクテリウム・アニマリス亜種ラクティスBlIBS01として同定され、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH (DSMZ)に、寄託番号DSM 33233で寄託された、ビフィドバクテリウム・アニマリス種に属する菌株、
    - ラクトバチルス・プランタルムLpIBS01として同定され、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH (DSMZ)に、寄託番号DSM 33234で寄託された、ラクトバチルス・プランタルム種に属する菌株、および
    - これらの混合物
    を含むかまたはからなる群から選択される、少なくとも1種の菌株またはその派生物を含むかまたはからなる、混合物Mを含み、
    少なくとも1種の許容される医薬品、または食品グレード添加剤および/もしくは賦形剤を含んでもよく、前記少なくとも1種のアミノ酸が、アルギニン、グルタミン、シトルリン、セリン、アスパラギン、グリシン、スレオニン、アラニン、オルニチン、メチオニン、プロリン、リシン、アスパラギン酸、ヒスチジン、バリン、グルタミン酸、トリプトファン、ロイシン、フェニルアラニン、イソロイシン、システイン、チロシン、およびこれらの混合物を含むかまたはからなる群Aから選択される、組成物。
  2. 前記少なくとも1種のアミノ酸が、アスパラギン、アラニン、メチオニン、アスパラギン酸、ヒスチジン、バリン、トリプトファン、ロイシン、フェニルアラニン、イソロイシン、チロシン、およびこれらの混合物を含むかまたはからなる群A.1.aから選択される、請求項1に記載の使用のための組成物。
  3. 前記混合物Mが、
    - ラクトバチルス・パラカセイDG(登録商標) CNCM I-1572、
    - ラクトバチルス・パラカセイLPC-S01 DSM 26760、
    および好ましくは1:1の重量比における、これらの混合物を
    含むかまたはからなる群から選択される、少なくとも1種の菌株またはその派生物を含む、請求項1または2に記載の使用のための組成物。
  4. 前記混合物Mが、
    - ビフィドバクテリウム・ブレーベBbIBS01 DSM 33231、
    - ビフィドバクテリウム・ブレーベBbIBS02 DSM 33232、
    - ビフィドバクテリウム・アニマリス亜種ラクティスBlIBS01 DSM 33233、
    - ラクトバチルス・プランタルムLpIBS01 DSM 33234、および
    - これらの混合物
    を含むかまたはからなる群から選択される、少なくとも1種の菌株またはその派生物をさらに含む、請求項3に記載の使用のための組成物。
  5. 少なくとも1種の植物起源のタンパク質、および/または少なくとも1種の植物起源のペプチド、および/または少なくとも1種のアミノ酸をさらに含み、好ましくは、組成物に含まれる前記アミノ酸が、請求項2に記載の群Aから選択される、請求項1から4のいずれか一項に記載の使用のための組成物。
  6. 前記対象が、タンパク質欠乏またはタンパク質所要量の上昇に関連する疾病、症状、および/または障害を患う、請求項1から5のいずれか一項に記載の使用のための組成物。
  7. 前記タンパク質欠乏または前記タンパク質所要量の上昇に関連する前記疾病、症状、および/または障害が、代謝効率の減少、血中の小体要素の減少、回復プロセスの変化、筋肉強度の減少、筋肉質量の減少、筋肉の消耗、体重減少、運動性能の低下、早期疲労、集中困難、不安、睡眠の変化、気分の変化、感染症へのかかりやすさの上昇、消化不全、血糖の変化、コレステロールの上昇、血液の化学的パラメータの変化、栄養不良症候群、例えば、クワシオルコルまたはビアフラなど、骨粗鬆症、爪、毛髪、皮膚、酵素、神経伝達物質、ホルモンおよび免疫グロブリンから選択される、有機体の少なくとも1つのタンパク質系成分の減少から選択される、請求項6に記載の使用のための組成物。
  8. ・植物起源のタンパク質と、
    ・- ラクトバチルス・パラカセイDG(登録商標) CNCM I-1572、
    - ラクトバチルス・パラカセイLPC-S01 DSM 26760、
    - ビフィドバクテリウム・ブレーベBbIBS01 DSM 33231、
    - ビフィドバクテリウム・ブレーベBbIBS02 DSM 33232、
    - ビフィドバクテリウム・アニマリス亜種ラクティスBlIBS01 DSM 33233、
    - ラクトバチルス・プランタルムLpIBS01 DSM 33234、および
    - これらの混合物
    を含むかまたはからなる群から選択される、少なくとも1種の菌株を含むかまたはからなる、混合物Mと
    を含む、食品製品。
  9. 前記混合物Mが、
    - ラクトバチルス・パラカセイDG(登録商標) CNCM I-1572、
    - ラクトバチルス・パラカセイLPC-S01 DSM 26760、および
    - これらの混合物
    を含むかまたはからなる群から選択される、少なくとも1種の菌株またはその派生物を含み、
    前記混合物Mが、
    - ビフィドバクテリウム・ブレーベBbIBS01 DSM 33231、
    - ビフィドバクテリウム・ブレーベBbIBS02 DSM 33232、
    - ビフィドバクテリウム・アニマリス亜種ラクティスBlIBS01 DSM 33233、
    - ラクトバチルス・プランタルムLpIBS01 DSM 33234、および
    - これらの混合物
    を含むかまたはからなる群から選択される、少なくとも1種の菌株またはその派生物をさらに含んでもよい、
    請求項8に記載の食品製品。
  10. 前記少なくとも1種の菌株が、コーティングされた生存能力のある菌株、またはコーティングされたプロバイオティック、パラバイオティックもしくはポストバイオティックの形態であり、好ましくは、少なくとも1種の菌株が、コーティングされた生存能力のある菌株、間欠滅菌された菌株、超音波処理された菌株、不活化菌株、菌株のライセート、菌株の抽出物、菌体外多糖、体壁画分、代謝産物および代謝バイオプロダクトから選択される菌株の成分を含むかまたはからなる群から選択される形態である、請求項8または9に記載の食品製品。
  11. 前記植物起源のタンパク質に由来する少なくとも1種のアミノ酸の血中生物学的利用能を上昇させることにおける使用のための、請求項8から10のいずれか一項に記載の食品製品。
  12. 植物起源のタンパク質に由来する、少なくとも1種のアミノ酸の血中生物学的利用能を、前記植物起源のタンパク質、または前記少なくとも1種のアミノ酸、または前記少なくとも1種のアミノ酸を含む植物起源のペプチドを取り入れた(経口経路を通じて)対象において、上昇させるための組成物の非治療的使用であって、
    前記組成物が、
    - ラクトバチルス・パラカセイDG(登録商標)として同定され、パリのパスツール研究所のNational Collection of Cultures of Microorganismsに、アクセッション番号CNCM I-1572で寄託された、ラクトバチルス・パラカセイ種に属する菌株、
    - ラクトバチルス・パラカセイLPC-S01として同定され、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH (DSMZ)に、アクセッション番号DSM 26760で寄託された、ラクトバチルス・パラカセイ種に属する菌株、
    - ビフィドバクテリウム・ブレーベBbIBS01として同定され、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH (DSMZ)に、寄託番号DSM 33231で寄託された、ビフィドバクテリウム・ブレーベ種に属する菌株、
    - ビフィドバクテリウム・ブレーベBbIBS02として同定され、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH (DSMZ)に、寄託番号DSM 33232で寄託された、ビフィドバクテリウム・ブレーベ種に属する菌株、
    - ビフィドバクテリウム・アニマリス亜種ラクティスBlIBS01として同定され、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH (DSMZ)に、寄託番号DSM 33233で寄託された、ビフィドバクテリウム・アニマリス種に属する菌株、
    - ラクトバチルス・プランタルムLpIBS01として同定され、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH (DSMZ)に、寄託番号DSM 33234で寄託された、ラクトバチルス・プランタルム種に属する菌株、および
    - これらの混合物
    を含むかまたはからなる群から選択される、少なくとも1種の菌株またはその派生物を含むかまたはからなる、混合物Mを含み、
    前記組成物が、少なくとも1種の許容される医薬品、または食品グレード添加剤および/もしくは賦形剤を含んでもよく、前記少なくとも1種のアミノ酸が、アルギニン、グルタミン、シトルリン、セリン、アスパラギン、グリシン、スレオニン、アラニン、オルニチン、メチオニン、プロリン、リシン、アスパラギン酸、ヒスチジン、バリン、グルタミン酸、トリプトファン、ロイシン、フェニルアラニン、イソロイシン、システイン、チロシン、およびこれらの混合物を含むかまたはからなる群Aから選択される、非治療的使用。
  13. 植物起源のタンパク質に由来する少なくとも1種のアミノ酸の血中生物学的利用能を、前記植物起源のタンパク質、または前記少なくとも1種のアミノ酸、または前記少なくとも1種のアミノ酸を含む植物起源のペプチドを取り入れた(経口経路を通じて)対象において、上昇させるための方法であって、前記方法が、
    - ラクトバチルス・パラカセイDG(登録商標)として同定され、パリのパスツール研究所のNational Collection of Cultures of Microorganismsに、アクセッション番号CNCM I-1572で寄託された、ラクトバチルス・パラカセイ種に属する菌株、
    - ラクトバチルス・パラカセイLPC-S01として同定され、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH (DSMZ)に、アクセッション番号DSM 26760で寄託された、ラクトバチルス・パラカセイ種に属する菌株、
    - ビフィドバクテリウム・ブレーベBbIBS01として同定され、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH (DSMZ)に、寄託番号DSM 33231で寄託された、ビフィドバクテリウム・ブレーベ種に属する菌株、
    - ビフィドバクテリウム・ブレーベBbIBS02として同定され、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH (DSMZ)に、寄託番号DSM 33232で寄託された、ビフィドバクテリウム・ブレーベ種に属する菌株、
    - ビフィドバクテリウム・アニマリス亜種ラクティスBlIBS01として同定され、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH (DSMZ)に、寄託番号DSM 33233で寄託された、ビフィドバクテリウム・アニマリス種に属する菌株、
    - ラクトバチルス・プランタルムLpIBS01として同定され、Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH (DSMZ)に、寄託番号DSM 33234で寄託された、ラクトバチルス・プランタルム種に属する菌株、および
    - これらの混合物
    を含むかまたはからなる群から選択される、少なくとも1種の菌株またはその派生物を含むかまたはからなる混合物Mを含む組成物を投与することを含み、
    前記組成物が、少なくとも1種の許容される医薬品、または食品グレード添加剤および/もしくは賦形剤を含んでもよく、
    前記少なくとも1種のアミノ酸が、アルギニン、グルタミン、シトルリン、セリン、アスパラギン、グリシン、スレオニン、アラニン、オルニチン、メチオニン、プロリン、リシン、アスパラギン酸、ヒスチジン、バリン、グルタミン酸、トリプトファン、ロイシン、フェニルアラニン、イソロイシン、システイン、チロシン、およびこれらの混合物を含むかまたはからなる群Aから選択される、方法。
  14. 植物または動物起源のタンパク質、好ましくは植物起源のタンパク質に由来する、少なくとも1種のアミノ酸の血中生物学的利用能を、前記タンパク質、または少なくとも1種のアミノ酸、または前記少なくとも1種のアミノ酸を含む植物起源のペプチドを取り入れた(経口経路を通じて)対象において、上昇させることに使用するためのプロバイオティック菌株(I.i)ラクトバチルス・パラカセイDG(登録商標) CNCM I-1572(粉末形態において凍結乾燥)。
  15. 植物または動物起源のタンパク質、好ましくは植物起源のタンパク質に由来する、少なくとも1種のアミノ酸の血中生物学的利用能を、前記タンパク質、または少なくとも1種のアミノ酸、または前記少なくとも1種のアミノ酸を含む植物起源のペプチドを取り入れた(経口経路を通じて)対象において、上昇させることに使用するためのプロバイオティック菌株(I.ii)ラクトバチルス・パラカセイLPC-S01 DSM 26760(粉末形態において凍結乾燥)。
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