JP2023506835A - 医療装置用のガイドワイヤ - Google Patents

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Abstract

ガイドワイヤは、近位端、遠位端、および近位端から遠位端まで延びる本体を有するシャフトと、鈍い先端と、スリーブとを含み、シャフトの本体が、スリーブに取り囲まれた少なくともセグメントを含み、このセグメントが、鈍い先端に結合され、シャフトの本体のセグメントが、平坦部分の厚さ方向に延びる1または複数の開口部を有する平坦部分を含む。【選択図】図1C

Description

本願の分野は、医療装置に関し、より具体的には、医療装置用のガイドワイヤ、およびそのようなガイドワイヤを有する医療装置に関する。
ガイドワイヤは、医療分野において、患者の体内の通路にアクセスするために使用されている。場合によっては、ガイドワイヤの近位端でガイドワイヤの長手方向軸の周りに加えられるトルク運動が、ガイドワイヤの遠位端で対応するねじれ運動を引き起こすことを可能にする、良好なトルク伝達性をガイドワイヤが有することが望ましいことがある。
また、ガイドワイヤの遠位セグメントが、使用中に特定の曲がった形状を保持することが望ましい場合がある。これにより、ガイドワイヤの遠位セグメントは、患者の体内の特定の形状を有する特定の通路にアクセスすることができる。ガイドワイヤの遠位セグメントが使用中にその曲がった形状を保持できない場合、標的通路にアクセスできない可能性がある。
さらに、ガイドワイヤが柔らかい遠位セグメントを有することが望ましい場合がある。これは、ガイドワイヤが患者に損傷を与えることを防止し、また、ガイドワイヤが様々な形状の通路を通って患者の体内で進められるときに、ガイドワイヤが弾性的に屈曲または湾曲することも可能にする。
しかしながら、ガイドワイヤが上記の望ましい特徴のすべてを達成することは困難である。ガイドワイヤは、柔らかい遠位セグメントを有することができるが、そのようなガイドワイヤは、遠位セグメントにおける形状保持能力が低く、トルク伝達性が低い可能性がある。一方で、遠位セグメントでの形状保持能力が高く、トルク伝達性が良好なガイドワイヤもある。しかしながら、そのようなガイドワイヤは、遠位セグメントが硬い可能性がある。ガイドワイヤの柔らかい遠位セグメントは、通常、遠位セグメントを作るために使用される材料の柔らかさによって、良好なトルク伝達性を達成することができないため、上記の望ましい特徴を同時に達成することは困難である。また、柔らかい遠位ガイドワイヤセグメントを作るために使用される材料は、使用中に遠位ガイドワイヤセグメントがその形状を維持することを可能にしない場合がある。
ガイドワイヤは、近位端、遠位端、および近位端から遠位端まで延びる本体を有するシャフトと、鈍い(先の尖っていない)先端と、スリーブとを含み、シャフトの本体は、スリーブに取り囲まれた少なくともセグメントを含み、セグメントは鈍い先端に結合され、シャフトの本体のセグメントは、平坦部分の厚さ方向に延びる1または複数の開口部を有する平坦部分を備える。
任意選択的には、1または複数の開口部が、平坦部分の厚さを通って延びる1つの細長いスロットのみを含む。
任意選択的には、平坦部分が、ガイドワイヤの長手方向軸に平行な長辺を有し、スロットが、平坦部分の長辺に平行な長辺を有する。
任意選択的には、1または複数の開口部が、平坦部分の長手方向軸に沿って配置された一連の開口部を含む。
任意選択的には、一連の開口部の各々が、平坦部分の厚さ方向に延びる矩形のスロットである。
任意選択的には、一連の開口部の各々が、平坦部分の厚さ方向に延びる円形のスロットである。
任意選択的には、1または複数の開口部が、千鳥配列で配置された開口部の列を含む。
任意選択的には、ガイドワイヤが、1または複数の開口部のうちの1つを通って延びる放射線不透過性マーカーをさらに含む。
任意選択的には、放射線不透過性マーカーが、平坦部分の第1の面に当接する第1の部分と、1または複数の開口部のうちの1つ開口部内の第2の部分と、平坦部分の第2の面に当接する第3の部分とを備え、第2の面が、平坦部分の第1の面と反対側にある。
任意選択的には、放射線不透過性マーカーの第1の部分が第1の断面寸法を有し、放射線不透過性マーカーの第2の部分が第2の断面寸法を有し、放射線不透過性マーカーの第3の部分が第3の断面寸法を有し、第1の断面寸法が第2の断面寸法より大きく、第3の断面寸法が第2の断面寸法より大きい。
任意選択的には、平坦部分が、プレス加工されたコアワイヤを含む。
任意選択的には、ガイドワイヤが、平坦部分とスリーブとの間に配置されたコイルをさらに含む。
任意選択的には、コイルが、放射線不透過性材料から作られる。
任意選択的には、コイルが、プラチナタングステンから作られる。
任意選択的には、スリーブが、ニチノールから作られる。
任意選択的には、スリーブが、複数のスロットを含む。
任意選択的には、シャフトの本体が、平坦部分の近位側にあるテーパー部分を含む。
任意選択的には、シャフトの本体が、テーパー部分の近位側にある円柱状部分を備える。
任意選択的には、平坦部分が、曲がった形状を形成するように曲げることができ、平坦部分が曲げられた後に曲がった形状を保持するように構成されている。
任意選択的には、セグメントが、平坦部分の遠位側にある追加の平坦部分も含む。
任意選択的には、セグメントが、平坦部分と追加の平坦部分とを接続する接続部分も備え、接続部分、平坦部分および追加の平坦部分が、一体的な構成を有する。
医療装置は、カテーテルと、ガイドワイヤとを含み、カテーテルが、ガイドワイヤを収容するためのルーメンを含む。
ガイドワイヤは、近位端、遠位端、および近位端から遠位端まで延びる本体を有するシャフトと、鈍い先端と、スリーブとを含み、シャフトの本体は、スリーブに取り囲まれた少なくともセグメントを含み、セグメントは鈍い先端に結合され、シャフトの本体のセグメントは、第1の主表面と、第1の主表面とは反対側にある第2の主表面とを有する平坦部分を含み、平坦部分は、第1の主表面に固定された1または複数の放射線不透過性マーカーを含む。
任意選択的には、1または複数の放射線不透過性マーカーが、平坦部分の幅と同じ幅を有する第1の平面マーカーを含む。
任意選択的には、ガイドワイヤが、平坦部分の第2の主表面上に固定された第2の平面マーカーをさらに含む。
任意選択的には、1または複数の放射線不透過性マーカーが、互いに間隔を空けて配置された第1の複数の放射線不透過性マーカーを含む。
任意選択的には、第1の複数の放射線不透過性マーカーが、平坦部分の長手方向軸に沿って一列に整列される。
任意選択的には、ガイドワイヤが、互いに間隔を空けて配置され、平坦部分の第2の主表面上に固定された第2の複数の放射線不透過性マーカーをさらに含む。
任意選択的には、平坦部分が、第2の主表面上に固定された1または複数の放射線不透過性マーカーも含む。
ガイドワイヤは、近位端、遠位端、および近位端から遠位端まで延びる本体を有するシャフトと、鈍い先端と、スリーブとを含み、シャフトの本体は、スリーブに取り囲まれた少なくともセグメントを含み、セグメントは鈍い先端に結合され、シャフトの本体のセグメントは、外面を有する平坦部分を含み、平坦部分は、外面に複数の溝を含む。
ガイドワイヤは、近位端、遠位端、および近位端から遠位端まで延びる本体を有するシャフトと、鈍い先端と、スリーブとを含み、シャフトの本体は、スリーブに取り囲まれた少なくともセグメントを含み、セグメントは鈍い先端に結合され、ガイドワイヤは、セグメントの少なくとも一部分を取り囲む放射線不透過コイルをさらに含み、セグメントの一部分は、互いに反対側に位置する面を備え、それら面は、放射線不透過コイルがセグメントの一部分上にネジ留めされることを可能にするために、それら面の各々に沿った窪みを有する。
任意選択的には、セグメントの一部分が、平坦部分を含む。
任意選択的には、セグメントが平坦部分を含み、セグメントの部分が、平坦部分の近位側にある。
他のおよび更なる態様および特徴は、以下の詳細な説明を読むことによって明らかになるであろう。
図面は、実施形態の設計および実用性を示しており、それらにおいて、類似の要素が共通の符号で参照されている。それら図面は、必ずしも縮尺通りに描かれていない。上記および他の利点と目的がどのように得られるのかをより良好に理解するために、添付の図面に示されている実施形態のより具体的な説明がなされるであろう。それら図面は、例示的な実施形態を示しているに過ぎず、よって特許請求の範囲を限定するものと見なされるべきではない。
図1Aは、ガイドワイヤを示している。図1Bは、スリーブおよび先端をさらに有する、図1Aのガイドワイヤを示している。図1Cは、コイルをさらに有する、図1Bのガイドワイヤを示している。図1Dは、スリーブの壁から間隔を空けて配置されたコイルをさらに有する、図1Bのガイドワイヤを示している。図1Eは、スリーブおよび先端をさらに有する、図1Aのガイドワイヤを示している。図1Fは、ガイドワイヤを製造するための部材を示している。 図2Aは、ガイドワイヤを示している。図2Bは、スリーブおよび先端をさらに有する、図2Aのガイドワイヤを示している。図2Cは、可鍛性構造をさらに有する、図2Bのガイドワイヤを示している。図2Dは、コイルをさらに有する、図2Bのガイドワイヤを示している。図2Eは、可鍛性構造およびコイルをさらに有する、図2Dのガイドワイヤを示している。図2Fは、ガイドワイヤを製造するための部材を示している。 図3Aは、ガイドワイヤを示している。図3Bは、コイルをさらに有する、図3Aのガイドワイヤを示している。図3Cは、可鍛性構造およびコイルをさらに有する、図3Bのガイドワイヤを示している。図3Dは、可鍛性構造をさらに有する、図3Aのガイドワイヤを示している。 図4は、ガイドワイヤを示している。 図5は、別のガイドワイヤを示している。 図6は、別のガイドワイヤを示している。 図7は、別のガイドワイヤを示している。 図8は、別のガイドワイヤを示している。 図9は、別のガイドワイヤを示している。 図10A~図10Hは、ガイドワイヤの製造方法を示している。 図11は、ガイドワイヤのセグメントの平坦部分を示している。 図12は、ガイドワイヤのセグメントの別の平坦部分を示している。 図13は、別のガイドワイヤを示している。 図14は、別のガイドワイヤを示している。 図15は、ガイドワイヤの一部分に放射線不透過性マーカーを固定するための手法を示している。
以下、図面を参照しながら様々な実施形態を説明する。なお、図面は縮尺通りに描かれておらず、類似の構造または機能の要素は、図面全体を通じて同じ符号で表されていることに留意されたい。また、図面は、実施形態の説明を容易にすることのみを意図したものであることにも留意されたい。それらは、本発明の網羅的な説明として、あるいは本発明の範囲に対する限定として意図したものではない。さらに、図示の実施形態は、示したすべての態様または利点を有する必要はない。特定の実施形態に関連して説明される態様または利点は、必ずしもその実施形態に限定されるものではなく、そのように図示されていない場合や、そのように明示的に説明されていない場合でも、他の任意の実施形態において実施することが可能である。
図1Aは、いくつかの実施形態に係るガイドワイヤ100を例示している。このガイドワイヤ100は、近位端112と、遠位端114と、近位端112から遠位端114まで延在する本体116とを有するシャフト110を含む。シャフト110の本体116は、遠位セグメント120の長さ方向に沿って複数の異なる断面を有する遠位セグメント120を含む。遠位セグメント120よりも近位側にある本体116の少なくとも外側部分130は、少なくとも13000ksiの剪断係数を有する材料で作られている。非限定的な例として、本体の外側部分130の材料は、モリブデンレニウム合金またはタングステンレニウム合金である。
図示の実施形態では、シャフト110が、第1の層140、第2の層142および第3の層144を含む。第3の層144は第2の層142の外側にあり、第2の層142は第1の層140の外側にある。図示のように、第3の層144は、遠位セグメント120の近位側にある本体116の外側部分130を含む。いくつかの実施形態では、シャフト110の第3の層144を、モリブデンレニウム合金またはタングステンレニウム合金から作ることができる。また、いくつかの実施形態では、第1の層140を、モリブデンレニウム合金、タングステンレニウム合金、ステンレス鋼、ニチノール、ネオニッケル合金(例えば、MP35N合金)またはコバルトクロム合金で作することができる。第2の層142は、ニチノール、または他の材料の何れかから作ることができる。
図示の実施形態では、第1の層140の部分150が、第2の層142の遠位端152に対して遠位側にあり、第2の層142の部分154が、第3の層144の遠位端156に対して遠位側にあり、それにより第1の層140の部分150および第2の層142の部分154がシャフト110の本体116の遠位セグメント120の少なくとも一部分を形成することが可能となっている。このような構成は、本体116の残りの部分(遠位セグメント120の近位側にある部分)の断面寸法よりも小さい断面寸法を有する遠位セグメント120を提供するため有利である。その結果、遠位セグメント120は、本体116の残りの部分より柔らかく、より容易に撓むかまたは曲がることができる。
いくつかの実施形態では、第1の層140の部分150が、第1の層140の部分150の細長い断面形状を形成するために圧縮されるようにしてもよい。例えば、一実施態様では、第1の層140が円形の断面形状を有することができ、第1の層140の部分150が、細長い断面形状を有する平面構造、または他の非円形の断面の何れかに圧縮されるようにしてもよい。この特徴は、第1の層140の部分150に曲げ方向のバイアスを与えるため有利である。第1の層140の部分150の圧縮は、いくつかの実施態様では、第1の層140の部分150をプレス加工することによって達成することができる。
ある具体的な実施態様では、第1の層140および第3の層144の両方が、モリブデンレニウム合金から作られ、第2の層142が、2つのモリブデンレニウム合金層140、144の間に挟まれたニチノールから作られる。別の具体的な実施態様では、第1の層140がステンレス鋼またはコバルトクロム合金(例えば、MP35N合金)から作られ、第2の層142がニチノールから作られ、第3の層がモリブデンレニウム合金から作られる。いずれの実施態様においても、ニチノール層142が、耐キンク性と、より柔らかい遠位セグメント120を提供する。第1の層140は、使用中に成形可能であり、望ましい形状保持能力を提供する。また、外側のモリブデンレニウム合金層144は、その相対的に高い剪断係数により、望ましいトルク伝達性を提供する。さらに、外側のモリブデンレニウム合金層144の軸方向の剛性により、ガイドワイヤ100は望ましい押し込み性も有する。
図1Bに示すように、いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ100が、シャフト110の遠位セグメント120(例えば、遠位端114)の少なくとも一部分の周りに配置されたスリーブ180も含むことができる。図示のように、スリーブ180は、鈍い先端182を有する。シャフト110の遠位端114は、鈍い先端182に結合されている。スリーブ180は、任意の管状部材であってよく、金属、ポリマーなどの任意の材料から作られるものであってもよい。いくつかの実施形態では、スリーブ180を、ニチノールから作ることができる。スリーブ180は、スリーブ180の柔軟性を高めるために、複数のスロットおよび/または開口部を有することができる。非限定的な例として、スリーブ180は、スロット付きハイポチューブ、コイル状スリーブ、タングステン担持ポリマースリーブ、またはそれらの組合せを使用して実現することができる。
図1Cを参照すると、いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ100が、スリーブ180の内部に配置されたマーカーコイル190も含むことができる。図示のように、マーカーコイル190の一端は先端182に固定され、マーカーコイル190の本体はスリーブ180の壁に固定されるか、またはスリーブ180の壁に当接している。他の実施形態では、コイル190が、先端182のみに結合され、スリーブ180の壁には結合されない(図1D)。他の実施形態では、マーカーコイル190の近位端が、接着剤、溶接、機械的コネクタ、融着などによって、第2の層154(例えば、第2の層154の遠位端152)に固定される。さらなる実施形態では、スリーブ180の少なくとも一部分が、マーカーコイル190によって形成されている(図1E)。図示のように、マーカーコイル190は、スリーブ180の断面寸法に対応する(例えば、同じ)断面寸法を有する。場合によっては、スリーブ180の長さの全体を、マーカーコイルのようなコイルから作ることができる。
図1A~図1Eの図示の実施形態では、セグメント120の遠位部分150が可鍛性である。このため、セグメント120の遠位部分150は、曲がった形状を形成するように曲げることができる。遠位部分150は、セグメント120の遠位部分150が曲げられた後に曲がった形状を保持することを可能にする材料から作られている。他の実施形態では、遠位部分150(または遠位部分150を含む第1の層140)を、十分な形状保持能力を有さない材料から作ることができる。そのような場合、ガイドワイヤ100は、鈍い先端182に取り付けられた可鍛性構造をさらに含むことができる。可鍛性構造は、スリーブ180の内部にあってもよい。使用中、可鍛性構造は、曲がった形状を形成するように曲げることができ、可鍛性構造が曲げられた後に曲がった形状を保持するように構成されている。いくつかの実施形態では、可鍛性構造を、モリブデンレニウム合金またはタングステンレニウム合金から作ることができる。
ガイドワイヤ100は、遠位セグメント120において望ましい柔らかさを達成しながら、望ましいトルク伝達性、望ましい押し込み性および望ましい形状保持能力を提供するため有利である。特に、最外層144は、十分に高い(例えば、少なくとも13000ksiの)剪断係数を有する材料から作られているため、望ましいトルク伝達性を提供する。また、遠位セグメント120は望ましい曲げ剛性を有し、遠位部分150は望ましい曲げ剛性および形状保持能力も有している。このため、ガイドワイヤ100は、柔らかい遠位セグメント、形状保持能力およびトルク保持能力の最適な組合せを有する。
図1Fは、ガイドワイヤ100を製造するための部材194を示している。部材194は、第1の層140、第2の層142および第3の層144を含む。いくつかの実施形態では、第3の層144の一部分を除去して第2の層142の一部分154を露出させることができる。また、第2の層142の一部分を除去して、第1の層140の部分150を露出させることができる。上記行為により、シャフト110が、図1A~図1Eに示すような、その長さ方向に沿って複数の異なる断面形状を有するものとなる。いくつかの実施形態では、第3の層144の一部分および第2の層142の一部分の除去を、研削、切断、研磨またはそれらの任意の組合せによって達成することができる。
上記の実施形態では、ガイドワイヤ100のシャフト110が、3つの層140、142、144を有している。他の実施形態では、ガイドワイヤ100のシャフト110が、3層より多い層、または3層より少ない層(例えば、2層)を有することができる。
図2Aは、いくつかの実施形態に係るガイドワイヤ100を示している。図2Aのガイドワイヤ100は、図1Aのガイドワイヤとは異なり、2つの層140、142のみを有する。図2Aを参照すると、ガイドワイヤ100は、近位端112と、遠位端114と、近位端112から遠位端114に延びる本体116とを有するシャフト110を含む。シャフト110の本体116は、遠位セグメント120の長さ方向に沿って複数の異なる断面を有する遠位セグメント120を含む。遠位セグメント120の近位側にある本体116の少なくとも外側部分130は、少なくとも13000ksiの剪断係数を有する材料で作られている。非限定的な例として、本体の外側部分130の材料は、モリブデンレニウム合金またはタングステンレニウム合金である。
図示の実施形態では、シャフト110が、第1の層140と、第2の層142とを含む。第2の層142は、第1の層140の外側にある。図示のように、第2の層142は、遠位セグメント120の近位側にある本体116の外側部分130を含む。いくつかの実施形態では、シャフト110の第2の層142を、モリブデンレニウム合金またはタングステンレニウム合金から作ることができる。また、いくつかの実施形態では、第1の層140を、第2の層142の剪断係数よりも小さい剪断係数を有する材料で作ることができる。非限定的な例として、第1の層140を、ステンレス鋼、ニチノール、コバルトクロム合金(例えば、MP35N合金)等から作ることができる。
図示の実施形態では、シャフト110のセグメント120が、第1の層140から作られている。セグメント120は、第2の層142の遠位端152よりも遠位側にある。第1の層140のセグメント120は、第1の部分210と、第2の部分214と、第3の部分216とを有する。第3の部分216は、第1の部分210の断面寸法よりも小さい断面寸法を有し、第3の部分216の小さい断面寸法は、第2の(中間)部分214を介して第1の部分210の大きい断面寸法に移行する。このような構成は、近位から遠位方向へ徐々に柔らかくなるセクションを提供するため有利である。その結果、遠位セグメント120は、本体116の残りの部分と比較して柔らかく、遠位部分216が最も柔らかいセクションを提供し、より容易に撓むかまたは曲がることができる。他の実施形態では、セグメント120が、上述したものよりも多くの部分または少ない部分を含むことができる。
いくつかの実施形態では、セグメント120の第3の部分216が、セグメント120の部分216の細長い断面形状を形成するために圧縮されるようにしてもよい。例えば、一実施態様では、第1の層140が円形の断面形状を有することができ、第1の層140の部分216が、細長い断面形状を有する平面構造、または他の非円形の形状の何れかに圧縮されるものであってもよい。この特徴は、第1の層140の部分216に曲げ方向のバイアスを与えるため有利である。第1の層140の部分216の圧縮は、いくつかの実施態様では、第1の層140の部分216をプレス加工することによって達成することができる。
ある具体的な実施態様では、第2の層142がモリブデンレニウム合金から作られ、第1の層140がニチノールから作られる。内側のニチノール層140は、ガイドワイヤ100に耐キンク性と柔らかい遠位端を提供し、外側の層142は、所望の押し込み性と所望のトルク伝達性を提供する。別の具体的な実施態様では、第2の層142がモリブデンレニウム合金から作られ、第1の層140がステンレス鋼またはコバルトクロム合金(例えば、MP35N合金)から作られる。第1の層140は、耐キンク性およびより柔らかい遠位セグメント120を提供する。第1の層140は、使用中に成形可能であってもよく、望ましい形状保持能力を(例えば、可鍛性構造の助けを借りてまたは借りずに)提供する。また、外側のモリブデンレニウム合金層142は、その相対的に高い剪断係数により、望ましいトルク伝達性を提供する。さらに、外側のモリブデンレニウム合金層142の軸方向の剛性により、ガイドワイヤ100は望ましい押し込み性も有する。
図2Bに示すように、いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ100が、シャフト110の遠位セグメント120の少なくとも一部分(例えば、遠位端114)の周りに配置されたスリーブ180を含むこともできる。図示のように、スリーブ180は、鈍い先端182を有する。シャフト110の遠位端114は、鈍い先端182に結合されている。スリーブ180は、任意の管状部材であってよく、金属、ポリマーなどの任意の材料から作ることができる。いくつかの実施形態では、スリーブ180を、ニチノールから作ることができる。スリーブ180は、スリーブ180の柔軟性を高めるために、複数のスロットおよび/または開口部を有することができる。非限定的な例として、スリーブ180は、スロット付きハイポチューブ、コイル状スリーブ、タングステン担持ポリマースリーブ、またはそれらの組合せを用いて実現することができる。
図2Aおよび図2Bの例示的な実施形態では、セグメント120の遠位部分216が可鍛性である。このため、セグメント120の遠位部分216は、曲がった形状を形成するために曲げることができる。遠位部分216は、セグメント120の遠位部分216が曲げられた後に曲がった形状を保持することを可能にする材料から作られている。他の実施形態では、図2Cに示すように、遠位部分216(または遠位部分216を含む第1の層140)を、十分な形状保持能力を有しない材料から作ることができる。そのような場合、ガイドワイヤ100は、鈍い先端182に取り付けられた可鍛性構造230をさらに含むことができる。可鍛性構造230は、スリーブ180の内部にあってもよい。可鍛性構造230は、使用中、曲がった形状を形成するように曲げることができ、可鍛性構造230が曲げられた後に曲がった形状を保持するように構成されている。いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ100に望ましい形状保持能力を提供するために、可鍛性構造230をモリブデンレニウム合金またはタングステンレニウム合金から作ることができる。
図2Dを参照すると、いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ100が、スリーブ180の内部に配置されたマーカーコイル190も含むことができる。図示のように、マーカーコイル190の一端は先端182に固定され、マーカーコイル190の本体はスリーブ180の壁に固定されるか、またはスリーブ180の壁に当接している。他の実施形態では、コイル190が、先端182のみに結合され、スリーブ180の壁には結合されていない。他の実施形態では、マーカーコイル190の近位端を、遠位セグメント120に対して(例えば、部分214、部分210など、部分216に対して近位側の任意の位置に)固定することができる。固定は、接着剤、溶接、機械的コネクタ、融着などを用いて達成することができる。さらなる実施形態では、スリーブ180の少なくとも一部分を、マーカーコイル190によって形成することができる。そのような場合、マーカーコイル190は、スリーブ180の断面寸法に対応する(例えば、同じ)断面寸法を有する。場合によっては、スリーブ180の長さの全体を、マーカーコイルのようなコイルから作ることができる。
いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ100は、可鍛性構造230およびマーカーコイル190の両方を含むことができる(図2E)。
図2Fは、ガイドワイヤを製造するための部材290を示している。この部材290は、第1の層140および第2の層142を含む。いくつかの実施形態では、第2の層142の一部分を除去して、第1の層140を露出させることができる。また、露出した第1の層140の一部分を除去することも可能であり、近位側よりも遠位側でより多くの材料を除去することができる。上記の行為により、シャフト110が、図2A~図2Eに示すような、その長さ方向に沿って複数の異なる断面形状を有するものとなる。いくつかの実施形態では、第2の層142の一部分および露出した第1の層140の一部分の除去を、研削、切断、研磨またはそれらの任意の組合せによって達成することができる。
さらなる実施形態では、ガイドワイヤ100のシャフト110が、単一層を有することができる。図3Aは、いくつかの実施形態に係るガイドワイヤ100を示している。図3Aのガイドワイヤ100は、図1Aおよび図1Bのガイドワイヤとは異なり、シャフト110の遠位セグメントおよび近位セグメントの各々において一層のみを有する。図3Aを参照すると、ガイドワイヤ100は、近位端112と、遠位端114と、近位端112から遠位端114まで延びる本体116とを有するシャフト110を含む。シャフト110の本体116は、遠位セグメント120の長さ方向に沿って複数の異なる断面を有する遠位セグメント120を含む。遠位セグメント120に対して近位側にある本体106の少なくとも外側部分130は、少なくとも13000ksiの剪断係数を有する材料で作られている。非限定的な例として、本体の外側部分130の材料は、モリブデンレニウム合金またはタングステンレニウム合金である。
図示の実施形態では、シャフト110が、第1の材料で作られた近位セグメント300を含み、遠位セグメント120は、第1の材料とは異なる第2の材料で作られている。いくつかの実施形態では、近位セグメント300を、モリブデンレニウム合金またはタングステンレニウム合金から作ることができる。また、いくつかの実施形態では、遠位セグメント120を、ニチノール、ステンレス鋼またはコバルトクロム合金(例えば、MP35N合金)から作ることができる。
図示のように、遠位セグメント120は単一層を有し、第1の部分301、第2の部分302、第3の部分304、第4の部分306および第5の部分308を含む。第5の部分308は、第3の部分304の断面寸法と比較して小さい断面寸法を有し、第5の部分308の小さい断面寸法は、第4の(中間)部分306を介して第3の部分304の大きい断面寸法に移行する。同様に、第3の部分304は、第1の部分301の断面寸法と比較して小さい断面寸法を有し、第3の部分304の小さい断面寸法は、第2の(中間)部分302を介して第1の部分301の大きい断面寸法に移行する。このような構成は、近位から遠位方向へ徐々に柔らかくなるセクションを提供するため有利である。その結果、遠位セグメント120は、本体116の残りの部分よりも柔らかく、遠位部分308が最も柔らかいセクションを提供し、より容易に撓むかまたは曲がることができる。他の実施形態では、遠位セグメント120が、上述したものよりも多くの部分または少ない部分を含むことができる。
また、近位セグメント300も、単一層を有する。近位セグメント300は、接着剤、溶接、機械的コネクタまたは融着を介して遠位セグメント120に取り付けることができる。
図示のように、セグメント120に対して近位側にある本体116の内側部分330と、セグメント120に対して近位側にある本体116の外側部分300は、(網掛け断面によって示すように)同じ材料から作られる。一実施態様では、本体116の外側部分300と内側部分330が、同じ原材料(例えば、モリブデンレニウム合金、タングステンレニウム合金など)から作られ、それにより一体的な構成を有する。
いくつかの実施態様では、セグメント120の部分308が、部分308の細長い断面形状を形成するために圧縮されるようにしてもよい。例えば、一実施態様では、部分308が円形の断面形状を有することができ、セグメント120の部分308が、細長い断面形状を有する平面構造、または他の非円形の断面形状の何れかに圧縮されるものであってもよい。この特徴は、部分308に曲げ方向のバイアスを提供するため有利である。部分308の圧縮は、いくつかの実施形態では、部分308をプレス加工することによって達成することができる。
図示の実施形態では、ガイドワイヤ100が、シャフト110の遠位端114の周りに配置されたスリーブ180も含む。図示のように、スリーブ180は、鈍い先端182を有する。シャフト110の遠位端114は、鈍い先端182に結合されている。スリーブ180は、任意の管状部材であってよく、金属、ポリマーなどの任意の材料から作ることができる。いくつかの実施形態では、スリーブ180を、ニチノールから作ることができる。スリーブ180は、スリーブ180の柔軟性を高めるために、複数のスロットおよび/または開口部を有することができる。非限定的な例として、スリーブ180は、スロット付きハイポチューブ、コイル状スリーブ、タングステン担持ポリマースリーブ、またはそれらの組合せを使用して実現することができる。
ある具体的な実施態様では、近位セグメント300がモリブデンレニウム合金から作られ、遠位セグメント120がニチノールから作られる。別の具体的な実施態様では、近位セグメント300がモリブデンレニウム合金から作られ、遠位セグメント120がステンレス鋼またはコバルトクロム合金(例えば、MP35N合金)から作られる。いずれの実施態様においても、遠位セグメント120が、ガイドワイヤ100に耐キンク性および柔らかい遠位端を提供し、近位セグメント300が、所望の押し込み性および所望のトルク伝達性を提供する。遠位セグメント120は、使用中に成形可能であってよく、(例えば、可鍛性構造230の助けを借りてまたは借りずに)望ましい形状保持能力を提供する。また、モリブデンレニウム合金の近位セグメント300は、その比較的高い剪断係数により、望ましいトルク伝達性を提供する。さらに、モリブデンレニウム合金セグメント300の軸方向の剛性により、ガイドワイヤ100は望ましい押し込み性も有する。
図3Bを参照すると、いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ100が、スリーブ180の内部に配置されたマーカーコイル190も含むことができる。図示のように、マーカーコイル190の一端は、先端182に固定されている。他の実施形態では、マーカーコイル190の近位端が、遠位セグメント120に(例えば、部分306、部分304または部分302など、部分308に対して近位側の任意の位置で)固定されている。他の実施形態では、コイル190が、スリーブ180の壁にも結合されている。さらなる実施形態では、スリーブ180の少なくとも一部分を、マーカーコイル190によって形成することができる。そのような場合、マーカーコイル190は、スリーブ180の断面寸法に対応する(例えば、同じ)断面寸法を有する。場合によっては、スリーブ180の長さの全体を、マーカーコイルなどのコイルから作ることができる。
図3Aおよび図3Bの例示的な実施形態では、セグメント120の遠位部分308が可鍛性である。このため、セグメント120の遠位部分308は、曲がった形状を形成するように曲げることができる。遠位部分308は、セグメント120の遠位部分308が曲げられた後に曲がった形状を保持することを可能にする材料から作られている。他の実施形態では、遠位部分150を、十分な形状保持能力を有さない材料から作ることができる。そのような場合、ガイドワイヤ100は、鈍い先端182(図3C)に取り付けられた可鍛性構造230をさらに含むことができる。可鍛性構造230は、スリーブ180の内部にあってもよい。可鍛性構造230は、使用中、曲がった形状を形成するように曲げることができ、可鍛性構造230が曲げられた後に曲がった形状を保持するように構成されている。いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ100に望ましい形状保持能力を提供するために、可鍛性構造230をモリブデンレニウム合金またはタングステンレニウム合金から作ることができる。
さらなる実施形態では、ガイドワイヤが、マーカーコイル190なしで可鍛性構造230を含むことができる(図3D)。
なお、ガイドワイヤ100は図3A~図3Dの例に限定されるものではなく、ガイドワイヤ100は他の実施形態では他の構成を有することができることに留意されたい。他の実施形態では、ガイドワイヤ100が、3以上のセグメントを含むことができる。例えば、他の実施形態では、ガイドワイヤ100が、ガイドワイヤ100の長手方向軸に沿って直列に接続された3以上のセグメントを含むことができる。また、他の実施形態では、セグメントの少なくとも1つが単一の層ではなく、複数の層を有することができる。
さらなる実施形態では、ガイドワイヤ100の近位セグメント300および遠位セグメント120を、同じ原材料から作ることができる。図4は、いくつかの実施形態に係るガイドワイヤ100を示している。ガイドワイヤ100は、近位端112と、遠位端114と、近位端112から遠位端114に延びる本体116とを有するシャフト110を含む。シャフト110の本体116は、遠位セグメント120の長さ方向に沿って複数の異なる断面を有する遠位セグメント120を含む。遠位セグメント120に対して近位側にある本体106の少なくとも外側部分130は、少なくとも13000ksiの剪断係数を有する材料で作られている。非限定的な例として、本体の外側部分130の材料は、モリブデンレニウム合金またはタングステンレニウム合金である。
図示の実施形態では、シャフト110が近位セグメント300も含み、近位セグメント300および遠位セグメント120が同じ材料から作られる。いくつかの実施形態では、近位セグメント300および遠位セグメント120の材料が、モリブデンレニウム合金またはタングステンレニウム合金であってもよい。網掛け断面により示すように、シャフト110のセグメント300、120を作るために同じ原材料の部分を使用した結果、セグメント300の内側部分330と外側部分130、およびセグメント120が、一体的な構成を有している。
図示のように、近位セグメント300および遠位セグメント120は単一層を備え、第1の部分301、第2の部分302、第3の部分304、第4の部分306および第5の部分308を含む。第5の部分308は、第3の部分304の断面寸法と比較して小さい断面寸法を有し、第5の部分308の小さい断面寸法は、第4の(中間)部分306を介して第3の部分304の大きい断面寸法に移行する。同様に、第3の部分304は、第1の部分301の断面寸法と比較して小さい断面寸法を有し、第3の部分304の小さい断面寸法は、第2の(中間)部分302を介して第1の部分301の大きい断面寸法に移行する。このような構成は、近位から遠位方向へ徐々に柔らかくなるセクションを提供するため有利である。その結果、遠位セグメント120は、本体116の残りの部分と比較して柔らかく、遠位部分308が最も柔らかいセクションを提供し、より容易に撓むかまたは曲がることができる。他の実施形態では、遠位セグメント120が、上述したものよりも多くの部分または少ない部分を含むことができる。
いくつかの実施態様では、部分308の細長い断面形状を形成するために部分308を圧縮することができる。例えば、一実施態様では、部分308が円形の断面形状を有し、部分308が、細長い断面形状を有する平面構造、または他の非円形の断面形状の何れかに圧縮されるものであってもよい。この特徴は、部分308に曲げ方向のバイアスを提供するため有利である。部分308の圧縮は、いくつかの実施形態では、部分308をプレス加工することによって達成することができる。
図示の実施形態では、ガイドワイヤ100が、シャフト110の遠位端114の周りに配置されたスリーブ180も含む。図示のように、スリーブ180は、鈍い先端182を有する。シャフト110の遠位端114は、鈍い先端182に結合されている。スリーブ180は、任意の管状部材であってよく、金属、ポリマーなどの任意の材料から作ることができる。いくつかの実施形態では、スリーブ180を、ニチノールから作ることができる。スリーブ180は、スリーブ180の柔軟性を高めるために、複数のスロットおよび/または開口部を有することができる。非限定的な例として、スリーブ180は、スロット付きハイポチューブ、コイル状スリーブ、タングステン担持ポリマースリーブ、またはそれらの組合せを用いて実現することができる。
図示のように、ガイドワイヤ100は、スリーブ180の内部に配置されたマーカーコイル190も含む。マーカーコイル190は、先端182に結合されている。いくつかの実施形態では、マーカーコイル190を、スリーブ180の壁にも結合することができる。他の実施形態では、マーカーコイル190の近位端を、遠位セグメント120に(例えば、部分306、部分304または部分302など、部分308の近位側の任意の位置で)固定することができる。固定は、接着剤、溶接、機械的コネクタ、融着などを用いて達成することができる。他の実施形態では、マーカーコイル190が、スリーブ180の少なくとも一部分を形成するか、またはスリーブ180の全体を形成することができる。さらなる実施形態では、ガイドワイヤ100が、マーカーコイル190を含まなくてもよい。
図4のガイドワイヤ100は、成形性、形状保持能力およびトルク伝達性の最適な組合せを提供するため有利である。ガイドワイヤ100のシャフト110の全体が同じ材料(例えば、単一の原材料)から作られるため、得られたシャフト110は小さい外形(例えば、図1~図3の実施形態におけるものよりも小さい外形)を有することができる。このため、ガイドワイヤ100は、脳の遠位血管などのより小さな血管にアクセスするために使用することができ、それにより、これまでアクセスすることができなかったより多くの動脈瘤に到達することができる。遠位部分308は、ガイドワイヤ100に耐キンク性および柔らかい遠位端を提供する。遠位部分308および/または部分304は、使用中に成形可能であってよく、(可鍛性構造の助けを借りずに)望ましい形状保持能力を提供する。しかしながら、他の実施形態では、ガイドワイヤ100が、上述したものと同様に、形状保持能力を高めるために可鍛性構造を任意選択的にさらに含むことができる。また、モリブデンレニウム合金またはタングステンレニウム合金からなるシャフト110は、その相対的に高い剪断係数により、望ましいトルク伝達性を提供する。さらに、モリブデンレニウム合金またはタングステンレニウム合金からなるシャフト110の軸方向の剛性により、ガイドワイヤ100は、望ましい押し込み性も有する。
なお、ガイドワイヤ100のシャフト110を作るための材料は、上述した例に限定されるべきではなく、他の実施形態では他の材料からシャフト110を作ることができることに留意されたい。例えば、他の実施形態では、所望のトルク伝達性が達成される限り、ガイドワイヤ100のシャフト110を他の材料から作製することができる。他の実施形態では、シャフト110を、少なくとも6000ksi、より好ましくは少なくとも30000ksi、さらに好ましくは少なくとも40000ksiのヤング率(焼きなまし条件下)を有する任意の材料から作ることができる。また、他の実施形態では、シャフト110を、少なくとも100ksi、より好ましくは少なくとも200ksi、さらに好ましくは少なくとも300ksiの極限引張強度(焼きなまし条件下)を有する任意の材料から作ることができる。非限定的な例として、使用できる具体的な材料には、Mo-47.5Re、W-25Re、SS304などが含まれるが、これらに限定されるものではない。
さらに、ガイドワイヤ100のシャフト110は、異なる実施形態では異なる寸法を有し得ることに留意されたい。例えば、いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ100のシャフト110が、50インチ~100インチの何れかの長さ、例えば、70インチ~90インチの何れかの長さである全長を有することができる。また、いくつかの実施形態では、遠位セグメント120が、5インチ~30インチの何れかの長さ、例えば、10インチ~25インチの何れかの長さ、または12インチ~20インチの何れかの長さを有することができる。さらに、いくつかの実施形態では、遠位部分150/216/308が、0.3インチ~1インチの何れかの長さ、例えば、0.5インチ~0.8インチの何れかの長さを有することができる。遠位部分150/216/308がプレス加工されるいくつかの実施形態では、プレス加工された遠位部分が、一定の幅を有する部分を有することができ、その部分が、少なくとも0.3インチ、例えば、少なくとも0.4インチの長手方向の長さを有することができる。さらに、いくつかの実施形態では、遠位セグメント120が、0.04mm~0.5mmの何れかの断面寸法(例えば、直径)を有することができ、遠位部分150/216/308が、0.004mm~00.1mmの何れかの断面寸法(例えば、直径)を有することができる。他の実施形態では、遠位セグメント120および/または遠位部分150/216/308が、上記とは異なる寸法を有することができる。
さらに、遠位セグメント120の長さ方向に沿った異なる断面の数は、上述した例に限定されるものではない。他の実施形態において、遠位セグメント120の長さ方向に沿った異なる断面の数は、本明細書に記載されているものよりも多くても少なくてもよい。
さらに、本明細書に記載の1または複数の実施形態では、セグメント120の一部分が、平坦部分を有することができる。例えば、部分150(図1の実施形態)、部分216(図2の実施形態)または部分308(図3または図4の実施形態)は、平坦部分を作成するためにプレス加工されるものであってもよい。また、いくつかの実施形態では、セグメント120の平坦部分が、平坦部分の厚さ方向に延びる1または複数の開口部を含むことができる。この特徴は、ガイドワイヤ100の成形性および/または形状保持性などの他の性能を損なうことなく、ガイドワイヤ100が柔らかい遠位端を実現するのを助けることができるため有利である。図5は、開口部402を有する平坦部分400を含むガイドワイヤ100を示している。図示の実施形態では、平坦部分400が、図1~図4の実施形態の何れかを参照して説明したシャフト110など、シャフトの遠位端をプレス加工することによって作成されるものであってもよい。前述したように、シャフト110は、近位端112と、遠位端114と、近位端112から遠位端114まで延びる本体116とを備える。シャフト110の本体116は、遠位セグメント120の長さ方向に沿って複数の異なる断面を有する遠位セグメント120を含む。他の実施形態では、平坦部分400を含むシャフトが、コアワイヤのような任意の細長い部材であってもよい。細長い部材は、細長い部材の長さ方向に沿って同じ断面寸法を有することも、あるいは細長い部材の長さ方向に沿って異なる断面寸法を有することもできる。
図5に示すように、平坦部分400の開口部402は、平坦部分400の厚さを通って延びている。平坦部分400は、平坦部分400の長手方向軸410に平行な長辺404を有する。開口部402は、細長いスロットの形態であり、平坦部分400の長辺404と平行な長辺406を有する。平坦部分400の開口部402は、平坦部分400の断面特性(慣性モーメントなど)を低下させるため有利である。平坦部分400の曲げ剛性は、平坦部分400の断面の慣性モーメントに依存するため、平坦部分400の断面の慣性モーメントを低減することにより、平坦部分400の曲げ剛性もそれに応じて低減される。このため、平坦部分400の開口部402は、平坦部分400をより柔軟にすることができるという利点を有する。開口部402の寸法は、平坦部分400の所望の剛性を達成するように構成することができる。
図示の実施形態では、ガイドワイヤ100が、平坦部分400の近位側にあるテーパー部分412も含む。また、ガイドワイヤ100は、テーパー部分412の近位側にある円柱状部分414を含む。いくつかの実施形態では、円柱状部分414、テーパー部分412および平坦部分400が、シャフトの一部分(例えば、シャフト110のセグメント120の一部分)であってもよい。
いくつかの実施形態では、平坦部分400が、曲がった形状を形成するように曲げることができ、平坦部分400が曲げられた後に曲がった形状を保持するように構成されている。他の実施形態では、平坦部分400が曲げられた後に元に戻ることができるように、平坦部分400を弾性的に曲げることができる材料から平坦部分400を作ることができる。
他の実施形態では、平坦部分400は、単一の開口部402を有する代わりに、平坦部分400の長手方向軸410に沿って配置された一連の開口部402を含むことができる(図6)。図示のように、一連の開口部402の各々は、平坦部分400の厚さ方向に延びる矩形のスロットである。代替的には、一連の開口部402の各々は、平坦部分400の厚さ方向に延びる円形のスロットであってもよい(図7)。開口部402は、他の実施形態では、他の形状を有することができる。さらに、他の実施形態では、平坦部分400の開口部402の形状および/または寸法は、異なっていてもよい。例えば、平坦部分400は、第1の形状を有する第1の開口部402と、第1の形状とは異なる第2の形状を有する第2の開口部402とを有することができる。
図6および図7の実施形態では、開口部402が、平坦部分400の長手方向軸410に沿って一列に配置されている。他の実施形態では、図8に示すように、開口部402は、長手方向軸410に沿って配置された複数の列にあってよく、開口部402が千鳥配列で配置されている。
なお、開口部402の数、開口部402のサイズ、開口部402の形状および開口部402の配置は、図示された例に限定されないことに留意されたい。他の実施形態では、開口部402の数、開口部402のサイズ、開口部402の形状、開口部402の配置、またはそれらの任意の組合せは、特定の用途または要件に応じて、ガイドワイヤ100の遠位端の所望の柔らかさおよび/または形状保持能力を達成するように選択または最適化することができる。また、いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ100の遠位端の所望の形状保持特性は、ガイドワイヤ100の平坦部分400の厚さを設定することによって達成され得る。例えば、ガイドワイヤ100の遠位端の形状保持能力を高めるために、いくつかの実施形態では、平坦部分400をより厚くすることができる。
図5~図8の実施形態の何れかにおいて、ガイドワイヤ100は、図1~図4を参照して同様に説明したものなど、他の構成要素を含むことができる。例えば、図9に示すように、他の実施形態では、図5~図8の何れかの実施形態におけるガイドワイヤ100が、セグメント120の少なくとも一部分の周囲に配置されたスリーブ180も含むことができる。平坦部分400の厚さ方向に延びる開口部402を有する平坦部分400の側面図も示されている。スリーブ180は、ニチノールに限定されるものではないが、これを含む任意の材料から作ることができる。いくつかの実施態様では、スリーブ180が、スリーブ180の壁の厚さを部分的または完全に通って延びる1または複数のスロットを含むことができる。一実施態様では、スリーブ180が、スロット付きニチノールスリーブであってもよい。ガイドワイヤ100は、セグメント120および/またはスリーブ180が取り付けられる鈍い先端182も含むことができる。ガイドワイヤ100は、セグメント120の周囲に配置されたコイル190をさらに含むことができる。コイル190は、セグメント120(例えば、セグメント120の平坦部分400)とスリーブ180との間に配置されている。いくつかの実施態様では、コイル190が放射線不透過性コイルとして機能することができるように、コイル190を放射線不透過性材料から作ることができる。一実施態様では、コイル190をプラチナタングステンから作ることができる。これは、コイル190の柔らかい放射線不透過性材料が、ガイドワイヤの遠位先端の柔らかさをさらに増大させ得るため有利である。他の実施形態では、コイル190を、他の材料から作ることができる。
さらに、本明細書に記載の1または複数の実施形態において、ガイドワイヤ100は、セグメント120の平坦部分400に結合された放射線不透過性マーカーも含むことができる。例えば、放射線不透過性マーカーは、平坦部分400において開口部402に結合されるものであってもよい。図10A~図10Hは、平坦部分と、平坦部分に結合された放射線不透過性マーカーとを含むガイドワイヤの製造方法を示している。先ず、未加工ワイヤ500を提供する(図10A)。いくつかの実施形態では、未加工ワイヤ500が円形の断面を有する。他の実施形態では、未加工のワイヤ500が、正方形、楕円形、六角形、八角形などの他の断面形状を有することができる。次いで、未加工ワイヤ500を研削、切断および/または研磨して、シャフト510の長手方向軸に沿って異なる断面寸法を有するシャフト510を作成する(図10B)。他の実施形態では、シャフト510の長手方向軸に沿って異なる断面寸法を有するシャフト510が、図1F、図2Fまたは図3Aを参照して説明した技術の何れかを使用して作成される。さらなる実施形態では、シャフト510の長手方向軸に沿った異なる断面寸法の作成は任意であり、シャフト510は、シャフト510の長手方向軸に沿って均一な断面寸法を有することができる。次いで、シャフト510の一部分をプレス加工して、平坦部分400を作成することができる(図10C)。作成された平坦部分400は、第1の主表面と、第1の主表面とは反対側にある第2の主表面とを有する。その後、平坦部分400の厚さ方向に延びる開口部402を作成することができる。開口部402は、いくつかの実施形態では、切断(例えば、レーザー切断、機械的切断など)または平坦部分400を穿孔することによって作成することができる(図10D)。図10Eは、ガイドワイヤ100の側面断面図を示しており、特に、平坦部分400の厚さ方向に延びる開口部402を示している。次いで、図10Fに示すように、放射線不透過性マーカー530を平坦部分400の開口部402内に挿入することができる。図示の実施形態では、放射線不透過性マーカー530が、平坦部分400の第1の面に当接する第1の部分532と、平坦部分400の開口部402内に配置するように構成された(例えば、サイズおよび/または形状が設定された)第2の部分534とを有する。放射線不透過性マーカー530の第2の部分534を開口部402内に配置した後、第2の部分534から延びる放射線不透過性マーカー530の第3の部分536を平坦部分400の反対側に配置する。次いで、放射線不透過性マーカー530の第3の部分536をプレス加工して第3の部分536を平坦化することができる。平坦化した第3の部分536は、平坦部分400の第2の面に接しており、それにより放射線不透過性マーカー530を平坦部分の第2の面で固定する(図10G)。図示のように、放射線不透過性マーカー530の第1の部分532は第1の断面寸法を有し、放射線不透過性マーカー530の第2の部分534は第2の断面寸法を有し、放射線不透過性マーカー530の第3の部分536は第3の断面寸法を有し、第1の断面寸法は第2の断面寸法よりも大きく、第3の断面寸法は第2の断面寸法よりも大きい。図10Hは、ガイドワイヤ100の平坦部分400の上面/平面図を示し、特に、放射線不透過性マーカー530が平坦部分400に固定されている様子を示している。
他の実施形態では、(図6~図8の例に示すような)複数の開口部402を平坦部分400に形成することができる。そのような場合、複数の放射線不透過性マーカー530は、図10A~図10Hを参照して説明した技術を使用して、平坦部分400に固定することができる。
他の実施形態では、放射線不透過性マーカー530を平坦部分400の両面に対して固定する代わりに、他の技術を利用して放射線不透過性マーカー530を平坦部分400に固定することができる。図11は、ガイドワイヤ10のセグメントの別の平坦部分400を示している。平坦部分400は、同様に説明したように、プレス加工されたコアワイヤであってよい。図示のように、平坦部分400は、第1の主表面600と、第1の主表面600とは反対側の第2の主表面602とを有する。平坦部分400は、平坦部分400の第1の主表面600上に固定された第1の放射線不透過性マーカー610と、平坦部分400の第2の主表面602上に固定された第2の放射線不透過性マーカー612とを備える。他の実施形態では、第2の放射線不透過性マーカー612が任意であり、ガイドワイヤ100は第2の放射線不透過性マーカー612を含まなくてもよい。
図11に示すように、放射線不透過性マーカー610および放射線不透過性マーカー612の各々は、平坦部分400の幅と同じ幅を有する平面マーカーである。他の実施形態では、放射線不透過マーカー610および/または放射線不透過マーカー612が、平坦部分400の幅よりも小さい幅を有することができる。さらなる実施形態では、放射線不透過マーカー610および/または放射線不透過マーカー612が、平坦部分400の幅よりも長い幅を有することができる。
マーカー610および/またはマーカー612を平坦部分400上に固定するために、様々な技術を採用することができる。例えば、いくつかの実施形態では、マーカー610および/またはマーカー612を、平坦部分400上にメッキすることができる。他の実施形態では、マーカー610および/またはマーカー612を、接着剤により平坦部分400上に固定することができる。さらなる実施形態では、マーカー610および/またはマーカー612を、材料付着技術によって平坦部分400上に適用することができる。例えば、マーカー610および/またはマーカー612は、放射線不透過性材料を平坦部分400の表面に付着(例えば、電気メッキ)することによって実現されるものであってもよい。放射線不透過性材料は、Au、Ptまたは他の材料であってもよい。他の実施形態では、平坦部分400を放射線不透過性材料の溶液に浸し、その後、放射線不透過性材料を硬化して平坦部分400の周囲に周方向に配置された放射線不透過性マーカーを形成するようにしてもよい。そのような場合、平坦部分400の両側のマーカー610およびマーカー612は、平坦部分400を取り囲む周方向の放射線不透過性マーカーの一部分である。マーカー610および/またはマーカー612は、画像化目的で放射線不透過性であることに加えて、平坦部分400の形状保持特性も提供するため有利である。したがって、この特徴により、ガイドワイヤのシャフトとガイドワイヤの外側スリーブとの間に(形状保持特性を有する)別の曲げ可能な構造を設ける必要性がなくなる可能性がある。
他の実施形態では、ガイドワイヤ100の平坦部分400の片側に1つの放射線不透過性マーカーのみを有する代わりに、平坦部分400が、平坦部分400の第1の主表面600に固定された第1の複数の放射線不透過性マーカー610を有するものであってもよい(図12)。第1の複数の放射線不透過性マーカー610は、平坦部分400の長手方向軸に沿って一列に配置されている。放射線不透過性マーカー610の各々は、互いに間隔を空けて配置されている。図示のように、ガイドワイヤ100は、平坦部分400の第2の主表面602上に固定された第2の複数の放射線不透過性マーカー612も含む。第2の複数の放射線不透過性マーカー612は、平坦部分400の長手方向軸に沿って一列に配置されている。放射線不透過性マーカー612の各々は、互いに間隔を空けて配置されている。他の実施形態において、平坦部分400の第2の主表面602上の第2の複数の放射線不透過性マーカー612は任意であり、ガイドワイヤ100は第2の複数の放射線不透過性マーカー612を含まなくてもよい。マーカー610および/またはマーカー612を平坦部分400上に固定するために、様々な技術を採用することができる。例えば、いくつかの実施形態では、マーカー610および/またはマーカー612を、平坦部分400上にメッキすることができる。他の実施形態では、マーカー610および/またはマーカー612を、接着剤により平坦部分400の上に固定することができる。さらなる実施形態では、マーカー610および/またはマーカー612を、材料付着技術によって平坦部分400上に適用することができる。例えば、マーカー610および/またはマーカー612は、フォトリソグラフィまたは他のプロセスによって放射線不透過性材料を平坦部分400の表面上に選択的に付着させることにより実現されるものであってもよい。図12に示すように、マーカー610およびマーカー612は、放射線不透過性ストリップの形態である。マーカー610および/またはマーカー612は、画像化目的で放射線不透過性であることに加えて、応力集中部材としても機能し、平坦部分400の形状保持を助けることができるため有利である。他の実施形態において、マーカー610および/またはマーカー612は、ストリップの形態でなくてもよく、マーカー610/612の他のパターンを使用することもできる。
上記実施形態では、平坦部分400が、平坦部分400の剛性を低下させるために1または複数の開口部を有するものとして説明されている。他の実施形態では、他の技術を採用して、平坦部分400の剛性を低下させるようにしてもよい。例えば、他の実施形態では、平坦部分400が、平坦部分400の外面に1または複数の溝700を含むことができる(図13)。溝700は、いくつかの実施形態では、パターン化された溝として実施されるものであってもよい。1または複数の溝700は、平坦部分400の断面寸法を減少させ、それによって平坦部分400の剛性(例えば、曲げ剛性)を減少させる。他の実施形態では、平坦部分400は、平坦部分400の所望の剛性を達成するために、図5~図10を参照して説明した開口部402のような1または複数の開口部と1または複数の溝700の両方を含むことができる。さらなる実施形態では、図13のガイドワイヤ100が、平坦部分400に固定された1または複数のマーカーも含むことができる。
さらに、本明細書に記載の1または複数の実施形態では、1つの平坦部分400を有する代わりに、ガイドワイヤ100のセグメント120が複数の平坦部分400を含むことができる(図14)。いくつかの実施形態では、互いに間隔を空けて配置されたコアワイヤの複数の部分をプレス加工することによって、平坦部分400を作成することができる。その結果、各平坦部分400は、平坦または平面的な構成を有することができ、隣接する平坦部分400は、コアワイヤの円筒状部分を介して互いに接続される。すなわち、隣接する平坦部分400の間のコアワイヤの一部分は、隣接する平坦部分400を接続する接続部分として機能する。接続部分と隣接する平坦部分とは、いずれも同一のコアワイヤで作られているため、一体化された構成を有することができる。平坦部分400は、ある実施形態では、同じ厚さを有することができる。他の実施形態では、平坦部分400が、異なるそれぞれの厚さを有することができる。平坦部分400の数、平坦部分400の厚さ、平坦部分400間の間隔、またはそれらの任意の組合せは、ガイドワイヤ100の遠位端の所望の柔らかさおよび/または形状保持能力を達成するように選択または最適化することができる。いくつかの実施形態では、図14のガイドワイヤ100が、平坦部分400の1つまたは各々に固定された1または複数のマーカーも含むことができる。
さらに、上述したマーカー530は、平面的な構成を有することに限定されるのではなく、またマーカー530をシャフトに固定する方法は、上述した例に限定されるものはないことに留意されたい。他の実施形態では、マーカー530が異なる形状を有することができ、かつ/またはマーカー530を他の方法でシャフトに固定することができる。例えば、図15に示すように、いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ100のマーカー530が、ガイドワイヤ100のシャフトのセグメント120の少なくとも一部分を取り囲む放射線不透過性コイル530であってよい。セグメント120の部分は、互いに反対側の面800、802を備え、それら面が、放射線不透過性コイル530がセグメント120の部分上にネジ留めされることを可能にするために、それら面の各々に沿って窪み810を有する。いくつかの実施形態では、放射線不透過性コイル530によって取り囲まれたセグメント120の部分が、平坦部分(例えば、本明細書に記載の平坦部分400)であってよい。そのような場合、窪み810は、平坦部分400の厚さ方向に延びる溝であってもよい。窪み810は、いくつかの実施形態では、切欠きとして達成されるものであってもよい。他の実施形態では、放射線不透過性コイル530によって取り囲まれたセグメント120の部分が、平坦部分400の近位側にあるセグメント120の別の部分であってもよい。さらなる実施形態では、放射線不透過性コイル530に取り囲まれたセグメント120が、平坦部分でなくてもよい。その代わりに、放射線不透過性コイル530に取り囲まれたセグメント120は、コアワイヤまたはシャフトの平坦化されていない部分であってもよい。セグメント120に放射線不透過コイル530を取り付けるための図15に示す技術は、セグメント120と放射線不透過コイル530との間の機械的相互作用を提供するとともに、ガイドワイヤ100の外側遠位スリーブの内部の空間を節約するため有利である。
図10~図15の実施形態の何れかにおいて、ガイドワイヤ100は、図1~図4を参照して同様に述べたものなど、他の構成要素を含むことができる。例えば、図9を参照して同様に述べたように、他の実施形態では、図10~図15の実施形態の何れかのガイドワイヤ100が、セグメント120の少なくとも一部分の周りに配置されたスリーブ180も含むことができる。スリーブ180は、ニチノールに限定されるものではないが、これを含む任意の材料から作ることができる。いくつかの実施態様では、スリーブ180が、スリーブ180の壁の厚さ方向に部分的または完全に延びる1または複数のスロットを含むことができる。一実施態様では、スリーブ180が、スロット付きニチノールスリーブであってもよい。ガイドワイヤ100は、セグメント120および/またはスリーブ180が取り付けられる鈍い先端182も含むことができる。ガイドワイヤ100は、セグメント120の少なくとも一部分の周囲に配置されたコイル190をさらに含むことができる。コイル190は、セグメント120(例えば、セグメント120の平坦部分400)とスリーブ180との間に配置される。いくつかの実施態様では、コイル190が放射線不透過性コイルとして機能できるように、コイル190を放射線不透過性材料から作ることができる。一実施態様では、コイル190をプラチナタングステンから作ることができる。これは、コイル190の柔らかい放射線不透過性材料が、ガイドワイヤの遠位先端の柔らかさをさらに増大させることができるため有利である。他の実施形態では、コイル190を他の材料から作ることができる。
また、本明細書に記載の実施形態の何れかにおいて、ガイドワイヤ100は、医療装置の一部分として提供されるものであってもよい。例えば、医療装置は、カテーテルと、ガイドワイヤ100とを含むことができ、カテーテルは、ガイドワイヤ100を収容するためのルーメンを含む。非限定的な例として、医療装置は、マイクロカテーテル、バルーンカテーテル、ステント送達カテーテル、血管内の閉塞を除去するためのカテーテル、ガイドワイヤ100のための送達カテーテルなどであってもよい。
ガイドワイヤ100を使用する1つの方法では、医師が先ず、ガイドワイヤ100がアクセスする解剖学的構造の幾何学的形状に応じて、ガイドワイヤ100の遠位セグメントを所望の形状に曲げる。例えば、ガイドワイヤ100の遠位セグメントは、L字形、C字形、U字形、S字形、異なる平面に2以上のカーブを有する形状などを有するように曲げることができる。次いで、ガイドワイヤ100を、送達カテーテル内に配置する。その後、患者の皮膚に切開部を形成する。ガイドワイヤ100をその中に含む送達カテーテルを切開部から患者の血管内に挿入する。送達カテーテルおよびガイドワイヤ100は、ガイドワイヤ100の遠位端および/または送達カテーテルが標的部位に到達するまで、遠位方向に前進させることができる。標的部位は、四肢の血管、胴体の血管、頸部の血管、頭部の血管など、患者の体内のどこにあってもよい。送達カテーテルが遠位方向に前進すると、送達カテーテルは、ガイドワイヤ100を収容する。送達カテーテルが、ガイドワイヤ100の遠位セグメントの曲がった形状がアクセスに必要な患者内の位置に到達すると、遠位セグメントの少なくとも一部分が送達カテーテルの外に展開され、遠位セグメントにその曲がった形状を取らせることができる。ガイドワイヤ100の遠位セグメントの曲がった形状は、ガイドワイヤ100を所望の方向に誘導し、それによって、ガイドワイヤ100および送達カテーテルを所望の通路に遠位方向に前進させることを可能にする。本明細書に記載のガイドワイヤ100は、ガイドワイヤ100の遠位セグメントの曲がった形状を保持することができ、遠位セグメントが異なる曲率を有する血管内の異なる経路を横断した後でも(または曲がった遠位セグメントが送達チューブなどのチューブ内に配置された後でも)曲がった形状が曲げる前の構成に戻ることがないため有利である。また、ガイドワイヤ100は、ガイドワイヤ100の強化されたトルク伝達性により、医師がガイドワイヤ100を効果的に回転させることができ、医師がガイドワイヤ100をキンクすることなく患者の体内で遠位方向に押し込むことができるため有利である。
本明細書に記載のガイドワイヤ100の実施形態は、所望のトルク伝達性、所望の形状保持能力、所望の押し込み性、またはそれらの任意の組合せを有する。いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ100(またはシャフト110)の近位端を角度Pだけ回すためにガイドワイヤ100の長手方向軸の周りに近位端で加えられるねじりまたはトルク運動が、Pの少なくとも80%、より好ましくはPの少なくとも90%、またはさらに好ましくはPの少なくとも95%(例えば、Pの100%、これは、ガイドワイヤ100の近位端で加えられるトルクに関して、ガイドワイヤ100の遠位端が1:1の応答を有することを意味する)である角度Dだけ、ガイドワイヤ100の遠位端を回すことをもたらす場合に、所望のトルク伝達性がガイドワイヤ100によって達成されたと考えられる。また、いくつかの実施形態では、曲率を有する曲がったセグメントがチューブ内に配置されて、チューブから押し出された後に、曲率の少なくとも70%、より好ましくは曲率の少なくとも80%、さらに好ましくは曲率の少なくとも90%を保持することができる場合に、所望の形状保持能力がガイドワイヤ100によって達成されたと考えられる。また、いくつかの実施形態では、ガイドワイヤ100が血管内で前進している間にキンクしない場合、所望の押し込み性が達成され得る。
以下の項目は、本明細書に記載の実施形態の例示的な特徴である。各項目は、実施形態自体であっても、実施形態の一部分であってもよい。以下に記載の1または複数の項目は、一実施形態において、他の1または複数の項目と組み合わせることができる。
項目1:ガイドワイヤは、近位端、遠位端、および近位端から遠位端まで延びる本体を有するシャフトと、鈍い先端と、スリーブとを含み、シャフトの本体が、スリーブに取り囲まれた少なくともセグメントを含み、セグメントが鈍い先端に結合され、シャフトの本体のセグメントが、平坦部分の厚さ方向に延びる1または複数の開口部を有する平坦部分を含む。
項目2:1または複数の開口部は、平坦部分の厚さ方向に延びる1つのみの細長いスロットを含む。
項目3:平坦部分は、ガイドワイヤの長手方向軸に平行な長辺を有し、スロットが、平坦部分の長辺に平行な長辺を有する。
項目4:1または複数の開口部は、平坦部分の長手方向軸に沿って配列された一連の開口部を含む。
項目5:一連の開口部の各々は、平坦部分の厚さ方向に延びる矩形のスロットである。
項目6:一連の開口部の各々は、平坦部分の厚さ方向に延びる円形のスロットである。
項目7:1または複数の開口部は、千鳥配列に配置された開口部の列を含む。
項目8:ガイドワイヤは、1または複数の開口部のうちの1つを通って延びる放射線不透過性マーカーをさらに含む。
項目9:放射線不透過性マーカーは、平坦部分の第1の面に当接する第1の部分と、1または複数の開口部のうちの1つ開口部内の第2の部分と、平坦部分の第2の面に当接する第3の部分とを備え、第2の面が、平坦部分の第1の面の反対側にある。
項目10:放射線不透過性マーカーの第1の部分は第1の断面寸法を有し、放射線不透過性マーカーの第2の部分は第2の断面寸法を有し、放射線不透過性マーカーの第3の部分は第3の断面寸法を有し、第1の断面寸法が第2の断面寸法より大きく、第3の断面寸法が第2の断面寸法より大きい。
項目11:平坦部分は、プレス加工されたコアワイヤを含む。
項目12:ガイドワイヤは、平坦部分とスリーブとの間に配置されたコイルをさらに含む。
項目13:コイルは、放射線不透過性材料から作られる。
項目14:コイルは、プラチナタングステンから作られる。
項目15:スリーブは、ニチノールから作られる。
項目16:スリーブは、複数のスロットを含む。
項目17:シャフトの本体は、平坦部分の近位側にあるテーパー部分を含む。
項目18:シャフトの本体は、テーパー部分の近位側にある円柱状部分を備える。
項目19:平坦部分は、曲がった形状を形成するように曲げることができ、平坦部分が曲げられた後に曲がった形状を保持するように構成されている。
項目20:セグメントは、平坦部分の遠位側にある追加の平坦部分も備える。
項目21:セグメントは、平坦部分と追加の平坦部分とを接続する接続部分も備え、接続部分、平坦部分および追加の平坦部分が、一体的な構成を有する。
項目22:医療装置は、カテーテルおよびガイドワイヤを含み、カテーテルが、ガイドワイヤを収容するためのルーメンを含む。
項目23:ガイドワイヤは、近位端、遠位端、および近位端から遠位端まで延びる本体を有するシャフトと、鈍い先端と、スリーブとを含み、シャフトの本体が、スリーブに取り囲まれた少なくともセグメントを含み、セグメントが、鈍い先端に結合され、シャフトの本体のセグメントが、第1の主表面と、第1の主表面とは反対側の第2の主表面とを有する平坦部分を含み、平坦部分が、第1の主表面に固定された1または複数の放射線不透過マーカーを含む。
項目24:1または複数の放射線不透過性マーカーは、平坦部分の幅と同じ幅を有する第1の平面マーカーを含む。
項目25:ガイドワイヤは、平坦部分の第2の主表面上に固定された第2の平面マーカーをさらに含む。
項目26:1または複数の放射線不透過性マーカーは、互いに間隔を空けて配置された第1の複数の放射線不透過性マーカーを含む。
項目27:第1の複数の放射線不透過性マーカーは、平坦部分の長手方向軸に沿って一列に整列される。
項目28:ガイドワイヤは、互いに間隔を空けて配置され、平坦部分の第2の主表面上に固定された第2の複数の放射線不透過性マーカーをさらに含む。
項目29:平坦部分は、第2の主表面上に固定された1または複数の放射線不透過性マーカーも含む。
項目30:ガイドワイヤは、近位端、遠位端、および近位端から遠位端まで延びる本体を有するシャフトと、鈍い先端と、スリーブとを含み、シャフトの本体が、スリーブに取り囲まれた少なくともセグメントを含み、セグメントが鈍い先端に結合され、シャフトの本体のセグメントが、外面を有する平坦部分を含み、平坦部分が外面に複数の溝を含む。
項目31:ガイドワイヤは、近位端、遠位端、および近位端から遠位端まで延びる本体を有するシャフトと、鈍い先端と、スリーブとを含み、シャフトの本体が、スリーブによって取り囲まれた少なくともセグメントを含み、セグメントが鈍い先端に結合され、ガイドワイヤが、セグメントの少なくとも一部分を取り囲む放射線不透過性コイルをさらに備え、セグメントの一部分が、互いに反対側の面を備え、それら面が、放射線不透過性コイルをセグメントの一部分上にネジ留めすることを可能にするために、それら面の各々に沿った窪みを有する。
項目32:セグメントの部分は、平坦部分を含む。
項目33:セグメントは、平坦部分を含み、セグメントの部分が、平坦部分の近位側にある。

Claims (19)

  1. ガイドワイヤであって、
    近位端、遠位端、および近位端から遠位端まで延びる本体を有するシャフトと、
    鈍い先端と、
    スリーブとを備え、
    前記シャフトの本体が、平坦部分の厚さ方向に延びる1または複数の開口部を有する平坦部分を含み 前記平坦部分が、前記スリーブに取り囲まれ、前記鈍い先端に結合されていることを特徴とするガイドワイヤ。
  2. 請求項1に記載のガイドワイヤにおいて、
    前記1または複数の開口部が、前記平坦部分の厚さ方向に延びる単一の細長いスロットからなり、前記平坦部分が、前記ガイドワイヤの長手方向軸に平行な長辺を有し、前記スロットが、前記平坦部分の長辺に平行な長辺を有することを特徴とするガイドワイヤ。
  3. 請求項1に記載のガイドワイヤにおいて、
    前記1または複数の開口部が、前記平坦部分の厚さ方向に延びる一連の矩形のスロットを含むことを特徴とするガイドワイヤ。
  4. 請求項1に記載のガイドワイヤにおいて、
    前記1または複数の開口部が、前記平坦部分の厚さ方向に延びる一連の円形のスロットを含むことを特徴とするガイドワイヤ。
  5. 請求項1に記載のガイドワイヤにおいて、
    前記1または複数の開口部が、千鳥配列で配置された開口部の列を含むことを特徴とするガイドワイヤ。
  6. 請求項1~5の何れか一項に記載のガイドワイヤにおいて、
    前記1または複数の開口部のうちの1つを通って延びる放射線不透過性マーカーをさらに備え、前記放射線不透過性マーカーが、前記平坦部分の第1の面に当接する第1の部分と、前記1または複数の開口部のうちの1つ開口部内の第2の部分と、前記平坦部分の第2の面に当接する第3の部分とを備え、前記第2の面が、前記平坦部分の第1の面と反対側にあることを特徴とするガイドワイヤ。
  7. 請求項6に記載のガイドワイヤにおいて、
    前記放射線不透過性マーカーの第1の部分が第1の断面寸法を有し、前記放射線不透過性マーカーの第2の部分が第2の断面寸法を有し、前記放射線不透過性マーカーの第3の部分が第3の断面寸法を有し、
    前記第1の断面寸法が、前記第2の断面寸法よりも大きく、
    前記第3の断面寸法が、前記第2の断面寸法よりも大きいことを特徴とするガイドワイヤ。
  8. 請求項1~7の何れか一項に記載のガイドワイヤにおいて、
    前記平坦部分が、プレス加工されたコアワイヤを含むことを特徴とするガイドワイヤ。
  9. 請求項1~8の何れか一項に記載のガイドワイヤにおいて、
    前記平坦部分と前記スリーブとの間に配置されたコイルをさらに含むことを特徴とするガイドワイヤ。
  10. 請求項1~9の何れか一項に記載のガイドワイヤにおいて、
    前記スリーブが、複数のスロットを有することを特徴とするガイドワイヤ。
  11. 請求項1~10の何れか一項に記載のガイドワイヤにおいて、
    前記シャフトの本体が、
    前記平坦部分の近位側にあるテーパー部分と、
    前記テーパー部分の近位側にある円柱状部分とをさらに含むことを特徴とするガイドワイヤ。
  12. 請求項1~11の何れか一項に記載のガイドワイヤにおいて、
    前記平坦部分が、曲がった形状を形成するように曲げることができ、前記平坦部分が曲げられた後に、曲がった形状を保持するように構成されていることを特徴とするガイドワイヤ。
  13. 請求項1に記載のガイドワイヤにおいて、
    前記シャフトの本体が、
    前記平坦部分の遠位側にある追加の平坦部分と、
    前記平坦部分を前記追加の平坦部分に接続する接続部分とをさらに含み、
    前記平坦部分、接続部分および追加の平坦部分が、一体的な構成を有することを特徴とするガイドワイヤ。
  14. ガイドワイヤであって、
    近位端、遠位端、および近位端から遠位端まで延びる本体を有するシャフトと、
    鈍い先端と、
    スリーブとを備え、
    前記シャフトの本体が、前記スリーブによって取り囲まれた少なくとも1のセグメントを含み、前記セグメントが、前記鈍い先端に結合され、
    前記シャフトの本体のセグメントが、第1の主表面と、前記第1の主表面と反対側にある第2の主表面とを有する平坦部分を含み、前記平坦部分が、前記第1の主表面上に固定された1または複数の放射線不透過性マーカーを含むことを特徴とするガイドワイヤ。
  15. 請求項14に記載のガイドワイヤにおいて、
    前記1または複数の放射線不透過性マーカーが、前記平坦部分の幅と同じ幅を有する第1の平面マーカーを含み、前記ガイドワイヤが、前記平坦部分の第2の主表面上に固定された第2の平面マーカーをさらに含むことを特徴とするガイドワイヤ。
  16. 請求項14に記載のガイドワイヤにおいて、
    前記1または複数の放射線不透過性マーカーが、互いに間隔を空けて配置され、前記平坦部分の長手方向軸に沿って一列に整列した第1の複数の放射線不透過性マーカーを含むことを特徴とするガイドワイヤ。
  17. 請求項14に記載のガイドワイヤにおいて、
    前記平坦部分が、前記第2の主表面上に固定された1または複数の追加の放射線不透過性マーカーをさらに備えることを特徴とするガイドワイヤ。
  18. ガイドワイヤであって、
    近位端、遠位端、および近位端から遠位端まで延びる本体を有するシャフトと、
    鈍い先端と、
    スリーブとを備え、
    前記シャフトの本体が、前記スリーブによって取り囲まれたセグメントを含み、前記セグメントが、前記鈍い先端に結合され、
    前記ガイドワイヤが、前記セグメントの少なくとも一部分を取り囲む放射線不透過性コイルをさらに備え、前記セグメントの一部分が、互いに反対側の面を備え、それら面が、前記放射線不透過性コイルを前記セグメントの一部分上にネジ留めすることを可能にするために、それら面の各々に沿った窪みを有することを特徴とするガイドワイヤ。
  19. 請求項18に記載のガイドワイヤにおいて、
    前記セグメントが、前記放射線不透過性コイルによって取り囲まれたセグメントの一部分の遠位側にある平坦部分を含むことを特徴とするガイドワイヤ。
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