JP2023502889A - Eed阻害剤、その製造方法およびその使用 - Google Patents

Eed阻害剤、その製造方法およびその使用 Download PDF

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Abstract

本発明は、式(X)で表される化合物、或いはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶体、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物、ならびにこれらの化合物を含む医薬組成物およびそれらの使用に関する。TIFF2023502889000203.tif38169

Description

本発明は、医薬化学分野に属し、具体的に、新規のEED阻害剤、その製造方法、およびこれらの化合物を含む医薬組成物に関する。これらの化合物は、例えば乳癌、前立腺癌、肝癌、肉腫、胃癌、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫および黒色腫などの腫瘍関連疾患の治療に用いられる。
ポリコーム群タンパク質(Polycombgroup protein,PcG)は、エピジェネティックレギュレーターの重要なファミリーであり、そのメンバーの調節不全が様々な腫瘍で見出されている。その中で、重要なメンバーの1つであるポリコム抑制複合体2(Polycomb repressive complex 2,PRC2)は、下流の標的遺伝子のプロモーター領域近くのヒストンH3の27番目のリジン(H3K27)をメチル化し、それによって標的遺伝子の転写活性を阻害できるタンパク質メチルトランスフェラーゼ複合体であり、成長と組織の分化と再生に重要な役割を果たす。PRC2複合体には、EZH2、EEDおよびSUZ12の3つのコアサブユニットが含まれ、これらはすべてPRC2の活性に必要である。EZH2は、メチル基ドナーであるS-アデノシルメチオニン(S-adenosylmethione,SAM)に直接結合できる酵素活性サブユニットである。EEDは、トリメチル化H3K27(H3K27me3)に結合して、EZH2をアロステリックに活性化することができるアロステリックサブユニットである。SUZ12は、複合体の形成と活性を補助するものである。EZH1はEZH2の相同タンパク質であり、PRC2の形成にも関与してもよいが、酵素活性は弱い。近年の研究では、EZH2、EEDおよびSUZ12の発現がさまざまな腫瘍でアップレギュレートされていることが分かった。これらの腫瘍としては、乳癌、前立腺癌、肝癌、肉腫、および胃癌が含まれるが、これらに限定されない。また、EZH2の活性化変異は、びまん性大細胞型Bリンパ腫、濾胞性リンパ腫および黒色腫などの腫瘍でも見られる。siRNAまたはPRC2阻害剤によってPRC2のレベルおよび活性を低下させると、リンパ腫などの腫瘍の増殖を抑制することができ、これにより、異常なPRC2活性が癌の発生および転移の原因であることが明らかになり、治療用医薬品の標的として使用することができる。さらに、多くの研究で、PRC2はT細胞やNK細胞によって媒介される免疫応答にも密接に関連していることが報告されている。したがって、PRC2はリンパ腫やその他の腫瘍の治療のための有望な創薬ターゲットである。
現在、PRC2を標的とする医薬品の開発のメカニズムは、主に2つがある。1つは、SAMと競合してEZH2に結合して阻害効果を発揮することであり、EPZ-6438(Epizyme、FDA承認)、CPI-1205(Constellation、第II相臨床試験)およびDS-3201(Daiichi、第II相臨床試験)が臨床試験に入っている。もう1つは、EEDを標的とすることによりPRC2の活性をアロステリックに阻害することであり、MAK683(Novartis、第I/II相臨床試験)の1例のみが臨床試験に入っている。公開されているツール化合物としては、A-395(Abbott)とEED226(Novartis)があり、結合ポケットが異なるため、第1種類の阻害剤の耐性の問題を克服することができる。上記のとおり、PRC2複合体は実証済みの有望な医薬品標的であるが、EEDを標的とするPRC2阻害剤は、現在まだ開発の初期段階にある。この標的の阻害剤に関する詳細な研究は、関連する新薬の開発に有益であり、高い応用価値を有する。
従って、本発明の目的は、EEDおよび/またはPRC2によって媒介される疾患の治療および/または予防に用いられる新規の小分子EED阻害剤を提供することである。
これに関して、本発明は、以下の技術構成を採用する。
一態様において、本発明は、式(X)で表される化合物、或いはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶体、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物に関する。
Figure 2023502889000002
ただし、
XはNまたはC(R)であり;
ここで、Rは、H、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、またはC1-6アルコキシからなる群から選択され;
は、H、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、またはC1-6アルコキシからなる群から選択され;
は、H、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、またはC1-6アルコキシからなる群から選択され;
または、RとRはともに-(CHY-、-Y(CH-または-Y(CHZ-基を形成し;
ここで、pは1、2、3、4または5であり;
Yは、O、S、NH、または化学結合から選択され;
Zは、O、S、NH、または化学結合から選択され;
R’は、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
Lは、-C(O)-N(R)-、-C(O)-O-、-N(R’)-C(O)-、-O-C(O)-、-S(O)-N(R)-、-S(O)-O-、-O-、-S-、-N(R’’)-、-C1-4アルキレン-、または-C2-4アルケニレン-からなる群から選択され;
ここで、Rは、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
’は、H、(CH-C1-6アルキル、(CH-C1-6ハロアルキル、または(CH-C3-7シクロアルキルからなる群から選択され;
R’’は、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
qは0、1または2であり;
は、(CH-C1-6アルキル、(CH-C1-6ハロアルキル、(CH-C1-6アルコキシ、(CH-C1-6ハロアルコキシ、(CH-NR、(CH-OR、(CH-C3-7シクロアルキル、(CH-3~10員のヘテロシクリル、(CH-C6-10アリール、または(CH-5~10員のヘテロアリールからなる群から選択され;或いは、RはRと連結して-C1-6アルキレン-を形成し;
または、R、R’は、それらが結合しているN原子と共に4~7員のヘテロシクリルを形成し;
ここで、mは0、1、2、3、4または5であり;
nは0、1、2、3、4または5であり;
は、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
は、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
とRは、独立してH、D、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
ここで、Rは、H、D、ハロゲン、CN、OH、=O、NR、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C3-7シクロアルキル、4~7員のヘテロシクリル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、(CH-C1-6アルキル、(CH-C1-6ハロアルキル、(CH-C1-6アルコキシ、(CH-C1-6ハロアルコキシ、-O-C3-7シクロアルキル、-O-4~7員のヘテロシクリル、-O-C6-10アリール、-O-5~10員のヘテロアリール、-C(O)-C1-6アルキル、-C(O)-C1-6ハロアルキル、-C(O)-C3-7シクロアルキル、-C(O)-4~7員のヘテロシクリル、-C(O)-C6-10アリール、-C(O)-5~10員のヘテロアリール、-S(O)-C1-6アルキル、-S(O)-C1-6ハロアルキル、-S(O)-C1-6アルコキシ、-S(O)-C3-7シクロアルキル、-S(O)-4~7員のヘテロシクリル、-S(O)-C6-10アリール、または-S(O)-5~10員のヘテロアリールからなる群から選択される1つまたは複数の置換基で置換されていてもよく;
ここで、Rは、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、-C(O)-C3-7シクロアルキル、-C(O)-4~7員のヘテロシクリル、-C(O)-C6-10アリール、または-C(O)-5~10員のヘテロアリールからなる群から選択され;
は、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、-C(O)-C3-7シクロアルキル、-C(O)-4~7員のヘテロシクリル、-C(O)-C6-10アリール、または-C(O)-5~10員のヘテロアリールからなる群から選択され;
ここで、前記のアルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、アルキレンおよびアルケニレンは、H、D、CN、OH、=O、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C3-7シクロアルキル、4~7員のヘテロシクリル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、-O-C3-7シクロアルキル、-O-4~7員のヘテロシクリル、-O-C6-10アリール、-O-5~10員のヘテロアリール、-C(O)-C1-6アルキル、-C(O)-C1-6ハロアルキル、-C(O)-C3-7シクロアルキル、-C(O)-4~7員のヘテロシクリル、-C(O)-C6-10アリール、または-C(O)-5~10員のヘテロアリールから選択される置換基で置換されていてもよく、或いは、完全に重水素化されるまで、1つまたは複数のDで置換されていてもよい。
別の一態様において、本発明は、式(I)で表される化合物、或いはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶体、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物に関する。
Figure 2023502889000003
ただし、
XはNまたはC(R)であり;
ここで、Rは、H、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、またはC1-6アルコキシからなる群から選択され;
は、H、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、またはC1-6アルコキシからなる群から選択され;
は、H、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、またはC1-6アルコキシからなる群から選択され;
或いはRとRはともに-(CHY-、-Y(CH-または-Y(CHZ-基を形成し;
ここで、pは1、2、3、4または5であり;
Yは、O、S、NH、または化学結合から選択され;
Zは、O、S、NH、または化学結合から選択され;
R’は、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
Lは、-C(O)-N(R)-、-N(R’)-C(O)-、-O-、-S-、-N(R’’)-、-C1-4アルキレン-、または-C2-4アルケニレン-からなる群から選択され;
ここで、Rは、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
’は、H、(CH-C1-6アルキル、(CH-C1-6ハロアルキル、または(CH-C3-7シクロアルキルからなる群から選択され;
R’’は、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
は、(CH-C1-6アルキル、(CH-C1-6ハロアルキル、(CH-C1-6アルコキシ、(CH-C1-6ハロアルコキシ、(CH-C3-7シクロアルキル、(CH-3~10員のヘテロシクリル、(CH-C6-10アリール、または(CH-5~10員のヘテロアリールからなる群から選択され;
或いは、R、R’は、それらが結合しているN原子と共に4~7員のヘテロシクリルを形成し;
ここで、mは0、1、2、3、4または5であり;
nは0、1、2、3、4または5である。
別の態様において、本発明は、本発明化合物の製造方法を提供する。
別の態様において、本発明は、本発明の化合物と薬学的に許容される賦形剤とを含む医薬組成物を提供する。特定の実施形態において、本発明の化合物は、治療有効量で提供される。特定の実施形態において、本発明の化合物は、予防有効量で提供される。別の態様において、本発明の医薬組成物は、例えば、PD-1、PD-L1、CTLA-4抗体などの免疫チェックポイント阻害剤と併用する。
別の態様において、本発明は、EEDおよび/またはPRC2によって媒介される疾患を治療および/または予防するための医薬品の製造における、本発明化合物または本発明の医薬組成物の使用を提供する。別の態様において、本発明は、免疫不全疾患および自己免疫疾患などを治療および/または予防する医薬品の製造における、本発明化合物または本発明の医薬組成物の使用を提供する。
別の態様において、本発明は、被験者に本発明化合物またはその医薬組成物を投与することを含む、被験者におけるEEDおよび/またはPRC2によって媒介される疾患を治療および/または予防する方法を提供する。
別の態様において、本発明は、EEDおよび/またはPRC2によって媒介される疾患を治療および/または予防するための本発明化合物またはその医薬組成物を提供する。
別の態様において、前記EEDおよび/またはPRC2によって媒介される疾患は、腫瘍関連疾患、免疫不全疾患または自己免疫疾患であり;好ましくは、前記腫瘍関連疾患は、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫、その他のリンパ腫、白血病、多発性骨髄腫、中皮腫、胃癌、悪性横紋筋腫、肝癌、前立腺癌、乳癌、胆管癌および胆嚢癌、膀胱癌、脳腫瘍(神経芽細胞腫、神経鞘腫、神経膠腫、膠芽腫および星細胞腫を含む)、子宮頸癌、結腸癌、黒色腫、子宮内膜癌、食道癌、頭頸部癌、肺癌、鼻咽頭癌、卵巣癌、膵臓癌、腎細胞癌、直腸癌、甲状腺癌、副甲状腺腫瘍、子宮腫瘍および軟部肉腫からなる群から選択され;前記免疫不全疾患または自己免疫疾患は、全身性エリテマトーデス、クローン病、潰瘍性大腸炎、多発性硬化症、自己免疫による再生不良性貧血、および臓器移植による拒絶反応などが含まれるが、これらに限定されない。
別の態様において、本発明は、腫瘍免疫のための医薬品の製造における本発明化合物またはその医薬組成物の使用を提供する。
別の態様において、本発明は、被験者に本発明化合物またはその医薬組成物を投与することを含む、被験者における腫瘍免疫を行う方法を提供する。
別の態様において、本発明は、腫瘍免疫のための本発明化合物またはその医薬組成物を提供する。
別の態様において、本発明は、本発明化合物またはその医薬組成物と、免疫チェックポイント阻害剤とを含む、剤医薬品の組み合わせを提供する。
本発明の他の目的および利点は、以下の特定の実施形態、実施例および特許請求の範囲から当業者に明らかになるであろう
定義
化学定義
以下、具体的な官能基と化学用語の定義についてより詳細に説明する。
数値範囲が挙げられる場合、その範囲内の各値および部分範囲を含む。例えば、「C1-6アルキル基」は、C、C、C、C、C、C、C1-6、C1-5、C1-4、C1-3、C1-2、C2-6、C2-5、C2-4、C2-3、C3-6、C3-5、C3-4、C4-6、C4-5、C5-6アルキル基を含む。
「C1-6アルキル基」とは、1~6個の炭素原子を有する直鎖または分枝の飽和炭化水素基を指し、本明細書中では「低級アルキル基」とも称される。一部の実施形態において、C1-4アルキル基は特に好ましい。前記のアルキル基の例として、メチル(C)、エチル(C)、n-プロピル(C)、イソプロピル(C)、n-ブチル(C)、tert-ブチル(C)、sec-ブチル(C)、iso-ブチル(C)、n-ペンチル(C)、3-ペンタニル(C)、アミル(C)、ネオペンチル(C)、3-メチル-2-ブタニル(C)、第3級アミル(C)、およびn-ヘキシル(C)が挙げられるが、これらに限定されない。アルキル基が「置換」で修飾されるかどうかにもかかわらず、各アルキル基は、独立して、例えば1~5個の置換基、1~3個の置換基もしくは1個の置換基で置換されてもよい。適切な置換基は以下のように定義される。
「C2-6アルケニル基」とは、2~6個の炭素原子と1個以上の炭素-炭素二重結合(例えば、1個、2個または3個の炭素-炭素二重結合)を有する直鎖または分枝鎖の炭化水素基を指す。1個以上の炭素-炭素二重結合は、内部に存在し得る(例えば、2-ブテニル)か、または末端に存在し得る(例えば、1-ブテニル)。一部の実施形態において、C2-4アルケニル基は特に好ましい。前記のアルケニル基の例として、エテニル(C)、1-プロペニル(C)、2-プロペニル(C)、1-ブテニル(C)、2-ブテニル(C)、ブタジエニル(C)、ペンテニル(C)、ペンタジエニル(C)、ヘキセニル(C)などが挙げられるが、これらに限定されない。アルケニル基が「置換」で修飾されるかどうかにもかかわらず、各アルケニル基は、独立して、例えば1~5個の置換基、1~3個の置換基もしくは1個の置換基で置換されてもよい。適切な置換基は以下のように定義される。
「C2-6アルキニル基」とは、2~6個の炭素原子、1個以上の炭素-炭素三重結合(例えば、1個、2個または3個の炭素-炭素三重結合)、および必要に応じて、1個以上の炭素-炭素二重結合(例えば、1個、2個または3個の炭素-炭素二重結合)を有する直鎖または分枝鎖の炭化水素基を指す。一部の実施形態において、C2-4アルキニル基は特に好ましい。一部の実施形態において、アルキニル基は、二重結合を全く含まない。1個以上の炭素-炭素三重結合は、内部に存在し得る(例えば、2-ブチニル)か、または末端に存在し得る(例えば、1-ブチニル)。前記のアルキニル基の例として、エチニル(C)、1-プロピニル(C)、2-プロピニル(C)、1-ブチニル(C)、2-ブチニル(C)、ペンチニル(C)、ヘキシニル(C)などが挙げられるが、これらに限定されない。アルキニル基が「置換」で修飾されるかどうかにもかかわらず、各アルキニル基は、独立して、例えば1~5個の置換基、1~3個の置換基もしくは1個の置換基で置換されてもよい。適切な置換基は以下のように定義される。
「-C1-6アルキレン-、-C2-6アルケニレン-、または-C2-6アルキニレン-」とは、上記で定義された「C1-6アルキル、C2-6アルケニルまたはC2-6アルキニル」の二価基を指す。
「C1-6アルキレン」とは、C1-6アルキルからもう1つの水素を除去した二価基を指し、置換または非置換のアルキレンであり得る。一部の実施形態において、C1-4アルキレンは特に好ましい。非置換の前記アルキレンには、メチレン(-CH-)、エチレン(-CHCH-)、プロピレン(-CHCHCH-)、ブチレン(-CHCHCHCH-)、ペンテン(-CHCHCHCHCH-)、ヘキシレン(-CHCHCHCHCHCH-)などが含まれるが、これらに限定されない。例示的な置換の前記アルキレン、例えば、1つまたは複数のアルキル(メチル)基で置換された前記アルキレンには、置換メチレン(-CH(CH)-、-C(CH-)、置換エチレン(-CH(CH)CH-、-CHCH(CH)-、-C(CHCH-、-CHC(CH2-)、置換プロピレン(-CH(CH)CHCH-、-CHCH(CH)CH-、-CHCHCH(CH)-、-C(CHCHCH-、-CHC(CHCH-、-CHCHC(CH-)などが含まれるが、これらに限定されない。
「C2-6アルケニレン」とは、C2-6アルケニルからもう1つの水素を除去した二価基を指し、置換または非置換のアルケニレンであり得る。一部の実施形態において、C2-4アルケニレンは特に好ましい。例示的な非置換の前記アルケニレンには、エチレン(-CH=CH-)およびプロピレン(例えば、-CH=CHCH-、-CH-CH=CH-)などが含まれるが、これらに限定されない。例示的な置換の前記アルケニレン、例えば、1つまたは複数のアルキル(メチル)基で置換されたアルケニレンには、置換エチレン(-C(CH)=CH-、-CH=C(CH)-)、置換プロペニレン(-C(CH)=CHCH-、-CH=C(CH)CH-、-CH=CHCH(CH)-、-CH=CHC(CH-、-CH(CH)-CH=CH-、-C(CH-CH=CH-、-CH-C(CH)=CH-、-CH-CH=C(CH)-)などが含まれるが、これらに限定されない。
「C1-6アルコキシル」とは、-OR基を指し、ここで、Rは、置換もしくは非置換C1-6アルキル基である。一部の実施形態において、C1-4アルコキシルは特に好ましい。具体的に、前記のアルコキシル基として、メトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、イソプロポキシ、n-ブトキシ、tert-ブトキシ、sec-ブトキシ、n-ペントキシ、n-ヘキソキシ、および1,2-ジメチルブトキシが挙げられるが、これらに限定されない。
「ハロ」または「ハロゲン」とは、フッ素(F)、塩素(Cl)、臭素(Br)およびヨウ素(I)を指す。一部の実施形態において、ハロゲン含有基は、F、-ClまたはBrである。一部の実施形態において、ハロゲン含有基は、FまたはClである。一部の実施形態において、ハロゲン含有基は、Fである。
したがって、「C1-6ハロアルキル」と「C1-6ハロアルコキシル」とは、1個以上のハロゲン基に置換された前記の「C1-6アルキル」と「C1-6アルコキシル」を指す。一部の実施形態において、C1-4ハロアルキルは特に好ましく、C1-2ハロアルキルがより好ましい。一部の実施形態において、C1-4ハロアルコキシル基は特に好ましく、C1-2ハロアルコキシル基がより好ましい。例示的な前記のハロアルキル基として、-CF、-CHF、-CHF、-CHFCHF、-CHCHF、-CFCF、-CCl、-CHCl、-CHCl、2,2,2-トリフルオロ-1,1-ジメチル-エチルなどが挙げられるが、これらに限定されない。例示的な前記のハロアルコキシル基として、-OCHF、-OCHF、-OCFなどが挙げられるが、これらに限定されない。
「C3-10シクロアルキル基」とは、3~10個の環炭素原子および0個のヘテロ原子を持つ非芳香族環式炭化水素基を指す。一部の実施形態において、C3-7シクロアルキル基が好ましく、C3-6シクロアルキル基が特に好まく、C5-6シクロアルキル基およびC3-4シクロアルキル基が更に好ましい。シクロアルキル基には、さらに、前記シクロアルキル環が1個以上のアリール基或いはヘテロアリール基と縮合した環系を含み、ここで、連結点はシクロアルキル環に位置し、また、このような場合、炭素数は依然としてシクロアルキル系中の炭素数を示す。例示的な前記のシクロアルキル基として、シクロプロピル(C)、シクロプロペニル(C)、シクロブチル(C)、シクロブテニル(C)、シクロペンチル(C)、シクロペンテニル(C)、シクロヘキシル(C)、シクロヘキセニル(C)、シクロヘキサジエニル(C)、シクロヘプチル(C)、シクロヘプテニル(C)、シクロヘプタジエニル(C)、シクロヘプタトリエニル(C)、シクロオクチル(C)、シクロオクテニル(C)、ビシクロ[2.2.1]ヘプタニル(C)、ビシクロ[2.2.2]オクタニル(C)、シクロノニル(C)、シクロノネニル(C)、シクロデシル(C10)、シクロデセニル(C10)、オクタヒドロ-1H-インデニル(C)、デカヒドロナフチル(C10)、スピロ[4.5]デシル(C10)などが挙げられるが、これらに限定されない。シクロアルキル基が「置換」で修飾されるかどうかにもかかわらず、各シクロアルキルは、独立して、例えば1~5個の置換基、1~3個の置換基もしくは1個の置換基で置換されてもよい。適切な置換基は以下のように定義される。
「3~10員ヘテロシクリル」とは、環炭素原子および1~4個の環ヘテロ原子を有する3~10員の非芳香環系の基を指し、ここで、各ヘテロ原子は、独立して、窒素、酸素、硫黄、ホウ素、リンおよびケイ素から選択される。1個以上の窒素原子を含むヘテロシクリルにおいて、結合価が許容される限り、結合点は、炭素または窒素原子であり得る。一部の実施形態において、環炭素原子と1~3個の環ヘテロ原子を有する4~7員非芳香環系である4~7員ヘテロシクリルが好ましい。一部の実施形態において、環炭素原子と1~3個の環ヘテロ原子を有する3~6員非芳香環系である3~6員ヘテロシクリルは特に好ましい。一部の実施形態において、環炭素原子と1~3個の環ヘテロ原子を有する5~6員非芳香環系である5~6員ヘテロシクリルがより好ましい。さらに、ヘテロシクリル基は、前記ヘテロシクリル基環と1つ以上のシクロアルキル基、アリール基或いはヘテロアリール基と縮合した環系を含み、その中、連結点はヘテロシクリル環上に位置する。且つ、このような情況で、環員数は、依然としてヘテロシクリル基の環の員数を示す。ヘテロシクリル基が「置換」で修飾されるかどうかにもかかわらず、各ヘテロシクリルは、独立して、例えば1~5個の置換基、1~3個の置換基もしくは1個の置換基で置換されてもよい。適切な置換基は以下のように定義される。
1個のヘテロ原子を含む例示的な3員ヘテロシクリルの例として、アジリジニル、オキシラニル、チオレニル(thiorenyl)が挙げられるが、それらに限定されない。1個のヘテロ原子を含む例示的な4員ヘテロシクリルの例として、アゼチジニル、オキセタニル、およびチエタニルが挙げられるが、これらに限定されない。1個のヘテロ原子を含む例示的な5員ヘテロシクリルの例として、テトラヒドロフラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロチオフェニル、ジヒドロチオフェニル、ピロリジニル、ジヒドロピロリル、およびピロリル-2,5-ジオンが挙げられるが、それに限定されない。2個のヘテロ原子を含む例示的な5員ヘテロシクリルの例として、ジオキソラニル、オキサスルフラニル(oxasulfuranyl)、ジスルフラニル(disulfuranyl)、オキサゾリジン-2-オンが挙げられるが、これらには限定されない。3個のヘテロ原子を含む例示的な5員ヘテロシクリルの例として、トリアゾリニル、オキサジアゾリニル、およびチアジアゾリニルが挙げられるが、これらに限定されない。1個のヘテロ原子を含む例示的な6員ヘテロシクリルの例として、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロピリジニル、およびチアニル(thianyl)が挙げられるが、それらに限定されない。2個のヘテロ原子を含む例示的な6員ヘテロシクリルの例として、ピペラジニル、モルホリニル、ジチアニル、ジオキサニルが挙げられるが、それらに限定されない。3個のヘテロ原子を含む例示的な6員ヘテロシクリルの例として、トリアジナニル(triazinanyl)が挙げられるが、それに限定されない。1個のヘテロ原子を含む例示的な7員ヘテロシクリルの例として、アゼパニル、オキセパニル、チエパニルが挙げられるが、これらに限定されない。1個のヘテロ原子を含む例示的な8員ヘテロシクリルの例として、アゾカニル(azocanyl)、オキセカニル(oxecanyl)、チオカニル(thiocanyl)が挙げられるが、これらに限定されない。Cアリール環に縮合された例示的な5員ヘテロシクリル(本明細書では、5,6-二環式ヘテロシクリルとも称される)として、インドリニル、イソインドリニル、ジヒドロベンゾフラニル、ジヒドロベンゾチエニル、ベンゾオキサゾリノニルなどが挙げられるが、これらに限定されない。Cアリール環に縮合された例示的な6員ヘテロシクリル(本明細書では、6,6-二環式ヘテロシクリルとも称される)として、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニルなどが挙げられるが、これらには限定されない。
「C6-14アリール基」とは、6~14個の環炭素原子および0個のヘテロ原子を有する単環式または多環式(例えば、二環式もしくは三環式)の4n+2芳香環系(例えば、環状の配列において共有される6、10または14個のπ電子を有する)の基を指す。一部の実施形態において、アリール基は、6個の環炭素原子を有する(「Cアリール基」;例えば、フェニル)。一部の実施形態において、アリール基は、10個の環炭素原子を有する(「C10アリール基」;例えば、1-ナフチルおよび2-ナフチルなどのナフチル)。一部の実施形態において、アリール基は、14個の環炭素原子を有する(「C14アリール基」;例えば、アントリル)。一部の実施形態において、「C6-10アリール基」は特に好ましく、Cアリール基がより好ましい。アリール基は、上記のアリール環が1つ以上のシクロアルキル基またはヘテロシクリル基と縮合した環系も含み、且つ結合点は、上記のアリール環上に存在し、このような場合、炭素原子の数は、依然として上記のアリール環系内の炭素原子の数を示す。アリール基が「置換」で修飾されるかどうかにもかかわらず、各アリール基は、独立して、例えば1~5個の置換基、1~3個の置換基もしくは1個の置換基で置換されてもよい。適切な置換基は以下のように定義される。
「5~10員ヘテロアリール基」とは、環炭素原子および1~4個の環ヘテロ原子を有する5~10員の単環式または二環式の4n+2芳香環系(例えば、環状の配列で共有される6または10個のπ電子を有する)の基を指し、ここで、各ヘテロ原子は、独立して、窒素、酸素および硫黄から選択される。1個以上の窒素原子を含むヘテロアリール基において、結合価が許容される限り、結合点は、炭素または窒素原子であり得る。ヘテロアリール二環式環系は、一方または両方の環に1つ以上のヘテロ原子を含み得る。ヘテロアリール基は、上記のヘテロアリール環が1つ以上のシクロアルキル基またはヘテロシクリルと縮合した環系を含み、ここで、結合点は、上記のヘテロアリール環上に存在し、このような場合、環員数は、引き続きヘテロアリール環系内の環の員数を示す。一部の実施形態において、環炭素原子および1~4個の環ヘテロ原子を有する5~6員の単環式または二環式の4n+2芳香環系である5~5員ヘテロアリール基は特に好ましい。ヘテロアリール基が「置換」で修飾されるかどうかにもかかわらず、各ヘテロアリール基は、独立して、例えば1~5個の置換基、1~3個の置換基もしくは1個の置換基で置換されてもよい。適切な置換基は以下のように定義される。
1個のヘテロ原子を含む例示的な5員ヘテロアリール基として、ピロリル、フラニル、およびチオフェニルが挙げられるが、これらに限定されない。2個のヘテロ原子を含む例示的な5員ヘテロアリール基として、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、およびイソチアゾリルが挙げられるが、これらに限定されない。3個のヘテロ原子を含む例示的な5員ヘテロアリール基として、トリアゾリル、オキサジアゾリル、およびチアジアゾリルが挙げられるが、これらに限定されない。4個のヘテロ原子を含む例示的な5員ヘテロアリール基として、テトラゾリルが挙げられるが、これらに限定されない。1個のヘテロ原子を含む例示的な6員ヘテロアリール基として、ピリジニルが挙げられるが、これらに限定されない。2個のヘテロ原子を含む例示的な6員ヘテロアリール基として、ピリダジニル、ピリミジニル、およびピラジニルが挙げられるが、これらに限定されない。3または4個のヘテロ原子を含む例示的な6員ヘテロアリール基として、それぞれトリアジニルおよびテトラジニルが挙げられるが、これらに限定されない。1個のヘテロ原子を含む例示的な7員ヘテロアリール基として、アゼピニル、オキセピニル、およびチエピニルが挙げられるが、これらに限定されない。例示的な5,6-二環式ヘテロアリール基として、インドリル、イソインドリル、インダゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾチオフェニル、イソベンゾチオフェニル、ベンゾフラニル、ベンゾイソフラニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンズイソオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、ベンズチアゾリル、ベンズイソチアゾリル、ベンズチアジアゾリル、インドリジニル、およびプリニルが挙げられるが、これらに限定されない。例示的な6,6-二環式ヘテロアリール基として、ナフチリジニル、プテリジニル、キノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、キノキサリニル、フタラジニル、およびキナゾリニルが挙げられるが、これらに限定されない。
例示的な炭素原子置換基としては、ハロゲン、-CN、-NO、-N、-SOH、-SOH、-OH、-ORaa、-ON(Rbb、-N(Rbb、-N(Rbb 、-N(ORcc)Rbb、-SH、-SRaa、-SSRcc、-C(=O)Raa、-COH、-CHO、-C(ORcc、-COaa、-OC(=O)Raa、-OCOaa、-C(=O)N(Rbb、-OC(=O)N(Rbb、-NRbbC(=O)Raa、-NRbbCOaa、-NRbbC(=O)N(Rbb、-C(=NRbb)Raa、-C(=NRbb)ORaa、-OC(=NRbb)Raa、-OC(=NRbb)ORaa、-C(=NRbb)N(Rbb、-OC(=NRbb)N(Rbb、-NRbbC(=NRbb)N(Rbb、-C(=O)NRbbSOaa、-NRbbSOaa、-SON(Rbb、-SOaa、-SOORaa、-OSOaa、-S(=O)Raa、-OS(=O)Raa、-Si(Raa、-OSi(Raa、-C(=S)N(Rbb、-C(=O)SRaa、-C(=S)SRaa、-SC(=S)SRaa、-SC(=O)SRaa、-OC(=O)SRaa、-SC(=O)ORaa、-SC(=O)Raa、-P(=O)aa、-OP(=O)aa、-P(=O)(Raa、-OP(=O)(Raa、-OP(=O)(ORcc、-P(=O)N(Rbb、-OP(=O)N(Rbb、-P(=O)(NRbb、-OP(=O)(NRbb、-NRbbP(=O)(ORcc、-NRbbP(=O)(NRbb、-P(Rcc、-P(Rcc、-OP(Rcc、-OP(Rcc、-B(Raa、-B(ORcc、-BRaa(ORcc)、アルキル、ハロアルキル、アルケニル、アルキニル、炭素環基、ヘテロシクリル基、アリール、およびヘテロアリールが挙げられるが、これらに限定されず、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、炭素環基、ヘテロシクリル基、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して0、1、2、3、4もしくは5個のRdd基で置換され;
または、炭素原子上の2つのジェミナル水素は、=O、=S、=NN(Rbb、=NNRbbC(=O)Raa、=NNRbbC(=O)ORaa、=NNRbbS(=O)aa、=NRbbもしくは=NORcc基で置換され;
各Raaは、独立して、アルキル、ハロアルキル、アルケニル、アルキニル、炭素環基、ヘテロシクリル基、アリール、およびヘテロアリールから選択されるか、または2つのRaa基が連結して、ヘテロシクリル基もしくはヘテロアリール環を形成し、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、炭素環基、ヘテロシクリル基、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して0、1、2、3、4もしくは5個のRdd基で置換され;
各Rbbは、独立して、水素、-OH、-ORaa、-N(Rcc、-CN、-C(=O)Raa、-C(=O)N(Rcc、-COaa、-SOaa、-C(=NRcc)ORaa、-C(=NRcc)N(Rcc、-SON(Rcc、-SOcc、-SOORcc、-SORaa、-C(=S)N(Rcc、-C(=O)SRcc、-C(=S)SRcc、-P(=O)aa、-P(=O)(Raa、-P(=O)N(Rcc、-P(=O)(NRcc、アルキル、ハロアルキル、アルケニル、アルキニル、炭素環基、ヘテロシクリル基、アリール、およびヘテロアリールから選択されるか、または2つのRbb基が連結して、ヘテロシクリル基もしくはヘテロアリール環を形成し、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、炭素環基、ヘテロシクリル基、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して0、1、2、3、4もしくは5個のRdd基で置換され;
各Rccは、独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、アルケニル、アルキニル、炭素環基、ヘテロシクリル基、アリール、およびヘテロアリールから選択されるか、または2つのRcc基が連結して、ヘテロシクリル基もしくはヘテロアリール環を形成し、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、炭素環基、複素環基、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して0、1、2、3、4もしくは5個のRdd基で置換され;
各Rddは、独立して、ハロゲン、-CN、-NO、-N、-SOH、-SOH、-OH、-ORee、-ON(Rff、-N(Rff、-N(Rff 、-N(ORee)Rff、-SH、-SRee、-SSRee、-C(=O)Ree、-COH、-COee、-OC(=O)Ree、-OCOee、-C(=O)N(Rff、-OC(=O)N(Rff、-NRffC(=O)Ree、-NRffCOee、-NRffC(=O)N(Rff、-C(=NRff)ORee、-OC(=NRff)Ree、-OC(=NRff)ORee、-C(=NRff)N(Rff、-OC(=NRff)N(Rff、-NRffC(=NRff)N(Rff、-NRffSOee、-SON(Rff、-SOee、-SOORee、-OSOee、-S(=O)Ree、-Si(Ree、-OSi(Ree、-C(=S)N(Rff、-C(=O)SRee、-C(=S)SRee、-SC(=S)SRee、-P(=O)ee、-P(=O)(Ree、-OP(=O)(Ree、-OP(=O)(ORee、アルキル、ハロアルキル、アルケニル、アルキニル、炭素環基、ヘテロシクリル基、アリール、ヘテロアリールから選択され、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、炭素環基、複素環基、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して0、1、2、3、4もしくは5個のRgg基で置換されてもよく、または2つのジェミナルRdd置換基が連結して、=Oもしくは=Sを形成してもよく;
各Reeは、独立して、アルキル、ハロアルキル、アルケニル、アルキニル、炭素環基、アリール、ヘテロシクリル基、およびヘテロアリールから選択され、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、炭素環基、ヘテロシクリル基、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して0、1、2、3、4もしくは5個のRgg基で置換され;
各Rffは、独立して、水素、アルキル、ハロアルキル、アルケニル、アルキニル、炭素環基、ヘテロシクリル基、アリール、およびヘテロアリールから選択されるか、または2つのRff基が連結して、ヘテロシクリル基またはヘテロアリール環を形成し、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、炭素環基、ヘテロシクリル基、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して0、1、2、3、4もしくは5個のRgg基で置換され;
各Rggは、独立して、ハロゲン、-CN、-NO、-N、-SOH、-SOH、-OH、-OC1-6アルキル基、-ON(C1-6アルキル基)、-N(C1-6アルキル基)、-N(C1-6アルキル基) 、-NH(C1-6アルキル基) 、-NH(C1-6アルキル基)、-NH 、-N(OC1-6アルキル基)(C1-6アルキル基)、-N(OH)(C1-6アルキル基)、-NH(OH)、-SH、-SC1-6アルキル基、-SS(C1-6アルキル基)、-C(=O)(C1-6アルキル基)、-COH、-CO(C1-6アルキル基)、-OC(=O)(C1-6アルキル基)、-OCO(C1-6アルキル基)、-C(=O)NH、-C(=O)N(C1-6アルキル基)、-OC(=O)NH(C1-6アルキル基)、-NHC(=O)(C1-6アルキル基)、-N(C1-6アルキル基)C(=O)(C1-6アルキル基)、-NHCO(C1-6アルキル基)、-NHC(=O)N(C1-6アルキル基)、-NHC(=O)NH(C1-6アルキル基)、-NHC(=O)NH、-C(=NH)O(C1-6アルキル基)、-OC(=NH)(C1-6アルキル基)、-OC(=NH)OC1-6アルキル基、-C(=NH)N(C1-6アルキル基)、-C(=NH)NH(C1-6アルキル基)、-C(=NH)NH、-OC(=NH)N(C1-6アルキル基)、-OC(NH)NH(C1-6アルキル基)、-OC(NH)NH、-NHC(NH)N(C1-6アルキル基)、-NHC(=NH)NH、-NHSO(C1-6アルキル基)、-SON(C1-6アルキル基)、-SONH(C1-6アルキル基)、-SONH、-SO1-6アルキル基、-SOOC1-6アルキル基、-OSO1-6アルキル基、-SOC1-6アルキル基、-Si(C1-6アルキル基)、-OSi(C1-6アルキル基)、-C(=S)N(C1-6アルキル基)、C(=S)NH(C1-6アルキル基)、C(=S)NH、-C(=O)S(C1-6アルキル基)、-C(=S)SC1-6アルキル基、-SC(=S)SC1-6アルキル基、-P(=O)(C1-6アルキル基)、-P(=O)(C1-6アルキル基)、-OP(=O)(C1-6アルキル基)、-OP(=O)(OC1-6アルキル基)、C1-6アルキル基、C1-6ハロアルキル基、C-Cアルケニル基、C-Cアルキニル基、C-C炭素環基、C-C10アリール基、3~7員ヘテロシクリル基、5~10員ヘテロアリール基であるか;または2つのジェミナルRgg置換基が連結して、=Oもしくは=Sを形成してもよく;ここで、Xは、対イオンである。
例示的な窒素原子上の置換基としては、水素、-OH、-ORaa、-N(Rcc、-CN、-C(=O)Raa、-C(=O)N(Rcc、-COaa、-SOaa、-C(=NRbb)Raa、-C(=NRcc)ORaa、-C(=NRcc)N(Rcc、-SON(Rcc、-SOcc、-SOORcc、-SORaa、-C(=S)N(Rcc、-C(=O)SRcc、-C(=S)SRcc、-P(=O)aa、-P(=O)(Raa、-P(=O)N(Rcc、-P(=O)(NRcc、アルキル、ハロアルキル、アルケニル、アルキニル、炭素環基、ヘテロシクリル基、アリール、およびヘテロアリールが挙げられるが、これらに限定されないか、または窒素原子に結合した2つのRcc基は、連結して、ヘテロシクリル基もしくはヘテロアリール環を形成し、ここで、アルキル、アルケニル、アルキニル、炭素環基、ヘテロシクリル基、アリール、およびヘテロアリールは、それぞれ独立して0、1、2、3、4もしくは5個のRdd基で置換され、ここで、Raa、Rbb、RccおよびRddは、上記の通りである。
用語「薬学的に許容される塩」とは、妥当な医学的判断の範囲内で、過度な毒性、刺激、およびアレルギー応答などなしで、ヒトおよび下等動物の組織と接触させて使用するために適切であり、そして合理的な利益/危険比に釣り合う、塩を指す。薬学的に許容される塩は、当該分野において周知である。例えば、Bergeらは、薬学的に許容される塩を、J.Pharmaceutical Sciences,1977,66,1-19において詳細に記載している。本発明の化合物の薬学的に許容される塩としては、適切な無機および有機の酸と無機および有機の塩基から誘導される塩が挙げられる。薬学的に許容される非毒性の酸付加塩の例は、無機酸(例えば、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸および過塩素酸)と形成された塩、または有機酸(例えば、酢酸、シュウ酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸もしくはマロン酸)と形成された塩を含む。また、例えば、イオン交換などの当該分野における慣用の方法で形成された塩も含む。他の薬学的に許容される塩としては、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重硫酸塩、ホウ酸塩、酪酸塩、ショウノウ酸塩、ショウノウスルホン酸塩、クエン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グルコヘプトン酸塩、グリセロリン酸塩、グルコン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、ヨウ化水素酸塩、2-ヒドロキシ-エタンスルホン酸塩、ラクトビオン酸塩、乳酸塩、ラウリン酸塩、ラウリル硫酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、メタンスルホン酸塩、2-ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3-フェニルプロピオン酸塩、リン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、p-トルエンスルホン酸塩、ウンデカン酸塩、および吉草酸塩などが挙げられる。適切な塩基から誘導される薬学的に許容される塩としては、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩およびN(C1-4アルキル)塩が挙げられる。代表的なアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩としては、ナトリウム、リチウム、カリウム、カルシウム、およびマグネシウムの塩などが挙げられる。他の薬学的に許容される塩は、ハロゲンイオン、水酸化物イオン、カルボン酸イオン、硫酸イオン、リン酸イオン、硝酸イオン、低級アルキルスルホン酸イオン、およびアリールスルホン酸イオンなどの対イオンと形成された、無毒のアンモニウム塩、第四級アンモニウム塩、およびアミン陽イオンを含む。
投与される「被験者」としては、ヒト(すなわち、任意の年齢群、例えば、小児被験者(例えば、乳児、小児、青年)または成人被験者(例えば、若年成人、中年成人または高齢成人)の男性または女性)および/または非ヒト動物、例えば、哺乳動物(例えば、霊長類(例えば、カニクイザル、アカゲザル)、ウシ、ブタ、ウマ、ヒツジ、ヤギ、げっ歯類、ネコおよび/またはイヌ)が挙げられるが、これらに限定されない。一部の実施形態において、被験者は、ヒトである。一部の実施形態において、被験者は、非ヒト動物である。「ヒト」、「患者」および「被験者」は、本明細書中で交換可能に使用される。
「疾患」、「障害」および「病状」は、本明細書中で交換可能に使用される。
他に特定されない限り、本明細書中で使用される用語「治療」は、被験者が特定の疾患、障害または病状を罹患している間に行われ、その疾患、障害または病状の重篤度を低下させるか、あるいは疾患、障害または病状の進行を遅延させるかまたは遅くする行為(「治療性治療」)を想定し、そしてまた、被験者が特定の疾患、障害または病状を罹患し始める前に行われる行為(「予防性治療」)を想定する。
「組み合わせ」及び関連用語は、本発明の治療剤を同時に又は順次に投与することを意味する。例えば、本発明の化合物は、別々の単位製剤で他の治療剤と同時に又は順次に投与したり、単一の単位製剤で他の治療剤と同時に投与したりすることができる。
図1は、Karpas422 CDX有効性研究における腫瘍体積の変化を示す。 図2は、Karpas422 CDX有効性研究におけるマウスの体重の相対的変化である。
化合物
本明細書において、「本発明の化合物」とは、以下の式(X)または式(I)~式(VII)で表される化合物(各式のサブセットを含む)、或いはその薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物を指す。
一実施形態において、本発明は、式(X)で表れる化合物、或いはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶体、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物に関する。
Figure 2023502889000004
ただし、
XはNまたはC(R)であり;
ここで、Rは、H、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、またはC1-6アルコキシからなる群から選択され;
は、H、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、またはC1-6アルコキシからなる群から選択され;
は、H、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、またはC1-6アルコキシからなる群から選択され;
或いはRとRはともに-(CHY-、-Y(CH-または-Y(CHZ-基を形成し;
ここで、pは1、2、3、4または5であり;
Yは、O、S、NH、または化学結合から選択され;
Zは、O、S、NH、または化学結合から選択され;
R’は、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
Lは、-C(O)-N(R)-、-C(O)-O-、-N(R’)-C(O)-、-O-C(O)-、-S(O)-N(R)-、-S(O)-O-、-O-、-S-、-N(R’’)-、-C1-4アルキレン-、または-C2-4アルケニレン-からなる群から選択され;
ここで、Rは、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
’は、H、(CH-C1-6アルキル、(CH-C1-6ハロアルキル、または(CH-C3-7シクロアルキルからなる群から選択され;
R’’は、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
qは0、1または2であり;
は、(CH-C1-6アルキル、(CH-C1-6ハロアルキル、(CH-C1-6アルコキシ、(CH-C1-6ハロアルコキシ、(CH-NR、(CH-OR、(CH-C3-7シクロアルキル、(CH-3~10員のヘテロシクリル、(CH-C6-10アリール、または(CH-5~10員のヘテロアリールからなる群から選択され;或いは、Rは、Rと連結して-C1-6アルキレン-を形成し;
或いは、R、R’は、それらが結合しているN原子と共に4~7員のヘテロシクリルを形成し;
ここで、mは0、1、2、3、4または5であり;
nは0、1、2、3、4または5であり;
は、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
は、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
とRは、独立してH、D、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
ここで、Rは、H、D、ハロゲン、CN、OH、=O、NR、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C3-7シクロアルキル、4~7員のヘテロシクリル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、(CH-C1-6アルキル、(CH-C1-6ハロアルキル、(CH-C1-6アルコキシ、(CH-C1-6ハロアルコキシ、-O-C3-7シクロアルキル、-O-4~7員のヘテロシクリル、-O-C6-10アリール、-O-5~10員のヘテロアリール、-C(O)-C1-6アルキル、-C(O)-C1-6ハロアルキル、-C(O)-C3-7シクロアルキル、-C(O)-4~7員のヘテロシクリル、-C(O)-C6-10アリール、-C(O)-5~10員のヘテロアリール、-S(O)-C1-6アルキル、-S(O)-C1-6ハロアルキル、-S(O)-C1-6アルコキシ、-S(O)-C3-7シクロアルキル、-S(O)-4~7員のヘテロシクリル、-S(O)-C6-10アリール又は-S(O)-5~10員のヘテロアリールからなる群から選択される1つまたは複数の置換基で置換されていてもよく;
ここで、Rは、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、-C(O)-C3-7シクロアルキル、-C(O)-4~7員のヘテロシクリル、-C(O)-C6-10アリール、または-C(O)-5~10員のヘテロアリールからなる群から選択され;
は、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、-C(O)-C3-7シクロアルキル、-C(O)-4~7員のヘテロシクリル、-C(O)-C6-10アリール、または-C(O)-5~10員のヘテロアリールからなる群から選択され;
ここで、前記のアルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、アルキレンおよびアルケニレンは、H、D、CN、OH、=O、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C3-7シクロアルキル、4~7員のヘテロシクリル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、-O-C3-7シクロアルキル、-O-4~7員のヘテロシクリル、-O-C6-10アリール、-O-5~10員のヘテロアリール、-C(O)-C1-6アルキル、-C(O)-C1-6ハロアルキル、-C(O)-C3-7シクロアルキル、-C(O)-4~7員のヘテロシクリル、-C(O)-C6-10アリール、または-C(O)-5~10員のヘテロアリールから選択される置換基で置換されていてもよく、或いは、完全に重水素化されるまで、1つまたは複数のDで置換されていてもよい。

一実施形態において、XはNであり;別の実施形態において、XはC(R)である。
より具体的な実施形態において、Rは、H、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、またはC1-6アルコキシからなる群から選択され;別の具体的な実施形態において、RはHであり;別の具体的な実施形態において、Rはハロゲンであり、好ましくはFであり;別の具体的な実施形態において、RはC1-6アルキルであり;別の具体的な実施形態において、RはC1-6ハロアルキルであり;別の具体的な実施形態において、RはC1-6アルコキシである。
およびR
一実施形態において、Rは、H、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、またはC1-6アルコキシからなる群から選択され、;別の実施形態において、RはHであり;別の実施形態において、Rはハロゲンであり;別の実施形態において、RはC1-6アルキルであり;別の実施形態において、RはC1-6ハロアルキルであり;別の実施形態において、RはC1-6アルコキシである。
一実施形態において、Rは、H、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、またはC1-6アルコキシからなる群から選択され;別の実施形態において、RはHであり;別の実施形態において、Rはハロゲンであり;別の実施形態において、RはC1-6アルキルであり;別の実施形態において、RはC1-6ハロアルキルであり;別の実施形態において、RはC1-6アルコキシである。
一実施形態において、RとRはともに-(CHY-、-Y(CH-または-Y(CHZ-を形成し;別の実施形態において、RとRはともに-(CHY-を形成し;別の実施形態において、RとRはともに-Y(CH-を形成し;別の実施形態において、RとRはともに-Y(CHZ-を形成する。
より具体的な実施形態において、pは1、2、3、4または5であり;別の具体的な実施形態において、pは1であり;別の具体的な実施形態において、pは2であり;別の具体的な実施形態において、pは3であり;別の具体的な実施形態において、pは4であり;別の具体的な実施形態において、pは5である。
より具体的な実施形態において、Yは、O、S、NH、または化学結合から選択され;別の具体的な実施形態において、YはOであり;別の具体的な実施形態において、YはSであり;別の具体的な実施形態において、YはNHであり;別の具体的な実施形態において、Yは化学結合である。
より具体的な実施形態において、Zは、O、S、NH、または化学結合から選択され;別の具体的な実施形態において、ZはOであり;別の具体的な実施形態において、ZはSであり;別の具体的な実施形態において、ZはNHであり;別の具体的な実施形態において、Zは化学結合である。
R’
一実施形態において、R’は、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;別の実施形態において、R’はHであり;別の実施形態において、R’はC1-6アルキルであり;別の実施形態において、R’はC1-6ハロアルキルであり;別の具体的な実施形態において、R’は、完全に重水素化されるまで1、2、3、4、5、6、7、8または9個のDで置換されていてもよい、C1-6アルキルまたはC1-6ハロアルキルである。

一実施形態において、Lは、-C(O)-N(R)-、-C(O)-O-、-N(R’)-C(O)-、-O-C(O)-、-S(O)-N(R)-、-S(O)-O-、-O-、-S-、-N(R’’)-、-C1-4アルキレン-、または-C2-4アルケニレン-からなる群から選択され;別の実施形態において、Lは-C(O)-N(R)-であり;別の実施形態において、Lは-C(O)-O-であり;別の実施形態において、Lは-N(R’)-C(O)-であり;別の実施形態において、Lは-O-C(O)-であり;別の実施形態において、Lは-S(O)-N(R)-であり;別の実施形態において、Lは-S(O)-O-であり;別の実施形態において、Lは-O-であり;別の実施形態において、Lは-S-であり;別の実施形態において、Lは-N(R’’)-であり;別の実施形態において、Lは-C1-4アルキレン-であり;別の実施形態において、Lは-C2-4アルケニレン-である。
より具体的な実施形態において、Lは、-C(O)-N(R)-、-C(O)-O-、-S(O)-N(R)-または-S(O)-O-である。
より具体的な実施形態において、Lは、-C(O)-N(R)-または-C(O)-O-である。
より具体的な実施形態において、Rは、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;別の具体的な実施形態において、RはHであり;別の具体的な実施形態において、RはC1-6アルキルであり;別の具体的な実施形態において、RはC1-6ハロアルキルであり;別の具体的な実施形態において、Rは、完全に重水素化されるまで1、2、3、4、5、6、7、8または9個のDで置換されていてもよい、C1-6アルキルまたはC1-6ハロアルキルである。
より具体的な実施形態において、R’は、H、(CH-C1-6アルキル、(CH-C1-6ハロアルキル、または(CH-C3-7シクロアルキルからなる群から選択され;別の具体的な実施形態において、R’はHであり;別の具体的な実施形態において、R’は(CH-C1-6アルキルであり;別の具体的な実施形態において、R’は(CH-C1-6ハロアルキルであり;別の具体的な実施形態において、R’は(CH-C3-7シクロアルキルである。
より具体的な実施形態において、R’’は、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;別の具体的な実施形態において、R’’はHであり;別の具体的な実施形態において、R’’はC1-6アルキルであり;別の具体的な実施形態において、R’’はC1-6ハロアルキルである。
より具体的な実施形態において、qは0であり;別の具体的な実施形態において、qは1であり;別の具体的な実施形態において、qは2である。

一実施形態において、Rは、(CH-C1-6アルキル、(CH-C1-6ハロアルキル、(CH-C1-6アルコキシ、(CH-C1-6ハロアルコキシ、(CH-NR、(CH-OR、(CH-C3-7シクロアルキル、(CH-3~10員のヘテロシクリル、(CH-C6-10アリール、または(CH-5~10員のヘテロアリールからなる群から選択され;或いは、Rは、Rと連結して-C1-6アルキレン-を形成し、;別の実施形態において、Rは(CH-C1-6アルキルであり;別の実施形態において、Rは(CH-C1-6ハロアルキルであり;別の実施形態において、Rは(CH-C1-6アルコキシであり;別の実施形態において、Rは(CH-C1-6ハロアルコキシであり;別の実施形態において、Rは(CH-NRであり;別の実施形態において、Rは(CH-ORであり;別の実施形態において、Rは(CH-C3-7シクロアルキルであり;別の実施形態において、Rは(CH-3~10員のヘテロシクリルであり;別の実施形態において、Rは(CH-C6-10アリールであり;別の実施形態において、Rは(CH-5~10員のヘテロアリールであり;別の実施形態において、Rは、Rと連結して-C1-6アルキレン-を形成する。
より具体的な実施形態において、Rは、(CR-C1-6アルキル、(CR-C1-6ハロアルキル、(CR-C1-6アルコキシ、(CR-C1-6ハロアルコキシ、(CR-NR、(CR-OR、(CR-C3-7シクロアルキル、(CR-3~10員のヘテロシクリル、(CR-C6-10アリール、または(CR-5~10員のヘテロアリールからなる群から選択され;或いは、Rは、Rと連結して-C1-6アルキレン-を形成し;別のより具体的な実施形態において、Rは(CR-C1-6アルキルであり;別のより具体的な実施形態において、Rは(CR-C1-6ハロアルキルであり;別のより具体的な実施形態において、Rは(CR-C1-6アルコキシであり;別のより具体的な実施形態において、Rは(CR-C1-6ハロアルコキシであり;別のより具体的な実施形態において、Rは(CR-NRであり;別のより具体的な実施形態において、Rは(CR-ORであり;別のより具体的な実施形態において、Rは(CR-C3-7シクロアルキルであり;別のより具体的な実施形態において、Rは(CR-3~10員のヘテロシクリルであり;別のより具体的な実施形態において、Rは(CR-C6-10アリールであり;別のより具体的な実施形態において、Rは(CR-5~10員のヘテロアリールである。
より具体的な実施形態において、Rは、(CR-C1-6アルキル、(CR-C1-6ハロアルキル、(CR-C1-6アルコキシ、(CR-C1-6ハロアルコキシ、(CR-NR、(CR-C3-7シクロアルキル、(CR-4~7員のヘテロシクリル、(CR-C6-10アリール、または(CR-5~10員のヘテロアリールからなる群から選択され;或いは、Rは、Rと連結して-C1-6アルキレン-を形成する。
より具体的な実施形態において、Rは、(CR-C1-6アルキル、(CR-C1-6ハロアルキル、(CR-C1-6アルコキシ、(CR-NR、(CR-C3-7シクロアルキル、(CR-C6-10アリール、または(CR-5~10員のヘテロアリールからなる群から選択され;或いは、Rは、Rと連結して-C1-6アルキレン-を形成する。
より具体的な実施形態において、Rは、(CR-C1-6アルキル、(CR-C1-6ハロアルキル、(CR-C1-6アルコキシ、(CR-NRまたは(CR-C3-4シクロアルキルからなる群から選択され;或いは、Rは、Rと連結してC1-6アルキレンを形成する。
より具体的な実施形態において、Rは、(CR-C1-6ハロアルキル、または(CR-C3-4シクロアルキルからなる群から選択される。
より具体的な実施形態において、Rは、(CR-C1-6アルキル、(CR-C1-6ハロアルキル、(CR-C3-7シクロアルキル、(CR-4~7員のヘテロシクリル、(CR-C6-10アリール、または(CR-5~10員のヘテロアリールからなる群から選択される。
より具体的な実施形態において、Rは、(CR-C1-6アルキル、(CR-C1-6ハロアルキル、(CR-C3-7シクロアルキル、または(CR-ヘテロ原子Oのみを含む4~7員のヘテロシクリルからなる群から選択される。
より具体的な実施形態において、Rは、(CR-C1-6アルキル、(CR-C1-6ハロアルキル、または(CR-ヘテロ原子Oのみを含む4~7員のヘテロシクリルからなる群から選択される。
別の実施形態において、R、R’は、それらが結合しているN原子と共に4~7員のヘテロシクリルを形成する。
mおよびn
一実施形態において、mは0、1、2、3、4または5であり;別の実施形態において、mは0であり;別の実施形態において、mは1であり;別の実施形態において、mは2であり;別の実施形態において、mは3であり;別の実施形態において、mは4であり;別の実施形態において、mは5である。
一実施形態において、nは0、1、2、3、4または5であり;別の実施形態において、nは0であり;別の実施形態において、nは1であり;別の実施形態において、nは2であり;別の実施形態において、nは3であり;別の実施形態において、nは4であり;別の実施形態において、nは5である。
、R、R、R、RおよいR
一実施形態において、RはHであり;別の実施形態において、RはC1-6アルキルであり;別の実施形態において、RはC1-6ハロアルキルである。
一実施形態において、RはHであり;別の実施形態において、RはC1-6アルキルであり;別の実施形態において、RはC1-6ハロアルキルである。
一実施形態において、RはHであり;別の実施形態において、RはDであり;別の実施形態において、RはC1-6アルキルであり;別の実施形態において、RはC1-6ハロアルキルであり;別の具体的な実施形態において、Rは、完全に重水素化されるまで1、2、3、4、5、6、7、8または9個のDで置換されていてもよい、C1-6アルキルまたはC1-6ハロアルキルである。
一実施形態において、RはHであり;別の実施形態において、RはDであり;別の実施形態において、RはC1-6アルキルであり;別の実施形態において、RはC1-6ハロアルキルであり;別の具体的な実施形態において、Rは、完全に重水素化されるまで1、2、3、4、5、6、7、8または9個のDで置換されていてもよい、C1-6アルキルまたはC1-6ハロアルキルである。
一実施形態において、RはHであり;別の実施形態において、RはDであり;別の実施形態において、RはC1-6アルキルであり;別の実施形態において、RはC1-6ハロアルキルであり;別の具体的な実施形態において、Rは、完全に重水素化されるまで1、2、3、4、5、6、7、8または9個のDで置換されていてもよい、C1-6アルキルまたはC1-6ハロアルキルである。
一実施形態において、RはHであり;別の実施形態において、RはDであり;別の実施形態において、RはC1-6アルキルであり;別の実施形態において、RはC1-6ハロアルキルであり;別の具体的な実施形態において、Rは、完全に重水素化されるまで1、2、3、4、5、6、7、8または9個のDで置換されていてもよい、C1-6アルキルまたはC1-6ハロアルキルである。
別の具体的な実施形態において、同一炭素原子上のRとRは結合して=Oを形成する。
の置換基
一実施形態において、Rは、H、D、ハロゲン、CN、OH、=O、NR、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C3-7シクロアルキル、4~7員のヘテロシクリル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、(CH-C1-6アルキル、(CH-C1-6ハロアルキル、(CH-C1-6アルコキシ、(CH-C1-6ハロアルコキシ、-O-C3-7シクロアルキル、-O-4~7員のヘテロシクリル、-O-C6-10アリール、-O-5~10員のヘテロアリール、-C(O)-C1-6アルキル、-C(O)-C1-6ハロアルキル、-C(O)-C3-7シクロアルキル、-C(O)-4~7員のヘテロシクリル、-C(O)-C6-10アリール、-C(O)-5~10員のヘテロアリール、-S(O)-C1-6アルキル、-S(O)-C1-6ハロアルキル、-S(O)-C1-6アルコキシ、-S(O)-C3-7シクロアルキル、-S(O)-4~7員のヘテロシクリル、-S(O)-C6-10アリール、または-S(O)-5~10員のヘテロアリールからなる群から選択される1個、2個、3個、またはそれ以上の置換基で置換されていてもよい。
一実施形態において、Rは、H、D、ハロゲン、CN、OH、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C3-7シクロアルキル、4~7員のヘテロシクリル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、(CR-C1-6アルコキシ、または-S(O)-C1-6アルキルからなる群から選択される1個、2個、3個、またはそれ以上の置換基で置換されていてもよい。
一実施形態において、Rは、H、D、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、またはC3-7シクロアルキルからなる群から選択される置換基で置換されていてもよい。
一実施形態において、Rは、H、D、ハロゲン、CN、OH、=O、NR、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C3-7シクロアルキル、4~7員のヘテロシクリル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、-O-C3-7シクロアルキル、-O-4~7員のヘテロシクリル、-O-C6-10アリール、-O-5~10員のヘテロアリール、-C(O)-C1-6アルキル、-C(O)-C1-6ハロアルキル、-C(O)-C3-7シクロアルキル、-C(O)-4~7員のヘテロシクリル、-C(O)-C6-10アリール、-C(O)-5~10員のヘテロアリールからなる群から選択される1つまたは複数の置換基で置換されていてもよい。
一実施形態において、Rは、H、D、ハロゲン、CN、OH、=O、NR、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C3-7シクロアルキル、-C(O)-C1-6アルキル、-C(O)-C3-7シクロアルキル、または-O-C6-10アリールからなる群から選択される1つまたは複数の置換基で置換されていてもよい。
一実施形態において、Rは、H、D、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、またはC1-6アルコキシからなる群から選択される置換基で置換されていてもよい。
上記任意の特定の実施形態における任意の技術構成またはそれらの任意の組み合わせは、他の特定の実施形態における任意の技術構成またはそれらの任意の組み合わせと組み合わせることができる。例えば、Xの任意の技術構成またはそれらの任意の組み合わせは、R、R、R’、LおよびRなどの任意の技術構成またはそれらの任意の組み合わせと組み合わせることができる。なお、本発明は、これらの技術構成のすべての組み合わせを含むことを意図するが、これらのすべてが列挙されない。
より具体的な実施形態において、本発明は、一般式(II)で表される化合物、或いはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶体、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物に関する。
Figure 2023502889000005
ただし、
XはNまたはC(R)であり;好ましくは、XはC(R)であり;
ここで、Rは、H、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、またはC1-6アルコキシからなる群から選択され;好ましくは、RはHまたはハロゲンから選択され;
R’は、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
Rは、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
は、(CH-C1-6アルキル、(CH-C1-6ハロアルキル、(CH-C1-6アルコキシ、(CH-C1-6ハロアルコキシ、(CH-C3-7シクロアルキル、(CH-4~7員のヘテロシクリル、(CH-C6-10アリール、または(CH-5~10員のヘテロアリールからなる群から選択され;
ここで、mは0、1、2、3、4または5であり;
nは0、1、2、3、4または5である。
別のより具体的な実施形態において、本発明は、一般式(II)で表される化合物、或いはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶体、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物に関する。
ただし、
XはNまたはC(R)であり;好ましくは、XはC(R)であり;
ここで、Rは、H、ハロゲン、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;好ましくは、RはHまたはハロゲンから選択され;
R’は、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
Rは、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
は、(CH-C1-6アルキル、(CH-C1-6ハロアルキル、(CH-C1-6アルコキシ、(CH-C1-6ハロアルコキシ、(CH-C3-4シクロアルキル、または(CH-C6-10アリールからなる群から選択され;
ここで、mは0、1、2、3、4または5であり;
nは0、1、2、3、4または5である。
別のより具体的な実施形態において、本発明は、一般式(II)で表される化合物、或いはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶体、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物に関する。
ただし、
XはNまたはC(R)であり;好ましくは、XはC(R)であり;
ここで、Rは、H、ハロゲン、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;好ましくは、RはHまたはハロゲンから選択され;
R’は、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
Rは、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
は、(CH-C1-6アルキル、(CH-C1-6ハロアルキル、または(CH-C3-4シクロアルキルからなる群から選択され;好ましくは、Rは、(CH-C1-6ハロアルキル、または(CH-C3-4シクロアルキルからなる群から選択され;
ここで、mは0、1、2、3、4または5であり;
nは0、1、2、3、4または5である。
別のより具体的な実施形態において、本発明は、一般式(II)で表される化合物、或いはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶体、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物に関する。
ただし、
XはC(R)であり;
ここで、Rは、Hまたはハロゲンから選択され;
R’は、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
Rは、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
は、(CH-C1-6ハロアルキル、または(CH-C3-4シクロアルキルからなる群から選択され;
ここで、mは0、1、2または3であり;
nは0、1、2または3である。
別のより具体的な実施形態において、本発明は、一般式(III)で表される化合物、或いはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶体、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物に関する。
Figure 2023502889000006
ただし、
XはNまたはC(R)であり;好ましくは、XはC(R)であり;
ここで、Rは、H、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、またはC1-6アルコキシからなる群から選択され;好ましくは、RはHまたはハロゲンから選択され;
R’は、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
Lは、-O-、-S-、-N(R’’)-、-C1-4アルキレン-、または-C2-4アルケニレン-からなる群から選択され;好ましくは、Lは-O-であり;
ここで、R’’は、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
は、(CH-C1-6アルキル、(CH-C1-6ハロアルキル、(CH-C1-6アルコキシ、(CH-C1-6ハロアルコキシ、(CH-C3-7シクロアルキル、(CH-4~7員のヘテロシクリル、(CH-C6-10アリール、または(CH-5~10員のヘテロアリールからなる群から選択され;好ましくは、Rは、(CH-C1-6アルキル、(CH-C1-6ハロアルキル、(CH-C3-7シクロアルキル、(CH-4~7員のヘテロシクリル、(CH-C6-10アリール、または(CH-5~10員のヘテロアリールからなる群から選択され;
ここで、mは0、1、2、3、4または5であり;
nは0、1、2、3、4または5である。
別のより具体的な実施形態において、本発明は、一般式(III)で表される化合物、或いはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶体、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物に関する。
ただし、
XはC(R)であり;
ここで、Rは、Hまたはハロゲンから選択され;
R’は、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
Lは-O-であり;
は、(CH-C3-7シクロアルキル、または(CH-ヘテロ原子Oのみを含む4~7員のヘテロシクリルからなる群から選択され;
ここで、mは0、1、2、3、4または5であり;
nは0、1、2、3、4または5である。
別のより具体的な実施形態において、本発明は、一般式(III)で表される化合物、或いはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶体、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物に関する。
ただし、
XはNまたはC(R)であり;好ましくは、XはC(R)であり;
ここで、Rは、H、ハロゲン、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;好ましくは、ここで、Rは、Hまたはハロゲンから選択され;
R’は、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
LはOであり;
は、(CH-C1-6アルキル、(CH-C1-6ハロアルキル、(CH-C3-7シクロアルキル、またはヘテロ原子Oを含む(CH-5~6員のヘテロアリールからなる群から選択され;
ここで、mは0、1、2、3、4または5であり;
nは0、1、2、3、4または5である。
別のより具体的な実施形態において、本発明は、一般式(III)で表される化合物、或いはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶体、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物に関する。
ただし、
XはNまたはC(R)であり;好ましくは、XはC(R)であり;
ここで、Rは、H、ハロゲン、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;好ましくは、ここで、Rは、Hまたはハロゲンから選択され;
R’は、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
Lは-O-であり;
は、(CH-C1-6アルキル、(CH-C1-6ハロアルキル、または(CH-C3-7シクロアルキルからなる群から選択され;
ここで、mは0、1、2、3、4または5であり;
nは0、1、2、3、4または5である。
別のより具体的な実施形態において、本発明は、一般式(IV)で表される化合物、或いはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶体、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物に関する。
Figure 2023502889000007
ただし、
XはNまたはC(R)であり;好ましくは、XはC(R)であり;
ここで、Rは、H、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、またはC1-6アルコキシからなる群から選択され;好ましくは、RはHまたはハロゲンから選択され;
R’は、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
は、(CH-C1-6アルキル、(CH-C1-6ハロアルキル、(CH-C3-7シクロアルキル、(CH-4~7員のヘテロシクリル、(CH-C6-10アリール、または(CH-5~10員のヘテロアリールからなる群から選択され;
’は、H、(CH-C1-6アルキル、(CH-C1-6ハロアルキル、または(CH-C3-7シクロアルキルからなる群から選択され;
或いは、R、R’は、それらが結合しているN原子と共に4~7員のヘテロシクリルを形成し;
ここで、mは0、1、2、3、4または5であり;
nは0、1、2、3、4または5である。
別のより具体的な実施形態において、本発明は、一般式(IV)で表される化合物、或いはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶体、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物に関する。
ただし、
XはNまたはC(R)であり;好ましくは、XはC(R)であり;
ここで、Rは、H、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、またはC1-6アルコキシからなる群から選択され;好ましくは、RはHまたはハロゲンから選択され;
R’は、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
は、(CH-C1-6アルキル、(CH-C1-6ハロアルキル、または(CH-C3-7シクロアルキルからなる群から選択され;
’は、H、(CH-C1-6アルキル、(CH-C1-6ハロアルキル、または(CH-C3-7シクロアルキルからなる群から選択され;
或いは、R、R’は、それらが結合しているN原子と共に4~7員のヘテロシクリルを形成し;
ここで、mは0、1、2、3、4または5であり;
nは0、1、2、3、4または5である。
別のより具体的な実施形態において、本発明は、一般式(V)で表される化合物、或いはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶体、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物に関する。
Figure 2023502889000008
ただし、
XはNまたはC(R)であり;好ましくは、XはC(R)であり、
ここで、Rは、H、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、またはC1-6アルコキシからなる群から選択され;好ましくは、RはHまたはハロゲンから選択され;
R’は、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され、ここで、前記C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルは、完全に重水素化されるまで1、2、3、4、5、6、7、8または9個のDで置換されていてもよく;
Lは、-C(O)-N(R)-、-C(O)-O-、-S(O)-N(R)-または-S(O)-O-であり;
ここで、Rは、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され、ここで、前記C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルは、完全に重水素化されるまで1、2、3、4、5、6、7、8または9個のDで置換されていてもよく;
qは0、1または2であり;
は、(CR-C1-6アルキル、(CR-C1-6ハロアルキル、(CR-C1-6アルコキシ、(CR-C1-6ハロアルコキシ、(CR-NR、(CR-C3-7シクロアルキル、(CR-4~7員のヘテロシクリル、(CR-C6-10アリール、または(CR-5~10員のヘテロアリールからなる群から選択され;或いは、Rは、Rと連結して-C1-6アルキレン-を形成し;
ここで、mは0、1、2、3、4または5であり;
nは0、1、2、3、4または5であり;
は、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
は、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
とRは、独立してH、D、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され、ここで、前記C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルは、完全に重水素化されるまで1、2、3、4、5、6、7、8または9個のDで置換されていてもよく;
とRは、独立してH、D、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され、ここで、前記C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルは、完全に重水素化されるまで1、2、3、4、5、6、7、8または9個のDで置換されていてもよく;
ここで、Rは、H、D、ハロゲン、CN、OH、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C3-7シクロアルキル、4~7員のヘテロシクリル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、(CR-C1-6アルコキシ、または-S(O)-C1-6アルキルからなる群から選択される置換基で置換されていてもよく;
ここで、前記のアルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールは、完全に重水素化されるまで、1つまたは複数のDで置換されていてもよい。
別のより具体的な実施形態において、本発明は、一般式(V)で表される化合物、或いはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶体、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物に関する。
ただし、
XはC(R)であり、
ここで、Rは、Hまたはハロゲンから選択され;
R’は、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され、ここで、前記C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルは、完全に重水素化されるまで1、2、3、4、5、6、7、8または9個のDで置換されていてもよく;
Lは、-C(O)-N(R)-、-C(O)-O-、-S(O)-N(R)-または-S(O)-O-であり;
ここで、Rは、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され、ここで、前記C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルは、完全に重水素化されるまで1、2、3、4、5、6、7、8または9個のDで置換されていてもよく;
qは0、1または2であり;
は、(CR-C1-6アルキル、(CR-C1-6ハロアルキル、(CR-C1-6アルコキシ、(CR-NR、(CR-C3-7シクロアルキル、(CR-C6-10アリール、または(CR-5~10員のヘテロアリールからなる群から選択され;或いは、Rは、Rと連結して-C1-6アルキレン-を形成し;
ここで、mは0、1、2、3、4または5であり;
nは0、1、2、3、4または5であり;
は、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
は、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
とRは、独立してH、D、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され、ここで、前記C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルは、完全に重水素化されるまで1、2、3、4、5、6、7、8または9個のDで置換されていてもよく;
とRは、独立してH、D、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され、ここで、前記C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルは、完全に重水素化されるまで1、2、3、4、5、6、7、8または9個のDで置換されていてもよく;
ここで、Rは、H、D、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、またはC3-7シクロアルキルからなる群から選択される置換基で置換されていてもよい。
別のより具体的な実施形態において、本発明は、一般式(V)で表される化合物、或いはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶体、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物に関する。
ただし、
XはC(R)であり、
ここで、Rは、Hまたはハロゲンから選択され;
R’は、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され、ここで、前記C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルは、完全に重水素化されるまで1、2、3、4、5、6、7、8または9個のDで置換されていてもよく;
Lは、-C(O)-N(R)-または-C(O)-O-であり;
ここで、Rは、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され、ここで、前記C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルは、完全に重水素化されるまで1、2、3、4、5、6、7、8または9個のDで置換されていてもよく;
は、(CR-C1-6アルキル、(CR-C1-6ハロアルキル、(CR-C1-6アルコキシ、(CR-NRまたは(CR-C3-4シクロアルキルからなる群から選択され;或いは、Rは、Rと連結してC1-6アルキレンを形成し;
ここで、mは0、1、2、3、4または5であり;
nは0、1、2、3、4または5であり;
は、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
は、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
とRは、独立してHまたはDから選択され;
とRは、独立してHまたはDから選択され;
ここで、Rは、H、D、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、またはC1-6アルコキシからなる群から選択される置換基で置換されていてもよい。
別のより具体的な実施形態において、本発明は、一般式(V)で表される化合物、或いはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶体、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物に関する。
ただし、
XはC(R)であり、
ここで、Rは、Hまたはハロゲンから選択され;
R’は、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され、ここで、前記C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルは、完全に重水素化されるまで1、2、3、4、5、6、7、8または9個のDで置換されていてもよく;
Lは-C(O)-N(R)-であり;
ここで、Rは、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され、ここで、前記C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルは、完全に重水素化されるまで1、2、3、4、5、6、7、8または9個のDで置換されていてもよく;
は、(CR-C1-6ハロアルキル、または(CR-C3-4シクロアルキルからなる群から選択され;
ここで、mは0、1、2、3、4または5であり;
nは0、1、2、3、4または5であり;
とRは、独立してHまたはDから選択され;
とRは、独立してHまたはDから選択される。
別のより具体的な実施形態において、本発明は、一般式(VI)で表される化合物、或いはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶体、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物に関する。
Figure 2023502889000009
ただし、
XはNまたはC(R)であり;好ましくは、XはC(R)であり;
ここで、Rは、H、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、またはC1-6アルコキシからなる群から選択され;好ましくは、RはHまたはハロゲンから選択され;
R’は、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され、ここで、前記C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルは、完全に重水素化されるまで1、2、3、4、5、6、7、8または9個のDで置換されていてもよく;
は、(CR-C1-6アルキル、(CR-C1-6ハロアルキル、(CR-C3-7シクロアルキル、(CR-4~7員のヘテロシクリル、(CR-C6-10アリール、または(CR-5~10員のヘテロアリールからなる群から選択され;
ここで、mは0、1、2、3、4または5であり;
nは0、1、2、3、4または5であり;
とRは、独立してH、D、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され、ここで、前記C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルは、完全に重水素化されるまで1、2、3、4、5、6、7、8または9個のDで置換されていてもよく;或いは、同一炭素原子上のRとRは結合して=Oを形成し;
とRは、独立してH、D、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され、ここで、前記C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルは、完全に重水素化されるまで1、2、3、4、5、6、7、8または9個のDで置換されていてもよく;
ここで、Rは、H、D、ハロゲン、CN、OH、=O、NR、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C3-7シクロアルキル、4~7員のヘテロシクリル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、-O-C3-7シクロアルキル、-O-4~7員のヘテロシクリル、-O-C6-10アリール、-O-5~10員のヘテロアリール、-C(O)-C1-6アルキル、-C(O)-C1-6ハロアルキル、-C(O)-C3-7シクロアルキル、-C(O)-4~7員のヘテロシクリル、-C(O)-C6-10アリール、-C(O)-5~10員のヘテロアリールからなる群から選択される1つまたは複数の置換基で置換されていてもよく;
ここで、Rは、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、-C(O)-C3-7シクロアルキル、-C(O)-4~7員のヘテロシクリル、-C(O)-C6-10アリール、または-C(O)-5~10員のヘテロアリールからなる群から選択され;
は、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、-C(O)-C3-7シクロアルキル、-C(O)-4~7員のヘテロシクリル、-C(O)-C6-10アリール、または-C(O)-5~10員のヘテロアリールからなる群から選択され;
ここで、前記のアルキル、ハロアルキル、アルコキシ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールは、H、D、CN、OH、=O、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C3-7シクロアルキル、4~7員のヘテロシクリル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、-O-C3-7シクロアルキル、-O-4~7員のヘテロシクリル、-O-C6-10アリール、-O-5~10員のヘテロアリール、-C(O)-C1-6アルキル、-C(O)-C1-6ハロアルキル、-C(O)-C3-7シクロアルキル、-C(O)-4~7員のヘテロシクリル、-C(O)-C6-10アリール、-C(O)-5~10員のヘテロアリールからなる群から選択される置換基で置換されていてもよく、或いは、完全に重水素化されるまで、1つまたは複数のDで置換されていてもよい。
別のより具体的な実施形態において、本発明は、一般式(VI)で表される化合物、或いはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶体、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物に関する。
ただし、
は、H、D、ハロゲン、CN、OH、=O、NR、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C3-7シクロアルキル、-C(O)-C1-6アルキル、-C(O)-C3-7シクロアルキル、または-O-C6-10アリールからなる群から選択される1つまたは複数の置換基で置換されていてもよく;
ここで、Rは、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、または-C(O)-C3-7シクロアルキルからなる群から選択され;
は、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、または-C(O)-C3-7シクロアルキルからなる群から選択され;
ここで、前記のアルキル、ハロアルキル、アルコキシ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールは、H、D、CN、=O、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、または-C(O)-C1-6アルキルからなる群から選択される置換基で置換されていてもよく、或いは、完全に重水素化されるまで、1つまたは複数のDで置換されていてもよい。
別のより具体的な実施形態において、本発明は、一般式(VI)で表される化合物、或いはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶体、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物に関する。
ただし、
XはC(R)であり;
ここで、Rは、Hまたはハロゲンから選択され;
R’は、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され、ここで、前記C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルは、完全に重水素化されるまで1、2、3、4、5、6、7、8または9個のDで置換されていてもよく;
は、(CR-C1-6アルキル、(CR-C1-6ハロアルキル、(CR-C3-7シクロアルキル、または(CR-ヘテロ原子Oのみを含む4~7員のヘテロシクリルからなる群から選択され;
ここで、mは0、1、2、3、4または5であり;
nは0、1、2、3、4または5であり;
とRは、独立してH、D、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され、ここで、前記C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルは、完全に重水素化されるまで1、2、3、4、5、6、7、8または9個のDで置換されていてもよく;
とRは、独立してH、D、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され、ここで、前記C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルは、完全に重水素化されるまで1、2、3、4、5、6、7、8または9個のDで置換されていてもよく;
ここで、Rは、H、D、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、またはC1-6アルコキシからなる群から選択される置換基で置換されていてもよい。
別のより具体的な実施形態において、本発明は、一般式(VI)で表される化合物、或いはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶体、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物に関する。
ただし、
XはC(R)であり;
ここで、Rは、Hまたはハロゲンから選択され;
R’は、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され、ここで、前記C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルは、完全に重水素化されるまで1、2、3、4、5、6、7、8または9個のDで置換されていてもよく;
は、(CR-C1-6アルキル、(CR-C1-6ハロアルキル、または(CR-ヘテロ原子Oのみを含む4~7員のヘテロシクリルからなる群から選択され;
ここで、mは0、1、2、3、4または5であり;
nは0、1、2、3、4または5であり;
とRは、独立してH、D、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され、ここで、前記C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルは、完全に重水素化されるまで1、2、3、4、5、6、7、8または9個のDで置換されていてもよく;
とRは、独立してH、D、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され、ここで、前記C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルは、完全に重水素化されるまで1、2、3、4、5、6、7、8または9個のDで置換されていてもよく;
ここで、Rは、H、D、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、またはC1-6アルコキシからなる群から選択される置換基で置換されていてもよい。
別のより具体的な実施形態において、本発明は、一般式(VII)で表される化合物、或いはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶体、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物に関する。
Figure 2023502889000010
ただし、
XはNまたはC(R)であり;好ましくは、XはC(R)であり;
ここで、Rは、H、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、またはC1-6アルコキシからなる群から選択され;好ましくは、RはHまたはハロゲンから選択され;
R’は、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
は、(CR-C1-6アルキル、(CR-C1-6ハロアルキル、(CR-C3-7シクロアルキル、(CR-4~7員のヘテロシクリル、(CR-C6-10アリール、または(CR-5~10員のヘテロアリールからなる群から選択され;
’は、H、(CR-C1-6アルキル、(CR-C1-6ハロアルキル、または(CR-C3-7シクロアルキルからなる群から選択され;
或いは、R、R’は、それらが結合しているN原子と共に4~7員のヘテロシクリルを形成し;
ここで、mは0、1、2、3、4または5であり;
nは0、1、2、3、4または5であり;
とRは、独立してH、D、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され、ここで、前記C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルは、完全に重水素化されるまで1、2、3、4、5、6、7、8または9個のDで置換されていてもよく;或いは、同一炭素原子上のRとRは結合して=Oを形成し;
とRは、独立してH、D、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され、ここで、前記C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルは、完全に重水素化されるまで1、2、3、4、5、6、7、8または9個のDで置換されていてもよく;
ここで、Rは、H、D、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、またはC1-6アルコキシからなる群から選択される1つまたは複数の置換基で置換されていてもよい。
別のより具体的な実施形態において、本発明は、一般式(VII)で表される化合物、或いはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶体、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物に関する。
ただし、
XはC(R)であり、
ここで、Rは、Hまたはハロゲンから選択され;
R’は、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
は、(CR-C1-6アルキル、(CR-C1-6ハロアルキル、または(CR-C3-7シクロアルキルからなる群から選択され;
’は、H、(CR-C1-6アルキル、(CR-C1-6ハロアルキル、または(CR-C3-7シクロアルキルからなる群から選択され;
或いは、R、R’は、それらが結合しているN原子と共に4~7員のヘテロシクリルを形成し;
mは0、1、2、3、4または5であり;
nは0、1、2、3、4または5であり;
とRは、独立してH、D、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され、ここで、前記C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルは、完全に重水素化されるまで1、2、3、4、5、6、7、8または9個のDで置換されていてもよく;
とRは、独立してH、D、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され、ここで、前記C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルは、完全に重水素化されるまで1、2、3、4、5、6、7、8または9個のDで置換されていてもよく;
ここで、Rは、H、D、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、またはC1-6アルコキシからなる群から選択される1つまたは複数の置換基で置換されていてもよい。
別の特定の実施形態において、本発明は、以下の化合物、或いはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶体、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物に関する。
Figure 2023502889000011
Figure 2023502889000012
Figure 2023502889000013
Figure 2023502889000014
Figure 2023502889000015
Figure 2023502889000016
Figure 2023502889000017
本発明の化合物は、1つ以上の不斉中心を含み得るので、様々な立体異性体、例えば、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーとして存在し得る。例えば、本発明の化合物は、個々のエナンチオマー、ジアステレオマーもしくは幾何異性体(例えば、シスおよびトランス異性体)の形態であり得るか、または立体異性体の混合物(ラセミ混合物、および1つ以上の立体異性体に富んだ混合物を含む)の形態であり得る。異性体は、当業者に公知の方法(キラル高速液体クロマトグラフィー(HPLC)ならびにキラル塩の形成および結晶化を含む)によって混合物から単離されるか;またが好ましい異性体が、不斉合成によって調製される。
「互変異性体」とは、化合物中の1つの官能基がその構造を別の官能基に変化させる異性体を指し、化合物と異性体が互いに迅速に変換することができるため、動的平衡になる。このような2つの異性体は互変異性体と呼ばれる。
当業者は、有機化合物が、溶媒中で反応するか、または溶媒から沈殿あるいは結晶化して、当該溶媒と複合体を形成し得ることを理解できる。これらの複合体は「溶媒和物」と呼ばれる。溶媒が水である場合、複合体は「水和物」と呼ばれる。本発明は、本発明の化合物のすべての溶媒和物を含む。
「溶媒和物」という用語とは、一般的に、加溶媒分解反応により形成された、溶媒と組み合わせた化合物またはその塩の形態を指す。この物理的な会合は、水素結合が含まれる。通常の溶媒は、水、メタノール、エタノール、酢酸、DMSO、THF、ジエチルエーテルなどが含まれる。本発明の化合物は、例えば結晶として調製され、且つ溶媒和されることができる。適切な溶媒和物は、薬学的に許容される溶媒和物が含まれ、さらに化学量論的溶媒和物および非化学量論的溶媒和物が含まれる。特定の実施形態において、例えば、1つまたは複数の溶媒分子が結晶性固体の結晶格子に組み込まれている場合、前記の溶媒和物が単離される。「溶媒和物」は、溶液状態の溶媒和物と分離可能な溶媒和物が含まれる。代表的な溶媒和物として、水和物、エタノレート、およびメタノレートが挙げられる。
「水和物」という用語は、水と組み合わせた化合物を指す。通常、化合物の水和物に含まれる水分子数の、該水和物中の該化合物分子数に対する比率は、一定である。したがって、化合物の水和物は、たとえば、一般式ROで表れる。ここで、Rは該化合物であり、xは0より大きい数である。所定の化合物は、複数のタイプの水和物を形成する可能性がある。例えば、一水和物(xは1)、低次水和物(xは0より大きく1より小さい数、例えば、半水和物(R0.5O))、および多水和物(xは1より大きい数、例えば、二水和物(RO)および六水和物(RO))が挙げられる。
本発明の化合物は、非晶質または結晶質(結晶体または結晶多形)のいずれでもよい。また、本発明の化合物は、1種または複数の結晶として存在してもよい。したがって、本発明は、本発明の化合物のすべての非晶質または結晶質をその範囲に含む。「結晶多形」という用語とは、特定の結晶が堆積して並んだ化合物の結晶体(あるいはその塩、水和物または溶媒和物)を指す。すべての多形体は同じ元素組成を有する。異なる結晶体は通常、異なるX線回折パターン、赤外スペクトル、融点、密度、硬度、結晶形状、光電特性、安定性、および溶解度を有する。再結晶溶媒、結晶化速度、貯蔵温度、および他の要因により、優勢な結晶体が生じる可能性がある。化合物の様々な多形体は、異なる条件下で結晶化することによって調製できる。
また、本発明には、式(I)に記載されたものと同等の同位体標識化合物を含むが、1つ以上の原子は、原子質量または質量数が天然に典型的に見られる原子質量または質量数と異なる原子によって置換された。本発明の化合物に導入できる同位体の例として、水素、炭素、窒素、酸素、リン、硫黄、フッ素および塩素の同位体、例えばそれぞれH、H、13C、11C、14C、15N、18O、17O、31P、32P、35S、18Fおよび36Clが挙げる。上記同位体および/または他の原子の他の同位体を含む本発明の化合物、そのプロドラッグ、および前記化合物または前記プロドラッグの薬学的に許容される塩は、本発明の範囲内に含まれる。放射性同位体(例えばHおよび14C)を導入したものなどの一部の同位体標識された本発明の化合物は、薬物および/または基質の組織分布に関する測定に用いられる。トリチウム(即ち、H)と炭素-14(即ち、14C)の同位体は、その製造と検出が容易であるため特に好ましい。さらに、重水素、すなわちHのようなより重い同位体での置換は、代謝安定性に優れているため、治療で利点がある。例えば、インビボでの半減期の延長や投与量の削減ができるので、状況に応じて優先に考えられることがある。通常、同位体標識された本発明の式(I)の化合物およびそのプロドラッグは、以下のスキームおよび/または実施例および調製例で開示されるプロセスが行われる場合、非同位体標識試薬の代わりに、容易に入手可能な同位体標識試薬を使用することにより調製することができる。
さらに、プロドラッグも本発明の明細書に含まれる。本明細書で使用される「プロドラッグ」という用語は、インビボで、例えば血液中での加水分解によって医学的な効果を有する活性形態に変換される化合物を指す。薬学的に許容されるプロドラッグは、T. HiguchiおよびV. Stella,Prodrugs as Novel Delivery Systems,A.C.S.Symposium SeriesのVol.14,Edward B.Roche,ed.,Bioreversible Carriers in Drug Design,American Pharmaceutical Association and Pergamon Press,1987、ならびにD.Fleisher、S.RamonおよびH.Barbra“Improved oral drug delivery:solubility limitations overcome by the use of prodrugs”,Advanced Drug Delivery Reviews(1996)19(2)115-130に記載されたが、それらはそれぞれ参照により本明細書に組み入れられる。
プロドラッグは、患者に投与されると、インビボで母体化合物を放出する、任意の共有結合の本発明の化合物である。プロドラッグは、典型的には、通常の操作またはインビボで切断されて母体化合物を生じることができるように官能基を修飾することによって調製される。プロドラッグには、例えば、水酸基、アミノ基またはメルカプト基が任意の基に結合している本発明の化合物が含まれ、それらを患者に投与すると、切断されて、水酸基、アミノ基またはメルカプト基を形成することができる。したがって、プロドラッグの代表例としては、式(I)で表される化合物の水酸基、アミノ基またはメルカプト基とのアセテート/アセトアミド、ホルメート/ホルムアミドおよびベンゾエート/ベンズアミド誘導体が挙げられるが、これらに限定されない。また、カルボン酸(-COOH)の場合は、メチルエステル、エチルエステル等のエステルを用いることができる。エステル自体は活性を有してもよく、および/またはヒトの体内の条件下で加水分解されてもよい。適切な薬学的に許容されるインビボで加水分解可能なエステル基には、人体中で容易に分解して母体酸またはその塩を放出する基が含まれる。
医薬組成物、製剤およびキット
他の様態では、本発明は、本発明の化合物(「活性成分」とも呼ばれる)および薬学的に許容される賦形剤を含む医薬組成物を提供する。一部の実施形態において、前記の医薬組成物は、有効量の活性成分を含む。一部の実施形態において、前記の医薬組成物は、治療有効量の活性成分を含む。一部の実施形態において、前記の医薬組成物は、予防有効量の活性成分を含む。
本発明の薬学的に許容される賦形剤とは、配合される化合物の薬理学的活性を無効にしない非毒性担体、アジュバントまたは媒体を指す。本発明の組成物で使用できる薬学的に許容される担体、アジュバントまたは媒体には、イオン交換体、アルミナ、ステアリン酸アルミニウム、レシチン、血清アルブミン(例えば、ヒト血清アルブミン)、緩衝物質(例えば、リン酸塩)、グリシン、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、飽和植物性脂肪酸の部分グリセリド混合物、水、塩または電解質(例えば、硫酸プロタミン)、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素カリウム、塩化ナトリウム、亜鉛塩、コロイド状シリカ、三ケイ酸マグネシウム、ポリビニルピロリドン、セルロースベースの物質、ポリエチレングリコール、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、ポリアクリレート、ワックス、ポリエチレン-ポリオキシプロピレン-ブロックポリマー、ポリエチレングリコールおよび羊毛脂が含まれるが、これらに限定されない。
本発明は、キット(例えば、医薬パック)も含む。提供されるキットは、本発明の化合物、ほかの治療剤、ならびに本発明の化合物、他の治療剤を含有する第1および第2の容器(例えば、バイアル、アンプル、ボトル、シリンジ、および/または分散パッケージ、あるいは他の適切な容器)を含む。一部の実施形態において、提供されるキットは、また、本発明の化合物および/または他の治療薬を希釈または懸濁するための薬学的に許容される賦形剤を含む第3の容器も有しても良い。一部の実施形態において、第1の容器および第2の容器内の本発明の化合物を他の治療薬と組み合わせて単位製剤を形成して提供する。
本発明によって提供される医薬組成物は、経口投与、非経口投与、吸入投与、局所投与、直腸内投与、鼻腔投与、口腔投与、膣内投与、インプラントによる投与または他の投与方法などの様々な方式によって投与することができるが、これらに限定されない。例えば、本発明で用いた非経口投与には、皮下投与、皮内投与、静脈内投与、筋肉内投与、関節内投与、動脈内投与、滑膜腔内投与、胸骨内投与、脳脊髄膜内投与、病巣内投与、頭蓋内の注射や輸液技術がある。
通常、有効量で本発明によって提供される化合物を投与する。治療される病状、選択される投与方式、実際に投与される化合物、患者の年齢、体重および反応、患者の症状の重篤度などを含む状況に応じて、実際に投与される化合物の量は医師によって決定される。
本明細書に記載した病状を予防するために使用される場合、本発明によって提供される化合物は、前記の病状を発症するリスクのある被験者に投与され、典型的には、医師の推奨に基づいて上記の用量レベルで投与される。特定の病状を発症するリスクのある被験者には、典型的には、前記の病状の家族歴史を有する被験者、または遺伝子検査もしくはスクリーニングによって前記の病状を発症しやすい被験者が含まれる。
本発明によって提供される医薬組成物(「長期投与」)は長期的に投与することもできる。長期投与とは、例えば3ヶ月、6ヶ月、1年、2年、3年、5年などの長期間にわたって化合物またはその医薬組成物を投与できるか、または、例えば被験者の余生において無期限に連続的に投与できることを指す。たとえば、一部の実施形態において、長期投与は、例えば治療ウィンドウ内で、長期間にわたって血液中に一定レベルの前記の化合物を提供することを意図している。
本発明の医薬組成物は、様々な投与方式を用いてさらに送達することができる。例えば、一部の実施形態において、医薬組成物は、例えば、血液中の化合物の濃度を有効レベルまで速く増加させるために、ボーラス注射によって投与することができる。ボーラス用量の配置は、活性成分の目的の全身レベルに依存し、例えば、筋肉内または皮下のボーラス用量は、活性成分のゆっくりとした放出を可能にし、一方で、静脈に直接送達されるボーラス(例えば、IV滴注による)は、より速い送達を可能にし、これは、血液中の活性成分の濃度を有効レベルまで迅速に上昇させる。他の実施形態において、この薬学的組成物は、連続注入として、例えば、IV滴注によって投与されて、被験者の身体内での、活性成分の定常状態濃度の維持を提供し得る。
経口投与用の組成物は、バルクの液体の溶液もしくは懸濁液またはバルクの粉末の形態をとり得る。しかしながら、一般的に、組成物を、精確な投薬量で投与できるために、単位投与量で提供される。用語「単位製剤」とは、ヒト被験者および他の哺乳動物に対する単位投与量として好適な物理的に不連続の単位を指し、各単位は、好適な薬学的賦形剤とともに所望の治療効果をもたらすと計算される所定量の活性な材料を含む。典型的な単位製剤としては、液体組成物の予め測定され予め充填されたアンプルもしくは注射器、または固体組成物の場合は丸剤、錠剤、カプセルなどが挙げられる。そのような組成物では、化合物は、通常、少量の成分(約0.1~約50重量%またが好ましくは約1~約40重量%)であり、残りは、所望の投薬形態を形成するのに役立つ様々な担体または賦形剤および加工助剤である。
経口投与の場合、1日あたり1~5回、特に2~4回、典型的には3回の経口投与量が、代表的なレジメンである。これらの投薬パターンを使用するとき、各用量は、約0.01~約20mg/kgの本発明の化合物を提供し、好ましい用量は、それぞれ約0.1~約10mg/kg、特に、約1~約5mg/kgを提供する。
経皮用量は一般に、注射用量を使用して達成されるレベルと類似であるかまたはより低い血液中レベルを提供するように選択され、一般に、約0.01重量%~約20重量%、好ましくは、約0.1重量%~約20重量%、好ましくは、約0.1重量%~約10重量%、そしてより好ましくは、約0.5重量%~約15重量%の範囲の量である。
注射剤の用量レベルは、約0.1mg/kg/時間~少なくとも10mg/kg/時間の範囲であり、すべて約1~約120時間、特に、24~96時間にわたる。約0.1mg/kg~約10mg/kgまたはそれ以上の前負荷ボーラス(preloading bolus)も、適切な定常状態レベルを達成するために投与されてもよい。最大総用量は、40~80kgのヒト患者にとって約2g/日を越えない。
経口投与に適した液体の形態は、緩衝剤、懸濁剤および分散剤(dispensing agents)、着色剤、香料などを含む好適な水性または非水性のビヒクルを含み得る。固体の形態は、例えば、以下の成分または同様の性質の化合物のいずれかを含み得る:結合剤(例えば、微結晶性セルロース、トラガカントゴムまたはゼラチン);賦形剤(例えば、デンプンまたはラクトース)、崩壊剤(例えば、アルギン酸、Primogelまたはトウモロコシデンプン);滑剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム);滑剤(例えば、コロイド状二酸化ケイ素);甘味剤(例えば、スクロースまたはサッカリン);または香味料(例えば、ペパーミント、サリチル酸メチルまたはオレンジフレーバー)。
注射可能な組成物は、典型的には、注射可能な滅菌された食塩水もしくはリン酸緩衝食塩水または当該分野で公知の他の注射可能な賦形剤に基づくものである。従来どおり、そのような組成物における活性な化合物は、典型的には、しばしば約0.05~10重量%である微量の成分であり、残りは、注射可能な賦形剤などである。
経皮の組成物は、典型的には、活性成分(単数または複数)を含む局所用軟膏またはクリームとして製剤化される。軟膏として製剤化されるとき、活性成分は、典型的には、パラフィン軟膏基剤または水混合性軟膏基剤と混合される。あるいは、活性成分は、例えば、水中油型クリーム基剤を含む、クリームとして製剤化され得る。そのような経皮的製剤は、当該分野で周知であり、一般に、活性成分または製剤の皮膚浸透力または安定性を高めるさらなる成分を含む。そのような既知の経皮の製剤および成分のすべてが、本発明に提供される範囲内に含まれる。
本発明の化合物は、経皮的デバイスによっても投与され得る。従って、経皮的投与は、レザバー(reservoir)タイプもしくは多孔質膜タイプまたは固体マトリックス種類のパッチを用いて達成され得る。
経口的に投与可能な、注射可能な、または局所的に投与可能な組成物において、上に記載された構成要素は、単に代表的なものである。他の材料ならびに加工手法などは、Remington’s Pharmaceutical Sciences,第17版,1985,Mack Publishing Company,Easton,PennsylvaniaのPart8(参照により本明細書中に援用される)に示されている。
本発明の化合物はまた、徐放形態でまたは徐放薬物送達系から投与され得る。代表的な徐放材料の説明は、Remington’s Pharmaceutical Sciencesに見出すことができる。
本発明は、本発明の化合物の薬学的に許容される製剤にも関する。1つの実施形態において、その製剤は、水を含む。別の実施形態において、その製剤は、シクロデキストリン誘導体を含む。最も一般的なシクロデキストリンは、連結される糖部分上に必要に応じて1つ以上の置換基(それらとしては、メチル化、ヒドロキシアルキル化、アシル化およびスルホアルキルエーテル置換が挙げられるが、これらに限定されない)を含む、それぞれ6、7および8個のα-1,4-結合グルコース単位からなるα-、β-およびγ-シクロデキストリンである。ある具体的な実施形態において、シクロデキストリンは、スルホアルキルエーテルβ-シクロデキストリン、例えば、Captisolとしても知られるスルホブチルエーテルβ-シクロデキストリンである。例えば、米国特許第5,376,645号を参照する。一部の実施形態において、上記製剤は、ヘキサプロピル-β-シクロデキストリン(例えば、水において10~50%)を含む。
適応症
本発明化合物で治療されるEEDおよび/またはPRC2によって媒介される疾患または障害の例には、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、濾胞性リンパ腫、その他のリンパ腫、白血病、多発性骨髄腫、中皮腫、胃癌、悪性横紋筋腫、肝癌、前立腺癌、乳癌、胆管癌および胆嚢癌、膀胱癌、脳腫瘍(神経芽細胞腫、神経鞘腫、神経膠腫、膠芽腫および星細胞腫を含む)、子宮頸癌、結腸癌、黒色腫、子宮内膜癌、食道癌、頭頸部癌、肺癌、鼻咽頭癌、卵巣癌、膵臓癌、腎細胞癌、直腸癌、甲状腺癌、副甲状腺腫瘍、子宮腫瘍、および横紋筋肉腫(RMS)、カポジ肉腫、滑膜肉腫、骨肉腫、ユーイング肉腫のような軟部肉腫、が含まれるが、これらに限定されない。
また、本発明化合物は、腫瘍免疫に用いられる。
医薬品の併用
本発明化合物は、医薬組成物または方法において1つまたは複数の他の有効成分と併用して、本明細書に記載の疾患および障害を治療するために用いられる。他の追加の有効成分には、予想される疾患を標的とする治療剤の副作用を軽減する他の治療剤または薬剤が含まれる。この併用は、有効性を高め、他の疾患の症状を改善し、1つまたは複数の副作用を軽減し、または本発明の化合物の必要な投与量を減らすことができる。追加の有効成分は、本発明の化合物とは別の医薬組成物に調製してもよく、または本発明の化合物と共に単一の医薬組成物に含んでも良い。追加の有効成分は、本発明の化合物の投与と同時に、投与前または投与後に投与することができる。
併用療法に用いられる一般的な化学療法剤には、アナストロゾール、ビカルタミド、ブレオマイシン硫酸塩、ブスルファン、ブスルファン注射液、カペシタビン、N4-ペントキシカルボニル-5-デオキシ-5-フルオロシチジン、カルボプラチン、カルムスチン、クロラムブシル、シスプラチン、クラドリビン、シクロホスファミド、シタラビン、シトシンシタラビン、シタラビンリポソーム注射液、ダカルバジン、アクチノマイシン(アクチノマイシンD)、塩酸ダウノルビシン、クエン酸ダウノルビシンリポソーム注射液、デキサメタゾン、ドセタキセル、塩酸ドキソルビシン、エトポシド、リン酸フルダラビン、5-フルオロウラシル、フルタミド、テザシタビン、ゲムシタビン(ジフルオロデオキシシチジン)、ヒドロキシ尿素、イダルビシン、イソシクロホスファミド、イリノテカン、L-アスパラギナーゼ、ホリナートカルシウム、メルファラン、6-メルカプトプリン、メトトレキサート、ミトキサントロン、ミロタルグ、パクリタキソール、nab-パクリタキセル、フェニックス(Yttrium90/MX-DTPA)、ペントスタチン、ポリフェプロサン20を担体としたカルムスチンインプラント、クエン酸タモキシフェン、テニポシド、6-チオグアニン、チアテパ(Thiotepa)、チラパザミン、注射用トポテカン塩酸塩、ビンブラスチン、ビンクリスチン、およびビノレルビンを含む。
さらに、本発明化合物は、免疫チェックポイント阻害剤と併用することができる。
本発明は、必要とする患者に治療有效量の第1治療剤、必要に応じて第2治療剤を投与することことを含む、EEDおよび/またはPRC2によって媒介される疾患または障害を治療する方法を提供する。なお、前記第1治療剤はEED阻害剤であり、前記第2治療剤は他の種類の治療剤であり、ここで、前記疾患または障害は、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、濾胞性リンパ腫、その他のリンパ腫、白血病、多発性骨髄腫、胃癌、悪性横紋筋腫および肝癌からなる群から選択される。
以下、具体的な実施例によって本発明をさらに説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されない。
実施例
式(I)で表される化合物の調製
本発明は、(I)で表される化合物及び中間体の調製方法を提供する。前記の方法は、以下を含む。
スキーム1:
Figure 2023502889000018
パラジウム触媒の作用下で、臭化物1を、R基を有するな様々なホウ酸またはそれらの同等物とのSuzukiカップリング反応に供し、目的生成物2を得る。
ここで、各置換基の定義は上記と同様である。
スキーム2:
Figure 2023502889000019
化合物1またはスキーム1で得られた化合物2を溶媒に溶解させる。なお、前記の溶媒は、例えば、メタノール、エタノール、テトラヒドロフランであるがこれらに限定されない。さらに、金属触媒を加え、水素ガスを導入し、室温または加熱の条件下で反応させ、二重結合が還元された目的生成物3を得る。なお、前記の金属触媒は、例えば、10%パラジウム/炭素、Pd(OH)、Alであるがこれらに限定されない。
ここで、Rは、R基における二重結合が還元された基であり、その他の各置換基の定義は上記と同様である。
スキーム3:
Figure 2023502889000020
臭化物1をアミンRR’’NHと直接に置換して、目的生成物10を得る。
ここで、LはN(R’’)であり、その他の各置換基の定義は上記と同様である。
スキーム4:
Figure 2023502889000021
まず、ハロゲン化物またはアミン11を、置換または非置換のビニルボロン酸ピナコールエステルと反応させ、ホウ酸エステル12を得る。次に、ホウ酸エステル12を、臭化物1とのSuzuki反応に供し、アルケン13を得る。最後に、アルケン13を水素化して、二重結合が還元された目的生成物14を得る。
ここで、各置換基の定義は上記と同様である。
スキーム5:
Figure 2023502889000022
まず、臭化物1を、ビニルトリフルオロホウ酸カリウムと反応させ、アルケン化合物15を得る。次に、アルケン15を、アミンRR’’NHとの付加反応に供し、目的生成物16を得る。
ここで、各置換基の定義は上記と同様である。
スキーム6:
Figure 2023502889000023
まず、2,4-ジクロロ-5-メトキシピリミジン17を、ヒドラジン水和物と反応させ、化合物18を得る。次に、オルトギ酸トリエチルで化合物18をトリアゾール生成物19に変換する。その後、三臭化ホウ素を脱メチル化し、化合物20を得る。さらに、化合物20を臭化物RBrとの置換反応またはアルコールROHとのMitusunobu反応に供し、化合物21を得る。最後に、トリアゾール生成物21を、アミンとの置換反応に供し、生成物22を得る。
ここで、各置換基の定義は上記と同様である。
スキーム7:
Figure 2023502889000024
一酸化炭素の存在下で、臭化物1をアミンR’NHとのカルボニル挿入反応に供して、目的生成物23を得る。
ここで、各置換基の定義は上記と同様である。
スキーム8:
Figure 2023502889000025
塩化ホスホリルの存在下で、5-アミノ-2,4-ジクロロピリミジン24をカルボン酸RCOOHと縮合させ、化合物25を得る。次に、化合物25を、ハロゲン化物RXとの置換反応に供し、置換アミド26(この反応は必須ではない)を得る。その後、ヒドラジン水和物でアミド化合物26を処理し、化合物27を得る。さらに、オルトギ酸トリエチルデ化合物27をトリアゾール生成物28に変換する。最後に、トリアゾール生成物28を、アミンとの置換反応に供し、目的生成物29を得る。
ここで、各置換基の定義は上記と同様である。
スキーム9:
Figure 2023502889000026
5-ブロモウラシルを、アミンRR’’NHと反応させ、アミノ化合物30を得る。次に、塩化ホスホリルでアミノ化合物30を処理し、化合物31を得る。その後、ヒドラジン水和物で化合物31を処理し、化合物32を得る。さらに、オルトギ酸トリエチルで化合物32をトリアゾール生成物33に変換する。最後に、トリアゾール生成物33を、アミンとの置換反応に供し、目的生成物34を得る。
ここで、各置換基の定義は上記と同様である。
スキーム1~9におけるすべての原料は、試薬会社から購入するか、または従来の文献に従って調製することができる。
化合物の製造実施例
製造実施例1:化合物HJM-001の合成
Figure 2023502889000027
工程1:
室温で、5-ブロモ-2,4-ジクロロピリミジンInt.1-1(115g,504.66mmol,64.61mL)をEtOH(800mL)に溶解した後、ヒドラジン水和物(純度85%,51.50g,874.45mmol,50mL)を加え、室温で撹拌しながら10時間反応させた。反応液を濾過し、フィルターケーキをエタノール(3×800mL)で3回洗浄した。得られた固体を真空で乾燥させ、化合物5-ブロモ-2-クロロ-4-ヒドラジニルピリミジンInt.1-2(230g,粗製品)を白色の固体として得た。粗生成物を次の工程でそのまま使用した。
工程2:
室温で、5-ブロモ-2-クロロ-4-ヒドラジニルピリミジンInt.1-2(124g,554.91mmol)をジオキサン(1L)溶媒に溶解させ、オルトギ酸トリエチル(131.58g,887.86mmol,147.68mL)を加え、75℃で撹拌しながら2時間反応させ、原料は完全に反応した。反応混合物を室温に冷却し、濾過し、濾液を濃縮して粗製品を得た。粗製品シリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル(V/V)=5:1-1:1)により精製して、化合物8-ブロモ-5-クロロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジンInt.1-3(43g,収率33.2%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.68(s,1H),8.24(s,1H).
工程3:
室温で、8-ブロモ-5-クロロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジンInt.1-3(2.00g,8.57mmol)および(5-フルオロ-2,3-ジヒドロベンゾフラン-4-イル)メチルアミンInt.1-4塩酸塩(1.92g,9.42mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(15mL)に順次に加え、さらに、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(3.32g,25.70mmol,4.48mL)を加え、85℃で撹拌しながら0.5時間反応させた。反応混合物を室温に冷却し、水(80mL)で希釈し、酢酸エチル(2×50mL)で2回抽出し、有機相を合わせた。有機相を水(2×50mL)で2回洗浄し、飽和食塩水(50mL)で1回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を濃縮し、粗製品を得た。粗製品を石油エーテル:酢酸エチル(20:1,60mL)でスラリー化し、濾過し、化合物8-ブロモ-N-((5-フルオロ-2,3-ジヒドロベンゾフラン-4-イル)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン1(2.50g,収率80.1%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.46(s,1H),8.73(br s,1H),7.84(s,1H),6.92(d,J=10.0Hz,1H),6.69(dd,J=3.9,8.6Hz,1H),4.64(s,2H),4.52(t,J=8.8Hz,2H),3.26(t,J=8.7Hz,2H).
工程4:
8-ブロモ-N-((5-フルオロ-2,3-ジヒドロベンゾフラン-4-イル)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン1(50mg,0.14mmol)を20mLメタノールに溶解させ、Nで置き換え、10mgの10%Pd/Cを素早く加え、Hで置き換え、水素バルーン下、室温で2日間反応させ、濾過し、フィルターケーキをメタノールで2回洗浄した。濾液を合わせ、濃縮し、分取HPLCにより精製して、HJM-001(13mg,収率33.3%)を黄色の固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.40(s,1H),8.62(s,1H),7.68(t,J=6.8Hz,1H),7.04-6.81(m,2H),6.71(dd,J=8.8, 4.0Hz,1H),4.68(d,J=4.0Hz,2H),4.54(t,J=8.8Hz,2H),3.28(t,J=8.8Hz,2H). LCMS [M+H]=286.2.
製造実施例2:化合物HJM-002の合成
Figure 2023502889000028
Ar保護下、8-ブロモ-N-((5-フルオロ-2,3-ジヒドロベンゾフラン-4-イル)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン1(300mg,0.83mmol),シクロプロピルボロン酸(710mg,8.26mmol)およびNaHCO(264mg,2.49mmol)を18mLの1,4-ジオキサンと水(5:1)との混合溶媒に溶解させ、室温で[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリドジクロロメタン付加物(59mg,0.08mmol)を加え、反応液を100℃に加熱し、16時間反応させ、TLCで反応の完了をモニタリングし、加熱を停止し、自然に室温まで冷却し、減圧下で濃縮し、分取HPLCにより精製して、HJM-002(3.0mg,収率1.1%)を白色の固体として得た。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.24(s,1H),7.44(d,J=0.8Hz,1H),6.87-6.80(m,1H),6.66-6.58(m,1H),4.72(s,2H),4.59-4.51(m,2H),3.35-3.32(m,2H),2.12-2.02(m,1H),1.01-0.94(m,2H),0.87-0.81(m,2H). LCMS [M+H]=326.3.
製造実施例3:化合物HJM-003の合成
Figure 2023502889000029
工程1:
Ar保護下、8-ブロモ-N-((5-フルオロ-2,3-ジヒドロベンゾフラン-4-イル)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン1(400mg,1.09mmol)、フラン-2-ホウ酸(123mg,1.09mmol)およびNaHCO(369mg,4.39mmol)を、1,4-ジオキサンと水(10:3)との混合溶媒(13mL)に溶解させ、室温で[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリドジクロロメタン付加物(86mg,0.11mmol)を加え、反応液を105℃に加熱し、2時間反応させ、TLCで反応の完了をモニタリングし、加熱を停止し、自然に室温まで冷却し、減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=20:1)で精製して、N-((5-フルオロ-2,3-ジヒドロベンゾフラン-4-イル)メチル)-8-(フラン-2-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン(150mg,収率39.0%)を黄色の固体として得た。LCMS [M+H]=352.1。
工程2:
化合物N-((5-フルオロ-2,3-ジヒドロベンゾフラン-4-イル)メチル)-8-(フラン-2-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン(150mg,0.42mmol)を、メタノール(10mL)に溶解させ、Nで置き換え、30mgのRh/Alを素早く加え、Hで3回置き換え、水素バルーン下で40℃に加熱し、3日間反応させ、濾過し、フィルターケーキをメタノールで2回洗浄した。濾液を合わせ、濃縮し、分取HPLCにより精製して、HJM-003(12mg,収率8.0%)を黄色の固体として得た。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.32(s,1H),7.89(s,1H),8.87-8.82(m,1H),6.66-6.62(m,1H),5.16-5.14(m,1H),4.78(s,2H),4.57(t,J=8.8Hz,2H),4.15-4.14(m,1H),3.94-3.92(m,1H),3.37-3.35(m,2H),2.42-2.41(m,1H),2.10-2.04(m,3H). LCMS [M+H]=356.1.
製造実施例4:化合物HJM-004の合成
Figure 2023502889000030
3,4-ジヒドロ-2H-ピラン-6-ボロン酸ピナコールエステルを原料として、製造実施例3と同様の方法により、化合物N-((5-フルオロ-2,3-ジヒドロベンゾフラン-4-イル)メチル)-8-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミンHJM-004(9mg,収率9.9%)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.41(s,1H),8.57(d,J=4.4H,1H),7.62(s,1H),6.96-6.91(m,1H),6.71-6.68(m,1H),4.66-4.63(m,3H),4.55-4.51(m,2H),4.04(d,J=12.0Hz,1H),3.60-3.56(m,1H),3.30-3.26(m,2H),2.03-2.01(m,1H),1.88-1.87(m,1H),1.69-1.57(m,4H). LCMS[M+H]=370.2.
製造実施例5:化合物HJM-005の合成
Figure 2023502889000031
工程1:
保護下、3-ブロモ-2-メチルピリジン(1.0g,5.84mmol)、ビニルボロン酸ピナコールエステル(2mL,11.7mmol)およびトリエチルアミン(2.4mL,17.52mmol)を、トルエン(20mL)に溶解させ、室温で酢酸パラジウム(129mg,0.58mmol)およびトリス(o-メチルフェニル)ホスフィン(176mg,0.58mmol)を加え、Nで3回置き換えた後、反応液を100℃に加熱し、18時間反応させ、TLCで反応の完了をモニタリングし、加熱を停止し、自然に室温まで冷却し、減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EA=5:1)で精製して、黄褐色の液体2(500mg,収率35.0%)を得た。LCMS [M+H]=246.4。
工程2:
保護下、8-ブロモ-N-((5-フルオロ-2,3-ジヒドロベンゾフラン-4-イル)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン1(200mg,0.55mmol)、ボロン酸ピナコールエステル2(405mg,1.65mmol)およびNaHCO(292mg,2.75mmol)を、1,4-ジオキサンと水(3:1)との混合溶媒(8mL)に溶解させ、室温で[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリドジクロロメタン付加物(36mg,0.05mmol)を加え、反応液を100℃に加熱し、2時間反応させ、TLCで反応の完了をモニタリングし、加熱を停止し、自然に室温まで冷却し、減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=20:1)で精製して、白色の固体3(150mg,収率90.1%)を得た。LCMS [M+H]=403.4。
工程3:
化合物3(150mg,0.372mmol)を、テトラヒドロフラン(30mL)とメタノール(30mL)との混合溶媒に溶解させ、Nで置き換え、30.0mgの10%Pd/Cを素早く加え、Hで置き換え、水素バルーン下、室温で2時間撹拌し、濾過し、フィルターケーキをメタノールで2回洗浄した。濾液を合わせ、濃縮し、分取HPLCにより精製して、HJM-005(29.0mg,収率19.2%)を白色の固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.44(s,1H),8.66(dd,J=5.6,1.2Hz,1H),8.56(s,1H),8.29(d,J=8.0Hz,1H),7.80(d,J=7.6,6.0Hz,1H),7.50(s,1H),7.01-6.88(m,1H),6.70(dd,J=8.8,4.0Hz,1H),4.65(s,2H),4.54(t,J=8.8Hz,2H),3.31-3.16(m,4H),3.11-3.00(m,2H),2.77(s,3H). LCMS [M+H]=405.2.
製造実施例6:化合物HJM-006の合成
Figure 2023502889000032
工程1:
保護下、ピペリジン(0.18mL,1.98mmol)およびトリエチルアミン(0.27mL,1.98mmol)を、アセトニトリル(3mL)に溶解させ、室温で3-クロロプロペニル-1-ボロン酸ピナコールエステル(200mg,0.99mmol)を加え、Nで3回置き換えた後、室温で一晩撹拌し、TLCで反応の完了をモニタリングし、減圧下で濃縮し、粗製品4(400mg,定量的な収率)を得た。精製せずにそのまま次の工程で使用した。LCMS [M+H]=252.3。
工程2:
保護下、ボロン酸ピナコールエステル4(205mg,crude)、8-ブロモ-N-((5-フルオロ-2,3-ジヒドロベンゾフラン-4-イル)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン1(150mg,0.41mmol)およびNaHCO(131mg,1.24mmol)を、1,4-ジオキサンと水(3:1)との混合溶媒(8mL)に溶解させ、室温で[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリドジクロロメタン付加物(30mg,0.04mmol)を加え、反応液を100℃に加熱し、2時間反応させ、TLCで反応の完了をモニタリングし、加熱を停止し、自然に室温まで冷却し、減圧下で濃縮し、分取HPLCにより精製して、HJM-006(70mg,収率41.9%)を褐色の粘稠な固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.53(s,1H),8.98(s,1H),7.80(s,1H),7.13-7.02(m,1H),6.98-6.91(m,1H),6.85(d,J=15.6Hz,1H),6.71(dd,J=8.8, 4.0Hz,1H),4.73(s,2H),4.55(t,J=8.8Hz,2H),3.99-3.87(m,2H),3.46(d,J=11.6Hz,2H),3.29(t,J=8.8Hz,2H),2.97-2.82(m,2H),1.92-1.78(m,2H),1.77-1.57(m,3H),1.48-1.30(m,1H). LCMS [M+H]=409.6.
製造実施例7:化合物HJM-007の合成
Figure 2023502889000033
モルホリンを原料として、製造実施例6と同様の方法により、HJM-007(30mg,収率26.3%)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.44(s,1H),8.66(t,J=5.2Hz,1H),7.68(s,1H),7.15-7.00(m,1H),6.99-6.90(m,1H),6.70(dd,J=8.8,4.0Hz,1H),6.57(d,J=15.6Hz,1H),4.69(d,J=4.8Hz,2H),4.53(t,J=8.8Hz,2H),3.63-3.56(m,4H),3.26(t,J=8.8Hz,2H),3.15(d,J=6.4Hz,2H),2.43(s,4H). LCMS [M+H]=411.2.
製造実施例8:化合物HJM-008の合成
Figure 2023502889000034
化合物HJM-006(60mg,0.15mmol)をメタノール(6mL)に溶解させ、Nで置き換え、10.0mgの10%Pd/Cを素早く加え、Hで置き換え、水素バルーン下、室温で2時間撹拌し、濾過し、フィルターケーキをメタノールで2回洗浄した。濾液を合わせ、濃縮し、分取HPLCにより精製して、HJM-008(4.2mg,収率7.0%)を白色の固体として得た。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.27(s,1H),7.61(s,1H),6.84(t,J=9.6Hz,1H),6.63(dd,J=8.8, 4.0Hz,1H),4.74(s,2H),4.57(t,J=8.8Hz,2H),3.36(t,J=8.8Hz,2H),3.33-3.31(m,4H),3.15-3.09(m,2H),2.88(t,J=7.2Hz,2H),2.23-2.11(m,2H),1.95-1.51(m,6H). LCMS [M+H]=411.4.
製造実施例9:化合物HJM-009の合成
Figure 2023502889000035
工程1:
保護下、8-ブロモ-N-((5-フルオロ-2,3-ジヒドロベンゾフラン-4-イル)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン1(200mg,0.55mmol)、ビニルトリフルオロホウ酸カリウム(148mg,1.10)およびNaHCO(175mg,1.65mmol)を、1,4-ジオキサンと水(3:1)との混合溶媒(12mL)に溶解させ、室温で[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリドジクロロメタン付加物(37mg,0.05mmol)を加え、反応液を100℃に加熱し、2時間反応させ、TLCで反応の完了をモニタリングし、加熱を停止し、自然に室温まで冷却し、減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=50:1)で精製して、5(150mg,収率87.7%)を黄色の固体として得た。LCMS [M+H]=312.3。
工程2:
Ar保護下、化合物5(50mg,0.16mmol)およびピペリジン(0.03mL,0.32mmol)を、1,4-ジオキサン(3mL)に溶解させ、室温でビス(2-メチルアリル)シクロオクチル-1,5-ジエンルテニウム(3mg,0.01mmol)、1,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)ペンタン(4mg,0.01mmol)およびトリフルオロメタンスルホン酸(0.01mL)を加え、反応液を100℃に加熱し、16時間反応させ、TLCで反応の完了をモニタリングし、加熱を停止し、自然に室温まで冷却し、減圧下で濃縮し、分取HPLCにより精製して、HJM-009(6.0mg,収率9.5%)を白色の固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.39(s,1H),8.49(t,J=4.8Hz,1H),7.57(s,1H),7.03-6.85(m,1H),6.76-6.64(m,1H),4.65(d,J=4.8Hz,2H),4.55(t,J=8.8Hz,2H),4.08-4.00(m,1H),3.34-3.26(m,6H),1.52-1.45(m,7H),1.37-1.27(m,2H). LCMS [M+H]=397.4.
製造実施例10:化合物HJM-010の合成
Figure 2023502889000036
工程1:
保護下、8-ブロモ-N-((5-フルオロ-2,3-ジヒドロベンゾフラン-4-イル)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン1(200mg,0.55mmol)、(E)-1-エトキシエテン-2-ボロン酸ピナコールエステル(109mg,0.55mmol)およびNaHCO(140mg,1.667mmol)を、1,4-ジオキサンと水(4:1)との混合溶媒(10mL)に溶解させ、室温で[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリドジクロロメタン付加物(60mg,0.081mmol)を加え、反応液を100℃に加熱し、8時間反応させ、TLCで反応の完了をモニタリングし、加熱を停止し、自然に室温まで冷却し、水および酢酸エチルを添加し、分液させ、水相を酢酸エチル(2×20mL)で抽出し、有機相を合わせた後、水(2×20mL)、飽和食塩水で順次に洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=100:1)で精製して、6(50mg,収率24.9%)を黄色の固体として得た。LCMS [M+H]=356.1。
工程2:
化合物6(50mg,0.14mmol)をメタノール(10mL)に溶解させ、Nで置き換え、50.0mgの10%Pd/Cを素早く加え、Hで置き換え、水素バルーン下、室温で6時間撹拌し、濾過し、フィルターケーキをメタノールで2回洗浄した。濾液を合わせ、濃縮し、分取HPLCにより精製して、HJM-010(7.0mg,収率14.1%)を黄色の固体として得た。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.27(s,1H),7.71(s,1H),6.85-6.83(d,J=9.6Hz,1H),6.66-6.63(m,1H),4.76(s,2H),4.59-4.55(m,2H),3.78-3.75(m,2H),3.53-3.48(m,2H),3.37-3.35(m,2H),3.06-3.03(m,2H),1.13-1.12(m,3H). LCMS [M+H]=358.4.
製造実施例11:化合物HJM-011の合成
Figure 2023502889000037
トランス-3-メトキシ-1-プロペニルボロン酸ピナコールエステルを原料として、製造実施例10と同様の方法により、HJM-011(90mg,収率64.3%)を黄色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.23(s,1H),7.53(s,1H),6.84-6.81(d,J=9.2Hz,1H),6.64-6.61 (m,1H),4.73(s,2H),4.58-4.54(m,2H),3.46-3.43(m,2H),3.35-3.30(m,5H),2.87-2.84(m,2H),2.00-1.97(m,2H). LCMS: [M+H]=358.4.
製造実施例12:化合物HJM-012の合成
Figure 2023502889000038
工程1:
保護下、1,4-ジメトキシ-2-ブチン(500mg,4.38mmol)およびトリエチルアミン(0.27mL,1.98mmol)を、n-オクタン(5mL)に溶解させ、室温で4-ジメチルアミノ安息香酸(36mg,1.06mmol)およびピナコールボラン(2.8g,21.90mmol)を加え、反応液を100℃に加熱し、12時間反応させ、TLCで反応の完了をモニタリングし、加熱を停止し、自然に室温まで冷却し、減圧下で濃縮し、黒色の油状の粗製品7(定量的な収率)を得た。精製せずにそのまま次の工程で使用した。
工程2-3:
次に、中間体7を原料として、製造実施例10と同様の方法により、HJM-012(35mg,収率22.9%)を黄色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.23(s,1H),7.55(s,1H),6.86-6.82(m,1H),6.65-6.62(m,1H),4.73(s,2H),4.56(t,J=8.8Hz,2H),3.87-3.65(m,2H),3.37-3.33(m,3H),3.31-3.30(m,5H),3.23(s,3H),2.11-2.08(m,2H). LCMS [M+H]=402.2.
製造実施例13:化合物HJM-013の合成
Figure 2023502889000039
工程1:
2,4-ジクロロ-5-メトキシピリミジン(15g,83.8mmol)を200mLのエタノールに溶解させ、室温でヒドラジン水和物(5.42g,92.18mmol)をゆっくりと加え、室温で2時間撹拌し、TLCで反応の完了をモニタリングし、静置し、濾過し、フィルターケーキを真空で乾燥させ、化合物2-クロロ-5-メトキシ-4-ヒドラジノ-ピリミジン(10.5g,収率72.0%)を固体として得た。LCMS [M+H]=175.3。
工程2:
保護下、2-クロロ-5-メトキシ-4-ヒドラジノ-ピリミジン(10.5g,60.14mmol)を100mLのオルトギ酸トリエチルの溶液に溶解させ、150℃に加熱し、2時間撹拌し、TLCで反応の完了をモニタリングし、加熱を停止し、自然に室温まで冷却し、濾過し、フィルターケーキを真空で乾燥させ、化合物5-クロロ-8-メトキシ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン(7g,収率63.6%)を固体として得た。LCMS [M+H]=185.3。
工程3:
保護下、5-クロロ-8-メトキシ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン(184mg,1.0mmol)を、10mLの1,2-ジクロロエタンに溶解させ、氷水浴で、三臭化ホウ素(10mL,10mmol)をゆっくりと加え、反応液を85℃に加熱し、一晩撹拌し、TLCで反応の完了をモニタリングし、加熱を停止し、自然に室温まで冷却し、氷水浴で1MのNaCO溶液を添加して反応をクエンチし、反応液を室温で1時間撹拌した後、飽和NHCl溶液および酢酸でpH 6-7に酸性化し、反応液を分液させ、水相を酢酸エチル(2×20mL)で抽出し、有機相を合わせた後、飽和食塩水(2×20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮して5-ブロモ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-8-オール(100mg,収率47.0%)を得た。LCMS [M+H]=215.2。(注:5-クロロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-8-オールを得たことがあった。)
工程4:
保護下、5-ブロモ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-8-オール(100mg,0.47mmol)を、5mLのテトラヒドロフランに溶解させ、トリエチルアミン(119mg,1.176mmol)および4-(2-ブロモエチル)モルホリン(228mg,1.176mmol)を順次に加え、反応液を75℃に加熱し、一晩撹拌し、TLCで反応の完了をモニタリングし、加熱を停止し、自然に室温まで冷却し、減圧下で濃縮し、分取TLCにより単離し、化合物4-(2-((5-ブロモ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-8-イル)オキシ)エチル)モルホリン(70mg,収率46.1%)を固体として得た。LCMS [M+H]=328.0。
工程5:
保護下、化合物4-(2-((5-ブロモ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-8-イル)オキシ)エチル)モルホリン(70mg,0.213mmol)を、3mLのジメチルスルホキシドに溶解させ、5-フルオロ-2,3-ジヒドロベンゾフラン-4-メチルアミンInt.1-4塩酸塩(86mg,0.427mmol)およびトリエチルアミン(86mg,0.853mmol)を順次に加え、反応液を75℃に加熱し、一晩撹拌した。翌日、TLCで反応の完了をモニタリングし、加熱を停止し、自然に室温まで冷却し、減圧下で濃縮し、分取TLCにより単離し、HJM-013(20mg,収率22.6%)を白色の固体として得た。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.28(s,1H),7.49(s,1H),6.87-6.79(m,1H),6.63(dd,J=8.4, 3.6Hz,1H),4.71(s,2H),4.60-4.51(m,4H),4.13-3.96(m,4H),3.72-3.68(m,2H),3.38-3.33(m,6H).
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.45(s,1H),8.38(t,J=4.8Hz,1H),7.47(s,1H),6.94(t,J=9.6Hz,1H),6.70(dd,J=8.4,3.6Hz,1H),4.62(t,J=4.8Hz,2H),4.56-4.52(m,4H),4.37-3.95(m,4H),3.62(t,J=4.4Hz,4H),3.29(t,J=8.4Hz,4H). LCMS [M+H]=415.2.
製造実施例14:化合物HJM-014の合成
Figure 2023502889000040
保護下、5-フルオロ-2,3-ジヒドロベンゾフラン-4-メチルアミンInt.1-4塩酸塩(131mg,0.65mmol)およびトリエチルアミン(0.15mL,1.08mmol)を、3mLのジメチルスルホキシドに溶解させ、室温で5-クロロ-8-メトキシ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン1(100mg,0.54mmol)を加え、反応液を室温で16時間撹拌し、TLCで反応の完了をモニタリングし、減圧下で濃縮し、分取HPLCにより精製して、HJM-014(63mg,収率36.8%)を白色の固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.39(s,1H),8.11(t,J=5.2Hz,1H),7.28(s,1H),6.99-6.87(m,1H),6.69(dd,J=8.8, 4.0Hz,1H),4.61(d,J=4.8Hz,2H),4.54(t,J=8.8Hz,2H),3.28(t,J=8.8Hz,2H),2.56-2.43(m,3H). LCMS [M+H]=316.1.
製造実施例15:化合物HJM-015の合成
Figure 2023502889000041
工程1:
保護下、5-ブロモ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-8-オール(100mg,0.47mmol)を、ジメチルスルホキシド(3mL)に溶解させ、トリエチルアミン(94mg,0.93mmol)およびヨウ化イソプロピル(158mg,0.93mmol)を順次に加え、反応液を75℃に加熱し、一晩撹拌し、TLCで反応の完了をモニタリングし、加熱を停止し、自然に室温まで冷却し、反応液を水に注ぎ、反応をクエンチし、水相を酢酸エチル(2×20mL)で抽出し、有機相を合わせた後、飽和食塩水(2×5mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EA=2:1)で精製して、化合物5-ブロモ-8-イソプロピル-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン(30mg,収率25.2%)を白色の固体として得た。LCMS [M+H]=257.1。
工程2:
保護下、5-フルオロ-2,3-ジヒドロベンゾフラン-4-メチルアミンInt.1-4塩酸塩(48mg,0.23mmol)およびトリエチルアミン(23mg,0.23mmol)を、ジメチルスルホキシド(2mL)に溶解させ、室温で5-ブロモ-8-イソプロピル-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン(30mg,0.12mmol)を加え、反応液を75℃に加熱し、2時間撹拌し、TLCで反応の完了をモニタリングし、加熱を停止し、自然に室温まで冷却し、減圧下で濃縮し、分取HPLCにより精製して、HJM-015(5mg,収率12.5%)を白色の固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.39(s,1H),8.16(t,J=4.8Hz,1H),7.31(s,1H),7.01-6.87(m,1H),6.70(dd,J=8.6, 3.9Hz,1H),4.83-4.77(m,1H),4.60(d,J=4.8Hz,2H),4.54(t,J=8.8Hz,2H),3.28(t,J=8.7Hz,2H),1.29(s,3H),1.27(s,3H). LCMS [M+H]=344.1.
製造実施例16:化合物HJM-016の合成
Figure 2023502889000042
工程1:
保護下、5-クロロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-8-オール(50mg,0.29mmol)およびテトラヒドロピラン-4-オール(44mg,0.44mmol)を、無水トルエン(5mL)に溶解させ、アゾジカルボン酸ジエチルDEAD(102mg,0.59mmol)およびトリフェニルホスフィン(154mg,0.59mmol)を順次に加え、反応液を110℃に加熱し、一晩撹拌した。翌日、TLCで反応の完了をモニタリングし、加熱を停止し、自然に室温まで冷却し、減圧下で濃縮し、分取TLCにより単離し、化合物5-クロロ-8-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン(30mg,収率41.1%)を黄色の固体として得た。LCMS [M+H]=255.1。
工程2:
保護下、化合物5-フルオロ-2,3-ジヒドロベンゾフラン-4-メチルアミンInt.1-4塩酸塩(48mg,0.236mmol)およびトリエチルアミン(0.05mL,0.36mmol)を、ジメチルスルホキシド(5mL)に溶解させ、化合物5-クロロ-8-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン(30mg,0.12mmol)をゆっくりと加え、反応液を50℃に加熱し、2時間撹拌し、TLCで反応の完了をモニタリングし、加熱を停止し、自然に室温まで冷却し、減圧下で濃縮し、分取HPLCにより精製して、HJM-016(3.3mg,収率7.3%)を白色の固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.43(s,1H),8.31(s,1H),7.40(s,1H),6.98 -6.89(m,1H),6.70(dd,J=8.8, 4.0Hz,1H),4.78-4.69(m,1H),4.61(d,J=4.4Hz,2H),4.54(t,J=8.8Hz,2H),3.92-3.83(m,2H),3.45-3.40(m,2H),3.32 - 3.25(m,2H),2.05- 1.90(m,2H),1.71-1.56(m,2H). LCMS [M+H]=386.3.
製造実施例17:化合物HJM-017の合成
Figure 2023502889000043
シクロブタノールを原料として、製造実施例16と同様の方法により、HJM-017(32mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.39(s,1H),8.17-8.09(m,1H),7.16(s,1H),6.98-6.89(m,1H),6.69(dd,J=8.8,4.0Hz,1H),4.82(q,J=7.2Hz,1H),4.62-4.49(m,4H),3.27(t,J=8.8Hz,2H),2.47-2.36(m,2H),2.18-2.03(m,2H),1.84-1.75(m,1H),1.66-1.59(m,1H). LCMS [M+H]=356.2.
製造実施例18:化合物HJM-018の合成
Figure 2023502889000044
3-ヒドロキシメチルテトラヒドロフランを原料として、製造実施例16と同様の方法により、HJM-018(39mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.40(s,1H),8.19(t,J=5.2Hz,1H),7.31(s,1H),6.94(t,J=9.6Hz,1H),6.70(dd,J=8.4, 3.6Hz,1H),5.28-5.22(m,1H),4.60(d,J=4.8Hz,2H),4.54(t,J=8.8Hz,2H),3.94-3.81(m,3H),3.76 (td, J=8.0, 4.4Hz,1H),3.28(t,J=8.4Hz,2H),2.22-1.96(m,2H). LCMS [M+H]=372.1.
製造実施例19:化合物HJM-019の合成
Figure 2023502889000045
ヒドロキシメチルシクロプロパンを原料として、製造実施例16と同様の方法により、HJM-019(21mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.39(s,1H),8.14(t,J=5.2Hz,1H),7.28(s,1H),6.93(t,J=9.6Hz,1H),6.69(dd,J=8.4, 4.0Hz,1H),4.60(d,J=4.8Hz,2H),4.53(t,J=8.8Hz,2H),3.97(d,J=7.2Hz,2H),3.27(t,J=8.8Hz,2H),, 1.33-1.23(m,1H),0.63-0.54(m,2H),0.35-0.31(m,2H). LCMS [M+H]=356.1.
製造実施例20:化合物HJM-020の合成
Figure 2023502889000046
4-ヒドロキシメチルテトラヒドロピランを原料として、製造実施例16と同様の方法により、HJM-020(23mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d): δ 9.38(s,1H),8.13(t,J=5.2Hz,1H),7.29(s,1H),6.93(t,J=8.8Hz,1H),6.70 - 6.67(m,1H),4.60(d,J=5.2Hz,2H),4.53(t,J=8.8Hz,2H),3.99(d,J=6.4Hz,2H),3.89(dd,J=3.2,11.2Hz,2H),3.31-3.25(m,4H),2.00-1.97(m,1H),1.71-1.68(m,2H),1.38-1.28(m,2H). LCMS [M+H]=400.0.
製造実施例21:化合物HJM-021の合成
Figure 2023502889000047
工程1:
化合物3-ヒドロキシメチル-2-メチルピリジン(1.6g,13.0mmol)を、ジクロロメタン(20mL)に溶解させ、氷水浴およびN保護下、三臭化リン(1.5mL,15.6mmol)をゆっくりと加え、反応液を室温で一晩撹拌し、TLCで反応の完了をモニタリングし、減圧下で濃縮し、3-ブロモメチル-2-メチルピリジンの臭化水素酸塩(3.5g,収率99.0%)を黄色の固体として得た。LCMS [M+H]=186.1。
工程2:
2,4-ジクロロ-5-メトキシピリミジン(5.0g,27.9mmol)を、1,2-ジクロロエタン(75mL)に溶解させ、氷水浴およびN保護下、三臭化ホウ素(13.5mL,140mmol)をゆっくりと加え、反応液を80℃に加熱し、一晩撹拌し、TLCで反応の完了をモニタリングし、加熱を停止し、自然に室温まで冷却し、氷水浴で1M NaOH溶液を添加し、反応をクエンチし、反応液を室温で1時間撹拌した後、飽和NHCl溶液および酢酸でpH 6-7に酸性化し、反応液を分液させ、水相を酢酸エチル(2×20mL)で抽出し、有機相を合わせた後、飽和食塩水(2×20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EA=5:1)で精製して、化合物2,4-ジクロロピリミジン-5-オール(4.0g,収率86.9%)を固体として得た。LCMS [M+H]=162.8。
工程3:
保護下、化合物2,4-ジクロロピリミジン-5-オール(1.8g,10.9mmol)を、N,N-ジメチルホルムアミド(20mL)に溶解させ、3-ブロモメチル2-メチルピリジンの臭化水素酸塩(1.5mL,13.1mmol)およびNaHCO(1.1g,13.1mmol)を順次に加え、反応液を室温で一晩撹拌し、TLCで反応の完了をモニタリングし、水で反応をクエンチし、水相を酢酸エチル(2×20mL)で抽出し、有機相を合わせた後、飽和食塩水(2×20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、2,4-ジクロロ-5-((2-メチルピリジン-3-イル)メトキシ)ピリミジン(1.75g,収率59.4%)を黄色の固体として得た。LCMS: [M+H]=269.9。
工程4:
化合物2,4-ジクロロ-5-((2-メチルピリジン-3-イル)メトキシ)ピリミジン(1.75g,6.48mmol)を、エタノール(30mL)に溶解させ、室温で85%ヒドラジン水和物(457.4mg,7.78mmol)をゆっくりと加え、室温で一晩撹拌し、TLCで反応の完了をモニタリングし、減圧下で濃縮し、化合物2-クロロ-4-ヒドラジニル-5-((2-メチルピリジン-3-イル)メトキシ)ピリミジン(2.0g,収率99.0%)を粗製品としてを得た。LCMS [M+H]=266.2。
工程5:
保護下、粗製品である化合物2-クロロ-4-ヒドラジニル-5-((2-メチルピリジン-3-イル)メトキシ)ピリミジン(2.0g,7.51mmol)を、15mLのオルトギ酸トリエチルの溶液に溶解させ、150℃に加熱し、一晩撹拌し、TLCで反応の完了をモニタリングし、加熱を停止し、自然に室温まで冷却し、減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、5-クロロ-8-((2-メチルピリジン-3-イル)メトキシ)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン(600mg,収率33.7%)を黄色の固体として得た。LCMS [M+H]=276.2。
工程6:
保護下、化合物5-クロロ-8-((2-メチルピリジン-3-イル)メトキシ)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン(150mg,0.545mmol)を、ジメチルスルホキシド(5mL)に溶解させ、5-フルオロ-2,3-ジヒドロベンゾフラン-4-メチルアミンInt.1-4(273mg,1.636mmol)およびトリエチルアミン(276mg,2.727mmol)を順次に加え、反応液を75℃に加熱し、一晩撹拌し、TLCで反応の完了をモニタリングし、加熱を停止し、自然に室温まで冷却し、水および酢酸エチルを添加し、分液させ、水相を酢酸エチル(2×20mL)で抽出し、有機相を合わせた後、水(2×20mL)、飽和食塩水で順次に洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=20:1)で精製して、HJM-021(160mg,収率72.2%)を白色の固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.45(s,1H),8.75(d,J=5.2Hz,1H),8.47(d,J=7.6Hz,1H),8.34(s,1H),7.89-7.78(m,1H),7.50(s,1H),6.94(t,J=9.6Hz,1H),6.70(dd,J=8.4, 3.2Hz,1H),5.45(s,2H),4.61(d,J=3.2Hz,2H),4.54(t,J=8.4Hz,2H),3.28(t,J=8.4Hz,2H),2.76(s,3H). LCMS [M+H]=407.3.
製造実施例22:化合物HJM-022の合成
Figure 2023502889000048
保護下、8-ブロモ-N-((5-フルオロ-2,3-ジヒドロベンゾフラン-4-イル)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン1(83mg,0.23mmol)およびシクロプロピルメチルアミン(3mL)を密封管に入れた後、この溶液を110℃に加熱し、1.5時間撹拌し、TLCで反応の完了をモニタリングし、加熱を停止し、自然に室温まで冷却した後、減圧下で濃縮し、分取HPLCにより精製して、HJM-022(16mg,収率20%)を白色の固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.32(s,1H),7.66(t,J=5.6Hz,1H),6.92(t,J=9.2Hz,1H),6.83(s,1H),6.69 (q, J=4.0Hz,1H),5.14(t,J=5.6Hz,1H),4.56-4.50(m,4H),3.27(t,J=8.8Hz,2H),3.00(t,J=6.4Hz,2H),1.15-1.11(m,1H),0.48-0.44(m,2H),0.25-0.21(m,2H). LCMS [M+H]=355.4.
製造実施例23:化合物HJM-023の合成
Figure 2023502889000049
N-(2-アミノエチル)モルホリンを原料として、製造実施例22と同様の方法により、HJM-023(105mg,収率46.5%)を固体として調製した。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.28(s,1H),8.50(s,1H),7.07(s,1H),6.95-6.78(m,1H),6.68-6.65(m,1H),4.65(s,2H),4.60(t,J=8.7Hz,2H),3.94-3.81(m,4H),3.52(t,J=6.2Hz,2H),3.38-3.29(m,4H),3.09(t,J=5.7Hz,2H),3.03-2.97(m,4H). LCMS [M+H]=414.2.
製造実施例24:化合物HJM-024の合成
Figure 2023502889000050
工程1:
N-(2-アミノエチル)モルホリン(2g,15.38mmol)を、ジクロロメタン(30mL)に溶解させ、室温で二炭酸ジ-tert-ブチル(6.7g,30.77mmol)をゆっくりと加え、室温で2時間撹拌し、TLCで反応の完了をモニタリングし、減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EA=3.3:1)で精製して、化合物8(2.4g,収率67.0%)を固体として得た。LCMS [M+H]=231.2。
工程2:
保護下、化合物8(2.4g,10.43mmol)を、無水N,N-ジメチルホルムアミド(20mL)に溶解させ、氷水浴で、60%水素化ナトリウム(626mg,15.65mmol)をゆっくりと加え、氷水浴中で30分間撹拌した後、ヨードメタン(1.3mL,20.86mmol)を滴下し、反応温度を0℃に保ち、さらに2時間撹拌し、TLCで反応の完了をモニタリングし、反応液を水に注ぎ、反応をクエンチし、水相を酢酸エチル(20mL×2)で抽出し、有機相を合わせた後、飽和食塩水(5mL×2)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EA=3.3:1)で精製して、化合物9(1.5g,収率59.1%)を固体として得た。LCMS [M+H]=245.2。
工程3:
化合物9(1.5g,15.38mmol)を、2M塩酸の1,4-ジオキサン溶液(4mL)に溶解させ、室温で2時間撹拌し、TLCで反応の完了をモニタリングし、反応液を濃縮し、得られた粗製品を酢酸エチルで洗浄し、化合物N-メチル-2-モルホリニルエチルアミン(500mg,収率56.5%)を固体として得た。精製せずにそのまま次の工程の反応に供した。
工程4:
N-メチル-2-モルホリニルエチルアミンを原料として、製造実施例22と同様の方法により、HJM-024(16mg,収率13.7%)を固体として得た。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.28(s,1H),7.11(s,1H),6.88-6.75(m,1H),6.62(dd,J=8.4, 3.6Hz,1H),4.69(s,2H),4.56(t,J=8.8Hz,2H),3.70(t,J=6.8Hz,2H),3.55-3.47(m,4H),3.35(t,J=8.8Hz,2H),2.95(s,3H),2.59(t,J=6.8Hz,2H),2.50-2.40(m,4H). LCMS [M+H]=428.4.
製造実施例25:化合物HJM-025の合成
Figure 2023502889000051
保護下、8-ブロモ-N-((5-フルオロ-2,3-ジヒドロベンゾフラン-4-イル)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン1(150mg,0.41mmol)およびジメチルアミンのテトラヒドロフラン溶液(1M, 4.0mL)を、無水トルエン(10mL)に溶解させ、室温で[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリドジクロロメタン付加物(60mg,0.08mmol)を加え、雰囲気をCOで3回交換し、COバルーン保護下で、110℃に加熱し、一晩反応(2MP)させ、TLCで反応の完了をモニタリングし、加熱を停止し、自然に室温まで冷却し、分取HPLCにより精製して、HJM-025(7mg,収率4.8%)を白色の固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.42(s,1H),8.85(s,1H),7.74(s,1H),6.97-6.93(m,1H),6.72-6.69(m,1H),4.70(s,2H),4.54(t,J=8.8Hz,2H),3.29-3.27(m,2H),2.99-2.90(m,6H). LCMS [M+H]=357.2.
製造実施例26:化合物HJM-026の合成
Figure 2023502889000052
ジエチルアミンを原料として、製造実施例25と同様の方法により、HJM-026(6.5mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.29(s,1H),7.79(s,1H),6.85(t,J=9.2Hz,1H),6.64(dd,J=8.8, 4.0Hz,1H),4.80(s,2H),4.57(t,J=8.8Hz,2H),3.64-3.56(m,2H),3.37(t,J=8.4Hz,4H),1.36-1.30(m,3H),1.29-1.11(m,3H). LCMS [M+H]=385.1.
製造実施例27:化合物HJM-027の合成
Figure 2023502889000053
モルホリンを原料として、製造実施例25と同様の方法により、HJM-027(62mg,収率18.3%)を黄色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.36(s,1H),8.89-8.88(m,1H),7.78(s,1H),6.98-6.91(m,1H),6.71-6.68(m,1H),4.69(s,2H),4.53(t,J=8.8Hz,2H),3.60-3.59(m,4H),3.50-3.46(m,2H),3.29-3.27(m,2H),2.67-2.66(m,2H). LCMS [M+H]=399.2.
製造実施例28:化合物HJM-028の合成
Figure 2023502889000054
ピペリジンを原料として、製造実施例25と同様の方法により、HJM-028(9mg,収率4.3%)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.33(s,1H),7.85(s,1H),6.84-6.82(m,1H),6.65-6.61(m,1H),4.80(s,2H),4.57(t,J=8.8Hz,2H),3.76-3.78(m,2H),3.39-3.34(m,4H),1.69-1.58(m,6H). LCMS [M+H]=397.4.
製造実施例29:化合物HJM-029の合成
Figure 2023502889000055
シクロプロピルアミンを原料として、製造実施例25と同様の方法により、HJM-029(16mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.49(s,1H),9.20(t,J=5.2Hz,1H),8.76(d,J=4.0Hz,1H),8.30(s,1H),6.95(dd,J=10.2, 8.8Hz,1H),6.71(dd,J=8.8, 4.0Hz,1H),4.75(d,J=5.2Hz,2H),4.54(t,J=8.8Hz,2H),3.29(t,J=8.8Hz,2H),2.94-2.87(m,1H),0.82-77(m,2H),0.62-0.53(m,2H). LCMS [M+H]=369.1.
製造実施例30:化合物HJM-030の合成
Figure 2023502889000056
工程1:
5-アミノ-2,4-ジクロロピリミジン(1.0g,6.13mmol)及びシクロプロパンカルボン酸(1.5mL,18.4mmol)を、無水テトラヒドロフラン(20mL)に溶解させ、N保護下、塩化ホスホリル(0.2mL,2.18mmol)をゆっくりと加え、反応液を70℃に加熱し、一晩撹拌し、TLCで反応の完了をモニタリングし、加熱を停止し、自然に室温まで冷却した後、飽和NaHCO溶液で反応をクエンチし、水相を酢酸エチル(2×20mL)で抽出し、有機相を合わせた後、飽和食塩水(2×20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EA=5:1)で精製して、化合物N-(2,4-ジクロロピリミジン-5-イル)シクロプロパンカルボキサミド(1.2g,収率84.7%)を白色の固体として得た。LCMS [M+H]=232.1。
工程2:
化合物N-(2,4-ジクロロピリミジン-5-イル)シクロプロパンカルボキサミド(600mg,2.60mmol)を、エタノール(20mL)に溶解させ、室温でヒドラジン水和物(0.18mL,3.12mmol)をゆっくりと加え、室温で一晩撹拌し、TLCで反応の完了をモニタリングし、減圧下で濃縮し、化合物N-(2-クロロ-4-ヒドラジニルピリミジン-5-イル)シクロプロパンカルボキサミド(590mg,定量的な収率)を粗製品として得た。LCMS [M+H]=228.2。
工程3:
保護下、化合物N-(2-クロロ-4-ヒドラジニルピリミジン-5-イル)シクロプロパンカルボキサミド(590mg,2.60mmol)を、20mLのオルトギ酸トリエチルの溶液に溶解させ、150℃に加熱し、3時間撹拌し、TLCで反応の完了をモニタリングし、加熱を停止し、自然に室温まで冷却し、減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EA=5:1)で精製して、化合物N-(5-クロロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-8-イル)シクロプロパンカルボキサミド(120mg,収率19.2%)を得た。LCMS [M+H]+=238.1。
工程4:
保護下、5-フルオロ-2,3-ジヒドロベンゾフラン-4-メチルアミンInt.1-4塩酸塩(153mg,0.75mmol)およびトリエチルアミン(0.2mL,1.51mmol)を、アセトニトリル(5mL)に溶解させ、化合物N-(5-クロロ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-8-イル)シクロプロパンカルボキサミド(120mg,0.51mmol)を加えた後、反応液を50℃に加熱し、2時間撹拌し、TLCで反応の完了をモニタリングし、加熱を停止し、自然に室温まで冷却し、減圧下で濃縮し、分取HPLCにより精製して、HJM-030(50mg,収率26.7%)を白色の固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 10.19(s,1H),9.43(s,1H),8.41(t,J=4.4Hz,1H),8.08(s,1H),7.02-6.85(m,1H),6.70(dd,J=8.8, 4.0Hz,1H),4.65(d,J=4.4Hz,2H),4.54(t,J=8.8Hz,2H),3.29(t,J=8.8Hz,2H),2.17-2.06(m,1H),0.79(d,J=6.0Hz,4H). LCMS [M+H]+=369.1.
製造実施例31:化合物HJM-031の合成
Figure 2023502889000057
シクロプロパン酢酸を原料として、製造実施例30と同様の方法により、HJM-031(9mg,収率7.6%)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 10.19(s,1H),9.43(s,1H),8.41(t,J=4.4Hz,1H),8.08 (s,1H),7.02-6.85(m,1H),6.70(dd,J=8.8, 4.0Hz,1H),4.65(d,J=4.4Hz,2H),4.54(t,J=8.8Hz,2H),3.29(t,J=8.8Hz,2H),2.17-2.06(m,1H),0.79(d,J=6.0Hz,4H). LCMS [M+H]=383.2.
製造実施例32:化合物HJM-032の合成
Figure 2023502889000058
4-モルホリニル酢酸を原料として、製造実施例30と同様の方法により、HJM-032(10mg,収率5.8%)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.29(s,1H),8.08(s,1H),6.89-6.75(m,1H),6.65-6.52(m,1H),4.76(s,2H),4.57(t,J=6.8Hz,2H),3.99-3.86(m,6H),3.35(t,J=8.8Hz,2H),3.22-3.17(m,4H). LCMS [M+H]=428.1.
製造実施例33:化合物HJM-033の合成
Figure 2023502889000059
4,4,4-トリフルオロ酪酸を原料として、製造実施例30と同様の方法により、HJM-033(20mg,収率23.1%)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 10.1(s,1H),9.42(s,1H),8.43(s,1H),8.11(s,1H),6.94-6.92(m,1H),6.71-6.89(m,1H),4.66-4.64(m,2H),4.56-4.52(m,2H),3.33-3.22(m,2H),2.76-2.72(m, 2H),2.58-2.57(m,2H). LCMS [M+H]=425.3.
製造実施例34:化合物HJM-034の合成
Figure 2023502889000060
3-メトキシプロピオン酸を原料として、製造実施例30と同様の方法により、HJM-034(37mg,収率50%)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.93(s,1H),9.42(s,1H),8.41(t,J=4.8Hz,1H),8.13(s,1H),6.94(t,J=9.2Hz,1H),6.71-6.68(m,1H),4.64(d,J=4.8Hz,2H),4.53(t,J=8.8Hz,2H),3.61(t,J=6.4Hz,2H),3.31-3.27(m,2H),3.26(s,3H),2.67(t,J=6.4Hz,2H). LCMS [M+H]=387.1.
製造実施例35:化合物HJM-035の合成
Figure 2023502889000061
シクロブタンカルボン酸を原料として、製造実施例30と同様の方法により、HJM-035(13mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.67(s,1H),9.41(s,1H),8.40(t,J=5.2Hz,1H),8.07(s,1H),6.94(t,J=9.6Hz,1H),6.70(dd,J=8.8, 4.0Hz,1H),4.65(d,J=4.8Hz,2H),4.54(t,J=8.8Hz,2H),3.56-3.25(m,3H),2.27-2.17(m,2H),2.16-2.06(m,2H),1.98-1.89(m,1H),1.86-1.77(m,1H). LCMS [M+H]=383.2.
製造実施例36:化合物HJM-036の合成
Figure 2023502889000062
シクロペンタンカルボン酸を原料として、製造実施例30と同様の方法により、HJM-036(40mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.80(s,1H),9.42(s,1H),8.41(t,J=5.2Hz,1H),8.06(s,1H),6.94(t,J=9.2Hz,1H),6.70(dd,J=8.4, 3.6Hz,1H),4.65(d,J=4.8Hz,2H),4.54(t,J=8.8Hz,2H),3.29(t,J=8.8Hz,2H),3.05-2.97(m,1H),1.91-1.79(m,2H),1.79-1.60(m,4H),1.60-1.49(m,2H). LCMS [M+H]=397.1.
製造実施例37:化合物HJM-037の合成
Figure 2023502889000063
2-テトラヒドロフロ酸を原料として、製造実施例30と同様の方法により、HJM-037(46mg,収率42.7%)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.42(s,1H),9.33(s,1H),8.49-8.48(m,1H),8.07(s,1H),6.95-6.91(m,1H),6.71-6.68(m,1H),4.65(d,J=4.4Hz,2H),4.56-4.48(m,3H),4.02-3.86(m,2H),3.31-3.26(m,2H),2.23-2.18(m,2H),1.92-1.87(m,2H). LCMS [M+H]=399.4.
製造実施例38:化合物HJM-038の合成
Figure 2023502889000064
テトラヒドロフラン-3-カルボン酸を原料として、製造実施例30と同様の方法により、HJM-038(45mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 10.01(s,1H),9.42(s,1H),8.42(t,J=5.2Hz,1H),8.08(s,1H),6.94(dd,J=10.4, 8.8Hz,1H),6.70(dd,J=8.8, 4.0Hz,1H),4.65(d,J=4.8Hz,2H),4.54(t,J=8.8Hz,2H),3.94(t,J=8.0Hz,1H),3.83-3.65(m,3H),341-3.35(m,1H),3.30-.27(m,2H),2.12-2.06(m,2H). LCMS [M+H]=399.4.
製造実施例39:化合物HJM-039の合成
Figure 2023502889000065
テトラヒドロピラン-2-カルボン酸を原料として、製造実施例30と同様の方法により、HJM-039(33mg,収率44.5%)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.26(s,1H),8.17(s,1H),6.86-6.81(m,1H),6.64-6.61(m,1H),4.87(s,2H),4.56(t,J=8.8Hz, 2H),4.17-4.01(m,2H),3.61-3.60(m,1H),3.34 (t,J=8.8Hz,2H),2.15-1.98(m,2H),1.67-1.60(m,4H). LCMS [M+H]=413.2.
製造実施例40:化合物HJM-040の合成
Figure 2023502889000066
テトラヒドロピラン-3-カルボン酸を原料として、製造実施例30と同様の方法により、HJM-040(69mg,収率47.8%)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.93(s,1H),9.42(s,1H),8.45-8.43(m,1H),8.03(s,1H),6.96-6.91(m,1H),6.71-6.68(m,1H),4.65-4.64(m,2H),4.53(t,J=8.8Hz,2H),3.96-3.78(m,2H),3.41 (t,J=6.8Hz,1H),3.32-3.26(m,3H),3.26-3.25(m,1H),1.94-1.93(m,1H),1.68-1.61(m,3H). LCMS [M+H]=413.4.
製造実施例41:化合物HJM-041の合成
Figure 2023502889000067
テトラヒドロピラン-4-カルボン酸を原料として、製造実施例30と同様の方法により、HJM-041(25mg,収率28.0%)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.86(s,1H),9.42(s,1H),8.42(t,J=4.8Hz,1H),8.06(s,1H),6.94(t,J=9.2Hz,1H),6.71-6.68(m,1H),4.64(d,J=4.8Hz,2H),4.53(t,J=8.8Hz,2H),3.89(d,J=11.2Hz,2H),3.37-3.34(m,2H),3.28-3.26(m,2H),2.84-2.82(m,1H),1.72-1.63(m,4H). LCMS [M+H]=413.2.
製造実施例42:化合物HJM-042の合成
Figure 2023502889000068
安息香酸を原料として、製造実施例30と同様の方法により、HJM-042(15mg,収率25.8%)を青色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.31(s,1H),8.12(s,1H),8.06-8.04(m,2H),7.63-7.55(m,3H),6.89(t,J=8.8Hz,1H),6.66-6.64(m,1H),4.82-4.80(m,2H),4.61(t,J=8.4Hz,2H),3.41(t,J=8.4Hz,2H). LCMS [M+H]=405.1.
製造実施例43:化合物HJM-043の合成
Figure 2023502889000069
ニコチン酸を原料として、製造実施例30と同様の方法により、HJM-043(87mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 10.48(s,1H),9.48(s,1H),9.16(s,1H),8.79(dd,J=4.8, 1.6Hz,1H),8.64(t,J=5.2Hz,1H),8.36(d,J=8.0Hz,1H),7.90(s,1H),7.60(dd,J=8.0, 4.8Hz,1H),7.03-6.89(m,1H),6.75-6.70(m,1H),4.70(d,J=4.8Hz,2H),4.56(t,J=8.8Hz,2H),3.32(t,J=8.8Hz,2H). LCMS [M+H]=406.1.
製造実施例44:化合物HJM-044の合成
Figure 2023502889000070
イソニコチン酸塩化物を原料として、製造実施例30と同様の方法により、HJM-044(7.0mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 10.54(s,1H),9.46(s,1H),8.81-8.80(m,2H),8.64(t,J=5.2Hz,1H),7.91-7.90(m,2H),7.88(s,1H),6.98(t,J=8.8Hz,1H),6.73-6.68(m,1H),4.70(d, J=4.8Hz,2H),4.55(t,J=8.8 Hz,2H),3.41-3.29(m,2H). LCMS [M+H]=406.1.
製造実施例45:化合物HJM-045の合成
Figure 2023502889000071
工程1-2:
保護下、化合物N-(2,4-ジクロロピリミジン-5-イル)シクロプロパンカルボキサミド(製造実施例30の工程1を参照、700mg,3.0mmol)を、無水テトラヒドロフラン(10mL)に溶解させ、氷水浴で60%水素化ナトリウム(145mg,3.6mmol)をゆっくりと加え、氷水浴中で16分間撹拌した後、ヨードメタン(1.28g,9.0mmol)ゆっくりとを滴下し、滴下後、氷水浴を外し、室温で2時間撹拌し、TLCで反応の完了をモニタリングし、減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EA=2:1)で精製して、化合物N-(2,4-ジクロロピリミジン-5-イル)-N-メチルシクロプロパンカルボキサミド(350mg,収率47%)を白色の固体として得た。LCMS [M+H]=246.1。
工程3-5:
化合物N-(2,4-ジクロロピリミジン-5-イル)-N-メチルシクロプロパンカルボキサミドを原料として、製造実施例30と同様の方法により、HJM-045(12mg,収率26%)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.47(s,1H),8.81(s,1H),7.73(s,1H),6.95(t,J=9.2Hz,1H),6.72-6.69(m,1H),4.67(s,2H),4.55(t,J=8.8Hz,2H),3.32(t,J=8.8Hz,2H),3.17(s, 3H),1.54-1.50(m,1H),0.82-70(m,2H),0.65-0.47(m,2H). LCMS [M+H]+=383.2.
製造実施例46:化合物HJM-046の合成
Figure 2023502889000072
工程1:
2-メチルチオ-4-クロロ-5-ブロモピリミジン(33.0g,0.138mol)を、エタノール(350mL)に溶解させ、室温で85%のヒドラジン水和物(13.8g,0.235mol)をゆっくりと加え、室温で4時間撹拌し、TLCで反応の完了をモニタリングし、減圧下で濃縮し、化合物2-メチルチオ-4-ヒドラジニル-5-ブロモピリミジン(32.0g,収率99.0%)を粗製品として得た。精製せずにそのまま次の工程で使用した。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 8.07(s,1H),2.45(s,3H). LCMS [M+CHCN]=275.0。
工程2:
保護下、粗製品である化合物2-メチルチオ-4-ヒドラジニル-5-ブロモピリミジン(32.0g,0.138mol)を、150mLのオルトギ酸トリエチルの溶液に溶解させ、150℃に加熱し、3時間撹拌し、TLCで反応の完了をモニタリングし、加熱を停止し、自然に室温まで冷却し、減圧下で濃縮し、酢酸エチルスラリー化し、濾過し、8-ブロモ-5-(メチルチオ)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン(27.0g,収率80.0%)を灰白色の固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.58(s,1H),8.19(s,1H),2.75(s,3H). LCMS [M+H]=245.1.
工程3:
保護下、化合物8-ブロモ-5-(メチルチオ)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン(1.0g,4.08mmol)を、ジメチルスルホキシド(10mL)に溶解させ、2-フルオロ-6-メトキシベンジルアミン塩酸塩(3.9g,20.40mmol)およびトリエチルアミン(4.1g,40.80mmol)を順次に加え、反応液を70℃に加熱し、一晩撹拌し、TLCで反応の完了をモニタリングし、加熱を停止し、自然に室温まで冷却し、水および酢酸エチルを添加し、分液させ、水相を酢酸エチル(2×50mL)で抽出し、有機相を合わせた後、水(2×20mL)、飽和食塩水で順次に洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=20:1)で精製して、8-ブロモ-N-(2-フルオロ-6-メトキシフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン(550mg,収率38.0%)を白色の固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.50(s,1H),8.49(s,1H),7.86(s,1H),7.38 - 7.40(m,1H),6.93(d,J=7.2Hz,1H),6.86(t,J=8.8Hz,1H),4.66(s,2H),3.83(s,3H). LCMS [M+H]=352.1.
工程4:
保護下、8-ブロモ-N-((2-フルオロ-6-メトキシベンジル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン(200mg,0.57mmol)、ボロン酸ピナコールエステル2(418mg,1.71mmol)およびNaHCO(181mg,1.71mmol)を、1,4-ジオキサンと水(3:1)との混合溶媒(8mL)に溶解させ、室温で[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリドジクロロメタン付加物(37mg,0.05mmol)を加え、Nで3回置き換え、反応液を100℃に加熱し、2時間反応させ、TLCで反応の完了をモニタリングし、加熱を停止し、自然に室温まで冷却し、減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=12:1)で精製して、HJM-046(200mg,収率90.1%)を黄色の固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.52(s,1H),8.52(t,J=4.4Hz,1H),8.33(d,J=4.4Hz,1H),8.25(d,J=16.0Hz,1H),8.06(d,J=8.0Hz,1H),7.89(s,1H),7.40(dd,J=16.0, 8.0Hz,1H),7.30-7.25(m,2H),6.95(d,J=8.0Hz,1H),6.88(t,J=8.8Hz,1H),4.73(d,J=4.0Hz,2H),3.84(s,3H),2.61(s,3H). LCMS [M+H]= 391.4.
製造実施例47:化合物HJM-047の合成
Figure 2023502889000073
化合物HJM-046(150mg,0.38mmol)をテトラヒドロフラン(7mL)およびメタノール(7mL)との混合溶媒に溶解させ、Nで置き換え、30.0mgの10%Pd/Cを素早く加え、Hで置き換え、水素バルーン下、室温で2時間撹拌し、濾過し、フィルターケーキをメタノールで2回洗浄した。濾液を合わせ、濃縮し、分取HPLCにより精製して、HJM-047(65mg,収率43.0%)を白色の固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.43(s,1H),8.28(dd,J=4.8, 1.6Hz,1H),8.11(t,J=4.4Hz,1H),7.54 - 7.48(m,1H),7.44(s,1H),7.38(dd,J=15.2, 8.4Hz,1H),7.13(dd,J=7.6, 4.8Hz,1H),6.93(d,J=8.4Hz,1H),6.86(t,J=8.8Hz,1H),4.64(d,J=3.6Hz,2H),3.82(s,3H),3.08 - 2.93(m,4H),2.49(s,3H). LCMS [M+H]= 393.6.
製造実施例48:化合物HJM-048の合成
Figure 2023502889000074
工程1:
3-ヒドロキシ-2-メチルピリジン(4.7g,0.043mol)およびKCO(8.9g,0.065mol)を、無水アセトン(100mL)に溶解させ、N保護下でクロロ酢酸エチル(6.9mL,0.065mol)をゆっくりと加え、反応液を80℃に加熱し、16時間撹拌し、TLCで反応の完了をモニタリングし、加熱を停止し、自然に室温まで冷却した後、濾過し、濾液を減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EA=20:1)で精製して、化合物10(3.0g,収率36.4%)を褐色の液体として得た。LCMS [M+H]=196.2。
工程2:
化合物10(3.0g,0.015mol)を無水テトラヒドロフラン(50mL)に溶解させ、N保護および氷水浴中で、NaH(0.92g,0.023mol,w/w 60%)を加え、反応液を室温で1時間1時間撹拌した後、0℃に冷却し、ギ酸エチル(1.8mL,0.023)ゆっくりとを滴下した後、反応液を室温で一晩撹拌した。TLCで反応の完了をモニタリングし、反応液を氷水に注ぎ、反応をクエンチし、水相を酢酸エチル(2×100mL)で抽出し、有機相を合わせた後、飽和食塩水(2×20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、化合物11(3.3g,定量的な収率)を粗製品として得た。精製せずにそのまま次のステップで使用した,LCMS [M+H]=224.3。
工程3:
化合物11(3.3g,15mol)およびチオ尿素(2.2g,30mol)を、メタノール(200mL)に溶解させ、N保護下でナトリウムメトキシド(1.6g,30mmol)をゆっくりと加え、反応液を80℃に加熱し、16時間撹拌し、TLCで反応の完了をモニタリングし、加熱を停止し、自然に室温まで冷却した後、反応液を氷水に注ぎ、反応をクエンチし、水相を酢酸エチル(2×100mL)で抽出し、有機相を合わせた後、飽和食塩水(2×20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=20:1)で精製して、化合物12(1.2g,収率34.3%)を黄色の固体として得た。LCMS [M+H]=236.1。
工程4:
保護下、化合物12(700mg,2.98mmol)を塩化ホスホリル(10mL)に溶解させ、反応液を90℃に加熱し、48時間撹拌し、TLCで反応の完了をモニタリングし、加熱を停止し、自然に室温まで冷却した後、減圧下で濃縮し、溶媒の大部分を除去した。残留物を飽和NaHCO溶液で弱塩基性に調整し、水相を酢酸エチル(2×50mL)で抽出し、有機相を合わせた後、飽和食塩水(2×20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=100:1)で精製して、化合物13(350mg,収率46.1%)を白色の固体として得た。LCMS [M+H]=256.1。
工程5:
化合物13(350mg,1.39mmol)をエタノール(5mL)に溶解させ、室温でヒドラジン水和物(0.1mL,1.67mmol)をゆっくりと加え、室温で2時間撹拌し、TLCで反応の完了をモニタリングし、減圧下で濃縮し、化合物14(350mg,定量的な収率)を粗製品として得た。LCMS [M+H]=252.1。
工程6:
保護下、化合物14(300mg,1.20mmol)を30mLのオルトギ酸トリエチルの溶液に溶解させ、150℃に加熱し、4時間反応、TLCで反応の完了をモニタリングし、加熱を停止し、自然に室温まで冷却し、減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=50:1)で精製して、15(150mg,収率48.1%)を黄色の固体として得た。LCMS [M+H]=262.3。
工程7:
保護下、2-フルオロ-6-メトキシベンジルアミン塩酸塩(330mg,1.72mmol)およびトリエチルアミン(0.40mL,2.85mmol)を、ジメチルスルホキシド(5mL)に溶解させ、化合物15(150mg,0.57mmol)を加えた後、80℃に加熱し、2時間撹拌し、TLCで反応の完了をモニタリングし、加熱を停止し、自然に室温まで冷却し、反応液を氷水に注ぎ、固体を析出させ、濾過し、フィルターケーキを分取HPLCにより精製して、HJM-048(85mg,収率39.3%)を白色の固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.48(s,1H),8.32-8.16(s,1H),7.69(s,1H),7.45-7.32(m,2H),7.24(dd,J=8.4, 4.8Hz,1H),6.96(d,J=8.4Hz,1H),6.89(t,J=8.8Hz,1H),4.67(d,J=3.2Hz,2H),3.85(s,3H),2.63(s,3H). LCMS [M+H]=381.2。
製造実施例49:化合物HJM-049の合成
Figure 2023502889000075
工程1:
保護下、ピペリジン(0.1mL,0.99mmol)およびトリエチルアミン(0.2mL,1.49mmol)を、アセトニトリル(3mL)に溶解させ、室温で3-クロロプロペニル-1-ボロン酸ピナコールエステル(100mg,0.50mmol)を加え、Nで3回置き換えた後、室温で一晩撹拌し、TLCで反応の完了をモニタリングし、減圧下で濃縮し、2(120mg,定量的な収率)を粗製品として得た。精製せずにそのまま次の工程で使用した。LCMS [M+H]=252.3。
工程2:
保護下、ボロン酸ピナコールエステル4(100mg,0.40mmol)、8-ブロモ-N-((2-フルオロ-6-メトキシベンジル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン 1(140mg,0.40mmol)およびNaHCO(127mg,1.20mmol)を、1,4-ジオキサンと水(3:1)との混合溶媒(8mL)に溶解させ、室温で[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリドジクロロメタン付加物(30mg,0.04mmol)を加え、反応液を100℃に加熱し、2時間反応させ、TLCで反応の完了をモニタリングし、加熱を停止し、自然に室温まで冷却し、減圧下で濃縮し、分取HPLCにより精製して、HJM-049(12mg,収率7.6%)を白色の固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.48(s,1H),8.39(t,J=4.4Hz,1H),7.70(s,1H),7.39(dd,J=15.6, 8.4Hz,1H),7.13-7.02(m,1H),6.93(d,J=8.4Hz,1H),6.86(t,J=8.4Hz,1H),6.58(d,J=15.6Hz,1H),4.69(d,J=3.6Hz,2H),3.83(s,3H),3.21(d,J=6.8Hz,2H),2.52-2.49(m,4H),1.59-1.51(m,4H),1.46-1.35(m,2H). LCMS [M+H]=397.4。
製造実施例50:化合物HJM-050の合成
Figure 2023502889000076
工程1:
保護下、8-ブロモ-N-((5-フルオロ-2,3-ジヒドロベンゾフラン-4-イル)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン1(200mg,0.55mmol)、N-tert-ブトキシカルボニル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロール-4-ボロン酸ピナコールエステル(325mg,1.10mmol)およびNaHCO(175mg,1.65mmol)を、1,4-ジオキサンと水(3:1)との混合溶媒(12mL)に溶解させ、室温で[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリドジクロロメタン付加物(36mg,0.05mmol)を加え、反応液を100℃に加熱し、2時間反応させ、TLCで反応の完了をモニタリングし、加熱を停止し、自然に室温まで冷却し、減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=20:1)で精製して、16(200mg,収率80.6%)を褐色の固体として得た。LCMS [M+H]=453.1。
工程2:
化合物16(200mg,0.44mmol)をメタノール(20mL)に溶解させ、Nで置き換え、20mgの10%Pd/Cを素早く加え、Hで3回置き換え、水素バルーン下、室温で2時間撹拌し、濾過し、フィルターケーキをメタノールで2回洗浄した。濾液を合わせ、濃縮し、化合物17(200mg,定量的な収率)を粗製品として得た。精製せずにそのまま次の工程で使用した。LCMS [M+H]=455.2。
工程3:
化合物17(200mg,0.44mmol)をエタノール(5mL)に溶解させ、室温で4M塩酸の1,4-ジオキサン溶液(5mL)にゆっくりと加え、室温で4時間撹拌し、TLCで反応の完了をモニタリングし、反応液を濃縮し、化合物18(150mg,定量的な収率)を粗製品として得た。精製せずにそのまま次の工程の反応に供した。LCMS [M+H]=355.4。
工程4:
保護下、化合物18(150mg,0.42mmol)およびトリエチルアミン(0.18mL,1.27mmol)を、ジクロロメタン(5mL)に溶解させ、室温でメタンスルホニルクロリド(0.06mL,0.85mmol)をゆっくりと滴下し、反応液を室温で30分間撹拌し、TLCで反応の完了をモニタリングし、反応液を水に注ぎ、反応をクエンチし、水相をジクロロメタン(2×50mL)で抽出し、有機相を合わせた後、飽和食塩水(2×5mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、分取HPLCにより精製して、HJM-050(39mg,収率21.5%)を白色の固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.41(s,1H),8.53(t,J=5.2Hz,1H),7.57(s,1H),7.03-6.87(m,1H),6.70(dd,J=8.4, 4.0Hz,1H),4.65(d,J=4.8Hz,2H),4.54(t,J=8.8Hz,2H),3.76-3.67(m,1H),3.67-3.57(m,1H),3.56-3.44(m,2H),3.42-3.36(m,1H),3.30-3.26 (m. 2H),2.98(s,3H),2.39-2.21(m,2H). LCMS [M+H]=433.3.
製造実施例51:化合物HJM-051の合成
Figure 2023502889000077
シクロヘキセン-1-ボロン酸ピナコールエステルを原料として、製造実施例3と同様の方法により、HJM-051(9mg,収率9.9%)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.38(s,1H),8.37(s,1H),7.44(s,1H),6.94(t,J=9.2Hz,1H),6.70(d,J=5.2Hz,1H),4.63(s,2H),4.54(t,J=8.4Hz,2H),3.28(t,J=8.4Hz,2H),2.92-2.75(m,1H),1.95-1.85(m,2H),1.85-1.76(m,2H),1.74-1.61(m,3H),1.48-1.17(m,3H). LCMS [M+H]=368.4.
製造実施例52:化合物HJM-052の合成
Figure 2023502889000078
2-(3,4-ジヒドロ-2H-ピラン-5-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロランを原料として、製造実施例3と同様の方法により、HJM-052(10mg,収率14.1%)を黄色の固体として調製した。
H NMR (400MHz, CDOD) δ 9.24(s,1H),7.63(s,1H),6.84(t,J=9.2Hz,1H),6.63(dd,J=8.4, 4.0Hz,1H),4.74(s,2H),4.56(t,J=8.4Hz,2H),4.10-4.06(m,1H),3.96-3.93(m,1H),3.73-3.66(m,1H),3.60-3.54(m,1H),3.38-3.35(m,1H),3.34-3.31(m,2H),2.08-2.02(m,2H),1.83-1.72(m,2H). LCMS [M+H]=370.3.
製造実施例53:化合物HJM-053の合成
Figure 2023502889000079
工程1-3:
N-tert-ブトキシカルボニル-1,2,5,6-テトラヒドロピリジン-3-ボロン酸ピナコールエステルを原料として、製造実施例50と同様の方法により、19(200mg)を白色の固体として調製した。
工程4:
保護下、化合物19(40mg,0.38mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(3mL)に溶解させ、室温で37%のホルムアルデヒド水溶液(0.7mL)および1滴の氷酢酸をゆっくりと加え、反応液を0℃で30分間撹拌した後、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(27mg,0.42mmol)を加え、反応液をさらに0℃で30分間撹拌し、TLCで反応の完了をモニタリングし、飽和NaHCO溶液で反応をクエンチし、水相を酢酸エチル(50mL×2)で抽出し、有機相を合わせた後、飽和食塩水(2×5mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、分取HPLCにより精製して、HJM-053(33mg,収率22.76%)を白色の固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.64(s,1H),9.43(s,1H),8.63(s,1H),7.55(s,1H),6.99-6.86(m,1H),6.70(dd,J=8.4, 3.6Hz,1H),4.65(s,2H),4.54(t,J=8.8Hz,2H),3.62(d,J=11.2Hz,1H),3.50(d,J=11.2Hz,1H),3.43-3.24(m,4H),3.04-2.92(m,1H),2.83(d,J=4.4Hz,3H),2.06-1.73(m,4H). LCMS [M+H]=383.3.
製造実施例54:化合物HJM-054の合成
Figure 2023502889000080
2-(2,5-ジヒドロフラン-3-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロランを原料として、製造実施例3と同様の方法により、HJM-054(7mg,収率8.7%)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.28(s,1H),7.68(s,1H),6.88-6.79(m,1H),6.63(dd,J=8.8, 4.0Hz,1H),4.75(s,2H),4.57(t,J=8.8Hz,2H),4.18-4.12(m,1H),4.11-4.05(m,1H),3.98-3.88(m,2H),3.76-3.69(m,1H),3.38-3.32(m,2H),2.41-2.35(m,1H),2.32-2.23(m,1H). LCMS [M+H]=356.3.
製造実施例55:化合物HJM-055の合成
Figure 2023502889000081
工程1-3:
N-tert-ブトキシカルボニル-1,2,5,6-テトラヒドロピリジン-4-ボロン酸ピナコールエステルを原料として、製造実施例50と同様の方法により、20(200mg)を白色の固体として調製した。
工程4:
保護下、化合物20(100mg,0.25mmol)およびシクロプロパンカルボン酸(43mg,0.50mmol)を、ジクロロメタン(4mL)に溶解させ、室温でHATU(141mg,0.37mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(160mg,1.24mmol)をゆっくりと加え、反応液を室温で2時間撹拌し、TLCで反応の完了をモニタリングし、反応液を減圧下で濃縮し、分取HPLCにより精製して、HJM-055(18mg,収率15.25%)を白色の固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.39(s,1H),8.41(t,J=5.2Hz,1H),7.48(s,1H),7.00-6.86(m,1H),6.69(dd,J=8.4, 4.0Hz,1H),4.64(d,J=4.8Hz,2H),4.54(t,J=8.8Hz,4H),4.40(d,J=12.0Hz,1H),3.29(t,J=8.8Hz,2H),3.16-3.05(m,1H),2.71-2.65(m,1H),2.07-1.94(m,2H),1.91-1.85(m,2H),1.75-1.68(m,1H),0.76-0.69(m,4H). LCMS [M+H]=437.2.
製造実施例56:化合物HJM-056の合成
Figure 2023502889000082
トリフルオロ酢酸を原料として、製造実施例55と同様の方法により、HJM-056(3.1mg,収率2.5%)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.39(s,1H),8.47(s,1H),7.50(s,1H),6.99-6.87(m,1H),6.69(dd,J=8.8, 4.0Hz,1H),4.64(d,J=4.8Hz,2H),4.53(t,J=8.8Hz,2H),4.44(d,J=13.2Hz,1H),3.98(d,J=13.2Hz,1H),3.46-3.42(m,1H),3.30-3.26(m,2H),3.23-3.16(m,1H),3.03(t,J=12.0Hz,1H),2.09-1.86(m,4H). LCMS [M+H]=465.2.
製造実施例57:化合物HJM-057の合成
Figure 2023502889000083
保護下、化合物20(100mg,0.25mmol)およびトリエチルアミン(0.11mL,0.81mmol)を、テトラヒドロフラン(5mL)に溶解させ、室温でトリフルオロエチルトリフルオロメタンスルホナート(0.08mL,0.54mmol)をゆっくりと加え、反応液を室温で16時間撹拌し、TLCで反応の完了をモニタリングし、反応液を減圧下で濃縮し、分取HPLCにより精製して、HJM-057(28mg,収率23.1%)を白色の固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.39(s,1H),8.45(s,1H),7.47(s,1H),6.97-6.88(m,1H),6.69(dd,J=8.8, 4.0Hz,1H),4.63(d,J=4.4Hz,2H),4.53(t,J=8.8Hz,2H),3.28(t,J=8.8Hz,2H),3.19(dd,J=20.4, 10.0Hz,2H),3.02(d,J=11.2Hz,2H),2.88-2.77(m,1H),2.50-2.42(m,2H),2.00-1.79(m,4H). LCMS [M+H]=451.2.
製造実施例58:化合物HJM-058の合成
Figure 2023502889000084
保護下、化合物20(100mg,0.25mmol)およびトリエチルアミン(125mg,1.24mmol)を、N,N-ジメチルホルムアミド(4mL)に溶解させ、室温で2-ヨードエタノール(0.08mL,0.54mmol)をゆっくりと加え、反応液を室温で16時間撹拌し、TLCで反応の完了をモニタリングし、反応液を減圧下で濃縮し、分取HPLCにより精製して、HJM-058(9mg,収率8.8%)を白色の固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.40(s,1H),8.47(s,1H),8.26(s,1H),7.45(s,1H),6.93(t,J=9.2Hz,1H),6.70-6.67(m,1H),4.64(s,2H),4.53(t,J=8.4Hz,2H),3.60(s,2H),3.28(t,J=8.4Hz,2H),3.21-3.15(m,2H),2.94-2.87(m,1H),2.69-2.65(m,2H),2.45(d,J=10.0Hz,2H),2.17-1.83(m,4H). LCMS [M+H]=413.3.
製造実施例59:化合物HJM-059の合成
Figure 2023502889000085
保護下、化合物20(100mg,0.25mmol)および(1-エトキシシクロプロピルオキシ)トリメチルシラン(0.27mL,1.36mmol)を、テトラヒドロフラン(10mL)に溶解させ、室温で氷酢酸(1mL)およびシアノ水素化ホウ素ナトリウム(85mg,1.36mmol)をゆっくりと加え、反応液を70℃で16時間撹拌し、TLCで反応の完了をモニタリングし、反応液を減圧下で濃縮し、分取HPLCにより精製して、HJM-059(3.1mg,収率2.8%)を黄色の固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.38(s,1H),8.39(t,J=4.8Hz,1H),7.44(s,1H),6.97-6.89(m,1H),6.69(dd,J=8.8,4.0Hz,1H),4.63(d,J=4.8Hz,2H),4.53(t,J=8.8Hz,2H),3.28(t,J=8.8Hz,2H),3.05(d,J=11.6Hz,2H),2.89-2.78(m,1H),2.35-2.23(m,2H),1.90-1.76(m,4H),1.68-1.62(m,1H),0.47-0.40(m,2H),0.34-0.28(m,2H). LCMS [M+H]=409.2.
製造実施例60:化合物HJM-060の合成
Figure 2023502889000086
保護下、化合物20(100mg,0.25mmol)およびオキセタノン(0.08mL,1.36mmol)を、ジクロロメタン(5mL)に溶解させ、室温でシアノ水素化ホウ素ナトリウム(85mg,1.36mmol)をゆっくりと加え、反応液を室温で16時間撹拌し、TLCで反応の完了をモニタリングし、反応液を減圧下で濃縮し、分取HPLCにより精製して、HJM-060(11mg,収率9.6%)を黄色の固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.39(s,1H),8.42(s,1H),7.47(s,1H),6.93(t,J=9.2Hz,1H),6.69(dd,J=8.8, 4.0Hz,1H),4.64(d,J=4.0Hz,2H),4.58-4.51(m,4H),4.45(t,J=6.0Hz,2H),3.44-3.40(m,1H),3.28(t,J=8.8Hz,2H),2.91-2.74(m,3H),1.99-1.78(m,6H). LCMS [M+H]=425.2.
製造実施例61:化合物HJM-061の合成
Figure 2023502889000087
工程1:
保護下、5-ブロモ-ウラシル(2.0g,10.5mmol)および3-メチルモルホリン(5.32g,52.5mmol)の溶液を135℃に加熱し、2時間撹拌し、TLCで反応の完了をモニタリングし、加熱を停止し、自然に室温まで冷却した後、減圧下で濃縮し、固体をジクロロメタンで2回洗浄した後、21(2.0g,収率90%)を白色の固体として得た。LCMS [M+H]=212.2。
工程2:
保護下、化合物21(2.0g,9.48mmol)を塩化ホスホリル(12mL)に溶解させ、反応液を110℃に加熱し、96時間撹拌し、TLCで反応の完了をモニタリングし、加熱を停止し、自然に室温まで冷却した後、減圧下で濃縮し、溶媒の大部分を除去した。残留物を飽和NaHCO溶液で弱塩基性に調整し、水相を酢酸エチル(2×50mL)で抽出し、有機相を合わせた後、飽和食塩水(2×20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EA=2:1)で精製して、22(800mg,収率34%)を白色の固体として得た。LCMS [M+H]=248.1。
工程3:
化合物22(200mg,0.81mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(209mg,1.62mmol)を、エタノール(3mL)に溶解させ、室温で85%のヒドラジン水和物(58mg,0.98mmol)をゆっくりと加え、室温で16時間撹拌し、TLCで反応の完了をモニタリングし、減圧下で濃縮し、逆相シリカゲルカラムクロマトグラフィー(CHCN/HO=30/70)で精製して、23(100mg,収率50%)を白色の固体として得た。LCMS [M+H]=244.1。
工程4:
保護下、化合物23(100mg,0.41mmol)を9mLのオルトギ酸トリエチルの溶液に溶解させ、150℃に加熱し、4時間撹拌し、TLCで反応の完了をモニタリングし、加熱を停止し、自然に室温まで冷却し、減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE:EA=5:4)で精製して、24(100mg,収率96%)を白色の固体として得た。LCMS [M+H]=254.1。
工程5:
保護下、5-フルオロ-2,3-ジヒドロベンゾフラン-4-メチルアミンInt.1-4塩酸塩(120mg,0.59mmol)およびトリエチルアミン(79mg,0.78mmol)を、ジメチルスルホキシド(3mL)に溶解させ、化合物24(100mg,0.39mmol)を加え、反応液を室温で4時間撹拌し、TLCで反応の完了をモニタリングし、加熱を停止し、自然に室温まで冷却し、水および酢酸エチルを添加し、分液させ、水相を酢酸エチル(3×5mL)で抽出し、有機相を合わせた後、水、飽和食塩水で順次に洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、分取HPLCにより精製して、HJM-061(50mg,収率33.0%)を白色の固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.39(s,1H),8.13(t,J=4.8Hz,1H),7.126(s,1H),6.94(t,J=8.8Hz,1H),6.67-6.68(m,1H),4.61(d,J=4.8Hz,2H),4.54(t,J=8.8Hz,2H),4.31-4.27(m,1H),3.84-3.79(m,2H),3.71-3.65(m,1H),3.52-3.48(m,1H),3.31(d, J=4.4Hz,2H),3.17-3.06(m,2H),0.85(d,J=6.4Hz,3H). LCMS [M+H]=385.2.
製造実施例62:化合物HJM-062の合成
Figure 2023502889000088
3,3-ジフルオロピロリジンを原料として、製造実施例61と同様の方法により、HJM-062(100mg,収率46.0%)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.39(s,1H),8.00(t,J=5.2Hz,1H),6.92(t,J=9.2Hz,2H),6.70-6.67(m,1H),4.59(d,J=4.8Hz,2H),4.53(t,J=8.4Hz,2H),3.86(t,J=13.2Hz,2H),3.64(t,J=7.2Hz,2H),3.27(t,J=8.8Hz,2H),2.54(d, J=7.2Hz,2H). LCMS [M+H]=391.1.
製造実施例63:化合物HJM-063の合成
Figure 2023502889000089
3-メトキシピロリジンを原料として、製造実施例61と同様の方法により、HJM-063(10mg,収率4.0%)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.36(s,1H),7.79(t,J=5.2Hz,1H),6.92(t,J=8.8Hz,1H),6.77(s,1H),6.70-6.67(m,1H),4.58-4.50(m,4H),4.08-4.05(m,1H),3.64-3.60(m,1H),3.54-3.43(m,3H),3.29-3.25(m,5H),2.11-2.07(m,1H),1.99-1.97(m,1H). LCMS [M+H]=385.1.
製造実施例64:化合物HJM-064の合成
Figure 2023502889000090
工程1:
4-ピペリドンエチレンケタールを原料として、製造実施例22と同様の方法により、化合物25(200mg)を白色の固体として調製した。LCMS: [M+H]=427.1。
工程2:
化合物25(100mg,0.23mmol)をテトラヒドロフラン(2mL)に溶解し、2MのHCl水溶液(0.5mL)を添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌し、濃縮して粗製品を得た。粗製品を分取HPLCにより精製し、化合物HJM-064(20mg,収率22.3%)を白色の固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.41(s,1H),8.11(t,J=5.2Hz,1H),7.18(s,1H),6.93(t,J=9.6Hz,1H),6.69(dd,J=8.4, 3.6Hz,1H),4.61(d,J=4.8Hz,2H),4.54(t,J=8.8Hz,2H),3.65(t,J=6.0Hz,4H),3.29(t,J=8.8Hz,2H),2.55-2.48(m,4H). LCMS [M+H]=383.3.
製造実施例65:化合物HJM-065の合成
Figure 2023502889000091
工程1:
5-アミノ-2,4-ジクロロピリミジン24(944mg,5.75mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(2.96g,23mmol)をジクロロメタン(25mL)に溶解し、メタンスルホニルクロリド(2.62g,23mmol)を滴下し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮し、粗製品を得た。粗製品をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル、酢酸エチル0-20%)で精製して、化合物35(455mg,収率24.8%)を白色の固体として得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 8.54(s,1H),3.51(s,6H). LCMS [M+H]=320.1.
工程2:
化合物35 (455mg,1.42mmol)をアセトニトリル(30mL)に溶解し、炭酸カリウム(1.95g,14.2mmol)を加え、反応混合物を室温で一晩撹拌した。濾過し、濾液を濃縮し、粗製品である化合物36(310mg,収率91%)を白色の固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 8.35(s,1H),2.67(s,3H). LCMS [M-H]=239.9.
工程3:
化合物36(260mg,1.07mmol)をエタノール(5mL)に溶解し、ヒドラジン水和物(76mg,1.29mmol)を加え、室温で2時間撹拌し、濃縮して粗製品を得た。粗製品をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール、メタノール0-10%)で精製して、化合物37 (190mg,収率75%)を褐色の油状物として得た。LCMS [M+H]=238.1.
工程4:
化合物37(190mg,0.86mmol)をオルトギ酸トリエチル(8mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(1mL)を加え、反応混合物を120℃で2時間撹拌した。冷却した後、反応混合物を濃縮し、粗製品を得た。粗製品を分取TLCにより精製し、化合物38(12mg,収率5.6%)を白色の固体として得た。LCMS [M+H]=248.1.
工程5:
化合物38(12mg,0.048mmol)、(5-フルオロ-2,3-ジヒドロベンゾフラン-4-イル)メチルアミンInt.1-4塩酸塩(12mg,0.057mmol)及びトリエチルアミン(10mg,0.096mmol)をジメチルスルホキシド(3mL)に溶解し、室温で1時間撹拌した。反応液を分取HPLCにより精製し、化合物HJM-065 (2mg,収率11.1%)を白色の固体として得た。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.28(s,1H),7.72(s,1H),6.85(t,J=9.5Hz,1H),6.65(dd,J=8.6, 3.8Hz,1H),4.77(s,2H),4.58(t,J=8.7Hz,2H),3.36(t,J=8.7Hz,1H),3.09(s,1H). LCMS [M+H]=379.2。
製造実施例66:化合物HJM-066の合成
Figure 2023502889000092
工程1:
化合物2,4-ジヒドロキシ-5-ブロモピリミジン39(5g,26.2mmol)をアニリン(50mL,547.6mmol)に加え、135℃で加熱し、一晩撹拌した。反応混合物を冷却し、濾過し、固体を得た。固体を1NのHClで洗浄し、真空で乾燥させた後、化合物40(2g,収率37.6%)を白色の固体として得た。LCMS [M+H]=204.2.
工程2:
化合物40(1.0g,4.92mmol)をPOCl(10mL)に加え、100℃で加熱し、一晩撹拌した。冷却した後、濃縮し、粗製品を得た。粗製品をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル、酢酸エチル0-50%)で精製して、化合物41(500mg,収率42.3%)を黄色の固体として得た。LCMS [M+H]=240.1.
工程3:
化合物41(200mg,0.83mmol)をエタノール(5mL)に溶解し、85%のヒドラジン水和物(51.8mg,0.88mmol)を加え、室温で6時間を撹拌し、濃縮し、粗製品を得た。粗製品を逆相カラムクロマトグラフィー(アセトニトリル:水=20:80)により精製して、化合物42(150mg,収率76.4%)を白色の固体として得た。LCMS [M+H]=236.2.
工程4:
化合物42(100mg,0.42mmol)をオルトギ酸トリエチル(2mL)に加え、120℃で加熱し、3時間撹拌した。冷却し、濃縮し、粗製品を得た。粗製品を分取TLCにより精製し、化合物43(70mg,収率67.1%)を白色の固体として得た。LCMS [M+H]=246.3.
工程5:
化合物43(70mg,0.28mmol)、Int.1-4塩酸塩(87mg,0.43mmol)およびトリエチルアミン(62mg,0.6mmol)をジメチルスルホキシド(2mL)に溶解し、室温で4時間撹拌した。反応混合物を分取HPLCにより精製し、化合物HJM-066(9mg,収率8.4%)を白色の固体として得た。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.27(s,1H),7.65(s,1H),7.23-7.14(m,2H),6.96-6.88(m,2H),6.90-6.76(m,2H),6.64(dd,J=8.7,3.9Hz,1H),4.74(s,2H),4.57(t,J=8.7Hz,2H),3.35(t,J=8.7Hz,2H). LCMS [M+H]=377.1.
製造実施例67:化合物HJM-067の合成
Figure 2023502889000093
工程1:
化合物2,4-ジベンジルオキシ-5-ブロモピリミジン44(6.0g,16.16mmol)、ピロリドン(1.5g,17.78mmol)を、N,N-ジメチルホルムアミド(100mL)に溶解し、炭酸セシウム(10.5g,32.32mmol),(1R,2R)-N1,N2-ジメチルシクロヘキシル-1,2-ジアミン(690mg,4.84mmol)およびヨウ化第一銅(4.0g,21.01mmol)を順次に加え、反応混合物を窒素ガス、85℃で2時間加熱した。反応混合物を冷却した後、濃縮し、残留物を得た。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル、酢酸エチル0-30%)で精製して、化合物45(3.0g,収率49.4%)を白色の固体として得た。LCMS [M+H]=376.3.
工程2:
化合物45(3.0g,8.0mmol)をメタノール(50mL)に溶解し、窒素ガス保護下、5%のPd/C(500mg)を加え、水素ガスで3回置き換え、水素バルーン下、室温で16時間撹拌した。反応混合物を濾過し、フィルターケーキをメタノールで3回洗浄し、濾液を濃縮して化合物46(1.2g,収率76.9%)を黄色の固体として得た。LCMS [M+H]=196.2.
工程3:
化合物46(1.2g,6.24mmol)をPOCl(10mL)に加え、100℃で一晩加熱した。冷却した後、濃縮し、粗製品を得た。粗製品をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル、酢酸エチル0-30%)で精製して、化合物47(700mg,収率48.3%)を黄色の固体として得た。LCMS [M+H]=232.1.
工程4:
化合物47(700mg,3.02mmol)および85%のヒドラジン水和物(213mg,3.62mmol)をエタノール(5mL)に加え、室温で2時間撹拌した。濃縮して粗製品を得た。化合物48(400mg,収率58.2%)を黄色の固体として得た。LCMS [M+H]=228.1.
工程5:
化合物48(400mg,1.76mmol)をオルトギ酸トリエチル(10mL)に加え、120℃で加熱し、撹拌し、2時間還流させた。反応混合物を冷却し、濃縮し、粗製品を得た。粗製品を分取HPLCにより精製し、化合物49(40mg,収率9.6%)を黄色の固体として得た。LCMS [M+H]=238.1.
工程6:
化合物49(40mg,0.17mmol)、Int.1-4塩酸塩(34mg,0.17mmol)およびトリエチルアミン(51mg,0.51mmol)をジメチルスルホキシド(3mL)に溶解し、室温で2時間撹拌した。反応混合物を分取HPLCにより精製し、化合物HJM-067(25mg,収率40.0%)を白色の固体として得た。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.32(s,1H),7.87(s,1H),6.86(t,J=9.4Hz,1H),6.65(dd,J=8.7, 3.9Hz,1H),4.80(s,2H),4.58(t,J=8.7Hz,2H),3.94(t,J=7.1Hz,2H),3.37(t,J=8.7Hz,2H),2.62(t,J=8.1Hz,2H),2.30 (p, J=7.6Hz,2H). LCMS [M+H]=369.4.
製造実施例68:化合物HJM-068の合成
Figure 2023502889000094
工程1:
5-アミノ-2,4-ジクロロピリミジン24(1.64g,10mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(5mL,30mmol)をテトラヒドロフラン(25mL)に溶解し、0℃で5-ブロモバレリルクロリド(2.4mL,18mmol)を滴下し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮した後、粗製品を得た。粗製品をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル、酢酸エチル0-50%)で精製して、化合物50(290mg,収率8.9%)を白色の固体として得た。LCMS [M+H]=324.2.
工程2:
化合物50(290mg,0.88mmol)を無水テトラヒドロフラン(12mL)に溶解し、0℃で水素化ナトリウム(75mg,1.87mmol,純度60%)を加えた後、反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応物を0℃に冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、酢酸エチル(25mL)で抽出し、有機相を合わせ、有機相を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、回転蒸発して乾固させ、粗製品を得た。粗製品をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル、酢酸エチル30-70%)で精製して、化合物51(135mg,収率62%)を白色の固体として得た。LCMS [M+H]=246.2.
工程3:
85%のヒドラジン水和物(47mg,0.82mmol)をテトラヒドロフラン(2.5mL)とエタノール(0.5mL)との混合液に溶解し、0℃で化合物51(135mg,0.55mmol)を加え、0℃で1時間撹拌した。反応を停止し、酢酸エチルおよび水で抽出し、分液させ、有機相を合わせた。有機相を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して粗製品である化合物52(60mg,収率45%)を白色の固体として得た。そのまま次の工程の反応に供した。
工程4:
化合物52(60mg,0.25mmol)をオルトギ酸トリエチル(2.5mL)に懸濁し、触媒量のトリフルオロ酢酸(12uL)を加え、80℃に加熱し、1.5時間撹拌した。冷却し、濃縮し、残留物を得た。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/メタノール、メタノール0~5%)で精製して、化合物53(30mg,収率48%)をオフホワイトの固体として得た。LCMS [M+H]=252.2.
工程5:
化合物53(30mg,0.12mmol)、Int.1-4塩酸塩(30mg,0.15mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.064mL,0.38mmol)を、アセトニトリル(4mL)に溶解し、室温で16時間撹拌した。反応混合物を分取HPLCにより精製し、化合物HJM-068(17mg,収率37%)を白色の固体として得た。
H NMR(500 MHz, DMSO-d) δ 9.91(s,1H),9.61(s,1H),7.97(s,1H),6.93(t,J=9.4Hz,1H),6.69(dd,J=9.4, 3.7Hz,1H),4.69(s,2H),4.54(t,J=8.6Hz,2H),3.62(t,J=5.5Hz,2H),3.35(t,J=8.7Hz,2H),2.44(t,J=6.2Hz,2H),1.96-1.83(m,4H). LCMS [M+H]=383.3.
製造実施例69:化合物HJM-069の合成
Figure 2023502889000095
工程1:
5-アミノ-2,4-ジクロロピリミジン24(300mg,1.83mmol)および塩化アセチル(287mg,3.66mmol)を、テトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、反応混合物を70℃で4時間加熱した。冷却し、水で希釈し、酢酸エチル(2×30mL)で2回抽出し、有機相を合わせた。有機相を飽和食塩水で1回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し、粗製品である化合物54(220mg,収率58.4%)を黄色の油状物として得た。LCMS [M+H]=206.0.
工程2:
化合物54(220mg,1.07mmol)をエタノール(2mL)に溶解し、室温で85%のヒドラジン水和物(188.2mg,3.20mmol)のエタノール溶液(2mL)を加え、室温で1時間反応させた。水で反応液を希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、有機相を合わせた。有機相を飽和食塩水で1回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し、粗製品である化合物55(160mg,収率74.2%)を黄色の油状物として得た。LCMS [M+H]=202.1.
工程3:
化合物55(160mg,0.79mmol)をオルトギ酸トリエチル(5mL)に加え、反応混合物を120℃で2時間加熱した。冷却し、反応混合物を濃縮し、粗製品である化合物56を得た。そのまま次の工程に供した。
工程4:
上記の化合物56、Int.1-4(132mg,0.79mmol)およびトリエチルアミン(240mg,2.38mmol)を、ジメチルスルホキシド(3mL)に溶解し、室温で1時間撹拌した。水で反応液を希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、有機相を合わせた。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し、粗製品を得た。粗製品をメタノールでスラリー化し、得られた固体濾過し、乾燥させ、化合物HJM-069(40mg,2工程収率14.8%)を白色の固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.91(s,1H),9.41(s,1H),8.39(t,J=4.9Hz,1H),8.06(s,1H),6.97-6.91(m,1H),6.70(dd,J=8.7, 3.9Hz,1H),4.65(d,J=5.0Hz,2H),4.54(t,J=8.7Hz,2H),3.28(t,J=8.7Hz,2H),2.11(s,3H). LCMS [M+H]=343.2.
製造実施例70:化合物HJM-070の合成
Figure 2023502889000096
塩化プロピオニルを原料として、製造実施例69と同様の方法により、HJM-070(78mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.82(s,1H),9.41(s,1H),8.38(t,J=5.2Hz,1H),8.08(s,1H),6.94(t,J=9.5Hz,1H),6.70(dd,J=8.6, 3.9Hz,1H),4.65(d,J=4.9Hz,2H),4.54(t,J=8.7Hz,2H),3.28(t,J=8.7Hz,2H),2.43(q, J=7.6Hz,2H),1.08(t,J=7.5Hz,3H). LCMS [M+H]=357.2.
製造実施例71:化合物HJM-071の合成
Figure 2023502889000097
工程1:
5-アミノ-2,4-ジクロロピリミジン24(600mg,3.66mmol)、イソ酪酸(322mg,3.66mmol)を、テトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、塩化ホスホリル(0.3mL)を滴下し、反応混合物を80℃で2時間加熱した。冷却し、反応混合物を濃縮し、粗製品を得た。粗製品をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル、酢酸エチル0-20%)で精製して、化合物57(500mg,収率58.4%)を黄色の固体として得た。LCMS [M+H]=234.0.
以降の工程において、製造実施例69と同様の方法により、HJM-071(60mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.26(s,1H),8.04(s,1H),6.89-6.80(m,1H),6.64(dd,J=8.6, 3.9Hz,1H),4.76(s,2H),4.57(t,J=8.7Hz,2H),3.35(t,J=8.7Hz,2H),2.76(p, J=6.9Hz,1H),1.26(d,J=6.8Hz,6H). LCMS [M+H]=371.2.
製造実施例72:化合物HJM-072の合成
Figure 2023502889000098
2-フルオロプロピオン酸を原料として、製造実施例71と同様の方法により、HJM-072(31mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.28(s,1H),7.99(s,1H),6.85(t,J=9.4Hz,1H),6.64(dd,J=8.7, 3.9Hz,1H),5.25(dq,J=48.8,6.8Hz,1H),4.77(s,2H),4.57(t,J=8.7Hz,2H),3.36(t,J=8.8Hz,2H),1.67(dd,J=24.3,6.8Hz,3H). LCMS [M+H]=375.1.
製造実施例73:化合物HJM-073の合成
Figure 2023502889000099
2-シクロプロピル酢酸を原料として、製造実施例45と同様の方法により、HJM-073(9mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.30(s,1H),7.76(s,1H),6.89-6.83(m,1H),6.65(dd,J=8.7,3.9Hz,1H),4.79(d,J=6.8Hz,2H),4.58(t,J=8.7Hz,2H),3.38(t,J=8.6Hz,2H),3.29(s,3H),2.27-2.15(m,1H),2.07-1.97(m,1H),0.99-0.90(m,1H),0.46-0.36(m,2H),-0.03(d,J=5.0Hz,2H). LCMS [M+H]=397.5.
製造実施例74:化合物HJM-074の合成
Figure 2023502889000100
シアノ酢酸を原料として、製造実施例71と同様の方法により、HJM-074(31mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 10.43(s,1H),9.44(s,1H),8.52(t,J=5.1Hz,1H),8.12(s,1H),6.94(dd,J=10.3,8.7Hz,1H),6.70(dd,J=8.7, 3.9Hz,1H),4.66(d,J=4.5Hz,2H),4.54(t,J=8.7Hz,2H),4.03(s,2H),3.29(t,J=8.7Hz,2H). LCMS [M+H]=368.0.
製造実施例75:化合物HJM-075の合成
Figure 2023502889000101
工程1:
5-アミノ-2,4-ジクロロピリミジン24(800mg,4.88mmol)、2-ベンジルオキシ酢酸(890mg,5.36mmol)を、テトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、塩化ホスホリル(0.2mL)を滴下し、窒素ガス下、反応混合物を70℃で16時間加熱した。冷却し、反応混合物を濃縮し、粗製品を得た。粗製品をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル、酢酸エチル0-20%)で精製して、化合物58(820mg,収率49%)を白色の固体として得た。LCMS [M+H]=312.1.
工程2:
化合物58(800mg,2.56mmol)をエタノール(15mL)に溶解し、85%のヒドラジン水和物(181.2mg,3.08mmol)を加え、室温で1時間反応させた。反応混合物を濃縮し、粗製品である化合物59を得た。そのまま次の工程に供した。LCMS [M+H]=308.1.
工程3:
上記の化合物59をオルトギ酸トリエチル(10mL)に加え、2滴のトリフルオロ酢酸をを滴下し、反応混合物を120℃で1時間加熱した。冷却し、反応混合物を濃縮し、粗製品を得た。粗製品をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル、酢酸エチル0-100%)で精製して、化合物60(250mg,2工程収率31%)を黄色の油状物として得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 10.25(s,1H),9.59(s,1H),8.61(s,1H),7.45-7.30(m,5H),4.66(s,2H),4.33(s,2H). LCMS [M+H]=318.1.
工程4:
化合物60(250mg,0.79mmol)、Int.1-4塩酸塩(174mg,0.87mmol)およびトリエチルアミン(96mg,0.95mmol)を、ジメチルスルホキシド(10mL)に溶解し、室温で2時間撹拌した。水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、有機相を合わせた。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し、粗製品を得た。粗製品をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール、メタノール0-5%)で精製して、化合物61(301mg,収率85%)を白色の固体として得た。LCMS [M+H]=449.3.
工程5:
化合物61(100mg,0.22mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(6mL)に溶解し、窒素ガス下、10%のPd/C(30mg)を加え、水素ガスで3回置き換え、常圧、室温で16時間水素化した。反応混合物を濾過し、フィルターケーキをメタノールで2回洗浄し、濾液を合わせ、濾液を濃縮した後、分取HPLCにより精製して、化合物HJM-075(33mg,収率41%)を白色の固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.43(s,1H),9.34(s,1H),8.45(t,J=5.0Hz,1H),8.21(s,1H),6.98-6.91(m,1H),6.70(dd,J=8.7,3.9Hz,1H),6.03(t,J=5.7Hz,1H),4.65(d,J=5.0Hz,2H),4.54(t,J=8.7Hz,2H),4.06(d,J=5.7Hz,2H),3.28(t,J=8.8Hz,2H). LCMS [M+H]=359.4.
製造実施例76:化合物HJM-076の合成
Figure 2023502889000102
工程1:
5-アミノ-2,4-ジクロロピリミジン24(20.1g,0.12mol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(28.3g,0.22mol)を、テトラヒドロフラン(450mL)に溶解し、0℃でシクロプロパンカルボニルクロリド(17.9g,0.17mol)を滴下した後、室温で6時間を撹拌し、反応液を飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、酢酸エチル(300mL)で抽出した。有機相を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し、残留物を得た。残留物をメチルtert-ブチルエーテルでスラリー化し、濾過し、フィルターケーキをで乾燥させ、化合物62(21g,収率74%)を白色の固体として得た。LCMS [M+H]=232.0.
工程2:
化合物62(2.55g,12.3mmol)を無水テトラヒドロフラン(35mL)に溶解させ、0℃で水素化ナトリウム(575mg,1.42mmol,純度60%)を数回分けて加え、0~5℃で撹拌しながら1時間反応させた。重水素化ヨードメタン(4.4g,30.3mmol)を滴下し、室温で3時間撹拌した。反応物を0℃に冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機相を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し、粗製品を得た。粗製品をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル、酢酸エチル20%~50%)で精製して、化合物63(2.6g,収率85%)を無色の油状物として得た。LCMS [M+H]=249.0.
工程3:
化合物63(2.6g,10.5mmol)を、テトラヒドロフラン(12mL)とジオキサン(3mL)との混合液に溶解させ、0℃で85%のヒドラジン水和物(1.05mL,21.0mmol)を加え、室温で1.5時間撹拌した。反応物に酢酸エチルと水を添加し、抽出して分液させ、有機相を得た。有機相を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し、粗製品である化合物64(2.2g,粗収率89%)を白色の固体として得た。そのまま次の反応に供した。
工程4:
化合物64(2.2g,8.98mmol)をオルトギ酸トリエチル(12mL)に懸濁し、触媒量のトリフルオロ酢酸(90uL)を加え、85℃に加熱し、45分間撹拌した。冷却し、反応混合物を濃縮し、粗製品を得た。粗製品をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/メタノール、メタノール0~5%)で精製して、化合物65(750mg,収率32%)を黄色の油状物として得た。LCMS [M+H]=255.1.
工程5:
化合物65(370mg,1.45mmol)、Int.1-4塩酸塩(320mg,1.57mmol)を、アセトニトリル(8mL)に溶解し、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.58mL,3.5mmol)を加え、室温で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮し、粗製品を得た。粗製品を分取HPLCにより精製し、化合物HJM-076(64mg,収率11.5%)を白色の固体として得た。
H NMR(500 MHz, DMSO-d) δ 9.57(s,1H),8.93(t,J=5.0Hz,1H),7.74(s,1H),6.94(t,J=9.4Hz,1H),6.70(dd,J=8.6, 3.8Hz,1H),4.67(s,2H),4.54(t,J=8.7Hz,2H),3.33(t,J=8.8Hz,2H),1.60-1.44(m,1H),0.88-0.41(m,4H). LCMS [M+H]=386.5.
製造実施例77:化合物HJM-077の合成
Figure 2023502889000103
工程1:
化合物4-ブロモ-5-フルオロベンゾフランInt.2-1(60g,279mmol)をN,N-ジメチルアセトアミド(600mL)に溶解し、窒素雰囲気下で、シアン化亜鉛(130.6g,1.116mol)およびPd(PPh(32.23g,27.9mmol)を加え、110℃で加熱し、12時間撹拌した。室温に冷却し、酢酸エチル(500mL)で希釈し、飽和食塩水(5×400mL)で5回洗浄し、有機相を合わせた。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し、粗製品を得た。得られた粗製品をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル(V/V)=100:0-50:1)で精製して、化合物4-シアノ-5-フルオロベンゾフランInt.2-2(12g,収率26.7%)を白色の固体として得た。
工程2:
化合物4-シアノ-5-フルオロベンゾフランInt.2-2(12g,74.5mmol)をジメチルスルホキシド(150mL)に溶解し、炭酸カリウム(10.28g,74.5mmol)を加え、過酸化水素(30%,42.2g,372.7mmol)を滴下し、窒素雰囲気下で、室温で1時間撹拌した。反応混合物を氷水に注ぎ、20分間撹拌し、濾過し、固体で乾燥させ、化合物5-フルオロベンゾフラン-4-ホルムアミド Int.2-3(11g,収率81.5%)を白色の固体として得た。LCMS [M+H]=180.1.
工程3:
窒素ガス保護下、湿パラジウム/炭素(10%のPd/C,6g)を、5-フルオロベンゾフラン-4-ホルムアミドInt.2-3(6.4g,35.7mmol)のメタノール(60mL)とテトラヒドロフラン(20mL)との混合溶液に加え、水素ガスで3回置き換え、水素ガス(50psi)下、40℃で8時間撹拌した。LCMSで反応の完了をモニタリングし、反応混合物を珪藻土で濾過し、フィルターケーキをメタノール(10mL)で3回洗浄し、濾液を合わせ、濾液を減圧下で濃縮して、化合物5-フルオロ-2,3-ジヒドロベンゾフラン-4-ホルムアミドInt.2-4(6.36g,収率99.4%)を得た。LCMS [M+H]=182.1.
工程4:
0℃、窒素ガス保護下で、5-フルオロ-2,3-ジヒドロベンゾフラン-4-ホルムアミドInt.2-4(5.0g,27.6mmol)の無水テトラヒドロフラン溶液(50mL)を重水素化水素化リチウムアルミニウム(2.1g,55.2mmol)の無水テトラヒドロフラン溶液(50mL)に滴下した後、100℃で1時間撹拌した。LCMSで反応の完了をモニタリングし、0℃で反応混合物に水(2.1mL)を滴下し、反応液をクエンチし、10分間撹拌した後、反応混合物に15%の水酸化ナトリウム溶液(2.1mL)を滴下し、10分間撹拌し、その後、反応混合物に水(6.3mL)を滴下し、10分間撹拌した。反応混合物を珪藻土で濾過し、フィルターケーキをジクロロメタン(50mL)で3回洗浄し、濾液を合わせ、濾液を減圧下で濃縮して粗製品を得た。粗製品を逆相中圧カラムにより精製して、化合物(5-フルオロ-2,3-ジヒドロベンゾフラン-4-イル)ジデューテロメチルアミンInt.2(2.5g,収率53.5%)を褐色の油状物として得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 6.82-6.76(m,1H),6.59(dd,J=8.6, 3.9Hz,1H),4.59(t,J=8.7Hz,2H),3.23(t,J=8.7Hz,2H). LCMS [M+H]=170.1.
工程5:
化合物N-(2,4-ジクロロピリミジン-5-イル)-N-メチルシクロプロピルアミド(合成手順については製造実施例45を参照、80mg,0.32mmol)およびInt.2(60mg,0.35mmol)を、アセトニトリル(4mL)に溶解し、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(80mg,0.62mmol)を加え、室温で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮し、粗製品を得た。粗製品を分取HPLCにより精製し、化合物HJM-077(32mg,収率26%)を白色の固体として得た。
H NMR(500 MHz, DMSO-d) δ 9.51(s,1H),8.82(s,1H),7.75(s,1H),6.95(dd,J=10.2, 8.7Hz,1H),6.71(dd,J=8.6, 3.8Hz,1H),4.55(t,J=8.7Hz,2H),3.32(t,J=8.8Hz,2H),3.17(s,3H),1.58-1.47(m,1H),0.87-0.42(m,4H). LCMS [M+H]=385.6.
製造実施例78:化合物HJM-078の合成
Figure 2023502889000104
化合物63(80mg,0.32mmol)およびInt.2(58mg,0.34mmol)をアセトニトリル(4mL)に溶解し、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(80mg,0.62mmol)を加え、室温で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮し、粗製品を得た。粗製品を分取HPLCにより精製し、化合物HJM-078(18mg,収率15%)を白色の固体として得た。
H NMR(500MHz,DMSO-d) δ 9.75(s,1H),9.27(s,1H),7.85(s,1H),6.96-6.91(m,1H),6.70(dd,J=8.6, 3.9Hz,1H),4.54(t,J=8.7Hz,2H),3.34(t,J=8.7Hz,2H),1.60-1.50(m,1H),0.88-0.43(m,4H). LCMS [M+H]=388.6.
製造実施例79:化合物HJM-079の合成
Figure 2023502889000105
ヨードメタンの代わりにヨードエタンを用いて、製造実施例45と同様の方法により、HJM-079(4mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.32(s,1H),7.75(s,1H),6.86(dd,J=10.2, 8.7Hz,1H),6.65(dd,J=8.7, 3.9Hz,1H),4.79(s,2H),4.59(t,J=8.7Hz,2H),4.14-4.03(m,1H),3.54-3.44(m,1H),3.39(t,J=8.7Hz,2H),1.56-1.48(m,1H),1.15(t,J=7.1Hz,3H),1.03-0.82(m,2H),0.77-0.54(m,2H). LCMS [M+H]=397.1.
製造実施例80:化合物HJM-080の合成
Figure 2023502889000106
工程1-4:
ヨードメタンの代わりに臭化アリルを用いて、製造実施例45と同様の方法により、化合物66(60mg)を得た。LCMS [M+H]=409.1.
工程5:
化合物66(60mg,0.14mmol)を酢酸エチル(3mL)に溶解し、窒素ガス下、10%のPd/C(10mg)を加え、水素ガスで3回置き換え、常圧、室温で16時間水素化した。反応混合物を濾過し、フィルターケーキをメタノールで2回洗浄し、濾液を合わせ、濾液を濃縮した後、分取HPLCにより精製して、化合物HJM-080(15mg,収率26%)を白色の固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.45(s,1H),8.73(s,1H),7.67(s,1H),6.96(dd,J=10.2, 8.6Hz,1H),6.72(dd,J=8.6, 3.8Hz,1H),4.67(s,2H),4.56(t,J=8.7Hz,2H),3.81(brs,1H),3.38(brs,1H),3.33(t,J=8.6Hz,2H),1.50-1.38(m,3H),0.80(t,J=7.4Hz,3H),0.80-0.68(m,2H),0.66-0.42(m,2H). LCMS [M+H]=411.2.
製造実施例81:化合物HJM-081の合成
Figure 2023502889000107
工程1-4:
ベンジルオキシカルボニルグリシンを原料として、製造実施例71と同様の方法により、化合物67(700mg)を得た。LCMS [M+H]=492.2.
工程5:
化合物67(700mg,1.425mmol)をメタノール(20mL)に溶解し、窒素ガス下で10%のPd/C(100mg)を加え、水素ガスで3回置き換え、常圧、室温で16時間水素化した。反応混合物を濾過し、フィルターケーキをメタノールで2回洗浄し、濾液を合わせ、濾液を濃縮し、化合物68(400mg,収率78.6%)を得た。LCMS [M+H]=358.1.
工程6:
化合物68(100mg,0.28mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(3mL)に溶解し、37%のホルムアルデヒド水溶液(1mL)を加え、1滴の酢酸を滴下し、0℃で10分間撹拌し、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(53mg,0.84mmol)を加え、反応混合物を0℃で2時間撹拌した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム溶液でクエンチし、酢酸エチルで2回抽出し、有機相を合わせた。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し、粗製品を得た。粗製品を分取HPLCにより精製し、化合物HJM-081(22mg,収率20.4%)を白色の固体として得た。.
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 10.73(s,1H),9.45(s,1H),8.57(t,J=5.1Hz,1H),8.11(s,1H),7.01-6.90(m,1H),6.71(dd,J=8.7, 3.9Hz,1H),4.66(d,J=4.9Hz,2H),4.54(t,J=8.7Hz,2H),4.23(s,2H),3.29(t,J=8.7Hz,2H),2.88(s,6H). LCMS [M+H]=386.2.
製造実施例82:化合物HJM-082の合成
Figure 2023502889000108
工程1-5:
ベンジルオキシカルボニルグリシンを原料として、製造実施例81における化合物68と同様の方法により、化合物69(80mg)を黄色の固体として得た。LCMS [M+H]=372.1.
工程6:
化合物69(40mg,0.11mmol)をメタノール(2mL)に溶解し、37%のホルムアルデヒド水溶液(0.5mL)を加え、1滴の酢酸を滴下し、窒素ガス下で10%のPd/C(10mg)を加え、水素ガスで3回置き換え、室温、常圧下で2時間水素化した。濾過し、フィルターケーキをメタノールで2回洗浄し、濾液を合わせ、濾液を濃縮し、粗製品を得た。粗製品を分取HPLCにより精製し、化合物HJM-082(2mg,収率4.6%)を白色の固体として得た。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.28(s,1H),7.96(s,1H),6.84(t,J=9.4Hz,1H),6.64(dd,J=8.6, 3.9Hz,1H),4.76(s,2H),4.57(t,J=8.7Hz,2H),3.39-3.32(m,4H),2.95(t,J=6.5Hz,2H),2.83(s,6H). LCMS [M+H]=400.1.
製造実施例83:化合物HJM-083の合成
Figure 2023502889000109
2-メトキシ酢酸を原料として、製造実施例71と同様の方法により、HJM-083(13mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.43(s,1H),8.49(t,J=4.9Hz,1H),8.07(s,1H),6.94(t,J=9.5Hz,1H),6.70(dd,J=8.7, 3.8Hz,1H),4.65(d,J=4.9Hz,2H),4.54(t,J=8.7Hz,2H),4.08(s,2H),3.42(s,3H),3.29(t,J=8.7Hz,3H). LCMS [M+H]=373.3.
製造実施例84:化合物HJM-084の合成
Figure 2023502889000110
2-(2-メトキシエトキシ)酢酸を原料として、製造実施例71と同様の方法により、HJM-084(75mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.44(s,1H),8.52(t,J=5.2Hz,1H),8.13(s,1H),6.94(dd,J=10.3, 8.7Hz,1H),6.70(dd,J=8.7, 3.8Hz,1H),4.65(d,J=4.6Hz,2H),4.54(t,J=8.7Hz,2H),4.16(s,2H),3.75-3.67(m,2H),3.57-3.50(m,2H),3.29(t,J=8.8Hz,2H),3.28(s,3H). LCMS [M+H]=417.3.
製造実施例85:化合物HJM-085の合成
Figure 2023502889000111
工程1-5:
N-ベンジルオキシカルボニル-N-メチルグリシンを原料として、製造実施例81における化合物68と同様の方法により、化合物70(240mg)を白色の固体として得た。LCMS [M+H]=372.0.
工程6:
化合物70(120mg,0.323mmol)、1-ブロモ-2-メトキシエタン(67mg,0.484mmol)およびトリエチルアミン(65mg,0.646mmol)を、N,N-ジメチルホルムアミド(3mL)に溶解し、反応混合物を80℃で加熱しながら、4時間撹拌した。反応混合物を冷却し、濾過し、濾液を分取HPLCにより精製し、化合物HJM-085(85mg,収率61.5%)を白色の固体として得た。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.30(s,1H),8.04(s,1H),6.85(dd,J=10.2, 8.7Hz,1H),6.64(dd,J=8.7, 3.9Hz,1H),4.77(s,2H),4.57(t,J=8.7Hz,2H),4.31(brs,2H),3.78(t,J=4.9Hz,2H),3.53(brs,2H),3.42(s,3H),3.35(t,J=8.7Hz,2H),3.07(s,3H). LCMS [M+H]=430.5.
製造実施例86:化合物HJM-086の合成
Figure 2023502889000112
4-ベンジルモルホリン-2-カルボン酸を原料として、製造実施例81と同様の方法により、HJM-086(9mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.27(s,1H),8.13(s,1H),6.85(t,J=9.9, 8.7Hz,1H),6.64(dd,J=8.6, 3.8Hz,1H),4.76(s,2H),4.57(t,J=8.7Hz,2H),4.26(dd,J=10.5, 2.8Hz,1H),4.13-4.08(m,1H),3.79(td, J=11.5, 2.6Hz,1H),3.36(t,J=8.8Hz,2H),3.20-3.14(m,1H),2.78-2.72(m,1H),2.36(s,3H),2.26(td, J=11.6, 3.5Hz,1H),2.23-2.15(m,1H). LCMS [M+H]=428.1..
製造実施例87:化合物HJM-087の合成
Figure 2023502889000113
1-ベンジルオキシカルボニルアゼチジン-3-カルボン酸を原料として、製造実施例82と同様の方法により、HJM-087(9.9mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.29(s,1H),8.00(s,1H),6.85(t,J=9.5Hz,1H),6.64(dd,J=8.8, 3.8Hz,1H),4.77(s,2H),4.57(t,J=8.7Hz,2H),4.35-4.24(m,4H),3.82(p, J=7.8Hz,1H),3.35(t,J=9.0Hz,2H),2.89(s,3H). LCMS [M+H]=398.2..
製造実施例88:化合物HJM-088の合成
Figure 2023502889000114
工程1:
化合物71(製造実施例87中間体,100mg,0.19mmol)をメタノール(7mL)/N,N-ジメチルホルムアミド(2mL)の混合溶媒に溶解させ、窒素ガスで10%のPd/C(20mg)を加え、水素ガスで3回置き換え、室温、常圧下で16時間水素化した。反応混合物を濾過し、フィルターケーキをメタノールで2回洗浄し、濾液を合わせ、濾液を濃縮し、粗製品である化合物72(50mg,収率69%)を得た。そのまま次の工程に供した。LCMS [M+H]=384.1.
工程2:
化合物72(45mg,0.11mmol)、1-ブロモ-2-メトキシエタン(17mg,0.11mmol)およびトリエチルアミン(22mg,0.22mmol)を、N,N-ジメチルホルムアミド(3mL)に溶解し、反応混合物を70℃で加熱しながら、3時間撹拌した。冷却し、反応混合物を分取HPLCにより精製し、化合物HJM-088(6mg,収率12%)を白色の固体として得た。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.30(s,1H),7.99(s,1H),6.85(t,J=9.5Hz,1H),6.65(dd,J=8.7, 3.9Hz,1H),4.77(s,2H),4.57(t,J=8.7Hz,2H),4.58-4.43(m,2H),4.43-4.33(m,2H),3.99-3.87(m,1H),3.66-3.60(m,2H),3.51-3.47(m,2H),3.40(s,3H),3.36(t,J=8.8Hz,2H). LCMS [M+H]=442.2.
製造実施例89:化合物HJM-089の合成
Figure 2023502889000115
フェニルプロピオン酸を原料として、製造実施例71と同様の方法により、HJM-089(28mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.95(s,1H),9.41(s,1H),8.40(t,J=5.0Hz,2H),8.09(s,1H),7.33-7.15(m,5H),7.00-6.89(m,1H),6.70(dd,J=8.7, 3.9Hz,1H),4.65(d,J=4.9Hz,2H),4.54(t,J=8.7Hz,2H),3.28(t,J=8.7Hz,2H),2.91(t,J=7.7Hz,2H),2.74(t,J=7.8Hz,2H). LCMS [M+H]=433.5.
製造実施例90:化合物HJM-090の合成
Figure 2023502889000116
4-メトキシ安息香酸を原料として、製造実施例71と同様の方法により、HJM-090(9.5mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.98(s,1H),9.45(s,1H),8.56(t,J=5.2Hz,1H),8.00(d,J=8.7Hz,2H),7.82(s,1H),7.07(d,J=8.8Hz,2H),7.00-6.91(m,1H),6.71(dd,J=8.5, 3.9Hz,1H),4.69(d,J=4.9Hz,2H),4.55(t,J=8.7Hz,2H),3.85(s,3H),2.54(t,J=8.7Hz,1H). LCMS [M+H]=435.3.
製造実施例91:化合物HJM-091の合成
Figure 2023502889000117
6-メトキシニコチン酸を原料として、製造実施例71と同様の方法により、HJM-091(45mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 10.24(s,1H),9.47(s,1H),8.83(d,J=2.6Hz,1H),8.61(t,J=5.0Hz,1H),8.27(dd,J=8.7, 2.5Hz,1H),7.85(s,1H),7.01-6.90(m,2H),6.71(dd,J=8.6, 3.9Hz,1H),4.69(d,J=5.1Hz,2H),4.55(t,J=8.7Hz,2H),3.95(s,3H),3.30(t,J=8.7Hz,2H). LCMS [M+H]=436.4.
製造実施例92:化合物HJM-092の合成
Figure 2023502889000118
2-フルオロ安息香酸を原料として、製造実施例71と同様の方法により、HJM-092(35mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 10.10(s,1H),9.45(s,1H),8.56(s,1H),8.10(s,1H),7.82-7.75(m,1H),7.69-7.57(m,1H),7.46-7.29(m,2H),6.95(t,J=9.4Hz,1H),6.78-6.65(m,1H),4.68(s,2H),4.55(t,J=8.7Hz,2H),3.30(t,J=8.7Hz,2H). LCMS [M+H]=423.2.
製造実施例93:化合物HJM-093の合成
Figure 2023502889000119
4-メタンスルホニル安息香酸を原料として、製造実施例71と同様の方法により、HJM-093(40mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 10.51(s,1H),9.47(s,1H),8.65(t,J=5.0Hz,1H),8.23(d,J=8.1Hz,2H),8.11(d,J=8.2Hz,2H),7.91(s,1H),6.96(t,J=9.5Hz,1H),6.72(dd,J=8.6, 3.9Hz,1H),4.70(d,J=4.8Hz,2H),4.56(t,J=8.7Hz,2H),3.32(t,J=8.9Hz,2H),3.31(s,3H). LCMS [M+H]=483.4.
製造実施例94:化合物HJM-094の合成
Figure 2023502889000120
オキサゾール-5-カルボン酸を原料として、製造実施例71と同様の方法により、HJM-094(10mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 10.37(s,1H),9.45(s,1H),8.67(s,1H),8.66-8.62(m,1H),8.04(s,1H),7.85(s,1H),6.95(t,J=9.5Hz,1H),6.71(dd,J=8.7, 3.9Hz,1H),4.69(d,J=4.1Hz,2H),4.55(t,J=8.7Hz,2H),3.31(t,J=8.7Hz,2H). LCMS [M+H]=396.3.
製造実施例95:化合物HJM-095の合成
Figure 2023502889000121
オキサゾール-2-カルボン酸を原料として、製造実施例71と同様の方法により、HJM-095(2.5mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 10.36(s,1H),9.45(s,1H),8.67(t,J=5.1Hz,1H),8.44(s,1H),7.91(s,1H),7.58(s,1H),6.95(dd,J=10.2, 8.7Hz,1H),6.71(dd,J=8.6,3.9Hz,1H),4.69(d,J=4.9Hz,2H),4.55(t,J=8.7Hz,2H),3.31(t,J=8.8Hz,2H). LCMS [M+H]=396.0.
製造実施例96:化合物HJM-096の合成
Figure 2023502889000122
イソオキサゾール-5-カルボン酸を原料として、製造実施例71と同様の方法により、HJM-096(4mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 10.61(br s,1H),9.46(s,1H),8.84(s,1H),8.68(br s,1H),7.85(s,1H),7.32(s,1H),6.95(t,J=9.4Hz,1H),6.71(dd,J=8.7, 3.8Hz,1H),4.69(s,2H),4.55(t,J=8.7Hz,2H),3.31(t,J=8.7Hz,2H). LCMS [M+H]=396.2.
製造実施例97:化合物HJM-097の合成
Figure 2023502889000123
工程1:
0℃で、化合物5-アミノ-2,4-ジクロロピリミジン24(656mg,4mmol)およびトリエチルアミン(1.6g,16mmol)のジクロロメタン(10mL)溶液に、トリホスゲン(713mg,2.4mmol)のジクロロメタン(5mL)溶液を滴下し、室温で1時間撹拌した。さらに、0℃に冷却し、ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(818mg,4.4mmol)のジクロロメタン(5mL)溶液を滴下し、室温で30分間撹拌した。反応混合物を濃縮し、粗製品を得た。粗製品をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル、酢酸エチル0-100%)で精製して、化合物73(1g,収率66.5%)を白色の固体として得た。LCMS [M-tBu+H]=320.0.
工程2:
化合物73(560mg,1.49mmol)をエタノール(8mL)に溶解し、室温で85%のヒドラジン水和物(131mg,2.23mmol)を加え、室温で2時間反応させた。反応混合物を濾過し、濃縮し、粗製品である化合物74(280mg,収率50.8%)を白色の固体として得た。LCMS [M+H]=372.1.
工程3:
化合物74(280mg,1mmol)をオルトギ酸トリエチル(10mL)に加え、反応混合物を120℃で1.5時間加熱した。反応混合物を冷却し、濃縮し、粗製品である化合物75(300mg)を得た。そのまま次の工程に供した。LCMS [M+H]=382.1.
工程4:
上記の化合物75(282mg,1mmol)、Int.1-4塩酸塩(203mg,1mmol)およびトリエチルアミン(202mg,2mmol)を、ジメチルスルホキシド(5mL)に溶解し、室温で2時間撹拌した。水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、有機相を合わせた。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し、粗製品を得た。粗製品を分取薄層クロマトグラフィーにより精製して、化合物76(300mg,収率58.6%)を得た。LCMS [M+H]=513.2.
工程5:
化合物76(300mg,0.59mmol)を1,4-ジオキサン(5mL)に溶解し、4MのHClの1,4-ジオキサン溶液(1mL)を滴下し、室温で30分間撹拌した。反応混合物を濃縮し、粗製品である化合物77(220mg,収率95.4%)を黄色の固体として得た。LCMS [M+H]=413.2.
工程6:
化合物77(90mg,0.22mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(4mL)に溶解し、37%のホルムアルデヒド水溶液(0.5mL)を加え、1滴の酢酸を滴下し、0℃で30分間撹拌した。シアノ水素化ホウ素ナトリウム(41mg,0.65mmol)を加え、室温で4時間撹拌した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でクエンチし、酢酸エチルで2回抽出し、有機相を合わせた。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し、粗製品を得た。粗製品を分取HPLCにより精製し、化合物HJM-097(7mg,収率11.8%)を白色の固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.91(br s,1H),9.43(s,1H),8.68(s,1H),8.50(t,J=5.2Hz,1H),7.64(s,1H),6.94(t,J=9.5Hz,1H),6.71(dd,J=8.6, 3.8Hz,1H),4.65(d,J=4.6Hz,2H),4.54(t,J=8.7Hz,2H),4.24(d,J=14.1Hz,2H),3.48(d,J=12.1Hz,2H),3.29(t,J=8.7Hz,2H),3.17(t,J=12.8Hz,2H),3.11-2.99(m,2H),2.85(s,3H). LCMS [M+H]=427.2.
製造実施例98:化合物HJM-098の合成
Figure 2023502889000124
工程1:
0℃で、化合物5-アミノ-2,4-ジクロロピリミジン24(1g,6.09mmol)およびトリエチルアミン(2.46g,24.36mmol)のジクロロメタン(30mL)溶液に、トリホスゲン(1.08g,3.65mmol)のジクロロメタン(5mL)溶液を滴下し、室温で1時間撹拌した。さらに、0℃に冷却し、1-シクロプロピル-N-メチルメチルアミン(570mg,6.69mmol)のジクロロメタン(5mL)溶液を滴下し、室温で30分間撹拌した。反応混合物を濃縮し、粗製品を得た。粗製品をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル、酢酸エチル0-50%)で精製して、化合物78(620mg,収率37.3%)を無色の油状物として得た。H NMR(400MHz,CDCl) δ 9.49(s,1H),6.84(s,1H),3.30(d,J=6.7Hz,2H),3.13(s,3H),1.10-0.98(m,1H),0.65-0.58(m,2H),0.34-0.27(m,2H). LCMS [M+H]=275.3.
工程2:
化合物78(191mg,0.697mmol)をエタノール(3mL)に溶解し、室温で85%のヒドラジン水和物(50mg,0.836mmol)を加え、室温で30分間反応させた。反応混合物を濃縮し、粗製品を得た。粗製品を分取薄層クロマトグラフィーにより精製して、化合物79(175mg,収率93%)を白色の固体として得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 8.06(s,1H),7.17(br s,1H),6.71(br s,1H),4.05(br s,2H),3.26(d,J=6.7Hz,2H),3.09(s,3H),1.07-0.95(m,1H),0.62-0.55(m,2H),0.31-0.24(m,2H). LCMS [M+H]=271.1.
工程3:
化合物79(175mg,0.648mmol)をオルトギ酸トリエチル(5mL)に加え、トリフルオロ酢酸(0.5mL)を滴下し、反応混合物を100℃で1.5時間加熱した。反応混合物を冷却し、濃縮し、粗製品を得た。粗製品を分取薄層クロマトグラフィーにより精製して、化合物80(44mg,収率22.9%)を白色の固体として得た。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.40(s,1H),8.41(s,1H),3.37(d,J=6.9Hz,2H),3.20(s,3H),1.18-1.04(m,1H),0.63-0.53(m,2H),0.38-0.30(m,2H). LCMS [M+H]=281.1.
工程4:
上記の化合物80(44mg,0.157mmol)、Int.1-4塩酸塩(38mg,0.188mmol)およびトリエチルアミン(32mg,0.314mmol)を、ジメチルスルホキシド(2mL)に溶解し、50℃で1時間撹拌した。冷却し、反応混合物を分取HPLCにより精製し、化合物HJM-098(35mg,収率54.6%)を白色の固体として得た。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.25(s,1H),7.74(s,1H),6.84(t,J=9.4Hz,1H),6.63(dd,J=8.7, 3.9Hz,1H),4.75(s,2H),4.57(t,J=8.7Hz,2H),3.36(t,J=8.7Hz,2H),3.14(d,J=0.9Hz,3H),1.17-1.04(m,1H),0.59-0.50(m,2H),0.34-0.24(m,2H). LCMS [M+H]=412.1.
製造実施例99:化合物HJM-099の合成
Figure 2023502889000125
モルホリンを原料として、製造実施例98と同様の方法により、HJM-099(9mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.41(s,1H),8.44(t,J=4.9Hz,1H),8.37(s,1H),7.63(s,1H),6.94(t,J=9.4Hz,1H),6.70(dd,J=8.7, 3.9Hz,1H),4.65(d,J=4.9Hz,2H),4.54(t,J=8.7Hz,2H),3.64-3.60(m,4H),3.46-3.40(m,4H),3.29(t,J=8.7Hz,2H). LCMS [M+H] =414.1.
製造実施例100:化合物HJM-100の合成
Figure 2023502889000126
5-ブロモ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-8-オール(製造実施例13中間体)および3-オキセタノールを原料として、製造実施例16と同様の方法により、HJM-100(32mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.25(s,1H),7.13(s,1H),6.83(t,J=9.5Hz,1H),6.63(dd,J=8.6, 3.9Hz,1H),5.42(p, J=5.4Hz,1H),5.01(t,J=6.8Hz,2H),4.69(s,2H),4.64-4.52(m,4H),3.35(t,J=9.1Hz,2H). LCMS [M+H]=358.4.
製造実施例101:化合物HJM-101の合成
Figure 2023502889000127
テトラヒドロフラン-2-メタノールを原料として、製造実施例100と同様の方法により、HJM-101(32mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.39(s,1H),8.13(t,J=5.1Hz,1H),7.30(s,1H),6.93(dd,J=10.3, 8.7Hz,1H),6.69(dd,J=8.7, 3.9Hz,1H),4.59(d,J=4.9Hz,2H),4.53(t,J=8.7Hz,2H),4.23-4.02(m,3H),3.85-3.74(m,1H),3.73-3.63(m,1H),3.27(t,J=8.7Hz,2H),2.06-1.94(m,1H),1.94-1.77(m,2H),1.75-1.63(m,1H). LCMS [M+H]=386.0.
製造実施例102:化合物HJM-102の合成
Figure 2023502889000128
テトラヒドロフラン-3-メタノールを原料として、製造実施例100と同様の方法により、HJM-102(100mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.41(s,1H),8.19(t,J=5.1Hz,1H),7.35(s,1H),6.93(dd,J=10.3, 8.6Hz,1H),6.69(dd,J=8.6, 3.9Hz,1H),4.60(d,J=4.7Hz,2H),4.53(t,J=8.7Hz,2H),4.11(dd,J=9.5, 6.6Hz,1H),4.03(dd,J=9.6, 7.9Hz,1H),3.83-3.72(m,2H),3.65(td, J=8.0, 6.8Hz,1H),3.57(dd,J=8.6, 5.4Hz,1H),3.28(t,J=8.7Hz,2H),2.77-2.64(m,1H),2.11-1.95(m,1H),1.74-1.59(m,1H). LCMS [M+H]=386.1.
製造実施例103:化合物HJM-103の合成
Figure 2023502889000129
オキセタン-2-メタノールを原料として、製造実施例100と同様の方法により、HJM-103(17mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.25(s,1H),7.44(s,1H),6.90-6.77(m,1H),6.63(dd,J=8.7, 3.9Hz,1H),5.25-5.15(m,1H),4.75-4.65(m,4H),4.57(t,J=8.7Hz,2H),4.39-4.27(m,2H),3.35(t,J=9.2Hz,2H),2.86-2.75(m,2H). LCMS [M+H]=372.1.
製造実施例104:化合物HJM-104の合成
Figure 2023502889000130
オキセタン-3-メタノールを原料として、製造実施例100と同様の方法により、HJM-104(36mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.24(s,1H),7.41(s,1H),6.83(dd,J=10.2, 8.7Hz,1H),6.62(dd,J=8.6, 3.9Hz,1H),4.88(dd,J=7.9, 6.2Hz,2H),4.70(s,2H),4.63(t,J=6.1Hz,2H),4.57(t,J=8.7Hz,2H),4.41(d,J=6.8Hz,2H),3.60-3.45(m,1H),3.34(t,J=8.7Hz,2H). LCMS [M+H]=372.0.
製造実施例105:化合物HJM-105の合成
Figure 2023502889000131
3-メチルオキセタン-3-メタノールを原料として、製造実施例100と同様の方法により、HJM-105(35mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.26(s,1H),7.42(s,1H),6.82(dd,J=10.2,8.7Hz,1H),6.61(dd,J=8.7,3.9Hz,1H),4.73-4.68(m,4H),4.56(t,J=8.7Hz,2H),4.46(d,J=6.0Hz,2H),4.26(s,2H),3.34(d,J=8.7Hz,2H),1.49(s,3H). LCMS [M+H]=386.4..
製造実施例106:化合物HJM-106の合成
Figure 2023502889000132
1-(オキセタン-3-イル)エタノールを原料として、製造実施例100と同様の方法により、HJM-106(20mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.25(s,1H),7.42(s,1H),6.83(t,J=9.4Hz,1H),6.62(dd,J=8.7, 3.9Hz,1H),4.85-4.74(m,1H),4.76-4.61(m,3H),4.56(t,J=8.7Hz,2H),4.01-3.82(m,2H),3.83-3.71(m,1H),3.34(t,J=8.7Hz,2H),2.18(h, J=5.5Hz,1H),1.39(d,J=6.4Hz,3H). LCMS [M+H]=386.1.
製造実施例107:化合物HJM-107の合成
Figure 2023502889000133
3,3-ジフルオロシクロブタノールを原料として、製造実施例100と同様の方法により、HJM-107(7mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.25(s,1H),7.28(s,1H),6.83(dd,J=10.5,8.4Hz,1H),6.63(dd,J=8.7, 3.9Hz,1H),4.96-4.88(m,1H),4.70(s,2H),4.57(t,J=8.7Hz,2H),3.34(t,J=8.7Hz,2H),3.19-3.07(m,2H),2.92-2.78(m,2H). LCMS [M+H]=392.5.
製造実施例108:化合物HJM-108の合成
Figure 2023502889000134
2,2-ジフルオロシクロプロピルメタノールを原料として、製造実施例100と同様の方法により、HJM-108(6mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.25(s,1H),7.39(s,1H),6.83(dd,J=10.2, 8.7Hz,1H),6.61(dd,J=8.6, 3.9Hz,1H),4.70(s,2H),4.56(t,J=8.7Hz,2H),4.37-4.27(m,1H),4.18(ddd, J=10.6, 8.3, 1.9Hz,1H),3.33(t,J=8.6Hz,2H),2.29-2.13(m,1H),1.70-1.57(m,1H),1.46-1.33(m,1H). LCMS [M+H]=392.5.
製造実施例109:化合物HJM-109の合成
Figure 2023502889000135
重水素化化合物Int.2を原料として、製造実施例104と同様の方法により、HJM-109(14mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.24(s,1H),7.42(s,1H),6.84(dd,J=10.2, 8.7Hz,1H),6.63(dd,J=8.7, 3.9Hz,1H),4.89(dd,J=7.9, 6.3Hz,2H),4.63(t,J=6.1Hz,2H),4.57(t,J=8.7Hz,2H),4.41(d,J=6.8Hz,2H),3.60-3.47(m,1H),3.35(t,J=8.8Hz,2H). LCMS [M+H]=374.1.
製造実施例110:化合物HJM-110の合成
Figure 2023502889000136
重水素化化合物Int.2を原料として、製造実施例16と同様の方法により、HJM-110(43mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.25(s,1H),7.43(s,1H),6.83(dd,J=10.2, 8.7Hz,1H),6.62(dd,J=8.6,3.9Hz,1H),4.69(tt,J=8.2,3.9Hz,1H),4.56(t,J=8.8Hz,2H),4.00(dt,J=11.7,4.5Hz,2H),3.55(ddd,J=11.8,8.7,3.1Hz,2H),3.34(t,J=8.7Hz,2H),2.09-2.01(m,2H),1.86-1.75(m,2H). LCMS [M+H]=388.0.
製造実施例111:化合物HJM-111の合成
Figure 2023502889000137
重水素化化合物Int.2を原料として、製造実施例102と同様の方法により、HJM-111(45mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.24(s,1H),7.36(s,1H),6.83(dd,J=10.2, 8.7Hz,1H),6.62(dd,J=8.7, 3.9Hz,1H),4.56(t,J=8.7Hz,2H),4.15(dd,J=9.3, 6.4Hz,1H),4.07(dd,J=9.3, 8.0Hz,1H),3.97-3.87(m,2H),3.82-3.72(m,2H),3.34(t,J=8.7Hz,2H),2.89-2.75(m,1H),2.21-2.10(m,1H),1.87-1.76(m,1H). LCMS [M+H]=388.1.
製造実施例112:化合物HJM-112の合成
Figure 2023502889000138
工程1:
0℃で、オキセタン-3-カルボン酸81(1.3g,12.73mmol)のメタノール(10mL)およびジクロロメタン(10mL)溶液に、トリメチルシリルジアゾメタン(2M,12.73mL,25.46mmol)をゆっくりと加えた後、室温で3時間撹拌した。反応が完了した後、反応液に酢酸(0.05mL)を加え、水に注ぎ、ジクロロメタン(2×30mL)で抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮し、粗製品である化合物82(1.4g,収率94.7%)を無色の油状物として得た。
工程2:
化合物82(1.4g,12.06mmol)を、エタノール(10mL)およびテトラヒドロフラン(5mL)に溶解し、塩化リチウム(51.11mg,1.21mmol)を加え、0℃で重水素化水素化ホウ素ナトリウム(912.30mg,24.11mmol)を数回分けて加え、室温で10時間撹拌した。0℃に冷却し、重水(1mL)を添加し、10分間撹拌した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた粗製品をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル、酢酸エチル50%-100%)で精製して、重水素化化合物83(0.4g,収率36.8%)を淡黄色の油状物として得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 4.58(dd,J=7.8, 5.9Hz,1H),4.29(t,J=5.9Hz,1H),3.03-2.93(m,1H).
以降の工程において、製造実施例109と同様の方法により、HJM-112(9mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.24(s,1H),7.41(s,1H),6.83(dd,J=10.2, 8.7Hz,1H),6.63(dd,J=8.6, 3.9Hz,1H),4.88(dd,J=8.0, 6.3Hz,2H),4.63(t,J=6.1Hz,2H),4.57(t,J=8.7Hz,2H),3.52(p, J=6.9Hz,1H),3.35(t,J=8.8Hz,2H). LCMS [M+H]=376.3.
製造実施例113:化合物HJM-113の合成
Figure 2023502889000139
Int.1-4を原料として、製造実施例112と同様の方法により、HJM-113(10mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.24(s,1H),7.42(s,1H),6.87-6.80(m,1H),6.63(dd,J=8.7, 3.9Hz,1H),4.89(dd,J=8.0, 6.3Hz,2H),4.71(s,2H),4.63(t,J=6.1Hz,2H),4.57(t,J=8.7Hz,2H),3.52(p, J=7.0Hz,1H),3.35(t,J=9.0Hz,2H). LCMS [M+H]=374.2.
製造実施例114:化合物HJM-114の合成
Figure 2023502889000140
工程1:
tert-ブチル 5-ブロモ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-8-オール(150mg,0.697mmol)、3-ヒドロキシアゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステル(181mg,1.05mmol)およびトリフェニルホスフィン(274mg,1.05mmol)を、トルエン(10mL)に加え、窒素ガス保護下、100℃に加熱し、アゾジカルボン酸ジエチル(180mg,1.05mmol)を滴下し、100℃で2時間加熱した。冷却し、反応混合物を濃縮し、粗製品を得た。粗製品である化合物84をそのまま次の工程に供した。LCMS [M+H]=370.3.
工程2:
上記の化合物84、Int.1-4塩酸塩(164mg,0.81mmol)およびトリエチルアミン(163mg,1.62mmol)を、ジメチルスルホキシド(5mL)に溶解し、室温で2時間撹拌した。反応液を水に注ぎ、10分間撹拌し、析出した固体を濾過し、乾燥させ、粗製品である化合物85(200mg,収率81.3%)を黄色の固体として得た。LCMS [M+H]=457.1.
工程3:
化合物85(200mg,0.438mmol)をジクロロメタン(4mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(1mL)を滴下し、室温で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、粗製品である化合物86(150mg,収率72.8%)を得た。
工程4:
化合物86(40mg,0.112mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(3mL)に溶解し、37%のホルムアルデヒド水溶液(0.7mL)を添加し、1滴の酢酸を滴下し、0℃で10分間撹拌した。シアノ水素化ホウ素ナトリウム(15mg,0.224mmol)を加え、0℃で2時間撹拌した。反応を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でクエンチし、酢酸エチルで2回抽出し、有機相を合わせた。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し、粗製品を得た。粗製品を分取HPLCにより精製し、化合物HJM-114塩酸塩(6mg,収率14.4%)を白色の固体として得た。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.29(s,1H),7.38(s,1H),6.83(t,J=9.4Hz,1H),6.63(dd,J=8.6, 3.9Hz,1H),5.23(br s,1H),4.70(s,2H),4.57(t,J=8.6Hz,2H),4.55-4.20(m,4H),3.35(t,J=8.7Hz,2H),3.04(s,3H). LCMS [M+H]=371.1.
製造実施例115:化合物HJM-115の合成
Figure 2023502889000141
粗製品である化合物86(75mg,0.21mmol)およびトリエチルアミン(0.5mL)を、ジクロロメタン(3mL)に溶解し、シクロプロパンカルボニルクロリド(44mg,0.42mmol)を滴下し、室温で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、粗製品を得た。粗製品を分取HPLCにより精製し、化合物HJM-115(31mg,収率34.7%)を白色の固体として得た。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.30(s,1H),7.36(s,1H),6.84(t,J=9.4Hz,1H),6.63(dd,J=8.7, 3.8Hz,1H),5.26(tt,J=6.7, 3.7Hz,1H),4.76(dd,J=9.4,6.5Hz,1H),4.71(s,2H),4.57(t,J=8.7Hz,2H),4.47(dd,J=10.1,3.6Hz,1H),4.40(dd,J=11.1,6.4Hz,1H),4.09(dd,J=11.1, 3.7Hz,1H),3.36(t,J=8.7Hz,2H),1.66-1.56(m,1H),0.93-0.79(m,4H). LCMS [M+H]=425.4.
製造実施例116:化合物HJM-116の合成
Figure 2023502889000142
3-ヒドロキシメチルアゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチルエステルを原料として、製造実施例114と同様の方法により、HJM-116(10mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.26(s,1H),7.37(s,1H),6.82(dd,J=10.2, 8.7Hz,1H),6.61(dd,J=8.6, 3.8Hz,1H),5.49(s,2H),4.69(s,2H),4.56(t,J=8.7Hz,2H),4.27(d,J=6.3Hz,2H),3.57(t,J=8.0Hz,2H),3.34(t,J=8.1Hz,2H),3.06-2.95(m,1H). LCMS [M+H]=385.5.
製造実施例117:化合物HJM-117の合成
Figure 2023502889000143
塩化アセチルを原料として、製造実施例115と同様の方法により、HJM-117(15mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.40(s,1H),7.93(br s,1H),7.35(s,1H),6.93(t,J=9.0Hz,1H),6.76-6.65(m,1H),4.60(s,2H),4.53(t,J=8.2Hz,2H),4.29(d,J=5.9Hz,2H),4.24(t,J=8.2Hz,2H),4.00-3.90(m,2H),3.28(t,J=8.4Hz,2H),3.08-2.96(m,1H),1.75(s,3H). LCMS [M+H]=413.4.
製造実施例118:化合物HJM-118の合成
Figure 2023502889000144
工程1-2:
N-メチル-N-(2-ヒドロキシエチル)カルバミン酸tert-ブチルエステルを原料として、製造実施例100と同様の方法により、化合物87(400mg)を得た。LCMS [M+H]=459.2.
工程3:
化合物87(400mg,0.87mmol)を1,4-ジオキサン(5mL)に溶解し、4MのHClの1,4-ジオキサン(1mL)を滴下し、室温で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、粗製品を得た。粗製品を分取HPLCにより精製し、化合物HJM-118(72mg,収率24.0%)を白色の固体として得た。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.28(s,1H),7.47(s,1H),6.83(dd,J=10.2, 8.7Hz,1H),6.63(dd,J=8.7, 3.9Hz,1H),4.71(s,2H),4.57(t,J=8.7Hz,2H),4.45-4.40(m,2H),3.54-3.48(m,2H),3.36(t,J=8.7Hz,2H),2.84(s,3H). LCMS [M+H]=359.1.
製造実施例119:化合物HJM-119の合成
Figure 2023502889000145
化合物HJM-118(150mg,0.419mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解し、37%のホルムアルデヒド水溶液(0.7mL)を加え、1滴の酢酸を滴下し、0℃で30分間撹拌した。シアノ水素化ホウ素ナトリウム(80mg,1.26mmol)を加え、0℃で4時間撹拌した。反応を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でクエンチし、酢酸エチルで2回抽出し、有機相を合わせた。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し、粗製品を得た。粗製品を分取HPLCにより精製し、化合物HJM-119(7mg,収率4.5%)を白色の固体として得た。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.28(s,1H),7.48(s,1H),6.87-6.80(m,1H),6.63(dd,J=8.7, 3.9Hz,1H),4.71(s,2H),4.57(t,J=8.7Hz,2H),4.54-4.47(m,2H),3.68-3.63(m,2H),3.36(t,J=8.7Hz,2H),3.04(s,6H). LCMS [M+H]=373.1.
製造実施例120および121:化合物HJM-120、121の合成
Figure 2023502889000146
1,4-シクロヘキサンジオールを原料として、製造実施例100と同様の方法により、HJM-120(19mg)およびHJM-121(8mg)を白色の固体として調製した。シス-トランス配置は確認されなかった。
HJM-120:H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.39(s,1H),8.18(t,J=5.1Hz,1H),7.34(s,1H),6.93(dd,J=10.0, 8.6Hz,2H),6.69(dd,J=8.6, 3.9Hz,1H),4.60(d,J=4.9Hz,2H),4.53(t,J=8.7Hz,2H),4.52-4.45(m,1H),3.58-3.48(m,1H),3.28(t,J=8.7Hz,2H),2.05-1.95(m,2H),1.88-1.79(m,2H),1.51-1.39(m,2H),1.31-1.20(m,2H). LCMS [M+H]=400.5. HPLC t=7.92min.(SunFire C18カラム 5μm 4.6×150mm、25℃、移動相:0.03%のTFAを含むアセトニトリルおよび水、流速1.0mL/min、メソッド持続時間16min)
HJM-121:H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.39(s,1H),8.17(t,J=4.9Hz,1H),7.35(s,1H),6.94(dd,J=9.9, 8.6Hz,2H),6.70(dd,J=8.5, 3.9Hz,1H),4.60(d,J=5.0Hz,3H),4.54(t,J=8.7Hz,2H),3.62-3.55(m,1H),3.28(t,J=8.8Hz,2H),1.90-1.79(m,2H),1.69-1.48(m,6H). LCMS [M+H]=400.5. HPLC t=8.07min.(SunFire C18カラム 5μm 4.6×150mm、25℃、移動相:0.03%のTFAを含むアセトニトリルおよび水、流速1.0mL/min、メソッド持続時間16 min)
製造実施例122:化合物HJM-122の合成
Figure 2023502889000147
4-メトキシシクロヘキサノールを原料として、製造実施例100と同様の方法により、シス体とトランス体との混合物である白色の固体としてHJM-122(52mg)を調製した。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.31(s,0.65H),9.30(s,0.35H),7.60(s,0.65H),7.57(s,0.35H),6.88-6.79(m,1H),6.63(dd,J=8.7,3.9Hz,1H),4.72(s,2H),4.61-4.53(m,3H),4.54-4.46(m,1H),3.35(t,J=8.6Hz,2H),3.35(s,3H),2.17-1.37(m,8H). LCMS [M+H]=414.3.
製造実施例123:化合物HJM-123の合成
Figure 2023502889000148
工程1:
化合物4-ヒドロキシシクロヘキシルギ酸エチル88(1.0g,5.81mmol)を、無水テトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、0℃、窒素ガス保護下で水素化ナトリウム(60%,348mg,8.71mmol)を加え、10分間撹拌した後、ヨードメタン(1.64g,11.61mmol)を滴下し、室温で2時間撹拌した。水で反応をクエンチし、酢酸エチルで抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し、粗製品である化合物89を得た。
工程2:
上記の化合物89を無水テトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、0℃で水素化リチウムアルミニウム(440mg,11.61mmol)を数回分けて加え、室温で2時間撹拌した。氷で反応をクエンチし、さらに30分間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮し、粗製品である化合物90(240mg,収率28.6%)を無色の液体として得た。
工程3:
5-ブロモ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-8-オール(215mg,1.00mmol)、化合物90(240mg,1.60mmol)およびトリフェニルホスフィン(393mg,1.50mmol)を、トルエン(10mL)に加え、窒素ガス保護下、100℃に加熱し、アゾジカルボン酸ジエチル(208mg,1.20mmol)を滴下した後、100℃で2時間加熱した。冷却し、反応混合物を濃縮し、粗製品である化合物91を得た。そのまま次の工程に供した。LCMS [M+H]=341.0.
工程4:
上記の化合物91,Int.1-4(134mg,0.80mmol)およびトリエチルアミン(160mg,1.60mmol)を、ジメチルスルホキシド(3mL)に溶解し、室温で2時間撹拌した。反応液を分取HPLCにより精製し、化合物HJM-123(11mg,収率3.2%)を白色の固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.39(s,1H),8.12(t,J=5.1Hz,1H),7.28(s,1H),6.93(dd,J=10.3, 8.7Hz,1H),6.69(dd,J=8.6, 3.8Hz,1H),4.59(d,J=4.9Hz,2H),4.53(t,J=8.7Hz,2H),3.94(d,J=6.4Hz,2H),3.27(t,J=8.8Hz,2H),3.14-3.02(m,1H),2.08-2.00(m,2H),1.92-1.84(m,2H),1.78-1.68(m,1H),1.20-1.02(m,4H). LCMS [M+H]=428.2.
製造実施例124及び125:化合物HJM-124、125の合成
Figure 2023502889000149
工程1-4:
ヨードメタンの代わりに臭化ベンジルを原料として用いて、製造実施例123と同様の方法により、化合物95(30mg)を得た。LCMS [M+H]=504.3.
工程5:
化合物95(30mg,0.06mmol)をメタノール(3mL)に溶解し、窒素ガス保護下で10%のPd/C(20mg)を加え、水素ガスで3回置き換え、水素バルーン下、40℃で4時間撹拌した。反応混合物を濾過し、フィルターケーキをメタノールで3回洗浄し、濾液を合わせ、濾液を濃縮し、粗製品を得た。粗製品を分取HPLCにより精製し、総収率15.3%で黄色の油状物として化合物HJM-124(1mg)、HJM-125(2.8mg)を得た。シス-トランス配置は確認されなかった。
HJM-124 :H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.26(s,1H),7.41(s,1H),6.89-6.80(m,1H),6.63(dd,J=8.7, 3.9Hz,1H),4.70(s,2H),4.57(t,J=8.7Hz,2H),3.98(d,J=6.3Hz,2H),3.59-3.50(m,1H),3.35(t,J=8.8Hz,2H),2.07-1.96(m,4H),1.88-1.77(m,1H),1.38-1.17(m,4H). LCMS [M+H]=414.3. HPLC t=7.967 min.(XBridge C18カラム 5μm 4.6×150mm、25℃、移動相:0.03%のNH・HOを含むアセトニトリルおよび水、流速1.0mL/min、メソッド持続時間16min)
HJM-125 :H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.29(s,1H),7.51(d,J=4.1Hz,1H),6.84(t,J=9.5Hz,1H),6.64(dd,J=8.6,3.8Hz,1H),4.71(s,2H),4.57(t,J=8.7Hz,2H),4.04(d,J=6.6Hz,2H),3.98-3.93(m,1H),3.36(t,J=8.8Hz,2H),2.06-1.90(m,1H),1.83-1.57(m,8H). LCMS [M+H]=414.3. HPLC t=8.190min.(XBridge C18カラム 5μm 4.6×150mm、25℃、移動相:0.03%のNH・HOを含むアセトニトリルおよび水、流速1.0mL/min、メソッド持続時間16min)
製造実施例126:化合物HJM-126の合成
Figure 2023502889000150
2-フェノキシエタノールを原料として、製造実施例100と同様の方法により、HJM-126(38mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.40(s,1H),8.17(t,J=5.1Hz,1H),7.36(s,1H),7.33-7.27(m,2H),7.01-6.90(m,4H),6.69(dd,J=8.7, 3.9Hz,1H),4.61(d,J=4.9Hz,2H),4.53(t,J=8.7Hz,2H),4.50-4.46(m,2H),4.35-4.31(m,2H),3.27(t,J=8.7Hz,2H). LCMS [M+H]=422.1.
製造実施例127:化合物HJM-127の合成
Figure 2023502889000151
2-(4-メトキシフェノキシ)エタノールを原料として、製造実施例100と同様の方法により、HJM-127(26mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.40(s,1H),8.17(t,J=5.1Hz,1H),7.36(s,1H),6.97-6.84(m,5H),6.69(dd,J=8.7,3.9Hz,1H),4.61(d,J=5.0Hz,2H),4.53(t,J=8.7Hz,2H),4.48-4.42(m,2H),4.30-4.24(m,2H),3.70(s,3H),3.28(t,J=8.7Hz,2H). LCMS [M+H]=452.3.
製造実施例128:化合物HJM-128の合成
Figure 2023502889000152
2-(ピロール-1-イル)エタノールを原料として、製造実施例100と同様の方法により、HJM-128(13mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.23(s,1H),7.21(s,1H),6.86-6.80(m,3H),6.62(dd,J=8.7, 3.8Hz,1H),6.01(t,J=2.1Hz,2H),4.67(s,2H),4.56(t,J=8.7Hz,2H),4.42-4.37(m,2H),4.37-4.30(m,2H),3.32(t,J=8.7Hz,2H). LCMS [M+H]=395.5.
製造実施例129:化合物HJM-129の合成
Figure 2023502889000153
2-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)エタノールを原料として、製造実施例100と同様の方法により、HJM-129(18mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.39(s,1H),8.62(s,1H),8.21(t,J=5.2Hz,1H),8.00(s,1H),7.31(s,1H),6.98-6.88(m,1H),6.69(dd,J=8.7, 3.9Hz,1H),4.63-4.58(m,4H),4.56-4.50(m,4H),3.27(t,J=8.7Hz,2H). LCMS [M+H]=397.1.
製造実施例130:化合物HJM-130の合成
Figure 2023502889000154
(6-メチルピリジン-3-イル)メタノールを原料として、製造実施例100と同様の方法により、HJM-130(55mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.25(s,1H),8.53(d,J=2.2Hz,1H),7.91(dd,J=8.0, 2.3Hz,1H),7.43(s,1H),7.34(d,J=8.0Hz,1H),6.87-6.79(m,1H),6.62(dd,J=8.7, 3.8Hz,1H),5.28(s,2H),4.69(s,2H),4.56(t,J=8.7Hz,2H),3.33(t,J=8.5Hz,2H),2.54(s,3H). LCMS [M+H]=407.5.
製造実施例131:化合物HJM-131の合成
Figure 2023502889000155
ピリミジン-5-イルメタノールを原料として、製造実施例100と同様の方法により、HJM-131(80mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.43(s,1H),9.19(s,1H),8.93(s,2H),8.26(t,J=5.1Hz,1H),7.45(s,1H),6.93(dd,J=10.3,8.6Hz,1H),6.69(dd,J=8.6,3.9Hz,1H),5.35(s,2H),4.61(d,J=4.9Hz,2H),4.53(t,J=8.7Hz,2H),3.27(t,J=8.7Hz,2H). LCMS [M+H]=394.2.
製造実施例132:化合物HJM-132の合成
Figure 2023502889000156
ピラジン-2-イルメタノールを原料として、製造実施例100と同様の方法により、HJM-132(117mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.42(s,1H),8.87(d,J=1.5Hz,1H),8.69-8.64(m,2H),8.22(t,J=5.0Hz,1H),7.43(s,1H),6.98-6.90(m,1H),6.69(dd,J=8.7, 3.9Hz,1H),5.42(s,2H),4.60(d,J=5.0Hz,2H),4.53(t,J=8.7Hz,2H),3.27(t,J=8.8Hz,2H). LCMS [M+H]=394.1.
製造実施例133:化合物HJM-133の合成
Figure 2023502889000157
3-(1-ヒドロキシエチル)ピリジンを原料として、製造実施例100と同様の方法により、HJM-133(108mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.38(s,1H),8.63(d,J=2.3Hz,1H),8.48(dd,J=4.8,1.7Hz,1H),8.18(t,J=5.0Hz,1H),7.87(dt,J=7.9,2.0Hz,1H),7.38(dd,J=7.9,4.8Hz,1H),7.24(s,1H),6.91(dd,J=10.2,8.7Hz,1H),6.68(dd,J=8.6,3.9Hz,1H),5.82(q,J=6.4Hz,1H),4.55(d,J=5.0Hz,2H),4.51(t,J=8.8Hz,2H),3.22(t,J=8.7Hz,2H),1.63(d,J=6.4Hz,3H). LCMS [M+H]=407.4.
製造実施例134:化合物HJM-134の合成
Figure 2023502889000158
オキサゾール-5-メタノールを原料として、製造実施例100と同様の方法により、HJM-134(20mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.26(s,1H),8.25(s,1H),7.45(s,1H),7.27(s,1H),6.89-6.79(m,1H),6.63(dd,J=8.7,3.9Hz,1H),5.35(s,2H),4.70(s,2H),4.57(t,J=8.7Hz,2H),3.35(t,J=8.7Hz,2H). LCMS [M+H]=383.2.
製造実施例135:化合物HJM-135の合成
Figure 2023502889000159
3-ヒドロキシ-1-メチルピロリドンを原料として、製造実施例100と同様の方法により、HJM-135(22mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.42(s,1H),8.24(br s,1H),7.43(s,1H),6.93(t,J=9.3Hz,1H),6.69(dd,J=8.4, 3.8Hz,1H),5.18(t,J=6.9Hz,1H),4.61(s,2H),4.54(t,J=8.4Hz,2H),3.47-3.38(m,1H),3.32-3.23(m,3H),2.79(s,3H),2.58-2.50(m,1H),2.11-1.94(m,1H). LCMS [M+H]=399.1.
製造実施例136:化合物HJM-136の合成
Figure 2023502889000160
工程1:
化合物4-ヒドロキシピロリドン96(1.01g,10mmol)およびイミダゾール(1.02g,15mmol)を、N,N-ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解し、tert-ブチルジメチルクロロシラン(1.8g,12mmol)を加え、窒素ガス保護下、室温で一晩撹拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、有機相を合わせた。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し、化合物97(1.55g,収率72.1%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 6.33(br s,1H),4.54(tt, J=6.7, 3.8Hz,1H),3.58(dd,J=10.1,6.1Hz,1H),3.23(dd,J=10.0,3.4Hz,1H),2.53(dd,J=16.9,6.8Hz,1H),2.25(dd,J=16.9,4.2Hz,1H),0.87(s,9H),0.06(s,6H).
工程2:
化合物97(1.55g,7.21mmol)を無水N,N-ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解し、0℃、窒素ガス保護下で60%の水素化ナトリウム(346mg,8.65mmol)を加え、氷水浴中で30分間撹拌した。ヨードメタン(0.9mL,14.42mmol)を加え、0℃で2時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、有機相を合わせた。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し、粗製品を得た。粗製品をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル、酢酸エチル0-30%)で精製して、化合物98(1.33g,収率80.6%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 4.45(tt,J=7.0,3.5Hz,1H),3.57(dd,J=10.2,6.2Hz,1H),3.22(dd,J=10.2,3.2Hz,1H),2.84(s,1H),2.60(ddd,J=16.9,7.0,0.9Hz,1H),2.32(dd,J=17.0,3.8Hz,1H),0.87(s,9H),0.06(s,6H).
工程3:
化合物98(1.33g,5.81mmol)をメタノール(10mL)に溶解し、1MのHCl水溶液(5mL,5mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で希釈した後、濃縮乾固して、残留物を得た。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール、メタノール0-10%)で精製して、化合物99(500mg,収率75.0%)を無色の液体として得た。
H NMR(400MHz,CDCl) δ 4.49-4.40(m,1H),4.15(d,J=4.6Hz,1H),3.61(dd,J=10.8, 5.7Hz,1H),3.29(dd,J=10.9, 2.1Hz,1H),2.82(s,3H),2.65-2.58(m,1H),2.32(dd,J=17.4, 2.4Hz,1H).
工程4-5:
以降の工程において、製造実施例100と同様の方法により、HJM-136(10mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.27(s,1H),7.43(s,1H),6.88-6.79(m,1H),6.63(dd,J=8.7, 3.9Hz,1H),5.29-5.21(m,1H),4.71(s,2H),4.57(t,J=8.7Hz,2H),3.89(dd,J=11.8, 5.6Hz,1H),3.70(dd,J=11.7, 1.5Hz,1H),3.36(t,J=8.7Hz,2H),2.90(s,3H),2.88(dd,J=17.6, 6.7Hz,1H),2.63(d,J=17.9Hz,1H). LCMS [M+H]=399.1.
製造実施例137:化合物HJM-137の合成
Figure 2023502889000161
工程1:
5-ブロモ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-8-オール(300mg,1.40mmol)、1-ブロモ-2-メトキシエタン(290mg,2.09mmol)およびトリエチルアミン(423mg,4.19mmol)を、ジメチルスルホキシド(5mL)に溶解し、窒素ガス保護下、80℃で2時間加熱した。反応混合物を冷却し、凍結乾燥し、残留物を得た。残留物を分取薄層クロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1:1)で精製して、化合物101(80mg,収率21.0%)を黄色の固体として得た。LCMS [M+H]=272.9.
工程2:
化合物101(40mg,0.15mmol)、Int.1-4(36mg,0.22mmol)およびトリエチルアミン(44mg,0.44mmol)をジメチルスルホキシド(2mL)に溶解し、室温で1時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を合わせ、濾液を分取HPLCにより精製し、化合物HJM-137(3mg,収率5.7%)を白色の固体として得た。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.24(s,1H),7.38(s,1H),6.83(t,J=9.4Hz,1H),6.62(dd,J=9.2, 3.8Hz,1H),4.70(s,2H),4.56(t,J=8.4Hz,2H),4.30(t,J=4.6Hz,2H),3.79(t,J=4.8Hz,2H),3.42(s,3H),3.34(t,J=8.6Hz,2H). LCMS [M+H] =360.0.
製造実施例138:化合物HJM-138の合成
Figure 2023502889000162
1-ブロモ-3-メトキシプロパンを原料として、製造実施例137と同様の方法により、HJM-138(10mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.24(s,1H),7.34(s,1H),6.83(dd,J=10.2, 8.6Hz,1H),6.62(dd,J=8.7,3.9Hz,1H),4.69(s,2H),4.56(t,J=8.7Hz,2H),4.23(t,J=6.3Hz,2H),3.62(t,J=6.2Hz,2H),3.35(s,3H),3.34(t,J=8.3Hz,2H),2.09(p,J=6.2Hz,2H). LCMS [M+H] =374.5.
製造実施例139:化合物HJM-139の合成
Figure 2023502889000163
臭化ベンジルを原料として、製造実施例137と同様の方法により、HJM-139(95mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.41(s,1H),7.47(d,J=7.4Hz,2H),7.40(t,J=7.3Hz,2H),7.37-7.32(m,2H),6.93(t,J=9.4Hz,1H),6.69(dd,J=8.6, 3.9Hz,1H),6.04(br s,1H),5.24(s,2H),4.59(s,2H),4.53(t,J=8.7Hz,2H),3.26(t,J=8.7Hz,2H). LCMS [M+H] =392.1.
製造実施例140:化合物HJM-140の合成
Figure 2023502889000164
3-ブロモメチルピリジンの臭化水素酸塩を原料として、製造実施例137と同様の方法により、HJM-140(3mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.26(s,1H),8.69(s,1H),8.52(d,J=4.9Hz,1H),8.05(d,J=8.0Hz,1H),7.49(dd,J=7.9, 4.9Hz,1H),7.45(s,1H),6.88-6.80(m,1H),6.63(dd,J=8.6, 3.8Hz,1H),5.34(s,2H),4.70(s,2H),4.57(t,J=8.7Hz,2H),3.34(t,J=8.7Hz,2H). LCMS [M+H]=393.1.
製造実施例141:化合物HJM-141の合成
Figure 2023502889000165
4-ブロモメチルピリジンの臭化水素酸塩を原料として、製造実施例137と同様の方法により、HJM-141(15mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.27(s,1H),8.59-8.51(m,2H),7.65-7.58(m,2H),7.42(s,1H),6.88-6.79(m,1H),6.63(dd,J=8.7, 3.9Hz,1H),5.36(s,2H),4.70(s,2H),4.56(t,J=8.7Hz,2H),3.35(t,J=8.7Hz,2H). LCMS [M+H]=393.1.
製造実施例142:化合物HJM-142の合成
Figure 2023502889000166
2-ブロモメチルピリジンの臭化水素酸塩を原料として、製造実施例137と同様の方法により、HJM-142(10mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.26(s,1H),8.55(d,J=4.5Hz,1H),7.90(td, J=7.7, 1.8Hz,1H),7.77(d,J=7.9Hz,1H),7.43-7.36(m,2H),6.88-6.78(m,1H),6.63(dd,J=8.6, 3.9Hz,1H),5.35(s,2H),4.69(s,2H),4.56(t,J=8.7Hz,2H),3.34(t,J=8.7Hz,2H). LCMS [M+H]=393.0.
製造実施例143:化合物HJM-143の合成
Figure 2023502889000167
2-ブロモメチル-6-メチルピリジンを原料として、製造実施例137と同様の方法により、HJM-143(11mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.34(s,1H),8.49(t,J=7.9Hz,1H),8.03(d,J=7.9Hz,1H),7.90(d,J=8.0Hz,1H),7.64(s,1H),6.84(dd,J=10.2, 8.7Hz,1H),6.63(dd,J=8.7, 3.9Hz,1H),5.59(s,2H),4.73(s,2H),4.58(t,J=8.7Hz,2H),3.37(t,J=8.7Hz,2H),2.88(s,3H). LCMS [M+H]=407.5.
製造実施例144:化合物HJM-144の合成
Figure 2023502889000168
工程1:
化合物1-(2-ヒドロキシエチル)イミダゾール102(4.08g,36.42mmol)、トリフェニルホスフィン(10.5g,40.06mmol)を、ジクロロメタン(100mL)に溶解し、0℃、窒素ガス保護下で四臭化炭素(13.25g,40.06mmol)を数回分けて加え、室温で3時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、粗製品を得た。粗製品をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル、酢酸エチル0-50%)で精製して、化合物103(2.5g,収率39.2%)を無色の液体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 7.68(s,1H),7.24(s,1H),6.90(s,1H),4.38(t,J=6.1Hz,2H),3.81(t,J=6.1Hz,2H).
工程2-3:
以降の工程において、製造実施例137と同様の方法により、HJM-144(3mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.28(s,1H),9.19(s,1H),7.82(s,1H),7.59(s,1H),7.40(s,1H),6.83(t,J=9.4Hz,1H),6.62(dd,J=8.7, 3.8Hz,1H),4.75(t,J=4.7Hz,2H),4.69(s,2H),4.59-4.52(m,4H),3.35(t,J=8.7Hz,2H). LCMS [M+H]=396.0.
製造実施例145:化合物HJM-145の合成
Figure 2023502889000169
ブロモアセトニトリルを原料として、製造実施例137と同様の方法により、HJM-145(9mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.44(s,1H),8.39(t,J=5.4Hz,1H),7.51(s,1H),6.94(t,J=9.5Hz,1H),6.70(dd,J=8.7, 3.8Hz,1H),5.32(s,2H),4.63(d,J=5.0Hz,2H),4.54(t,J=8.7Hz,2H),3.29(t,J=8.7Hz,2H). LCMS [M+H]=341.1.
製造実施例146:化合物HJM-146の合成
Figure 2023502889000170
2-ブロモ-1-シクロプロピルエタノンを原料として、製造実施例137と同様の方法により、HJM-146(37mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.42(s,1H),8.21(t,J=5.0Hz,1H),7.26(s,1H),6.98-6.90(m,1H),6.69(dd,J=8.6, 3.9Hz,1H),5.12(s,2H),4.59(d,J=4.8Hz,2H),4.53(t,J=8.7Hz,2H),3.27(t,J=8.8Hz,2H),2.27-2.20(m,1H),1.02-0.87(m,4H). LCMS [M+H]=384.2.
製造実施例147:化合物HJM-147の合成
Figure 2023502889000171
工程1:
5-ブロモ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-8-オール(400mg,1.86mmol)、2-ブロモエチルカルバミン酸tert-ブチルエステル(500mg,2.23mmol)およびトリエチルアミン(564mg,5.58mmol)を、ジメチルスルホキシド(3mL)に溶解し、窒素ガス保護下、80℃で3時間加熱した。化合物104を含む反応液を冷却し、そのまま次の工程に供した。LCMS [M+H]=358.0.
工程2:
上記の化合物104を含む反応液を、Int.1-4(310mg,1.86mmol)およびトリエチルアミン(44mg,0.44mmol)のジメチルスルホキシド(2mL)溶液に加え、80℃で2時間加熱した。冷却し、反応液を逆相カラムクロマトグラフィーにより精製して、化合物105(105mg,収率12.7%)を黄色の油状物として得た。LCMS [M+H]=445.1.
工程3:
化合物105(105mg,0.24mmol)を4MのHClの1,4-ジオキサン溶液(3mL)に加え、室温で2時間撹拌した。反応液を濃縮し、化合物106(80mg,収率98%)を白色の固体として得た。
工程4:
化合物106(80mg,0.23mmol)、シクロプロピルカルボン酸(20mg,0.23mmol)およびトリエチルアミン(70mg,0.69mmol)を、N,N-ジメチルホルムアミド(3mL)に溶解し、O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロりん酸塩(HATU,87mg,0.23mmol)、室温で2時間撹拌した。反応液を分取HPLCにより精製し、化合物HJM-147(11mg,収率11.6%)を白色の固体として得た。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.37(s,1H),7.79(s,1H),6.84(t,J=9.4Hz,1H),6.64(dd,J=8.6, 3.8Hz,1H),4.74(s,2H),4.58(t,J=8.7Hz,2H),4.28(t,J=5.3Hz,2H),3.66(t,J=5.3Hz,2H),3.38(t,J=8.7Hz,2H),1.64-1.54(m,1H),0.87-0.72(m,4H). LCMS [M+H]=413.3.
製造実施例148:化合物HJM-148の合成
Figure 2023502889000172
工程1:
5-ブロモ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-8-オール(150mg,0.697mmol)、ブロモ酢酸エチル(173mg,1.04mmol)およびトリエチルアミン(140mg,1.39mmol)を、ジメチルスルホキシド(5mL)に溶解し、80℃で2時間加熱した。反応液を冷却し、水で希釈し、固体を析出させた。得られた固体を水で2回洗浄し、乾燥させ、粗製品である化合物107(87mg,収率41.8%)を褐色の固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.47(s,1H),7.57(s,1H),5.14(s,2H),4.20(q,J=7.1Hz,2H),1.23(t,J=7.1Hz,3H). LCMS [M+H]=300.9.
工程2:
化合物107(87mg,0.29mmol)、Int.1-4(53mg,0.319mmol)およびトリエチルアミン(59mg,0.58mmol)を、ジメチルスルホキシド(3mL)に溶解し、50℃で1時間加熱した。反応液を冷却し、水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、有機相を合わせた。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し、粗製品を得た。粗製品を分取薄層クロマトグラフィーにより精製して、化合物108(100mg,収率90%)を白色の固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.41(s,1H),8.21(t,J=5.1Hz,1H),7.31(s,1H),6.93(t,J=9.5Hz,1H),6.69(dd,J=8.6, 3.9Hz,1H),4.94(s,2H),4.60(d,J=5.0Hz,2H),4.53(t,J=8.7Hz,2H),4.17(q, J=7.1Hz,2H),3.26(t,J=8.7Hz,2H),1.20(t,J=7.1Hz,3H). LCMS [M+H]=388.1.
工程3:
化合物108(40mg,0.103mmol)を2Mメチルアミンのテトラヒドロフラン溶液(2mL)に加え、密封し、80℃で2時間加熱した。反応液を濃縮し、粗製品を得た。粗製品を分取HPLCにより精製し、化合物HJM-148(13mg,収率34.2%)を白色の固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.42(s,1H),8.25(t,J=4.0Hz,1H),8.01(d,J=4.0Hz,1H),7.33(s,1H),6.93(dd,J=10.3, 8.7Hz,1H),6.69(dd,J=8.6, 3.9Hz,1H),4.65(s,2H),4.60(d,J=4.4Hz,2H),4.53(t,J=8.7Hz,2H),3.28(t,J=8.9Hz,2H),2.66(d,J=4.7Hz,3H). LCMS [M+H]=373.1.
製造実施例149:化合物HJM-149の合成
Figure 2023502889000173
0℃、窒素ガス保護下で、2Mトリエチルアルミニウムのn-ヘキサン溶液(1mL)を、2Mジメチルアミンのテトラヒドロフラン溶液(1mL)に滴下し、室温で30分間撹拌した。化合物108(40mg,0.1mmol)のテトラヒドロフラン溶液(2mL)ゆっくりとを滴下し、80℃で5時間撹拌した。0℃に冷却し、メタノール(3mL)を滴下して反応をクエンチし、さらに、水で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、有機相を合わせた。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し、粗製品を得た。粗製品を分取HPLCにより精製し、化合物HJM-149(1.2mg,収率3%)を白色の固体として得た。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.25(s,1H),7.38(s,1H),6.83(dd,J=10.2, 8.7Hz,1H),6.62(dd,J=8.6, 3.9Hz,1H),5.02(s,2H),4.69(s,2H),4.56(t,J=8.7Hz,2H),3.35(t,J=8.7Hz,2H),3.10(s,3H),2.97(s,3H). LCMS [M+H]=387.5.
製造実施例150:化合物HJM-150の合成
Figure 2023502889000174
工程1:
窒素ガス保護下、60%水素化ナトリウム(876mg,21.94mmol)を、ベンジルアルコール(4.8g,43.88mmol)の無水トルエン(50mL)溶液に数回分けて加え、80℃で2時間加熱した。室温に冷却し、5-ブロモ-2,4-ジクロロピリミジンInt.1-1(5g,21.94mmol)の無水トルエン(10mL)溶液を滴下し、室温で一晩撹拌した。反応液を濃縮して粗製品を得た。粗製品をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル、酢酸エチル0-50%)で精製して、化合物109(3g,収率36.8%)を白色の固体として得た。LCMS [M+H]=371.3.
工程2:
化合物109(1g,2.69mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(1g,4.04mmol)を、トルエン(10mL)に溶解し、酢酸カリウム(793mg,8.08mmol)、Pd(dppf)Cl(0.2g,0.27mmol)、100℃で2時間加熱した。冷却し、反応混合物を濃縮し、粗製品を得た。粗製品をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル、酢酸エチル0-30%)で精製して、化合物110(500mg,収率44.4%)を白色の固体として得た。LCMS [M+H]=419.5.
工程3:
化合物110(480mg,1.15mmol)をアセトン(5mL)に溶解し、0℃でOxone(1.1g,1.72mmol)を数回分けて加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、粗製品を得た。粗製品をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル、酢酸エチル0-50%)で精製して、化合物111(300mg,収率84.8%)を白色の固体として得た。LCMS [M+H]=309.4.
工程4:
化合物111(280mg,0.91mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド溶液(5mL)に、ジフルオロクロロ酢酸ナトリウム(207mg,1.36mmol)および炭酸セシウム(371mg,1.14mmol)を加え、100℃で2時間加熱した。冷却し、反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで2回抽出し、有機相を合わせた。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し、粗製品を得た。粗製品をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル、酢酸エチル0-30%)で精製して、化合物112(200mg,収率61.2%)を白色の固体として得た。LCMS [M+H]=359.4.
工程5:
化合物112(200mg,0.56mmol)をメタノール(5mL)に溶解し、窒素ガス保護下で10%のPd/C(20mg)加え、水素ガスで3回置き換え、水素バルーン下で2時間反応させ。反応混合物を濾過し、フィルターケーキをメタノールで3回洗浄し、濾液を合わせ、濾液を濃縮し、化合物113(102mg,収率99%)を白色の固体として得た。LCMS [M+H]=179.1.
工程6:
化合物113(100mg,0.56mmol)を塩化ホスホリル(2mL)に加え、105℃で12時間加熱した。冷却し、反応混合物を濃縮し、粗製品を得た。粗製品をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル、酢酸エチル0-20%)で精製して、化合物114(60mg,収率49.7%)を黄色の固体として得た。LCMS [M-H]=213.5.
工程7:
化合物114(60mg,0.28mmol)をエタノール(1mL)に溶解し、85%のヒドラジン水和物(17.6mg,0.30mmol)のエタノール溶液(1mL)を加え、室温で2時間反応させ。反応混合物を濃縮し、粗製品を得た。粗製品をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール、メタノール0-5%)で精製して、化合物115(40mg,収率68.1%)を黄色の固体として得た。LCMS [M+H]=211.0.
工程8:
化合物115(40mg,0.19mmol)をオルトギ酸トリエチル(2mL)に加え、120℃で加熱し、2時間撹拌した。冷却し、反応混合物を濃縮し、粗製品を得た。粗製品をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル、酢酸エチル0-50%)で精製して、化合物116(25mg,収率59.7%)を褐色の固体として得た。LCMS [M+H]=221.3.
工程9:
化合物116(25mg,0.11mmol)、Int.1-4(34mg,0.20mmol)およびトリエチルアミン(34mg,0.34mmol)を、ジメチルスルホキシド(1mL)に溶解し、室温で2時間撹拌した。反応液を分取HPLCにより精製し、化合物HJM-150(10mg,収率25.1%)を白色の固体として得た。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.29(s,1H),7.67(s,1H),6.95(t,J=73.7Hz,1H),6.85(t,J=9.5Hz,1H),6.64(dd,J=8.7, 3.9Hz,1H),4.75(s,2H),4.57(t,J=8.7Hz,2H),3.35(t,J=8.8Hz,2H). LCMS [M+H]=352.1.
製造実施例151:化合物HJM-151の合成
Figure 2023502889000175
工程1:
5-ブロモ-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-8-オール(100mg,0.47mmol)、ジメチルカルバモイルクロリド(50mg,0.47mmol)およびトリエチルアミン(141mg,1.40mmol)を、テトラヒドロフラン(3mL)に溶解し、室温で4時間撹拌した。反応液を濃縮し、粗製品である化合物117を得た。そのまま次の工程に供した。LCMS [M+H]=285.9.
工程2:
上記の粗製品である化合物117、Int.1-4(78mg,0.47mmol)およびトリエチルアミン(141mg,1.40mmol)をジメチルスルホキシド(2mL)に溶解し、60℃で1時間加熱した。冷却し、反応液を分取HPLCにより精製し、化合物HJM-151(2mg,収率1.2%)を白色の固体として得た。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.28(s,1H),7.63(s,1H),6.85(t,J=9.5Hz,1H),6.64(dd,J=8.7, 3.9Hz,1H),4.76(s,2H),4.57(t,J=8.7Hz,2H),3.36(t,J=8.7Hz,3H),3.19(s,3H),3.03(s,3H). LCMS [M+H]=373.3.
製造実施例152:化合物HJM-152の合成
Figure 2023502889000176
N-(2-メトキシエチル)メチルアミンを原料として、製造実施例25と同様の方法により、HJM-152(22mg)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.30(s,1H),7.87(s,1H),6.86(dd,J=10.2, 8.7Hz,1H),6.65(dd,J=8.7, 3.9Hz,1H),4.81(s,2H),4.58(t,J=8.7Hz,2H),3.85-3.63(m,2H),3.59-3.43(m,2H),3.43-3.22(m,5H),3.21-2.99(m,3H). LCMS [M+H]=401.1.
製造実施例153:化合物HJM-153の合成
Figure 2023502889000177
8-ブロモ-N-((5-フルオロ-2,3-ジヒドロベンゾフラン-4-イル)メチル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン1(40mg,0.11mmol)、シクロブチルアミン塩酸塩(103mg,1.1mmol)およびトリエチルアミン(167mg,1.65mmol)を、1,4-ジオキサン(2mL)に溶解し、Pd(dppf)Cl(15mg,0.02mmol)を加え、雰囲気をCOで3回交換し、COバルーン下、100℃で2時間加熱した。冷却し、反応液を濃縮して粗製品を得た。粗製品を分取HPLCにより精製し、化合物HJM-153(2mg,収率5.0%)を白色の固体として得た。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.31(s,1H),8.07(s,1H),6.86(t,J=9.5Hz,1H),6.65(dd,J=8.7, 3.9Hz,1H),4.83(s,2H),4.58(t,J=8.8Hz,2H),4.36-4.18(m,4H),3.37(t,J=9.0Hz,2H),2.42-2.30(m,2H). LCMS [M+H]=369.0.
薬理活性および応用
PRC2複合体のコアサブユニットとして、EEDは酵素活性を有しないが、PRC2が機能するために必要である。EEDは、PRC2が触媒する生成物であるH3K27me3に特異的に結合することで、PRC2を、H3K27me3がすでに存在するゲノム遺伝子座に位置することを助ける一方、EZH2またはEZH1の触媒活性をアロステリックに活性化する。このような正のフィードバックメカニズムにより、H3K27me3はクロマチンを広範囲に修飾し、細胞周期において細胞世代間で効率的に伝達され、細胞の同一性とエピゲノムの安定性を維持する。EEDを標的とする小分子は、EEDに直接結合して、PRC2の酵素活性をアロステリックに阻害することができる。このような阻害メカニズムは、EZH2を標的とするPRC2酵素活性阻害剤のメカニズムとは異なり、PRC2阻害剤の開発にユニークな新しい視点を提供し、PRC2酵素活性阻害剤に耐性のある腫瘍を効果的に治療することができる。本発明の化合物は、PRC2の酵素活性をアロステリックに阻害するために使用され、腫瘍細胞の増殖を阻害する効果があり、EEDまたはPRC2によって媒介される疾患または症状、特に腫瘍を治療するために使用することができる。
本発明の化合物の活性は、以下の分析方法のいずれかを使用して実証することができる。細胞におけるPRC2活性を阻害する本発明の化合物の能力は、ヒト腫瘍細胞におけるヒストンH3の27番目のリジンのメチル化を分析することによって評価された。腫瘍を阻害する本発明の化合物の能力は、PRC2特異的に依存する腫瘍細胞の増殖に対するそれらの効果を分析することによって評価された。
(1)細胞H3K27のメチル化アッセイ
ヒト子宮頸癌細胞HeLaを、37℃の温度、95%の相対湿度、5%のCOの滅菌インキュベーターに設置されたペトリ皿で培養した。培地は、10%のウシ胎児血清(FBS、Gibco、製品番号10099141)および0.1%のペニシリン/ストレプトマイシン溶液(P/S)を含むDMEM(Gibco、製品番号12100046)であった。24ウェルプレート(Greiner、製品番号662160)に、2×10細胞/ウェルの密度でウェルあたり1mLの培地を添加して指数増殖期の細胞を播種した。次に、異なる濃度の本明細書に開示される化合物(10μMまたは1μMの最高検出濃度で3倍段階希釈して各化合物に6つの濃度を設定)を、DMSOの終濃度が0.1%になるように細胞を播種したウェルに加えた。3日後、細胞をSDS溶解溶液(1.45gのSDS、0.2gのTris塩基、6mLのグリセロール、20mgのブロモフェノールブルー、310mgのDTT、ddHO、40mLに定量)で溶解した。H3K27me3のレベルを分子生物学技術であるウエスタンブロットイムノブロッティングにより検出、定量、分析した。細胞溶解物を95℃で12分間煮沸し、均一に混合して遠心分離した後、溶解物中の細胞全タンパク質をSDS-PAGEで分離した。ブロットをNCメンブレン(GE、製品番号:10600002)に転写し、室温下、5%脱脂粉乳-TBST(0.075%Tween-20)で60分間インキュベート、ブロックし、4℃で一次抗体と一晩インキュベートした。使用した抗体は、抗H3K27me3(#9733S、1:1000)、抗H3(#9715S、1:1000)、および抗EZH2(#5246S、1:1000)(すべてCell Signaling Technologyから購入)であった。TBSTを用いて室温で1回10分間の洗浄を3回行った。その後、室温下、二次抗体(Pierceから購入、製品番号:31460、1:5000)を含む5%脱脂粉乳-TBSTで60分間インキュベートした。TBSTを用いて室温で1回10分間の洗浄を3回行った。最後に、化学発光基質を使用して現像を行い、GE imager 680でイメージングおよび露光データを定量した。GraphPad prisim5でデータを用量反応曲線にフィッティングさせ、試験化合物のIC50値を取得した。バッチ間の誤差の影響を排除するために、各実験でEED226を陽性対照として使用した。
細胞のH3K27メチル化に対する一部の本発明化合物のIC50値を表1に示す。
Figure 2023502889000178
Figure 2023502889000179
Figure 2023502889000180
Figure 2023502889000181
(2)細胞増殖アッセイ
ヒトB細胞非ホジキンリンパ腫細胞WSU-DLCL2、Karpas422およびPfeifferを、37℃の温度、95%の相対湿度、5%のCOの滅菌インキュベーターに設置された細胞培養フラスコで培養した。培地は、15%ウシ胎児血清(FBS、Gibco、製品番号10099141)および0.1%ペニシリン/ストレプトマイシン溶液(P/S)を含むRPMI-1640(Gibco、製品番号31800022)であった。細胞増殖に対する化合物の効果を検出した際に、12ウェルプレート(Nunc、製品番号150628)にウェルあたり1mLの培地を添加して指数増殖期の細胞を播種した。ここで、1×10細胞/ウェルの密度でWSU-DLCL2およびKarpas422を播種し、2×10細胞/ウェルの密度でPfeifferを播種した。同時に、異なる濃度の化合物(3倍段階希釈で各化合物に6つの濃度を設定)を、DMSOの終濃度が0.1%になるように細胞を播種したウェルに加えた。その後、Vi-CELL(Beckman Coulter)により、WSU-DLCL2とPfeifferでは3日ごとに、Karpas422では4、7、11日目に、生細胞数をそれぞれ測定した。毎回カウントした細胞を、同様の密度で新しい12ウェルプレートに播種し、新鮮な培地を1mLまで補充しながら、異なる濃度の化合物を添加した。WSU-DLCL2およびPfeifferを9日目まで培養し、Karpas422を14日目まで培養した。細胞のデータを収集し、GraphPad prisim5で分析し、用量曲線をフィッティングし、試験化合物のIC50値を取得した。
抗WSU-DLCL2細胞増殖アッセイにおける一部の本発明化合物のIC50値を表2に示す。
Figure 2023502889000182
抗Karpas422細胞増殖アッセイにおける一部の本発明化合物のIC50値を表3に示す。
Figure 2023502889000183
複数の本発明化合物は、WSU-DLCL2およびKarpas422細胞に対して良好な抗増殖活性を有し、いずれも陽性対照EED226よりも高い。
抗Pfeiffer細胞増殖アッセイにおける一部の本発明化合物のIC50値を表4に示す。
Figure 2023502889000184
データは、一部の本発明化合物がPfeiffer細胞に対しても良好な抗増殖活性を有することを示す。
(3)ラットにおける薬物動態研究
1. 実験手順:
6匹のSPF級SDラット(オス、体重180-220g)を2つの群にランダムに分け、各群3匹ずつ、強制経口投与(PO)および静脈内注射(IV)で本発明の化合物を投与した。試験化合物は、溶媒5%DMSO+10%Solutol+85%pH4.65Acetate bufferで調製された。
投与量:静脈内注射の場合は1mg/kgであり、経口投与の場合は2mg/kgである。
投与体積:静脈内注射の場合は5mL/kgであり、経口投与の場合は10mL/kgである。
経口投与群は、アッセイ前に一晩(10~14時間)絶食させ、自由に水を飲んだ。投与した4時間後、統一的に給餌した。投与前に体重を秤量し、それに従って投与量を算出した。
2. 採血時点およびサンプル処理:
静脈内投与:投与後0.083、0.25、0.5、1、2、4、6、8、10および24時間;
強制経口投与:投与後0.25、0.5、1、2、4、6、8、10、12および24時間。
上記の時点でラットの頸静脈から毎回約0.2mLの血液を採取し、ヘパリンナトリウムで抗凝固処理した。採取後、氷上に置き、1時間以内に遠心分離(遠心分離条件:6800g、6分間、2~8℃)して血漿を分離した。血漿サンプルは、分析に供したまでに-80℃の冷凍庫に保存した。
3. サンプルの測定およびデータの解析
ラット血漿中の各化合物の濃度を、LC/MS/MS法によって測定した。
さまざまな時点での血漿中薬物濃度のデータから、Phoenix WinNonlin 7.0を利用して薬物動態パラメーターを算出し、AUC0-t、AUC0-∞、MRT0-∞、Cmax、TmaxおよびT1/2などのパラメーター、ならびにそれらの平均値および標準偏差を提供した。
ラットにおける一部の本発明化合物の薬物動態パラメーターを表5に示す。
Figure 2023502889000185
データは、一部の本発明化合物が、ラットにおいてより優れた薬物動態特性およびバイオアベイラビリティを有することを示す。
(4)イヌにおける薬物動態研究
1. 実験手順:
6匹の普通級Beagleイヌ(オス、体重10-12kg)を2つの群にランダムに分け、各群3匹ずつ、強制経口投与(PO)および静脈内注射(IV)で本発明の化合物を投与した。試験化合物は、対応する溶媒で調製された。
投与量:静脈内注射の場合は1mg/kgであり、経口投与の場合は5mg/kgである。
投与体積:静脈内注射の場合は5mL/kgであり、経口投与の場合は10mL/kgである。
経口投与群は、アッセイ前に一晩(10~14時間)絶食させ、自由に水を飲んだ。投与した4時間後、統一的に給餌した。投与前に体重を秤量し、それに従って投与量を算出した。
2. 採血時点およびサンプル処理:
静脈内投与:投与後0.083、0.25、0.5、1、2、4、6、8、10および24時間;
強制経口投与:投与後0.25、0.5、1、2、4、6、8、10、12および24時間。
上記の時点で四肢の静脈から毎回約0.5-1mLの血液を採取し、ヘパリンナトリウムで抗凝固処理した。採取後、氷上に置き、1時間以内に遠心分離(遠心分離条件:6800g、6分間、2~8℃)して血漿を分離した。血漿サンプルは、分析に供したまでに-80℃の冷凍庫に保存した。
3. サンプルの測定およびデータの解析
イヌ血漿中の各化合物の濃度を、LC/MS/MS法によって測定した。
さまざまな時点での血漿中薬物濃度のデータから、Phoenix WinNonlin 7.0を利用して薬物動態パラメーターを算出し、AUC0-t、AUC0-∞、MRT0-∞、Cmax、TmaxおよびT1/2などのパラメーター、ならびにそれらの平均値および標準偏差を提供した。
イヌにおける一部の本発明化合物の薬物動態パラメーターを表6に示す。
Figure 2023502889000186
溶媒:
HJM-016:2%DMSO+5%Solutol+93%Saline
HJM-045:2%DMSO+98%Saline
HJM-104:5%DMSO+20%PG+20%PEG400+55%Saline
データは、一部の本発明化合物が、イヌにおいてより優れた薬物動態特性およびバイオアベイラビリティを有することを示す。
(5)薬力学研究
マウスKarpas422 CDXモデル
6~8週齢のメスのbalb/cヌードマウスを選択し、SPF条件下(即ち、20~22℃、相対湿度40~70%)で、一定の温度および湿度の個別の換気ケージに飼育した。各ケージには5匹以下の動物を割り当てた。動物に、照射滅菌された乾燥ペレット食品および滅菌飲料水をを供給した。Karpas 422ヒトB細胞リンパ腫細胞は、15%ウシ胎児血清(FBS、Gibco、製品番号10099141)および0.1%ペニシリン/ストレプトマイシン溶液(P/S)を含むRPMI-1640(Gibco、製品番号31800022)で培養した。細胞を、37℃の温度、95%の相対湿度、5%COの滅菌インキュベーターで培養した。in vitroで培養されたKarpas 422細胞は、浮遊培養において、0.5~2×10細胞/mL細胞の濃度で維持され、2~4日ごとに1:3希釈で継代した。異種移植モデルを確立するために、細胞を収集し、PBSに再懸濁し、5×10細胞/mLの濃度で、Matrigel(BD)と1:1で混合した後、balb/cヌードマウス(Vital River)の右側に、1匹あたり5×10細胞の濃度で皮下注射した。腫瘍が約150mmに成長した際に、各群に6匹のマウスがいるようにマウスを群分けした。マウスを強制経口投与し、腫瘍サイズおよびマウス体重を週に2回測定した。移植された腫瘍の2つの最大直径である幅(W)と長さ(L)をノギスで手動で測定し、式:0.5×L×Wを使用して腫瘍体積を推定した。実験終了後、マウスを安楽死させた。
試験化合物は、溶媒として0.5%HPMC+0.5%Tween80を含む純水を利用し、懸濁液として調製した。投与体積は10mL/kgであった。
この研究では、マウス腫瘍体積の変化およびマウス体重の相対的変化を測定し、結果を図1および図2に示す。
図1および表7は、本発明化合物HJM-016、HJM-045およびHJM-104が、異なる投与量で腫瘍増殖に対して阻害効果を有し、これらすべてが完全な腫瘍消失を達成し、良好なin vivo有効性を有することを示す。
表7は、本発明化合物の腫瘍増殖阻害(tumor growth inhibition,TGI%)データを示す。
Figure 2023502889000187
図2は、本発明化合物HJM-016、HJM-045およびHJM-104の異なる投与量でのマウスの体重の相対的変化を示す。投与後のマウスの体重変化はすべて10%未満であり、本発明化合物がより良好な安全性を有することを示す。
上記の内容は、特定の好ましい実施形態を参照して本発明に対するさらなる詳細な説明であるが、本発明の実施形態がこれらの記載に限定されない。当業者にとって明らかであるように、本発明の精神から逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは、すべてが本発明の保護範囲内にあるとみなされるべきである。
-モルホリニル酢酸を原料として、製造実施例30と同様の方法により、HJM-032(10mg,収率5.8%)を白色の固体として調製した。
H NMR(400MHz,CDOD) δ 9.29(s,1H),8.08(s,1H),6.89-6.75(m,1H),6.65-6.52(m,1H),4.76(s,2H),4.57(t,J=6.8Hz,2H),3.99-3.86(m,6H),3.35(t,J=8.8Hz,2H),3.22-3.17(m,4H). LCMS [M+H]=428.1.
工程3:
保護下、化合物8-ブロモ-5-(メチルチオ)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン(1.0g,4.08mmol)を、ジメチルスルホキシド(10mL)に溶解させ、2-フルオロ-6-メトキシベンジルアミン塩酸塩(3.9g,20.40mmol)およびトリエチルアミン(4.1g,40.80mmol)を順次に加え、反応液を70℃に加熱し、一晩撹拌し、TLCで反応の完了をモニタリングし、加熱を停止し、自然に室温まで冷却し、水および酢酸エチルを添加し、分液させ、水相を酢酸エチル(2×50mL)で抽出し、有機相を合わせた後、水(2×20mL)、飽和食塩水で順次に洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=20:1)で精製して、8-ブロモ-N-(2-フルオロ-6-メトキシベンジル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン(550mg,収率38.0%)を白色の固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.50(s,1H),8.49(s,1H),7.86(s,1H),7.38 - 7.40(m,1H),6.93(d,J=7.2Hz,1H),6.86(t,J=8.8Hz,1H),4.66(s,2H),3.83(s,3H). LCMS [M+H]=352.1.
工程4:
保護下、8-ブロモ-N-(2-フルオロ-6-メトキシベンジル)-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-c]ピリミジン-5-アミン(200mg,0.57mmol)、ボロン酸ピナコールエステル2(418mg,1.71mmol)およびNaHCO(181mg,1.71mmol)を、1,4-ジオキサンと水(3:1)との混合溶媒(8mL)に溶解させ、室温で[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリドジクロロメタン付加物(37mg,0.05mmol)を加え、Nで3回置き換え、反応液を100℃に加熱し、2時間反応させ、TLCで反応の完了をモニタリングし、加熱を停止し、自然に室温まで冷却し、減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:MeOH=12:1)で精製して、HJM-046(200mg,収率90.1%)を黄色の固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.52(s,1H),8.52(t,J=4.4Hz,1H),8.33(d,J=4.4Hz,1H),8.25(d,J=16.0Hz,1H),8.06(d,J=8.0Hz,1H),7.89(s,1H),7.40(dd,J=16.0, 8.0Hz,1H),7.30-7.25(m,2H),6.95(d,J=8.0Hz,1H),6.88(t,J=8.8Hz,1H),4.73(d,J=4.0Hz,2H),3.84(s,3H),2.61(s,3H). LCMS [M+H]= 391.4.
工程2:
化合物10(3.0g,0.015mol)を無水テトラヒドロフラン(50mL)に溶解させ、N保護および氷水浴中で、NaH(0.92g,0.023mol,w/w 60%)を加え、反応液を室温で1時間1時間撹拌した後、0℃に冷却し、ギ酸エチル(1.8mL,0.023mol)ゆっくりとを滴下した後、反応液を室温で一晩撹拌した。TLCで反応の完了をモニタリングし、反応液を氷水に注ぎ、反応をクエンチし、水相を酢酸エチル(2×100mL)で抽出し、有機相を合わせた後、飽和食塩水(2×20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、化合物11(3.3g,定量的な収率)を粗製品として得た。精製せずにそのまま次のステップで使用した,LCMS [M+H]=224.3。
保護下、化合物20(100mg,0.25mmol)およびオキセタン-3-オン(0.08mL,1.36mmol)を、ジクロロメタン(5mL)に溶解させ、室温でシアノ水素化ホウ素ナトリウム(85mg,1.36mmol)をゆっくりと加え、反応液を室温で16時間撹拌し、TLCで反応の完了をモニタリングし、反応液を減圧下で濃縮し、分取HPLCにより精製して、HJM-060(11mg,収率9.6%)を黄色の固体として得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d) δ 9.39(s,1H),8.42(s,1H),7.47(s,1H),6.93(t,J=9.2Hz,1H),6.69(dd,J=8.8, 4.0Hz,1H),4.64(d,J=4.0Hz,2H),4.58-4.51(m,4H),4.45(t,J=6.0Hz,2H),3.44-3.40(m,1H),3.28(t,J=8.8Hz,2H),2.91-2.74(m,3H),1.99-1.78(m,6H). LCMS [M+H]=425.2.
製造実施例77:化合物HJM-077の合成
Figure 2023502889000221
工程5:
化合物N-(5-クロロ-[1,2,4]トリアゾール[4,3-c]ピリミジン-8-イル)-N-メチルシクロプロパンカルボキサミド(合成手順については製造実施例45を参照、80mg,0.32mmol)およびInt.2(60mg,0.35mmol)を、アセトニトリル(4mL)に溶解し、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(80mg,0.62mmol)を加え、室温で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮し、粗製品を得た。粗製品を分取HPLCにより精製し、化合物HJM-077(32mg,収率26%)を白色の固体として得た。
H NMR(500 MHz, DMSO-d) δ 9.51(s,1H),8.82(s,1H),7.75(s,1H),6.95(dd,J=10.2, 8.7Hz,1H),6.71(dd,J=8.6, 3.8Hz,1H),4.55(t,J=8.7Hz,2H),3.32(t,J=8.8Hz,2H),3.17(s,3H),1.58-1.47(m,1H),0.87-0.42(m,4H). LCMS [M+H]=385.6.
製造実施例78:化合物HJM-078の合成
Figure 2023502889000222
化合物65(80mg,0.32mmol)およびInt.2(58mg,0.34mmol)をアセトニトリル(4mL)に溶解し、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(80mg,0.62mmol)を加え、室温で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮し、粗製品を得た。粗製品を分取HPLCにより精製し、化合物HJM-078(18mg,収率15%)を白色の固体として得た。
H NMR(500MHz,DMSO-d) δ 9.75(s,1H),9.27(s,1H),7.85(s,1H),6.96-6.91(m,1H),6.70(dd,J=8.6, 3.9Hz,1H),4.54(t,J=8.7Hz,2H),3.34(t,J=8.7Hz,2H),1.60-1.50(m,1H),0.88-0.43(m,4H). LCMS [M+H]=388.6.

Claims (33)

  1. 式(X)で表される化合物、或いはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶体、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物であって、
    Figure 2023502889000188
    ただし、
    XはNまたはC(R)であり;
    ここで、Rは、H、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、またはC1-6アルコキシからなる群から選択され;
    は、H、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、またはC1-6アルコキシからなる群から選択され;
    は、H、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、またはC1-6アルコキシからなる群から選択され;
    或いはRとRはともに-(CHY-、-Y(CH-または-Y(CHZ-を形成し;
    ここで、pは1、2、3、4または5であり;
    Yは、O、S、NH、または化学結合から選択され;
    Zは、O、S、NH、または化学結合から選択され;
    R’は、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
    Lは、-C(O)-N(R)-、-C(O)-O-、-N(R’)-C(O)-、-O-C(O)-、-S(O)-N(R)-、-S(O)-O-、-O-、-S-、-N(R’’)-、-C1-4アルキレン-、または-C2-4アルケニレン-からなる群から選択され;
    ここで、Rは、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
    ’は、H、(CH-C1-6アルキル、(CH-C1-6ハロアルキル、または(CH-C3-7シクロアルキルからなる群から選択され、;
    R’’は、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
    qは0、1または2であり;
    は、(CH-C1-6アルキル、(CH-C1-6ハロアルキル、(CH-C1-6アルコキシ、(CH-C1-6ハロアルコキシ、(CH-NR、(CH-OR、(CH-C3-7シクロアルキル、(CH-3~10員のヘテロシクリル、(CH-C6-10アリール、または(CH-5~10員のヘテロアリールからなる群から選択され;或いは、Rは、Rと連結して-C1-6アルキレン-を形成し;
    或いは、R、R’は、それらが結合しているN原子と共に4~7員のヘテロシクリルを形成し;
    ここで、mは0、1、2、3、4または5であり;
    nは0、1、2、3、4または5であり;
    は、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
    は、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
    とRは、独立してH、D、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
    ここで、Rは、H、D、ハロゲン、CN、OH、=O、NR、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C3-7シクロアルキル、4~7員のヘテロシクリル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、(CH-C1-6アルキル、(CH-C1-6ハロアルキル、(CH-C1-6アルコキシ、(CH-C1-6ハロアルコキシ、-O-C3-7シクロアルキル、-O-4~7員のヘテロシクリル、-O-C6-10アリール、-O-5~10員のヘテロアリール、-C(O)-C1-6アルキル、-C(O)-C1-6ハロアルキル、-C(O)-C3-7シクロアルキル、-C(O)-4~7員のヘテロシクリル、-C(O)-C6-10アリール、-C(O)-5~10員のヘテロアリール、-S(O)-C1-6アルキル、-S(O)-C1-6ハロアルキル、-S(O)-C1-6アルコキシ、-S(O)-C3-7シクロアルキル、-S(O)-4~7員のヘテロシクリル、-S(O)-C6-10アリール、または-S(O)-5~10員のヘテロアリールからなる群から選択される1つまたは複数の置換基で置換されていてもよく;
    ここで、Rは、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、-C(O)-C3-7シクロアルキル、-C(O)-4~7員のヘテロシクリル、-C(O)-C6-10アリール、または-C(O)-5~10員のヘテロアリールからなる群から選択され;
    は、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、-C(O)-C3-7シクロアルキル、-C(O)-4~7員のヘテロシクリル、-C(O)-C6-10アリール、または-C(O)-5~10員のヘテロアリールからなる群から選択され;
    ここで、前記のアルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリール、アルキレンおよびアルケニレンは、H、D、CN、OH、=O、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C3-7シクロアルキル、4~7員のヘテロシクリル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、-O-C3-7シクロアルキル、-O-4~7員のヘテロシクリル、-O-C6-10アリール、-O-5~10員のヘテロアリール、-C(O)-C1-6アルキル、-C(O)-C1-6ハロアルキル、-C(O)-C3-7シクロアルキル、-C(O)-4~7員のヘテロシクリル、-C(O)-C6-10アリール、または-C(O)-5~10員のヘテロアリールから選択される置換基で置換されていてもよく、或いは、完全に重水素化されるまで、1つまたは複数のDで置換されていてもよい
    式(I)で表される化合物、或いはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶体、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物。
  2. 前記の化合物が一般式(V)で表される化合物であり、
    Figure 2023502889000189
    ただし、
    XがNまたはC(R)であり;好ましくは、XはC(R)であり、
    ここで、Rは、H、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、またはC1-6アルコキシからなる群から選択され;好ましくは、RがHまたはハロゲンから選択され;
    R’が、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され、ここで、前記C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルが、完全に重水素化されるまで1、2、3、4、5、6、7、8または9個のDで置換されていてもよく;
    Lが、-C(O)-N(R)-、-C(O)-O-、-S(O)-N(R)-または-S(O)-O-であり;
    ここで、Rが、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され、ここで、前記C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルが、完全に重水素化されるまで1、2、3、4、5、6、7、8または9個のDで置換されていてもよく;
    qが0、1または2であり;
    が、(CR-C1-6アルキル、(CR-C1-6ハロアルキル、(CR-C1-6アルコキシ、(CR-C1-6ハロアルコキシ、(CR-NR、(CR-C3-7シクロアルキル、(CR-4~7員のヘテロシクリル、(CR-C6-10アリール、または(CR-5~10員のヘテロアリールからなる群から選択され;或いは、Rが、Rと連結して-C1-6アルキレン-を形成し;
    ここで、mが0、1、2、3、4または5であり;
    nが0、1、2、3、4または5であり;
    が、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
    が、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
    とRが、独立してH、D、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され、ここで、前記C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルが、完全に重水素化されるまで1、2、3、4、5、6、7、8または9個のDで置換されていてもよく;
    とRが、独立してH、D、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され、ここで、前記C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルが、完全に重水素化されるまで1、2、3、4、5、6、7、8または9個のDで置換されていてもよく;
    ここで、Rが、H、D、ハロゲン、CN、OH、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C3-7シクロアルキル、4~7員のヘテロシクリル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、(CR-C1-6アルコキシ、または-S(O)-C1-6アルキルからなる群から選択される置換基で置換されていてもよく;
    ここで、前記のアルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールが、完全に重水素化されるまで、1つまたは複数のDで置換されていてもよい、
    請求項1に記載の化合物、或いはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶体、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物。
  3. XがC(R)であり、
    ここで、Rが、Hまたはハロゲンから選択され;
    R’が、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され、ここで、前記C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルが、完全に重水素化されるまで1、2、3、4、5、6、7、8または9個のDで置換されていてもよく;
    Lが-C(O)-N(R)-、-C(O)-O-、-S(O)-N(R)-または-S(O)-O-であり;
    ここで、Rが、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され、ここで、前記C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルが、完全に重水素化されるまで1、2、3、4、5、6、7、8または9個のDで置換されていてもよく;
    qが0、1または2であり;
    が、(CR-C1-6アルキル、(CR-C1-6ハロアルキル、(CR-C1-6アルコキシ、(CR-NR、(CR-C3-7シクロアルキル、(CR-C6-10アリール、または(CR-5~10員のヘテロアリールからなる群から選択され;或いは、Rが、Rと連結して-C1-6アルキレン-を形成し;
    ここで、mが0、1、2、3、4または5であり;
    nが0、1、2、3、4または5であり;
    が、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
    が、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
    とRが、独立してH、D、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され、ここで、前記C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルが、完全に重水素化されるまで1、2、3、4、5、6、7、8または9個のDで置換されていてもよく;
    とRが、独立してH、D、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され、ここで、前記C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルが、完全に重水素化されるまで1、2、3、4、5、6、7、8または9個のDで置換されていてもよく;
    ここで、Rが、H、D、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、またはC3-7シクロアルキルからなる群から選択される置換基で置換されていてもよい、
    請求項2に記載の式(V)で表される化合物、或いはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶体、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物。
  4. XがC(R)であり、
    ここで、Rが、Hまたはハロゲンから選択され;
    R’が、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され、ここで、前記C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルが、完全に重水素化されるまで1、2、3、4、5、6、7、8または9個のDで置換されていてもよく;
    Lが-C(O)-N(R)-または-C(O)-O-であり;
    ここで、Rが、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され、ここで、前記C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルが、完全に重水素化されるまで1、2、3、4、5、6、7、8または9個のDで置換されていてもよく;
    が、(CR-C1-6アルキル、(CR-C1-6ハロアルキル、(CR-C1-6アルコキシ、(CR-NRまたは(CR-C3-4シクロアルキルからなる群から選択され;或いは、Rが、Rと連結してC1-6アルキレンを形成し;
    ここで、mが0、1、2、3、4または5であり;
    nが0、1、2、3、4または5であり;
    が、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
    が、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
    とRが、独立してHまたはDから選択され;
    とRが、独立してHまたはDから選択され;
    ここで、Rが、H、D、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、またはC1-6アルコキシからなる群から選択される置換基で置換されていてもよい、
    請求項2に記載の式(V)で表される化合物、或いはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶体、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物。
  5. XがC(R)であり、
    ここで、Rが、Hまたはハロゲンから選択され;
    R’が、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され、ここで、前記C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルが、完全に重水素化されるまで1、2、3、4、5、6、7、8または9個のDで置換されていてもよく;
    Lが-C(O)-N(R)-であり;
    ここで、Rが、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され、ここで、前記C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルが、完全に重水素化されるまで1、2、3、4、5、6、7、8または9個のDで置換されていてもよく;
    が、(CR-C1-6ハロアルキル、または(CR-C3-4シクロアルキルからなる群から選択され;
    ここで、mが0、1、2、3、4または5であり;
    nが0、1、2、3、4または5であり;
    とRが、独立してHまたはDから選択され;
    とRが、独立してHまたはDから選択される、
    請求項2に記載の式(V)で表される化合物、或いはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶体、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物。
  6. 前記の化合物が一般式(VI)で表される化合物であり、
    Figure 2023502889000190
    ただし、
    XがNまたはC(R)であり;好ましくは、XがC(R)であり;
    ここで、Rが、H、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、またはC1-6アルコキシからなる群から選択され;好ましくは、RがHまたはハロゲンから選択され;
    R’が、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され、ここで、前記C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルが、完全に重水素化されるまで1、2、3、4、5、6、7、8または9個のDで置換されていてもよく;
    が、(CR-C1-6アルキル、(CR-C1-6ハロアルキル、(CR-C3-7シクロアルキル、(CR-4~7員のヘテロシクリル、(CR-C6-10アリール、または(CR-5~10員のヘテロアリールからなる群から選択され;
    ここで、mが0、1、2、3、4または5であり;
    nが0、1、2、3、4または5であり;
    とRが、独立してH、D、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され、ここで、前記C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルが、完全に重水素化されるまで1、2、3、4、5、6、7、8または9個のDで置換されていてもよく;或いは、同一炭素原子上のRとRが結合して=Oを形成し;
    とRが、独立してH、D、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され、ここで、前記C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルが、完全に重水素化されるまで1、2、3、4、5、6、7、8または9個のDで置換されていてもよく;
    ここで、Rが、H、D、ハロゲン、CN、OH、=O、NR、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C3-7シクロアルキル、4~7員のヘテロシクリル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、-O-C3-7シクロアルキル、-O-4~7員のヘテロシクリル、-O-C6-10アリール、-O-5~10員のヘテロアリール、-C(O)-C1-6アルキル、-C(O)-C1-6ハロアルキル、-C(O)-C3-7シクロアルキル、-C(O)-4~7員のヘテロシクリル、-C(O)-C6-10アリール、-C(O)-5~10員のヘテロアリールからなる群から選択される1つまたは複数の置換基で置換されていてもよく;
    ここで、Rが、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、-C(O)-C3-7シクロアルキル、-C(O)-4~7員のヘテロシクリル、-C(O)-C6-10アリール、または-C(O)-5~10員のヘテロアリールからなる群から選択され;
    が、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、-C(O)-C3-7シクロアルキル、-C(O)-4~7員のヘテロシクリル、-C(O)-C6-10アリール、または-C(O)-5~10員のヘテロアリールからなる群から選択され;
    ここで、前記のアルキル、ハロアルキル、アルコキシ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールが、H、D、CN、OH、=O、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C3-7シクロアルキル、4~7員のヘテロシクリル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、-O-C3-7シクロアルキル、-O-4~7員のヘテロシクリル、-O-C6-10アリール、-O-5~10員のヘテロアリール、-C(O)-C1-6アルキル、-C(O)-C1-6ハロアルキル、-C(O)-C3-7シクロアルキル、-C(O)-4~7員のヘテロシクリル、-C(O)-C6-10アリール、-C(O)-5~10員のヘテロアリールから選択される置換基で置換されていてもよく、或いは、完全に重水素化されるまで、1つまたは複数のDで置換されていてもよい、
    請求項1に記載の化合物、或いはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶体、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物。
  7. が、H、D、ハロゲン、CN、OH、=O、NR、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、C3-7シクロアルキル、-C(O)-C1-6アルキル、-C(O)-C3-7シクロアルキル、または-O-C6-10アリールからなる群から選択される1つまたは複数の置換基で置換されていてもよく;
    ここで、Rが、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、または-C(O)-C3-7シクロアルキルからなる群から選択され;
    が、H、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、または-C(O)-C3-7シクロアルキルからなる群から選択され;
    ここで、前記のアルキル、ハロアルキル、アルコキシ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールが、H、D、CN、=O、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、C1-6アルコキシ、または-C(O)-C1-6アルキルから選択される置換基で置換されていてもよく、或いは、完全に重水素化されるまで、1つまたは複数のDで置換されていてもよい、
    請求項6に記載の式(VI)で表される化合物、或いはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶体、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物。
  8. XがC(R)であり;
    ここで、Rが、Hまたはハロゲンから選択され;
    R’が、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され、ここで、前記C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルが、完全に重水素化されるまで1、2、3、4、5、6、7、8または9個のDで置換されていてもよく;
    が、(CR-C1-6アルキル、(CR-C1-6ハロアルキル、(CR-C3-7シクロアルキル、または(CR-ヘテロ原子Oのみを含む4~7員のヘテロシクリルからなる群から選択され;
    ここで、mが0、1、2、3、4または5であり;
    nが0、1、2、3、4または5であり;
    とRが、独立してH、D、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され、ここで、前記C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルが、完全に重水素化されるまで1、2、3、4、5、6、7、8または9個のDで置換されていてもよく;
    とRが、独立してH、D、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され、ここで、前記C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルが、完全に重水素化されるまで1、2、3、4、5、6、7、8または9個のDで置換されていてもよく;
    ここで、Rが、H、D、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、またはC1-6アルコキシからなる群から選択される置換基で置換されていてもよい、
    請求項6に記載の式(VI)で表される化合物、或いはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶体、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物。
  9. XがC(R)であり;
    ここで、Rが、Hまたはハロゲンから選択され;
    R’が、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され、ここで、前記C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルが、完全に重水素化されるまで1、2、3、4、5、6、7、8または9個のDで置換されていてもよく;
    が、(CR-C1-6アルキル、(CR-C1-6ハロアルキル、または(CR-ヘテロ原子Oのみを含む4~7員のヘテロシクリルからなる群から選択され;
    ここで、mが0、1、2、3、4または5であり;
    nが0、1、2、3、4または5であり;
    とRが、独立してH、D、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され、ここで、前記C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルが、完全に重水素化されるまで1、2、3、4、5、6、7、8または9個のDで置換されていてもよく;
    とRが、独立してH、D、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され、ここで、前記C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルが、完全に重水素化されるまで1、2、3、4、5、6、7、8または9個のDで置換されていてもよく;
    ここで、Rが、H、D、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、またはC1-6アルコキシからなる群から選択される置換基で置換されていてもよい、
    請求項6に記載の式(VI)で表される化合物、或いはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶体、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物。
  10. 前記の化合物が一般式(VII)で表される化合物であり、
    Figure 2023502889000191
    ただし、
    XがNまたはC(R)であり;好ましくは、XがC(R)であり;
    ここで、Rが、H、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、またはC1-6アルコキシからなる群から選択され;好ましくは、RがHまたはハロゲンから選択され;
    R’が、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
    が、(CR-C1-6アルキル、(CR-C1-6ハロアルキル、(CR-C3-7シクロアルキル、(CR-4~7員のヘテロシクリル、(CR-C6-10アリール、または(CR-5~10員のヘテロアリールからなる群から選択され;
    ’が、H、(CR-C1-6アルキル、(CR-C1-6ハロアルキル、または(CR-C3-7シクロアルキルからなる群から選択され;
    或いは、R、R’が、それらが結合しているN原子と共に4~7員のヘテロシクリルを形成し;
    ここで、mが0、1、2、3、4または5であり;
    nが0、1、2、3、4または5であり;
    とRが、独立してH、D、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され、ここで、前記C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルが、完全に重水素化されるまで1、2、3、4、5、6、7、8または9個のDで置換されていてもよく;或いは、同一炭素原子上のRとRが結合して=Oを形成し;
    とRが、独立してH、D、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され、ここで、前記C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルが、完全に重水素化されるまで1、2、3、4、5、6、7、8または9個のDで置換されていてもよく;
    ここで、Rが、H、D、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、またはC1-6アルコキシからなる群から選択される1つまたは複数の置換基で置換されていてもよい、
    請求項1に記載の化合物、或いはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶体、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物。
  11. XがC(R)であり、
    ここで、Rが、Hまたはハロゲンから選択され;
    R’が、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
    が、(CR-C1-6アルキル、(CR-C1-6ハロアルキル、または(CR-C3-7シクロアルキルからなる群から選択され;
    ’が、H、(CR-C1-6アルキル、(CR-C1-6ハロアルキル、または(CR-C3-7シクロアルキルからなる群から選択され;
    或いは、R、R’が、それらが結合しているN原子と共に4~7員のヘテロシクリルを形成し;
    mが0、1、2、3、4または5であり;
    nが0、1、2、3、4または5であり;
    とRが、独立してH、D、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され、ここで、前記C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルが、完全に重水素化されるまで1、2、3、4、5、6、7、8または9個のDで置換されていてもよく;
    とRが、独立してH、D、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され、ここで、前記C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルが、完全に重水素化されるまで1、2、3、4、5、6、7、8または9個のDで置換されていてもよく;
    ここで、Rが、H、D、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、またはC1-6アルコキシからなる群から選択される1つまたは複数の置換基で置換されていてもよい、
    請求項10に記載の式(VII)で表される化合物、或いはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶体、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物。
  12. 前記の化合物が一般式(I)で表される化合物であり、
    Figure 2023502889000192
    ただし、
    XがNまたはC(R)であり;
    ここで、Rが、H、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、またはC1-6アルコキシからなる群から選択され;
    が、H、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、またはC1-6アルコキシからなる群から選択され;
    が、H、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、またはC1-6アルコキシからなる群から選択され;
    或いはRとRがともに-(CHY-、-Y(CH-または-Y(CHZ-を形成し;
    ここで、pが1、2、3、4または5であり;
    Yが、O、S、NH、または化学結合から選択され;
    Zが、O、S、NH、または化学結合から選択され;
    R’が、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
    Lが、-C(O)-N(R)-、-N(R’)-C(O)-、-O-、-S-、-N(R’’)-、-C1-4アルキレン-、または-C2-4アルケニレン-からなる群から選択され;
    ここで、Rが、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
    ’が、H、(CH-C1-6アルキル、(CH-C1-6ハロアルキル、または(CH-C3-7シクロアルキルからなる群から選択され;
    R’’が、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
    が、(CH-C1-6アルキル、(CH-C1-6ハロアルキル、(CH-C1-6アルコキシ、(CH-C1-6ハロアルコキシ、(CH-C3-7シクロアルキル、(CH-3~10員のヘテロシクリル、(CH-C6-10アリール、または(CH-5~10員のヘテロアリールからなる群から選択され;
    或いは、R、R’が、それらが結合しているN原子と共に4~7員のヘテロシクリルを形成し;
    ここで、mが0、1、2、3、4または5であり;
    nが0、1、2、3、4または5である、
    請求項1に記載の化合物、或いはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶体、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物。
  13. 前記の化合物が一般式(II)で表される化合物であり、
    Figure 2023502889000193
    ただし、
    XがNまたはC(R)であり;好ましくは、XがC(R)であり;
    ここで、Rが、H、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、またはC1-6アルコキシからなる群から選択され;好ましくは、RはHまたはハロゲンから選択され;
    R’が、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
    Rが、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
    が、(CH-C1-6アルキル、(CH-C1-6ハロアルキル、(CH-C1-6アルコキシ、(CH-C1-6ハロアルコキシ、(CH-C3-7シクロアルキル、(CH-4~7員のヘテロシクリル、(CH-C6-10アリール、または(CH-5~10員のヘテロアリールからなる群から選択され;
    ここで、mが0、1、2、3、4または5であり;
    nが0、1、2、3、4または5である、
    請求項12に記載の化合物、或いはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶体、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物。
  14. XがNまたはC(R)であり;好ましくは、XがC(R)であり;
    ここで、Rが、H、ハロゲン、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;好ましくは、RがHまたはハロゲンから選択され;
    R’が、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
    Rが、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
    が、(CH-C1-6アルキル、(CH-C1-6ハロアルキル、(CH-C1-6アルコキシ、(CH-C1-6ハロアルコキシ、(CH-C3-4シクロアルキル、または(CH-C6-10アリールからなる群から選択され;
    ここで、mが0、1、2、3、4または5であり;
    nが0、1、2、3、4または5である、
    請求項13に記載の式(II)で表される化合物、或いはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶体、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物。
  15. XがNまたはC(R)であり;好ましくは、XがC(R)であり;
    ここで、Rが、H、ハロゲン、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;好ましくは、RがHまたはハロゲンから選択され;
    R’が、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
    Rが、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
    が、(CH-C1-6アルキル、(CH-C1-6ハロアルキル、または(CH-C3-4シクロアルキルからなる群から選択され;好ましくは、Rが、(CH-C1-6ハロアルキル、または(CH-C3-4シクロアルキルからなる群から選択され;
    ここで、mが0、1、2、3、4または5であり;
    nが0、1、2、3、4または5である、
    請求項13に記載の式(II)で表される化合物、或いはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶体、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物。
  16. XがC(R)であり;
    ここで、Rが、Hまたはハロゲンから選択され;
    R’が、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
    Rが、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
    が、(CH-C1-6ハロアルキル、または(CH-C3-4シクロアルキルからなる群から選択され;
    ここで、mが0、1、2または3であり;
    nが0、1、2または3である、
    請求項13に記載の式(II)で表される化合物、或いはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶体、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物。
  17. 前記の化合物が一般式(III)で表される化合物であり、
    Figure 2023502889000194
    ただし、
    XがNまたはC(R)であり;好ましくは、XはC(R)であり;
    ここで、Rが、H、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、またはC1-6アルコキシからなる群から選択され;好ましくは、RがHまたはハロゲンから選択され;
    R’が、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
    Lが、-O-、-S-、-N(R’’)-、-C1-4アルキレン-、または-C2-4アルケニレン-からなる群から選択され;好ましくは、Lが-O-であり;
    ここで、R’’が、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
    が、(CH-C1-6アルキル、(CH-C1-6ハロアルキル、(CH-C1-6アルコキシ、(CH-C1-6ハロアルコキシ、(CH-C3-7シクロアルキル、(CH-4~7員のヘテロシクリル、(CH-C6-10アリール、または(CH-5~10員のヘテロアリールからなる群から選択され;好ましくは、Rが、(CH-C1-6アルキル、(CH-C1-6ハロアルキル、(CH-C3-7シクロアルキル、(CH-4~7員のヘテロシクリル、(CH-C6-10アリール、または(CH-5~10員のヘテロアリールからなる群から選択され;
    ここで、mが0、1、2、3、4または5であり;
    nが0、1、2、3、4または5である、
    請求項12に記載の化合物、或いはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶体、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物。
  18. XがC(R)であり;
    ここで、Rが、Hまたはハロゲンから選択され;
    R’が、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
    Lが-O-であり;
    が、(CH-C3-7シクロアルキル、または(CH-ヘテロ原子Oのみを含む4~7員のヘテロシクリルからなる群から選択され;
    ここで、mが0、1、2、3、4または5であり;
    nが0、1、2、3、4または5である、
    請求項17に記載の式(III)で表される化合物、或いはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶体、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物。
  19. XがNまたはC(R)であり;好ましくは、XがC(R)であり;
    ここで、Rが、H、ハロゲン、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;好ましくは、ここで、Rが、Hまたはハロゲンから選択され;
    R’が、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
    LがOであり;
    が、(CH-C1-6アルキル、(CH-C1-6ハロアルキル、(CH-C3-7シクロアルキル、またはヘテロ原子Oを含む(CH-5~6員のヘテロアリールからなる群から選択され;
    ここで、mが0、1、2、3、4または5であり;
    nが0、1、2、3、4または5である、
    請求項17に記載の式(III)で表される化合物、或いはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶体、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物。
  20. XがNまたはC(R)であり;好ましくは、XがC(R)であり;
    ここで、Rが、H、ハロゲン、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;好ましくは、ここで、Rが、Hまたはハロゲンから選択され;
    R’が、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
    Lが-O-であり;
    が、(CH-C1-6アルキル、(CH-C1-6ハロアルキル、または(CH-C3-7シクロアルキルからなる群から選択され;
    ここで、mが0、1、2、3、4または5であり;
    nが0、1、2、3、4または5である、
    請求項17に記載の式(III)で表される化合物、或いはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶体、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物。
  21. 前記の化合物が一般式(IV)で表される化合物であり、
    Figure 2023502889000195
    ただし、
    XがNまたはC(R)であり;好ましくは、XがC(R)であり;
    ここで、Rが、H、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、またはC1-6アルコキシからなる群から選択され;好ましくは、RがHまたはハロゲンから選択され;
    R’が、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
    が、(CH-C1-6アルキル、(CH-C1-6ハロアルキル、(CH-C3-7シクロアルキル、(CH-4~7員のヘテロシクリル、(CH-C6-10アリール、または(CH-5~10員のヘテロアリールからなる群から選択され;
    ’が、H、(CH-C1-6アルキル、(CH-C1-6ハロアルキル、または(CH-C3-7シクロアルキルからなる群から選択され;
    或いは、R、R’が、それらが結合しているN原子と共に4~7員のヘテロシクリルを形成し;
    ここで、mが0、1、2、3、4または5であり;
    nが0、1、2、3、4または5である、
    請求項12に記載の化合物、或いはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶体、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物。
  22. XがNまたはC(R)であり;好ましくは、XがC(R)であり;
    ここで、Rが、H、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、またはC1-6アルコキシからなる群から選択され;好ましくは、RがHまたはハロゲンから選択され;
    R’が、H、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルからなる群から選択され;
    が、(CH-C1-6アルキル、(CH-C1-6ハロアルキル、または(CH-C3-7シクロアルキルからなる群から選択され;
    ’が、H、(CH-C1-6アルキル、(CH-C1-6ハロアルキル、または(CH-C3-7シクロアルキルからなる群から選択され;
    或いは、R、R’が、それらが結合しているN原子と共に4~7員のヘテロシクリルを形成し;
    ここで、mが0、1、2、3、4または5であり;
    nが0、1、2、3、4または5である、
    請求項21に記載の式(IV)で表される化合物、或いはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶体、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物。
  23. 前記の化合物が
    Figure 2023502889000196
    Figure 2023502889000197
    Figure 2023502889000198
    Figure 2023502889000199
    Figure 2023502889000200
    Figure 2023502889000201
    Figure 2023502889000202
    からなる群から選択される、
    請求項1に記載の化合物、或いはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶体、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物。
  24. 請求項1~23のいずれか1項に記載の化合物、或いはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶体、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物と、
    薬学的に許容される賦形剤と
    を含む、医薬組成物。
  25. PD-1、PD-L1、CTLA-4抗体などの免疫チェックポイント阻害剤と併用する、請求項24に記載の医薬組成物。
  26. EEDおよび/またはPRC2によって媒介される疾患を治療および/または予防するための医薬品の調製における、請求項1~23のいずれか1項に記載の化合物、或いはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶体、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物、若しくは請求項24または25に記載の医薬組成物の使用。
  27. 被験者に、請求項1~23のいずれか1項に記載の化合物、或いはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶体、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物、若しくは請求項24または25に記載の医薬組成物を投与することを含む、被験者におけるEEDおよび/またはPRC2によって媒介される疾患を治療および/または予防する方法。
  28. EEDおよび/またはPRC2によって媒介される疾患を治療および/または予防するための、請求項1~23のいずれか1項に記載の化合物、或いはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶体、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物、若しくは請求項24または25に記載の医薬組成物。
  29. 前記のEEDおよび/またはPRC2によって媒介される疾患が、腫瘍関連疾患、免疫不全疾患または自己免疫疾患であり;好ましくは、前記腫瘍関連疾患が、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫、その他のリンパ腫、白血病、多発性骨髄腫、中皮腫、胃癌、悪性横紋筋腫、肝癌、前立腺癌、乳癌、胆管癌および胆嚢癌、膀胱癌、脳腫瘍(神経芽細胞腫、神経鞘腫、神経膠腫、膠芽腫および星細胞腫を含む)、子宮頸癌、結腸癌、黒色腫、子宮内膜癌、食道癌、頭頸部癌、肺癌、鼻咽頭癌、卵巣癌、膵臓癌、腎細胞癌、直腸癌、甲状腺癌、副甲状腺腫瘍、子宮腫瘍および軟部肉腫からなる群から選択され;前記免疫不全疾患または自己免疫疾患が、全身性エリテマトーデス、クローン病、潰瘍性大腸炎、多発性硬化症、自己免疫による再生不良性貧血、および臓器移植による拒絶反応などが含まれるが、これらに限定されない、
    請求項26に記載の使用、請求項27に記載の方法、或いは請求項28に記載の化合物または医薬組成物の使用。
  30. 腫瘍免疫のための医薬品の調製における、請求項1~23のいずれか1項に記載の化合物、或いはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶体、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物、若しくは請求項24または25に記載の医薬組成物の使用。
  31. 被験者に、請求項1~23のいずれか1項に記載の化合物、或いはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶体、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物、若しくは請求項11または12に記載の医薬組成物を投与することを含む、被験者における腫瘍免疫を行う方法。
  32. 腫瘍免疫のための、請求項1~23のいずれか1項に記載の化合物、或いはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶体、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物、若しくは請求項24または25に記載の医薬組成物。
  33. 請求項1~23のいずれか1項に記載の化合物、或いはその互変異性体、立体異性体、プロドラッグ、結晶体、薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物、若しくは請求項24または25に記載の医薬組成物および免疫チェックポイント阻害剤を含む、医薬品の組み合わせ。
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