JP2023502680A - ダイスロットコーティングにおける目やに防止のためのブランクシムプレートの使用 - Google Patents

ダイスロットコーティングにおける目やに防止のためのブランクシムプレートの使用 Download PDF

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Abstract

本発明は、基材上に流体組成物を塗布するためのスロットコーティングダイに関し、当該スロットコーティングダイは、-下縁(9)を有する上流ダイ部品(5)と、-下縁(12)を有する下流ダイ部品(6)であって、当該下流ダイ部品は、上流ダイ部品(5)に対向しつつ上流ダイ部品(5)から間隔をあけて配置され、上流ダイ部品(5)の下縁(9)が下流ダイ部品(6)の下縁(12)と鉛直方向に整列される、下流ダイ部品(6)と、-上流ダイ部品(5)と下流ダイ部品(6)との間に配置され、少なくとも1つの切り欠き(17)が設けられた下縁(16b)を有するパターン付きシムプレート(7)と、-切り欠きを持たない下縁(2b)を有し、下流ダイ部品(6)とパターン付きシムプレート(7)との間に配置されるブランクシムプレート(1)と、を備え、上流ダイ部品(5)及び下流ダイ部品(6)のうち少なくとも1つは、上流ダイ部品(5)と下流ダイ部品(6)の間に流体組成物を流動させるように構成される流体入口(15)を少なくとも1つ備え、少なくとも1つの切り欠き(17)は、流体組成物を基材上に吐出するように構成される。ブランクシムプレート(1)の使用により、流体組成物の目やにを軽減又は防止することができる。【選択図】図5

Description

本発明は、スロットダイのコーティングプロセスにおける流体組成物、特に接着剤組成物の目やに(drooling)を防止するためのブランクシムプレートの使用に関する。本発明はさらに、基材上に流体組成物、特に接着剤組成物を塗布するための、ブランクシムプレートを備えるスロットコーティングダイに関する。本発明はさらに、当該スロットコーティングダイを使用して基材上に組成物を塗布するための方法に関する。
コーティングプロセスは、例えば紙、布、フィルム、ホイル又はシートストックなどの基材に薄膜の流体材料を塗布することに関し得る。コーティングは、基材の外観、接着性、湿潤性、耐食性、耐摩耗性、耐引っかき性などの基材の表面特性を改善するために塗布されることが多い。印刷プロセスや半導体製造など様々なケースで、コーティングは製品の不可欠な部分となることもある。
従来のスロットコーティングダイは、上流部品と、上流部品に結合する下流部品とを、それらの間に空洞を形成するように備える。当該空洞に加圧流体が注入され、スロットコーティングダイから所望の基材に吐出される。従来のスロットコーティングダイは、コーティングの幅を制御して例えば縞パターンを得ることができる、パターン付きシムをさらに備え得る。
しかしながら、長期間の使用後には、特にスロットコーティングダイ出口と基材の間の摩擦のために、スロットコーティングダイ、より具体的にはスロットコーティングダイの下流部品が摩耗し、縁が不均一になる傾向がある。その結果、スロットコーティングダイから出る流体材料を基材表面に均一に塗布することができず、流体材料はスロットコーティングダイの下流部品に堆積する。この現象は「目やに(drooling)」と呼ばれる。堆積した流体材料は、生産ライン又は完成品を汚染し、その結果、製品の欠陥、多大な時間を要する生産ライン、さらには製造プロセスの不具合や生産性の低下につながる可能性がある。これらの問題を克服するため、摩耗したスロットコーティングダイを新品と交換する必要があるが、これにより、全体的な製造及び維持コストが大幅に増加する。
Acumeterが提供するスロットコーティング装置は2つのダイ部品を備え、その下縁は鉛直方向に整列されていない。さらに、これらの装置は、下流ダイ部品の一部として機能する段差プレートも備える。
したがって、製造プロセスを損なうことなく、効率的かつ費用対効果の高い方法で高品質の製品を提供することを可能にし、スロットコーティングダイのメンテナンスを容易にするスロットコーティングダイが必要である。
本発明の第1の目的は、基材上に流体組成物を塗布するためのスロットコーティングダイを提供することであり、当該スロットコーティングダイは、
-下縁を有する上流ダイ部品と、
-下縁を有する下流ダイ部品であって、上流ダイ部品に対向しつつ上流ダイ部品から間隔をあけて配置され、上流ダイ部品の下縁が下流ダイ部品の下縁と鉛直方向に整列される、前記下流ダイ部品と、
-上流ダイ部品と下流ダイ部品との間に配置され、少なくとも1つの切り欠きが設けられた下縁を有するパターン付きシムプレートと、
-切り欠きを持たない下縁を有し、下流ダイ部品とパターン付きシムプレートとの間に配置されるブランクシムプレートと、を備え、
ここで、上流ダイ部品及び下流ダイ部品のうち少なくとも1つは、上流ダイ部品と下流ダイ部品の間に流体組成物を流動させるように構成される流体入口を少なくとも1つ備え、少なくとも1つの切り欠きは、流体組成物を基材上に吐出するように構成される。
好ましくは、スロットコーティングダイは、本質的に上流ダイ部品、下流ダイ部品、パターン付きシムプレート及びブランクシムプレートからなる。
いくつかの実施形態では、ブランクシムプレートには、ブランクシムプレートを貫通し、少なくとも1つの流体入口と流体連通する流体孔が少なくとも1つ設けられる。
ブランクシムプレートは、一定の厚さを有してよい。
いくつかの実施形態では、ブランクシムプレートには、ブランクシムプレートを貫通する固定孔が少なくとも1つ、又は少なくとも2つ、又は少なくとも4つ設けられる。
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの流体孔及び/又は少なくとも1つの固定孔は、丸い形状を有する。
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの流体孔及び/又は少なくとも1つの固定孔は、細長い形状を有する。
いくつかの実施形態では、ブランクシムプレートは、上流ダイ部品及び下流ダイ部品に対して鉛直方向に調整可能である。
いくつかの実施形態では、ブランクシムプレートの厚さは、0.1~5mm、好ましくは0.5~5mm;より好ましくは0.5~1.5mmである。
いくつかの実施形態では、パターン付きシムプレートの下縁には、少なくとも2つ、又は少なくとも3つ、又は少なくとも5つの切り欠きが設けられる。
いくつかの実施形態では、上流ダイ部品には、流体入口から流体組成物を受け取り、1つ以上の切り欠きに分配するよう構成される中央溝が設けられる。
いくつかの実施形態では、パターン付きシムプレートには、パターン付きシムプレートを貫通する、少なくとも1つの流体入口と流体連通する少なくとも1つの流体孔、及び/又は、少なくとも1つの固定孔がさらに設けられる。
本発明はまた、上記のスロットコーティングダイを使用して基材上に流体組成物を塗布するための方法に関し、当該方法は、
-流体組成物を少なくとも1つの流体入口に供給するステップ、
-上流ダイ部品と下流ダイ部品の間に流体組成物を流動させるステップ、
-少なくとも1つの切り欠きを介して、流体組成物を基材上に吐出するステップ、を含む。
いくつかの実施形態では、流体組成物は接着剤材料である。
本発明はまた、スロットダイコーティングプロセスにおける目やにを軽減又は防止するための、切り欠きを持たない下縁を有するブランクシムプレートの使用に関する。
いくつかの実施形態では、スロットダイコーティングプロセスは、スロットコーティングダイによって基材上に流体組成物を塗布することを含み、スロットコーティングダイは、
-下縁を有する上流ダイ部品と、
-下縁を有する下流ダイ部品であって、上流ダイ部品に対向しつつ上流ダイ部品から間隔をあけて配置され、上流ダイ部品の下縁が下流ダイ部品の下縁と鉛直方向に整列される、前記下流ダイ部品と、
-上流ダイ部品と下流ダイ部品との間に配置され、少なくとも1つの切り欠きが設けられた下縁を有するパターン付きシムプレートと、を備え、
ここで、上流ダイ部品及び下流ダイ部品のうち少なくとも1つは、上流ダイ部品と下流ダイ部品の間に流体組成物を流動させるように構成される流体入口を少なくとも1つ備え、少なくとも1つの切り欠きは、流体組成物を基材上に吐出するように構成され、
ブランクシムプレートは、下流ダイ部品とパターン付きシムプレートとの間に挿入される。
上記使用のいくつかの実施形態において、スロットコーティングダイは前述したとおりのスロットコーティングダイである。
上記使用のいくつかの実施形態において、スロットダイコーティングプロセスは連続的又は断続的である。
本発明により、前述した必要性に対処することができる。特に、本発明は、製造プロセスを損なうことなく、効率的かつ費用対効果の高い方法で高品質の製品を提供することを可能にするスロットコーティングダイを提供する。スロットコーティングダイの整備も容易になる。
これは、スロットコーティングダイ内に、下縁が切り欠きを持たないブランクシムプレートを設けることによって実現される。当該ブランクシムプレートは、コーティングする基材とスロットコーティングダイの間に必要な摩擦を提供すると同時にスロットコーティングダイの下流ダイ部品の摩耗部分を補うために、従来のパターン付きシムプレートとスロットコーティングダイの下流ダイ部品との間に配置することができる。したがって、ブランクシムプレートの存在により、スロットコーティングダイの下流ダイ部品への流体材料の堆積を回避でき、それにより、良質のコーティング製品を得ることにつながる。
ブランクシムプレートが摩耗すると、新しいものと簡単に交換できる。したがって、スロットコーティングダイ全体を交換する必要はなく、メンテナンスにかかる費用を大幅に削減することができる。
有利な点としては、ブランクシムプレートに1つ以上の細長孔が設けられる場合、ブランクシムプレートの位置を、摩耗の度合いに応じて経時的に移動させることができ、つまり、ブランクシムプレートを、パターン付きシムプレート及び下流ダイ部品に対して再配置することができ、それにより、ブランクシムプレートが摩耗していても、下流ダイ部品の先端を保護し続けることができる。この場合、摩耗したブランクシムプレートを即時に交換する必要がないため、メンテナンスにかかる費用をさらに削減できる。
図1Aは、本発明の一実施形態によるブランクシムプレートの正面図を示す。 図1Bは、本発明の別の実施形態によるブランクシムプレートの正面図を示す。 本発明の一実施形態による上流ダイ部品の正面図を示す。 本発明の一実施形態による下流ダイ部品の正面図を示す。 図4Aは、本発明の一実施形態によるパターン付きシムプレートの正面図を示す。 図4Bは、本発明の別の実施形態によるパターン付きシムプレートの正面図を示す。 本発明の一実施形態によるスロットコーティングダイの断面図を示す。
次に、本発明の詳細を説明するが、本発明は以下の説明に限定されるものではない。
本発明のスロットコーティングダイを、図5に示すように鉛直方向に配向されると仮定して以下で説明する。図5では、コーティングされる基材は、スロットコーティングダイの下に配置される。「下」、「上」、「鉛直」などの用語は、この構成を参照して使用される。
「ダイ」又は「スロットコーティングダイ」という用語は、1つ以上の部分を備え、流体材料が当該部分を通って押し出される又は引き出される、成形体又はブロックを指す。
したがって、本スロットコーティングダイは、上流ダイ部品5、下流ダイ部品6、上流ダイ部品5と下流ダイ部品6との間に挿入される(及び押付けられる)ブランクシムプレート1及びパターン付きシムプレート7を備える。
ブランクシムプレート1は、下流ダイ部品6とパターン付きシムプレート7との間に配置される。したがって、パターン付きシムプレート7は、上流ダイ部品5とブランクシムプレート1との間にある。この実施形態によるスロットコーティングダイを図5に示す。シムプレート1、7は両者とも鉛直方向に配向される。
「上流」及び「下流」という用語は、スロットコーティングダイに対する基材の移動方向を指す。基材は、スロットコーティングダイに対して「上流」から「下流」に移動する。言い換えれば、スロットコーティングダイの上流に位置する基材部分はまだコーティングされていないが、スロットコーティングダイの下流に位置する基材部分はすでにコーティングされている。
より具体的には、図2を参照すると、上流ダイ部品5は、第1の面8及び下縁9(又はコーティング縁)を有する。図3を参照すると、下流ダイ部品6は、第2の面11及び下縁12(又はコーティング縁)を有する。上流ダイ部品5の第1の面8は、下流ダイ部品6の第2の面11に平行して面する。両者の面は鉛直方向に配向される。上流ダイ部品5と下流ダイ部品6は、内部空間を形成するように間隔をあけて配置され、ブランクシムプレート1とパターン付きシムプレート7は当該内部空間に挿入される。
上流ダイ部品5の下縁9は、下流ダイ部品6の下縁12と揃えて整列される(図5参照)。言い換えれば、下縁9、12は両方とも同じ鉛直高さにある。又は、下縁9、12は両方とも同じ水平面にある。又は、上流ダイ部品5の下縁9は、下流ダイ部品6の下縁12に対向する。
上流ダイ部品5には、上流ダイ部品5の第1の面8に1つ以上の固定孔10が設けられてもよい。好ましくは、上流ダイ部品5には、少なくとも2つの固定孔10、より好ましくは少なくとも4つの固定孔10が設けられる。例えば、上流ダイ部品5には、1つ、又は2つ、又は3つ、又は4つ、又は5つ、又は6つ以上の固定孔10が設けられてよい。例えば、図2の上流ダイ部品5には、8つの固定孔10が設けられる。固定孔10は丸い形状であることが好ましい。一般に、固定孔10の数は、上流ダイ部品5の長さによって決定され、上流ダイ部品5が長いほど、より多くの固定孔10が必要となる。
「丸い形状」とは、円形を意味する。
固定孔10の直径は、0.5~20mm、好ましくは2~15mmであってよい。
同様に、下流ダイ部品6にも、下流ダイ部品6の第2の面11に少なくとも1つの固定孔13が設けられてよい。好ましくは、下流ダイ部品6には、少なくとも2つの固定孔13、より好ましくは少なくとも4つの固定孔13が設けられる。例えば、下流ダイ部品6には、1つ、又は2つ、又は3つ、又は4つ、又は5つ、又は6つ以上の固定孔13が設けられてよい。例えば、図3の下流ダイ部品6には、8つの固定孔13が設けられる。固定孔13は丸い形状であることが好ましい。一般に、固定孔13の数は、下流ダイ部品6の長さによって決定され、下流ダイ部品6が長いほど、より多くの固定孔13が必要となる。
また、上流ダイ部品5の固定孔10の数は、下流ダイ部品6の固定孔13の数と等しく、2つの部品5、6上の固定孔10、13の位置がそれぞれ合致していることが望ましい。
スロットコーティングダイを組み立てる際、上流及び下流ダイ部品5、6をつなげて強固に一緒に保持するために、固定要素を各固定孔10、13に挿入するのが好ましい。固定要素の例としては、ピンやネジが挙げられる。
ブランクシムプレート1及びパターン付きシムプレート7は、上流及び下流ダイ部品5、6の間に挿入される。
「シムプレート」とは、薄くて実質的に平らな材料シートを意味する。
図1A及び1Bを参照すると、ブランクシムプレート1は、実質的に長方形の形状であってよい。ブランクシムプレート1は、2つの面(図に示される面A及び図に示されていない面B)を有し、そして4つの縁を有してよい。より具体的には、ブランクシムプレート1は、上縁2a、下縁2b、及び2つの側縁2c、2dを有してよい。ブランクシムプレート1の各縁には、切り欠き及び突起がなくてもよく、つまり、ブランクシムプレート1の各縁は、真っ直ぐ(直線)であってよい。
上縁2a及び下縁2bは、2つの側縁2c、2dよりも長いことが好ましい。言い換えれば、ブランクシムプレート1は水平方向に細長いことが好ましい。ブランクシムプレート1の正確な寸法は当然、上流ダイ部品5及び下流ダイ部品6の寸法に依存する。
例えば、上縁2a及び下縁2bは、1~500cm、好ましくは5~300cm、より好ましくは10~100cmの長さであってよい。
2つの側縁2c、2dは、1~80cm、より好ましくは2~50cmの長さであってよい。
ブランクシムプレート1の厚さは、0.1~5mmであってよく、好ましくは0.5~5mm;より好ましくは0.5~1.5mmであってよい。例えば、ブランクシムプレート1の厚さは、0.1~0.2mm;又は0.2~0.3mm;又は0.3~0.4mm;又は0.4~0.5mm;又は0.5~0.6mm;又は0.6~0.7mm;又は0.7~0.8mm;又は0.8~0.9mm;又は0.9~1mm;又は1~1.2mm;又は1.2~1.4mm;又は1.4~1.6mm;又は1.6~1.8mm;又は1.8~2mm;又は2~2.2mm;又は2.2~2.4mm;又は2.4~2.6mm;又は2.6~2.8mm;又は2.8~3mm;又は3~3.2mm;又は3.2~3.4mm;又は3.4~3.6mm;又は3.6~3.8mm;又は3.8~4mm;又は4~4.2mm;又は4.2~4.4mm;又は4.4~4.6mm;又は4.6~4.8mm;又は4.8~5mmであってよい。「厚さ」とは、ブランクシムプレート1の面Aと面B間の距離を意味する。
好ましい実施形態によれば、ブランクシムプレート1の厚さは、一定であってよい。
前述した通り、スロットコーティングダイは、図4A及び4Bに示すようなパターン付きシムプレート7をさらに備える。パターン付きシムプレート7は、例えば、長方形の形状であってよく、2つの面(図示される面C及び図示されない面D)を有し、そして4つの縁を有してよい。より具体的には、パターン付きシムプレート7は、上縁16a、下縁16b、及び2つの側縁16c、16dによって定義されてよい。
上縁16a及び下縁16bは、2つの側縁16c、16dよりも長いことが好ましい。言い換えれば、パターン付きシムプレート7は水平方向に細長いことが好ましい。パターン付きシムプレート7の形状は、ブランクシムプレート1の形状と実質的に同一であることがさらに好ましい。当然のことながら、ブランクシムプレート1と同様、パターン付きシムプレート7の正確な寸法は、上流ダイ部品5及び下流ダイ部品6の寸法に依存する。
したがって、上縁16a及び下縁16bは、例えば、1~500cm、好ましくは5~300cm、より好ましくは10~100cmの長さであってよい。
2つの側縁16c、16dは、例えば、1~80cm、より好ましくは2~50cmの長さであってよい。
いくつかの実施形態によれば、パターン付きシムプレート7の上縁16aは、ブランクシムプレート1の上縁2aと同じ長さを有する。
別の実施形態によれば、パターン付きシムプレート7の上縁16aは、ブランクシムプレート1の上縁2aよりも長さが短い。例えば、ブランクシムプレート1の上縁2aの長さは、パターン付きシムプレート7の上縁16aの長さと比べて0.01~10mm、好ましくは0.1~5mmの差があってもよい(より長くてもよい)。
いくつかの実施形態によれば、パターン付きシムプレート7の下縁16bは、ブランクシムプレート1の下縁2bと長さが同一である。
別の実施形態によれば、パターン付きシムプレート7の下縁16bは、ブランクシムプレート1の下縁2bよりも長さが短い。例えば、ブランクシムプレート1の下縁2bの長さは、パターン付きシムプレート7の下縁16bの長さと比べて0.01~10mm、好ましくは0.1~5mmの差があっても(より長くても)よい。
いくつかの実施形態によれば、パターン付きシムプレート7の2つの側縁16c、16dは、ブランクシムプレート1の2つの側縁2c、2dと長さが同一である。
他の実施形態によれば、パターン付きシムプレート7の2つの側縁16c、16dは、ブランクシムプレート1の2つの側縁2c、2dよりも長さが短い。例えば、ブランクシムプレート1の2つの側縁2c、2dの長さは、パターン付きシムプレート7の2つの側縁16c、16dの長さと比べて0.01~1mm、好ましくは0.1~0.5mmの差があっても(より長くても)よい。特に、ブランクシムプレート1の2つの側縁2c、2dの長さは、パターン付きシムプレート7の2つの側縁16c、16dの長さと比べて0.01~0.05mm、又は0.05~0.1mmの差があっても(より長くても)よい。
あるいは、パターン付きシムプレート7の2つの側縁16c、16dは、ブランクシムプレート1の2つの側縁2c、2dよりも長い。例えば、ブランクシムプレート1の2つの側縁2c、2dの長さは、パターン付きシムプレート7の2つの側縁16c、16dの長さと比べて0.01~1mm、好ましくは0.1~0.5mmの差があっても(より短くても)よい。
本発明によるパターン付きシムプレート7の厚さは、0.1~1mm、好ましくは0.1~0.5mmであってよい。例えば、パターン付きシムプレート7の厚さは、0.1~0.2mm;又は0.2~0.3mm;又は0.3~0.4mm;又は0.4~0.5mm;又は0.5~0.6mm;又は0.6~0.7mm;又は0.7~0.8mm;又は0.8~0.9mm;又は0.9~1mmであってよい。「厚さ」とは、パターン付きシムプレート7の面Cと面D間の距離を意味する。
いくつかの実施形態によれば、パターン付きシムプレート7の厚さは、ブランクシムプレート1の厚さと同一である。
あるいは、パターン付きシムプレート7の厚さは、ブランクシムプレート1の厚さと異なってもよい。この場合、ブランクシムプレート1は、パターン付きシムプレート7よりも厚いことが好ましい。例えば、ブランクシムプレート1は、パターン付きシムプレート7よりも0.05~1mm、好ましくは0.1~0.5mm、さらにより好ましくは0.1~0.25mm厚くすることができる。
ブランクシムプレート1には、その厚さ全体を貫通する少なくとも1つの固定孔4がさらに設けられてよい。好ましくは、ブランクシムプレート1には、少なくとも2つの固定孔4、より好ましくは少なくとも4つの固定孔4が設けられる。例えば、ブランクシムプレート1には、1つ、又は2つ、又は3つ、又は4つ、又は5つ、又は6つ以上の固定孔4が設けられてよい。一般に、固定孔4の数は、上流ダイ部品5の長さ及び下流ダイ部品6の長さによって決定され、上流ダイ部品5及び下流ダイ部品6が長いほど、より多くの固定孔4が必要となる。
いくつかの実施形態によれば、各固定孔4は、(図1Aに示すように)丸い形状を有する。
固定孔4は、0.5~20mm、好ましくは2~15mmの直径を有してよい。直径は、プレートの厚さに対して水平方向に垂直に測定できる固定孔4の最大寸法である。
パターン付きシムプレート7にも、その厚さ全体を貫通する少なくとも1つの固定孔19がさらに設けられてよい。好ましくは、パターン付きシムプレート7には、少なくとも2つの固定孔19、より好ましくは少なくとも4つの固定孔19が設けられる。例えば、パターン付きシムプレート7には、1つ、又は2つ、又は3つ、又は4つ、又は5つ、又は6つ以上の固定孔19が設けられてよい。一般に、固定孔19の数は、上流ダイ部品5の長さ及び下流ダイ部品6の長さによって決定され、上流ダイ部品5及び下流ダイ部品6が長いほど、より多くの固定孔19が必要となる。
図4A及び4Bに示すように、パターン付きシムプレート7の固定孔19は、丸い形状を有することが好ましい。ブランクシムプレート1の固定孔4が(図1Aに示すように)丸い形状である場合、パターン付きシムプレート7の固定孔19の直径は、ブランクシムプレート1の固定孔4と同一であることが好ましい。
好ましい実施形態によれば、パターン付きシムプレート7の固定孔19の数は、ブランクシムプレート1の固定孔4の数に等しい。また、パターン付きシムプレート7の固定孔19の数及びブランクシムプレート1の固定孔4の数は、上流ダイ部品5に存在する固定孔10の数及び下流ダイ部品6に存在する固定孔13の数と等しいことが好ましい。
ブランクシムプレート1及びパターン付きシムプレート7の固定孔4、19により、ダイの他の部品と一緒に両方のプレートを揃えて組み立てることが可能になる。前述した固定要素は、これらの各固定孔4、19に導入してよい。例えば、固定孔4、19の一部(例えば、1又は2つの固定孔4、19)を使用して、そこにピンを挿入してもよい。その他の固定孔(たとえば、4つの固定孔4、19)を使用してネジを挿入してもよい。
本発明のスロットコーティングダイは、上流ダイ部品5と下流ダイ部品6の間の内部空間に流体組成物を導入するための流体入口15を少なくとも1つ備えてよい。
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つの流体入口15は、スロットコーティングダイの上流ダイ部品5上に存在する(図示せず)。
他の実施形態によれば、少なくとも1つの流体入口15は、スロットコーティングダイの下流ダイ部品6上に存在する(図3に図示)。図3に示す下流ダイ部品6は、2つの流体入口15を備えるが、流体入口15が1つのみ、又は流体入口15が3つ以上(例えば、3つ又は4つ)存在することも可能である。
いくつかの実施形態によれば、スロットコーティングダイには、スロットコーティングダイの1つ以上の流体入口15から出口に流体組成物を導くための中央溝14が設けられてよい。
図面では、すべての流体入口15と流体連通する単一の中央溝14が存在する。しかし、2つ以上の別々の中央溝14を提供することも可能であり、この場合、各中央溝14は、1つ以上の流体入口15と流体連通する。
中央溝14は、スロットコーティングダイの上流ダイ部品5の第1の面8に存在する(図2に図示)。
好ましくは、中央溝14は、流体組成物をダイのある特定の長さまで分配するように構成される、細長く、好ましくは実質的に水平の区分を有してよい。さらに、中央溝14は、流体組成物をその細長区分に導くために、細長区分に垂直である1つ以上の区分14a、14bを有してよい。
いくつかの実施形態によれば、流体入口15には、中央溝14が設けられる(上流又は下流)ダイ部品に存在する。この場合、流体入口15は、中央溝14と連続する。
他の実施形態によれば、図面に示すように、流体入口15は、中央溝14を有さない(上流又は下流)ダイ部品に存在する。
この場合、スロットコーティングダイの全部品を組み立て、流体組成物が、例えば図3に示すように下流ダイ部品6に存在する流体入口15を通って導入されると、流体組成物は、ブランクシムプレート1及びパターン付きシムプレート7を流れてから図2に示す上流ダイ部品5に存在する中央溝14に到達する。
ブランクシムプレート1には、ブランクシムプレート1の厚さ全体を貫通する流体孔3が少なくとも1つ設けられてよい。同様に、パターン付きシムプレート7には、パターン付きシムプレート7の厚さ全体を貫通する流体孔18が少なくとも1つ設けられてよい。この場合、流体孔3、18の数及び位置は、流体入口15の数及び位置に対応する。流体組成物は、流体入口15によって供給され、ブランクシムプレート1及びパターン付きシムプレート7の対応する流体孔3、18を通って流れ、次いで、1つ以上の中央溝14を通って流れて、スロットコーティングダイの出口に分配される。
いくつかの実施形態によれば、ブランクシムプレート1の各流体孔3は、(図1Aに示すように)実質的に丸い形状を有し、及び/又は、パターン付きシムプレート7の各流体孔18は、図4A及び4Bに示すように丸い形状を有する。
流体孔3、18の直径は、例えば、0.1~10mm、好ましくは4~5mmであってよい。
直径は、プレートの厚さに対して水平方向に垂直である、孔の最大寸法として測定できる。
他の好ましい実施形態によれば、ブランクシムプレート1の各流体孔3は、(図1Bに示すように)鉛直方向に細長い形状を有する。同様に、ブランクシムプレート1の各固定孔4は、(図1Bに示すように)鉛直方向に細長い形状を有する。
これにより、ブランクシムプレート1を、スロットコーティングダイ内で、ダイの他の部品に対して鉛直方向に再位置付け又は再配置することが可能になる。したがって、ブランクシムプレート1の下縁2bが摩耗し始めた場合に、ブランクシムプレート1を再配置させて下流ダイ部品6の下縁を保護し続けることが可能になる。
この場合、流体孔3の鉛直方向の長さは5~50mmであってよい。固定孔4の鉛直方向の長さは、この場合、5~50mmであってよい。
パターン付きシムプレート7の下縁16bには、少なくとも1つの切り欠き17、好ましくは少なくとも2つ、又は少なくとも3つ、又は少なくとも5つの切り欠き17が設けられる。例えば、パターン付きシムプレート7には、1~3、又は3~5、又は5~7、又は7~9、又は9~11、又は11~13、又は13~15、又は15超の数の切り欠き17が設けられてよい。例えば、図4Aに示すパターン付きシムプレート7には、単一の切り欠き17が設けられるが、図4Bに示すパターン付きシムプレート7には、3つの切り欠き17が設けられる。切り欠き17は、例えば、長方形又は正方形の形状であってよい。ただし、切り欠き17の数はそのパターンによって異なるため、切り欠き17の数が10、50、さらには100を超える可能性もある。
いくつかの実施形態によれば、パターン付きシムプレート7に2つ以上の切り欠き17が存在する場合、切り欠きはすべて、水平方向の長さ(パターン付きシムプレート7の上縁16a及び下縁16bに平行な方向の長さ)が同一である。
他の実施形態によれば、2つ以上の切り欠き17がパターン付きシムプレート7に存在する場合、各切り欠き17の長さは異なってもよい。
各切り欠き17の(水平方向の)長さは、例えば、1mm~250cm、好ましくは1mm~200cmであってよい。
切り欠き17は、中央溝14と流体連通する。より具体的には、切り欠き17は、中央溝14の細長区分とつながってよい。
したがって、中央溝14内を流れる流体組成物は、切り欠き17からスロットコーティングダイを出てもよい。言い換えれば、切り欠き17は、スロットコーティングダイの出口を形成する。
上記のように、スロットコーティングダイの異なる部品は、ネジ、ボルト、ピンなどの各種締め付け機構を使用して一緒に固定することができる。
好ましくは、上流ダイ部品5及び下流ダイ部品6は、例えば、ステンレス鋼から製造されてよい。
ブランクシムプレート1は、例えば、ステンレス鋼、アルミニウム、セラミック、チタン、ニッケル、銅、スズ、タングステン、モリブデン、合金、及び/又はそれらの組み合わせから選択される材料から製造することができる。好ましい実施形態によれば、ブランクシムプレート1はステンレス鋼から製造される。
パターン付きシムプレート7は、ステンレス鋼、アルミニウム、セラミック、チタン、ニッケル、銅、スズ、タングステン、モリブデン、合金、及び/又はそれらの組み合わせから選択される材料から製造することができる。好ましい実施形態によれば、パターン付きシムプレート7は、ブランクシムプレート1と同じ材料から製造される。
本発明のスロットコーティングダイで基材をコーティングするために、流体組成物は、流体入口15を介して中央溝14に供給され、スロットコーティングダイの出口から出る。組成物は、1つ以上の切り欠き17によって形成される出口の形状、数及び位置に応じて、パターン形状、特に縞形状に塗布することができる。
流体組成物は、例えば、加圧流体組成物をホースを介して流体入口15にポンプ輸送するよう構成される定量ポンプを使用して、流体入口15に導入してもよい。この際、流体組成物の温度は25~250℃であってよい。
流体組成物は、好ましくは接着剤材料である。接着剤材料は、例えば、スチレンブロックコポリマー、ブチルゴム、及びエチレン酢酸ビニルなどのゴム系ポリマーであってよい。
基材は、例えば、薄膜、又は、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、紙若しくは任意の他のセルロース材料、綿繊維などの天然繊維、及びそれらの組み合わせで構成され得る織布又は不織材料であってよい。
基材は上流から下流に移動してよい。スロットコーティングダイの下部は基材に接触してもよい。
基材は実質的に平面であってよい。好ましくは、上流ダイ部品5の第1の面8(又は下流ダイ部品6の第2の面11)は、基材に対して90°の弾道偏差角(Gun deflection angle)を形成する。
あるいは、基材は偏向してもよく、すなわち、スロットコーティングダイとの接触領域で基材は変形してもよい。スロットコーティングダイ下流の基材部分は、実質的に平面であってよく、スロットコーティングダイ上流の基材部分は、実質的に平面であってよく、これら2つの部分は0ではない角度を形成してもよい。
したがって、いくつかの実施形態によれば、上流ダイ部品5の第1の面8(又は下流ダイ部品6の第2の面11)と基材の下流部分との間の弾道偏差角は、例えば、90°未満、又は80°未満、又は70°未満であってよい。
ブランクシムプレート1により、コーティングする基材とスロットコーティングダイとの間に必要な摩擦を提供すると同時に、スロットコーティングダイの下流ダイ部品6の摩耗部分を補うことが可能になる。したがって、ブランクシムプレート1により、目やに現象の回避及びコーティングの品質改善が可能になる。
このため、ブランクシムプレート1の下縁2bを、下流ダイ部品6の最下部と同じ高さにしてよい。
あるいは、ブランクシムプレート1の下縁2bは、基材との摩擦の大部分から下流ダイ部品6の最下部を保護するために、下流ダイ部品6の当該最下部より低く位置してもよい(下流ダイ部品6の下縁12よりも低くてよい)。特に、下流ダイ部品の最下部は、厚さが比較的小さく、したがって、比較的摩耗しやすいリップ20の形態であってよい。リップ20の厚さは、例えば、1~5mmの範囲であってよい。したがって、ブランクシムプレート1の下縁2bは、下流ダイ部品6の下縁12よりも、0.001~5mm、好ましくは0.001~2.5mm、好ましくは0.001~1mm、より好ましくは、0.005~0.5mmの距離だけ低くてもよい。
弾道偏差角が90°よりも小さい場合、つまりスロットコーティングダイと基材との間の摩擦が比較的高い場合でも、本発明のブランクシムプレート1はスロットコーティングダイ、より具体的には下流ダイ部品6の摩耗を抑制できることは特筆すべきことである。
有利な点としては、特に、ブランクシムプレート1の流体孔3及び固定孔4が(図1Bに示すように)細長い形状を有する場合、ブランクシムプレート1の下縁2bが摩耗し始めると、ブランクシムプレート1をスロットコーティングダイ内で再配置することができる。言い換えれば、ブランクシムプレート1の下縁2bの摩耗を補うように、ブランクシムプレート1を鉛直方向に移動させることができる。これにより、ブランクシムプレート1を新しいものと交換する前に、より長期間使用することができる。
いくつかの好ましい実施形態によれば、本発明のスロットコーティングダイは、本質的に上流ダイ部品(5)、下流ダイ部品(6)、パターン付きシムプレート(7)、及びブランクシムプレート(1)から構成されてもよく、これらの構成要素は前述の通りである。言い換えると、ブランクシムプレート1つとパターン付きシムプレート1つを除いて、2つのダイ部品の間にプレート又は要素は一切挿入されない。ただし、上記の通り、固定要素がさらに存在してもよい。
スロットコーティングダイを出て基材上に塗布される流体の温度は、30~350℃、好ましくは100~200℃であってよい。
さらに、基材のコーティング速度は、5~800m/分、好ましくは100~500m/分であってよい。
基材上に塗布される流体の厚さは、0.001~5mmであってよい。
いくつかの実施形態によれば、本発明のスロットコーティングダイによる基材のコーティングは、連続プロセスであってよい。
他の実施形態によれば、本発明のスロットコーティングダイによる基材のコーティングは、非連続(断続的な)プロセスであってよい。
以下の実施例は、本発明を限定することなく説明するものである。
この実施例では、エチレン酢酸ビニル系接着剤を、ポリプロピレン又はポリプロピレンとポリエチレンテレフタレートで構成される不織布基材の表面に、温度150℃及び速度100~600m/分でコーティングした。
接着剤による基材のコーティングは、最初にブランクシムプレートのないスロットコーティングダイを使用して実行され、次に、厚さ0.25mmのブランクシムプレートを備える本発明のスロットコーティングダイを使用して実行された。以下の表に示すように、接着剤を、異なる量(接着剤g/m)及び弾道偏差で基材上にコーティングした。
この実施例では、スロットコーティングダイの下流ダイ部品での接着剤の堆積(目やに)を目視で確認した。
Figure 2023502680000002
上記の表に示すように、接着剤の量及び弾道偏差とは無関係に、本発明によるブランクシムプレートの存在により、接着剤の目やにを排除することができた。
この実施例では、スチレンブロックコポリマー系接着剤を、ポリプロピレン又はポリプロピレンとポリエチレンテレフタレートで構成される不織布基材の表面に、温度150℃及び速度100~600m/分でコーティングした。
接着剤による基材のコーティングは、最初にブランクシムプレートのないスロットコーティングダイを使用して実行され、次に、厚さ0.25mmのブランクシムプレートを備える本発明のスロットコーティングダイを使用して実行された。以下の表に示すように、接着剤を、異なる量(接着剤g/m)及び弾道偏差で基材上にコーティングした。
本実施例中、スロットコーティングダイの下流ダイ部品での接着剤の堆積(目やに)を目視で確認した。
Figure 2023502680000003
本実施例でも、上記の表に示すように、接着剤の量及び弾道偏差とは無関係に、本発明によるブランクシムプレートの存在により、接着剤の目やにを排除することができた。
この実施例では、目やに現象に対するブランクシムプレートの厚さの影響を調べるために、ブランクシムプレートの厚さを変更した。
実施例1で使用した接着剤を、ポリプロピレン又はポリプロピレンとポリエチレンテレフタレートで構成される不織布基材の表面に、温度150℃及び速度100~600m/分でコーティングした。基材上にコーティングした量は10g/mであった。この実施例で使用されるパターン付きシムプレートの厚さは0.15mmであった。
Figure 2023502680000004
上記の表に示すように、ブランクシムプレートの厚さとは無関係に、また、パターン付きシムプレートの厚さとブランクシムプレートの厚さとの間の差とは無関係に、本発明によるブランクシムプレートの存在により、接着剤の目やにを排除することができた。

Claims (15)

  1. 基材上に流体組成物を塗布するためのスロットコーティングダイであって、
    -下縁を有する上流ダイ部品と、
    -下縁を有する下流ダイ部品であって、前記上流ダイ部品に対向しつつ前記上流ダイ部品から間隔をあけて配置され、前記上流ダイ部品の下縁が前記下流ダイ部品の下縁と鉛直方向に整列される、下流ダイ部品と、
    -前記上流ダイ部品と前記下流ダイ部品との間に配置され、下縁を有するパターン付きシムプレートであって、前記下縁には少なくとも1つの切り欠きが設けられる、パターン付きシムプレートと、
    -切り欠きを持たない下縁を有し、前記下流ダイ部品と前記パターン付きシムプレートとの間に配置されるブランクシムプレートと、を備え、
    前記上流ダイ部品及び前記下流ダイ部品のうち少なくとも1つは、前記上流ダイ部品と前記下流ダイ部品の間に前記流体組成物を流動させるように構成される流体入口を少なくとも1つ備え、前記少なくとも1つの切り欠きは、前記流体組成物を前記基材上に吐出するように構成される、スロットコーティングダイ。
  2. 前記ブランクシムプレートに、前記ブランクシムプレートを貫通し、少なくとも1つの前記流体入口と流体連通する流体孔が少なくとも1つ設けられる、請求項1に記載のスロットコーティングダイ。
  3. 前記ブランクシムプレートに、前記ブランクシムプレートを貫通する固定孔が少なくとも1つ、又は少なくとも2つ、又は少なくとも4つ設けられる、請求項1又は2に記載のスロットコーティングダイ。
  4. 前記少なくとも1つの流体孔及び/又は前記少なくとも1つの固定孔が、丸い形状を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載のスロットコーティングダイ。
  5. 前記少なくとも1つの流体孔及び/又は前記少なくとも1つの固定孔が、細長い形状を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載のスロットコーティングダイ。
  6. 前記ブランクシムプレートが、前記上流ダイ部品及び前記下流ダイ部品に対して鉛直方向に調整可能である、請求項1から5のいずれか一項に記載のスロットコーティングダイ。
  7. 前記ブランクシムプレートが、0.1~5mm、好ましくは0.5~5mm;より好ましくは0.5~1.5mmの厚さを有する、請求項1から6のいずれか一項に記載のスロットコーティングダイ。
  8. 前記パターン付きシムプレートの下縁に、少なくとも2つ、又は少なくとも3つ、又は少なくとも5つの切り欠きが設けられる、請求項1から7のいずれか一項に記載のスロットコーティングダイ。
  9. 前記上流ダイ部品に、前記流体入口から前記流体組成物を受け取り、前記少なくとも1つの切り欠きに分配するよう構成される中央溝が設けられる、請求項1から8のいずれか一項に記載のスロットコーティングダイ。
  10. 前記パターン付きシムプレートに、前記パターン付きシムプレートを貫通する、少なくとも1つの前記流体入口と流体連通する少なくとも1つの流体孔、及び/又は、少なくとも1つの固定孔がさらに設けられる、請求項1から9のいずれか一項に記載のスロットコーティングダイ。
  11. 請求項1から10のいずれか一項に記載のスロットコーティングダイを使用して基材上に流体組成物を塗布するための方法であって、
    -前記流体組成物を少なくとも1つの前記流体入口に供給するステップ、
    -前記上流ダイ部品と前記下流ダイ部品の間に前記流体組成物を流動させるステップ、
    -前記少なくとも1つの切り欠きを介して前記流体組成物を前記基材上に吐出するステップ、を含む、前記方法。
  12. 前記流体組成物が接着剤材料である、請求項11に記載の方法。
  13. スロットダイコーティングプロセスにおける目やにを軽減又は防止するための、切り欠きを持たない下縁を有するブランクシムプレートの使用であって、前記スロットダイコーティングプロセスは、スロットコーティングダイによって基材上に流体組成物を塗布することを含み、前記スロットコーティングダイは、
    -下縁を有する上流ダイ部品と、
    -下縁を有する下流ダイ部品であって、前記上流ダイ部品に対向しつつ前記上流ダイ部品から間隔をあけて配置され、前記上流ダイ部品の下縁が前記下流ダイ部品の下縁と鉛直方向に整列される、下流ダイ部品と、
    -前記上流ダイ部品と前記下流ダイ部品との間に配置され、下縁を有するパターン付きシムプレートであって、前記下縁には少なくとも1つの切り欠きが設けられる、パターン付きシムプレートと、を備え、
    前記上流ダイ部品及び前記下流ダイ部品のうち少なくとも1つは、前記上流ダイ部品と前記下流ダイ部品の間に前記流体組成物を流動させるように構成される流体入口を少なくとも1つ備え、前記少なくとも1つの切り欠きは、前記流体組成物を前記基材上に吐出するように構成され、
    前記ブランクシムプレートは、前記下流ダイ部品と前記パターン付きシムプレートとの間に挿入される、使用。
  14. 前記スロットコーティングダイが、請求項2から10のいずれか一項に記載のスロットコーティングダイである、請求項13に記載の使用。
  15. 前記スロットダイコーティングプロセスが連続的又は断続的である、請求項13又は14に記載の使用。
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