JP2023501459A - 自転車サドルおよび自転車サドルアッセンブリ - Google Patents

Abstract

本発明は、自転車に乗る人に座席を提供するためのシートに関し、該シートは、－支持アッセンブリによりシートアッセンブリを支持するための支持部材を備えるなどの、自転車に乗る人に座席を提供するための自転車用シートを自転車へ取り付けるための任意選択の支持アッセンブリであって、支持部材は、好ましくは、サドルピンへ取付け可能であり、またはサドルピンに締結される、任意選択の支持アッセンブリを備え、－シートアッセンブリは、－支持エレメントと、－シートアッセンブリを支持部材へ固定するための固定手段と、－支持エレメントにより支持される、自転車と人との間に生じる全ての力を緩衝するための緩衝手段と、－緩衝手段の上側によって画定される座面とを備え、－支持エレメントは、支持部材に対して緩衝手段を支持する略剛性の支持部を提供し、－平面図における支持エレメントは、この支持部の形状を略画定し、かつ、－支持エレメントは、支持部材の上に配置可能である。

Description

本発明は、自転車に乗る人に座席を提供するための自転車用シートに関する。

自転車は、シートチューブに対して固定されるサドルピンへ、幾つかの高さ位置でその上側を据え付けることにより取付け可能である、既知の自転車用シートを有する。自転車へのこの取付け方法は、デファクトスタンダードであり、ユーザの脚の長さに対するシートの高さの最適化を見込んでいて効果的である。さらに、自転車用シートの底側では、重力に対する自転車シートチューブの角度に応じてシートを水平方向に調節することができるシートクランプの存在が当たり前となっている。その結果、シートチューブになぞらえてシートも使用可能であることが、実際に経済的な方法で実現されている。このために、実際の自転車用シートは、底がシートタイプに合わせて取り付けられる構造となっている。

このような構造の自転車用シートには、サドルを掴んで、シートで自転車を持ち上げる場合に、シートの下側にあるパーツの幾つかがくっついて不快である、という欠点がある。さらに、このような構造は、なくなったものは、見えているパーツによって明らかにされる、という理由で、自転車の設計を損なう外観を与える。さらなる欠点は、自転車を製造する際に、シートは、シートクランプへ連結されることになり、これにより、シートの設計に対する設計自由度が制限されることにある。

このような欠点を克服するために、本発明が提供する、自転車に乗る人に座席を提供するための自転車用シートは、
－支持アッセンブリによりシートアッセンブリを支持するための支持部材を備えるなどの、自転車に乗る人に座席を提供するための自転車用シートを自転車へ取り付けるための任意選択の支持アッセンブリであって、支持部材は、好ましくは、サドルピンへ取付け可能であり、またはサドルピンに締結される、任意選択の支持アッセンブリを備え、
－シートアッセンブリは、
－支持エレメントと、
－シートアッセンブリを支持部材へ固定するための固定手段と、
－支持エレメントにより支持される、自転車と人との間に生じる全ての力を緩衝するための緩衝手段と、
－緩衝手段の上側によって画定される座面とを備え、
－支持エレメントは、支持部材に対して緩衝手段を支持する略剛性の支持部を提供し、
－平面図における支持エレメントは、この支持部の形状を略画定し、かつ、
－支持エレメントは、支持部材の上に配置可能である。

本発明によるこのような自転車用シートの利点は、自転車用シートの再設計を自由に目指し得る設計自由度が得られ、たとえば、サドルクランプに纏める可能性について考慮する必要がないことにある。さらに、側面および下側は、乗る人の手が快適に把持できるように自由に設計され得る。これにより、このような把持を不快なものにするパーツは、回避され得る。さらに、従来技術による設計要件が回避され得ることから、全体としての自転車設計に適合するようにした、自転車用シートを設計するための設計自由度が得られる。

本発明による自転車サドルのさらなる利点は、トップチューブの上側とサドルの上側との間の制限された構築高さを達成可能であり、これにより、バトルおよび／または地面とサドルの上側との距離が比較的制限され、これにより、比較的脚の短い人も比較的フレームが大きい自転車を使用できることにある。着座快適性またはサスペンション快適性といったパラメータに依存して、数センチメートルから約１０センチメートルまでの高さセービングを達成可能である。

第１の好ましい実施形態によれば、支持エレメントは、支持体として具現され、好ましくは、成形体として具現され、さらに好ましくは、板材からのモールディング作業または成形作業によって形成される。このような支持体により、緩衝手段を上に載せて支持するためのフラットなベースを達成することができ、これは、たとえば、同じくシートと適切な支持部との組合せにより、シートの制限された構築高さに寄与する。

さらなる好ましい一実施形態によれば、緩衝手段は、支持エレメント上に配置可能であり、または支持エレメント上に配置される。これによっても、制限された構築高さへの寄与が達成される。

さらなる好ましい一実施形態によれば、緩衝手段は、少なくとも１つの材料ゾーンを備え、少なくとも１つの材料ゾーンは各々、それ自体に所定の緩衝特性を備え、各材料ゾーンがこの材料ゾーンのロケーションにおいて比較的有利な特性を提供する緩衝手段が実現される。これにより、シートボーンの下側のロケーションに比較的硬い緩衝材が配置され得、かつ、サドルの中央には、たとえば比較的柔らかい緩衝材を配置可能である。

シートにさらなる快適性を提供することを目的として、緩衝手段は、少なくとも１つの高さゾーンを備え、少なくとも１つの高さゾーンは各々、それ自体に所定の緩衝特性を備える。このような高さゾーンにより、適切なサスペンション力を伴う比較的より長いサスペンショントラベルが、シートボーンのロケーションなどの所望されるロケーションにおいて画定可能である。このような高さゾーンの間には、比較的頑丈な高さゾーンおよび／または特有の材料ゾーンにより提供される快適さを維持しながら一様な表面を実現するために、他のゾーンが極く柔らかい発泡体で満たされ得ることが、さらに規定される。

この目的に沿って、さらなる好ましい一実施形態によれば、緩衝手段は、人によりその上に加えられる力に応じてサスペンショントラベルを提供する。

さらに好ましくは、緩衝手段は、個々のシートボーンのロケーションなどに、少なくとも１つの弾性支持エレメント、好ましくは、トラベル方向に見た真ん中の両側に２つの弾性支持エレメントを備える。これにより、そのロケーションにおける支持、サスペンショントラベルおよび／または快適さが最大化される。さらに好ましくは、弾性支持エレメントは、ガス充填式サスペンションエレメントを備える。さらに好ましくは、弾性支持部材は、ゲル充填式サスペンションエレメントを備える。さらに好ましくは、弾性支持部材は、シートばねなどのばね手段、または円錐圧縮ばねなどの圧縮ばねを備える。このような円錐圧縮ばねは、たとえば、快適性定格において、比較的大きい支持面が達成可能であるという利点を有する。

さらなる好ましい一実施形態によれば、少なくとも１つの材料ゾーンは、硬質発泡体による少なくとも１つの材料ゾーン、および／または、軟質発泡体による少なくとも１つの材料ゾーンを備える。比較的柔らかい発泡体の効果は、リセスが除去された比較的硬い発泡体によって実現されてもよい。

シートの真ん中のロケーションにおける快適さのために、少なくとも１つの材料ゾーンのうちの１つは、シートの左側と右側との間に、柔らかい材料ゾーンまたは硬い材料ゾーンを備える。これにより、そのロケーションにおいて、人体の真ん中部分のための比較的柔らかい快適ゾーンを達成可能である。

さらなる好ましい一実施形態によれば、自転車用シートは、サドルの前部および／または後部に機械的支持部を備える。これにより、支持エレメントの弾性効果を達成可能である。さらには、乗り手に対するセンタリング効果も達成可能である。さらに好ましくは、自転車用シートは、シートの前側および／または後側に、ゴムを備えるなどの弾性支持部を備える。これにより、サスペンション効果が実現され、かつ／または比較的高い減衰が達成される。

さらなる好ましい一実施形態によれば、緩衝手段の下側は、減衰材料または弾性支持エレメントを保持するホルダ層によって形成される。このようなホルダ層は、好ましくはナイロンから、内部に発泡体などのサスペンション材料またはＴＰＲなどのゴムを配置するためのリセスまたは中空空間または空間を内側に成形して製造される。

さらに好ましくは、緩衝手段は、メモリフォーム、軟質ＰＰおよび／または硬質ＰＰを備えるなどの快適層を備えることにより、乗り手にとっての快適性が、支持エレメントにより提供される支持部よりも向上される。

さらに好ましくは、座面は、緩衝手段の上側により、および／またはカバー層または摩耗層により形成される。これにより、自転車用シートの形状、および乗り手に対する特性、ならびに自転車用シートの耐久性が向上される。

さらなる好ましい一実施形態によれば、支持エレメントは、各々が個々の垂直なプッシュイントラベルまたはサスペンショントラベルを有する、少なくとも２つの高さゾーンを提供するための変動高さを画定する。これにより、たとえば、シートボーンのロケーションにおけるサスペンショントラベルは、自転車用シートの真ん中または前側近くのサスペンショントラベルより相対的に長いということが達成可能である。より長いサスペンショントラベルは、たとえば、凸凹の上書きに関して会議を向上させる。

さらなる好ましい一実施形態によれば、自転車用シートは、支持部材に対するシートアッセンブリの位置を自転車の走行方向などの水平方向において調節するための調節手段を備える。これにより、たとえばクランクおよび／またはハンドルバーに対する乗り手の位置合わせが、人間工学的に調節可能であり、かつ／または向上する。

さらに好ましくは、このような調節手段は、支持部材と支持エレメントとの間に締付けを提供するクランプ手段により、または、ある長さのねじ付きワイヤとナットなどのねじ部材との間に相互変位を提供するねじ手段により具現されるなどの、連続的な調節手段に関連する。これにより、比較的高い調節機能精度が達成される。あるいは、このような調節手段は、離散的な調節ポジションを決定する個々の挿入ポジションにおける少なくとも１つのピンまたはボルトの挿入またはねじ込みなどによって、離散的な調節ポジションに関連する。これにより、たとえば調節規則などに基づく、調節ポジションの比較的容易な選択が実現される。

さらなる好ましい一実施形態によれば、自転車用シートは、緩衝手段を保護するためなどの、好ましくは、緩衝手段のサイズまたは形状を越えて横方向へ延びる支持エレメントの延在縁として具現される、衝撃または擦過に抗するバンパ手段を備える。これにより、効果的には、比較的柔らかい緩衝手段の、これらの緩衝手段がたとえば壁に対してこのような衝突または引っ掻きを受けることによる摩耗、を低減することが達成される。このような緩衝手段は、たとえば、支持エレメントの、緩衝手段を越えて横方向へ延びるパーツ、または支持エレメント上のバンパとして具現される。

本発明によるさらなる一態様は、自転車用シート、または、自転車用シートと支持アッセンブリとを備えるキットに関する。本発明によるこのような態様は、上述の態様に関連して示されているような利点を提供する。

本発明によるさらなる一態様は、自転車用シートと少なくとも１つのハンドルとを備えるキットに関し、自転車用シートの座面の上面およびハンドルの把持面は、同じ外観およびまたは触覚特性を略有し、好ましくは、類似種類の材料および／または同じ材料を含む。本発明によるこのような態様は、自転車の快適性提供エレメントが対応する外観または印象をユーザに与え、これに起因して、快適さに関するその機能対応の知覚が乗り手により高度に知覚される、という利点を提供する。

添付の図面を参照して、本発明のさらなる利点、特徴および詳細を、１つまたは複数の好ましい実施形態の説明に基づきさらに解明する。異なる好ましい実施形態の、同様であるが必ずしも同一ではないパーツは、同じ参照数字で示されることがある。

好ましい実施形態の、分解側面図、平面図および側面図といった幾つかの図に関する。 さらなる好ましい実施形態の乗り手との接触を示す側面図に関する。 さらなる好ましい一実施形態の、切欠き図および分解斜視図としての側面図に関する。 さらなる他の好ましい実施形態の、使用状態への燃料カットアウトに関する。 さらなる好ましい一実施形態の詳細表示に関する。 さらなる好ましい一実施形態の詳細の切欠き表示に関する。 さらなる好ましい実施形態の略示に関する。 さらなる好ましい一実施形態の平面図に関する。 さらなる好ましい一実施形態の側面図に関する。 さらなる好ましい一実施形態の分解斜視図に関する。 さらなる好ましい一実施形態の詳細を示す斜視図に関する。

図１は、本発明による幾つかの好ましい実施形態を示す。図１ａは、第１の好ましい実施形態を示す。この好ましい実施形態において、シートは、支持エレメント２によって形成され、その重要な効果は、シートに支持を提供することにある。さらに、支持エレメントは、シートに形状を提供する。支持エレメント上には、自転車と窪みとの間の力を高めるために緩衝手段が配置される。自転車で書き込む間、自転車が凸凹の上を走ると、発生した力がシートを介して乗り手へ伝達される。緩衝手段の目的は、乗り手へのこうした力の減衰を達成することにある。

緩衝手段の上側は、シートの上側の形状および外観を決定する。さらに、カバー層は、緩衝手段のための、特にその比較的柔らかい、または損傷しやすいパーツのための保護を提供する。

シートは、サスペンション部材により、自転車に対して支持される。サスペンション部材は、好ましくは、自転車に対するその配置のために、サドルピンと連結可能であり、または、サドルピンへ連結される。本発明の好ましい実施形態によるこのような支持部材の利点は、自転車サドルがガイドレールを用いることなく達成可能であることにある。これにより、かなりの高さ量が節約される。支持エレメントは、サドルピンに対して、ひいてはそこで重力に対して、シートの最適な角度配向が達成されるような角度の下で配置される。本発明によるシートは、シートの角度が常に適切であることから、サドルクランプの損傷または緩みが生じ得ない、という利点を有する。一例として、水平方向からの偏差３度未満である略水平な向きは、ＵＣＩ規制を満たす。

支持エレメントは、平板として（以下参照）、または幾つかの高さゾーンを有する部材として考えられる。たとえば、比較的高い前側に対して後側が比較的低い場合、後側では、比較的長い減衰トラベルまたはサスペンショントラベルが見込まれる。支持エレメントと緩衝手段との組合せが、シートベース下のサスペンションが回避されるという理由で、従来技術によるサドルよりも高さを節約するということは、１つの利点である。これにより、支持エレメントは、全ての支持力を吸収する必要がある従来技術によるシートベースより単純、軽量であり、またはより効果的に生産可能である。本発明によれば、後側からサドルピンへの力の伝達が、かなり単純になる。

この支持エレメントは、任意選択である支持アッセンブリの支持部材に対して水平変位が２０ｍｍであるように配置される。前方配置の場合、支持エレメント２の傾斜部２３は、支持部材の対応する傾斜に対抗して配置される。前方配置に対する後方変位の場合、傾斜部２３は、支持部材の対応する傾斜部に対して距離、すなわち水平距離、を得る。

図１による好ましい実施形態が、これに相当する。Ａによる実施形態は、比較的低い後側が比較的高い前側と組み合わされている支持エレメントを備える。これにより、これらの実施形態の比較的長いサスペンショントラベルが達成される。このサスペンショントラベルを目的として、明確な優れた電話ゾーンへ、比較的硬いゾーン１２が、上に乗り手を心地よくするための比較的柔らかいサウンド１４を伴って支持エレメントの直上に設けられる。この比較的柔らかいゾーンは、シートの真ん中を後側から前側へ延在するストリップまたはトラックに限定される。このゾーンは、このロケーションにおいて身体に対して柔らかい接触を提供する。比較的硬いゾーンは、支持エレメントから比較的柔らかいゾーンの両側へ、部分的に緩衝手段の上側まで延在する。これにより、左または右の個々のシートボーンのロケーションにおいて、確実なサスペンション作用または減衰作用が提供される。シートボーン関連からの中心部のこの確実なサスペンション作用または減衰作用は、本体の真ん中部分における柔らかい中間トラックの比較的柔らかい減衰に寄与する。これにより、シートの座席アッセンブリは、カバー層によって覆われる。

Ｂによる実施形態は、代替的に、支持エレメントに、かつ空気充填式などのガス充填式減衰部材１５へ直に配置される、類似の硬質発泡体層を有する。発泡体層と比較して、これらの空気充填式減衰部材は、特に個々のシートボーンの本体ゾーンに対する減衰作用および／またはサスペンション作用に関して、明確な特有の快適さを提供する。

Ｂによる減衰部材と同様の方式で、Ｃによる好ましい実施形態は、シートボーンとの相互作用に向けられる特有の電話器として具現される減衰部材１６を提供する。あるいは、ゲル充填物が提供される。

図１Ｄは、このような好ましい実施形態を示す側面図である。既知の自転車用シートに比べて、本発明による好ましい実施形態のこれらの構築された構造および特徴は、自転車の全体としての外観を驚くべき方法で改善する明確な優れた外観を提供する。本発明によるシートがその底側からその上側まで沿って延びる限定的な高さは、より広範囲の脚の長さに対する自転車の有用性を見込んでいる。

図２による好ましい実施形態では、支持エレメントの前側および／または後側に、支持エレメントの高さ増大部２４、２４’が設けられている。これにより、支持エレメントは、乗り手の身体により支持エレメントへ加えられる比較的大きい力によって、それ自体の個々の側面に一定量のサスペンション作用を提供する。これにより、支持エレメントは、ユーザへ、シートに対する所定量のセンタリング効果をもその長手方向へ提供する。図２Ｂによる変形形態において、この高さ増大２５、２５’は、この増大された高さに起因して身体に加わる力を和らげる、ゴムなどの軟質または弾性材料として具現される。

この好ましい実施形態による支持部材は、ベースプレート２５と、好ましくは該ベースプレートに配置される形状画定部材２６とを備える。このベースプレートは、任意選択である支持アッセンブリの支持部材に対して水平に変位するように配置される。これと共に、ベースプレートには、支持部材２５を固定プレート２７と連結し、これによりベースプレートを励起するためのボルトなどの連結手段を内部に可動式に配置するための細長いスロット３１が設けられる。スロット３１は、その前側に端３１’を、かつその後側に端３１’’を有する。

この好ましい実施形態によるベースプレート２５は、サドルの底側に固さおよび支持部を略提供する。形状画定部材２６は、ベースプレートと、形状画定部材２６の上部に配置可能な緩衝手段との間の連結を提供する。形状画定手段は、そのサスペンショントラベルまたは減衰トラベルの長さに寄与するために、緩衝手段の少なくとも一部を受け入れるためのリセス２９を備える。さらに、形状画定手段は、支持部材に対するシートのあらゆる変位状態において固定プレート２７を中に配置するための開口２８を備える。シートが最も前側の状態で配置されると、固定プレートは、この開口２８の後側にあり、かつシートが最も後側の状態で配置されると、固定プレートは、この開口２８の前側にある。さらに、この好ましい実施形態は、先に述べたような発泡体充填物の変形形態を含む。

図４による好ましい実施形態は、シートが、支持アッセンブリ５０の支持部材５１およびサドルピン５２に対して、水平なねじ連結部により連続的に調節可能である、一変形形態に関する。好ましくは摩擦を提供するための細長い形状を有するナット４１は、内部のねじ山によって、支持エレメントへ回転可能に締め付けられる。ある長さのねじ付きワイヤ４３は、シートの支持エレメント２に対して固定的に締め付けられる。ナット４１の端部４２には、支持部材における開口５３によってアクセスされることが可能なアレンキーのためのグリッパが装備されている。支持部材におけるノートの回転式締結は、支持エレメントの隆起線がその内部に、好ましくは両側に延在する、スロット４４によって達成可能である。その結果、この好ましい実施形態において、支持部材に対するシートの水平調節が達成される。

図５には、水平調節が可能なことによる、支持部材に対するシートの代替的締結が示されている。本図において、シートの支持部材は、Ｔ字形のスロット５５、５６を備え、スロット部５５は、Ｔ字形のピース５７が支持部材を越えて延在することを容易にする。支持部材の後側には、支持部材を支持エレメントに対して固定するための固定スロット５８が、スライドボルト５９によって配置される。あるいは、このスライドボルトの頭部は、支持部材内に配置可能であって、埋め込まれる。これにより、上方に配置される緩衝部材の減衰作用またはサスペンション作用は、影響を受けない。このような好ましい実施形態の利点は、変位可能性および固定が、スライドボルト５９の単一操作によって実行され得ることにある。

図６による好ましい実施形態は、シートの水平表示安定性の３つの設定における単純な調節を提供する。この目的に沿って、支持エレメント２には、３つの埋込みナット５８、５８’、５８’’が装備される。これらの埋込みナットは、開口５９’がこれらの埋込みナットのロケーションに配置されると、調節ボルト５９を内部にねじ込む働きをする。これにより、この好ましい実施形態による支持エレメントは、３つの設定において水平方向に調節可能である。

既に示した明確な優れた材料ゾーンは、図７において、幾つかの好ましい実施形態でより詳細に示されている。これらの実施形態は、材料のゾーンの形状を異にする。変形形態Ａは、軟質発泡体１４のトラックが材料ゾーン内にハートフェルト１２と共に配置される変形形態に関し、該トラックは、シートの前側におけるよりも後側でより広く、後側から前側へと延びる。変形形態Ｂは、略細長い材料ゾーンが、そのロケーションで柔らかい減衰を提供するために後側に配置される軟質発泡体１４であった、一変形形態に関する。変形形態Ｃは、変形形態Ａに類似する変形形態に関し、前側から後側へ延びる軟質発泡体１４のトラックは、シートの拡幅部のロケーションにおいて、または、シート後部から約１／３において、拡幅部を有する。この変形形態は、そのロケーションにおいて、より高度のソフト減衰を提供する。

変形形態Ｄは、硬質発泡体１２および軟質発泡体１４の材料ゾーンに隣接して、その上にメモリフォーム１７の材料ゾーンを提供する。これは、さらに、カバー層４によって覆われる。メモリフォーム１７の材料ゾーンは、場合により追加される快適層として、自転車のライタに追加的なシート快適性を提供する。

図８は、本発明によるさらなる自転車用シートの好ましい一実施形態を示す平面図である。自転車用シートの最も広い部分の側面に沿って、支持エレメントの延長部として、または、支持エレメントに沿った、緩衝手段および／またはカバー層４を保護するためのバンパとして具現されるものなどのバンパ手段１９が配置される。

図９は、さらなる好ましい一実施形態の分解斜視図を示す。これは、プラスチックから製造される支持エレメントを備え、その固さは、形状および組み込まれるリブによって得られる。さらに、支持エレメント２は、ねじ連結部９５またはステップ連結部などによって取付け可能な上部９２および底部９１から製造される。上部９２には、サスペンション作用または減衰作用を提供するために、緩衝材料９６で満たされる空間が設けられる。その上には、硬質発泡体層９７が、内部に、中央チャネル９８と、内部に軟質発泡体を配置するための２つの開口９９とを伴って配置される。中央チャネル９８もまた、発泡体、好ましくはメモリフォーム、で充填される。その理由は、これにより、シートの快適さと組み合わせて、チャネル内に残る雨水などの水の防止に効果的である平らな上面サービスが提供されること、および、シートの上面４により良い外観が提供されることにある。

本体９６、９７および１０１の垂直方向の共働により、本発明の理解の範囲内で、緩衝体へ、十分なサスペンショントラベルおよび／または減衰トラベルならびに十分な緩衝による快適なサスペンション作用がバルクで提供される。また、たとえば図３による実施形態でより詳細に説明されているものなどの、支持部材がスロット形の開口２９内で変位可能である水平方向のスライド能力が提供される。

図１０は、その幅内に支持エレメントに対して横方向の支持部５１’を有する、任意選択である支持アッセンブリのさらなる変形形態５０を提示している。支持アッセンブリは、様々な方法で達成される。１つの変形形態は、支持アッセンブリが一体式に形成される、または、サドルピン５２を伴って一体として形成される、というものである。さらなる一変形形態は、サドルピンの上側へ、好ましくはサドルピンにふさわしい部材によって取り付けるための支持部材が設けられる、というものである。この場合、支持部材の下側への支持アッセンブリは、サドルピンの外形内で、最小限の能力により、支持アッセンブリの支持部材の下側へとフレームのシートチューブ内へ嵌合することが好ましい。これにより、フレームの上部チューブの上側より上へと延びるサドルの上面は、可能な限り少ないことが達成される。効果的には、自転車用シートと支持アッセンブリとの組合せ、またはキットを提供することが規定される。

好ましい実施形態によれば、支持エレメントは、略剛性である。これは、支持エレメントが、平面図において支持部が規定される形状を提供するための実質的な形状決定要素であることを意味する。また、支持エレメントは、側面図における形状も決定する。支持エレメントは、略剛性であって、これは、支持エレメントは、略固定された形状として意図されているが、材料特性の境界内で弾性特性を有し、よって、偏向し、かつそれ故に人体または自転車のライタによって加わる力に対応できることを意味する。

以上、本発明を好ましい実施形態に基づいて説明した。異なる実施形態の異なる態様は、互いとの組合せで、かつ、本文書に基づき、当業者によって読まれた場合に、本発明の範囲内に含まれる、または、本文書の開示によって読み取られたと見なされる全ての組合せにおいて、明示的に開示されているものとされる。これらの好ましい実施形態は、本文書の保護の範囲を限定するものではない。求められる権利は、添付の特許請求の範囲において規定される。

Claims (25)

1. 自転車に乗る人に座席を提供するための自転車用シートであって、
   －支持アッセンブリによりシートアッセンブリを支持するための支持部材を備えるなどの、自転車に乗る人に座席を提供するための自転車用シートを前記自転車へ取り付けるための任意選択の支持アッセンブリであって、前記支持部材は、好ましくは、サドルピンへ取付け可能であり、またはサドルピンに締結される、任意選択の支持アッセンブリを備え、
   －前記シートアッセンブリは、
   －支持エレメントと、
   －前記シートアッセンブリを前記支持部材へ固定するための固定手段と、
   －前記支持エレメントにより支持される、前記自転車と前記人との間に生じる全ての力を緩衝するための緩衝手段と、
   －前記緩衝手段の上側によって画定される座面とを備え、
   －前記支持エレメントは、前記支持部材に対して前記緩衝手段を支持する略剛性の支持部を提供し、
   －平面図における前記支持エレメントは、この支持部の形状を略画定し、かつ、
   －前記支持エレメントは、前記支持部材の上に配置可能である、自転車用シート。
2. 前記支持エレメントは、支持体として具現され、好ましくは、成形体として具現され、さらに好ましくは、板材からのモールディング作業または成形作業によって形成される、請求項１に記載の自転車用シート。
3. 前記緩衝手段は、前記支持エレメント上に配置可能であり、または前記支持エレメント上に配置される、請求項１または請求項２に記載の自転車用シート。
4. 前記緩衝手段は、少なくとも１つの材料ゾーンを備え、少なくとも１つの材料ゾーンは各々、それ自体に所定の緩衝特性を備える、先行する請求項のうちの１項またはそれ以上に記載の自転車用シート。
5. 前記緩衝手段は、少なくとも１つの高さゾーンを備え、少なくとも１つの高さゾーンは各々、それ自体に所定の緩衝特性を備える、先行する請求項のうちの１項またはそれ以上に記載の自転車用シート。
6. 前記緩衝手段は、人によりその上に加えられる力に応じてサスペンショントラベルを画定する、先行する請求項のうちの１項またはそれ以上に記載の自転車用シート。
7. 前記緩衝手段は、少なくとも１つの弾性支持エレメント、好ましくは、トラベル方向に見た真ん中の両側に２つの弾性支持エレメント、を備える、先行する請求項のうちの１項またはそれ以上に記載の自転車用シート。
8. 前記弾性支持エレメントは、ガス充填式サスペンションエレメントを備える、請求項７に記載の自転車用シート。
9. 前記弾性支持部材は、ゲル充填式サスペンションエレメントを備える、請求項７または請求項８に記載の自転車用シート。
10. 前記弾性支持部材は、シートばねなどのばね手段、または円錐圧縮ばねなどの圧縮ばねを備える、請求項７、請求項８または請求項９に記載の自転車用シート。
11. 前記少なくとも１つの材料ゾーンは、硬質発泡体による少なくとも１つの材料ゾーン、および／または、軟質発泡体による少なくとも１つの材料ゾーンを備える、先行する請求項４～請求項１０のうちの１項またはそれ以上に記載の自転車用シート。
12. 前記少なくとも１つの材料ゾーンは、前記サドルの左側と右側との間に、柔らかい材料ゾーンまたは硬い材料ゾーンを備える、請求項ｆｏｒ～請求項１１のうちの１項またはそれ以上に記載の自転車用シート。
13. 前記サドルの前側および／または後側に機械的支持部を備える、先行する請求項のうちの１項またはそれ以上に記載の自転車用シート。
14. 前記サドルの前側および／または後側に、ゴムを備えるなどの弾性支持部を備える、先行する請求項のうちの１項またはそれ以上に記載の自転車サドル。
15. 前記緩衝手段の底側は、減衰材料または前記弾性支持エレメントを保持するホルダ層によって形成される、先行する請求項のうちの１項またはそれ以上に記載の自転車サドル。
16. 前記緩衝手段は、メモリフォーム、軟質ＰＰおよび／または硬質ＰＰを備えるなどの快適層を備える、先行する請求項のうちの１項またはそれ以上に記載の自転車用シート。
17. 前記座面は、前記緩衝手段の上側により、および／またはカバー層または摩耗層により形成される、先行する請求項のうちの１項またはそれ以上に記載の自転車用シート。
18. 前記支持エレメントは、各々が個々の垂直なプッシュイントラベルまたはサスペンショントラベルを有する、少なくとも２つの高さゾーンを提供するための変動高さを画定する、自転車サドル。
19. 前記支持部材に対する前記シートアッセンブリの位置を前記自転車の走行方向などの水平方向において調節するための調節手段を備える、先行する請求項のうちの１項またはそれ以上に記載の自転車用シート。
20. 前記調節手段は、前記支持部材と前記支持エレメントとの間に締付けを提供するクランプ手段により、または、ある長さのねじ付きワイヤとナットなどのねじ部材との間に相互変位を提供するねじ手段により具現されるなどの、連続的な調節手段に関連する、請求項１９に記載の自転車用シート。
21. 前記調節手段は、離散的な調節ポジションを決定する個々の挿入ポジションにおける少なくとも１つのピンまたはボルトの挿入またはねじ込みなどによって、離散的な調節ポジションを画定する、請求項１９に記載の自転車サドル。
22. 前記緩衝手段を保護するためなどの、好ましくは、前記緩衝手段のサイズまたは形状を越えて横方向へ延びる前記支持エレメントの延在縁として具現される、衝撃または擦過に抗するバンパ手段を備える、先行する請求項のうちの１項またはそれ以上に記載の自転車用シート。
23. 前記支持エレメントは、ベースプレートと、前記ベースプレートに配置される、または配置可能な形状画定部材とを備える、先行する請求項のうちの１項またはそれ以上に記載の自転車用シート。
24. 自転車用シート、または、前記自転車用シートと前記支持アッセンブリとを備えるキット。
25. 自転車用シートと少なくとも１つのハンドルとを備えるキットであって、前記自転車用シートの座面の上面および前記ハンドルの把持面は、同じ外観およびまたは触覚特性を略有し、好ましくは、類似種類の材料および／または同じ材料を含む、キット。

Images