JP2023500968A - 力トランスデューサを備える切削機、その切削機の操作方法、およびその切削機の力トランスデューサの較正方法 - Google Patents

力トランスデューサを備える切削機、その切削機の操作方法、およびその切削機の力トランスデューサの較正方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、ワークピースの切りくず除去加工用の切削機であって、切りくず除去加工は、複数の必要な工具(14)を使用して、製造ステップの時系列シーケンスで行われ、切削機は、必要な工具を保持するための工具ホルダーと、工具ホルダーを駆動ユニットと接続するための工具アームとを含み、その駆動ユニットは、工具アームを移動させ、工具アームのその移動によって、必要な工具のうちの1つを各々の製造ステップにおいてワークピースと位置合わせさせることができ、工具アームは、上部アームおよび下部アームを含み、上部アームおよび下部アームは、別個のユニットであり、互いに機械的に接続されており、上部アームは、駆動ユニットに接続されており、下部アームは、工具ホルダーに接続されており、少なくとも1つの力トランスデューサが、上部アームと下部アームとの間の位置に配置され、ワークピースの切りくず除去加工中に、力トランスデューサは、力の主流内において必要な工具のいずれかによって及ぼされる工具力を測定することができる、切削機に関するものである。

Description

本発明は、独立請求項の前文に記載された力トランスデューサを備える切削機に関するものである。さらに、本発明は、そのような切削機の操作方法に関するものである。さらに、本発明は、そのような切削機の力トランスデューサの較正方法に関するものである。
切削機は周知であるが、既知の切削機には、旋盤、フライス盤、のこ盤などが含まれる。切削機は、切りくず除去加工によって、つまりくさび形の切削刃によってワークピース(加工物)から材料を除去することによってワークピースを成形するために使用される。切削刃は、工具力を発揮する。ワークピースは、金属、木材、プラスチックなどの任意の材料で作られている。切削刃は、例えば、金属、セラミックスなどの硬くて抵抗力があり丈夫な切削材料で作られている。切りくず除去加工に使用される既知の工具は、チゼル、旋削チゼル、ミリングカッター、皿取錐、鋸刃などである。
切りくず除去加工では、ワークピースと工具は、相対的に移動する。このために、ワークピースと工具の両方が直線または円で移動する。切削機は、この目的のために、電気駆動ユニット、空気圧駆動ユニットなどのいくつかの駆動ユニットを含む。
切りくず除去加工中に発生する工具力ならびに高温は、切削刃の摩耗につながる可能性があるため、一貫した品質のワークピースを費用対効果の高い方法で製造するには、工具力を測定することが望ましい。摩耗は、切削刃の刃形状を変化させる。また、摩耗に受けた切削刃は、ワークピースの切りくず除去加工のためにより大きな工具力を必要とし、それは切削機のより高いエネルギー消費に反映され、またワークピースの表面品質および寸法精度を低下させる。
特許文献1は、切削機でのワークピースの切りくず除去加工中に工具力を測定するための多成分力トランスデューサを含む装置を開示している。多成分力トランスデューサは、摩擦接続によって機械部分の凹部に挿入される。
しかしながら、特許文献1の装置は、工具力がその作用点、すなわち切削刃で測定されず、切削刃から離れた点、すなわち機械部分で測定されるという欠点を有する。さらに、機械部分に発生する機械的応力として間接的に工具力を測定している。次いで、機械的応力は、機械部分の寸法と質量の影響を受ける。また、多成分力トランスデューサは、機械部分の力シャントに配置されている。力シャントで測定できるのは、発生する機械的応力のごく一部のみである。同時に、これは低い精度で測定される工具力をもたらす。工具力を測定するときの精度は、測定された工具力と実際の工具力の差の指標であり、工具力の測定が正確であればあるほど、測定された工具力と実際の工具力の差は小さくなる。
ワークピースの切りくず除去加工は、通常、複数の必要な工具を使用して、製造ステップの時系列シーケンスで実行される。したがって、工具は頻繁に交換される。新しい製造ステップごとに、新しい工具がワークピースと位置合わせされ、工具とワークピースが相互に移動する。この目的のために、切削機は、工具を迅速かつ安価に交換するための、また、迅速かつ安価な方法で工具の位置合わせを達成するための工具ホルダーを含む。工具ホルダーは、各々の製造ステップに必要な工具を保持する。新しい工具が必要で、新しい工具をワークピースと位置合わせする必要がある場合は、工具ホルダーを移動する。工具ホルダーは、この目的のために工具アームに取り付けられている。したがって、工具ホルダー内の工具を位置合わせするために駆動ユニットによって移動され、ワークピースとの特定の製造ステップに必要であり、工具とワークピースを相互に移動させるために必要とされるのは工具アームである。
欧州特許出願公開第0433535号明細書
本発明の第1の目的は、力トランスデューサを用いて、切削機でのワークピースの切りくず除去加工中に作用する工具力を高精度に測定することである。特に、この目的は、工具アームを介して駆動ユニットによって移動される工具ホルダーを含む切削機に対して達成されなければならない。本発明の第2の目的は、切削機におけるワークピースの切りくず除去機械加工中に工具力を測定するために使用される力トランスデューサを配置するための省スペースソリューションを提供することである。また、本発明の第3の目的は、費用対効果の高い方法で、力トランスデューサを用いて、ワークピースの切りくず除去加工中に作用する工具力を測定することである。
これらの目的の少なくとも1つは、独立請求項の構成によって達成されている。
本発明は、ワークピースの切りくず除去加工用の切削機であって、切りくず除去加工は、複数の必要な工具によって、製造ステップの時系列シーケンスで実行され、切削機は、必要な工具を保持するための工具ホルダーと、工具ホルダーを駆動ユニットと接続するための工具アームとを備え、駆動ユニットは、工具アームを移動させ、工具アームの移動は、必要な工具のうちの1つを各々の製造ステップにおいてワークピースと位置合わせし、工具アームは、上部アームおよび下部アームを備え、上部アームおよび下部アームは、別個のユニットであり、互いに機械的に接続されており、上部アームは、駆動ユニットに接続されており、下部アームは、工具ホルダーに接続されており、少なくとも1つの力トランスデューサが、上部アームと下部アームとの間の位置に配置され、ワークピースの切りくず除去加工中に、力トランスデューサは、力の主流方向において必要な工具のいずれかによって及ぼされる工具力を測定することができる、切削機に関するものである。
本発明は、必要な工具をワークピースに正確に位置合わせし、必要な工具をワークピースに対して正確に移動させるために、必要な工具が非弾性的に工具ホルダーによって保持され、工具ホルダーが非弾性的に工具アームに接続されているという観察に基づく。ここで、本発明者らは、必要な工具の工具ホルダーへの、さらには工具アームへの非弾性的な機械的接続はまた、必要な工具のいずれかから工具アームへの工具力の実質的に減衰されない力の流れを可能にすることを見出した。この理由は、各々の弾性変形が工具力の力の流れを減衰させ、したがって工具力の測定を偽りのものとするためである。力トランスデューサを上部アームと下部アームとの間の位置内の力の主流内に配置することにより、工具力を正確に測定することが可能になることが理解されるであろう。力トランスデューサはツーピースの工具アームの内側に配置されているため、スペースを節約でき、さらに費用対効果が高くなり、これにより、従来の工具アームの事前定義された外形寸法を維持でき、従来の切削機を変更する必要がなくなるであろう。唯一の違いは、従来の工具アームが本発明に係る工具アームに置き換えられていることである。
目的のさらに有利なソリューションは、従属請求項の構成によって達成される。
以下において、本発明は、以下の図面を参照して例として説明される。
1つの力トランスデューサを有する切削機の第1の実施形態の一部の概略図を示す。 2つの力トランスデューサを有する切削機の第2の実施形態の一部の分解図を示す。 図1または図2に係る切削機の少なくとも1つの力トランスデューサを較正するためのプロセスステップを示すフローチャートを示す。 図2に係る2つの力トランスデューサを含む切削機の第2の実施形態を用いて、図3に係るプロセスステップを実行するための較正装置の一実施形態の一部の概略図を示す。
図面全体を通して、同じ部品は同じ符号で示されている。
図1および図2は、ワークピース9の切りくず除去加工のための切削機1の2つの実施形態の一部を示している。切削機1は、駆動ユニット10、機械工具アーム11、少なくとも1つの力トランスデューサ12.1、12.2、工具ホルダー13、および複数の必要な工具14を含む。切削機1は、3軸x、y、zの直交座標系に配置されており、3軸は、横軸x、水平軸y、垂直軸zとも呼ばれる。
ワークピース9は、例えば、金属、木材、プラスチックなどの任意の材料からなる。ワークピース9の切りくず除去機械加工は、複数の必要な工具14を使用して、製造ステップの時系列シーケンスで実行される。図1に係る切削機1の第1の実施形態では、2つの製造ステップにおいて2つの工具14.1、14.2が必要とされる。第1の工具14.1は、第1の製造ステップで必要とされ、第2の工具14.2は、第2の製造ステップで必要とされる。しかしながら、当業者は、もちろん、2つを超える工具によるワークピースの切りくず除去加工に本発明を使用することができる。例えば、図2に係る切削機1の第2の実施形態では、8つの製造ステップで8つの工具14.1~14.8が必要とされる。
ワークピース9の切りくず除去加工中に、必要な工具14は、横軸xおよび垂直軸zによって画定される横断面xyで切削動作を実行する。さらに、ワークピース9の切りくず除去加工中に、必要な工具14は、水平軸yに沿って前進運動を実行する。このようにして、必要な工具14は、工具力Kwをワークピース9に及ぼす。工具力Kwは、Kwx、Kwy、Kwzの3つの力成分を含む。切削動作のため、工具力Kwは、横軸x方向の横剪断成分Kwxと、垂直軸z方向の垂直剪断成分Kwzを含む。また、前進運動により、工具力Kwは、水平軸yの方向の水平力成分Kwyを含む。
工具ホルダー13は、製造ステップに必要な工具14を保持する。工具ホルダー13は、例えば、鋼、工具鋼などの機械的に耐性のある材料で作製される。図1に係る切削機1の第1の実施形態では、工具ホルダー13は、2つの必要な工具14.1、14.2を保持する。図2に係る切削機1の第2の実施形態では、工具ホルダー13は、8つの必要な工具14.1~14.8を保持する。
図1に係る切削機1の第1の実施形態について示されるように、各々の必要な工具14.1、14.2は、少なくとも1つの切削刃14.11、14.12およびシャンク14.21、14.22を含む。切削刃14.11、14.12は、例えば、金属、セラミックスなどの硬く、耐性があり、強靭な切削材料で作製される。第1の必要な工具14.1は、三角形の切削刃14.11を含み、第2の必要な工具14.2は、長方形の切削刃14.21を含む。図2に係る切削機1の第2の実施形態では、各々の必要な工具14.1~14.8は、切削刃がシャンクの両端に配置されている2つの切削刃およびシャンクを含む。
工具ホルダー13は、110GPaの通常の弾性率を有する従来の鋳鉄製工具ホルダーとは異なる、200GPaを超える高い弾性率を有する材料で作製される。工具ホルダー13は、その高い弾性率のために、従来の工具ホルダーと比較して2倍非弾性的に工具力Kwを伝達する。
必要な工具14は、それらのシャンクを介して工具ホルダー13に保持される。この目的のために、工具ホルダー13は、複数の保持手段および複数の凹部を含む。
図1に係る切削機1の第1の実施形態では、第1の凹部13.21は、第1のシャンク14.21および第1の保持手段13.11を受け入れる。第2の凹部13.22は、第2のシャンク14.22および第2の保持手段13.12を収容する。第1および第2の保持手段13.11、13.12はくさび形であり、傾斜面の機械的原理に基づいて、一定の保持力でシャンク14.21、14.22を凹部13.21、13.22内に保持する。第1の凹部13.21および第2の凹部13.22は、垂直軸zに関して上下に配置されている。
図2に係る切削機1の第2の実施形態では、8つの凹部13.21~13.28がそれぞれ、8つの必要な工具14.1~14.8のうちの1つのシャンクならびに保持手段を収容する。保持手段はグラブねじであり、水平軸yに対して直角に凹部13.21~13.28に突き出ている。1本のグラブねじがそれぞれ、必要な工具14.1~14.8のシャンクを押し、必要な工具14.1~14.8を一定の保持力で凹部13.21~13.28内に保持する。
工具ホルダー13内の必要な工具14の保持力の量は、工具力Kwの量よりも少なくとも1桁大きいので、工具ホルダー13は、必要な工具14を非弾性的に保持する。本発明の文脈において、形容詞「非弾性的」は、外力に関係なく、必要な工具14のすべての点および工具ホルダー13のすべての点が常に互いに同じ距離にあることを意味する。
工具ホルダー13は、工具アーム11に接続されている。工具アーム11は、鋼、工具鋼などの機械的に耐性のある材料で作製される。工具アーム11は、上部アーム11.1、下部アーム11.2、および少なくとも1つの接続手段15を含む。工具ホルダー13は、下部アーム11.2に接続されている。駆動ユニット10は、上部アーム11.1に接続されている。接続は、例えば、ねじ接続、はんだ接続、溶接接続などの任意の固定手段によって達成することができる。
工具ホルダー13の下部アーム11.2への接続および駆動ユニット10の上部アーム11.1への接続の固定力の量は、工具力Kwの量よりも少なくとも1桁大きいので、接続状態では、工具ホルダー13は非弾性的に下部アーム11.2に固定され、駆動ユニット10は上部アーム11.1に非弾性的に固定される。
工具アーム11は、110Gpaの通常の弾性率を有する従来の鋳鉄製機械の工具アームとは異なる、200GPaを超える高い弾性率を有する材料で作製される。技術的な観点から、弾性率が相対的に2倍高いことは、次の2つの理由で理にかなっている。
・第1に、工具アーム11の外寸は、事前定義されている。しかしながら、工具アーム11は、その内部空間に力トランスデューサ12.1、12.2を収容するように適合されているので、工具アーム11は、力トランスデューサ12.1、12.2のための内部空間を含み、したがって、工具アーム11は、より少ない材料で作製される。他方、必要な工具14をワークピース9と正確な位置合わせをし、必要な工具14をワークピース9に対して正確に移動させるために、工具アーム11の最小の機械的安定性を維持しなければならない。工具アーム11のこの最小の機械的安定性は、200GPaを超える高い弾性率によって達成される。本発明の文脈において、「正確な位置合わせ」および「正確に移動させる」という用語は、3つの軸x、y、zに沿って位置合わせおよび移動する間の±1μmの位置の正確さを意味することを意図する。
・第2に、工具アーム11は、弾性率が高いため、従来の工具アームよりも2倍非弾性的に工具力Kwを伝達する。
上部アーム11.1と下部アーム11.2は別個の実体である。本発明の目的のために、「別個の実体」という用語は、上部アーム11.1および下部アーム11.2が互いに別個の物体であることを意味する。好ましくは、上部アーム11.1および下部アーム11.2は、横断面xz内で互いに機械的に接続されている。上部アーム11.1および下部アーム11.2は、接続手段15によって互いに機械的に接続されている。
図1に係る切削機1の第1の実施形態では、接続手段15は、第1の接続手段15.1である。第1の接続手段15.1は、ねじ15.11、下部アーム11.2内のボア15.12、および上部アーム11.1内の雌ねじ15.13からなるねじ接続である。ねじ接続は、水平軸yに平行に作製される。ねじ15.11の雄ねじは、ボア15.12と雌ねじ15.13を貫通して延在する。雄ねじを雌ねじ15.13にねじ込むと、ねじ15.11のねじ頭が下部アーム11.2を上部アーム11.1に押し付ける。
図2に係る切削機1の第2の実施形態では、接続手段15は、2つの接続手段15.1、15.2を含む。第1の接続手段15.1は、ねじ15.11、下部アーム11.2内のボア15.12、および上部アーム11.1内の雌ねじ15.13を含むねじ接続である。第2の接続手段15.2は、ねじ15.21、下部アーム11.2内のボア15.22、および上部アーム11.1内の雌ねじ15.23を含むねじ接続である。2つの接続手段15.1、15.2は、横軸xおよび水平軸yによって画定される水平面xy内において互いに平行に配置されている。2つのねじ接続は、水平軸xに平行である。ねじ15.11、15.21の雄ねじは、ボア15.12、15.22と雌ねじ15.13、15.23を貫通して延在する。雄ねじを雌ねじ15.13、15.23にねじ込むと、ねじ15.11、15.21のねじ頭が下部アーム11.2を上部アーム11.1に押し付ける。
接続手段15による上部アーム11.1と下部アーム11.2との間の機械的接続の接続力の量は、工具力の量Kwよりも少なくとも1桁大きいので、上部アーム11.1は、非弾性的に下部アーム11.2に機械的に接続されている。しかしながら、ねじ接続の代わりに、本発明を知った当業者は、もちろん、はんだ付け接続、溶接接続などを使用することができる。
駆動ユニット10は、電気駆動ユニット、空気圧駆動ユニットなどである。駆動ユニット10は、機械工具アーム11を3つの軸x、y、およびzに沿って移動させる。しかしながら、当業者は、もちろん、本発明を複数の駆動ユニットと共に使用することができる。
図1に係る第1の実施形態では、切削機1は、力トランスデューサ12.1を含む。図2に係る第2の実施形態では、切削機1は、2つの力トランスデューサ12.1、12.2を含む。少なくとも1つの力トランスデューサ12.1、12.2は、接続11.3の平面内の上部アーム11.1と下部アーム11.2との間の位置に配置されている。しかしながら、本発明を知る当業者は、上部アームと下部アームとの間にいくつの力トランスデューサを配置するかを自由に決定することができる。工具力を測定するには、単一の力トランスデューサを使用するだけで十分である。2つの力トランスデューサを使用すると、工具の力の測定を冗長にすることができ、2つの力トランスデューサは、互いに独立して工具力を測定し、測定された工具力に対する測定信号を互いに独立して生成し、これらの測定信号から算術平均を計算できるため、工具力のこの測定方法は、単一の力トランスデューサで実行されるよりも統計的に正確である。
図1に係る切削機1の第1の実施形態では、力トランスデューサ12.1は、例えば、鋼、工具鋼などの機械的耐性材料で作製されたハウジング12.11を含む。図2に係る切削機1の第2の実施形態では、第1の力トランスデューサ12.1は、第1のハウジング12.11を含み、第2の力トランスデューサ12.2は、第2のハウジング12.21を含む。
以下では、力トランスデューサ12.1、12.2の詳細な説明が、図1に係る切削機1の第1の実施形態を参照して与えられる。力トランスデューサ12.1のこの詳細な説明は、図2に係る切削機1の第2の実施形態の2つの力トランスデューサ12.1、12.2にも適用される。
力トランスデューサ12.1は中空円筒形で、2つのハウジング端面12.11’、12.11’’とハウジングボア12.11’’を含む。第1のハウジング端面12.11’によって、力トランスデューサ12.1は、下部アーム11.2と表面接触し、第2のハウジング端面12.11’’’によって、力トランスデューサ12.1は、上部アーム11.1と表面接触する。第1のハウジング端面12.11’は横断面xzに平行であり、第2のハウジング端面12.11’’’は横断面xz内にある。ハウジングボア12.11’’の長手軸は、水平軸yに平行である。ハウジングボア12.11’’の直径は、ねじ15.11がそこから突き出ることができるのに十分な大きさである。
ハウジングの端面12.11’、12.11’’を介して、測定される工具力Kwが力トランスデューサ12.1に作用する。ハウジングの端面12.11’、12.11’’の表面積は、ねじ15.11の断面積よりも少なくとも1桁大きい。力トランスデューサ12.1は、少なくとも90%の工具力Kwの一部を測定する。したがって、力トランスデューサ12.1は、力の主流内の上部アーム11.1と下部アーム11.2との間に配置される。このため、力トランスデューサ12.1は、非常に高い感度で工具力Kwを測定する。本発明の目的のために、感度は、工具力Kw、および力トランスデューサ12.1に作用する工具力Kwの作用下で、力トランスデューサ12によって生成されるアナログ測定信号Saの量の比である。
力トランスデューサ12.1は、例えば、水晶(SiO2)、ガロゲルマニン酸カルシウム(Ca3Ga2Ge4O14またはCGG)、ランガサイト(La3Ga5SiO14またはLGS)、トルマリン、オルトリン酸ガリウムなどの単結晶と、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(Pb[ZrxTi1-x]O3、0≦x≦1)などの圧電セラミックスでできた圧電材料12.12を含む圧電力トランスデューサである。
圧電材料12.12は、中空円筒形を有し、ハウジング端面12.11’、12.11’’’に平行であり、したがって、横断面xzに平行である端面を含む。このようにして、測定される工具力Kwは、圧電材料12.12の端面に作用する。圧電材料12.12の向きは、工具力Kwが作用するそれらの端面で測定される工具力Kwに対して最大の感度を有するようになっている。最大感度の場合、圧電材料12.12は最大数の電気分極電荷を生成する。この目的のために、単結晶からなる圧電材料12.12は、端面に作用する工具力Kwに対して最大数の電気分極電荷を生成するように方向付けられた中空円筒に切断される。そして、圧電セラミックスからなる圧電材料12.12は、電界中で分極され、機械的プレスによって中空円筒形に形成され、その結果、端面に作用する工具力Kwに対して最大数の電気分極電荷を生成する。
力トランスデューサ12.1は、工具力Kwの3つの工具力成分Kwx、Kwy、Kwzを測定する。この目的のために、力トランスデューサ12.1は、圧電材料12.12からなる3つの圧電素子12.12’、12.12’’、12.12’’’を含む。第1の圧電素子12.12’は、横軸xの方向の剪断力成分Kxに対して最大の感度で電気分極電荷を生成するように方向付けられている。この例では、第2の圧電素子12.12’’は、垂直軸zの方向の剪断力成分Kzに対して最高の感度で電気分極電荷を生成するように方向付けられている。さらに、この例では、第3の圧電素子12.12’’’は、水平軸yの方向の法線力成分Kyに対して最高の感度で電気分極電荷を生成するように方向付けられている。
電気分極電荷は、端面から取り出す必要がある。この目的のために、力トランスデューサ12.1は電極12.13を含む。電極12.13は、例えば、銅、金などの導電性材料12.3で作製され、中空円筒形である。1つの電極12.13がそれぞれ、圧電素子12.12’、12.12’’、12.12’’’の端面の1つに直接配置される。したがって、力トランスデューサ12.1は、合計6つの電極12.13を含む。3つの信号電極12.13’、12.13’’、12.13’’’は、第1の端面からアナログ測定信号Saとして電気分極電荷を受け取り、3つの接地電極12.13’’’’は、第2の端面から電気分極電荷を受け取る。アナログ測定信号Saは、工具力Kwの量に比例する。3つの信号電極12.13’、12.13’’、12.13’’’は、ハウジング12.11から電気的に絶縁されており、3つの接地電極12.13’’’’は、ハウジング12.11に電気的に接続されており、ハウジング12.11の電気的接地電位にある。すべての接地電極12.13’’’’はすべて、同じ電気的接地電位にあるため、同じ符号で示される。3つの信号電極12.13’、12.13’’、12.13’’’は、信号ケーブル12.14に電気的に接続されている。信号ケーブル12.14は、アナログ測定信号Saを信号電極12.13’、12.13’’、12.13’’’から評価ユニット16に伝送する。
必要な工具14を使用して実行される各々の製造ステップに対して、力トランスデューサ12.1は、アナログ測定信号Sa1を生成する。アナログ測定信号Saは、横軸xの方向の横剪断成分Kwxに対するアナログ横剪断信号Sa1’、垂直軸zの方向の垂直剪断成分Kwzに対するアナログ垂直剪断信号Sa1’’、および水平軸yの方向の水平力成分Kwyに対するアナログ水平力信号Sa1’’’を含む。各々の製造ステップには1秒から100秒かかる。力トランスデューサ12.1は、1kHz~50kHzの周波数範囲の時間分解能でアナログ測定信号Sa1を生成する。
電極12.13は、圧電素子12.12’、12.12’’、12.12’’’の端面に対して機械的に予圧をかけられ、その結果、電極12.13は、圧電素子12.12’、12.12’’、12.12’’’の端面から生成されたすべての電気分極電荷を拾い上げ、圧電素子12.12’、12.12’’、12.12’’’の端面には電気分極電荷は残っておらず、これは工具力Kwの測定を偽りのものとする。力トランスデューサ12.1の機械的予圧は、電極12.13と圧電素子の端面12.12’、12.12’’、12.12’’’との間の界面の微細孔を閉鎖する。力トランスデューサ12.1の機械的予圧は、接続手段15によって提供される。接続手段15.1は、下部アーム11.2のボア15.12とハウジング12.1内のハウジングボア12.11’’を貫通して延在するねじ15.11と、上部アーム11.1の雌ねじ15.13とによって形成されたねじ接続からなる。雄ねじを雌ねじ15.13にねじ込むと、ねじ15.11のねじ頭が下部アーム11.2を上部アーム11.1に押し付け、電極12.13を圧電素子12.12’、12.12’’、12.12’ 12.12’’’の端面に機械的に予圧をかける。上部アーム11.1が下部アーム11.2に機械的に接続されているため、接続手段15は、力トランスデューサ12.1にさらに機械的に予圧をかける。機械的予圧は、上部アーム11.1から下部アーム11.2への機械的接続の接続力に等しい。
評価ユニット16は、少なくとも1つのコンバータユニット16.1、少なくとも1つのコンピュータ16.2、少なくとも1つの入力ユニット16.3、および少なくとも1つの出力ユニット16.4を含む。
力トランスデューサ12.1は、信号ケーブル12.14を介してコンバータユニット16.2に電気的に接続されている。コンバータユニット16.1は、信号電極12.13’、12.13’’、12.13’ 12.12’’’から信号ケーブル12.14を介して受信したアナログ測定信号Sa1をデジタル測定信号Sd1に変換する。必要な工具14を用いて実行される各々の製造ステップに対して、コンバータユニット16.1は、アナログ測定信号Sa1をデジタル測定信号Sd1に変換する。コンバータユニット16.1は、アナログ横剪断信号Sa1’をデジタル横剪断信号Sd1’に変換し、アナログ垂直剪断信号Sa1’’をデジタル垂直剪断信号Sd1’’に変換し、アナログ水平力信号Sa1’’’をデジタル水平力信号Sd1’’’に変換する。デジタル測定信号Sd1には、デジタル横剪断信号Sd1’、デジタル垂直剪断信号Sd1’’、およびデジタル水平力信号Sd1’’’が含まれる。
コンピュータ16.2は、少なくとも1つのデータプロセッサおよび少なくとも1つのデータメモリを含む。コンピュータ16.2は、入力ユニット16.3によって操作することができる。入力ユニット16.3は、制御コマンドを入力するためのキーボードとすることができる。本発明の文脈において、動詞「操作する」は、コンピュータ16.2が、入力ユニット16.3を介して使用者によって入力された制御コマンドによって起動、制御、およびスイッチオフされることを意味する。コンピュータ16.2は、デジタル測定信号Sd1をロードする。コンピュータ16.2は、ロードされたデジタル測定信号Sd1を出力ユニット16.4に表示する。出力ユニット16.4は、評価されたデジタル測定信号のグラフィック表現を表示するための画面とすることができる。
デジタル測定信号Sd1の評価のために、コンピュータ16.2は、基準信号Rおよび較正係数αiをロードする。
基準信号Rは、ワークピース9の材料ならびに必要な工具14の切削材料に対して固有である。この点で重要なのは、強度、靭性、硬度などの材料と切削材料の特性である。基準信号Rは、ワークピース9の各々の材料および必要な工具14の各々の切削材料に対して、コンピュータ16.2のデータメモリに格納され、コンピュータ16.2によってデータメモリからロードすることができる。各々の必要な工具14に対する基準信号Rは、横剪断基準信号R’、垂直剪断基準信号R’’、および水平力基準信号R’’’を含む。
さらに、力トランスデューサ12.1、12.2によって測定される工具力Kwは、力トランスデューサ12.1、12.2に対する必要な工具14の位置iに対して固有である。図2に係る実施形態の第2の例では、切削機1の工具アーム11は、8つの異なる位置i(i=1~8)に8つの凹部13.21~13.28を含み、切削機1は、2つの力トランスデューサ12.1、12.2を含む。8つの凹部13.21~13.28のそれぞれは、2つの力トランスデューサ12.1、12.2の各々から異なる距離に配置されている。2つの力トランスデューサ12.1、12.2のそれぞれに対する各々の凹部13.21~13.28のこれらの異なる距離は、力トランスデューサ12.1、12.2に対して固有の位置iに配置される各々の必要な工具14をもたらし、それにより、工具力Kwの力の流れもまた、2つの力トランスデューサ12.1、12.2のそれぞれに対する必要な工具14の前記位置iに対して固有である。
したがって、各々の位置iに対する較正係数αiは、コンピュータ16.2のデータメモリに格納され、コンピュータ16.2によってデータメモリからロードすることができる。各々の較正係数αiには、横剪断較正係数αi’、垂直剪断較正係数αi’’、および水平剪断較正係数αi’’’が含まれる。
コンピュータ16.2は、評価を実行するために、必要な工具14のデジタル測定信号Sd1に、力トランスデューサ12.1、12.2に対する必要な工具14の位置iの較正係数αiを掛けることによって必要な工具14のデジタル測定信号Sd1を較正する。各々のプロセスステップに対して、コンピュータ16.2は、ワークピース9の材料および必要な工具14の切削材料について、較正されたデジタル測定信号Sd1とロードされた基準信号Rの差Δを計算する。
Figure 2023500968000002

少なくとも1つの事前定義された許容量Tがコンピュータ16.2のデータメモリに格納され、その事前定義された許容値Tが各々の製造ステップに対してロードされる。各々の事前定義された許容値Tは、事前定義された横剪断許容値T’、事前定義された垂直剪断許容値T’’、および事前定義された水平力許容値T’’’を含む。
差Δは、各々の製造ステップに対して事前定義された許容値Tと比較される。差Δが事前定義された許容値T以下の場合、必要な工具14は摩耗を受けず、使用を継続することができ、差Δが事前定義された許容値Tよりも大きい場合、必要な工具(14)は摩耗を受けやすく、交換されるであろう。第1の近似として、事前定義された許容値Tは、基準信号Rの10%に等しい。
コンピュータ16.2は、工具力成分Kwx、Kwy、Kwzの工具力Kwのデジタル測定信号Sd1’、Sd1’’、Sd1’’’に対しても評価を行う。
各々のプロセスステップに対して、コンピュータ16.2は、ワークピース9の材料および必要な工具14の切削材料に対する、較正されたデジタル横剪断測定信号Sd1’とロードされた横剪断基準信号R’の横剪断差Δ’を計算する。横剪断差Δ’が事前定義された横剪断許容値T’以下の場合、必要な工具14は摩耗を受けずに使用され続け、事前定義された横剪断公差値T’よりも大きい横剪断差Δ’の場合、必要な工具(14)は摩耗しやすく、交換されるであろう。第1の近似として、事前定義された横剪断許容値T’は、横剪断基準信号R’の10%に等しい。
Figure 2023500968000003
各々のプロセスステップに対して、コンピュータ16.2は、ワークピース9の材料および必要な工具14の切削材料に対する、較正されたデジタル垂直剪断測定信号Sd1’’とロードされた垂直剪断基準信号R’’の垂直剪断差Δ’’を計算する。垂直剪断差Δ’’が事前定義された垂直剪断許容値T’’以下の場合、必要な工具14は摩耗を受けずに使用され続け、事前定義された垂直剪断許容値T’’よりも大きい垂直剪断差Δ’’の場合、必要な工具(14)は摩耗しやすく、交換されるであろう。第1の近似として、事前定義された垂直剪断許容値T’’は、垂直剪断基準信号R’’の10%に等しい。
Figure 2023500968000004
各々のプロセスステップに対して、コンピュータ16.2は、ワークピース9の材料および必要な工具14の切削材料に対する、較正されたデジタル水平力測定信号Sd1’’’とロードされた水平力基準信号R’’’の水平力差Δ’’’を計算する。水平力差Δ’’が事前定義された水平力許容値T’’’以下の場合、必要な工具14は摩耗を受けずに使用され続け、事前定義された水平力許容値T’’’よりも大きい水平力差Δ’’’の場合、必要な工具(14)は摩耗しやすく、交換されるであろう。第1の近似として、事前定義された水平力許容値T’’’は、水平力基準信号R’’’の10%に等しい。
Figure 2023500968000005

同様に、図2に係る切削機の第2の実施形態のように2つの力トランスデューサが使用される場合、2つの力トランスデューサは、第1および第2のアナログ測定信号を生成し、これらの第1および第2のアナログ測定信号は、コンバータユニットによって第1および第2のデジタル測定信号に変換される。コンピュータは、各々の必要な工具に対する第1および第2のデジタル測定信号の合計を計算し、この第1および第2のデジタル測定信号の合計に、必要な工具の位置に対する較正係数を乗算し、第1および第2のデジタル測定信号のこの較正された合計から、ワークピースと必要な工具の切削材料の一対の材料の基準信号を減算する。
図3は、図1または図2に係る2つの実施形態の切削機1の少なくとも1つの力トランスデューサ12.1、12.2の較正のためのプロセスステップ210~260を示すフローチャートを示す。図4は、図2に係る切削機1の第2の実施形態を用いて、図3に係るプロセスステップを実行するための較正装置2の一実施形態の一部を示す。
較正装置2は、較正接点21、較正力トランスデューサ21、較正駆動ユニット20、および評価ユニット26を含む。
第1のプロセスステップ210において、必要な工具14および少なくとも1つの力トランスデューサ12.1、12.2を備えた機械工具アーム11が提供される。
さらなるプロセスステップ220において、力トランスデューサ12.1、12.2は、評価ユニット26と接触させられる。評価ユニット26は、少なくとも1つのコンバータユニット26.1、少なくとも1つのコンピュータ26.2、少なくとも1つの入力ユニット26.3、および少なくとも1つの出力ユニット26.4を含む。
図4に係る較正装置2の実施形態では、2つの力トランスデューサ12.1、12.2が、信号ケーブル12.14、12.24を介してコンバータユニット26.2に電気的に接続されている。
さらなるプロセスステップ230において、較正装置2は、較正力Kkを必要な工具14に印加する。
較正装置2は、較正駆動ユニット20、較正接点21、および較正力トランスデューサ22を含む。
較正駆動ユニット20は、電気駆動ユニット、空気圧駆動ユニットなどである。較正駆動ユニット20は、較正接点21および較正力トランスデューサ22を3つの軸、x、y、およびzに沿って移動させる。較正駆動ユニット20は、較正接点21を、工具ホルダー13内の位置iで必要な工具14と正確に位置合わせし、較正力Kkを必要な工具14に印加する。較正力Kkは、3つの較正力成分Kkx、Kky、Kkzを含む。較正力Kkは、横軸xの方向の横剪断較正成分Kkx、垂直軸yの方向の垂直剪断較正成分Kkz、および水平軸zの方向の水平力較正成分Kkzを含む。
図4に係る較正装置2の実施形態では、較正接点22は、指のような形状であり、較正力Kkを及ぼすための先端を含む。較正接点22は、例えば、鋼、工具鋼などの機械的に耐性のある材料で作製される。較正接点22は、200GPaを超える高い弾性率を有する材料で作製される。その高い弾性率のために、較正接点22は、より低い弾性率を有する材料で作製された較正接点よりも非弾性的に較正力Kkを伝達する。
較正力トランスデューサ22は、較正力Kkの3つの較正力成分、Kkx、Kky、Kkzを測定する。較正力トランスデューサ22は、任意の測定原理に従って機能することができる。しかしながら、較正を実行するための前提条件は、較正力トランスデューサ22が、較正力Kkの較正力成分Kkx、Kky、Kkzを、少なくとも1つの力トランスデューサ12.1、12.2の精度よりも少なくとも1桁以上高い精度で測定することである。較正力トランスデューサ22は、較正信号ケーブル22.14を介してコンバータユニット26.2に電気的に接続されている。
さらなるプロセスステップ240において、較正力成分、Kkx、Kky、Kkzは、力トランスデューサ12.1、12.2、および較正装置2の較正力トランスデューサ22によって測定される。
第1の力トランスデューサ12.1は、第1のアナログ測定信号Sa1を生成する。前記第1のアナログ測定信号Sa1は、横軸xの方向の横剪断較正成分Kkxに対する第1のアナログ横剪断信号Sa1’、垂直軸zの方向の垂直剪断較正成分Kkzに対する第1のアナログ垂直剪断信号Sa1’’、および水平軸yの方向の水平力較正成分Kkyに対する第1のアナログ水平力信号Sa1’’’を含む。
第2の力トランスデューサ12.2は、第2のアナログ測定信号Sa2を生成する。第2のアナログ測定信号Sa2は、横軸xの方向の横剪断較正成分Kkxに対する第2のアナログ横剪断信号Sa2’、垂直軸zの方向の垂直剪断較正成分Kkzに対する第2のアナログ垂直剪断信号Sa2’’、および水平軸yの方向の水平力較正成分Kkyに対する第2のアナログ水平力信号Sa2’’’を含む。
較正力トランスデューサ22は、アナログ較正信号Kaを生成する。較正信号Kaは、横軸xの方向の横剪断較正成分Kkxに対するアナログ横剪断較正信号Ka’、垂直軸zの方向の垂直剪断較正成分Kkzに対するアナログ垂直剪断較正信号Ka’’、および水平軸yの方向の水平力較正成分Kkyに対するアナログ水平力較正信号Ka’’’を含む。
さらなるプロセスステップ250において、力トランスデューサ12.1、12.2の測定信号Saおよび較正力トランスデューサ22の較正信号Kaは、評価ユニット26に送信される。
図4に係る較正装置2の実施形態では、2つの力トランスデューサ12.1、12.2の信号ケーブル12.14、12.24を介して信号電極から送信されたアナログ測定信号Sa1、Sa2は、コンバータユニット26.1によってデジタル測定信号Sd1、Sd2に変換される。
コンバータユニット26.1は、第1のアナログ横剪断信号Sa1’を第1のデジタル横剪断信号Sd1’に変換し、第1のアナログ垂直剪断信号Sa1’’を第1のデジタル垂直剪断信号Sd1’’に変換し、第1のアナログ水平力信号Sa1’’’を第1のデジタル水平力信号Sd1’’’に変換する。第1のデジタル測定信号Sd1は、第1のデジタル横剪断信号Sd1’、第1のデジタル垂直剪断信号Sd1’’、および第1のデジタル水平力信号Sd1’’’を含む。
コンバータユニット26.1は、第2のアナログ横剪断信号Sa2’を第2のデジタル横剪断信号Sd2’に変換し、第2のアナログ垂直剪断信号Sa2’’を第2のデジタル垂直剪断信号Sd2’’に変換し、第2のアナログ水平力信号Sa2’’’を第2のデジタル水平力信号Sd2’’’に変換する。第2のデジタル測定信号Sd2は、第2のデジタル横剪断信号Sd2’、第2のデジタル垂直剪断信号Sd2’’、および第2のデジタル水平力信号Sd2’’’を含む。
信号ケーブル22.14を介して較正力トランスデューサ22から送信されたアナログ較正信号Kaは、コンバータユニット26.1によってデジタル較正信号Kdに変換される。
コンバータユニット26.1は、アナログ横剪断較正信号Ka’をデジタル横剪断較正信号Sd’に変換し、アナログ垂直剪断較正信号Ka’’をデジタル垂直剪断較正信号Kd’’に変換し、アナログ水平力較正信号Ka’’’をデジタル水平力較正信号Kd’’’に変換する。デジタル較正信号Kdは、デジタル横剪断較正信号Kd’、デジタル垂直剪断較正信号Kd’’、およびデジタル水平力較正信号Kd’’’を含む。
さらなるプロセスステップ260において、送信された測定信号Sa1および送信された較正信号Kaは、評価ユニット26において比較される。
コンピュータ26.2は、少なくとも1つのデータプロセッサおよび少なくとも1つのデータメモリを含む。コンピュータ26.2は、入力ユニット26.3によって操作することができる。入力ユニット26.3は、制御コマンドを入力するためのキーボードとすることができる。本発明の文脈において、動詞「操作する」は、コンピュータ26.2が、入力ユニット26.3を介して使用者によって入力された制御コマンドによって起動、制御、およびスイッチオフされることを意味する。コンピュータ26.2は、デジタル測定信号Sd1、Sd2をデジタル較正信号Kdと共にロードする。コンピュータ26.2は、比較されたデジタル測定信号Sd1、Sd2およびデジタル較正信号Kdを出力ユニット26.4に表示する。出力ユニット26.4は、評価されたデジタル測定信号をグラフィカルに表すための表示画面とすることができる。
コンピュータ26.2は、デジタル測定信号Sd1、Sd2をデジタル較正信号Kdと比較する。この比較は、必要な工具14の位置iに固有のものである。較正接点22は、第3の凹部13.23に収容された第3の必要な工具14.3に較正力Kkを印加する。第3の凹部13.23は、第3の位置i=3であり、必要な工具14.3は、第3の位置i=3に配置される。
図4に係る較正装置2の実施形態によって実行されるときの比較のために、コンピュータ26.2は、第1および第2のデジタル測定信号Sd1、Sd2の位置固有の合計(Sd1+Sd2)iを計算し、それをデジタル較正信号Kdiと位置固有の方法で比較する。この比較の結果は、位置固有の較正係数αiとなる。
Figure 2023500968000006
位置固有の合計(Sd1+Sd2)iがデジタル較正信号Kdiと同じである場合、位置固有の較正係数αi=1.00である。通常、位置固有の較正係数αiは、0.85~1.15の範囲で変化する。
同様に、図1に係る切削機の第1の実施形態のように単一の力トランスデューサが使用される場合、前記力トランスデューサは、コンバータユニットによってデジタル測定信号に変換されるアナログ測定信号を生成する。コンピュータは、位置固有の基準で、デジタル測定信号をデジタル較正信号と比較する。力トランスデューサが1つだけ使用される場合、デジタル測定信号は、この力トランスデューサからのみ利用できるため、2つの力トランスデューサのデジタル測定信号の位置固有の合計は計算されない。
比較を実行するために、コンピュータ26.2は、デジタル横剪断信号Sd1’、Sd2’の位置固有の合計(Sd1’+Sd2’)iを計算し、それを位置固有のデジタル横剪断較正信号Kdi’と比較する。この比較の結果は、横剪断較正係数αi’となる。
Figure 2023500968000007
比較を実行するために、コンピュータ26.2は、デジタル垂直剪断信号Sd1’’、Sd2’’の位置固有の合計(Sd1’’+Sd2’’)iを計算し、それを位置固有のデジタル垂直剪断較正信号Kdi’’と比較する。この比較の結果は、垂直剪断較正係数αi’’となる。
Figure 2023500968000008
比較を実行するために、コンピュータ26.2は、デジタル水平力信号Sd1’’’、Sd2’’’の位置固有の合計(Sd1’’’+Sd2’’’)iを計算し、それを位置固有のデジタル水平力較正信号Kdi’’’と比較する。この比較の結果は、水平力較正係数αi’’’となる。
Figure 2023500968000009

較正係数αiは、評価ユニット16のコンピュータ16のデータメモリに格納することができる。また、各々の横剪断較正係数αi’、各々の垂直剪断較正係数αi’’、および各々の水平力較正係数αi’’’は、評価ユニット16のコンピュータ16のデータメモリに格納することができる。
1 切削機
2 較正装置
9 ワークピース
10駆動ユニット
11 機械工具アーム
11.1 上部アーム
11.2 下部アーム
12.1、12.2 力トランスデューサ
12.11、12.12 ハウジング
12.11’、12.11’’’ ハウジング端面
12.11’’ ハウジングボア
12.12 圧電材料
12.12’~12.12’’’ 圧電素子
12.13 導電性材料
12.13’~12.13’’’ 信号電極
12.3’’’’ 接地電極
12.14、12.24 信号ケーブル
13 工具ホルダー
13.11、13.12 保持手段
13.21-13.28 凹部
14、14.1~14.8 必要な工具
14.11、14.12 切削刃
14.21、14.22 シャンク
15、15.1、15.2 接続手段
15.11、15.21 ねじ
15.12、15.22 ボア
15.13、15.23 雌ねじ
16、26 評価ユニット
16.1、26.1 コンバータユニット
16.2、26.2 コンピュータ
16.3、26.3 入力ユニット
16.4、26.4 出力ユニット
20 較正駆動ユニット
21 較正接点
22 較正力トランスデューサ
22.14 較正信号ケーブル
210~260 プロセスステップ
α 較正係数
α’ 横剪断較正係数
α’’ 垂直剪断較正係数
α’’’ 水平力較正係数
Δ 差
Δ’ 横剪断差
Δ’’ 垂直剪断差
Δ’’’’ 水平力差
i 位置
Kw 工具力
Kwx、Kwy、Kwz 工具力成分
Kk 較正力
Kkx、Kky、Kkz 較正力成分
Sa1、Sa2 アナログ測定信号
Sa1’、Sa2’ アナログ横剪断信号
Sa1’’、Sa2’’ アナログ垂直剪断信号
Sa1’’’、Sa2’’’ アナログ水平力信号
Sd1、Sd2 デジタル測定信号
Sd1’、Sd2’ デジタル横剪断信号
Sd1’’、Sd2’’ デジタル垂直剪断信号
Sd1’’’、Sd2’’’ デジタル水平力信号
R 基準信号
R’ 横剪断基準信号
R’’ 垂直剪断基準信号
R’’’ 水平力基準信号
Ka アナログ較正信号
Ka’ アナログ横剪断較正信号
Ka’’ アナログ垂直剪断較正信号
Ka’’’ アナログ水平力較正信号
Kd デジタル較正信号
Kd’ デジタル横剪断較正信号
Kd’’ デジタル垂直剪断較正信号
Kd’’’ デジタル水平力較正信号
T 事前定義された許容値
T’ 事前定義された横剪断許容値
T’’ 事前定義された垂直剪断許容値
T’’’ 事前定義された水平力許容変数
x 横軸
y 水平軸
z 垂直軸
xy 横断面

Claims (13)

  1. ワークピース(9)の切りくず除去加工用の切削機(1)であって、前記切りくず除去加工は、複数の必要な工具(14)を使用して、製造ステップの時系列シーケンスで行われ、前記切削機(1)は、
    前記必要な工具(14)を保持するための工具ホルダー(13)と、
    前記工具ホルダー(13)を駆動ユニット(10)と接続するための工具アーム(11)とを備え、
    前記駆動ユニット(10)は、前記工具アーム(11)を移動させ、前記工具アーム(11)の前記移動によって、前記必要な工具(14)のうちの1つを各々の製造ステップにおいて前記ワークピース(9)と位置合わせさせることができるようになっている、切削機(1)において、
    前記工具アーム(11)は、上部アーム(11.1)および下部アーム(11.2)を備え、
    前記上部アーム(11.1)および前記下部アーム(11.2)は、別個のユニットであり、互いに機械的に接続されており、
    前記上部アーム(11.1)は、前記駆動ユニット(10)に固定されており、
    前記下部アーム(11.2)は、前記工具ホルダー(13)に固定されており、
    少なくとも1つの力トランスデューサ(12.1、12.2)が、前記上部アーム(11.1)と前記下部アーム(11.2)との間の位置に配置され、
    前記ワークピース(9)の切りくず除去加工中に、前記力トランスデューサ(12.1、12.2)は、前記必要な工具(14)のいずれかによって及ぼされる工具力(Kw)を力の主流方向で測定できるようになっていることを特徴とする、切削機(1)。
  2. 前記上部アーム(11.1)および前記下部アーム(11.2)が接続手段(15)によって互いに機械的に接続されており、
    さらに、前記上部アーム(11.1)と前記下部アーム(11.2)との機械的に接続された前記接続手段(15)は、前記力トランスデューサ(12.1、12.2)に機械的に予圧をかけるようになっていることを特徴とする、請求項1に記載の切削機(1)。
  3. 前記工具ホルダー(13)は、200GPaを超える高い弾性率を有する材料で作製されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の切削機(1)。
  4. 前記工具アーム(11)は、200GPaを超える高い弾性率を有する材料で作製されていることを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の切削機(1)。
  5. ワークピース(9)の切りくず除去加工用の切削機(1)の工具アーム(11)の使用であって、前記切りくず除去加工は、複数の必要な工具(14)を使用して、製造ステップの時系列シーケンスで行われ、
    前記切削機(1)は、前記必要な工具(14)を保持するための工具ホルダー(13)を備え、
    前記工具アーム(11)は、前記工具ホルダー(13)を駆動ユニット(10)と接続し、
    前記駆動ユニット(10)は、前記工具アーム(11)を移動させ、前記工具アーム(11)の前記移動によって、前記必要な工具(14)のうちの1つを各々の製造ステップにおいて前記ワークピース(9)と位置合わせさせることができるようになっている、工具アーム(11)の使用において、
    前記工具アーム(11)は、上部アーム(11.1)および下部アーム(11.2)を備え、
    前記上部アーム(11.1)および前記下部アーム(11.2)は、別個のユニットであり、互いに機械的に接続されており、
    前記上部アーム(11.1)は、前記駆動ユニット(10)に接続されており、
    前記下部アーム(11.2)は、前記工具ホルダー(13)に接続されており、
    少なくとも1つの力トランスデューサ(12.1、12.2)が、前記上部アーム(11.1)と前記下部アーム(11.2)との間の位置に配置され、
    前記ワークピース(9)の切りくず除去加工中に、前記力トランスデューサ(12.1、12.2)は、前記必要な工具(14)のいずれかによって及ぼされる工具力(Kw)を力の主流方向で測定できるようになっていることを特徴とする、工具アーム(11)の使用。
  6. 前記ワークピース(9)の切りくず除去加工のために、前記必要な工具(14)のうちの1つが、各々の製造ステップで前記ワークピース(9)と位置合わせされ、
    前記ワークピース(9)の切りくず除去加工中に前記必要な工具(14)によって及ぼされる工具力(Kw)は、前記力トランスデューサ(12.1、12.2)によって測定されることを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載の切削機(1)の操作方法。
  7. 前記ワークピース(9)の切りくず除去加工中に、前記必要な工具(14)は、横軸(x)および垂直軸(z)によって画定される横断面(xz)において切削動作を実行し、その結果、前記工具力(Kw)は、前記横軸(x)の方向の横剪断成分(Kwx)と、前記垂直軸(z)の方向の垂直剪断成分(Kwz)とを含み、
    前記ワークピース(9)の切りくず除去加工中に、前記必要な工具(14)は、水平軸(y)の方向に前進運動を実行し、これによって前記工具力(Kw)は、前記水平軸の方向(y)に水平力成分(Kwy)を含み、
    製造ステップで測定された各々の工具力(Kw)に対して、前記力トランスデューサ(12.1、12.2)は、アナログ測定信号(Sa1、Sa2)を生成することを特徴とする、請求項6に記載の方法。
  8. 前記力トランスデューサ(12.1、12.2)によって測定された前記アナログ測定信号(Sa1、Sa2)は、前記横軸(x)の方向の前記横剪断成分(Kwx)に対するアナログ横剪断信号(Sa1’、Sa2’)、前記垂直軸(z)の方向の前記垂直剪断成分(Kwz)に対するアナログ垂直剪断信号(Sa1’’、Sa2’’)、および前記水平軸(y)の方向の前記水平力成分(Kwy)に対するアナログ水平力信号(Sa1’’’、Sa2’’’)を含むことを特徴とする、請求項7に記載の方法。
  9. 前記切削機(1)は、少なくとも1つのコンバータユニット(16.1)を備え、前記必要な工具(14)を用いて実行される各々の製造ステップに対して、前記コンバータユニット(16.1)は、アナログ測定信号(Sa1)をデジタル測定信号(Sd1)に変換することを特徴とする、請求項7に記載の方法。
  10. 前記切削機(1)は、少なくとも1つのコンピュータ(16.2)を含み、各々の製造ステップに対して、前記コンピュータ(16.2)は、デジタル測定信号(Sd1、Sd2)をロードし、
    前記コンピュータ(16.2)には、前記ワークピース(9)の材料および前記必要な工具(14)の切削材料に対する少なくとも1つの基準信号(R)が格納され、前記基準信号(R)は、各々の製造ステップに対してロードされ、
    前記コンピュータ(16.2)には、前記力トランスデューサ(12.1、12.2)に対する前記必要な工具(14)の位置(i)に対して少なくとも1つの特定の較正係数(αi)が格納され、前記較正係数(αi)は、各々の製造ステップに対してロードされ、
    各々の製造ステップに対してロードされた前記デジタル測定信号(Sd1)は、ロードされた前記較正係数(αi)を掛けることによって較正され、
    各々の製造ステップに対して、較正された前記デジタル測定信号(Sd1)とロードされた前記基準信号(R)との間の差(Δ)が計算されることを特徴とする、請求項9に記載の方法。
  11. 前記コンピュータ(16.2)には、少なくとも1つの事前定義された許容値(T)が格納され、前記事前定義された許容値(T)は、各々の製造ステップに対してロードされ、
    各々の製造ステップに対して、前記差(Δ)が前記事前定義された許容値(T)と比較され、
    前記差(Δ)が前記事前定義された許容値(T)以下である場合、前記必要な工具(14)は摩耗を受けておらず、引き続き使用され、
    前記事前定義された許容値(T)よりも大きい前記差(Δ)がある場合、前記必要な工具(14)は摩耗を受けており、交換されることを特徴とする、請求項10に記載の方法。
  12. 前記力トランスデューサ(12.1)は、第1の圧電素子(12.12’)を含み、前記第1の圧電素子(12.12’)は、前記横剪断成分(Kwx)に対して最大の感度で電気分極電荷を生成するように方向付けられており、
    前記力トランスデューサ(12.1)は、第2の圧電素子(12.12’’)を含み、前記第2の圧電素子(12.12’’)は、前記垂直剪断成分(Kwz)に対して最大の感度で電気分極電荷を生成するように方向付けられており、
    前記力トランスデューサ(12.1)は、第3の圧電素子(12.12’’’)を含み、前記第3の圧電素子(12.12’’’)は、前記水平力成分(Kwy)に対して最大の感度で電気分極電荷を生成するように方向付けられていることを特徴とする、請求項7~11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 較正力トランスデューサ(22)を使用することによる、請求項1~4のいずれか一項に記載の切削機(1)の力トランスデューサ(12.1、12.2)の較正方法であって、
    第1のプロセスステップ(210)において、前記切削機(1)の機械工具アーム(11)が提供されるステップであって、前記機械工具アーム(11)は、必要な工具(14)および少なくとも1つの力トランスデューサ(12.1、12.2)を備え、前記必要な工具(14)は、前記力トランスデューサ(12.1、12.2)に対してある位置(i)に配置され、
    さらなるプロセスステップ(230)において、較正力(Kk)が、前記必要な工具(14)に印加され、
    さらなるプロセスステップ(240)において、前記較正力(Kk)が、前記力トランスデューサ(12.1、12.2)および前記較正力トランスデューサ(22)によって測定され、
    前記力トランスデューサ(12.1、12.2)は、測定された前記較正力(Kk)に対してアナログ測定信号(Sa1、Sa2)を生成し、
    前記較正力トランスデューサ(22)は、測定された前記較正力(Kk)に対してアナログ較正信号(Ka)を生成し、
    前記アナログ測定信号(Sa1、Sa2)が、デジタル測定信号(Sd1、Sd2)に変換され、
    前記アナログ較正信号(Ka)が、デジタル較正信号(Kd)に変換され、
    さらなるプロセスステップ(260)において、前記デジタル測定信号(Sd1、Sd2)と前記デジタル較正信号(Kd)との比較が実行され、前記比較の結果は、前記力トランスデューサ(12.1、12.2)に対する前記必要な工具(14)の前記位置(i)に対して固有の較正係数(αi)であることを特徴とする、方法。
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