JP2023500824A - 試料採集装置及びその使用方法 - Google Patents
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Abstract
近位端部と遠位端部とを有する本体であって、遠位端部から近位端部まで延在するチャンネルを画成する本体を含む、試料採集装置。試料採集装置は、本体のチャンネル内へ延在する、本体の近位端部にある開口を含む。本体は、本体の隣接する外面に対する窪んだ面を有する接着部分を含み、接着部分は、試料が接着部分の窪んだ面に接触することに応答して、試料を受け入れるように構成されている。本体は、チャンネルが本体の開口を通して使用者の1本の指を受け入れることに応答して、手動で操作可能である。
Description
本発明の様々な態様は、試料採集システム、装置、及び関連する方法に関する。より詳細には、本発明の少なくともいくつかの実施形態は、便試料を採集及び分析するためのシステム、装置、及び関連の方法に関する。
炎症性腸疾患(IBD:Inflammatory bowel diseases)、例えばクローン病(CD:Crohn’s disease)、潰瘍性結腸炎(UC:ulcerative colitis)など、及び/又は様々なタイプの下痢は、一般的に、血液及び糞便排泄物(fecal matter)の臨床検査において便試料を分析することによって、診断され得る。例えば、便検体は、細菌性、ウィルス性、又は寄生虫による下痢の原因の可能性を排除するために分析される。ヒトカルプロテクチン(calprotectin)が、一般的に、IBDに関するヒト糞便検体中の公知のマーカである。血液検査は、結腸又は直腸で出血していることを示し得る、感染及び貧血のサインを調べ得る。
これらの事柄を考慮して、様々な好ましい医学的成果が、本発明の装置、システム、及び方法によって得られる。
本発明の態様は、装置を用いて試料を採集するためのシステム、装置、及び方法に関する。本明細書で開示する態様のそれぞれは、他の開示の態様のいずれかに関連して説明した特徴の1つ以上を含み得る。
ある例によれば、試料採集装置は、近位端部と遠位端部とを有する本体を含み、本体は、遠位端部から近位端部まで延びるチャンネルを画成する。試料採集装置は、本体のチャンネルの中に延びる、本体の近位端部にある開口を含む。本体は、本体の隣接する外面に対して窪んだ面を有する接着部分を含み、当該接着部分は、試料が接着部分の窪んだ面に接触することに応答して、試料を受け入れるように構成されている。本体は、チャンネルが本体の開口を通して使用者の指を受け入れることに応答して、手動で操作可能である。
本明細書で説明する試料採集装置のいずれかは、以下の要素のうちのいずれかを有し得る。接着部分の窪んだ面は、溝、切り欠き、隙間、空洞、窪み、又はスロットのうちの少なくとも1つである。接着部分の少なくとも1つの溝、切り欠き、隙間、空洞、窪み、又はスロットのサイズは、試料の予め設定された体積に対応する。試料採集装置は、紙の内面と外面との間に開口が延びる紙を含み得、本体は、紙の内面に選択的に係合するように構成されている。接着部分は、本体が紙の内面に係合するときに、接着部分が紙の開口を通して紙の外面に沿って露出されるように、開口に整合可能である。紙は、本体上に過剰量の試料を採集するように構成されており、試料の少なくとも一部分は、紙の開口を通って接着部分内へ受け入れることができる。紙は、紙から本体を離脱することに応答して、本体上に配置された過剰量の試料を少なくとも部分的に除去するように構成されている。試料採集装置は、本体を受け入れるようなサイズにされた開口を含む試料検査装置を含み得、試料検査装置は、1つ以上のプロセッサーによって実行されるときに、試料検査装置の開口を通過して本体を受け入れることに応答して、1つ以上のプロセッサーに試料を検査させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体を含む。試料検査装置は、試料を検査するときに、試料中にある物体(material)が存在することを検出するように構成された少なくとも1つの物質(substance)を含む。少なくとも1つの物質は、1つ以上のモノクローナル抗体であり、及び試料中の物体は、1つ以上のIBDバイオマーカ及び/又は病原体である。試料検査装置は、試料検査装置の開口の周囲に配置されて本体が試料検査装置の開口を通って試料検査装置内に受け入れられるときに、接着部分から過剰量の試料を除去するように構成されたシールを含む。試料検査装置は、試料検査装置の開口の周囲に配置されて使用者の指が試料検査装置から引っ込められるときに、試料検査装置の開口から本体が除去されるのを阻止するように構成されたシールを含む。試料検査装置はインターフェースディスプレイを含み、非一時的なコンピュータ可読媒体に記憶された命令は、1つ以上のプロセッサーによって実行されるとき、1つ以上のプロセッサーに試料の検査結果をインターフェースディスプレイ上に表示させる。試料採集装置は、本体に沿って接着部分の周りに位置決めされた外側境界を含み得、外側境界は、試料を受け入れるための領域を規定する。さらに、係合プラットフォームを含むドッキングステーションを含み、試料検査装置は、係合プラットフォームに沿ってドッキングステーションに連結され、及び試料は、試料検査装置からドッキングステーション内へ係合プラットフォームを経由して受け入れられる。
本明細書で説明する試料採集装置のいずれかは、以下の特徴のうちのいずれかを有し得る。試料採集装置は、本体を受け入れるようなサイズにされた開口と、開口に隣接して位置決めされ且つ接着部分から試料を取り出すように構成された採集機器と、採集機器から試料を受け入れるようなサイズにされたチャンバとを含む、試料検査装置を含み得る。採集機器は、チャンバ内で第1の方向に動いて本体に接触し、且つ接着部分から取り出された試料を、チャンバ内に保管されている物質と混合するように構成されている。採集機器は、チャンバ内で第2の方向に移動して、試料と物質との混合物を、試料検査装置内に配置された検査機器へ送達するように構成されている。試料検査装置は、1つ以上のプロセッサーによって実行されるときに、採集機器から検査機器上に試料と物質との混合物を受け取ることに応答して、1つ以上のプロセッサーに混合物を検査させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体を含む。検査機器は、試料を検査するとき、試料中にある物体が存在することを検出するように構成されている。試料検査装置は、採集機器に動作可能に連結されたモータを含み、そのモータは、モータの起動に応答して、採集機器を第1の方向及び第2の方向に動かすように構成されている。試料検査装置は、試料検査装置内で検査機器に隣接して位置決めされ且つ検査機器の画像を撮るように構成された感知機器を含む。試料検査装置はインターフェースディスプレイを含み、非一時的なコンピュータ可読媒体に記憶された命令は、1つ以上のプロセッサーによって実行されるとき、1つ以上のプロセッサーに、試料と物質との混合物の検査結果をインターフェースディスプレイ上に表示させる。
別の例によれば、試料検査装置は、第1の空洞、第2の空洞、及び第3の空洞を含むハウジングと、第1の空洞内へ延び且つ試料機器を受け入れるように構成された少なくとも1つの開口と、第2の空洞内に可動式に配置され且つ第1の空洞内へ延びて装置と接触するように構成された採集機器と、第3の空洞内に配置された検査機器とを含み、第3の空洞は第2の空洞と流体連通しており、及び検査機器は、採集機器が第2の空洞に対して移動することに応答して、第1の空洞内に受け入れられた試料を、試料機器を経由して獲得するように構成されている。
本明細書で説明する試料検査装置のいずれかは、以下の特徴のうちのいずれかを有し得る。試料検査装置は、第1の空洞内に配置された可動収容器、及び第1の空洞と第2の空洞との間に位置決めされた第2の開口を含み得る。可動収容器は、第1の位置にあるとき、第2の開口を閉鎖し、且つ第1の空洞が少なくとも1つの開口を経由して試料装置を受け入れるのに応答して第2の位置へ移動されるときに、第2の開口を開放するように構成されている。ハウジングは、第2の空洞と第3の空洞との間に延びるチャンネルを含む。採集機器は、第2の空洞に対して第1の位置にあるとき、チャンネルを閉鎖し、且つ第2の空洞に対して第2の位置へ移動されるとき、チャンネルを開放するように構成されている。試料検査装置は、ハウジングの第4の空洞内へ延び且つ第2の試料装置を受け入れるように構成された第3の開口を含み、第2の空洞は、第1の空洞と第4の空洞との間に位置決めされ、及び採集機器は、第4の空洞内へ延びて第2の試料装置と接触するように構成されている。
別の例によれば、試料採集アセンブリは、プラットフォームと、プラットフォームから外方に延びる一対の横方向支持体と、プラットフォームを貫通して配置されている孔と、ボウル、ボウルの外周囲に延びる頂部へり、及びボウル内に配置されるセンサを含む容器とを含む。容器は、頂部へりをプラットフォームに係合することに応答して、プラットフォームに選択的に取り付け可能であり、且つ孔を通してボウルを受け入れて、ボウルが、プラットフォームの下方に配置されるようにする。容器は、ボウル内に試料を受け入れるように構成されている。
本明細書で説明する試料採集装置のいずれかは、以下の特徴のうちのいずれかを有し得る。試料採集装置は、容器を取り囲み且つボウル内に受け入れられた試料が汚染されるのを阻止するように構成された封止可能なキャリアを含む。容器は、センサに通信連結された分析モジュールを含む。分析モジュールは、1つ以上のプロセッサーによって実行されるときに、1つ以上のプロセッサーに、ボウル内の試料を検査させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体を有する。分析モジュールは、試料を検査するとき、試料中に1種以上のIBDバイオマーカ及び/又は病原体が存在することを検出するように構成された1種以上のモノクローナル抗体を含む。対の横方向支持体は、開口を有する便器に係合するように構成されており、容器が、プラットフォームに取り付けられたときに、開口の上側に被さって吊るされるようにする。
別の例によれば、試料採集システムは、近位端部、遠位端部、及び遠位端部から近位端部まで延びるチャンネルを有する本体を含む、試料採集装置を含む。チャンネルは、近位端部にある開口を通して、使用者の1本の指を受け入れるようなサイズにされている。試料採集装置は、本体上に、複数の溝を含む接着部分を含む。接着部分は、試料が接着部分に接触することに応答して、複数の溝のうちの少なくとも1つに試料を受け入れるように構成されている。試料採集システムは試料検査装置を含み、試料検査装置は、本体を受け入れるようなサイズにされた開口と、1つ以上のプロセッサーによって実行されるときに、試料検査装置の開口を通って本体を受け入れることに応答して、1つ以上のプロセッサーに試料を検査させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体とを含む。
本明細書で説明する試料採集システムのいずれかは、以下の特徴のうちのいずれかを有し得る。試料採集システムは、本体を受け入れるようなサイズにされた開口と、開口に隣接して位置決めされ且つ複数の溝のうちの少なくとも1つから試料を取り出すために接着部分に接触するように構成された採集機器と、採集機器からの試料を受け入れ且つ1つ以上の特徴について試料を検査するように構成された検査機器とを含む、試料検査装置を含む。
別の例によれば、本明細書で開示される実施形態は、本明細書でより詳細に説明するように、便利に且つ衛生的に便試料を採集するための改良型の機器及び方法を提供する。それゆえ、本開示のある実施形態によれば、指ぬき状筒体(thimble)を含む便試料採集装置が提供され、指ぬき状筒体は、糞便排泄物が接着し得る便接着部分と、便が指ぬき状筒体に接着する領域を規定する便接着部分の外側境界とを含む。本開示のある実施形態によれば、便接着部分は、スロット又は他の隙間若しくは空洞を含む。空洞は、排便後に使用者が使用者自身を拭うときに、糞便排泄物で満たされる。通常の使用では、直腸領域を拭った後、便試料採集装置上に見られる糞便排泄物の体積は、便試料の適切な分析に必要な体積である、便接着部分によって規定された体積を上回る。過剰な糞便排泄物、すなわち、必要な分析体積を上回っている分の量は、便試料検査装置内に指ぬき状筒体を挿入すると、除去される。それゆえ、便試料採集装置で拭って、過剰な便採集量をもたらしても、便試料検査装置内へ挿入後に便接着部分内に残る便の量は、信頼性が高く且つ正確な便の分析に十分であるようにする。本開示のある実施形態によれば、トイレットペーパーが指ぬき状筒体の上側に被せて配置され得、トイレットペーパーは、便接着部分が露出される窓を備えて形成されている。本開示のある実施形態によれば、便試料検査装置は、便接着部分に接着された便試料を分析するための便分析モジュールを含む。本開示のある実施形態によれば、便試料検査装置は、開口内に配置されるときに、指ぬき状筒体を捕捉し、且つ指ぬき状筒体が検査装置内に留まっている間に、人が、指ぬき状筒体が被さって置かれている指を抜くことができるようにするようなサイズにされた開口を備えて形成される。本開示の別の実施形態によれば、便座に載置されるように構成された便座台を含む便試料採集装置が提供され、便座台は、孔と、便試料を堆積させるためのボウル部分を含む便採集容器と、ボウル部分を包み込むように配置された封止可能な袋とを備えて形成されている。ボウル部分は、便分析モジュールの上方に位置決めされ得る。本開示のある実施形態によれば、ボウル部分は硬質である。本開示の別の実施形態によれば、ボウル部分は、軟質であり、且つ折り畳み可能である。
上述の概要及び以下の詳細な説明の双方共、例示及び説明にすぎず、特許請求されるような本発明を限定するものではないことが理解され得る。
本明細書に組み込まれ且つその一部を構成する添付図面は、本開示の例示的な態様を図示し、且つ記載と共に、本開示の原理を説明する働きをする。
本明細書に組み込まれ且つその一部を構成する添付図面は、本開示の例示的な態様を図示し、且つ記載と共に、本開示の原理を説明する働きをする。
本発明は、いくつかある態様の中で特に、患者から便試料を採集するためのシステム、装置、及び方法に関する。ここで、本発明の態様についてより詳細に言及し、その例は、添付図面に示されている。可能な場合には、同一又は同様の部分を指すために、図面を通して同一又は同様の参照符号を使用する。用語「遠位端」は、機器を取り扱っているときに、使用者から最も遠い部分を指す。対照的に、用語「近位端」は、機器を取り扱っているときに、使用者に最も近い部分を指す。本明細書では、用語「含む(comprises)」、「含む(comprising)」又はそれらの任意の他の変形例は、非排他的な包含を網羅するものとし、あるリストの要素を含む工程、方法、物品、又は装置は、必ずしも、それらの要素のみを含むのではなく、明白にリストされていないか又はそのような工程、方法、物品、若しくは装置に固有ではない他の要素を含んでもよい。用語「例示的な」は、「理想的」ではなく、「例」という意味で使用されている。本明細書では、用語「約」、「実質的に」、及び「およそ」は、述べた値の±10%内の範囲の値を示す。
便試料の採集は、便器内で、患者の尻の下側にある装置上に排便することによって、成し遂げられ得る。しかしながら、そのような装置の使用は、不快、非衛生的、又は邪魔(intrusive)であり得る。いくつかの装置は、さらに、便試料の非汚染状態(sterility)を危うくする可能性があり、これは、便器内に存在する尿又は他の物体で汚染されるかもしれない。本発明の実施形態は、これらの懸念又は他の懸念の1つ以上に対処し得、且つ例えば、糞便排泄物、血液などを含み得る便試料などを検査及び/又は分析するために物体を採集するために使用され得る、装置を提供し得る。例えば、患者からの便試料は、プラットフォームと、便試料を受け入れるために、その内部に位置決めされた容器とを含む本発明の試料採集装置を用いて、採集され得る。さらなる例として、本発明の試料採集装置は、容器の分析モジュールを用いて、便試料内に含まれる糞便排泄物を分析及び/又は検査し得る。本開示の実施形態は、クローン病、及び潰瘍性結腸炎などの炎症性腸疾患、及び様々なタイプの下痢を含む、様々な疾患を検査し得る。
一実施形態では、試料採集装置は、例えば、糞便排泄物の試料などの物体が接着し得る接着部分を含む長尺状のハウジング(例えば、指ぬき状筒体)を含む。試料採集装置の接着部分は、さらに、長尺状のハウジング上に物体が接着し得る表面領域を形成する外側境界を含む。本明細書で説明する様々な実施形態は、一回使用すなわち使い捨ての医療機器を含む。ここで、上記し且つ添付図面に示す本発明の例についてより詳細に言及する。可能な場合には、同一又は同様の部分を指すために、図面全体を通して同じ参照符号が使用される。
図1、図2は、本発明の実施形態にかかる例示的な試料採集装置100の斜視図を示す。図1に示すように、試料採集装置100は、便座台120と、便座台120から外方に延びる1つ以上の横方向支持体140とを含む。その実施形態では、試料採集装置100は、便座台120の対向端で横方向外方に延在する一対の横方向支持体140を含む。従って、その対の横方向支持体140は、便座台120の周りに配置されて、便座台120が横方向支持体140間に位置決めされるようにする。その実施形態では、一対の横方向支持体140は便座台120と一体をなして、横方向支持体140が便座台120と単一構造を形成するようにしているが、他の実施形態では、1つ以上の横方向支持体140は、便座台120に固定及び/又は連結される別々の構成要素としてもよい。
他の実施形態では、試料採集装置100は、本発明の範囲から逸脱することなく、本明細書で図に示し、及び説明するものよりも追加的な及び/又はより少数の横方向支持体140を含み得る。一対の横方向支持体140が、便座台120の平面とは異なる平面に沿って延びるように、一対の横方向支持体140は、便座台120によって形成される平面と比べて上方に延びている。試料採集装置100の便座台120は、便座台120の平面に沿って配置された孔180を含む。この場合、孔180は、一対の横方向支持体140間に位置決めされるとともに、対の横方向支持体140と比べて下方にある平面に沿って延びる。本明細書でより詳細に説明するように、便座台120の孔180は、例えば、採集容器150(図2)などの、試料採集装置100の1つ以上の他の構成要素を受け入れるようなサイズ及び形状にされている。
引き続き図1を参照して説明すると、試料採集装置100は、例えば便器10などの構造に取り外し自在に連結するように構成され得る。複数の実施形態では、試料採集装置100の一対の横方向支持体140は、便器10の座面14に係合するようなサイズ、形状にされ、且つそのように構成され得る。複数の実施形態では、横方向支持体140は、座面14に追加的に及び/又は代替的に、例えば、便器10のリムすなわち周縁に沿ってなど、便器10に直接係合するように構成され得る。この場合、一対の横方向支持体140が座面14に係合するため、試料採集装置100は便器10に載置され得る。便座台120が、一対の横方向支持体140と比べて下方にある平面に沿って延びる状態では、便座台120の平面は、一対の横方向支持体140が座面14に係合しているとき、便器10の開口12内に配置され得る。従って、便座台120の横方向幅は、便器10の開口12のサイズ(例えば、幅、直径など)に従うサイズにされ得る。
図2に示すように、試料採集装置100は、さらに、採集容器150を含み、採集容器は、底面151、頂部へり152、及びボウル部分154を含む。底面151、頂部へり152、及び/又はボウル部分154は、集合的に、採集容器150の空洞153を形成する。空洞153は、底面151から最も遠い頂部へり152に隣接する端に沿って露出されている。本明細書でより詳細に説明するように、採集容器150の空洞153は、例えば、患者からの便試料などの、1つ以上の物体を受け入れるようなサイズ及び形状にされ得る。いくつかの実施形態では、ボウル部分154、及びボウル部分154によって部分的に形成される空洞153の形状、サイズ、及び/又は形態が、比較的静的である及び/又は固定されるように、ボウル部分154は硬質材料(例えば、プラスチック、金属など)で形成され得る。その一方で、他の実施形態では、ボウル部分154、及びボウル部分154によって部分的に形成される空洞153の形状、サイズ、及び/又は形態が、比較的変形可能、封止可能、及び/又は折り畳み可能となるように、ボウル部分154は軟質材料(例えば、エラストマー、プラスチックなど)で形成され得る。
その実施形態では、底面151、頂部へり152、及びボウル部分154のそれぞれは、互いに様々な直径の円形の外形を有する。複数の実施形態では、ボウル部分154はテーパが付けられており、且つその直径は、底面151と比べて大きく、及び頂部へり152と比べて小さい。従って、本明細書でより詳細に説明するように、採集容器150は、便座台120の孔180内に受け入れられるように構成されている。底面151及びボウル部分154は、孔180を通過して受け入られるようなサイズ及び形状にされており、且つ頂部へり152は、便座台120の平面に係合するようなサイズ及び形状にされ、それにより、採集容器150を便座台120に固定する。本発明の範囲から逸脱することなく、底面151、頂部へり152、及び/又はボウル部分154の様々な好適なサイズ、形状、及び/又は形態が採集容器150に含まれ得る。例えば、採集容器150は、便座台120と係合するために、実質的に円筒状、円錐状、又はピラミッド状とし得る。
引き続き図2を参照して説明すると、採集容器150は、さらに、ボウル部分154と比べて下方に位置決めされた分析モジュール156を含む。この場合、採集容器150の底面151は、分析モジュール156とボウル部分154との間に配置される。いくつかの実施形態では、分析モジュール156は、非一時的なコンピュータ可読媒体と、1つ以上のプロセッサー、メモリ、送受信機、及び/又は発光ダイオード(LED)とを含み得る、コンピュータシステムである。分析モジュール156のプロセッサーは、例えばメモリなどの分析モジュール156の非一時的なコンピュータ可読媒体に記憶され得る機械可読命令を実行できる任意の計算機器を含み得る。例として、プロセッサーは、コントローラ、集積回路、マイクロチップ、コンピュータ、及び/又は計算及びプログラムを実行するために必要な論理演算を実行するように動作可能な任意の他のコンピュータ処理装置を含み得る。分析モジュール156のメモリは、データ及びアルゴリズムを記憶するのに好適な任意のタイプのコンピュータ可読媒体、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、フラッシュメモリ、ハードドライブ、及び/又は機械可読命令を記憶できる任意の機器などを含み得る。
分析モジュール156の非一時的なコンピュータ可読媒体は、分析モジュール156の1つ以上のプロセッサーによって実行されるときに、1つ以上のプロセッサーにいくつかのオペレーションを実行させる命令を記憶し得る。例えば、分析モジュール156は、採集容器150のボウル部分154内に受け入れられた物体の分析を含むオペレーションを実行するように構成され得る。分析モジュール156のオペレーションを支援する様々なプログラミングアルゴリズム及びデータは、全体的に又は部分的に、分析モジュール156のメモリの中に存在し得る。いくつかの実施形態では、分析モジュール156は、さらに、例えば、採集容器150のディスプレイ159(図4参照)などのインターフェースディスプレイ上に、ボウル部分154内に受け入れられた物体の分析からの結果の可視的な出力の生成を含むオペレーションを実行するように構成され得る。
採集容器150の底面151には、分析モジュール156に通信可能に接続されているサンプリング要素158(例えばセンサ)が配置され得る。この場合、サンプリング要素158は、ボウル部分154の空洞153内にある物体(例えば便試料)と接触することに応答して、1つ以上の特性、特徴、及び/又は物体内に含まれる物質を検出するように構成されるとともにそのように動作可能であり得る。採集される試料の様々な特性、特徴、及び/又は物質のいずれかの検出のために、複数のセンサが含まれ得る。いくつかの実施形態では、分析モジュール156は、分析モジュール156によって実行される分析の検査結果を表示するように動作可能である分析モジュール156の外面に沿って配置されたディスプレイ159(図4参照)を含み得る。他の実施形態では、分析モジュール156は、例えば、モバイル機器、コンピュータなどの遠隔ステーション(図示せず)へ検査結果を無線通信するように動作可能とし得る。
いくつかの実施形態では、分析モジュール156は、予め設定された細菌の存在に関して物体(例えば便試料)を分析するために、1つ以上の物質、例えば、炎症性腸疾患(IBD)、クローン病(CD)、潰瘍性結腸炎(UC)などを示すバイオマーカ及び/又は病原体などを保管し得る。例えば、分析モジュール156に保管される1つ以上の物質は、糞便排泄物の便試料などの物体中のヒトカルプロテクチンを検出するために定性免疫学的検定(qualitative immunoassay)で決定するように動作可能なモノクローナル抗体を含み得る。複数の実施形態では、分析モジュール156は、炎症性腸疾患(IBD)を示し得る、便試料中に糞便カルプロテクチンが存在することを検出するように動作可能な物質を含み得る。さらなる例として、分析モジュール156において好適とし得る好ましいモノクローナル抗体は、2012年6月21日出願の米国特許出願公開第2014/0227725号明細書(「競合S100A9免疫学的検定(Competitive S100A9 Immunoassays)」)に開示されているものを含んでもよく、その全体を本願明細書に援用する。
複数の実施形態では、採集容器150内に受け入れられた物体(例えば便試料)は、上記で詳述した予め設定された細菌の存在に関し物体を検査するために、分析モジュール156の1つ以上の物質と接触したり相互作用したりし得る。この場合、便試料採集装置100の少なくとも採集容器150は一回使用用に構成され得、試料採集装置100の使用者は、分析モジュール156を用いた単一の検体(例えば便試料)の分析後に、採集容器150を処分し得る。他の実施形態では、採集容器150は、複数回の使用用に、例えば2つ以上の検体の分析用に構成され得る。例として、採集容器150は、分析モジュール156がボウル部分154の底面151から取り外し可能であるとともに、採集容器150を用いた追加的な試料の分析のために追加的な分析モジュール156がそこに選択的に取り付けられ得るように、構成され得る。さらなる例として、分析モジュール156の1つ以上の物質は、選択的に交換可能とし得る及び/又はそこに受け入れられた物体(例えば便試料)による汚染から少なくとも部分的に保護され得、分析モジュール156が、複数回の使用用に、例えば2つ以上の検体の分析用に構成され得るようにする。
試料採集装置100を使用する例示的な方法によれば、図3Aに示すように、試料採集装置100は、一対の横方向支持体140が座面14と係合している状態で、便器10に取り付けられる。この場合、便座台120は、少なくとも部分的に、便器10の開口12内に配置され得る。いくつかの実施形態では、横方向支持体140は、試料採集装置100が便器10に連結されているとき、座面14とほぼ同一平面をなし得る。いくつかの実施形態では、横方向支持体140は、便座台120を座面14の縁及び/又は便器10のリムの周囲で固定するために、追加的な支持体を含み得る。採集容器150は、便座台120の開口180内に受け入れ可能であり、採集容器150が少なくとも部分的に便器10の開口12内に配置されるようにする。採集容器150は、頂部へり152が便座台120の平面に係合するまで採集容器150を方向Aに移動させることに応答して、便座台120に取り外し自在に連結される。この場合、採集容器150は、便器10の開口12内に吊るされる。便座台120の平面が横方向支持体140と比べて下方に配置され、且つ横方向支持体140が便器10の座面14に係合されている状態では、採集容器150は、便座台120の平面とほぼ平行な平面に沿って、便器10の座面14と比べて下方に維持される。
空洞153が、頂部へり152に隣接する採集容器150の上端に沿って露出されている状態で、採集容器150は、例えば、便器10を使用する患者などからの1つ以上の物体(例えば便試料)をボウル部分154内に受け入れるように構成され得る。この場合、物体が空洞153内に受け入れられている状態で、図3Bで示すように、採集容器150が、試料採集装置100の封止可能キャリア160内に封入され得る。その実施形態では、封止可能キャリア160は、採集容器150を包み込むようなサイズ及び形状にされ得る袋である。従って、図3Cに示すように、採集容器150の底面151、頂部へり152、空洞153、ボウル部分154、及び/又は分析モジュール156は封止可能キャリア160内に配置されて、空洞153内の物体を封止し得る。封止可能なキャリア160は、封止可能なキャリア160の上端部162で選択的に封止され得(例えば、接着剤、糊、及び/又は締結具)、それにより、採集容器150を封入して、試料採集後の物体の漏れを最小限にするか、又は阻止する。採集容器150及び封止可能キャリア160は、図3Bに示すように、採集容器150及び封止可能なキャリア160を方向Bに移動させることによって、便座台120から離脱され得る。
いくつかの実施形態では、封止可能キャリア160は、孔180に採集容器150を配置する前に、便座台120に予め組み付けられていてもよい。この場合、孔180内へ採集容器150を配置することによって、試料採集装置100の使用前に、封止可能キャリア160内へ採集容器150を受け入れ得る。封止可能キャリア160は、採集容器150を受け入れるために上端部162が開いている状態で、開放状態に維持され得、採集容器150内に1つ以上の試料を採集すると、封止可能キャリア160は上端部162で閉鎖され得る。他の実施形態では、封止可能キャリア160は、便座台120の孔180内に採集容器150を配置する前に、採集容器150に予め組み付けられていてもよい。この場合、採集容器150は、封止可能キャリア160内に配置され得、採集容器150と封止可能キャリア160とのアセンブリが、集合的に、便座台120に連結されるようにする。封止可能キャリア160は、採集容器150内に1つ以上の試料を採集すると、上端部162で閉鎖され得る。追加的に及び/又は代替的に、いくつかの実施形態では、採集容器150は、頂部へり152に沿ってボウル部分154を自動封止するように構成されている。
ここで図4を参照して説明すると、採集容器150が封止可能キャリア160内に封入されている状態で、試料採集装置100の操作者は、ボウル部分154内に受け入れられた物体(例えば便試料)を分析モジュール156が分析する予め設定された持続時間中、待機し得る。いくつかの実施形態では、予め設定された持続時間は、およそ5分~およそ60分、又はおよそ10分~およそ15分に及び得る。本発明の範囲から逸脱することなく、分析モジュール156を用いて物体を分析するための様々な予め設定された持続時間は、適切であり得る。この場合、分析モジュール156によって実行された分析オペレーションからの検査結果は、分析モジュール156のディスプレイ159上に表示可能、及び/又は遠隔ディスプレイ、モバイル機器、及び/又はコンピュータへ送信可能とし得る。複数の実施形態では、封止可能キャリア160には透明窓164が形成されており、透明窓164は、採集容器150が封止可能キャリア160内に受け入れられるときに、ディスプレイ159と整合されて、そこに表示される検査結果を容易に見ることができるようにする。
他の実施形態では、試料採集装置100は、採集容器150、例えば分析モジュール156などと連結するように構成されている複数回使用の受け台170を含み得る。いくつかの実施形態では、複数回使用の受け台170は、封止可能キャリア160を通して採集容器150の分析モジュール156に通信可能に接続され得る。例えば、複数回使用の受け台170は、複数回使用の受け台170の上面に沿って配置されたソケットを含み得、ソケットは、採集容器150、より詳細には採集容器150の分析モジュール156の少なくとも一部分を受け入れるようなサイズ及び形状にされている。複数回使用の受け台170のソケットは、そこに受け入れられた分析モジュール156を検出する1つ以上のセンサ(例えば、光学センサ、カメラなど)を含み得る。さらなる例として、封止可能キャリア160は、封止可能キャリア160の上端部162とは反対の底端に沿って配置された第2の透明窓を含み得る。従って、封止可能キャリア160の第2の透明窓は、複数回使用の受け台170のソケット内で1つ以上のセンサと整合可能であり、1つ以上のセンサが、封止可能キャリア160の第2の透明窓を通して分析モジュール156を検出して分析モジュール156と通信する。他の実施形態では、採集容器150の複数回使用の受け台170及び分析モジュール156は、別のものと無線通信するように構成され且つそのように動作可能とし得る。
複数の実施形態では、複数回使用の受け台170は、分析モジュール156に代替的に及び/又は追加的に、ボウル部分154の空洞153内に受け入れられた物体(例えば便試料)を分析する。従って、複数回使用の受け台170は、複数回使用の受け台170の1つ以上のプロセッサーによって実行されるときに、上記で詳述した分析オペレーションを1つ以上のプロセッサーに実行させるようにする命令を記憶する非一時的なコンピュータ可読媒体を含む外部コンピュータシステムとし得、その結果は、採集容器150のディスプレイ159に沿って表示され得る。他の実施形態では、分析モジュール156及び/又は複数回使用の受け台170は、遠隔ステーション(例えば、モバイル機器、コンピュータなど)と通信可能に接続されており、試料採集装置100によって実行された分析の検査結果が、遠隔ステーションへ送信される。試料採集装置100の採集容器150が封止可なキャリア160内に封止されている状態で、便試料の分析が完了すると、採集容器150は廃棄され得る。
ここで図5を参照すると、別の例示的な試料採集装置200が示されている。試料採集装置200は、遠位端部204及び近位端部206を有する長尺状本体202を含む。その長尺状本体202は、遠位端部204と近位端部206との間に画定された長手方向の長さを有して、ほぼ円筒状の外形を有する。長尺状本体202は、限定されるものではないが、金属、複合材、プラスチック、エラストマー材料などを含む様々な好適な材料で形成されて、ほぼ硬質、又は軟質であってもよい。長尺状本体202の遠位端部204は閉塞されており、且つ試料採集装置200の近位端部206は、長尺状本体202によって画定された内部チャンネルへのアクセスを容易にする開口208を含む。複数の実施形態では、長尺状本体202は、開口208を通過して操作者の1つの身体的特徴の少なくとも一部分、例えば、1本の指、複数本の指、付属器などを受け入れるようなサイズ及び形状にされている指ぬき状筒体である。本明細書でさらに詳細に説明するように、長尺状本体202は、長尺状本体202が開口208を通過して使用者の1本の指を受け入れることに応答して、手動で操作可能である(図7~9参照)。
試料採集装置200は、さらに、長尺状本体202に沿って配置された1つ以上の接着部分210を含む。複数の実施形態では、1つ以上の接着部分210は、長尺状本体202の外面に沿って、遠位端部204と近位端部206との間に配置される。1つ以上の接着部分210は、物体(例えば患者からの糞便排泄物の便試料など)を受け入れたり、保持したり、接着したりする。いくつかの実施形態では、1つ以上の接着部分210は、1つ以上の溝、切り欠き、隙間、空洞、窪み、及び/又はスロットなどである。この場合、1つ以上の接着部分210は、長尺状本体202の外面の隣接部分に対して窪んだ面を形成する。本明細書でより詳細に説明するように、接着部分210のサイズ、形状、及び/又は形態、例えば少なくとも1つの溝、切り欠き、隙間、空洞、窪み、又はスロットによって画定された体積などは、物体を適切に分析するために接着部分210内に受け入れられる物体の予め設定された体積に対応する(向上した精度で物体を分析するために、物体の体積が、試料採集装置200に含まれている物質の予め設定された体積とともに使用されるのに好ましい量を超えないことを保証するために)。他の実施形態では、接着部分210の周囲の外側境界は、長尺状本体202の外面に沿って、物体(例えば、糞便排泄物)が接着し得る領域を画定し得る。
図6を参照して説明すると、いくつかの実施形態では、試料採集装置200はさらに紙220を含み、紙は、外側面222と、外側面222を貫通する少なくとも1つの窓開口224とを有する。その実施形態では、紙220は、トイレットペーパー、及び/又はティッシュペーパー、又は排便後に体から糞便排泄物を除去してきれいにするために使用者によって使用され、且つそのように動作可能な他の一般的に吸収性の材料である。紙220の窓開口224は、外側面222を貫通して、外側面222の反対側に配置された紙220の内側面まで延びる。紙220の外側面222及び内側面は、紙220の表面が互いに交換可能とし得るように、限定されるものではないことをさらに認識されたい。
複数の実施形態では、紙220の窓開口224は、外側面222の長さ部分に沿って延び、且つ長尺状本体202の長手方向軸に対応する長手方向スリットであるが、他の実施形態では、窓開口224は、本明細書で図示及び説明するもの以外の様々な他のサイズ、形状、及び/又は形態を有し得る。紙220は、長尺状本体202を紙220の内面に接して配置することに応答して、試料採集装置200の長尺状本体202と選択的に連結され得る。さらに、長尺状本体202にある1つ以上の接着部分210の少なくとも1つは、紙220の窓開口224と整合され得る。この場合、長尺状本体202が紙220と比べて真下に配置されるときには、長尺状本体202に設けられた接着部分210は、紙220の外側面222から窓開口224にアクセス可能である。それゆえ、外側面222が長尺状本体202を覆っているとき、接着部分210は、紙220の窓開口224を通して露出されている。
試料採集装置200を使用する例示的な方法によれば、使用者は、初めに、近位端部206において、長尺状本体202の開口208を通して1本の指を挿入する。長尺状本体202の内部チャンネルを通して使用者の指を受け入れることによって、試料採集装置200を使用している最中に、使用者が長尺状本体202を手動で操作できるようにし得る。さらに、いくつかの実施形態では、試料採集装置200の使用者は、さらに、図7Aに示すように、紙220の内面を長尺状本体202の外面の方へ向かって方向Cに動かすことによって、紙220を長尺状本体202に連結し得る。他の実施形態では、本発明の範囲から逸脱することなく、長尺状本体202の外面は、長尺状本体202を紙220に係合するために紙220の内面の方へ移動させられ得る。いずれの場合も、長尺状本体202の接着部分210は紙220の窓開口224と整合される。その実施形態では、試料採集装置200の接着部分210は、長尺状本体202の外面に沿って形成された複数の窪みである。長尺状本体202及び紙220が使用者の片手20、例えば1本の指22に受け取られている状態で(図2参照)、使用者は、便試料を獲得するために試料採集装置200を用い得る。
図7Bに示すように、試料採集装置200が使用者の1本の指22及び/又は片手20に沿って受け取られている状態で、使用者は、物体50を指22及び/又は手20に物理的に接触させることに応答して、紙220の外側面222に沿って物体50を採集し得る。その実施形態では、物体50は、使用者の体から出された糞便排泄物であり、指22及び/又は手20に沿って位置決めされた長尺状本体202と紙220とを用いて、物体50を含む使用者の体の領域(例えば、直腸領域)を拭うことによって、物体50を長尺状本体や紙に採集できるようにする。試料採集装置200の長尺状本体202とともに紙220を使用することは任意選択としてもよく、他の実施形態では、紙220が完全に省かれてもよいようにする。
外側面222に沿って受け取られた糞便排泄物50の少なくとも一部分は、紙220の窓開口224に沿って配置され得る。この場合、試料採集装置200の長尺状本体202が紙220の真下に配置されている状態で、接着部分210が、図7Cに示すように、紙220の窓開口224を通して糞便排泄物50の少なくとも試料部分50Aを受け取り得る。接着部分210に接着された試料部分50Aは、紙220に沿って受け取られた糞便排泄物50の比較的最小限の量である。接着部分210が、長尺状本体202の外面に沿って形成された複数の窪みを有する複数の実施形態では、紙220の外側面222に沿って受け取られた糞便排泄物50の試料部分50Aは、接着部分210の複数の窪みの1つ以上内に少なくとも部分的に堆積され得る。
ここで図7Dを参照して説明すると、紙220は、紙220を物理的に掴む及び/又は方向Dに動かすことに応答して、試料採集装置200の長尺状本体202から離脱され得る。長尺状本体202から紙220を離脱することに応答して、紙220の外側面222に沿って配置された糞便排泄物50の複数の部分が、長尺状本体202から除去される。この場合、図7Eに示すように、糞便排泄物50の試料部分50Aのみが、試料採集装置200の長尺状本体202に沿って維持される。場合によっては、過剰量の糞便排泄物50が紙220に沿って受け取られて、余分の糞便排泄物50が、接着部分210内に受け入れられた試料部分50Aの上側を覆って接着部分210に沿って受け取られ得る。従って、試料採集装置200によって採集された糞便排泄物50の体積が、接着部分210の体積を上回り得るため、糞便排泄物50の試料部分50Aは、長尺状本体202の外面に対して接着部分210から外方に広がって延び得る。下記でより詳細に説明するように、試料採集装置200の1つ以上の構成要素(例えば、試料検査装置230)は、接着部分210から糞便排泄物50の過剰体積分が除去されるように構成され得る(向上した精度で物体を分析するために、接着部分210上にある物体の体積が、試料検査装置230に含まれる予め設定された体積の物質とともに使用されるのに好ましい量を超えないことを保証するために)。
図8Aを参照して説明すると、試料採集装置200の長尺状本体202は、糞便排泄物50の試料部分50Aを分析するために、試料検査装置230に挿入可能とし得る。試料検査装置230は、ハウジング232、装置開口234、及びインターフェースディスプレイ236を含む。インターフェースディスプレイ236は、ハウジング232の外面に沿って配置される。試料検査装置230の装置開口234は、少なくとも部分的に又は全体的に試料採集装置200の長尺状本体202を受け入れるように構成されている。従って、手20の指22を方向Eに物理的に操作することによって長尺状本体202の遠位端部204を装置開口234の方へ移動させることに応答して、使用者は、試料採集装置200を試料検査装置230のハウジング232に挿入し得る。下記でより詳細に説明するように、開口234は、試料部分50Aを乱さずに採集装置200を受け入れるとともに、ハウジング232内に長尺状本体202を確実に捕捉したり、保持したりして、試料採集装置200から指22を除去できるサイズにされ得る。
試料検査装置230は、上記で図2~図4に示され且つ説明される分析モジュール156と同様に構成される。例えば、試料検査装置230は、非一時的なコンピュータ可読媒体、及び1つ以上のプロセッサー、センサ、メモリ、送受信機、及び/又は発光ダイオード(LEDs)を含むコンピュータシステムとし得る。試料検査装置230の非一時的なコンピュータ可読媒体は、試料検査装置230の1つ以上のプロセッサーによって実行されるとき、1つ以上のプロセッサーに、いくつかのオペレーション、例えば、試料検査装置230が試料採集装置200を受け入れることに応答して、1つ以上のセンサによる、接着部分210内に堆積された試料部分50Aの分析を実行させる命令を記憶し得る。インターフェースディスプレイ236は、試料検査装置230の1つ以上のプロセッサーに通信可能に接続されて、インターフェースディスプレイ236が、分析結果の可視表示を生成するように動作可能となるようにする。他の実施形態では、試料検査装置230は、遠隔ステーション(例えば、モバイル機器、コンピュータなど)に対して通信可能に接続され得、試料検査装置230によって実行された分析の検査結果が遠隔ステーションへ送信され得るようにする。
さらに、分析モジュール156と同様に、試料検査装置230は、予め設定されたバイオマーカ、又は細菌、例えば、炎症性腸疾患(IBD)、クローン病(CD)、潰瘍性結腸炎(UC)などを示すバイオマーカ及び/又は病原体などの存在に関して、物体(例えば便試料)を分析するために、1つ以上の物質を保管し得る。複数の実施形態では、分析モジュール156は、炎症性腸疾患(IBD)を示し得る、便試料中に糞便カルプロテクチンが存在することを検出するように動作可能である物質を含み得る。例えば、試料検査装置230に保管された1つ以上の物質は、物体中のヒトカルプロテクチンの検出のために、1種以上のIBDバイオマーカ及び/又は病原体を検出するための定性免疫学的検定で決定するように動作可能なモノクローナル抗体を含み得る。
図8Bを参照して説明すると、いくつかの実施形態では、試料検査装置230は、手20の指22が方向Fに引っ込められるとき、試料採集装置200の長尺状本体202を試料検査装置230内に保持するために、ハウジング232内に及び/又は開口234に配置された1つ以上の保持機構を含み得る。この場合、使用者が、指22及び/又は手20を試料検査装置230から離れるように外方に移動させることによって、長尺状本体202の内部チャンネルから指22を除去できる。
図9に示すように、例えば、試料検査装置230のハウジング232は、開口234に隣接してハウジング232内に配置されたシール238の形の保持機構を含み得る。シール238は、エラストマーで形成されたOリングガスケットであり、試料検査装置230のハウジング232がそこに試料採集装置200を受け入れることに応答して、長尺状本体202の外面に係合するように構成されている。シール238は、試料採集装置200をハウジング232にクランプ又はロックするための任意の機構とし得、試料採集装置200をその内部に挿入した後、使用者が手を方向Fに引っ込めるときに、試料採集装置200がハウジング232内に留まるようにする。従って、シール238は、開口234を通って長尺状本体202を挿入する際に、試料検査装置230のハウジング232から試料採集装置200が除去されるのを阻止するように動作可能である。試料検査装置230は、ハウジング232に、本明細書で図示及び説明するもの以外の様々な他の好ましい保持機構を含み得る。
追加的に及び/又は代替的に、試料検査装置230のシール238は、さらに、過剰な試料部分50Aを試料採集装置200の長尺状本体202から除去するように構成され且つそのように動作可能とし得る。上記でより詳細に説明するように、場合によっては、接着部分210に沿って受け取られた試料部分50Aの残っている量は、試料部分50Aが、接着部分210から外方に広がって延び得るように、接着部分210のサイズ(例えば、接着部分210の複数の窪みの直径)を上回り得る。試料検査装置230のシール238は、試料採集装置200の長尺状本体202がハウジング232の開口234を通って方向Eに受け入れられるときに、接着部分210内に受け入れられていない過剰な糞便排泄物50に係合するように構成され得る。その結果、過剰な糞便排泄物50は、ハウジング232の外部に維持され、且つ接着部分210内に受け入れられた試料部分50Aのみが、試料検査装置230内に配置される(物体を分析するために、試料検査装置230内に受け入れられた物体の体積が、試料検査機装置230に含まれる物質の予め設定された体積とともに使用される好ましい量を超えないことを保証するために)。接着部分210(例えば、複数の窪み)は、接着部分210によって受け入れられる試料物体50Aの予め設定された量に対応する予め設定された体積を画定するようなサイズ及び形状にされている。予め設定された量の試料物体50Aは、試料物体50Aを試料検査装置230によって分析するときに、試料物体50Aを希釈するために、試料検査装置230に含まれる予め設定された量の物質(例えば液体)に従って、決定され得る。従って、シール238は、試料採集装置200が試料検査装置に受け入れられるとき、接着部分210上に(接着部分210内に受け入れられた試料物体50Aを上回っている)及び/又は長尺状本体202に沿って受け取られた糞便排泄物50が、試料検査装置230に入るのを阻止するように構成されている。
上記の通り、接着部分210のサイズ、形状、及び/又は形態は、糞便排泄物50(すなわち試料部分50A)を適切に分析するために、接着部分210内に受け入れられた糞便排泄物50の予め設定された体積に対応する。従って、試料検査装置230のシール238は、長尺状本体202から過剰な糞便排泄物50を除去し、それにより、試料検査装置230による分析のために、接着部分210内に予め設定された体積の試料部分50Aを維持するように構成されている。それゆえ、糞便排泄物50を含む体の領域(例えば、直腸領域)を物理的に拭って、試料採集装置200上に過剰な採集量の糞便排泄物50が付与される(例えば、試料部分50Aを上回る)場合でも、試料検査装置230内へ長尺状本体202を挿入後に接着部分210上に残る糞便排泄物50の量は、信頼性が高く且つ正確な分析のために十分である。それにより、長尺状本体202の外面に沿った接着部分210の外側境界は、シール238が糞便排泄物50に係合するときに、過剰な糞便排泄物50が接着する領域を画定する。
いくつかの実施形態では、試料検査装置230内に受け入れられた試料部分50Aは、接着部分210の複数の窪みから受動的に及び/又は能動的に除去され得る。例えば、試料検査装置230のハウジング232は、試料部分50Aを液体と混合する回転ブラシ、攪拌器、及び/又は混合器を含み得る。試料検査装置230は、さらに、試料部分50Aの分析前に、そこに受け入れられた試料部分50Aを緩衝液によって希釈してそれと混合するように構成されている。その後、試料検査装置230及び試料採集装置200は処分され得る。試料採集装置200が試料検査装置230内に封止されている状態で、試料部分50Aの分析が完了すると、試料採集装置200は廃棄され得る。
ここで図10~図14を参照すると、本発明の一例にかかる別の例示的な試料検査装置330が示されている。試料採集装置200は、上述と同様の方法で、試料検査装置330と簡単に合体され得る。試料検査装置330は、本明細書で説明する違いを除いて、試料検査装置230とほぼ同様に機能する。
例えば、初めに図10を参照して説明すると、試料検査装置330は、機器開口234及びインターフェースディスプレイ236を備えるハウジング232を含む。試料検査装置330は、さらに、装置開口234の反対側で、ハウジング232の遠位端部に固定されたベース332を含む。ベース332は、試料検査装置330のプラットフォームを画定し、試料検査装置330がベース332に沿って1つ以上の表面上に配置され得るようにする。下記でさらに詳細に説明するように、試料検査装置330は、ハウジング232及び/又はベース332内にある複数の空洞内に配置された1つ以上の構成要素を含み得る。試料検査装置330は、さらに、装置開口234に隣接する、ハウジング232の近位端である上端に沿ってアクチュエータ334を含む。アクチュエータ334は、試料検査装置330の1つ以上の構成要素を作動するように構成された、押し下げることができるボタンを含み得る。
図11を参照して説明すると、試料検査装置330は、ハウジング232内に配置された分析モジュール336を含み、これは、アクチュエータ334及び動力源338に動作可能に接続され得る。分析モジュール336は、図示及び上記分析モジュール156とほぼ同様とし得る。例えば、分析モジュール336は、アクチュエータ334の作動に応答して、試料検査装置330のモータ340を起動するように動作可能なコントローラを含み得る。モータ340は、採集機器342に接続され、且つモータ340の起動に応答して、採集機器342を動かす(例えば、回転させる、移動させるなど)ように構成され得る。その実施形態では、動力源338は、ハウジング232内に配置された1つ以上のバッテリーを含み得るが、動力源338は、様々な他の電気エネルギー源を含み得る。
その実施形態では、採集機器342は、ブラシの本体から径方向外方に延びる複数の毛(bristle)を有するブラシを含み得る。他の実施形態では、採集機器342は、様々な他の好ましい採集具及び/又は掃除具を含み得る。採集機器342は、ハウジング232のチャンバ344内に配置され、モータ340の起動に応答して、チャンバ344に対して動く(例えば、回転する、移動するなど)ように構成され得る。その例では、チャンバ344は、物体(例えば便試料)を分析するために、1つ以上の物質、例えばヒト糞便カルプロテクチンの検出用の定性免疫学的検定で決定するように動作可能なモノクローナル抗体を保管し得る。この場合、採集機器342は、チャンバ344内に保管されている1つ以上の物質内に沈められ得る。本チャンバ344は、試料検査装置330の複数の空洞のうちの1つを画定し得る。
引き続き図11を参照して説明すると、試料検査装置330は、チャンバ344を画定する内壁のうちの少なくとも1つに沿って開口346を含む。例えば、開口346は、チャンバ344(例えば、第1の空洞)をハウジング232内の別の空洞(例えば、第2の空洞351)から分離する壁に配置され得る。試料検査装置330は、さらに、チャンバ344及び試料検査装置330内の複数の空洞のうちの別の空洞(例えば第3の空洞331)と流体連通する第1のチャンネル348を含み得る。第1のチャンネル348は、チャンバ344の遠位端(例えば底)壁に接続される近位端部と、第3の空洞331内に配置される遠位端部349との間に画定された長手方向の長さを有し得る。
いくつかの実施形態では、第1のチャンネル348の近位端部は、チャンバ344内へ少なくとも部分的に延びる。さらに、採集機器342の少なくとも一部分は、第1のチャンネル348の近位端部にある開口を経由して、第1のチャンネル348内に受け入れられ得る。従って、採集機器342は、モータ340(例えば、採集機器342の近位端、すなわち上端側)と第1のチャンネル348(例えば、採集機器342の遠位端、すなわち底端側)との間に配置され得る。採集機器342は、モータ340の起動に応答して、第1のチャンネル348に対して動く(例えば、回転する、移動するなど)ように構成され得る。第1のチャンネル348は、ルーメンを画定し、且つ採集機器342の移動に応答して、チャンバ344から受け入れられた物体(例えば、試料混合物)をベース332へ送達するように構成され得る。
引き続き図11を参照して説明すると、試料検査装置330は、さらに、装置開口234によって画定された、ハウジング232の第2の空洞351内に配置された、可動収容器350を含み得る。可動収容器350は、近位端インターフェース352と遠位端インターフェース354とを有する本体を含み得る。近位端インターフェース352は、試料検査装置330が装置開口234を通って試料採集装置200を受け入れることに応答して、試料採集装置200を受け入れるようなサイズ、形状にされている。例えば、近位端インターフェース352は、長尺状本体202、特に遠位端部204の形態に対応する、凹状の上面を有するようなサイズ及び/又は形状にされる。他の例では、近位端インターフェース352は、試料採集装置200の少なくとも一部分を受け入れるために、開口、溝、刻み目、及び/又は他の好適な形態を含み得る。
遠位端インターフェース354は、可動収容器350の本体から遠位端側に延びる。その例では、遠位端インターフェース354は、可動収容器350の本体よりもほぼ小さい断面プロファイルの長尺状の形状を有する。遠位端インターフェース354は、第2の空洞351内に配置された第2のチャンネル356の直径に従うサイズ及び形状にされ得る。その例では、第2のチャンネル356は、第2の空洞351内へ延びる近位端部を含み、遠位端インターフェース354の少なくとも一部分は、第2のチャンネル356の近位端部にある開口を経由して第2のチャンネル356内に受け入れられる。
引き続き図11を参照して説明すると、第2のチャンネル356は、第2の空洞351内に配置された近位端部にある開口と、第3の空洞331内に配置された遠位端部との間に画定された長手方向の長さを含む。可動収容器350の遠位端インターフェース354は、試料検査装置330が試料採集装置200を受け入れることに応答して、第2のチャンネル356を通って動く(例えば、移動する)ように構成される。第2のチャンネル356は、第2の空洞351内の可動収容器350によって長手方向の移動範囲を制御するように構成される。すなわち、第2のチャンネル356の長手方向の長さは、試料採集装置200が近位端インターフェース352を遠位端側に押すときに、遠位端インターフェース354が移動し得る距離を制限し得る。第2のチャンネル356は、閉鎖遠位端部を有するルーメンを画定して、遠位端インターフェース354が、第2のチャンネル356から出ることを阻止する。
図12に示すように、可動収容器350の移動は、第2のチャンネル356の閉鎖遠位端部との遠位端インターフェース354の係合によって、又は第2のチャンネル356の近位端部との可動収容器350の本体の遠位端である底面の係合によって、制御され得る。第1の近位端位置にあるとき(図11参照)、可動収容器350は、可動収容器350の本体が開口346と重なるように、位置決めされる。この場合、チャンバ344内に保管されている物質は、チャンバ344の壁及び可動収容器350の本体によって、封止され得る。可動収容器350が遠位端側へ移動するとき、可動収容器350は、第2の空洞351に対して第2の遠位端位置へ移動されて、長尺状本体202は、開口346に接して位置決めされる。従って、1つ以上の物質は、可動収容器350の移動に関わらず、チャンバ344内に維持され得る。下記でさらに詳細に説明するように、接着部分210を開口346に整合させると、採集機器342は、接着部分210から試料部分50Aを取り出して、試料部分50Aを、チャンバ344内に保管された物質と混合するように構成される。
ベース332は、感知機器360及び検査機器370を含むようなサイズ及び形状にされている第3の空洞331を含む。その例では、感知機器360及び検査機器370は、第3の空洞331に対してそれぞれの固定位置にあり、感知機器360は、検査機器370の頭上に配置されている。検査機器370は、第2のチャンネル348の遠位端部349と整合して位置決めされた装入ポート372、及び感知機器360と整合して位置決めされた読み取り窓374を含み得る。本明細書でさらに詳細に説明するように、検査機器370は、試料採集装置200によって獲得された試料部分50Aを分析して、読み取り窓374に沿って検査結果を表示するように構成される。
図13に示すように、感知機器360は、少なくとも1つの画像センサ364と少なくとも1つの光学素子366とを有する本体362を有する撮像システム(例えば、カメラ)を含む。図示しないが、本体362は、画像センサ364及び光学素子366を起動及び制御するための様々な電気回路を含み得る。感知機器360は、試料検査装置330の1つ以上の他の構成要素、例えば分析モジュール336などに通信可能に接続され得る。いくつかの実施形態では、分析モジュール336は、撮像機器360に通信可能に接続され(例えば、有線又は無線接続によって)、且つアクチュエータ334を手動で作動させると、感知機器360が起動する。
その例では、感知機器360は、本体362に沿って、及び画像センサ364の周囲に環状アレイで配置された複数の光学素子366を含む。光学素子366は、第3の空洞331内に光源を提供して、画像センサ364による検査機器370の視覚化を容易にし得る。換言すると、複数の光学素子366は、感知機器360から読み取り窓374の方へ向かって光を当てるように構成され得る。いくつかの実施形態では、光学素子366は1つ以上の発光ダイオード(LEDs)を含み得る。画像センサ364は、本体362に沿って複数の光学素子366間に配置され得る。画像センサ364は、検査機器370などの、感知機器360に隣接して配置された対象の画像(例えば、デジタル画像)を撮るように構成され且つそのように動作可能とし得る。いくつかの実施形態では、画像センサ364はデジタルセンサを含み得る。他の実施形態では、画像センサ364は、読み取り窓374内の検査ライン377の光強度を測定する(図14参照)。
図14を参照して説明すると、検査機器370は、遠位端部分371と、近位端部分379とを有する本体376を含む。本体376は、ベース332の第3の空洞331に収まるようなサイズ及び形状にされる(図11~図12参照)。他の実施形態では、本明細書で図示してさらに説明するように、検査機器370は、第3の空洞331よりも大きいサイズ及び形状にされている本体376を含み、検査機器370が、少なくとも部分的に、ベース332から外方に延びるようにする。装入ポート372は遠位端部分371に沿って配置され、読み取り窓374は近位端部分379に沿って配置される。その実施形態では、検査機器370は、予め設定された持続時間(例えば、約1分~約60分に及ぶ)後に、試料中に標的物質が存在することを検出するように構成された側方流動免疫クロマトグラフィー検定(lateral flow immunochromatographic assay)を行うことを含み得る。
検査機器370は、本体376の空洞内に配置され且つ遠位端部分371と近位端部分379との間に連続して配置された1つ以上のパッド(図示せず)を含み得る。例えば、1つ以上のパッドのそれぞれは、一連のキャピラリーベッド、例えば多孔性紙、微細構造高分子、焼結高分子などに基づき得る。1つ以上のパッドは、遠位端部分371で受け入れられた、試料部分50Aとチャンバ344内に保管された物質との混合物(例えば、流体)を、装入ポート372を経由して、受け入れ、吸収し、且つ近位端部分379に沿って設置される読み取り窓374まで送達するように構成され得る。
引き続き図14を参照して説明すると、装入ポート372は、検査機器370のパッド(例えば、試料パッド)のうちの少なくとも1つに容易にアクセスできるようにする開口373のある溜め部を含み得る。開口373は、装入ポート372を通って受け入れられる試料量を制限するようなサイズ及び形状にされ得る。装入ポート372にある試料パッドは、多孔性材料を通して試料混合物を受け入れるように構成され得、ひとたび試料混合物が受け入れられたら、検査機器370は、混合物を別の1つのパッド(例えば、中間パッド)に移動する(例えば、流体の流れによって)ように動作可能とし得る。中間パッドは、装入ポート372と読み取り窓374との間に配置され得、且つ試料混合物との化学反応を生じるために必要な1つ以上の予め保管された粒子(例えば、反応分子)を含み得る。
検査機器370は、さらに、反応した粒子及び試料を、中間パッドを通過させ、且つ1つ以上の反応性ゾーンを含み得る読み取り窓374へ移す(例えば、毛細管流動によって)ように動作可能とし得る。例えば、読み取り窓374は、少なくとも1つの検査ライン377及び少なくとも1つの制御ライン378を含み得る。検査ライン377は、信号を、例えば複数の色のうちの少なくとも1つ及び/又は複数の光強度のうちの1つの形態などで表現するように動作可能とし得る。制御ライン378は、試料が読み取り窓374を通って効果的に流れたかどうかを示すように動作可能とし得る。追加的及び/又は代替的に、制御ライン378は、読み取り窓374を撮像するときに、感知機器360の較正を容易にするように動作可能とし得る。検査機器370は、試料の残渣を全て採集するための、読み取り窓374の遠位端側に設置された最後のパッド(例えば、吸い上げパッド(wick pad);図示せず)を含み得る。その実施形態では、検査機器370は、競合アッセイ、サンドイッチ型アッセイなどを行うことを含み得る。
試料検査装置330を使用する例示的な方法によれば、試料採集装置200は、接着部分210で採集された糞便排泄物50の試料部分50Aを分析するために、装置開口234に挿入され得る(図10参照)。挿入前に、可動収容器350は第1の位置に位置決めされて、可動収容器350の本体が開口346を閉鎖するようにする(図11参照)。可動収容器350は、試料採集装置200が近位端インターフェース352に当接することに応答して、第2の空洞351に対して遠位端側に移動する。可動収容器350が第2の位置へ移動されるとき、長尺状本体202は開口346を横切って位置決めされ得、それにより、チャンバ344を、密閉(enclosed)封止状態に維持する。シール238(Oリングなど)は、長尺状本体202に対して摩擦抵抗を発生させるように構成され得、試料採集装置200を試料検査装置330から引っ込めることなく、使用者が開口208から指を抜き得るようにする。
試料採集装置200はハウジング232に対して回転されて、接着部分210を開口346と整合させることにより、試料部分50Aをチャンバ344に対して露出させ得る。いくつかの実施形態では、長尺状本体202は、試料採集装置200の、接着部分210を含む側を指定するために、近位端部206に印(図示せず)を含み得る。さらに、ハウジング232は、試料検査装置330の、開口346を含む側を指定するために、近位端である上端(例えば、装置開口234に隣接する)に、対応する印(図示せず)を含み得る。この場合、使用者は、ハウジング232に対して長尺状本体202を回転させて、その対の印を互いに整合させ得る。アクチュエータ334は、試料検査装置330の使用者によって押し下げられてモータ340を起動して採集機器342を始動させる。この場合、採集機器342はチャンバ344に対して移動可能である(例えば、回転)。接着部分210が開口346と整合して位置決めされている状態で、採集機器342は、少なくとも部分的に開口346を通って延びて接着部分210に接触するように構成され得る。接着部分210が、採集機器342(例えば、チャンバ344内)とは別のハウジング232の空洞内(例えば、第2の空洞351内)に配置されている状態で、採集機器342は少なくとも部分的に第1の空洞(チャンバ344)から第2の空洞351内へと延びるように構成され得る。例えば、採集機器342の複数の毛は、第2の空洞351内へ延びて、採集機器342がチャンバ344内で回転されると(例えば、時計回り、反時計回りなど)、接着部分210に接触し得る。他の実施形態では、接着部分210は、開口346を通ってチャンバ344内へ延びて、採集機器342の毛に接触するように構成され得る。
図12を参照して説明すると、採集機器342は、さらに、取り出された試料部分50Aと、チャンバ344内に保管された物質とを混合するように構成され得る。例えば、採集機器342は、チャンバ344に対して回転することに応答して、試料部分50Aと物質とを混合し得る。採集機器342は、さらに、試料混合物をチャンバ344から検査機器370まで、第1のチャンネル348を経由して送達し得る。例えば、採集機器342は、反対方向(例えば、時計回り、反時計回りなど)に回転して、第1のチャンネル348を通して試料混合物を移すように構成され得る。他の実施形態では、採集機器342はモータ340の方へ向かって近位端側に移動して、第1のチャンネル348の近位端部と採集機器342の遠位端部との間に間隙を形成し得、それにより、試料混合物を第1のチャンネル348の中に移動させることができる。採集機器342の遠位端である底端は、第1のチャンネル348の近位端である上端を閉鎖して、採集機器342の移動(例えば、近位端側への上向きの移動)によって第1のチャンネル348を通過して試料混合物を送達できるようになるまで、チャンバ344を封止状態に維持する。
試料混合物は、遠位端部349において第1のチャンネル348から排出されて、装入ポート372において検査機器370内に受け入れられる。上記で詳細に説明したように、試料混合物は、検査機器370の1つ以上のパッドによって吸収されて、移動される。読み取り窓374上に検査結果のグラフィックビジュアルを生成すると、分析モジュール336は感知機器360を起動して、検査ライン377の画像を撮り(又は光強度を測定し)る。分析モジュール336は、インターフェースディスプレイ236での検査結果の表示を開始し得る(図10参照)。インターフェースディスプレイ236上の検査結果を精査したら、試料検査装置330の使用者は、試料採集装置200及び検査機器370が内部に保管された状態で、試料検査装置330を廃棄し得る。
ここで図15~図17を参照すると、本発明の一例による別の例示的な試料検査装置430が示されている。試料採集装置200は、上記したものと同一の方法で、試料検査装置430と簡単に合体され得る。試料検査装置430は、本明細書で説明する違いを除いて、試料検査装置230、330とほぼ同様に機能する。例えば、初めに図15を参照して説明すると、試料検査装置330は、ハウジング232と、ハウジング232の遠位端部に固定されたベース432とを含む。ベース432は、試料検査装置430のプラットフォームを画定して、検査機器370を選択的に受け入れるように構成され得る。
ここで図16を参照して説明すると、ベース432は、検査機器370を受け入れるようなサイズ、形状、及び構成にされた開口433を経由してアクセス可能とし得る空洞431(例えば、第3の空洞)を画定し得る。従って、検査機器370は、開口433を通して試料検査装置430から取り外し自在とし得る。その例では、検査機器370は、装入ポート372の反対側に、本体376に沿って配置されたハンドル375を含む。空洞431は、検査機器370が試料検査装置430内に受け入れられるときに、特に検査機器370の近位端部がベース432のフランジの壁に当接するように検査機器370が完全に挿入されたときに、少なくともハンドル375がベース432の外部機器に配置されるようなサイズにされ得る。本明細書で詳細に説明するように、検査機器370は、読み取り窓374に沿って表示される検査結果を分析するために、試料検査装置430から取り外され得る。
例示的な使用では、試料検査装置430は、試料検査装置330とほぼ同様の方法で、試料採集装置200から試料部分50Aを取り出すように構成され得る。例えば、可動収容器350は、装置開口234を通して試料採集装置200を受け入れると、第1の位置(図16)から第2の位置(図17)へ移動され得る。採集機器342は、モータ340をアクチュエータ334によって起動すると、接着部分210から試料部分50Aを回収し得る。試料部分50Aは、採集機器342が動くことに応答して、チャンバ344内にある物質と混合され、且つ検査機器370へ送達され得る。装入ポート372で試料混合物を受け入れると、試料検査装置430の使用者は、ハンドル375をベース432から径方向外方に引くことによって、検査機器370を取り外し得る。
ここで図18を参照して説明すると、使用者は、読み取り窓374の画像を撮るために、遠隔機器80を利用し得る。遠隔機器80は、少なくとも1つの撮像機器82及び少なくとも1つのディスプレイ画面84を含み得る。遠隔機器80は、さらに、遠隔機器80のローカルメモリに記憶されたソフトウェアアプリケーションを実行するように動作可能なプロセッサーを含み得る。ソフトウェアアプリケーションは、遠隔機器80のプロセッサーによって実行されるとき、分析モジュール156,336に関して説明したものと同様の方法で、読み取り窓374に表示される検査結果の分析を行い得る1つ以上の命令を含み得る。いくつかの実施形態では、遠隔機器80は、携帯電話、カメラ、コンピュータなどを含み得る。ディスプレイ画面84は、遠隔機器80によって分析された検査結果のグラフィックビジュアル86を生成し得る。ディスプレイ画面84上の検査結果を精査したら、試料採集装置200、検査機器370、及び試料検査装置430は廃棄され得る。他の実施形態では、試料検査装置430は、試料採集装置00を除去したら、再使用可能としてもよい。或いは、使用者は、機器(例えば、遠隔機器80、感知機器360など)を使用せずに、読み取り窓374上の検査結果を見て解釈してもよい。
ここで図19~図20を参照すると、本開示の一例による別の例示的な試料検査装置530が示されている。試料採集装置200は、上述したものと同様の方法で、試料検査装置530と簡単に合体され得る。試料検査装置530は、本明細書で説明する違いを除いて、試料検査装置230、330、430と実質的に同様に機能する。
例えば、初めに図19を参照して説明すると、試料検査装置530は、第1のロックアセンブリ531及び第2のロックアセンブリ533を有するハウジング232を含む。第1のロックアセンブリ531は、ハウジング232から半径方向外方に延びる固定突起を含んでおり、第2のロックアセンブリ533は、ハウジング232から半径方向外方に延びる可動突起を含む。ロックアセンブリ531、533は、本明細書で図示及び説明するもの以外の、ハウジング232の様々な他の適切な壁及び/又は面に沿って位置決めされ得る。本明細書でさらに説明するように、第2のロックアセンブリ533は、試料採集装置200を試料検査装置530に固定するように構成され、第1のロックアセンブリ531は、試料検査装置530をドッキングステーション500に固定する。
図19を参照して説明すると、ドッキングステーション500は、少なくとも1つのポート504、インターフェースディスプレイ506、及び/又は1つ以上のアクチュエータ508を有するハウジング502を含む。例えば、ポート504は、ハウジング502の側壁に沿って配置されて、ドッキングステーション510の1つ以上の構成要素(例えば、分析モジュール336)を外部動力源(図示せず)へ接続するのを容易にし得る。インターフェースディスプレイ506は、インターフェースディスプレイ236と同様に動作可能とし得、及びアクチュエータ508は、アクチュエータ334と同様に動作可能とし得る。ドッキングステーション500は、ハウジング502の上壁に沿って係合プラットフォーム510を含む。係合プラットフォーム510は、試料検査装置530を受け入れるようなサイズ及び形状にされているインターフェースを画定し得る。すなわち、係合プラットフォーム510は、ハウジング232の設置面積に対応する形態を有し、試料検査装置530とドッキングステーション500との間の接続を容易にし得る。係合プラットフォーム510は、試料ポート512、可動ピン514、及びロックアセンブリ516を含み得る。
図20に示すように、試料ポート512は、ハウジング502の空洞501へのアクセスを容易にする開口を画成し得る。ドッキングステーション500は、試料ポート512から遠位端側に延びるチャンネル518を含み得、チャンネル518は、検査機器370がドッキングステーション500内に(例えば、開口503を経由して)受け入れられるときに、装入ポート372に整合され得る。可動ピン514は、モータ340に接続されて、モータ340を試料検査装置530のギヤアセンブリに接続するように構成され得る。例えば、試料検査装置530は、ハウジング232内に設置された複数のギヤ534、536、538を有するギヤアセンブリを含む。複数のギヤ534、536、538のそれぞれは、互いに連結され得る。その例では、第1のギヤ534は、ハウジング232内に配置されたシャフト532の近位端部に固定される。シャフト532は、さらに、近位端部の反対側に配置されて可動ピン514と連結するように構成された遠位端部を含む。可動ピン514は、シャフト532及び第1のギヤ534の対応する動き(例えば、回転)をもたらすように構成され得る。
第1のギヤ534は、ハウジング232内で、第2のギヤ536に隣接して配置され得、及び第2のギヤ536は、第3のギヤ538に隣接して配置され得る。複数のギヤ534、536、538のそれぞれは、それぞれのギヤ534、536、538の本体から半径方向外方に延びる複数の歯を含み得る。その例では、それぞれの歯が互いに係合することによって、第1のギヤ534は第2のギヤ536に連結され得、及び第2のギヤ536は第3のギヤ538に連結され得る。第1のギヤ534の移動(例えば、回転)は、第2のギヤ536及び第3のギヤ538の移動をもたらし得る。その例では、第3のギヤ538は採集機器342に連結され得、第3のギヤ538の移動(例えば、回転)によって、チャンバ344に対する採集機器342の対応する移動をもたらし得る。
引き続き図20を参照して説明すると、ロックアセンブリ516は、第1のロックアセンブリ531に係合し、それにより、ドッキングステーション500を試料検査装置530に連結するように構成され得る。ロックアセンブリ516は、第1のロックアセンブリ531の突起とスナップフィット接続を形成するタブを含み得る。いくつかの実施形態では、ロックアセンブリ516は、第1のロックアセンブリ531を係合解除するために選択的に作動されて、試料検査装置530をドッキングステーション500から離脱させることができるようにする。この場合、試料検査装置530は、使用後にドッキングステーション500から取り外されて廃棄される。ドッキングステーション500は、さらに、ハウジング502の側壁に沿って開口503を含み得る。開口503は、空洞501へのアクセスを容易にすることができ、さらには検査機器370を受け入れるようなサイズ、形状にされる。ドッキングステーション500は、さらに、空洞501内に配置された分析モジュール336及び感知機器360を含み得る。
試料検査装置530は、特に遠位端インターフェース356に沿って、可動収容器350に連結された付勢機構540(例えば、バネ)を含み得る。付勢機構540は、近位端側に向けられた(上向き)力を可動収容器350に加えて、可動収容器350を第1の空洞351に対して第1の位置(図20)に向かってへ付勢するように構成されている。試料採集装置200が、付勢機構540の近位端側に作用する力を上回る、遠位端側に作用する力を付与すると、可動収容器350は遠位端側へ第2の位置まで移動され得る。付勢機構540は、可動収容器350がハウジング232内で遠位端側に移動するため、圧縮され得る。第2のロックアセンブリ533は、第1の空洞351内に少なくとも部分的に受け入れられる。本明細書でさらに説明するように、第2のロックアセンブリ533は、可動収容器350を第2の位置にロックするように構成され得る。
例示的な使用では、試料検査装置530は、試料検査装置330、430とほぼ同様の方法で、試料部分50Aを試料採集装置200から取り出すように構成され得る。例えば、試料検査装置530はドッキングステーション500に連結され、可動収容器350は、装置開口234を通って試料採集装置200を受け入れると、第1の位置から第2の位置まで移動され得る。可動収容器350が第2の位置へ移動され、且つ付勢機構340が圧縮状態へと移行された状態で、第2のロックアセンブリ533は、可動収容器350を第2の位置に固定するために、作動され得る(例えば、ハウジング232内へと径方向内方に移動され得る)。
例えば、第2のロックアセンブリ533は、使用者によってハウジング232に押し込まれ得る。第2のロックアセンブリ533は、可動収容器350の外面及び/又は試料採集装置200に係合し、それにより、可動収容器350を第2の位置にロックするように構成され得る。別例では、第2のロックアセンブリ533は、可動収容器350及び/又は試料採集装置200の、対応する孔内に受け入れられてもよいし、又は対応する棚及び/又はタブ(図示せず)に接して位置決めされてもよい。採集機器342は、アクチュエータ508のうちの少なくとも1つによってモータ340が起動すると、接着部分210から試料部分50Aを回収し得る。試料部分50Aは、採集機器342がチャンバ344内で移動することに応答して、チャンバ344内に保管された物質と混合され、且つ第1のチャンネル348及び試料ポート512を経由してドッキングステーション500へ移動され得る。
チャンネル518を通って、装入ポート372で試料混合物を受け取ると、試料検査装置530の使用者は、アクチュエータ508のうちの少なくとも1つを作動させて、感知機器360によって読み取り窓374の画像を撮り得る。使用者は、インターフェースディスプレイ506を介して、検査機器370によって生成された検査結果を精査する。ドッキングステーション500は、読み取り窓374に表示される検査結果の分析を行うローカル命令を実行するように動作可能なプロセッサーを含み得る。インターフェースディスプレイ506上の検査結果を精査したら、使用者は、ドッキングステーション500から検査機器370を取り外すとともに、ドッキングステーション500から試料検査装置530を分離する。検査機器370、試料検査装置530、及び試料採集装置200は廃棄され得るが、ドッキングステーション500は、ドッキングステーション500の1つ以上の構成要素(例えば、チャンネル518)の洗浄後、さらなる検査試料を分析するために利用されてもよい。
ここで図21を参照すると、本発明の一例による別の例示的な試料検査装置630が示されている。試料採集装置200は、上記方法で、試料検査装置630と簡単に合体され得る。試料検査装置630は、本明細書で説明する違いを除いて、試料検査装置230、330、430、530とほぼ同様に機能する。
例えば、試料検査装置630は、ハウジング232の上壁に沿って位置決めされ且つ別の試料採集装置250を受け入れるようなサイズ、形状、及び構成にされた第2の装置開口634を含む。試料採集装置250は、近位端部252と対向する遠位端部とによって画定された長尺状本体を含む。試料採集装置250は、さらに、試料採集装置250の遠位端部に隣接して、長尺状本体に沿って位置決めされた接着部分210を含む。
その例では、近位端部252は、試料採集装置250の手動制御を容易にするためのハンドル及び/又はノブを含む。さらに、試料採集装置250の長尺状本体のサイズ及び/又は形状は、試料採集装置200のものとは異なり得る。いくつかの実施形態では、試料採集装置250は、試料採集装置200のものよりも小さい断面形状、及び長い長手方向の長さを有し得る。他の実施形態では、試料採集装置250は、試料採集装置200とほぼ同様の形状を有し得る。試料検査装置630は、第2の装置開口634と整合され且つ試料採集250を受け入れるように構成された空洞631を、ハウジング232内に画成し得る。
空洞631は、試料採集装置250の断面形状に従うサイズ及び形状にされ得る。装置開口234及び第2の装置開口634、及びそれぞれの対応する空洞は、それらの間に配置されたチャンバ344によって、互いに偏倚(分離)される。さらに、ハウジング232は、チャンバ344と空洞のそれぞれとの間に配置された少なくとも1つの開口346を含み、採集機器342は、それぞれの開口346を通って空洞のそれぞれの中に延びるように構成される。この場合、試料検査装置630は、同一の採集機器342によって、各試料採集装置200、250から試料部分50Aを取り出すように構成され得る。他の実施形態では、試料検査装置630は、ハウジング232の空洞間に配置された一対のチャンバ344を含み得、少なくとも1つの採集機器342が各チャンバ344内に配置される。この場合、試料検査装置630は、別個の採集機器342によって、各試料採集装置200、250から試料部分50Aを取り出すように構成され得る。
さらに図21を参照して説明すると、試料検査装置630は、(第2の)可動収容器260と、空洞631内に配置されたチャンネル264とを含む。可動収容器260は、可動収容器350とほぼ同様とし得る。例えば、可動収容器260は、第2の試料採集装置250の遠位端部を受け入れるように構成された近位端インターフェースと、少なくとも部分的にチャンネル264の中に延びる遠位端インターフェース262とを含む。可動収容器260は、空洞631に対応するサイズ及び形状を含み得、可動収容器260が、可動収容器350よりも小さい断面形状を有し得るようにする。
別の実施形態では、試料検査装置630は、第2の装置開口634、空洞631、及び可動収容器260を省いてもよく、装置開口234が、試料検査装置200、250のいずれかを受け入れるように動作可能とし得る。この場合、試料検査装置630は、さらに、試料採集装置250に係合し且つ装置開口234内への試料採集装置250の受け入れを容易にするように構成されたアダプター(図示せず)を含み得る。例えば、アダプターは、第2の空洞351のサイズに従って、試料採集装置250の断面形状を大きくし得る。図示しないが、試料検査装置630は、1つ以上のさらなる構成要素、例えば、限定されるものではないが、アクチュエータ334、分析モジュール336、動力源338、及びその他を含み得る。
さらなる実施形態では、試料検査装置630は、各装置開口234、634にロッキング機構を含み得る。ロッキング機構は、少なくとも1つの試料採集装置200、250がハウジング232内に受け入れられているときに、それぞれの装置開口234、634内への試料採集装置200、250の受け入れを阻止する。換言すると、ロッキング機構は、一度に1つのみの試料採集装置200、250が試料検査装置630に受け入れられるようにすることを保証し得る。説明のためだけに、両試料採集装置200、250が試料検査装置630内に同時に受け入れられているとして図21に示されている。
例示的な使用では、試料検査装置630は、上記試料検査装置330、430、530とほぼ同様の方法で、試料採集装置200、250から試料部分50Aを取り出すように構成され得る。一例では、試料採集装置250は、接着部分210を糞便排泄物50内へ挿入することによって、試料部分50Aを取得するように構成され得る。使用者が、近位端部252にあるハンドルによって試料採集装置250を手動で操作して、接着部分210を糞便排泄物50内へと向けて、試料部分50Aを取得してもよい。試料採集装置200、250の少なくとも一方によって試料部分50Aを取得したら、可動収容器350(及び/又は可動収容器260)は、それぞれの装置開口234、634を通って対応する試料採集装置200、250を受け入れると、第1の位置から第2の位置(図21)まで移動され得る。モータ340が起動すると、採集機器342は接着部分210から試料部分50Aを回収し得る。
いくつかの実施形態では、モータ340は、ハウジング232内に試料採集装置200、250の少なくとも一方を受け入れることに応答して、自動的に起動され得る。他の実施形態では、起動信号が遠隔機器80(図18参照)によってモータ340へ送信され得る。試料採集装置200、250の少なくとも一方からの試料部分50Aは、採集機器342の移動に応答して、チャンバ344内に保管された物質と混合され、且つ検査機器370へ移動され得る。装入ポート372で試料混合物を受け取ると、試料検査装置630の使用者は、ハンドル375をベース432から半径方向外方に引くことによって、検査機器370を取り外し得る。
図18を参照して説明すると、使用者は、撮像機器82によって読み取り窓374の画像を撮るために遠隔機器80を利用し得る。遠隔機器80は、読み取り窓374に表示された検査結果を分析し、且つディスプレイ画面84上に検査結果のグラフィカルビジュアル86を生成し得る。ディスプレイ画面84上の検査結果を精査したら、検査機器370は試料検査装置630から分離されて廃棄され得る。いくつかの実施形態では、試料検査装置630は、一回に、試料採集装置200、250のそれぞれからの少なくとも1種の試料を分析し得る。従って、試料検査装置630が第1のチャンネル348内に残留物を含まない限り、又は第1のチャンネル348内に含まれるいずれの残留物も後続の試料分析を汚染しない限り、試料検査装置630は、別の検査機器370及び試料採集装置200、250をハウジング232内に挿入したら、追加的な試料部分50Aを分析するために再使用可能とし得る。他の実施形態では、試料検査装置630は、両試料採集装置200、250からの複数の試料部分50Aを同時に分析するように動作可能とし得る。
上記機器、アセンブリ、及び方法のそれぞれは、物体の試料、例えば患者からの糞便排泄物を採集及び分析するために使用され得る。試料採集アセンブリを提供することによって、使用者は、処置中、封止可能装置を使用して非汚染状態に維持しながら、試料を採集及び分析し得、使用者が、処置時間全体を削減し、処置の効率を高め、且つ邪魔な機器に起因する患者の体へ与える不要な不快感を回避できるようにする。
当業者であれば、本発明の範囲から逸脱することなく、開示の機器及び方法に様々な修正及び変形がなされ得ることが理解できる。本発明の別の態様は、本明細書及び本明細書で開示した特徴の実施を考慮することから、当業者に明らかであろう。本明細書及び例は、単なる例示であるとみなされるものとする。
Claims (15)
- 近位端部と遠位端部とを有して、前記遠位端部から前記近位端部まで延びるチャンネルを画成する本体と、
前記本体の前記チャンネルの中に延びる、前記本体の前記近位端部にある開口と
を含む、試料採集装置であって、
前記本体は、前記本体の隣接する外面に対して窪んだ面を有する接着部分を含み、前記接着部分は、前記接着部分の前記窪んだ面に試料が接触することに応答して、前記試料を受け入れるように構成されており、
前記本体は、前記チャンネルが前記本体の前記開口より使用者の指を受け入れることに応答して、手動で操作可能である、試料採集装置。 - 前記接着部分の前記窪んだ面は、溝、切り欠き、隙間、空洞、窪み、又はスロットのうちの少なくとも1つであり、
前記接着部分の前記少なくとも1つの溝、切り欠き、隙間、空洞、窪み、又はスロットのサイズは、前記試料の予め設定された体積に対応する、請求項1に記載の試料採集装置。 - 内面と外面との間に開口が延びる紙をさらに備え、前記本体は、前記紙の前記内面に選択的に係合するように構成されている、請求項1又は2に記載の試料採集装置。
- 前記接着部分は、前記本体が前記紙の前記内面に係合するとき、前記接着部分が前記紙の前記開口を通して前記紙の前記外面に沿って露出されるように、前記開口と整合可能である、請求項3に記載の試料採集装置。
- 前記紙は、前記本体の上に過剰量の前記試料を採集するように構成されており、前記試料の少なくとも一部分は、前記紙の前記開口を通って前記接着部分の中に受け入れることができ、
前記紙は、前記紙から前記本体を離脱させることに応答して、前記本体上に配置された過剰量の前記試料を少なくとも部分的に除去するように構成されている、請求項3又は4に記載の試料採集装置。 - 前記本体を受け入れるようなサイズにされた開口と、前記開口に隣接して位置決めされて前記接着部分から前記試料を取り出すように構成された採集機器と、前記採集機器からの前記試料を受け入れるようなサイズにされたチャンバとを含む、試料検査装置をさらに備える、請求項1~5のいずれか1項に記載の試料採集装置。
- 前記試料検査装置は、前記試料検査装置の前記開口の周囲に配置されたシールを含み、前記シールは、前記本体が前記試料検査装置の前記開口を通って前記試料検査装置の中に受け入れられるとき、前記接着部分から過剰量の前記試料を除去し、且つ前記使用者の前記指が前記試料検査装置から引っ込められるとき、前記試料検査装置の前記開口からの前記本体の除去を阻止するように構成されている、請求項6に記載の試料採集装置。
- 前記採集機器は、前記チャンバ内で第1の方向に移動して前記本体に接触して、前記接着部分から取り出された前記試料を、前記チャンバ内に保管されている物質と混合するように構成されている、請求項6又は7に記載の試料採集装置。
- 前記採集機器は、前記チャンバ内で第2の方向に移動して、前記試料と前記物質との前記混合物を、前記試料検査装置内に配置された検査機器へ送達するように構成されている、請求項6~8のいずれか1項に記載の試料採集装置。
- 前記試料検査装置は、1つ以上のプロセッサーによって実行されるときに、前記採集機器から前記検査機器上に前記試料と前記物質との前記混合物を受け取ることに応答して、前記1つ以上のプロセッサーに前記混合物を検査させる命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読媒体を含む、請求項6~9のいずれか1項に記載の試料採集装置。
- 前記検査装置は、前記試料を検査するときに、前記試料中にある物体が存在することを検出するように構成されている、請求項9又は10に記載の試料採集装置。
- 前記試料検査装置は、前記採集機器に動作可能に連結されたモータであって、前記モータの起動に応答して、前記採集機器を前記第1の方向及び前記第2の方向に動かすモータを含む、請求項6~11のいずれか1項に記載の試料採集装置。
- 前記試料検査装置は、前記試料検査装置内で前記検査機器に隣接して配置されて、前記検査機器の画像を撮影する感知機器を含む、請求項6~12のいずれか1項に記載の試料採集装置。
- 前記試料検査装置はインターフェースディスプレイを含み、前記非一時的なコンピュータ可読媒体に記憶された前記命令は、前記1つ以上のプロセッサーによって実行されるとき、前記1つ以上のプロセッサーに、前記試料と前記物質との前記混合物の検査結果を前記インターフェースディスプレイ上に表示させる、請求項6~13のいずれか1項に記載の試料採集装置。
- さらに、係合プラットフォームを含むドッキングステーションを含み、前記試料検査装置は、前記係合プラットフォームに沿って前記ドッキングステーションに連結され、及び前記試料は、前記試料検査装置から前記係合プラットフォームを経由して前記ドッキングステーション内へ受け入れられる、請求項6~14のいずれか1項に記載の試料採集装置。
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