JP2023184024A - 通信システム、管理サーバシステム、配達管理システム、及び、情報処理方法 - Google Patents

通信システム、管理サーバシステム、配達管理システム、及び、情報処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】他のシステムと連携することにより、宅配ロッカーを制御することができる通信システムを提供する。【解決手段】通信システム20は、集合住宅100に設けられたインターホンシステム30と通信し、かつ、集合住宅100に設けられた宅配ロッカー45の扉に対して解錠及び開放の少なくとも一方を行うための解錠依頼情報を、宅配ロッカー45を管理する管理サーバシステム40との間で規定されたフォーマットで、管理サーバシステム40へ送信する通信部21を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、通信システム、管理サーバシステム、配達管理システム、及び、情報処理方法に関する。
受け取り手が不在である場合に配送事業者の配送者が荷物を預けることができる宅配ロッカー(宅配ボックスなどとも呼ばれる)に関する技術が提案されている。特許文献1には、配送品受取箱と、ユーザが保有するユーザ端末機と、ユーザ端末機とネットワーク接続可能な配送元又は配送業者のサーバとを含む配送システムが開示されている。
特開2014-148850号公報
本発明は、他のシステムと連携することにより、宅配ロッカーなどの収納システムを制御することができる通信システム等を提供する。
本発明の一態様に係る通信システムは、施設に設けられた設備システムと通信する第1通信部と、前記施設に設けられた収納システムの扉に対して解錠及び開放の少なくとも一方を行うための第1情報を、前記収納システムを管理する管理サーバシステムとの間で規定されたフォーマットで、前記管理サーバシステムへ送信する第2通信部とを備える。
本発明の一態様に係る管理サーバシステムは、通信システムとの間で規定されたフォーマットを有する、収納システムの扉に対して解錠及び開放の少なくとも一方を行うための第1情報であって、前記通信システムによって送信された前記第1情報を受信する第1通信部と、前記第1通信部によって前記第1情報が受信された場合に、前記収納システムに前記扉の解錠及び開放の少なくとも一方を実行させるための情報を送信する第2通信部とを備える。
本発明の一態様に係る配達管理システムは、配達員が携帯する情報端末と通信する第1通信部と、前記配達員が荷物の配達のために訪問する施設に設けられた収納システムの扉に対して解錠及び開放の少なくとも一方を行うための第1情報を、前記収納システムを管理する管理サーバシステムとの間で規定されたフォーマットで前記管理サーバシステムへ送信する第2通信部とを備える。
本発明の一態様に係る情報処理方法は、コンピュータによって実行される情報処理方法であって、施設に設けられた設備システムと通信する第1通信ステップと、前記施設に設けられた収納システムの扉に対して解錠及び開放の少なくとも一方を行うための第1情報を、前記収納システムを管理する管理サーバシステムとの間で規定されたフォーマットで、前記管理サーバシステムへ送信する第2通信ステップとを含む。
本発明の一態様に係る情報処理方法は、コンピュータによって実行される情報処理方法であって、通信システムとの間で規定されたフォーマットを有する、収納システムの扉に対して解錠及び開放の少なくとも一方を行うための第1情報であって、前記通信システムによって送信された前記第1情報を受信する第1通信ステップと、前記第1通信ステップにおいて前記第1情報が受信された場合に、前記収納システムに前記扉の解錠及び開放の少なくとも一方を実行させるための情報を送信する第2通信ステップとを含む。
本発明の一態様に係る情報処理方法は、コンピュータによって実行される情報処理方法であって、配達員が携帯する情報端末と通信する第1通信ステップと、前記配達員が荷物の配達のために訪問する施設に設けられた収納システムの扉に対して解錠及び開放の少なくとも一方を行うための第1情報を、前記収納システムを管理する管理サーバシステムとの間で規定されたフォーマットで前記管理サーバシステムへ送信する第2通信ステップとを含む。
本発明の一態様に係るプログラムは、前記情報処理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
本発明の通信システム等は、他のシステムと連携することにより、収納システムを制御することができる。
図1は、実施の形態に係る情報処理システムの機能構成を示すブロック図である。 図2は、実施の形態に係る宅配ロッカーの外観図である。 図3は、実施の形態に係る情報処理システムの基本動作のシーケンス図である。 図4は、実施の形態に係る情報処理システムの動作例1のシーケンス図である。 図5は、実施の形態に係る情報処理システムの動作例2のシーケンス図である。 図6は、実施の形態に係る情報処理システムの動作例3のシーケンス図である。 図7は、実施の形態に係る情報処理システムの動作例4のシーケンス図である。 図8は、実施の形態に係る情報処理システムの動作例5のシーケンス図である。 図9は、実施の形態に係る情報処理システムの動作例6のシーケンス図である。 図10は、実施の形態に係る情報処理システムの動作例7のシーケンス図である。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付し、重複する説明は省略または簡略化される場合がある。
(実施の形態)
[構成]
まず、実施の形態に係る情報処理システムの構成について説明する。図1は、実施の形態に係る情報処理システムの機能構成を示すブロック図である。なお、図1では、2つの装置間を結ぶ線については主たるものだけを図示しており、2つの装置間に線が無い場合であっても当該2つの装置は通信できる場合がある。
情報処理システム10は、集合住宅100に適用されるシステムである。集合住宅100は、施設の一例であり、具体的には、マンション、寮、または、社宅などである。図1に示されるように、情報処理システム10は、通信システム20、インターホンシステム30、オートロック式ドア35、管理サーバシステム40、宅配ロッカー45、配達管理システム50、第1情報端末60、及び、第2情報端末70を備える。
情報処理システム10は、第1事業者が使用する通信システム20(または、第3事業者が使用する配達管理システム50)と第2事業者が使用する管理サーバシステム40とを連携させることにより、宅配ロッカー45の効率的な使用を図ることができる。つまり、情報処理システム10は、異なる事業者によって使用される2つ以上のシステムを連携させることで、宅配ロッカー45の効率的な使用を図ることができる。以下、このような情報処理システム10の具体的な構成について説明する。
通信システム20は、例えば、集合住宅100の外に位置する、1つまたは複数のサーバ装置によって実現されるシステム(サーバシステム)である。通信システム20を使用する第1事業者は、例えば、インターホンシステム30の製造、販売を行う事業者であるが、その他の事業者でもよい。通信システム20は、具体的には、通信部21と、情報処理部22と、記憶部23とを備える。
通信部21は、通信システム20が、インターネットなどの広域通信ネットワークを介して、インターホンシステム30(ゲートウェイ装置34)、管理サーバシステム40、及び、第1情報端末60などと通信を行うための通信モジュール(通信回路)である。通信部21によって行われる通信は、例えば、有線通信であるが、無線通信であってもよい。通信に用いられる通信規格についても特に限定されない。
情報処理部22は、宅配ロッカー45の解錠を管理サーバシステム40へ依頼するための情報処理を行う。情報処理部22は、例えば、マイクロコンピュータによって実現されるが、プロセッサによって実現されてもよい。情報処理部22の機能は、例えば、情報処理部22を構成するマイクロコンピュータまたはプロセッサ等が記憶部23に記憶されたコンピュータプログラムを実行することによって実現される。
記憶部23は、上記情報処理に必要な情報、及び、情報処理部22が実行するコンピュータプログラムなどが記憶される記憶装置である。記憶部23は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)によって実現されるが、半導体メモリなどによって実現されてもよい。
インターホンシステム30は、集合住宅100内に設けられるシステムであり、設備システムの一例である。インターホンシステム30は、ロビーインターホン31、インターホン親機32、制御装置33、及び、ゲートウェイ装置34を備える。ロビーインターホン31、インターホン親機32、制御装置33、及び、ゲートウェイ装置34は、集合住宅100の共用部に設けられる。
ロビーインターホン31は、集合住宅100のエントランス(つまり、共用部)のオートロック式ドア35の外側(屋外側)に設けられる情報端末である。ロビーインターホン31は、例えば、オートロック式ドア35を制御する。ロビーインターホン31は、テンキー、呼出ボタン、及び、ディスプレイなどによって構成されるユーザインターフェースを有し、集合住宅100への訪問者は、テンキーを通じて訪問先の部屋番号(住戸番号などと呼ばれる場合もある)を入力することで、居住者と通話し、オートロック式ドア35の解錠を依頼することができる。
インターホン親機32は、集合住宅100の専有部に固定設置された情報端末である。図1では、インターホン親機32は1つだけ図示されているが、インターホンシステム30は、複数のインターホン親機32を備え、インターホン親機32は、集合住宅100が備える複数の専有部のそれぞれに設置される。インターホン親機32は、専有部の居住者がロビーインターホン31またはインターホン子機(図示せず)を介して訪問者と通話するための情報処理などを行う。インターホン子機は、いわゆるドアホンであり、専有部の出入口の外側に設けられる。なお、図示されないが、インターホン親機32は、応答ボタン、及び、ディスプレイなどによって構成されるユーザインターフェースを備える。
制御装置33は、集合住宅100内に設けられた装置の制御、及び、集合住宅100内に設けられた装置間の通信(例えば、ロビーインターホン31とインターホン親機32との間の通信)の制御などを行う装置である。また、制御装置33は、局所通信ネットワークを介して宅配ロッカー45と通信を行うこともできる。
ゲートウェイ装置34は、制御装置33などの集合住宅100に設けられた装置が、広域通信ネットワークを通じて、通信システム20などと通信するための通信装置である。
オートロック式ドア35は、集合住宅100のエントランス(つまり、共用部)に設けられた扉である。オートロック式ドア35は、解錠(または開放)されてから一定時間の経過後に自動的に施錠(または閉鎖)される。オートロック式ドア35が備える扉は、引き戸であってもよいし、開き戸であってもよい。
管理サーバシステム40は、宅配ロッカー45の管理を行う、1つまたは複数のサーバ装置によって実現されるシステムである。管理サーバシステム40は、宅配ロッカー管理システム、または、収納装置管理システムなどと言い換えることができる。管理サーバシステム40を使用する第2事業者は、例えば、宅配ロッカー45の製造販売を行う事業者、または、宅配ロッカー45を用いたサービス提供を行う事業者などであり、通信システム20を使用する第1事業者と異なる。第2事業者は、EC(Electronic Commerce)サイトの運営事業者、または、宅食サービスを提供する事業者などであってもよく、この場合、宅配ロッカー45は、ECサイトの運営事業者、または、宅食サービスを提供する事業者によって設置される、専用の宅配ロッカー45であってもよい。管理サーバシステム40は、具体的には、通信部41と、情報処理部42と、記憶部43とを備える。
通信部41は、管理サーバシステム40が、広域通信ネットワークを介して、通信システム20、宅配ロッカー45、配達管理システム50、及び、第1情報端末60などと通信を行うための通信モジュール(通信回路)である。通信部41によって行われる通信は、例えば、有線通信であるが、無線通信であってもよい。通信に用いられる通信規格についても特に限定されない。
情報処理部42は、宅配ロッカー45の管理及び制御に関連する情報処理を行う。情報処理部42は、例えば、マイクロコンピュータによって実現されるが、プロセッサによって実現されてもよい。情報処理部42の機能は、例えば、情報処理部42を構成するマイクロコンピュータまたはプロセッサ等が記憶部43に記憶されたコンピュータプログラムを実行することによって実現される。
記憶部43は、上記情報処理に必要な情報、及び、情報処理部42が実行するコンピュータプログラムなどが記憶される記憶装置である。記憶部43は、例えば、HDDによって実現されるが、半導体メモリなどによって実現されてもよい。
宅配ロッカー45は、集合住宅100の居住者が不在であるときに荷物の配達員が居住者宛ての荷物を入庫するための収納システム(収納装置)である。図2は、宅配ロッカー45の外観図である。
宅配ロッカー45は、集合住宅100に居住する複数の居住者によって共用される宅配ボックスである。宅配ロッカー45は、複数の収容部46を備え、複数の収容部46それぞれに設けられた電気錠を制御することにより複数の収容部46それぞれを個別に施錠及び解錠することができる。収容部46は、荷物の入庫が可能な最小単位に相当する箱(区画)であり、収容部46には扉が設けられている。
宅配ロッカー45は、集合住宅100のエントランス(つまり、共用部)のオートロック式ドア35の外側(屋外側)に設けられる。宅配ロッカー45は、制御装置33と局所通信ネットワークを介して通信することができ、かつ、配達管理システム50と広域通信ネットワークを介して通信することができる。
図示されないが、宅配ロッカー45は、ボタン、タッチパネル、及び、ディスプレイなどによって構成されるユーザインターフェースを備える。ユーザインターフェースは、配達員が荷物を入庫するとき、及び、居住者が荷物を出庫するときに使用される。
配達管理システム50は、荷物の配達の管理を行う、1つまたは複数のサーバ装置によって実現されるシステムである。配達管理システム50を使用する第3事業者は、例えば、配達サービスを提供する配達事業者であり、第1事業者及び第2事業者のいずれとも異なる。配達管理システム50は、具体的には、通信部51と、情報処理部52と、記憶部53とを備える。
通信部51は、配達管理システム50が、広域通信ネットワークを介して、管理サーバシステム40、及び、第2情報端末70などと通信を行うための通信モジュール(通信回路)である。通信部51によって行われる通信は、例えば、有線通信であるが、無線通信であってもよい。通信に用いられる通信規格についても特に限定されない。
情報処理部52は、荷物の配達の管理に関連する情報処理、及び、宅配ロッカー45の解錠を管理サーバシステム40へ依頼するための情報処理などを行う。情報処理部52は、例えば、マイクロコンピュータによって実現されるが、プロセッサによって実現されてもよい。情報処理部52の機能は、例えば、情報処理部52を構成するマイクロコンピュータまたはプロセッサ等が記憶部53に記憶されたコンピュータプログラムを実行することによって実現される。
記憶部53は、上記情報処理に必要な情報、及び、情報処理部52が実行するコンピュータプログラムなどが記憶される記憶装置である。記憶部53は、例えば、HDDによって実現されるが、半導体メモリなどによって実現されてもよい。
第1情報端末60は、集合住宅100の居住者が使用する情報端末である。第1情報端末60は、例えば、スマートフォンまたはタブレット端末などの携帯型の情報端末である。図示されないが、第1情報端末60は、タッチパネル、及び、ディスプレイなどによって構成されるユーザインターフェースを備える。図1では、第1情報端末60は、集合住宅100の外に位置するが、集合住宅100内に位置する場合もある。第1情報端末60は、インターホン親機32、通信システム20、及び、管理サーバシステム40などと、広域通信ネットワークを介して通信を行うことができる。
第2情報端末70は、第3事業者(配達事業者)に所属する配達員が使用(携帯)する情報端末である。図示されないが、第2情報端末70は、タッチパネル、及び、ディスプレイなどによって構成されるユーザインターフェースを備える。第2情報端末70は、例えば、スマートフォンまたはタブレット端末などの携帯型の情報端末である。第2情報端末70は、専用端末であってもよい。第2情報端末70は、配達管理システム50などと、広域通信ネットワークを介して通信を行うことができる。
[基本動作]
配達員aは、荷物の受取人である集合住宅100の居住者Aが不在であるときに居住者Aの部屋番号宛て(以下、単に居住者A宛て、とも記載される)の荷物を宅配ロッカー45に入庫することができる。以下、このような基本動作について説明する。図3は、基本動作のシーケンス図である。
配達員aは、集合住宅100に到着すると、荷物を居住者Aに届けるためにロビーインターホン31が備えるユーザインターフェースに対して呼出操作を行う。ロビーインターホン31は、このような呼出操作を受け付ける(S11)。呼出操作には、配達先の専有部の部屋番号の入力操作、及び、訪問要件の入力操作が含まれる。訪問要件の入力操作は、訪問者(この場合、配達員a)が配達員、友人、セールスマン・・などのいずれに該当するかを申告する操作である。
ロビーインターホン31は、呼出操作を受け付けると、荷物が集合住宅100に到着していることを示す到着情報を制御装置33へ送信する(S12)。到着情報は、訪問者が配達員である場合に制御装置33へ送信される情報であり、呼出操作において入力された部屋番号を含む情報である。つまり、到着情報は、居住者Aの部屋番号宛ての荷物が到着したことを示す情報である。
また、ロビーインターホン31は、入力された部屋番号に対応するインターホン親機32(居住者A)との通話を試みる。居住者Aの応答が無い場合、及び、インターホン親機32に応答できない旨の操作が行われた場合などには、配達員aは、荷物を居住者Aに手渡す代わりに、宅配ロッカー45へ荷物を入庫する。配達員aは、具体的には、宅配ロッカー45が備えるユーザインターフェースに対して入庫操作を行い、宅配ロッカー45は、このような入庫操作を受け付ける(S13)。入庫操作には、配達先の専有部の部屋番号の入力操作が含まれる。
宅配ロッカー45は、入庫操作を受け付けると、複数の収容部46のうち空いている収容部46の扉を解錠し、当該収容部46への荷物の入庫を促すメッセージを画像または音声によって配達員aに提示する(S14)。配達員aによって収容部46へ荷物が入庫されると(S15)、宅配ロッカー45は、当該収容部46の扉を施錠し(S16)、入庫情報を制御装置33及び管理サーバシステム40のそれぞれへ送信する(S17)。
入庫情報には、荷物が入庫された収容部46の番号、及び、入庫操作において入力された配達先の専有部の部屋番号が含まれる。なお、入庫操作においては、荷物の種別及び配達事業者の名称などが入力されてもよく、この場合、入庫情報には、荷物の種別及び配達事業者の名称などが含まれてもよい。また、ステップS17においては、荷物の種別については制御装置33への入庫情報には含まれず、管理サーバシステム40への入庫情報には含まれる、というように、制御装置33へ送信される入庫情報の内容と、管理サーバシステム40へ送信される入庫情報の内容とが異なってもよい。
制御装置33は、入庫情報を受信し、受信された入庫情報に基づいて制御装置33が備える記憶部に記憶されている宅配ロッカー管理情報を更新する(S18)。宅配ロッカー管理情報は、宅配ロッカー45が備える複数の収容部46の使用状況を管理するための情報であり、収容部46の識別情報(番号など)、当該収容部46に荷物が入庫されているか否か、荷物の宛先(部屋番号)、及び、荷物の種別などが対応付けられた情報である。ステップS18において、制御装置33は、具体的には、受信された入庫情報の内容を記憶部に記憶されている宅配ロッカー管理情報に反映する。
同様に、管理サーバシステム40の通信部41は、入庫情報を受信し、情報処理部42は、受信された入庫情報に基づいて記憶部43に記憶されている宅配ロッカー管理情報を更新する(S19)。宅配ロッカー管理情報は、宅配ロッカー45が備える複数の収容部46の使用状況を管理するための情報であり、収容部46の識別情報(番号など)、当該収容部46に荷物が入庫されているか否か、荷物の宛先(部屋番号)、及び、荷物の種別などが対応付けられた情報である。ステップS19において、情報処理部42は、具体的には、受信された入庫情報の内容を記憶部43に記憶されている宅配ロッカー管理情報に反映する。
なお、図示されないが、宅配ロッカー45は、宅配ロッカー45が備える記憶部に宅配ロッカー管理情報を記憶しており、入庫情報を送信するとともに、自身が保持する宅配ロッカー管理情報を更新する。
その後、荷物の受取人である居住者Aは、外出先から集合住宅100へ帰ってくると、オートロック式ドア35を解錠するための所定の動作を行い、ロビーインターホン31は、このような動作に基づいて認証処理を行う(S20)。例えば、居住者Aは、居住者Aが所持する認証媒体をロビーインターホン31へ近づける動作を行い、認証媒体とロビーインターホン31とが近距離無線通信を行うことで認証処理が実行される。なお、認証処理は、パスコードの入力または生体認証などによって実現されてもよい。
ロビーインターホン31は、認証処理により居住者Aの部屋番号を特定することができ、特定した部屋番号宛ての荷物が届いていないかを制御装置33へ問い合わせることで、居住者A宛ての荷物があることを通知する(S21)。上述のように、制御装置33は、宅配ロッカー管理情報によって宅配ロッカー45の使用状況を管理していることから、ロビーインターホン31の問い合わせに対して応答することが可能である。
居住者Aは、通知に基づいて、宅配ロッカー45が備えるユーザインターフェースに対して出庫操作を行う。出庫操作には、居住者Aの部屋番号の入力操作と、収容部46の扉を解錠するためのパスコードの入力操作とが含まれる。なお、このパスコードは、あらかじめ居住者ごと(部屋番号ごと)に定められた固定のパスコードであってもよいし、荷物が入庫されるごとに発行される一時的なパスコードであってもよい。また、部屋番号及びパスコードの入力に代えて、上記のオートロック式ドア35を解錠するための認証媒体(あるいは、あらかじめ居住者Aに配布された、宅配ロッカー45用の別の認証媒体)と宅配ロッカー45との近距離無線通信に基づく認証処理により、居住者Aの部屋番号宛ての荷物が入庫されている収容部46の扉が解錠されてもよい。
宅配ロッカー45は、出庫操作を受け付けると(S22)、複数の収容部46のうち居住者Aの部屋番号宛ての荷物が入庫されている収容部46の扉を解錠する(S23)。これにより、居住者Aは、荷物を取り出すことができる。
なお、図示されないが、荷物が出庫されると、宅配ロッカー45は、荷物が出庫された収容部46の扉を施錠し、当該収容部46の識別情報を含む出庫情報を制御装置33及び配達管理システム50のそれぞれへ送信する。制御装置33及び配達管理システム50のそれぞれは、受信した出庫情報に基づいて、宅配ロッカー管理情報(宅配ロッカー45の使用状況)を更新する。
以上説明したように、配達員aは、荷物の受取人である集合住宅100の居住者Aが不在であるときに居住者A宛ての荷物を宅配ロッカー45に入庫することができる。居住者Aは、帰宅時に宅配ロッカー45から荷物を出庫することができる。
[動作例1]
例えば、居住者A宛ての荷物が既に入庫されている第1収容部があるときに、居住者A宛てのもう一つの荷物が到着した場合、当該もう一つの荷物は、上記第1収容部とは別の第2収容部に入庫されることが一般的である。しかしながら、上記もう一つの荷物を第1収容部に入庫する(以下、重複入庫とも記載する)ことができれば、宅配ロッカー45を効率的に使用することができる。以下、このような重複入庫を実現することができる動作例1について説明する。
重複入庫を実現するためには、既に荷物が入っており、かつ、施錠されている収容部46を解錠する必要があり、荷物の紛失等の危険があることから、居住者の同意が必要であると考えられる。以下の動作例1では、居住者Aが重複入庫に同意しているものとする。
居住者Aは、例えば、自身が居住するインターホン親機32へ所定の設定操作を行うことにより、重複入庫に同意することを設定する。重複入庫への同意の有無を示す設定情報は、インターホン親機32が備える記憶部に記憶されるか、または、インターホン親機32から制御装置33へ送信されて制御装置33が備える記憶部に記憶される。設定情報は、具体的には、居住者Aの部屋番号(部屋番号は、インターホン親機32の識別番号でもある)と、居住者Aの同意の有無とを対応づけた情報である。以下、このようにインターホンシステム30内に設定情報が記憶されているという前提の下で、動作例1について図4を参照しながら説明する。図4は、動作例1のシーケンス図である。
上記基本動作のステップS11~S19の処理により、宅配ロッカー45には、居住者Aの部屋番号宛ての荷物が入庫されている。
この状態において、配達員bは、集合住宅100に到着すると、荷物を居住者Aに届けるためにロビーインターホン31が備えるユーザインターフェースに対して呼出操作を行う。ロビーインターホン31は、このような呼出操作を受け付ける(S31)。ステップS11と同様に、呼出操作には、配達先の専有部の部屋番号の入力操作、及び、訪問要件の入力操作が含まれる。
ロビーインターホン31は、呼出操作を受け付けると、荷物が集合住宅100に到着していることを示す到着情報を制御装置33へ送信する(S32)。ステップS12と同様に、到着情報は、居住者Aの部屋番号宛ての荷物が到着したことを示す情報である。
制御装置33は、到着情報を受信すると、到着情報に含まれる居住者Aの部屋番号に基づいて、宅配ロッカー45に居住者Aの部屋番号宛ての荷物が入庫されており、かつ、居住者Aが重複入庫に同意しているか否かを判定する。
宅配ロッカー45に居住者Aの部屋番号宛ての荷物が入庫されているか否かは、制御装置33が備える記憶部に記憶された宅配ロッカー管理情報に基づいて判定することができる。また、居住者Aが重複入庫に同意しているか否かは、制御装置33が備える記憶部に記憶された設定情報において、居住者Aの部屋番号に同意があることを示す情報が対応付けられているか否かに基づいて判定することができる。なお、上述のように、設定情報がインターホン親機32に記憶されている場合には、制御装置33は、インターホン親機32に問い合わせを行うことで居住者Aが重複入庫に同意しているか否かを判定することができる。
制御装置33は、宅配ロッカー45に居住者Aの部屋番号宛ての荷物が入庫されており、かつ、居住者Aが重複入庫に同意していると判定した場合(S33)、指示情報を、ゲートウェイ装置34を介して通信システム20へ送信する(S34)。指示情報は、管理サーバシステム40へ宅配ロッカー45の解錠を依頼するように通信システム20へ指示するための情報である。指示情報には、居住者Aの部屋番号が含まれる。
通信システム20の通信部21は、制御装置33から指示情報を受信する。情報処理部22は、受信された指示情報に基づいて、管理サーバシステム40との間で規定したフォーマットの解錠依頼情報を生成し、解錠依頼情報を管理サーバシステム40へ送信する(S35)。解錠依頼情報の管理サーバシステム40への送信は、具体的には、通信部21によって行われる。解錠依頼情報には、居住者Aの部屋番号(指示情報に含まれていた居住者の部屋番号)が含まれる。
ここで、上記フォーマットは、アプリケーションプログラミングインタフェース(API:Application Programming Interface)に基づいて規定されたフォーマットである。例えば、通信システム20を使用する第1事業者は、解錠依頼情報を送信するときのフォーマットを規定したAPIを、管理サーバシステム40を使用する第2事業者へあらかじめ開示(提供)しておく。あるいは、管理サーバシステム40を使用する第2事業者は、解錠依頼情報を受信するときのフォーマットを規定したAPIをあらかじめ通信システム20を使用する第1事業者に開示(または提供)しておく。つまり、通信システム20と管理サーバシステム40との間であらかじめフォーマットを規定しておくことで、通信システム20は、このフォーマットで解錠依頼情報を生成し、送信することができる。
管理サーバシステム40の通信部41は、通信システム20から解錠依頼情報を受信する。情報処理部42は、受信された解錠依頼情報に含まれる居住者Aの部屋番号と、記憶部43に記憶された宅配ロッカー管理情報とに基づいて、居住者Aの部屋番号宛ての荷物が入庫されている収容部46(以下対象の収容部とも記載される)の識別情報を特定する。また、情報処理部42は、特定した対象の収容部を解錠するように宅配ロッカー45に指令するための解錠指令を生成する。
情報処理部42は、生成した解錠指令を宅配ロッカー45へ送信する(S36)。解錠指令は、具体的には、通信部41によって宅配ロッカー45へ送信される。
宅配ロッカー45は、管理サーバシステム40から解錠要求を受信すると、入庫操作において居住者Aの部屋番号が入力されたときに対象の収容部を解錠するスタンバイモードに遷移する(S37)。
ここで、ステップS31において呼出操作を行った配達員bは、居住者が呼び出しに応答しないことから、荷物を居住者Aに手渡す代わりに、宅配ロッカー45へ荷物を入庫する。配達員bは、具体的には、宅配ロッカー45が備えるユーザインターフェースに対して入庫操作を行い、宅配ロッカー45は、このような入庫操作を受け付ける(S38)。入庫操作には、配達先の専有部の部屋番号の入力操作(つまり、居住者Aの部屋番号の入力操作)が含まれる。
このとき、宅配ロッカー45は、スタンバイモードに遷移しているため、空いている収容部46の扉ではなく、対象の収容部の扉を解錠し、当該対象の収容部への荷物の入庫を促すメッセージを画像または音声によって配達員bに提示する(S39)。配達員bによって対象の収容部へ荷物が入庫されると(S40)、宅配ロッカー45は、当該対象の収容部の扉を施錠する(S41)。以降の荷物が受け取られるまでの処理については、ステップS17~S23と同様であるため説明が省略される。
なお、制御装置33は、ステップS33において、宅配ロッカー45に居住者Aの部屋番号宛ての荷物が入庫されていないと判定した場合、及び、居住者Aが重複入庫に同意していないと判定した場合には、指示情報を送信しない。つまり、この場合には、宅配ロッカー45においては、対象の収容部を解錠する処理(ステップS37~S41の処理)ではなく、空いている収容部46が解錠される処理(ステップS13~S16の処理)が行われる(重複入庫は行われない)。
以上説明したように、情報処理システム10は、通信システム20及び管理サーバシステム40の連携により、荷物の重複入庫を実現することができる。通信システム20がAPIに基づくフォーマットで解錠依頼情報を管理サーバシステム40へ送信することで、情報処理システム10は、通信システム20及び管理サーバシステム40を円滑に連携させた上で、荷物の重複入庫を実現することができる。
なお、動作例1では、居住者Aが重複入庫に同意するか否かを示す設定情報は、制御装置33が備える記憶部、または、インターホン親機32が備える記憶部に記憶されると説明されたが、居住者Aが所持する第1情報端末60が備える記憶部に記憶されてもよい。例えば、居住者Aは、第1情報端末60への設定操作により、第1情報端末60が備える記憶部に設定情報を記憶しておく。この場合、上記動作例1のステップS33において、制御装置33は、インターホン親機32を介して第1情報端末60の記憶部に記憶された設定情報の内容を参照する(問い合わせる)処理を行う。これにより、制御装置33は、居住者Aが重複入庫に同意しているか否かを判定することができる。
また、上記動作例1のステップS33においては、制御装置33は、インターホン親機32を介して第1情報端末60と通信を行うことで、第1情報端末60のディスプレイに居住者Aが重複入庫に同意するかを確認するための確認画面を表示させ、確認画面が表示されているときに居住者Aが重複入庫に同意する操作を行ったか否かに基づき、居住者Aが重複入庫に同意しているか否かを判定してもよい。つまり、制御装置33は、リアルタイムに重複入庫への同意の有無を居住者Aに問い合わせてもよい。
居住者Aが外出しておらず専有部にいるが宅配ロッカー45への入庫を希望しているような場合には、制御装置33は、インターホン親機32と通信を行うことで、インターホン親機32のディスプレイに居住者Aが重複入庫に同意するかを確認するための確認画面を表示させ、確認画面が表示されているときに居住者Aが重複入庫に同意する操作を行ったか否かに基づき、居住者Aが重複入庫に同意しているか否かを判定してもよい。つまり、リアルタイムに重複入庫への同意の有無を居住者Aに問い合わせるときの確認画面の表示は、第1情報端末60及びインターホン親機32のいずれによって行われてもよい。
[動作例2]
上記の設定情報は、通信システム20に記憶されてもよい。居住者Aは、例えば、所定のアプリケーションプログラムをインストールした第1情報端末60を用いて通信システム20へ通信接続し、第1情報端末60へ所定の設定操作を行うことにより、重複入庫への同意の有無を示す設定情報を通信システム20の記憶部23に記憶することができる。
以下、設定情報が通信システム20(記憶部23)に記憶されている場合の動作例2について、図5を参照しながら説明する。図5は、動作例2のシーケンス図である。なお、以下の動作例2の説明では、動作例1との相違点を中心に説明が行われる。
上記基本動作のステップS11~S19の処理により、宅配ロッカー45には、居住者Aの部屋番号宛ての荷物が入庫されている。
この状態において、配達員bは、集合住宅100に到着すると、荷物を居住者Aに届けるためにロビーインターホン31が備えるユーザインターフェースに対して呼出操作を行う。ロビーインターホン31は、このような呼出操作を受け付ける(S51)。ステップS11、及び、ステップS31と同様に、呼出操作には、配達先の専有部の部屋番号の入力操作、及び、訪問要件の入力操作が含まれる。
ロビーインターホン31は、呼出操作を受け付けると、荷物が集合住宅100に到着していることを示す到着情報を制御装置33へ送信する(S52)。ステップS12、及び、ステップS32と同様に、到着情報は、居住者Aの部屋番号宛ての荷物が到着したことを示す情報である。
制御装置33は、到着情報を受信すると、到着情報に含まれる居住者Aの部屋番号に基づいて、宅配ロッカー45に居住者Aの部屋番号宛ての荷物が入庫されているか否かを判定する。宅配ロッカー45に居住者Aの部屋番号宛ての荷物が入庫されているか否かは、制御装置33が備える記憶部に記憶された宅配ロッカー管理情報に基づいて判定することができる。
制御装置33は、宅配ロッカー45に居住者Aの部屋番号宛ての荷物が入庫されていると判定した場合(S53)、指示情報を、ゲートウェイ装置34を介して通信システム20へ送信する(S54)。ここでの指示情報は、居住者Aの同意の有無を確認した上で、管理サーバシステム40へ宅配ロッカー45の解錠を依頼するように通信システム20へ指示するための情報である。指示情報には、居住者Aの部屋番号が含まれる。
通信システム20の通信部21は、制御装置33から指示情報を受信する。情報処理部22は、指示情報を受信すると、指示情報に含まれる居住者Aの部屋番号に基づいて、居住者Aが重複入庫に同意しているか否かを判定する。居住者Aが重複入庫に同意しているか否かは、記憶部23に記憶された設定情報において、居住者Aの部屋番号に同意があることを示す情報が対応付けられているか否かに基づいて判定することができる。
情報処理部22は、居住者Aが重複入庫に同意していると判定した場合(S55)、管理サーバシステム40との間で規定したフォーマットの解錠依頼情報を生成し、解錠依頼情報を管理サーバシステム40へ送信する(S56)。解錠依頼情報の管理サーバシステム40への送信は、具体的には、通信部21によって行われる。解錠依頼情報には、居住者Aの部屋番号(指示情報に含まれていた居住者の部屋番号)が含まれる。
以降のステップS57~S62の処理は、ステップS36~S41の処理と同様である。
なお、制御装置33は、ステップS53において、宅配ロッカー45に居住者Aの部屋番号宛ての荷物が入庫されていないと判定した場合には、指示情報を送信しない。同様に、通信システム20(情報処理部22)は、ステップS55において、居住者Aが重複入庫に同意していないと判定した場合には、解錠依頼情報を送信しない。これらいずれの場合も、宅配ロッカー45においては、対象の収容部を解錠する処理(ステップS58~S62の処理)ではなく、空いている収容部46が解錠される処理(ステップS13~S16の処理)が行われる(重複入庫は行われない)。
以上説明したように、居住者Aが重複入庫に同意しているか否かの判定は、通信システム20によって行われてもよい。この場合も、情報処理システム10は、通信システム20及び管理サーバシステム40の連携により、荷物の重複入庫を実現することができる。
[動作例3]
動作例1及び動作例2では、宅配ロッカー45に居住者Aの部屋番号宛ての荷物が入庫されているか否かの判定は、制御装置33によって行われた。ここで、この判定に用いられる宅配ロッカー管理情報は、管理サーバシステム40の記憶部43にも記憶されていることから、当該判定を、管理サーバシステム40が実行することもできる。図6は、このような動作例3のシーケンス図である。なお、動作例3では、動作例1と同様に、設定情報は、制御装置33が備える記憶部、インターホン親機が備える記憶部、または、第1情報端末60が備える記憶部に記憶されているものとする。
上記基本動作のステップS11~S19の処理により、宅配ロッカー45には、居住者Aの部屋番号宛ての荷物が入庫されている。
この状態において、配達員bは、集合住宅100に到着すると、荷物を居住者Aに届けるためにロビーインターホン31が備えるユーザインターフェースに対して呼出操作を行う。ロビーインターホン31は、このような呼出操作を受け付ける(S71)。ステップS11、ステップS31、及び、ステップS51と同様に、呼出操作には、配達先の専有部の部屋番号の入力操作、及び、訪問要件の入力操作が含まれる。
ロビーインターホン31は、呼出操作を受け付けると、荷物が集合住宅100に到着していることを示す到着情報を制御装置33へ送信する(S72)。ステップS12、ステップS32、及び、ステップS52と同様に、到着情報は、居住者Aの部屋番号宛ての荷物が到着したことを示す情報である。
制御装置33は、到着情報を受信すると、到着情報に含まれる居住者Aの部屋番号に基づいて、居住者Aが重複入庫に同意しているか否かを判定する。動作例1で説明したように、この判定の具体的な方法は、設定情報が、制御装置33、インターホン親機、及び、第1情報端末60のいずれに記憶されているか、あるいは、居住者Aにリアルタイムに問い合わせを行うか、によって異なる。詳細な説明については動作例1において既出であるため省略される。
制御装置33は、居住者Aが重複入庫に同意していると判定した場合(S73)、指示情報を、ゲートウェイ装置34を介して通信システム20へ送信する(S74)。指示情報は、管理サーバシステム40へ宅配ロッカー45の解錠を依頼するように通信システム20へ指示するための情報である。指示情報には、居住者Aの部屋番号が含まれる。
通信システム20の通信部21は、制御装置33から指示情報を受信する。情報処理部22は、受信された指示情報に基づいて、管理サーバシステム40との間で規定したフォーマットの解錠依頼情報を生成し、解錠依頼情報を管理サーバシステム40へ送信する(S75)。解錠依頼情報の管理サーバシステム40への送信は、具体的には、通信部21によって行われる。解錠依頼情報には、居住者Aの部屋番号(指示情報に含まれていた居住者の部屋番号)が含まれる。
管理サーバシステム40の通信部41は、通信システム20から解錠依頼情報を受信する。情報処理部42は、受信された解錠依頼情報に含まれる居住者Aの部屋番号と、記憶部43に記憶された宅配ロッカー管理情報とに基づいて、宅配ロッカー45に居住者Aの部屋番号宛ての荷物が入庫されているか否かを判定する。
情報処理部42は、宅配ロッカー45に解錠依頼情報に含まれる居住者Aの部屋番号宛ての荷物が入庫されていると判定すると(S76)、当該荷物が入庫されている対象の収容部の識別情報を特定し、対象の収容部を解錠するように宅配ロッカー45に指令するための解錠指令を生成する。情報処理部42は、生成した解錠指令を宅配ロッカー45へ送信する(S77)。解錠指令は、具体的には、通信部41によって宅配ロッカー45へ送信される。以降のステップS78~S82の処理は、ステップS37~S41の処理と同様である。
なお、制御装置33は、ステップS73において、居住者Aが重複入庫に同意していないと判定した場合には、指示情報を送信しない。同様に、管理サーバシステム40(情報処理部42)は、宅配ロッカー45に居住者Aの部屋番号宛ての荷物が入庫されていないと判定した場合には、解錠指令を送信しない。これらいずれの場合も、宅配ロッカー45においては、対象の収容部が解錠される処理(ステップS78~S82の処理)ではなく、空いている収容部46が解錠される処理(ステップS13~S16の処理)が行われる(重複入庫は行われない)。
以上説明したように、宅配ロッカー45に居住者Aの部屋番号宛ての荷物が入庫されているか否かの判定は、管理サーバシステム40によって行われてもよい。この場合も、情報処理システム10は、通信システム20及び管理サーバシステム40の連携により、荷物の重複入庫を実現することができる。
なお、動作例3は、動作例1において、宅配ロッカー45に居住者Aの部屋番号宛ての荷物が入庫されているか否かの判定を行う主体を制御装置33から管理サーバシステム40へ変更した動作例と考えることができ、居住者Aが重複入庫に同意しているか否かの判定は、動作例1と同様に制御装置33によって行われている。ここで、情報処理システム10は、動作例2において、宅配ロッカー45に居住者Aの部屋番号宛ての荷物が入庫されているか否かの判定を行う主体を制御装置33から管理サーバシステム40へ変更した動作例にしたがって動作することもできる。この動作例では、居住者Aが重複入庫に同意しているか否かの判定は、動作例2と同様に通信システム20によって行われる。この動作例についての詳細な説明は省略される。
[動作例4]
情報処理システム10は、配達管理システム50、及び、第2情報端末70を用いて重複入庫を実現することもできる。以下、このような動作例4について説明する。
動作例4は、例えば、居住者AがWEBサイトなどで購入した商品が配達される場合の動作例であり、居住者Aは、上記商品の購入するときの情報の入力時に、重複入庫に同意していることについても入力する。これにより、配達管理システム50の記憶部53には、上記商品の伝票番号と、配達先の住所(居住者Aが居住する専有部の部屋番号を含む)と、居住者Aの氏名と、重複入庫への同意の有無などが対応付けられた配達管理情報が記憶される。以下、このような前提の下で、動作例4について図7を参照しながら説明する。図7は、動作例4のシーケンス図である。
上記基本動作のステップS11~S19の処理により、宅配ロッカー45には、居住者Aの部屋番号宛ての荷物が入庫されている。
この状態において、配達員bは、集合住宅100に到着すると、荷物を居住者Aに届けるためにロビーインターホン31が備えるユーザインターフェースに対して呼出操作を行う。居住者Aの応答が無い場合、配達員bは、配達員bが所持する第2情報端末70が備えるユーザインターフェースに対して所定の操作を行い、第2情報端末70は、このような所定の操作を受け付ける(S91)。所定の操作には、荷物の伝票番号の入力操作が含まれる。
第2情報端末70は、所定の操作を受け付けると、指示情報を配達管理システム50へ送信する(S92)。指示情報は、管理サーバシステム40へ宅配ロッカー45の解錠を依頼するように配達管理システム50へ指示するための情報である。指示情報には、所定の操作によって入力された伝票番号が含まれる。
配達管理システム50の通信部51は、第2情報端末70から指示情報を受信する。情報処理部52は、指示情報を受信すると、居住者Aが重複入庫に同意しているか否かを判定する。上述のように、配達管理情報には、居住者Aの重複入庫への同意の有無が対応付けられており、情報処理部52は、指示情報に含まれる伝票番号と記憶部53に記憶された配達管理情報とを照合することによって居住者Aが重複入庫に同意しているか否かを判定することができる。
情報処理部52は、居住者Aが重複入庫に同意していると判定すると(S93)、受信された指示情報に基づいて、管理サーバシステム40との間で規定したフォーマットの解錠依頼情報を生成し、解錠依頼情報を管理サーバシステム40へ送信する(S94)。解錠依頼情報の管理サーバシステム40への送信は、具体的には、通信部51によって行われる。解錠依頼情報には、居住者Aの部屋番号が含まれる。情報処理部52は、指示情報に含まれる伝票番号と記憶部53に記憶された配達管理情報とを照合することによって居住者Aの部屋番号を特定し、解錠依頼情報に含めることができる。
ここで、上記フォーマットは、APIに基づいて規定されたフォーマットである。例えば、配達管理システム50を使用する第3事業者は、解錠依頼情報を送信するときのフォーマットを規定したAPIを、管理サーバシステム40を使用する第2事業者へあらかじめ開示(提供)しておく。あるいは、管理サーバシステム40を使用する第2事業者は、解錠依頼情報を受信するときのフォーマットを規定したAPIをあらかじめ配達管理システム50を使用する第3事業者に開示(または提供)しておく。つまり、配達管理システム50と管理サーバシステム40との間であらかじめフォーマットを規定しておくことで、配達管理システム50は、このフォーマットで解錠依頼情報を生成し、送信することができる。
管理サーバシステム40の通信部41は、配達管理システム50から解錠依頼情報を受信する。情報処理部42は、受信された解錠依頼情報に含まれる居住者Aの部屋番号と、記憶部43に記憶された宅配ロッカー管理情報とに基づいて、宅配ロッカー45に居住者Aの部屋番号宛ての荷物が入庫されているか否かを判定する。
情報処理部42は、宅配ロッカー45に解錠依頼情報に含まれる居住者Aの部屋番号宛ての荷物が入庫されていると判定すると(S95)、当該荷物が入庫されている対象の収容部の識別情報を特定し、対象の収容部を解錠するように宅配ロッカー45に指令するための解錠指令を生成する。情報処理部42は、生成した解錠指令を宅配ロッカー45へ送信する(S96)。解錠指令は、具体的には、通信部41によって宅配ロッカー45へ送信される。以降のステップS97~S101の処理は、ステップS37~S41の処理と同様である。
なお、配達管理システム50(情報処理部52)は、ステップS93において、居住者Aが重複入庫に同意していないと判定した場合には、解錠依頼情報を送信しない。同様に、管理サーバシステム40(情報処理部42)は、宅配ロッカー45に居住者Aの部屋番号宛ての荷物が入庫されていないと判定した場合には、解錠指令を送信しない。これらいずれの場合も、宅配ロッカー45においては、対象の収容部を解錠する処理(ステップS97~S101の処理)ではなく、空いている収容部46が解錠される処理(ステップS13~S16の処理)が行われる(重複入庫は行われない)。
以上説明したように、情報処理システム10は、配達管理システム50及び管理サーバシステム40の連携により、荷物の重複入庫を実現することができる。
[動作例5]
ところで、対象の収容部には、既に居住者A宛ての荷物が入っていることから、対象の収容部の扉がむやみに解錠されることは好ましくない。そこで、上記動作例1~3において、重複入庫の際、対象の収容部の扉を解錠するためにパスコードの入力が要件とされてもよい。以下、このような動作例5について説明する。図8は、動作例5のシーケンス図である。
なお、図8は、動作例1をベースに一時的なパスコードが設定される場合のシーケンス図であり、動作例1と実質的に同一の処理が行われるステップについては、動作例1と同じステップの番号が付与されている。動作例1で説明した事項は、特に断りの無い限り動作例5でも同様である。
ステップS31~ステップS32の処理は動作例1と同様である。制御装置33は、宅配ロッカー45に居住者Aの部屋番号宛ての荷物が入庫されており、かつ、居住者Aが重複入庫に同意していると判定した場合(S33)、重複入庫が可能であることを通知するための通知情報をロビーインターホン31へ送信する(S42)。
ロビーインターホン31は、通知情報を受信すると、重複入庫が可能であることを通知するための通知画面を表示する。この通知画面は、重複入庫の際に使用するパスコードの入力画面でもある。配達員bは、重複入庫を行う場合には、所望のパスコードを入力する。ロビーインターホン31のユーザインターフェースは所望のパスコードの入力を受け付けると(S43)、パスコードの設定依頼情報を制御装置33へ送信する(S44)。パスコードの設定依頼情報は、ステップS43において入力された所望のパスコードを、重複入庫の際に使用するパスコードとして設定することを依頼する情報である。
制御装置33は、パスコードの設定依頼情報を受信すると、パスコードの設定依頼情報を含む指示情報を、ゲートウェイ装置34を介して通信システム20へ送信する(S34a)。指示情報には、居住者Aの部屋番号、及び、パスコードの設定依頼情報が含まれる。
通信システム20の通信部21は、制御装置33から指示情報を受信する。情報処理部22は、受信された指示情報に基づいて、管理サーバシステム40との間で規定したフォーマットの解錠依頼情報を生成し、解錠依頼情報を管理サーバシステム40へ送信する(S35a)。解錠依頼情報の管理サーバシステム40への送信は、具体的には、通信部21によって行われる。解錠依頼情報には、居住者Aの部屋番号、及び、パスコードの設定依頼情報(いずれも指示情報に含まれていた情報)が含まれる。
管理サーバシステム40の通信部41は、通信システム20から解錠依頼情報を受信する。情報処理部42は、受信された解錠依頼情報に含まれる居住者Aの部屋番号と、記憶部43に記憶された宅配ロッカー管理情報とに基づいて、居住者Aの部屋番号宛ての荷物が入庫されている収容部46(以下対象の収容部とも記載される)の識別情報を特定する。また、情報処理部42は、特定した対象の収容部を解錠するように宅配ロッカー45に指令するための解錠指令を生成する。この解錠指令は、設定依頼情報が示すパスコードの設定指令でもある。
情報処理部42は、生成した解錠指令を宅配ロッカー45へ送信する(S36a)。解錠指令は、具体的には、通信部41によって宅配ロッカー45へ送信される。
宅配ロッカー45は、管理サーバシステム40から解錠要求を受信すると、入庫操作において居住者Aの部屋番号が入力されたときに対象の収容部を解錠するスタンバイモードに遷移し、かつ、パスコードを設定する(S37a)。なお、設定されたパスコードは一時的に有効なものであり、使用期間が限定されているか、あるいは、使用回数に上限が設けられている。つまり、パスコードは、所定期間のみ有効であるか、または、所定回数のみ有効である。所定期間、及び、所定回数については、適宜定められればよく、特に限定されない。
ここで、ステップS43においてパスコードの入力を行った配達員bは、宅配ロッカー45へ荷物を入庫する。配達員bは、具体的には、宅配ロッカー45が備えるユーザインターフェースに対して入庫操作を行い、宅配ロッカー45は、このような入庫操作を受け付ける(S38a)。入庫操作には、配達先の専有部の部屋番号の入力操作(つまり、居住者Aの部屋番号の入力操作)、及び、パスコードの入力操作が含まれる。
このとき、宅配ロッカー45は、ステップS38aで入力されたパスコードと、ステップS37aで設定されたパスコードが一致することを要件として、対象の収容部の扉を解錠し、当該対象の収容部への荷物の入庫を促すメッセージを画像または音声によって配達員bに提示する(S39a)。なお、パスコードが一致しなかった場合には、宅配ロッカー45は、例えば、対象の収容部ではなく空いている収容部46の扉を解錠し、当該収容部46への荷物の入庫を促すメッセージを画像または音声によって配達員bに提示する。
配達員bによって対象の収容部へ荷物が入庫されると(S40)、宅配ロッカー45は、当該対象の収容部の扉を施錠する(S41)。
以上説明したように、情報処理システム10は、通信システム20及び管理サーバシステム40の連携により、パスコードの入力を要件として荷物の重複入庫を実現することができる。
なお、動作例5では、パスコードは配達員によって指定されたが、これとは逆に、管理サーバシステム40によって発行(設定)されたパスコードが配達員に通知されてもよい。また、動作例5では、動作例1において重複入庫にパスコードの入力が要件とされる例について説明されたが、動作例2または3において重複入庫にパスコードの入力が要件とされてもよい。
[動作例6]
上記動作例4において、重複入庫の際、対象の収容部の扉を解錠するためにパスコードの入力が要件とされてもよい。以下、このような動作例6について説明する。図9は、動作例6のシーケンス図である。
なお、図9は、動作例4をベースに一時的なパスコードが設定される場合のシーケンス図であり、動作例4と実質的に同一の処理が行われるステップについては、動作例4と同じステップの番号が付与されている。動作例4で説明した事項は、特に断りの無い限り動作例6でも同様である。
配達員は、重複入庫を意図して、配達員が所持する第2情報端末70が備えるユーザインターフェースに対して所定の操作を行い、第2情報端末70は、このような所定の操作を受け付ける(S91a)。所定の操作には、荷物の伝票番号の入力操作、及び、所望のパスコードの入力操作が含まれる。
第2情報端末70は、所定の操作を受け付けると、指示情報を配達管理システム50へ送信する(S92a)。指示情報には、所定の操作によって入力された伝票番号、及び、パスコードの設定依頼情報が含まれる。パスコードの設定依頼情報には、ステップS91aにおいて入力された所望のパスコードを、重複入庫の際に使用するパスコードとして設定することを依頼するための情報である。
配達管理システム50の通信部51は、第2情報端末70から指示情報を受信する。情報処理部52は、指示情報を受信すると、居住者Aが重複入庫に同意しているか否かを判定する。情報処理部52は、居住者Aが重複入庫に同意していると判定すると(S93)、受信された指示情報に基づいて、管理サーバシステム40との間で規定したフォーマットの解錠依頼情報を生成し、解錠依頼情報を管理サーバシステム40へ送信する(S94a)。解錠依頼情報の管理サーバシステム40への送信は、具体的には、通信部21によって行われる。解錠依頼情報には、居住者Aの部屋番号、及び、パスコードの設定依頼情報が含まれる。
管理サーバシステム40の通信部41は、配達管理システム50から解錠依頼情報を受信する。情報処理部42は、受信された解錠依頼情報に含まれる居住者Aの部屋番号と、記憶部43に記憶された宅配ロッカー管理情報とに基づいて、宅配ロッカー45に居住者Aの部屋番号宛ての荷物が入庫されているか否かを判定する。
情報処理部42は、宅配ロッカー45に解錠依頼情報に含まれる居住者Aの部屋番号宛ての荷物が入庫されていると判定すると(S95)、当該荷物が入庫されている対象の収容部の識別情報を特定し、対象の収容部を解錠するように宅配ロッカー45に指令するための解錠指令を生成する。この解錠指令は、設定依頼情報が示すパスコードの設定指令でもある。
情報処理部42は、生成した解錠指令を宅配ロッカー45へ送信する(S96a)。解錠指令は、具体的には、通信部41によって宅配ロッカー45へ送信される。以降のステップS97a~S99a、S100~S101の処理は、ステップS37a~S39a、S40~S41の処理と同様である。
以上説明したように、情報処理システム10は、配達管理システム50及び管理サーバシステム40の連携により、パスコードの入力を要件として荷物の重複入庫を実現することができる。
なお、動作例6では、パスコードは配達員によって指定されたが、これとは逆に、管理サーバシステム40によって発行(設定)されたパスコードが配達員に通知されてもよい。
[動作例7]
上記動作例1~6においては、通信システム20は、APIに基づいて定められたフォーマットで解錠依頼情報を管理サーバシステム40へ送信した。ここで、通信システム20は、APIに基づいて定められたフォーマットで、宅配ロッカー45の状態を、管理サーバシステム40から受信(取得)することもできる。図10は、このような動作例7のシーケンス図である。
通信システム20の情報処理部22は、宅配ロッカー45の状態を取得するための情報提供要求であって、管理サーバシステム40との間で規定したフォーマットの情報提供要求を生成し、情報提供要求を管理サーバシステム40へ送信する(S111)。情報提供要求の管理サーバシステム40への送信は、具体的には、通信部21によって行われる。
管理サーバシステム40の通信部41は、通信システム20から情報提供要求を受信する。情報処理部42は、受信された情報提供要求に基づいて、宅配ロッカー45の状態を示す状態情報を通信システム20へ送信する(S112)。
通信システム20の通信部21は、管理サーバシステム40から状態情報を受信する。このように、通信システム20は、管理サーバシステム40から宅配ロッカー45の状態を受信(取得)することができる。
上記基本動作で説明したように、宅配ロッカー45は入庫情報(または出庫情報)を制御装置33及び管理サーバシステム40のそれぞれへ送信する。制御装置33へ送信される入庫情報の内容が、管理サーバシステム40へ送信される入庫情報の内容よりも少ない場合、制御装置33において管理されていない宅配ロッカー45の状態が、管理サーバシステム40においては管理されているといえる。このような場合に、通信システム20は、制御装置33ではなく、管理サーバシステム40から宅配ロッカー45の状態を受信すればよい。具体的には、通信システム20は、宅配ロッカー45の状態として、宅配ロッカー45に入庫されている荷物の種別を示す情報等を管理サーバシステム40から受信(取得)することができる。
[変形例]
上記実施の形態では、解錠依頼情報に基づいて、宅配ロッカー45の収容部46の扉が解錠される動作例について説明した。ここで、宅配ロッカー45の収容部46の扉が自動開閉に対応している場合、扉の解錠に加えて、または、扉の解錠に代えて、扉の開放が行われてもよい。つまり、解錠依頼情報は、宅配ロッカー45の収容部46の扉に対して解錠及び開放の少なくとも一方を行うための情報であればよい。
また、上記実施の形態において、訪問者が配達員であるか否かについては、ロビーインターホン31への訪問要件の入力操作によって判定されたが、訪問者が配達員であることの確実性を高めるために、訪問者に対して、ロビーインターホン31へ荷物の伝票番号を入力することが求められてもよい。この場合、インターホンシステム30(ロビーインターホン31)は、入力された伝票番号が正しいかを配達管理システム50へ問い合わせるように、通信システム20へ指示する。通信システム20から配達管理システム50への問い合わせにおいては、通信システム20と配達管理システム50との間であらかじめ規定されたフォーマットであってAPIに基づくフォーマットが使用されればよい。
また、上記実施の形態では、宅配ロッカー45は、集合住宅100のエントランスのオートロック式ドア35の外側(屋外側)に設けられたが、オートロック式ドア35の内側(屋内側)に設けられてもよい。例えば、集合住宅100の各フロア(または各エリア)に当該フロア(エリア)に居住する居住者用の宅配ロッカー45が設けられる場合、及び、専有部ごとに当該専有部に居住する居住者専用の宅配ロッカー45が設けられる場合なども考えられる。
このように宅配ロッカー45がオートロック式ドア35の内側(屋内側)に設けられる場合、配達員は、宅配ロッカー45を使用するために、オートロック式ドア35を解錠する必要がある。そこで、通信システム20または管理サーバシステム40は、オートロック式ドア35を解錠するためのパスコードを発行(設定)してもよい。パスコードの設定方法としては、動作例5または動作例6において説明された宅配ロッカー45用のパスコードの設定方法が援用されてもよいし、別の設定方法が採用されてもよい。また、動作例5または動作例6で説明した宅配ロッカー45用のパスコードがオートロック式ドア35を解錠するためのパスコードとしても使用できるようにされてもよい。
また、上記実施の形態では、施設に設けられた設備システムとしてインターホンシステム30が例示されたが、施設に設けられた設備システムはインターホンシステム30に限定されない。例えば、施設に設けられた設備システムは、HEMS(Home Energy Manegement System)などのEMSであり、インターホンシステム30の制御装置33が実行する処理を、EMSコントローラ等が実行してもよい。
[効果等]
以下、本明細書の開示内容から得られる発明を例示し、当該発明から得られる効果等について説明する。
発明1は、施設に設けられた設備システムと通信する第1通信部と、施設に設けられた収納システムの扉に対して解錠及び開放の少なくとも一方を行うための第1情報を、収納システムを管理する管理サーバシステム40との間で規定されたフォーマットで、管理サーバシステム40へ送信する第2通信部とを備える、通信システム20である。施設は、例えば、集合住宅100であり、設備システムは、例えば、インターホンシステム30であり、第1通信部及び第2通信部は、例えば、通信部21であり、収納システムは、例えば、宅配ロッカー45であり、第1情報は、例えば、動作例1~3、5における解錠依頼情報である。
このような通信システム20は、管理サーバシステム40と連携して、収納システムの扉を解錠または開放することができる。つまり、通信システム20は、他のシステム(管理サーバシステム40)と連携することにより、収納システムを制御することができる。
発明2は、フォーマットは、管理サーバシステム40または通信システム20におけるアプリケーションプログラミングインタフェースに基づいて規定されたものである、発明1の通信システム20である。
このような通信システム20は、アプリケーションプログラミングインタフェースに基づいて、管理サーバシステム40と連携することができる。
発明3は、第2通信部は、第1通信部が設備システムから受信した情報に基づいて、第1情報をフォーマットで管理サーバシステム40へ送信する、発明1または2の通信システム20である。第1通信部が設備システムから受信した情報は、例えば、指示情報である。
このような通信システム20は、設備システムから情報を受信したことを契機に、収納システムの扉を解錠または開放することができる。
発明4は、第1情報は、施設を特定するための情報を含む、発明1~3のいずれかの通信システム20である。施設を特定するための情報は、例えば、集合住宅100の専有部の部屋番号(住戸番号)である。
このような通信システム20は、施設を特定するための情報を管理サーバシステム40へ送信することで、収納システムの扉を解錠または開放することができる。
発明5は、第1情報は、収納システムの扉に対して解錠及び開放の少なくとも一方を行うための識別情報の設定を依頼するための依頼情報を含む、発明1~4のいずれかの通信システム20である。識別情報は、例えば、パスコードであり、依頼情報は、例えば、動作例5における解錠依頼情報である。
このような通信システム20は、識別情報の入力を要件として、収納システムの扉を解錠または開放することができる。
発明6は、依頼情報は、識別情報として、収納システムの利用者の所望の識別情報を設定することを依頼するための情報である、発明5の通信システム20である。利用者は、例えば、配達員である。
このような通信システム20は、利用者が決めた識別情報の入力を要件として、収納システムの扉を解錠または開放することができる。
発明7は、識別情報は、所定期間のみ有効であるか、または、所定回数のみ有効である、発明5または6の通信システム20である。
このような通信システム20は、一時的に有効な識別情報の入力を要件として、収納システムの扉を解錠または開放することができる。
発明8は、第2通信部は、収納システムの状態を取得するための第2情報を、フォーマットで管理サーバシステム40へ送信する、発明1~7のいずれかの通信システム20である。第2情報は、例えば、動作例7における情報提供要求である。
このような通信システム20は、収納システムの状態を取得することができる。
発明9は、収納システムの状態は、収納システムに入庫された荷物の種類に関する情報を含む、発明8の通信システム20である。
このような通信システム20は、収納システムに入庫された荷物の種類に関する情報を取得することができる。
発明10は、通信システム20との間で規定されたフォーマットを有する、収納システムの扉に対して解錠及び開放の少なくとも一方を行うための第1情報であって、通信システム20によって送信された第1情報を受信する第1通信部と、第1通信部によって第1情報が受信された場合に、収納システムに扉の解錠及び開放の少なくとも一方を実行させるための情報を送信する第2通信部とを備える、管理サーバシステム40である。第1通信部及び第2通信部は、例えば、通信部41であり、第1情報は、例えば、動作例1~6における解錠依頼情報であり、収納システムに扉の解錠及び開放の少なくとも一方を実行させるための情報は、例えば、解錠指令である。なお、発明10において、通信システム20は、配達管理システム50に読み替えられてもよい。
このような管理サーバシステム40は、通信システム20(または配達管理システム50)と連携して、収納システムの扉を解錠または開放することができる。つまり、管理サーバシステム40は、他のシステム(通信システム20または配達管理システム50)と連携することにより、収納システムを制御することができる。
発明11は、フォーマットは、管理サーバシステム40または通信システム20におけるアプリケーションプログラミングインタフェースに基づいて規定されたものである、発明10の管理サーバシステム40である。なお、発明11において、通信システム20は、配達管理システム50に読み替えられてもよい。
このような管理サーバシステム40は、アプリケーションプログラミングインタフェースに基づいて、通信システム20(または配達管理システム50)と連携することができる。
発明12は、配達員が携帯する第2情報端末70と通信する第1通信部と、配達員が荷物の配達のために訪問する施設に設けられた収納システムの扉に対して解錠及び開放の少なくとも一方を行うための第1情報を、収納システムを管理する管理サーバシステム40との間で規定されたフォーマットで管理サーバシステム40へ送信する第2通信部とを備える、配達管理システム50である。第1通信部及び第2通信部は、例えば、通信部51であり、第1情報は、動作例4または6における解錠依頼情報である。
このような配達管理システム50は、管理サーバシステム40と連携して、収納システムの扉を解錠または開放することができる。つまり、配達管理システム50は、他のシステム(管理サーバシステム40)と連携することにより、収納システムを制御することができる。
発明13は、フォーマットは、管理サーバシステムまたは配達管理システムにおけるアプリケーションプログラミングインタフェースに基づいて規定されたものである、発明12の配達管理システム50である。
このような配達管理システム50は、アプリケーションプログラミングインタフェースに基づいて、管理サーバシステム40と連携することができる。
発明14は、通信システム20などのコンピュータによって実行される情報処理方法であって、施設に設けられた設備システムと通信する第1通信ステップと、施設に設けられた収納システムの扉に対して解錠及び開放の少なくとも一方を行うための第1情報を、収納システムを管理する管理サーバシステム40との間で規定されたフォーマットで、管理サーバシステム40へ送信する第2通信ステップとを含む、情報処理方法である。
このような情報処理方法は、管理サーバシステム40と連携して、収納システムの扉を解錠または開放することができる。
発明15は、管理サーバシステム40などのコンピュータによって実行される情報処理方法であって、通信システム20との間で規定されたフォーマットを有する、収納システムの扉に対して解錠及び開放の少なくとも一方を行うための第1情報であって、通信システム20によって送信された第1情報を受信する第1通信ステップと、第1通信ステップにおいて第1情報が受信された場合に、収納システムに扉の解錠及び開放の少なくとも一方を実行させるための情報を送信する第2通信ステップとを含む、情報処理方法である。なお、発明15において、通信システム20は、配達管理システム50に読み替えられてもよい。
このような情報処理方法は、通信システム20(または配達管理システム50)と連携して、収納システムの扉を解錠または開放することができる。
発明16は、配達管理システム50などのコンピュータによって実行される情報処理方法であって、配達員が携帯する第2情報端末70と通信する第1通信ステップと、配達員が荷物の配達のために訪問する施設に設けられた収納システムの扉に対して解錠及び開放の少なくとも一方を行うための第1情報を、収納システムを管理する管理サーバシステム40との間で規定されたフォーマットで管理サーバシステム40へ送信する第2通信ステップとを含む。
このような情報処理方法は、管理サーバシステム40と連携して、収納システムの扉を解錠または開放することができる。
(その他の実施の形態)
以上、実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態では、情報処理システムは、集合住宅に適用されたが、集合住宅以外の施設に適用されてもよい。例えば、情報処理システムは、オフィス、工場、研究施設、医療施設、宿泊施設等の施設であって、収納システム(宅配ロッカー)が設けられた施設に適用することができる。
また、通信システムは、複数の装置(例えば、複数のサーバ)によって実現されてもよいし、単一の装置(例えば、単一のサーバ)として実現されてもよい。通信システムが複数の装置によって実現される場合、通信システムが備える構成要素(特に、機能的な構成要素)は、複数の装置にどのように振り分けられてもよい。管理サーバシステム及び配達管理システムについても同様である。
また、上記実施の形態における装置間の通信方法については特に限定されるものではない。また、装置間の通信においては、図示されない中継装置(ブロードバンドルータなど)が介在してもよい。
また、上記実施の形態において、特定の処理部が実行する処理を別の処理部が実行してもよい。また、複数の処理の順序が変更されてもよいし、複数の処理が並行して実行されてもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素は、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
また、各構成要素は、ハードウェアによって実現されてもよい。例えば、各構成要素は、回路(または集積回路)でもよい。これらの回路は、全体として1つの回路を構成してもよいし、それぞれ別々の回路でもよい。また、これらの回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。
また、本発明の全般的または具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよい。また、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
例えば、本発明は、上記実施の形態の通信システム、管理サーバシステム、または、配達管理システムなどのコンピュータが実行する情報処理方法として実現されてもよいし、コンピュータに情報処理方法を実行させるためのプログラム(コンピュータプログラムプロダクト)として実現されてもよい。また、本発明は、このようなプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体として実現されてもよい。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、または、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
20 通信システム
21 通信部(第1通信部、第2通信部)
30 インターホンシステム(設備システム)
40 管理サーバシステム
41 通信部(第1通信部、第2通信部)
45 宅配ロッカー(収納システム)
50 配達管理システム
51 通信部(第1通信部、第2通信部)
70 第2情報端末(情報端末)
100 集合住宅(施設)

Claims (17)

  1. 施設に設けられた設備システムと通信する第1通信部と、
    前記施設に設けられた収納システムの扉に対して解錠及び開放の少なくとも一方を行うための第1情報を、前記収納システムを管理する管理サーバシステムとの間で規定されたフォーマットで、前記管理サーバシステムへ送信する第2通信部とを備える
    通信システム。
  2. 前記フォーマットは、前記管理サーバシステムまたは前記通信システムにおけるアプリケーションプログラミングインタフェースに基づいて規定されたものである
    請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記第2通信部は、前記第1通信部が前記設備システムから受信した情報に基づいて、前記第1情報を前記フォーマットで前記管理サーバシステムへ送信する
    請求項1または2に記載の通信システム。
  4. 前記第1情報は、前記施設を特定するための情報を含む
    請求項1または2に記載の通信システム。
  5. 前記第1情報は、前記収納システムの扉に対して解錠及び開放の少なくとも一方を行うための識別情報の設定を依頼するための依頼情報を含む
    請求項1または2に記載の通信システム。
  6. 前記依頼情報は、前記識別情報として、前記収納システムの利用者の所望の識別情報を設定することを依頼するための情報である
    請求項5に記載の通信システム。
  7. 前記識別情報は、所定期間のみ有効であるか、または、所定回数のみ有効である
    請求項5に記載の通信システム。
  8. 前記第2通信部は、前記収納システムの状態を取得するための第2情報を、前記フォーマットで前記管理サーバシステムへ送信する
    請求項1に記載の通信システム。
  9. 前記収納システムの状態は、前記収納システムに入庫された荷物の種類に関する情報を含む
    請求項8に記載の通信システム。
  10. 通信システムとの間で規定されたフォーマットを有する、収納システムの扉に対して解錠及び開放の少なくとも一方を行うための第1情報であって、前記通信システムによって送信された前記第1情報を受信する第1通信部と、
    前記第1通信部によって前記第1情報が受信された場合に、前記収納システムに前記扉の解錠及び開放の少なくとも一方を実行させるための情報を送信する第2通信部とを備える
    管理サーバシステム。
  11. 前記フォーマットは、前記管理サーバシステムまたは前記通信システムにおけるアプリケーションプログラミングインタフェースに基づいて規定されたものである
    請求項10に記載の管理サーバシステム。
  12. 配達員が携帯する情報端末と通信する第1通信部と、
    前記配達員が荷物の配達のために訪問する施設に設けられた収納システムの扉に対して解錠及び開放の少なくとも一方を行うための第1情報を、前記収納システムを管理する管理サーバシステムとの間で規定されたフォーマットで前記管理サーバシステムへ送信する第2通信部とを備える
    配達管理システム。
  13. 前記フォーマットは、前記管理サーバシステムまたは前記配達管理システムにおけるアプリケーションプログラミングインタフェースに基づいて規定されたものである
    請求項12に記載の配達管理システム。
  14. コンピュータによって実行される情報処理方法であって、
    施設に設けられた設備システムと通信する第1通信ステップと、
    前記施設に設けられた収納システムの扉に対して解錠及び開放の少なくとも一方を行うための第1情報を、前記収納システムを管理する管理サーバシステムとの間で規定されたフォーマットで、前記管理サーバシステムへ送信する第2通信ステップとを含む
    情報処理方法。
  15. コンピュータによって実行される情報処理方法であって、
    通信システムとの間で規定されたフォーマットを有する、収納システムの扉に対して解錠及び開放の少なくとも一方を行うための第1情報であって、前記通信システムによって送信された前記第1情報を受信する第1通信ステップと、
    前記第1通信ステップにおいて前記第1情報が受信された場合に、前記収納システムに前記扉の解錠及び開放の少なくとも一方を実行させるための情報を送信する第2通信ステップとを含む
    情報処理方法。
  16. コンピュータによって実行される情報処理方法であって、
    配達員が携帯する情報端末と通信する第1通信ステップと、
    前記配達員が荷物の配達のために訪問する施設に設けられた収納システムの扉に対して解錠及び開放の少なくとも一方を行うための第1情報を、前記収納システムを管理する管理サーバシステムとの間で規定されたフォーマットで前記管理サーバシステムへ送信する第2通信ステップとを含む
    情報処理方法。
  17. 請求項14~16のいずれか1項に記載の情報処理方法を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
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