JP2023183279A - ダイナモメータシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】揺動子の固有振動とこの固有振動とは別の機械装置に起因する振動の影響を抑制した制御が可能なダイナモメータシステムを提供すること。【解決手段】ダイナモメータシステムの制御装置4は、トルク検出信号とこのトルク検出信号に対するフィードバック指令信号に基づいてフィードバック入力信号を生成するフィードバック制御器50と、揺動子の固有振動が抑制されるように補正信号を生成する固有振動抑制回路52と、フィードバック入力信号及び補正信号に基づいてインバータ入力信号を生成するインバータ入力生成部53と、トルク検出信号及び速度検出信号に基づいてフィードバック指令信号を生成する指令生成部7と、を備え、指令生成部7は、速度検出信号及びトルク検出信号に基づいて生成される信号から、阻止帯域内の成分を減衰させかつ阻止帯域外の成分を通過させるバンドストップ処理を経てフィードバック入力信号を生成する。【選択図】図2

Description

本発明は、ダイナモメータシステムに関する。より詳しくは、揺動式のダイナモメータを備えるダイナモメータシステムに関する。
揺動式のダイナモメータを搭載したエンジンダイナモメータシステム、シャシダイナモメータシステム、及びパワートレインシステム等のダイナモメータシステムでは、その制御及び計測に係るトルクを検出するためのセンサとしてロードセルが用いられる。ロードセルは、ダイナモメータの揺動子に作用するトルクを、揺動子から延びるトルクアームを介して検出する(特許文献1参照)。このような構造上、ロードセルの出力信号は、実際にダイナモメータで検出されるトルク以外に、揺動子の固有振動に伴うトルク変動成分が重畳されたものとなるが、この変動成分は、システムの制御や計測において本来は不要な成分である。
特許文献1には、固有振動抑制回路を用いて制御対象にダンピングを与えることにより、揺動子の固有振動を抑制する制御方法が記載されている。特許文献1の固有振動抑制回路を用いることにより、揺動子の固有振動が抑制されるので、ロードセルでは固有振動が抑制された安定した検出信号が得られる。
特開2016-70786号公報
しかしながら特許文献1に示すような固有振動抑制回路を用いると、揺動子の固有振動を抑制することができるものの、その他の振動が顕著に表れてしまう。特許文献1には、ダイナモメータに電力を供給するインバータのトルクリプルに起因する振動の影響を抑制する技術が示されているが、ダイナモメータシステムの機械装置に起因する振動の影響については考慮されていない。このため特許文献1に示された技術では、後述の図3Aに示すように、特定の周波数領域では振動が増幅されてしまい、結果としてダイナモメータシステムの計測精度に悪影響を及ぼす場合がある。
本発明は、揺動子の固有振動とこの固有振動とは別の機械装置に起因する振動の影響を抑制した制御が可能なダイナモメータシステムを提供することを目的とする。
(1)本発明に係るダイナモメータシステム(例えば、後述のダイナモメータシステム1)は、揺動式のダイナモメータ本体(例えば、後述のダイナモメータ本体2)と、インバータ入力信号に応じた電力を前記ダイナモメータ本体に供給するインバータ(例えば、後述のインバータ3)と、前記ダイナモメータ本体の揺動子に発生するトルクに応じたトルク検出信号を生成するトルク検出装置(例えば、後述のトルク検出回路6)と、前記ダイナモメータ本体の出力軸の回転速度に応じた速度検出信号を生成する速度検出装置(例えば、後述の速度検出装置29)と、前記トルク検出信号及び前記速度検出信号に基づいて前記インバータ入力信号を生成し、前記インバータへ入力する制御装置(例えば、後述の制御装置4,4A)と、を備え、前記制御装置は、前記トルク検出信号及び前記速度検出信号の何れかである検出信号と当該検出信号に対するフィードバック指令信号との偏差に基づいてフィードバック入力信号を生成するフィードバック制御器(例えば、後述のフィードバック制御器50,50A)と、前記インバータ入力信号に基づいて前記揺動子の固有振動が抑制されるように前記フィードバック入力信号に対する補正信号を生成する固有振動抑制回路(例えば、後述の固有振動抑制回路52)と、前記フィードバック入力信号及び前記補正信号に基づいて前記インバータ入力信号を生成するインバータ入力生成部(例えば、後述のインバータ入力生成部53)と、前記トルク検出信号及び前記速度検出信号に基づいて前記フィードバック指令信号を生成する指令生成部(例えば、後述の指令生成部7,7A)と、を備え、前記指令生成部は、前記速度検出信号、前記トルク検出信号、又は前記速度検出信号及び前記トルク検出信号の少なくとも何れかに基づいて生成される信号から、所定の阻止帯域内の成分を減衰させかつ前記阻止帯域外の成分を通過させるバンドストップ処理を経て前記フィードバック入力信号を生成することを特徴とする。
(2)この場合、前記阻止帯域の中心周波数は、前記回転速度に比例した大きさに可変設定されることが好ましい。
(3)この場合、前記指令生成部は、前記速度検出信号及び前記トルク検出信号に基づいて前記ダイナモメータ本体に加わる駆動力に応じた駆動力推定信号を生成する駆動力オブザーバ(例えば、後述の駆動力オブザーバ71)と、前記速度検出信号に基づいて走行抵抗設定信号を生成する走行抵抗設定部(例えば、後述の走行抵抗設定部70)と、前記駆動力推定信号及び前記走行抵抗設定信号に対し前記バンドストップ処理を施す少なくとも1つのノッチフィルタ(例えば、後述のノッチフィルタ75、第1ノッチフィルタ75A、及び第2ノッチフィルタ75B)と、を備えることが好ましい。
(4)この場合、前記指令生成部は、前記速度検出信号及び前記トルク検出信号に基づいて前記ダイナモメータ本体に加わる駆動力に応じた駆動力推定信号を生成する駆動力オブザーバ(例えば、後述の駆動力オブザーバ71)と、前記速度検出信号に基づいて走行抵抗設定信号を生成する走行抵抗設定部(例えば、後述の走行抵抗設定部70)と、前記駆動力オブザーバ及び前記走行抵抗設定部に入力される前記速度検出信号に対し前記バンドストップ処理を施す第1ノッチフィルタ(例えば、後述の第1ノッチフィルタ75A)と、前記駆動力オブザーバに入力される前記トルク検出信号に対し前記バンドストップ処理を施す第2ノッチフィルタ(例えば、後述の第2ノッチフィルタ75B)と、を備えることが好ましい。
(1)本発明に係るダイナモメータシステムは、揺動式のダイナモメータ本体と、インバータ入力信号に応じた電力をダイナモメータ本体に供給するインバータと、トルク検出信号及び速度検出信号に基づいてインバータ入力信号を生成する制御装置と、を備える。また制御装置は、トルク検出信号及び速度検出信号の何れかである検出信号とこの検出信号に対するフィードバック指令信号との偏差に基づいてフィードバック入力信号を生成するフィードバック制御器と、このフィードバック制御器に対するフィードバック指令信号を生成する指令生成部と、揺動子の固有振動が抑制されるようにフィードバック入力信号に対する補正信号を生成する固有振動抑制回路と、フィードバック入力信号及び補正信号に基づいてインバータ入力信号を生成するインバータ入力生成部と、を備える。このように制御装置は、固有振動抑制回路を用いてフィードバック入力信号に対する補正信号を生成し、さらにこれらフィードバック入力信号及び補正信号を用いてインバータ入力信号を生成することにより、揺動子の固有振動を抑制することができる。また本発明では、指令生成部は、速度検出信号、トルク検出信号、又は速度検出信号及びトルク検出信号の少なくとも何れかに基づいて生成される信号から、所定の阻止帯域内の成分を減衰させかつ阻止帯域外の成分を通過させるバンドストップ処理を経てフィードバック入力信号を生成する。これにより制御装置は、フィードバック制御器に入力されるフィードバック指令信号から、阻止帯域内の変動成分を選択的に減衰させることができるので、揺動子の固有振動とこの固有振動とは別の機械装置に起因する振動の影響を抑制したダイナモメータ本体の制御を実現することができる。
(2)本発明によれば、阻止帯域の中心周波数を、回転速度に比例した大きさに可変設定することにより、例えば速度検出装置が取り付けられた出力軸の偏心に起因して速度検出信号及びトルク検出信号に生じる振動の影響を抑制することができる。
(3)本発明において、指令生成部は、速度検出信号及びトルク検出信号に基づいて駆動力推定信号を生成する駆動力オブザーバと、速度検出信号に基づいて走行抵抗設定信号を生成する走行抵抗設定部と、これら駆動力推定信号及び走行抵抗設定信号に対しバンドストップ処理を施す少なくとも1つのノッチフィルタと、を備える。本発明によれば、指令生成部において、フィードバック指令信号を生成するために用いられる駆動力推定信号及び走行抵抗設定信号に対しバンドストップ処理を施すことにより、フィードバック制御器に入力されるフィードバック指令信号から阻止帯域内の変動成分を選択的に減衰させることができるので、揺動子の固有振動とは別の機械装置に起因する振動の影響を抑制したダイナモメータ本体の制御を実現することができる。
(4)本発明において、指令生成部は、速度検出信号及びトルク検出信号に基づいて駆動力推定信号を生成する駆動力オブザーバと、速度検出信号に基づいて走行抵抗設定信号を生成する走行抵抗設定部と、これら駆動力オブザーバ及び走行抵抗設定部に入力される速度検出信号に対しバンドストップ処理を施す第1ノッチフィルタと、駆動力オブザーバに入力されるトルク検出信号に対しバンドストップ処理を施す第2ノッチフィルタと、を備える。本発明によれば、指令生成部において、フィードバック指令信号、ひいては駆動力推定信号及び走行抵抗設定信号を生成するために用いられる速度検出信号及びトルク検出信号に対しバンドストップ処理を施すことにより、フィードバック制御器に入力されるフィードバック指令信号から阻止帯域内の変動成分を選択的に減衰させることができるので、揺動子の固有振動とは別の機械装置に起因する振動の影響を抑制したダイナモメータ本体の制御を実現することができる。
本発明の一実施形態に係る揺動式のダイナモメータシステムの構成を示す図である。 実施例1の制御装置の構成を示すブロック図である。 従来のダイナモメータシステムの制御装置において生成される駆動力推定信号及び速度検出信号の変化を示す図である。 本実施例の制御装置において生成される駆動力推定信号及び速度検出信号の変化を示す図である。 実施例2の制御装置の構成を示すブロック図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、ダイナモメータシステム1の構成を示す図である。
ダイナモメータシステム1は、揺動式のダイナモメータ本体2と、このダイナモメータ本体2の出力軸22に負荷として設けられたローラ27やフライホイール等(図示せず)と、インバータ入力信号に応じた電力をダイナモメータ本体2に供給するインバータ3と、インバータ入力信号を生成しインバータ3へ入力する制御装置4と、を備える。
ダイナモメータ本体2は、円筒状の揺動子21と、この揺動子21内に回転可能に支持された出力軸22と、揺動子21を設置面Gに固定された基台24上で周方向に沿って揺動可能に支持するペデスタル25と、揺動子21に発生するトルクを検出するロードセル28と、出力軸22の回転数を検出する速度検出装置29と、を備える。
揺動子21の側部には、径方向に沿って外側へ延びるトルクアーム26が設けられている。ロードセル28は、トルクアーム26の先端部と設置面Gとの間に設けられる。ロードセル28は、トルクアーム26と設置面Gとの間に作用する荷重に応じたロードセル検出信号を制御装置4に送信する。
また、このトルクアーム26の先端部には、トルクアーム26の加速度を検出する加速度センサ30が設けられている。加速度センサ30は、ロードセル28の荷重方向に沿ったトルクアーム26の加速度に応じた加速度検出信号を制御装置4に送信する。速度検出装置29は、出力軸22に取り付けられ、この出力軸22の回転速度に応じた速度検出信号を制御装置4に送信する。
ローラ27には、ダイナモメータシステム1による試験対象としての車両の駆動輪(図示せず)が載置される。
制御装置4は、ロードセル28、速度検出装置29、及び加速度センサ30等の検出信号に基づいてダイナモメータ本体2に対するインバータ入力信号を生成し、インバータ3に入力する。より具体的には、制御装置4は、以下で説明するような制御回路を用いることによって、ローラ27に載置された車両に実車と等価な慣性を付加し、実路走行を模擬しながら、その排ガス試験や燃費試験等の各種試験を行う。
以下、以上のような揺動式のダイナモメータシステム1の制御装置4の構成について、実施例ごとに説明する。
図2は、実施例1のダイナモメータシステムの制御装置4の構成を示すブロック図である。図2において、制御装置4の制御対象Pは、図1を参照して説明したインバータ3、ダイナモメータ本体2、ロードセル28、加速度センサ30、及び速度検出装置29等を含んで構成される。
制御装置4は、フィードバック制御器50と、フィードフォワード制御器51と、固有振動抑制回路52と、インバータ入力生成部53と、トルク検出回路6と、指令生成部7と、を備える。
トルク検出回路6は、ロードセル28から出力されるロードセル検出信号及び加速度センサ30から出力される加速度検出信号に基づいて、ダイナモメータ本体の揺動子に発生するトルクに応じたトルク検出信号を生成する。
より具体的には、トルク検出回路6は、加速度検出信号から所定の周波数以下の直流成分を除く直流成分除去部60と、この直流成分除去部60を経た加速度検出信号のロードセル検出信号に対する位相を180度反転させる位相反転部61と、この位相反転部61を経た加速度検出信号に所定の係数を乗算しトルク信号に変換するトルク変換部62と、ロードセル検出信号にトルク変換部62から出力されるトルク信号を加算することにより、ロードセル検出信号からインバータ3に起因するトルク脈動成分を除去する加算部63と、加算部63を経たロードセル検出信号から高調波のノイズを除去し、トルク検出信号を出力するローパスフィルタ64と、を備える。
フィードバック制御器50は、トルク検出回路6から出力されるトルク検出信号及び速度検出装置29から出力される速度検出信号の何れかである検出信号とこの検出信号に対する指令信号(以下、「フィードバック指令信号」という)との偏差を算出し、この偏差を無くすようなフィードバック入力信号を既知のフィードバックアルゴリズムに基づいて生成する。本実施例では、フィードバック制御器50は、トルク検出信号とこのトルク検出信号に対し指令生成部7によって生成されるフィードバック指令信号との偏差を無くすようにフィードバック入力信号を生成するトルク制御器とした場合について説明する。
フィードフォワード制御器51は、指令生成部7によって生成されるフィードフォワード指令信号に基づいて所定の演算を行うことによってフィードフォワード入力信号を生成する。なお本実施例では、フィードバック制御器50に入力されるフィードバック指令信号をフィードフォワード指令信号としてフィードフォワード制御器51に入力する場合について説明するが、本発明はこれに限らない。
インバータ入力生成部53は、フィードバック入力信号と、フィードフォワード入力信号と、固有振動抑制回路52によって生成される補正信号と、に基づいてインバータ入力信号を生成し、インバータ3へ入力する。より具体的には、インバータ入力生成部53は、フィードバック入力信号とフィードフォワード入力信号との和から、補正信号を減算することによって、インバータ入力信号を生成する。
固有振動抑制回路52は、インバータ入力生成部53から出力されるインバータ入力信号及びトルク検出回路6を経ていいないロードセル検出信号に基づいて、揺動子の固有振動が抑制されるようにフィードバック制御器50から出力されるフィードバック入力信号を補正する補正信号を生成する。より具体的には、固有振動抑制回路52は、所定のダンピング係数及び揺動子の固有振動数によって特徴付けられた演算式を用いることによってロードセルの近似信号を生成し、この近似信号を所定の無駄時間だけ遅らせた信号とロードセルトルク信号との偏差が最小になるように補正信号を生成する。なお、このような機能を有する補正信号を生成するための具体的な構成については、例えば本願出願人による特開2013-246152号公報に記載されているので、ここでは詳細な説明を省略する。
指令生成部7は、トルク検出信号及び速度検出信号に基づいて、フィードバック制御器50に対するフィードバック指令信号及びフィードフォワード制御器51に対するフィードフォワード指令信号を生成する。上述のように本実施例では、フィードバック指令信号をフィードフォワード指令信号として用いる場合について説明するが、本発明はこれに限らない。
指令生成部7は、走行抵抗設定部70と、駆動力オブザーバ71と、減算部72と、電気慣性比率設定部73と、加算部74と、ノッチフィルタ75と、を備える。
走行抵抗設定部70は、速度検出信号に基づいて所定の走行抵抗テーブルを検索することによって、速度検出信号に応じた走行抵抗設定信号を生成する。この走行抵抗設定信号は、走行中の車両が路面及び大気から受ける抵抗に相当する信号である。この走行抵抗テーブルは、実車による試験を行うことによって定められたものが用いられる。
駆動力オブザーバ71は、トルク検出信号及び速度検出信号に基づいてダイナモメータ本体2に加わる駆動力に応じた駆動力推定信号を生成する。より具体的には、駆動力オブザーバ71は、速度検出信号を微分したものに所定の固定慣性質量の値を乗じて得られる信号と、トルク検出信号と、を合わせることによって駆動力推定信号を生成する。ここで固定慣性質量とは、ダイナモメータシステム固有の慣性質量をいい、ローラ上で走行する車両に自動的に付加される固定慣性分に相当する。
減算部72は、駆動力オブザーバ71によって生成された駆動力推定信号から走行抵抗設定部70によって生成された走行抵抗設定信号を減算する。電気慣性比率設定部73は、減算部72によって生成された信号に、所定の電気慣性質量の値と所定の設定慣性質量の値との比(電気慣性質量値/設定慣性質量値)を乗算することにより電気慣性指令信号を生成する。下記式に示すように、設定慣性質量は、固定慣性質量及び電気慣性質量を合わせたもので定義される。
設定慣性質量=固定慣性質量+電気慣性質量
加算部74は、走行抵抗設定部70によって生成される走行抵抗設定信号と、電気慣性比率設定部73によって生成される電気慣性指令信号と、を合算することによって、フィードバック制御器50及びフィードフォワード制御器51に対するフィードバック指令信号を生成する。
ノッチフィルタ75は、加算部74から出力されるフィードバック指令信号に対し、所定の阻止帯域内の成分を減衰させかつ阻止帯域外の成分を通過させるバンドストップ処理を施す。ノッチフィルタ75によるバンドストップ処理を経たフィードバック指令信号は、フィードバック制御器50及びフィードフォワード制御器51に入力される。
ノッチフィルタ75の伝達関数G(s)は、下記式(1)によって表される。下記式(1)において、“s”はラプラス演算子であり、“ωn”は阻止帯域の中心周波数であり、“ζ”は阻止帯域の幅であり、“d”は阻止帯域の深さに相当する。すなわち、d=0.1とした場合、バンドストップ処理による中心周波数における減衰量は-20[dB]となり、d=0.01とした場合、バンドストップ処理による中心周波数における減衰量は-40[dB]となる。
Figure 2023183279000002
Figure 2023183279000003
ノッチフィルタ75によるバンドストップ処理における阻止帯域の中心周波数ωnは、例えば速度検出装置29によって検出されるダイナモメータ本体2の回転速度ωdyに比例した大きさに可変設定される。より具体的には、阻止帯域の中心周波数ωnは、下記式(2)に示すように、回転速度ωdyに所定の次数k(所定の正の整数)を乗算して得られる値に可変設定される。なお本実施例では、速度検出装置29が取り付けられた出力軸22の偏心に伴って生じる振動の影響を抑制するため、阻止帯域の中心周波数ωnを、回転速度ωdyに比例した大きさに可変設定する場合について説明するが、本発明はこれに限らない。阻止帯域の中心周波数ωnは、所定の固定値としてもよい。
Figure 2023183279000004
Figure 2023183279000005
なお本実施例では、加算部74とフィードバック制御器50及びフィードフォワード制御器51とを接続する信号線に1つのノッチフィルタ75を設けることにより、速度検出信号及びトルク検出信号に基づいて生成される走行抵抗設定信号及び駆動力推定信号の両方に対しバンドストップ処理を施す場合について説明するが、ノッチフィルタを設ける数や位置はこれに限らない。例えば、走行抵抗設定部70と加算部74とを接続する信号線に上記ノッチフィルタ75と同じ機能を備える第1ノッチフィルタを設け、駆動力オブザーバ71と減算部72とを接続する信号線に上記ノッチフィルタ75と同じ機能を備える第2ノッチフィルタを設けることにより、速度検出信号及びトルク検出信号に基づいて生成される走行抵抗設定信号及び駆動力推定信号の両方に対しバンドストップ処理を施してもよい。
また例えば、速度検出装置29と走行抵抗設定部70及び駆動力オブザーバ71とを接続する信号線に上記ノッチフィルタ75と同じ機能を備える第1ノッチフィルタを設け、トルク検出回路6と駆動力オブザーバ71とを接続する信号線に上記ノッチフィルタ75と同じ機能を備える第2ノッチフィルタを設けることにより、走行抵抗設定部70及び駆動力オブザーバ71に入力される速度検出信号及びトルク検出信号の両方に対しバンドストップ処理を施してもよい。ただしこの場合、バンドストップ処理を経たトルク検出信号がフィードバック制御器50に入力されると、フィードバック制御器50によるトルク制御機能が適切に作動しなくなるおそれがあることから、第2ノッチフィルタは、トルク検出回路6と駆動力オブザーバ71とを接続する信号線のうち、フィードバック制御器50と接続される分岐点76よりも駆動力オブザーバ71側に設けることが好ましい。換言すれば、フィードバック制御器50に入力されるトルク検出信号にはバンドストップ処理を施さないようにすることが好ましい。
以上のように指令生成部7は、速度検出信号、トルク検出信号、又は速度検出信号及びトルク検出信号の少なくとも何れかに基づいて生成される信号からバンドストップ処理を経てフィードバック制御器50に対するフィードバック入力信号及びフィードフォワード制御器51に対するフィードフォワード入力信号を生成する。
本実施例の制御装置4によれば、以下の効果を奏する。
(1)ダイナモメータシステム1は、揺動式のダイナモメータ本体2と、インバータ入力信号に応じた電力をダイナモメータ本体2に供給するインバータ3と、トルク検出信号及び速度検出信号に基づいてインバータ入力信号を生成する制御装置4と、を備える。また制御装置4は、トルク検出信号と、このトルク検出信号に対するフィードバック指令信号との偏差に基づいてフィードバック入力信号を生成するフィードバック制御器50と、このフィードバック制御器50に対するフィードバック指令信号を生成する指令生成部7と、揺動子の固有振動が抑制されるようにフィードバック入力信号に対する補正信号を生成する固有振動抑制回路52と、フィードバック入力信号及び補正信号に基づいてインバータ入力信号を生成するインバータ入力生成部53と、を備える。このように制御装置4は、固有振動抑制回路52を用いてフィードバック入力信号に対する補正信号を生成し、さらにこれらフィードバック入力信号及び補正信号を用いてインバータ入力信号を生成することにより、揺動子の固有振動を抑制することができる。
図3Aは、従来のダイナモメータシステムの制御装置において生成される駆動力推定信号及び速度検出信号の変化を示す図であり、図3Bは、本実施例の制御装置4において生成される駆動力推定信号及び速度検出信号の変化を示す図である。ここで従来のダイナモメータシステムの制御装置とは、本願出願人による特開2016-70786号公報に記載の制御装置であり、バンドストップ処理を経てフィードバック指令信号を生成しない点において本実施例の制御装置4と異なる。
なお図3A及び図3Bでは、速度検出信号は滑らかに変化しているように視えるが、実際の速度検出信号は、速度検出装置29が取り付けられた出力軸22の偏心の影響によって僅かに振動する。このためバンドストップ処理を施さない従来のダイナモメータシステムの制御装置では、フィードバック制御器50及びフィードフォワード制御器51によって振動を増幅してしまい、図3Aに示すように駆動力推定信号が大きく振動してしまう場合がある。これに対しダイナモメータシステム1では、指令生成部7は、速度検出信号、トルク検出信号、又は速度検出信号及びトルク検出信号の少なくとも何れかに基づいて生成される信号から、所定の阻止帯域内の成分を減衰させかつ阻止帯域外の成分を通過させるバンドストップ処理を経てフィードバック入力信号を生成する。これにより制御装置4は、フィードバック制御器50に入力されるフィードバック指令信号から、阻止帯域内の変動成分を選択的に減衰させることができるので、揺動子の固有振動とこの固有振動とは別の機械装置(本実施例の場合、出力軸22の偏心)に起因する振動の影響を抑制したダイナモメータ本体2の制御を実現することができる。このため図3Bに示すように、駆動力オブザーバ71によって生成される駆動力推定信号の振動も抑制される。
(2)ダイナモメータシステム1によれば、阻止帯域の中心周波数を、回転速度に比例した大きさに可変設定することにより、例えば速度検出装置29が取り付けられた出力軸22の偏心に起因して速度検出信号及びトルク検出信号に生じる振動の影響を抑制することができる。
(3)ダイナモメータシステム1において、指令生成部7は、速度検出信号及びトルク検出信号に基づいて駆動力推定信号を生成する駆動力オブザーバ71と、速度検出信号に基づいて走行抵抗設定信号を生成する走行抵抗設定部70と、これら駆動力推定信号及び走行抵抗設定信号に対しバンドストップ処理を施すノッチフィルタ75と、を備える。ダイナモメータシステム1によれば、指令生成部7において、フィードバック指令信号を生成するために用いられる駆動力推定信号及び走行抵抗設定信号に対しバンドストップ処理を施すことにより、フィードバック制御器50に入力されるフィードバック指令信号から阻止帯域内の変動成分を選択的に減衰させることができるので、揺動子の固有振動とは別の機械装置に起因する振動の影響を抑制したダイナモメータ本体2の制御を実現することができる。なお上述のように、駆動力オブザーバ71及び走行抵抗設定部70に入力される速度検出信号に対しバンドストップ処理を施す第1ノッチフィルタと、駆動力オブザーバに入力されるトルク検出信号に対しバンドストップ処理を施す第2ノッチフィルタと、を設けた場合であっても、同様の効果を奏する。
図4は、実施例2のダイナモメータシステムの制御装置4Aの構成を示すブロック図である。本実施例の制御装置4Aは、フィードバック制御器50A、フィードフォワード制御器51A、インバータ入力生成部53A、及び指令生成部7Aの構成が実施例1の制御装置4(図2参照)と異なる。以下では、実施例1の制御装置4と同じ構成については同じ符号を付し、その説明を省略する。
フィードバック制御器50Aは、トルク検出回路6から出力されるトルク検出信号及び速度検出装置29から出力される速度検出信号の何れかである検出信号とこの検出信号に対するフィードバック指令信号との偏差を算出し、この偏差を無くすようなフィードバック入力信号を既知のフィードバックアルゴリズムに基づいて生成する。本実施例では、フィードバック制御器50Aは、速度検出信号とこの速度検出信号に対し指令生成部7Aによって生成されるフィードバック指令信号との偏差を無くすようにフィードバック入力信号を生成する速度制御器とした場合について説明する。
フィードフォワード制御器51Aは、指令生成部7Aによって生成されるフィードフォワード指令信号に基づいて所定の演算を行うことによってフィードフォワード入力信号を生成する。
インバータ入力生成部53Aは、フィードバック入力信号と、フィードフォワード入力信号と、固有振動抑制回路52によって生成される補正信号と、に基づいてインバータ入力信号を生成し、インバータ3へ入力する。より具体的には、インバータ入力生成部53Aは、フィードバック入力信号とフィードフォワード入力信号との和から、補正信号を減算することによって、インバータ入力信号を生成する。
指令生成部7Aは、トルク検出信号及び速度検出信号に基づいて、フィードバック制御器50Aに対するフィードバック指令信号及びフィードフォワード制御器51Aに対するフィードフォワード指令信号を生成する。
指令生成部7Aは、走行抵抗設定部70と、駆動力オブザーバ71と、減算部72Aと、電気慣性比率設定部73と、加算部74Aと、第1ノッチフィルタ75Aと、第2ノッチフィルタ75Bと、乗算部78と、積分器79と、を備える。
第1ノッチフィルタ75Aは、走行抵抗設定部70によって生成される走行抵抗設定信号に対し、所定の阻止帯域内の成分を減衰させかつ阻止帯域外の成分を通過させるバンドストップ処理を施す。第1ノッチフィルタ75Aによるバンドストップ処理を経た走行抵抗設定信号は、減算部72A及び加算部74Aに入力される。
第2ノッチフィルタ75Bは、駆動力オブザーバ71によって生成される駆動力推定信号に対し、所定の阻止帯域内の成分を減衰させかつ阻止帯域外の成分を通過させるバンドストップ処理を施す。第2ノッチフィルタ75Bによるバンドストップ処理を経た駆動力推定信号は、減算部72Aに入力される。
なおこれら第1ノッチフィルタ75A及び第2ノッチフィルタ75Bによるバンドストップ処理を特徴付ける複数のパラメータ“ζ”、“d”、“ωn”、及び“k”は、実施例1のノッチフィルタ75と同様に設定されるので、詳細な説明を省略する。
減算部72Aは、第2ノッチフィルタ75Bによるバンドストップ処理を経た駆動力推定信号から第1ノッチフィルタ75Aによるバンドストップ処理を経た走行抵抗設定信号を減算する。
乗算部78は、減算部72Aによって生成された信号に、設定慣性質量の逆数(1/設定慣性質量)を乗算する。積分器79は、乗算部78によって生成された信号を積分することによってフィードバック制御器50Aに対するフィードバック指令信号を生成する。加算部74Aは、第1ノッチフィルタ75Aによるバンドストップ処理を経た走行抵抗設定信号と、電気慣性比率設定部73によって生成される電気慣性指令信号と、を合算することによって、フィードフォワード制御器51Aに対するフィードフォワード指令信号を生成する。
なお本実施例では、走行抵抗設定部70と減算部72A及び加算部74Aとを接続する信号線に第1ノッチフィルタ75Aを設け、駆動力オブザーバ71と減算部72Aとを接続する信号線に第2ノッチフィルタ75Bを設けることにより、速度検出信号及びトルク検出信号に基づいて生成される走行抵抗設定信号及び駆動力推定信号の両方に対しバンドストップ処理を施す場合について説明するが、ノッチフィルタを設ける数や位置はこれに限らない。例えば、加算部74Aとフィードフォワード制御器51Aとを接続する信号線に第1ノッチフィルタ75Aを設け、積分器79とフィードバック制御器50Aとを接続する信号線に第2ノッチフィルタ75Bを設けることにより、速度検出信号及びトルク検出信号に基づいて生成される走行抵抗設定信号及び駆動力推定信号の両方に対しバンドストップ処理を施してもよい。
また例えば、速度検出装置29と走行抵抗設定部70及び駆動力オブザーバ71とを接続する信号線に第1ノッチフィルタ75Aを設け、トルク検出回路6と駆動力オブザーバ71とを接続する信号線に第2ノッチフィルタ75Bを設けることにより、走行抵抗設定部70及び駆動力オブザーバ71に入力される速度検出信号及びトルク検出信号の両方に対しバンドストップ処理を施してもよい。ただしこの場合、バンドストップ処理を経た速度検出信号がフィードバック制御器50Aに入力されると、フィードバック制御器50Aによる速度制御機能が適切に作動しなくなるおそれがあることから、第1ノッチフィルタ57Aは、速度検出装置29と走行抵抗設定部70及び駆動力オブザーバ71とを接続する信号線のうち、フィードバック制御器50Aと接続される分岐点76Aよりも走行抵抗設定部70及び駆動力オブザーバ71側に設けることが好ましい。換言すれば、フィードバック制御器50Aに入力される速度検出信号にはバンドストップ処理を施さないようにすることが好ましい。
本実施例の制御装置4Aによれば、フィードバック制御器50Aを速度制御器とした場合においても、上記(1)~(3)と同様の効果を奏する。
1…ダイナモメータシステム
2…ダイナモメータ本体
21…揺動子
22…出力軸
26…トルクアーム
28…ロードセル(トルク検出装置)
29…速度検出装置
30…加速度センサ(トルク検出装置)
3…インバータ
4,4A…制御装置
50,50A…フィードバック制御器
51,51A…フィードフォワード制御器
52…固有振動抑制回路
53,53A…インバータ入力生成部
6…トルク検出回路(トルク検出装置)
7,7A…指令生成部
70…走行抵抗設定部
71…駆動力オブザーバ
72,72A…減算部
73…電気慣性比率設定部
74,74A…加算部
75…ノッチフィルタ
75A…第1ノッチフィルタ
75B…第2ノッチフィルタ
78…乗算部
79…積分器

Claims (4)

  1. 揺動式のダイナモメータ本体と、
    インバータ入力信号に応じた電力を前記ダイナモメータ本体に供給するインバータと、
    前記ダイナモメータ本体の揺動子に発生するトルクに応じたトルク検出信号を生成するトルク検出装置と、
    前記ダイナモメータ本体の出力軸の回転速度に応じた速度検出信号を生成する速度検出装置と、
    前記トルク検出信号及び前記速度検出信号に基づいて前記インバータ入力信号を生成し、前記インバータへ入力する制御装置と、を備えるダイナモメータシステムであって、
    前記制御装置は、
    前記トルク検出信号及び前記速度検出信号の何れかである検出信号と当該検出信号に対するフィードバック指令信号との偏差に基づいてフィードバック入力信号を生成するフィードバック制御器と、
    前記インバータ入力信号に基づいて前記揺動子の固有振動が抑制されるように前記フィードバック入力信号に対する補正信号を生成する固有振動抑制回路と、
    前記フィードバック入力信号及び前記補正信号に基づいて前記インバータ入力信号を生成するインバータ入力生成部と、
    前記トルク検出信号及び前記速度検出信号に基づいて前記フィードバック指令信号を生成する指令生成部と、を備え、
    前記指令生成部は、前記速度検出信号、前記トルク検出信号、又は前記速度検出信号及び前記トルク検出信号の少なくとも何れかに基づいて生成される信号から、所定の阻止帯域内の成分を減衰させかつ前記阻止帯域外の成分を通過させるバンドストップ処理を経て前記フィードバック入力信号を生成することを特徴とするダイナモメータシステム。
  2. 前記阻止帯域の中心周波数は、前記回転速度に比例した大きさに可変設定されることを特徴とする請求項1に記載のダイナモメータシステム。
  3. 前記指令生成部は、前記速度検出信号及び前記トルク検出信号に基づいて前記ダイナモメータ本体に加わる駆動力に応じた駆動力推定信号を生成する駆動力オブザーバと、前記速度検出信号に基づいて走行抵抗設定信号を生成する走行抵抗設定部と、前記駆動力推定信号及び前記走行抵抗設定信号に対し前記バンドストップ処理を施す少なくとも1つのノッチフィルタと、を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のダイナモメータシステム。
  4. 前記指令生成部は、前記速度検出信号及び前記トルク検出信号に基づいて前記ダイナモメータ本体に加わる駆動力に応じた駆動力推定信号を生成する駆動力オブザーバと、前記速度検出信号に基づいて走行抵抗設定信号を生成する走行抵抗設定部と、前記駆動力オブザーバ及び前記走行抵抗設定部に入力される前記速度検出信号に対し前記バンドストップ処理を施す第1ノッチフィルタと、前記駆動力オブザーバに入力される前記トルク検出信号に対し前記バンドストップ処理を施す第2ノッチフィルタと、を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のダイナモメータシステム。


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