JP2023181848A - コーヒーメーカ - Google Patents

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剛平 千石
Gohei Sengoku
弘真 高橋
Hiromasa Takahashi
大樹 西山
Daiki Nishiyama
幸二 片山
Koji Katayama
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Abstract

【課題】ドリッパー内における湯を注ぐ位置を変更できるコーヒーメーカを提供する。【解決手段】コーヒーメーカは、水を貯留するタンクと、前記タンクに取り付けられるヒータと、前記タンクの下側に配置され、コーヒーを抽出するドリッパーと、前記ドリッパーの上側に配置され、前記タンクから供給される湯を受ける受け部とを備え、前記受け部の底面に、上下に貫通した第1通湯孔と、上下に貫通し、前記第1通湯孔よりも高い位置に配された第2通湯孔とが形成される。【選択図】図3

Description

本技術は、ドリッパーに湯を注いでコーヒーを抽出するコーヒーメーカに関する。
ドリッパーに湯を注いでコーヒーを抽出するコーヒーメーカが提案されている。コーヒーメーカは、タンク内の水を沸騰直前まで加熱して湯を作り、第1量の湯をドリッパーに注き、ドリッパー内のコーヒー粉を蒸らす。その後ドリッパーに第2量の湯を注ぎ、コーヒーを抽出する。蒸らし時間を充分に確保することによって、コーヒー粉の温度を充分に上昇させ、コーヒーの味の向上を図っている。
特許第6376369号
ドリッパー内におけるコーヒー粉の平面視での面積は、ドリッパーに投入されたコーヒー粉の量によって変わる。多量のコーヒー粉を入れた場合、前記面積も大きくなる。コーヒーの味の向上を図るためには、コーヒー粉の面積全体に湯を注ぐことが好ましい。一方で、コーヒー粉が無い部分に湯を注いだ場合、コーヒーが不要に薄くなる。またコーヒー粉を蒸らす場合には、むら無くコーヒー粉を蒸らすために、コーヒー粉の面積全体に湯を注ぐことが好ましい。
本開示は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、ドリッパー内における湯を注ぐ位置を変更できるコーヒーメーカを提供することを目的とする。
本開示の一実施形態に係るコーヒーメーカは、水を貯留するタンクと、前記タンクに取り付けられるヒータと、前記タンクの下側に配置され、コーヒーを抽出するドリッパーと、前記ドリッパーの上側に配置され、前記タンクから供給される湯を受ける受け部とを備え、前記受け部の底面に、上下に貫通した第1通湯孔と、上下に貫通し、前記第1通湯孔よりも高い位置に配された第2通湯孔とが形成される。
本開示に係るコーヒーメーカにおいては、例えば開閉弁から受け部に供給される湯の量又は流量を小さくした場合、第1通湯孔からドリッパーに湯が注がれ、開閉弁から受け部に供給される湯の量又は流量を大きくした場合、第1通湯孔及び第2通湯孔からドリッパーに湯が注がれる。即ち、第2通湯孔の使用及び不使用を選択する。
本開示の一実施形態に係るコーヒーメーカは、前記第1通湯孔は、平面視における所定領域の内側に配置され、前記第2通湯孔は、前記所定領域の外側に配置される。
本開示に係るコーヒーメーカにおいては、第2通湯孔を使用しない場合、所定領域の内側に湯を注ぎ、第2通湯孔を使用する場合、所定領域の内側及び外側に湯を注ぐ。
本開示の一実施形態に係るコーヒーメーカは、前記タンクから前記受け部に給湯する給湯路と、前記給湯路に介装された開閉弁と、コーヒーの抽出の開始を受け付ける開始受付部と、前記開始受付部にてコーヒーの抽出の開始を受け付けた場合、前記ドリッパー内のコーヒー粉を蒸らすために、前記第1通湯孔及び前記第2通湯孔に湯が通流するように、前記開閉弁の開時間又は開度を制御する第1制御部とを備える。
本開示に係るコーヒーメーカにおいては、第1通湯孔及び前記第2通湯孔から湯を注ぎ、コーヒー粉全体を蒸らす。
本開示の一実施形態に係るコーヒーメーカは、前記タンクから前記受け部に給湯する給湯路と、前記給湯路に介装された開閉弁と、第1量又は第1量よりも多い第2量のコーヒーの指定を受け付ける指定受付部と、前記指定受付部にて前記第1量のコーヒーの指定を受け付けた場合、前記第1通湯孔に湯が通流し、前記第2通湯孔に湯が通流しないように、前記開閉弁の開時間又は開度を制御する第2制御部とを備える。
本開示に係るコーヒーメーカにおいては、第1量のコーヒーを抽出する場合、例えばレギュラーカップサイズのコーヒーを抽出する場合、第1通湯孔のみから湯を注ぐ。注がれた全ての湯がコーヒー粉の全体を通過することができる。
本開示の一実施形態に係るコーヒーメーカは、前記タンクから前記受け部に給湯する給湯路と、前記給湯路に介装された開閉弁と、第1量又は第1量よりも多い第2量のコーヒーの指定を受け付ける指定受付部と、前記指定受付部にて前記第2量のコーヒーの指定を受け付けた場合、前記第1通湯孔及び前記第2通湯孔に湯が通流するように、前記開閉弁の開時間又は開度を制御する第3制御部とを備える。
本開示に係るコーヒーメーカにおいては、第2量のコーヒーを抽出する場合、例えばマグカップサイズのコーヒーを抽出する場合、第1通湯孔及び第2通湯孔から湯を注ぐ。注がれた全ての湯がコーヒー粉の全体を通過することができる。
本開示の一実施形態に係るコーヒーメーカにあっては、例えば開閉弁から受け部に供給される湯の量又は流量を小さくした場合、第1通湯孔からドリッパーに湯が注がれ、開閉弁から受け部に供給される湯の量又は流量を大きくした場合、第1通湯孔及び第2通湯孔からドリッパーに湯が注がれる。即ち、第2通湯孔の使用及び不使用を選択し、ドリッパー内における湯を注ぐ位置を変更できる。
実施の形態1に係るコーヒーメーカの略示右側面図である。 第2タンク、第1電磁弁、第2電磁弁及びドリッパー等を示す略示正面図である。 受け部の略示斜視図である。 受け部の略示平面図である。 図4に示すV-V線を切断線とした略示断面図である。 操作部、制御装置及びヒータ等のブロック図である。 制御装置によるコーヒーメーカの駆動処理を説明するフローチャートである。 ドリッパー、コーヒー粉及び中央領域の位置関係を略示する平面図である。 実施の形態2に係る制御装置によるコーヒーメーカの駆動処理を説明するフローチャートである。
(実施の形態1)
以下本発明を実施の形態1に係るコーヒーメーカを示す図面に基づいて説明する。以下の説明では図に示す上下前後左右を使用し、「コーヒー」は抽出された液体のコーヒーを示し、「コーヒー粉」はコーヒー豆を挽いた粉を示す。図1は、コーヒーメーカの略示右側面図、図2は、第2タンク2、第1電磁弁11、第2電磁弁16及びドリッパー7等を示す略示正面図である。コーヒーメーカは、水を貯留する第1タンク1と、第1タンク1から供給される水を貯留する第2タンク2とを備える。第2タンク2は第1タンク1よりも上下寸法が小さく、容量も小さい。第2タンク2は第1タンク1上部の前側に配置される。第1タンク1は合成樹脂部材によって構成される。第1タンク1は、上側に開口を形成した本体1aと、前記開口を開閉可能な上蓋1bとを有する。ユーザは上蓋1bを開けて第1タンク1に水を入れることができる。
第2タンク2は、例えば金属部材によって構成される。第2タンク2は上側に開口を形成した本体2aと、上蓋2bとを有する。前記上蓋2bは、第2タンク2の本体2aにねじ止めされ、前記開口を塞ぐ。第1タンク1及び第2タンク2は給水管18によって接続される。給水管18の一端部は第1タンク1の底面に接続され、給水管18の他端部は第2タンク2の上蓋2bに接続される。給水管18の中部には電動ポンプ3が設けられる。電動ポンプ3によって、第1タンク1から第2タンク2への送水が行われる。電動ポンプ3は送水部を構成する。給水管18には第2タンク2から第1タンク1への逆流を防止する逆止弁19が設けられている。
なお第1タンク1を第2タンク2の上側に配置し、給水管に電動ポンプ3に代えて電磁弁を設けてもよい。電磁弁を開くことによって、第1タンク1から第2タンク2への送水が行われる。この場合、電磁弁は送水部を構成する。
第2タンク2の外側底面にヒータ5が取り付けられる。第2タンク2には温度センサ4が取り付けられる。温度センサ4は第2タンク2の上蓋2bを貫通し、第2タンク2の底面に向けて延びる。温度センサ4の下端部と前記底面との間には隙間が設けられる。なおヒータ5は第2タンク2の外側面に取り付けてもよい。
第2タンク2の下側にドリッパー7が取り外し可能に設けられる。第2タンク2とドリッパー7とは上下方向に所定距離離れる。ドリッパー7は、例えば金属部材又は樹脂部材によって構成される。ドリッパー7の上側に、第2タンク2から供給される湯を受ける受け部8が配置される。受け部8は上面が開口した偏平な有底筒状又は皿形をなす。受け部8の上側に蓋9が設けられる。蓋9は受け部8の開口を塞ぐ。受け部8の構成の詳細は後述する。
上下方向における受け部8と第2タンク2との間に第1給湯路10が設けられる。第1給湯路10の一端部は第2タンク2の底面に接続され、他端部は受け部8の蓋9に接続される。重力の作用によって湯が上から下に、即ち第2タンク2から受け部8に流れるように、第1給湯路10は設計される。第1給湯路10の中途部に第1電磁弁11が介装される。第1電磁弁11を開くことによって、第2タンク2から受け部8に湯が供給される。第1電磁弁11は全開又は全閉を行うオンオフ弁である。第1電磁弁11は開閉弁を構成する。
第2タンク2の上蓋2bと、受け部8の蓋9との間に蒸気路6が設けられる。第2タンク2にて発生した蒸気は蒸気路6を通って受け部8に移動する。なお蒸気路6に開閉弁を設けてもよい。
ドリッパー7の下側にトレイ12が設けられる。上下方向において、ドリッパー7とトレイ12とは上下方向に所定距離離れる。トレイ12の上側に網状のカバー13が設けられる。カバー13には、コーヒーを収納する収納体、例えばカップを載せることができる。即ち、ユーザは、上下方向におけるドリッパー7とカバー13との間にカップを配置し、ドリッパー7から抽出されたコーヒーをカップに溜めることができる。
上下方向におけるカバー13と第2タンク2との間に第2給湯路15が設けられる。第2給湯路15の一端部は第2タンク2の底面に接続され、他端部は、カバー13から上側に所定距離離れた位置に配される。第2給湯路15の他端部は差し湯口を構成する。差し湯口は、ドリッパー7の後側面に対向するように配置され、ドリッパー7の下端部よりも上側に配置される。差し湯口は、上下方向において、ドリッパー7の後側面とカバー13との間に配置される。重力の作用によって湯が上から下に流れるように、第2給湯路15は設計される。第2給湯路15の中途部に第2電磁弁16が介装される。カバー13にカップが載せられている場合、第2電磁弁16を開くことによって、第2タンク2からカップに湯が直接供給される。即ち第2給湯路15はドリッパー7に給湯しない。第2電磁弁16は全開又は全閉を行うオンオフ弁である。
図3は、受け部8の略示斜視図、図4は、受け部8の略示平面図、図5は、図4に示すV-V線を切断線とした略示断面図である。前述したように、受け部8は、上面が開口した偏平な有底筒状又は皿形をなす。受け部8は、円形の底面部8aと、該底面部8aに略直角な周壁8bとを有する。周壁8bは円環形をなし、底面部8aの周縁全体に沿って形成される。周壁8bは軸方向に突出する。周壁8bの突出方向は上方向である。周壁8bには二つの指掛部8dが形成される。指掛部8dは周壁8bから径方向外向きに突出する。周壁8bの上縁部には、蓋9に係止する二つの係止部8cが形成される。
受け部8の蓋9は筐体(図示略)に固定される。ユーザは、下側から係止部8cを蓋9に近接させ、指掛部8dに指を掛けて、受け部8を正方向に回転させることによって、受け部8は蓋9に係合する。指掛部8dに指を掛けて、受け部8を逆方向に回転させることによって、受け部8は蓋9から取り外される。ユーザは受け部8を蓋9から取り外して洗浄し、蓋9に再度取り付けることができる。
図4に示すように、底面部8aに6個のすり鉢状の第1凹部81aが形成される。各第1凹部81aの中心に、底面部8aを上下に貫通した第1通湯孔81が形成される。6個の第1通湯孔81は底面部8aの中央領域85の内側に形成される。中央領域85は、例えば平面視長方形をなし、4個の第1通湯孔81は、長方形の各頂点から若干内側に配置される。2個の第1通湯孔81は中央領域85の中央部にて、長方形の長手方向に沿って並ぶ。
中央領域85の外側に、円錐台形をなし、上側に隆起した4個の隆起部82aが形成されている。4個の隆起部82aそれぞれは、中央領域85の4辺それぞれの中央に対向する。隆起部82aの上端部にすり鉢状の第2凹部82bが形成される。各第2凹部の中心に、底面部8aを上下に貫通した第2通湯孔82が形成される。図5に示すように、第2凹部82bの上端は第1凹部81aの上端よりもΔh高い。換言すれば、第1通湯孔81よりも高い位置に第2通湯孔82は配される。
第1電磁弁11が開いた場合、第2タンク2から受け部8に湯が供給される。第1電磁弁11を流れる流量(単位時間当たりの流れる量)は、全ての第1通湯孔81から流れる流量及び全ての第2通湯孔82から流れる流量の合計を超過する。第1電磁弁11の開時間が短い場合、即ち後述する第1時間、第1電磁弁11が開いた場合、受け部8に供給された湯の液面の最高位置は、第1凹部81aの上端以上、第2凹部82bの上端未満となり、湯は第1通湯孔81のみを通流する。第1電磁弁11の開時間が長い場合、即ち後述する第2時間、第1電磁弁11が開いた場合、受け部8に供給された湯の液面の最高位置は、第2凹部82bの上端以上、周壁8bの上端未満となり、湯は第1通湯孔81及び第2通湯孔82を通流する。
図6は、操作部21、制御装置20及びヒータ5等のブロック図である。コーヒーメーカは制御装置20及び操作部21を備える。制御装置20は、制御部20a、RAM20b及び記憶部20cを備える。制御部20aは、例えばCPU、MPU、GPU、ASIC等のプロセッサ、又はロジック回路(例えばFPGA)を備える。また制御部20aはタイマを備える。RAM20bは情報を一時的に記憶する。記憶部20cは、EEPROM、EPROM、フラッシュメモリ等の書き換え可能なメモリ、又はハードディスクを備える。記憶部20cには、コーヒーメーカの駆動を制御する制御プログラム、後述する沸点、蒸気供給時間、温度T、抽出温度T1、蒸らし時間等が予め記憶されている。
また記憶部20cには、第1電磁弁11の開時間として、第1電磁弁11を開いた場合に受け部8に供給される湯の液面の最高位置が第1凹部81aの上端以上、第2凹部82bの上端未満となる第1時間と、第1電磁弁11を開いた場合に受け部8に供給される湯の液面の最高位置が第2凹部82bの上端以上、周壁8bの上端未満となる第2時間とが予め記憶されている。第2時間は第1時間よりも長い。制御部20aは、制御プログラムをRAM20bに読み込んで、コーヒーメーカの駆動を制御する。
操作部21は、例えばスイッチ、ボタン、キー又はタッチパネル等を有し、ユーザの入力操作を受け付け、入力された情報を制御装置20に出力する。スイッチは、開始スイッチを含む。温度センサ4は、第2タンク2内の湯の温度を制御装置20に出力する。制御装置20はヒータ5及び電動ポンプ3にオン/オフ信号を出力する。制御装置20は、第1電磁弁11及び第2電磁弁16に開/閉信号を出力する。
図7は、制御装置20によるコーヒーメーカの駆動処理を説明するフローチャートである。初期状態において、ヒータ5及び電動ポンプ3はオフであり、第1電磁弁11及び第2電磁弁16は閉じられている。ドリッパー7にはフィルタ及びコーヒー粉が予め入れられている。制御部20aは、操作部21からの信号を取り込み、開始スイッチがオンになったか否か判定する(S1)。なお開始スイッチからのオン信号には、製造するコーヒーの量(湯量)に関する情報、例えばレギュラーカップサイズの湯量又はマグカップサイズの湯量を示す情報が含まれる。マグカップサイズの湯量はレギュラーカップサイズの湯量よりも多い。
開始スイッチがオンになっていない場合(S1:NO)、制御部20aはステップS1に処理を戻す。開始スイッチがオンになっている場合(S1:YES)、制御部20aは電動ポンプ3を所定時間駆動させて、第1タンク1から第2タンク2への第1水量の送水を実行する(S2)。電動ポンプ3は所定時間駆動後、停止する。第1水量はコーヒー粉の蒸らしに使用される湯量と略同じである。制御部20aはヒータ5をオンにする(S3)。なおヒータ5をオンにする時点は、ステップS2にて送水を開始した直後でもよいし、第1水量の送水完了後でもよい。また蒸気路6に開閉弁を設ける場合、ヒータ5をオンにすると同時に前記開閉弁も開く。
制御部20aは温度センサ4の検出値、即ち第2タンク2内の湯の温度Tを取り込み、温度Tが沸点以上であるか否か判定する(S4)。温度Tが沸点以上でない場合(S4:NO)、制御部20aはステップS4に処理を戻す。温度Tが沸点以上である場合(S4:YES)、制御部20aは、温度Tが沸点以上であると判定した時点から蒸気供給時間が経過したか否か判定する(S5)。蒸気供給時間は第2タンク2にて発生した蒸気を、蒸気路6を介してドリッパー7及びドリッパー7内のコーヒー粉に供給するための時間である。ドリッパー7及びコーヒー粉は蒸気によって温められる。
蒸気供給時間が経過していない場合(S5:NO)、制御部20aはステップS5に処理を戻す。蒸気供給時間が経過している場合(S5:YES)、制御部20aはヒータ5をオフにし(S6)、第1電磁弁11を第2時間開いた後、閉じる(S7)。ステップS7における第2時間は、レギュラーカップサイズの湯量を示す情報を取り込んだ場合と、マグカップサイズの湯量を示す情報を取り込んだ場合とで異なってもよい。いずれの場合の第2時間も、受け部8に供給される湯の液面の最高位置が第2凹部82bの上端以上、周壁8bの上端未満となる時間である。
図8は、ドリッパー7、コーヒー粉70及び中央領域85の位置関係を略示する平面図である。ハッチング部分はコーヒー粉70の領域を示し、一点鎖線は中央領域85を示す。図8の上図は、ドリッパー7にレギュラーカップサイズに対応したコーヒー粉70を入れた状態を示し、図8の下図は、ドリッパー7にマグカップサイズに対応したコーヒー粉70を入れた状態を示す。レギュラーカップサイズに対応したコーヒー粉70の量は、マグカップサイズに対応したコーヒー粉70よりも少ない。レギュラーカップサイズに対応したコーヒー粉70の領域面積は、マグカップサイズに対応したコーヒー粉70の領域面積よりも小さい。
図8の上図に示すように、中央領域85は、コーヒー粉70の平面領域の80%程度と重なる。図8の下図に示すように、中央領域85は、コーヒー粉70の平面領域の50%程度と重なる。ステップS7において、第2タンク2から受け部8に湯が供給され、受け部8に供給される湯の液面の最高位置は第2凹部82bの上端以上、周壁8bの上端未満となる。即ち、湯は受け部8の中央領域85に配置された第1通湯孔81のみならず、中央領域85の外側に配置された第2通湯孔82をも通流する。そのため、レギュラーカップサイズ及びマグカップサイズのいずれの場合でも、ドリッパー7内におけるコーヒー粉70の平面領域の略全体に湯が供給され、コーヒー粉70の全体を蒸らすことができる。なおステップS1における開始スイッチからのオン信号に含まれる湯量を示す情報が、レギュラーカップサイズの湯量であるのか又はマグカップサイズの湯量であるのかに拘わらず、ステップS7においては、第1電磁弁11は第2時間開くので、常にコーヒー粉70の全体を蒸らすことができる。
制御部20aは、ステップS7の処理完了後、計時を開始する(S8)。計時の開始時点は、ステップS7の処理完了時点以降の所定時点である。ステップS8の処理は、コーヒー粉70を蒸らす時間、即ち蒸らし時間を計測するための処理である。制御部20aは電動ポンプ3を所定時間駆動させて、第1タンク1から第2タンク2への第2水量の送水を実行する(S9)。第2水量は第1水量とは異なる量であってもよいし、同じ量でもよい。第2水量は、コーヒーの抽出に使用される湯量と略同じである。制御部20aはヒータ5をオンにし(S10)、第2タンク2内の水又は湯の温度Tが抽出温度T1以上であるか否か判定する(S11)。温度Tが抽出温度T1以上でない場合(S11:NO)、制御部20aはステップS11に処理を戻す。抽出温度T1は沸点よりも低い温度であり、雑味の少ないコーヒーを抽出するのに適した温度である。例えば80℃以上90℃未満である。
温度Tが抽出温度T1以上である場合(S11:YES)、制御部20aはヒータ5をオフにする(S12)。制御部20aはステップS7の処理完了後、蒸らし時間が経過したか否か判定する(S13)。蒸らし時間が経過していない場合(S13:NO)、制御部20aはステップS13に処理を戻す。蒸らし時間が経過している場合(S13:YES)、制御部20aは計時を終了する(S14)。蒸らし時間は加熱時間よりも長い。例えば蒸らし時間は60秒であり、加熱時間は20~30秒である。なお蒸らし時間が加熱時間よりも短くてもよい。
制御部20aは第1電磁弁11を第1時間又は第2時間開いた後、閉じる(S15)。レギュラーカップサイズの湯量を示す情報を取り込んだ場合、制御部20aは第1電磁弁11を第1時間開いた後、閉じる。第1通湯孔81からドリッパー7に湯が流下し、中央領域85に湯が供給される。図8の上図に示すように、コーヒー粉70に対して全体的に湯が供給される。マグカップサイズの湯量を示す情報を取り込んだ場合、制御部20aは第1電磁弁11を第2時間開いた後、閉じる。なおマグカップサイズの湯量を示す情報を取り込んだ場合、ステップS15における第2時間は、ステップS7における第2時間よりも長いか又は短くてもよい。ステップS15における第2時間も、ステップS7における第2時間と同様に、受け部8に供給される湯の液面の最高位置が第2凹部82bの上端以上、周壁8bの上端未満となる時間である。第1通湯孔81及び第2通湯孔82からドリッパー7に湯が流下し、中央領域85及び中央領域85の外側の領域に湯が供給される。図8の下図に示すように、コーヒー粉70に対して全体的に湯が供給される。
ステップS15において、1回の第1電磁弁11の開閉動作によって、カップ内のコーヒーの量が目標量に到達しない場合、第1電磁弁11の開閉動作を所定の待機時間を設けて、目標量に到達するまで断続的に複数回繰り返す。待機時間は、例えば受け部8に供給された湯が受け部8から略全て排出されるのに要する時間である。目標量は、コーヒーカップ141杯の標準量(例えば、レギュラーサイズカップの場合であれば120ml、マグカップサイズの場合であれば250ml)の30~70%程度である。即ち、コーヒーカップ14には比較的濃いコーヒーが溜まる。
制御部20aは第2電磁弁16を所定時間開いた後、閉じ(S16)、コーヒーカップ14に湯を供給し、コーヒーメーカの駆動処理を終了する。ステップS16において、第2電磁弁16を開く所定時間は、例えばコーヒーカップ14内のコーヒーの量を標準量にするために必要な時間である。例えば、標準量の70~30%程度の量の湯を供給するために必要な時間である。
実施の形態1に係るコーヒーメーカにあっては、第1電磁弁11から受け部8に供給される湯の量を小さくした場合、第1通湯孔81からドリッパー7に湯が注がれ、第1電磁弁11から受け部8に供給される湯の量を大きくした場合、第1通湯孔81及び第2通湯孔82からドリッパー7に湯が注がれる。即ち、第2通湯孔82の使用及び不使用を選択し、ドリッパー7内における湯を注ぐ位置を変更できる。
また第2通湯孔82を使用しない場合、中央領域85の内側に湯を注ぎ、第2通湯孔82を使用する場合、中央領域85の内側及び外側に湯を注ぐ。
またコーヒー粉を蒸らす場合には、第1通湯孔及び前記第2通湯孔から湯を注ぐことによって、コーヒー粉全体をむら無く蒸らすことができる。
またレギュラーカップサイズのコーヒーを抽出する場合、第1通湯孔のみから湯を注ぐ。注がれた全ての湯がコーヒー粉の全体を通過し、コーヒーが不要に薄くなることを防ぐことができる。
またマグカップサイズのコーヒーを抽出する場合、第1通湯孔及び第2通湯孔から湯を注ぐ。注がれた全ての湯がコーヒー粉の全体を通過し、コーヒー粉を余すことなく使用することができる。
隆起部82a及び第2通湯孔82を設けず、第2通湯孔82の位置に第1通湯孔81を形成してもよい。この場合、コーヒー粉70を蒸らす場合も、コーヒーを抽出する場合も、中央領域85及び中央領域85の外側に配置された各第1通湯孔81からコーヒー粉70に湯が注がれる。またステップS7及びS15において、第1電磁弁11を開いた場合に受け部8に供給される湯の液面の最高位置が第1凹部81aの上端以上、周壁8bの上端未満となる第3時間、第1電磁弁11は開き、閉じる。
(実施の形態2)
以下本発明を実施の形態2に係るコーヒーメーカを示す図面に基づいて説明する。実施の形態2に係る構成の内、実施の形態1と同様な構成については同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。実施の形態1においては、第1電磁弁11にオンオフ弁を使用したが、実施の形態2においては、オンオフ弁に代えて、第1電磁弁11に流量調整弁を使用する。第1電磁弁11は開度を変更し、流量(単位時間当たりの流れる量)を変更することができる。
記憶部20cには、第1電磁弁11の開度として、第1電磁弁11を開いた場合に受け部8に供給される湯の液面の最高位置が第1凹部81aの上端以上、第2凹部82bの上端未満となる第1開度と、第1電磁弁11を開いた場合に受け部8に供給される湯の液面の最高位置が第2凹部82bの上端以上、周壁8bの上端未満となる第2開度が予め記憶されている。第1開度は、略一定の流量の水が第1電磁弁11を流れる場合に、第1電磁弁11を流れる流量が、全ての第1通湯孔81から流れる流量の合計以下となるように設定された開度である。第2開度は、略一定の流量の水が第1電磁弁11を流れる場合に、第1電磁弁11を流れる流量が、全ての第1通湯孔81から流れる流量の合計を超過し、且つ、全ての第1通湯孔81から流れる流量及び全ての第2通湯孔82から流れる流量の合計以下となるように設定された開度である。
第1電磁弁11が開いた場合、第2タンク2から受け部8に湯が供給される。第1電磁弁11の開度が第1開度である場合、受け部8に供給された湯の液面の最高位置は、第1凹部81aの上端以上、第2凹部82bの上端未満となり、湯は第1通湯孔81のみを通流する。換言すれば、第1通湯孔81からドリッパー7に湯が流下し、中央領域85に湯が供給される。
第1電磁弁11の開度が第2開度である場合、受け部8に供給された湯の液面の最高位置は、第2凹部82bの上端以上、周壁8bの上端未満となり、湯は第1通湯孔81及び第2通湯孔82を通流する。換言すれば、第1通湯孔81及び第2通湯孔82からドリッパー7に湯が流下し、中央領域85及び中央領域85の外側の領域に湯が供給される。
図9は、制御装置20によるコーヒーメーカの駆動処理を説明するフローチャートである。図9に示す処理のうち、ステップS21~S26、S28~S34、S36は、図7に示すステップS1~S6、S8~S14、S16と同様であるので、その詳細な説明を省略する。
ステップS26においてヒータ5をオフにした後、制御部20aは第2開度で第1電磁弁11を、第1所定時間開き、閉じる(S27)。第1所定時間は、コーヒー粉70の蒸らしに必要な湯の量を供給するのに必要な時間である。
ステップS34において計時を終了した後、制御部20aは第1開度又は第2開度で第1電磁弁11を第2所定時間開き、閉じる(S35)。第2所定時間は、カップ内のコーヒーの量が目標量に到達するのに必要な時間である。
実施の形態2に係るコーヒーメーカにあっては、第1電磁弁11から受け部8に供給される湯の流量を小さくした場合、第1通湯孔81からドリッパー7に湯が注がれ、第1電磁弁11から受け部8に供給される湯の流量を大きくした場合、第1通湯孔81及び第2通湯孔82からドリッパー7に湯が注がれる。即ち、第2通湯孔82の使用及び不使用を選択し、ドリッパー7内における湯を注ぐ位置を変更できる。
今回開示した実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、特許請求の範囲内での全ての変更及び特許請求の範囲と均等の範囲が含まれることが意図される。各実施形態に記載した事項は相互に組み合わせることが可能である。また、特許請求の範囲に記載した独立請求項及び従属請求項は、引用形式に関わらず全てのあらゆる組み合わせにおいて、相互に組み合わせることが可能である。さらに、特許請求の範囲には他の2以上のクレームを引用するクレームを記載する形式(マルチクレーム形式)を用いているが、これに限るものではない。マルチクレームを少なくとも一つ引用するマルチクレーム(マルチマルチクレーム)を記載する形式を用いて記載してもよい。
1 第1タンク
2 第2タンク(タンク)
3 電動ポンプ
4 温度センサ
5 ヒータ
6 蒸気路
7 ドリッパー
8 受け部
81 第1通湯孔
82 第2通湯孔
10 第1給湯路(給湯路)
11 第1電磁弁(開閉弁)
15 第2給湯路
16 第2電磁弁
20 制御装置
20a 制御部

Claims (5)

  1. 水を貯留するタンクと、
    前記タンクに取り付けられるヒータと、
    前記タンクの下側に配置され、コーヒーを抽出するドリッパーと、
    前記ドリッパーの上側に配置され、前記タンクから供給される湯を受ける受け部と
    を備え、
    前記受け部の底面に、上下に貫通した第1通湯孔と、上下に貫通し、前記第1通湯孔よりも高い位置に配された第2通湯孔とが形成される
    コーヒーメーカ。
  2. 前記第1通湯孔は、平面視における所定領域の内側に配置され、
    前記第2通湯孔は、前記所定領域の外側に配置される
    請求項1に記載のコーヒーメーカ。
  3. 前記タンクから前記受け部に給湯する給湯路と、
    前記給湯路に介装された開閉弁と、
    コーヒーの抽出の開始を受け付ける開始受付部と、
    前記開始受付部にてコーヒーの抽出の開始を受け付けた場合、前記ドリッパー内のコーヒー粉を蒸らすために、前記第1通湯孔及び前記第2通湯孔に湯が通流するように、前記開閉弁の開時間又は開度を制御する第1制御部と
    を備える請求項1又は2に記載のコーヒーメーカ。
  4. 前記タンクから前記受け部に給湯する給湯路と、
    前記給湯路に介装された開閉弁と、
    第1量又は第1量よりも多い第2量のコーヒーの指定を受け付ける指定受付部と、
    前記指定受付部にて前記第1量のコーヒーの指定を受け付けた場合、前記第1通湯孔に湯が通流し、前記第2通湯孔に湯が通流しないように、前記開閉弁の開時間又は開度を制御する第2制御部と
    を備える請求項1又は2に記載のコーヒーメーカ。
  5. 前記タンクから前記受け部に給湯する給湯路と、
    前記給湯路に介装された開閉弁と、
    第1量又は第1量よりも多い第2量のコーヒーの指定を受け付ける指定受付部と、
    前記指定受付部にて前記第2量のコーヒーの指定を受け付けた場合、前記第1通湯孔及び前記第2通湯孔に湯が通流するように、前記開閉弁の開時間又は開度を制御する第3制御部と
    を備える請求項1又は2に記載のコーヒーメーカ。
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