JP2023181168A - ケモカイン受容体2(ccr2)アンタゴニスト及びpd-1/pd-l1阻害剤を使用した併用療法 - Google Patents

ケモカイン受容体2(ccr2)アンタゴニスト及びpd-1/pd-l1阻害剤を使用した併用療法 Download PDF

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Abstract

【課題】 癌の治療【解決手段】本開示は、がんの治療におけるケモカイン受容体2(CCR2)アンタゴニストとPD-1及び/又はPD-L1阻害剤の併用療法に関する。【選択図】図7D

Description

関連出願の相互参照
本出願は、米国特許法第119条(e)の下で2017年9月21日に提出された米国仮出願第62/562,952号明細書の優先権の利益を主張し、上記仮特許出願は参照によりその全体が本明細書に援用される。
連邦政府による資金提供を受けた研究開発から生じた発明に関する権利声明
該当なし
コンパクトディスクにて提出された「配列リスト」、表、又はコンピュータープログラミングリストの参照
該当なし
がん性腫瘍は多くのメカニズムを駆使して身体の自然な細胞傷害性免疫反応を回避し、免疫系が腫瘍を容認するようにする。これらのメカニズムには、T細胞シグナル伝達の機能不全、抑制性調節細胞、及び、通常は適応免疫応答の強度を下方制御し、健康な組織を付帯的損傷から保護する免疫チェックポイントが含まれる。例えば、腫瘍は、CCR2骨髄由来抑制細胞(MDSC)及び腫瘍関連マクロファージを腫瘍及びその周囲の微小環境にリクルートすることで、特に腫瘍抗原に特異的なT細胞に対する免疫抵抗性を発現させる。
CCR2MDSCは免疫抑制機能を有する。MDSCは、腫瘍が免疫応答を抑制する能力において重要な役割を果たす。この抑制のもう1つの重要な要素として、T細胞の活性化及び腫瘍への浸潤を制限する免疫チェックポイントの活性化がある。免疫チェックポイントとは、末梢組織で自己寛容を維持及び免疫反応を制御して付帯的な組織損傷を最小限に抑えるために不可欠な免疫系の抑制経路を指す。
プログラム死-1(PD-1)は、活性化したT細胞が発現し、免疫抑制を媒介する、多数の免疫チェックポイント受容体の1つである。PD-1のリガンドとしては、抗原提示細胞及び多くのヒトがん細胞上に発現するプログラム死リガンド-1(PD-L1)及びプログラム死リガンド-2(PD-L2)が挙げられる。PD-L1及びPD-L2は、PD-1との結合によりT細胞の活性化及びサイトカイン分泌を下方制御できる。
PD-1/PD-L1相互作用の阻害剤は強力な抗腫瘍活性を発現でき、一部がんの治療に有効であることが示されている。これらの発見にもかかわらず、固形腫瘍がんといったがんの効果的な治療の必要性が依然としてある。
本開示は、がんの治療におけるケモカイン受容体2(CCR2)アンタゴニストとPD-1及び/又はPD-L1阻害剤の併用療法に関する。
いくつかの実施形態では、CCR2ケモカイン受容体アンタゴニストは式Iを有し、
式中の各可変部は以下で説明する。
いくつかの実施形態では、CCR2ケモカインアンタゴニストは、次からなる群から選択される式、
又はその薬剤的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、CCR2アンタゴニストは次の式、
又はその薬剤的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、CCR2アンタゴニストは次の式、
又はその薬剤的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、CCR2アンタゴニストは次の式、
又はその薬剤的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、PD-1及び/又はPD-L1阻害剤はPD-1阻害剤である。
いくつかの実施形態では、PD-1阻害剤は、ペンブロリズマブ、ニボルマブ、IBI-308、mDX-400、BGB-108、MEDI-0680、SHR-1210、PF-06801591、PDR-001、GB-226、STI-1110、そのバイオシミラー、そのバイオベター、及びその生物学的同等物からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、PD-1及び/又はPD-L1阻害剤はPD-L1阻害剤である。
いくつかの実施形態では、PD-L1阻害剤は、デュルバルマブ、アテゾリズマブ、アベルマブ、BMS-936559、ALN-PDL、TSR-042、KD-033、CA-170、STI-1014、KY-1003、そのバイオシミラー、そのバイオベター、及びその生物学的同等物からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、PD-1及び/又はPD-L1阻害剤は、式(II)の化合物であり、
式中の各可変部は以下で説明する。
いくつかの実施形態では、がんは固形がんである。いくつかの実施形態では、がんは結腸直腸がんである。いくつかの実施形態では、がんは膠芽腫である。いくつかの実施形態では、がんは膵臓がんである。
本発明の他の目的、特徴、及び利点は、以下の詳細な説明及び図面から当業者には明らかとなる。
図1は抗hCCR2Mabを使用した正常及びヒト腫瘍組織の免疫組織化学分析を示す。パネルA及びBは、正常な結腸組織をそれぞれ40倍及び200倍で示したものである。パネルC、D、E、及びFは、代表的なヒト結腸がん組織を表示した倍率で示したものである。結腸がん患者の悪性腫瘍78例(悪性度I~IIIと診断)で特異的なCCR2染色が観察されたが、正常な対照結腸組織では観察されなかった。
図2は、CCR2が、CT27結腸直腸がん(CRC)腫瘍微小環境内のCD11b+腫瘍浸潤白血球の小集団で発現していることを示す。CD45+生細胞のゲーティングを採用した。パネルAはCCR2マーカーを使用して取得したデータをプロットし、パネルBはアイソタイプが一致した対照を使用したデータをプロットしたものである。各パネルの丸で囲まれた領域は、違いを強調している。
図3は、CT26腫瘍内のCD11b/CCR2集団がLy6Chi/Ly6Gneg単球性骨髄由来抑制細胞(M-MDSC)の免疫表現型を主に含むことを示す。パネルAは、CD11b/CCR2マーカーとCD45ゲーティングを用いて得たデータをプロットしたものである。パネルBは、CD11b/CCR2小集団に注目してLy6C/Ly6Gマーカーを使用して得たデータをプロットしたものである。
図4は、CT26腫瘍から単離したM-MDSC細胞を直接ゲーティングしたものを示し、CCR2の強い発現を示す。パネルA:CD11b集団のCD45CT26浸潤生細胞のゲーティング。パネルB:LyChi/Ly6G集団のゲーティング。パネルC:Ly6Chi/Ly6G集団のCCR2染色(右)をアイソタイプが一致した対照Mab染色(左)に重ねたヒストグラム。
図5は、CT26モデルにおける抗PD-1+化合物1の通例の試験デザインを示す。
図6は、強制経口投与により毎日30mg/kgで投与された化合物1が、受容体の完全な占有に必要な濃度以上のトラフ血漿濃度をもたらすことを示す。パネルAは、投与3日目の化合物1の血漿濃度を示す。パネルBは、投与23日目での化合物1を示す。 図6は、強制経口投与により毎日30mg/kgで投与された化合物1が、受容体の完全な占有に必要な濃度以上のトラフ血漿濃度をもたらすことを示す。パネルAは、投与3日目の化合物1の血漿濃度を示す。パネルBは、投与23日目での化合物1を示す。
図7は、化合物1とα-PD-1の併用により、腫瘍の体積が小さくなることを示す。パネルAは、1%HPMC+アイソタイプを投与したマウスを示す。パネルBは、1%HPMC+α-PD-1を投与したマウスを示す。パネルCは、30mg/kgの化合物1+アイソタイプを投与したマウスを示す。パネルDは、30mg/kgの化合物1+α-PD-1を投与したマウスを示す。点線は、化合物1+α-PD-1群で観察された腫瘍の最大体積を示す。「1%HPMC」は化合物1に対する媒体対照、「アイソタイプ」はα-PD-1に対する同一投与量のアイソタイプが一致した対照である。 図7は、化合物1とα-PD-1の併用により、腫瘍の体積が小さくなることを示す。パネルAは、1%HPMC+アイソタイプを投与したマウスを示す。パネルBは、1%HPMC+α-PD-1を投与したマウスを示す。パネルCは、30mg/kgの化合物1+アイソタイプを投与したマウスを示す。パネルDは、30mg/kgの化合物1+α-PD-1を投与したマウスを示す。点線は、化合物1+α-PD-1群で観察された腫瘍の最大体積を示す。「1%HPMC」は化合物1に対する媒体対照、「アイソタイプ」はα-PD-1に対する同一投与量のアイソタイプが一致した対照である。 図7は、化合物1とα-PD-1の併用により、腫瘍の体積が小さくなることを示す。パネルAは、1%HPMC+アイソタイプを投与したマウスを示す。パネルBは、1%HPMC+α-PD-1を投与したマウスを示す。パネルCは、30mg/kgの化合物1+アイソタイプを投与したマウスを示す。パネルDは、30mg/kgの化合物1+α-PD-1を投与したマウスを示す。点線は、化合物1+α-PD-1群で観察された腫瘍の最大体積を示す。「1%HPMC」は化合物1に対する媒体対照、「アイソタイプ」はα-PD-1に対する同一投与量のアイソタイプが一致した対照である。 図7は、化合物1とα-PD-1の併用により、腫瘍の体積が小さくなることを示す。パネルAは、1%HPMC+アイソタイプを投与したマウスを示す。パネルBは、1%HPMC+α-PD-1を投与したマウスを示す。パネルCは、30mg/kgの化合物1+アイソタイプを投与したマウスを示す。パネルDは、30mg/kgの化合物1+α-PD-1を投与したマウスを示す。点線は、化合物1+α-PD-1群で観察された腫瘍の最大体積を示す。「1%HPMC」は化合物1に対する媒体対照、「アイソタイプ」はα-PD-1に対する同一投与量のアイソタイプが一致した対照である。
図8は、免疫優性CT26抗原に対するペプチド/クラスI四量体で末梢血リンパ球を染色し、腫瘍を有するマウスにおけるCT26特異的CD8T細胞応答を示す。
図9は、化合物1+α-PD-1療法によって誘発される腫瘍サイズの減少にはCD8T細胞が必要であることを示している。パネルA:媒体+α-PD-1+α-CD8で処理したマウスの腫瘍の体積を示す。パネルB:30mg/kgの化合物1+α-PD-1+アイソタイプ対照で処理したマウスの腫瘍の体積を示す。パネルC:30mg/kgの化合物1+α-PD-1+α-CD8で処理したマウスの腫瘍の体積を示す。
図10は、腫瘍サイズの縮小に細胞傷害性T細胞が関与しているにもかかわらず、腫瘍CD8T細胞数が治療によって有意に変化しないことを示している。腫瘍浸潤細胞傷害性T細胞(Thy1/CD8)は、分散前に腫瘍の重量を量って定量化し、腫瘍1グラムあたりの細胞数を計算できた。
図11は、24日目までに、化合物1によってCT26腫瘍の微小環境でM-MDSCが減少することを示している。M-MDSCは、分散前に腫瘍の重量を量って定量化し、腫瘍1グラムあたりの細胞数を計算できた。
図12は、CD8T細胞のM-MDSCに対する比が併用治療によって著しく増加することを示している。CD8T細胞とM-MDSCの比は、図10及び図11に示す細胞数から計算した。対照処置マウス(媒体+アイソタイプ)の比率は1:1、つまり、CD8T細胞1個ごとにM-MDSC1個である。併用治療により、CD8T細胞が優位になるまでM-MDSCが減少し、M-MDSC1個に対し100個のCD8T細胞が得られた。化合物1だけの処理では、M-MDSC細胞1個につき10個のCD8T細胞が得られた。α-PD-1での治療では、M-MDSC細胞1個につきCD8T細胞が得られた。
図13は、α-PD-1に反応したCT26長期生存マウスの数がCCR2併用治療によって増えることを示している。83日目、α-PD-1+化合物1群では6匹の生存マウスが残り、α-PD-1+媒体群では残った生存マウスは2匹だけであった。細胞分析のために27日目に取り出したマウスの小群は、この生存率分析から除外した。アイソタイプ+媒体群のうちの1匹のマウスとα-PD-1+598群のうちの1匹のマウスは腫瘍を発症せず、これら2匹のマウスもこの分析から除外した。ゲーハン=ブレスロウ-ウィルコクソン検定を使用して、赤(中央)曲線及び青(上)曲線間のp値を決定した。
図14は、長期生存マウスがCT26の再接種に対して特異的な免疫を有している(パネルB)が、4T1乳房腫瘍に対しては免疫を有さない(パネルA)ことを示す。
I.略語及び定義
本明細書で使用される「1つ(a)」、「1つ(an)」又は「その(the)」という用語は、1つの部分という側面だけでなく、複数の部分という側面も含む。例えば、単数形「1つ(a)」、「1つ(an)」及び「その(the)」は、文脈から明らかでない限り、複数の指示対象を含む。したがって、例えば、「1個の細胞(a cell)」に言及する際には複数のそのような細胞が含まれ、「その薬剤(the agent)」への言及には、当業者に知られている1又は複数の薬剤への言及が含まれる、などである。
「約」及び「およそ」という用語は、概して、測定の性質又は精度を考慮して、測定された量の許容できる程度の誤差を意味する。典型的及び例示的な誤差の程度は、所与の値又は値の範囲の20パーセント(%)以内、好ましくは10%以内、より好ましくは5%以内である。あるいは、特に生物学的システムでは、「約」及び「およそ」という用語は、所定の値の1桁以内、好ましくは5倍以内、より好ましくは2倍以内の値を意味し得る。本明細書で示される数値は、特に明記しない限り概算であり、明示的に記載されていない場合でも、「約」又は「およそ」という用語を推測できることを意味する。
「アルキル」という用語は、それ自体又は別の置換基の一部として、特に明記しない限り、指定された数の炭素原子を有する直鎖又は分岐鎖炭化水素ラジカルを意味する(すなわち、C1-8は1から8個の炭素を意味する)。アルキル基の例としては、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、t-ブチル、イソブチル、sec-ブチル、n-ペンチル、n-ヘキシル、n-ヘプチル、n-オクチル及び同種のものが挙げられる。「アルケニル」という用語は、1又は複数の二重結合を有する不飽和アルキル基を指す。同様に、「アルキニル」という用語は、1又は複数の三重結合を有する不飽和アルキル基を指す。そのような不飽和アルキル基の例としては、ビニル、2-プロペニル、クロチル、2-イソペンテニル、2-(ブタジエニル)、2,4-ペンタジエニル、3-(1,4-ペンタジエニル)、エチニル、1-及び3-プロピニル、3-ブチニル、及びより高次の同族体及び異性体が挙げられる。「シクロアルキル」という用語は、指定された数の環原子を有する炭化水素環(例えば、C3-6シクロアルキル)を指し、完全に飽和しているか、又は、環の頂点間に二重結合を1つのみ有する。「シクロアルキル」は、例えば、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、ビシクロ[2.2.2]オクタンなどの二環式及び多環式炭化水素環も指す。「ヘテロシクロアルキル」という用語は、N、O、及びSから選択される1~5個のヘテロ原子を含むシクロアルキル基を指し、窒素、硫黄原子は任意で酸化されており、窒素原子は任意で四級化されている。ヘテロシクロアルキルは、単環式、二環式又は多環式環系であってもよい。ヘテロシクロアルキル基の非限定的な例として、ピロリジン、イミダゾリジン、ピラゾリジン、ブチロラクタム、バレロラクタム、イミダゾリジノン、ヒダントイン、ジオキソラン、フタルイミド、ピペリジン、1,4-ジオキサン、モルホリン、チオモルホリン、チオモルホリン-S-オキシド、チオモルホリン-S、S-オキシド、ピペラジン、ピラン、ピリドン、3-ピロリン、チオピラン、ピロン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロチオフェン、キヌクリジン及び同種のものが挙げられる。ヘテロシクロアルキル基は、環炭素又はヘテロ原子を介して分子の残りの部分に結合し得る。シクロアルキルアルキル及びヘテロシクロアルキルアルキルなどの用語については、シクロアルキル又はヘテロシクロアルキル基が、アルキル又はアルキレンリンカーを介して分子の残りの部分に結合していることを意味する。例えば、シクロブチルメチル-は、分子の残りの部分のメチレンリンカーに結合しているシクロブチル環である。
「アルキレン」という用語は、それ自体又は別の置換基の一部として、-CHCHCHCH-で例示されるように、アルカン由来の二価のラジカルを意味する。典型的には、アルキル(又はアルキレン)基は1~24個の炭素原子を有し、本発明では10個以下の炭素原子を有するアルキル(又はアルキレン)基が好ましい。「低級アルキル」又は「低級アルキレン」は、概して、4個以下の炭素原子を有する短鎖アルキル又はアルキレン基である。同様に、「アルケニレン」及び「アルキニレン」は、それぞれ二重結合又は三重結合を有する「アルキレン」の不飽和形態を指す。
本明細書に示される任意の化学構造において単結合、二重結合、又は三重結合と交差する波線
Figure 2023181168000008
は、本明細書で使用される場合、分子の残りの部分への単結合、二重結合、又は三重結合の点結合を表す。
「ヘテロアルキル」という用語は、それ自体又は別の用語と組み合わせて、特に明記しない限り、記載の数の炭素原子及びO、N、Si及びSからなる群から選択される1~3個のヘテロ原子からなる安定した直鎖若しくは分岐鎖又は環状炭化水素ラジカル、又は、その組み合わせを意味し、窒素及び硫黄原子は任意で酸化されていてもよく、窒素ヘテロ原子は任意で四級化されていてもよい。ヘテロ原子O、N及びSは、ヘテロアルキル基内部のいずれかの位置に配置されてよい。ヘテロ原子Siは、ヘテロアルキル基のいずれか位置に配置されてよく、アルキル基が分子の残りの部分に結合する位置も含む。例としては、-CH-CH-O-CH、-CH-CH-NH-CH、-CH-CH-N(CH)-CH、-CH-S-CH-CH、-CH-CH、-S(O)-CH、-CH-CH-S(O)-CH、-CH=CH-O-CH、-Si(CH、-CH-CH=N-OCH、及び-CH=CH-N(CH)-CHが挙げられる。例えば、-CH-NH-OCH及び-CH-O-Si(CHなど、最大2個のヘテロ原子が連続していてもよい。同様に、「ヘテロアルケニル」及び「ヘテロアルキニル」という用語は、それ自体又は別の用語と組み合わせて、特に明記しない限り、それぞれ、記載の数の炭素原子及びO、N、Si及びSからなる群から選択される1から3個のヘテロ原子を有するアルケニル基又はアルキニル基を意味し、窒素及び硫黄原子は任意で酸化されていてもよく、窒素ヘテロ原子は任意で四級化されていてもよい。ヘテロ原子O、N及びSは、ヘテロアルキル基内部のいずれかの位置に配置されてよい。
「ヘテロアルキレン」という用語は、それ自体又は別の置換基の一部として、ヘテロアルキルに由来する、飽和又は不飽和若しくは多価不飽和の二価ラジカルを意味し、例えば、-CH-CH-S-CHCH-及び-CH-S-CH-CH-NH-CH-、-O-CH-CH=CH-、-CH-CH=C(H)CH-O-CH-、及び、-S-CH-C≡C-が挙げられる。ヘテロアルキレン基の場合、ヘテロ原子は鎖末端の一方又は両方に位置してもよい(例えば、アルキレンオキシ、アルキレンジオキシ、アルキレンアミノ、アルキレンジアミノ及び同種のもの)。
用語「アルコキシ」、「アルキルアミノ」及び「アルキルチオ」(又はチオアルコキシ)は従来の意味で使用され、それぞれ、酸素原子、アミノ基、又は硫黄原子を介して分子の残りの部分に結合するアルキル基を指す。さらに、ジアルキルアミノ基の場合、アルキル部分は同じでも異なっていてもよく、それぞれが結合している窒素原子と一緒に3-7員環を形成するように結合してもよい。したがって、-NRとして表される基は、ピペリジニル、ピロリジニル、モルホリニル、アゼチジニル及び同種のものを含むことを意味する。
用語「ハロ」又は「ハロゲン」は、それ自体又は別の置換基の一部として、特に明記しない限り、フッ素、塩素、臭素、又はヨウ素原子を意味する。さらに、「ハロアルキル」などの用語は、モノハロアルキル及びポリハロアルキルを含むことを意味する。例えば、用語「C1-4ハロアルキル」は、トリフルオロメチル、2,2,2-トリフルオロエチル、4-クロロブチル、3-ブロモプロピル及び同種のものを含むことを意味する。
「アリール」という用語は、特に明記しない限り、多不飽和、典型的には芳香族の炭化水素基を意味し、単環又は一緒に縮合又は共有結合している複数環(最大3環)であり得る。「ヘテロアリール」という用語は、N、O、及びSから選択される1~5個のヘテロ原子を含むアリール基(又は環)を指し、この場合、窒素及び硫黄原子は任意で酸化されており、窒素原子は任意で四級化されている。ヘテロアリール基は、ヘテロ原子を介して分子の残りの部分に結合し得る。アリール基の非限定的な例としては、フェニル、ナフチル及びビフェニルが挙げられ、ヘテロアリール基の非限定的な例としては、ピリジル、ピリダジニル、ピラジニル、ピリミンジニル、トリアジニル、キノリニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、フタラジニル、ベンゾトリアジニル、プリニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾピラゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、イソベンゾフリル、イソインドリル、インドリジニル、ベンゾトリアジニル、チエノピリジニル、チエノピリミジニル、ピラゾロピリミジニル、イミダゾピリジン、ベンゾチアキソリル(benzothiaxolyl)、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、インドリル、キノリル、イソキノリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、インダゾリル、プテリジニル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアジアゾリル、ピロリル、チアゾリル、フリル、チエニル及び同種のものが挙げられる。上記のアリール及びヘテロアリール環系のそれぞれの置換基は、以下に記載される許容される置換基の群から選択される。
簡潔にするために、他の用語と組み合わせて使用する場合の「アリール」という用語(例えば、アリールオキシ、アリールチオキシ、アリールアルキル)には、上記で定義したアリール及びヘテロアリール環の両方が含まれる。したがって、「アリールアルキル」という用語は、分子の残りの部分に結合しているアルキル基にアリール基が結合しているラジカルを含むことを意味する(例えば、ベンジル、フェネチル、ピリジルメチル及び同種のもの)。
上記の用語(例えば、「アルキル」、「アリール」及び「ヘテロアリール」)は、いくつかの実施形態では、示されたラジカルの置換及び非置換された形態の両方を含む。各種のラジカルに関する好ましい置換基を以下に示す。簡潔にするために、アリール及びヘテロアリールという用語は、以下に提供される置換又は非置換されたバージョンを指し、「アルキル」という用語及び関連した脂肪族ラジカルは、置換されていると示されない限りは、非置換バージョンを指すことを意味する。
アルキルラジカルの置換基(アルキレン、アルケニル、アルキニル、シクロアルキルと呼ばれることが多い基を含む)は、以下から選択される各種基であり得る:-ハロゲン、-OR’、-NR’R”、-SR’、-SiR’R”R”’、OC(O)R’、-C(O)R’、-COR’、-CONR’R”-、-OC(O)NR’R”、-NR”C(O)R’、-NR’-C(O)NR”R”’、-NR”C(O)R’、-NH-C(NH)=NH、-NR’C(NH)=NH、-NH-C(NH)=NR’、-S(O)R’、-S(O)R’、-S(O)NR’R”、-NR’S(O)R”、-CN及び-NOが0~(2m’+1)の範囲の数であり、m’はそのようなラジカルの炭素原子の総数である。R’、R”及びR”’はそれぞれ独立して水素、非置換C1-8アルキル、非置換ヘテロアルキル、非置換アリール、1-3個のハロゲンで置換されたアリール、非置換C1-8アルキル、C1-8アルコキシ又はC1-8チオアルコキシ基又は非置換アリール-C1-4アルキル基を指す。R’とR”が同じ窒素原子に結合している場合、その窒素原子と一緒に3、4、5、6、又は7員環を形成してもよい。例えば、-NR’R”は、1-ピロリジニルと4-モルホリニルを含むことを意味する。「アシル」という用語は、それ自体又は別の基の一部として、ラジカルの結合点に最も近い炭素上の2個の置換基が置換基=Oで置き換えられているアルキルラジカルを指す(例えば、-C(O)CH、-C(O)CHCHOR’及び同種のもの)。
同様に、アリール及びヘテロアリール基の置換基はさまざまであり、概して、以下から選択される:-ハロゲン、-OR’、-OC(O)R’、-NR’R”、-SR’、-R’、-CN、-NO、-COR’、-CONR’R”、-C(O)R’、-OC(O)NR’R”、-NR”C(O)R’、-NR”C(O)R’、-NR’-C(O)NR”R”’、-NH-C(NH)=NH、-NR’C(NH)=NH、-NH-C(NH)=NR’、-S(O)R’、-S(O)R’、-S(O)NR’R”、-NR’S(O)R”、-N、ペルフルオロ(C-C)アルコキシ、及びペルフルオロ(C-C)アルキルが、ゼロから芳香環系の空いている原子価の総数の範囲の数であり;R’、R”及びR”’は、水素、C1-8アルキル、C3-6シクロアルキル、C2-8アルケニル、C2-8アルキニル、非置換アリール及びヘテロアリール、(非置換アリール)-C1-4アルキル及び非置換アリールオキシ-C1-4アルキルから独立して選択される。他の適切な置換基としては、1~4個の炭素原子のアルキレンテザーにより環原子に結合した上記アリール置換基それぞれが挙げられる。
アリール又はヘテロアリール環の隣接原子上の2個の置換基は、式-T-C(O)-(CH-U-の置換基で任意に置換されていてもよく、T及びUは独立して-NH-、-O-、-CH-又は単結合であり、qは0~2の整数である。あるいは、アリール又はヘテロアリール環の隣接原子上の2個の置換基は、式-A-(CH-B-の置換基で任意に置換されていてもよく、A及びBは独立して-CH-、-O-、-NH-、-S-、-S(O)-、-S(O)-、-S(O)NR’-又は単結合であり、rは1~3の整数である。そのように形成された新しい環の単結合の1つは、任意で二重結合で置き換えられてもよい。あるいは、アリール又はヘテロアリール環の隣接原子上の2個の置換基は、式-(CH-X-(CH-の置換基で任意に置換されていてもよく、s及びtは独立して0~3の整数であり、Xは-O-、-NR’-、-S-、-S(O)-、-S(O)-、又は-S(O)NR’-である。NR’-及び-S(O)NR’-の置換基R’は、水素又は非置換C1-6アルキルから選択される。
本明細書で使用される「ヘテロ原子」という用語は、酸素(O)、窒素(N)、硫黄(S)及びケイ素(Si)を含むことを意味する。
本明細書で提供される化合物について、置換基(典型的にはR基)から芳香環(例えば、ベンゼン、ピリジン及び同種のもの)の中心に引かれる結合は、芳香環の空いている頂点のいずれかへの結合をもたらす結合を指すと理解される。いくつかの実施形態において、この描写は、芳香環に縮合する環での結合も含む。例えば、インドールのベンゼン部分の中心へ描かれた結合は、インドールの6又は5員環部分の空いている頂点への結合を示す。
「薬剤的に許容される塩」という用語は、本明細書に記載の化合物に見られる特定の置換基に応じて、比較的非毒性の酸又は塩基で調製される活性化合物の塩を含むことを意味する。本発明の化合物が比較的酸性の官能基を含む場合、このような化合物の中性形態を、純粋又は適切な不活性溶媒中で充分な量の所望の塩基と接触させることにより、塩基付加塩を得ることができる。薬剤的に許容される無機塩基に由来する塩の例としては、アルミニウム、アンモニウム、カルシウム、銅、第2鉄、第1鉄、リチウム、マグネシウム、第2マンガン、マンガン、カリウム、ナトリウム、亜鉛及び同種のものが挙げられる。薬剤的に許容される有機塩基に由来する塩としては、置換アミン、環状アミン、天然アミン及び同種のものを含む一級、二級及び三級アミンの塩が挙げられ、例えば、アルギニン、ベタイン、カフェイン、コリン、N、N’-ジベンジルエチレンジアミン、ジエチルアミン、2-ジエチルアミノエタノール、2-ジメチルアミノエタノール、エタノールアミン、エチレンジアミン、N-エチルモルホリン、N-エチルピペリジン、グルカミン、グルコサミン、ヒスチジン、ヒドラバミン、イソプロピルアミン、リジン、メチルグルカミン、モルホリン、ピペラジン、ピペラディン(piperadine)、ポリアミン樹脂、プロカイン、プリン、テオブロミン、トリエチルアミン、トリメチルアミン、トリプロピルアミン、トロメタミン及び同種のものである。本発明の化合物が比較的塩基性の官能基を含む場合、このような化合物の中性形態を、純粋又は適切な不活性溶媒中で充分な量の所望の酸と接触させることにより、酸付加塩を得ることができる。薬剤的に許容される酸付加塩の例としては、塩酸、臭化水素酸、硝酸、炭酸、炭酸一水素、リン酸、リン酸一水素、リン酸二水素、硫酸、硫酸一水素、ヨウ化水素、又は亜リン酸及び同種のものといった無機酸由来の塩、並びに、酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、マロン酸、安息香酸、コハク酸、スベリン酸、フマル酸、マンデル酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p-トリルスルホン酸、クエン酸、酒石酸、メタンスルホン酸及び同種のものの比較的無毒の有機酸由来の塩が挙げられる。また、アルギン酸塩及び同種のものといったアミノ酸の塩、並びに、グルクロン酸又はガラクツリン酸及び同種のものといった有機酸の塩も含まれる(例えば、Berge, S.M., et al, “Pharmaceutical Salts”, Journal of Pharmaceutical Science, 1977, 66, 1-19)。本発明のある特定の化合物は、化合物を塩基付加塩又は酸付加塩のいずれかに変換することを可能にする塩基性及び酸性官能基の両方を含む。
化合物の中性形態は、塩を塩基又は酸と接触させ、従来の方法で親化合物を単離することにより再び生成されてもよい。化合物の親形態は、極性溶媒への溶解性などの特定の物理的特性において様々な塩形態とは異なるが、それを除けば、塩は本発明の目的のための化合物の親形態と同等である。
塩形態に加えて、本発明は、プロドラッグ形態の化合物を提供する。本明細書に記載の化合物のプロドラッグは、生理的条件下で化学変化が容易に起こり、本発明の化合物を提供する化合物である。さらに、プロドラッグは、ex vivo環境で化学的又は生化学的方法により本発明の化合物に転換させることができる。例えば、プロドラッグを、適切な酵素又は化学試薬とともに経皮パッチリザーバーに配置すると、ゆっくりと本発明の化合物に転換し得る。
本発明の特定の化合物は、非溶媒和形態並びに水和形態を含む溶媒和形態で存在し得る。概ね、溶媒和形態は非溶媒和形態と同等であり、本発明の範囲内に含まれることが意図されている。本発明の特定の化合物は、複数の結晶又は非晶質形態で存在し得る。概ね、すべての物理的形態が本発明によって企図される使用に対して同等であり、本発明の範囲内にあることが意図されている。
本発明の特定の化合物は、不斉炭素原子(光学中心)又は二重結合を有する;ラセミ体、ジアステレオマー、幾何異性体、位置異性体及び個々の異性体(例えば、別個の鏡像異性体)はすべて、本発明の範囲内に含まれることが意図されている。本明細書において化合物が特定の立体化学(R又はSとして示される、又は、破線又はくさび型の結合表記で示される)とともに提供される場合、それらの化合物は他の異性体を実質的に含まない(例えば少なくとも80%、90%、95%、98%、99%、及び最大100%まで他の異性体を含まない)ことと当業者は理解する。
本発明の化合物はまた、そのような化合物を構成する1又は複数の原子において不自然な割合の原子同位体を含んでもよい。同位体の不自然な割合とは、自然界で見つかる量から該当する原子100%からなる量までの範囲として定義されてよい。例えば、化合物は、例えばトリチウム(H)、ヨウ素-125(125I)若しくは炭素-14(14C)などの放射性同位体、又は、重水素(H)若しくは炭素-13(13C)などの非放射性同位体を組み込んでいてもよい。このような同位体のバリエーションは、本明細書内の他の箇所での記載でさらに有用性をもたらし得る。例えば、本発明の化合物の同位体の変形は、限定はされないが、診断及び/若しくは画像化試薬として、又は細胞傷害性/放射線毒性治療薬としてといった、有用性をさらに見出すことができる。加えて、本発明の化合物の同位体の変形は、治療中の安全性、忍容性又は有効性の向上に寄与し得る薬物動態及び薬力学的特性の変化をもたらし得る。本発明の化合物の同位体のすべてのバリエーションは、放射性であるかどうかにかかわらず、本発明の範囲内に含まれることが意図されている。
「がん」という用語は、異常な細胞が制御なく成長することを特徴とする疾患を指す。がん細胞は局所的に、又は血流及びリンパ系を介して体の他の部位に拡がり得る。様々ながんの例が本明細書に記載されており、例えば、乳がん、前立腺がん、卵巣がん、子宮頸がん、皮膚がん、膵臓がん、結腸直腸がん、腎がん、肝臓がん、脳がん、リンパ腫、白血病、肺がん、膠芽腫及び同種のものが挙げられるが、これらに限定されない。「腫瘍」及び「がん」という用語は、本明細書では互換的に使用され、例えば、両方とも、固体及び液体、例えば、びまん性又は循環性腫瘍を包含する。本明細書で使用される「がん」又は「腫瘍」という用語には、前がん性並びに悪性がん及び腫瘍が含まれる。
「PD-1」又は「PD-1受容体」という用語は、CD279としても知られる、T細胞の共阻害剤であるプログラム死-1タンパク質を指す。ヒト全長PD-1タンパク質のアミノ酸配列は、例えばGenBank受託番号NP_005009.2に記載されている。PD-1は、IgV様細胞外N末端ドメイン、膜貫通ドメイン、並びに、免疫受容体チロシンベース阻害(ITIM)モチーフ及び免疫受容体チロシンベーススイッチ(ITSM)モチーフを含む細胞内ドメインを持つ288個のアミノ酸タンパク質である(Chattopadhyay et al., Immunol Rev, 2009, 229(1):356-386)。「PD-1」という用語には、組換えPD-1若しくはその断片、又はそのバリアントが含まれる。PD-1受容体には、PD-リガンド-1(PD-L1)とPD-リガンド-2(PD-L2)の2個のリガンドがある。
「PD-L1」又は「プログラム死リガンド1」という用語は、CD274及びB7H1としても知られるPD-1受容体のリガンドを指す。ヒト完全長PD-L1タンパク質のアミノ酸配列は、例えばGenBank受託番号NP_054862.1に記載されている。PD-L1は、細胞外IgV様ドメイン、膜貫通ドメイン、及び約30個のアミノ酸である高度に保存された細胞内ドメインを有する290個のアミノ酸タンパク質である。PD-L1は、抗原提示細胞(例えば樹状細胞、マクロファージ及びB細胞)の多くの細胞上や、造血細胞及び非造血細胞(例えば、血管内皮細胞、膵島及び免疫特権部位)上で恒常的に発現される。PD-L1は、多種多様な腫瘍、ウイルス感染細胞、自己免疫組織にも発現される。
プログラム死1(PD-1/PD-L1)経路は、T細胞媒介免疫応答を制限するチェックポイントとして機能する。PD-1リガンドは、PD-L1及びPD-L2の両方ともPD-1受容体と結合し、PD-1シグナル伝達とT細胞の活性化及び増殖の可逆的阻害を誘導し得る。がん細胞又は隣接細胞の表面にPD-1リガンドがある場合、これらのリガンドはPD-1受容体陽性免疫エフェクター細胞と結合し、PD-1経路を利用して免疫応答を回避する。
「免疫チェックポイント阻害剤」又は「免疫チェックポイント遮断」という用語は、免疫システムの阻害経路を統計的、臨床的、又は生物学的に有意な方法で遮断又は阻害するあらゆる薬剤、分子、化合物、化学物質、タンパク質、ポリペプチド、高分子などを指す。そのような阻害剤には、小分子阻害剤が含まれてよく、又は、免疫チェックポイント受容体に結合してブロック又は阻害する抗体若しくはその抗原結合断片、又は、免疫チェックポイント受容体リガンドに結合してブロック又は阻害する抗体が含まれてよい。遮断又は阻害の標的となり得る免疫チェックポイント分子の例としては、これらに限定はしないが、CTLA-4、4-1BB(CD137)、4-1BBL(CD137L)、PDL1、PDL2、PD-1、B7-H3、B7-H4、BTLA、HVEM、TIM3、GAL9、LAG3、TIM3、B7H3、B7H4、VISTA、KIR、2B4(CD2ファミリーの分子に属し、すべてのNK、γδ、及びメモリーCD8+(αβ)T細胞に発現)、CD160(BY55とも呼ばれる)及びCGEN-15049が挙げられる。免疫チェックポイント阻害剤の例としては、デュルバルマブ(抗PD-L1抗体;MEDI4736)、ペンブロリズマブ(抗PD-1モノクローナル抗体)、ニボルマブ(抗PD-1抗体)、ピジリズマブ(CT-011;ヒト化抗PD-1モノクローナル抗体)、AMP224(組換えB7-DC-Fc融合タンパク質)、BMS-936559(抗PD-L1抗体)、アテゾリズマブ(MPLDL3280A;ヒトFc最適化抗PD-L1モノクローナル抗体)、アヴエルマブ(MSB0010718C;ヒト抗PD-L1抗体)、イピリムマブ(抗CTLA-4チェックポイント阻害剤)、トレメリムマブ(CTLA-4ブロッキング抗体)、及び抗OX40が挙げられる。
用語「CCR2アンタゴニスト」及び「CCR2ケモカイン受容体アンタゴニスト」は互換的に使用され、ケモカイン受容体CCR2とそのリガンドのいずれか1つの相互作用に拮抗する小分子を指す。そのような化合物は、受容体リガンド相互作用によって通常引き起こされるプロセスを阻害し得る。
本明細書で使用される「完全寛解」又は「CR」は、すべての標的病変の消失を指し;「部分奏効」又は「PR」とは、標的病変の最長径の合計(SLD)が、ベースラインSLDを基準として、少なくとも30%減少することを指し;「安定した疾患」又は「SD」は、治療開始以来の最小SLDを基準として、PRと見なすのに充分な標的病変の収縮もなく、PDと見なすのに充分な増加もないことを指す。
本明細書で使用される「進行性疾患」又は「PD」は、治療が開始されてから記録された最小SLDを基準として、標的病変のSLDが少なくとも20%増加すること、又は、1又は複数の新しい病変の存在を指す。
本明細書で使用される「無増悪生存期間」(PFS)は、治療中及び治療後に疾患(例えば、がん)が悪化しない期間の長さを指す。無増悪生存期間には、患者が完全寛解又は部分寛解を経験した時間、並びに、患者が安定した疾患を経験した時間が含まれてよい。
本明細書で使用される場合、「全寛解率」(ORR)は、完全寛解(CR)率と部分寛解(PR)率の合計を指す。
本明細書で使用される場合、「全生存」は、特定の期間後に生存する可能性が高い群内の個体の割合を指す。
本明細書で使用される「哺乳動物」は、本明細書では、ヒト、他の霊長類、ウシ、ヒツジ、ヤギ、ウマ、イヌ、ネコ、ウサギ、ラット、マウス及び同種のものを含むと定義される。本明細書に記載の化合物、薬剤、及び組成物は、固形腫瘍がんを含む多種多様ながんの治療に有用である。
「治療上有効な量」という用語は、研究者、獣医、医師又は他の治療提供者が求める、生物学的又は医学的応答を細胞、組織、システム、又はヒトなどの動物に引き出す対象化合物の量を意味する。
II.概要
本開示は、CCR2アンタゴニスト並びにPD-1及び/又はPD-L1阻害剤を使用する併用療法が、PD-1及び/又はPD-L1阻害単独での使用と比較してがん治療を有意に改善するという驚くべき予想外の発見に関するものである。
III.CCR2アンタゴニスト並びにPD-1及び/又はPD-L1阻害剤を使用した併用療法
本明細書では、がんの治療においてCCR2アンタゴニスト並びにPD-1及び/又はPD-L1阻害剤の相乗効果を利用する方法、組成物、及びキットが提供される。CCR2アンタゴニスト並びにPD-1及び/又はPD-L1阻害剤の両方を含む併用療法は、化合物/抗体単独の場合と比較して、がんの治療により効果的である。
一態様では、哺乳動物のがんを治療する方法が本明細書で提供される。この方法は、治療上有効な量のCCR2ケモカイン受容体アンタゴニストと治療上有効な量のPD-1及び/又はPD-L1阻害剤を、必要とする対象に投与することを含む。
いくつかの実施形態では、この方法は、治療上有効な量のCCR2ケモカイン受容体アンタゴニストと治療上有効な量のPD-1阻害剤を、必要とする対象に投与することを含む。
いくつかの実施形態では、この方法は、治療上有効な量のCCR2ケモカイン受容体アンタゴニストと治療上有効な量のPD-L1阻害剤を、必要とする対象に投与することを含む。
いくつかの実施形態では、CCR2ケモカイン受容体アンタゴニストは、下位式の式Iの化合物である。いくつかの実施形態では、CCR2ケモカイン受容体アンタゴニストは、以下からなる群から選択され;
その薬剤的に許容される塩である。
いくつかの実施形態では、CCR2ケモカイン受容体アンタゴニストは、AZ889、AZD2423、INCB-8761、MK-0812、BMS-813160、INCB-003284、PF-04634817、BMS-741672、セニクリビロック、CCX-140からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、PD-1阻害剤は、ペンブロリズマブ、ニボルマブ、IBI-308、mDX-400、BGB-108、MEDI-0680、SHR-1210、PF-06801591、PDR-001、GB-226、STI-1110、そのバイオシミラー、そのバイオベター、及びその生物学的同等物からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、PD-1阻害剤は、ペンブロリズマブ、ニボルマブ、IBI-308、mDX-400、BGB-108、MEDI-0680、SHR-1210、PF-06801591、PDR-001、GB-226、及びSTI-1110からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、PD-1阻害剤はRPM1-14である。
いくつかの実施形態では、PD-L1阻害剤は、デュルバルマブ、アテゾリズマブ、アベルマブ、BMS-936559、ALN-PDL、TSR-042、KD-033、CA-170、STI-1014、KY-1003、そのバイオシミラー、そのバイオベター、及びその生物学的同等物からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、PD-L1阻害剤は、デュルバルマブ、アテゾリズマブ、アベルマブ、BMS-936559、ALN-PDL、TSR-042、KD-033、CA-170、CA-327、STI-1014、KY-1003、そのバイオシミラー、そのバイオベター、及びその生物学的同等物からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、PD-L1阻害剤は、デュルバルマブ、アテゾリズマブ、アベルマブ、BMS-936559、ALN-PDL、TSR-042、KD-033、CA-327、STI-1014、KY-1003、そのバイオシミラー、そのバイオベター、及びその生物学的同等物からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、PD-L1阻害剤は、デュルバルマブ、アテゾリズマブ、アベルマブ、BMS-936559、ALN-PDL、TSR-042、KD-033、CA-170、STI-1014、及びKY-1003からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、PD-1及び/又はPD-L1阻害剤は、米国特許出願第2015291549号明細書、国際公開第16039749号パンフレット、国際公開第15034820号パンフレット及び米国特許出願第2014294898号明細書(BRISTOL MYERS SQUIBB CO)に開示されている化合物から選択され、当該文献は参照により本明細書に援用される。
いくつかの実施形態では、PD-1及び/又はPD-L1阻害剤は、国際公開第14151634号パンフレット、国際公開第15160641号パンフレット、国際公開第16039749号パンフレット、国際公開第16077518号パンフレット、国際公開第16100608号パンフレット、国際公開第16149351号パンフレット、国際公開第2016057624号パンフレット、国際公開第2016100285号パンフレット、米国特許出願第2016194307号明細書、米国特許出願第2016222060号明細書、及び米国特許出願第2014294898号明細書(BRISTOL MYERS SQUIBB CO)に開示されている化合物から選択され、当該文献は参照により本明細書に援用される。
いくつかの実施形態では、小分子PD-1/PD-L1阻害剤は、2017年6月26日にChemoCentryxによって出願された国際公開第2018/005374号パンフレットに開示されている化合物又は医薬組成物から選択される。その内容はあらゆる目的に関して本明細書に援用される。
いくつかの実施形態では、CCR2ケモカイン受容体アンタゴニスト及びPD-1阻害剤又はPD-L1阻害剤は、同時投与用に製剤化される。
他の実施形態では、CCR2ケモカイン受容体アンタゴニスト及びPD-1阻害剤又はPD-L1阻害剤は、連続投与用に製剤化される。
いくつかの実施形態において、腫瘍は、あらゆるサイズの悪性又は潜在的に悪性の新生物又は組織塊であり得、原発性腫瘍及び続発性新生物を含む。固形腫瘍は、嚢胞又は液体領域を含まない異常な組織の成長又は塊であり得る。
いくつかの実施形態では、本発明の化合物、薬剤及び組成物を投与することにより、対象の腫瘍負荷、腫瘍量、腫瘍サイズ、及び/又は腫瘍の数が減少又は削減し得る。場合によっては、化合物、薬剤、及び組成物は、腫瘍の転移を予防又は最小限に抑え得る。他の場合では、化合物、薬剤、及び組成物は、腫瘍の壊死を促進又は増加し得る。
いくつかの実施形態において、本発明の化合物、薬剤及び組成物の投与は、部分的寛解又は完全寛解(無増悪生存期間)、進行性疾患の遅延、及び/又は全生存の改善をもたらし得る。場合によっては、化合物、薬剤、及び組成物は、治療に対する全体的な反応の耐久性を高め、腫瘍の退行、がん退行若しくは疾患の安定化を促進し、及び/又は、臨床的利益をもたらし得る。他の場合では、化合物、薬剤及び組成物は、少なくとも1つの疾患症状の重症度を低下させ、疾患症状のない期間の頻度と期間を増加させ、又はがんによる機能障害又は障害を防ぎ得る。場合によっては、がんの発生又はがんの再発を減らし得る。
がんは、概して、周囲の組織に侵入して新しい身体部位に転移する傾向がある未分化細胞の増殖を特徴とするさまざまなあらゆる悪性新生物を含む。本発明の組成物を用いた治療に適した異なる種類のがんの非限定的な例としては、卵巣がん、乳がん、肺がん(非小細胞肺がんなど)、膀胱がん、甲状腺がん、肝臓がん、胸膜がん、膵臓がん、子宮頸がん、前立腺がん、精巣がん、結腸がん、肛門がん、結腸直腸がん、胆管がん、胃腸カルチノイド腫瘍、食道がん、胆嚢がん、直腸がん、虫垂がん、小腸がん、胃がん(胃がん)、腎がん(すなわち腎細胞がん)、中枢神経系がん、皮膚がん、絨毛がん、頭頸部がん、骨がん、骨原性肉腫、線維肉腫、カポジ肉腫、表皮がん、扁平上皮がん、神経芽腫、神経膠腫、黒色腫、白血病(例えば、急性リンパ性白血病、慢性リンパ性白血病、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、又は、ヘアリー細胞白血病)、リンパ腫(例えば、非ホジキンリンパ腫、ホジキンリンパ腫、B細胞リンパ腫、又はバーキットリンパ腫)、及び多発性骨髄腫が挙げられる。
がんのその他の例としては、これらに限定されないが、線維肉腫、粘液肉腫、脂肪肉腫、軟骨肉腫、骨形成肉腫、脊索腫、血管肉腫、内皮肉腫、リンパ管肉腫、リンパ管内皮肉腫、滑液腫瘍、中皮腫、ユーイング腫瘍、平滑筋肉腫、横紋筋肉腫、結腸がん、扁平上皮肉腫、基底細胞がん、汗腺がん、皮脂腺がん、乳頭がん、乳頭腺がん、嚢胞腺がん、髄様がん、気管支がん、腎細胞がん、肝がん、胆管がん、絨毛がん、セミノーマ、胚性がん、ウィルムス腫瘍、精巣腫瘍、肺がん、小細胞肺がん、膀胱がん、上皮がん、神経膠腫、星細胞腫、髄芽腫、頭蓋咽頭腫、上衣腫、松果体腫、血管芽腫、聴神経腫、乏突起膠腫、髄膜腫、黒色腫、神経芽腫、及び網膜芽腫が挙げられる。
いくつかの実施形態では、がんは肺がん(例えば、非小細胞肺がん)、黒色腫、上皮がん(例えば、前立腺がん、卵巣がん、乳がん)、又は血液がん(例えば、白血病、リンパ腫、多発性骨髄腫)である。
いくつかの実施形態では、がんは固形がんである。いくつかの実施形態では、がんは結腸直腸がんである。いくつかの実施形態では、がんは膠芽腫である。いくつかの実施形態では、がんは膵臓がんである。
A.CCR2アンタゴニスト
一部の実施形態では、CCR2アンタゴニストは、式(I)を有するCCR2の小分子阻害剤:
又はその薬剤的に許容される塩、水和物、立体異性体又は回転異性体であり;
AはC(R)(R)又はN(R)であり、
下付き文字m及びnは、それぞれ独立して0~2の整数であり、m+nは≦3であり;
は、アリール、アリール-C1-4アルキル、ヘテロアリール及びヘテロアリール-C1-4アルキルからなる群から選択され、ヘテロアリール部分は、N、O及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を環員として有し;前記アリール及びヘテロアリール基又は部分は、1~5個のR置換基で任意に置換されており;
は、H、C1-8アルキル、C3-8シクロアルキル、C3-8シクロアルキル-C1-4アルキル、アリール、アリール-C1-4アルキル、ヘテロアリール及びヘテロアリール-C1-4アルキルからなる群から選択され、ヘテロアリール部分は、N、O及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を環員として有し、前記アリール及びヘテロアリール基又は部分は、1~4個のR置換基で任意に置換されており;
又は、任意で、R及びRは、結合して、それぞれが結合している窒素原子と一緒に、6~11員の単環式又は縮合二環式複素環式又はヘテロアリール環を形成し、-NRは、任意でさらに1~4個のR置換基で置換されており;
は、H、C1-8アルキル、C3-8シクロアルキル及びC3-8シクロアルキル-C1-4アルキルからなる群より選択され、これらはそれぞれ1~3個のR置換基で任意に置換されており;
は、H、1~2個のRで任意に置換されているC1-8アルキル、及び-COHからなる群から選択され:
は、C1-8アルキル、C1-8アルコキシ、C3-8シクロアルキル、C3-8シクロアルキルオキシ、C3-8シクロアルキル-C1-4アルキル、C1-8アルキルアミノ、ジ-C1-8アルキルアミノ、アリール、アリールオキシ、アリールアミノ、アリール-C1-4アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアミノ及びヘテロアリール-C1-4アルキルからなる群から選択され、これらはそれぞれ1~5個のR置換基で任意に置換されており;
は、H、F、OH、C1-8アルキル及びC1-8アルコキシからなる群から選択され、C1-8アルキル及びC1-8アルコキシ基は、1~3個のR置換基で任意に置換されており;
又は、任意で、RとRが結合して、任意で不飽和であり、1~4個のR置換基で任意に置換された縮合アリール基を有するスピロ環式の5又は6員シクロアルキル環を形成し;
各Rは、ハロゲン、-CN、-R、-CO、-CONR、-C(O)R、-OC(O)NR、-NRC(O)R、-NRC(O)、-NR-C(O)NR、-NRC(O)NR、-NR、-OR、-O-X-OR、-O-X-NR、-O-X-CO、-O-X-CONR、-X-OR、-X-NR、-X-CO、-X-CONR、-SF、-S(O)NR、及び5又は6員のアリール又はヘテロアリールからなる群から独立して選択され、各XはC1-4アルキレンであり;各R及びRは、水素、C1-8アルキル、及びC1-8ハロアルキルから独立して選択されるか、又は、同じ窒素原子に結合している場合、窒素原子と一緒に結合して、N、O又はSから選択される0~2個の追加ヘテロ原子を環員として有し、オキソで任意に置換された、5又は6員環を形成し得;各Rは、C1-8アルキル、C1-8ハロアルキル及びC3-6シクロアルキルからなる群から独立して選択され;任意で、2個のR置換基が隣接原子上にある場合、結合して5員又は6員の縮合炭素環を形成し、アリール又はヘテロアリール基は、ハロゲン、ヒドロキシル、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、C1-4ハロアルキル、及びC1-4ハロアルコキシから選択される1~3員で任意に置換され;
各Rは、ハロゲン、-CN、-R、-CO、-CONR、-C(O)R、-OC(O)NR、-NRC(O)R、-NRC(O)、-NRC(O)NR、-NRC(O)NR、-NR、-OR、及び、-S(O)NRからなる群から独立して選択され;各R及びRは、水素、C1-8アルキル、及びC1-8ハロアルキルから独立して選択されるか、又は、同じ窒素原子に結合している場合、窒素原子と一緒に結合してN、O又はSから選択される0~2個の追加ヘテロ原子を環員として有する5又は6員環を形成し得;各Rは、C1-8アルキル、C1-8ハロアルキル及びC3-6シクロアルキルからなる群から独立して選択され;
各Rはハロゲン、-CN、-R、-CO、-CONR、-C(O)R、-OC(O)NR、-NRC(O)R、-NRC(O)、-NRC(O)NR、-NR、-OR、-S(O)NR、-X-R、-X-NR、-X-CONR、-X-NRC(O)R、-NHR、-NHCH、及びテトラゾールからなる群から独立して選択され;各R及びRは、水素、C1-8アルキル、C3-6シクロアルキル及びC1-8ハロアルキルから独立して選択され、又は、同じ窒素原子に結合している場合、窒素原子と一緒に結合してN、O又はSから選択される0~2個の追加ヘテロ原子を環員として有し、任意で1又は2個のオキソで置換されている5員又は6員環を形成し得;各Rは、C1-8アルキル、C1-8ハロアルキル及びC3-6シクロアルキルからなる群から独立して選択され;各Rは、C3-6シクロアルキル、ピロリニル、ピペリジニル、モルホリニル、テトラヒドロフラニル、及びテトラヒドロピラニルからなる群から選択される。
及びRが、それぞれが結合している窒素原子と一緒に結合して6~11員の単環式又は縮合二環式複素環を形成する場合、6~11員の単環式又は縮合二環式複素環は、アリール又はヘテロアリール環と融合した単環式複素環を包含すると理解するものとする。
式Iにおいて、置換基Rは、一実施形態において、H、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec-ブチル、シクロプロピル、シクロプロピルメチル、シクロブチル及びシクロブチルメチルからなる群から選択される。
本明細書において、当業者であれば、結合と交差する波線は、特定の置換基又は基と分子の残りの部分との結合点を示すためのものであると理解する。
上記のとおり、下付き文字m及びnは、それぞれ0、1及び2から選択される整数であり、m+nは≦3である。下付き文字が0の場合、当業者であれば、環頂点Aの環状構造が意図されているが、括弧の両側の隣接する環頂点が結合によって結びついていることを理解する。したがって、本発明は、頂点としてAを有する環が以下を含む構造を含む:
実施形態のある選択された群において、m及びnは両方とも0である。実施形態の別の選択された群では、m及びnは両方とも1である。実施形態のさらに別の選択された群では、mは1であり、nは0である。実施形態のさらに別の群では、mは1であり、nは2である。
さらに他の選択された実施形態では、頂点Aを有するリングは、以下から選択される式によって表される:
実施形態の1つの小群において、式(I)の化合物は、以下によって表される:
式(Ia)において、複数の選択された実施形態では、式Ia1、Ia2、Ia3、Ia4及びIa5として提供される。
式Ia、Ia1、Ia2、Ia3、Ia4及びIa5のそれぞれにおいて、上記の置換基(RからR、R及びR)並びに下付き文字m及びnは、式Iに関して前述した意味を有する。下付き文字p及びqは次の通りである:Ia1、Ia4及びIa5に関しては、下付き文字qは0~5の整数であり;Ia2及びIa4に関しては、下付き文字pは0~4の整数であり;Ia3及びIa5に関しては、下付き文字pは0~5の整数である。
さらに他の選択された実施形態では、本明細書で提供される化合物は、以下から選択される式によって表される:
式中、各化合物は他の立体異性体を実質的に有さず、上記の置換基(RからR、R及びR)並びに下付き文字m及びnは、式Iに関して前述した意味を有する。下付き文字p及びqは次の通りである:Ia1’、Ia4’及びIa5’に関しては、下付き文字qは0~5の整数であり;Ia2’及びIa4’に関しては、下付き文字pは0~4の整数であり;Ia3’及びIa5’に関しては、下付き文字pは0~5の整数である。
式Iの実施形態の別の群では、AはC(R)(R)であり、R及びRは結合して環を形成する。選択された実施形態は、以下のように提供される:
式Ib、Ib1及びIb2のそれぞれにおいて、上記の置換基(RからR、R及びR)並びに下付き文字m及びnは、式Iに関して前述した意味を有する。下付き文字p及びqは次の通りである:Ib、Ib1及びIb2に関しては、下付き文字qは0~5の整数であり;Ib1に関しては、下付き文字pは0~4の整数であり;Ib2に関しては、下付き文字pは0~5の整数である。
式Iの実施形態の別の群では、AはNRである(式Icを参照)。選択された実施形態は、以下のように提供される:
式Ic、Ic1、Ic2、Ic3、Ic4及びIc5のそれぞれにおいて、上記の置換基(RからR、R及びR)並びに下付き文字m及びnは、式Iに関して前述した意味を有する。下付き文字p及びqは次の通りである:Ic1、Ic4及びIc5に関しては、下付き文字qは0~5の整数であり;Ic2及びIc4に関しては、下付き文字pは0~4の整数であり;Ic3及びIc5に関しては、下付き文字pは0~5の整数である。
さらに他の選択された実施形態では、本明細書で提供される化合物は、以下から選択される式によって表される:
式中、各化合物は他の立体異性体を実質的に有さず、上記の置換基(RからR、R及びR)並びに下付き文字m及びnは、式Iに関して前述した意味を有する。下付き文字p及びqは次の通りである:Ic1’、Ic4’及びIc5’に関しては、下付き文字qは0~5の整数であり;Ic2’及びIc4’に関しては、下付き文字pは0~4の整数であり;Ic3’及びIc5’に関しては、下付き文字pは0~5の整数である。
他の選択された実施形態では、化合物は、上記のI、Ia、Ia1、Ia1’、Ib、Ic、Ic1及びIc1’のそれぞれで提供され、式中、-N(R)(R)は以下から選択される:
さらに他の選択された実施形態では、上記のI、Ia、Ia1、Ia1’、Ib、Ic、Ic1及びIc1’のそれぞれで提供され、式中、-N(R)(R)は以下から選択される:
さらに他の選択された実施形態、上記のI、Ia、Ia1、Ia1’、Ib、Ic、Ic1及びIc1’のそれぞれで提供され、式中、-N(R)(R)は以下から選択される:
いくつかの実施形態において、式I、Ia、Ia2、Ia3、Ia2’及びIa3’の化合物が提供され、AはC(R)(R)であり、又は、式中C(R)(R)として示され、Rは、アリール、アリールオキシ、アリールアミノ、アリール-C1-4アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアミノ及びヘテロアリール-C1-4アルキルから選択され、アリール又はヘテロアリール基又は部分は、以下から選択される:
特定の実施形態において、式I、Ia、Ia2、Ia3、Ia2’及びIa3’の化合物が提供され、AはC(R)(R)であり、又は、式中C(R)(R)として示され、Rは、アリール、アリールオキシ、アリールアミノ、及び、アリール-C1-4アルキルから選択され、アリール基又は部分は、以下から選択される:
さらに別の実施形態において、式I、Ia、Ia2、Ia3、Ia2’及びIa3’の化合物が提供され、AはC(R)(R)であり、又は、式中C(R)(R)として示され、Rは、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアミノ及びヘテロアリール-C1-4アルキルから選択され、ヘテロアリール基又は部分は、以下から選択される:
いくつかの実施形態において、式I、Ic、Ic2、Ic3、Ic2’及びIc3’の化合物が提供され、AはN(R)であり、又は、式中N(R)として示され、Rは、アリール、アリール-C1-4アルキル、ヘテロアリール、及び、ヘテロアリール-C1-4アルキルから選択され、アリール又はヘテロアリール基又は部分は、上記群1からから選択される。特定の実施形態において、式I、Ic、Ic2、Ic3、Ic2’及びIc3’の化合物が提供され、AはN(R)であり、又は、式中N(R)として示され、Rは、アリール及びアリール-C1-4アルキルから選択され、アリール基又は部分は、上記小群1aから選択される。さらに別の実施形態において、式I、Ic、Ic2、Ic3、Ic2’及びIc3’の化合物が提供され、AはN(R)であり、又は、式中N(R)として示され、Rは、ヘテロアリール及びヘテロアリール-C1-4アルキルから選択され、ヘテロアリール基又は部分は、上記小群1bから選択される。
いくつかの実施形態では、CCR2アンタゴニストは、次からなる群から選択される式、
又はその薬剤的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、CCR2アンタゴニストは次の式、
又はその薬剤的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、CCR2アンタゴニストは次の式、
又はその薬剤的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、CCR2アンタゴニストは次の式、
又はその薬剤的に許容される塩を有する。
いくつかの実施形態では、CCR2アンタゴニストは、ChemoCentryxによって2016年5月19日に出願された出願番号第15/158,713号に由来する米国特許出願第2016/0340356号明細書で開示された化合物又は医薬組成物から選択される。その内容はあらゆる目的に関して本明細書に援用される。
いくつかの実施形態では、CCR2ケモカイン受容体アンタゴニストは、AZ889、AZD2423、INCB-8761、MK-0812、BMS-813160、INCB-003284、PF-04634817、BMS-741672、セニクリビロック、CCX-140からなる群から選択される。
B.PD-1阻害剤及びPD-L1阻害剤
本明細書で提供する方法、組成物、及びキットは、PD-1/PD-L1経路阻害剤(薬剤)などの免疫チェックポイント阻害剤を含む。本発明のPD-1及び/又はPD-L1阻害剤は、小分子及び抗体を含む。
いくつかの実施形態では、PD-L1阻害剤は、デュルバルマブ又はアテゾリズマブ又はアベルマブ又はBMS-936559(MDX-1105)又はALN-PDL又はTSR-042又はKD-033又はCA-170又はCA-327又はSTI-1014又はMEDI-0680又はKY-1003であり得る。
いくつかの実施形態では、PD-L1阻害剤は、デュルバルマブ又はアテゾリズマブ又はアベルマブ又はBMS-936559(MDX-1105)又はALN-PDL又はTSR-042又はKD-033又はCA-170又はSTI-1014又はMEDI-0680又はKY-1003であり得る。デュルバルマブ(MEDI4736)は、PD-L1を標的とするヒトモノクローナル抗体である。アトレキソリズマブ(MPDL3280A)は、PD-L1に対する、完全にヒト化された改変IgG1モノクローナル抗体である。アベルマブ(MSB0010718C)は、PD-L1に対する、完全にヒト化された改変IgG1モノクローナル抗体である。BMS-936559(MDX-1105)は、PD-L1に対する、完全ヒト化IgG4モノクローナル抗体である。ALN-PDLは、PD-L1を標的とする阻害性RNA(RNAi)である。TSR-042は、PD-1/PD-L1経路を標的とする改変キメラ抗体を指す。KD-033は、二機能性抗PD-L1/IL-15融合タンパク質を指し、抗PD-L1抗体の尾部がIL-15受容体のスシドメインによってサイトカインIL-15とつながっている。CA-170はPD-L1及びVISTAの小分子アンタゴニストを指す。STI-1014は抗PD-L1抗体を指す。KY-1003はPD-L1に対するモノクローナル抗体である。CA-327はPD-L1及びTIM3の小分子アンタゴニストを指す。
いくつかの実施形態では、PD-1及び/又はPD-L1阻害剤は、デュルバルマブ、アテゾリズマブ、ペンブロリズマブ、ニボルマブ、AP-106、AP-105、MSB-2311、CBT-501、アベルマブ、AK-105、IO-102、IO-103、PDR-001、CX-072、SHR-1316、JTX-4014、GNS-1480、組換えヒト化抗PD1mAb(シャンハイ・ジュンシ・バイオサイエンス)、REGN-2810、ペラレオレプ(pelareorep)、SHR-1210、PD1/PDL1阻害剤ワクチン(THERAVECTYS)、BGB-A317、組換えヒト化抗PD-1mAb(Bio-Thera-Solutions)、PD-1を標的とするプロボディ(CytomX)、XmAb-20717、FS-118、PSI-001、SN-PDL01、SN-PD07、PD-1修飾TIL(Sangamo-Therapeutics)、PRS-332、FPT-155、ジエヌオ(jienuo)mAb(Genor-Biopharma)、TSR-042、REGN-1979、REGN-2810、レスミノスタット、FAZ-053、PD-1/CTLA-4二重特異性抗体(MacroGenics)、MGA-012、MGD-013、M-7824、PD-1ベースの二重特異性抗体(Beijing-Hanmi-Pharmaceutical)、AK-112、AK-106、AK-104-、AK-103、BI-754091、ENUM-244C8、MCLA-145、MCLA-134、抗PD1腫瘍溶解性モノクローナル抗体(Transgene-SA)、AGEN-2034、IBI-308、WBP-3155、JNJ-63723283、MEDI-0680、SSI-361、CBT-502、抗PD-1二重特異性抗体、二重標的抗PD-1/LAG-3mAbs(TESARO)、二重標的抗PD-1/TIM-3mAbs-(TESARO)、PF-06801591、LY-3300054、BCD-100、STI-1110、ペンブロリズマブバイオシミラー、ニボルマブバイオシミラー、PD-L1-TGF-ベータ療法、KY-1003、STI-1014、GLS-010、AM-0001、GX-P2、KD-033、PD-L1/BCMA二重特異性抗体(Immune-Pharmaceuticals)、PD-1/Ox40標的二重特異性抗体(Immune-Pharmaceuticals)、BMS-936559、抗PD-1/VEGF-A-DARPins(Molecular-Partners)、mDX-400、ALN-PDL、PD-1阻害剤ペプチド(Aurigene)、siRNAを導入した樹状細胞ワクチン(Alnylam-Pharmaceuticals)、GB-226、PD-L1を標的としたCAR-TNKベースの免疫療法(TNK-Therapeutics/NantKwest)、INSIX-RA、INDUS-903、AMP-224、抗CTLA-4/抗PD-1二重特異性ヒト化抗体(Akeso-Biopharma)、B7-H1ワクチン(State Key Laboratory of Cancer Biology/Fourth Military Medical University)、及びGX-D1からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、PD-1阻害剤は、ペンブロリズマブ又はニボルマブ又はIBI-308又はmDX-400又はBGB-108又はMEDI-0680又はSHR-1210又はPF-06801591又はPDR-001又はGB-226又はSTI-1110であり得る。ニボルマブ(OPTIVO(商標)、MDX-1106、BMS-936558、及びONO-4538としても知られる)は、PD-1に対するヒトIgG4モノクローナル抗体である。ペンブロリズマブ(KEYTRUDA(登録商標)、ラムブロリズマブ、MK-34としても知られる)は、PD-1に対するヒト化IgG4カッパアイソタイプモノクローナル抗体である。IBI-308はPD-1に対するモノクローナル抗体を指す。mDX-400はPD-1に対するマウス抗体を指す。BGB-108はPD-1に対するヒト化モノクローナル抗体である。MEDI-0680(AMP-514)は、PD-1に対するヒト化IgG4モノクローナル抗体である。SHR-1210はPD-1に対するモノクローナル抗体を指す。PF-06801591はPD-1に対するモノクローナル抗体である。PDR-001はPD-1に対するモノクローナル抗体を指す。GB-226はPD-1に対するモノクローナル抗体を指す。STI-1110はPD-1に対するモノクローナル抗体を指す。
いくつかの実施形態では、PD-1阻害剤はRPM1-14である。
いくつかの実施形態では、PD-1阻害剤は、ニボルマブ、ペンブロリズマブ、及びピジリズマブから選択される抗体である。
本明細書に記載される抗PD-1抗体及び抗体断片は、記載される抗体のものとは異なるが、PD-1に結合する能力を保持するアミノ酸配列を有するタンパク質を包含する。
いくつかの実施形態では、抗PD-1抗体は、PD-1に結合するDARTs(登録商標)、DUOBODIES(登録商標)、BITES(登録商標)、XmAbs(登録商標)、TandAbs(登録商標)、Fab誘導体及び同種のものを含む二重特異性抗体及び抗体様治療用タンパク質を含む。
本明細書に記載される抗PD-L1抗体及び抗体断片は、記載される抗体のものとは異なるが、PD-L1に結合する能力を保持するアミノ酸配列を有するタンパク質を包含する。そのようなバリアント抗体及びその断片は、親配列と比較して、1又は複数のアミノ酸の付加、欠失、又は置換を含んでよいが、記載された抗体と本質的に同等又は本質的に生物学上同等の生物活性を示す。
一部の実施形態では、抗PD-L1抗体は、PD-L1に結合するDARTs(登録商標)、DUOBODIES(登録商標)、BITES(登録商標)、XmAbs(登録商標)、TandAbs(登録商標)、Fab誘導体及び同種のものを含む二重特異性抗体及び抗体様治療用タンパク質を含む。
追加のPD-1/PD-L1経路阻害剤の非限定的な例としては、例えば、Chen and Han, Jour Clin Invest, 2015, 125(9):3384-3391、米国特許第8,168,757号明細書、第8,354,509号明細書;第8,552,154号明細書;第8,741,295号明細書;及び第9,212,224号明細書;米国特許出願公開第2014/0341917号明細書;第2015/0203580号明細書及び第2015/0320859号明細書;国際公開第2015/026634号パンフレットが挙げられる。
生物学的生成物、例えば、抗体又はそのフラグメントは、例えば生物学的生成物が、参照生成物として知られているFDAがすでに承認した生物学的生成物と非常に類似している場合、バイオシミラーと見なされる。バイオシミラーは、安全性と有効性に関しては、参照生成物と臨床的な意味の違いはない。バイオシミラーは、その参照生成物と同じ作用メカニズム、投与経路、剤形、及び強度を持ち得る。
2つの生物学的生成物、例えば抗体又はそのフラグメントは、例えば、同等の実験条件下で同じモル投与量で投与した場合に、単回投与又は複数回投与のどちらでも、吸収率と吸収の程度に有意差がない医薬品同等物又は医薬品代替品である場合、生物学的に同等と見なされる。一部の抗体は、吸収の程度が同等で吸収率は同等でなくても、そのような吸収率の違いが意図的でありラベルに反映されている、例えば慢性的な使用に有効な体内薬物濃度を達成するために必須ではない、及び、研究対象の特定の医薬品にとっては医学的に重要ではないと見なされているために生物学的に同等と見なされ得る場合、同等物又は医薬代替品と見なされる。
一部の実施形態では、2つの生物学的生成物(例えば、2つの抗体又はそのフラグメント)は、その安全性、純度、又は効力に臨床的に意味に差異がない場合、生物学的に同等である。
他の実施形態では、2つの生物学的生成物(例えば、2つの抗体又はそのフラグメント)は、患者を参照生成物と生物学的生成物の間で1回又は複数回切り替えられることができ、そのような切り替えのない継続療法と比較して、免疫原性の臨床上有意な変化、又は有効性の低下といった予想される有害作用のリスクの増大がない場合、生物学的に同等である。
さらに他の実施形態では、2つの生物学的生成物(例えば、2つの抗体又はそのフラグメント)は、両方ともが、使用条件に対して共通の作用メカニズムによって作用し、そのようなメカニズムが既知となる場合、生物学的に同等である。
生物学的同等性は、in vivo及び/又はin vitroの方法で示し得る。生物学的同等性の測定には、例えば、(a)抗体又はその代謝生成物の血液、血漿、血清、又は他の体液中濃度を、時間を関数として測定する、ヒト又は他の哺乳動物におけるin vivo試験;(b)ヒトのin vivo生物学的利用能データと相関しており、合理的に予測できるin vitro試験;(c)抗体(又はその標的)の適切な急性薬理効果を時間を関数として測定する、ヒト又は他の哺乳動物のin vivo試験;(d)抗体の安全性、有効性、又は生物学的利用能又は生物学的同等性を確立する充分に管理された臨床試験が含まれる。
本明細書に記載される抗体のバイオベターバリアントは、標的抗原、例えば、PD-1又はPD-L1に特異的な既存の参照抗体に基づき、その標的抗原に対してより高い結合親和性を有する、及び/若しくは参照抗体とは異なるエピトープに結合する、又は、より望ましい治療効果、発現及び/若しくは生物物理学的特性を有するように改変されたものであってよい。
いくつかの実施形態では、PD-1及び/又はPD-L1阻害剤は次の式を有する小分子PD-1/PD-L1阻害剤である:
いくつかの実施形態では、PD-1及び/又はPD-L1阻害剤は次の式(II)の小分子PD-1/PD-L1阻害剤:
又はその薬剤的に許容される塩であり;
は、ハロゲン、C5-8シクロアルキル、C6-10アリール及びチエニルからなる群から選択され、C6-10アリール及びチエニルは、1~5個のR置換基で任意に置換され;
各Rは、ハロゲン、-CN、-R、-CO、-CONR、-C(O)R、-OC(O)NR、-NRC(O)R、-NRC(O)、-NR-C(O)NR、-NR、-OR、-O-X-OR、-O-X-CO、-O-X-CONR、-X-OR、-X-NR、-X-CO、-X-CONR、-SF及び-S(O)NRからなる群から独立して選択され、各XはC1-4アルキレンであり;各R及びRは、水素、C1-8アルキル、及びC1-8ハロアルキルから独立して選択されるか、又は、同じ窒素原子に結合している場合、窒素原子と一緒に結合して、N、O又はSから選択される0~2個の追加ヘテロ原子を環員として有する5又は6員環を形成し得、5又は6員環は、オキソで任意に置換され;各Rは、C1-8アルキル、C2-8アルケニル、C2-8アルキニル及びC1-8ハロアルキルからなる群から独立して選択され;任意で、2個のR置換基が隣接原子上にある場合、結合して、ハロ、オキソ、C1-8ハロアルキル、及びC1-8アルキルから独立して選択される1~3個の置換基で任意に置換されている5員、6員又は7員の縮合炭素環又はヘテロ環を形成し;
各R2a、R2b及びR2cは、H、ハロゲン、-CN、-R、-CO、-CONR、-C(O)R、-OC(O)NR、-NRC(O)R、-NRC(O)、-NR-C(O)NR、-NR、-OR、-O-X-OR、-O-X-NR、-O-X-CO、-O-X-CONR、-X-OR、-X-NR、-X-CO、-X-CONR、-SF、-S(O)NR、C6-10アリール及びC5-10ヘテロアリールからなる群から独立して選択され、各XはC1-4アルキレンであり;各R及びRは、水素、C1-8アルキル、及びC1-8ハロアルキルから独立して選択されるか、又は、同じ窒素原子に結合している場合、窒素原子と一緒に結合して、N、O又はSから選択される0~2個の追加ヘテロ原子を環員として有し、オキソで任意に置換された、5又は6員環を形成し得;各Rは、C1-8アルキル、C2-8アルケニル及びC1-8ハロアルキルからなる群から独立して選択され;
は、-NR及びC4-12ヘテロシクリルからなる群から選択され、C4-12ヘテロシクリルは、1~6個のRで任意に置換されており;
各Rは、ハロゲン、-CN、-R、-CO、-CONR、-CONHC1-6アルキル-OH、-C(O)R、-OC(O)NR、-NRC(O)R、-NRC(O)、-CONOH、-PO、-NR-C1-6アルキル-C(O)、-NRC(O)NR、-NR、-OR、-S(O)NR、-O-C1-6アルキル-OR、-O-C1-6アルキル-NR、-O-C1-6アルキル-CO、-O-C1-6アルキル-CONR、-C1-6アルキル-OR、-C1-6アルキル-NR、-C1-6アルキル-CO、-C1-6アルキル-CONR及びSFからなる群から独立して選択され、
のC1-6アルキル部分は、任意でOH、SONH、CONH、CONOH、PO、COO-C1-8アルキル又はCOHでさらに置換されており、各R及びRは、水素、OH、SONH、CONH、CONOH、PO、COO-C1-8アルキル又はCOHから選択される1~2個の置換基で任意に置換されているC1-8アルキル並びにOH、SONH、CONH、CONOH、PO、COO-C1-8アルキル又はCOHから選択される1~2個の置換基で任意に置換されているC1-8ハロアルキルから独立して選択され、又は、同じ窒素原子に結合している場合、R及びRは窒素原子と一緒に結合してN、O又はSから選択される0~2個の追加ヘテロ原子を環員として有し、及び、オキソで任意に置換された、5又は6員環を形成し得;各Rは、-OH、C1-8アルキル、C2-8アルケニル及びC1-8ハロアルキルからなる群から独立して選択され、それぞれOH、SONH、CONH、CONOH、PO、COO-C1-8アルキル又はCOHで任意に置換されていてもよく;
は、H、C1-8ハロアルキル及びC1-8アルキルからなる群から選択され;
は、-C1-8アルキル、C1-8ハロアルキル、C1-8アルキル-COOH、C1-8アルキル-OH、C1-8アルキル-CONH、C1-8アルキル-SONH、C1-8アルキル-PO、C1-8アルキル-CONOH、C1-8アルキル-NRh1h2、-C(O)-C1-8アルキル、-C(O)-C1-8アルキル-OH、-C(O)-C1-8アルキル-COOH、C3-10シクロアルキル、-C3-10シクロアルキル-COOH、-C3-10シクロアルキル-OH、C4-8ヘテロシクリル、-C4-8ヘテロシクリル-COOH、-C4-8ヘテロシクリル-OH、-C1-8アルキル-C4-8ヘテロシクリル、-C1-8アルキル-C3-10シクロアルキル、C5-10ヘテロアリール、-C1-8アルキル-C5-10ヘテロアリール、C10カルボシクリル、-C1-8アルキル-C6-10アリール、-C1-8アルキル-(C=O)-C6-10アリール、-C1-8アルキル-NH(C=O)-C1-8アルケニル、-C1-8アルキル-NH(C=O)-C1-8アルキル、-C1-8アルキル-NH(C=O)-C1-8アルキニル、-C1-8アルキル-(C=O)-NH-C1-8アルキル-COOH及びCOHで任意に置換されている-C1-8アルキル-(C=O)-NH-C1-8アルキル-OHから選択され;又は
結合しているNと一緒なったRは1~3個の天然アミノ酸及び0~2個の非天然アミノ酸を含むモノ、ジ又はトリペプチドであり、
非天然アミノ酸は、C2-4ヒドロキシアルキル、C1-3アルキル-グアニジニル及びC1-4アルキル-ヘテロアリールからなる群から選択されるアルファ炭素置換基を有し、
各天然又は非天然アミノ酸のアルファ炭素は、任意で、メチル基でさらに置換され、
モノ、ジ、又はトリペプチドの末端部分は、C(O)OH、C(O)O-C1-6アルキル、及びPOからなる群から選択され;
h1及びRh2はそれぞれH、C1-6アルキル及びC1-4ヒドロキシアルキルからなる群から独立して選択され;
のC1-8アルキル部分は、任意で、OH、COOH、SONH、CONH、CONOH、COO-C1-8アルキル、PO及び1~2個のC1-3アルキル置換基で任意に置換されているC5-6ヘテロアリールから独立して選択される1~3個の置換基でさらに置換されており、
のC10カルボシクリル、C5-10ヘテロアリール及びC6-10アリール部分は、OH、B(OH)、COOH、SONH、CONH、CONOH、PO、COO-C1-8アルキル、C1-4アルキル、C1-4アルキル-OH、C1-4アルキル-SONH、C1-4アルキルCONH、C1-4アルキル-CONOH、C1-4アルキル-PO、C1-4アルキル-COOH及びフェニルから独立して選択される1~3個の置換基で任意に置換されており、並びに、
のC4-8ヘテロシクリル及びC3-10シクロアルキル部分は、1~4個のR置換基で任意に置換されており;
各R置換基は、C1-4アルキル、C1-4アルキル-OH、C1-4アルキル-COOH、C1-4アルキル-SONH、C1-4アルキルCONH、C1-4アルキル-CONOH、C1-4アルキル-POH、OH、COO-C1-8アルキル、COOH、SONH、CONH、CONOH、PO及びオキソから独立して選択され;
は、O-C1-8アルキル、O-C1-8ハロアルキル、O-C1-8アルキル-R、C6-10アリール、C5-10ヘテロアリール、-O-C1-4アルキル-C6-10アリール及び-O-C1-4アルキル-C5-10ヘテロアリールからなる群から選択され、C6-10アリール及びC5-10ヘテロアリールは、1~5個のRで任意に置換されており;
各Rは、ハロゲン、-CN、-R、-CO、-CONR、-C(O)R、-OC(O)NR、-NRC(O)R、-NRC(O)、-NR-C(O)NR、-NR、-OR、-O-X-OR、-O-X-NR、-O-X-CO、-O-X-CONR、-X-OR、-X-NR、-X-CO、-X-CONR、-SF、-S(O)、-S(O)NR及び3員~7員の炭素環又は4員~7員のヘテロ環からなる群から独立して選択され、3員~7員の炭素環又は4員~7員のヘテロ環は、1~5個のRで任意に置換されており、各Rは、C1-8アルキル、C1-8ハロアルキル、-CO、-CONR、-C(O)R、-OC(O)NR、-NRC(O)R、-NRC(O)、-NR-C(O)NR、-NR、-OR、-O-X-OR、-O-X-NR、-O-X-CO、-O-X-CONR、-X-OR、-X-NR、-X-CO、-X-CONR、-SF及び-S(O)NRからなる群から独立して選択され;
各Xは、C1-4アルキレンであり;各R及びRは、水素、C1-8アルキル及びC1-8ハロアルキルから独立して選択され、又は、同じ窒素原子に結合している場合、窒素原子と一緒に結合して、N、O又はSから選択される0~2個の追加ヘテロ原子を環員として有し、オキソで任意に置換された、5又は6員環を形成し得;各Rは、C1-8アルキル、C2-8アルケニル及びC1-8ハロアルキルからなる群から独立して選択され;並びに、任意で、2個のR置換基が隣接原子上にある場合、結合してオキソで任意に置換された5員又は6員炭素環又はヘテロ環を形成し;
nは0、1、2又は3であり;
各Rは、ハロゲン、-CN、-R、-CO、-CONR、-C(O)R、-OC(O)NR、-NRC(O)R、-NRC(O)、-NR-C(O)NR、-NR、-OR、-O-X-OR、-O-X-NR、-O-X-CO、-O-X-CONR、-X-OR、-X-NR、-X-CO、-X-CONR、-SF、-S(O)NRからなる群から独立して選択され、各XはC1-4アルキレンであり;各R及びRは、水素、C1-8アルキル及びC1-8ハロアルキルから独立して選択され、又は、同じ窒素原子に結合している場合、窒素原子と一緒に結合してN、O又はSから選択される0~2個の追加ヘテロ原子を環員として有し、オキソで任意に置換された、5又は6員環を形成し得;各Rは、C1-8アルキル及びC1-8ハロアルキルからなる群から独立して選択され;
6aは、H、C1-4アルキル及びC1-4ハロアルキルからなる群から選択され;
各R6bは、F、C1-4アルキル、O-R、C1-4ハロアルキル、NRからなる群から独立して選択され、各R及びRは、水素、C1-8アルキル及びC1-8ハロアルキルから独立して選択され、又は、同じ窒素原子に結合している場合、窒素原子と一緒に結合してN、O又はSから選択される0~2個の追加ヘテロ原子を環員として有し、オキソで任意に置換された、5又は6員環を形成し得;並びに、
mは、0、1、2、3又は4である。
いくつかの実施形態では、小分子PD-1/PD-L1阻害剤は、2017年6月26日にChemoCentryxによって出願された国際公開第2018/005374号パンフレットに開示されている化合物又は医薬組成物から選択される。その内容はあらゆる目的に関して本明細書に援用される。
本開示のPD-1及び/又はPD-L1阻害剤は、化合物又は抗体の分解を遅らせるか、又は、抗体の免疫原性を最小限にするように製剤化できる。この目的を達成する技術に関しては、様々な技術が当技術分野で知られている。
IV.医薬組成物
本明細書で提供される医薬組成物、例えば、CCR2活性を調節する化合物及びPD-1/PD-L1経路を遮断する薬剤を含むものは、医薬担体又は希釈剤を含み得る。
本明細書で使用される「組成物」という用語は、指定された成分を指定された量で含む生成物、並びに指定された量での指定された成分の組み合わせから直接又は間接的に生じるあらゆる生成物を包含するものとする。「薬剤的に許容される」とは、担体、希釈剤又は賦形剤が製剤の他の成分と適合性を有さなければならず、そのレシピエントに有害であってはならないことを意味する。
本発明の抗体などの生物学的生成物は、1又は複数の抗体又はその断片及び薬剤的に許容される担体を含む医薬組成物として構成し得る。本明細書で使用される「薬剤的に許容される担体」には、生理学的に適合性のある全ての溶媒、分散媒、コーティング剤、抗菌剤及び抗真菌剤、等張剤及び吸収遅延剤及び同種のものが含まれる。好ましくは、担体は、静脈内、筋肉内、皮下、非経口、脊髄又は表皮投与(例えば、注射又は注入による)に適している。本発明の医薬組成物は、1又は複数の医薬的に許容される塩、抗酸化剤、水性及び非水性担体、並びに/又は保存剤、湿潤剤、乳化剤及び分散剤などの補助剤を含み得る。
本発明の化合物及び薬剤の投与のための医薬組成物は、単位剤形で好都合に提供されてよく、薬学及び薬物送達の分野で周知の任意の方法によって調製されてよい。全ての方法は、活性成分を、1又は複数の補助成分を構成する担体と組み合わせる工程を含む。概ね、医薬組成物は、活性成分を液体担体若しくは微粉化した固体担体又は両方と均一かつ密接に組み合わせ、次いで必要ならば生成物を所望の製剤に成形することにより調製される。医薬組成物において、活性である目的化合物は、疾患の過程又は状態に所望の効果をもたらすのに充分な量で含まれる。
活性成分を含有する医薬組成物は、経口使用に適した形態であってよく、例えば、錠剤、トローチ、ロゼンジ、水性又は油性懸濁液、分散性粉末又は顆粒、乳濁液及び米国特許第6,451,339号明細書に記載されている自己乳化剤、ハード又はソフトカプセル、シロップ、エリキシル、溶液、バッカルパッチ、経口ジェル、チューインガム、チュアブル錠、発泡性粉末及び発泡性錠剤が挙げられる。経口使用を意図した組成物は、医薬組成物の製造に関する当技術分野で既知の任意の方法に従って調製されてもよく、そのような組成物は、薬学的に上品であり口当たりの良い製剤を提供するために、甘味剤、香味剤、着色剤、抗酸化剤及び保存剤からなる群から選択される1又は複数の薬剤を含んでもよい。錠剤は、錠剤の製造に適した非毒性の薬剤的に許容される賦形剤と混合した活性成分を含む。これらの賦形剤としては、例えば、セルロース、二酸化ケイ素、酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、グルコース、マンニトール、ソルビトール、ラクトース、リン酸カルシウム又はリン酸ナトリウムなどの不活性希釈剤;例えば、コーンスターチ又はアルギン酸といった造粒及び崩壊剤;例えば、PVP、セルロース、PEG、デンプン、ゼラチン又はアカシアといった結合剤;並びに、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸又はタルクといった滑沢剤が挙げられてよい。錠剤は、胃腸管での崩壊及び吸収を遅らせ、それにより長期間にわたる持続作用を提供するために、既知の技術により腸溶又はその他の方法でコーティングされていてもよく、されていなくてもよい。例えば、モノステアリン酸グリセリル又はジステアリン酸グリセリルなどの時間遅延材料を使用してよい。また、米国特許第4,256,108号明細書;第4,166,452号明細書;及び第4,265,874号明細書に記載されている技術によってコーティングし、制御放出のための浸透圧治療錠剤を形成してもよい。
経口使用のための製剤はまた、活性成分を不活性固体希釈剤、例えば炭酸カルシウム、リン酸カルシウム又はカオリンと混合するハードゼラチンカプセルとして、又は、活性成分を水又は油媒体、例えば、ピーナッツ油、流動パラフィン、又はオリーブ油と混合するソフトゼラチンカプセルとして提供されてもよい。さらに、乳濁液は、油といった非水混和性成分で調製でき、モノジグリセリド、PEGエステル及び同種のものの界面活性剤で安定化できる。
水性懸濁液は、水性懸濁液の製造に適した賦形剤と混合された活性物質を含む。そのような賦形剤は、懸濁剤、例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシ-プロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニル-ピロリドン、トラガカントガム及びアカシアガム;天然に存在するリン脂質であってよい分散剤又は湿潤剤、例えばレシチン、又は、アルキレンオキシドと脂肪酸の縮合生成物、例えばポリオキシ-エチレンステアレート、又は、エチレンオキシドと長鎖脂肪族アルコールの縮合生成物、例えばヘプタデカエチレンオキシセタノール、又は、エチレンオキシドと脂肪酸及びヘキシトールから誘導された部分エステルとの縮合生成物、例えばポリオキシエチレンソルビトールモノオレエート、又は、エチレンオキシドと脂肪酸及びヘキシトール無水物から誘導された部分エステルとの縮合生成物、例えばポリエチレンソルビタンモノオレエートである。水性懸濁液はまた、1又は複数の保存剤、例えばエチル又はn-プロピル、p-ヒドロキシベンゾエート、1又は複数の着色剤、1又は複数の香味剤、及び、スクロース又はサッカリンなどの1又は複数の甘味剤を含んでもよい。
油性懸濁液は、活性成分を植物油、例えば落花生油、オリーブ油、ゴマ油若しくはココナッツ油、又は流動パラフィンなどの鉱油に懸濁させることによって製剤化してもよい。油性懸濁液は、増粘剤、例えば、蜜蝋、固形パラフィン又はセチルアルコールを含み得る。上記したものといった甘味剤及び香味剤を加えて、口当たりのよい経口製剤を提供してもよい。これらの組成物は、アスコルビン酸などの抗酸化剤を加えることにより保存してよい。
水の添加による水性懸濁液の調製に適した分散性粉末及び顆粒は、分散剤又は湿潤剤、懸濁剤及び1又は複数の保存剤と混合した活性成分を提供する。適切な分散剤又は湿潤剤及び懸濁剤は、すでに上で例示される。追加の賦形剤、例えば、甘味剤、香味剤及び着色剤も存在し得る。
本発明の医薬組成物は、水中油型乳濁液の形態であってもよい。油相は、例えばオリーブ油若しくは落花生油といった植物油、又は、例えば流動パラフィンといった鉱油、又はこれらの混合物であってよい。適切な乳化剤は、天然に存在するガム、例えばアカシアガム又はトラガカントガム、天然に存在するリン脂質、例えば大豆、レシチン、並びに脂肪酸及びヘキシトール無水物から誘導されたエステル又は部分エステル、例えばモノオレイン酸ソルビタン及び前記部分エステルとエチレンオキシドとの縮合生成物、例えばポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートであってよい。乳濁液はまた、甘味剤及び香味剤を含み得る。
シロップ及びエリキシルは、甘味剤、例えば、グリセロール、プロピレングリコール、ソルビトール又はスクロースと一緒に製剤化され得る。このような製剤はまた、粘滑薬、保存剤、並びに香味剤及び着色剤を含み得る。経口液剤は、例えば、シクロデキストリン、PEG及び界面活性剤と組み合わせて調製することができる。
医薬組成物は、無菌の注射可能な水性又は油性の懸濁液の形態であってよい。この懸濁液は、上記の適切な分散剤又は湿潤剤及び懸濁剤を使用して、既知の技術に従って製剤化され得る。無菌の注射可能な調製物はまた、例えば、1,3-ブタンジオール中の溶液として、非毒性の非経口的に許容される希釈剤又は溶媒中の無菌の注射可能な溶液又は懸濁液であり得る。使用してもよい許容される媒体及び溶媒には、水、リンガー溶液及び等張塩化ナトリウム溶液がある。さらに、無菌の固定油は、溶媒又は懸濁媒体として従来使用されている。この目的のために、合成モノグリセリド又はジグリセリドを含む任意の刺激の強くない固定油を使用してよい。さらに、オレイン酸などの脂肪酸を、注射剤の調製に使用される。
本発明の化合物及び薬剤はまた、薬物の直腸投与のための坐剤の形態で投与され得る。これらの組成物は、薬物を、常温では固体であるが直腸温度では液体であり、したがって直腸で溶けて薬物を放出する適切な非刺激性賦形剤と混合することによって調製することができる。そのような材料には、カカオバター及びポリエチレングリコールが含まれる。さらに、化合物は、溶液又は軟膏による眼内送達を介して投与することができる。さらに、対象化合物の経皮送達は、イオン導入パッチ及び同種のものによって達成することができる。局所使用のために、本発明の化合物を含有するクリーム、軟膏、ゼリー、溶液又は懸濁液などが使用される。本明細書で使用する場合、局所適用は、洗口剤及びうがい薬の使用を含むことも意味する。
本発明の化合物はまた、標的化可能な薬物担体として適切なポリマーである担体と結合さてもよい。そのようなポリマーとしては、ポリビニルピロリドン、ピランコポリマー、ポリヒドロキシ-プロピル-メタクリルアミド-フェノール、ポリヒドロキシエチル-アスパルタミド-フェノール、又は、パルミトイル残基で置換されたポリエチレンオキシド-ポリリジンが挙げられ得る。さらに、本発明の化合物は、薬物の制御放出を達成するのに有用なクラスの生分解性ポリマーである担体、例えば、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリ乳酸とポリグリコール酸のコポリマー、ポリイプシロンカプロラクトン、ポリヒドロキシ酪酸、ポリオルトエステル、ポリアセタール、ポリジヒドロピラン、ポリシアノアクリレート、及び、ヒドロゲルの架橋又は両親媒性ブロックコポリマーと結合されてよい。ポリマー及び半透性ポリマーマトリックスは、バルブ、ステント、チューブ、プロテーゼ及び同種のものの成形品に形成されてもよい。本発明の一実施形態では、本発明の化合物は、ステント又はステント移植片デバイスとして形成されるポリマー又は半透性ポリマーマトリックスに結合される。
本発明の化合物及び薬剤は、ステント移植、カテーテル、バルーン、バスケット、体腔内に配置又は永久的に移植できる他の器具といった様々な従来の移植片、ステントを含み得る医療デバイスに配置するために製剤化されてよい。特定の例として、介入技術によって治療された身体の領域に本発明の化合物を送達することができるデバイス及び方法を有することが望ましい。例えば、化合物及び薬剤は、腫瘍又は腫瘍を取り巻く微小環境に送達され得る。
いくつかの実施形態では、化合物及び薬剤は、ステントなどの医療デバイス内に配置され、身体の一部の治療のために治療部位に送達されてもよい。ステントは、治療薬の送達媒体として使用される。血管内ステントは、概ね、冠状血管又は末梢血管に永久的に移植される。ステント設計としては、米国特許第4,733,655号明細書;第4,800,882号明細書;及び第4,886,062号明細書のものが含まれる。そのような設計には、金属ステントとポリマーステントの両方、及び自己拡張型ステントとバルーン拡張型ステントが含まれる。ステントはまた、血管系との接触部位に治療薬を送達するために使用されてもよく、例えば米国特許第5,102,417号明細書及び国際公開第91/12779号パンフレット及び国際公開第90/13332号パンフレット、米国特許第5,419,760号明細書及び第5,429,634号明細書に開示されている通りである。
「配置された」という用語は、化合物及び薬剤がコーティングされ、吸着され、置かれ、又はそうでなければ当技術分野で既知の方法によってデバイスに組み込まれることを意味する。例えば、化合物及び薬剤は、医療デバイスをコーティング又は覆うポリマー材料に埋め込まれており、そこから放出されてよく(「マトリックスタイプ」)、又は、医療デバイスをコーティング又は覆うポリマー材料に囲まれており、それを通して放出されてよい(「リザバータイプ」)。後者の例では、化合物及び薬剤を、ポリマー材料内に封入するか、又は、ポリマー材料に結合してよく、当技術分野で知られているそのような材料を生成するための1又は複数の技法を使用する。他の製剤では、化合物と薬剤は、取り外し可能な結合によるコーティング及び時間経過の放出を必要としない医療デバイスの面に結合してもよく、アクティブな力学的又は化学的プロセスによって除去できるか、又は、移植部位にて阻害剤を提示する永久的に固定された形態である。
一実施形態では、化合物及び薬剤は、ステントなどの医療デバイス用の生体適合性コーティングの形成中にポリマー組成物に組み込むことができる。これらの成分から作製されたコーティングは通常均一であり、移植用に設計された多くのデバイスのコーティングに役立つ。
ポリマーは、所望の放出速度又は所望のポリマー安定性の程度に応じて、生体安定性又は生体吸収性ポリマーのいずれかであり得るが、この実施形態では生体吸収性ポリマーが好ましく、なぜなら、生体安定性ポリマーとは異なり、移植後に長く存在し、有害で慢性的な局所反応を引き起こすことがないからである。使用できる生体吸収性ポリマーは、これらに限定されないが、ポリ(L-乳酸)、ポリカプロラクトン、ポリグリコリド(PGA)、ポリ(ラクチド-co-グリコリド)(PLLA/PGA)、ポリ(ヒドロキシブチレート)、ポリ(ヒドロキシ酪酸-コ-吉草酸)、ポリジオキサノン、ポリオルトエステル、ポリ無水物、ポリ(グリコール酸)、ポリ(D-乳酸)、ポリ(L-乳酸)、ポリ(D、L-乳酸)、ポリ(D、L-ラクチド)(PLA)、ポリ(L-ラクチド)(PLLA)、ポリ(グリコール酸-co-トリメチレンカーボネート)(PGA/PTMC)、ポリエチレンオキシド(PEO)、ポリジオキサノン(PDS)、ポリホスホエステル、ポリホスホエステルウレタン、ポリ(アミノ酸)、シアノアクリレート、ポリ(トリメチレンカーボネート)、ポリ(イミノカーボネート)、コポリ(エーテル-エステル)(例えば、PEO/PLA)、シュウ酸ポリアルキレン、ポリホスファゼン、及び、フィブリン、フィブリノーゲン、セルロース、デンプン、コラーゲン及びヒアルロン酸といった生体分子、ポリイプシロンカプロラクトン、ポリヒドロキシ酪酸、ポリオルトエステル、ポリアセタール、ポリジヒドロピラン、ポリシアノアクリレート、ヒドロゲルの架橋又は両親媒性ブロックコポリマー、並びに、当該技術分野で既知の他の適切な生体吸収性ポリマーである。また、ポリウレタン、シリコン、ポリエステルなどの慢性組織反応が比較的低い生体安定性ポリマーを使用でき、また、医療デバイス上で溶解及び硬化又は重合できる場合は、他のポリマーも使用でき、例えば、ポリオレフィン、ポリイソブチレン、エチレン-アルファオレフィンコポリマー;アクリルポリマー及びコポリマー、ポリ塩化ビニルなどのハロゲン化ビニルポリマー及びコポリマー;ポリビニルピロリドン;ポリビニルメチルエーテルなどのポリビニルエーテル;ポリフッ化ビニリデン、ポリ塩化ビニリデンなどのハロゲン化ポリビニリデン;ポリアクリロニトリル、ポリビニルケトン;ポリスチレンなどのポリビニル芳香族、ポリ酢酸ビニルなどのポリビニルエステル;エチレン-メチルメタクリレートコポリマー、アクリロニトリル-スチレンコポリマー、ABS樹脂、エチレン-酢酸ビニルコポリマーなどの、ビニルモノマー同士及びビニルモノマーとオレフィンのコポリマー、ピランコポリマー;ポリヒドロキシ-プロピル-メタクリルアミド-フェノール;ポリヒドロキシエチル-アスパルタミド-フェノール;パルミトイル残基で置換されたポリエチレンオキシド-ポリリジン;ナイロン66やポリカプロラクタムなどのポリアミド;アルキド樹脂、ポリカーボネート;ポリオキシメチレン;ポリイミド;ポリエーテル;エポキシ樹脂、ポリウレタン;レーヨン;レーヨントリアセテート;セルロース、酢酸セルロース、酪酸セルロース;酢酸酪酸セルロース;セロハン;硝酸セルロース;プロピオン酸セルロース;セルロースエーテル;及びカルボキシメチルセルロースが挙げられる。
いくつかの実施形態では、化合物及び薬剤は、ポリマーコーティングから医療デバイスが配置される環境への放出するよう製剤化される。好ましくは、化合物及び薬剤は、溶出を制御するためのポリマー担体又は層といった、複数の周知の技術の少なくとも1つを使用して、長期間(例えば、数週間又は数ヶ月)にわたって制御された方法で放出される。これらの技術は、いくつかが米国特許出願第20040243225号明細書ですでに開示されている。
V.併用療法の投与方法
別の態様では、本開示は、がんの治療のための併用療法を提供する。併用治療は、治療上有効な量のCCR2アンタゴニストと治療上有効な量のPD-1及び/又はPD-L1阻害剤を含む。治療薬の併用は相乗的に作用して、がんの治療又は予防をもたらすことができる。
疾患状態及び対象の状態に応じて、本開示の化合物、抗体、及び製剤は、経口、非経口(例えば、筋肉内、腹腔内、静脈内、ICV、大槽内注射又は注入、皮下注射、又は移植)、吸入、経鼻、経膣、直腸、舌下、又は局所投経路によって投与され得る。さらに、化合物及び抗体は、単独、又は、従来の非毒性の薬剤的に許容される担体、補助剤、及び投与の各経路に適切な媒体を含む適切な投薬単位製剤に一緒に製剤化され得る。本開示は、デポー製剤での本開示の化合物及び抗体の投与も企図する。
特定の患者に対する特定の投与量レベル及び投与頻度は変動する可能性があり、使用する特定の化合物の活性、その化合物の代謝安定性及び作用の長さ、年齢、体重、遺伝的特徴、全体的な健康、性別、食事、投与モードと時間、排泄率、薬物の組み合わせ、特定の状態の重症度、及び治療受給者といった様々な要因による。
がん、例えば、ケモカイン受容体の調節を必要とする固形腫瘍の治療において、CCR2アンタゴニストの適切な投与量レベルは、概して、1日あたり、患者の体重1kgあたり約0.001~100mgであり、単回又は複数回投与で投与してよい。好ましくは、投与量レベルは、約0.01~約25mg/kg/日;より好ましくは、1日あたり約0.05~約10mg/kg/日である。適切な投与量レベルは、約0.01~25mg/kg/日、約0.05~10mg/kg/日、又は、約0.1~5mg/kg/日であり得る。この範囲内で、投与量は1日あたり0.005~0.05、0.05~0.5又は0.5~5.0mg/kgであり得る。経口投与の場合、組成物は、治療する患者への投与量の症状による調整に対し、好ましくは、1.0~1000ミリグラムの活性成分、特に1.0、5.0、10.0、15.0、20.0、25.0、50.0、75.0、100.0、150.0、200.0、250.0、300.0、400.0、500.0、600.0、750.0、800.0、900.0、及び1000.0ミリグラムの活性成分を含む錠剤の形態で提供される。化合物は、1日1~4回、好ましくは1日1回又は2回のレジメンで投与してよい。
PD-1阻害剤及び/又はPD-L1阻害剤の適切な投与量レベルは、被験者の体重に対し、概して、約0.0001~約100mg/kg、通常は約0.001~約20mg/kg、さらに通常には約0.01~約10mg/kgである。好ましくは、投与量は、0.1~10mg/kg(体重)の範囲内である。例えば、投与量は、0.1、0.3、1、3、5又は10mg/kg(体重)、より好ましくは、0.3、1、3、又は10mg/kg(体重)であり得る。投薬スケジュールは、典型的には、抗体の典型的な薬物動態特性に基づいて、持続的な受容体占有(RO)をもたらすような露出を達成するように設計することができる。抗体の例示的な治療計画は、1週間に1回、2週間に1回、3週間に1回、4週間に1回、1ヶ月に1回、3ヶ月に1回又は3~6ヶ月に1回の投与を伴う。例えば、投薬スケジュールは、抗体を以下のように投与することを含み得る:(i)6週間のサイクルで2週間ごと;(ii)6投与量に対し4週間ごと、その後3か月ごと;(iii)3週間ごと;(iv)3~10mg/kg(体重)の投与1回後、2~3週間ごとに1mg/kg(体重)。IgG4抗体の半減期は通常2~3週間であることを考慮すると、抗PD-1又は抗PD-L1抗体の好ましい投与レジメンは、静脈内投与により、0.3~10mg/kg(体重)、好ましくは3~10mg/kg(体重)、より好ましくは3mg/kg(体重)であり、抗体は14日ごとに最大6週間又は12週間のサイクルで、完全寛解又は進行性疾患が確認されるまで投与される。小分子の例示的な治療計画は、毎日、週に2回、週に3回、又は週に1回の投与を必要とする。投与量とスケジュールは、一連の治療中に変更してもよい。
いくつかの実施形態では、異なる結合特異性を有する2つ以上の抗体が同時に投与され、その場合、投与される各抗体の投与量は、示された範囲内である。抗体は複数回投与してもよい。単回投与間の間隔は、例えば、毎週、2週間ごと、3週間ごと、毎月、3か月ごと又は毎年であり得る。患者の標的抗原に対する抗体の血中濃度の測定で示される通り、間隔は不規則であってもよい。いくつかの方法では、約1~1000mg/mlの血漿抗体濃度、いくつかの方法では約25~300mg/mlの血漿抗体濃度が達成されるように投与量が調整される。
本明細書に開示される併用療法における治療化合物及び薬剤は、単独で、又は、治療化合物及び薬剤並びに1又は複数の医薬的に許容される担体、賦形剤及び希釈剤を含む医薬組成物の形態で投与されてよい。
いくつかの実施形態では、治療用化合物及び薬剤は、それぞれ、単独又は他方なしで提供された場合に治療量を下回る量で提供される。当業者であれば、「併用」が治療における併用(すなわち、2つ以上の薬物が混合物として投与され得る、又は、少なくとも同時に、若しくは、少なくとも、異なる時間であっても両者が同時に対象内に存在するよう対象に導入され得る)を含み得ると理解する。
同様に、本発明の化合物、薬剤及び組成物は、がんの治療、予防、抑制又は改善に使用される他の薬物と併用されてもよい。そのような他の薬物は、本発明の化合物、薬剤又は組成物と同時に又は連続して、通常使用される経路及び量で投与されてよい。本発明の化合物、薬剤又は組成物が1又は複数の他の薬物と同時に使用される場合、本発明の化合物、薬剤又は組成物に加えてそのような他の薬物を含む医薬組成物が好ましい。したがって、医薬組成物は、本発明の化合物、薬剤又は組成物に加えて、1又は複数の他の活性成分又は治療薬も含むものを含み得る。
併用療法には、CCR2アンタゴニスト並びにPD-1及び/又はPD-L1阻害剤の同時投与、CCR2アンタゴニスト並びにPD-1及び/又はPD-L1阻害剤の連続投与、CCR2アンタゴニスト並びにPD-1及び/又はPD-L1阻害剤を含む組成物の投与、又は、CCR2アンタゴニストを含む1つの組成物とPD-1及び/又はPD-L1阻害剤を含む別の組成物である別々の組成物の同時投与が含まれる。
同時投与は、本発明のCCR2アンタゴニストを、本発明のPD-1及び/又はPD-L1阻害剤の0.5、1、2、4、6、8、10、12、16、20、又は24時間以内に投与することを含む。同時投与は、同時に、ほぼ同時に(例えば、互いに約1、5、10、15、20、又は30分以内)、又は任意の順序で連続的に投与することも含む。さらに、CCR2アンタゴニスト及びPD-1及び/又はPD-L1阻害剤はそれぞれ、1日あに1回、又は、1日に2回、3回若しくはそれ以上の回数で投与して、1日あたりの好ましい投与レベルを提供してもよい。
VI.キット
いくつかの態様では、本明細書で提供されるのは、がんの治療に有用な、本明細書で開示されるCCR2ケモカイン受容体アンタゴニスト並びにPD-1及び/又はPD-L1阻害剤を含むキットである。キットは、CCR2ケモカイン受容体アンタゴニスト化合物、例えばCCR2の小分子阻害剤を含む医薬組成物、並びに、PD-1及び/又はPD-L1を含む医薬組成物、例えば抗体阻害剤を含み得る。いくつかの例において、キットは、書面資料、例えば、化合物、抗体又はその医薬組成物の使用説明書を含む。限定はされないが、キットは、緩衝液、希釈剤、フィルター、針、シリンジ、及び本明細書に開示される任意の方法を実施するための説明書を伴うパッケージ挿入物を含み得る。
適切なCCR2ケモカイン受容体アンタゴニスト並びにPD-1及び/又はPD-L1阻害剤には、本明細書に記載されている化合物が含まれる。
VII.実施例
実施例1:CCR2阻害剤の投与は、抗PD-1療法の強化につながる
CT26腫瘍は、細胞傷害性T細胞や他の白血球にひどく浸潤されるが、それでも、皮下移植後のBalb/cマウス内で急速に増殖する。これらの腫瘍は、抗PD-1及び抗CTLAモノクローナル抗体療法による治療に部分的に反応する。
9週目のBalb/cマウス雌の横腹にCT26を皮下移植(2.5x10/マウス)した6日後、腫瘍のサイズに基づいてレシピエントを無作為化し、治療を開始した。マウスに、7、10、17、及び21日目にIP注射により抗PD-1(RPM1-14、BioXcell社、カタログ番号BE0146)を与え(200μg/マウス)、CCR2アンタゴニストの化合物1(30又は60mg/kg)又は媒体を、7日目から24時間ごとに強制経口投与した。
抗PD-1療法の治療効果は、小分子アンタゴニストを介したケモカイン受容体2(CCR2)の特異的な遮断によってかなり向上することがわかった。この抗PD-1/CCR2i併用アプローチは、腫瘍サイズを大幅に減少させ、長期生存者の割合を増加させ、マウスの50%超(最大73%)がすでに確立された腫瘍の完全な退縮を示す。腫瘍はCD8欠損マウスにおける治療に反応しないため、この併用療法の効果はCD8T細胞の存在に依存する。抗CT26腫瘍の反応は特異的である:長期生存者はCT26腫瘍の再接種に対して耐性があるが(さらにいずれかの薬剤を投与しなくても)、4T1乳房腫瘍に対しては耐性を有さない。CCR2の拮抗作用は、腫瘍1グラムあたりのmMDSCの数を減らすことにより、腫瘍の微小環境を変化させる(表現型がCD11b/Ly6G/Ly6Chiとして定義されるCCR2hi集団)。腫瘍サイズの縮小は、CD8T細胞とmMDSCの比率に反比例する。CT26モデルのデータを以下に示す。
図1は抗hCCR2Mabを使用した正常及びヒト腫瘍組織の免疫組織化学分析を示す。パネルA及びBは、正常な結腸組織をそれぞれ40倍及び200倍で示したものである。パネルC、D、E、及びFは、代表的なヒト結腸がん組織を表示した倍率で示したものである。結腸がん患者の悪性腫瘍78例(悪性度I~IIIと診断)で特異的なCCR2染色が観察されたが、正常な対照結腸組織では観察されなかった。
CT26はBalb/cマウスに皮下注射すると腫瘍を発生させるBalb/c由来結腸腺がんである。組織を細かく切ってコラゲナーゼ-Dで短時間消化し、スラリーを100μmのふるいにかけて、確立された皮下CT26腫瘍(注射後28日)から単一細胞を単離した。フローサイトメトリーのために細胞を染色し、生きているCD45腫瘍浸潤白血球をゲーティングした(図2)。α-マウスCCR2Mab(図2A)とアイソタイプが一致する対照(図2B)の間で染色を比較すると、CD11b白血球の小集団でCCR2に特異的な染色が明らかになった。
CCR2集団をゲーティングすると(図3B)、これらの細胞が高レベルのLy6Cを発現し、Ly6Gを欠いていることを示し;これは、M-MDSCの特徴である。そのような細胞は、腫瘍特異的細胞傷害性T細胞集団のアネルギー誘導に関与している。
図4は、CT26腫瘍から単離したM-MDSC細胞を直接ゲーティングしたものを示し、CCR2の強い発現を示す。パネルA:CD11b集団のCD45CT26浸潤生細胞のゲーティング。パネルB:LyChi/Ly6G集団のゲーティング。パネルC:Ly6Chi/Ly6G集団のうち、CCR2染色(右)をアイソタイプが一致した対照Mab染色(左)に重ねたヒストグラム。
図5は、CT26モデルにおける抗PD-1+化合物1の通例の試験デザインを示す。
図6は、強制経口投与により毎日30mg/kgで投与された化合物1が、受容体の完全な占有に必要な濃度以上のトラフ血漿濃度をもたらすことを示す。パネルAは、投与3日目の化合物1の血漿濃度を示す。パネルBは、投与23日目での化合物1を示す。
図7は、化合物1とα-PD-1の併用により、腫瘍の体積が小さくなることを示す。パネルAは、1%HPMC+アイソタイプを投与したマウスを示す。パネルBは、1%HPMC+α-PD-1を投与したマウスを示す。パネルCは、30mg/kgの化合物1+アイソタイプを投与したマウスを示す。パネルDは、30mg/kgの化合物1+α-PD-1を投与したマウスを示す。点線は、化合物1+α-PD-1群で観察された腫瘍の最大体積を示す。「1%HPMC」は化合物1に対する媒体対照、「アイソタイプ」はα-PD-1に対する同一投与量のアイソタイプが一致した対照である。図7に見られるように、α-PD-1単独でもCT26腫瘍の体積が減少するが、化合物1との併用によりさらにこの効果が高まる。
免疫優性CT26抗原に対するペプチド/クラスI四量体で末梢血リンパ球を染色し、腫瘍を有するマウスにおけるCT26特異的CD8T細胞応答を示す(図8)。CT26に対する細胞傷害性T細胞応答のための免疫優性ペプチドであるAH1は、CT26の内在性MuLVレトロウイルスのgp70タンパク質に由来する。AH1特異的T細胞受容体は、ナイーブ型マウスの末梢血CD8T細胞にはほとんど存在しないが、CT26腫瘍を有するマウスの同集団には豊富に存在する。
図9は、化合物1+α-PD-1療法によって誘発される腫瘍サイズの減少にはCD8T細胞が必要であることを示している。パネルA:媒体+α-PD-1+α-CD8で処理したマウスの腫瘍の体積を示す。パネルB:30mg/kgの化合物1+α-PD-1+アイソタイプ対照で処理したマウスの腫瘍の体積を示す。パネルC:30mg/kgの化合物1+α-PD-1+α-CD8で処理したマウスの腫瘍の体積を示す。
図10は、腫瘍サイズの縮小に細胞傷害性T細胞が関与しているにもかかわらず、腫瘍CD8T細胞数が治療によって有意に変化しないことを示している。腫瘍浸潤細胞傷害性T細胞(Thy1/CD8)は、分散前に腫瘍の重量を量って定量化し、腫瘍1グラムあたりの細胞数を計算できた。
図11は、24日目までに、化合物1によってCT26腫瘍の微小環境でM-MDSCが減少することを示している。M-MDSCは、分散前に腫瘍の重量を量って定量化し、腫瘍1グラムあたりの細胞数を計算できた。図に示される通り、化合物1単独でもM-MDSC集団は減少するが、α―PD-1との併用はさらにこの効果を高める。
図12は、CD8T細胞のM-MDSCに対する比が併用治療によって著しく増加することを示している。CD8T細胞とM-MDSCの比は、図10及び図11に示す細胞数から計算した。対照処置マウス(媒体+アイソタイプ)の比率は1:1、つまり、CD8T細胞1個ごとにM-MDSC1個である。併用治療により、CD8T細胞が優位になるまでM-MDSCが減少し、M-MDSC1個に対し100個のCD8T細胞が得られた。化合物1だけの処理では、M-MDSC細胞1個につき10個のCD8T細胞が得られた。α-PD-1での治療では、M-MDSC細胞1個につきCD8T細胞が得られた。
図13は、α-PD-1に反応したCT26長期生存マウスの数がCCR2併用治療によって増えることを示している。83日目、α-PD-1+化合物1群では6匹の生存マウスが残り、α-PD-1+媒体群では残った生存マウスは2匹だけであった。細胞分析のために27日目に取り出したマウスの小群は、この生存率分析から除外した。アイソタイプ+媒体群のうちの1匹のマウスとα-PD-1+598群のうちの1匹のマウスは腫瘍を発症せず、これら2匹のマウスもこの分析から除外した。ゲーハン=ブレスロウ-ウィルコクソン検定を使用して、赤(中央)曲線及び青(上)曲線間のp値を決定した。
化合物1を併用又は併用せずにα-PD-1で以前に治療したCT26生存マウスで、2~4週間腫瘍がないマウスに、右側腹部にCT26を再接種し、左側腹部に4T1(初めて)を接種した。CT26は、以前にCT26に曝されなかったマウスでのみ増殖した(図14B)。過去のCT26曝露に関係なく、4T1はすべてのマウスで成長した(図14A)。
これらのデータは、CCR2の拮抗作用が、mMDSCが腫瘍内に蓄積するのを防ぎ、細胞傷害性T細胞に対する抑制効果を低下させることで、抗PD-1療法を増強する、という仮説と一致している。
結腸がんに加えて、CCR2遮断は、膠芽腫及び膵臓がんのマウスモデル、並びにヒト膵臓がんにおいて効力を示した。
前述の発明は、理解を明確にする目的で、例証及び例としてある程度詳細に説明してきたが、当業者であれば、添付の特許請求の範囲内で、一定の変更及び修正を実施できることを理解する。さらに、本明細書で提供される各参考文献は、個別に参照により援用されているのと同じように、その全体が参照により援用される。本出願と本明細書で提供される参考文献との間に矛盾が存在する場合、本出願が優先するものとする。

Claims (34)

  1. 哺乳動物のがんを治療する方法であって、治療上有効な量のCCR2ケモカイン受容体アンタゴニスト並びに治療上有効な量のPD-1及び/又はPD-L1阻害剤を投与することを含む、前記方法。
  2. 前記CCR2アンタゴニストが次の式:
    又はその薬剤的に許容される塩、水和物、立体異性体又は回転異性体を有し;
    AはC(R)(R)又はN(R)であり、
    下付き文字m及びnは、それぞれ独立して0~2の整数であり、m+nは≦3であり;
    は、アリール、アリール-C1-4アルキル、ヘテロアリール及びヘテロアリール-C1-4アルキルからなる群から選択され、ヘテロアリール部分は、N、O及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を環員として有し;前記アリール及びヘテロアリール基又は部分は、1~5個のR置換基で任意に置換されており;
    は、H、C1-8アルキル、C3-8シクロアルキル、C3-8シクロアルキル-C1-4アルキル、アリール、アリール-C1-4アルキル、ヘテロアリール及びヘテロアリール-C1-4アルキルからなる群から選択され、ヘテロアリール部分は、N、O及びSから選択される1~3個のヘテロ原子を環員として有し、前記アリール及びヘテロアリール基又は部分は、1~4個のR置換基で任意に置換されており;
    又は、任意で、R及びRは、結合して、それぞれが結合している窒素原子と一緒に、6~11員の単環式又は縮合二環式複素環式又はヘテロアリール環を形成し、-NRは、任意でさらに1~4個のR置換基で置換されており;
    は、H、C1-8アルキル、C3-8シクロアルキル及びC3-8シクロアルキル-C1-4アルキルからなる群より選択され、これらはそれぞれ1~3個のR置換基で任意に置換されており;
    は、H、1~2個のRで任意に置換されているC1-8アルキル、及び-COHからなる群から選択され:
    は、C1-8アルキル、C1-8アルコキシ、C3-8シクロアルキル、C3-8シクロアルキルオキシ、C3-8シクロアルキル-C1-4アルキル、C1-8アルキルアミノ、ジ-C1-8アルキルアミノ、アリール、アリールオキシ、アリールアミノ、アリール-C1-4アルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアミノ及びヘテロアリール-C1-4アルキルからなる群から選択され、これらはそれぞれ1~5個のR置換基で任意に置換されており;
    は、H、F、OH、C1-8アルキル及びC1-8アルコキシからなる群から選択され、C1-8アルキル及びC1-8アルコキシ基は、1~3個のR置換基で任意に置換されており;
    又は、任意で、RとRが結合して、任意で不飽和であり、1~4個のR置換基で任意に置換された縮合アリール基を有するスピロ環式の5又は6員シクロアルキル環を形成し;
    各Rは、ハロゲン、-CN、-R、-CO、-CONR、-C(O)R、-OC(O)NR、-NRC(O)R、-NRC(O)、-NR-C(O)NR、-NRC(O)NR、-NR、-OR、-O-X-OR、-O-X-NR、-O-X-CO、-O-X-CONR、-X-OR、-X-NR、-X-CO、-X-CONR、-SF、-S(O)NR、及び5又は6員のアリール又はヘテロアリールからなる群から独立して選択され、各XはC1-4アルキレンであり;各R及びRは、水素、C1-8アルキル、及びC1-8ハロアルキルから独立して選択されるか、又は、同じ窒素原子に結合している場合、窒素原子と一緒に結合して、N、O又はSから選択される0~2個の追加ヘテロ原子を環員として有し、オキソで任意に置換された、5又は6員環を形成し得;各Rは、C1-8アルキル、C1-8ハロアルキル及びC3-6シクロアルキルからなる群から独立して選択され;任意で、2個のR置換基が隣接原子上にある場合、結合して5員又は6員の縮合炭素環を形成し、アリール又はヘテロアリール基は、ハロゲン、ヒドロキシル、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、C1-4ハロアルキル、及びC1-4ハロアルコキシから選択される1~3員で任意に置換され;
    各Rは、ハロゲン、-CN、-R、-CO、-CONR、-C(O)R、-OC(O)NR、-NRC(O)R、-NRC(O)、-NRC(O)NR、-NRC(O)NR、-NR、-OR、及び、-S(O)NRからなる群から独立して選択され;各R及びRは、水素、C1-8アルキル、及びC1-8ハロアルキルから独立して選択されるか、又は、同じ窒素原子に結合している場合、窒素原子と一緒に結合してN、O又はSから選択される0~2個の追加ヘテロ原子を環員として有する5又は6員環を形成し得;各Rは、C1-8アルキル、C1-8ハロアルキル及びC3-6シクロアルキルからなる群から独立して選択され;
    各Rはハロゲン、-CN、-R、-CO、-CONR、-C(O)R、-OC(O)NR、-NRC(O)R、-NRC(O)、-NRC(O)NR、-NR、-OR、-S(O)NR、-X-R、-X-NR、-X-CONR、-X-NRC(O)R、-NHR、-NHCH、及びテトラゾールからなる群から独立して選択され;各R及びRは、水素、C1-8アルキル、C3-6シクロアルキル及びC1-8ハロアルキルから独立して選択され、又は、同じ窒素原子に結合している場合、窒素原子と一緒に結合してN、O又はSから選択される0~2個の追加ヘテロ原子を環員として有し、任意で1又は2個のオキソで置換されている5員又は6員環を形成し得;各Rは、C1-8アルキル、C1-8ハロアルキル及びC3-6シクロアルキルからなる群から独立して選択され;各Rは、C3-6シクロアルキル、ピロリニル、ピペリジニル、モルホリニル、テトラヒドロフラニル、及びテトラヒドロピラニルからなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記CCR2阻害剤が次の式
    又はその薬剤的に許容される塩を有する、請求項1に記載の方法。
  4. 前記CCR2阻害剤が次の式
    又はその薬剤的に許容される塩を有する、請求項1に記載の方法。
  5. 前記CCR2阻害剤が次の式
    又はその薬剤的に許容される塩を有する、請求項1に記載の方法。
  6. 前記CCR2阻害剤が次の式
    又はその薬剤的に許容される塩を有する、請求項1に記載の方法。
  7. 前記PD-1及び/又はPD-L1阻害剤がPD-1阻害剤である、請求項1から4の何れか一項に記載の方法。
  8. 前記PD-1阻害剤が、ペンブロリズマブ、ニボルマブ、IBI-308、mDX-400、BGB-108、MEDI-0680、SHR-1210、PF-06801591、PDR-001、GB-226、STI-1110、そのバイオシミラー、そのバイオベター、及びその生物学的同等物からなる群から選択される、請求項7に記載の方法。
  9. 前記抗PD-1抗体が、ニボルマブ、ペンブロリズマブ、及びピジリズマブからなる群から選択される、請求項7に記載の方法。
  10. 前記PD-1及び/又はPD-L1阻害剤がPD-L1阻害剤である、請求項1から4の何れか一項に記載の方法。
  11. 前記PD-L1阻害剤が、デュルバルマブ、アテゾリズマブ、アベルマブ、BMS-936559、ALN-PDL、TSR-042、KD-033、CA-170、CA-327、STI-1014、KY-1003、そのバイオシミラー、そのバイオベター、及びその生物学的同等物からなる群から選択される、請求項10に記載の方法。
  12. 前記PD-1及び/又はPD-L1阻害剤が式(II)の化合物、
    又はその薬剤的に許容される塩であり;
    は、ハロゲン、C5-8シクロアルキル、C6-10アリール及びチエニルからなる群から選択され、C6-10アリール及びチエニルは、1~5個のR置換基で任意に置換され;
    各Rは、ハロゲン、-CN、-R、-CO、-CONR、-C(O)R、-OC(O)NR、-NRC(O)R、-NRC(O)、-NR-C(O)NR、-NR、-OR、-O-X-OR、-O-X-CO、-O-X-CONR、-X-OR、-X-NR、-X-CO、-X-CONR、-SF及び-S(O)NRからなる群から独立して選択され、各XはC1-4アルキレンであり;各R及びRは、水素、C1-8アルキル、及びC1-8ハロアルキルから独立して選択されるか、又は、同じ窒素原子に結合している場合、窒素原子と一緒に結合して、N、O又はSから選択される0~2個の追加ヘテロ原子を環員として有する5又は6員環を形成し得、5又は6員環は、オキソで任意に置換され;各Rは、C1-8アルキル、C2-8アルケニル、C2-8アルキニル及びC1-8ハロアルキルからなる群から独立して選択され;任意で、2個のR置換基が隣接原子上にある場合、結合して、ハロ、オキソ、C1-8ハロアルキル、及びC1-8アルキルから独立して選択される1~3個の置換基で任意に置換されている5員、6員又は7員の縮合炭素環又はヘテロ環を形成し;
    各R2a、R2b及びR2cは、H、ハロゲン、-CN、-R、-CO、-CONR、-C(O)R、-OC(O)NR、-NRC(O)R、-NRC(O)、-NR-C(O)NR、-NR、-OR、-O-X-OR、-O-X-NR、-O-X-CO、-O-X-CONR、-X-OR、-X-NR、-X-CO、-X-CONR、-SF、-S(O)NR、C6-10アリール及びC5-10ヘテロアリールからなる群から独立して選択され、各XはC1-4アルキレンであり;各R及びRは、水素、C1-8アルキル、及びC1-8ハロアルキルから独立して選択されるか、又は、同じ窒素原子に結合している場合、窒素原子と一緒に結合して、N、O又はSから選択される0~2個の追加ヘテロ原子を環員として有し、オキソで任意に置換された、5又は6員環を形成し得;各Rは、C1-8アルキル、C2-8アルケニル及びC1-8ハロアルキルからなる群から独立して選択され;
    は、-NR及びC4-12ヘテロシクリルからなる群から選択され、C4-12ヘテロシクリルは、1~6個のRで任意に置換されており;
    各Rは、ハロゲン、-CN、-R、-CO、-CONR、-CONHC1-6アルキル-OH、-C(O)R、-OC(O)NR、-NRC(O)R、-NRC(O)、-CONOH、-PO、-NR-C1-6アルキル-C(O)、-NRC(O)NR、-NR、-OR、-S(O)NR、-O-C1-6アルキル-OR、-O-C1-6アルキル-NR、-O-C1-6アルキル-CO、-O-C1-6アルキル-CONR、-C1-6アルキル-OR、-C1-6アルキル-NR、-C1-6アルキル-CO、-C1-6アルキル-CONR及びSFからなる群から独立して選択され、
    のC1-6アルキル部分は、任意でOH、SONH、CONH、CONOH、PO、COO-C1-8アルキル又はCOHでさらに置換されており、各R及びRは、水素、OH、SONH、CONH、CONOH、PO、COO-C1-8アルキル又はCOHから選択される1~2個の置換基で任意に置換されているC1-8アルキル並びにOH、SONH、CONH、CONOH、PO、COO-C1-8アルキル又はCOHから選択される1~2個の置換基で任意に置換されているC1-8ハロアルキルから独立して選択され、又は、同じ窒素原子に結合している場合、R及びRは窒素原子と一緒に結合してN、O又はSから選択される0~2個の追加ヘテロ原子を環員として有し、及び、オキソで任意に置換された、5又は6員環を形成し得;各Rは、-OH、C1-8アルキル、C2-8アルケニル及びC1-8ハロアルキルからなる群から独立して選択され、それぞれOH、SONH、CONH、CONOH、PO、COO-C1-8アルキル又はCOHで任意に置換されていてもよく;
    は、H、C1-8ハロアルキル及びC1-8アルキルからなる群から選択され;
    は、-C1-8アルキル、C1-8ハロアルキル、C1-8アルキル-COOH、C1-8アルキル-OH、C1-8アルキル-CONH、C1-8アルキル-SONH、C1-8アルキル-PO、C1-8アルキル-CONOH、C1-8アルキル-NRh1h2、-C(O)-C1-8アルキル、-C(O)-C1-8アルキル-OH、-C(O)-C1-8アルキル-COOH、C3-10シクロアルキル、-C3-10シクロアルキル-COOH、-C3-10シクロアルキル-OH、C4-8ヘテロシクリル、-C4-8ヘテロシクリル-COOH、-C4-8ヘテロシクリル-OH、-C1-8アルキル-C4-8ヘテロシクリル、-C1-8アルキル-C3-10シクロアルキル、C5-10ヘテロアリール、-C1-8アルキル-C5-10ヘテロアリール、C10カルボシクリル、-C1-8アルキル-C6-10アリール、-C1-8アルキル-(C=O)-C6-10アリール、-C1-8アルキル-NH(C=O)-C1-8アルケニル、-C1-8アルキル-NH(C=O)-C1-8アルキル、-C1-8アルキル-NH(C=O)-C1-8アルキニル、-C1-8アルキル-(C=O)-NH-C1-8アルキル-COOH及びCOHで任意に置換されている-C1-8アルキル-(C=O)-NH-C1-8アルキル-OHから選択され;又は
    結合しているNと一緒なったRは1~3個の天然アミノ酸及び0~2個の非天然アミノ酸を含むモノ、ジ又はトリペプチドであり、
    非天然アミノ酸は、C2-4ヒドロキシアルキル、C1-3アルキル-グアニジニル及びC1-4アルキル-ヘテロアリールからなる群から選択されるアルファ炭素置換基を有し、
    各天然又は非天然アミノ酸のアルファ炭素は、任意で、メチル基でさらに置換され、
    モノ、ジ、又はトリペプチドの末端部分は、C(O)OH、C(O)O-C1-6アルキル、及びPOからなる群から選択され;
    h1及びRh2はそれぞれH、C1-6アルキル及びC1-4ヒドロキシアルキルからなる群から独立して選択され;
    のC1-8アルキル部分は、任意で、OH、COOH、SONH、CONH、CONOH、COO-C1-8アルキル、PO及び1~2個のC1-3アルキル置換基で任意に置換されているC5-6ヘテロアリールから独立して選択される1~3個の置換基でさらに置換されており、
    のC10カルボシクリル、C5-10ヘテロアリール及びC6-10アリール部分は、OH、B(OH)、COOH、SONH、CONH、CONOH、PO、COO-C1-8アルキル、C1-4アルキル、C1-4アルキル-OH、C1-4アルキル-SONH、C1-4アルキルCONH、C1-4アルキル-CONOH、C1-4アルキル-PO、C1-4アルキル-COOH及びフェニルから独立して選択される1~3個の置換基で任意に置換されており、並びに、
    のC4-8ヘテロシクリル及びC3-10シクロアルキル部分は、1~4個のR置換基で任意に置換されており;
    各R置換基は、C1-4アルキル、C1-4アルキル-OH、C1-4アルキル-COOH、C1-4アルキル-SONH、C1-4アルキルCONH、C1-4アルキル-CONOH、C1-4アルキル-POH、OH、COO-C1-8アルキル、COOH、SONH、CONH、CONOH、PO及びオキソから独立して選択され;
    は、O-C1-8アルキル、O-C1-8ハロアルキル、O-C1-8アルキル-R、C6-10アリール、C5-10ヘテロアリール、-O-C1-4アルキル-C6-10アリール及び-O-C1-4アルキル-C5-10ヘテロアリールからなる群から選択され、C6-10アリール及びC5-10ヘテロアリールは、1~5個のRで任意に置換されており;
    各Rは、ハロゲン、-CN、-R、-CO、-CONR、-C(O)R、-OC(O)NR、-NRC(O)R、-NRC(O)、-NR-C(O)NR、-NR、-OR、-O-X-OR、-O-X-NR、-O-X-CO、-O-X-CONR、-X-OR、-X-NR、-X-CO、-X-CONR、-SF、-S(O)、-S(O)NR及び3員~7員の炭素環又は4員~7員のヘテロ環からなる群から独立して選択され、3員~7員の炭素環又は4員~7員のヘテロ環は、1~5個のRで任意に置換されており、各Rは、C1-8アルキル、C1-8ハロアルキル、-CO、-CONR、-C(O)R、-OC(O)NR、-NRC(O)R、-NRC(O)、-NR-C(O)NR、-NR、-OR、-O-X-OR、-O-X-NR、-O-X-CO、-O-X-CONR、-X-OR、-X-NR、-X-CO、-X-CONR、-SF及び-S(O)NRからなる群から独立して選択され;
    各Xは、C1-4アルキレンであり;各R及びRは、水素、C1-8アルキル及びC1-8ハロアルキルから独立して選択され、又は、同じ窒素原子に結合している場合、窒素原子と一緒に結合して、N、O又はSから選択される0~2個の追加ヘテロ原子を環員として有し、オキソで任意に置換された、5又は6員環を形成し得;各Rは、C1-8アルキル、C2-8アルケニル及びC1-8ハロアルキルからなる群から独立して選択され;並びに、任意で、2個のR置換基が隣接原子上にある場合、結合してオキソで任意に置換された5員又は6員炭素環又はヘテロ環を形成し;
    nは0、1、2又は3であり;
    各Rは、ハロゲン、-CN、-R、-CO、-CONR、-C(O)R、-OC(O)NR、-NRC(O)R、-NRC(O)、-NR-C(O)NR、-NR、-OR、-O-X-OR、-O-X-NR、-O-X-CO、-O-X-CONR、-X-OR、-X-NR、-X-CO、-X-CONR、-SF、-S(O)NRからなる群から独立して選択され、各XはC1-4アルキレンであり;各R及びRは、水素、C1-8アルキル及びC1-8ハロアルキルから独立して選択され、又は、同じ窒素原子に結合している場合、窒素原子と一緒に結合してN、O又はSから選択される0~2個の追加ヘテロ原子を環員として有し、オキソで任意に置換された、5又は6員環を形成し得;各Rは、C1-8アルキル及びC1-8ハロアルキルからなる群から独立して選択され;
    6aは、H、C1-4アルキル及びC1-4ハロアルキルからなる群から選択され;
    各R6bは、F、C1-4アルキル、O-R、C1-4ハロアルキル、NRからなる群から独立して選択され、各R及びRは、水素、C1-8アルキル及びC1-8ハロアルキルから独立して選択され、又は、同じ窒素原子に結合している場合、窒素原子と一緒に結合してN、O又はSから選択される0~2個の追加ヘテロ原子を環員として有し、オキソで任意に置換された、5又は6員環を形成し得;並びに、
    mは、0、1、2、3又は4である、請求項1から4の何れか一項に記載の方法。
  13. 前記PD-1/PD-L1阻害剤が、
    又はその薬剤的に許容される塩である、請求項1から4の何れか一項に記載の方法。
  14. 前記CCR1ケモカイン受容体アンタゴニスト並びに前記PD-1阻害剤及び/又はPD-L1阻害剤が同時に投与される、請求項1から13の何れか一項に記載の方法。
  15. 前記CCR1ケモカイン受容体アンタゴニスト並びに前記PD-1阻害剤及び/又はPD-L1阻害剤が併用製剤として投与される、請求項14に記載の方法。
  16. 前記CCR1ケモカイン受容体アンタゴニスト並びに前記PD-1阻害剤及び/又はPD-L1阻害剤が連続的に投与される、請求項1から13の何れか一項に記載の方法。
  17. 前記CCR1ケモカイン受容体アンタゴニストが、前記PD-1阻害剤及び/又はPD-L1阻害剤の投与前に投与される、請求項16に記載の方法。
  18. 前記CCR1ケモカイン受容体アンタゴニストが、前記PD-1阻害剤及び/又はPD-L1阻害剤の投与後に投与される、請求項16に記載の方法。
  19. 前記CCR1ケモカイン受容体アンタゴニストが経口投与、並びに、前記PD-1阻害剤及び/又はPD-L1阻害剤が静脈内投与される、請求項1から18の何れか一項に記載の方法。
  20. 前記対象がヒト対象である、請求項1から19の何れか一項に記載の方法。
  21. 前記がんが固形がんである、請求項1から20の何れか一項に記載の方法。
  22. 前記がんが、脳がん、乳がん、トリプルネガティブ乳がん、膀胱がん、骨がん、結腸直腸がん、肺がん、腎臓がん、肝臓がん、胃がん、前立腺がん、肉腫、黒色腫、がん腫及びリンパ腫からなる群から選択される、請求項1から20の何れか一項に記載の方法。
  23. 前記がんが、結腸直腸がん、膠芽腫、及び膵臓がんからなる群から選択される、請求項21の何れか一項に記載の方法。
  24. 前記がんが結腸直腸がんである、請求項21の何れか一項に記載の方法。
  25. 前記がんが膠芽腫である、請求項21の何れか一項に記載の方法。
  26. 前記がんが膵臓がんである、請求項21の何れか一項に記載の方法。
  27. がんを有する対象を治療するための組成物であって、治療上有効な量のCCR2ケモカイン受容体アンタゴニスト、治療上有効な量のPD-1阻害剤及び/又はPD-L1阻害剤並びに薬剤的に許容される担体又は賦形剤を含む、前記組成物。
  28. 前記CCR2ケモカイン受容体が、請求項2から4の何れか一項から選択される、請求項27に記載の組成物。
  29. 前記PD-1阻害剤及び/又はPD-L1阻害剤が、請求項7から13の何れか一項から選択される、請求項27又は請求項28に記載の組成物。
  30. 固形腫瘍がんを有する対象を治療するためのキットであって、治療上有効な量のCCR2ケモカイン受容体アンタゴニスト並びに治療上有効な量のPD-1阻害剤及び/又はPD-L1阻害剤を、効果的な投与のための説明書と一緒に含む、前記キット。
  31. 前記CCR2ケモカイン受容体が、請求項2から4の何れか一項から選択される、請求項30に記載のキット。
  32. 前記PD-1阻害剤及び/又はPD-L1阻害剤が、請求項7から13の何れか一項から選択される、請求項30又は請求項31に記載のキット。
  33. 前記CCR2ケモカイン受容体アンタゴニスト並びに前記PD-1阻害剤及び/又はPD-L1阻害剤が、同時投与用に製剤化されている、請求項30から32の何れか一項に記載のキット。
  34. 前記CCR2ケモカイン受容体アンタゴニスト並びに前記PD-1阻害剤及び/又はPD-L1阻害剤が連続投与用に製剤化されている、請求項30から32の何れか一項に記載のキット。
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