JP2023180797A - ヒータ器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】温められた空気の自然対流による上方への放熱距離を向上でき、特に、ガラス窓での結露やコールドドラフトを効果的に低減できるヒータ器具を提供する。【解決手段】ヒータ器具1は、ヒータ41を備えた3枚のヒータパネル31を対向配置させて形成された下段側内部空間を有し、その下段側内部空間の下面側が吸気口2aとされるとともに、上面側が放熱口とされた下段ヒータ部3と、ヒータ41を備えた2枚のヒータパネル51を対向配置させて形成された上段側内部空間を有し、その上段側内部空間の上面側が排熱口2bとされるとともに、その上段側内部空間の下面側の、下段ヒータ部3との間に吸気口2cを備えて、下段ヒータ部3の上方に配置された上段ヒータ部5と、下段ヒータ部3および上段ヒータ部5の両端を保持する一対のホールド部材7と、を備えて構成されている。【選択図】 図1
Description
本発明は、小スペース用の暖房機器として、可搬可能であり、任意の場所に設置することが容易な多目的ヒータであって、特に、ガラス窓の窓枠下への設置に好適なヒータ器具に関する。
従来、特に寒冷地にあっては、ガラス窓からの冷気の侵入(コールドドラフト)や結露を防止するために、窓枠下にヒータ器具を設置する場合がある。
この種のヒータ器具としては、例えば、結露防止用ヒータが既に知られている。このヒータによれば、そのヒータ長をガラス窓の大きさ(窓枠幅)に合わせて選定することにより、ガラス窓に対応する領域の空気を効果的に温めることが可能となる。つまり、ヒータによって温められた空気を自然対流によりガラス窓のガラス面に沿って循環(上昇)させることで、ガラス窓などでの結露の発生を防止できる。
しかしながら、従来のヒータ器具では、ヒータ長をガラス窓の窓枠幅に応じて選定できるものの、自然対流によって温められた空気を循環させる際の上昇(放熱)距離をかせぐことが困難であった。そのため、温められた空気をガラス窓の高い位置まで到達させることが難しく、ガラス窓に発生する結露を防止する効果や、コールドドラフトに対する低減の効果が十分でないという課題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、温められた空気の自然対流による上方への放熱(上昇)距離を向上でき、特に、ガラス窓での結露やコールドドラフトを効果的に低減させることが可能なヒータ器具を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のヒータ器具は、発熱体を備えた複数枚のヒータパネルを対向配置させて形成された下段側内部空間を有し、前記下段側内部空間の下面側が吸気口とされるとともに、前記下段側内部空間の上面側が放熱口とされた下段ヒータ部と、発熱体を備えた複数枚のヒータパネルを対向配置させて形成された上段側内部空間を有し、前記上段側内部空間の上面側が放熱口とされるとともに、前記上段側内部空間の下面側の、前記下段ヒータ部との間に吸気口を備えて、前記下段ヒータ部の上方に配置された上段ヒータ部と、前記上段ヒータ部および前記下段ヒータ部の両端部をそれぞれ保持する一対のホールド部材と、を備える。
本発明のヒータ器具にあっては、例えば、煙突効果による自然対流がより促進されるようにしたので、これまでは届かなかったガラス窓の高い位置まで、温められた空気を十分に到達させることが可能となる。
本発明によれば、温められた空気の自然対流による上方への放熱(上昇)距離を向上でき、特に、ガラス窓での結露やコールドドラフトを効果的に低減させることが可能なヒータ器具を提供できる。
以下、本発明の実施形態に係るヒータ器具について図面を参照しながら説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係るヒータ器具1の全体構造を示す外観斜視図である。また、図2(a)は、該ヒータ器具1の長手方向を概略的に示す正面図であり、図2(b)は、該ヒータ器具1の短手方向を概略的に示す側面図であり、図2(c)は、該ヒータ器具1の上面側を概略的に示す上面図であり、図2(d)は、該ヒータ器具1の下面側を概略的に示す下面図である。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るヒータ器具1の全体構造を示す外観斜視図である。また、図2(a)は、該ヒータ器具1の長手方向を概略的に示す正面図であり、図2(b)は、該ヒータ器具1の短手方向を概略的に示す側面図であり、図2(c)は、該ヒータ器具1の上面側を概略的に示す上面図であり、図2(d)は、該ヒータ器具1の下面側を概略的に示す下面図である。
なお、この第1の実施形態においては、長手方向の長さを900mmとした場合のヒータ器具(900タイプ)1、または、長手方向の長さを1200mmとした場合のヒータ器具(1200タイプ)1を例示して説明する。
このヒータ器具1は、例えば図1および図2(a)~(d)に示すように、下段ヒータ部3と、上段ヒータ部5と、下段ヒータ部3および上段ヒータ部5の両端を保持する一対のホールド部材7と、電源コード9と、を備えている。
電源コード9は、後述するヒータ(発熱体)41への通電を制御して、ヒータ器具1をオン/オフさせる電源スイッチ9bと、商用電源のコンセント(図示省略)に接続される電源プラグ9aと、を有している。
また、このヒータ器具1の場合、長手方向の長さを900mmまたは1200mmとしているため、下段ヒータ部3および上段ヒータ部5の途中(中間)部分に、ホールド部材7に対応した、1つの固定部材8が設けられている。この固定部材8は、下段ヒータ部3および上段ヒータ部5の構成(ヒータパネル31,51の配置パターン)に応じた貫通孔を備える。同様に、ホールド部材7は、それぞれの内面に、下段ヒータ部3および上段ヒータ部5の構成に応じた挿通溝を備えている。
下段ヒータ部3は、下部パネルとしての複数枚のヒータパネル31を対向配置し、その下段内部空間の、下面側が第1吸気口としての吸気口2aとされ、上面側が排熱口(放熱口)とされている。
上段ヒータ部5は、上部パネルとしての複数枚のヒータパネル51を対向配置し、その上段内部空間の、上面側が排熱口(放熱口)2bとされるとともに、下段ヒータ部3との間に第2吸気口としての吸気口2cを備えて、下段ヒータ部3の上方に配置されている。各吸気口2a,2cおよび排熱口2bは、いずれも、ヒータ器具1の幅方向(長手方向)の全面にほぼ同じ幅で設けられる。
ここで、下段ヒータ部3は、例えば図3に示すように、3枚のヒータパネル31を備えている。3枚のヒータパネル31は、例えば図5(a)に示すように、いずれも形状が同一とされている。
即ち、3枚のヒータパネル31は、例えばアルミニウムなどの軽金属部材からなり、中空構造の中空状部32を有するとともに、長手方向と直交する方向の断面において、それぞれの放熱面が凹状に湾曲されている。これにより、3枚のヒータパネル31の放熱面が増加されて、輻射熱の効果も期待できる。
なお、図5(b)に拡大して示すように、3枚のヒータパネル31の、例えば下面部および上面部には、ホールド部材7や固定部材8に取付け固定される際にネジ7a,8aなどが係合される溝部33が形成されている。溝部33としては、断面V字型であっても良いし、断面U字型などであっても良い。3枚のヒータパネル31は、下面部および上面部にそれぞれ溝部33を備えることにより、上下の制限なく取付け可能である。
下段ヒータ部3において、3枚のヒータパネル31は、例えば図3に示すように、ホールド部材7および固定部材8によって、窓枠下などの設置面である床面との間に所定の隙間(吸気口2a)を有して支持されている。
3枚のヒータパネル31のうち、外側の2枚は、例えば設置時の安定性を確保するために、下面側の吸気口2a側が広く、上面側の排熱口側が狭く、断面が末広がりの八の字型となるように配置されている。そして、内側の1枚は、例えば外側の2枚のヒータパネル31により形成される排熱口よりも上方に突出するようにして配置されている。これにより、上段ヒータ部5の内部の温度差を利用して、吸気口2a,2cからの吸気を効率よく行うことが可能となり、煙突効果の活用において有用となる。
これに対し、上段ヒータ部5は、例えば図3に示すように、2枚のヒータパネル51を備えている。2枚のヒータパネル31は、例えば図4に示すように、いずれも形状が同一とされている。
即ち、2枚のヒータパネル51は、例えばアルミニウムなどの軽金属部材からなり、中空構造の中空状部52を有するとともに、長手方向と直交する方向の断面において、少なくとも外側の放熱面が内側に反るように湾曲されている。これにより、2枚のヒータパネル51の放熱面が増加されて、輻射熱の効果も期待できる。
そして、2枚のヒータパネル51は、断面が末広がりの八の字型となるように対向して配置され、下面側の吸気口2c側を広く、上面側の排熱口2b側を狭くすることによって、最大限の煙突効果が得られるようになっている。即ち、下段ヒータ部3および上段ヒータ部5で発生した温熱を、上段ヒータ部5の上段内部空間内にて凝集させ、先端の排熱口2bより自然対流として効果的に放出させることが可能となる。
しかも、下段ヒータ部3と上段ヒータ部5との間に、長手方向に沿う吸気口2cを設けるようにしているため、吸気口2cからの吸気量を格段に増加でき、自然対流を効率よく発生させることが可能となる。したがって、温められた空気の自然対流による上方への放熱(上昇)距離を、大幅に向上できるようになる。
因みに、図3中にA,B,Cで示すように、例えば、上段ヒータ部5において、ヒータパネル51間の距離Aは3~10mm程度が望ましい(好ましくは、6mm前後)。また、上段ヒータ部5のヒータパネル51間の、例えば、下段ヒータ部3の内側のヒータパネル31との距離Bとしては2~10mm程度が望ましい。さらに、吸気口2cとなる、例えば、下段ヒータ部3の外側のヒータパネル31と上段ヒータ部5のヒータパネル51との間の距離Cは2~10mm程度が望ましい。
なお、上記したホールド部材7や固定部材8としては、例えば、熱硬化性のプラスチックスなどによって形成されている。そして、ホールド部材7の、例えば上面部には、電源スイッチ9bの操作に応じて、ヒータ器具1が加温中かオフかを点灯により表示するLED(Light Emitting Diode)ランプ6が設けられている。
図6は、本実施形態のヒータ器具1の電気回路部40の構成例を示す回路図である。
図6に示すように、ヒータ器具1の電気回路部40は、下段ヒータ部3のヒータパネル31と上段ヒータ部5のヒータパネル51とに応じて、それぞれ熱源となる5つのヒータ41を備えている。ヒータ41としては、シリコンゴムコードヒータ(シリコンヒータ線)やニクロム線ヒータ、炭素繊維線ヒータなどを用いて構成されるもので、線状であっても良いし、面状であっても良く、例えば、各ヒータパネル31,51の中空状部32,52内にU字型に収納可能であれば良い。
即ち、電気回路部40においては、電源コード9の一方の電源線により、下段ヒータ部3の各ヒータパネル31の中空状部32内にそれぞれ収納された3つのヒータ41が直列に接続されるとともに、上段ヒータ部5の各ヒータパネル51の中空状部52内にそれぞれ収納された2つのヒータ41が直列に接続される。つまり、U字型に折り曲げられた状態で各ヒータパネル31,51の中空状部32,52内にそれぞれ収納された5つのヒータ41は、閉回路を形成するように、接続点C1,C2を介して、電源コード9の一方の電源線に接続されている。
また、電源コード9の他方の電源線は、電流ヒューズFi、温度ヒューズFd、および、サーモスタットSSを順に介して、下段ヒータ部3のヒータパネル31の中空状部32内に収納されたヒータ41と、上段ヒータ部5のヒータパネル51の中空状部52内に収納されたヒータ41と、の接続点C1に接続されている。
そして、下段ヒータ部3のヒータパネル31の中空状部32内に収納されたヒータ41と、上段ヒータ部5のヒータパネル51の中空状部52内に収納されたヒータ41と、を接続する一方の接続点C1と他方の接続点C2との間には、直列に接続された抵抗RとLEDランプ6と逆向きのダイオードDとが並列に接続されている。
本実施形態の電気回路部40においては、ヒータ41の温度が設定温度(例えば、60℃前後)を超えると、サーモスタットSSが作動して、ヒータ41の温度が最適温度となるように温度制御する。この温度制御にもかかわらず、例えばヒータ41の温度が設定温度を超えると、温度ヒューズFdが溶断されて、ヒータ41への通電を遮断するようになっている。
ヒータ41として、例えばシリコンゴムコードヒータを用いることにより、その柔軟性、電気絶縁性、耐熱性などのために、各中空状部32,52内への収納も容易に可能であり、高い安全性を確保することができる。
なお、ヒータ41としては、1本のヒータ線によって構成する場合に限らず、例えば、各中空状部32,52のそれぞれに複数本のヒータ線が個別に収納される構成としても良い。
また、全てのヒータパネル31,51に対して、それぞれヒータ41を収納させる場合に限らず、例えば、一部のヒータパネル31,51内へのヒータ41の収納を省略することも可能である。
また、本実施形態の場合、下段ヒータ部3のヒータパネル31の、内側のヒータパネル31内に温度ヒューズFdとサーモスタットSSとを配置した場合を例示しているが、外側のヒータパネル31や上段ヒータ部5のヒータパネル51内に配置することも可能である。
図7は、本実施形態に係るヒータ器具1の放熱特性について、従来のヒータ器具と対比して示すものである。ここでは、従来のヒータ器具を、結露防止用ヒータ100とした場合について説明する。なお、ヒータ器具1および結露防止用ヒータ100に対する印加電圧(V)および消費電力(W)は同じとし、得られる放熱面積Hdを比較した。
同図(b)に示すように、従来の結露防止用ヒータ100の場合、例えば4つのヒータパネル101を床面と直交する垂直方向に平行に並べたストレートな構成であったため、放熱面積Hd(短手方向の放熱量である輻射熱の量WB×上方向への放熱量である対流の高さHB)は、結露防止用ヒータ100の周辺部分のみの非常に限定的なものであった。
これに対し、本実施形態のヒータ器具1の場合、同図(a)からも明らかなように、煙突効果の向上による自然対流の加速などにより、短手方向の放熱量(WA>WB)および上方向への放熱量(HA>HB)を大幅に改善でき、放熱面積Hdの増大が可能となる。
上述したように、第1の実施形態に係るヒータ器具1によれば、温められた空気の自然対流による上方への放熱(上昇)距離を向上でき、特に、ガラス窓での結露やコールドドラフトを効果的に低減させることが可能となる。
即ち、本実施形態に係るヒータ器具1は、下段ヒータ部3と上段ヒータ部5とからなり、間に吸気口2cを備えて、下段ヒータ部3の上方に上段ヒータ部5を配置してなる構成とされている。これにより、吸気口2cからの吸気量を格段に増加でき、自然対流を効率よく発生させることが可能となる。したがって、温められた空気の自然対流による上方への放熱(上昇)距離を、大幅に向上できるようになる。
しかも、上段ヒータ部5として、各ヒータパネル51を八の字型の末広がりとなるように、下面側の吸気口2c側が広く、上面側の排熱口2b側が狭くなるようにしている。こうして、最大限の煙突効果が得られるようにすることで、下段ヒータ部3および上段ヒータ部5で発生した温熱を、上段ヒータ部5内にて凝集し、先端の排熱口2bより自然対流として効率よく放出させることが可能となる。それ故、これまでは届かなかったガラス窓の高い位置まで、温められた空気を十分に到達させることが可能となり、ガラス窓での結露やコールドドラフトを効果的に低減できるようになるものである。
[第2の実施形態]
図8(a)は、本発明の第2の実施形態に係るヒータ器具1の全体構造を示す正面図であり、図8(b)は、側面図である。
図8(a)は、本発明の第2の実施形態に係るヒータ器具1の全体構造を示す正面図であり、図8(b)は、側面図である。
即ち、この第2の実施形態に係るヒータ器具1は、長手方向の長さを600mm程度とした場合のヒータ器具(600タイプ)1であって、固定部材8が省略されている以外は、第1の実施形態のヒータ器具1と同じである。
このような構成とされた第2の実施形態に係るヒータ器具1の場合にも、第1の実施形態のヒータ器具1の場合とほぼ同様の効果が得られる。
[第3の実施形態]
図9(a)は、本発明の第3の実施形態に係るヒータ器具1の全体構造を示す正面図であり、図9(b)は、側面図である。なお、第3の実施形態に係るヒータ器具1において、第1の実施形態として示したヒータ器具1と同一部分には同一または類似の符号を付し、詳しい説明は省略する。
図9(a)は、本発明の第3の実施形態に係るヒータ器具1の全体構造を示す正面図であり、図9(b)は、側面図である。なお、第3の実施形態に係るヒータ器具1において、第1の実施形態として示したヒータ器具1と同一部分には同一または類似の符号を付し、詳しい説明は省略する。
即ち、この第3の実施形態に係るヒータ器具1は、長手方向の長さを1500または1800mm程度とした場合のヒータ器具(1500または1800タイプ)1であって、2つの固定部材8が設けられている以外は、第1の実施形態のヒータ器具1と同じである。
このような構成とされた第3の実施形態に係るヒータ器具1の場合にも、第1の実施形態のヒータ器具1の場合とほぼ同様の効果が得られる。
なお、上記した第1~第3の実施形態に係るヒータ器具1において、下段ヒータ部3および上段ヒータ部5の、ヒータパネル31,51の形状や枚数、配置パターンなどは一例であって、第1~第3の実施形態の構成に制限されるものではない。
以下に、本発明の他の実施形態に係るヒータ器具について簡単に説明する。なお、他の実施形態に係るヒータ器具において、第1の実施形態として示したヒータ器具1と同一部分には同一または類似の符号を付し、詳しい説明は省略する。
[第4,第5の実施形態]
即ち、上述した第1~第3の実施形態のいずれにおいても、例えば図10(a)に示すように、下段ヒータ部3のヒータパネル31を4つとし、4つのヒータパネル31を床面と直交する垂直方向に平行に並べたストレートな構成としても良い(本発明の第4の実施形態)。
即ち、上述した第1~第3の実施形態のいずれにおいても、例えば図10(a)に示すように、下段ヒータ部3のヒータパネル31を4つとし、4つのヒータパネル31を床面と直交する垂直方向に平行に並べたストレートな構成としても良い(本発明の第4の実施形態)。
また、例えば図10(b)に示すように、下段ヒータ部3のヒータパネル31を6つとし、6つのヒータパネル31を床面と直交する垂直方向に平行に並べたストレートな構成としても良い(本発明の第5の実施形態)。
[第6~第11の実施形態]
下段ヒータ部3および上段ヒータ部5の構成(ヒータパネル31,51の配置パターン)としては、上述した第1~第5の実施形態に係るヒータ器具1によらず、例えば図11(a)~(f)に示すような構成とすることも可能である。
下段ヒータ部3および上段ヒータ部5の構成(ヒータパネル31,51の配置パターン)としては、上述した第1~第5の実施形態に係るヒータ器具1によらず、例えば図11(a)~(f)に示すような構成とすることも可能である。
即ち、本発明の第6の実施形態に係るヒータ器具1としては、例えば図11(a)に示すように、下段ヒータ部3のヒータパネル31および上段ヒータ部5のヒータパネル51をいずれも2つとし、各ヒータパネル31,51を湾曲させた形状とするとともに、下段ヒータ部3の吸気口2a側が狭く、吸気口2c側の排熱口側が広くなる配置としても良い。
本発明の第7の実施形態に係るヒータ器具1としては、例えば図11(b)に示すように、下段ヒータ部3のヒータパネル31を3つ、上段ヒータ部5のヒータパネル51を2つとし、各ヒータパネル31,51を直線的な形状とするとともに、下段ヒータ部3の吸気口2a側が狭く、吸気口2c側の排熱口側が広くなる配置としても良い。
本発明の第8の実施形態に係るヒータ器具1としては、例えば図11(c)に示すように、下段ヒータ部3のヒータパネル31を3つ、上段ヒータ部5のヒータパネル51を2つとし、各ヒータパネル31,51を直線的な形状とするとともに、下段ヒータ部3の3つのヒータパネル31を床面と直交する垂直方向に平行に並べたストレートな構成としても良い。
本発明の第9の実施形態に係るヒータ器具1としては、例えば図11(d)に示すように、上段ヒータ部5の2つのヒータパネル51を外側に湾曲した形状とするとともに、下段ヒータ部3の外側の2つのヒータパネル31を外側に湾曲した形状とし、かつ、内側の2つのヒータパネル31を上下方向に配置した構成としても良い。
本発明の第10の実施形態に係るヒータ器具1としては、例えば図11(e)に示すように、下段ヒータ部3のヒータパネル31を4つ、上段ヒータ部5のヒータパネル51を2つとし、各ヒータパネル31,51を直線的な形状とするとともに、下段ヒータ部3の外側の2つのヒータパネル31を末広がりの八の字型に配置し、かつ、内側の2つのヒータパネル31を床面と直交する垂直方向に平行に並べたストレートな構成としても良い。
本発明の第11の実施形態に係るヒータ器具1としては、例えば図11(f)に示すように、下段ヒータ部3のヒータパネル31を4つ、上段ヒータ部5のヒータパネル51を2つとし、各ヒータパネル31,51を直線的な形状とするとともに、下段ヒータ部3の4つのヒータパネル31を床面と直交する垂直方向に平行に並べたストレートな構成としても良い。
[第12の実施形態]
図12は、本発明の第12の実施形態に係るヒータ器具1の、ヒータパネル31,51の配置パターンを例示する断面図である。
図12は、本発明の第12の実施形態に係るヒータ器具1の、ヒータパネル31,51の配置パターンを例示する断面図である。
本発明の第12の実施形態に係るヒータ器具1は、例えば図12に示すように、下段ヒータ部3および上段ヒータ部5のヒータパネル31,51をともに4つとし、各ヒータパネル31,51を直線的な形状とするとともに、下段ヒータ部3の4つのヒータパネル31および上段ヒータ部5の4つのヒータパネル51を、それぞれ、床面と直交する垂直方向に平行に並べたストレートな構成とされている。
[第13の実施形態]
図13は、本発明の第13の実施形態に係るヒータ器具1の、ヒータパネル31,51の配置パターンを例示する断面図である。
図13は、本発明の第13の実施形態に係るヒータ器具1の、ヒータパネル31,51の配置パターンを例示する断面図である。
本発明の第13の実施形態に係るヒータ器具1は、例えば図13に示すように、下段ヒータ部3および上段ヒータ部5のヒータパネル31,51をともに4つとし、各ヒータパネル31,51を外側に湾曲させた形状とされている。
[第14の実施形態]
図14は、本発明の第14の実施形態に係るヒータ器具1の、ヒータパネル31,51の配置パターンを例示する断面図である。
図14は、本発明の第14の実施形態に係るヒータ器具1の、ヒータパネル31,51の配置パターンを例示する断面図である。
本発明の第14の実施形態に係るヒータ器具1は、例えば図14に示すように、上段ヒータ部5の2つのヒータパネル51を内側に湾曲させた形状とされている。また、下段ヒータ部3の6つのヒータパネル31を直線的な形状とし、かつ、下段ヒータ部3の外側の2つのヒータパネル31を、吸気口2a側が狭く、吸気口2c側の排熱口側が広くなる配置とするとともに、内側の4つのヒータパネル31を、それぞれ、上下方向に2つずつ、床面と直交する垂直方向に平行に並べたストレートな構成とされている。
[第14の実施形態]
図14は、本発明の第14の実施形態に係るヒータ器具1の、ヒータパネル31,51の配置パターンを例示する断面図である。
図14は、本発明の第14の実施形態に係るヒータ器具1の、ヒータパネル31,51の配置パターンを例示する断面図である。
本発明の第14の実施形態に係るヒータ器具1は、例えば図14に示すように、上段ヒータ部5の2つのヒータパネル51を内側に湾曲させた形状とされている。また、下段ヒータ部3の6つのヒータパネル31を直線的な形状とし、かつ、下段ヒータ部3の外側の2つのヒータパネル31を、吸気口2a側が狭く、吸気口2c側の排熱口側が広くなる配置とするとともに、内側の4つのヒータパネル31を、それぞれ、上下方向に2つずつ、床面と直交する垂直方向に平行に並べたストレートな構成とされている。
[第15の実施形態]
図15は、本発明の第15の実施形態に係るヒータ器具1の、ヒータパネル31,51の配置パターンを例示する断面図である。
図15は、本発明の第15の実施形態に係るヒータ器具1の、ヒータパネル31,51の配置パターンを例示する断面図である。
本発明の第15の実施形態に係るヒータ器具1としては、例えば図15に示すように、下段ヒータ部3の5つのヒータパネル31をゲート(門の字型)のような形状に配置した構成としても良い。
[第16の実施形態]
図16は、本発明の第16の実施形態に係るヒータ器具10の、ヒータパネル31,51の配置パターンを例示する断面図である。
図16は、本発明の第16の実施形態に係るヒータ器具10の、ヒータパネル31,51の配置パターンを例示する断面図である。
即ち、本発明の第16の実施形態に係るヒータ器具10としては、例えば図11(c)に示したヒータ器具1を、床面と直交する垂直方向に積層させた構成としても良い。
なお、この積層型のヒータ器具10としては、例えば図11(c)に示したヒータ器具1以外の同一のヒータ器具1を積層させた構成とすることも可能であるし、例えば図11(c)に示したヒータ器具1とそれ以外の異なるヒータ器具1とを積層させた構成とすることも可能である。
上記のような、第4~第16の実施形態に係るヒータ器具1,10の場合にも、第1の実施形態のヒータ器具1の場合とほぼ同様の効果が得られる。
即ち、各実施形態に係るヒータ器具によれば、温められた空気の自然対流による上方への放熱(上昇)距離を向上でき、特に、ガラス窓での結露やコールドドラフトを効果的に低減させることが可能となる。
なお、いくつかの実施形態を用いて本発明を詳細に説明したが、本発明は明細書中で説明した実施形態に限定されるものではない。
例えば、下段ヒータ部3のヒータパネル31や上段ヒータ部5のヒータパネル51は、ストレート形、台形、ひし形、凹型(湾曲)、または、凸型(楕円)などであっても良いし、パネル枚数や配置パターンも自由に変更できる。
また、ヒータ器具としては、温度調節の切替えが可能な構成であっても良いし、タイマ機能を備えたものであっても良い。
また、住宅のガラス窓の窓枠下に設置する以外に、押し入れなどでの結露の防止やすき間風などの抑制のほか、脱衣所、机下、キッチンなどの小スペースでの暖房用など、任意の場所に容易に可搬可能であり、特に、少ない消費エネルギ(例えば、90W~250W程度)で十分な暖房効果が得られる多目的ヒータとしても適用可能である。
1,10 ヒータ器具
2a,2c 吸気口
2b 排熱口(放熱口)
3 下段ヒータ部
5 上段ヒータ部
6 LEDランプ
7 ホールド部材
8 固定部材
9 電源コード
31 ヒータパネル(下部パネル)
32 中空状部
33 溝部
40 電気回路部
41 ヒータ(発熱体)
51 ヒータパネル(上部パネル)
52 中空状部
Hd 放熱面積
2a,2c 吸気口
2b 排熱口(放熱口)
3 下段ヒータ部
5 上段ヒータ部
6 LEDランプ
7 ホールド部材
8 固定部材
9 電源コード
31 ヒータパネル(下部パネル)
32 中空状部
33 溝部
40 電気回路部
41 ヒータ(発熱体)
51 ヒータパネル(上部パネル)
52 中空状部
Hd 放熱面積
Claims (8)
- 発熱体を備えた複数枚のヒータパネルを対向配置させて形成された下段側内部空間を有し、前記下段側内部空間の下面側が吸気口とされるとともに、前記下段側内部空間の上面側が放熱口とされた下段ヒータ部と、
発熱体を備えた複数枚のヒータパネルを対向配置させて形成された上段側内部空間を有し、前記上段側内部空間の上面側が放熱口とされるとともに、前記上段側内部空間の下面側の、前記下段ヒータ部との間に吸気口を備えて、前記下段ヒータ部の上方に配置された上段ヒータ部と、
前記上段ヒータ部および前記下段ヒータ部の両端部をそれぞれ保持する一対のホールド部材と、
を具備したことを特徴とするヒータ器具。 - 前記下段ヒータ部の前記複数枚のヒータパネルおよび前記上段ヒータ部の前記複数枚のヒータパネルは、内部が中空構造とされていることを特徴とする請求項1に記載のヒータ器具。
- 前記下段ヒータ部の前記複数枚のヒータパネルおよび前記上段ヒータ部の前記複数枚のヒータパネルの、前記中空構造の内部に、通電により発熱する前記発熱体が選択的に配設されていることを特徴とする請求項2に記載のヒータ器具。
- 前記上段ヒータ部の、前記複数枚のヒータパネルは、放熱面が平面または曲面を有していることを特徴とする請求項1または2に記載のヒータ器具。
- 前記下段ヒータ部の、前記複数枚のヒータパネルは、放熱面が平面または曲面を有していることを特徴とする請求項1または2に記載のヒータ器具。
- 前記下段ヒータ部の前記複数枚のヒータパネルは、下面部に前記一対のホールド部材に取付け固定するための溝部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のヒータ器具。
- 前記上段ヒータ部の、前記複数枚のヒータパネルは、前記吸気口側が広く、前記放熱口側が狭くなるように、八の字型に対向配置されていることを特徴とする請求項1に記載のヒータ器具。
- 前記下段ヒータ部の、前記複数枚のヒータパネルは、前記吸気口側が広く、前記放熱口側が狭くなるように、八の字型に対向配置されていることを特徴とする請求項1に記載のヒータ器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022094389A JP2023180797A (ja) | 2022-06-10 | 2022-06-10 | ヒータ器具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022094389A JP2023180797A (ja) | 2022-06-10 | 2022-06-10 | ヒータ器具 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2023180797A true JP2023180797A (ja) | 2023-12-21 |
Family
ID=89307045
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2022094389A Pending JP2023180797A (ja) | 2022-06-10 | 2022-06-10 | ヒータ器具 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2023180797A (ja) |
-
2022
- 2022-06-10 JP JP2022094389A patent/JP2023180797A/ja active Pending
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