JP2023180709A - ベータ線計測装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヘリウムガスを主体とするQガスを用いず、プラスチックシンチレータをベータ線検出器として用い、GM計数管同様、宇宙線や環境ガンマ線の影響による検出下限濃度を低下させることができるベータ線計測装置を提供する。【解決手段】試料から放射されるベータ線を検出する第1プラスチックシンチレータを有する試料計測部と、宇宙線の影響を検出する第2プラスチックシンチレータを有する第1検出部と、前記第1プラスチックシンチレータにより検出された第1計数のうち同時に計測された前記第2プラスチックシンチレータにより検出された第2計数を除外した補正第1計数を出力する第1反同時計数回路と、前記補正第1計数に基づいて前記試料から放射される全ベータ放射能濃度を算出する演算部と、を備える、ベータ線計測装置である。【選択図】図1

Description

本発明は、全ベータ放射能やベータ線核種分析等を行うベータ線測定において、プラスチックシンチレータを用いたベータ線計測装置に関する。
原子力発電所等の原子力設備において、ガスや処理水等の放射性物質を含む試料から放射されるベータ線(β線)の全ベータ放射能濃度を計測することや、使用済み燃料由来の試料に含まれるストロンチウム90(以下、Sr-90)やストロンチウム89(以下、Sr-89)などのベータ線放出核種の放射能濃度の測定が必要となる場合がある。
全ベータ放射能濃度測定は、Sr-90、Sr-89等の核種を特定せずに試料に含まれるベータ線放出核種濃度の総量を測定するものである。全ベータ放射能濃度測定において、GM計数管(Geiger-Mueller counter)を用いて、試料中の放射性核種から放出されるベータ線を計測し、その計数率と供試量に基づいて全ベータ放射能濃度を求める方法が知られている(例えば、非特許文献1参照、非特許文献2参照)。
また、ベータ線のみを放出する、いわゆる純ベータ核種であるSr-90やSr-89等の放射性ストロンチウムのベータ線放出核種ごとの放射能濃度を求める方法が知られている(例えば、非特許文献3参照)。この方法によれば、予め、試料水に測定対象となるSrの安定同位体を添加し、炭酸塩沈澱との化学形態の測定試料とした後、GM計数管を用いて試料計数を測定した後、当該試料を溶解し、安定同位体であるイットリウム89(Y-89)を添加し鉄沈殿試料とした後、GM計数管を用いて、鉄沈殿試料の試料計数の時間変化を測定することによりSr-90やSr-89放射能濃度を求めることができる。
その他、全ベータ放射能濃度測定において、プラスチックシンチレータを用いて、試料中の放射性核種から放出されるベータ線を計測し、その計数率と供試量に基づいて全ベータ放射能濃度を求める方法が知られている(例えば、非特許文献4参照)。
この他、ベータ線放出核種ごとの放射能濃度を求める方法が知られている(例えば、非特許文献5参照)。この方法には、測定対象となる核種の安定同位体を添加し、炭酸塩沈澱との化学形態の測定試料とした後、厚みが5mm程度のGM計数管と約1cm程度に形成されたプラスチックシンチレータとを組み合わせた計測装置が用いられる。この方法によれば、GM計数管とプラスチックシンチレータの発光を計測し、GM計数管による計測とプラスチックシンチレータによる発光が同時に発生した場合を、試料からのベータ線によるものと判別し、プラスチックシンチレータによるベータ線スペクトロメトリによりベータ線放出核種ごとの放射能濃度を求めることができる。
発電用軽水型原子炉施設における放出放射性物質の測定に関する指針(原子力安全委員会、平成13年3月29日一部改訂) 全ベータ放射能測定法(文部科学省、昭和51年改訂)https://www.kankyo-hoshano.go.jp/wp-content/uploads/2020/11/No1.pdf 放射性ストロンチウム分析法(文部科学省、平成15年改訂)https://www.kankyo-hoshano.go.jp/wp-content/uploads/2020/12/No2.pdf 環境全β放射能のバックグラウンド計数の気象データを用いた推定方法の検討(東京健安研セ年報 Ann. Rep. Tokyo Metr. Inst. Pub. Health, 66, 235-245, 2015)https://www.tmiph.metro.tokyo.lg.jp/files/archive/issue/kenkyunenpo/nenpou66/235-245.pdf Rapid determination of 89Sr and 90Sr in radioactive waste using Sr extraction disk and beta-ray spectrometer, Y. Kameo et al. JAEA Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry p.71-78 2007/10
非特許文献1、非特許文献2、非特許文献3に記載された方法においては、試料中の放射性核種からのベータ線の検出のためGM計数管を有する検出器が用いられる。このとき、GM計数管は、試料から放出されるベータ線だけでなく宇宙線や検出器周辺から到来する自然ガンマ線によるノイズも計測する。ガンマ線によるノイズによりバックグラウンド計数を低減するため、検出器には、ガード検出器となる他のGM計数管が配置される。この検出器によれば、他のGM計数管の検出値に基づいて試料中の放射性核種からのベータ線の計数を算出することができる。
GM計数管の管中の気体は、放射線によって変化し、測定結果に影響を与える。このため、GM計数管は、測定中においてヘリウム(He)ガスに有機ガスを添加したQガス(Quenching Gas)が連続的に流通するように構成されている。しかしながら、Qガスに98%程度含まれるヘリウムは、近年、戦略物質として注目され、価格が高騰しつつあり、入手に支障が生じているという課題がある。
非特許文献3に記載された方法によれば、GM計数管によるベータ線検出感度を高めるため、非特許文献1、非特許文献2に記載された方法同様にガード検出器であるGM計数管に、Qガスを連続的に流す必要がある。そのため、非特許文献3に記載された方法によれば、非特許文献1、非特許文献2に記載された方法と同様にヘリウムの入手に支障が生じているという課題がある。
非特許文献4に記載された方法によれば、試料中の放射性核種からのベータ線を検出するためにGM計数管の代わりにプラスチックシンチレータが用いられる。プラスチックシンチレータは、GM計数管に比して宇宙線や検出器周辺からのガンマ線の検出感度が大きくなるという性質を有する。そのため、非特許文献3に記載された方法では、宇宙線や測定器環境のガンマ線の影響によるプラスチックシンチレータのコンプトン光に基づくノイズによるバックグラウンド計数が高くなり、非特許文献1、非特許文献2に記載された方法に比して全ベータ放射能濃度の検出限界値が高くなるという課題がある。
非特許文献5に記載された方法によれば、試料中の放射性核種によるベータ線を、比較的薄く加工されたGM計数管と厚く形成されたプラスチックシンチレータとで計測するため、非特許文献4に記載された方法と同様に、宇宙線や測定器環境のガンマ線の影響によりバックグラウンド計数が高くなり、非特許文献3に記載された方法に比してSr-90やSr-89放射能濃度の検出限界値が高くなるという課題がある
以上のことから、従来のGM計数管を使用する場合に必要となるヘリウムを主体とするQガスを用いないベータ線計測装置が望まれている。また、GM計数管の代替としてプラスチックシンチレータを使用する場合、GM計数管単独あるいはGM計数管とプラスチックシンチレータを組み合わせて用いる場合と同様の検出限界を確保可能な低バックグラウンドベータ線計測装置が望まれている。
本発明は、ヘリウムガスを主体とするQガスを用いず、プラスチックシンチレータをベータ線検出器として用い、GM計数管同様、宇宙線や自然放射線(環境ガンマ線ともいう)の影響による検出下限濃度を低下させることができるベータ線計測装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、試料から放射されるベータ線を検出する第1プラスチックシンチレータを有する試料計測部と、宇宙線の影響を検出する第2プラスチックシンチレータを有する第1検出部と、前記第1プラスチックシンチレータにより検出された第1計数のうち同時に計測された前記第2プラスチックシンチレータにより検出された第2計数を除外した補正第1計数を出力する第1反同時計数回路と、前記補正第1計数に基づいて前記試料から放射される全ベータ放射能濃度を算出する演算部と、を備える、ベータ線計測装置である。
本発明によれば、ヘリウムガスを主体とするQガスを用いず、プラスチックシンチレータをベータ線検出器として用い、GM計数管同様、宇宙線や環境ガンマ線の影響による検出下限濃度を抑制可能な低バックグラウンド型のベータ線計測装置を提供することができる。
実施形態に係るベータ線計測装置の構成を概略的に示す図である。 第1検出部及び第2検出部の構成を示す図である。 比較例に係るベータ線計測装置の概略的な構成を示す図である。 比較例に係るベータ線計測装置の概略的な構成を示す図である。 変形例に係るベータ線計測装置の構成を概略的に示す図である。 比較例に係るベータ線計測装置の概略的な構成を示す図である。 比較例に係るベータ線計測装置の概略的な構成を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態に係るベータ線計測装置について説明する。
図1に示されるように、ベータ線計測装置1は、例えば、試料Sのベータ線を計測する検出部2と、検出部2に接続された演算装置20とを備えている。ベータ線計測装置1は、例えば、試料Sの全ベータ放射能濃度を計測する装置である。試料Sは、例えば、ガスや処理水等から採取され、β崩壊する放射性核種であるストロンチウム(Sr)を含んでいる。
検出部2は、例えば、試料Sが載置された容器Kを収容する本体部Cを備えている。本体部Cは、例えば、宇宙線や環境ガンマ線の影響を低減するように鉛等の防護壁により形成されている。本体部Cの内部の下方には、容器Kを収容する収容空間C1が形成されている。収容空間C1は、容器Kを側方から出し入れ可能に形成されている。収容空間C1の上方には、試料から放射されるベータ線を計測する試料計測部3が設けられている。試料計測部3は、ベータ線を検出する第1プラスチックシンチレータ4(PLS-M)と、第1プラスチックシンチレータ4の発光を検出する第1光電子増倍管5(PMT-M)とを有する。
第1プラスチックシンチレータ4は、容器Kが配置される位置の上方の位置に配置されている。第1プラスチックシンチレータ4は、蛍光物質を含むプラスチック製の板状体により形成されている。第1プラスチックシンチレータ4は、容器K内の試料Sから放射されるベータ線が透過した際に励起され発光する。第1プラスチックシンチレータ4の上方には、第1光電子増倍管5が配置されている。
第1光電子増倍管5は、陰極と陽極とを備え、両極間には、後述の高圧電源28により高圧の電圧が加えられている。第1光電子増倍管5は、光電効果を利用し第1プラスチックシンチレータ4からの発光に基づいて光電子を発生させると共に増幅し、試料Sから放射されるベータ線の第1計数を電気信号として出力する。電気信号は、後述の第1反同時計数回路23に出力される。
第1プラスチックシンチレータ4は、試料Sから放射されるベータ線だけでなく宇宙から到来する宇宙線(ガンマ線)や自然放射線(ガンマ線)も計測する。試料Sから放射されるベータ線を正確に計測するため、検出部2には、宇宙線の影響を検出する第1検出部6と、自然放射線の影響を検出する第2検出部10とが設けられている。試料計測部3の上方には、例えば、宇宙線の影響を検出する第1検出部6が設けられている。
第1検出部6は、宇宙線を検出する第2プラスチックシンチレータ7(PLS-U)と、第2プラスチックシンチレータ7の発光を検出する第2光電子増倍管8(PMT-U)とを有する。第2プラスチックシンチレータ7は、本体部Cの外部の上方に配置されている。第2プラスチックシンチレータ7は、蛍光物質を含むプラスチック製の板状体により形成されている。第2プラスチックシンチレータ7は、宇宙線や自然放射線が透過した際に励起され発光する。第2光電子増倍管8は、第2プラスチックシンチレータ7に隣接して配置されている。第2光電子増倍管8は、陰極と陽極とを備え、両極間には、後述の高圧電源28により高圧の電圧が加えられている。
第2光電子増倍管8は、光電効果を利用し第2プラスチックシンチレータ7からの発光に基づいて光電子を発生させると共に増幅し、宇宙線により検知される第2計数を電気信号として出力する。電気信号は、後述の第1反同時計数回路23及び第2反同時計数回路24に出力される。
第2プラスチックシンチレータ7は、例えば、平面視して円板状に形成されている。第2プラスチックシンチレータ7は、試料Sから放射されるベータ線を遮蔽する金属膜7Bにより被覆されている。第2プラスチックシンチレータ7は、一部が水平方向に張り出した突出部7Aが形成されている。突出部7Aの上部には、第2光電子増倍管8が配置されている。突出部7Aは、第2プラスチックシンチレータ7と同様に金属膜7Cにより被覆されている。金属膜7Cは、金属膜7Bに比して厚い金属膜により形成されている。第2光電子増倍管8は、金属膜8Cにより被覆されている。金属膜8Cは、光を遮蔽可能であれば紙等の膜材料により形成されていてもよい。これにより、第1検出部6は、試料計測部3の上方から到来する宇宙線を計測することができる。
試料計測部3の下方には、例えば、自然放射線による影響を検出する第2検出部10が設けられている。第2検出部10は、下方から到来する環境ガンマ線を検出する第3プラスチックシンチレータ11(PLS-D)と、第3プラスチックシンチレータ11の発光を検出する第3光電子増倍管12(PMT-D)とを有する。第2検出部10は、第1検出部6と同様の構成を有する。第3プラスチックシンチレータ11は、本体部Cの外部の下方に配置されている。
第3プラスチックシンチレータ11は、蛍光物質を含むプラスチック製の板状体により形成されている。第3プラスチックシンチレータ11は、環境ガンマ線が透過した際に励起され発光する。第3光電子増倍管12は、第3プラスチックシンチレータ11に隣接して配置されている。第3光電子増倍管12は、陰極と陽極とを備え、両極間には、後述の高圧電源28により高圧の電圧が加えられている。
第3光電子増倍管12は、光電効果を利用して第3プラスチックシンチレータ11からの発光に基づいて光電子を発生させると共に増幅し、環境ガンマ線により検知される第3計数を電気信号として出力する。電気信号は、後述の第2反同時計数回路24に出力される。
第3プラスチックシンチレータ11は、例えば、円板状に形成されている。第3プラスチックシンチレータ11は、試料Sから放射されるベータ線を遮蔽する金属膜11Bにより被覆されている。第3プラスチックシンチレータ11は、一部が水平方向に張り出した突出部11Aが形成されている。突出部11Aの上部には、第3光電子増倍管12が配置されている。突出部11Aは、第3プラスチックシンチレータ11と同様に金属膜11Cにより被覆されている。金属膜11Cは、金属膜11Bに比して厚い金属膜により形成されている。第3光電子増倍管12は、金属膜12Cにより被覆されている。金属膜12Cは、光を遮蔽可能であれば紙等の膜材料により形成されていてもよい。これにより、第2検出部10は、試料計測部3の下方から到来する自然放射線等の環境ガンマ線を計測することができる。自然放射線が遮蔽された環境においては、第2検出部10は設けられていなくてもよい。
次に、演算装置20の構成について説明する。演算装置20は、例えば、試料Sから放射されるベータ線の計数を検出するための第1反同時計数回路23及び第2反同時計数回路24と、第1反同時計数回路23及び第2反同時計数回路24の出力値に基づいて試料Sから放射される全ベータ放射能を算出する演算部25と、各光電子増倍管に高圧の電圧を入力する高圧電源28と、演算に必要な情報や操作内容を入力する入力部26と、演算結果を表示する表示部27と、演算に必要なデータを記憶する記憶部29とを備えている。
高圧電源28は、第1光電子増倍管5、第2光電子増倍管8、及び第3光電子増倍管12に高電圧(例えば、500-1000V程度)の直流電流(例えば、最大10mA程度)を加える電源装置である。
第1反同時計数回路23は、第1プラスチックシンチレータ4の第1計数から宇宙線の計数を除外した補正第1計数を計測する。第1光電子増倍管5から出力された第1計数には、試料Sから放射されるベータ線の計数だけでなく本体部Cを透過した宇宙線の計数も含まれている。第1反同時計数回路23は、第1光電子増倍管5から出力された第1計数の電気信号と、第2光電子増倍管8から出力された第2計数の電気信号とが同時に計測された場合を除外し、第1計数を補正した補正第1計数の電気信号を出力する。即ち、第1反同時計数回路23は、第1プラスチックシンチレータ4の第1計数のうち同時に計測された第2プラスチックシンチレータ7の第2計数を除外した補正第1計数の第1出力値を出力する。
第2反同時計数回路24は、第1反同時計数回路23の補正第1計数から環境ガンマ線の計数を除外した補正計数を計測する。第1反同時計数回路23から出力された補正第1計数には、試料Sから放射されるベータ線の計数だけでなく本体部Cを透過した環境ガンマ線の計数も含まれている。第2反同時計数回路24は、第3光電子増倍管12から出力された第3計数の電気信号と、第1反同時計数回路23から出力された補正第1計数の電気信号とが同時に計測された場合を除外し、補正第1計数を補正した補正計数の電気信号を出力する。即ち、第2反同時計数回路24は、第1プラスチックシンチレータ4の補正第1計数のうち同時に計測された第3プラスチックシンチレータ11の第3計数を除外した補正計数の第2出力値を出力する。第1反同時計数回路23及び第2反同時計数回路24により、第1計数に含まれる宇宙線の計数と環境ガンマ線の計数とを差し引き、試料Sから放射されるベータ線の計数を計測することができる。
演算部25は、第2反同時計数回路24の第2出力値に基づいて試料Sから放射される全ベータ放射能を算出する。演算部25は、例えば、CPUなどのプロセッサが、記憶部29に記憶されたプログラム(ソフトウェア)を実行することで実現される。また、これらの構成要素の機能のうち一部または全部は、LSIやASIC、FPGA、GPU等のハードウェア(回路部:circuitryを含む)によって実現されていてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されていてもよい。プログラムは、予めHDDやフラッシュメモリなどの記憶装置に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることでインストールされてもよい。
記憶部29は、演算部25の演算に必要なプログラムや各種データが記憶されている。記憶部29は、例えば、RAM、ROM、HDD、フラッシュメモリなどの記憶媒体を備える記憶装置である。
表示部27は、演算部25の演算結果が出力されるディスプレイ装置である。表示部27は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等の表示装置である。表示部27は、パーソナルコンピュータ、タブレット型端末、スマートフォン等により別体に構成されていてもよい。
次に、ベータ線計測装置1におけるベータ線計測方法について説明する。
試料Sから放射されるベータ線は、使用済み燃料由来の試料Sに含まれる複数の核種Sr-90、Sr-89、Sr-90から生成されるイットリウム90(Y-90)等から放射されるベータ線の合計値(全ベータ放射能濃度)である。試料Sは、例えば、予めスカベンジング操作が行われ、Y-90が除去されている。試料Sを載置した容器Kは、本体部Cの収容空間C1に収容される。試料計測部3は、試料Sから放射されるベータ線を検出し、第1計数の電気信号を第1反同時計数回路23に出力する。このとき、第1検出部6は、宇宙線を検出し、第2計数の電気信号を第1反同時計数回路23に出力する。また、第2検出部10は、環境ガンマ線を検出し、第3計数の電気信号を第2反同時計数回路24に出力する。
第1反同時計数回路23は、第1計数の電気信号と第2計数の電気信号とに基づいて、第1計数のうち第1計数と同時に検出された第2計数を除外した補正第1計数の電気信号を第2反同時計数回路24に出力する。第2反同時計数回路24は、補正第1計数の電気信号と第3計数の電気信号とに基づいて、補正第1計数のうち、補正第1計数と同時に検出された第3計数を除外した補正計数の電気信号を演算部25に出力する。演算部25は、補正計数の電気信号に基づいて試料Sの計数を算出し、算出結果に基づいて試料Sから放射される全ベータ放射能濃度を算出する。
演算部25は、算出結果を表示部27に出力する。演算部25は、第2検出部10が設けられていない場合、第1反同時計数回路23から出力された補正第1計数の電気信号に基づいて試料Sの計数を算出し、算出結果に基づいて試料Sから放射される全ベータ放射能濃度を算出してもよい。
以下、比較例として従来のGM計数管を用いたベータ線計測装置について説明する。以下の説明では、上記実施形態と同一の構成については同一の名称及び符号を用い、重複する説明については適宜省略する。
図3に示されるように、比較例に係るベータ線計測装置100は、試料Sから放射されるベータ線を検出する第1GM計数管304と、宇宙線を検出する第2GM計数管303とを備えている。第1GM計数管304の出力値と第2GM計数管303の出力値とは、反同時計数回路22に出力される。演算部25は、反同時計数回路22の出力値に基づいて、試料Sの全ベータ放射能濃度を算出する。
第1GM計数管304及び第2GM計数管303の上流側には、Qガスが充填されたQガスボンベ301が供給流路302を介して接続されている。第1GM計数管304及び第2GM計数管303の下流側には、第1GM計数管304及び第2GM計数管303を流通したQガスを排気する排気流路306が接続されている。比較例に係るベータ線計測装置100は、上記構成により、試料Sの計測においては、常にQガスを第1GM計数管304及び第2GM計数管303に流通する必要があり、計測におけるコストが嵩む虞がある。
図4に示されるように、比較例に係るベータ線計測装置101は、試料Sから放射されるベータ線を検出する試料計測部3を備えている。試料計測部3は、第1プラスチックシンチレータ4と、第1光電子増倍管5とを備えている。試料計測部3の出力値は、計数回路200に出力される。演算部25は、計数回路200の出力値に基づいて、試料Sの全ベータ放射能濃度を算出する。比較例に係るベータ線計測装置101の様に、GM計数管を用いずに第1プラスチックシンチレータ4に基づいて試料Sから放射されるベータ線を計測する場合、第1プラスチックシンチレータ4のガンマ線に対する感度がGM計数管に比して高いため、第1プラスチックシンチレータ4が宇宙線や環境ガンマ線も検出する。
比較例に係るベータ線計測装置101は、宇宙線や環境ガンマ線を検出するための検出部が設けられていないため、第1プラスチックシンチレータ4のバックグラウンドが上昇し、全ベータ放射能濃度が不正確となると共に、全ベータ放射能濃度の検出下限濃度が上昇する虞がある。
上述したようにベータ線計測装置1によれば、第1検出部6に設けられた第2プラスチックシンチレータ7を用いて宇宙線を検出すると共に、第2検出部10に設けられた第3プラスチックシンチレータ11を用いて環境ガンマ線を検出することができ、試料計測部3に設けられた第1プラスチックシンチレータ4の検出値から宇宙線や環境ガンマ線の影響を除外することができる。ベータ線計測装置1によれば、試料Sから放射されるベータ線を検出するための第1プラスチックシンチレータ4のバックグラウンド上昇を抑制でき、全ベータ放射能濃度の検出下限濃度を低減できる。
ベータ線計測装置1によれば、プラスチックシンチレータを用いることにより、GM計数管を有する既存のベータ線計測装置に比して、Qガスを用いる必要が無く、低コストにて計測可能となる。ベータ線計測装置1によれば、プラスチックシンチレータを用いることにより、宇宙線や環境ガンマ線の影響を低減し、試料Sから放射されるベータ線のみを検出することが可能となり、比較的低濃度の全ベータ放射能を計測することができる。また、ベータ線計測装置1によれば、第1検出部6及び第2検出部10により宇宙線及び環境ガンマ線を高感度にて検出可能なため、本体部Cの遮蔽能力を簡略化することができる。ベータ線計測装置1によれば、例えば、本体部Cを試料Sから放射されるベータ線が外部に漏らさない程度の金属膜により形成してもよい。
[変形例]
以下、変形例に係るベータ線計測装置について説明する。以下の説明では、上記実施形態と同一の構成については同一の名称及び符号を用い、重複する説明については適宜省略する。
図5に示される変形例に係るベータ線計測装置1Aは、試料S1から放射されるベータ線のスペクトルを計測可能に構成されている。ベータ線計測装置1Aは、第2反同時計数回路24から出力された出力値を入力し、試料Sから放射されるベータ線のスペクトルを分析するマルチチャンネル分析装置30(MCA)を備えている。試料S1は、例えば、放射性物質を含む試料Sからストロンチウム等のベータ線核種のみを単離したものである。試料S1の下方には、試料計測部3Aに試料S1を近接させるための上げ底が設けられている。
ベータ線計測装置1Aは、試料計測部3Aは、第1プラスチックシンチレータ4と、第1プラスチックシンチレータ4の下層側に配置された第4プラスチックシンチレータ4Aと、第1光電子増倍管5を備えている。第4プラスチックシンチレータ4Aは、例えば、第1プラスチックシンチレータ4に比して薄い板状のプラスチック材料により形成されている。第4プラスチックシンチレータ4Aは、第1プラスチックシンチレータ4に比してベータ線透過時における発光時間が長くなるように形成されている。これにより、第1光電子増倍管5は、異なるベータ線核種から放射されるベータ線の計数の立ち上がり時間分布スペクトルを検出することができる。
第1反同時計数回路23は、上記と同様に補正第1計数の電気信号を第2反同時計数回路24に出力する。第2反同時計数回路24は、上記と同様に補正第1計数の電気信号と第3計数の電気信号とに基づいて、補正計数の電気信号をマルチチャンネル分析装置30に出力する。
マルチチャンネル分析装置30は、第2反同時計数回路24から出力された出力値の電気信号のうち、第1プラスチックシンチレータ4及び第4プラスチックシンチレータ4Aの発光に基づいて出力された第1光電子増倍管5から出力された電気信号のうち、バックグラウンドの影響を除いた電気信号に基づいて、試料S1から放射されるベータ線のベータ線スペクトロメトリを行い、ベータ線のエネルギーのスペクトルを解析する。マルチチャンネル分析装置30は、例えば、試料S1に含まれるSr-89、Sr-90、Y-90等の異なるベータ線核種から放射されるベータ線のエネルギースペクトルを解析する。
マルチチャンネル分析装置30は、ベータ線のエネルギースペクトルに対応する複数のチャンネルを備える。マルチチャンネル分析装置30は、試料S1に含まれるベータ線核種から放射されるベータ線の計数の立ち上がり時間分布スペクトルをチャンネル毎に出力する。マルチチャンネル分析装置30は、第2反同時計数回路24から出力された出力値の電気信号を増幅し、電気信号の最大値を対応するチャンネルに振り分け、各チャンネルから電気信号に基づく出力値を出力する。
演算部25は、マルチチャンネル分析装置30の各チャンネルから出力された出力値に基づいて試料S1に含まれるベータ線のエネルギースペクトルを個別に算出する。演算部25は、算出結果を表示部27に表示させる。
以下、比較例として従来のGM計数管を用いたベータ線のエネルギースペクトルを解析するためのベータ線計測装置について説明する。以下の説明では、上記実施形態と同一の構成については同一の名称及び符号を用い、重複する説明については適宜省略する。
図6に示されるように、比較例に係るベータ線計測装置102は、試料計測部3と試料S1との間には、試料S1のベータ線を検出する第3GM計数管305が設けられている。
第3GM計数管305は、ベータ線計測装置1Aの第4プラスチックシンチレータ4Aに相当する。ベータ線計測装置102は、試料計測部3と第3GM計数管305により検出された信号の同時計数を出力する同時計数回路201を備えている。
ベータ線計測装置102は、同時計数回路201から出力された出力値を入力し、試料S1から放射されるベータ線のスペクトルを分析するマルチチャンネル分析装置30を備えている。演算部25は、マルチチャンネル分析装置30の各チャンネルから出力された出力値に基づいて試料S1に含まれるベータ線のエネルギースペクトルを個別に算出する。
第3GM計数管305の上流側には、Qガスが充填されたQガスボンベ301が供給流路302を介して接続されている。第3GM計数管305の下流側には、第3GM計数管305を流通したQガスを排気する排気流路306が接続されている。比較例に係るベータ線計測装置102は、上記構成により、試料Sの計測においては、常にQガスを第3GM計数管305に流通する必要があり、計測におけるコストが嵩む虞がある。
図7に示されるように、比較例に係るベータ線計測装置103は、試料計測部3Aと、宇宙線や自然放射線による影響を検出する検出部10Dが設けられている。検出部10Dは、試料計測部3Aの下方に配置されている。検出部10Aは、宇宙線や環境ガンマ線を検出するプラスチックシンチレータ11Dと、プラスチックシンチレータ11Dの発光を検出する光電子増倍管12Dとを有する。
反同時計数回路202は、試料計測部3Aと検出部10Dにより同時に検出された同時計数を除外した計数の電気信号をマルチチャンネル分析装置30に出力する。演算部25は、マルチチャンネル分析装置30の各チャンネルから出力された出力値に基づいて試料S1に含まれるベータ線のエネルギースペクトルを個別に算出する。比較例に係るベータ線計測装置103によれば、宇宙線や環境ガンマ線を検出する検出部10Dが下方に1つ設けられている。ベータ線計測装置103によれば、ベータ線計測装置1Aに比して上方に第1検出部6が設けられていないため、上方から到来する宇宙線に基づくノイズを検出するため、第1プラスチックシンチレータ4のバックグラウンドが上昇し、ベータ線の検出下限が上昇する虞がある。
上述したように、変形例に係るベータ線計測装置1Aによれば、マルチチャンネル分析装置30が設けられていることにより、試料S1から放射されるベータ線のスペクトルを計測することができる。ベータ線計測装置1Aによれば、ベータ線スペクトル測定時において、第1検出部6に設けられた第2プラスチックシンチレータ7を用いて宇宙線を検出すると共に、第2検出部10に設けられた第3プラスチックシンチレータ11を用いて環境ガンマ線を検出することができ、試料S1から放射されるベータ線を検出するための試料計測部3Aに設けられた第1プラスチックシンチレータ4及び第4プラスチックシンチレータ4A検出値から宇宙線や環境ガンマ線の影響を除外することができる。
ベータ線計測装置1Aによれば、試料S1から放射されるベータ線を検出するための第1プラスチックシンチレータ4及び第4プラスチックシンチレータ4Aのバックグラウンド上昇を抑制でき、ベータ線スペクトル測定の検出下限濃度を低減できる。
ベータ線計測装置1Aによれば、プラスチックシンチレータを用いることにより、GM計数管を有する既存のベータ線計測装置に比して、Qガスを用いる必要が無く、低コストにて計測可能となる。ベータ線計測装置1Aによれば、プラスチックシンチレータを用いることにより、宇宙線や環境ガンマ線の影響を低減し、試料S1から放射されるベータ線のみを検出することが可能となり、比較的低濃度のベータ線のスペクトルを計測することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。例えば、ベータ線計測装置1及び変形例に係るベータ線計測装置1Aに示される各構成は、互いに置き換えてもよいし、追加してもよい。
1、1A ベータ線計測装置
2 検出部
3、3A 試料計測部
4 第1プラスチックシンチレータ
4A 第4プラスチックシンチレータ
6 第1検出部
7 第2プラスチックシンチレータ
7B、7C、8C 金属膜
10 第2検出部
11 第3プラスチックシンチレータ
11B、11C、12C 金属膜
23 第1反同時計数回路
24 第2反同時計数回路
25 演算部
30 マルチチャンネル分析装置

Claims (5)

  1. 試料から放射されるベータ線を検出する第1プラスチックシンチレータを有する試料計測部と、
    宇宙線の影響を検出する第2プラスチックシンチレータを有する第1検出部と、
    前記第1プラスチックシンチレータにより検出された第1計数のうち同時に計測された前記第2プラスチックシンチレータにより検出された第2計数を除外した補正第1計数を出力する第1反同時計数回路と、
    前記補正第1計数に基づいて前記試料から放射される全ベータ放射能濃度を算出する演算部と、を備える、ベータ線計測装置。
  2. 環境ガンマ線による影響を検知する第3プラスチックシンチレータを有する第2検出部と、
    前記補正第1計数のうち同時に計測された前記第3プラスチックシンチレータにより検出された第3計数を除外した補正計数を出力する第2反同時計数回路と、を備え、
    前記演算部は、前記補正計数に基づいて、前記試料から放射される前記全ベータ放射能濃度を算出する、
    請求項1に記載のベータ線計測装置。
  3. 前記第1検出部に設けられ、前記ベータ線に対して前記第1プラスチックシンチレータと異なる発光特性を有する第4プラスチックシンチレータと、
    前記第1プラスチックシンチレータ及び前記第4プラスチックシンチレータにより検出された前記補正計数に基づいて前記試料から放射されるベータ線のスペクトルを解析するマルチチャンネル分析装置と、を備え、
    前記演算部は、前記マルチチャンネル分析装置の解析結果に基づいて前記スペクトルを算出する、
    請求項2に記載のベータ線計測装置。
  4. 前記第3プラスチックシンチレータは、前記ベータ線を遮蔽する金属膜により被覆されている、
    請求項3に記載のベータ線計測装置。
  5. 前記第2プラスチックシンチレータは、前記ベータ線を遮蔽する金属膜により被覆されている、
    請求項1から4のうちいずれか1項に記載のベータ線計測装置。
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