JP2023180683A - コピー機、印刷物の生産方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】原稿の読取を失敗した場合に印刷しないモードと、原稿読取の成否にかかわらず早く印刷を開始するモードとが選択可能であることが望ましい。【解決手段】画像センサーを搭載したキャリッジをステッピングモーターで駆動して原稿を読み取るフラットベッド型の読取部と、読み取られた前記原稿の印刷を、第1モードと第2モードとで異なるタイミングで開始する印刷部と、を備え、前記印刷部は、前記第1モードでは、前記読取部の前記キャリッジがホームポジションに戻るまで印刷を待機して前記読取部の前記キャリッジが前記ホームポジションに戻った後に印刷を開始し、前記第2モードでは、前記読取部の前記キャリッジが前記ホームポジションに戻る前に印刷を開始する、コピー機を構成する。【選択図】図1
Description
本発明は、コピー機、印刷物の生産方法に関する。
従来、RGB形式の画像データから印刷データを生成するための画像処理を高速化する様々な手法が知られている(例えば特許文献1)。
画像処理の高速化により、コピー機において原稿の読取成功が判明する前に印刷を開始することが可能になった。これによって高速でコピーをしようとすると、原稿の読取を失敗した場合に無駄に印刷をしてしまうことになる。
上記目的を達成するためのコピー機は、画像センサーを搭載したキャリッジをステッピングモーターで駆動して原稿を読み取るフラットベッド型の読取部と、読み取られた原稿の印刷を、第1モードと第2モードとで異なるタイミングで開始する印刷部と、を備え、印刷部は、第1モードでは、読取部のキャリッジがホームポジションに戻るまで印刷を待機して読取部のキャリッジがホームポジションに戻った後に印刷を開始し、第2モードでは、読取部のキャリッジがホームポジションに戻る前に印刷を開始する。
上記目的を達成するためのコピー機は、原稿を読み取る読取部と、読み取られた原稿を示す画像を印刷する印刷部と、を備え、印刷部は、第1モードでは、読取部の読取の成功が判明するまで印刷を待機して判明後に印刷を開始し、第2モードでは、読取部の読取の成功が判明する前に印刷を開始する。
上記目的を達成するための印刷物の生産方法は、画像センサーを搭載したキャリッジをステッピングモーターで駆動して原稿を読み取るフラットベッド型の読取部と、読み取られた原稿の印刷を、第1モードと第2モードとで異なるタイミングで開始する印刷部と、を備えたコピー機において、印刷部が、第1モードでは、読取部のキャリッジがホームポジションに戻るまで印刷を待機して読取部のキャリッジがホームポジションに戻った後に印刷を開始し、第2モードでは、読取部のキャリッジがホームポジションに戻る前に印刷を開始する、ことを含む。
上記目的を達成するための印刷物の生産方法は、原稿を読み取る読取部と、読み取られた原稿を示す画像を印刷する印刷部と、を備えたコピー機において、印刷部が、第1モードでは、読取部の読取の成功が判明するまで印刷を待機して判明後に印刷を開始し、第2モードでは、読取部の読取の成功が判明する前に印刷を開始する、ことを含む。
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)コピー機の構成:
(2)コピー処理:
(3)他の実施形態:
(1)コピー機の構成:
(2)コピー処理:
(3)他の実施形態:
(1)コピー機の構成:
図1は、本発明の実施形態にかかるコピー機1の構成を示すブロック図である。コピー機1は、プロセッサー10と、不揮発性メモリー30と、印刷部40と、読取部50と、UI部60と、通信部70を備えている。プロセッサー10は、特定の処理を実行するように回路が構成されたASIC等の専用回路であってもよいし、ASIC等とCPUとが協働していてもよい。プロセッサー10は、UI部60、読取部50、印刷部40、不揮発性メモリー30、通信部70を制御して、コピー機能を実現する。
図1は、本発明の実施形態にかかるコピー機1の構成を示すブロック図である。コピー機1は、プロセッサー10と、不揮発性メモリー30と、印刷部40と、読取部50と、UI部60と、通信部70を備えている。プロセッサー10は、特定の処理を実行するように回路が構成されたASIC等の専用回路であってもよいし、ASIC等とCPUとが協働していてもよい。プロセッサー10は、UI部60、読取部50、印刷部40、不揮発性メモリー30、通信部70を制御して、コピー機能を実現する。
UI部60は、ユーザーに対して種々の情報を提供する出力部と、ユーザーによる入力操作を受け付ける入力部とを備えている。出力部は、例えば表示を行うディスプレイや音を出すスピーカーであり、入力部は、入力ボタンやタッチパネルである。プロセッサー10は、UI部60を制御してコピー条件の選択やコピー開始指示等を行うための情報を出力部に表示させる。ユーザーは、当該出力部の出力に基づいてコピー条件の指定やコピー開始指示等を入力することができる。指定されるコピー条件には、原稿サイズや、用紙サイズ(出力する印刷媒体のサイズ)が含まれうる。通信部70は、他の機器と有線または無線による通信を行うための通信回路である。
読取部50は、原稿台ガラスに載置された原稿を読み取って原稿を示す画像データを生成する。読取部50は、原稿台ガラスに載置された原稿を、画像センサーを搭載したキャリッジを走査して読み取るフラットベッド型のスキャナーである。読取部50は、画像センサー51とキャリッジ52と光学系53と光源54と搬送機構55を備えている。光源54は原稿台ガラスに載置された原稿に光を照射する。光学系53は、1以上のレンズを含み、画像センサー51は、原稿からの反射光を、光学系53を介して受光し、電気信号に変換するリニアイメージセンサーである。画像センサー51と光学系53と光源54はキャリッジ52に搭載されている。
図2は、原稿読取の際のキャリッジ52の動きを示す模式図である。キャリッジ52は搬送機構55(図1)によって方向D1および方向D2に往復移動する。ホームポジションP0は、キャリッジ52の待機位置である。ホームポジションP0には、キャリッジがホームポジションに位置しているか否かを示す信号を出力するホームポジションセンサー(HPセンサー)が設置されている。本実施形態においてHPセンサーは、状態s01,s03のようにキャリッジ52がホームポジションP0に位置している場合にHighを出力し、キャリッジがホームポジションに位置していない場合にLowを出力する。
搬送機構55は、モーター(不図示)と、モーターに歯車等を介して駆動される駆動プーリー(不図示)と、駆動プーリーに従動回転する従動プーリー(不図示)と、2つのプーリーに掛け回されキャリッジ52を牽引するベルト(不図示)を含んでいる。当該モーターは、1パルス毎に一定角度だけ回転するステッピングモーターである。キャリッジ52の方向D1またはD2における移動距離はモーターの回転角度によって制御され、モーターの回転角度は駆動パルスのパルス数で制御される。
読取部50は、読み取り開始指示に応じて、ホームポジションP0に位置するキャリッジ52を方向D1に移動させながら、原稿台ガラス56上に載置された原稿を読み取る(原稿読み取り動作)。原稿の読取範囲Rは、ユーザーがコピー条件の1つとして指定した原稿サイズに応じて決定される。原稿の読み取りが完了すると、読み取り結果を示す画像データは、後述する画像処理部に転送される。また、原稿の読み取りが完了すると、読取部50は、キャリッジ52を方向D1の逆向きである方向D2に移動させ(キャリッジリターン動作)、HPセンサーがHighとなった場合にキャリッジ52を停止させる。キャリッジ52のホームポジションP0からの方向D1の移動を往動と呼び、ホームポジションP0に戻る方向D2の移動を復動と呼ぶ。画像処理部では、読取部50が出力した画像データを印刷部40での印刷に適した形式の印刷データへ変換する処理が行われる。
印刷部40は、印刷データに基づいて、印刷媒体に対して印刷を行う。印刷部40は、インクジェット方式や電子写真方式等の各種の印刷方式で印刷媒体に印刷を実行するためのアクチュエーターやセンサー、駆動回路、機械部品等を備えている。印刷部40は、複数のサイズの印刷媒体がそれぞれ積載され収容されているカセットを備えている。印刷部40は、コピー条件として指定された用紙サイズのカセットから印刷媒体をピックアップし、当該印刷媒体を搬送しながら、印刷媒体に印刷データが示す画像を形成する。
ところで、ブック原稿を開いてコピーする場合に、左右ページの中央に影が生じないようにユーザーがブック原稿を原稿台ガラス56に強く押し当てることがある。原稿台ガラス56が撓むほどブック原稿を強く押し当てると、原稿台ガラス56の下方を移動するキャリッジ52の移動を妨げる場合がある。このような場合、モーターが空転する、所謂歯飛びが生じることがある。
歯飛びが生じていない場合、すなわち正常にキャリッジ52が移動している場合、キャリッジ52の復動のパルス数N2は、読取範囲Rの距離を移動させるためのパルス数Nと一致する。一方、往動で歯飛びが生じている場合、ホームポジションP0から、本来の往動の終了位置(復動の開始位置)である読取範囲Rだけ離れた位置(状態s02の521)までの移動に必要なパルス数が出力されてもキャリッジ52は往動の当該終了位置まで到達していない(例えば状態s02のキャリッジ52の位置で留まる)。往動の終了位置よりホームポジションP0側に位置している状態(例えば状態s02)で復動が開始されキャリッジ52がホームポジションP0に到達する(状態s03)と、HPセンサーがHighとなるため、読取部50はモーターを停止させる。そのため復動におけるパルス数N2は、パルス数Nより少ない。従って、読取範囲Rの移動に要するパルス数Nと復動における実際のパルス数N2とを比較することにより、歯飛びが発生したか否かを判別可能である。すなわち、N>N2である場合に、往動で歯飛びが発生したと判断することが可能である。
本実施形態において、読取部50は、キャリッジ52の位置を検出するエンコーダーを備えておらず、読取部50は、歯飛びが生じているか否かを、キャリッジ52がホームポジションP0に戻った後に上述のパルス数を比較するまで判断できない。そのため、仮に歯飛びが発生していたとしても画像センサー51は読取を継続することとなる。その結果、歯飛びが生じている場合に読み取られた原稿を示す画像データは、読取が失敗した異常画像となる。
本実施形態において、コピー機1は、第1モードと第2モードとで動作可能であり、第1モードと第2モードとでは、読み取られた原稿の印刷を開始するタイミングが異なる。本実施形態において、第1モードは、印刷が開始されたことに応じて印刷枚数に計上し、印刷枚数に応じた費用請求が行われるモードであり、第2モードは、印刷枚数による費用請求は行われないモードである。例えば、第1モードはコピー機1をリースする場合に選択され、第2モードはコピー機1を買い切りする場合に選択される。第1モードが選択されている場合、印刷が行われると、プロセッサー10は印刷枚数をカウントする。プロセッサー10は、予め決められた所定の期間における印刷枚数の累積値を不揮発性メモリー30に記録させ、予め決められた所定のタイミングで印刷枚数の累積値を、通信部70を介して外部のサーバーに通知する。当該サーバーは、通知された印刷枚数に応じた費用を算出し、コピー機1の管理者に請求する。本実施形態においては、コピー機1の購入形態に応じて、コピー機1の設置時に第1モードまたは第2モードが選択されている。第1モードと第2モードのいずれか選択中のモードを示す情報は、不揮発性メモリー30に記録されている。
ユーザーがUI部60に対してコピーの開始を指示すると、プロセッサー10は、コピージョブを開始する。コピージョブを管理するためにプロセッサー10はジョブ管理部11を含んでいる。ジョブ管理部11は、第1モードでは、キャリッジ52がホームポジションP0に戻るまで印刷部40に印刷を待機させ、キャリッジ52がホームポジションP0に戻った後に印刷部40に印刷を開始させる。
図3及び図4は、第1モードにおけるコピージョブのタイミングチャートであり、図3は歯飛びが発生していない場合のタイミングを示しており、図4は歯飛びが発生している場合のタイミングを示している。UI部60がコピー開始指示に対応するボタンが押下されたことを検知すると、UI部60からジョブ管理部11にコピー開始指示を通知する。ジョブ管理部11は、コピー開始指示の通知に応じて読取部50に原稿の読み取りを開始させる。その結果、読取部50は、キャリッジ52を往動させながら原稿の読み取りを行う。原稿の読み取りが終わると、読取部50は画像データを画像処理部12に転送する。
画像処理部12は、読み取られた画像データを印刷用の印刷データに変換する回路等で構成される。図3に示すように、第1モードにおいて読取部50は、キャリッジ52がホームポジションP0に戻る前に画像データを画像処理部12に転送し、画像処理部12は、画像処理部は、画像データを受け取り次第変換を開始する。図3に示すように、画像処理部12は、画像データを印刷データに変換完了後、キャリッジ52がホームポジションP0に戻って(キャリッジリターン)、後述する開始指示が通知されるまで印刷データを保持して待機する。
第1モードにおいて、読取部50における原稿の読み取りの成否が判明するまで印刷部40は印刷を待機する。すなわち、読取部50は、図2に示すようにキャリッジ52が往動の過程で原稿の読み取りを行い、復動してホームポジションP0に到達した後、読取範囲の移動に要するパルス数Nと復動の実際のパルス数N2とを比較して歯飛びが発生したか否かを判定する。読取部50は、歯飛びが発生していない場合、読取成功と判断し、画像処理部12に開始指示を通知する。図3に示すように、読取部50が画像処理部12に開始指示を通知すると、画像処理部12は印刷部40に対して印刷データの転送を行う。印刷データを受信すると、印刷部40は、印刷データに基づいて印刷を実行する。
一方、上述したようにキャリッジ52のホームポジションP0への帰還後にパルス数(N,N2)を比較したことにより、ステッピングモーターの歯飛びが判明した場合、読取部50は読取失敗と見なす。図4に示すように、第1モードにおいて、読取失敗が判明した場合、読取部50は、ジョブ管理部11を介して画像処理部12に中止指示を通知する。すなわち、読取失敗が判明した場合、読取部50はジョブ管理部11に中止指示を通知し、当該中止指示を受けてジョブ管理部11が画像処理部12に中止指示を行う。画像処理部12は中止指示を受けて印刷データを破棄し、当該印刷データによる印刷をキャンセルする。また、画像処理部12は中止指示を受けて印刷部40に印刷の中止指示を通知する。印刷部40は当該中止指示を受けて印刷をキャンセルする。なお印刷部40は、ユーザーによるコピー開始指示に応じてコピー条件の1つとしての用紙サイズが示すカセットに積載されている印刷媒体をピックアップし、印刷媒体の搬送経路内で印刷の開始指示を待機する。第1モードにおいて、読取部50による読取失敗が判明した場合、印刷部40は、搬送経路内で待機している印刷媒体に対して印刷を行わずに排紙する。
このように、第1モードにおいては、読取部50による読取成功が判明するまで印刷部40による印刷が開始されない。そのため、読取失敗していた場合、読取失敗による異常画像が印刷媒体に印刷され、なおかつ当該異常画像の印刷による課金が行われることを防止できる。
図5および図6は、第2モードにおけるコピージョブのタイミングチャートであり、図5は歯飛びが発生していない場合のタイミングを示しており、図6は歯飛びが発生している場合のタイミングを示している。UI部60がコピー開始指示に対応するボタンが押下されたことを検知してから読取部50が画像処理部12に画像データを転送し画像処理部12が画像データを印刷データに変換するまでの流れは、第1モードにおける流れと同様である。図5および図6に示すように、第2モードにおいては、第1モードと同様に、読取部50は、キャリッジ52がホームポジションP0に戻る前に画像データを画像処理部12に転送し、画像処理部12は、画像処理部は、画像データを受け取り次第変換を開始する。しかし、第2モードでは、画像処理部12は、画像データを印刷データに変換すると、読取部50からの開始指示を待機することなく直ちに印刷部40に印刷データを転送する。その結果、キャリッジ52のリターン動作が終了する前、すなわち、キャリッジ52がホームポジションP0に戻る前に印刷部40が印刷データに基づいて印刷を開始することが可能である。
キャリッジ52がホームポジションP0に戻った後に読取成功が判明すると、図5に示すように、読取部50はそのまま印刷部40に印刷を継続させる。一方、キャリッジ52がホームポジションP0に戻った後に読取失敗が判明した場合、第2モードでは、図6に示すように、印刷部40は実行中の印刷を中止して排紙させる。すなわち、読取失敗が判明した場合、読取部50はジョブ管理部11に中止指示を行い、ジョブ管理部11は当該中止指示を受けて印刷部40に中止指示を行う。印刷部40は、印刷動作を中断し、印刷媒体を排紙する。
このように、第2モードにおいては、読取成功か読取失敗のいずれであるかが判明する前に印刷を開始することができる。印刷失敗の場合は、印刷媒体や記録剤を無用に消費してしまうこととなるが、第2モードは印刷枚数による費用請求は行われないモードであるため、読取失敗による異常画像が印刷されたにもかかわらず印刷枚数に応じて課金されることはない。印刷成功の場合は、印刷物が第1モードと比較して早く生産されることとなり、ユーザーの利便性が向上する。
以上のように、コピー機1では、原稿の読取を失敗した場合に印刷しない第1モードと、原稿読取の成否にかかわらず早く印刷を開始する第2モードのいずれかが選択可能である。そのため、コピー機1の購入形態等に応じて第1モードまたは第2モードのうちニーズに合わせたモードでコピー機1によるコピー機能をユーザーに提供することができる。
(2)コピー処理:
図7はコピー処理を示すフローチャートである。コピー処理は、ユーザーがUI部60を操作してコピー開始指示をコピー機1に入力した場合に開始される。コピー開始指示を受けると、ジョブ管理部11は、読取部50に原稿読取動作を行わせる(ステップS100)。その結果、読取部50は、キャリッジ52を往動させながら原稿を読み取り、原稿を示す画像データを生成する。
図7はコピー処理を示すフローチャートである。コピー処理は、ユーザーがUI部60を操作してコピー開始指示をコピー機1に入力した場合に開始される。コピー開始指示を受けると、ジョブ管理部11は、読取部50に原稿読取動作を行わせる(ステップS100)。その結果、読取部50は、キャリッジ52を往動させながら原稿を読み取り、原稿を示す画像データを生成する。
読取動作が完了すると、キャリッジリターン動作(ステップS105)を開始し、ステップS105と並行して画像処理部12に画像変換を行わせる(ステップS110)。画像変換処理を行うと、読取部50は、選択されているモードが第1モードであるか否かを判定する(ステップS115)。
ステップS115にて第1モードが選択されていると判断された場合、読取部50は、キャリッジリターン動作が完了するまで待機する(ステップS120)。すなわち、読取部50はHPセンサーがHighになるまで待機する。キャリッジリターン動作が完了すると、すなわち、HPセンサーがHighになると、読取部50は、歯飛び有りか否かを判定する(ステップS125)。すなわち、読取範囲の移動に要するパルス数Nより復動の実際のパルス数N2が少ないか否かを判定する。N>N2である場合に読取部50は、歯飛びありと判断する。
ステップS125において歯飛び有りと判断された場合、印刷部40はコピージョブをキャンセルする(ステップS130)。すなわち、図4に示すように、読取部50は中止指示をジョブ管理部11に対して行う。ジョブ管理部11は、中止指示を画像処理部12と印刷部40に対して行う。その結果、画像処理部12は待機状態をキャンセルし、印刷部40は印刷をキャンセルする。
ステップS125において歯飛び有りと判断されない場合、読取部50は、印刷部40に印刷を開始させる(ステップS135)。具体的には図3に示すように、読取部50は、画像処理部12に開始指示を行う。画像処理部12は開始指示を受けて、印刷部40に印刷データを転送する。印刷部40は印刷データに基づいて印刷を実行する。
ステップS115において第1モードであると判定されない場合、すなわち第2モードである場合、読取部50は印刷部40に印刷を開始させる(ステップS140)。すなわち、ステップS135と同様に、読取部50は、画像処理部12に開始指示を行う。画像処理部12は開始指示を受けて、印刷部40に印刷データを転送する。印刷部40は印刷データに基づいて印刷を実行する。従って第2モードでは、読取の成否にかかわらず印刷が開始される。続いて、読取部50はステップS120と同様にキャリッジリターン動作が完了するまで待機する(ステップS145)。キャリッジリターン動作が完了すると、読取部50は、歯飛び有りか否かを判定する(ステップS150)。歯飛び無し、すなわち読取成功が判明すると、図5に示すように、印刷が続行される。ステップS150において歯飛び有りと判断された場合、印刷部40はコピージョブをキャンセルする(ステップS155)。すなわち、図6に示すように、読取部50は、ジョブ管理部11に中止指示を行い、ジョブ管理部11が印刷部40に中止指示を行う。その結果、第2モードでは実行中の印刷が中断され印刷媒体が排紙される。
(3)他の実施形態:
以上の実施形態は本発明を実施するための一例であり、他にも種々の実施形態を採用可能である。例えば、コピー機は、有線または無線で通信可能な別体のスキャナー、プリンター等で構成されてもよい。また、第1モードと第2モードとはコピージョブのたびにユーザーが選択可能に構成されてもよい。どのような条件で第1モードだと判断し、どのような条件で第2モードだと判断してもよい。例えば、印刷が開始されたことに応じて印刷枚数に計上し、印刷枚数に応じた費用請求が行われるモードであったとしても、ユーザーが印刷速度を費用よりも重視するというのであれば、第2モードだと判定してもよい。逆に、印刷枚数による費用請求は行われないモードであっても、印刷媒体やインク等の費用を印刷速度よりも重視するというのであれば、第1モードだと判定してもよい。
ステッピングモーターの動力でキャリッジを往復移動させる構成において、ステッピングモーターの往動のパルス数N1と復動のパルス数N2が一致する場合に読取成功と見なし不一致である場合に読取失敗と見なすように構成されてもよい。N1>N2の場合に読取失敗と見なすように構成されても良いし、さらにN1<N2の場合にも何らかの異常が生じたとして読取失敗と見なすように構成されても良い。
以上の実施形態は本発明を実施するための一例であり、他にも種々の実施形態を採用可能である。例えば、コピー機は、有線または無線で通信可能な別体のスキャナー、プリンター等で構成されてもよい。また、第1モードと第2モードとはコピージョブのたびにユーザーが選択可能に構成されてもよい。どのような条件で第1モードだと判断し、どのような条件で第2モードだと判断してもよい。例えば、印刷が開始されたことに応じて印刷枚数に計上し、印刷枚数に応じた費用請求が行われるモードであったとしても、ユーザーが印刷速度を費用よりも重視するというのであれば、第2モードだと判定してもよい。逆に、印刷枚数による費用請求は行われないモードであっても、印刷媒体やインク等の費用を印刷速度よりも重視するというのであれば、第1モードだと判定してもよい。
ステッピングモーターの動力でキャリッジを往復移動させる構成において、ステッピングモーターの往動のパルス数N1と復動のパルス数N2が一致する場合に読取成功と見なし不一致である場合に読取失敗と見なすように構成されてもよい。N1>N2の場合に読取失敗と見なすように構成されても良いし、さらにN1<N2の場合にも何らかの異常が生じたとして読取失敗と見なすように構成されても良い。
上記実施形態の図3~6に示すタイミングチャートにおいては、原稿読取後の画像データ転送が完了してからキャリッジリターンが開始される例を挙げたが、例えば、画像データ転送とキャリッジリターンは、少なくとも一部の期間において並行して実施されてもよい。また、画像読取と画像データ転送についても、少なくとも一部の期間において並行して実施されてもよい。印刷データ転送と印刷についても、少なくとも一部の期間において並行して実施されてもよい。
また、上記実施形態の内容は、印刷部が、第1モードでは、読取部のキャリッジがホームポジションに戻るまで印刷を待機して読取部のキャリッジがホームポジションに戻った後に印刷を開始し、第2モードでは、読取部のキャリッジがホームポジションに戻る前に印刷を開始する、ことを含む、印刷物の生産方法の発明としても適用可能である。
さらに印刷部は、第1モードでは、読取部の読取成功が判明するまで印刷を待機して判明後に印刷を開始し、第2モードでは、読取部の読取成功が判明する前に印刷を開始する構成であってもよい。同様に、印刷部が、第1モードでは、読取部の読取成功が判明するまで印刷を待機して判明後に印刷を開始し、第2モードでは、読取部の読取成功が判明する前に印刷を開始する、ことを含む、印刷物の生産方法の発明としても成立可能である。この場合、キャリッジは、ステッピングモーター以外のモーターで駆動されてもよいし、キャリッジの位置を検出するエンコーダーを備えていても良い。読取成否は、読み取られた原稿を示す画像データを分析することにより判断される構成であってもよい。例えば一部の画像センサーの異常によって画像データに筋が生じている場合に読取失敗と判断する構成であってもよい。また、読取範囲Rは、ユーザーがコピー条件の1つとして指定した原稿サイズに応じて決定される構成であってもよいし、原稿端を検出して自動的に読取範囲Rを決定する構成であってもよい。
なお、原稿の内容によっては、上述したように動作しなくてもよい。つまり、原稿の内容によっては、画像データの変換に時間がかかってしまい、スキャナーキャリッジがホームポジションに戻って歯飛びの有無が判明したあとに画像データの変換が終わる場合が考えられる。この場合、結果として第1モードか第2モードかによらず、待機を行なわずに、スキャナーキャリッジがホームポジションに戻って歯飛びの有無が判明したあとに印刷を開始する、ということがあってもよい。原稿の内容が、スキャナーキャリッジがホームポジションに戻る前に画像データの変換が終わる場合に、第1モードか第2モードかによって、印刷を開始するタイミングを変えればよい。
なお、原稿の内容によっては、上述したように動作しなくてもよい。つまり、原稿の内容によっては、画像データの変換に時間がかかってしまい、スキャナーキャリッジがホームポジションに戻って歯飛びの有無が判明したあとに画像データの変換が終わる場合が考えられる。この場合、結果として第1モードか第2モードかによらず、待機を行なわずに、スキャナーキャリッジがホームポジションに戻って歯飛びの有無が判明したあとに印刷を開始する、ということがあってもよい。原稿の内容が、スキャナーキャリッジがホームポジションに戻る前に画像データの変換が終わる場合に、第1モードか第2モードかによって、印刷を開始するタイミングを変えればよい。
さらに、本発明は、コンピューターが実行するプログラムとしても適用可能である。また、以上のようなシステム、プログラム、方法は、単独の装置として実現される場合もあれば、複数の装置が備える部品を利用して実現される場合もあり、各種の態様を含むものである。また、一部がソフトウェアであり一部がハードウェアであったりするなど、適宜、変更可能である。さらに、システムを制御するプログラムの記録媒体としても発明は成立する。むろん、そのプログラムの記録媒体は、磁気記録媒体であってもよいし半導体メモリーであってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。
1…コピー機、10…プロセッサー、11…ジョブ管理部、12…画像処理部、30…不揮発性メモリー、40…印刷部、50…読取部、51…画像センサー、52…キャリッジ、53…光学系、54…光源、55…搬送機構、56…原稿台ガラス、60…UI部、70…通信部、P0…ホームポジション、R…読取範囲
Claims (10)
- 画像センサーを搭載したキャリッジをステッピングモーターで駆動して原稿を読み取るフラットベッド型の読取部と、
読み取られた前記原稿の印刷を、第1モードと第2モードとで異なるタイミングで開始する印刷部と、を備え、
前記印刷部は、
前記第1モードでは、前記読取部の前記キャリッジがホームポジションに戻るまで印刷を待機して前記読取部の前記キャリッジが前記ホームポジションに戻った後に印刷を開始し、
前記第2モードでは、前記読取部の前記キャリッジが前記ホームポジションに戻る前に印刷を開始する、
コピー機。 - 前記第1モードは、印刷が開始されたことに応じて印刷枚数に計上し、前記印刷枚数に応じた費用請求が行われるモードである、
請求項1に記載のコピー機。 - 前記第2モードは、前記印刷枚数による前記費用請求は行われないモードである、
請求項2に記載のコピー機。 - 前記印刷部は、前記読取部による読取失敗が判明した場合、
前記第1モードでは印刷を行わずに排紙し、
前記第2モードでは実行中の印刷を中止して排紙する、
請求項1に記載のコピー機。 - 前記ステッピングモーターの歯飛びが判明した場合、前記読取部による読取失敗と見なされる、
請求項4に記載のコピー機。 - 読み取られた画像データを印刷用の印刷データに変換する画像処理部を備え、
前記第1モードにおいて、前記読取部は、前記キャリッジが前記ホームポジションに戻る前に前記画像データを前記画像処理部に転送し、前記キャリッジが前記ホームポジションに戻った後に前記画像処理部に開始指示または中止指示を行い、
前記画像処理部は、前記画像データを受け取り次第変換を開始し、変換完了後は前記開始指示まで前記印刷データを保持して待機し、前記開始指示に応じて前記印刷データを前記印刷部に転送し、前記中止指示に応じて前記印刷データを破棄する、
請求項1に記載のコピー機。 - ジョブ管理部をさらに備え、
前記読取部は前記ジョブ管理部に前記中止指示を行い、前記ジョブ管理部が前記画像処理部に前記中止指示を行う、
請求項6に記載のコピー機。 - 原稿を読み取る読取部と、
読み取られた前記原稿を示す画像を印刷する印刷部と、
を備え、
前記印刷部は、
第1モードでは、前記読取部の読取成功が判明するまで印刷を待機して判明後に印刷を開始し、
第2モードでは、前記読取部の読取成功が判明する前に印刷を開始する、
コピー機。 - 画像センサーを搭載したキャリッジをステッピングモーターで駆動して原稿を読み取るフラットベッド型の読取部と、
読み取られた前記原稿の印刷を、第1モードと第2モードとで異なるタイミングで開始する印刷部と、を備えたコピー機において、
前記印刷部が、
前記第1モードでは、前記読取部の前記キャリッジがホームポジションに戻るまで印刷を待機して前記読取部の前記キャリッジが前記ホームポジションに戻った後に印刷を開始し、
前記第2モードでは、前記読取部の前記キャリッジが前記ホームポジションに戻る前に印刷を開始する、
ことを含む、印刷物の生産方法。 - 原稿を読み取る読取部と、
読み取られた前記原稿を示す画像を印刷する印刷部と、を備えたコピー機において、
前記印刷部が、
第1モードでは、前記読取部の読取成功が判明するまで印刷を待機して判明後に印刷を開始し、
第2モードでは、前記読取部の読取成功が判明する前に印刷を開始する、
ことを含む、印刷物の生産方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022094198A JP2023180683A (ja) | 2022-06-10 | 2022-06-10 | コピー機、印刷物の生産方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022094198A JP2023180683A (ja) | 2022-06-10 | 2022-06-10 | コピー機、印刷物の生産方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023180683A true JP2023180683A (ja) | 2023-12-21 |
Family
ID=89306863
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022094198A Pending JP2023180683A (ja) | 2022-06-10 | 2022-06-10 | コピー機、印刷物の生産方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023180683A (ja) |
-
2022
- 2022-06-10 JP JP2022094198A patent/JP2023180683A/ja active Pending
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