JP2023180461A - ロータリ圧縮機 - Google Patents

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紘史 島谷
Hirofumi Shimaya
郁男 江崎
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Abstract

【課題】ロータリ圧縮機の圧縮部の冷媒押退量を確保しつつ小型化できるロータリ圧縮機を提供する。【解決手段】ピストンロータの外周面に当接して圧縮室の空間を仕切るブレードと、ブレードの基端部を押圧する押圧バネと、を備え、シリンダ60は、ブレードの基端部を摺動可能に保持するためのブレード溝66と、ブレード溝66の後端側に設けられてシリンダ60の外周部を形成するブリッジ部70と、ブリッジ部70に形成され、押圧バネを収容するバネ溝72と、を備えバネ溝72は、シリンダ60軸線方向に直交する水平方向に向いて形成され、バネ溝72のバネ溝中心軸線CL2、ブレード溝66及びブリッジ部70を含む断面でシリンダ60を縦断面視した場合に、バネ溝72の軸線方向の両側にそれぞれ位置するブリッジ部70の残余部分70aの水平方向の寸法をv、軸線方向の寸法をhとした場合、v < hとされている。【選択図】図4

Description

本開示は、ロータリ圧縮機に関するものである。
冷凍装置や空気調和装置等に使用される圧縮機の1つに、ロータリ圧縮機が知られている(特許文献1参照)。
特開2018-76817号公報
圧縮機部品の設計に空間的な自由度を持たせることができるので、ロータリ圧縮機のコア径は大きい方が望ましい。しかし、ロータリ圧縮機のコア径が大きいと、資材量が多くなるため重量および資材コストが増大するという問題がある。
そこで、ロータリ圧縮機の小型化が要求されている。しかし、ロータリ圧縮機を小型化するとコア径が小さくなって圧縮部の冷媒押退量が減少するおそれがある。特に、冷媒として低圧冷媒(例えば燃焼クラスが微燃性(A2L)や強燃性(A3)とされた冷媒)を用いる場合、R32の場合に対して約2倍の押退量が必要となる。したがって、ロータリ圧縮機は、押退量を確保しつつ小型化することが望まれる。
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、圧縮部の冷媒押退量を確保しつつ小型化できるロータリ圧縮機を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係るロータリ圧縮機は、内部に円筒形状とされた圧縮室(60A)が形成されたシリンダ(60)と、前記圧縮室の内部で偏心して回転することで冷媒を圧縮するピストンロータ(63)と、前記ピストンロータの外周面に当接して前記圧縮室の空間を仕切るブレード(64)と、前記ブレードの先端部が前記ピストンロータの外周面に当接する方向に前記ブレードの基端部を押圧する押圧バネと、を備え、前記シリンダは、前記ブレードの前記基端部(64b)を摺動可能に保持するためのブレード溝(66)と、該ブレード溝の後端側に設けられて該シリンダの外周部を形成するブリッジ部(70)と、該ブリッジ部に形成され、前記押圧バネを収容するバネ溝(72)と、を備え前記バネ溝は、前記シリンダの軸線方向の中央位置にて該軸線方向に直交する水平方向に向いて形成され、前記バネ溝の中心軸線、前記ブレード溝及び前記ブリッジ部を含む断面で前記シリンダを縦断面視した場合に、前記バネ溝の前記軸線方向の両側にそれぞれ位置する前記ブリッジ部の残余部分(70a)の前記水平方向の寸法をv、前記軸線方向の寸法をhとした場合、
v < h
とされている。
ロータリ圧縮機の圧縮部の冷媒押退量を確保しつつ小型化できる。
本開示の一実施形態に係るロータリ圧縮機を示した縦断面図である。 図1のロータリ圧縮機が設置面上に設けられた状態を示した側面図である。 図1のシリンダの平面図である。 図3の矢視IVにおける断面図である。
以下に、本開示に係る一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態に係るロータリ圧縮機(以下、単に「圧縮機」という。)1は、例えば空気調和機や冷凍装置などに用いられる密閉型の電動ロータリ圧縮機とされている。圧縮機1は、圧縮機本体10とアキュムレータ12とを備えている。アキュムレータ12は、圧縮機本体10に対して吸入管11を介して接続されている。
圧縮機本体10は、略円筒形状のハウジング2と、回転軸体3と、電動モータ5と、ロータリ圧縮部6とを備えている。回転軸体3の回転軸線CLは、ハウジング2の中心軸線と一致している。回転軸体3は、延在方向が上下方向となるように配置され、ハウジング2内で回転軸線CL回りに回転する。
ハウジング2は、密閉型で上下方向に延在している。ハウジング2は、円筒状をなす本体部21と、本体部21の上下の開口を閉塞する上部蓋部22及び下部蓋部23とを備えている。
本体部21の下方には、複数の脚部7が固定されている。各脚部7は、所定角度間隔を空けて本体部21の周方向に配置されている。各脚部7は、図2に示すように、防振ゴム8を介して設置面FLに固定されている。
ハウジング2は、側壁下部におけるシリンダ60の外周面に対向する位置に、開口部24が形成されている。シリンダ60には、開口部24に対向した位置において、シリンダ内の所定位置まで連通する吸入ポート25が形成されている。
ハウジング2の底部には、潤滑油を貯留する油溜まりが形成されている。油の初期封入時における油溜まりの液面は、ロータリ圧縮部6の上方に位置している。これにより、ロータリ圧縮部6は、油溜まりの中で駆動される。
上部蓋部22には、吐出管13と端子台30が設けられている。吐出管13は、上部蓋部22の厚さ方向に貫通し、下部がハウジング2内に配置されており、上部がハウジング2の外に配置されている。吐出管13は、圧縮された冷媒をハウジング2の外部へ吐出する。端子台30は、電動モータ5に給電する3つの給電端子31が設けられている。給電端子31には、図示しないインバータ装置から3相の電力が供給される。
アキュムレータ12は、圧縮機本体10に供給するに先立って冷媒を気液分離するため用いられる。アキュムレータ12は、略円筒形状とされており、ブラケット14を介してハウジング2の外周面に固定されている。アキュムレータ12の上部には、図示しない蒸発器から導かれた冷媒を導入するための入口管15が設けられている。アキュムレータ12には、内部の冷媒を圧縮機本体10に吸入させるための吸入管11が接続されている。吸入管11は、ハウジング2の開口部24を通して、吸入ポート25に接続されている。アキュムレータ12は、吸入管11を介して気相の冷媒をロータリ圧縮部6へ供給する。
冷媒としては、低圧冷媒が用いられ、例えば微燃性冷媒(A2L)又はプロパンなどの強燃性冷媒(A3)が用いられる。また、R410A、R32、R1234yf、自然冷媒(R290、Iso-butaneなど)を用いることができる。
電動モータ5は、ハウジング2内の上下方向の中央部に収容されている。電動モータ5は、ロータ51と、ステータ52とを備えている。ロータ51は、回転軸体3の外周面に固定され、ロータリ圧縮部6の上方に配置されている。ステータ52は、ロータ51の外周面を囲むように配置され、ハウジング2の本体部21の内面21aに固定されている。
ステータ52に対して、各給電端子31から配線32を介して電力が供給される。電動モータ5は、給電端子31から供給された電力によって回転軸体3を回転させる。
ロータリ圧縮部6は、上部軸受4A及び下部軸受4Bによって上下から挟まれた状態で配置されている。上部軸受4Aと下部軸受4Bは、それぞれ金属材料から形成され、ロータリ圧縮部6を構成するシリンダ60にボルト61で固定されている。
なお、回転軸体3は、上部軸受4Aと下部軸受4Bによって回転軸線CL回りに回転自在に支持されている。
ロータリ圧縮部6は、電動モータ5の下方でハウジング2内の底部に配置されている。ロータリ圧縮部6は、シリンダ60と、偏心軸部62と、ピストンロータ63とを備えている。
シリンダ60は、圧縮室60Aと、吸入孔60Bと、吐出孔(図示せず)とが形成されている。圧縮室60Aは、シリンダ60の内部に形成されている。圧縮室60A内には、ピストンロータ63が収容されている。
ロータリ圧縮部6は、ハウジング2の本体部21の内面21aに対して固定されている。具体的には、シリンダ60を挟み込んでいる上部軸受4Aが、ハウジング2の本体部21の内面21aに対して固定されている。上部軸受4Aは、ハウジング2の周方向の複数箇所に栓溶接を行うことによって固定される。なお、栓溶接に代えて、焼き嵌め、冷やし嵌め等を用いても良い。
偏心軸部62は、回転軸体3の下端部に設けられ、ピストンロータ63の内側において回転軸体3の中心軸から直交する方向にオフセットした状態で設けられている。
ピストンロータ63は、シリンダ60の内径よりも小さい外径の円筒状をなしてシリンダ60の内側に配置され、偏心軸部62の外周に装着された状態で固定されている。ピストンロータ63は、回転軸体3の回転に伴って回転軸線CLに対して偏心して回転する。
吸入孔60Bは、シリンダ60の内部に冷媒を導くための孔であり、回転軸線CLに対して直交する方向に形成されている。
シリンダ60に形成された吐出孔(図示せず)から吐出された高圧冷媒は、吐出カバー65と上部軸受4Aとの間に形成された空間内に導かれた後に、ハウジング2の内部空間に導かれる。
図3には、シリンダ60の平面図が示されている。シリンダ60には、圧縮室60Aを2つに区切るブレード64が設けられている。シリンダ60には、径方向に延在して形成されたブレード溝66が形成されている。ブレード64は、ブレード溝66の内面66aに摺動可能に案内されて、ピストンロータ63に対して接近離間する方向に進退自在に保持されている。そして、ブレード64は、径方向の外側の基端部64bが、不図示の押圧バネ(圧縮バネ)によって弾性的に押圧されており、先端部64aがピストンロータ63の外周面63aに常に押し付けられた状態となっている。
偏心軸部62は、ピストンロータ63の内径よりもわずかに小さな外径を有している。これにより、回転軸体3が回転すると、偏心軸部62が回転軸体3回りに旋回し、ピストンロータ63がシリンダ60内で偏心転動する。このとき、ブレード64は、不図示の押圧バネにより押圧されているため、先端部64aがピストンロータ63の動きに追従して進退し、ピストンロータ63に常に押し付けられる。
シリンダ60の外径D1は、90mm以上105mm以下とされている。
圧縮室60Aの内径D2は、37mm以上50mm以下とさせている。
ブレード溝66の後端すなわち外周側には、シリンダ60の軸線方向(すなわち回転軸線CL方向)に貫通する貫通穴66bが形成されている。貫通穴66bは、円筒形状とされている。貫通穴66bのさらに後端側すなわち外周側には、ブリッジ部70が設けられている。
ブリッジ部70は、シリンダ60の外周部を形成している。図3からも分かるように、ブリッジ部70は、シリンダ60のなかで最も肉厚が薄くなる位置で強度的に弱い。また、ブリッジ部70には押圧バネを収容するバネ溝72(図4参照)が形成されているので、更に強度が弱くなる。
図4は、図3の矢視IVにおける断面を示し、バネ溝72の中心軸線、ブレード溝66及びブリッジ部70を含む断面でシリンダ60を縦断面視した図である。
図4に示すように、バネ溝72は、シリンダ60の軸線方向(すなわち回転軸線CL方向)の中央位置にて該軸線方向に直交する水平方向に向いて形成されている。すなわち、バネ溝中心軸線CL2が水平に向かって設けられている。バネ溝中心軸線CL2は、回転軸線CLに交差するように設けられていることが好ましい。バネ溝72の径は、例えばΦ6以上φ10以下とされている。
バネ溝72の軸線方向の両側には、ブリッジ部70の残余部分70aがそれぞれ設けられている。これら残余部分70aにてブリッジ部70の強度が確保される。残余部分70aの水平方向寸法をv、軸線方向寸法をhとした場合、v < hとされている。すなわち残余部分の水平方向寸法vよりも軸線方向寸法hが大きくされて、図4のように見ると縦長の長方形となっている。
より好ましくは、h/vの値としては以下の範囲とされる。
1.4≦ h/v ≦3.5
水平方向寸法vは、例えば、2.0mm以上7.5以下とされる。
軸線方向寸法hは、例えば、2.5mm以上8.5以下とされる。
上述した圧縮機1は以下のように動作する。
図示しない蒸発器から導かれた冷媒が入口管15を介してアキュムレータ12内に取り込まれる。冷媒は、アキュムレータ12内で気液分離され、その気相が吸入管11を介してロータリ圧縮部6に導かれる。ロータリ圧縮部6では、吸入孔60Bを介して圧縮室60Aに冷媒が導かれる。そして、ピストンロータ63の偏心転動により、圧縮室60Aの容積が徐々に減少して冷媒が圧縮される。圧縮後の冷媒は、吐出孔を介して吐出カバー65内の空間を経た後にハウジング2の内部空間へ導かれる。ハウジング2の内部空間に吐出された冷媒は、ハウジング2の上部に設けられた吐出管13から図示しない凝縮器へと導かれる。
以上説明した本実施形態の作用効果は以下の通りである。
ブレード溝66の後端側に設けられてシリンダ60の外周部を形成するブリッジ部70は、シリンダ60のなかで最も肉厚が薄くなる位置で強度的に弱い。また、ブリッジ部70には押圧バネを収容するバネ溝72が形成されているので、更に強度が弱くなる。
圧縮機本体10の小型化を図る場合、シリンダ60の外径を小さくする必要があるが、冷媒押退量を確保するために圧縮室60Aの内径D2は小さくすることを避けたい。そうすると、ブリッジ部70の肉厚を薄くせざるを得ない。
本発明者等は、このような制約の下でブリッジ部70の強度を確保するブリッジ部70の形状を見出した。すなわち、バネ溝72のバネ溝中心軸線CL2、ブレード溝66及びブリッジ部70を含む断面でシリンダを縦断面視した場合(図4参照)に、バネ溝72の軸線方向の両側にそれぞれ位置するブリッジ部70の残余部分70aの水平方向の寸法をv、軸線方向の寸法をhとした場合、v < hとする。vよりもhを大きくする、すなわち残余部分70aの水平方向寸法vよりも軸線方向寸法hを大きくした。
小型化が要求されずシリンダ60の外径D1に制約がない場合は、水平方向寸法vを大きくとって残余部分70aの面積を確保してブリッジ部70の所望の強度を得ることができる。しかし、小型化が要求される場合はシリンダ60の外径D1が小さくなるとともに、冷媒押退量を得るために水平方向寸法vを大きくとることができない。そこで、本実施形態では、軸線方向寸法hを水平方向寸法vよりも大きくとることによって残余部分70aの面積を確保してブリッジ部70の所望の強度を得ることとした。
微燃性冷媒(A2L)またはプロパンなどの強燃性冷媒(A3)のような低圧冷媒であっても、所望の冷媒押退量を得ることができるので、所定の性能を有する圧縮機を提供することができる。
以上説明した実施形態に記載のロータリ圧縮機は、例えば以下のように把握される。
本開示の第1態様に係るロータリ圧縮機(1)は、内部に円筒形状とされた圧縮室(60A)が形成されたシリンダ(60)と、前記圧縮室の内部で偏心して回転することで冷媒を圧縮するピストンロータ(63)と、前記ピストンロータの外周面に当接して前記圧縮室の空間を仕切るブレード(64)と、前記ブレードの先端部が前記ピストンロータの外周面に当接する方向に前記ブレードの基端部を押圧する押圧バネと、を備え、前記シリンダは、前記ブレードの前記基端部(64b)を摺動可能に保持するためのブレード溝(66)と、該ブレード溝の後端側に設けられて該シリンダの外周部を形成するブリッジ部(70)と、該ブリッジ部に形成され、前記押圧バネを収容するバネ溝(72)と、を備え前記バネ溝は、前記シリンダの軸線方向の中央位置にて該軸線方向に直交する水平方向に向いて形成され、前記バネ溝の中心軸線、前記ブレード溝及び前記ブリッジ部を含む断面で前記シリンダを縦断面視した場合に、前記バネ溝の前記軸線方向の両側にそれぞれ位置する前記ブリッジ部の残余部分(70a)の前記水平方向の寸法をv、前記軸線方向の寸法をhとした場合、
v < h
とされている。
ブレード溝の後端側に設けられてシリンダの外周部を形成するブリッジ部は、シリンダのなかで最も肉厚が薄くなる位置で強度的に弱い。また、ブリッジ部には押圧バネを収容するバネ溝が形成されているので、更に強度が弱くなる。
ロータリ圧縮機の小型化を図る場合、シリンダの外径を小さくする必要があるが、冷媒押退量を確保するために圧縮室の径は小さくすることを避けたい。そうすると、ブリッジ部の肉厚を薄くせざるを得ない。
本発明者等は、このような制約の下でブリッジ部の強度を確保するブリッジ部の形状を見出した。すなわち、バネ溝の中心軸線、ブレード溝及びブリッジ部を含む断面でシリンダを縦断面視した場合に、バネ溝の軸線方向の両側にそれぞれ位置するブリッジ部の残余部分の水平方向の寸法をv、軸線方向の寸法をhとした場合、v < hとする。vよりもhを大きくする、すなわち残余部分の水平方向寸法vよりも軸線方向寸法hを大きくした。
小型化が要求されずシリンダの外径に制約がない場合は、水平方向寸法vを大きくとって残余部分の面積を確保してブリッジ部の所望の強度を得ることができる。しかし、小型化が要求される場合はシリンダの外径が小さくなるとともに、冷媒押退量を得るために水平方向寸法vを大きくとることができない。そこで、本開示では、軸線方向寸法hを水平方向寸法vよりも大きくとることによって残余部分の面積を確保してブリッジ部の所望の強度を得ることとした。
本開示の第2態様に係るロータリ圧縮機は、前記第1態様において、前記vと前記hとが以下の関係式、
1.4≦ h/v ≦3.5
を満たす。
1.4≦ h/v ≦3.5の範囲とすることによって、ブリッジ部の残余部分の面積を確保して所望の強度を得ることができる。
本開示の第3態様に係るロータリ圧縮機は、前記第1態様又は前記第2態様において、冷媒として、微燃性冷媒または強燃性冷媒が用いられる。
微燃性冷媒(A2L)またはプロパンなどの強燃性冷媒(A3)のような低圧冷媒であっても、所望の冷媒押退量を得ることができ、所定の性能を有する圧縮機を提供することができる。
1 圧縮機(ロータリ圧縮機)
2 ハウジング
3 回転軸体
4A 上部軸受
4B 下部軸受
5 電動モータ
6 ロータリ圧縮部
7 脚部
8 防振ゴム
10 圧縮機本体
11 吸入管
12 アキュムレータ
13 吐出管
14 ブラケット
15 入口管
21 本体部
21a 内面
22 上部蓋部
23 下部蓋部
24 開口部
25 吸入ポート
30 端子台
31 給電端子
32 配線
51 ロータ
52 ステータ
60 シリンダ
60A 圧縮室
60B 吸入孔
61 ボルト
62 偏心軸部
63 ピストンロータ
64 ブレード
64a 先端部
64b 基端部
65 吐出カバー
66 ブレード溝
66a 内面
66b 貫通穴
70 ブリッジ部
72 バネ溝
CL 回転軸線
CL2 バネ溝中心軸線
FL 設置面
v 水平方向寸法
h 軸線方向寸法

Claims (3)

  1. 内部に円筒形状とされた圧縮室が形成されたシリンダと、
    前記圧縮室の内部で偏心して回転することで冷媒を圧縮するピストンロータと、
    前記ピストンロータの外周面に当接して前記圧縮室の空間を仕切るブレードと、
    前記ブレードの先端部が前記ピストンロータの外周面に当接する方向に前記ブレードの基端部を押圧する押圧バネと、
    を備え、
    前記シリンダは、前記ブレードの前記基端部を摺動可能に保持するためのブレード溝と、該ブレード溝の後端側に設けられて該シリンダの外周部を形成するブリッジ部と、該ブリッジ部に形成され、前記押圧バネを収容するバネ溝と、を備え
    前記バネ溝は、前記シリンダの軸線方向の中央位置にて該軸線方向に直交する水平方向に向いて形成され、
    前記バネ溝の中心軸線、前記ブレード溝及び前記ブリッジ部を含む断面で前記シリンダを縦断面視した場合に、前記バネ溝の前記軸線方向の両側にそれぞれ位置する前記ブリッジ部の残余部分の前記水平方向の寸法をv、前記軸線方向の寸法をhとした場合、
    v < h
    とされているロータリ圧縮機。
  2. 前記vと前記hとが以下の関係式、
    1.4≦ h/v ≦3.5
    を満たす請求項1に記載のロータリ圧縮機。
  3. 冷媒として、微燃性冷媒または強燃性冷媒が用いられる請求項1又は2に記載のロータリ圧縮機。
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