JP2023180294A - キャニスタ - Google Patents

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Abstract

【課題】キャニスタに関し、簡素な構成で吸着脱離性能を損なうことなく小型化を図る。【解決手段】開示のキャニスタ1は、エンジンの燃料タンクで発生した蒸発燃料に対する吸着能を持つ吸着材14,15と、一端側に開口部を持つ中空筒状に形成され、吸着材14,15を内部に収容するケース2と、ケース2の開口部を閉塞し、一端側の最端部よりも他端側に向かって凹んだ形状の凹部8を有するカバー3とを備える。また、吸着材14,15における一端側の面に接触する平板状に形成されたプレート16,17と、カバー3とプレート16,17との間に介装され、プレート16,17及び吸着材14,15を他端側へと付勢するスプリング18,19と、カバー3から一端側に向かって立設され、凹部8の内側に配置される取付用のブラケット7とを備える。【選択図】図1

Description

本件は、蒸発燃料を回収して再利用するためのキャニスタに関する。
従来、揮発性燃料を燃焼させて動力を得るエンジン(内燃機関)において、燃料タンクで発生した燃料蒸気(燃料ガス,ガソリンベーパー等)を回収して再利用するためのキャニスタ(チャコールキャニスタ,カーボンキャニスタ,ベーパーコレクタ)を備えたものが知られている。キャニスタの内部には、燃料蒸気を一時的に吸着させる活性炭やゼオライトなどの吸着材が内蔵される。吸着材に吸着した燃料蒸気は、エンジンの作動時に脱離して吸気系に吸引され、燃焼室内へと導入されるようになっている(特許文献1参照)。
特開2019-105254号公報
上記のようなキャニスタには、車両や機械類への取り付けのためのブラケットが設けられることがある。特許文献1に記載の技術では、ケースの外側に飛び出した形状のブラケットが適用されている。一方、このようなブラケットの形状は、キャニスタの全体形状の大型化を招きやすい。これにより、キャニスタの取り付け対象となる車両や機械類に十分に広い設置スペースを確保しなければならず、キャニスタの搭載性が低下する。また、ブラケットの位置がキャニスタの重心から離隔するため、取付安定性の観点からブラケット自体の剛性を高める必要があり、製造コストや装置重量の面で不利になりうる。
本件の目的の一つは、上記のような課題に照らして創案されたものであり、簡素な構成で吸着脱離性能を損なうことなく小型化を図れるようにしたキャニスタを提供することである。なお、この目的に限らず、後述する「発明を実施するための形態」に示す各構成から導き出される作用効果であって、従来の技術では得られない作用効果を奏することも、本件の他の目的として位置付けられる。
開示のキャニスタは、以下に開示する態様または適用例として実現でき、上記の課題の少なくとも一部を解決する。
開示のキャニスタは、エンジンの燃料タンクで発生した蒸発燃料に対する吸着能を持つ吸着材と、一端側に開口部を持つ中空筒状に形成され、前記吸着材を内部に収容するケースと、前記ケースの前記開口部を閉塞し、前記一端側の最端部よりも他端側に向かって凹んだ形状の凹部を有するカバーとを備える。また、前記吸着材における前記一端側の面に接触する平板状に形成されたプレートと、前記カバーと前記プレートとの間に介装され、前記プレート及び前記吸着材を前記他端側へと付勢するスプリングと、前記カバーから前記一端側に向かって立設され、前記凹部の内側に配置される取付用のブラケットとを備える。
開示のキャニスタにおいて、カバーに設けられる凹部は、吸着材の一端側に配置されるスプリングの収容空間に設けられる。これにより、吸着材の容積を削減することなく凹部を形成できる。また、凹部の内側にブラケットを設けることで、ケースの輪郭よりも外側へのブラケットの飛び出しを防止できる。したがって、簡素な構成で吸着脱離性能を損なうことなくキャニスタの小型化を図れる。
実施例としてのキャニスタの構成を示す縦断面図である。 (A),(B)は変形例としてのキャニスタの構成を示す縦断面図である。
開示のキャニスタは、以下の実施例によって実施されうる。開示のキャニスタは、蒸発燃料を回収して再利用するための装置であり、燃料タンクに貯留された燃料を供給されて作動するエンジンに付設される。ここでいうエンジンには、揮発性燃料で作動する各種内燃機関が含まれ、例えばガソリンエンジンやジェットエンジンなどが含まれる。本実施例のキャニスタは、車両に搭載されるエンジンに付設される。実施例中の方向の定義に関して、キャニスタを構成する部品や部位についての方向は、特記しない限り、車両に取り付けられた状態での方向を意味する。
[1.全体構成]
図1は、実施例としてのキャニスタ1の構成を説明するための縦断面図である。キャニスタ1は、吸着材14,15とケース2とカバー3とブラケット7とを備える。吸着材14,15は、燃料タンクで発生した蒸発燃料に対する吸着能を持つ物質である。吸着材14,15の具体例としては、活性炭やゼオライトが挙げられる。吸着材14,15は、固形の多孔質体(成型品)であってもよいし、通気性を有する袋に封入された粉体材料や粒体材料であってもよい。
ケース2は、吸着材14,15を内部に収容する容器である。ケース2の形状は、一端側(図1における上側)に開口部が形成された中空の筒状(例えば円筒状,楕円筒状,多角筒状など)に形成される。図1に示すケース2は、上端側が開放された中空の四角筒状に形成されており、上端に開口部を有する。ケース2の素材は、例えば金属や合成樹脂材料である。
カバー3は、ケース2の開口部を閉塞する蓋である。カバー3には、ケース2の内側に向かって凹んだ形状の凹部8が設けられる。この凹部8は、カバー3の一端側(図1における上側)の最端部よりも他端側(図1における下側)に向かって凹んだ形状に形成される。例えば図1に示すように、カバー3の上端よりも下方に凹んだ部分が凹部8となる。カバー3の素材は、例えば金属や合成樹脂材料であり、好ましくはケース2と同種の素材である。なお、カバー3の具体的な構成については後述する。
凹部8の内側には、取付用のブラケット7が配置される。ブラケット7は、凹部8の内側において、カバー3の表面から一端側に向かって立設される。ここでいう「凹部8の内側」とは、「カバー3の一端側の最端部よりも他端側に向かって凹んだ形状の内側」を意味する。したがって、ブラケット7は、カバー3の一端側の最端部よりも他端側の範囲内に設けられ、カバー3の一端側の最端部から一端側へと突出しないように設けられる。ブラケット7の素材は、例えば金属や合成樹脂材料であり、好ましくはカバー3と同種の素材である。ブラケット7には、キャニスタ1をその取り付け対象となる車両や機械類に取り付けるための固定構造(例えば、ボルト孔や溶接ボルト等)が設けられる。
ケース2の内部空間は、仕切り壁21によって二つの室に区画されている。一方の室は主室4と呼ばれ、他方の室は副室5と呼ばれる。また、主室4には第一吸着材14が収容され、副室5には第二吸着材15が収容される。仕切り壁21の高さは、主室4と副室5とが完全には区画されない程度の高さに設定される。言い換えれば、仕切り壁21の上端とカバー3との間には、所定の隙間が形成される。仕切り壁21の水平方向の位置は、好ましくは主室4が副室5よりも広くなるように設定される。なお、凹部8の位置は、好ましくは副室5の上方に設定される。
ケース2の内部には、吸着材14,15のほか、プレート16,17及びスプリング18,19が収容される。プレート16,17は、平板状に形成された部材であり、吸着材14,15における一端側の面に接触するように設けられる。図1には、第一吸着材14の上端面に接触する第一プレート16と第二吸着材15の上端面に接触する第二プレート17とが示されている。
図1に示す例では、第一プレート16と第二プレート17とがほぼ同一平面上に配置されており、主室4(第一吸着材14)の高さ寸法と副室5(第二吸着材15)の高さ寸法とがほぼ同一になっている。プレート16,17の各々には、その表裏を貫通する連通孔が設けられる。連通孔は、例えば複数箇所に設けられ、各プレート16,17の上下面において満遍なくほぼ均等に配置される。蒸発燃料は、連通孔を介してプレート16,17の表側と裏側との間を流通可能となっている。
スプリング18,19は、プレート16,17及び吸着材14,15を他端側へと付勢する弾性部材(例えばコイルばねやゴムなど)であり、カバー3とプレート16,17との間に介装される。スプリング18,19の付勢により、プレート16,17が吸着材14,15の上端面に面接触した状態で吸着材14,15を他端側に押圧する。これにより、吸着材14,15がケース2の内部に安定的に固定される。図1には、第一プレート16の上部に位置するコイル状の第一スプリング18と、第二プレート17の上部に位置するコイル状の第二スプリング19とが示されている。これらのスプリング18,19は、カバー3とプレート16,17との間に押し縮められた状態で挿入されている。
主室4は、エンジンの吸気系及び燃料タンクに接続される室である。主室4の内部に収容される第一吸着材14は、主室4の内部形状に対応する形状に形成され、主室4の下部に隙間なく挿入される。また、主室4の下端部には、燃料タンクに連通するタンクポート22と、エンジンの吸気系に連通するパージポート23とが設けられる。これらのタンクポート22及びパージポート23は、第一吸着材14よりも下方に配置され、主室4の下端面に接続される。なお、タンクポート22と燃料タンクとの間は、図示しない燃料蒸気配管材で接続され、パージポート23と吸気通路との間は、図示しないパージ配管材で接続される。
副室5は、大気開放される室であり、主室4に隣接して配置される。副室5の内部に収容される第二吸着材15は、副室5の内部形状に対応する形状に形成され、副室5の下部に隙間なく挿入される。また、副室5の下端部には、大気開放される大気ポート24が設けられる。大気ポート24は、第二吸着材15よりも下方に配置され、副室5の下端面に接続される。なお、大気ポート24には、端部が大気開放された配管材が接続される。
プレート16,17よりも上方の空間(スプリング18,19が収容される空間)は、スプリング室6と呼ばれる。スプリング室6には、主室4の上方部分と副室5の上方部分とが含まれ、これらが一体的に繋がっている。また、主室4の上方部分と副室5の上方部分とを繋ぐ部分は、ケース2内を流れる蒸発燃料の流路が狭くなるように形成される。例えば、図1に示す仕切り壁21の上端とカバー3との隙間の断面積Eは、主室4や副室5やスプリング室6の断面積よりも小さく設定され、蒸発燃料の流路における最小断面積となっている。
[2.カバーの詳細]
カバー3には、第一平面部11と第二平面部12と第三平面部13とが設けられる。
第一平面部11は、第一プレート16に対して平行な平面状に形成される部位であって、第一スプリング18に接触する部位である。第一平面部11のうち、第一スプリング18との接触部分は、第一プレート16に対して平行な平面状に形成される。つまり、第一スプリング18の上端部全体が平面状の第一平面部11によって安定的に支持されるようになっている。したがって、図1中に示す第一平面部11の幅寸法Aは、第一スプリング18の直径Bよりも大きい。
同様に、第二平面部12は、第二プレート17に対して平行な平面状に形成される部位であって、第二スプリング19に接触する部位である。第二平面部12のうち、第二スプリング19との接触部分は、第二プレート17に対して平行な平面状に形成される。つまり、第二スプリング19の上端部全体が平面状の第二平面部12によって安定的に支持されるようになっている。したがって、図1中に示す第二平面部12の幅寸法Cは、第二スプリング19の直径Dよりも大きい。
第三平面部13は、第一平面部11及び第二平面部12の双方に対して傾斜する平面状に形成される部位であって、第一平面部11及び第二平面部12を接続する部位である。図1に示すように、第三平面部13は、第一スプリング18や第二スプリング19と干渉しないように斜めに傾斜した平面となっている。主室4と副室5とを区画する仕切り壁21の上端は、第三平面部13の下方に位置している。
図1に示すように、第一平面部11はカバー3のうち一端側の最端部(上端面)をなす部位である。また、第二平面部12及び第三平面部13は、第一平面部11を含む平面よりも他端側に位置し、凹部8を形成する部位である。この凹部8の内側に設けられるブラケット7は、第二平面部12及び第三平面部13に対してほぼ垂直に立設されるとともに、第一平面部11を含む平面よりも他端側(下方側)に配置される。
[3.効果]
(1)本実施例のキャニスタ1は、吸着材14,15とケース2とカバー3とプレート16,17とスプリング18,19と取付用のブラケット7とを備える。吸着材14,15は、燃料タンクで発生した蒸発燃料に対する吸着能を持つ。ケース2は、一端側に開口部を持つ中空筒状に形成され、吸着材14,15を内部に収容する。カバー3は、ケース2の開口部を閉塞し、一端側の最端部よりも他端側に向かって凹んだ形状の凹部8を有する。プレート16,17は、吸着材14,15における一端側の面に接触する平板状に形成される。スプリング18,19は、カバー3とプレート16,17との間に介装され、プレート16,17及び吸着材14,15を他端側へと付勢する。ブラケット7は、カバー3から一端側に向かって立設され、凹部8の内側に配置される。
上記の通り、本実施例のカバー3に設けられる凹部8は、吸着材14,15の一端側に配置されるスプリング18,19の収容空間(スプリング室6)に設けられ、主室4や副室5の容積にほとんど悪影響を及ぼさない。これにより、吸着材14,15の容積を削減することなく凹部8を形成できる。また、凹部8の内側にブラケット7を設けることで、ケース2の輪郭よりも外側へのブラケット7の飛び出しを防止できる。例えば、特許文献1に記載の構造のように、ケース2の外側に飛び出した形状のブラケットを用いた場合と比較して、キャニスタ1の全体形状がコンパクトになる。したがって、簡素な構成で吸着脱離性能を損なうことなくキャニスタ1の小型化を図れる。
また、特許文献1に記載の構造と比較して、ブラケット7の位置をキャニスタ1の重心に対してより近い位置に設定することが容易となる。これにより、ブラケット7自体の剛性を高めておかなくても、取付安定性を向上させることができ、ブラケット7の板厚を薄くすることができ、あるいは、ブラケット7自体の補強構造を簡素にできる。したがって、製造コストや装置重量の面で有利なキャニスタ1を実現できる。
(2)本実施例の吸着材14,15は、第一吸着材14と第二吸着材15とを有する。また、ケース2は、燃料タンク及びエンジンの吸気系に接続されて第一吸着材14を内部に収容する主室4と、大気開放されて第二吸着材15を内部に収容する副室5とを有する。凹部8は、図1に示すように、副室5の一端側(副室5の上側)に設けられる。このような構成により、主室4に収容される第一吸着材14の容積を削減することなく凹部8を設けることができる。したがって、吸着脱離性能の低下を抑制できる。
(3)本実施例のキャニスタ1には、第一吸着材14に接触する第一プレート16と、第二吸着材15に接触する第二プレート17とが内蔵される。また、カバー3と第一プレート16との間には第一スプリング18が介装され、カバー3の凹部8と第二プレート17との間には第二スプリング19が介装される。第二スプリング19と凹部8との接触部分は、第二プレート17に対して平行な平面状に形成される。このような構成により、カバー3に対する第二スプリング19の着座状態(支持状態)を安定させることができる。例えば、第二スプリング19の位置ズレや外れによる第二吸着材15のガタつきを防止できる。
(4)本実施例のカバー3には、第一平面部11と第二平面部12と第三平面部13とが設けられる。第一平面部11は、第一プレート16に対して平行な平面状に形成され、第一スプリング18に接触する部位である。第二平面部12は、第二プレート17に対して平行な平面状に形成され、第二スプリング19に接触する部位である。第三平面部13は、第一平面部11及び第二平面部12に対して傾斜する平面状に形成され、第一平面部11及び第二平面部12を接続する部位である。第一スプリング18と第一平面部11との接触部分は、第一プレート16に対して平行な平面状に形成される。このような構成により、カバー3に対する第一スプリング18の着座状態(支持状態)を安定させることができる。例えば、第一スプリング18の位置ズレや外れによる第一吸着材14のガタつきを防止できる。
(5)本実施例のキャニスタ1は、主室4と副室5とを区画する仕切り壁21を備える。また、仕切り壁21とカバー3との間の断面積は、ケース2内を流れる蒸発燃料の流路における最小断面積となっている。このような構成により、主室4から副室5への蒸発燃料の吹き抜けを抑制できる。したがって、第一吸着材14への蒸発燃料の吸着や第一吸着材14からの蒸発燃料の脱離を促進でき、キャニスタ1の性能を改善できる。
(6)図1に示すように、本実施例の仕切り壁21は、第三平面部13の下方に配置される。主室4から副室5へと流れる蒸発燃料は、第三平面部13の表面に沿って斜めに(図1中において斜め右下方向へと)導入される。これにより、副室5に導入された蒸発燃料を第二プレート17の全面に当てることができ、第二吸着材15に対して偏りなく蒸発燃料を流通させることができる。したがって、第二吸着材15への蒸発燃料の吸着や第二吸着材15からの蒸発燃料の脱離を促進でき、キャニスタ1の性能を改善できる。
[4.その他]
上記の実施例はあくまでも例示に過ぎず、本実施例で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施例の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。また、本実施例の各構成は必要に応じて取捨選択でき、あるいは、適宜組み合わせることができる。
例えば、上記の実施例では、主室4の高さ寸法と副室5の高さ寸法とがほぼ同一に設定されたキャニスタ1を例示したが、これらの寸法を相違させてもよい。図2(A)は、上記の実施例と比較して主室4の高さ寸法を大きくしたものである。凹部8を副室5の上側に配置することで、主室4の容積を容易に増大させることができ、キャニスタ1の性能を改善できる。
また、上記の実施例では、カバー3の凹部8が第二平面部12及び第三平面部13によって形成されたものを例示したが、凹部8の形状や構造はこのようなものに限定されない。凹部8は、少なくともケース2の一端側(図1における上側)の最端部よりも他端側(図1における下側)に向かって凹んだ形状であればよい。例えば、図2(A)に示すように、第三平面部13を第一平面部11及び第二平面部12に対してほぼ垂直に設けてもよい。あるいは、第一平面部11と第二平面部12との間を滑らかに接続する曲面状の面部を形成してもよい。少なくとも、凹部8の内側にブラケット7を配置することで、上記の実施例と同様の作用,効果を獲得できる。
また、上記の実施例では、仕切り壁21によって二つの室に区画されたケース2を例示したが、ケース2の内部を区画しなくてもよい。図2(B)は、単一の主室4のみがケース2の内部に設けられ、その内側に吸着材14が収容されたキャニスタ1の断面図である。吸着材14における一端側の面にはプレート16が接触するように設けられ、カバー3とプレート16との間にはスプリング18が介装される。ブラケット7が配置される凹部8は、吸着材14の一端側に配置されるスプリング室6に設けられる。このような構成により、上記の実施例と同様の作用,効果を獲得できる。
本件は、蒸発燃料を回収して再利用するためのキャニスタの製造産業に利用可能である。このキャニスタは、燃料タンクに貯留された燃料を供給されて作動するエンジンに付設されうる。したがって、エンジン及びキャニスタが搭載される車両の製造産業に利用可能である。また、エンジン及びキャニスタが搭載される産業用機械や発電装置などの製造産業にも利用可能である。
1 キャニスタ
2 ケース
3 カバー
4 主室
5 副室
6 スプリング室
7 ブラケット
8 凹部
11 第一平面部
12 第二平面部
13 第三平面部
14 第一吸着材(吸着材)
15 第二吸着材(吸着材)
16 第一プレート(プレート)
17 第二プレート(プレート)
18 第一スプリング(スプリング)
19 第二スプリング(スプリング)
21 仕切り壁
22 タンクポート
23 パージポート
24 大気ポート

Claims (6)

  1. エンジンの燃料タンクで発生した蒸発燃料に対する吸着能を持つ吸着材と、
    一端側に開口部を持つ中空筒状に形成され、前記吸着材を内部に収容するケースと、
    前記ケースの前記開口部を閉塞し、前記一端側の最端部よりも他端側に向かって凹んだ形状の凹部を有するカバーと、
    前記吸着材における前記一端側の面に接触する平板状に形成されたプレートと、
    前記カバーと前記プレートとの間に介装され、前記プレート及び前記吸着材を前記他端側へと付勢するスプリングと、
    前記カバーから前記一端側に向かって立設され、前記凹部の内側に配置される取付用のブラケットとを備える
    ことを特徴とする、キャニスタ。
  2. 前記吸着材が、第一吸着材と、第二吸着材とを有し、
    前記ケースが、前記燃料タンク及び前記エンジンの吸気系に接続されて前記第一吸着材を内部に収容する主室と、大気開放されて前記第二吸着材を内部に収容する副室とを有し、
    前記凹部が、前記副室の前記一端側に設けられる
    ことを特徴とする、請求項1記載のキャニスタ。
  3. 前記プレートが、前記第一吸着材に接触する第一プレートと、前記第二吸着材に接触する第二プレートとを有し、
    前記スプリングが、前記カバーと前記第一プレートとの間に介装される第一スプリングと、前記カバーの前記凹部と前記第二プレートとの間に介装される第二スプリングとを有し、
    前記第二スプリングと前記凹部との接触部分が、前記第二プレートに対して平行な平面状に形成される
    ことを特徴とする、請求項2記載のキャニスタ。
  4. 前記カバーが、前記第一プレートに対して平行な平面状に形成されて前記第一スプリングに接触する第一平面部と、前記第二プレートに対して平行な平面状に形成されて前記第二スプリングに接触する第二平面部と、前記第一平面部及び前記第二平面部に対して傾斜する平面状に形成されて前記第一平面部及び前記第二平面部を接続する第三平面部とを有し、
    前記第一スプリングと前記第一平面部との接触部分が、前記第一プレートに対して平行な平面状に形成される
    ことを特徴とする、請求項3記載のキャニスタ。
  5. 前記主室と前記副室とを区画する仕切り壁を備え、
    前記仕切り壁と前記カバーとの間の断面積が、前記ケース内を流れる前記蒸発燃料の流路における最小断面積である
    ことを特徴とする、請求項2~4のいずれか一項に記載のキャニスタ。
  6. 前記仕切り壁が、前記第三平面部の下方に配置される
    ことを特徴とする、請求項4を引用する請求項5記載のキャニスタ。
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