JP2023178644A - 鍵管理システム、鍵管理装置、及び鍵管理方法 - Google Patents

鍵管理システム、鍵管理装置、及び鍵管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】鍵管理装置における管理対象のホルダをその鍵管理装置を直接操作することなくその鍵管理装置に登録可能とする。【解決手段】第1の拠点に設置され、鍵を保持するホルダを収納可能な複数の収納部を有する第1の鍵管理装置と、第1の拠点とは異なる第2の拠点に設置され、第1の鍵管理装置と通信可能な端末装置と、を備え、端末装置は、第1の鍵管理装置における管理対象のホルダとして登録対象のホルダを登録するための遠隔ホルダ登録処理を行う、鍵管理システム。【選択図】図1

Description

本発明は、鍵管理システム、鍵管理装置、及び鍵管理方法に関する。
特許文献1には、鍵を管理する鍵管理部を備える鍵管理機であって、識別情報を有し、鍵と連結するキーホルダと、キーホルダの識別情報を取得する取得部と、取得部により取得された識別情報を有するキーホルダを、管理対象のキーホルダとして登録する登録部と、を具備する鍵管理機が記載されている。
特開2020-122312号公報
鍵管理装置における管理対象のホルダをその鍵管理装置に登録するにあたり、遠隔からホルダを登録できない構成を採用した場合は、その鍵管理装置を直接操作してホルダを登録することになる。
本発明の目的は、鍵管理装置における管理対象のホルダをその鍵管理装置を直接操作することなくその鍵管理装置に登録可能とすることにある。
かかる目的のもと、本発明は、第1の拠点に設置され、鍵を保持するホルダを収納可能な複数の収納部を有する第1の鍵管理装置と、第1の拠点とは異なる第2の拠点に設置され、第1の鍵管理装置と通信可能な端末装置と、を備え、端末装置は、第1の鍵管理装置における管理対象のホルダとして登録対象のホルダを登録するための遠隔ホルダ登録処理を行う、鍵管理システムを提供する。
端末装置は、登録対象のホルダに関するホルダ情報を外部へ送信し、第1の異常応答を外部から受信した場合に、遠隔ホルダ登録処理を正常終了させない、ものであってよい。その場合、第1の異常応答は、登録対象のホルダが既に登録済みである場合に行われるものであってよい。
その場合、端末装置は、第1の鍵管理装置が有する複数の収納部のうちの登録対象のホルダが収納されるものとして指定された収納部に関する収納部情報を更に外部へ送信し、第2の異常応答を外部から受信した場合に、遠隔ホルダ登録処理を正常終了させない、ものであってよい。また、その場合、第2の異常応答は、指定された収納部に他のホルダが収納されている場合に行われるものであってよい。
第1の鍵管理装置は、端末装置が遠隔ホルダ登録処理を行ったことに応じて、登録対象のホルダを登録する、ものであってよい。その場合、端末装置は、第1の鍵管理装置が有する複数の収納部のうちの登録対象のホルダが収納されるものとして指定された収納部に関する収納部情報が第1の鍵管理装置へ送信されるように制御する、ものであってよい。また、その場合、第1の鍵管理装置は、指定された収納部に収納されるホルダが既に登録済みの場合に、登録済みのホルダに代えて、登録対象のホルダを登録する、ものであってよい。第1の鍵管理装置は、指定された収納部に他のホルダが収納されている場合に、登録対象のホルダを登録しない、ものであってよい。
端末装置は、鍵を保持するホルダを収納可能な複数の収納部を有する第2の鍵管理装置であってよい。
その場合、第2の鍵管理装置は、自装置が有する複数の収納部のうちの特定の収納部に収納されたホルダを、登録対象のホルダに決定する、ものであってよい。また、その場合、特定の収納部は、第1の鍵管理装置が有する複数の収納部のうちの登録対象のホルダが収納されるものとして指定された収納部に対応する収納部であっても、利用者により選択された収納部であっても、予め設定された収納部であってもよい。
その場合、第2の鍵管理装置は、遠隔ホルダ登録処理に続けて、登録対象のホルダに鍵を連結するための処理を行う、ものであってよい。
また、本発明は、鍵を保持するホルダを収納可能な複数の収納部と、自装置が設置された拠点とは異なる拠点に設置された他の鍵管理装置における管理対象のホルダとして登録対象のホルダを登録するための遠隔ホルダ登録処理を行う処理部と、を備える、鍵管理装置も提供する。
更に、本発明は、鍵を保持するホルダを収納可能な複数の収納部を有する第1の鍵管理装置と通信可能であり、第1の鍵管理装置が設置された第1の拠点とは異なる第2の拠点に設置された端末装置が、第1の鍵管理装置における管理対象のホルダとして登録対象のホルダを登録するための遠隔ホルダ登録処理を行うステップと、端末装置が遠隔ホルダ登録処理を行ったことに応じて、第1の鍵管理装置が、登録対象のホルダを登録するステップと、を含む、鍵管理方法も提供する。
本発明によれば、鍵管理装置における管理対象のホルダをその鍵管理装置を直接操作することなくその鍵管理装置に登録できるようになる。
本発明の実施の形態における鍵管理システムの全体構成例を示す図である。 本発明の実施の形態における第1鍵管理装置及び第2鍵管理装置の外観構成例を示す図である。 本発明の実施の形態で用いるホルダ及び鍵の外観構成例を示す図である。 本発明の実施の形態における第1鍵管理装置の機能構成例を示したブロック図である。 本発明の実施の形態における第1ホルダ登録情報の一例を示した図である。 本発明の実施の形態における第2鍵管理装置の機能構成例を示したブロック図である。 本発明の実施の形態におけるサーバ装置の機能構成例を示したブロック図である。 本発明の実施の形態における第2ホルダ登録情報の一例を示した図である。 本発明の実施の形態における鍵管理システムの前半の動作例を示したシーケンス図である。 ホルダ選択画面の一例を示す図である。 登録中画面の一例を示す図である。 登録完了画面の一例を示す図である。 鍵交換開始画面の一例を示す図である。 リング解放待ち画面の一例を示す図である。 リング解放中画面の一例を示す図である。 登録エラー画面の一例を示す図である。 本発明の実施の形態における鍵管理システムの後半の動作例を示したシーケンス図である。 処理履歴画面の一例を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[鍵管理システムの全体構成]
図1は、本実施の形態における鍵管理システム1の全体構成例を示す図である。図示するように、鍵管理システム1は、第1鍵管理装置10aと、第2鍵管理装置10bと、サーバ装置40とを備えている。そして、第1鍵管理装置10a、第2鍵管理装置10b、及びサーバ装置40は、ネットワーク80を介して接続される。
第1鍵管理装置10aはトランクルーム51に設置されるので、図1には、トランクルーム51の間取り図も示している。
図示するように、トランクルーム51はロビーエリア52とトランクルームエリア53とに区画され、これらロビーエリア52とトランクルームエリア53との間には扉によって開閉される出入口54が設けられている。トランクルームエリア53内には複数の部屋55が設けられ、各部屋55に開閉可能な扉が設けられている。各部屋55の扉には、鍵で施錠及び解錠が可能なシリンダ錠等の錠前が設けられている。第1鍵管理装置10aは、トランクルームエリア53内に設置され、各部屋55の鍵をホルダに保持した状態で管理する。
トランクルーム51の部屋55の利用契約を結んだ契約者は、トランクルーム51を使用する場合、出入口54からトランクルームエリア53内に入り、第1鍵管理装置10aを操作して契約している部屋55の鍵を取り出す。そして、契約者は、その鍵で部屋55の扉を開け、部屋55を使用する。部屋55の使用後は、鍵で部屋55の扉を施錠し、鍵を第1鍵管理装置10aに戻し、出入口54から出る。
第1鍵管理装置10aは、鍵を保持するホルダを着脱可能に収納する装置である。第1鍵管理装置10aは、図には1台しか示していないが、1つのトランクルーム51に複数台存在してもよいし、複数のトランクルーム51に複数台存在してもよい。本実施の形態では、第1の拠点の一例として、トランクルーム51を用いており、第1の拠点に設置され、鍵を保持するホルダを収納可能な複数の収納部を有する第1の鍵管理装置の一例として、第1鍵管理装置10aを設けている。
第2鍵管理装置10bも、鍵を保持するホルダを着脱可能に収納する装置であるが、第2鍵管理装置10bは、トランクルーム51の運営業者の本部に設置される。第2鍵管理装置10bは、サーバ装置40を介してトランクルーム51内の第1鍵管理装置10aと通信可能になっている。本実施の形態では、第1の拠点とは異なる第2の拠点の一例として、トランクルーム51の運営業者の本部を用いており、第2の拠点に設置され、鍵を保持するホルダを収納可能な複数の収納部を有する第2の鍵管理装置の一例として、第2鍵管理装置10bを設けている。
サーバ装置40は、第1鍵管理装置10aと第2鍵管理装置10bとの間の通信を中継する装置である。
ネットワーク80は、第1鍵管理装置10a、第2鍵管理装置10b、及びサーバ装置40の情報通信に用いられる通信手段であり、例えば、インターネット、公衆回線、LAN(Local Area Network)等である。
[鍵管理装置の外観構成]
図2は、本実施の形態における第1鍵管理装置10a及び第2鍵管理装置10bの外観構成例を示す図である。尚、第1鍵管理装置10aと第2鍵管理装置10bとは同じ外観構成を有するので、ここでは鍵管理装置10として説明する。また、以下では、第1鍵管理装置10aの構成要素には添え字「a」を、第2鍵管理装置10bの構成要素には添え字「b」を付して表記するが、ここでは添え字を付さずに説明する。図2に示すように、鍵管理装置10には、装置の前面に、第1の扉21及び第2の扉22がそれぞれ開閉可能に設けられ、第1の扉21にて開閉される鍵収納庫23と、第2の扉22によって開閉されるプリンタ25及び鍵交換部26が設けられている。また、鍵管理装置10は、装置の前面に、表示操作部27と、カードリーダ28とを有する。
鍵収納庫23には、複数の収納部24が設けられている。収納部24は、鍵を保持するホルダ31を着脱可能に収納する。
各収納部24には、ホルダ31の取り出しを許可又は禁止できるように錠機構241が設けられている。鍵管理装置10は、各収納部24に対する錠機構241を制御することによって、各ホルダ31の抜き取りの許可又は禁止を制御する。
また、各収納部24には、ホルダ31のIC(Integrated Circuit)タグ34(後述)から情報を読み取る読取部242が設けられている。読取部242は、収納部24に近接して又は収納部24内に設けられる。読取部242は、例えばRFID(Radio Frequency IDentifier)リーダである。尚、ある収納部24の読取部242で、隣接する収納部24に挿入されるホルダ31のICタグ34からの電波を誤って取得するのを防止するために、互いに隣接する収納部24の間に電波を遮蔽する遮蔽板等を設けてもよい。本実施の形態では、鍵を保持するホルダを収納可能な複数の収納部の一例として、複数の収納部24を設けている。
プリンタ25は、鍵の交換、挿入、抜き取り等を含む鍵管理装置10の履歴をロール紙等の用紙に印字する。プリンタ25で印字された用紙は、例えば、装置の前面に排出される。
鍵交換部26は、ホルダ31と鍵との連結を解除するもので、鍵交換の権限を有する権限者である例えば管理者のみが利用できる。鍵交換部26は、ホルダ31が挿入される挿入口261と、この挿入口261を開閉するカバー262とを有する。また、鍵交換部26は、挿入口261内の所定の係止解除位置まで挿入されたホルダ31に対してホルダ31本体とリング係止体の係止を解除してリング32(後述)を外せる状態とする解除部材と、管理者によるホルダ31に対しての係止解除を許可すると共に管理者以外によるホルダ31に対しての係止解除を不可とする鍵交換規制部とを有する。鍵交換規制部としては、例えば、ソレノイド等の電気的駆動部でストッパを挿入口261に進退させるストッパ機構を用いるとよい。この場合、鍵交換規制部は、通常はストッパが挿入口261内に進出し、ホルダ31が挿入口261の所定の係止解除位置まで挿入されるのを規制する。一方、鍵交換規制部は、管理者が操作する場合にのみストッパが挿入口261内から退避し、ホルダ31が挿入口261の所定の係止解除位置まで挿入されるのを可能とする。
また、鍵交換部26は、ホルダ31のICタグ34から情報を読み取る読取部263が設けられている。読取部263は、鍵交換部26に近接して又は鍵交換部26内に設けられる。読取部263は、例えばRFIDリーダである。
表示操作部27は、例えばタッチパネルディスプレイであり、利用者による操作を受け付けるとともに、各種情報を表示する。
カードリーダ28は、利用者が携帯するカードから情報を読み取る読取装置である。カードとしては、例えば、磁気カード、ICカード等が例示される。利用者がカードリーダ28にカードを通すと、カードリーダ28は、カードから利用者IDを読み取る。
[ホルダ及び鍵の構成]
図3は、本実施の形態で用いるホルダ31及び鍵33の外観構成例を示す図である。図3に示すように、ホルダ31にはリング32で鍵33が連結されている。
ホルダ31には、ICタグ34が設けられている。ICタグ34は、例えばRFIDタグである。ICタグ34は、ホルダ31を識別する識別情報を有している。ホルダ31にICタグ34を設けるには、例えば、シールタイプのICタグ34をホルダ31に貼り付けてもよいし、ホルダ31内にICタグ34を埋め込んでもよい。
尚、本実施形態では、ホルダ31及びリング32は、図示する形状を有するものには限らない。ホルダ31及びリング32は、後述する図13~15に示すように、鍵交換部26bにセットして回転することでホルダ31からリング32を開放できるような形状を有するものであってもよい。
[概要]
このような鍵管理システム1において、トランクルーム51の利用者が、部屋55の鍵33及び鍵33を連結したホルダ31を紛失することがある。そのような場合、トランクルーム51の運営業者は、紛失した鍵33に対するスペアの鍵33を新規のホルダ31に連結し、その新規のホルダ31を、第1鍵管理装置10aで使用可能になるように登録する必要がある。
しかしながら、これまでの鍵管理システム1では、新規のホルダ31を登録するためにトランクルーム51の運営業者のスタッフが現地を訪れてホルダ31の登録作業を行うようになっていた。
そこで、本実施の形態では、第1鍵管理装置10aにおける管理対象のホルダ31を、第2鍵管理装置10bから遠隔で登録可能とした。
[第1鍵管理装置の機能構成]
図4は、本実施の形態における第1鍵管理装置10aの機能構成例を示したブロック図である。図示するように、第1鍵管理装置10aは、制御部11aと、記憶部12aと、通信部13aと、扉施錠機構14aと、錠機構241aと、読取部242aと、プリンタ25aと、読取部263aと、表示操作部27aと、カードリーダ28aとを含む。
制御部11aは、CPU(Central Processing Unit)等の演算回路を備え、記憶部12aに記憶された動作プログラムに従って、第1鍵管理装置10aの各部(通信部13a、扉施錠機構14a、錠機構241a、読取部242a、プリンタ25a、読取部263a、表示操作部27a、カードリーダ28a等)を制御する。
記憶部12aは、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備え、制御部11aの動作プログラムを記憶し、また、制御部11aの制御処理の際にワーク領域として利用される。動作プログラムには、制御部11aが後述する処理を実行するためのプログラムが含まれる。
通信部13aは、サーバ装置40との間で通信回線を通じた情報通信を行う。
扉施錠機構14aは、第1の扉21a及び第2の扉22aを施錠する機構である。扉施錠機構14aは、第1の扉21aの施錠及び解錠と、第2の扉22aの施錠及び解錠とを、異なる条件を用いて行ってもよい。
錠機構241a、読取部242a、プリンタ25a、読取部263a、表示操作部27a、及びカードリーダ28aについては、既に図2を用いて説明したため、ここではその説明を省略する。
ここで、制御部11aの構成について具体的に説明する。制御部11aは、操作受付部111aと、RFID取得部112aと、通信制御部113aと、記憶制御部114aと、表示制御部115aとを備える。
操作受付部111aは、利用者が表示操作部27a上で行った操作を受け付ける。
具体的には、操作受付部111aは、ホルダ31を借用又は返却する旨の情報を入力する操作、ホルダ31について鍵交換を行う旨の情報を入力する操作等を受け付ける。
RFID取得部112aは、読取部242a又は読取部263aがホルダ31のICタグ34からRFIDを読み取ると、読取部242a又は読取部263aからこのRFIDを取得する。特に、RFID取得部112aは、第2鍵管理装置10bにより指定された収納部24aの読取部242aからRFIDを取得したかどうかに基づいて、その収納部24aにホルダ31が収納されているかどうかを判定する。つまり、RFID取得部112aは、第2鍵管理装置10bにより指定された収納部24aの読取部242aからRFIDを取得すれば、その収納部24aにホルダ31が収納されていると判定する。また、RFID取得部112aは、第2鍵管理装置10bにより指定された収納部24aの読取部242aからRFIDを取得しなければ、その収納部24aにホルダ31が収納されていないと判定する。この場合、ホルダ31を識別する情報であれば、RFID以外の情報を用いてもよいが、以下ではRFIDを用いるものとして説明する。
通信制御部113aは、通信部13aを介してサーバ装置40へ情報を送信したり、通信部13aを介してサーバ装置40から情報を受信したりする。
具体的には、通信制御部113aは、第2鍵管理装置10bがサーバ装置40に登録したホルダ登録情報である第2ホルダ登録情報421の取得を要求するホルダ登録情報取得要求を、予め定められた時間に、サーバ装置40へ送信する。ホルダ登録情報取得要求は、第2ホルダ登録情報421の前回の受信以降に変更された部分の取得を要求するものであってもよい。
また、通信制御部113aは、ホルダ登録情報取得要求に応答して送信される第2ホルダ登録情報421を、サーバ装置40から受信する。特に、通信制御部113aは、ホルダ登録情報取得要求が第2ホルダ登録情報421の前回の受信以降に変更された部分の取得を要求するものである場合、第2ホルダ登録情報421の前回の受信以降に変更された部分を、サーバ装置40から受信する。
更に、通信制御部113aは、サーバ装置40から受信した第2ホルダ登録情報421を記憶部12aに第1ホルダ登録情報121aとして登録した履歴である遠隔ホルダ登録履歴を、サーバ装置40へ送信する。その際、通信制御部113aは、遠隔ホルダ登録履歴を含む第1鍵管理装置10aの処理履歴を、サーバ装置40へ送信するようにしてもよい。
記憶制御部114aは、記憶部12aに対するデータの書き込み及び記憶部12aからのデータの読み出しを制御する。
具体的には、記憶制御部114aは、記憶部12aに記憶された第1ホルダ登録情報121aを、通信制御部113aがサーバ装置40から受信した第2ホルダ登録情報421で更新する。つまり、記憶制御部114aは、第2鍵管理装置10bが遠隔ホルダ登録処理を行ったことに応じて、記憶部12aに記憶された第1ホルダ登録情報121aを第2ホルダ登録情報421で更新する。例えば、記憶制御部114aは、通信制御部113aが第2ホルダ登録情報421をサーバ装置40から受信したタイミングで、記憶部12aに記憶された第1ホルダ登録情報121aをこの第2ホルダ登録情報421で更新するとよい。本実施の形態では、第2の鍵管理装置が遠隔ホルダ登録処理を行ったことに応じて、登録対象のホルダを登録する登録部の一例として、記憶制御部114aを設けている。
また、記憶制御部114aは、第2鍵管理装置10bにより指定された収納部24aに対してホルダ31の情報が登録済である場合、この登録済のホルダ31の情報に代えて、通信制御部113aがサーバ装置40から受信したホルダ31の情報を登録する。つまり、記憶制御部114aは、登録済のホルダ31の情報を、通信制御部113aがサーバ装置40から受信したホルダ31の情報で置き換える。その際、記憶制御部114aは、収納部24aを、通信制御部113aがサーバ装置40から受信した第2ホルダ登録情報421に含まれる収納部番号によって特定するとよい。また、記憶制御部114aは、収納部24aに対してホルダ31の情報が登録済かどうかを、記憶部12aに記憶された第1ホルダ登録情報121aに基づいて、判定するとよい。本実施の形態では、指定された収納部に収納されるホルダが既に登録済みの場合に、登録済みのホルダに代えて、登録対象のホルダを登録する登録部の一例として、記憶制御部114aを設けている。
尚、記憶制御部114aは、第2鍵管理装置10bにより指定された収納部24aにホルダ31が収納されている場合には、その収納部24aに対して、通信制御部113aがサーバ装置40から受信したホルダ31の情報を登録しない。収納部24aに収納されるホルダ31が紛失していないにも関わらず、新たなホルダ31を登録しようとしていることになるので、第2鍵管理装置10bによる収納部24aの指定が間違っている可能性があるからである。但し、記憶制御部114aは、収納部24aに収納されているホルダ31が誤返却されたホルダ31であっても、その収納部24aに対して、通信制御部113aがサーバ装置40から受信したホルダ31の情報を登録しないようにしてよい。その際、記憶制御部114aは、RFID取得部112aが判定した結果を用いて、第2鍵管理装置10bにより指定された収納部24aにホルダ31が収納されているかどうかを判定するとよい。本実施の形態では、指定された収納部に他のホルダが収納されている場合に、登録対象のホルダを登録しない登録部の一例として、記憶制御部114aを設けている。
更に、記憶制御部114aは、サーバ装置40から受信した第2ホルダ登録情報421を登録した履歴である遠隔ホルダ登録履歴を記憶部12aに記憶する。その際、記憶制御部114aは、遠隔ホルダ登録履歴に、登録が成功したか失敗したかの情報も含める。
例えば、記憶制御部114aは、上述したように、第2鍵管理装置10bにより指定された収納部24aにホルダ31が収納されている場合、その収納部24aに対してホルダ31の情報を登録しないので、遠隔ホルダ登録履歴に、登録が失敗した旨の情報を含める。この場合は、表示操作部27aにエラーアイコンやメッセージが表示されないようにしてよい。
また、記憶制御部114aは、ハード不良等の予期せぬエラーにより、収納部24aに対してホルダ31の情報を登録できなかった場合も、遠隔ホルダ登録履歴に、登録が失敗した旨の情報を含めてよい。この場合は、表示操作部27aにエラーアイコンやメッセージが表示されるようにしてよい。
表示制御部115aは、表示操作部27aに対する情報の表示を制御する。
また、記憶部12aが記憶する情報について具体的に説明する。記憶部12aは、第1ホルダ登録情報121aを記憶する。
第1ホルダ登録情報121aは、第1鍵管理装置10aにおける管理対象のホルダ31を第1鍵管理装置10aに登録した情報である。第1ホルダ登録情報121aは、どの収納部24aにどのホルダ31が収納されるかの情報を含んでもよい。第1ホルダ登録情報121aは、このような情報を含まなくてもよいが、以下では、このような情報を含むものとして説明する。第1ホルダ登録情報121aの具体的な内容については後述する。
[第1ホルダ登録情報の具体的内容]
図5は、第1ホルダ登録情報121aの一例を示した図である。図示するように、第1ホルダ登録情報121aは、収納部番号と、RFIDとを対応付けたものとなっている。
収納部番号は、登録対象のホルダ31が収納される第1鍵管理装置10aの収納部24aの番号である。
RFIDは、登録対象のホルダ31の識別情報である。
図には、例えば、RFID「12345678」のホルダ31が収納部番号「S01」の収納部24aに収納されることが示されている。
尚、収納部番号「S03」の収納部24aにはホルダ31が収納されないものとし、収納部番号「S03」に対するRFID欄は空欄としている。
[第2鍵管理装置の機能構成]
図6は、本実施の形態における第2鍵管理装置10bの機能構成例を示したブロック図である。図示するように、第2鍵管理装置10bは、制御部11bと、記憶部12bと、通信部13bと、扉施錠機構14bと、錠機構241bと、読取部242bと、プリンタ25bと、読取部263bと、表示操作部27bと、カードリーダ28bとを含む。
制御部11bは、CPU等の演算回路を備え、記憶部12bに記憶された動作プログラムに従って、第2鍵管理装置10bの各部(通信部13b、扉施錠機構14b、錠機構241b、読取部242b、プリンタ25b、読取部263b、表示操作部27b、カードリーダ28b等)を制御する。
記憶部12bは、ROM、RAM等を備え、制御部11bの動作プログラムを記憶し、また、制御部11bの制御処理の際にワーク領域として利用される。動作プログラムには、制御部11bが後述する処理を実行するためのプログラムが含まれる。
通信部13bは、サーバ装置40との間で通信回線を通じた情報通信を行う。
扉施錠機構14bは、第1の扉21b及び第2の扉22bを施錠する機構である。扉施錠機構14bは、第1の扉21bの施錠及び解錠と、第2の扉22bの施錠及び解錠とを、異なる条件を用いて行ってもよい。
錠機構241b、読取部242b、プリンタ25b、読取部263b、表示操作部27b、及びカードリーダ28bについては、既に図2を用いて説明したため、ここではその説明を省略する。
ここで、制御部11bの構成について具体的に説明する。制御部11bは、操作受付部111bと、RFID取得部112bと、通信制御部113bと、記憶制御部114bと、表示制御部115bとを備える。
操作受付部111bは、利用者が表示操作部27b上で行った操作を受け付ける。
具体的には、操作受付部111bは、ホルダ31を借用又は返却する旨の情報を入力する操作、ホルダ31について鍵交換を行う旨の情報を入力する操作等を受け付ける。
また、操作受付部111bは、第2鍵管理装置10bを、ホルダ31を登録するための登録モードに設定する操作も受け付ける。
更に、操作受付部111bは、ホルダ31の登録先の第1鍵管理装置10aを指定する操作、登録対象のホルダ31が収納される第1鍵管理装置10aの収納部24aを指定する操作等も受け付ける。ここで、第1鍵管理装置10aを指定する操作は、第1鍵管理装置10aの装置IDを入力する操作であってよい。装置IDは、第1鍵管理装置10aを識別するIDである。装置IDは、例えば、第1鍵管理装置10aのタイプを特定する機種番号と、同じ機種番号の第1鍵管理装置10aにおける製品を特定する機番とを組み合わせたものであってよい。また、第1鍵管理装置10aの収納部24aを指定する操作は、収納部24aの収納部番号を入力する操作であってよい。収納部番号は、収納部24aを識別する番号である。
更にまた、操作受付部111bは、登録対象のホルダ31が収納されている第2鍵管理装置10bの収納部24bを指定する操作を受け付けてもよい。ここで、第2鍵管理装置10bの収納部24bを指定する操作は、収納部24bの収納部番号を入力する操作であってよい。
RFID取得部112bは、読取部242b又は読取部263bがホルダ31のICタグ34からRFIDを読み取ると、読取部242b又は読取部263bからこのRFIDを取得する。
具体的には、RFID取得部112bは、まず、複数の収納部24bから1つの収納部24bを特定し、この収納部24bに収納されているホルダ31を登録対象のホルダ31とする。本実施の形態では、自装置が有する複数の収納部のうちの特定の収納部に収納されたホルダを、登録対象のホルダに決定する決定部の一例として、RFID取得部112bのこの機能を設けている。
その際、RFID取得部112bは、第1鍵管理装置10aが有する複数の収納部24aのうち、ホルダ31が収納されるものとして指定された収納部24aに対応する収納部24bを、1つの収納部24bとして特定してよい。例えば、RFID取得部112bは、操作受付部111bが受け付けた収納部24aの収納部番号に関連付けられた収納部番号の収納部24bを、1つの収納部24bとして特定するとよい。ここで、収納部24aの収納部番号に関連付けられた収納部番号の収納部24bとしては、収納部24aの収納部番号と同じ収納部番号の収納部24bが例示される。この場合、1つの収納部24bは、第1の鍵管理装置が有する複数の収納部のうちの登録対象のホルダが収納されるものとして指定された収納部に対応する収納部の一例である。
また、RFID取得部112bは、利用者より選択された収納部24bを、1つの収納部24bとして特定してもよい。例えば、RFID取得部112bは、操作受付部111bが収納部24aの収納部番号とは別に収納部番号を受け付けた場合に、この別に受け付けた収納部番号の収納部24bを、1つの収納部24bとして特定するとよい。この場合、1つの収納部24bは、利用者により選択された収納部の一例である。
更に、RFID取得部112bは、予め定められた収納部24bを、1つの収納部24bとして特定してもよい。例えば、RFID取得部112bは、記憶部12bに事前に記憶された収納部番号の収納部24bを、1つの収納部24bとして特定するとよい。この場合、1つの収納部24bは、予め設定された収納部の一例である。
次に、RFID取得部112bは、特定された収納部24bに収納されているホルダ31のRFIDを取得する。つまり、RFID取得部112bは、特定された収納部24bの読取部242bからRFIDを取得する。
通信制御部113bは、通信部13bを介してサーバ装置40へ情報を送信したり、通信部13bを介してサーバ装置40から情報を受信したりする。
具体的には、通信制御部113bは、第1鍵管理装置10aの装置IDと第1鍵管理装置10aの収納部24aの収納部番号と登録対象のホルダ31のRFIDとを含むホルダ登録情報をサーバ装置40へ送信することにより、遠隔ホルダ登録処理を行う。第1鍵管理装置10aの装置ID及び第1鍵管理装置10aの収納部24aの収納部番号は、操作受付部111bが表示操作部27bから受け付けたものであってよい。登録対象のホルダ31のRFIDは、RFID取得部112bがそのホルダ31が収納された収納部24bの読取部242bから取得したものであってよい。本実施の形態では、第1の鍵管理装置における管理対象のホルダとして登録対象のホルダを登録するための遠隔ホルダ登録処理を行う処理部の一例として、通信制御部113bのこの機能を設けている。そして、自装置が設置された拠点とは異なる拠点に設置された他の鍵管理装置における管理対象のホルダとして登録対象のホルダを登録するための遠隔ホルダ登録処理を行う処理部の一例として、通信制御部113bのこの機能を設けている。また、本実施の形態では、登録対象のホルダに関するホルダ情報の一例として、RFIDを用いている。そして、ホルダ情報を外部へ送信する送信部の一例として、通信制御部113bのこの機能を設けている。更に、本実施の形態では、第1の鍵管理装置が有する複数の収納部のうちの登録対象のホルダが収納されるものとして指定された収納部に関する収納部情報の一例として、収納部番号を用いている。そして、収納部情報を更に外部へ送信する送信部の一例として、また、収納部情報が第1の鍵管理装置へ送信されるように制御する制御部の一例として、通信制御部113bのこの機能を設けている。
また、通信制御部113bは、ホルダ登録情報に応答して送信されるホルダ登録情報応答を、サーバ装置40から受信する。そして、通信制御部113bは、このホルダ登録情報応答が正常応答であるか異常応答であるかを判定する。
例えば、異常応答としては、第2鍵管理装置10bが遠隔ホルダ登録処理を行う権限を有する鍵管理装置としてサーバ装置40に登録されていない旨の応答がある。異常応答としては、第2鍵管理装置10bがホルダ31を登録するための登録モードに設定されていない旨の応答もある。異常応答としては、ホルダ31の登録先の第1鍵管理装置10aがサーバ装置40に登録されていない旨の応答もある。異常応答としては、サーバ装置40に記憶された第2ホルダ登録情報421内に登録対象のホルダ31のRFIDが既に存在している旨の応答もある。通信制御部113bは、正常応答を受信した場合は、遠隔ホルダ登録処理を正常終了させ、異常応答を受信した場合は、遠隔ホルダ登録処理を正常終了させないようにする。本実施の形態では、登録対象のホルダが既に登録済みである場合に行われる第1の異常応答の一例として、この応答を用いている。また、本実施の形態では、第1の異常応答を外部から受信した場合に、遠隔ホルダ登録処理を正常終了させない処理部の一例として、通信制御部113bのこの機能を設けている。
また、異常応答としては、登録対象のホルダ31が収納される収納部24aに他のホルダ31が収納されている旨をサーバ装置40が第1鍵管理装置10aから受信していれば、その旨の応答もある。正常応答を受信した場合は、遠隔ホルダ登録処理を正常終了させ、異常応答を受信した場合は、遠隔ホルダ登録処理を正常終了させないようにする。本実施の形態では、指定された収納部に他のホルダが収納されている場合に行われる第2の異常応答の一例として、この応答を用いている。また、本実施の形態では、第2の異常応答を外部から受信した場合に、遠隔ホルダ登録処理を正常終了させない処理部の一例として、通信制御部113bのこの機能を設けている。
更に、通信制御部113bは、通信エラーが発生した場合も、遠隔ホルダ登録処理を正常終了させないようにしてよい。
記憶制御部114bは、記憶部12bに対するデータの書き込み及び記憶部12bからのデータの読み出しを制御する。
表示制御部115bは、表示操作部27bに対する情報の表示を制御する。
具体的には、表示制御部115bは、通信制御部113bがサーバ装置40から受信したホルダ登録情報応答が正常応答であれば、サーバ装置40に対するホルダ31の登録の成功を表示操作部27bに表示するように制御する。そして、表示制御部115bは、引き続き、ホルダ31に鍵33を連結させるためのガイダンスを表示操作部27bに表示するように制御する。本実施の形態では、遠隔ホルダ登録処理に続けて、登録対象のホルダに鍵を連結するための処理を行う処理部の一例として、表示制御部115bを設けている。
但し、スペアの鍵33が既にホルダ31に連結された状態で収納部24bに収納されている場合、表示制御部115bは、ホルダ31に鍵33を連結させるためのガイダンスを表示操作部27bに表示するように制御しなくてもよい。
また、表示制御部115bは、通信制御部113bがサーバ装置40から受信したホルダ登録情報応答が異常応答であれば、サーバ装置40に対するホルダ31の登録の失敗を表示操作部27bに表示するように制御する。
[サーバ装置の機能構成]
図7は、本実施の形態におけるサーバ装置40の機能構成例を示したブロック図である。図示するように、サーバ装置40は、制御部41と、記憶部42と、通信部43とを含む。
制御部41は、CPU等の演算回路を備え、記憶部42に記憶された動作プログラムに従って、サーバ装置40の各部(通信部43等)を制御する。
記憶部42は、ROM、RAM等を備え、制御部41の動作プログラムを記憶し、また、制御部41の制御処理の際にワーク領域として利用される。動作プログラムには、制御部41が後述する処理を実行するためのプログラムが含まれる。
通信部43は、第1鍵管理装置10a及び第2鍵管理装置10bとの間で通信回線を通じた情報通信を行う。
ここで、制御部41の構成について具体的に説明する。制御部41は、判定部411と、通信制御部413と、記憶制御部414とを備える。
判定部411は、第2鍵管理装置10bによるホルダ登録情報の送信が正常送信であるか異常送信であるかを判定する。異常送信は、送信自体は正常に行われたが、送信されたホルダ登録情報の内容が異常である場合も含む。
具体的には、判定部411は、ホルダ登録情報の送信元の第2鍵管理装置10bが遠隔ホルダ登録処理を行う権限を有する鍵管理装置としてサーバ装置40に登録されているかどうかを判定する。判定部411は、ホルダ登録情報の送信元の第2鍵管理装置10bがホルダ31を登録するための登録モードに設定されているかどうかも判定する。判定部411は、ホルダ登録情報で指定されるホルダ31の登録先の第1鍵管理装置10aがサーバ装置40に登録されているかどうかも判定する。判定部411は、ホルダ登録情報で指定される登録対象のホルダ31のRFIDが既に登録されているかどうかも判定する。
通信制御部413は、通信部43を介してサーバ装置40へ情報を送信したり、通信部43を介してサーバ装置40から情報を受信したりする。
具体的には、通信制御部413は、ホルダ登録情報を第2鍵管理装置10bから受信する。
通信制御部413は、ホルダ登録情報に応答して、ホルダ登録情報応答を第2鍵管理装置10bへ送信する。その際、通信制御部413は、第2鍵管理装置10bによるホルダ登録情報の送信が正常送信であると判定部411が判定すれば、正常である旨を含むホルダ登録情報応答を第2鍵管理装置10bへ送信する。また、通信制御部413は、第2鍵管理装置10bによるホルダ登録情報の送信が異常送信であると判定部411が判定すれば、異常である旨を含むホルダ登録情報応答を第2鍵管理装置10bへ送信する。
また、通信制御部413は、ホルダ登録情報取得要求を第1鍵管理装置10aから受信する。
通信制御部413は、ホルダ登録情報取得要求に応答して、ホルダ登録情報取得要求の送信元に対する第2ホルダ登録情報421の部分を第1鍵管理装置10aへ送信する。その際、通信制御部413は、ホルダ登録情報取得要求が第2ホルダ登録情報421の前回の受信以降に変更された部分の取得を要求するものである場合、第2ホルダ登録情報421の前回の受信以降に変更された部分を第1鍵管理装置10aへ送信する。
更に、通信制御部413は、第1鍵管理装置10aにおいて第1ホルダ登録情報121aに第2ホルダ登録情報421を登録した履歴である遠隔ホルダ登録履歴を、第1鍵管理装置10aから受信する。その際、通信制御部413は、遠隔ホルダ登録履歴を含む第1鍵管理装置10aの処理履歴を、第1鍵管理装置10aから受信するようにしてもよい。
記憶制御部414は、記憶部42に対するデータの書き込み及び記憶部42からのデータの読み出しを制御する。
具体的には、記憶制御部414は、通信制御部413が第2鍵管理装置10bから受信したホルダ登録情報を記憶部42に第2ホルダ登録情報421として記憶する。
また、記憶制御部414は、通信制御部413が第1鍵管理装置10aからホルダ登録情報取得要求を受信すると、第1鍵管理装置10aを登録先とするホルダ31に関する第2ホルダ登録情報421の部分を、記憶部42から読み出す。その際、記憶制御部414は、ホルダ登録情報取得要求が第2ホルダ登録情報421の前回の受信以降に変更された部分の取得を要求するものである場合、第2ホルダ登録情報421の前回の受信以降に変更された部分を、記憶部42から読み出す。
更に、記憶制御部414は、通信制御部413が第1鍵管理装置10aから遠隔ホルダ登録履歴を受信すると、遠隔ホルダ登録履歴を記憶部42に記憶する。その際、記憶制御部414は、通信制御部413が第1鍵管理装置10aから遠隔ホルダ登録履歴を含む処理履歴を受信すれば、処理履歴を記憶部42に記憶する。尚、遠隔ホルダ登録履歴は、サーバ装置40に接続された任意の端末装置や表示装置(図示せず)で閲覧できるようにしてよい。
また、記憶部42が記憶する情報について具体的に説明する。記憶部42は、第2ホルダ登録情報421を記憶する。
第2ホルダ登録情報421は、第1鍵管理装置10aにおける管理対象のホルダ31をサーバ装置40に登録した情報である。第2ホルダ登録情報421は、複数の第1鍵管理装置10aにおける管理対象のホルダ31を登録した情報なので、第1鍵管理装置10aの装置IDを含んでいる。また、第2ホルダ登録情報421は、どの収納部24aにどのホルダ31が収納されるかの情報を含んでもよい。第2ホルダ登録情報421は、このような情報を含まなくてもよいが、以下では、このような情報を含むものとして説明する。
[第2ホルダ登録情報の具体的内容]
図8は、第2ホルダ登録情報421の一例を示した図である。図示するように、第2ホルダ登録情報421は、装置IDと、収納部番号と、RFIDとを対応付けたものとなっている。
装置IDは、登録対象のホルダ31の登録先である第1鍵管理装置10aのIDである。
収納部番号は、登録対象のホルダ31が収納される第1鍵管理装置10aの収納部24aの番号である。
RFIDは、登録対象のホルダ31の識別情報である。
図には、装置ID「M01」の第1鍵管理装置10a及び装置ID「M02」の第1鍵管理装置10aに関する第2ホルダ登録情報421が示されている。このうち、装置ID「M01」の第1鍵管理装置10aは、図5の第1ホルダ登録情報121aを記憶する第1鍵管理装置10aであるものとする。
そして、図には、例えば、装置ID「M01」の第1鍵管理装置10aにおいて、RFID「24682468」のホルダ31が収納部番号「S02」の収納部24aに収納されることが示されている。図5では収納部番号「S02」に対してRFID「23456789」が記憶されていたが、図8ではこれがRFID「24682468」に置き換えられている。
また、図には、例えば、装置ID「M01」の第1鍵管理装置10aにおいて、RFID「34567891」のホルダ31が収納部番号「S03」の収納部24aに収納されることが示されている。図5では収納部番号「S03」に対してRFID欄は空欄になっていたが、図8ではRFID「34567891」が新たに登録されている。
[鍵管理システムの動作]
図9は、本実施の形態における鍵管理システム1の前半の動作例を示したシーケンス図である。前半の動作例とは、第2鍵管理装置10bが遠隔ホルダ登録処理によりホルダ登録情報をサーバ装置40に登録するまでの動作例である。尚、この動作例に先立ち、第1鍵管理装置10aは、遠隔ホルダ登録処理を行う権限を有する鍵管理装置としてサーバ装置40に登録されており、遠隔ホルダ登録処理を行う際にはホルダ31を登録するための登録モードに設定されているものとする。また、ホルダ31の登録先である第2鍵管理装置10bも、サーバ装置40に登録されているものとする。
第2鍵管理装置10bは、利用者が起動時の承認画面又は待機画面上で特殊な操作を行って表示された画面上で特殊なキー入力を行うことにより、ステップ131~139の実行を開始する。
第2鍵管理装置10bでは、まず、操作受付部111bが、例えば本部の担当者が表示操作部27b上で入力した装置IDを受け付ける(ステップ131)。装置IDは、上述したように、登録対象のホルダ31が収納される第1鍵管理装置10aのIDである。
次に、操作受付部111bは、例えば本部の担当者が表示操作部27b上で入力した収納部番号を受け付ける(ステップ132)。収納部番号は、登録対象のホルダ31が収納される第1鍵管理装置10aの収納部24aの番号である。
次に、第2鍵管理装置10bでは、RFID取得部112bが、登録対象のホルダ31のRFIDを取得する(ステップ133)。例えば、RFID取得部112bは、第1鍵管理装置10aの複数の収納部24bから、ステップ132で受け付けた収納部番号の収納部24aに対応する収納部24bを特定する。或いは、RFID取得部112bは、第1鍵管理装置10aの複数の収納部24bから、ステップ132で受け付けた収納部番号とは別に利用者が入力した収納部番号の収納部24b又は予め定められた収納部番号の収納部24bを特定してもよい。そして、RFID取得部112bは、この特定した収納部24bの読取部242bから、この収納部24bに収納されたホルダ31のRFIDを取得する。
その後、第2鍵管理装置10bでは、通信制御部113bが、通信部13bを制御して、装置IDと収納部番号とRFIDとを含むホルダ登録情報を、サーバ装置40へ送信する(ステップ134)。具体的には、通信制御部113bは、ステップ131で受け付けた装置IDと、ステップ132で受け付けた収納部番号と、ステップ133で取得したRFIDとを用いて、ホルダ登録情報を構成し、これをサーバ装置40へ送信する。
これにより、サーバ装置40では、通信制御部413が、通信部43を制御して、装置IDと収納部番号とRFIDとを含むホルダ登録情報を、第2鍵管理装置10bから受信する(ステップ431)。
次に、サーバ装置40では、判定部411が、ステップ431で受信したホルダ登録情報の送信が正常送信であるかどうかを判定する(ステップ432)。例えば、判定部411は、ステップ431で受信したホルダ登録情報の送信元の第2鍵管理装置10bが遠隔ホルダ登録処理を行う権限を有する鍵管理装置としてサーバ装置40に登録されているかどうかを判定する。判定部411は、ステップ431で受信したホルダ登録情報の送信元の第2鍵管理装置10bがホルダ31を登録するための登録モードに設定されているかどうかも判定する。判定部411は、ステップ431で受信したホルダ登録情報に含まれる装置IDの第2鍵管理装置10bが管理対象の鍵管理装置として登録されているかも判定する。判定部411は、ステップ431で受信したホルダ登録情報に含まれるRFIDが既に記憶部42に記憶されているかも判定する。
ステップ432でホルダ登録情報の送信が正常送信であると判定されれば、記憶制御部414が、ホルダ登録情報を第2ホルダ登録情報421として記憶部42に記憶する(ステップ433)。具体的には、ホルダ登録情報に含まれる装置IDと収納部番号とRFIDとを紐付けて、第2ホルダ登録情報421として記憶部42に記憶する。
ステップ432でホルダ登録情報の送信が正常送信でない、つまり異常送信であると判定されれば、記憶制御部414は、ホルダ登録情報を記憶部42に記憶しない。
その後、サーバ装置40では、通信制御部413が、通信部43を制御して、ホルダ登録情報応答を、第2鍵管理装置10bへ送信する(ステップ434)。その際、通信制御部413は、ステップ432でホルダ登録情報の送信が正常送信であると判定されていれば、ホルダ登録情報応答に、正常な応答である旨の情報をセットする。また、通信制御部413は、ステップ432でホルダ登録情報の送信が正常送信でないと判定されていれば、ホルダ登録情報応答に、異常な応答である旨の情報をセットする。
これにより、第2鍵管理装置10bでは、通信制御部113bが、通信部13bを制御して、サーバ装置40からホルダ登録情報応答を受信する(ステップ135)。そして、通信制御部113bは、ステップ135で受信したホルダ登録情報応答が正常応答であるかどうかを判定する(ステップ136)。具体的には、通信制御部113bは、ステップ135で受信したホルダ登録情報応答に正常な応答である旨の情報がセットされているかどうかを判定する。
ステップ136でホルダ登録情報応答が正常応答であると判定されれば、表示制御部115bが、ホルダ31の登録が成功した旨を表示操作部27bに表示する(ステップ137)。そして、表示制御部115bは、鍵連結のガイダンスを表示操作部27bに表示する(ステップ138)。
ステップ136でホルダ登録情報応答が正常応答でないと判定されれば、表示制御部115bは、ホルダ31の登録が失敗した旨を表示操作部27bに表示する(ステップ139)。
ここで、第2鍵管理装置10bが図9のステップ131~139を実行する際に表示操作部27bに表示する画面について説明する。
まず、図9のステップ131で、表示制御部115bが、装置ID入力画面(図示せず)を表示操作部27bに表示する。そして、利用者がこの装置ID入力画面から装置IDを入力すると、操作受付部111bがこの装置IDを受け付ける。
ここで、装置ID入力画面は、機種番号入力画面(図示せず)と、機番入力画面(図示せず)とに分かれていてもよい。その場合、例えば、利用者が機種番号入力画面から機種番号を入力すると、操作受付部111bがこの機種番号を受け付け、表示制御部115bが機番入力画面を表示操作部27bに表示するとよい。そして、利用者が機番入力画面から機番を入力すると、操作受付部111bがこの機番を受け付けるとよい。
次に、図9のステップ132で、表示制御部115bは、ホルダ選択画面61を表示操作部27bに表示する。図10は、ホルダ選択画面61の一例を示す図である。図示するように、ホルダ選択画面61は、収納部番号ボタン611と、戻るボタン612と、登録ボタン613とを含む。この例では、第1鍵管理装置10aは30個の収納部24aを、第2鍵管理装置10bは30個の収納部24bを、それぞれ有するものとする。そして、第1鍵管理装置10aのある収納部24aに登録するホルダ31としては、第2鍵管理装置10bのその収納部24aと収納部番号が同じ収納部24bに収納されたホルダ31を用いるものとする。本部の担当者は、登録対象のホルダ31が収納される収納部24bを、その収納部番号に対応する収納部番号ボタン611を押下することにより選択する。すると、第2鍵管理装置10bでは、その収納部24bのロックが解除される。この状態で、本部の担当者は、この収納部24bに登録対象のホルダ31を挿入し、登録ボタン613を押下する。これにより、収納部24bはロックされる。そして、第2鍵管理装置10bでは、ステップ133でRFID取得部112bがRFIDを取得し、ステップ134で通信制御部113bがホルダ登録情報をサーバ装置40へ送信する。
ステップ134で通信制御部113bがホルダ登録情報をサーバ装置40へ送信している間、表示制御部115bは、登録中画面62を表示操作部27bに表示する。図11は、登録中画面62の一例を示す図である。図示するように、登録中画面62は、登録中メッセージ621を含む。尚、このように第2鍵管理装置10bがサーバ装置40と通信中である場合、他の操作は行えないようにしてよい。その後、第2鍵管理装置10bでは、通信制御部113bが、ステップ135でサーバ装置40からホルダ登録情報応答を受信し、ステップ136でホルダ登録情報応答が正常応答であるかどうかを判定する。
まず、ステップ136でホルダ登録情報応答が正常応答であると判定された場合について説明する。
この場合、まず、図9のステップ137で、表示制御部115bは、登録完了画面63を表示操作部27bに表示する。図12は、登録完了画面63の一例を示す図である。図示するように、登録完了画面63は、登録完了メッセージ631と、OKボタン632とを含む。第2鍵管理装置10bでは、ホルダ登録情報応答が正常応答であると通信制御部113bが判定すれば、表示制御部115bが登録完了メッセージ631を表示する。そして、第2鍵管理装置10bでは、登録対象のホルダ31が収納されている収納部24bのロックが解除される。この状態で、本部の担当者は、この収納部24bからホルダ31を取り出し、OKボタン632を押下する。
すると、図9のステップ138で、表示制御部115bは、鍵交換のガイダンスを行う画面を表示操作部27bに表示する。鍵連結のガイダンスを行う画面を表示してもよいが、ここでは、鍵交換のガイダンスを行う画面を表示することとしている。
図13は、鍵交換開始画面64の一例を示す図である。図示するように、鍵交換開始画面64は、手順図641と、手順メッセージ642と、鍵交換開始ボタン643と、中止ボタン644とを含む。本部の担当者は、手順メッセージ642に従い、鍵交換部26bに登録対象のホルダ31をセットし、鍵交換開始ボタン643を押下する。すると、第2鍵管理装置10bでは、画面がリング解放待ち画面65に遷移する。尚、中止ボタン644が押下されると、画面は前述した装置ID入力画面(図示せず)に戻る。
図14は、リング解放待ち画面65の一例を示す図である。図示するように、リング解放待ち画面65は、手順図651と、手順メッセージ652と、中止ボタン653とを含む。本部の担当者は、手順メッセージ652に従い、登録対象のホルダ31を鍵交換部26bにセットした状態で右に回す。すると、第2鍵管理装置10bでは、画面がリング解放中画面66に遷移する。尚、中止ボタン653が押下されると、画面は前述した装置ID入力画面(図示せず)に戻る。
図15は、リング解放中画面66の一例を示す図である。図示するように、リング解放中画面66は、手順図661と、手順メッセージ662と、説明図663とを含む。本部の担当者は、手順メッセージ662に従い、登録対象のホルダ31のキャップを開いて、ホルダ31を左に回す。その後、ホルダ31が鍵交換部26bから抜かれると、画面は前述した装置ID入力画面(図示せず)に戻る。
このとき、ホルダ31に対してリング32は解放された状態となっているので、利用者はスペアの鍵33をリング32に連結することができる。スペアの鍵33をリング32に連結すると、利用者はリング32をロックする。或いは、利用者がホルダ31を鍵交換部26bにセットすることにより、鍵交換部26bがリング32をロックするようにしてもよい。
次に、ステップ136でホルダ登録情報応答が正常応答でない、つまり異常応答であると判定された場合について説明する。
この場合、図9のステップ139で、表示制御部115bは、登録エラー画面67を表示操作部27bに表示する。図16は、登録エラー画面67の一例を示す図である。図示するように、登録エラー画面67は、登録失敗メッセージ671と、終了ボタン672とを含む。第2鍵管理装置10bでは、ホルダ登録情報応答が正常応答でないと通信制御部113bが判定すれば、登録対象のホルダ31がセットされていた収納部24bのロックが解除される。この状態で、本部の担当者は、この収納部24bからホルダ31を取り出し、終了ボタン672を押下する。これにより、画面は前述した装置ID入力画面(図示せず)に戻る。
図17は、本実施の形態における鍵管理システム1の後半の動作例を示したシーケンス図である。後半の動作例とは、第1鍵管理装置10aがサーバ装置40から第2ホルダ登録情報421を受信して自身の第1ホルダ登録情報121aを更新し、その結果をサーバ装置40へ送信するまでの動作例である。
第1鍵管理装置10aでは、まず、通信制御部113aが、予め定められた時間になると、通信部13aを制御して、自装置の装置IDを含むホルダ登録情報取得要求をサーバ装置40へ送信する(ステップ151)。ここで、ホルダ登録情報取得要求は、第2ホルダ登録情報421の前回の受信以降に変更された部分の取得を要求するものであってよい。
これにより、サーバ装置40では、通信制御部413が、通信部43を制御して、装置IDを含むホルダ登録情報取得要求を第1鍵管理装置10aから受信する(ステップ451)。
すると、サーバ装置40では、記憶制御部414が、ホルダ登録情報取得要求から装置IDを取り出し、記憶部42に記憶された第2ホルダ登録情報421のこの装置IDを含む部分を読み出す(ステップ452)。ここで、ホルダ登録情報取得要求が第2ホルダ登録情報421の前回の受信以降に変更された部分の取得を要求するものである場合、記憶制御部414は、第2ホルダ登録情報421の前回の受信以降に変更された部分を読み出してもよい。
その後、サーバ装置40では、通信制御部413が、通信部43を制御して、ステップ452で読み出された第2ホルダ登録情報421を、第1鍵管理装置10aへ送信する(ステップ453)。
これにより、第1鍵管理装置10aでは、まず、通信制御部113aが、通信部13aを制御して、ステップ453で送信された第2ホルダ登録情報421を、サーバ装置40から受信する(ステップ152)。
すると、第1鍵管理装置10aでは、RFID取得部112aが、ステップ152で受信した第2ホルダ登録情報421に含まれる収納部番号の収納部24aにホルダ31が収納されているかどうかを判定する(ステップ153)。具体的には、RFID取得部112aは、その収納部24aの読取部242aからRFIDを取得したかどうかに基づいて、その収納部24aにホルダ31が収納されているかどうかを判定するとよい。
まず、ステップ153で収納部24aにホルダ31が収納されていないと判定された場合について述べる。
この場合、記憶制御部114aが、記憶部12aに記憶された第1ホルダ登録情報121aにおいて、ステップ152で受信した第2ホルダ登録情報421に含まれる収納部番号にRFIDが登録済であるかどうかを判定する(ステップ154)。
ステップ154で収納部番号にRFIDが登録済であると判定すれば、記憶制御部114aは、記憶部12aの第1ホルダ登録情報121aにおいて、登録済のRFIDに代えて、受信したRFIDを記憶する(ステップ155)。つまり、記憶制御部114aは、記憶部12aの第1ホルダ登録情報121aにおいて、収納部番号に登録済のRFIDを、ステップ152で受信した第2ホルダ登録情報421に含まれるRFIDに置き換える。
ステップ154で収納部番号にRFIDが登録済でないと判定すれば、記憶制御部114aは、記憶部12aの第1ホルダ登録情報121aにおいて、受信したRFIDを新たに記憶する(ステップ156)。つまり、記憶制御部114aは、記憶部12aの第1ホルダ登録情報121aにおいて、収納部番号に、ステップ152で受信した第2ホルダ登録情報421に含まれるRFIDを新たに登録する。
次に、ステップ153で収納部24aにホルダ31が収納されていると判定された場合について述べる。
この場合は、収納部24aに収納されるホルダ31が紛失していないにも関わらず、新たなホルダ31を登録しようとしていることになる。これは、例えば、第2鍵管理装置10bで本部の担当者が登録先の収納部24aの収納部番号を誤入力したためである可能性がある。そこで、記憶制御部114aは、記憶部12aの第1ホルダ登録情報121aにおいて、収納部番号に、ステップ152で受信した第2ホルダ登録情報421に含まれるRFIDを登録しない。
その後、第1鍵管理装置10aでは、通信制御部113aが、通信部43を制御して、RFIDの登録結果を含む遠隔ホルダ登録履歴を、サーバ装置40へ送信する(ステップ157)。
これにより、サーバ装置40では、通信制御部413が、通信部43を制御して、遠隔ホルダ登録履歴を第1鍵管理装置10aから受信する(ステップ454)。
その後、サーバ装置40では、記憶制御部414が、ステップ454で受信した遠隔ホルダ登録履歴を、記憶部42に記憶する(ステップ455)。これにより、遠隔ホルダ登録履歴は、サーバ装置40に接続された端末装置や表示装置(図示せず)から閲覧可能となる。
尚、この動作例では、第2鍵管理装置10bで本部の担当者が収納部番号を誤入力し、かつ、その収納部番号の収納部24aにホルダ31が収納されていなかった場合、第1鍵管理装置10aは、サーバ装置40から受信したRFIDを登録してしまうことがある。このような事態に備え、本実施の形態では、第1鍵管理装置10aに登録されたRFIDの取り消し機能をサーバ装置40に設け、元の状態に戻せるようにしておいてもよい。
図18は、図17のステップ455で記憶された遠隔ホルダ登録履歴を含む処理履歴を表示する処理履歴画面70の一例を示す図である。図示するように、処理履歴画面70は、遠隔ホルダ登録履歴71と、他処理履歴72とを含む。
遠隔ホルダ登録履歴71は、遠隔ホルダ登録処理の履歴情報である。遠隔ホルダ登録履歴71は、識別情報711と、結果情報712と、理由情報713とを含む。識別情報711は、処理を識別する情報であり、ここでは「遠隔ホルダ登録」という処理名が記述されている。結果情報712は、識別情報711で識別される処理の結果を示す情報であり、ここでは、ホルダ#1の登録が失敗したことが記述されている。理由情報713は、結果情報712で示される結果となった理由を示す情報であり、ここでは、指定された収納部24aに他のホルダ31が収納されていたことが記述されている。
他処理履歴72は、遠隔ホルダ登録処理以外の他の処理の履歴情報である。ここでは、このような他の処理の例として、電源オンが記述されている。
[効果]
本実施の形態では、第1鍵管理装置10aにおける管理対象のホルダ31を、第2鍵管理装置10bから遠隔で登録可能とした。これにより、トランクルーム51の運営業者は、利用者による鍵33の紛失等の度に、現地へスタッフを派遣する必要がなくなった。つまり、トランクルーム51の利用者へ新規のホルダ31を郵送するだけでよくなった。
[変形例]
上記では、収納部24a,24bを、ホルダ31を挿入することにより収納するタイプのものとして説明したが、これには限らない。収納部24a,24bは、例えば特開2021-75852号公報に示されるような、ホルダ31を筐体内に収容することにより収納するタイプのものであってもよい。
上記では、鍵33は、物理鍵を想定して説明したが、物理鍵に限らず、カードキーやデジタルキーであってもよい。
上記では、第1鍵管理装置10aをトランクルーム51に設置することとしたが、これには限らない。複数の第1鍵管理装置10aがそれぞれ複数の拠点に設置され、複数の第1鍵管理装置10aを管理する第2鍵管理装置10bが他の拠点に設置されているシステムであれば、如何なるシステムにも適用可能である。
上記では、第1鍵管理装置10aと第2鍵管理装置10bとは、サーバ装置40を介して接続されていたが、直接接続されていてもよい。その場合、第2鍵管理装置10bは、ホルダ登録情報を直接第1鍵管理装置10aに送信することにより、第1鍵管理装置10aにホルダ31を登録し、第1鍵管理装置10aは、遠隔ホルダ登録履歴を第2鍵管理装置10bに返信するようにするとよい。
上記では、複数の第1鍵管理装置10aを管理する装置を、第2鍵管理装置10bとしたが、これには限らない。複数の第1鍵管理装置10aを管理する装置は、これらの第1鍵管理装置10aと通信可能な鍵管理装置以外の端末装置であってもよい。この意味で、第2鍵管理装置10bは、第1の拠点とは異なる第2の拠点に設置され、第1の鍵管理装置と通信可能な端末装置の一例である。
ところで、渉外員が、出先で預かり物件をバッグに収納し、営業店でそのバッグを重要物管理機に保管することがある。しかしながら、何の対策も取らないと、渉外員が、預かり物件を収納したバッグを、故意に重要物管理機に保管しなかったり、保管し忘れたりする可能性がある。
そこで、渉外員は、預かり物件をバッグに収納する都度、バッグのQRコード(登録商標)をタブレットで読み取る。すると、タブレットは、読み取ったQRコードをDBサーバへ登録する。例えば、10個の預かり物件があったとすると、渉外員は、10個の預かり物件を10個のバッグにそれぞれ収納する都度、バッグのQRコードをタブレットで読み取る。すると、タブレットは、10個のQRコードをDBサーバへ登録する。
その後、渉外員は、営業店に戻り、QRコードリーダでバッグのQRコードを読み取る。すると、QRコードリーダは、DBサーバに登録されたQRコードのうち、読み取ったQRコードに、バッグが重要物管理機に保管された旨の情報を登録する。例えば、渉外員は、10個のバッグを持ち帰ったとすると、10個のバッグのQRコードをQRコードリーダで読み取る。すると、QRコードリーダは、DBサーバに登録された10個のQRコードにバッグが重要物管理機に保管された旨の情報を登録する。
これにより、DBサーバは、登録されたQRコードに対応する全てのバッグが重要物管理機に保管されたことをチェックすることが可能となる。例えば、渉外員が、9個のバッグのQRコードしかQRコードリーダで読み取らなかった場合、DBサーバは、1個のバッグが重要物管理機に保管されていない旨を報知するとよい。
1…鍵管理システム、10a…第1鍵管理装置、10b…第2鍵管理装置、11a,11b…制御部、12a,12b…記憶部、13a,13b…通信部、14a,14b…扉施錠機構、24a,24b…収納部、25a,25b…プリンタ、26a,26b…鍵交換部、27a,27b…表示操作部、28a,28b…カードリーダ、40…サーバ装置

Claims (17)

  1. 第1の拠点に設置され、鍵を保持するホルダを収納可能な複数の収納部を有する第1の鍵管理装置と、
    前記第1の拠点とは異なる第2の拠点に設置され、前記第1の鍵管理装置と通信可能な端末装置と、
    を備え、
    前記端末装置は、前記第1の鍵管理装置における管理対象のホルダとして登録対象のホルダを登録するための遠隔ホルダ登録処理を行う、鍵管理システム。
  2. 前記端末装置は、前記登録対象のホルダに関するホルダ情報を外部へ送信し、第1の異常応答を外部から受信した場合に、前記遠隔ホルダ登録処理を正常終了させない、請求項1に記載の鍵管理システム。
  3. 前記第1の異常応答は、前記登録対象のホルダが既に登録済みである場合に行われるものである、請求項2に記載の鍵管理システム。
  4. 前記端末装置は、前記第1の鍵管理装置が有する複数の収納部のうちの前記登録対象のホルダが収納されるものとして指定された収納部に関する収納部情報を更に外部へ送信し、第2の異常応答を外部から受信した場合に、前記遠隔ホルダ登録処理を正常終了させない、請求項2に記載の鍵管理システム。
  5. 前記第2の異常応答は、前記指定された収納部に他のホルダが収納されている場合に行われるものである、請求項4に記載の鍵管理システム。
  6. 前記第1の鍵管理装置は、前記端末装置が前記遠隔ホルダ登録処理を行ったことに応じて、前記登録対象のホルダを登録する、請求項1に記載の鍵管理システム。
  7. 前記端末装置は、前記第1の鍵管理装置が有する複数の収納部のうちの前記登録対象のホルダが収納されるものとして指定された収納部に関する収納部情報が当該第1の鍵管理装置へ送信されるように制御する、請求項6に記載の鍵管理システム。
  8. 前記第1の鍵管理装置は、前記指定された収納部に収納されるホルダが既に登録済みの場合に、登録済みのホルダに代えて、前記登録対象のホルダを登録する、請求項7に記載の鍵管理システム。
  9. 前記第1の鍵管理装置は、前記指定された収納部に他のホルダが収納されている場合に、前記登録対象のホルダを登録しない、請求項7に記載の鍵管理システム。
  10. 前記端末装置は、鍵を保持するホルダを収納可能な複数の収納部を有する第2の鍵管理装置である、請求項1に記載の鍵管理システム。
  11. 前記第2の鍵管理装置は、自装置が有する複数の収納部のうちの特定の収納部に収納されたホルダを、前記登録対象のホルダに決定する、請求項10に記載の鍵管理システム。
  12. 前記特定の収納部は、前記第1の鍵管理装置が有する複数の収納部のうちの前記登録対象のホルダが収納されるものとして指定された収納部に対応する収納部である、請求項11に記載の鍵管理システム。
  13. 前記特定の収納部は、利用者により選択された収納部である、請求項11に記載の鍵管理システム。
  14. 前記特定の収納部は、予め設定された収納部である、請求項11に記載の鍵管理システム。
  15. 前記第2の鍵管理装置は、前記遠隔ホルダ登録処理に続けて、前記登録対象のホルダに鍵を連結するための処理を行う、請求項10に記載の鍵管理システム。
  16. 鍵を保持するホルダを収納可能な複数の収納部と、
    自装置が設置された拠点とは異なる拠点に設置された他の鍵管理装置における管理対象のホルダとして登録対象のホルダを登録するための遠隔ホルダ登録処理を行う処理部と、
    を備える、鍵管理装置。
  17. 鍵を保持するホルダを収納可能な複数の収納部を有する第1の鍵管理装置と通信可能であり、当該第1の鍵管理装置が設置された第1の拠点とは異なる第2の拠点に設置された端末装置が、当該第1の鍵管理装置における管理対象のホルダとして登録対象のホルダを登録するための遠隔ホルダ登録処理を行うステップと、
    前記端末装置が前記遠隔ホルダ登録処理を行ったことに応じて、前記第1の鍵管理装置が、前記登録対象のホルダを登録するステップと、
    を含む、鍵管理方法。
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