JP2023177683A - コネクタ機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】雄端子の変形を防止して、雄コネクタと雌コネクタを適正に嵌合することができるコネクタ機構を提供することを目的とする。
【解決手段】コネクタ機構1は、第1ハウジング12を有する第1コネクタ10と、第2ハウジング22を有する第2コネクタ20とを備え、第1ハウジング12は、第1端子保持部12Aと、フード部12Bと、第1端子保持部12Aから軸線方向Xに沿ってフード部12Bの内部に突出して形成され、先端側に第1ロック部12bが形成されたロックアーム部12Cとを含み、第2ハウジング22は、第2端子保持部22Aと、第2端子保持部22Aに軸線方向Xに沿って形成され、当該軸線方向Xに沿ってロックアーム部12Cを挿入可能であり、かつ、第1ロック部12bと係合可能である第2ロック部22bが内部に形成されたロックアーム収容室22Bとを含む。
【選択図】図8
【解決手段】コネクタ機構1は、第1ハウジング12を有する第1コネクタ10と、第2ハウジング22を有する第2コネクタ20とを備え、第1ハウジング12は、第1端子保持部12Aと、フード部12Bと、第1端子保持部12Aから軸線方向Xに沿ってフード部12Bの内部に突出して形成され、先端側に第1ロック部12bが形成されたロックアーム部12Cとを含み、第2ハウジング22は、第2端子保持部22Aと、第2端子保持部22Aに軸線方向Xに沿って形成され、当該軸線方向Xに沿ってロックアーム部12Cを挿入可能であり、かつ、第1ロック部12bと係合可能である第2ロック部22bが内部に形成されたロックアーム収容室22Bとを含む。
【選択図】図8
Description
本発明は、コネクタ機構に関する。
従来のコネクタ機構として、例えば、特許文献1には、雄端子を保持する雄ハウジングを有する雄コネクタと、雌端子を保持する雌ハウジングを有する雌コネクタとを備え、雄ハウジングのフードの内側に雌ハウジングを係止可能なロック突部が形成されている、コネクタが開示されている。
ところで、上述の特許文献1に記載のコネクタは、雄コネクタのフード内に雌コネクタが適正な角度で挿入されない場合、雄ハウジングのフード内に突出している雄端子を雌コネクタでこじるおそれがある。この場合、このコネクタは、雄端子が変形して、雄コネクタと雌コネクタの適正な嵌合が困難になる場合がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、雄端子の変形を防止して、雄コネクタと雌コネクタを適正に嵌合することができるコネクタ機構を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る外装部材は、第1端子、及び、軸線方向に沿って前記第1端子を保持する第1ハウジングを有する第1コネクタと、第2端子、及び、前記軸線方向に沿って前記第2端子を保持する第2ハウジングを有し、前記第2ハウジングが前記第1ハウジングと嵌合した状態で、前記第2端子が前記第1端子と電気的に接続される第2コネクタとを備え、前記第1ハウジングは、前記第1端子を保持する第1端子保持部と、前記軸線方向周りに筒状に形成され、前記第1端子保持部に保持された前記第1端子の先端が露出するフード部と、前記第1端子保持部から前記軸線方向に沿って前記フード部の内部に突出して形成され、先端側に第1ロック部が形成されたロックアーム部とを含み、前記第2ハウジングは、前記第2端子を保持し、前記軸線方向に沿って前記フード部の内部に嵌合可能である第2端子保持部と、前記第2端子保持部に前記軸線方向に沿って形成され、当該軸線方向に沿って前記ロックアーム部を挿入可能であり、かつ、当該ロックアーム部が挿入され前記第2端子保持部が前記フード部の内部に嵌合された状態で前記第1ロック部と係合可能である第2ロック部が内部に形成されたロックアーム収容室とを含む。
本発明に係るコネクタ機構は、雄端子の変形を防止して、雄コネクタと雌コネクタを適正に嵌合することができる、という効果を奏する。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
なお、以下で説明する図1、図2は、配索材、端子を実線で図示し、他図では配索材、端子の図示を省略している。また、以下の説明では、互いに交差する第1方向、第2方向、及び、第3方向のうち、第1方向を「軸線方向X」といい、第2方向を「幅方向Y」といい、第3方向を「高さ方向Z」という。ここでは、軸線方向Xと幅方向Yと高さ方向Zとは、相互に直交する。軸線方向Xは、典型的には、ハウジングに保持された端子の延在方向、第1コネクタと第2コネクタとの嵌合方向等に相当する。高さ方向Zは、典型的には、ロックアーム部が弾性変形する方向に相当する。また、以下の説明で用いる各方向は、特に断りのない限り、各部が相互に組み付けられた状態での方向を表すものとする。
[実施形態]
図1、図2に示す本実施形態に係るコネクタ機構1は、例えば、自動車等に使用されるワイヤハーネスWH等に適用される。ワイヤハーネスWHは、例えば、車両に搭載される各装置間の接続のために、電源供給や信号通信に用いられる複数の配索材W1、W2を束にして集合部品とし、コネクタ機構1等で複数の配索材W1、W2を各装置に接続するようにしたものである。
図1、図2に示す本実施形態に係るコネクタ機構1は、例えば、自動車等に使用されるワイヤハーネスWH等に適用される。ワイヤハーネスWHは、例えば、車両に搭載される各装置間の接続のために、電源供給や信号通信に用いられる複数の配索材W1、W2を束にして集合部品とし、コネクタ機構1等で複数の配索材W1、W2を各装置に接続するようにしたものである。
本実施形態のワイヤハーネスWHは、導電性を有する配索材W1、W2と、コネクタ機構1とを備える。ワイヤハーネスWHは、この他、さらに、グロメット、プロテクタ、固定具、電気接続箱等を含んで構成されてもよい。
配索材W1、W2は、例えば、複数の導電性の金属素線からなる導体部(芯線)の外側を絶縁性の被覆部によって覆った電線、当該電線を束ねた電線束、導電性の棒状部材の外側を絶縁性の被覆部によって覆った金属棒等によって構成される。
コネクタ機構1は、第1配索材である配索材W1と、第2配索材である配索材W2とを電気的に接続可能な配索材対配索材接続用の接続機構である。コネクタ機構1は、第1コネクタとしての雄コネクタ10と、第2コネクタとしての雌コネクタ20とを備える。雄コネクタ10は、配索材W1の端末に電気的に接続された雄端子11を保持する。雌コネクタ20は、配索材W2の端末に電気的に接続された雌端子21を保持する。雄コネクタ10と雌コネクタ20とは、軸線方向Xに対して対向して配置され嵌合される。コネクタ機構1は、雄コネクタ10と雌コネクタ20とが相互に嵌合しコネクタ接合されることで、雄端子11と雌端子21とが電気的に接続され相互間に電気的な接続部位が形成される。この結果、コネクタ機構1は、配索材W1と配索材W2とを電気的に接続する。
そして、本実施形態のコネクタ機構1は、雄コネクタ10においてフード部12Bの内部にロックアーム部12Cが設けられており、雌コネクタ20において雌端子保持部22Aの内部にロックアーム収容室22Bが設けられている。この構成により、コネクタ機構1は、雄コネクタ10と雌コネクタ20とを嵌合する際に適正な姿勢を保持し、適正に嵌合することができる構成を実現している。以下、各図を参照して雄コネクタ10、雌コネクタ20の構成について詳細に説明する。
具体的には、雄コネクタ10は、図1、図2、図3、図4に示すように、第1端子としての雄端子11と、第1ハウジングとしての雄ハウジング12とを有する。雄コネクタ10は、雄ハウジング12が雌コネクタ20の雌ハウジング22と嵌合した状態で、雄端子11が雌端子21と電気的に接続される。なお、以下の説明では、雄コネクタ10において、軸線方向Xの雌コネクタ20側を前側といい、軸線方向Xの反対側を後側という場合がある。
雄端子11は、導電性を有する金属材料によって構成される雄型の金属金具であり、雌型の雌端子21と電気的に接続可能である。雄端子11は、配索材W1の端末に電気的に接続されている。雄端子11は、雄ハウジング12に対して複数設けられる。
雄ハウジング12は、軸線方向Xに沿って雄端子11を収容し保持する部材である。雄ハウジング12は、雌コネクタ20の雌ハウジング22と相互に嵌合可能に構成される。雄ハウジング12は、絶縁性を有する樹脂材料によって構成される。雄ハウジング12は、第1端子保持部としての雄端子保持部12Aと、フード部12Bと、ロックアーム部12Cと、一対のリブ部12Dとを含み、これらが一体で形成される。雄ハウジング12は、軸線方向Xの後側に雄端子保持部12Aが位置し、軸線方向Xの前側にフード部12Bが位置すると共に、フード部12Bの内部に、ロックアーム部12C、及び、一対のリブ部12Dが位置する。
雄端子保持部12Aは、雄端子11を収容し保持する部分である。雄端子保持部12Aは、略直方体形状に形成され、複数の雄端子収容室12aを含んで構成される。各雄端子収容室12aは、それぞれ軸線方向Xに沿って雄端子11を挿入可能なキャビティを構成する空間部である。雄端子収容室12aは、雄ハウジング12に設けられる雄端子11の数に応じて幅方向Y、及び、高さ方向Zに並んで複数設けられる。ここでは、雄端子収容室12aは、幅方向Yに並んで4つ、高さ方向Zに並んで4つ、合計16個が設けられている。各雄端子収容室12aは、軸線方向Xに沿って延在し雄端子保持部12Aを貫通する。各雄端子収容室12aは、内面に雄端子11を正規位置で係止するためのランスが形成されている。
フード部12Bは、軸線方向X周りに筒状に形成され、雄端子保持部12Aに保持された雄端子11の先端が露出する部分である。フード部12Bは、雌ハウジング22の外形形状に応じた筒状に形成される。フード部12Bは、軸線方向Xの後側が雄端子保持部12Aに連結され、軸線方向Xの前側が開口する。ここでは、フード部12Bは、略矩形筒形状に形成され、内部に嵌合空間部12Eを形成する。嵌合空間部12Eは、雌ハウジング22の雌端子保持部22Aが嵌合可能な大きさ、形状に形成された空間である。雄端子保持部12Aに保持された雄端子11は、この嵌合空間部12Eに先端が露出する。
ロックアーム部12Cは、雄端子保持部12Aから軸線方向Xに沿ってフード部12Bの内部の嵌合空間部12Eに突出して形成され、先端側に第1ロック部としての雄ロック部12bが形成された部分である。ロックアーム部12Cは、雄端子保持部12Aのフード部12B側の端面からフード部12Bの内部に向けて突出して形成される。ロックアーム部12Cは、雄端子保持部12Aに連結された基端部が固定端をなし、軸線方向Xの先端部が自由端をなす。そして、ロックアーム部12Cは、自由端をなす先端部に雄ロック部12bが形成されている。雄ロック部12bは、雌ハウジング22(より具体的には後述する雌ロック部22b)に係止可能な爪状に形成された部分である。ここでは、雄ロック部12bは、ロックアーム部12Cの先端部から高さ方向Zの一方側に向けて突出した爪状に形成されている。ロックアーム部12Cは、この雄ロック部12bが形成された部分がスリットを介して他の部分と区画されており、可撓性を有する片持ちアーム状に形成されている。ロックアーム部12Cは、この雄ロック部12bが形成された部分が高さ方向Zに沿って弾性変形可能に支持されている。なお、ロックアーム部12Cは、雄端子保持部12Aに対して、雄ロック部12bを含む全体が高さ方向Zに沿って弾性変形可能に片持ち状に支持される構成であってもよい。
上記のように構成されるロックアーム部12Cは、図3に示すように、軸線方向Xに沿って視て、雄端子保持部12Aのフード部12B側の端面における幅方向Y、及び、高さ方向Zの略中央位置に設けられている。つまりここでは、ロックアーム部12Cは、幅方向Yに並んで位置している4つの雄端子収容室12aのうちの一方側の2つと、他方側の2つとの間で、かつ、高さ方向Zに並んで位置している4つの雄端子収容室12aのうちの一方側の2つと、他方側の2つとの間の位置に設けられている。
一対のリブ部12Dは、雄端子保持部12Aから軸線方向Xに沿ってフード部12Bの内部の嵌合空間部12Eに突出して形成され、軸線方向Xと交差する高さ方向Zに沿ってロックアーム部12Cを挟んで位置する部分である。より具体的には、各リブ部12Dは、ロックアーム部12Cと比較して相対的に高い剛性を有する板状に形成される。各リブ部12Dは、ロックアーム部12Cと同様に、雄端子保持部12Aのフード部12B側の端面からフード部12Bの内部に向けて突出して形成される。ここでは、各リブ部12Dは、板厚方向が幅方向Yに沿う略矩形板状に形成され、軸線方向X、及び、高さ方向Zに沿って延在する。
一対のリブ部12Dのうちの一方は、ロックアーム部12Cの高さ方向Zの一方側に位置する。そして、一対のリブ部12Dのうちの当該一方は、ロックアーム部12Cの高さ方向Zの一方側において、幅方向Yに並んで位置している4つの雄端子収容室12aのうちの一方側の2つと、他方側の2つとの間の位置に設けられている。一対のリブ部12Dのうちの他方は、ロックアーム部12Cの高さ方向Zの他方側に位置する。そして、一対のリブ部12Dのうちの当該他方は、ロックアーム部12Cの高さ方向Zの他方側において、幅方向Yに並んで位置している4つの雄端子収容室12aのうちの一方側の2つと、他方側の2つとの間の位置に設けられている。
そして、各リブ部12Dは、高さ方向Zに対して、ロックアーム部12Cとの間に当該ロックアーム部12Cの雄ロック部12bの撓み変形を許容する撓み許容空間12cを形成しており、かつ、当該雄ロック部12bの当該撓み許容空間12c側への過剰変形を規制する。ここでいう過剰変形とは、典型的には、雄ロック部12bが塑性変形する程度の変形である。各リブ部12Dは、ロックアーム部12Cの雄ロック部12bが高さ方向Zに沿って撓み許容空間12c側に撓んで変形した際に、当該雄ロック部12bが未だ弾性変形域にある所定の撓み量まで撓んだところで当該雄ロック部12bと当接することで、当該雄ロック部12bのそれ以上の変形を規制する。
次に、雌コネクタ20は、図1、図2、図5、図6に示すように、第2端子としての雌端子21と、第2ハウジングとしての雌ハウジング22とを有する。雌コネクタ20は、雌ハウジング22が雄ハウジング12と嵌合した状態で、雌端子21が雄端子11と電気的に接続される。なお、以下の説明では、雌コネクタ20において、軸線方向Xの雄コネクタ10側を前側といい、軸線方向Xの反対側を後側という場合がある。
雌端子21は、導電性を有する金属材料によって構成される雌型の金属金具であり、雄型の雄端子11と電気的に接続可能である。雌端子21は、配索材W2の端末に電気的に接続されている。雌端子21は、雌ハウジング22に複数設けられる。
雌ハウジング22は、軸線方向Xに沿って雌端子21を収容し保持する部材である。雌ハウジング22は、上述したように雄ハウジング12と相互に嵌合可能に構成される。雌ハウジング22は、絶縁性を有する樹脂材料によって構成される。雌ハウジング22は、第2端子保持部としての雌端子保持部22Aと、ロックアーム収容室22Bと、一対のリブ収容室22Cとを含み、これらが一体で形成される。雌ハウジング22は、雌端子保持部22Aの内部に、ロックアーム収容室22B、及び一対のリブ収容室22Cが位置する。
雌端子保持部22Aは、雌端子21を収容し保持する部分である。また、雌端子保持部22Aは、軸線方向Xに沿ってフード部12Bの内部の嵌合空間部12Eに嵌合可能な部分でもあり、当該フード部12Bの内形形状に応じた形状に形成される。雌端子保持部22Aは、略直方体形状に形成され、複数の雌端子収容室22aを含んで構成される。各雌端子収容室22aは、それぞれ軸線方向Xに沿って雌端子21を挿入可能なキャビティを構成する空間部である。雌端子収容室22aは、雌ハウジング22に設けられる雌端子21の数に応じて幅方向Y、及び、高さ方向Zに並んで複数設けられる。ここでは、雌端子収容室22aは、幅方向Yに並んで4つ、高さ方向Zに並んで4つ、合計16個が設けられている。各雌端子収容室22aは、軸線方向Xに沿って延在し雌端子保持部22Aを貫通する。各雌端子収容室22aは、内面に雌端子21を正規位置で係止するためのランスが形成されている。
ロックアーム収容室22Bは、雌端子保持部22Aに軸線方向Xに沿って形成され、当該軸線方向Xに沿ってロックアーム部12Cを挿入可能な空間部である。ロックアーム収容室22Bは、軸線方向Xに沿って延在し雌端子保持部22Aを貫通する。ロックアーム収容室22Bは、雄ハウジング12と雌ハウジング22とが軸線方向Xに沿って正規の嵌合姿勢で対向した状態で、ロックアーム部12Cと対向する位置に形成されている。ここでいう正規の嵌合姿勢とは、典型的には、雄ハウジング12のフード部12Bと雌ハウジング22の雌端子保持部22Aとが軸線方向Xに沿って正対し、双方が保持している雄端子11、雌端子21が軸線方向Xに沿う位置関係となる姿勢である(後述する図7等参照)。
ここでは、ロックアーム収容室22Bは、図5に示すように、軸線方向Xに沿って視て、雌端子保持部22Aにおける幅方向Y、及び、高さ方向Zの略中央位置に設けられている。つまりここでは、ロックアーム収容室22Bは、幅方向Yに並んで位置している4つの雌端子収容室22aのうちの一方側の2つと、他方側の2つとの間で、かつ、高さ方向Zに並んで位置している4つの雌端子収容室22aのうちの一方側の2つと、他方側の2つとの間の位置に設けられている。この配置により、ロックアーム収容室22Bは、雌ハウジング22の雌端子保持部22Aが雄ハウジング12のフード部12Bに対して軸線方向Xに沿って正規の嵌合姿勢で対向し嵌合した際に、当該軸線方向Xに沿ってロックアーム部12Cが挿入される位置関係となる。ロックアーム収容室22Bは、ロックアーム部12Cを挿入可能で、かつ、雄ロック部12bが高さ方向Zに沿って弾性変形可能な範囲で、隙間を詰めてロックアーム部12Cの外形形状に応じた形状に形成される。
そして、ロックアーム収容室22Bは、内部の壁面に第2ロック部としての雌ロック部22bが形成されている。雌ロック部22bは、雄ロック部12bを係止可能な爪状に形成された部分である。雌ロック部22bは、ロックアーム部12Cがロックアーム収容室22Bに挿入され第2端子保持部22Aがフード部12Bの内部の嵌合空間部12Eに正規位置まで嵌合された状態で雄ロック部12bと係合可能である。ここでいう第2端子保持部22Aとフード部12Bとの嵌合における正規位置とは、第2端子保持部22Aがフード部12Bの内部の嵌合空間部12Eに完全に嵌合し、雄端子11と雌端子21とが適正に電気的に接続され相互間に適正に電気的な接続部位が形成される位置である。雌ロック部22bは、ロックアーム収容室22Bの内部の壁面において、第2端子保持部22Aとフード部12Bとが正規位置まで嵌合した状態で雄ロック部12bと係合する位置に形成されている。ここでは、雌ロック部22bは、ロックアーム収容室22Bの内部の高さ方向Zの一方側の壁面において、軸線方向Xの中腹位置に形成されており、当該壁面から高さ方向Zの他方側に向けて突出した爪状に形成されている。
一対のリブ収容室22Cは、それぞれ、雌端子保持部22Aに軸線方向Xに沿って形成され、当該軸線方向Xに沿ってリブ部12Dを挿入可能な空間部である。リブ収容室22Cは、一対のリブ部12Dに対応して一対で設けられる。各リブ収容室22Cは、軸線方向Xに沿って延在し雌端子保持部22Aを貫通する。
一対のリブ収容室22Cの一方は、雄ハウジング12と雌ハウジング22とが軸線方向Xに沿って正規の嵌合姿勢で対向した状態で、一方のリブ部12Dと対向する位置に形成されている。一対のリブ収容室22Cの他方は、雄ハウジング12と雌ハウジング22とが軸線方向Xに沿って正規の嵌合姿勢で対向した状態で、他方のリブ部12Dと対向する位置に形成されている。ここでは、一対のリブ収容室22Cの一方は、図5に示すように、軸線方向Xに沿って視て、ロックアーム収容室22Bの高さ方向Zの一方側に位置する。そして、一対のリブ収容室22Cの当該一方は、ロックアーム収容室22Bの高さ方向Zの一方側において、幅方向Yに並んで位置している4つの雌端子収容室22aのうちの一方側の2つと、他方側の2つとの間の位置に設けられている。一対のリブ収容室22Cの他方は、図5に示すように、軸線方向Xに沿って視て、ロックアーム収容室22Bの高さ方向Zの他方側に位置する。そして、一対のリブ収容室22Cの当該他方は、ロックアーム収容室22Bの高さ方向Zの他方側において、幅方向Yに並んで位置している4つの雌端子収容室22aのうちの一方側の2つと、他方側の2つとの間の位置に設けられている。また、一対のリブ収容室22Cの当該他方は、高さ方向Zの一方側において当該ロックアーム収容室22Bと連通している。この配置により、各リブ収容室22Cは、雌ハウジング22の雌端子保持部22Aが雄ハウジング12のフード部12Bに対して軸線方向Xに沿って正規の嵌合姿勢で対向し嵌合した際に、それぞれ対応するリブ部12Dが当該軸線方向Xに沿って挿入される位置関係となる。各リブ収容室22Cは、各リブ部12Dを挿入可能な範囲で、隙間を詰めて当該リブ部12Dの外形形状に応じた形状に形成される。
上記にように構成されるコネクタ機構1は、図7に示すように、雄ハウジング12と雌ハウジング22とが軸線方向Xに沿って嵌合される。この場合、コネクタ機構1は、図7に示すように、雌端子保持部22Aがフード部12Bの内部の嵌合空間部12Eに対して正規の嵌合姿勢で嵌合されると、軸線方向Xに沿って、ロックアーム収容室22Bにロックアーム部12Cが挿入され、各リブ収容室22Cに各リブ部12Dが挿入される。そして、コネクタ機構1は、雌端子保持部22Aの嵌合空間部12Eへのさらなる押し込み動作に伴ってロックアーム部12Cの雄ロック部12bがロックアーム収容室22Bの雌ロック部22bに至り、撓み許容空間12c側に撓み変形する。その後、コネクタ機構1は、図8に示すように、雌端子保持部22Aが正規位置まで嵌合されると、雄ロック部12bが雌ロック部22bを乗り越えて当該雌ロック部22bに係止される。この結果、コネクタ機構1は、雄ハウジング12と雌ハウジング22とが正規位置まで嵌合した状態を保持することができ、この状態で雄端子11と雌端子21とが電気的に接続され相互間に電気的な接続部位が形成される。
一方、コネクタ機構1は、図9に示すように、雌端子保持部22Aがフード部12Bの内部の嵌合空間部12Eに対して正規の嵌合姿勢から高さ方向Zに傾いた姿勢で嵌合されると、ロックアーム部12Cの先端がロックアーム収容室22Bの間口に当接する。これにより、コネクタ機構1は、雌端子保持部22Aとフード部12Bとが相対的に傾いた姿勢のまま押し込れることが阻止される。またこの場合、コネクタ機構1は、一対のリブ部12Dの一方(図9中では向かって下側のリブ部12D)も同様にリブ収容室22Cの間口に当接する。これによっても、コネクタ機構1は、雌端子保持部22Aとフード部12Bとが相対的に傾いた姿勢のまま押し込れることが阻止される。
そして、コネクタ機構1は、雌端子保持部22Aの嵌合空間部12Eへのさらなる押し込み動作に伴って、ロックアーム部12Cがロックアーム収容室22Bに挿入され、各リブ部12Dが各リブ収容室22Cに挿入される位置関係となるように、雄ハウジング12と雌ハウジング22との姿勢が補正(調整)される。この結果、コネクタ機構1は、コネクタ機構1は、雄ハウジング12と雌ハウジング22とが正規の嵌合姿勢となり、雌端子保持部22Aがフード部12Bに対して正規の嵌合姿勢から傾いた姿勢のまま押し込れることを抑制することができる。そして、コネクタ機構1は、雄ハウジング12と雌ハウジング22とが正規の嵌合姿勢にある状態で雌端子保持部22Aが正規位置まで嵌合されると、上記と同様に、雄ロック部12bが雌ロック部22bに係止され、雄端子11と雌端子21とが電気的に接続され相互間に電気的な接続部位が形成される。なお、コネクタ機構1は、図9中の破線で示しように、雌端子保持部22Aがフード部12Bの内部の嵌合空間部12Eに対して正規の嵌合姿勢から高さ方向Zで更に傾いた姿勢で嵌合された場合には、雌端子保持部22Aの先端の角部がリブ部12Dの先端や、ロックアーム部12Cの先端に当接するようになっている。
以上で説明したコネクタ機構1は、雌端子保持部22Aがフード部12Bに対して正規の嵌合姿勢から傾いた姿勢で嵌合された場合、フード部12B内に設けられたロックアーム部12Cの先端がロックアーム収容室22Bの間口に当接したり、雌端子保持部22Aの先端の角部がリブ部12Dの先端や、ロックアーム部12Cの先端に当接したりする。これにより、コネクタ機構1は、雌端子保持部22Aがフード部12Bに対して傾いた姿勢のまま嵌合されることを防止することができる。この結果、コネクタ機構1は、例えば、当該雌端子保持部22Aが、フード部12B内の雄端子11に当接して、雄端子11がこじられることを防止しており、それにより、雄端子11が変形すること等を防止することができる。その上で、コネクタ機構1は、雄ハウジング12と雌ハウジング22とが正規の嵌合姿勢にある状態で雌端子保持部22Aが正規位置まで嵌合されると、このロックアーム部12Cの先端に設けられた雄ロック部12bが雌ロック部22bに係止され、雄ハウジング12と雌ハウジング22とが正規位置まで嵌合した状態を保持することができる。
以上のように、コネクタ機構1は、雄ハウジング12のフード部12B内に設けられたロックアーム部12Cによって、雌端子保持部22Aによる雄端子11のこじり防止機能と、雌端子保持部22Aとフード部12Bとの嵌合状態の維持機能とを兼用して実現することができる。この結果、コネクタ機構1は、例えば、大型化を抑制しつつ、雄端子11の変形を防止して、雄コネクタ10と雌コネクタ20を適正に嵌合することができる構成を実現することができる。
なお、コネクタ機構1は、ロックアーム部12Cが雄ハウジング12のフード部12B内に設けられていることで、当該フード部12Bがロックアーム部12Cを保護する部分としても機能することができ、例えば、運搬時等にロックアーム部12Cに外力が作用することを防止することもできる。
また、以上で説明したコネクタ機構1は、雌端子保持部22Aがフード部12Bに対して正規の嵌合姿勢から傾いた姿勢で嵌合された場合、フード部12B内に設けられた各リブ部12Dもリブ収容室22Cの間口に当接する。これによっても、コネクタ機構1は、雌端子保持部22Aがフード部12Bに対して傾いた姿勢のまま嵌合されることを防止することができ、フード部12B内で当該雌端子保持部22Aが、雄端子11に当接して、雄端子11をこじり、雄端子11が変形すること等を防止することができる。その上で、コネクタ機構1は、リブ部12Dがロックアーム部12Cとの間に撓み許容空間12cを形成しており、かつ、雄ロック部12bが撓み許容空間12c側へ撓み変形した際にリブ部12Dが当該雄ロック部12bと当接することで、当該雄ロック部12bの過剰変形を規制することができる。つまり、コネクタ機構1は、雄ハウジング12のフード部12B内に設けられたリブ部12Dによって、雌端子保持部22Aが、雄端子11に当接して、雄端子11をこじってしまうこじり防止機能と、雄ロック部12bの過剰変形防止機能とを兼用して実現することができる。この点でも、コネクタ機構1は、例えば、大型化を抑制しつつ、雄端子11の変形を防止して、雄コネクタ10と雌コネクタ20を適正に嵌合することができる構成を実現することができる。
なお、上述した本発明の実施形態に係るコネクタ機構は、上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。
以上の説明では、雄ハウジング12は、一対のリブ部12Dを含み、雌ハウジング22は、一対のリブ収容室22Cを含むものとして説明したがこれに限らない。雄ハウジング12、雌ハウジング22は、それぞれ、リブ部12D、リブ収容室22Cを備えない構成であってもよい。
本実施形態に係るコネクタ機構は、以上で説明した実施形態、変形例の構成要素を適宜組み合わせることで構成してもよい。
1 コネクタ機構
10 雄コネクタ(第1コネクタ)
11 雄端子(第1端子)
12 雄ハウジング(第1ハウジング)
12A 雄端子保持部(第1端子保持部)
12B フード部
12C ロックアーム部
12D リブ部
12E 嵌合空間部
12a 雄端子収容室
12b 雄ロック部(第1ロック部)
12c 撓み許容空間
20 雌コネクタ(第2コネクタ)
21 雌端子
22 雌ハウジング(第2ハウジング)
22A 雌端子保持部(第2端子保持部)
22B ロックアーム収容室
22C リブ収容室
22a 雌端子収容室
22b 雌ロック部(第2ロック部)
W1、W2 配索材
WH ワイヤハーネス
X 軸線方向
Y 幅方向
Z 高さ方向
10 雄コネクタ(第1コネクタ)
11 雄端子(第1端子)
12 雄ハウジング(第1ハウジング)
12A 雄端子保持部(第1端子保持部)
12B フード部
12C ロックアーム部
12D リブ部
12E 嵌合空間部
12a 雄端子収容室
12b 雄ロック部(第1ロック部)
12c 撓み許容空間
20 雌コネクタ(第2コネクタ)
21 雌端子
22 雌ハウジング(第2ハウジング)
22A 雌端子保持部(第2端子保持部)
22B ロックアーム収容室
22C リブ収容室
22a 雌端子収容室
22b 雌ロック部(第2ロック部)
W1、W2 配索材
WH ワイヤハーネス
X 軸線方向
Y 幅方向
Z 高さ方向
Claims (2)
- 第1端子、及び、軸線方向に沿って前記第1端子を保持する第1ハウジングを有する第1コネクタと、
第2端子、及び、前記軸線方向に沿って前記第2端子を保持する第2ハウジングを有し、前記第2ハウジングが前記第1ハウジングと嵌合した状態で、前記第2端子が前記第1端子と電気的に接続される第2コネクタとを備え、
前記第1ハウジングは、前記第1端子を保持する第1端子保持部と、前記軸線方向周りに筒状に形成され、前記第1端子保持部に保持された前記第1端子の先端が露出するフード部と、前記第1端子保持部から前記軸線方向に沿って前記フード部の内部に突出して形成され、先端側に第1ロック部が形成されたロックアーム部とを含み、
前記第2ハウジングは、前記第2端子を保持し、前記軸線方向に沿って前記フード部の内部に嵌合可能である第2端子保持部と、前記第2端子保持部に前記軸線方向に沿って形成され、当該軸線方向に沿って前記ロックアーム部を挿入可能であり、かつ、当該ロックアーム部が挿入され前記第2端子保持部が前記フード部の内部に嵌合された状態で前記第1ロック部と係合可能である第2ロック部が内部に形成されたロックアーム収容室とを含む、
コネクタ機構。 - 前記第1ハウジングは、前記第1端子保持部から前記軸線方向に沿って前記フード部の内部に突出して形成され、前記軸線方向と交差する方向に沿って前記ロックアーム部を挟んで位置する一対のリブ部を含み、
前記第2ハウジングは、前記第2端子保持部に前記軸線方向に沿って形成され、当該軸線方向に沿って前記リブ部を挿入可能である一対のリブ収容室を含み、
前記リブ部は、前記ロックアーム部との間に当該ロックアーム部の前記第1ロック部の撓み変形を許容する撓み許容空間を形成しており、かつ、当該第1ロック部の当該撓み許容空間側への過剰変形を規制する、
請求項1に記載のコネクタ機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022090480A JP2023177683A (ja) | 2022-06-02 | 2022-06-02 | コネクタ機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022090480A JP2023177683A (ja) | 2022-06-02 | 2022-06-02 | コネクタ機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023177683A true JP2023177683A (ja) | 2023-12-14 |
Family
ID=89123744
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022090480A Pending JP2023177683A (ja) | 2022-06-02 | 2022-06-02 | コネクタ機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023177683A (ja) |
-
2022
- 2022-06-02 JP JP2022090480A patent/JP2023177683A/ja active Pending
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