JP2023173961A - 遊技機 - Google Patents

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唯史 鈴木
Tadashi Suzuki
潤也 ▲高▼▲崎▼
Junya Takasaki
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Sanei R&D Co Ltd
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Abstract

【課題】高開閉モードを利用して遊技の趣向性を向上させることが可能な遊技機を提供すること。【解決手段】第一始動領域を狙って遊技球を発射すべき第一遊技状態として、低開閉モードが設定された通常第一遊技状態と、高開閉モードが設定された状態であるものの第二始動領域の開放時間が短く、当該第二始動領域を狙って遊技球を発射することが遊技者にとって不利となる特殊第一遊技状態と、が設定されており、第二始動領域を狙って遊技球を発射すべき状態であって、高開閉モードが設定されており特殊第一遊技状態が設定されているときよりも第二始動領域の開放時間が長い第二遊技状態が設定されており、第一当否抽選が当たりではないときに、通常第一遊技状態では第二遊技状態に移行する可能性はあるものの、特殊第一遊技状態では第二遊技状態に移行する可能性がない遊技機。【選択図】図4

Description

本発明は、遊技機に関する。
いわゆる時短状態(高開閉モード)に移行する抽選を実行する遊技機が公知である。
先読み通信 突然時短機能付きパチンコを解説つきで先読み!果たして使える機械が出てくるのか?(https://sakiyomi-tsushin.jp/featured_topics/change-with-over-games/helpful-machine/)
本発明が解決しようとする課題は、高開閉モードを利用して遊技の趣向性を向上させることが可能な遊技機を提供することにある。
上記課題を解決するためになされた本発明にかかる遊技機は、第一始動領域に遊技球が進入することを契機として取得される第一抽選情報に基づき第一当否抽選を、第二始動領域に遊技球が進入することを契機として取得される第二抽選情報に基づき第二当否抽選を実行する当否抽選手段と、低開閉モード、および、当該低開閉モードよりも前記第二始動領域が開放されやすい高開閉モードを切り替えることが可能な開閉モード設定手段と、を備え、前記第一始動領域を狙って遊技球を発射すべき第一遊技状態として、前記低開閉モードが設定された通常第一遊技状態と、前記高開閉モードが設定された状態であるものの前記第二始動領域の開放時間が短く、当該第二始動領域を狙って遊技球を発射することが遊技者にとって不利となる特殊第一遊技状態と、が設定されており、前記第二始動領域を狙って遊技球を発射すべき状態であって、前記高開閉モードが設定されており前記特殊第一遊技状態が設定されているときよりも前記第二始動領域の開放時間が長い第二遊技状態が設定されており、前記第一当否抽選が当たりではないときに、前記通常第一遊技状態では前記第二遊技状態に移行する可能性はあるものの、前記特殊第一遊技状態では前記第二遊技状態に移行する可能性がないことを特徴とする。
本発明によれば、高開閉モードを利用して遊技の趣向性を向上させることが可能である。
本実施形態にかかる遊技機の正面図である。 (a)は特典領域が閉鎖された状態にある単位遊技(大当たり遊技を構成する単位遊技)における大入賞領域内の様子を示した模式図であり、(b)は特典領域が開放された状態にある単位遊技(小当たり遊技)における大入賞領域内の様子を示した模式図である。 表示領域に表示された装飾図柄、保留図柄を示した図である。 本実施形態にかかる遊技機の遊技性(遊技状態の移行)を説明するための図である。 通常第一遊技状態(一回転目チャンス)で実行される特殊演出を説明するための図である。 具体例1-1を説明するための図である。 具体例1-2を説明するための図である。 具体例1-2(図7とは別の例)を説明するための図である。 具体例1-3を説明するための図である。 (a)は発射用貯留空間を上方から見た模式図((a-1)は抜出口閉鎖状態、(a-2)は抜出口開放状態)であり、(b)は抜出口が開放状態にあるときには発射用貯留空間に貯留される遊技球が少なくなってしまう(下流側空間に限定されてしまう)様子を示した図である。 抜出口が閉鎖状態(a)にあるときには表示されないが、開放状態(b)にあるときには表示されうる注意画像を説明するための図である。 具体例2-1-1(抜出状態)を説明するための図である。 具体例2-6を説明するための図である。 特定演出を説明するための図である。 音量調整(音量画像)を説明するための図である。 具体例3-1-1を説明するための図である。 具体例3-1-2を説明するための図である。 具体例3-2を説明するための図である。 具体例3-3を説明するための図である。
1)遊技機の基本構成
以下、本発明にかかるぱちんこ遊技機1(以下、単に遊技機と称する)の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、特に明示した場合を除き、以下の説明における各種画像には、静止画だけでなく動画も含まれるものとする。また、「○○に遊技球が進入(入賞)」等というときは、厳密には当該○○に設けられたセンサが進入した遊技球を検出したことをいう。
遊技機1(図1参照)の全体構成について簡単に説明する。遊技機1は遊技盤90を備える。遊技盤90は、ほぼ正方形の合板により成形されており、発射装置908(発射ハンドル)の操作によって発射された遊技球を遊技領域902に案内する通路を構成するガイドレール903が略円弧形状となるように設けられている。遊技領域902には、始動領域904、大入賞領域906、アウト口907などが設けられている。
表示装置91の表示領域911は、遊技盤90に形成された開口901を通じて視認されるものである。なお、一部の図においては、遊技盤90に覆われずに露出する表示領域911の形状を簡略化して記載する(方形状に記載する)が、当該部分の大きさや形状は適宜変更可能である。
また、遊技領域902には、流下する遊技球が衝突することにより遊技球の流下態様に変化を与える障害物としての遊技釘が複数設けられている。遊技領域902を流下する遊技球は、遊技釘に衝突したときの条件に応じて様々な態様に変化する。
このような遊技機1では、発射装置908を操作することにより遊技領域902に向けて遊技球を発射する。遊技領域902を流下する遊技球が、始動領域904や大入賞領域906等の入賞領域に入賞すると、所定の数の賞球が払出装置により払い出される。
2)遊技性(スペック等)
2-1)当否抽選(特別図柄抽選)
始動領域904への遊技球の進入を契機として乱数源から数値(以下、抽選情報と称することもある)が取得される。当該数値を用いて当否抽選(一般的には特別図柄(特図)抽選等と称される)が実行される。基本的には、周知の遊技機と同様に、当該数値を予め定められた判定用数値(当否抽選テーブル)と照らし合わせて、当否抽選結果が導出される。また、当該数値は、変動中演出(後述)としてどのような演出を実行するかを決定する際にも用いられる。
本実施形態では、始動領域904として第一始動領域904aと、当該第一始動領域904aとは異なる位置にある第二始動領域904bと、が設けられている。第一始動領域904aに遊技球が進入することを契機として第一抽選情報が取得され、それに基づき第一当否抽選(特図1抽選)が実行される。第二始動領域904bに遊技球が進入することを契機として第二抽選情報が取得され、それに基づき第二当否抽選(特図2抽選)が実行される。第一始動領域904aは、遊技領域902の左側(表示領域911の左側)を流下するように遊技球を発射する(いわゆる「左打ち」を行う)ことにより遊技球が進入する領域である。第二始動領域904bは、遊技領域902の右側(表示領域911の右側)を流下するように遊技球を発射する(いわゆる「右打ち」を行う)ことにより遊技球が進入する領域である。本実施形態では、「右打ち」を行った場合に第一始動領域904aに遊技球が進入することはなく、「左打ち」を行った場合に第二始動領域904bに遊技球が進入することはないように設定されている。
本実施形態では、第一当否抽選の結果として「当たり」が生じ得る。ここで、本実施形態では、第一当否抽選の結果として生じる「当たり」は全て「大当たり」とされており、「小当たり」は生じないものとされている。ただし、第一当否抽選の結果(当たりの一部)として「小当たり」が生じうるものの、第一当否抽選を経た場合、「小当たり経由での大当たり」(詳細は後述)の獲得が事実上不可能とされた構成としてもよい。すなわち、第一当否抽選を経た小当たりの場合は、特典領域10の開放時間が極めて短く、当該特典領域10に遊技球を進入させることは事実上不可能である構成としてもよい。本実施形態における第一当否抽選の大当たり確率は約1/319である。
また、第一当否抽選の結果が「当たり」(本実施形態では大当たり)ではない場合には、「突時」(「突時」は突然時短の略である)に当選しうる。なお、「突時」の当選は、大入賞領域906が開放される小当たり遊技や大当たり遊技(後述)が実行されることになる「当たり」の当選の概念には含まれない(「突時」の当選は、「当たり」の当選とは異なる当否抽選の結果態様である)ものとする。当該「突時」の当選は、状態移行権利の取得に相当するものである。状態移行権利は、小当たり遊技や大当たり遊技を経ずに遊技状態の移行(高開閉モードへの移行)を生じさせる権利である。なお、大当たりと同時に突時に当選する(状態移行権利を獲得する)ことがない構成とされるのであれば、大当たりの抽選と突時の抽選が別に実行されるようにしてもよい。例えば、第一抽選情報に基づき大当たりの抽選を行い、大当たりではない場合に第一抽選情報に基づく別の抽選により突時の抽選が実行されるようにしてもよい。また、大当たりと突時の抽選を一緒に行うものの、大当たりと同時に突時に当選した場合には、大当たりが優先される構成としてもよい。いずれにしても、遊技者にとってみれば、始動領域(第一始動領域904a)に遊技球が進入することを契機とした抽選の結果態様として、「突時」(の当選)という態様が設定されているということである(どのような抽選方式を採用する場合でも、予め定められた確率で「突時」に当選しうるようにしていればよい)。
本実施形態では、突時の当選態様(状態移行権利の態様)として、「突時A」および「突時B」が設けられている。「突時A」の当選は、特殊第一遊技状態(詳細は後述)に移行する状態移行権利Aを取得することである。「突時B」の当選は、第二遊技状態(詳細は後述)に移行する状態移行権利Bを取得することである。
本実施形態では、第二当否抽選の結果として「当たり」が生じ得る。ここで、本実施形態では、第二当否抽選の結果として生じる「当たり」は「大当たり」または「小当たり」とされている。本実施形態では、第二当否抽選の大当たり確率は約1/319(第一当否抽選の大当たり確率と同じ)であり、第二当否抽選の小当たり確率は約316/319であり、それ以外ははずれとされている。なお、第二当否抽選の結果としてはずれがない(全て大当たりまたは小当たりである)構成としてもよい。なお、本実施形態では、第二当否抽選の結果として「突時」は発生しない。すなわち、「当たり」に当選せずに遊技状態が移行することはない。
2-2)当たり遊技
大当たりに当選した場合には大当たり遊技が実行される。なお、詳細を後述する小当たり経由の大当たり(遊技)と区別するため、大当たり当選を「直当たり」と称することもある。大当たり遊技は、所定条件成立まで大入賞領域906(常態において閉鎖されている)が開放される単位遊技(いわゆる1「ラウンド」分の遊技のことをいう。以下の説明において「ラウンド」と称することもある)が一または複数回繰り返される。本実施形態では、大入賞領域906に遊技球が10個入賞する入賞条件、および、所定時間が経過する時間条件のいずれか一方が成立することをもって単位遊技が終了(大入賞領域906が閉鎖)する。継続的に大入賞領域906に向かって遊技球を発射していれば、時間条件が成立するよりも前に入賞条件が成立するように構成されている。大当たり遊技が含む単位遊技の数(ラウンド数)が多くなるほど、当該大当たり遊技にて得られる遊技者の利益(利益の期待値)が大きくなる。本実施形態では、大入賞領域906は遊技領域902の右側に設けられており(図1参照)、遊技者は遊技領域902の右側に遊技球が進入するよう遊技する(いわゆる「右打ち」を行う)。
小当たりに当選した場合には小当たり遊技が実行される。小当たり遊技は、大入賞領域906が開放されるとともに、当該大入賞領域906内に設けられた特典領域10(図2参照)が開放されるものである。当該特典領域10の付近には「V」の文字が付されており(図1、2参照)、当該特典領域10を遊技者に示す文言として当該「V」が用いられる。特典領域10は常態において閉鎖されているものであるところ、小当たり当選時には一時的に開放される。なお、大入賞領域906には二つの出口領域が設けられており、大入賞領域906に進入した遊技球は当該二つの出口領域のいずれかを通過することになる。当該二つの出口領域のうちの一方が特典領域10とされている(図2参照)。当該出口領域のそれぞれにはセンサが設けられており、当該出口領域のいずれかを通過した遊技球が大入賞領域906に入賞したものと扱われる。つまり、特典領域10に進入した遊技球は、大入賞領域906にも進入したものでもある。
特典領域10に遊技球が進入したときには、大当たり遊技が実行される。つまり、抽選により大当たりに当選することだけでなく、小当たりを経由して大当たりを獲得することができる(大当たりを獲得するためには、1つの遊技球が特典領域10に進入すればよい)。なお、大入賞領域906外に特典領域10が設けられた構成としてもよい。
小当たり遊技は、それを経て獲得した大当たり遊技の1ラウンド分の単位遊技とみることもできる。例えば、小当たりを経由した10ラウンド大当たり(単位遊技が10回実行される大当たり)とは、小当たり遊技(大入賞領域906が開放されるとともに特典領域10が開放される遊技)が1ラウンド目の遊技として、その後の大当たり遊技として実行される大入賞領域906の開放が2~9ラウンド目の遊技として実行される(特典領域10に遊技球が進入しなかった場合には当該2~9ラウンド目の遊技が実行されず、小当たり遊技のみで終了する)。小当たり遊技は、大当たり遊技を構成する単位遊技と同様、時間条件および入賞条件(本実施形態では10個入賞)の少なくともいずれか一方が成立することにより終了する。継続的に遊技球を発射していれば先に入賞条件が成立することになるから、小当たり遊技においては一回の単位遊技と同様の賞球を得ることができる。なお、各種大当たり遊技に含まれる単位遊技の数(ラウンド数)はどのようなものであってもよいから説明を省略する。
本実施形態では、小当たりに当選した場合に大入賞領域906とともに特典領域10が開放されることになるが、その時間は、当該特典領域10に遊技球を進入させるために十分な長さが確保される。特典領域10は遊技領域902の右側に設けられており、特典領域10に遊技球を進入させるためには遊技者は右打ちを行うところ、継続的に右打ちを行っていればほぼ確実に特典領域10に遊技球が進入する(図2(b)参照)。小当たり当選時には表示領域911に右打ちを実行する旨の指示が出されるため、遊技者はそれに従うだけでよい。指示が出されてから10数秒遅れて右打ちを開始しても、ほぼ確実に遊技球が特典領域10に進入するように設定されている。このように、本実施形態では、実質的には「小当たり当選=大当たり当選」となる(小当たり当選が大当たり獲得に結びつく)設定である。なお、本実施形態では、小当たり遊技以外の大当たり遊技を構成する単位遊技においては、特典領域10は閉鎖された状態(図2(a)参照)にある。
本実施形態にかかる遊技機1のように、大当たり当選時だけでなく、小当たり当選時にも大当たりを獲得できる可能性がある遊技機は「一種二種混合機」等と称される(小当たり経由での大当たりの獲得は「二種」の遊技性である)。
2-3)装飾図柄
当否抽選結果は、表示領域911に表示される装飾図柄80(図3参照)により報知される。本実施形態では、それぞれが複数種の装飾図柄80を含む三つの装飾図柄群80gが設定される。具体的には、表示領域911の左側に表示される左装飾図柄群80gL、右側に表示される右装飾図柄群80gR、左装飾図柄群80gLと右装飾図柄群80gRの間に表示される中装飾図柄群80gCの三つである。各装飾図柄群80gから選択されて表示された三つの装飾図柄80の組み合わせにより抽選結果が報知される。当該三つの装飾図柄群80gが変動を開始してから、当該変動が停止して抽選結果を示す組み合わせが表示されるまでの演出が変動中演出(以下単に「変動」、「回転」等と称することもある)である。なお、一部の図面においては、装飾図柄80の図示を省略する。本実施形態では同じ数字を含むものが同種の装飾図柄80とされる(異なる種類の数字を含むものは異種である)。
本実施形態では、大当たりまたは小当たり当選時には、同じ種類の装飾図柄80の三つ揃いが表示される。上述した通り、本実施形態では実質的には「小当たり当選=大当たり当選」となる設定であるため、大当たりおよび小当たりのいずれに当選した場合であっても、「当たり用の組み合わせ」である同じ種類の装飾図柄80の三つ揃いが表示される。
なお、装飾図柄80以外の図柄(別図柄)が表示されるようにし、当該別図柄により大当たりや小当たりの当選が示されるようにしてもよい。別図柄は、表示領域911の外縁近傍に小さく表示されるものであってもよいし、表示領域911外に表示される(表示領域911外に表示されるランプ等の点灯パターン)であってもよい。ただし、大当たりや小当たり当選時の別図柄の態様は、当選態様を容易に判別できるようにパターン化されたものではないから、当該別図柄により当否の具体的内容を判別することは困難である。よって、通常の遊技者(別図柄等を見ずに装飾図柄80を見て遊技する遊技者のことをいう)は、別図柄の態様を意識することなく、装飾図柄80や表示領域911にて実行される各種演出等を見て遊技を楽しむことができる。
一方、はずれである場合には、上記「当たり用組み合わせ」以外の装飾図柄80の組み合わせ(はずれ組み合わせ)が表示される。また、「突時」当選時にも、上記「当たり用組み合わせ」以外の装飾図柄80の組み合わせが表示される。つまり、「突時」の当選(状態移行権利の取得)は、装飾図柄80の組み合わせにより示されるものではない。ただし、本実施形態では、後述する「一回転目チャンス」にて「突時B」に当選したか否か(状態移行権利Bを取得したか否か)は、表示領域911にて実行される特殊演出(表示領域911に表示される装飾図柄80以外の画像)により報知されることになる。なお、上述したような別図柄により、「突時B」に当選したか否かが示されるものとしてもよい。また、このような別図柄として、大当たりや小当たり用の別図柄(大当たり図柄、小当たり図柄)と、それとは異なる突時用の別図柄(時短図柄)が用意されたものとしてもよい。ただし、上記の通り、通常の遊技者は表示領域911に表示される装飾図柄80やその他の画像により大当たりや小当たりの当選の有無、突時の当選の有無を把握する。
2-4)保留
第一始動領域904aに遊技球が進入し、新たな第一抽選情報が取得されたとき、それよりも先に取得された第一抽選情報に対応する変動中演出が実行されている場合(装飾図柄80の変動中である場合)には、当該新たな第一抽選情報は保留情報(保留)として記憶手段(図示せず)に記憶される。本実施形態では、第一抽選情報として取得された第一保留情報(特図1保留)の最大の記憶数は四つである。
第一始動領域904aを狙って遊技球を発射させるべき状態である第一遊技状態(後述)において、記憶手段に記憶されている第一保留情報は保留図柄70として表示されることがある(図3参照)。本実施形態では、保留図柄70は、変動中保留図柄71と変動前保留図柄72に区分けされる。変動中保留図柄71は、対応する当否抽選結果についての変動中演出は開始されていないものの、当該当否抽選結果の報知は完了していない(変動中演出が終了していない)抽選情報の存在を示すものである。なお、当該抽選情報は、厳密には保留情報に該当するものではないが、一般的には「当該変動保留」等と称されるため、当該抽選情報の存在を示す図柄を変動中保留図柄71とする。変動前保留図柄72は、対応する当否抽選結果についての変動中演出は開始されていない抽選情報(保留情報)の存在を示すものである。
なお、本実施形態では、第二抽選情報は保留情報として記憶されない(特図2保留=0とされている)。ただし、第二抽選情報についても保留情報として記憶される構成とする(そのようなスペックとする)ことを否定するわけではない。第二抽選情報が保留情報として記憶される場合には、当該保留情報が保留図柄70として表示されるようにしてもよい。
第二抽選情報に基づく変動中演出が実行されている際には、第一抽選情報に基づく変動中演出が実行されない(当該第一抽選情報は第一保留情報として記憶手段に記憶される)。つまり、本実施形態にかかる遊技機1は、いわゆる特図2優先消化(第二当否抽選の結果が優先的に報知される)である。
2-5)遊技状態
遊技者が大当たり獲得を目指して遊技する(始動領域904を狙って遊技球を発射させる)遊技状態は、大まかに第一遊技状態と第二遊技状態に区分けされる(図4参照)。第一遊技状態は第一始動領域904aを狙って遊技球を発射すべき(いわゆる「左打ち」を行うべき)遊技状態である。第一遊技状態にて遊技者が「右打ち」を行うと、遊技者は目論見通りの利益を享受することができなくなる(「左打ち」を行った場合に比して享受できる利益が著しく低下する)から、「右打ち」を行っていることが検出された場合には「左打ち」を行うよう注意が促される。一方、第二遊技状態は第二始動領域904bを狙って遊技球を発射すべき(いわゆる「右打ち」を行うべき)遊技状態である。第二遊技状態にて遊技者が「左打ち」を行うと、遊技者は目論見通りの利益を享受することができなくなる(「右打ち」を行った場合に比して享受できる利益が著しく低下する)から、「左打ち」を行っていることが検出された場合には「右打ち」を行うよう注意が促される。
第一遊技状態は、通常第一遊技状態と特殊第一遊技状態に区分けされる(図4参照)。通常第一遊技状態は、低開閉モード(詳細は後述)が設定された状態である。特殊第一遊技状態は、高開閉モード(詳細は後述)が設定された状態である。なお、第二遊技状態は、高開閉モードが設定された状態である。通常第一遊技状態、特殊第一遊技状態、第二遊技状態のうち、特殊第一遊技状態が遊技者にとって最も不利な遊技状態であり、第二遊技状態が遊技者にとって最も有利な遊技状態である。
2-6)開閉モード、開放抽選
開閉モードとして低開閉モードと高開閉モードが設けられている(図4参照)。低開閉モードと高開閉モードは、第二始動領域904b(図1参照)の開放されやすさが異なる。第二始動領域904bは、常態において閉鎖されている領域(閉鎖されているときには遊技球は進入不可能)であり、開放抽選(始動領域904に遊技球が進入することを契機として実行される当否抽選(特別図柄抽選)とは異なる抽選であり、一般的には普通抽選、普通図柄(普図)抽選等と称される)に当選することで開放される領域である(いわゆる「電チュー(領域)」である)。
開放抽選は、普通領域905に遊技球が進入することを契機として取得される数値(開放抽選情報)に基づき実行される。本実施形態では、遊技領域902の左側に一または複数の左普通領域905Lが、右側に一または複数の右普通領域905Rが設けられている(図1参照)。左打ちを行った場合には(右普通領域905Rに遊技球が進入する可能性はないが)左普通領域905Lに遊技球が進入する可能性があり、右打ちを行った場合には(左普通領域905Lに遊技球が進入する可能性はないが)右普通領域905Rに遊技球が進入する可能性がある。つまり、左打ち、右打ちのいずれを行っても普通領域905に遊技球が進入する可能性がある構成とされている。
開放抽選の当否を報知する手法は、一般的な遊技機と同様に行うことができるから詳細な説明は省略する。本実施形態では、表示領域911外に設けられたランプの点灯パターンにより報知される(当該ランプの点灯パターンが「普通図柄」にあたる)。なお、開放抽選の結果の報知が完了していない状態(普通図柄の変動中)に、新たに普通領域905に遊技球が進入した場合には、開放抽選情報は図示されない記憶手段に記憶される。本実施形態では、当該開放抽選情報の最大の記憶数は四つ(普通図柄保留の最大値=4)である。
遊技球が進入することを契機として当否抽選は実行されない(抽選情報は取得されない)ものの、所定数の賞球が払い出される一般入賞領域が設けられている。本実施形態では、遊技者が第一始動領域904aを狙って遊技球を発射した場合(左打ちを行った場合)に進入可能な位置に設けられた一般入賞領域は、上記左普通領域905Lを兼ねている(図1参照)。つまり、一般入賞領域に遊技球が入賞することは開放抽選の契機とされている。すなわち、一般入賞領域への遊技球の入賞が検出されることを契機として、所定数の賞球が払い出されるとともに、開放抽選が実行されることになる。本実施形態では、左打ちを行った場合に遊技球が進入可能な複数の一般入賞領域が設けられており、そのいずれもが左普通領域905Lとなっている。複数の一般入賞領域のうち、一部のみが左普通領域905Lとされた構成としてもよい。
なお、本実施形態では、右普通領域905Rは一般入賞領域ではない。つまり、右普通領域905Rに遊技球が進入しても賞球が払い出されることはない。本実施形態では、右打ちを行うことで比較的容易に当該右普通領域905Rに遊技球が進入する。具体的には、左打ちを行った場合にて左普通領域905Lに遊技球が進入する確率(左打ちで100個発射した場合に左普通領域905Lに進入する遊技球数の期待値)よりも、右打ちを行った場合にて右普通領域905Rに遊技球が進入する確率(右打ちで100個発射した場合に右普通領域905Rに進入する遊技球数の期待値)の方が高い。
本実施形態における右普通領域905Rは、遊技球がそのまま通過して遊技領域902を流下する「ゲート」のような態様(いわゆる「スルー」)であり、進入した遊技球が内部に取り込まれる左普通領域905L(一般入賞領域)とは相違する(図1参照)。一般的な遊技機において、開放抽選の契機(電チューの開放契機)となる領域は、右普通領域905Rのような態様とされるのであり、左普通領域905Lのような態様とされるのは通常ではない。したがって、左普通領域905Lを、開放抽選の契機となる領域と捉える遊技者はそれほど多くない(一般入賞領域としての機能のみを有する領域であると捉えるのが通常である)といえる。
低開閉モードが設定されているときにおける開放抽選に当選する確率よりも、高開閉モードが設定されているときにおける開放抽選に当選する確率の方が高い。低開閉モードが設定されているときにおける開放抽選に当選する確率が0%であってもよい。また、高開閉モードが設定されているときにおける開放抽選に当選する確率が100%であってもよい。そのため、基本的には、低開閉モードが設定されているときよりも、高開閉モードが設定されているときの方が、第二始動領域904b(始動領域904)に遊技球が進入しやすく、遊技者にとって有利であるといえる。ただし、特殊第一遊技状態は、高開閉モードであるものの第二始動領域904bに遊技球が進入しやすい状態ではない。具体的には、特殊第一遊技状態は、通常第一遊技状態に比して、開放抽選に当選しやすい状態ではあるが、開放抽選に当選したとしても第二始動領域904bが開放される時間は極めて短く、特殊第一遊技状態にて第二始動領域904bに遊技球を進入させることは事実上不可能とされている。したがって、特殊第一遊技状態は、遊技者が左打ちを行うべき状態となる(右打ちを行うことは遊技者にとって不利となる)。つまり、特殊第一遊技状態は、第二始動領域904bが開放されやすい高開閉モードではあるものの、その恩恵(第二始動領域904bが開放されることによる恩恵)を受けることが事実上不可能なものであり、外観上は(遊技者視点では)通常第一遊技状態と変わらないものである。なお、通常第一遊技状態にて開放抽選に当選したときも第二始動領域904bが開放される時間は極めて短く、第二始動領域904bに遊技球を進入させることは事実上不可能とされている。
このように、特殊第一遊技状態は、第二始動領域904bに遊技球を進入させることは事実上不可能であるものの、厳密には「高開閉モード」(時短状態)であり、当該特殊第一遊技状態を「左打ち」すべき遊技状態とする以上、左打ちされた遊技球が進入可能な領域に普通領域905を設ける必要がある。「高開閉モード」であるにもかかわらず、推奨される発射態様(左打ち)で開放抽選を受けることができない構成とするのは規則(遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則)に反するから、高開閉モードであることの恩恵を受けることができないにしても、推奨される発射態様で開放抽選を受けることができるようにしておく必要がある。しかし、遊技領域902の左側に明らかな開放抽選の契機となる領域(例えば、右普通領域905Rのようなゲート型の領域)を設けると、左打ち状態でも開放抽選が行われ、遊技球が進入可能な程度に第二始動領域904bが開放されることがあるのではないかと遊技者が考えてしまう(無駄に第二始動領域904bを意識してしまう)おそれがある。本実施形態のように、進入した遊技球が内部に取り込まれる一般入賞領域が左普通領域905Lを兼ねている構成とすることで、遊技領域902の左側に開放抽選の契機となる領域が設けられていると遊技者が気付きにくくなる。
2-7)大当たりの種類
本実施形態では、大当たりの種類として、通常大当たり(非特定当たり)と特定大当たりが設定されている(図4参照)。なお、ここでいう大当たりとは、直当たりで獲得できるもののみならず、小当たり経由で獲得できるものを含む。また、各大当たりのラウンド数はどのようなものであってもよいから説明を省略する。ラウンド数が異なる二種以上の通常大当たりが設定された構成としてもよいし、ラウンド数が異なる二種以上の特定大当たりが設定されていてもよい。
通常大当たりは、大当たり遊技終了後の遊技状態が特殊第一遊技状態となる大当たりである。特定大当たりは、大当たり遊技終了後の遊技状態が第二遊技状態となる大当たりである。特殊第一遊技状態よりも第二遊技状態の方が遊技者に有利な遊技状態であるため、大当たり遊技終了後の遊技状態に着目すれば、通常大当たりよりも特定大当たりの方が遊技者にとって有利な大当たりであるといえる。
2-8)遊技の流れ
一部上記説明と重複するが、本実施形態にかかる遊技の流れ(遊技状態の移行)を説明する。所定のリセット操作がなされた後(リセット条件成立後)の初期状態時には、通常第一遊技状態とされる(図4参照)。なお、当該リセット操作は、遊技店(遊技店員)が行うことができるものであり、遊技者が行うことができるものではない。本実施形態では、RAMクリア操作が当該リセット操作にあたり、電源OFF/ONはリセット操作ではない。ただし、電源のOFF/ONがリセット操作である設定としてもよい。
通常第一遊技状態においては、遊技者は左打ち遊技を行うことになる。第一始動領域904aに遊技球が進入することを契機として第一抽選情報が取得され、当該第一抽選情報に基づく第一当否抽選(特図1抽選)が実行される。ここで、本実施形態では、通常遊技状態での最初の第一抽選情報の取得(最初の第一始動領域904aの入賞)に基づいて実行される抽選は、「一回転目チャンス」とされている。具体的には次の通りである。
最初の第一抽選情報に基づく第一当否抽選にて大当たりに当選する確率は約1/319である。つまり、ほとんど大当たりに当選することはない。本実施形態では、通常第一遊技状態における第一当否抽選にて大当たりに当選しなかった場合には、もれなく「突時」に当選するものとされている。つまり、「一回転目チャンス」にて約1/319の大当たりに当選しなかった場合には、もれなく状態移行権利が取得されることになる。当該「突時」の振分け(割合)は、突時A(状態移行権利Aの取得)が90%であり、突時B(状態移行権利Bの取得)が10%とされている(図4参照)。突時Aに当選した場合には特殊第一遊技状態に、突時Bに当選した場合には第二遊技状態に移行するのであるから、「一回転目チャンス」にて約1/319の大当たりに当選しなかった場合には、9:1の振分け(割合)で、特殊第一遊技状態または第二遊技状態に移行するということである。
本実施形態では、通常第一遊技状態の「一回転目チャンス」(最初の変動中演出)では、一回転目チャンス専用の演出(特殊演出)が実行される(図5参照)。特殊演出は、遊技者に有利な状況となったことを示す有利結末または当該有利結末とならなかった場合の結末である遊技者に不利な状況となったことを示す不利結末に至る。有利結末としては、特別有利結末および通常有利結末が設けられている。通常第一遊技状態の一回転目が大当たりである場合(約1/319に当選した場合)には特別有利結末となって大当たり当選が報知される(図5(b)参照)。大当たり当選であるため、特別有利結末時には装飾図柄80の大当たり組み合わせも表示される。一回転目が大当たりではないものの、突時Bに当選した場合(状態移行権利Bを取得した場合)には、通常有利結末となって第二遊技状態への移行が報知される(図5(c)参照)。本実施形態では、第二遊技状態は「○○RUSH」と称されているため、通常有利結末となった場合には「○○RUSH」へ移行することを示す画像が表示領域911に表示される。一方、突時Bに当選しなかった場合、すなわち突時Aに当選した場合(状態移行権利Aを取得した場合)には、不利結末となって残念な状況に至ったこと(第二遊技状態に移行しないこと)を示す画像が表示される(図5(d)参照)。なお、通常有利結末および不利結末時は、大当たりに当選しなかった場合であるため、装飾図柄80の組み合わせは大当たり組み合わせ以外の組み合わせとされる。
特殊第一遊技状態においては、通常第一遊技状態と同様、遊技者は左打ち遊技を行うことになる。第一始動領域904aに遊技球が進入することを契機として第一抽選情報が取得され、当該第一抽選情報に基づく第一当否抽選(特図1抽選)が実行される。ここで、特殊第一遊技状態は、(その恩恵を受けることはできないものの)既に高開閉モードであるのであるから、高開閉モードへの状態移行権利を取得することはない状態である。つまり、特殊第一遊技状態においては、大当たりに当選しなかった場合に「突時」に当選して第二遊技状態に移行する(状態移行権利Bを獲得する)ことはない。特殊第一遊技状態の高開閉モードは10000回連続してはずれとなるまで継続するから、事実上、次回大当たりまで継続する(約1/319に当選しないことが10000回連続して発生することは事実上起こり得ない)ものである。よって、特殊第一遊技状態からの遊技状態の移行は、大当たりに当選しない限り発生しない。なお、「突時」に当選したとしても、それに伴う遊技状態の移行が生じないようにされていれば、特殊第一遊技状態にて「突時」に当選しうる構成としてもよい。要するに、特殊第一遊技状態は、大当たり非当選時の状態移行権利が取得できないようにされていればよい。
第一遊技状態(通常第一遊技状態(抽選1回)および特殊第一遊技状態)における第一当否抽選を経て獲得した大当たりの大当たり振り分けは、通常大当たりが50%、特定大当たりが50%である(図4参照)。つまり、第一遊技状態にて大当たりを獲得した場合には、その大当たり遊技終了後は、50%の確率で特殊第一遊技状態に移行し、50%の確率で第二遊技状態に移行する。
第二遊技状態においては、遊技者は右打ち遊技を行う。右普通領域905Rに遊技球が進入することを契機として開放抽選が実行され、当該開放抽選に当選することを契機として第二始動領域904bが開放される。当該第二始動領域904bの開放時間は長く(特殊第一遊技状態にて開放抽選に当選した場合の第二始動領域904bの開放時間よりも圧倒的に長く)、継続的に右打ちしていれば比較的容易に第二始動領域904bに遊技球が進入する。第二始動領域904bに遊技球が進入することを契機として第二抽選情報が取得される。第二抽選情報(第二抽選情報)に基づく第二当否抽選(特図2抽選)を経て大当たりを獲得した場合(直当たりおよび小当たり経由の大当たりを獲得した場合)には、大当たり遊技が実行される。第二遊技状態における第二当否抽選を経て獲得した大当たり(小当たり経由を含む)の大当たり振り分けは、通常大当たりが20%、特定大当たりが80%である(図4参照)。つまり、第二遊技状態にて大当たりを獲得した場合には、その大当たり遊技終了後は、20%の確率で特殊第一遊技状態に移行し、80%の確率で第二遊技状態に移行する。
第二遊技状態は、当否抽選結果が100回連続してはずれとなるまで高開閉モード(時短状態)が継続する(継続回数=100回である)。上述した通り、第二当否抽選の大当たり確率は約1/319(第一当否抽選の大当たり確率と同じ)であり、第二当否抽選の小当たり確率は約316/319とされているため、約317/319は大当たり獲得に結び付く(実質大当たり確率が約317/319である)。よって、100回連続してはずれとなること(約2/319が連続して100回発生すること)は事実上起こり得ない。つまり、第二遊技状態は、実質的に次回大当たり(小当たり経由を含む)が約束された状態である。そして、第二当否抽選を経て獲得した大当たりは80%が特定大当たりであり、その大当たり遊技終了後は第二遊技状態に再び移行することになるのであるから、80%の確率で第二遊技状態がループする(連荘する)という遊技性である。なお、第二遊技状態における第二当否抽選では、はずれが生じない構成(実質大当たり確率が1/1である構成)としてもよい。
第二遊技状態にて獲得した大当たりが通常大当たりであった場合には、その大当たり遊技終了後は特殊第一遊技状態に移行する(図4参照)から、左打ち遊技を行い、第一当否抽選を経た大当たり獲得を再び目指すことになる。
以上の通り、本実施形態にかかる遊技機1では、通常第一遊技状態での第一当否抽選にて大当たりに当選しなかった場合に状態移行権利が取得できる可能性があり、これが状態移行権利Bであれば遊技者にとって最も有利な遊技状態(最上位状態)である第二遊技状態に移行するというものである。通常第一遊技状態は、遊技店側が行う所定のリセット操作後に移行する状態であるため、開店直後(いわゆる朝一状態)において第二遊技状態に移行するチャンスがあるという面白みのある遊技性が実現される。
また、本実施形態では、状態移行権利Bが取得できなかった場合には、状態移行権利Aが取得されることになって特殊第一遊技状態に移行するから、それ以降は大当たりを獲得しなければ第二遊技状態に移行することができなくなる。このように、状態移行権利Bが取得できなかった場合にはもれなく状態移行権利Aが取得されて特殊第一遊技状態に移行することになるから、通常第一遊技状態での第二遊技状態への移行のチャンスは「一回のみ」ということになる。
また、本実施形態では、第一当否抽選や第二当否抽選を経て獲得した大当たり遊技が終了した後は、特殊第一遊技状態や第二遊技状態に移行する可能性はあるものの、通常第一遊技状態に移行する可能性はない。このようにすることで、通常第一遊技状態であることの恩恵を受けることができる機会(状態移行権利Bを取得できるチャンス)は、リセット操作がなされた後に限定されるという遊技性となる。また、大当たり遊技終了後にすぐに遊技をやめても(いわゆる即ヤメしても)遊技者が損をしない遊技性とすることができる。
なお、本実施形態では、「一回転目チャンス」にて獲得した状態移行権利が状態移行権利Bである確率は10%(状態移行権利Aである確率は90%)である。つまり、「一回転目チャンス」は、状態移行権利Bが1/10で獲得できるチャンスである。当該確率は適宜設定することができる。
以下、上記遊技性に関する事項を改良、変形、具体化等した具体例について説明する。なお、可能な限りにおいて、以下の各具体例を用いて説明する事項を複数組み合わせて適用した構成としてもよい。
○具体例1-1
上記実施形態では、通常第一遊技状態にて大当たりに当選しなかった場合、もれなく突時に当選する構成であることを説明したが、大当たりに当選しなかった場合であっても突時に当選するとは限られない構成としてもよい。
例えば、通常第一遊技状態での大当たり確率は約1/319であり、突時確率は約約50/319であり、それ以外(約268/319)ははずれ(大当たり、突時のいずれでもない)であるとする(図6参照)。第一当否抽選の結果がはずれである場合には、遊技状態の移行は発生せず、通常第一遊技状態であることが維持される。つまり、大当たりに当選しない場合には、約50/319の突時に当選するまで通常第一遊技状態が続くことになる。このようにすることで、第二遊技状態への移行を獲得する(状態移行権利Bを獲得する)チャンスが、上記実施形態のように「一回転のみ」ではなく、(大当たりに当選しない場合には)突時に当選するまで継続するという遊技性が実現される。つまり、一回転のみで第二遊技状態に移行するか特殊第一遊技状態に移行するかが決まるのではなく、突時に当選するまで第二遊技状態に移行することに期待が持てることになるから、通常第一遊技状態にて比較的長く遊技者が遊技することになるであろう遊技性となる。
○具体例1-2
通常第一遊技状態に移行する条件として、上記実施形態のようなリセット操作に加えて、または代えて、別の条件が設定された構成としてもよい。例えば、通常大当たり遊技終了後に通常第一遊技状態に移行する構成とする(図7参照)。このようにすることで通常大当たり遊技終了後に第二遊技状態への移行(状態移行権利B)を獲得できるチャンスが付与されるということになる。せっかく獲得した大当たりが特定大当たりではなく通常大当たりであることは遊技者にとって残念な事象であるといえるところ、このような通常大当たりとなった場合であっても、第二遊技状態に移行するチャンスがあるという遊技性が実現される。なお、通常大当たり遊技終了後に遊技をやめても遊技者が損をしない遊技性とするのであれば、上記実施形態のように通常大当たり遊技終了後に通常第一遊技状態に移行しない構成とすればよい。
別例として、上記実施形態のように第二遊技状態を次回大当たりが約束されている状態とするのではなく、いわゆるST状態(規定回数連続してはずれとなることで終了する状態)とする場合において、当該ST状態が終了した後通常第一遊技状態に移行する構成としてもよい(図8参照)。例えば、第二遊技状態は、実質大当たり確率が約1/80であり、100回連続してはずれとなることで終了するST状態である(100回連続してはずれとなるよりも前に約1/80の大当たりを獲得することが連荘となる遊技性)とする。このような構成とすることで、いわゆるST状態を抜けた後に、第二遊技状態への移行(状態移行権利B)を獲得できるチャンスが付与されるという遊技性が実現される。
○具体例1-3
上記実施形態では、通常第一遊技状態での変動中には特殊演出(図5参照)が実行されることを説明したが、このような特殊演出が特殊第一遊技状態においても実行されうるようにしてもよい。換言すれば、通常遊技状態での変動中演出を構成するものとして発生する演出は、特殊第一遊技状態での変動中演出を構成するものとしても発生しうる共通演出である構成とする。このようにすることで、通常第一遊技状態であるかどうかが変動中演出の内容からは遊技者に見分けがつかない構成となる。
例えば、上記実施形態のように、所定のリセット操作(RAMクリア操作)がなされた後は通常第一遊技状態となるものの、リセット操作がなされず電源のOFF/ONのみでは通常第一遊技状態とはならない構成である場合において、リセット操作がなされた後の通常第一遊技状態での一回転目だけでなく、リセット操作がなされず電源のOFF/ONのみがなされた後の特殊第一遊技状態での一回転目(リセット操作無し時における電源ON後の一回転目)においても上記特殊演出(共通演出)が実行されるようにする(図9参照)。上記実施形態のように通常第一遊技状態での状態移行権利Bの獲得チャンスを「一回転目チャンス」と名付け、それに応じた特殊演出が発生するようにするのであれば、リセット操作がなされず電源のOFF/ONのみがなされた後の特殊第一遊技状態での一回転目においても「一回転目チャンス」の特殊演出が発生するようにする。なお、特殊第一遊技状態では状態移行権利Bを取得することはないのであるから、特殊第一遊技状態で発生した特殊演出は、一回転目が大当たりである場合には特別有利結末(図5(b)参照)に、はずれである場合には不利結末(図5(d)参照)に至るものであって、通常有利結末(図5(c)参照)に至ることはない。
いわゆる朝一状態にある遊技機がリセット操作後のものかどうか(通常第一遊技状態にあるか否か)遊技者は明確に判別することはできない。本例のようにすることで、いわゆる朝一状態での一回目の変動が通常第一遊技状態であるのか特殊第一遊技状態であるのか遊技者には分からない状態で実行されるという遊技性となる。
3)貯留遊技球欠乏の注意喚起機能
3-1)発射用貯留空間
本実施形態にかかる遊技機1は、発射装置908(発射ハンドルの操作)により遊技球が発射される。当該発射装置908により発射されるのは、発射用貯留空間21内に貯留された遊技球である。具体的には、本実施形態にかかる遊技機1は、いわゆる上皿20よび下皿25を有する(図1参照)ものであり、当該上皿20が発射用貯留空間21を構成するものである。下皿25にも遊技球を貯留することが可能な空間が形成されている(以下、当該空間は補助貯留空間26と称する)。なお、このような発射装置908、上皿20(発射用貯留空間21)、下皿25(補助貯留空間26)自体の構成は公知である(公知の遊技機と同一の構成を採用することができる)。
発射用貯留空間21の底面は、前方(遊技者側)からみて右方向に向かって傾斜しているため発射用貯留空間21内の遊技球は自然と右方向に誘導される。発射装置908を操作していれば、発射用貯留空間21の右側から出た遊技球が一つずつ発射装置908により発射されることになる。
上皿20(発射用貯留空間21の底面)には発射用貯留空間21に貯留された遊技球を抜き出すことが可能な抜出口22が形成されている(図10(a)参照)。抜出口22は開閉部材23により開閉される(開放状態または閉鎖状態とされる)ものである。抜出口22が開放状態(図10(a-2)参照)にあれば抜出口22から落下した遊技球は補助貯留空間26に誘導される。抜出口22が閉鎖状態(図10(a-1)参照)にあれば抜出口22から遊技球が落下することはない。開閉部材23による抜出口22を開閉する構造はどのようなものであってもよい(公知の遊技機と同じである)から説明を省略する。
図示しないが、下皿25(補助貯留空間26の底面)には、補助貯留空間26に貯留された遊技球を外部(いわゆるドル箱や遊技球自動計数装置)に排出するための排出口が形成されている。当該排出口は開放状態と閉鎖状態を切り替えることができる。排出口を開放状態とすることで補助貯留空間26内の遊技球は外部に排出される。
賞球の払い出しや球貸し操作が行われた場合には発射用貯留空間21の左側から当該空間に遊技球が流れ込む。抜出口22が閉鎖状態にあれば発射用貯留空間21に遊技球が貯留されていく。なお、発射用貯留空間21からあふれ出た遊技球(オーバーフローした遊技球)は補助貯留空間26に誘導される(遊技機1内部に補助貯留空間26に遊技球を誘導する誘導路が形成されている)。一方、抜出口22が開放状態にあれば発射用貯留空間21に入り込んだ遊技球は抜出口22に到達して当該抜出口22から出ていく。したがって、抜出口22が開放状態にあるときには、発射用貯留空間21に継続的に遊技球が流れ込んでいたとしても当該抜出口22から遊技球が出ていくため、発射用貯留空間21における抜出口22よりも右側の空間(以下、下流側空間21aと称する)には遊技球が貯留されているものの、抜出口22よりも左側の空間(以下、上流側空間21bと称する)には遊技球が貯留されていない状態となる(図10(b)参照)。すなわち、抜出口22が開放状態にあるときには発射用貯留空間21の一部である下流側空間21aにのみ遊技球が貯留される(上流側空間21bには貯留されない)から、発射用貯留空間21に貯留することが可能な遊技球の数は抜出口22が閉鎖状態にあるときよりも少なくなる。
3-2)注意画像
本実施形態では、表示領域911に注意画像30が表示されることがある(図11(b)参照)。注意画像30は、抜出口22が開放状態にあり、かつ、所定の表示条件を満たしたときに表示されるものであって、遊技者に注意を促すものである。よって、抜出口22が閉鎖状態にあるときに注意画像30は表示されない(図11(a)参照)。本実施形態では、「上皿が開いています」の文字を含む注意画像30が表示領域911に表示される(図11(b)参照)。なお、注意画像30は、抜出口22が開放状態にあることや、遊技球が発射用貯留空間21から出ていっていること(出ていく状態にあること)ことを直接的または間接的に示すような画像であればよい。例えば、「上皿か球が出ていく状態です」といった文字を含む注意画像30とすることが考えられる。
抜出口22が開放状態にあることを検出する方法はどのようなものであってもよいから詳細な説明を省略する。本実施形態では、開閉部材23が抜出口22を開放する開位置に位置していることを検出するセンサ(図示せず)を設け、当該センサに開閉部材23が検出されている(センサONである)状態は抜出口22が開放状態にあると判断する。
上記実施形態にて説明した通り、本実施形態にかかる遊技機1は、小当たり経由での大当たり獲得が可能とされた「二種」の遊技性を有するものである。小当たり当選時には、小当たり遊技において特典領域10を狙って遊技球を発射すべきであることを示す指示画像(例えば『「V」を狙え』の文字を含む画像)が表示領域911に表示される。当該小当たり遊技は、特典領域10に向かって継続的に遊技球を発射しておりさえすれば(継続的に右打ちしていれば)、ほぼ確実に遊技球が特典領域10に進入することになる状態である。すなわち、小当たり遊技は、特典である「大当たり(遊技)」の獲得が容易な特典獲得容易状態であるといえる。このような特典獲得遊技状態(小当たり遊技中)において上記注意画像30が表示される(図11(b)参照)ことがある。つまり、上記表示条件として特典獲得容易状態(特典領域10を狙って遊技球を発射すべき状態)にあることが設定されているということである。
小当たり遊技にて所定時間中(特典領域10が開放されている期間中)に特典領域10に遊技球が進入させることができなかった場合は、いわゆる「パンク」となって大当たりが獲得できない。上述した通り、抜出口22が開放されている場合には発射用貯留空間21の一部である下流側空間21aにしか遊技球が貯留されないため(貯留される遊技球が少ないため)、小当たり遊技中に発射用貯留空間21(上皿20)から遊技球がなくなる(球切れする)ことによる「パンク」のリスクが高まってしまう。本実施形態のように小当たり遊技にて抜出口22が開放状態にあるときに注意画像30が表示されるようにすることで、遊技者が抜出口22が開放状態にあることに気付く蓋然性が高まるから、「パンク」のリスクを低下させることができる。
本実施形態では、抜出口22が閉鎖状態となったこと(開閉部材23が閉位置に位置したこと)が検出されることをもって注意画像30が消去される。なお、注意画像30がある程度長い時間表示されれば遊技者は抜出口22が開放状態にあることに気付くであろうから、抜出口22が閉鎖状態にあるかどうかを判断することなく、一定時間経過後に注意画像30が消去されるといった構成としてもよい。
以下、上記貯留遊技球欠乏の注意喚起機能に関する事項を改良、変形、具体化等した具体例について説明する。なお、可能な限りにおいて、以下の各具体例を用いて説明する事項を複数組み合わせて適用した構成としてもよい。
○具体例2-1
上記実施形態では、小当たり遊技中(特典獲得容易状態)であることが表示条件とされていることを説明したが、これに加えて、または代えて、別の表示条件が設けられていてもよい。なお、表示条件は一つであってもよいし、二以上であってもよい。
(1)具体例2-1-1
例えば、小当たり経由の大当たり獲得に期待がもてる遊技状態であることが表示条件として設定された構成としてもよい。上記実施形態であれば、第一遊技状態(左打ちすべき状態)よりも第二遊技状態(右打ちすべき状態)の方が小当たり経由の大当たり獲得確率が高いため、第二遊技状態であることが表示条件として設定された構成とする。このようにすることで、第二遊技状態での変動中演出中においても、抜出口22が開放状態にあれば注意画像30が表示されることになるから、小当たり遊技が実際に発生するよりも前に抜出口22が開放状態にあることを遊技者が知る蓋然性が高まる。
(2)具体例2-1-2
また、表示条件として、実際に抜出口22を通じて遊技球が抜き出されている状態(以下、抜出状態と称する)にあることが設定されている構成としてもよい。抜出口22を通過した遊技球を検出するセンサ(抜出検出センサ22s)を設ける(図12(a)参照)。当該抜出検出センサ22sに遊技球が検出されてから規定時間が経過していない(最後に遊技球が検出されてから規定時間が経過していない)状態は、継続的に遊技球が抜出口22から出ていっている抜出状態にあると判断する。すなわち、規定時間未満の間隔で抜出検出センサ22sに遊技球が検出される場合には、継続的に遊技球が抜出口22から出ていっている抜出状態にあると判断する(図12(b)参照)。規定時間は、10秒程度とすることが好ましい。なお、本例のようにする場合、抜出口22から遊技球が継続的に出ていっていることは事実であるため、「球が抜かれています」といった内容の注意画像30とすることができる。抜出口22が開放状態にあっても、実際に遊技球が抜出されている状態になければ球切れが生じるおそれが低いから、本例のように、抜出状態にあることが検出された場合に注意画像30が表示されるようにしてもよい。これにより、注意画像30の表示が頻発する(不必要な状況で注意画像30が表示される)ことにより遊技者が苛立ってしまうおそれが低減される。
○具体例2-2
上記実施形態では、小当たり経由の大当たり獲得の条件となる領域が特典領域10とされたものであることを説明したが、遊技球が進入しないことが遊技者にとって大きな不利益(単に、数個から数十個程度の出玉の損失は大きな不利益にはあたらないものとする)となる領域であれば、その他の領域が特典領域10とされた構成としてもよい。
公知の遊技機として、いわゆるV確変機が知られている。V確変機は、大当たり遊技中に開放されるV領域に遊技球を進入させることが確率変動状態(高確率状態)への移行条件とされているものである。当該V領域を狙って遊技球を発射すべき状態であるときに球切れが生じるのを防止するため、上記注意喚起機能を設ける。例えば、大当たり遊技を構成する複数のラウンドの一部がV領域が開放されるVラウンドとされるところ、当該Vラウンド中に抜出口22が開放状態にある際には注意画像30が表示されうる構成とする。
○具体例2-3
上記実施形態にかかる遊技機1は、発射用貯留空間21が形成された上皿20と、補助貯留空間26が形成された下皿25を備え、抜出口22から出た遊技球は補助貯留空間26に移動するものであることを説明したが、このような下皿25(補助貯留空間26)が設けられていない構成であってもよい。つまり、発射用貯留空間21の抜出口22から出た遊技球がそのまま外部(いわゆるドル箱や遊技球自動計数装置)に移動するような構成であってもよい。かかる構成(下皿25が設けられていない遊技機)は公知であるから詳細な説明を省略する。
○具体例2-4
上記実施形態では、注意画像30はメインの表示装置91(当否を示す装飾図柄80が表示される表示領域911)に表示されることを説明したが、その他の箇所に表示されるようにしてもよい。また、所定部位に設けられた発光体の発光により、注意喚起がなされる構成としてもよい。例えば、特典獲得容易状態にあり、かつ、表示条件を満たしたときには、上皿20に設けられた発光体が発光するといった構成としてもよい(当該発光体の発光が注意画像30に相当するものとする。つまり、注意画像30は、遊技者が視覚的に把握できるものであればよい)。
○具体例2-5
上記実施形態における注意喚起機能は、表示領域911に注意画像30が表示されるものであることを説明したが、これに加え、またはこれに代えて、抜出口22が開放状態にあるときにはスピーカ65(図1参照)より遊技者に注意を促す音(注意音)が出力されうるものとしてもよい。注意音は、抜出口22が開放状態にあることや、遊技球が発射用貯留空間21から出ていっていること(出ていく状態にあること)ことを直接的または間接的に示す文字を含むものであることが好ましい。また、注意音は、抜出口22が閉鎖状態にあるときには出力されることがない態様の音であることが好ましい。
○具体例2-6
注意画像30として、遊技者の注意を抜出口22に向ける画像が表示されるものとする。例えば、抜出口22を指し示す矢印を含む画像を注意画像30として表示する(図13参照)。上記実施形態のような表示領域911と抜出口22の位置関係からすれば、左下を指し示すような矢印を含む画像が注意画像30として表示されるものとする。このようにすることでも、注意画像30を見た遊技者は抜出口22に注意が向くため、球切れが発生してしまうおそれが低減されることになる。
4)特定演出
4-1)特定音(候補音)
本実施形態にかかる遊技機1は、変動中演出を構成する演出として特定演出(図14参照)を実行することが可能である。特定演出は、表示領域911に演出用の画像(演出画像40)が表示される(図14(a)参照)とともに、スピーカ65から特定音が出力される(図14(b)参照)演出である。演出画像40の具体的態様はどのようなものであってもよい。本実施形態では、所定のキャラクタを含む演出画像40が表示領域911に表示されるものである。当該演出画像40が表示されている期間にて、特定音が出力される(演出画像40が表示されている期間と、特定音が出力されている期間の少なくとも一部は重複する)。
本実施形態における特定演出は第一遊技状態(特殊第一遊技状態)にて発生しうる、いわゆるチャンスアップ演出である。すなわち、特定演出を含む変動中演出に対応する当否抽選結果が大当たりとなる蓋然性(大当たり信頼度)は、特定演出を含まない変動中演出に対応する当否抽選結果が大当たりとなる蓋然性よりも高い。換言すれば、変動中演出にて特定演出が発生することは、遊技者にとって喜ばしい事象であるといえる。
本実施形態では、特定音として出力されうる候補の音(以下、候補音と称する)が複数種設けられている。本実施形態では、音A(図14(b-1)参照)および音B(図14(b-2)参照)の二種類が候補音として設けられている。特定演出発生時には、当該音Aおよび音Bのいずれかが出力されることになる(一回の特定演出にて二種以上の候補音が出力されることはない)。ここで、音(候補音)の種類の異同は、旋律(メロディ)が同じかどうかで決まるものとする。旋律が同じ音は同種であり、旋律が異なる(旋律を構成する音の高さ(音程)が異なる)音は異種であるとする。なお。旋律が同じ音であるとは、最初から最後まで(音の出力開始から終了まで)が同じであることをいい、一部が同じであることは含まれないものとする。また、後述する音量調整手段により増減する音量(音の大きさ(音圧))の違いは音の種類の異同を決める要素ではないものとする。すなわち、同じ旋律の音であれば、大きさが異なっていても同種の音であるとする。なお、図面においては、音の旋律の違いを文字の違いで表している(例えば図14においては、音Aを「バーン」の文字で、音Bを「ドン」の文字で表している)。
特に、本実施形態では、音Aの方が音Bよりも長い(出力時間が長い)。つまり、音Aの方が、音Bよりも、より目立つ音であるということができる。本実施形態では、音Aの出力時間は3秒であり、音Bの出力時間は1.5秒である。
4-2)音量調整手段
本実施形態にかかる遊技機1は、スピーカ65から出力される音の音量(大きさ)を、遊技者が任意に段階的に変化させること(調整すること)が可能な音量調整手段を備える。当該音量調整手段自体は公知であるから詳細な説明は省略する。本実施形態では、音量を5段階(音量1(最低音量)~音量5(最大音量)の5段階)で調整することができる。ただし、当該段階の数は適宜変更可能である。
音量調整手段による音量を変化させる操作方法はどのようなものであってもよい。本実施形態では、遊技者が操作可能な操作手段の一種である十字キー62の左右を操作することで音量が変化する。具体的には、十字キー62の左右の一方を操作することで音量が1段階低くなり、他方を操作することで音量が1段階高まるものとされている(図15参照;図15には音量を2段階上げる操作を行った例を示す)。本実施形態では、当該操作がなされることにより音量が変化したことを示す画像(音量画像50)が表示領域911に表示される(図15(b)(c)参照)。本実施形態では、変動中演出が実行されている最中に音量を変化させることもできる。ただし、変動中演出が実行されている最中は音量を変化させることができず、変動中演出が実行されていない状態(待機状態)にて音量を変化させることができる構成としてもよい。
4-3)音量と特定音の関係
本実施形態では、音量調整手段による音量の段階が最大である状態と、それ以外の状態とで、特定演出が発生した場合に特定音として出力される音(候補音)の種類が異なる。本実施形態では音量5が最大であるため、現在の音量が音量5である状態で特定演出が発生した場合には特定音として音Aが、現在の音量が音量1~音量4のいずれかである状態で特定演出が発生した場合には特定音として音Bが出力される(図14(b)参照)。なお、現在の音量を判断する基準時点は適宜設定することができる。本実施形態では、変動中演出の開始時点の音量が「現在の音量」とされる。例えば、ある変動中演出が実行されている最中に音量4から音量5に変化させたとした場合、当該ある変動中演出での音量は音量4であるとし、次の変動中演出が音量5であるとする。それとは異なり、特定演出の開始時点が基準時点とされた構成としてもよい。
音量を最大にするということは、遊技者は派手な遊技を求めている蓋然性が高い。よって、本実施形態では、音量が最大とされている場合とそうではない場合とで、出力される特定音の種類を異ならせ、設定音量から推測される遊技者の要求(求めている遊技)に沿うようにして遊技の趣向性を向上させるようにしている。
特に、本実施形態では、音量が最大とされている場合に特定音として出力される音Aの方が、そうでない場合に特定音として出力される音Bよりも出力時間が長い。つまり、音量を最大として派手な遊技を求めているであろう遊技者に対しては、より長い特定音が出力されるようにして、派手な特定演出となるようにしている。
以下、上記特定演出に関する事項を改良、変形、具体化等した具体例について説明する。なお、可能な限りにおいて、以下の各具体例を用いて説明する事項を複数組み合わせて適用した構成としてもよい。
○具体例3-1
上記実施形態では、遊技者が選択した音量が最大である場合と、そうではない場合とで特定音として出力される音(候補音)の種類が異なることを説明したが、これとは異なる設定としてもよい。
(1)具体例3-1-1
例えば、遊技者が選択した音量が最小である場合と、そうではない場合とで特定音として出力される音(候補音)の種類が異なるものとする。上記実施形態のように、音量の調整可能な段階の数が音量1~音量5の5段階であるとすれば、音量1が設定されている場合と、音量2~音量5のいずれかが設定されている場合とでは、特定音として出力される音(候補音)の種類が異なるものとするということになる(図16参照)。音量を最小とするということは、遊技者は静かな遊技を求めている蓋然性が高い。よって、音量が最小とされている場合とそうではない場合とで、出力される特定音の種類を異ならせ、遊技者の要求(求めている遊技)に沿うようにして遊技の趣向性を向上させるようにする。
上記実施形態のように、音Aの方が音Bよりも長い(出力時間が長い)のであれば、遊技者が選択した音量が最小である場合(音量1である場合)には音Bが、それ以外の場合(音量2~音量5のいずれか)には音Aが特定音として出力されるようにすることが好ましい(図16(b)参照)。すなわち、音量を最小として静かな遊技を求めているであろう遊技者に対しては、より短い特定音が出力されるようにして、地味な特定演出となるようにするとよい。
(2)具体例3-1-2
上記実施形態や具体例3-1-1のように、遊技者が選択した音量が最大または最小であるか否かが出力される特定音の種類を決定する基準である構成でなくてもよい。例えば、選択した音量が音量1および音量2のいずれかである場合と、音量3~音量5のいずれかである場合とで特定音として出力される音の種類が異なるようにしてもよい(図17参照)。音量1および音量2のいずれかを設定している場合よりも、音量3~音量5のいずれかを設定している場合の方が、比較的派手な遊技を遊技者が求めている蓋然性が高いとして、前者の場合と後者の場合とで特定音として出力される音の種類を異ならせる。
上記実施形態のように、音Aの方が音Bよりも長い(出力時間が長い)のであれば、遊技者が選択した音量が音量1および音量2のいずれかである場合には音Bが、音量3~音量5のいずれかである場合には音Aが特定音として出力されるようにすることが好ましい(図17(b)参照)。すなわち、比較的静かな遊技を求めているであろう遊技者に対してはより短い特定音が出力されるように、比較的派手な遊技を求めているであろう遊技者に対してはより長い特定音が出力されるようにして、遊技者の要求に沿った特定演出となるようにする。
なお、音量2と音量3の間を境界(基準)とするのはあくまで一例である。例えば、選択した音量が音量1~音量3のいずれかである場合と、音量4および音量5のいずれかである場合とで特定音として出力される音の種類が異なるようにしてもよい。
○具体例3-2
上記実施形態では、特定音として出力されうる音(候補音)として音Aおよび音Bの二種が設けられていることを説明したが、三種以上の候補音が設けられた構成としてもよい。例えば、候補音として、音A、音B、音Cの三種が設けられているものとしてもよい。この場合には、選択可能な音量の段階を三つに区分けし、それぞれにいずれか一種の音が対応づけられたものとする。上記実施形態のように選択可能な音量の段階が音量1~音量5の5段階であるとすれば、当該5段階を三つに分けて、それぞれについていずれか一種の音を対応づける。例えば、遊技者が選択した音量が音量5(最大)である場合には特定音として音Aが、音量2~音量4である場合には特定音として音Bが、音量1(最小)である場合には特定音として音Cが出力されるといった構成とする(図18参照)。
上記のようにする場合、出力時間の長さは、音Aの方が音Bよりも、音Bの方が音Cよりも長い(音A>音B>音Cである)設定とすることが好ましい。つまり、選択した音量が大きい場合ほど、より出力時間が長い音が特定音として出力されるようにするとよい。
○具体例3-3
特定演出として、複数種の演出が設定された構成としてもよい。この場合、複数種の特定演出のそれぞれについて、出力されうる候補音が複数種設けられたものとし、設定されている音量に応じて、どの種の候補音が特定音として出力されるかが決まるものとする。
例えば、表示領域911に第一演出画像41が表示される第一特定演出(図19(a)参照)、第二演出画像42(第一演出画像41とは異なる態様の画像である)が表示される第二特定演出(図19(c)参照)が発生しうるものとする。第一特定演出が発生した際に出力されうる音(第一候補音)として、音A1(図19(b-1)参照)およびそれとは異なる種類の音B1(図19(b-2)参照)が、第二特定演出が発生した際に出力されうる音(第二候補音)として、音A2(図19(d-1)参照)およびそれとは異なる種類の音B2(図19(d-2)参照)が設けられているものとする。第一特定演出が実行される場合、音量5が設定されているときには音A1が、音量1~音量4のいずれかが設定されているときには音B1が出力される。第二特定演出が実行される場合、音量5が設定されているときには音A2が、音量1~音量4のいずれかが設定されているときには音B2が出力される。
本例のようにすることで、変動中演出中に実行されうる複数種の演出(特定演出)について、遊技者が選択した音量(選択した音量から推測される遊技者が求める遊技の態様)に応じた音(特定音)が出力されるという遊技性が実現される。
○具体例3-4
特定演出がいわゆる確定演出である設定とする。すなわち、変動中演出中に特定演出が発生した場合には、当該変動中演出に対応する当否抽選結果(対象当否抽選結果)が大当たりとなることが確定するものとする。なお、いわゆる小当たりに当選することが実質的に大当たりの獲得に結び付く構成である場合においては、「小当たり当選=大当たり当選」であるとする。すなわち、ある変動中演出にて特定演出が発生することは、小当たり当選または大当たり当選(いわゆる直当たり)が確定する(小当たり経由または直当たり経由の大当たりの獲得が確定する)ものとする。
このようにした場合、特定演出にて出力される特定音(複数種の候補音のいずれか)は、大当たりが確定したことを示す音(いわゆる確定音)ということになる。この種の確定音は、他の遊技者の注目を集める音であるところ、遊技者が設定している音量に応じ、確定音として出力される音の種類が異なるようにする。例えば、音量5が選択されている場合には、遊技者は目立つ遊技を求めている蓋然性が高いとして確定音としてよりより目立つ音Aが、音量1~4のいずれかが選択されている場合には、遊技者は目立たない遊技を求めている蓋然性が高いとして(音Aよりも目立たない)音Bが出力されるようにする。音Aの方が音Bよりも「目立つ」音とする手法は種々考えられる。例えば、音Aの方が、音Bよりも出力時間が長い設定とすることが考えられる。
○具体例3-5
上記実施形態における特定演出は変動中演出を構成するものとして発生しうる演出であることを説明したが、変動中演出が実行されていない最中に発生しうるものであってもよい。例えば、大当たり遊技中に実行される演出を構成するものとして発生しうる演出であってもよい。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
上記実施形態にかかる遊技機1は、小当たり経由での大当たり獲得が可能とされるいわゆる「二種」の遊技性を有するものであることを説明したが、当該「二種」の遊技性でなければ成り立たない構成を除いて、上記実施形態にて説明した構成は小当たり経由での大当たり獲得ができない遊技機(「一種」の遊技機)に対して適用することも可能である。
上記実施形態から得られる具体的手段(遊技機)を以下に列挙する。
○手段1-1
第一始動領域に遊技球が進入することを契機として取得される第一抽選情報に基づき第一当否抽選を、第二始動領域に遊技球が進入することを契機として取得される第二抽選情報に基づき第二当否抽選を実行する当否抽選手段と、低開閉モード、および、当該低開閉モードよりも前記第二始動領域が開放されやすい高開閉モードを切り替えることが可能な開閉モード設定手段と、を備え、前記第一始動領域を狙って遊技球を発射すべき第一遊技状態として、前記低開閉モードが設定された通常第一遊技状態と、前記高開閉モードが設定された状態であるものの前記第二始動領域の開放時間が短く、当該第二始動領域を狙って遊技球を発射することが遊技者にとって不利となる特殊第一遊技状態と、が設定されており、前記第二始動領域を狙って遊技球を発射すべき状態であって、前記高開閉モードが設定されており前記特殊第一遊技状態が設定されているときよりも前記第二始動領域の開放時間が長い第二遊技状態が設定されており、前記第一当否抽選が当たりではないときに、前記通常第一遊技状態では前記第二遊技状態に移行する可能性はあるものの、前記特殊第一遊技状態では前記第二遊技状態に移行する可能性がないことを特徴とする遊技機。
上記遊技機によれば、通常第一遊技状態が第二遊技状態に移行するチャンスとなる面白みのある遊技性が実現できる。
○手段1-2
遊技者が行うことができない所定のリセット操作がなされた後は前記通常第一遊技状態となることを特徴とする手段1-1に記載の遊技機。
このようにすることで、リセット操作がなされた後が第二遊技状態に移行するチャンスとなる遊技性が実現できる。
○手段1-3
前記通常第一遊技状態において、前記第一当否抽選が当たりではないときに前記第二遊技状態に移行しなかった場合には前記特殊第一遊技状態に移行することを特徴とする手段1-1または手段1-2に記載の遊技機。
このようにすることで、通常第一遊技状態にて第二遊技状態に移行する権利を獲得できなかった場合には、特殊第一遊技状態(第一当否抽選が当たりではないときに第二遊技状態に移行する可能性がない第一遊技状態)に移行し、通常第一遊技状態の恩恵を受けることができない状態となってしまうという遊技性が実現できる。
○手段1-4
前記第一当否抽選または前記第二当否抽選が当たりとなることにより実行される当たり遊技が終了した後は、前記通常第一遊技状態に移行する可能性はないことを特徴とする手段1-1から手段1-3のいずれかに記載の遊技機。
当たり遊技後は通常第一遊技状態に移行しない構成とすることで、当たり遊技後にすぐに遊技をやめても損をしない遊技性とすることができる。
○手段2-1
遊技球を発射する発射装置と、前記発射装置により順次発射される遊技球を貯留する空間であって、貯留する遊技球を抜き出すことが可能な抜出口が設けられた遊技球貯留空間と、前記抜出口が開放されている開放状態にあって所定の表示条件を満たしたとき、遊技者に注意を促す注意画像を表示することが可能な表示手段と、を備えることを特徴とする遊技機
上記遊技機によれば、抜出口が開放状態にあることで遊技者が不利益を被ってしまうおそれを低減することができる。
○手段2-2
遊技球が進入することが特典付与の条件とされている特典領域が設けられており、前記表示条件の一つとして、遊技球が進入可能となった前記特典領域に向かって遊技球を発射すべき特典獲得容易状態にあることが設定されていることを特徴とする手段2-1に記載の遊技機。
このようにすることで、特典獲得容易状態にて球切れが生じるおそれを低減することができる。
○手段2-3
前記抜出口を通過した遊技球を検出する抜出検出センサが設けられており、前記表示条件の一つとして、前記抜出検出センサに遊技球が検出されてから規定時間が経過していない抜出状態にあることが設定されていることを特徴とする手段2-1または手段2-2に記載の遊技機。
このように、実際に抜出口から遊技球が出ていっていることが検出された際に注意画像が表示されるようにしてもよい。
○手段3-1
スピーカから出力される音量を遊技者が段階的に変化させることを可能とする音量調整手段と、特定音を伴う特定演出を実行することが可能な演出実行手段と、を備え、前記特定演出は、互いに態様が異なる複数種の候補音のうちのいずれかが前記特定音として出力されるものであり、現在設定されている音量の段階に基づき、複数種の前記候補音のうちのいずれが前記特定音として出力されるのかが決定されることを特徴とする遊技機。
上記遊技機によれば、設定した音量に応じて特定演出時に出力される音(特定音)が変化するという面白みのある遊技性が実現される。
○手段3-2
現在設定されている音量の段階が最大である状態と、現在設定されている音量の段階が最大ではない状態とで、前記特定音として出力される前記候補音の種類が異なることを特徴とする手段3-1に記載の遊技機。
音量を最大にしているということは派手な遊技を遊技者が望んでいる蓋然性が高いから、音量が最大である場合に出力される特定音を最大ではない場合に出力される特定音と異ならせるとよい。
○手段3-3
現在設定されている音量の段階が最大である状態で前記特定音として出力される前記候補音の方が、現在設定されている音量の段階が最大ではない状態で前記特定音として出力される前記候補音よりも長いことを特徴とする手段3-2に記載の遊技機。
音量を最大にしているということは派手な遊技を遊技者が望んでいる蓋然性が高いから、音量が最大である場合に出力される特定音は最大ではない場合に出力される特定音よりも長いものとするとよい。
○手段3-4
現在設定されている音量の段階が最小である状態と、現在設定されている音量の段階が最小ではない状態とで、前記特定音として出力される前記候補音の種類が異なることを特徴とする手段3-1に記載の遊技機。
音量を最小にしているということは静かな遊技を遊技者が望んでいる蓋然性が高いから、音量が最小である場合に出力される特定音を最小ではない場合に出力される特定音と異ならせるとよい。
○手段3-5
現在設定されている音量の段階が最小である状態で前記特定音として出力される前記候補音の方が、現在設定されている音量の段階が最小ではない状態で前記特定音として出力される前記候補音よりも短いことを特徴とする手段3-4に記載の遊技機。
音量を最小にしているということは静かな遊技を遊技者が望んでいる蓋然性が高いから、音量が最小である場合に出力される特定音は最小ではない場合に出力される特定音よりも短いものとするとよい。
○手段3-6
当否抽選結果を報知する装飾図柄が変動を開始してから当否抽選結果に応じた態様で停止するまでの変動中演出を構成するものとして前記特定演出が発生した場合、当否抽選結果が当たりとなることが確定することを特徴とする手段3-1から手段3-5のいずれかに記載の遊技機。
特定演出がいわゆる確定演出である場合、特定音は他の遊技者が注目するであろういわゆる確定音ということになる。上記のようにすることで、設定されている音量に応じ、異なる種類の確定音(特定音)が出力されるという遊技性が実現される。
1 遊技機
10 特典領域
20 上皿
21 発射用貯留空間(21a 下流側空間 21b 上流側空間)
22 抜出口
22s 抜出検出センサ
23 開閉部材
30 注意画像
40 演出画像
62 十字キー
65 スピーカ
70 保留図柄(71 変動中保留図柄 72 変動前保留図柄)
80 装飾図柄(80L 左装飾図柄 80R 右装飾図柄 80C 中装飾図柄)
80g 装飾図柄群(80gL 左装飾図柄群 80gR 右装飾図柄群 80gC 中装飾図柄群)
904 始動領域(904a 第一始動領域 904b 第二始動領域)
905 普通領域(905L 左普通領域(一般入賞領域) 905R 右普通領域)
906 大入賞領域
91 表示装置
911 表示領域

Claims (4)

  1. 第一始動領域に遊技球が進入することを契機として取得される第一抽選情報に基づき第一当否抽選を、第二始動領域に遊技球が進入することを契機として取得される第二抽選情報に基づき第二当否抽選を実行する当否抽選手段と、
    低開閉モード、および、当該低開閉モードよりも前記第二始動領域が開放されやすい高開閉モードを切り替えることが可能な開閉モード設定手段と、
    を備え、
    前記第一始動領域を狙って遊技球を発射すべき第一遊技状態として、
    前記低開閉モードが設定された通常第一遊技状態と、
    前記高開閉モードが設定された状態であるものの前記第二始動領域の開放時間が短く、当該第二始動領域を狙って遊技球を発射することが遊技者にとって不利となる特殊第一遊技状態と、
    が設定されており、
    前記第二始動領域を狙って遊技球を発射すべき状態であって、前記高開閉モードが設定されており前記特殊第一遊技状態が設定されているときよりも前記第二始動領域の開放時間が長い第二遊技状態が設定されており、
    前記第一当否抽選が当たりではないときに、前記通常第一遊技状態では前記第二遊技状態に移行する可能性はあるものの、前記特殊第一遊技状態では前記第二遊技状態に移行する可能性がないことを特徴とする遊技機。
  2. 遊技者が行うことができない所定のリセット操作がなされた後は前記通常第一遊技状態となることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記通常第一遊技状態において、前記第一当否抽選が当たりではないときに前記第二遊技状態に移行しなかった場合には前記特殊第一遊技状態に移行することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  4. 前記第一当否抽選または前記第二当否抽選が当たりとなることにより実行される当たり遊技が終了した後は、前記通常第一遊技状態に移行する可能性はないことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の遊技機。

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