JP2023172368A - 乗物用内装品 - Google Patents

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成志 牧野
Seiji Makino
龍昂 木南
Tatsuaki Kinami
洸太朗 塩田
Kotaro Shiota
直樹 高橋
Naoki Takahashi
利樹 家入
Toshiki Ieiri
知昌 石橋
Chiaki Ishibashi
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Abstract

Figure 2023172368000001
【課題】内装部材の表面が曲面状に形成されている場合においても視認性が良いように表示タグが取り付けられる乗物用内装品を提供する。
【解決手段】本発明の乗物用内装品1は、乗物内に配設され曲面状に形成された表面を有する内装部材20と、表示部11と該表示部の端部から延びる平面状の取付部12とを有する表示タグ10と、を備え、内装部材の表面の一部には、平面状の底部22aを有する凹部22が形成されていて、凹部は、底部を囲む壁部22b、22cの一部が開口しており、表示タグの取付部が凹部の底部に沿って凹部に収納され、表示部が凹部の開口から外出する。
【選択図】図4

Description

本発明は乗物用内装品に係り、特に、表示タグを有する乗物用内装品に関する。
車両の内装品や車両用シートの性能を示すために、表示タグが取り付けられる場合がある。通常、表示タグは、内装品の表面を覆う表皮に共縫いして取り付ける。しかしながら、表示タグを取り付ける場所が曲面状になっている場合、表皮に共縫いされた表示タグが曲がったりうねったりして、表示タグに記載されている表示が見難くなり、判別し難くなるという課題があった。
特許文献1には、スイッチ用の表示タグの一部をスイッチに一体に取り付けることが開示されている。表示タグの取付けは、表示タグの表示部に支持プレートを連結して、その支持プレートを、スイッチとスイッチに重ねられるカバーとの間に形成された凹部に収納することで実現されている。
特許第4897763号公報
特許文献1に記載の表示タグの取り付けには、スイッチと、スイッチとカバーとの間の凹部に収納される支持プレートが必要であった。しかしながら、スイッチを設けない位置にも表示タグを取り付ける場合があり、スイッチや支持プレートを用いることなく、表示タグを内装品に取り付ける構造が求められていた。
本発明は、上記の課題を鑑みてなされたものであり、内装部材の表面が曲面状に形成されている場合においても視認性が良いように表示タグが取り付けられる乗物用内装品を提供する。
上記課題は、本発明の乗物用内装品によれば、乗物内に配設され曲面状に形成された表面を有する内装部材と、表示部と該表示部の端部から延びる平面状の取付部とを有する表示タグと、を備え、前記内装部材の前記表面の一部には、平面状の底部を有する凹部が形成されていて、前記凹部は、前記底部を囲む壁部の一部が開口しており、前記表示タグの前記取付部が前記凹部の前記底部に沿って前記凹部に収納され、前記表示部が前記凹部の前記開口から外出することにより解決される。
曲面状に形成された内装部材の表面に、平面状の底部を有する凹部を形成し、凹部の底部に沿って、平面状の取付部を凹部に収納することで、表示タグの表示部の曲がりや反りが抑制される。そのため表示タグを視認性良く、すなわち表示タグを目視確認し易いように設置することができる。
また、上記の構成において、前記凹部の前記底部は、前記開口が斜め下方に向くように傾斜しているとよい。
底部の開口を斜め下方に向けて底部を傾斜させることにより、開口から外出する表示部の取付角度を水平面以下とすることができる。表示タグの表示部が乗員の方を向くようになり、表示部が上方に反って視認性が低下することが抑制される。
上記の構成において、前記凹部は、前記内装部材の端部に位置し、前記凹部の前記底部は、前記表示タグの幅と略同じ大きさの幅で前記内装部材の端部から前記内装部材の背面方向に突出する突出部を有するとよい。
凹部の底部が表示タグの幅と略同じ大きさの幅で突出することにより、底部と表示タグの取付部とが接触する部分の面積が広がり、表示タグを貼り付ける強度を向上させることができる。
上記の構成において、前記内装部材は基材と該基材の表面を覆う表皮とを有し、前記表皮の端部は、前記凹部の前記開口の反対側に位置する端部を巻き込んで前記基材に固定されているとよい。
表皮の端部が、凹部の端部を巻き込んで基材に固定されることにより、表皮の端部が凹部から剥がれることを抑制する。
上記の構成において、前記底部は、該底部の端部において前記内装部材の背面方向に更に突出する凸部を有するとよい。
凸部を有することで、表示タグを引張った場合の強度(タグマーク引張り強度)が向上する。
上記の構成において、前記表皮は、前記凹部を覆う部分において、前記凹部の端部を巻き込む折り返し位置にスリットが形成されているとよい。
折り返し位置にスリットを形成することにより、表皮が凹部に係合するようになり、表示タグの引張り強度が向上する。
上記の構成において、前記底部は、該底部の端部において前記内装部材の背面方向に更に突出する凸部を有し、前記表皮は、前記凹部を覆う部分において、前記凹部の端部を巻き込む折り返し位置にスリットが形成されていて、前記表皮の端部は、前記スリットが前記凸部に嵌め込まれることにより固定されるとよい。
表皮のスリットが凸部に嵌め込まれることにより更に引張り強度を向上させることができる。
上記の構成において、前記表皮は、前記凹部を覆う部分において、前記凹部の幅方向の両側部に対応する位置にノッチが形成されているとよい。
凹部の両側部に対応する表皮の位置にノッチが形成されることで、表皮が内装部材の凹部の面変化に追従することができ、表皮にしわが発生することが抑制される。外観の仕立てが良くなり作業性を向上させる。
上記の構成において、前記内装部材である第一の内装部材と、該第一の内装部材の端部と連結する第二の内装部材と、を有し、前記第一の内装部材は、基材と該基材の表面を覆う表皮とを有し、前記凹部は、前記第一の内装部材において、前記第二の内装部材と連結する端部に形成され、前記表皮は、前記凹部を覆う部分において前記表示タグの前記取付部と縫製されており、前記表示タグと前記表皮とを縫製する縫製ラインは、前記第二の内装部材により覆われているとよい。
縫製ラインを第二の内装部材により覆うことで、縫製ラインが保護され、解れが抑制される。また、縫製ラインが隠されるため見栄えが向上する。
上記の構成において、前記第二の内装部材の端部と、前記凹部の前記底部との間には、前記表皮の厚みに相当する隙間が形成されているとよい。
表皮の厚みに相当する隙間が形成されることにより、第二の内装部材が表皮と表示タグとを押す圧力が低減し、表示タグが上方に反り返ることを抑制できる。
本発明によれば、曲面状に形成された内装部材の表面に、平面状の底部を有する凹部を形成し、凹部の底部に沿って、平面状の表示タグの取付部を凹部に収納することで、表示タグの表示部の曲がりや反りが抑制される。そのため、表示タグを視認性良く、すなわち表示タグを目視確認し易いように設置することができる。
表示部が外出する凹部の開口が斜め下方に向くように底部を傾斜させることで、開口から外出する表示部の取付角度を水平面以下とすることができる。表示タグの表示部が乗員の方を向くようになり、表示タグが上方に反って視認性が低下することが抑制される。
表皮の端部が、凹部の端部を巻き込んで基材に固定されることにより、表皮の端部が凹部から剥がれることを抑制する。
凹部の底部が表示タグの幅と略同じ大きさの幅で突出することにより、底部と表示タグの取付部とが接触する部分の面積が広がり、表示タグを貼り付ける強度が向上する。
凹部の両側部に対応する表皮の位置にノッチが形成されることで、表皮が内装部材の凹部の面変化に追従することができ、表皮にしわが発生することが抑制される。外観の仕立てが良くなり作業性を向上させる。
凸部を有することで、表示タグを引張った場合の強度(タグマーク引張り強度)が向上する。
また、折り返し位置にスリットを形成することにより、表皮が凹部に係合するようになり、表示タグの引張り強度が向上する。
また、表皮のスリットが凸部に嵌め込まれることにより更に引張り強度を向上させることができる。
縫製ラインを第二の内装部材により覆うことで、縫製ラインが保護され、解れが抑制される。また、縫製ラインが隠されるため見栄えが向上する。
表皮の厚みに相当する隙間が形成されることにより、第二の内装部材が表皮と表示タグとを押す圧力が低減し、表示タグが上方に反り返ることを抑制できる。
本発明の一実施形態に係る車両用内装品を有する車両用ドアを示す側面図である。 表示タグが取り付けられた部分を拡大して示す斜視図である。 車両用内装品の分解斜視図である。 センター部材に形成された凹部を拡大して示す斜視図である。 図2のV-V線に沿った断面図である。 センター部材を覆う表皮を示す説明図である。
以下、本発明の一実施形態に係る乗物用内装品の構成について図面を参照しながら説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
また、以下の説明中、乗物用内装品の材質、形状及び大きさに関する内容は、あくまでも具体例の一つに過ぎず、本発明を限定するものではない。
なお、以下では、乗物用内装品の一例として車両用ドアDに設けられるドアライニング1を挙げ、その構成例について説明することとする。ただし、本発明は、自動車・鉄道など車輪を有する地上走行用乗物に搭載されるドアライニングに限定されるものではなく、アームレストのパッド等にも適用可能である。また、例えば、地上以外を移動する航空機や船舶などに搭載される内装品にも適用され得る。
また、以下の説明中、「前後方向」とは、車両用のドアライニング1の前後方向であり、車両走行時の進行方向と一致する方向である。すなわち、図1に示すよう車両の走行方向が前方側となり、その反対側を後方側とする。また、「上下方向」とは、車両用ドアDの上下方向であり、車両が水平面を走行しているときには鉛直方向と一致する方向である。また、単に「外側」という場合は、ドアライニング1が設けられた車室の中心から外側に向かう方向を指し、「内側」という場合は車両の外側から車室の中心に向かう方向を意味するものとする。「ドアの幅方向」とは、車両の幅方向と同じであり、車両用ドアDの内側から外側の方向を意味する。
本実施形態では、表示タグ10が取り付けられる乗物用内装品として車両用ドアDの内装の一部であるセンター部材20及びアッパーガーニッシュ30について説明する。
車両用ドアDは車両に設けられるドアであり、図1に示すように、車両用ドアDは、車体パネルPと、車体パネルPの上部に形成された窓2と、車体パネルPにおいて窓2の下方に設けられたドアライニング1とを備える。ドアライニング1は、窓2との境界部分に配置されるアッパーガーニッシュ30と、アッパーガーニッシュ30の下方に配置されアッパーガーニッシュ30の下端と連結するセンター部材20とを備える。センター部材20は、本願発明の内装部材又は第一の内装部材に対応し、アッパーガーニッシュ30は、第二の内装部材に対応する。ドアライニング1の下側にはロア部材40が設けられていて、センター部材20とロア部材40との間には、車室の内側に向けて突設されるアームレスト43が設けられる。また、センター部材20の前側部分にはドアハンドルが設けられ、ロア部材40の前方部分にはドアポケット41及びスピーカ42が設けられている。
また、表示タグ10が、図1及び図2に示すようにドアライニング1の後側において、センター部材20とアッパーガーニッシュ30との境界部分に取り付けられる。
センター部材20は、基材21と基材21を覆う表皮23とから構成されている。センター部材20の基材21及びアッパーガーニッシュ30は硬質な部材から形成されていている。そして、図3及び図4に示すように、センター部材20の車内側に向けられた表面20a、より詳しくは基材21の表面21aは、曲面状に形成されている。
表示タグ10は、表示部11と、センター部材20等の内装材に取り付けられる取付部12とから構成されている。表示タグ10は、ほぼ短冊状の布材又はシート材で形成されており、短冊状の布材をループ状に折り曲げて端部同士を合わせることにより作製される。
また、表示タグ10の取付部12は、センター部材20を覆う表皮23に縫製されることにより取り付けられる。本実施形態において、表示タグ10は、ループ状に折り返された短冊状の布材を、その端部縫製することにより作製したものである。表示タグ10は、ループ状に折り返すことなく1枚の短冊状の布材又はシート材で形成されたものであってもよい。また、表示タグ10は、取付部12が表皮23に縫製されることにより固定されているが、表示タグ10は熱溶着や接着により、基材21又は表皮23に固定されてもよい。また、表示部11が取付部12から延びる方向に対して直角に交差する方向(図)を表示タグ10の幅方向と呼ぶ。
表示タグ10の表示部11には、例えば、センター部材20を構成する材質、製造メーカ又はブランド名、表皮23に施された表面処理の種別等が示されている。表示タグ10を設けることで、表示タグ10が加飾部材としてワンポイントのアクセントとなる。また、車両用ドアDの内部にエアバッグが設置されている場合、表示タグ10をエアバッグの設置場所付近に取り付けて乗員に対し注意喚起してもよい。
従来、布材やシート材で作成された表示タグを、曲面状に形成されたセンター部材の表面に直接取り付けた場合、取付部が曲面状の表面に合わせて貼り付けられ、それにより表示部が上方に反ったり、曲面に変形したりすることから、表示部の視認性が下がるという課題があった(図5の二点鎖線で示す表示部参照)。
ドアライニング1には、図3及び図4に示すように、センター部材20の表面20aに平面状の底部22aを有する凹部22が形成されている。凹部22は、センター部材20とアッパーガーニッシュ30とが連結する部分、且つ、センター部材20の上端後方側に設けられている。しかしながら、凹部22が設けられる位置は上端の後方側に限定されず、上端の中央付近や前方側に設けられてもよい。また、凹部22は、センター部材20と、ロア部材40、ドアポケット41又はアームレスト43との連結部分(境界部分)に形成されてもよい。
凹部22の底部22aには、図3及び図4に示すようにセンター部材20の上端部により、車両用ドアDの前後方向に壁部22b、22cが形成されていて、車両用ドアDの幅方向の部分は開口している。
表示タグ10の取付部12は、凹部22に形成された平面状の底部22aに沿って収納される。より具体的には、取付部12は表皮23に縫製されることで取り付けられ、表皮23の端部23aが基材21を覆うことにより固定される。すなわち、表示タグ10の取付部12は、センター部材20の基材21に表皮23を介して取り付けられている。表示部11が凹部22の車内側にある開口22dから外出している(図2参照)。取付部12の形状は底部22aにより平面状が維持され、表示部11は平面状の取付部12に支持されるため、開口22dから外出しても、曲面状に形成された表面20aにより曲げられることがなく、視認性が良い状態で表示することができる。すなわち、乗員からは目視でその内容が確認し易くなる。
また、凹部22の底部22aは、図4及び図5に示すように、表示部11が外出する開口22dが斜め下方に向むくよう傾斜して形成されている。そのため、開口22dから外出する表示タグ10の表示部11が、車室内の乗員に向くようになる。より具体的には、図5に示すように、表示タグ10の取付角度が水平面H以下になる。そのため、例えば、図5に二点鎖線で示す表示タグのように上方に反って視認性が低下することが抑制される。
センター部材20は、上述したように曲面状に表面21aが形成された基材21と、基材21を覆う表皮23とから構成されている。基材21はポリプロピレン等の硬質樹脂から形成されていてる。表皮23は、例えばクロス、合成皮革又は本革等からなる。表皮23は、合成樹脂材(例えばPVC(ポリ塩化ビニル)、TPU(熱可塑性ポリウレタン))、布地又は不織布等から作製されてもよい。表皮23は、接着剤又は粘着剤等を用いて基材21に貼り付けられてもよい。また、表皮23と基材21とは一体成形されてもよい。
凹部22において表皮23の端部23aは、凹部22の開口22dの反対側に位置する底部22aの端部22eを巻き込んで固定される。より詳細には、表皮23の端部23aは底部22aの端部22eで折り曲げられ、表皮23の端部23aが底部22aの背面(基材21の背面)に接着剤等で接着されることにより固定される。表皮23の端部23aが、底部22aの端部22eを巻き込んで基材21に固定されることにより、表皮23の端部23aが凹部22から剥がれることが抑制される。
凹部22はセンター部材20の上端部20b(より詳しくは基材21の上端部)に位置している。そして、底部22aの一部は、上端部からセンター部材20の背面方向(図4の矢印A方向、車両用ドアの幅方向のうち外側方向)に向けて所定距離L突出している。また、底部22aの突出部分(突出部22g)の幅W1(底部22aの車両用ドアDの前後方向の大きさ)は、表示タグ10の幅W2とほぼ同じ大きさである。底部22aが、表示タグ10の幅W2とほぼ同じ大きさの幅W1で突出することにより、底部22aと、表示タグ10の取付部12とが接触する部分の面積が広がり、表示タグ10を貼り付ける強度を向上させることができる。なお、突出部22gの幅W1は、表示タグ10の幅W2に対して±2mmの許容範囲で設定される。
表皮23は、図6に示すように、基材21に形成された凹部22を覆う部分において、凹部22の幅方向(図4の矢印B方向)の両側部に対応する位置にV字型のノッチ(Vノッチ23b)が形成されている。Vノッチ23bは、表皮23の端部から切り込まれている。Vノッチ23bを形成することにより、表皮23が基材21を覆ったときに、凹部22による表面形状の変化に追従することができ、表皮23にしわが発生することが抑制される。それにより外観の仕立てが良くなり作業性が向上する。なお、凹部22の幅方向両側部に対応する位置に形成されるのは直線状のスリットでもよい。
また、表皮23の凹部22を覆う部分において、表示タグ10の取付部12と重なる部分において幅方向(矢印B方向、車両用ドアDの前後方向)に切り込まれたノッチ23cが形成されている(図4、図6において点線で示す)。ノッチ23cにより、表皮23は凹部22の形状により追従し易くなる。
底部22aは、その突出部22gの先端において、背面方向(図4の矢印A方向)に更に突出する凸部22hを有する。凸部22hを有することで、凸部22hに巻かれた表皮23がより強くかかるようになり、表皮23に取り付けられた表示タグ10を引張った場合の強度(タグマーク引張り強度)を向上させる。本実施形態の凹部22に形成された凸部22hは一つであるが、凸部22hは複数個設けられてもよい。例えば、底部22aの端部に二つの凸部22hが設けられてもよい。複数個設けることにより、引掛かりがより強くなり、表示タグ10を引張った場合の引張り強度が向上する。
また、表皮23は、凹部22を覆う部分において、凹部22の端部を巻き込む折り返し位置(折り返し部23e)にスリット23dが形成されている。表皮23の端部23aが凹部22の端部22eを巻き込んで折り返すと、図4及び図5に示すように、スリット23dが凸部22hに嵌め込まれる。表皮23の端部23aは、スリット23dが凸部22hに嵌め込まれることにより固定される。
折り返しの位置にスリット23dを形成して、凸部22hをスリット23dに嵌め込むことにより更に、表示タグ10を引張った際の引張り強度を向上させることができる。
なお、図5に示すように、表皮23が凹部22において折り返す長さ(巻き込み代)は、凹部22が突出する長さLと略同じ大きさとするのが望ましい。折り返す長さは、10mm以上であるのが望ましく、10mm以上とすることで表示タグ10の引張り強度が向上し、表皮23の剥離が抑止される。
また、図1及び図2に示すように、センター部材20はその上端部においてアッパーガーニッシュ30と連結している。アッパーガーニッシュ30の端部30aは、センター部材20の表面20aに当接しているが、凹部22が形成された部分では、凹部22の底部22aとの間に表示タグ10が通る隙間(開口22d)が形成される。
図6に示すように、表示タグ10は、表皮23に縫製されることにより表皮23に固定される。縫製された部分に縫製ラインが見えるようになるが、図5に示すように、アッパーガーニッシュ30により、縫製ライン13が覆われるようになる。縫製ライン13をアッパーガーニッシュ30により覆うことで、縫製ライン13が保護され、縫製ライン13が解れたり擦り切れたりすることが抑制される。また、アッパーガーニッシュ30により覆われることで縫製ライン13が隠されるため見栄えが向上する。
また、アッパーガーニッシュ30は、センター部材20と連結したときにできる隙間(クリアランス、開口22d)の高さCLが表皮23の厚みTに相当する大きさとなるように形成される。隙間の高さCLが、表皮23の厚みTよりも小さい場合、アッパーガーニッシュ30の端部が、表皮23と表示タグ10とを押圧するようになる。表示タグ10は、上方からアッパーガーニッシュ30の端部に押されると、図5の点線で示された表示タグのように上方に反り返る可能性がある。隙間の高さCLを、表皮23の厚みTに相当する大きさとすることで、アッパーガーニッシュ30の表示タグ10を押す圧力が低減し、表示タグ10が上方に反り返ることが抑制される。
以上、図を用いて本実施形態の乗物用内装品として、車両用のドアライニングについて説明した。しかしながら、乗物用内装品は、これに限らずさまざまな内装品に応用することが可能である。例えば、ガーニッシュが取り付けられたアームレスト、ピラー、フロントのインパネ、シートバック等にも適用可能である。
D 車両用ドア
P 車体パネル
1 ドアライニング(乗物用内装品)
2 窓
10 表示タグ
11 表示部
12 取付部
13 縫製ライン
20 センター部材(内装部材、第一の内装部材)
20a 表面
20b 上端部
21 基材
21a 表面
22 凹部
22a 底部
22b、22c 壁部
22d 開口
22e 端部
22g 突出部
22h 凸部
23 表皮
23a 端部
23b Vノッチ(ノッチ)
23c ノッチ
23d スリット
23e 折り返し部
30 アッパーガーニッシュ(第二の内装部材)
40 ロア部材
41 ドアポケット
42 スピーカ
43 アームレスト
CL 隙間の高さ

Claims (10)

  1. 乗物内に配設され曲面状に形成された表面を有する内装部材と、
    表示部と該表示部の端部から延びる平面状の取付部とを有する表示タグと、を備え、
    前記内装部材の前記表面の一部には、平面状の底部を有する凹部が形成されていて、
    前記凹部は、前記底部を囲む壁部の一部が開口しており、
    前記表示タグの前記取付部が前記凹部の前記底部に沿って前記凹部に収納され、前記表示部が前記凹部の前記開口から外出することを特徴とする乗物用内装品。
  2. 前記凹部の前記底部は、前記開口が斜め下方に向くように傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の乗物用内装品。
  3. 前記凹部は、前記内装部材の端部に位置し、
    前記凹部の前記底部は、前記表示タグの幅と略同じ大きさの幅で前記内装部材の端部から前記内装部材の背面方向に突出する突出部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の乗物用内装品。
  4. 前記内装部材は基材と該基材の表面を覆う表皮とを有し、
    前記表皮の端部は、前記凹部の前記開口の反対側に位置する端部を巻き込んで前記基材に固定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の乗物用内装品。
  5. 前記底部は、該底部の端部において前記内装部材の背面方向に更に突出する凸部を有することを特徴とする請求項4に記載の乗物用内装品。
  6. 前記表皮は、前記凹部を覆う部分において、前記凹部の端部を巻き込む折り返し位置にスリットが形成されていることを特徴とする請求項4に記載の乗物用内装品。
  7. 前記底部は、該底部の端部において前記内装部材の背面方向に更に突出する凸部を有し、
    前記表皮は、前記凹部を覆う部分において、前記凹部の端部を巻き込む折り返し位置にスリットが形成されていて、
    前記表皮の端部は、前記スリットが前記凸部に嵌め込まれることにより固定されることを特徴とする請求項4に記載の乗物用内装品。
  8. 前記表皮は、前記凹部を覆う部分において、前記凹部の幅方向の両側部に対応する位置にノッチが形成されていることを特徴とする請求項4に記載の乗物用内装品。
  9. 前記内装部材である第一の内装部材と、
    該第一の内装部材の端部と連結する第二の内装部材と、を有し、
    前記第一の内装部材は、基材と該基材の表面を覆う表皮とを有し、
    前記凹部は、前記第一の内装部材において、前記第二の内装部材と連結する端部に形成され、
    前記表皮は、前記凹部を覆う部分において前記表示タグの前記取付部と縫製されており、
    前記表示タグと前記表皮とを縫製する縫製ラインは、前記第二の内装部材により覆われていることを特徴とする請求項1又は2に記載の乗物用内装品。
  10. 前記第二の内装部材の端部と、前記凹部の前記底部との間には、前記表皮の厚みに相当する隙間が形成されていることを特徴とする請求項9に記載の乗物用内装品。
JP2022084107A 2022-05-23 2022-05-23 乗物用内装品 Pending JP2023172368A (ja)

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