JP2023172192A - 加熱処理装置および食品材料の加熱処理方法 - Google Patents

加熱処理装置および食品材料の加熱処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ダミー液を用いることなく、食品材料を適切に加熱および充填する。【解決手段】加熱装置40と、加熱装置40が配置された加熱流路と、加熱流路ら分岐する分岐流路と、充填装置140と連通する充填流路と、充填流路に加圧エアを供給する加圧装置110と、加熱流路と分岐流路とを連通する第1の位置、および、加熱流路と充填流路とを連通する第2の位置を有する切替弁70と、制御部150と、を備え、制御部150が、加熱装置40が安定稼働するまでは、切替弁70を第1の位置として食品材料を移送する加熱立ち上げステップ、加熱装置40の安定稼働後に、切替弁70を第2の位置として、加圧装置110により加圧された充填流路に、食品材料を移送する本稼働準備ステップ、充填流路の所定位置まで食品材料が到達した際に加圧装置110による加圧を停止する本稼働ステップ、とを実行する。【選択図】図1

Description

本発明は、加熱処理装置および食品材料の加熱処理方法に関する。
流動性を有する食品材料を殺菌や調理のために加熱する加熱処理装置として、食品材料をパイプ内で連続的に移送させながら、食品材料の有する電気抵抗を利用して、食品材料に直接通電することにより食品材料自体を発熱させる加熱技術(通電加熱、ジュール加熱)を利用した加熱処理装置が実用化されている(例えば、特許文献1)。
また、このような通電加熱装置では、食品材料を、100℃を超える目標温度(たとえば121℃)まで発熱させて、殺菌や調理を行うことも行われている。
特公平5-33024号公報
流動性を有する食品材料は、その成分の大部分が水分であるため、食品材料を100℃を超える温度まで加熱するためには、流路内を加圧状態とする必要がある。従来では、流路内を加圧するため、食品材料を流通させる前に食品材料以外のダミー液(たとえば食塩水、クエン酸水溶液など)を流路内に流通させ、ダミー液で流路内を充満させることで流路内を加圧状態とし、ダミー液を100℃を超える目標温度まで加熱することができるようになってから、食品材料を流路に流通させる手法が採用されていた。しかしながら、この場合、ダミー液が大量に必要になるため費用がかかるという問題、ダミー液が大量に廃棄されてしまうという問題、さらにはダミー液に含まれる成分(たとえば食塩、クエン酸など)が続いて流通する食品材料に混入してしまうという問題があった。
本発明は、ダミー液を用いることなく、食品材料を適切に加熱および充填することができる加熱処理装置および食品材料の加熱処理方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の観点に係る加熱処理装置は、流動性を有する食品材料を移送する移送装置と、前記食品材料を加熱する加熱装置と、前記加熱装置が配置された加熱流路と、前記加熱流路から分岐する分岐流路と、充填装置と連通する充填流路と、前記充填流路に加圧エアを供給する加圧装置と、前記加熱流路と前記分岐流路とを連通する第1の位置、および、前記加熱流路と前記充填流路とを連通する第2の位置を有する切替弁と、前記移送装置、前記加熱装置、前記切替弁および前記加圧装置の動作を制御する制御部と、を備え、前記制御部が、前記加熱装置が安定稼働するまでは、前記切替弁を前記第1の位置として前記食品材料を移送する加熱立ち上げステップ、前記加熱装置の安定稼働後に、前記切替弁を前記第2の位置として、前記加圧装置により加圧された前記充填流路に、前記食品材料を移送する本稼働準備ステップ、前記充填流路の所定位置まで前記食品材料が到達した際に前記加圧装置による加圧を停止する本稼働ステップ、とを実行する。
上記加熱処理装置において、前記制御部は、前記加熱立ち上げステップにおいて、前記食品材料を前記加熱装置により100℃よりも高い温度まで加熱する構成とすることができる。
上記加熱処理装置において、さらに、前記加圧装置と前記充填流路との間に除菌フィルターが設けられた構成とすることができる。
上記加熱処理装置において、さらに、前記充填流路に充填流路背圧弁が設けられ、前記切替弁から前記充填流路背圧弁までの間の流路に前記加圧装置が加圧エアを供給することで、前記充填流路が加圧される構成とすることができる。
上記加熱処理装置において、前記制御部は、前記本稼働ステップにおいて、前記食品材料が前記充填流路背圧弁に到達した際に前記加圧装置による加圧を停止する構成とすることができる。
上記加熱処理装置において、さらに、前記充填流路に一軸偏心ねじポンプが設けられ、前記切替弁から前記一軸偏心ねじポンプまでの間の流路に前記加圧装置が加圧エアを供給することで、前記充填流路が加圧される構成とすることができる。
上記加熱処理装置において、前記制御部は、前記本稼働ステップにおいて、前記食品材料が前記一軸偏心ねじポンプに到達した際に前記加圧装置による加圧を停止する構成とすることができる。
上記加熱処理装置において、前記加熱装置が、前記食品材料を通電加熱するジュール加熱装置である構成とすることができる。
本発明の第2の観点に係る加熱処理装置は、流動性を有する食品材料を移送する移送装置と、前記食品材料を加熱する加熱装置と、前記加熱装置が配置された加熱流路と、充填装置と連通する充填流路と、前記充填流路に加圧エアを供給する加圧装置と、前記移送装置、前記加熱装置、および前記加圧装置の動作を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記加圧装置に前記充填流路内を加圧させた状態で、前記食品材料を前記充填流路に移送する。
本発明に係る加熱処理方法は、上記加熱処理装置を用いた加熱処理方法であって、前記加熱装置が安定稼働するまでは、前記切替弁を前記第1の位置として前記食品材料を移送する加熱立ち上げステップ、前記加熱装置の安定稼働後、前記切替弁を前記第2の位置として、前記加圧装置により加圧された前記充填流路に、前記食品材料を移送する本稼働準備ステップ、前記充填流路の所定位置まで前記食品材料が到達した際に前記加圧装置による加圧を停止する本稼働ステップ、とを実行する。
上記加熱処理方法において、前記充填流路に充填流路背圧弁が設けられ、前記切替弁から前記充填流路背圧弁までの間の流路に前記加圧装置が加圧エアを供給することで、前記充填流路が加圧される構成とすることができる。
上記加熱処理方法において、前記充填流路に一軸偏心ねじポンプが設けられ、前記切替弁から前記一軸偏心ねじポンプまでの間の流路に前記加圧装置が加圧エアを供給することで、前記充填流路が加圧される構成とすることができる。
本発明によれば、加圧装置により加圧された充填流路に食品材料を移送することができるため、ダミー液を用いることなく、食品材料を適切に加熱および充填することができる。
第1実施形態に係る加熱処理装置の構成図である。 第1実施形態に係る加熱処理装置の切替弁周辺の要部拡大図である。 第1実施形態に係る通電加熱装置の構成図である。 第1実施形態に係る加熱モジュールの構成図である。 第1実施形態に係る加熱モジュールの拡大断面図である。 第2実施形態に係る加熱処理装置の構成図である。
本発明に係る加熱処理装置および食品材料の加熱処理方法の実施形態を、図面に基づいて説明する。なお、以下の実施形態では、本発明に係る加熱処理装置として、食品材料の流路を形成する電極体に電圧を印加することで、食品材料を通電加熱(ジュール加熱)するジュール加熱装置を例示して説明するが、ジュール加熱装置に限定されず、たとえば熱交換により加熱する加熱処理装置などにも適用できる。また、本実施形態において加熱される食品材料は、流動性を有する食品材料であれば特に限定されず、清涼飲料水や、固形物を含まない液体調味料および液体ソースなどの液状物、ジャムなどのゲル状物、タピオカ入りの飲料や固形物(たとえば刻み野菜)を含む調理ソースなどの固形物と液状物の混合物などを加熱することができる。ただし、後述するように、第1実施形態に係る加熱処理装置は、内部流路が比較的狭い背圧弁を使用する構成のため、主に固形物を含まない、または一定の大きさ以下の固形物(たとえば平均粒径が3mm未満、または1mm未満の固形物)のみを含む液状物またはゲル状物の食品材料に好適であり、第2実施形態に係る加熱処理装置は、内部流路が比較的広い一軸偏心ねじポンプを使用する構成のため、一定の大きさ以上の固形物(たとえば平均粒径が1mm以上、または3mm以上、あるいは5mm以上の固形物)を含む液状物またはゲル状物である場合にも好適に適用できる。なぜなら、背圧弁を使用する構成においては、固形物の詰まりが生じるという問題があるからである。
≪第1実施形態≫
図1は、第1実施形態に係る加熱処理装置1の構成図である。加熱処理装置1は、ジュール加熱により食品材料を加熱殺菌し、加熱した食品材料を袋や容器に充填するための装置群であり、図1に示すように、原料タンク10、ポンプ20、予熱部30、通電加熱装置40、温度センサ50、温度保持部60、切替弁70、第1冷却部80、第1背圧弁90、除菌フィルター100、加圧空気源110、第2冷却部120、第2背圧弁130、および充填機140を有する。
また、図1に示すように、原料タンク10、ポンプ20、予熱部30、通電加熱装置40、温度保持部60、切替弁70、第1冷却部80、第1背圧弁90、第2冷却部120、第2背圧弁130、および充填機140の間は、パイプ11~18,21~23で接続されている。なお、本実施形態では、図2に示すように、通電加熱装置40から切替弁70までの間の流路(パイプ14、温度保持部60、パイプ15を含む流路)を第1流路31、切替弁70から第1背圧弁90までの流路を第2流路32、切替弁70から第2背圧弁130までの流路を第3流路33として説明する。図2は、切替弁70周辺の要部拡大図である。
本実施形態に係る加熱処理装置1では、原料タンク10に貯留された食品材料がジュール加熱により殺菌や調理され、充填機140で袋や容器に充填される。ここで、食品材料を殺菌する場合、食品材料は予め決められた所定の殺菌温度となるまで加熱される必要がある。しかしながら、加熱開始直後は、通電加熱装置40による加熱が安定せず、通電加熱装置40で加熱した食品材料の温度が予め定めた殺菌温度よりも低い温度で下流側へと移送される場合がある。このような殺菌が完全に行われていない食品材料を通電加熱装置40の下流側の第2冷却部120や充填機140に流通させてしまうと、菌が生存した状態で食品材料が充填されてしまうおそれがある。
そのため、本実施形態では、通電加熱装置40で加熱された食品材料の温度が安定するまでの間、食品材料を、第2冷却部120や充填機140には流通させず、別の流路に流通させる処理が行われる。具体的には、加熱処理装置1は、通電加熱装置40よりも下流に、食品材料の流路を切り替える切替弁70を有しており、パイプ15とパイプ16とが連通するようによう切替弁70を動作せることで(切替弁70を第1の位置とすることで)、第1流路(加熱流路)31と第2流路(分岐流路)32とを連通させることができ、また、パイプ15とパイプ21とが連通するようによう切替弁70を動作せることで(切替弁70を第2の位置とすることで)、第1流路31(加熱流路)と第3流路(充填流路)33とを連通させることができる。ここで、本実施形態では、図2に示すように、第1流路31および第2流路32を経由し加熱された食品材料が原料タンク10に戻る経路を立ち上げ経路2と称し、また、第1流路31および第3流路33を経由し加熱された食品材料が充填機140まで移送される経路を本稼働経路3と称す。本実施形態では、コントロールユニット150の制御により切替弁70の動作を制御することで、通電加熱装置40の加熱が安定するまでの間は、通電加熱装置40で加熱した食品材料を、第1流路31および第2流路32を経由して原料タンク10へと戻る立ち上げ経路2を流通させる加熱立ち上げステップが実行され、通電加熱装置40の加熱が安定した後に、通電加熱装置40で加熱した食品材料を、第1流路31および第3流路33を経由して充填機140まで移送する本稼働経路3を流通させる本稼働準備ステップおよび本稼働ステップが実行される。
ここで、流動性を有する食品材料を100℃よりも高い温度で殺菌する場合、食品材料を100℃を超えた温度とするために流路内の圧力を常圧よりも高くする必要がある。第1実施形態では、一定の圧力となるまで弁が開放されない第1背圧弁90および第2背圧弁130を用いることで、食品材料を圧送するポンプ20から第1背圧弁90までの流路、およびポンプ20から第2背圧弁130までの流路を常圧よりも高い圧力とすることができる。たとえば、食品材料に立ち上げ経路2を循環させる循環動作中においては、ポンプ20により食品材料を一定の圧力で移送するとともに、第1背圧弁90により通電加熱装置40側(一次側)の圧力を常圧よりも高い圧力に調整することで、ポンプ20と第1背圧弁90との間の流路の圧力が常圧よりも高い圧力とされる。
また、本実施形態では、立ち上げ経路2から本稼働経路3へと切り替える前に(第1流路31と第3流路33とが連結する前に)、加圧空気源110から圧縮空気を第3流路33内に供給することで、第3流路33内を予め加圧状態としておく。これにより、立ち上げ経路2から本稼働経路3へと切り替えた直後であっても、加熱流路48を含む本稼働経路3は加圧状態で維持され、100℃よりも高い温度に加熱された食品材料を加圧された本稼働経路3で移送することが可能となる。その結果、ダミー液を用いることなく、食品材料だけで、食品材料の加熱処理を適切に行うことが可能となる。以下に、加熱処理装置1を構成する各装置について説明する。
原料タンク10は、たとえばニーダー機能を有し、食品材料を撹拌(または混合、調合)しながら貯留することができる。原料タンク10内に貯留された食品材料は、ポンプ20により、パイプ11,12を介して下流側に定速移送される。原料タンク10から移送された食品材料は、予熱部30を通過する際に、常温から20~80℃程度まで加熱され、パイプ13を通過して通電加熱装置40へと移送される。なお、予熱部30は、食品材料が通過する流路の壁面外側において温水を循環させることで、通電加熱装置40に移送される食品材料を予熱することが可能となっている。また、予熱部30を設けずに、原料タンク10から通電加熱装置40へと食品材料を直接移送する構成とすることもできるし、原料タンク10が予熱機能を有する構成とすることもできる。
通電加熱装置40は、食品材料が有する電気抵抗を利用して、食品材料に直接通電することで、食品材料自体を発熱させるジュール加熱装置である。通電加熱装置40は、食品材料に印加する電圧や加熱流路の長さを適宜調整することで、通電加熱装置40を流通する食品材料の加熱温度を適宜調整することができる。図3は、本実施形態に係る通電加熱装置40の構成図である。図3に示すように、本実施形態に係る通電加熱装置40は、3本の加熱モジュール41を有しており、加熱モジュール41同士は配管42を介して連通されている。
また、図4は、加熱モジュール41の構成図である。加熱モジュール41は、図3および図4に示すように、交互に配置された複数の電極体43と、複数のスペーサ管体44とを備えており、これらはフランジ45により挟着固定されている。電極体43の内径とスペーサ管体44の内径は同径となっており、交互に連結し連通させることにより食品材料を通電加熱処理するための加熱流路48が形成されている。
電極体43は、リング状であることが望ましいが、多角形、楕円などその形状には特に制限はない。リング状の電極体43はスペーサ管体44に一致した内面形状を有し、スペーサ管体44を交互に配置することにより各電極体43間を食品材料が通過する際に電気的回路が構成され通電加熱される。電極体43は、良導電性の材料で構成され、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、チタン、チタン合金、白金、純鉄、ステンレス等の金属を用いることができる。加熱流路48の両端付近に設けられる2つの電極体は漏洩電流阻止のためのアース電極46であり、アース電極46に挟まれる残りの電極体43は全て通電加熱用である。
スペーサ管体44は絶縁材料からなり、電極体43と交互に設置されることにより加熱流路48を構成する。スペーサ管体44は、非導電性のプラスチック、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミド、ポリサルフォンなどの樹脂によって作製される。スペーサ管体44の形状は、角形の筒体としてもよく、内周面が円形で外周面が矩形となった筒体を用いてもよくその形状に制限はないが、電極体43の断面形状とスペーサ管体44の断面形状を対応させた形状にすることが必要である。スペーサ管体44と電極体43との接続面間にはシール材を組み込んで加熱流路48の外部に食品材料が漏出することを防止している。スペーサ管体44の長さが電極間の距離となるが、電極間の距離Lは、電極体43の内径R(加熱流路48の直径)に対する比(L/R)が2倍以上であることが好ましく、さらに好ましくは、4倍以上12倍以下であることにより均一な加熱が促進される。
加熱流路48の両端部には流入側と流出側のジョイント部47が設けられている。それぞれの電極体43は、食品材料の流れる方向に隣り合った電極体43間が相互に逆極性となるように電源ユニット160に接続される。なお、加熱モジュール41が備える電極体43の数は加熱温度等に応じて任意に設定することができる。
図5は、加熱モジュール41の拡大断面図であり、電極体43の位置における加熱モジュール41の断面を示している。電極体43には加熱流路48の内面に沿って、媒体が流通する媒体流路49が同心状に設けられている。媒体流路49を流通する媒体は、電極体43に設けられた媒体供給口410から供給され、反対側に設けられた媒体排出口411から排出される。本実施形態では、媒体流路49に供給する媒体として、室温(常温)よりも低い温度の冷水、常温の水、室温(常温)よりも高い温度の温水のいずれも選択可能となっている。
通電加熱装置40で加熱殺菌または調理された食品材料は、パイプ14を経由して温度保持部60まで移送され、温度保持部60において予熱によりさらに加熱・殺菌が行われる。そして、温度保持部60で加熱・殺菌が行われた食品材料は、パイプ15を経由して、切替弁70へと移送される。
また、図1に示すように、通電加熱装置40の出口付近には、パイプ14内の流路の中心軸線部分の温度を計測する温度センサ50が設けられている。本実施形態に係る温度センサ50は、1秒ごとに、通電加熱装置40の出口付近における食品材料の温度を測定しており、取得した温度データをコントロールユニット150に出力する。なお、温度センサ50により温度を測定する周期は、1秒ごとに限定されず、1秒よりも短い周期としてもよいし、1秒よりも長い周期としてもよい。また、温度センサ50としては、熱電対などの公知の温度センサを用いることができる。
コントロールユニット150は、温度データに基づいて電極体43に印加する電圧を制御する制御プログラムを実行する処理装置と、当該制御プログラムが格納されるとともに、温度センサ50から取得した温度データを記憶する記憶装置を備えている。コントロールユニット150は、温度センサ50により取得された温度データに基づいて、通電加熱装置40の出力(電極体43に印加する電圧)を制御する。具体的には、コントロールユニット150は、温度センサ50が取得した食品材料の温度が目標温度に達していない場合には、通電加熱装置40に印加する電圧を高くすることで、食品材料の温度を目標温度まで上昇させる。反対に、コントロールユニット150は、温度センサ50で測定した食品材料の温度が目標温度を超えている場合には、通電加熱装置40に印加する電圧を低くすることで、食品材料の温度を目標温度まで下降させる。このように、コントロールユニット150は、温度センサ50により測定された食品材料の温度データに基づいて、電極体43に印加する電圧のフィードバック制御を行っている。
なお、コントロールユニット150は、通常運転時は、温度センサ50の計測値に基づき電極体43に供給される電力をPID制御により自動制御することができる。PID制御における比例動作(P動作)や積分動作(I動作)の値は、オーバーシュートやサイクリングを起こさないように、加熱流路48の全長や食品材料の流速等に応じて適宜最適に設定される。また、本実施形態において、温度センサ50は、通電加熱装置40の出口付近に設置されるが、この構成に加えて、別の温度センサを、通電加熱装置40の入り口付近、1本目の加熱モジュール41と2本目の加熱モジュール41との間の配管42、あるいは、2本目の加熱モジュール41と3本目の加熱モジュール41との間の配管42に設置する構成とすることもできる。
また、本実施形態において、コントロールユニット150は、切替弁70を動作させて、食品材料が流通する流通経路を制御する機能を有する。本実施形態では、通電加熱装置40および温度保持部60で加熱された食品材料の流通経路として、切替弁70まで移送された食品材料が、第1冷却部80および第1背圧弁90を経由して原料タンク10へと戻される立ち上げ経路2と、第2冷却部120および第2背圧弁130を経由して充填機140まで移送させる本稼働経路3とが設定されている。切替弁70は、たとえば三方弁であり、コントロールユニット150の制御により、図2に示すように、パイプ15内の第1流路31とパイプ16内の第2流路32とを連通させて食品材料が立ち上げ経路2を流通するように動作することができ、また、パイプ15内の第1流路31とパイプ21内の第3流路33とを連通させて食品材料が本稼働経路3を流通するように動作することができる。
ここで、加熱処理装置1では、加熱開始直後は、食品材料の温度が所定の殺菌温度以上に安定しない場合があるが、このような場合でも、時間が経つと(たとえば加熱処理装置1の加熱開始から約1分程度経過すると)、第1流路31内が十分に加圧された状態となり、食品材料を安定して殺菌温度以上まで加熱することができる。ただし、食品材料が予め決められた殺菌温度よりも低い温度のまま食品材料を第2冷却部120および充填機140に移送してしまうと、第2冷却部120および充填機140に生存した菌が混入してしまうこととなり、充填した食品材料の破棄だけではなく、第2冷却部120や充填機140の再度の殺菌洗浄が必要となってしまう。そのため、本実施形態では、通電加熱装置40での加熱温度が安定するまで、コントロールユニット150は、切替弁70により、食品材料に立ち上げ経路2を流通させる循環動作が行われる。そして、通電加熱装置40での加熱温度が安定すると、コントロールユニット150は、切替弁70を切り替えて、食品材料に本稼働経路3を流通させる充填動作が行われる。なお、コントロールユニット150は、温度センサ50で計測した食品材料の温度に基づいて、食品材料の加熱温度が安定したか否かを判定し、切替弁70を制御する構成とすることもできるし、あるいは、加熱開始から一定時間経過した場合に、食品材料の加熱温度が安定したと判定し、切替弁70を制御する構成とすることもできる。
ここで、切替弁70を切り替えて、通電加熱装置40で加熱した食品材料を本稼働経路3(第1流路31から第3流路33)へと流動させる際に、切替弁70から第2背圧弁130までの圧力が常圧となっている場合には、切替弁70を切り替えた直後、加圧状態にあった加熱流路48を含む本稼働経路3の圧力が低下してしまい、加熱流路48において食品材料を100℃を超える目標温度まで発熱させることができない場合が生じる。また、第3流路33に流入した100℃よりも高い温度に加熱された食品材料は、常圧にさらされることで突沸してしまい、第3流路33を流通している食品材料だけではなく、第1流路31を流通している後続の食品材料の流速も速くなってしまい、その結果、一部の食品材料において、加熱流路48における通電加熱時間が十分に取れず目標温度まで発熱させられない場合があった。
これに対して、本実施形態では、コントロールユニット150が、第1流路31と第3流路33とを連結する前に、加圧空気源110に圧縮空気を第3流路33に供給させ、第3流路33内を加圧状態としておくことで、切替弁70を切り替えた直後も、加熱流路48を含む本稼働経路3を加圧状態のまま維持することができ、食品材料を100℃を超える目標温度まで継続して発熱させることが可能となる。また、加圧空気源110により第3流路33内を加圧状態としておくことで、100℃よりも高い温度に加熱された食品材料が第3流路33に流入しても、食品材料が突沸してしまうことを防止することができ、その結果、上述したような突沸による食品材料の流速の変化を防止することができ、これにより、加熱流路48における食品材料の通電加熱時間を一定にすることができるため、食品材料を適切に加熱することが可能となる。
加圧空気源110は、エアーコンプレッサーなどであり、外部から空気を取り込み、取り込んだ空気を圧縮して、第3流路33へと送り出す。また、加圧空気源110は、コントロールユニット150の制御に基づいて、オン/オフが制御される。加圧空気源110から送風された圧縮空気は、除菌フィルター100を経由して、第3流路33へと送風される。除菌フィルター100は、細菌や菌の通過を防ぎ、空気のみを通過させるフィルターであり、これにより、加圧空気源110から供給された圧縮空気が無菌状態で第3流路33へと提供されることとなる。また、本実施形態では、本稼働経路3上に第2背圧弁130を設けることで、加圧空気源110から圧縮空気を第3流路33へと提供することで、切替弁70と第2背圧弁130との間の流路(第3流路33だけではなく、第2冷却部120内の流路およびパイプ22内の流路)を加圧状態とすることができる。
また、食品材料が第2背圧弁130まで移送されると、ポンプ20から第2背圧弁130までの流路が食品材料で満たされ、当該流路は一定の加圧状態となる。この状態になると、加圧空気源110から圧縮空気を第3流路33内に供給する必要がなくなるため、コントロールユニット150は、加圧空気源110による圧縮空気の供給を停止する。なお、コントロールユニット150は、たとえば、第2背圧弁130付近に設けた流量センサなどにより、食品材料が第2背圧弁130まで到達したかを判断することができる。
パイプ21(第3流路33)を経由した食品材料は、第2冷却部120へと移送される。第2冷却部120では、加熱された食品材料が充填に適した温度まで冷却される。なお、第2冷却部120は、たとえば、食品材料が通過する流路の壁面外側において冷媒を循環させることで、充填機140に移送される食品材料を冷却することが可能となっている。そして、第2冷却部120で冷却された食品材料は、パイプ22、第2背圧弁130、パイプ23を経由して、充填機140まで移送される。
充填機140は、袋内に食品材料を充填するノズルと、袋内に充填された食品材料を成型する成型機を備えている。また、充填機140はホッパーを備えており、通電加熱装置40から移送された食品材料をホッパーで一時的に貯留することができる。
以上のように、本実施形態に係る加熱処理装置1は、食品材料を加熱する通電加熱装置40と、食品材料の流路を切り替える切替弁70と、切替弁70の切り替え動作を制御するコントロールユニット150と、を有し、コントロールユニット150は、通電加熱装置40による加熱が安定するまでは、通電加熱装置40から切替弁70までの流路である第1流路31と、殺菌されていない食品材料の流通が許容される第2流路32とが連通するように切替弁70を第1の位置として食品材料を移送する加熱立ち上げステップを実行し、通電加熱装置40の安定稼働後に、切替弁70を第2の位置として、加圧装置110により加圧された第3流路33に、食品材料を移送する本稼働準備ステップを実行し、第2背圧弁130まで食品材料が到達した際に加圧装置110による加圧を停止する本稼働ステップを実行する。これにより、本実施形態に係る加熱処理装置1では、第1流路31と第3流路33とを連通させて場合に、ダミー液を本稼働経路3内に充満させて加圧状態としなくても、加熱流路48を含む本稼働経路3を加圧状態のまま維持することができる。そのため、食品材料を加圧条件下で継続して発熱させることができ、食品材料を100℃を超える目標温度まで発熱させることが可能となる。また、ダミー液を用いる必要がなくなるため、ダミー液に掛かるコストの削減、ダミー液の廃棄の防止、ダミー液の成分の食品材料への混入を防止することもできる。
また、通電加熱装置40で加熱した食品材料を本稼働経路3(第1流路31から第3流路33)へと流動させる際に、切替弁70から第2背圧弁130までの圧力が常圧となっている場合には、100℃よりも高い温度に加熱された食品材料は常圧にさらされることで突沸してしまい、第3流路33を流通している食品材料だけではなく、後続の第1流路31を流通している食品材料の流速も速くなってしまい、一部の食品材料において通電加熱時間が十分に取れず、目標温度まで加熱できないおそれがあった。しかしながら、本実施形態では、加圧空気源110により切替弁70から第2背圧弁130までの流路を加圧しておくことで、加熱流路48を含む本稼働経路3を加圧状態のまま維持することができるため、食品材料の突沸を防止することができ、突沸による食品材料の流速の変化を抑止することができるため、食品材料を一定の速度で加熱流路48を流通させて一定時間通電加熱することができ、加熱流路48に順次移送される食品材料を途切れることなく100℃を超える目標温度まで発熱させることが可能となる。
さらに、本実施形態に係る加熱処理装置1では、食品材料が第3流路33を経由し第2背圧弁130まで流通した場合に、加圧空気源110による圧縮空気の供給を停止することで、加圧空気源110の加圧を必要な場合だけ行うことができ、食品材料の加熱・殺菌にかかるランニングコストを低減することもできる。加えて、本実施形態に係る加熱処理装置1は、第1背圧弁90および第2背圧弁130を用いることにより、第1流路31、第2流路32および第3流路33を比較的安価なかつ簡素な構成で加圧することができる。
≪第2実施形態≫
次に、第2実施形態に係る加熱処理装置1aについて説明する。第2実施形態に係る加熱処理装置1aは、第1背圧弁90および第2背圧弁130に代えて、第1一軸偏心ねじポンプ170および第2一軸偏心ねじポンプ180を有すること以外は、第1実施形態に係る加熱処理装置1と同様の構成を有し、同様に動作する。以下においては、第1実施形態に係る加熱処理装置1と同じ構成については説明を割愛する。また、以下においては、第1一軸偏心ねじポンプ170および第2一軸偏心ねじポンプ180を、単に一軸偏心ねじポンプ170,180としても説明する。
ここで、第1実施形態に係る第1背圧弁90および第2背圧弁130は、構造が簡素であり比較的安価であるが、内部流路が狭く、食品材料が一定の大きさ以上の固形物(たとえば平均粒径が1mm以上、または3mm以上、あるいは5mm以上の固形物)を含む液状物やジェル状物である場合、このような食品材料が第1背圧弁90および第2背圧弁130を通過できない場合や、固形物が第1背圧弁90および第2背圧弁130において破砕されてしまう場合があり、第1実施形態に係る加熱処理装置1を適用することが好ましくない場合があった。
これに対して、第2実施形態に係る加熱処理装置1aでは、立ち上げ経路2に第1一軸偏心ねじポンプ170が設置され、本稼働経路3に第2一軸偏心ねじポンプ180が設置される。一軸偏心ねじポンプ170,180は、内部流路と同一方向の軸を中心として偏心ねじを回転させることで、食品材料を送り出すことができるポンプである。第2実施形態に係る一軸偏心ねじポンプ170,180は、第1実施形態に係る背圧弁90,130と比べて、内部流路が広く設計されているため、1mm以上(または3mm以上、あるいは5mm以上)の固形物を含む食品材料であっても通過させることができる。たとえば、第2実施形態に係る一軸偏心ねじポンプ170,180として、ヘイシンモーノポンプ(登録商標)のNHLA型(兵神装備株式会社製)を用いることができる。なお、ヘイシンモーノポンプのNHLA型の一軸偏心ねじポンプでは、流路を構成する外周部を外側から加圧エアにより押圧することで一軸偏心ねじポンプ170,180の内部流路を狭くすることができ、また、外周部に対する加圧エアの印加を小さくまたは停止することで一軸偏心ねじポンプ170,180の内部流路を広くすることができるため、一軸偏心ねじポンプ170,180の内部流路の洗浄が容易となる。なお、第2実施形態においても、コントロールユニット150は、たとえば、第2一軸偏心ねじポンプ180付近に設けた流量センサなどにより、食品材料が第2一軸偏心ねじポンプ180まで到達したかを判断し、食品材料が第2一軸偏心ねじポンプ180まで到達したと判断した場合には、加圧空気源110による圧縮空気の供給を停止する構成とすることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態例について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態例の記載に限定されるものではない。上記実施形態例には様々な変更・改良を加えることが可能であり、そのような変更または改良を加えた形態のものも本発明の技術的範囲に含まれる。
たとえば、上述した実施形態では、切替弁70を有し、この切替弁70を制御して、加熱立ち上がり経路2と本稼働経路3とを切り替える構成を例示したが、この構成に限定されず、たとえば、切替弁70および立ち上がり経路2を有さず、本稼働経路3のみを有する構成とすることができる。この場合、本稼働経路3(たとえばポンプ20から第2背圧弁130までの間の流路)を加圧空気源110により加圧しておくことで、ダミー液を用いなくても、加熱流路48を含む本稼働経路3を加圧状態としておくことができるため、食品材料を加熱流路48において100℃を超える目標温度まで加熱することが可能となる。
また、上述した実施形態では、第1冷却部80および第2冷却部120を有する構成を例示したが、第1冷却部80および/または第2冷却部120を備えない構成とすることができる。この場合、通電加熱装置40で加熱された食品材料は、パイプ16またはパイプ21を経由する間に冷却されることとなる。なお、本発明における「冷却部」は第2冷却部120に限定されず、パイプ21のように放熱により冷却が行われる部分を含むものとする。
また、上述した実施形態では、加熱された食品材料の温度が安定するまで、食品材料をパイプ18を経由して原料タンク10へと戻す構成の立ち上げ経路2を例示したが、この構成に限定されず、加熱された食品材料の温度が安定するまで、通電加熱装置40で加熱した食品材料を、第2流路32を経由して外部へと排出する構成とすることができる。また、温度保持部60は必須ではなく、温度保持部60を備えない構成とすることもできる。さらに、食品材料の温度が安定した後も、稼働中に原料タンク10に投入された食品材料の撹拌不足や調合ミスなどにより、食品材料の温度が不安定となり、目標とする殺菌温度まで達成できない場合がある。このような場合、コントロールユニット150は、食品材料が流通する流路を、本稼働経路3から立ち上げ経路2へと切り替えるように、切替弁70を制御する構成とすることもできる。
さらに、上述した実施形態では、切替弁70と第2冷却部120との間に除菌フィルター100および加圧空気源110を設ける構成を例示したが、この構成に限定されず、第2冷却部120と第2背圧弁130との間に除菌フィルター100および加圧空気源110を設ける構成とすることができる。また、上述した実施形態に加えて、固形物などを含む流動性が低い食品材料である場合には、本稼働経路3のうち切替弁70よりも充填機140側にモーノポンプなどを設ける構成とすることができる。
加えて、上述した実施形態では、電極体43をリング状とする構成を例示したが、この構成に限定されず、たとえば、電極体43を平板状とする構成とすることができる。たとえば、交流高電界殺菌方法による通電加熱を行う場合には、平板状の電極体43を用い、この電極体43を媒体で加熱および冷却することができる。
1,1a…加熱処理装置
10…原料タンク
20…ポンプ
30…予熱部
40…通電加熱装置
41…加熱モジュール
42…配管
43…電極体
44…スペーサ管体
45…フランジ
46…アース電極
47…ジョイント部
48…加熱流路
49…媒体流路
410…媒体供給口
411…媒体排出口
50…温度センサ
60…温度保持部
70…切替弁
80…第1冷却部
90…第1背圧弁
100…除菌フィルター
110…加圧空気源
120…第2冷却部
130…第2背圧弁
140…充填機
150…コントロールユニット
160…電源ユニット
170…第1一軸偏心ねじポンプ
180…第2一軸偏心ねじポンプ

Claims (12)

  1. 流動性を有する食品材料を移送する移送装置と、
    前記食品材料を加熱する加熱装置と、
    前記加熱装置が配置された加熱流路と、
    前記加熱流路から分岐する分岐流路と、
    充填装置と連通する充填流路と、
    前記充填流路に加圧エアを供給する加圧装置と、
    前記加熱流路と前記分岐流路とを連通する第1の位置、および、前記加熱流路と前記充填流路とを連通する第2の位置を有する切替弁と、
    前記移送装置、前記加熱装置、前記切替弁および前記加圧装置の動作を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部が、前記加熱装置が安定稼働するまでは、前記切替弁を前記第1の位置として前記食品材料を移送する加熱立ち上げステップ、
    前記加熱装置の安定稼働後に、前記切替弁を前記第2の位置として、前記加圧装置により加圧された前記充填流路に、前記食品材料を移送する本稼働準備ステップ、
    前記充填流路の所定位置まで前記食品材料が到達した際に前記加圧装置による加圧を停止する本稼働ステップ、とを実行する加熱処理装置。
  2. 前記制御部は、前記加熱立ち上げステップにおいて、前記食品材料を前記加熱装置により100℃よりも高い温度まで加熱する、請求項1に記載の加熱処理装置。
  3. さらに、前記加圧装置と前記充填流路との間に除菌フィルターが設けられた、請求項1に記載の加熱処理装置。
  4. さらに、前記充填流路に充填流路背圧弁が設けられ、前記切替弁から前記充填流路背圧弁までの間の流路に前記加圧装置が加圧エアを供給することで、前記充填流路が加圧される、請求項1に記載の加熱処理装置。
  5. 前記制御部は、前記本稼働ステップにおいて、前記食品材料が前記充填流路背圧弁に到達した際に前記加圧装置による加圧を停止する、請求項4に記載の加熱処理装置。
  6. さらに、前記充填流路に一軸偏心ねじポンプが設けられ、前記切替弁から前記一軸偏心ねじポンプまでの間の流路に前記加圧装置が加圧エアを供給することで、前記充填流路が加圧される、請求項1に記載の加熱処理装置。
  7. 前記制御部は、前記本稼働ステップにおいて、前記食品材料が前記一軸偏心ねじポンプに到達した際に前記加圧装置による加圧を停止する、請求項6に記載の加熱処理装置。
  8. 前記加熱装置が、前記食品材料を通電加熱するジュール加熱装置である、請求項1に記載の加熱処理装置。
  9. 流動性を有する食品材料を移送する移送装置と、
    前記食品材料を加熱する加熱装置と、
    前記加熱装置が配置された加熱流路と、
    充填装置と連通する充填流路と、
    前記充填流路に加圧エアを供給する加圧装置と、
    前記移送装置、前記加熱装置、および前記加圧装置の動作を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記加圧装置に前記充填流路内を加圧させた状態で、前記食品材料を前記充填流路に移送する、加熱処理装置。
  10. 請求項1ないし8のいずれかに記載の加熱処理装置を用いた加熱処理方法であって、
    前記加熱装置が安定稼働するまでは、前記切替弁を前記第1の位置として前記食品材料を移送する加熱立ち上げステップ、
    前記加熱装置の安定稼働後に、前記切替弁を前記第2の位置として、前記加圧装置により加圧された前記充填流路に、前記食品材料を移送する本稼働準備ステップ、
    前記充填流路の所定位置まで前記食品材料が到達した際に前記加圧装置による加圧を停止する本稼働ステップ、とを実行する加熱処理方法。
  11. 前記充填流路に充填流路背圧弁が設けられ、前記切替弁から前記充填流路背圧弁までの間の流路に前記加圧装置が加圧エアを供給することで、前記充填流路が加圧される、請求項10に記載の加熱処理方法。
  12. 前記充填流路に一軸偏心ねじポンプが設けられ、前記切替弁から前記一軸偏心ねじポンプまでの間の流路に前記加圧装置が加圧エアを供給することで、前記充填流路が加圧される、請求項10に記載の加熱処理方法。
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