JP2023171417A - 荷物収容具 - Google Patents

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幸太 河野
Kota Kono
真志 岩崎
Shinji Iwasaki
絹華 遠山
Kinuka Toyama
友哉 折戸
Tomoya Orito
碧海 沖本
Aomi Okimoto
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Abstract

【課題】幅が細くても十分に身体に加わる荷重を分散させることができる荷物収容具に取り付けられている肩掛け用の肩紐を備える荷物収容具を提供する。【解決手段】荷物収容部と、肩掛け用の肩紐1と、を備える荷物収容具であって、肩紐1は、熱可塑性樹脂からなるランダムループ状の連続線状体が連続線状体の交点で融着している網状構造体10と、不織布または織編物の基材層上に合成樹脂からなる樹脂層が形成された合成皮革シート20と、を有し、合成皮革シート20は、荷物収容具の使用者の身体側に配置されており、荷物収容部の底部分に網状構造体10がさらに配置されている。【選択図】図3

Description

本発明は、肩紐を備える荷物収容具に関するものである。
荷物を運搬するための道具として、革や布によって構成された袋状の道具である荷物収容具が一般的に使用されている。また、両手が空き、重い荷物であっても運搬しやすいことから、肩掛け用の肩紐が取り付けられている荷物収容具も広く利用されている。
肩紐が取り付けられている荷物収容具に収容している荷物の重量が重くなると、肩紐部分に荷重が集中して肩紐が身体に食い込み、痛みを感じることや肩こりの原因となることがある。
特許文献1には、帯状の芯材と芯材の正面側に設けられた帯状の表地材と芯材の背面側に設けられた帯状の裏地材とを備え、芯材、表地材および裏地材のうち少なくとも1つは芯材の長手方向および短手方向のうち少なくとも長手方向に屈曲を促す複数の屈曲促進構造を有し、各屈曲促進構造は芯材の長手方向と直交する方向または斜めに交差する方向に連続または断続して延びている肩ベルトが記載されている。特許文献2には、弾性を有する芯材と該芯材を被覆する表生地からなり、左右一対に設けられ、少なくとも身体に接触する部分において該肩紐の外側が内側に対して厚くなるように芯材に高低差を設けたことを特徴とするリュックサック用肩紐が記載されている。また、特許文献3には、長手方向と短手方向を有する帯状部材の両端にバッグ等を吊下げる着脱自在の係止具を備え、帯状部材は長手方向の伸長性が乏しく短手方向の伸長性に富む布状部材からなることを特徴とする肩かけ用ストラップが記載されている。
特開2014-104294号公報 国際公開第2018/088056号 特開2019-13640号公報
しかし、特許文献1~3のような肩紐では、肩紐から身体に加わる荷重を十分に分散させることができず、荷物収容具の使用時に痛み等を感じることがあり、改善の余地があった。また、近年はリュックサックやショルダーバッグ等の肩掛け用の肩紐が取り付けられている荷物収容具をビジネスバッグとして用いることも多く、肩紐から身体に加わる荷重を十分低減させることだけでなく、肩紐の幅を細くすることが可能であってデザイン性の高い荷物収容具も求められている。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、幅が細くても十分に身体に加わる荷重を分散させることができる肩掛け用の肩紐を備える荷物収容具を提供することにある。
前記課題を解決することができた本発明の肩紐は、荷物収容具に取り付けられている肩掛け用の肩紐であり、熱可塑性樹脂からなるランダムループ状の連続線状体が連続線状体
の交点で融着している網状構造体と、不織布または織編物の基材層上に合成樹脂からなる樹脂層が形成された合成皮革シートと、を有し、合成皮革シートは、荷物収容具の使用者の身体側に配置されていることを特徴とするものである。
上記発明の肩紐において、荷物収容具の使用者の身体側に位置する使用者側合成皮革シートと、荷物収容具の使用者の身体側とは反対側に位置する外方側合成皮革シートと、を有しており、網状構造体は、使用者側合成皮革シートと外方側合成皮革シートとの間に配置されていることが好ましい。
上記発明の肩紐において、JIS L1913(2010) 6.8.1 フラジール形法に基づき測定される網状構造体の通気性は、合成皮革シートの通気性よりも高いことが好ましい。
上記発明の肩紐において、長さを調節する長さ調節部を有しており、網状構造体は、長さ調節部には設けられていないことが好ましい。
上記発明の肩紐において、最大幅は、網状構造体の厚みの1倍以上5倍以下であることが好ましい。
上記発明の肩紐において、JIS L1096(1999) ガーレー曲げ反発性試験に基づき測定される合成皮革シートの剛軟度は、0.1mN以上1mN以下であることが好ましい。
上記発明の肩紐において、合成皮革シートは、ポリウレタン系樹脂を有していることが好ましい。
前記課題を解決することができた本発明の荷物収容具は、本発明の肩紐と、荷物収容部と、を備える荷物収容具であって、荷物収容部は、使用者の身体側に位置する身体側部材と、使用者の身体側とは反対側に位置する外方側部材と、を有しており、身体側部材は、網状構造体を有し、外方側部材は、網状構造体を有していないことを特徴とするものである。
上記発明の荷物収容具において、身体側部材および外方側部材は、合成皮革シートを有していることが好ましい。
上記発明の荷物収容具は、リュックサックであることが好ましい。
本発明によれば、肩紐が網状構造体と合成皮革シートとを有し、合成皮革シートが荷物収容具の使用者の身体側に配置されていることによって、肩紐が使用者の身体に沿いやすく、肩紐から身体に加わる荷重を十分に分散することが可能となり、肩紐の幅を細くしても身体の肩紐と接している部分に痛みを感じにくくすることができる。
本発明の実施の形態における荷物収容具を使用者の身体側から見た斜視図を表す。 本発明の実施の形態における荷物収容具を外方側から見た斜視図を表す。 図1に示した肩紐のIII-III断面図を表す。
以下、下記実施の形態に基づき本発明をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施の形態によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。なお、各図面において、便宜上、ハッチングや部材符号等を省略する場合もあるが、かかる場合、明細書や他の図面を参照するものとする。また、図面における種々部材の寸法は、本発明の特徴の理解に資することを優先しているため、実際の寸法とは異なる場合がある。
図1は、本発明の実施の形態における肩掛け用の肩紐が取り付けられている荷物収容具を使用者の身体側から見た斜視図を表し、図2は、荷物収容具を外方側から見た斜視図である。なお、使用者の身体側とは、荷物収容具の使用時において使用者が荷物収容具を持った際に使用者の身体と面する側を指し、外方側とは、使用者の身体側とは反対側を指す。
図1および図2に示すように、肩紐1は、荷物収容具100に取り付けられている。肩紐1は、荷物収容具100の使用時に、使用者が肩に掛けるために用いるものである。なお、肩紐1を手で把持することによって荷物収容具100を使用してもよい。
図3は、図1に示した肩紐1のIII-III断面図であり、肩紐1の長さ方向に垂直な断面図である。図3に示すように、肩紐1は、熱可塑性樹脂からなるランダムループ状の連続線状体が連続線状体の交点で融着している網状構造体10と、不織布または織編物の基材層上に合成樹脂からなる樹脂層が形成された合成皮革シート20と、を有し、合成皮革シート20は、荷物収容具100の使用者の身体側に配置されている。なお、図3において、図の下側が荷物収容具100の使用者の身体側であり、図の上側が荷物収容具100の使用者の身体側とは反対側の外方側である。
肩紐1が網状構造体10と合成皮革シート20とを有し、合成皮革シート20が荷物収容具100の使用者の身体側に配置されていることにより、網状構造体10が有する反発性によって、肩紐1に加わった荷重が肩紐1の広い範囲に分散されやすく、また、使用者の身体側に配置されている合成皮革シート20が有する柔軟性によって、肩紐1が使用者の身体に沿いやすくなるため、荷物収容具100の使用時において、肩紐1から身体に加わる荷重を十分に分散することが可能となる。また、肩紐1に加わる荷重を十分に分散できるため、肩紐1の幅を細くしても身体に痛みを感じにくくすることができ、荷物収容具100の使い心地とデザイン性を両立させることが可能である。
図3に示すように、合成皮革シート20は、荷物収容具100の使用者の身体側に位置する使用者側合成皮革シート21と、荷物収容具100の使用者の身体側とは反対側に位置する外方側合成皮革シート22と、を有しており、網状構造体10は、使用者側合成皮革シート21と外方側合成皮革シート22との間に配置されていることが好ましい。網状構造体10が使用者側合成皮革シート21と外方側合成皮革シート22との間に配置されていることにより、網状構造体10の、荷物収容具100の使用者の身体側と外方側の両方に合成皮革シート20が存在し、荷物収容具100の使用時に肩紐1が使用者の身体に沿いやすくなって、身体に加わる荷重をさらに分散させやすくなる。また、外方側から肩紐1を見た際に網状構造体10が見えにくくなるため、荷物収容具100のデザイン性を高めることができる。
網状構造体10は、熱可塑性樹脂からなるランダムループ状の連続線状体が連続線状体の交点で融着しており、言い換えると、熱可塑性樹脂からなる線状の樹脂を曲がりくねらせてランダムループを形成し、夫々のループを互いに溶融状態で接触せしめて接合させた三次元ランダムループ接合構造を持つものである。
網状構造体10を構成する材料は、例えば、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、ポリスチレン系熱可塑性エラストマー、ポリウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー、エチレン酢酸ビニル共重合体等が挙げられる。網状構造体10を構成する材料は、中でも、ポリエステル系熱可塑性エラストマーを含んでいることが好ましい。網状構造体10を構成する材料がポリエステル系熱可塑性エラストマーを含んでいることにより、網状構造体10の反発力を高め、肩紐1に加わった荷重をより分散させやすくすることができる。
JIS L1913(2010) 6.8.1 フラジール形法に基づき測定される網状構造体10の通気性は、合成皮革シート20の通気性よりも高いことが好ましい。網状構造体10の通気性が合成皮革シート20の通気性よりも高いことにより、網状構造体10の内部を気体が流通しやすく、肩紐1の内部において網状構造体10の温度が高くなって肩紐1と接している身体の部分に不快感を与えにくくすることができる。
合成皮革シート20は、不織布または織編物の基材層上に合成樹脂からなる樹脂層が形成されている。合成皮革シート20の基材層を構成する繊維としては、熱可塑性樹脂からなる合成繊維であることが好ましい。また、構成繊維として、必要に応じて天然繊維や再生繊維、半合成繊維、無機繊維等を混綿、あるいは混繊してもよい。
合成皮革シート20の基材層を構成する繊維に用いられている合成樹脂としては、繊維形成能を有するものであれば特に限定されず、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、およびこれらを主体とし、さらにイソフタル酸を共重合成分として用いた低融点ポリエステル等のポリエステル類、ポリプロピレン、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、プロピレンと他のα-オレフィンとの二~三元共重合体等のポリオレフィン類、ポリアミド6、ポリアミド66等のポリアミド類、もしくはこれらの混合物や共重合体等を用いることができる。
合成皮革シート20の基材層を構成する繊維は、単一成分系のものの他、芯鞘型や偏心芯鞘型、並列型、海島型等の多成分系であってもよく、繊維断面の形状にも特に制限はない。また、必要に応じてつや消し剤、顔料、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、結晶核剤、難燃剤、防ダニ剤等の各種添加剤を含有させることも可能である。
合成皮革シート20の基材層に不織布が用いられている場合、基材層に用いられている不織布は、短繊維不織布であってもよいが長繊維不織布であることが好ましい。合成皮革シート20の基材層が長繊維不織布であることにより、合成皮革シート20の強度を高めることができ、肩紐1の耐久性を向上させることができる。なお、合成皮革シート20の基材層に用いられている長繊維不織布の製造方法としては、例えば、スパンボンド法、メルトブロー法等が挙げられる。合成皮革シート20の基材層に用いられている短繊維不織布の製造方法としては、例えば、カーディング法、エアレイ法等が挙げられる。
合成皮革シート20の基材層に織物や編物を用いることもできる。合成皮革シート20の基材層に平織、綾織、朱子織等の織物が用いられていることにより、合成皮革シート20を薄く軽量であり、かつ強力や耐摩耗性に優れた生地とすることができる。また、合成皮革シート20の基材層に丸編み、経編み、トリコット編み、ラッセル編み等の編物が用いられていることにより、合成皮革シート20が伸長性やソフトな風合いを兼ね備えたものとなる。
合成皮革シート20の樹脂層は、合成樹脂から形成されている。合成皮革シート20の
樹脂層を形成する合成樹脂としては、例えば、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアクリレート樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂等が挙げられる。これらの合成樹脂は、単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
合成皮革シート20は、ポリウレタン系樹脂を有していることが好ましい。つまり、合成皮革シート20の樹脂層を構成する合成樹脂は、ポリウレタン系樹脂を有していることが好ましい。合成皮革シート20がポリウレタン系樹脂を有していることにより、合成皮革シート20の柔軟性を高めることができ、肩紐1が荷物収容具100の使用者の身体に沿いやすくなって荷重を分散しやすくなる。
JIS L1096(1999) ガーレー曲げ反発性試験に基づき測定される合成皮革シート20の剛軟度は、0.1mN以上1mN以下であることが好ましい。合成皮革シート20のガーレー曲げ反発性試験に基づく剛軟度が0.1mN以上1mN以下であることにより、合成皮革シート20が柔軟なものとなり、荷物収容具100の使用時に身体に沿うように変形しやすい肩紐1とすることが可能となる。
JIS L1096(1999) ガーレー曲げ反発性試験に基づき測定される合成皮革シート20の剛軟度は、0.1mN以上であることが好ましく、0.2mN以上であることがより好ましく、0.3mN以上であることがさらに好ましい。合成皮革シート20の剛軟度の下限値を上記の範囲に設定することにより、合成皮革シート20が適度なコシを有するものとなり、肩紐1の強度を高めることができる。また、JIS L1096(1999) ガーレー曲げ反発性試験に基づき測定される合成皮革シート20の剛軟度は、1mN以下であることが好ましく、0.9mN以下であることがより好ましく、0.8mN以下であることがさらに好ましい。合成皮革シート20の剛軟度の上限値を上記の範囲に設定することにより、合成皮革シート20が十分に柔らかくなって肩紐1が荷物収容具100の使用者の身体に沿いやすくなる。
図1および図2に示すように、肩紐1は、長さを調節する長さ調節部11を有しており、網状構造体10は、長さ調節部11には設けられていないことが好ましい。肩紐1が長さ調節部11を有していることにより肩紐1の長さを調節することが可能となり、荷物収容具100の使用時に肩紐1を適切な長さにして肩紐1が使用者の身体へ食い込みにくくすることができる。また、長さ調節部11には網状構造体10が設けられていないことにより、長さ調節部11の厚みが厚くなることを抑えることができ、肩紐1の長さの調節を行いやすくすることができる。なお、肩紐1の長さは、荷物収容具100の使用者の身長方向における長さを示す。
長さ調節部11としては、例えば、図1に示すように、帯状部材11aおよび係合部材11bを用いて帯状部材11aの長さを調節すること、面ファスナー・オスと面ファスナー・メスの少なくとも一部同士を係合させることによって面ファスナーの長さを調節すること等によって肩紐1の全体の長さを調節することが挙げられる。係合部材11bとしては、例えば、バックル、ホック、面ファスナー、ボタン、スナップボタン、コキ(リュックカン、アジャスター)等が挙げられる。中でも、長さ調節部11は、帯状部材11aと係合部材11bとを有しており、係合部材11bがコキであることが好ましい。長さ調節部11が帯状部材11aと係合部材11bであるコキを有していることにより、肩紐1の長さを容易に調節することができ、また、調節した後の肩紐1の長さを維持しやすい。
図1~図3に示すように、肩紐1の長さ方向において、長さ調節部11は、網状構造体10の下方に配置されていることが好ましい。長さ調節部11が肩紐1の網状構造体10の下方に配置されていることにより、荷物収容具100の使用時に肩紐1を肩に掛けた際、肩紐1の網状構造体10を有している部分が使用者の身体と接しやすく、肩紐1から使
用者の身体に加わる荷重を分散させやすくなる。
肩紐1の最大幅は、網状構造体10の厚みの1倍以上5倍以下であることが好ましい。肩紐1の最大幅と網状構造体10の厚みの比率を上記の範囲に設定することにより、肩紐1から荷物収容具100の使用時に加わる荷重を十分に分散させ、荷物収容具100の使用感を向上させることができる。
肩紐1の最大幅は、網状構造体10の厚みの1倍以上であることが好ましく、1.5倍以上であることがより好ましく、2倍以上であることがさらに好ましい。肩紐1の最大幅と網状構造体10の厚みとの比率の下限値を上記の範囲に設定することにより、荷物収容具100の使用時に肩紐1に加わった荷重が肩紐1の幅全体に分散されやすくなる。また、肩紐1の最大幅は、網状構造体10の厚みの5倍以下であることが好ましく、4.5倍以下であることがより好ましく、4倍以下であることがさらに好ましい。肩紐1の最大幅と網状構造体10の厚みとの比率の上限値を上記の範囲に設定することにより、肩紐1の幅が過度に大きくなることを防ぎ、荷物収容具100の使い心地をよくしながらデザイン性を高めることができる。
図1および図2に示すように、本発明の実施の形態における荷物収容具100は、本発明の肩紐1と荷物収容部50とを備えており、荷物収容部50は、使用者の身体側に位置する身体側部材51と、使用者の身体側とは反対側に位置する外方側部材52とを有しており、身体側部材51は網状構造体10を有し、外方側部材52は網状構造体10を有していない。荷物収容具100が本発明の肩紐1を有していることにより、肩紐1が使用者の身体に加わる荷重を十分に分散させることができる。
さらに、身体側部材51が網状構造体10を有していることにより、荷物収容具100の使用者の身体側に加わった力を分散させることができ、荷物収容具100の使用の際に使用者の身体と荷物収容具100の身体側とが擦れても荷物収容具100に傷が入りにくくなり、荷物収容具100の美観を保つことが可能となる。また、外方側部材52が網状構造体10を有していないことにより、荷物収容具100の使用者の身体側から外方側への厚みが過度に厚くなることを防ぎ、荷物収容具100が他人と接触しにくくなり、また、荷物収容具100の美観を保つことが可能となる。
図示していないが、網状構造体10は、荷物収容部50の底部分に配置されていることが好ましい。荷物収容部50の底部分に網状構造体10が配置されていることにより、荷物収容具100を床や地面等に置いた際に、その衝撃が荷物収容部50に伝わりにくく、荷物収容具100に収容している荷物を破損しにくくすることができる。
身体側部材51および外方側部材52は、合成皮革シート20を有していることが好ましい。身体側部材51および外方側部材52が合成皮革シート20を有していることにより、荷物収容具100のデザイン性を高めることができる。
身体側部材51において、合成皮革シート20は網状構造体10よりも使用者の身体側に配置されていることが好ましい。つまり、荷物収容部50において、網状構造体10が露出していないことが好ましい。合成皮革シート20が身体側部材51では網状構造体10よりも使用者の身体側に位置していることにより、荷物収容具100の使用時において、使用者の身体と身体側部材51の合成皮革シート20とが接し、合成皮革シート20が使用者の身体に沿って変形するため、使用者の身体に荷物収容部50が接触しても痛みを感じにくく、荷物収容具100の使い心地を高めることができる。
荷物収容具100は、荷物収容部50に荷物を収容し、肩に掛けて運搬できるものであ
ればよく、荷物収容具100の種類としては、例えば、リュックサック、ランドセル、ショルダーバッグ、ポシェット等が挙げられる。中でも、荷物収容具100は、リュックサックであることが好ましい。荷物収容具100がリュックサックであることにより、肩紐1が2つあり、使用者の両肩に肩紐1が1つずつ位置するため、重い荷物を荷物収容部50に収容した場合であっても痛み等を感じにくく、快適な荷物収容具100とすることができる。
以上のように、本発明の肩紐は、荷物収容具に取り付けられている肩掛け用の肩紐であり、熱可塑性樹脂からなるランダムループ状の連続線状体が連続線状体の交点で融着している網状構造体と、不織布または織編物の基材層上に合成樹脂からなる樹脂層が形成された合成皮革シートと、を有し、合成皮革シートは、荷物収容具の使用者の身体側に配置されていることを特徴とする。肩紐がこのような構成であることにより、肩紐が使用者の身体に沿いやすく、肩紐から身体に加わる荷重を十分に分散することが可能となり、肩紐の幅を細くしても身体の肩紐と接している部分に痛みを感じにくくすることができる。
1:肩紐
10:網状構造体
11:長さ調節部
11a:帯状部材
11b:係合部材
20:合成皮革シート
21:使用者側合成皮革シート
22:外方側合成皮革シート
50:荷物収容部
51:身体側部材
52:外方側部材
100:荷物収容具

Claims (10)

  1. 荷物収容部と、肩掛け用の肩紐と、を備える荷物収容具であって、
    前記肩紐は、熱可塑性樹脂からなるランダムループ状の連続線状体が前記連続線状体の交点で融着している網状構造体と、不織布または織編物の基材層上に合成樹脂からなる樹脂層が形成された合成皮革シートと、を有し、
    前記合成皮革シートは、前記荷物収容具の使用者の身体側に配置されており、
    前記荷物収容部の底部分に前記網状構造体がさらに配置されていることを特徴とする荷物収容具。
  2. 前記肩紐は、前記荷物収容具の使用者の身体側に位置する使用者側合成皮革シートと、前記荷物収容具の使用者の身体側とは反対側に位置する外方側合成皮革シートと、を有しており、
    前記肩紐において、前記網状構造体は、前記使用者側合成皮革シートと前記外方側合成皮革シートとの間に配置されている請求項1に記載の荷物収容具。
  3. JIS L1913(2010) 6.8.1 フラジール形法に基づき測定される前記網状構造体の通気性は、前記合成皮革シートの通気性よりも高い請求項1または2に記載の荷物収容具。
  4. 前記肩紐において、長さを調節する長さ調節部を有しており、
    前記網状構造体は、前記長さ調節部には設けられていない請求項1~3のいずれか一項に記載の荷物収容具。
  5. 前記肩紐の最大幅は、前記肩紐が有している前記網状構造体の厚みの1倍以上5倍以下である請求項1~4のいずれか一項に記載の荷物収容具。
  6. JIS L1096(1999) ガーレー曲げ反発性試験に基づき測定される前記合成皮革シートの剛軟度は、0.1mN以上1mN以下である請求項1~5のいずれか一項に記載の荷物収容具。
  7. 前記合成皮革シートの前記樹脂層を構成する合成樹脂は、ポリウレタン系樹脂を有している請求項1~6のいずれか一項に記載の荷物収容具。
  8. 前記荷物収容部は、使用者の身体側に位置する身体側部材と、使用者の身体側とは反対側に位置する外方側部材と、を有しており、
    前記身体側部材は、前記網状構造体を有し、
    前記外方側部材は、前記網状構造体を有していないことを特徴とする請求項1~7のいずれか一項に記載の荷物収容具。
  9. 前記身体側部材および前記外方側部材は、不織布または織編物の基材層上に合成樹脂からなる樹脂層が形成された合成皮革シートを有している請求項1~8のいずれか一項に記載の荷物収容具。
  10. リュックサックである請求項1~9のいずれか一項に記載の荷物収容具。
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