JP2023171089A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】端子に接続される相手端子が電線の延びる方向と交差する方向に挿入されるコネクタであって、端子を容易に取り出すことができるコネクタを提供する。【解決手段】外ハウジング31は、第1方向D1に沿って相手端子36aが挿入される第1開口部53と、第2方向D2に沿って電線21が貫通する第2開口部54とを有する。端子34を保持する内ハウジング33は、外ハウジング31の内側に固定されたシェル32の内側に配置される。リテーナ35は、内ハウジング33に着脱可能に取り付けられるとともに内ハウジング33を外ハウジング31に固定解除可能に固定する。内ハウジング33は、リテーナ35が内ハウジング33から取り外されているときに、外ハウジング31及びシェル32に対して第2方向D2に相対移動可能であるとともに第2開口部54を通り抜け可能である。【選択図】図4

Description

本開示は、コネクタに関するものである。
従来、アウターハウジングと、アウターハウジングの内側に配置されたシールドシェルと、シールドシェルの内側に配置されたインナーハウジングと、インナーハウジングに保持された端子とを備えたコネクタがある。端子には、電線の端部が電気的に接続されている。コネクタに接続される相手コネクタは、コネクタに挿入されることにより端子と電気的に接続される相手端子を備えている。
このようなコネクタには、例えば特許文献1に記載されているように、電線が延びる方向と交差する方向に沿って相手端子が挿入されるものがある。特許文献1に記載されたコネクタが備えるシールドシェルは、シールドシェルをアウターハウジングに固定するための第1の固定爪を有している。更に、同シールドシェルは、シールドシェルをインナーハウジングに固定するための第2の固定爪を有している。これらの固定爪によって、シールドシェルは、アウターハウジングとインナーハウジングとの両方に固定されている。即ち、インナーハウジングは、シールドシェルによってアウターハウジングに固定されている。
特開2019-164945号公報
ところで、電線が延びる方向と交差する方向に沿って相手端子が挿入されるコネクタでは、インナーハウジングと端子とが係合している部分は、コネクタにおいて相手端子が挿入される開口部から相手端子の挿入方向に沿ってコネクタの内部に入った後、相手端子の挿入方向に対して交差する方向に曲がった先にある。そのため、相手端子が挿入される開口部から、インナーハウジングと端子とが係合している部分に到達することが困難である。従って、端子を交換するために端子をコネクタから取り出すときには、コネクタを分解することでインナーハウジングを取り出してから、インナーハウジングから端子を取り出すことになる。因みに、電線が延びる方向に沿って相手端子が挿入されるコネクタでは、相手端子を挿入するための開口部から、コネクタにおいて端子が係合されている部分に容易に到達できる。そして、開口部から端子を容易に取り出すことができる。
例えば特許文献1に記載されたコネクタでは、端子を取り出すときには、まず、第1の固定爪をアウターハウジングから外すことにより、シールドシェルとアウターハウジングとの固定を解除する。そして、シールドシェルからアウターハウジングを取り外す。次に、第2の固定爪をインナーハウジングから外すことにより、シールドシェルとインナーハウジングとの固定を解除する。そして、シールドシェルからインナーハウジングを取り出す。その後、インナーハウジングを開けると、漸く端子を取り出すことができる。このように、電線が延びる方向と交差する方向に沿って相手端子が挿入されるコネクタでは、端子を取り出す作業が繁雑であった。
本開示の目的は、端子に接続される相手端子が電線の延びる方向と交差する方向に挿入されるコネクタであって、端子を容易に取り出すことができるコネクタを提供することにある。
本開示のコネクタは、第1方向に沿って相手端子が挿入される第1開口部と前記第1方向と交差する第2方向に沿って電線が貫通する第2開口部とを有する樹脂製のアウターハウジングと、前記アウターハウジングの内側に配置されるとともに前記アウターハウジングに固定される導電性のシールドシェルと、前記シールドシェルの内側に配置される樹脂製のインナーハウジングと、前記インナーハウジングの内側に保持された端子と、前記インナーハウジングに着脱可能に取り付けられるとともに前記インナーハウジングを前記アウターハウジングに固定解除可能に固定するインナーハウジングリテーナと、を備え、前記インナーハウジングリテーナは、前記インナーハウジングから取り外されると、前記アウターハウジングに対する前記インナーハウジングの固定を解除し、前記インナーハウジングは、前記インナーハウジングリテーナが前記インナーハウジングから取り外されているときに、前記アウターハウジング及び前記シールドシェルに対して前記第2方向に相対移動可能であるとともに前記第2開口部を通り抜け可能であるコネクタである。
本開示のコネクタによれば、端子に接続される相手端子が電線の延びる方向と交差する方向に挿入されるコネクタにおいて、端子を容易に取り出すことができる。
図1は、一実施形態におけるコネクタを備えたワイヤハーネスの斜視図である。 図2は、図1に示すコネクタの分解斜視図である。 図3は、図1に示すコネクタの一部を示す下面図である。 図4は、図3の4-4線に沿ったコネクタの縦断面図である。 図5は、図4に示すコネクタの一部を示す縦断面図である。 図6は、図3の6-6線に沿ったコネクタの縦断面図である。 図7は、図3の7-7線に沿ったコネクタの横断面図である。 図8は、図7に示すコネクタの一部を示す横断面図である。 図9は、図7に示すコネクタの一部を示す横断面図である。 図10は、図1に示すコネクタに備えられるアウターハウジング及びシールドシェルの縦断面図である。 図11は、図1に示すコネクタに備えられる端子を収容しているインナーハウジング本体の上面図である。 図12は、図4の12-12線に沿ったインナーハウジングの断面図である。 図13は、図1に示すコネクタに備えられるインナーハウジングの斜視図である。 図14は、図1に示すコネクタに備えられるインナーハウジングを別の角度から見た斜視図である。 図15は、図1に示すコネクタに備えられるインナーハウジングリテーナの斜視図である。 図16は、図1に示すコネクタに備えられるインナーハウジングリテーナを別の角度から見た斜視図である。 図17は、図1に示すコネクタハウジングにおけるインナーハウジングリテーナが取り外された状態を示す縦断面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のコネクタは、
[1]第1方向に沿って相手端子が挿入される第1開口部と前記第1方向と交差する第2方向に沿って電線が貫通する第2開口部とを有する樹脂製のアウターハウジングと、前記アウターハウジングの内側に配置されるとともに前記アウターハウジングに固定される導電性のシールドシェルと、前記シールドシェルの内側に配置される樹脂製のインナーハウジングと、前記インナーハウジングの内側に保持された端子と、前記インナーハウジングに着脱可能に取り付けられるとともに前記インナーハウジングを前記アウターハウジングに固定解除可能に固定するインナーハウジングリテーナと、を備え、前記インナーハウジングリテーナは、前記インナーハウジングから取り外されると、前記アウターハウジングに対する前記インナーハウジングの固定を解除し、前記インナーハウジングは、前記インナーハウジングリテーナが前記インナーハウジングから取り外されているときに、前記アウターハウジング及び前記シールドシェルに対して前記第2方向に相対移動可能であるとともに前記第2開口部を通り抜け可能であるコネクタである。
この構成によれば、インナーハウジングリテーナをインナーハウジングから取り外すと、インナーハウジングとアウターハウジングとの固定を解除できる。その後、インナーハウジングを、アウターハウジング及びシールドシェルに対して第2方向に移動させることにより、同インナーハウジングを第2開口部からアウターハウジングの外部に容易に取り出すことができる。従って、アウターハウジングからシールドシェルを取り外したり、インナーハウジングからシールドシェルを取り外したりしなくとも、インナーハウジングをアウターハウジングの外部に容易に取り出すことができる。そして、アウターハウジングの外部に取り出されたインナーハウジングから端子を取り出すことができる。よって、端子に接続される相手端子が電線の延びる方向と交差する方向に挿入されるコネクタにおいて、端子を容易に取り出すことができる。
[2]上記[1]において、前記インナーハウジングリテーナは、前記第1方向に沿って前記第1開口部を通り抜け可能であり、前記インナーハウジングに取り付けられている状態のときに前記第1開口部から前記アウターハウジングの外部に露出していてもよい。この構成によれば、インナーハウジングリテーナを、第1開口部からアウターハウジングの外部に容易に取り出すことができる。
[3]上記[1]または[2]において、前記インナーハウジングリテーナは、第1規制部を有し、前記アウターハウジングは、前記第2方向において前記第1規制部と前記第2開口部との間に位置するとともに前記第2方向において前記第1規制部と当接可能に対向する第2規制部を有していてもよい。この構成によれば、第1規制部が第2規制部に当接することにより、第2方向に沿って第2開口部に近づく方向にインナーハウジングリテーナがそれ以上移動することが抑制される。従って、インナーハウジングリテーナが取り付けられているインナーハウジングも、第2方向に沿って第2開口部に近づく方向にそれ以上移動することが抑制される。よって、インナーハウジングは、インナーハウジングリテーナによって、アウターハウジングの内部に配置された状態に維持される、即ち、アウターハウジングに固定される。
[4]上記[3]において、前記インナーハウジングリテーナは、前記第2方向から見て前記第1方向における前記インナーハウジングの両側にそれぞれ前記第1規制部を有し、前記アウターハウジングは、前記第2方向から見て前記第1方向における前記インナーハウジングの両側にそれぞれ前記第2規制部を有していてもよい。この構成によれば、第2方向から見て第1方向におけるインナーハウジングの片側にのみ第1規制部が設けられる場合に比べて、インナーハウジングリテーナは、インナーハウジングをアウターハウジングに対してより安定して固定できる。
[5]上記[3]または[4]において、前記インナーハウジングリテーナは、前記第2方向から見て、前記第1方向と直交し且つ前記第2方向と直交する第3方向における前記インナーハウジングの両側にそれぞれ前記第1規制部を有し、前記アウターハウジングは、前記第2方向から見て前記第3方向における前記インナーハウジングの両側にそれぞれ前記第2規制部を有していてもよい。この構成によれば、第2方向から見て第3方向におけるインナーハウジングの片側にのみ第1規制部が設けられる場合に比べて、インナーハウジングリテーナは、インナーハウジングをアウターハウジングに対してより安定して固定できる。
[6]上記[3]から[5]のいずれかにおいて、前記アウターハウジングは、前記アウターハウジングの内面における前記第1方向に前記第1開口部と重なる部分の一部に、前記第1方向に凹む規制凹部を有し、前記シールドシェルは、前記第1方向に前記規制凹部と重なる部分に前記シールドシェルを前記第1方向に貫通する貫通孔を有し、前記インナーハウジングリテーナは、前記規制凹部に挿入される挿入部を有し、前記第1規制部は、前記挿入部であり、前記第2規制部は、前記規制凹部の内周面のうち、前記第2方向における前記第1規制部と前記第2開口部との間で前記第2方向において前記第1規制部に当接可能に対向する部分であってもよい。この構成によれば、インナーハウジングリテーナを組み付ける際、貫通孔を通って規制凹部に挿入部を挿入することにより、第1規制部を第2規制部に容易に当接可能に対向させることができる。従って、インナーハウジングリテーナによって、インナーハウジングをアウターハウジングに対して容易に固定できる。
[7]上記[1]から[6]のいずれかにおいて、前記インナーハウジングは、前記インナーハウジングの表面から突出する第1ロック突部を有し、前記インナーハウジングリテーナは、弾性を有し前記第1方向に延びる支持部と、前記支持部から突出する第2ロック突部と、前記第2方向から見て前記第1方向における前記第2ロック突部と前記第1開口部との間で前記第1方向から前記インナーハウジングに当接する当接面とを有するとともに、前記第2ロック突部が前記第1ロック突部を前記第1方向に乗り越えることにより前記インナーハウジングに取り付けられるものであり、前記第1ロック突部は、前記第1方向における前記第2ロック突部と前記当接面との間に位置するとともに、前記第2ロック突部に前記第1方向から当接可能に対向していてもよい。この構成によれば、インナーハウジングリテーナは、第2ロック突部が第1ロック突部に当接することにより、第1方向と反対方向の移動が規制される。即ち、インナーハウジングリテーナは、第1ロック突部によって、インナーハウジングに取り付けられた状態に維持される。また、インナーハウジングリテーナは、当接面が第1方向からインナーハウジングに当接することにより、第1方向の移動が規制される。従って、インナーハウジングリテーナは、第1ロック突部及びインナーハウジングにおける当接面が当接する部分によって、インナーハウジングに対して第1方向において位置決めされる。
[8]上記[7]において、前記インナーハウジングは、前記支持部に前記第2方向から当接可能に対向する第1規制面と、前記支持部に前記第2方向と反対方向から当接可能に対向する第2規制面とを有し、前記支持部の少なくとも一部は、前記第1方向に沿って前記第1規制面と前記第2規制面との間に挿入されていてもよい。この構成によれば、インナーハウジングリテーナは、支持部が第1規制面に当接することにより、インナーハウジングに対する第2方向と反対方向の移動が規制される。また、インナーハウジングリテーナは、支持部が第2規制面に当接することにより、インナーハウジングに対する第2方向の移動が規制される。従って、インナーハウジングとインナーハウジングリテーナとの第2方向における相対移動が抑制される。従って、インナーハウジングリテーナは、インナーハウジングに対して第2方向において位置決めされる。
[9]上記[1]から[8]のいずれかにおいて、前記インナーハウジングリテーナは、前記第1方向と直交し且つ前記第2方向と直交する第3方向から前記インナーハウジングの外面に当接可能に対向する第3規制面と、前記第3方向と反対方向から前記インナーハウジングの外面に当接可能に対向する第4規制面とを有し、前記インナーハウジングは、前記第1方向に沿って前記第3規制面と前記第4規制面との間に挿入されていてもよい。この構成によれば、インナーハウジングリテーナは、第3規制面がインナーハウジングの外面に当接することにより、インナーハウジングに対する第3方向と反対方向の移動が規制される。また、インナーハウジングリテーナは、第4規制面がインナーハウジングに当接することにより、インナーハウジングに対する第3方向の移動が規制される。従って、インナーハウジングとインナーハウジングリテーナとの第3方向における相対移動が抑制される。従って、インナーハウジングリテーナは、インナーハウジングに対して第3方向において位置決めされる。
[10]上記[7]まはた[8]において、前記第1ロック突部は、前記第1方向と直交し且つ前記第2方向と直交する第3方向に沿って前記インナーハウジングの外側に向かって突出しており、前記第2ロック突部は、前記第3方向に沿って前記インナーハウジングに近づくように突出しており、前記支持部は、前記支持部を前記第2方向に貫通し前記第2ロック突部と前記第3方向に並ぶ空隙孔を有していてもよい。この構成によれば、支持部は、第3方向における空隙孔の幅を狭めるように弾性変形することにより、第2ロック突部の第3方向における移動を許容できる。従って、第3方向における第2ロック突部と反対側の支持部の端部の位置が第3方向に変化することを抑制しつつ、第2ロック突部を第3方向に沿って移動させることができる。例えば、インナーハウジングリテーナをインナーハウジングから取り外す際、第1方向と反対方向にインナーハウジングリテーナを引っ張ると、第2ロック突部が第1ロック突部を乗り越える。このときに、第3方向における第2ロック突部と反対側の支持部の端部の位置が第3方向に変化することを抑制しつつ、第2ロック突部を第3方向に沿って移動させることができる。従って、コネクタにおいて、第3方向における支持部の移動を許容するためにインナーハウジングの周囲に確保するスペースを小さくできる。その結果、コネクタの大型化を抑制できる。また、第3方向における第2ロック突部と反対側の支持部の端部に外力が作用した場合に、当該外力が第2ロック突部に作用することを空隙孔によって抑制できる。従って、インナーハウジングリテーナがインナーハウジングから意図せず外れることを抑制できる。
[11]上記[7]、[8]および[10]のいずれかにおいて、前記第2ロック突部は、前記第1方向における両端に第1端面及び第2端面を有し、前記第1端面は、前記第1ロック突部に前記第1方向と反対方向から当接可能に対向するとともに、前記第2方向から見て、前記第1端面における前記第2ロック突部の基端寄りの端よりも先端寄りの端の方が前記第1方向にずれるように、前記第1方向と直交し且つ前記第2方向と直交する第3方向に対して傾斜していてもよい。この構成によれば、インナーハウジングリテーナをインナーハウジングから取り外す際、第1方向と反対方向に第1端面が第1ロック突部に押しつけられる。このとき、第2方向から見て第1端面が第3方向に対して傾斜しているため、第1端面の作用によって、第2ロック突部には、第1ロック突部の基端から先端に向かう方向の力が作用する。従って、インナーハウジングリテーナをインナーハウジングから取り外す際、第2ロック突部が第1ロック突部を第1方向と反対方向に乗り越えやすくなる。よって、インナーハウジングリテーナをインナーハウジングから取り外しやすくなる。
[12]上記[11]において、前記第2端面は、前記第2方向から見て、前記第2端面における前記第2ロック突部の基端寄りの端が先端寄りの端よりも前記第1方向にずれるように前記第3方向に対して傾斜しており、前記第2方向から見て、前記第3方向に対する前記第1端面の傾斜角度は、前記第3方向に対する前記第2端面の傾斜角度よりも小さくてもよい。この構成によれば、インナーハウジングリテーナをインナーハウジングに取り付ける際、第2ロック突部は、第2端面から第1ロック突部に当接する。そして、インナーハウジングリテーナが第1方向に移動されるに伴って、第2ロック突部は、第2端面によって、第1ロック突部の基端から先端に向かう方向への移動が案内される。従って、インナーハウジングリテーナをインナーハウジングに取り付ける際、第2ロック突部が第1ロック突部を第1方向に乗り越えやすくなる。よって、インナーハウジングリテーナをインナーハウジングに容易に取り付けることができる。
また、第2方向から見て、第3方向に対する前記第1端面の傾斜角度は、第3方向に対する前記第2端面の傾斜角度よりも小さい。そのため、インナーハウジングリテーナをインナーハウジングに取り付けるときよりも、インナーハウジングリテーナをインナーハウジングから取り外すときの方が、インナーハウジングリテーナに大きな力を加えることになる。従って、インナーハウジングからのインナーハウジングリテーナの脱落を抑制しつつ、インナーハウジングに対するインナーハウジングリテーナの着脱を容易にできる。
[13]上記[7]、[8]および[10]から[12]のいずれかにおいて、前記インナーハウジングは、前記第1方向と直交し且つ前記第2方向と直交する第3方向における両端領域に前記第1ロック突部を有し、前記インナーハウジングリテーナは、前記第3方向における前記インナーハウジングの両側に配置される2つの前記支持部と、前記第1方向における前記インナーハウジングと前記第1開口部との間に配置され2つの前記支持部を連結する連結部とを有し、前記連結部は、前記当接面を有していてもよい。この構成によれば、第3方向における前記インナーハウジングの両側で、第1ロック突部と第2ロック突部とが第1方向に当接可能に対向する。従って、第3方向における前記インナーハウジングの片側のみで第1ロック突部と第2ロック突部とが第1方向に当接可能に対向する場合に比べて、インナーハウジングリテーナを、インナーハウジングに対して安定して取り付けることができる。また、2つの支持部を連結する連結部が当接面を有する。そのため、第3方向における2つの支持部の間で、当接面を容易にインナーハウジングに当接させることができる。
[14]上記[1]から[13]のいずれかにおいて、前記端子は、前記電線の端部に電気的に接続される接続端子と、前記接続端子と電気的に接続されるクリップ端子とを有し、前記クリップ端子は、前記第2方向と交差する方向における前記接続端子の両側に配置される一対の挟持部と、前記一対の挟持部を連結する端子連結部とを有し、前記一対の挟持部の間に、前記接続端子と前記相手端子とが挟み込まれてもよい。この構成によれば、クリップ端子によって、接続端子と相手端子との電気的な接続を安定させることができる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示のコネクタの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。各図面では、説明の便宜上、構成の一部を誇張または簡略化して示す場合がある。また、各部分の寸法比率については各図面で異なる場合がある。各図面では、互いに直交するXYZ軸を図示している。本明細書における「直交」は、厳密に直交の場合にのみでなく、本実施形態における作用効果を奏する範囲内で概ね直交の場合も含まれる。また、本明細書において使用される「環状」という用語は、ループ、すなわち端部のない連続形状、を形成する任意の構造、並びに、C字形のようなギャップを有する、全体としてループ形状をなす構造を指すことがある。「環状」の形状には、円形、楕円形、および、尖ったまたは丸い角を有する多角形が含まれるが、これらに限定されない。また、本明細書において、「沿って」と記載する場合には、基準となる方向と、対象の延びる方向とのなす角度は、5度以下であることが好ましく、1度以下であることがさらに好ましく、0度つまり平行であることが最も好ましい。また、本明細書において使用される「少なくとも1つ」という表現は、所望の選択肢の「1つ以上」を意味する。一例として、本明細書において使用される「少なくとも1つ」という表現は、選択肢の数が2つであれば「1つの選択肢のみ」または「2つの選択肢の双方」を意味する。他の例として、本明細書において使用される「少なくとも1つ」という表現は、選択肢の数が3つ以上であれば「1つの選択肢のみ」または「2つ以上の任意の選択肢の組み合わせ」を意味する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
以下、コネクタの一実施形態について説明する。
図1に示すように、ワイヤハーネス20は、コネクタ30と、コネクタ30に接続される複数の電線21とを備えている。ワイヤハーネス20は、例えば、車両に搭載される。車両は、例えば、高圧バッテリ、インバータ、車輪駆動用のモータ等の複数の車載機器を有している。ワイヤハーネス20は、複数の車両機器同士を電気的に接続する。例えば、ワイヤハーネス20は、電線21aと電線21bとの2つの電線21を有している。なお、電線21の数は、2つに限らず、3つ以上であってもよい。コネクタ30は、電線21a,21bの端部に接続されている。
図4に示すように、電線21a,21bの各々は、例えば、電磁シールド構造を有するシールド電線である。電線21a,21bの各々は、導体よりなる芯線22と、芯線22の外周を被覆する第1絶縁被覆23と、第1絶縁被覆23の外周を覆う電磁シールド部材24と、電磁シールド部材24の外周を被覆する第2絶縁被覆25とを有している。芯線22の材料としては、例えば、銅系やアルミニウム系などの金属材料を用いることができる。第1絶縁被覆23及び第2絶縁被覆25の各々は、例えば、合成樹脂などの絶縁材料からなる。電磁シールド部材24は、例えば、銅合金やアルミニウム合金などの導電性の素線が筒状に編み込まれた編組線である。なお、電線21は、電磁シールド構造を有していないノンシールド電線であってもよい。
(コネクタ30の構成)
図2に示すように、コネクタ30は、アウターハウジング31と、シールドシェル32と、インナーハウジング33と、端子34と、インナーハウジングリテーナ35と、を備えている。コネクタ30は、例えば、シールドシェル32a,32bの2つのシールドシェル32を備えている。また、コネクタ30は、例えば、インナーハウジング33a,33bの2つのインナーハウジング33を備えている。また、コネクタ30は、例えば、端子34a,34bの2つの端子34を備えている。また、コネクタ30は、例えば、インナーハウジングリテーナ35a,35bの2つのインナーハウジングリテーナ35を備えている。
なお、以下、アウターハウジング31を「外ハウジング31」と記載する。また、以下、シールドシェル32,32a,32bをそれぞれ「シェル32,32a,32b」と記載する。また、以下、インナーハウジング33,33a,33bをそれぞれ「内ハウジング33,33a,33b」と記載する。また、以下、インナーハウジングリテーナ35,35a,35bをそれぞれ「リテーナ35,35a,35b」と記載する。
図3及び図4に示すように、コネクタ30には、第1方向D1に沿って相手コネクタの相手端子36a,36bが挿入される。電線21は、第1方向D1と交差する第2方向D2に沿って延びている。即ち、コネクタ30は、端子34a,34bに接続される相手端子36a,36bが電線21の延びる方向と交差する方向に挿入されるコネクタである。第1方向D1は、例えば、Z軸に沿う方向である。第2方向D2は、例えば、第1方向D1と直交する方向である。第2方向D2は、例えば、X軸に沿う方向である。第1方向D1と直交し且つ第2方向D2と直交する方向を第3方向D3とする。第3方向D3は、例えば、Y軸に沿う方向である。以下、第1方向D1、第2方向D2及び第3方向D3は、特に説明の無い限り、コネクタ30が組み上がっている状態における方向である。
(アウターハウジング31の構成)
図1及び図4に示すように、外ハウジング31は、例えば、電線21aの一端部が内側に配置される第1収容部41と、電線21bの一端部が内側に配置される第2収容部42とを有している。なお、図4は、図3における4-4断面図である。例えば、第1収容部41と第2収容部42とは第3方向D3に並んでいる。外ハウジング31は、樹脂製である。外ハウジング31は、第1収容部41及び第2収容部42が連なって一体に形成されている単一部品である。第1収容部41と第2収容部42とは同様の構成であるため、第2収容部42についての詳細な説明は省略する。
第1収容部41は、第2方向D2に延びる筒状をなす筒状部51と、第2方向D2における筒状部51の両端のうち一方の端部を閉塞する閉塞部52とを有している。第1収容部41は、第1方向D1に沿って相手端子36aが挿入される第1開口部53を有している。第1開口部53は、筒状部51において閉塞部52と第1方向D1に隣接する位置に設けられている。
第1収容部41における第1開口部53の外周には、第1開口部53を囲む第1シール部材61が配置されていてもよい。また、第1開口部53には、第1開口部53の内周縁に沿った枠状をなすキャップ62が装着されていてもよい。キャップ62は、第1シール部材61の脱落を防止する。第1シール部材61は、コネクタ30と相手コネクタとの間をシールする。第1シール部材61は、例えばゴムリングである。
第1収容部41は、第2方向D2に沿って電線21aが貫通する第2開口部54を有している。第2開口部54は、筒状部51における閉塞部52と反対の端部に設けられている。第1開口部53及び第2開口部54の各々は、外ハウジング31の内部と外部とを連通する。
図4、図5及び図7に示すように、例えば、第1収容部41は、第1収容部41の内面における第1方向D1に第1開口部53と重なる部分の一部に、第1方向D1に凹む規制凹部55を有している。なお、図5は、図4の部分拡大図である。図7は、図3における7-7断面図である。第1収容部41の内面は、外ハウジング31の内面に該当する。第1収容部41は、例えば、2つの規制凹部55を有する。2つの規制凹部55は、第3方向D3に離れている。2つの規制凹部55は、第2方向D2から見て(即ち図7に図示する状態)、第1収容部41の内側に配置される内ハウジング33aの第3方向D3における両側に位置している。
第1収容部41は、第2規制部57を有していてもよい。第2規制部57は、例えば、規制凹部55の内周面の一部である。即ち、第1収容部41は、2つの第2規制部57を有していてもよい。第2規制部57は、例えば、各規制凹部55の内周面のうち、第2開口部54と反対を向く面である。第1収容部41は、第2方向D2から見て第3方向D3における内ハウジング33aの両側にそれぞれ第2規制部57を有する。
図6及び図7に示すように、第1収容部41は、第2規制部58を有していてもよい。なお、図6は、図3における6-6断面図である。第2規制部58は、例えば、第1開口部53の内周面のうち、第2方向D2と反対方向を向く面である。キャップ62は、第2規制部58を露出する2つの切り欠き部63を有していてもよい。
図8に示すように、第1収容部41は、第2方向D2から見て第1方向D1における内ハウジング33aの両側にそれぞれ第2規制部57,58を有していてもよい。即ち、第1収容部41は、第2方向D2から見て、第1方向D1における内ハウジング33aの両側のうち一方の側に第2規制部57を有するとともに、他方の側に第2規制部58を有していてもよい。なお、図8は、図7の部分拡大図である。
図4に示すように、第1収容部41における第2開口部54を含む端部領域には、第2シール部材64が挿入されている。第2シール部材64は、電線21aの外周を囲む環状をなしている。第2シール部材64は、電線21aの外周面と第1収容部41の内周面との間をシールする。第2シール部材64は、例えばゴムリングである。
図2及び図4に示すように、外ハウジング31における第2方向D2の端部には、バックリテーナ65が装着されていてもよい。バックリテーナ65は、第2開口部54からの第2シール部材64の脱落を防止する。バックリテーナ65は、第1方向D1に2つに分割された分割リテーナ65a,65bから構成されている。バックリテーナ65は、第3方向D3に並ぶ2つの電線貫通孔66a,66bを有する。電線21a,21bは、それぞれ電線貫通孔66a,66bを貫通して外ハウジング31の外部に引き出されている。
(シールドシェル32の構成)
図2、図4及び図10に示すように、シェル32a,32bは、外ハウジング31の内側に配置されている。シェル32aは、第1収容部41の内側に配置されている。シェル32bは、第2収容部42の内側に配置されている。シェル32aとシェル32bとは同様の構成であるため、シェル32bについての詳細な説明は省略する。
シェル32aは、導電性材料により構成されている。例えば、シェル32aは、金属板にプレス加工を施して形成されている。シェル32aは、第2方向D2に延びる筒状をなす筒状部71と、第2方向D2における筒状部71の両端のうち一方の端部を閉塞する閉塞部72とを有している。筒状部71は、第1収容部41の筒状部51の内周面を覆っている。閉塞部72は、第1収容部41の閉塞部52の内側面を覆っている。
図10に示すように、シェル32aは、第2開口部54から第2方向D2に沿って第1収容部41に挿入されている。また、シェル32は、第1収容部41に固定されている。即ち、シェル32aは、外ハウジング31に固定されている。シェル32aは、少なくとも1つの固定爪73を有している。シェル32aは、例えば、筒状部71に複数の固定爪73を有している。各固定爪73は、筒状部71の一部を筒状部71の外側に切り起こすことによって形成されている。各固定爪73は、第2方向D2に沿って第2開口部54に近づくほど筒状部51の外側に突出するように傾斜している。第1収容部41の内周面には、各固定爪73に対応する位置に固定穴59が形成されている。各固定爪73は、固定穴59の内周面に各固定爪73の先端が第2方向D2から当接することにより、シェル32aが第2開口部54から抜けることを阻止する。即ち、シェル32aは、各固定爪73によって第1収容部41に固定されている。
図4及び図5に示すように、シェル32aは、第1方向D1に沿って相手端子36aが挿入される第3開口部74を有している。また、シェル32aは、第2方向D2に沿って電線21aが貫通する第4開口部75を有している。第4開口部75は、筒状部71における閉塞部72と反対の端部に設けられている。
図4に示すように、シェル32aは、第4開口部75を含む端部領域において、電線21aの電磁シールド部材24と電気的に接続されている。電線21aには、電磁シールド部材24と電気的に接続された接続シールド部材76が装着されている。接続シールド部材76は、シェル32aにおける第4開口部75を含む端部領域と電線21aの外周面との間に介在されている。シェル32aは、接続シールド部材76に接触することにより、接続シールド部材76を介して電磁シールド部材24と電気的に接続されている。
図8に示すように、シェル32aは、第1方向D1に規制凹部55と重なる部分にシェル32aを第1方向D1に貫通する貫通孔77を有していてもよい。例えば、シェル32aは、2つの規制凹部55に対応して2つの貫通孔77を有している。
(インナーハウジング33の構成)
図2及び図7に示すように、内ハウジング33aは、シェル32aの内側に配置されている。内ハウジング33bは、シェル32bの内側に配置されている。また、内ハウジング33aは、内側に端子34aを収容している。内ハウジング33bは、内側に端子34bを収容している。内ハウジング33a,33bは、端子34aと端子34bとを電気的に絶縁する。内ハウジング33aと内ハウジング33bとは同様の構成であるため、内ハウジング33bについての詳細な説明は省略する。
内ハウジング33aは、樹脂製である。内ハウジング33aは、例えば、インナーハウジング本体81と、蓋体82とを有している。なお、インナーハウジング本体81は、以下、「ハウジング本体81」と記載する。
図4及び図6に示すように、内ハウジング33aは、シェル32aが固定される構成を備えていない。また、内ハウジング33aの外形は、シェル32aの内周面に沿って、第1収容部41及びシェル32aに対して第2方向D2に相対的にスライド移動可能な形状である。内ハウジング33aは、第2開口部54及び第4開口部75から第2方向D2に沿って第1収容部41及びシェル32aの内側に挿入されている。
図11及び図12に示すように、ハウジング本体81は、端子34aを収容する収容凹部83を有している。なお、図12は、図4における断面指示線12-12でハウジング本体81及び端子34aを切った断面図である。収容凹部83は、例えば、第1方向D1と反対方向に凹んでいる。そして、収容凹部83は、第1方向D1に開口している。ハウジング本体81は、収容凹部83の底部に端子挿入口84を有する。端子挿入口84は、収容凹部83の底部を第1方向D1に貫通している。図3及び図6に示すように、端子挿入口84は、第1開口部53からコネクタ30の外部に露出している。相手端子36aは、第1開口部53、第3開口部74及び端子挿入口84を通って内ハウジング33aの内部に挿入される。また、ハウジング本体81は、第2方向D2における両端のうち端子挿入口84から遠い方の端に電線21aが貫通する電線貫通口85を有する。電線貫通口85は、第2方向D2に開口している。
図11に示すように、ハウジング本体81は、収容凹部83の内面から収容凹部83の内側に突出する抜け止め部86を有する。抜け止め部86は、後述する接続端子101が第2方向D2に沿って電線貫通口85の方へ移動することを抑制するためのものである。
図2及び図13に示すように、蓋体82は、収容凹部83の開口部を閉塞するように第1方向D1と反対方向からハウジング本体81に組み付けられている。例えば、蓋体82は、係合孔87を有する複数の係合片88を有している。係合片88は、弾性変形可能である。また、例えば、ハウジング本体81は、係合片88に対応する位置にそれぞれ係合突部89を有している。蓋体82は、係合孔87に係合突部89が嵌まることにより、係合片88と係合突部89とによってハウジング本体81に固定されている。なお、係合片88と係合突部89との係合を解除することにより、内ハウジング33aを開けることができる。
図6に示すように、蓋体82は、第2方向D2における両端のうち電線貫通口85と反対の端部に位置決め突部91を有していてもよい。位置決め突部91は、蓋体82から、第2方向D2と反対方向に突出している。例えば、シェル32aは、閉塞部72における位置決め突部91に対応する位置に位置決め孔78を有している。また、例えば、第1収容部41は、閉塞部52における位置決め突部91と対応する位置に位置決め凹部60を有している。位置決め孔78を貫通した位置決め突部91が位置決め凹部60に挿入されることにより、第1収容部41及びシェル32aに対する内ハウジング33aの第2方向D2における位置が規制される。詳しくは、位置決め突部91が第2方向D2と反対方向から位置決め凹部60の底面に当接することにより、第2方向D2と反対方向へのそれ以上の内ハウジング33aの移動が阻止される。
図9、図13及び図14に示すように、内ハウジング33aは、例えば、内ハウジング33aの表面から突出する第1ロック突部92を有している。内ハウジング33aは、例えば、2つの第1ロック突部92を有している。例えば、各第1ロック突部92は、第3方向D3に沿って内ハウジング33aの外側に向かって突出している。内ハウジング33aは、例えば、第3方向D3における両端領域にそれぞれ第1ロック突部92を有している。各第1ロック突部92は、第2方向D2及び第3方向D3において、第1開口部53の幅の範囲内に位置している。
例えば、各第1ロック突部92は、第1方向D1における両端に第3端面93及び第4端面94を有している。第3端面93は、第4端面94よりも第1方向D1にずれた位置にある。第3端面93は、例えば、第1方向D1と垂直な平面である。第4端面94は、例えば、第2方向D2から見て、第4端面94における第1ロック突部92の先端寄りの端が基端寄りの端よりも第1方向D1にずれるように第3方向D3に対して傾斜している。
内ハウジング33aは、第3方向D3における両端領域のそれぞれに一対のガイドリブ95a,95bを有していてもよい。対をなすガイドリブ95a,95bは、第2方向D2における第1ロック突部92の両側に位置している。また、ガイドリブ95a,95bの各々は、第1方向D1に沿って延びている。
対をなすガイドリブ95a,95bにおいて、ガイドリブ95bは、ガイドリブ95aよりも第2方向D2にずれた位置にある。例えば、ガイドリブ95aは、第2方向D2にガイドリブ95bと対向する側面に第1規制面96を有している。例えば、ガイドリブ95bは、第2方向D2にガイドリブ95aと対向する側面に第2規制面97を有している。第1規制面96及び第2規制面97は、例えば、第2方向D2と直交する平面状をなしている。
対をなすガイドリブ95a,95bと内ハウジング33aの外面とによって第1方向D1に沿って延びる案内溝98が構成されている。即ち、内ハウジング33aは、第3方向D3における両端領域に2つの案内溝98を有していてもよい。例えば、第1ロック突部92は、案内溝98の底面から突出している。案内溝98の内周面は、第2方向D2における両端に第1規制面96及び第2規制面97を有している。
(端子34の構成)
図2に示すように、端子34aと端子34bとは同様の構成であるため、端子34bについての詳細な説明は省略する。
図11及び図12に示すように、端子34aは、内ハウジング33aの内側に保持されている。端子34aは、例えば、電線21aの端部に電気的に接続される接続端子101と、接続端子101と電気的に接続されるクリップ端子102とを有している。
接続端子101は、例えば、第2方向D2に長い帯状をなしている。接続端子101の基端領域には、電線21aの端部が電気的に接続されている。なお、接続端子101の基端は、第2方向D2における接続端子101の両端のうち第2方向D2の端である。また、接続端子101の先端は、第2方向D2における接続端子101の両端のうち第2方向D2と反対方向の端である。接続端子101と電線21aとは、例えば、圧着、超音波溶着やレーザ溶着などの溶着、その他の公知の接合方法により接合されている。接続端子101は、例えば、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金などの金属材料により形成されている。接続端子101は、電線21aの端部と共に電線貫通口85から収容凹部83の内部に挿入されている。そして、接続端子101と電線21aとの電気的な接続部分は、内ハウジング33aの内側に配置されている。
収容凹部83の内部に配置された接続端子101は、同接続端子101の基端が第2方向D2から抜け止め部86に当接する。このため、接続端子101が第2方向D2に沿って電線貫通口85から抜け出ることが抜け止め部86によって抑制されている。即ち、接続端子101は、抜け止め部86によって内ハウジング33aの内側に固定されている。なお、抜け止め部86は、弾性変形可能である。抜け止め部86を第3方向D3に沿って接続端子101から離れる方向に弾性変形させることにより、抜け止め部86による接続端子101の固定を解除できる。
クリップ端子102は、一対の挟持部103a,103bと、一対の挟持部103a,103bを連結する端子連結部104とを有している。一対の挟持部103a,103bは、第2方向D2と交差する方向における接続端子101の両側に配置されている。例えば、一対の挟持部103a,103bは、第3方向D3における接続端子101の両側に配置されている。端子連結部104は、一対の挟持部103a,103bにおける第1方向D1の端部同士を連結している。
クリップ端子102は、収容凹部83の開口部から第1方向D1と反対方向に収容凹部83の内部に挿入されている。第1開口部53から第1方向D1にコネクタ30の内部に挿入された相手端子36aは、端子挿入口84を通った後、挟持部103aと接続端子101との間に挿入される。これにより、一対の挟持部103a,103bの間に、接続端子101と相手端子36aとが挟み込まれる。一対の挟持部103a,103bによって挟み込まれることにより、相手端子36aは、接続端子101に押しつけられる。従って、相手端子36aと接続端子101との電気的な接続が安定する。また、接続端子101と相手端子36aとは、クリップ端子102を介しても電気的に接続される。
クリップ端子102は、例えば、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス鋼などの金属材料により形成されている。クリップ端子102は、金属板にプレス加工を施して形成されている。例えば、クリップ端子102は、一対の挟持部103a,103b及び端子連結部104が連なって一体に形成されている単一部品である。
(インナーハウジングリテーナ35の構成)
図7に示すように、リテーナ35aは、内ハウジング33aに着脱可能に取り付けられるとともに、内ハウジング33aを第1収容部41に固定解除可能に固定する。リテーナ35bは、内ハウジング33bに着脱可能に取り付けられるとともに、内ハウジング33bを第2収容部42に固定解除可能に固定する。リテーナ35aとリテーナ35bとは同様の構成であるため、リテーナ35bについての詳細な説明は省略する。
図8、図15及び図16に示すように、リテーナ35aは、例えば、第3方向D3における内ハウジング33aの両側に配置される2つの支持部111と、2つの支持部111を連結する連結部112とを有している。連結部112は、第1方向D1における内ハウジング33aと第1開口部53との間に配置されている。なお、各支持部111における第1方向D1の端を各支持部111の先端とする。
第2方向D2におけるリテーナ35aの幅は、第2方向D2における第1開口部53の幅よりも狭い。また、第3方向D3におけるリテーナ35aの幅は、第3方向D3における第1開口部53の幅よりも狭い。また、コネクタ30において、リテーナ35aは、第3方向D3において第1開口部53の幅の範囲内に位置するとともに、第2方向D2において第1開口部53の幅の範囲内に位置する。このため、リテーナ35aは、第1方向D1に沿って第1開口部53を通り抜け可能である。また、リテーナ35aは、内ハウジング33aに取り付けられている状態のときに第1開口部53から第1収容部41の外部、即ち外ハウジング31の外部に露出している。
図13から図16に示すように、各支持部111は、例えば、第1方向D1に沿って第1規制面96と第2規制面97との間に挿入される規制突部113を有している。例えば、各規制突部113は、第2方向D2と反対方向に突出するとともに第1方向D1に沿って延びている。2つの支持部111の規制突部113は、それぞれ2つの案内溝98に配置されている。第1規制面96は、規制突部113に第2方向D2から当接可能に対向している。第2規制面97は、規制突部113に第2方向D2と反対方向から当接可能に対向している。リテーナ35aを取り付ける際、各規制突部113は、第1方向D1から各案内溝98に挿入される。支持部111は、案内溝98の内周面に沿ってスライド移動可能である。案内溝98は、支持部111が第1方向D1に対して傾斜することを抑制する。従って、第1方向D1に対して支持部111が傾斜した状態でリテーナ35が内ハウジング33に取り付けられることが抑制される。
また、図5及び図8に示すように、各支持部111は、各貫通孔77を第1方向D1に貫通している。更に、例えば、各支持部111の先端領域は、各規制凹部55に挿入されている。即ち、リテーナ35aは、各支持部111の先端領域に規制凹部55に挿入される挿入部114を有していてもよい。例えば、各支持部111の挿入部114は、第1規制部115である。即ち、リテーナ35aは、第1規制部115を有していてもよい。リテーナ35aが有する2つの第1規制部115は、例えば、第3方向D3に離れている。また、例えば、リテーナ35aは、第2方向D2から見て、第3方向D3における内ハウジング33aの両側にそれぞれ第1規制部115を有している。
図4及び図5に示すように、規制凹部55が有する第2規制部57は、第2方向D2において第1規制部115と当接可能に対向する。第2規制部57は、第2方向D2において第1規制部115と第2開口部54との間に位置する。なお、第2規制部57は、例えば、規制凹部55の内周面のうち、第2方向D2における第1規制部115と第2開口部54との間で第2方向D2において第1規制部115に当接可能に対向する部分である。
図6、図8及び図16に示すように、リテーナ35aは、第1規制部116を有していてもよい。リテーナ35aは、例えば、2つの第1規制部116を有する。各第1規制部116は、連結部112から第2方向D2に突出している。2つの第1規制部116は、例えば、第3方向D3に離れている。2つの第1規制部115と2つの第1規制部116とは、第1方向D1に離れている。リテーナ35aは、第2方向D2から見て第1方向D1における内ハウジング33aの両側にそれぞれ第1規制部115,116を有していてもよい。各第1規制部116の先端部は、第2規制部58と第2方向D2に当接可能に対向する。
図9、図15及び図16に示すように、各支持部111は、弾性を有する。各支持部111は、例えば、第1方向D1に沿って延びる棒状をなしている。例えば、リテーナ35aは、各支持部111から突出する第2ロック突部117を有している。例えば、各第2ロック突部117は、第3方向D3に沿って内ハウジング33aに近づくように突出している。
図8、図15及び図16に示すように、例えば、リテーナ35aは、第2方向D2から見て第1方向D1における第2ロック突部117と第1開口部53との間で第1方向D1から内ハウジング33aに当接する当接面118を有している。また、リテーナ35aは、第3方向D3から内ハウジング33aの外面に当接可能に対向する第3規制面121と、第3方向D3と反対方向から内ハウジング33aの外面に当接可能に対向する第4規制面122とを有していてもよい。例えば、連結部112は、第1方向D1と反対方向から内ハウジング33aが挿入される凹部123を有している。例えば、当接面118は、凹部123の底面である。当接面118は、例えば、第1方向D1と直交する平面状をなしている。また、例えば、凹部123の内周面は、第3方向D3における両端に第3規制面121及び第4規制面122を有している。第3規制面121及び第4規制面122は、例えば、第3方向D3と直交する平面状をなしている。内ハウジング33aは、第1方向D1に沿って第3規制面121と第4規制面122との間に挿入されている。
リテーナ35aは、支持部111における第2ロック突部117と空隙孔124との間の部分を弾性変形させながら、第2ロック突部117が第1ロック突部92を第1方向D1に乗り越えることにより内ハウジング33aに取り付けられるものである。コネクタ30において、各第1ロック突部92は、第1方向D1における各第2ロック突部117と当接面118との間に位置するとともに、第2ロック突部117に第1方向D1から当接可能に対向する。詳しくは、各第1ロック突部92の第3端面93は、各第2ロック突部117に第1方向D1から当接可能に対向する。
図9、図15及び図16に示すように、各支持部111は、第2ロック突部117と第3方向D3に並ぶ空隙孔124を有していてもよい。空隙孔124は、支持部111を第2方向D2に貫通している。第3方向D3における空隙孔124の幅は、例えば、第2ロック突部117における第1ロック突部92と第1方向D1に重なる部分の第3方向D3における幅以上の幅であることが好ましい。なお、第3方向D3における空隙孔124の幅は、第2ロック突部117における第1ロック突部92と第1方向D1に重なる部分の第3方向D3における幅より狭くてもよい。また、第1方向D1における空隙孔124の幅は、例えば、第1方向D1における第2ロック突部117の幅よりも広い。そして、例えば、第1方向D1における空隙孔124の幅の範囲内に第2ロック突部117が位置している。第2ロック突部117が第1ロック突部92を第1方向D1に沿って乗り越える際、支持部111は、支持部111における第2ロック突部117と空隙孔124との間の部分だけを弾性変形させることにより第3方向D3における第2ロック突部117の移動を許容できる。
例えば、各第2ロック突部117は、第1方向D1における両端に第1端面125及び第2端面126を有している。第1端面125は、第1ロック突部92に第1方向D1と反対方向から当接可能に対向する。例えば、第2端面126は、第2方向D2から見て、第2端面126における第2ロック突部117の基端寄りの端が先端寄りの端よりも第1方向D1にずれるように第3方向D3に対して傾斜している。即ち、コネクタ30において、第2端面126は、第2端面126における第2ロック突部117の基端寄りの端よりも先端寄りの端の方が第1方向D1において第1ロック突部92に近い位置に位置するように第3方向D3に対して傾斜している。
また、例えば、第1端面125は、第2方向D2から見て、第1端面125における第2ロック突部117の基端寄りの端よりも先端寄りの端の方が第1方向D1にずれるように第3方向D3に対して傾斜している。そして、例えば、第2方向D2から見て、第3方向D3に対する第1端面125の傾斜角度θ1は、第3方向D3に対する第2端面126の傾斜角度θ2よりも小さい。なお、傾斜角度θ1と傾斜角度θ2とは、同じ大きさであってもよい。
リテーナ35aにおいては、第2ロック突部117が第1方向D1と反対方向から第1ロック突部92に当接するとともに、当接面118が第1方向D1からリテーナ35aに当接する。これにより、リテーナ35aは、内ハウジング33aに対して第1方向D1における位置が決められている。即ち、リテーナ35aは、内ハウジング33aに対して第1方向D1に固定された状態になる。
また、各規制突部113が、各案内溝98に配置されることにより、即ち第1規制面96と第2規制面97との間に配置されることにより、リテーナ35aは、内ハウジング33aに対して第2方向D2における位置が決められている。即ち、リテーナ35aは、内ハウジング33aに対して第2方向D2に固定された状態になる。
また、リテーナ35aが第3規制面121と第4規制面122との間に配置されることにより、リテーナ35aは、内ハウジング33aに対して第3方向D3における位置が決められている。即ち、リテーナ35aは、内ハウジング33aに対して第3方向D3に固定された状態になる。
図5及び図6に示すように、リテーナ35aは、第2規制部57,58が第2方向D2からそれぞれ第1規制部115,116に当接することにより、第1収容部41及びシェル32aに対してそれ以上第2方向D2に移動することが阻止される。そして、リテーナ35aは、第2方向D2に相対移動不能に内ハウジング33aに取り付けられている。従って、リテーナ35aは、第2規制部57,58が第2方向D2からそれぞれ第1規制部115,116に当接することにより、リテーナ35aが取り付けられている内ハウジング33aが第2開口部54の外部に出ることを阻止する。即ち、リテーナ35aは、内ハウジング33aを第1収容部41及びシェル32aに対して固定している。なお、内ハウジング33aを第1収容部41及びシェル32aに対して固定する、とは、内ハウジング33aが第1収容部41及びシェル32aの外部に抜け出ないようにすることを意味する。
図8、図15及び図16に示すように、リテーナ35aは、同リテーナ35aを第1方向D1と反対方向に引っ張ることにより、内ハウジング33aから取り外し可能である。リテーナ35aを第1方向D1と反対方向に引っ張ると、各第2ロック突部117が、各支持部111を弾性変形させながら第1方向D1に沿って各第1ロック突部92を乗り越える。第1ロック突部92によるロックが外れたリテーナ35aは、第1開口部53から第1収容部41の外部、即ち外ハウジング31の外部に取り出すことができる。
図17に示すように、リテーナ35aが取り外されているときには、第2規制部57と第1規制部115、並びに、第2規制部58と第1規制部116とは、第2方向D2に対向しない。従って、リテーナ35aが取り外されているときには、内ハウジング33aは、第1収容部41及びシェル32aに対して第2方向D2に相対移動可能であるとともに、第2開口部54を通り抜け可能である。リテーナ35aが取り外されているときには、内ハウジング33aは、第1収容部41及びシェル32aの外部に抜け出ることができる状態、即ち、内ハウジング33aを第1収容部41及びシェル32aに対する固定が解除された状態になる。
(実施形態の作用)
本実施形態の作用について説明する。
端子34aをコネクタ30の外部に取り出す際には、まず、外ハウジング31からバックリテーナ65を取り外す。更に、第2シール部材64を第2開口部54から第2方向D2に沿って第1収容部41の外に取り出す。その後、第1開口部53から露出したリテーナ35aを第1方向D1と反対方向に引っ張ることにより、内ハウジング33aから取り外す。リテーナ35aを第1方向D1と反対方向に引っ張ると、各第2ロック突部117が、各支持部111における第2ロック突部117と空隙孔124との間の部分を弾性変形させながら、第1方向D1に沿って各第1ロック突部92を乗り越える。第2ロック突部117が第1方向D1と反対方向に移動して第1ロック突部92を乗り越えると、リテーナ35aの内ハウジング33aに対する固定が解除されるため、リテーナ35aを内ハウジング33aから取り外すことができる。内ハウジング33aから取り外されたリテーナ35aは、第1開口部53から第1収容部41の外部に取り出すことができる。
リテーナ35aを内ハウジング33aから取り外すと、第1収容部41及びシェル32aに対する内ハウジング33aの固定が解除される。そして、第1収容部41及びシェル32aに対して内ハウジング33aを第2方向D2にスライド移動させることにより、第2開口部54から内ハウジング33aを第1収容部41及びシェル32aの外部に取り出す。その後、係合片88を係合突部89から外すことにより、内ハウジング33aを開ける。すると、内ハウジング33aから、クリップ端子102及び接続端子101の少なくとも一方を取り出すことができる。
なお、端子34bについても同様にしてコネクタ30の外部に取り出すことができる。
(実施形態の効果)
本実施形態の効果について説明する。
(1)コネクタ30は、第1方向D1に沿って相手端子36a,36bが挿入される第1開口部53と第1方向D1と交差する第2方向D2に沿って電線21が貫通する第2開口部54とを有する樹脂製の外ハウジング31を備えている。コネクタ30は、外ハウジング31の内側に配置されるとともに外ハウジング31に固定される導電性のシェル32を備えている。コネクタ30は、シェル32の内側に配置される樹脂製の内ハウジング33と、内ハウジング33の内側に保持された端子34とを備えている。コネクタ30は、内ハウジング33に着脱可能に取り付けられるとともに内ハウジング33を外ハウジング31に固定解除可能に固定するリテーナ35を備えている。リテーナ35は、内ハウジング33から取り外されると、外ハウジング31に対する内ハウジング33の固定を解除する。内ハウジング33は、リテーナ35が内ハウジング33から取り外されているときに、外ハウジング31及びシェル32に対して第2方向D2に相対移動可能であるとともに第2開口部54を通り抜け可能である。
この構成によれば、リテーナ35を内ハウジング33から取り外すと、内ハウジング33と外ハウジング31との固定を解除できる。その後、内ハウジング33を、外ハウジング31及びシェル32に対して第2方向D2に移動させることにより、同内ハウジング33を第2開口部54から外ハウジング31の外部に容易に取り出すことができる。従って、外ハウジング31からシェル32を取り外したり、内ハウジング33からシェル32を取り外したりしなくとも、内ハウジング33を外ハウジング31の外部に容易に取り出すことができる。そして、外ハウジング31の外部に取り出された内ハウジング33から端子34を取り出すことができる。よって、端子34に接続される相手端子36a,36bが電線21の延びる方向と交差する方向に挿入されるコネクタ30において、端子34をコネクタ30の外部に容易に取り出すことができる。
(2)リテーナ35は、第1方向D1に沿って第1開口部53を通り抜け可能であり、内ハウジング33に取り付けられている状態のときに第1開口部53から外ハウジング31の外部に露出している。この構成によれば、リテーナ35を、第1開口部53から外ハウジング31の外部に容易に取り出すことができる。
(3)リテーナ35は、第1規制部115を有している。外ハウジング31は、第2方向D2において第1規制部115と第2開口部54との間に位置するとともに第2方向D2において第1規制部115と当接可能に対向する第2規制部57を有している。この構成によれば、第1規制部115が第2規制部57に当接することにより、第2方向D2に沿って第2開口部54に近づく方向にリテーナ35がそれ以上移動することが抑制される。従って、リテーナ35が取り付けられている内ハウジング33も、第2方向D2に沿って第2開口部54に近づく方向にそれ以上移動することが抑制される。よって、内ハウジング33は、リテーナ35によって、外ハウジング31の内部に配置された状態に維持される、即ち、外ハウジング31に固定される。
(4)リテーナ35は、第2方向D2から見て、第1方向D1における内ハウジング33の両側と対応する箇所に第1規制部115,116を有している。また、外ハウジング31は、第2方向D2から見て、第1方向D1における内ハウジング33の両側と対応する箇所に第2規制部57,58を有している。この構成によれば、第1方向D1における内ハウジング33の片側にのみ第1規制部115もしくは第1規制部116が設けられる場合に比べて、リテーナ35は、内ハウジング33を外ハウジング31に対してより安定して固定できる。
(5)リテーナ35は、第2方向D2から見て、第3方向D3における内ハウジング33の両側と対向する箇所に第1規制部115を有している。また、外ハウジング31は、第2方向D2から見て、第3方向D3における内ハウジング33の両側と対応する箇所に第2規制部57を有している。この構成によれば、第2方向D2から見て第3方向D3における内ハウジング33の片側にのみ第1規制部115が設けられる場合に比べて、リテーナ35は、内ハウジング33を外ハウジング31に対してより安定して固定できる。
(6)外ハウジング31は、外ハウジング31の内面における第1方向D1に第1開口部53と重なる部分の一部に、第1方向D1に凹む規制凹部55を有している。シェル32は、第1方向D1に規制凹部55と重なる部分にシェル32を第1方向D1に貫通する貫通孔77を有している。リテーナ35は、規制凹部55に挿入される挿入部114を有している。第1規制部115は、挿入部114である。第2規制部57は、規制凹部55の内周面のうち、第2方向D2における第1規制部115と第2開口部54との間で第2方向D2において第1規制部115に当接可能に対向する部分である。この構成によれば、リテーナ35を組み付ける際、貫通孔77を通って規制凹部55に挿入部114を挿入することにより、第1規制部115を第2規制部57に容易に当接可能に対向させることができる。従って、リテーナ35によって、内ハウジング33を外ハウジング31に対して容易に固定できる。
(7)内ハウジング33は、内ハウジング33の表面から突出する第1ロック突部92を有している。リテーナ35は、弾性を有し第1方向D1に延びる支持部111と、支持部111から突出する第2ロック突部117を有している。リテーナ35は、第2方向D2から見て第1方向D1における第2ロック突部117と第1開口部53との間で第1方向D1から内ハウジング33に当接する当接面118を有している。リテーナ35は、第2ロック突部117が第1ロック突部92を第1方向D1に乗り越えることにより内ハウジング33に取り付けられるものである。第1ロック突部92は、第1方向D1における第2ロック突部117と当接面118との間に位置するとともに、第2ロック突部117に第1方向D1から当接可能に対向している。この構成によれば、リテーナ35は、第2ロック突部117が第1ロック突部92に当接することにより、第1方向D1と反対方向の移動が規制される。即ち、リテーナ35は、第1ロック突部92によって、内ハウジング33に取り付けられた状態に維持される。また、リテーナ35は、当接面118が第1方向D1から内ハウジング33に当接することにより、第1方向D1の移動が規制される。従って、リテーナ35は、第1ロック突部92及び内ハウジング33における当接面118が当接する部分によって、内ハウジング33に対して第1方向D1において位置決めされる。
(8)内ハウジング33は、支持部111に第2方向D2から当接可能に対向する第1規制面96と、支持部111に第2方向D2と反対方向から当接可能に対向する第2規制面97とを有している。支持部111の少なくとも一部は、第1方向D1に沿って第1規制面96と第2規制面97との間に挿入されている。この構成によれば、リテーナ35は、支持部111が第1規制面96に当接することにより、内ハウジング33に対する第2方向D2と反対方向の移動が規制される。また、リテーナ35は、支持部111が第2規制面97に当接することにより、内ハウジング33に対する第2方向D2の移動が規制される。従って、内ハウジング33とリテーナ35との第2方向D2における相対移動が抑制される。従って、リテーナ35は、内ハウジング33に対して第2方向D2において位置決めされる。また、位置決め突部91が位置決め凹部60の底面に当接することにより、第2方向D2と反対方向への内ハウジング33aの移動が規制される。
(9)リテーナ35は、第3方向D3から内ハウジング33の外面に当接可能に対向する第3規制面121と、第3方向D3と反対方向から内ハウジング33の外面に当接可能に対向する第4規制面122とを有している。内ハウジング33は、第1方向D1に沿って第3規制面121と第4規制面122との間に挿入されている。この構成によれば、リテーナ35は、第3規制面121が内ハウジング33の外面に当接することにより、内ハウジング33に対する第3方向D3と反対方向の移動が規制される。また、リテーナ35は、第4規制面122が内ハウジング33に当接することにより、内ハウジング33に対する第3方向D3の移動が規制される。従って、内ハウジング33とリテーナ35との第3方向D3における相対移動が抑制される。従って、リテーナ35は、内ハウジング33に対して第3方向D3において位置決めされる。
(10)第1ロック突部92は、第3方向D3に沿って内ハウジング33の外側に向かって突出している。第2ロック突部117は、第3方向D3に沿って内ハウジング33に近づくように突出している。支持部111は、支持部111を第2方向D2に貫通し第2ロック突部117と第3方向D3に並ぶ空隙孔124を有している。この構成によれば、支持部111は、第3方向D3における空隙孔124の幅を狭めるように弾性変形することにより、第2ロック突部117の第3方向D3における移動を許容できる。従って、第3方向D3における第2ロック突部117と反対側の支持部111の端部の位置が第3方向D3に変化することを抑制しつつ、第2ロック突部117を第3方向D3に沿って移動させることができる。例えば、リテーナ35を内ハウジング33から取り外す際、第1方向D1と反対方向にリテーナ35を引っ張ると、第2ロック突部117が第1ロック突部92を乗り越える。このときに、第3方向D3における第2ロック突部117と反対側の支持部111の端部の位置が第3方向D3に変化することを抑制しつつ、第2ロック突部117を第3方向D3に沿って移動させることができる。従って、コネクタ30において、第3方向D3における支持部111の移動を許容するために内ハウジング33の周囲に確保するスペースを小さくできる。その結果、コネクタ30の大型化を抑制できる。また、第3方向D3における第2ロック突部117と反対側の支持部111の端部に外力が作用した場合に、当該外力が第2ロック突部117に作用することを空隙孔124によって抑制できる。従って、リテーナ35が内ハウジング33から意図せず外れることを抑制できる。
(11)第2ロック突部117は、第1方向D1における両端に第1端面125及び第2端面126を有している。第1端面125は、第1ロック突部92に第1方向D1と反対方向から当接可能に対向する。更に、第1端面125は、第1端面125は、第2方向D2から見て、第1端面125における第2ロック突部117の基端寄りの端よりも先端寄りの端の方が第1方向D1にずれるように第3方向D3に対して傾斜している。この構成によれば、リテーナ35を内ハウジング33から取り外す際、第1方向D1と反対方向に第1端面125が第1ロック突部92に押しつけられる。このとき、第2方向D2から見て第1端面125が第3方向D3に対して傾斜しているため、第1端面125の作用によって、第2ロック突部117には、第1ロック突部92の基端から先端に向かう方向の力が作用する。従って、リテーナ35を内ハウジング33から取り外す際、第2ロック突部117が第1ロック突部92を第1方向D1と反対方向に乗り越えやすくなる。よって、リテーナ35を内ハウジング33から取り外しやすくなる。
(12)第2端面126は、第2方向D2から見て、第2端面126における第2ロック突部117の基端寄りの端が先端寄りの端よりも第1方向D1にずれるように第3方向D3に対して傾斜している。第2方向D2から見て、第3方向D3に対する第1端面125の傾斜角度θ1は、第3方向D3に対する第2端面126の傾斜角度θ2よりも小さい。この構成によれば、リテーナ35を内ハウジング33に取り付ける際、第2ロック突部117は、第2端面126から第1ロック突部92に当接する。そして、リテーナ35が第1方向D1に移動されるに伴って、第2ロック突部117は、第2端面126によって、第1ロック突部92の基端から先端に向かう方向への移動が案内される。従って、リテーナ35を内ハウジング33に取り付ける際、第2ロック突部117が第1ロック突部92を第1方向D1に乗り越えやすくなる。よって、リテーナ35を内ハウジング33に容易に取り付けることができる。
また、第2方向D2から見て、第3方向D3に対する第1端面125の傾斜角度θ1は、第3方向D3に対する第2端面126の傾斜角度θ2よりも小さい。そのため、リテーナ35を内ハウジング33に取り付けるときよりも、リテーナ35を内ハウジング33から取り外すときの方が、リテーナ35に大きな力を加えることになる。従って、内ハウジング33からのリテーナ35の脱落を抑制しつつ、内ハウジング33に対するリテーナ35の着脱を容易にできる。
(13)内ハウジング33は、第3方向D3における両端領域に前記第1ロック突部を有している。リテーナ35は、第3方向D3における内ハウジング33の両側に配置される2つの支持部111と、第1方向D1における内ハウジング33と第1開口部53との間に配置され2つの支持部111を連結する連結部112とを有している。連結部112は、当接面118を有している。
この構成によれば、第3方向D3における内ハウジング33の両側で、第1ロック突部92と第2ロック突部117とが第1方向D1に当接可能に対向する。従って、第3方向D3における内ハウジング33の片側のみで第1ロック突部92と第2ロック突部117とが第1方向D1に当接可能に対向する場合に比べて、リテーナ35を、内ハウジング33に対して安定して取り付けることができる。また、2つの支持部111を連結する連結部112が当接面118を有する。そのため、2つの支持部111の間に内ハウジング33を挿入しながら第1方向D1にリテーナ35を移動させることにより、当接面118を第1方向D1から内ハウジング33に容易に当接させることができる。
(14)端子34は、電線21の端部に電気的に接続される接続端子101と、接続端子101と電気的に接続されるクリップ端子102とを有している。クリップ端子102は、第2方向D2と交差する方向における接続端子101の両側に配置される一対の挟持部103a,103bと、一対の挟持部103a,103bを連結する端子連結部104とを有している。一対の挟持部103a,103bの間に、接続端子101と相手端子36aもしくは相手端子36bとが挟み込まれる。この構成によれば、クリップ端子102によって、接続端子101と、相手端子36aもしくは相手端子36bとの電気的な接続を安定させることができる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・コネクタ30が備える端子34の数は、2つに限らず、3つ以上であってもよい。この場合、コネクタ30は、端子34の数と同数の内ハウジング33及びリテーナ35を備える。
・端子34は、クリップ端子102を有していなくてもよい。この場合、接続端子101は、相手端子36aもしくは相手端子36bを挟み込む構成を有することが好ましい。
・当接面118は、必ずしも連結部112が有していなくてもよい。例えば、支持部111が当接面118を有していてもよい。
・第1端面125及び第2端面126の少なくとも一方は、第3方向D3と平行な平面であってもよい。
・第3端面93は、第2方向D2から見て第3方向D3に対して傾斜していいてもよい。第4端面94は、第3方向D3と平行な平面であってもよい。
・支持部111は、空隙孔124を有していなくてもよい。
・第1ロック突部92は、内ハウジング33の外面に設けられるのであれば、内ハウジング33の内側に向かって突出していてもよい。この場合、第2ロック突部117の突出方向は、第1ロック突部92の突出方向に応じて適宜変更してよい。
・第3規制面121及び第4規制面122は、リテーナ35における連結部112以外の部分に設けられてもよい。例えば、第3規制面121及び第4規制面122は、支持部111に設けられてもよい。また、第3規制面121及び第4規制面122は、第2ロック突部117の先端面に設けられてもよい。
・第1規制面96及び第2規制面97は、内ハウジング33における案内溝98の内周面以外の場所に設けられてもよい。
・第1ロック突部92は、第1ロック凹部に変更してもよい。第1ロック凹部は、内ハウジング33の外面に形成される。第1ロック凹部は、第3方向D3に沿って凹んでいる。第1ロック凹部に第2ロック突部117が嵌まることにより、リテーナ35を内ハウジング33に対して、第1方向D1、第2方向D2、及び第3方向D3に位置決めできる。この場合、第2ロック突部117は、半球状であってもよい。
・第2ロック突部117は、第2ロック凹部に変更してもよい。第2ロック凹部は、支持部111の表面に形成される。第2ロック凹部は、第3方向D3に沿って凹んでいる。第1ロック突部92が第2ロック凹部に嵌まることにより、リテーナ35を内ハウジング33に対して、第1方向D1、第2方向D2、及び第3方向D3に位置決めできる。この場合、第1ロック突部92は、半球状であってもよい。
・第1収容部41は、規制凹部55に代えて、第1収容部41の内面から第1方向D1と反対方向に突出する規制凸部を有していてもよい。この場合、支持部111の先端領域は、規制凸部に第2方向D2から当接可能に対向する。なお、規制凸部は、第2規制部に該当する。
・第1収容部41は、第2規制部57を1つのみ有していてもよい。リテーナ35は、第1規制部115を1つのみ有していてもよい。また、第1収容部41は、第2規制部57を3つ以上有していてもよい。リテーナ35は、第1規制部115を3つ以上有していてもよい。
・リテーナ35は、第1規制部115及び第1規制部116のうちいずれか一方を有していなくてもよい。第1収容部41は、第2規制部57及び第2規制部58のうちいずれか一方を有していなくてもよい。
・シェル32は、複数の内ハウジング33を一括して覆う構成であってもよい。また、1つの内ハウジング33の内側に複数の端子34が配置されてもよい。
20 ワイヤハーネス
21,21a,21b 電線
22 芯線
23 第1絶縁被覆
24 電磁シールド部材24
25 第2絶縁被覆
30 コネクタ
31 アウターハウジング(外ハウジング)
32,32a,32b シールドシェル(シェル)
33,33a,33b インナーハウジング(内ハウジング)
34,34a,34b 端子
35,35a,35b インナーハウジングリテーナ
36a,36b 相手端子
41 第1収容部
42 第2収容部
51 筒状部
52 閉塞部
53 第1開口部
54 第2開口部
55 規制凹部
57,58 第2規制部
59固定穴
60 位置決め凹部
61 第1シール部材
62 キャップ
63 切り欠き部
64 第2シール部材
65 バックリテーナ
65a,65b 分割リテーナ
66a,66b 電線貫通孔
71 筒状部
72 閉塞部
73 固定爪
74 第3開口部
75 第4開口部
76 接続シールド部材
77 貫通孔
78 位置決め孔
81 インナーハウジング本体(ハウジング本体)
82 蓋体
83 収容凹部
84 端子挿入口
85 電線貫通口
86 抜け止め部
87 係合孔
88 係合片
89 係合突部
91 位置決め突部
92 第1ロック突部
93 第3端面
94 第4端面
95a,95b ガイドリブ
96 第1規制面
97 第2規制面
98 案内溝
101 接続端子
102 クリップ端子
103a,103b 挟持部
104 端子連結部
111 支持部
112 連結部
113 規制突部
114 挿入部
115,116 第1規制部
117 第2ロック突部
118 当接面
121 第3規制面
122 第4規制面
124 空隙孔
125 第1端面
126 第2端面
θ1,θ2 傾斜角度
D1 第1方向
D2 第2方向
D3 第3方向

Claims (14)

  1. 第1方向に沿って相手端子が挿入される第1開口部と前記第1方向と交差する第2方向に沿って電線が貫通する第2開口部とを有する樹脂製のアウターハウジングと、
    前記アウターハウジングの内側に配置されるとともに前記アウターハウジングに固定される導電性のシールドシェルと、
    前記シールドシェルの内側に配置される樹脂製のインナーハウジングと、
    前記インナーハウジングの内側に保持された端子と、
    前記インナーハウジングに着脱可能に取り付けられるとともに前記インナーハウジングを前記アウターハウジングに固定解除可能に固定するインナーハウジングリテーナと、
    を備え、
    前記インナーハウジングリテーナは、前記インナーハウジングから取り外されると、前記アウターハウジングに対する前記インナーハウジングの固定を解除し、
    前記インナーハウジングは、前記インナーハウジングリテーナが前記インナーハウジングから取り外されているときに、前記アウターハウジング及び前記シールドシェルに対して前記第2方向に相対移動可能であるとともに前記第2開口部を通り抜け可能であるコネクタ。
  2. 前記インナーハウジングリテーナは、前記第1方向に沿って前記第1開口部を通り抜け可能であり、前記インナーハウジングに取り付けられている状態のときに前記第1開口部から前記アウターハウジングの外部に露出している、請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記インナーハウジングリテーナは、第1規制部を有し、
    前記アウターハウジングは、前記第2方向において前記第1規制部と前記第2開口部との間に位置するとともに前記第2方向において前記第1規制部と当接可能に対向する第2規制部を有する、請求項1に記載のコネクタ。
  4. 前記インナーハウジングリテーナは、前記第2方向から見て前記第1方向における前記インナーハウジングの両側にそれぞれ前記第1規制部を有し、
    前記アウターハウジングは、前記第2方向から見て前記第1方向における前記インナーハウジングの両側にそれぞれ前記第2規制部を有する、請求項3に記載のコネクタ。
  5. 前記インナーハウジングリテーナは、前記第2方向から見て、前記第1方向と直交し且つ前記第2方向と直交する第3方向における前記インナーハウジングの両側にそれぞれ前記第1規制部を有し、
    前記アウターハウジングは、前記第2方向から見て前記第3方向における前記インナーハウジングの両側にそれぞれ前記第2規制部を有する、請求項3に記載のコネクタ。
  6. 前記アウターハウジングは、前記アウターハウジングの内面における前記第1方向に前記第1開口部と重なる部分の一部に、前記第1方向に凹む規制凹部を有し、
    前記シールドシェルは、前記第1方向に前記規制凹部と重なる部分に前記シールドシェルを前記第1方向に貫通する貫通孔を有し、
    前記インナーハウジングリテーナは、前記規制凹部に挿入される挿入部を有し、
    前記第1規制部は、前記挿入部であり、
    前記第2規制部は、前記規制凹部の内周面のうち、前記第2方向における前記第1規制部と前記第2開口部との間で前記第2方向において前記第1規制部に当接可能に対向する部分である、請求項3に記載のコネクタ。
  7. 前記インナーハウジングは、前記インナーハウジングの表面から突出する第1ロック突部を有し、
    前記インナーハウジングリテーナは、弾性を有し前記第1方向に延びる支持部と、前記支持部から突出する第2ロック突部と、前記第2方向から見て前記第1方向における前記第2ロック突部と前記第1開口部との間で前記第1方向から前記インナーハウジングに当接する当接面とを有するとともに、前記第2ロック突部が前記第1ロック突部を前記第1方向に乗り越えることにより前記インナーハウジングに取り付けられるものであり、
    前記第1ロック突部は、前記第1方向における前記第2ロック突部と前記当接面との間に位置するとともに、前記第2ロック突部に前記第1方向から当接可能に対向する、請求項1に記載のコネクタ。
  8. 前記インナーハウジングは、前記支持部に前記第2方向から当接可能に対向する第1規制面と、前記支持部に前記第2方向と反対方向から当接可能に対向する第2規制面とを有し、
    前記支持部の少なくとも一部は、前記第1方向に沿って前記第1規制面と前記第2規制面との間に挿入されている、請求項7に記載のコネクタ。
  9. 前記インナーハウジングリテーナは、前記第1方向と直交し且つ前記第2方向と直交する第3方向から前記インナーハウジングの外面に当接可能に対向する第3規制面と、前記第3方向と反対方向から前記インナーハウジングの外面に当接可能に対向する第4規制面とを有し、
    前記インナーハウジングは、前記第1方向に沿って前記第3規制面と前記第4規制面との間に挿入されている、請求項1に記載のコネクタ。
  10. 前記第1ロック突部は、前記第1方向と直交し且つ前記第2方向と直交する第3方向に沿って前記インナーハウジングの外側に向かって突出しており、
    前記第2ロック突部は、前記第3方向に沿って前記インナーハウジングに近づくように突出しており、
    前記支持部は、前記支持部を前記第2方向に貫通し前記第2ロック突部と前記第3方向に並ぶ空隙孔を有する、請求項7に記載のコネクタ。
  11. 前記第2ロック突部は、前記第1方向における両端に第1端面及び第2端面を有し、
    前記第1端面は、前記第1ロック突部に前記第1方向と反対方向から当接可能に対向するとともに、前記第2方向から見て、前記第1端面における前記第2ロック突部の基端寄りの端よりも先端寄りの端の方が前記第1方向にずれるように、前記第1方向と直交し且つ前記第2方向と直交する第3方向に対して傾斜している、請求項7に記載のコネクタ。
  12. 前記第2端面は、前記第2方向から見て、前記第2端面における前記第2ロック突部の基端寄りの端が先端寄りの端よりも前記第1方向にずれるように前記第3方向に対して傾斜しており、
    前記第2方向から見て、前記第3方向に対する前記第1端面の傾斜角度は、前記第3方向に対する前記第2端面の傾斜角度よりも小さい、請求項11に記載のコネクタ。
  13. 前記インナーハウジングは、前記第1方向と直交し且つ前記第2方向と直交する第3方向における両端領域に前記第1ロック突部を有し、
    前記インナーハウジングリテーナは、前記第3方向における前記インナーハウジングの両側に配置される2つの前記支持部と、前記第1方向における前記インナーハウジングと前記第1開口部との間に配置され2つの前記支持部を連結する連結部とを有し、
    前記連結部は、前記当接面を有する、請求項7に記載のコネクタ。
  14. 前記端子は、前記電線の端部に電気的に接続される接続端子と、前記接続端子と電気的に接続されるクリップ端子とを有し、
    前記クリップ端子は、前記第2方向と交差する方向における前記接続端子の両側に配置される一対の挟持部と、前記一対の挟持部を連結する端子連結部とを有し、
    前記一対の挟持部の間に、前記接続端子と前記相手端子とが挟み込まれる、請求項1に記載のコネクタ。
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