JP2023170643A - 失火検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】路面からの影響を考慮して検出精度を向上させた失火検出装置を提供する。【解決手段】遊星歯車機構24のピニオンギア24bに接続されるキャリア32に連結されたエンジン21と、遊星歯車機構24のサンギア24aに対してサンギア軸33を介して連結されたモータジェネレータ23と、を備える車両に搭載される失火検出装置であって、少なくともエンジン21の慣性モーメントと角加速度を利用して算出を行うエンジン項と、少なくともキャリア32の慣性モーメントと角加速度を利用して算出を行うキャリア項と、少なくともモータジェネレータ23の慣性モーメントと角加速度を利用して算出を行うモータジェネレータ項と、を利用して、エンジン21の出力トルクを推定する演算部12と、演算部12により推定されたエンジン出力トルクの値に基づいて、失火の検出を行う判定部13と、を備える。【選択図】図6

Description

本発明は、車両の失火検出装置に関する。
近年、エンジンにより駆動力を発生させるとともに、電気により駆動力を発生させるハイブリッド車が利用されている。このようなハイブリッド車において、エンジンは、遊星歯車機構のキャリア軸に連結されたエンジンであり、遊星歯車機構のサンギア軸にモータジェネレータが連結されている。
このハイブリッド車では、エンジンとモータにかかる夫々の情報から、エンジントルクを計測することができる。また、ハイブリッド車では、計測されたエンジントルクの値に基づいて、失火の検出とノイズ発生の推定を行うことができる。
特許文献1には、エンジントルクの正確な算出が困難な場合であっても、エンジンの失火判定を実施する車両制御装置が開示されている。
特開2013-142327号公報
ハイブリッド車において、エンジントルクを用いて失火検出とノイズの推定の両方を行う場合、失火検出用のエンジントルクとノイズ発生推定用のエンジントルクでは、算出したいシーンや求められる精度が異なる。
具体的には、ノイズ推定を目的とする場合には、算出するエンジントルクは必要最低限の精度で良く、かつ必要最低限の算出シーンでのみでよい。すなわち、ノイズ推定を目的とする場合には、算出する精度を限定するとともに算出の機会を限定することにより、処理の負荷軽減をはかりたいという要望がある。
一方で、失火の検出を目的とする場合には、エンジントルクを高い精度で常時算出することで、常時、失火の検出を行いたいという要望がある。ここで、エンジントルクから失火検出の演算を行う際には、車両が走行している路面からの入力が考慮されておらず、路面の状態によっては、失火検出の精度が低下するという問題があった。
本発明は、路面からの影響を考慮して検出精度を向上させた失火検出装置を提供するものである。
本発明にかかる失火検出装置は、遊星歯車機構のキャリアに連結されたエンジンと、前記遊星歯車機構のサンギア軸に連結されたモータジェネレータと、を備える車両に搭載される失火検出装置であって、少なくとも前記エンジンの慣性モーメントと角加速度を利用して算出を行うエンジン項と、少なくとも前記キャリアの慣性モーメントと角加速度を利用して算出を行うキャリア項と、少なくとも前記モータジェネレータの慣性モーメントと角加速度を利用して算出を行うモータジェネレータ項と、を利用して、前記エンジンの出力トルクを推定する演算部と、前記演算部により推定されたエンジン出力トルクの値に基づいて、失火の検出を行う判定部と、を備える。
これにより、エンジントルクを推定する際の精度を向上させることができる。
これにより、路面からの影響を考慮して検出精度を向上させた失火検出装置を提供することができる。
実施の形態1にかかる失火検出装置1の構成の一例を示した構成図である。 実施の形態1にかかる車両にかかる駆動部の構成を示す模式図である。 関連する回転体の模式図である。 実施の形態1にかかるエンジン負荷とエンジントルクから失火の検出が可能であることを示す図である。 実施の形態1にかかる失火検出用エンジントルク算出式における加振周波数と、キャリア項を含めずに算出したエンジントルクと、キャリア項を利用して算出したエンジントルクの一例を示した図である。 実施の形態1にかかるエンジントルクを推定する際の計算式の各項の計算フローの図である。
実施の形態1
以下、図面を参照して本発明の実施形態に係る失火検出装置1について説明する。失火検出装置1は、駆動力の発生源としてエンジンとモータジェネレータを備えており、かつ、遊星歯車機構(プラネタリギア)が利用されている車両2に設けられているものとする。図1は、失火検出装置1の構成の一例を示した図である。
失火検出装置1は、情報取得部11と、情報取得部11で取得された情報を利用して演算を行う演算部12と、演算部12による演算結果から失火の検出判定を行う判定部13と、を備える。
情報取得部11は、車両2の駆動部にかかる情報を取得する。例えば、情報取得部11は、エンジンの回転角速度、モータジェネレータの回転角速度等の情報を取得する複数のセンサを有している。また例えば、情報取得部11では、後述するクランクシャフト31において、回転動作を行う際の特定のクランクアングル(CA)間の時間を計測する。
演算部12は、エンジンの慣性モーメントと、エンジンの回転角速度と、モータジェネレータの回転角速度と、遊星歯車機構にかかるサンギアの歯数に対するリングギアの歯数の比と、モータジェネレータによるトルク反力の値と、を利用して、エンジンの出力トルクを推定する演算を行う。
判定部13は、演算部12の演算により推定されたエンジンの出力トルクの値に基づいて、失火の検出を行う。
なお、演算部12及び判定部13は、主記憶装置や補助記憶装置、演算装置等を有するコンピュータを利用することができる。
ここで、車両2の駆動部にかかる構成を説明するとともに、失火検出装置1の動作について、より具体的に説明する。
図2は、車両2にかかる駆動部の構成を示す模式図である。図2に示すように、車両2は、エンジン21と、ダンパ22と、第1のモータジェネレータ(MG1)23と、遊星歯車機構24と、第2のモータジェネレータ(MG2)25と、タイヤ26を備える。なお、遊星歯車機構24は、サンギア24aと、ピニオンギア24bと、リングギア24cにより構成されている。
また、車両2は、エンジン21とダンパ22を接続するクランクシャフト31と、ダンパ22と遊星歯車機構24のピニオンギア24bとを接続するプラネタリキャリア(以下、キャリア)32と、第1のモータジェネレータ23と遊星歯車機構24のサンギア24aとを接続するサンギア軸33と、遊星歯車機構24のリングギア24cと第2のモータジェネレータ25とを接続するリングギア軸34と、を備える。
エンジン21では、燃料を燃焼させて熱を作り出し、この熱から力学的エネルギーを取り出す。これによりエンジン21は、クランクシャフト31を回転させて、ダンパ22に回転力が伝えられる。また例えば、情報取得部11では、クランクシャフト31にかかるトルクを取得するとともに、このクランクシャフト31の回転から取得できる回転角速度を、エンジン21の回転角速度として取得することができる。
ダンパ22は、振動の減衰、抑制や共振振幅の減少を行う。典型的には、ダンパ22は、エンジン21からクランクシャフト31の回転力を受けて動作するとともに、キャリア32を介してピニオンギア24bを動作させる。また例えば、情報取得部11では、キャリア32にかかるトルクを取得するとともに、キャリア32の回転角速度を取得することができる。
第1のモータジェネレータ23は、スタータの持つ始動機能とオルタネータの持つ発電機能を統合したものである。第1のモータジェネレータ23は、車両2の始動や走行時の主動力として加速時のエンジンアシストを行うことができる。第1のモータジェネレータ23は、サンギア軸33を介して、遊星歯車機構24のサンギア24aと接続されている。また例えば、情報取得部11では、サンギア軸33のトルクを取得するとともに、サンギア軸33の回転から取得される回転角速度を、サンギア24aの回転角速度として取得することができる。
遊星歯車機構24は、平面視において中央に配されるサンギア24aと、サンギア24aの周りを公転する複数のピニオンギア24bと、サンギア24aとの間でピニオンギア24bを挟むように配されている環状のリングギア24cと、を備える。なお、サンギア24aとピニオンギア24bは外歯を有し、互いの歯が噛み合っている。また、リングギア24cは内歯を有しており、ピニオンギア24bの歯と噛み合っている。
典型的には、サンギア24aは、第1のモータジェネレータ23からサンギア軸33を介して伝えられた回転力により回転を行う。また、ピニオンギア24bは、キャリア32を介して与えられた回転力により、サンギア24aの周囲を公転しながら自転する。これにより、リングギア24cでは、周方向に回転する力が働く。
なお、リングギア24cには、リングギア軸34を介して、第2のモータジェネレータ25が接続されている。情報取得部11では、リングギア軸34にかかるトルクを取得するとともに、リングギア軸34の回転から取得される回転角速度を、リングギア24cの回転角速度として取得することができる。
なお、キャリア32は、ダンパ22やクランクシャフト31を介しているが、エンジン21と遊星歯車機構24のピニオンギア24bを接続していると言うことができる。
第2のモータジェネレータ25は、第1のモータジェネレータ23と同様に、スタータの持つ始動機能とオルタネータの持つ発電機能を統合したものである。第2のモータジェネレータ25は、ブレーキをかける際にエネルギーを回生し、バッテリー充電を行うことができる。なお、第2のモータジェネレータ25は、機能の少なくとも一部が、第1のモータジェネレータ23と重複していてもよい。
第2のモータジェネレータ25は、車両2のタイヤ26に接続されている。典型的には、リングギア24cで発生している回転力が伝えられ、タイヤ26を回転させることができる。
ここで、車両2の失火の検出を行うための運動方程式について説明する。
まず、前提である回転体の運動方程式について説明する。図3は、典型的な回転体の状態を示した模式図である。
この図3に示した回転体における運動方程式は、
Figure 2023170643000002
である。
次に、上述した車両2の駆動部にかかる運動方程式についての詳細を説明する。すなわち以下では、演算部12において行う演算について説明する。
車両2において、駆動部にかかる運動方程式は、
Figure 2023170643000003
と示すことができる。ここで、式(2)はキャリア32にかかる運動方程式であり、式(3)はサンギア軸33にかかる運動方程式であり、式(4)はクランクシャフト31にかかる運動方程式である。
また、式(2)及び式(3)から、ダンパ22の影響の算出式である
Figure 2023170643000004
を定めることができる。
この式(5)は、左辺に示されているダンパばね定数とダンパ前後の角速度の差から算出されるダンパの力が、右辺に示されているキャリア32とサンギア軸33の夫々の慣性モーメントと角加速度、及び、サンギア軸33のトルクとプラネタリギア比から算出できることを示している。
ここで、式(4)と、式(5)から、エンジンの出力トルクであるエンジントルクは、
Figure 2023170643000005
のように求められる。ここで式(6)に示すように、エンジントルクはダンパばね係数を用いずに示すことができる。
また、この式(6)では、キャリア項である
Figure 2023170643000006
がなければ、エンジントルクを算出できない場合があることを示している。
ここで図4は、エンジントルクを算出することによって、失火の検出が可能であることを示す図である。図4は、横軸をエンジンの負荷、縦軸をエンジントルクとして示している。図4に示すように、正常な状態と失火が発生している状態とを比較すると、所定のエンジン負荷に対して、エンジントルクの値が小さくなっていることがわかる。例えば、判定部13では、所定のエンジン負荷に対して、エンジントルクの値が十分に小さい値である場合に、失火を検出できる。
ここで、演算部12では、式(6)を失火検出用エンジントルク算出式として
Figure 2023170643000007
と定めて、エンジントルクを推定する。なお
Figure 2023170643000008
は、エンジン項であり、
Figure 2023170643000009
は、キャリア項であり、
Figure 2023170643000010
は、MG項である。
式(7)に記載しているように、この失火検出用エンジントルク算出式は、エンジン項とキャリア項とモータジェネレータ(MG)項の合算によって算出する式となっている。すなわち、式(7)に記載の失火検出用エンジントルク算出式は、一般に用いられるノイズ検出用エンジントルクの算出式とは異なり、キャリア項が含まれているという特徴がある。
なお、ノイズ検出用エンジントルクを算出する際には、キャリア項を含めない計算式を用いて算出が行われている。これは、検出したいシーンが車両2の停車中、かつ、キャリア32の慣性モーメントが十分に小さいため、キャリア項を算出していなくてもノイズを検出する精度を出すことができるためである。
図5(a)~図5(c)は、式(7)のように失火検出用エンジントルク算出式では、キャリア項を新規に算出する必要があることを説明するための図である。なお、図5(a)~図5(c)では、エンジン21のエンジントルク、第1のモータジェネレータ23のトルク、タイヤトルクを同じ周波数で振動させた場合の結果の一例を示している。なお、図5(a)は加振周波数を示しており、図5(b)は、演算部12が式(7)からキャリア項を抜いた式でエンジントルクを算出した場合の結果の一例を示しており、図5(c)は、演算部12が式(7)に示すようにキャリア項を入れた状態のままエンジントルクを算出した場合の結果の一例を示している。
なお、図5(b)及び図5(c)は、本来算出されて欲しいエンジントルクと、タイヤからの入力トルクが5000Nmで算出されるエンジントルクと、タイヤからの入力トルクが500Nmで算出されるエンジントルクと、を示している。
図5(b)に示すように、演算部12が、キャリア項を用いない式でエンジントルクの推定を行った場合には、特定の周波数において本来算出されて欲しいエンジントルクとは異なるエンジントルクが算出されてしまうことがある。なお例えば、特定の周波数とは、ダンパ22の共振周波数付近の周波数である。
一方で、図5(c)に示すように、演算部12が、キャリア項を含めた式でエンジントルクの推定を行った場合には、どの周波数においても、本来算出されて欲しいエンジントルクに近いエンジントルクの値が算出できる。
すなわち、図5(a)~図5(c)では、悪路走行などのタイヤ側から加振されるような状況では、キャリア項がないとエンジントルクを正確に算出できない場合があり、キャリア項を含めた失火検出用エンジントルク算出式を利用する必要があるという結果が示されている。
なお、車両2において、エンジンを用いた運転中であれば常に失火の可能性はある。したがって、演算部12では、停車中・走行中に関係なく継続的に失火検出用エンジントルクを算出し、判定部13において失火の判定を行う必要がある。
ここで図6は、式(7)に示したエンジントルクを推定する際の計算式の各項、すなわちエンジン項とキャリア項とMG項の計算の流れを示したフロー図である。以下では、図6を参照して、演算部12で行う具体的な各項の計算について説明する。
最初に、情報取得部11は、クランクシャフト31の回転動作において、特定のクランクアングル(CA)間の時間を計測する(ステップS1)。例えば、情報取得部11は、60CA~90CAにかかった時間が5msであるという情報を取得する。
まず、式(7)におけるエンジン項の算出について説明する。演算部12は、特定のCA間のクランクシャフト31の回転角度と、CA間の時間から、クランクシャフト31の回転角速度(以下、クランク角速度)を計算する(ステップS11)。例えば、演算部12はクランクシャフト31の回転角度が30deg、ステップS1で計測されたCA間の時間が5msであることから、クランク角速度が6deg/msであると計算する。なお、クランク角速度は、エンジンの回転角速度と読み替えることができる。
演算部12は、今回計算したクランク角速度と、前回計算したクランク角速度の差から、クランク角速度差を計算する(ステップS12)。例えば、演算部12は、今回のクランク角速度が6deg/ms、前回のクランク角速度が4deg/msであれば、クランク角速度差が2deg/msと計算する。
演算部12は、今回計算したクランク角速度差と、CA間の時間から、クランク角加速度を計算する(ステップS13)。例えば、演算部12は、クランク角速度差が2deg/ms、ステップS1で計測されたCA間の時間が5msであることから、クランク角加速度を0.4deg/msであると計算する。
演算部12は、クランク角加速度と、クランクシャフト31の慣性モーメントから、エンジン項の値を計算する(ステップS14)。ここでは、演算部12は、エンジンの慣性モーメントに、クランク角速度を乗算した値を計算する。
次に、式(7)におけるキャリア項の算出について説明する。情報取得部11は、特定のCAの時のキャリア32の回転角速度(以下、キャリア角速度)を計測する(ステップS21)。例えば、情報取得部11は、キャリア32の角速度が1000rpmであることを計測する。
演算部12は、今回計測したキャリア角速度と、前回計測したキャリア角速度の差から、キャリア角速度差を計算する(ステップS22)。例えば、演算部12は、今回のキャリア角速度が1000rpm、前回のキャリア角速度が960rpmであれば、キャリア角速度差が60rpm、すなわち360deg/s(0.36deg/ms)であると計算する。
演算部12は、今回計算したキャリア角速度差と、CA間の時間から、キャリア角加速度を計算する(ステップS23)。例えば、演算部12は、キャリア角速度差が0.36deg/ms、ステップS1で計測されたCA間の時間が5msであることから、キャリア角加速度を0.072deg/msであると計算する。
演算部12は、キャリア角加速度と、キャリア32の慣性モーメントから、キャリア項の値を計算する(ステップS24)。ここでは、キャリア32の慣性モーメントに、キャリア角加速度を乗算した値を算出する。
次に、式(7)におけるMG項の算出について説明する。情報取得部11は、特定のCAの時の第1のモータジェネレータ23の回転角速度(以下、MG1角速度)を計測する(ステップS31)。例えば、情報取得部11は、MG1角速度が1200rpmであることを計測する。
演算部12は、今回計測したMG1角速度と、前回計測したMG1角速度の差から、MG1角速度差を計算する(ステップS32)。例えば、演算部12は、今回のMG1角速度が1200rpm、前回のMG1角速度が1140rpmであれば、MG1角速度差が60rpm、すなわち360deg/s(0.36deg/ms)であると計算する。
演算部12は、今回計算したMG1角速度差と、CA間の時間から、MG1角加速度を計算する(ステップS33)。例えば、演算部12は、MG1角速度差が0.36deg/ms、ステップS1で計測されたCA間の時間が5msであることから、MG1角加速度を0.072deg/msであると計算する。
演算部12は、MG1角加速度と、第1のモータジェネレータ23の慣性モーメントから、MG項の値を計算する(ステップS34)。ここでは、MG1の慣性モーメントに、MG1角加速度を乗算した値を算出する。
一方で、情報取得部11は、特定のCAの時のサンギア軸33のトルク(サンギア軸トルク)を計測する(ステップS41)。例えば、情報取得部11は、90CAの時のサンギア軸トルクは15Nmであることを計測する。
そして、演算部12は、ステップS34で計算されたMG項の値から、ステップS41で計測されたサンギア軸トルクの値を減算する(ステップS51)。
さらに、ステップS51で算出された値を軸変換する(ステップS52)。このステップS52により軸変換された値を、式(7)におけるMG項の一部に用いる。
すなわち、演算部12では、式(7)について、ステップS14により算出されたエンジン項、ステップS24で算出されたキャリア項、ステップS52で算出されたサンギア軸トルクを含めたMG項、を加算してエンジントルクを推定することができる。
以上のことから、失火検出装置1の演算部12では、式(7)を用いてエンジントルクの推定する際に、キャリア項を含ませた状態で演算を行うことができる。また、この演算においてキャリア項を含ませることにより、車両2が路面から受ける力を考慮することができ、エンジントルクの推定精度を向上することができる。
したがって、判定部13により、エンジンの負荷とエンジントルクの推定値の関係から失火検出の判定を行う際には、エンジントルクの推定精度が向上することから、失火検出の判定の精度が向上する。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。すなわち上記の記載は、説明の明確化のため、適宜、省略及び簡略化がなされており、当業者であれば、実施形態の各要素を、本発明の範囲において容易に変更、追加、変換することが可能である。
1 失火検出装置
2 車両
11 情報取得部
12 演算部
13 判定部
21 エンジン
22 ダンパ
23 第1のモータジェネレータ
24 遊星歯車機構
24a サンギア
24b ピニオンギア
24c リングギア
25 第2のモータジェネレータ
26 タイヤ
31 クランクシャフト
32 キャリア
33 サンギア軸
34 リングギア軸

Claims (1)

  1. 遊星歯車機構のピニオンギアに接続されるキャリアに連結されたエンジンと、前記遊星歯車機構のサンギアに対してサンギア軸を介して連結されたモータジェネレータと、を備える車両に搭載される失火検出装置であって、
    少なくとも前記エンジンの慣性モーメントと角加速度を利用して算出を行うエンジン項と、少なくとも前記キャリアの慣性モーメントと角加速度を利用して算出を行うキャリア項と、少なくとも前記モータジェネレータの慣性モーメントと角加速度を利用して算出を行うモータジェネレータ項と、を利用して、前記エンジンの出力トルクを推定する演算部と、前記演算部により推定されたエンジン出力トルクの値に基づいて、失火の検出を行う判定部と、を備える、
    失火検出装置。
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