JP2023169756A - 真空ステーション及び真空ポンプ封水処理方法 - Google Patents

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Akira Suzuki
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Abstract

【課題】真空ポンプの封水の劣化を抑制する【解決手段】 真空ステーションは、気体と同伴搬送された液体を貯めるタンクと、タンクから前記気体を吸引する水封式の真空ポンプと、真空ポンプに用いられた封水と真空ポンプから吐出された気体とを分離するとともに、分離された封水を貯蔵する封水タンクと、封水タンクから真空ポンプに封水を供給する封水ポンプと、封水タンクに清水(水道水)和液を供給する清水供給装置と、封水タンクに貯蔵された封水のpHを計測する測定器と、制御部を備える。制御部は、封水のpHの測定値に基づいて清水供給装置からの清水(水道水)の供給/停止を制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、真空式下水道システムにおける真空ステーションに関するものである。
真空式下水道システムは、家庭で発生する生活排水等を含む液体(以下「下水」という。)を、真空弁ユニット及び真空下水管を介して真空ステーションへ収集するシステムである。真空ステーションは、下水を収集する原動力となる真空を発生させる水封式の真空ポンプ、及び収集された下水を一時貯留する集水タンクなどを備えており、集水タンクに貯留された下水を下水処理場などへ搬送する。
真空ポンプは、下水を同伴搬送する気体(以下「排気」という。)を集水タンクから吸引することによって、集水タンク内を負圧にする。また、真空ポンプで吸引された排気は、循環水(封水)とともに、下流側に配されたセパレータ兼封水タンク(以下「封水タンク」という。)に移され、排気と封水とに気液分離される。封水は、真空ポンプと封水タンクとの間に配された封水ポンプにより、真空ポンプと封水タンクの間で循環される。
特許文献1に記載の真空ステーションでは、真空ポンプの上流側に臭気成分除去装置を設けて、下水に含まれる臭気成分(腐食性成分を含む)を除去することで、真空ポンプの封水の劣化とポンプ本体の腐食の抑制を図る発明が、開示されている。
特開2014-98284号公報
ところで、真空ステーションに設置される封水タンクは、気液分離タンクとしての機能、封水貯留タンクとしての機能、及び封水の冷却機能を備えている。封水タンクで分離された封水は、封水ポンプにより真空ポンプへと循環供給されるが、封水が循環供給され続けると、真空ポンプから排出される汚水に触れた空気と攪拌されるため、封水が酸性化し、水質が劣化する。水質劣化した封水が真空ポンプに供給されると、真空ポンプが腐食し、真空ポンプの寿命が短くなるおそれがある。
従来は、封水の水質劣化を改善するため、封水タンクの排水弁を開いて封水を排水し、水道水を供給するすることで封水の一部を入れ替えるメンテナンスを定期的に行っていた。しかしながら、封水タンク内の封水の水質や濃度の管理は行っていないため、封水の一部入れ替えによりどの程度の効果があるのかは不明であった。また、メンテナンスにより定期的に封水を入れ替える必要が生じるが、手間がかかるだけでなく、使用水量が増えるという問題もあった。
本発明の真空ステーションは、上記課題に鑑みなされたもので、気体と同伴搬送された液体を貯めるタンクと、タンクから前記気体を吸引する水封式の真空ポンプと、真空ポンプに用いられた封水と真空ポンプから吐出された気体とを分離するとともに、分離された封水を貯蔵する封水タンクと、封水タンクから真空ポンプに封水を供給する封水ポンプと、封水タンクに中和液を供給する中和液供給装置と、封水タンクに貯蔵された封水の特性値を計測する測定器と、封水の特性値に基づいて、中和液供給装置からの中和液の供給/停止を制御する制御部を備えた構成を有する。
真空ステーションは、中和液供給装置と封水タンクとの間に配置された流量調整弁を備え、制御部は、特性値に基づき中和液供給装置からの中和液の供給量を調整するように構成される。
測定器は、封水タンクの内部、又は、封水タンクと真空ポンプとの間の配管に配置されることが好ましい。また、特性値はpH又は硫化水素濃度とすることが好ましく、中和液は水道水とすることが好ましい。
真空ステーションを構成するタンク、真空ポンプ、封水タンク及び中和液供給装置は、建屋内にまとめて収容されることが好ましい。
本願発明によれば、封水タンクに貯蔵された封水の特性値を計測し、当該特性値に基づいて中和液供給装置からの中和液の供給/停止を制御するので、封水の劣化を効果的に抑制することができ、真空ポンプの腐食やポンプ内面の塗装劣化を抑制することができるため、真空ポンプの長寿命化を図ることができる。さらに、封水タンクに蓄積される封水の入れ替え回数を減らすことで、真空ステーションでの使用水量を減らすことができる。
真空ステーションの全体構成を示す図である。 集水タンクの圧力に基づく、水封式真空ポンプの制御の一例を示す図である。 集水タンクの水位に基づく、水封式真空ポンプ及び圧送ポンプの制御の一例を示す図である。 封水タンクの水温に基づく、冷却装置、冷却水ポンプ、及び封水タンク排水弁の制御の一例を示す図である。 封水タンクのpHに基づく、封水タンク排水弁の制御の一例を示す図である。 封水タンクの水位に基づく、冷却水ポンプ、封水タンク排水弁、及び封水ポンプの制御の一例を示す図である。 排水ピットの水位に基づく、排水ポンプ及び封水タンク排水弁の制御の一例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態に係る真空ステーションを図面に基づいて説明する。以下の各実施形態では、真空ステーションを例に挙げて説明するが、これに限られることはなく、例えば、水封式真空ポンプを用いて封水タンク内に貯蔵される液体を循環して搬送する施設においても、本発明を適用することができる。
図1は真空ステーションの全体構成を示す図である。本実施形態では、水封式真空ポンプ及び圧送ポンプがそれぞれ1台設けられたシンプルな構成を例にして説明を行うが、これらが複数台設けても良い。
図1において、真空ステーション10は、集水タンク11、圧送ポンプ12、水封式真空ポンプ(真空ポンプ)13、セパレータ兼封水タンク(封水タンク)14、封水ポンプ15、排気サイレンサ16、ミストセパレータ17、冷却水ポンプ18、冷却装置19、排水ピット20、制御部21と、警報器22を備える。真空ステーション10は、集水タンク11、真空ポンプ13、封水タンク14などの各装置が、独立した建屋内に収容される単独設置型である。ただし、本発明は単独設置型に限らず、例えば、マンホール内などの地下に集水タンクが埋設され、地上に真空ポンプが設置される道路下埋設型などの真空ステーションにおいても適用することができる。
集水タンク11は、真空弁ユニットなどに一時的に貯められた生活排水等の下水、及びこの下水を同伴搬送する排気が収集される容器である。集水タンク11には、排気と同伴搬送された下水が貯められる。集水タンク11の上部には、私設ますなどに一時的に貯められた下水及び排気を、真空管路を介して同伴搬送する汚水流入管31の一端が接続されている。
集水タンク11には、下水水位計測器32、及び圧力計測器33が設けられている。下水水位計測器32は、集水タンク11内に貯められた下水の水位を計測する計測器であり、例えば電極式水位計とすることができる。下水水位計測器32によって検出された下水の水位の情報は、制御部21へ出力される。圧力計測器33は、集水タンク11内の圧力(真空ポンプ13の吸入側の圧力)を計測する計測器である。圧力計測器33によって検出された圧力の情報は、制御部21へ出力される。
圧送ポンプ12は、集水タンク11内に貯められた下水を、逆止弁35が設けられた圧送管34を介して下水道幹線又は下水処理場へ圧送するポンプである。逆止弁35は、集水タンク11から下水道幹線又は下水処理場への方向にのみ下水を通流可能にするバルブである。圧送ポンプ12から排出されるドレン排水は、排水溝を介して排水ピット20へ搬送される。
集水タンク11には、その天井部から、真空ポンプ13、封水タンク14などを介して排気を排気塔へ送る排気管36が接続されている。排気管36は、集水タンク11から真空ポンプ13へ排気を搬送する搬送路を構成する。
真空ポンプ13は、例えば、円筒形ケーシングと羽根車によって本体が構成されており、羽根車はケーシングと偏心した位置に取付けられている。封水ポンプ15は、封水管37を介して封水タンク14及び真空ポンプ13に接続されており、封水タンク14に貯留されている封水を真空ポンプ13に供給し、これにより真空ポンプ13のケーシング内に封水が入り込む。これにより、真空ポンプ13の羽根車が回転し、質量の大きい封水は遠心力によってケーシング内壁に沿って同心のリング状になり、この封水リングの内壁と羽根車の羽根によって囲まれた空間の容積を変化させ、側壁又は羽根車の内壁に設けられている吸・排気口を通して、吸入・圧縮・排気の作用を連続的に行う。
これにより、真空ポンプ13は、集水タンク11内の気相部から排気を吸引して、集水タンク11の内部を負圧にする。その結果、私設ます等に貯められた下水は、排気とともに汚水流入管31の内部を同伴搬送され、集水タンク11内に貯められる。真空ポンプ13は、集水タンク11からの排気とともに封水を吐出する。水封式真空ポンプ13から吐出された排気及び封水は排気管36で混合されて封水タンク14へ搬送される。なお、真空ポンプ13から排出されるドレン排水は、排水溝を介して排水ピット20へ搬送される。
真空ポンプ13より上流側の排気管36には、真空ポンプ13が集水タンク11から排気を吸引する方向にのみ排気を搬送させる逆止弁38が設けられている。また、真空ポンプの上流側及び下流側の排気管36、並びに、封水タンク14から真空ポンプ13へ封水を搬送する封水管37には、メンテナンス用のバルブを設けることができる。
封水タンク14は、真空ポンプ13から吐出された排気及び封水を分離するとともに、分離された封水を貯蔵する容器である。真空ポンプ13から吐出された排気及び封水は、封水タンク14によって封水が分離され、封水が分離された排気は排気サイレンサ16及びミストセパレータ17を介して排気塔へ搬送される。
封水タンク14には、封水水位計測器41、封水水温計測器42及び封水pH計測器43が設けられている。封水水位計測器41は、例えば電極式水位計であり、封水タンク14内の封水の水位を計測して、水位の情報を制御部21へ出力する。封水水温計測器42は、封水タンク42内に貯められた封水の温度を計測する計測器であり、検出された水温値の情報は制御部21へ出力される。
封水pH計測器43は、例えばガラス電極と比較電極との電位差より封水タンク14内に貯留されている封水のpH(特性値)を測定する測定器である。測定された封水のpHの情報は、制御部21へ出力される。
封水タンク14には、内部に貯められた封水を排水ピット20へ排水する排水管44が接続されている。排水管44には、排水管44を開閉するバルブである封水タンク排水弁45が設けられており、封水タンク14内に貯められた封水を排水ピット20へ排水する際に開になる。
封水タンク14には清水管46が接続されており、清水管46には清水管バルブ47が設けられている。清水管バルブ47は、清水管46を開閉するバルブであり、封水タンク14内に中和液としての清水(水道水)を注入する際に開になる。
封水タンク14には、内部に貯められた封水を冷却ポンプ18及び冷却装置19を介して循環供給する冷却管48が接続されている。冷却水ポンプ18は、封水タンク14内に貯められた封水を冷却装置19へ搬送するとともに、冷却装置19によって冷却された封水を封水タンク14へ供給するポンプである。冷却装置19は、例えば冷却塔(クーリングタワー)で構成され、冷却水ポンプ18によって搬送された封水を冷却する。冷却装置19から排出される排水は、排水溝を介して排水ピット20へ搬送される。
排水ピット20は、真空ステーション10で生じた排水を貯める容器であり、圧送ポンプ12、真空ポンプ13、封水タンク14、冷却装置19などで生じた排水が貯められる。排水ピット20には、排水水位計測器50が設けられている。排水水位計測器50は、例えば電極式水位計であり、排水ピット20内に貯められた排水の水位を計測する。排水水位計測器50によって検出された排水の水位の情報、制御部20へ出力される。また、排水ピット20には、図示しない排水管及び排水ポンプが備えられており、排水ピット20内の水位が一定値に達したときに、排水を外部に放出する。
制御部21は、例えば汎用型のコンピュータ装置であり、真空ステーション10を構成する各装置の動作を統括的に制御する制御プログラムがインストールされている。制御部21には、下水水位計測器32によって計測された集水タンク11の水位、圧力計測器33によって計測された集水タンク11内の圧力、封水水位計測器41によって計測された封水タンク14内の水位、封水水温計測器42及び封水pH計測器43によって計測された封水タンク内の水温及びph、排水水位計測器50によって計測された排水ピット20の水位、といった情報が入力される。制御部は、これらの入力値に基づいて、圧送ポンプ12、真空ポンプ13、封水タンク排水弁45、封水ポンプ15、冷却水ポンプ18、冷却装置19、各種バルブなどの動作制御を行う。
また、制御部21には、警報器22が接続されており、集水タンク11、封水タンク14及び排水ピット20に関して所定条件(水位、温度、pH等)を満たした場合に、警報器22を作動させて警報を発生させる。
以下、制御部21の具体的な制御例について説明する。図2は、真空ポンプ13の吸入側の圧力の検出値に基づいて、真空ポンプ12の運転を制御する一例を示す図である。図2に示すように、制御部21は、圧力計測器33によって計測された圧力値が第1のしきい値(例えば-70kPa)より低くなった場合に、真空ポンプ13の運転(回転)を停止する。また、制御部21は、圧力計測器33によって計測された圧力値が第1のしきい値より高く設定された第2のしきい値(例えば-65kPa)より高くなった場合に、真空ポンプ13を運転させる。
制御部21は、圧力計測器33によって計測された圧力値が第2のしきい値より高く設定された第3のしきい値(例えば-50kPa)より高くなった場合に、警報器22を作動させて真空度が低下した旨の警報を発報するとともに、真空ポンプ13を起動する。一方、制御部22は、真空度が低下した旨の警報が発報されている状態で、圧力計測器33によって計測された圧力値が第2のしきい値より高く、かつ、第3のしきい値より低い第4のしきい値(例えば、-60kPa)より低くなった場合には、当該警報をリセットする。以上の制御によって、集水タンク12は適切な負圧に制御される。
図3は、集水タンク11の下水の水位の検出値に基づいて、真空ポンプ13及び圧送ポンプ12の運転を制御する一例を示す図である。制御部21は、下水水位計測器32によって計測された水位が第1のしきい値(LLWL)より低くなった場合に、下水水位が低下した旨の警報を発報するとともに、圧送ポンプ11の運転を停止する。また、制御部21は、下水水位が低下した旨の警報が発報されている状態で、下水水位計測器32によって計測された水位が第1のしきい値より高く設定された第2のしきい値(LWL)より高くなった場合に、当該警報をリセットする。
制御部21は、下水水位計測器32によって計測された水位が第2のしきい値より高く設定された第3のしきい値(HWL)より高くなった場合に、圧送ポンプ11を運転する。一方、制御部21は、下水水位計測器32によって計測された水位が第2のしきい値(LWL)より低くなった場合に、圧送ポンプ11の運転を停止する。
制御部21は、下水水位計測器32によって計測された水位が第3のしきい値より高く設定された第4のしきい値(HHWL)より高くなった場合に、下水水位が上昇した旨の警報を発報するとともに、圧送ポンプ11を運転する(あるいは、バックアップ用の圧送ポンプを運転するようにしても良い)。制御部21は、下水水位が上昇した旨の警報が発報されている状態で、下水水位計測器32によって計測された水位が第3のしきい値(HWL)より低くなった場合に、当該警報をリセットする。
制御部21は、下水水位計測器32によって計測された水位が第4のしきい値より高く設定された第5のしきい値(VHWL)より高くなった場合に、下水水位がより上昇した旨の警報を発報するとともに、真空ポンプ13の運転を停止する。一方、制御部21は、下水水位がより上昇した旨の警報が発報されている状態で、下水水位計測器32によって計測された水位が第4のしきい値(HHWL)より低くなった場合に、当該発報をリセットするとともに、真空ポンプ13の運転を復帰させる。以上のような制御によって、集水タンク11に貯められた下水は適切に圧送される。
図4は、封水タンク14の封水の水温の検出値に基づいて、冷却装置19の運転/停止、冷却水ポンプ18の運転/停止、及び封水タンク排水弁45の開/閉を制御する一例を示した図である。制御部21は、封水水温計測器42によって計測された水温が第1のしきい値(VH)より高くなった場合に、封水の温度が上昇した旨の警報を発報する。一方、制御部21は、封水の温度が上昇した旨の警報が発報された状態で、封水水温計測器42によって計測された水温が第1のしきい値(VH)より低く設定された第2のしきい値(HH)より低くなった場合に、当該発報をリセットする。
制御部21は、封水水温計測器42によって計測された水温が第2のしきい値(VH)より高くなった場合に、封水タンク排水弁45を開にする。一方、制御部21は、封水水温計測器42によって計測された水温が第2のしきい値より低く設定された第3のしきい値(H)より低くなった場合に、封水タンク排水弁45を閉にする。
制御部21は、封水水温計測器42によって計測された水温が第3のしきい値(H)より高くなった場合に、冷却装置19を運転するとともに、冷却水ポンプ18を運転する。一方、制御部21は、封水水温計測器42によって計測された水温が第3のしきい値(H)より低く設定された第4のしきい値(L)より低くなった場合に、冷却装置19の運転を停止するとともに、冷却水ポンプ81の運転を停止する。以上のような制御によって、封水タンク14内の封水が適切な温度に制御される。
図5は、封水タンク14内の封水のpHの検出値に基づいて、清水管バルブ47の開/閉を制御する一例を示す図である。図5において、制御部21は、封水pH計測器43において計測されたpHの値が第1のしきい値(LL)を下回った場合に、封水のpHが低下した(封水の酸性度が高くなった)旨の警報を発報する。また、制御部21は、封水pH計測器43において計測されたpHの値が、第1のしきい値(LL)よりも高く設定された第2のしきい値(L)より高くなった場合に、当該警報を停止する。
また、制御部21は、封水pH計測器43において計測されたpHの値が第2のしきい値(L)を下回った場合に、清水管バルブ47を開くよう制御する。これにより、清水(水道水)が清水管46を介して封水タンク14に流れ込み、封水タンク内のpHが増加する。制御部は、計測されたpHの値が第2のしきい値(L)よりも高く設定された第3のしきい値(H)よりも高くなった場合に、清水管バルブ47を閉じるよう制御する。これにより、封水タンク14への清水(水道水)の供給が停止され、封水のpHの増加が抑制される。
封水タンク14内の封水は、循環利用されることにより、真空ポンプ13によって吸引される排気と拡散されるため、酸性化することで水質が劣化する。劣化した封水が真空ポンプ13に供給されると、真空ポンプ13内の部品が腐食し、あるいは塗装が劣化するおそれが生じる。本実施形態の真空ステーションによれば、封水タンク14内の封水のpHの計測値に応じて、清水(水道水)の供給を制御することにより、封水のpHが過度に低下することを防止できる。これにより、真空ポンプ13の腐食を抑制することができる。また、封水の入れ替えのメンテナンス回数を減らすことで、真空ステーションでの使用水量を減らすことができる。
本実施形態におけるpHのしきい値としては、第1のしきい値(LL)を5.7、第2のしきい値(L)を5.8、第3のしきい値(H)を5.9と設定することができるが、これらのしきい値は適宜変更することができる。
図6は、封水タンク14の封水の水位の検出値に基づいて、冷却水ポンプ18の運転/停止、封水タンク排水弁45の開/閉、及び封水ポンプ15の運転/停止を制御する一例を示す図である。
図6において、制御部21は、封水水位計測器41によって計測された水位が第1のしきい値(HWL)より高くなった場合に、封水の水位が上昇した旨の警報を発報する。一方、制御部21は、封水水位計測器41によって計測された水位が第1のしきい値(HWL)より低く設定された第2のしきい値(LWL)より低くなった場合に、封水の水位が低くなった旨の警報を発報するとともに、封水ポンプ15及び冷却水ポンプ18の運転を停止し、さらに、封水タンク排水弁45を閉にする。以上のような制御によって、封水タンク14内の封水は適切な水位に制御される。
図7は、排水ピット20の内の排水の水位の検出値に基づいて、封水タンク排水弁45の開/閉を制御する一例を示す図である。制御部21は、排水水位計測器50によって計測された水位が第1のしきい値(HHWL)より高くなった場合に、排水の水位が上昇した旨の警報を発報するとともに、封水タンク排水弁45を閉にする。一方、制御部21は、排水の水位が上昇した旨の警報が発報された状態で、排水水位計測器50によって計測された水位が第1のしきい値(HHWL)より低く設定された第2のしきい値(HWL)より低くなった場合に、当該発報をリセットする。
また、制御部21は、排水水位計測器50によって計測された水位が第2のしきい値(HWL)より高くなった場合に、排水ピット20に設けられた排水ポンプを駆動して、排水ピット20内の排水を除去する。また、制御部21は、排水水位計測器50によって計測された水位が第2のしきい値(HWL)よりも低い第3のしきい値(LWL)より低くなった場合に、当該排水ポンプを停止する。以上のような制御によって、排水ピット20内の排水は適切な水位に制御される。
本実施形態に係る真空ステーションでは、pHの計測値に応じて、封水タンクへの清水(水道水)の供給を制御しているが、本発明はこれに限られることはなく、封水タンク排水弁45の開閉制御と組み合わせても良い。
また、清水(水道水)を供給する清水管46に流量変更弁を設け、pHの計測値に応じて、封水タンク14への清水(水道水)の量を段階的に制御するように構成しても良い。これにより、pHの計測値が過度に低い場合には清水(水道水)の供給量を増やし、pHが若干低い場合には清水(水道水)の供給量を少なくするといった制御が可能となる。
本実施形態に係る真空ステーションでは、封水タンク14内の封水のpHを計測しているが、本発明はこれに限られることはなく、他の箇所(例えば、封水ポンプ15と封水タンク14を接続する封水管37)における封水のpHを測定するように構成しても良い。
本実施形態に係る真空ステーションでは、封水の特性値として、封水タンク14内のpHの計測値としているが、本発明はこれに限られることはなく、例えば、封水タンク内の硫化水素濃度の測定値に応じて水の供給制御を行うようにしても良い。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうる。本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲に解釈されるものである。
10 真空ステーション
11集水タンク
12 圧送ポンプ
13 水封式真空ポンプ
14 セパレータ兼封水タンク
15 封水ポンプ
20 排水ピット
21制御部
22 警報器
43 封水pH計測器
45 封水タンク排出弁
47 清水管バルブ

Claims (7)

  1. 気体と同伴搬送された液体を貯めるタンクと、
    前記タンクから前記気体を吸引する水封式の真空ポンプと、
    前記真空ポンプに用いられた封水と前記真空ポンプから吐出された気体とを分離するとともに、分離された封水を貯蔵する封水タンクと、
    前記封水タンクから前記真空ポンプに封水を供給する封水ポンプと、
    前記封水タンクに中和液を供給する中和液供給装置と、
    前記封水タンクに貯蔵された封水の特性値を計測する測定器と、
    前記封水の特性値に基づいて、前記中和液供給装置からの中和液の供給/停止を制御する制御部と、
    を備えた真空ステーション。
  2. 前記中和液供給装置と前記封水タンクとの間に配置された流量調整弁を備え、
    前記制御部は、前記特性値に基づき、前記中和液供給装置からの中和液の供給量を調整することを特徴とする、請求項1記載の真空ステーション。
  3. 前記測定器は前記封水タンクの内部に配置されることを特徴とする、請求項1記載の真空ステーション。
  4. 前記測定器は、前記封水タンクと前記真空ポンプとの間の配管に配置されることを特徴とする、請求項1記載の真空ステーション。
  5. 前記特性値はpH又は硫化水素濃度であることを特徴とする、請求項1記載の真空ステーション。
  6. 前記中和液は水道水であることを特徴とする、請求項1記載の真空ステーション。
  7. 前記タンク、前記真空ポンプ、前記封水タンク及び前記中和液供給装置は、建屋内にまとめて収容されることを特徴とする、請求項1に記載の真空ステーション。
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