JP2023169573A - 低圧鋳造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】加圧室あるいは給湯室内の溶湯の湯面高さを正確に計測して、金型キャビティ内への溶湯の充填状態を適正に制御し、高品質な鋳造品の安定生産を可能とする低圧鋳造装置を提供することを目的とする。【解決手段】密閉された加圧室内に圧力および流量が調整された加圧ガスを導入し、加圧室内の溶湯の湯面高さを制御して、加圧室と連通した給湯室内の溶湯の湯面を上昇させ、金型キャビティ内への溶湯の充填状態を調整する低圧鋳造装置において、加圧室には、湯面高さを計測する湯面センサと、加圧ガスの導入を行う加圧ガス導入部と、加圧ガス導入部と加圧室を接続し加圧ガスを加圧室に放出する加圧ガス導入管とを備え、加圧ガス導入管は加圧ガスの放出角度を調整する導入管先端部を備えた。【選択図】図1

Description

本発明は、密閉された加圧室内に圧力および流量が調整された加圧ガスを導入し、加圧室内の溶湯の湯面高さを制御して、加圧室と連通した給湯室内の溶湯の湯面を上昇させ、金型キャビティ内への溶湯の充填状態を調整する低圧鋳造装置に関する。
アルミニウム合金等の溶湯を金型キャビティ内に充填する鋳造成形に使用される鋳造装置は、横型鋳造装置と竪型鋳造装置に分類される。横型鋳造装置は、給湯ロボット等を用いて溶解炉から所定量の溶湯を射出スリーブに給湯し、プランジャを高速高圧で前進させて充填と加圧を行う。余剰な溶湯は射出スリーブ内で冷却固化させ、鋳造品から切断後に溶解炉に回収され、再溶解して鋳造成形に再利用される。大物製品や薄肉製品の鋳造成形に適しているとされるが、充填時の溶湯流動の乱れが生じやすく、空気やガスの巻き込み、ボイドやブリスター、湯ジワ、湯境、鋳バリ等の溶湯流動の乱れに起因する鋳造不良の対策を講じることが望まれる。
これに対して、竪型鋳造装置は、加圧室内の溶湯を押圧して、押圧された溶湯が給湯管内を流動し、金型キャビティ内に充填され加圧される。余剰な溶湯は、給湯管内を流動して、冷却固化することなく溶湯保持炉に回収され、溶湯保持炉内の溶湯と混ざって、次ショットの鋳造成形に用いる。そのため、溶湯の回収効率は、横型鋳造装置と比べて高い。また、充填時の溶湯流動の乱れも少なく、溶湯流動の乱れに起因する鋳造不良を抑えることができ、気密性や製品強度を要する部品の鋳造成形に適しているとされている。また、密閉された加圧室内に圧力および流量が調整された加圧ガスを導入し、加圧室内の溶湯の湯面高さを制御して、加圧室と連通した給湯室内の溶湯の湯面を上昇させ、金型キャビティ内への溶湯の充填状態を調整する低圧鋳造装置が、装置の簡素化、密閉による溶湯の酸化防止効果等の利点により、竪型鋳造装置を用いた鋳造成形の現場で広く採用されている。本発明においては、この低圧鋳造装置を対象とする。
ここで、低圧鋳造装置において、金型キャビティ内への溶湯の充填状態を高精度に制御するために、加圧室あるいは給湯室内の溶湯の湯面高さを正確に計測することが望まれる。例えば、特許文献1に示すような、湯面検知手段を備えた筒体を用いて溶湯の湯面高さを計測することが提案されている。これによると、湯面に浮遊している溶湯酸化物の除去により、溶湯の湯面高さを正確に計測することができるとされている。なお、特許文献1に示す湯面検知手段は、溶湯と接触することで湯面を検知できる接触式検知センサであり、例えば、上限湯面位置や下限湯面位置等、予め設定した計測位置と計測点数のみの湯面検知であり、金型キャビティ内への溶湯の充填状態に連動した湯面高さの連続的な変化は計測できない。
そのため、特許文献2に示すような、超音波センサやレーザセンサ等の非接触式センサを用いることが提案されている。これにより、金型キャビティ内への溶湯の充填状態に連動した湯面高さの連続的な変化の計測を可能とする。さらに、反射板を湯面に浮遊させることで、湯面高さの計測精度を高めることができるとされている。
特開平1-143754号公報 特開平7-75865号公報
ここで、特許文献1において、筒体内は完全に密閉されていないので、次第に溶湯の酸化が進み、筒体内においても溶湯酸化物が浮遊すると考えられる。同様に、特許文献2においても、溶湯の酸化による溶湯酸化物が浮遊することが考えられる。その結果、時間の経過とともに湯面に浮遊する溶湯酸化物の増加によって、筒体内の溶湯の湯面高さを正確に計測することが困難となる。なお、特許文献2においては、湯面に浮遊させた反射板により、溶湯酸化物の浮遊に関係なく湯面高さの正確な計測ができるとされている。しかしながら、湯面の揺動現象により反射板が大きく揺れて、その結果、超音波センサやレーザセンサの反射波が乱れて、湯面高さの計測精度は大きく低下する。つまり、特許文献1および特許文献2は、湯面高さの計測精度が安定せずに、金型キャビティ内への溶湯の充填状態の制御が不安定となり、高品質な鋳造品の安定生産を確保することが困難である。
そこで本発明は、加圧室あるいは給湯室内の溶湯の湯面高さを正確に計測して、金型キャビティ内への溶湯の充填状態を適正に制御し、高品質な鋳造品の安定生産を可能とする低圧鋳造装置を提供することを目的とする。
本発明の低圧鋳造装置は、
密閉された加圧室内に圧力および流量が調整された加圧ガスを導入し、前記加圧室内の溶湯の湯面高さを制御して、前記加圧室と連通した給湯室内の溶湯の湯面を上昇させ、金型キャビティ内への溶湯の充填状態を調整する低圧鋳造装置において、
前記加圧室には、前記湯面高さを計測する湯面センサと、前記加圧ガスの導入を行う加圧ガス導入部と、前記加圧ガス導入部と前記加圧室を接続し前記加圧ガスを前記加圧室に放出する加圧ガス導入管、とを備え、
前記加圧ガス導入管は、前記加圧ガスの放出角度を調整する導入管先端部、を備えたことを特徴とする。
本発明の低圧鋳造装置において、
前記導入管先端部の前記加圧ガスが通過する経路の通過断面積は、前記加圧ガス導入管の経路の前記加圧ガスが通過する通過断面積と等しいかまたは大きい、ことが好ましい。
また、本発明の低圧鋳造装置において、
前記湯面センサは、レーザ変位計であり、前記レーザ変位計から前記加圧室内の溶湯に向けて照射するレーザ照射波と、溶湯に反射したレーザ反射波との時間差から溶湯の湯面高さを計測する、ことが好ましい。
本発明によれば、加圧室あるいは給湯室内の溶湯の湯面高さを正確に計測して、金型キャビティ内への溶湯の充填状態を適正に制御し、高品質な鋳造品の安定生産を可能とする低圧鋳造装置を提供することができる。
本発明に係る低圧鋳造装置を示す概念図である。 図1に示す低圧鋳造装置を用いた実施形態を示す図である。
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組合せの全てが、各請求項に係る発明の解決手段に必須であるとは限らない。また、本実施形態においては、各構成要素の尺度や寸法が誇張されて示されている場合や、一部の構成要素が省略されている場合がある。
(低圧鋳造装置)
先ず、本発明に係る低圧鋳造装置について、図1を用いて説明する。図1に示す低圧鋳造装置100は、溶湯保持炉10と、加圧室20と、給湯室30と、連通室40と、鋳造金型50と、を備える。
鋳造金型50は、給湯室30の上方に配置され、固定盤51に支持される固定金型52と、可動盤53に支持される可動金型54と、を備える。図示しない型締装置を操作して、固定金型52と可動金型54を型締することで金型キャビティ55が形成される。また、固定金型52には、金型キャビティ55に溶湯を充填するゲート55Gを設ける。固定金型52と可動金型54は、図示しない加熱手段等により、金型キャビティ55に充填される溶湯の流動と冷却に適切な温度に加熱制御される。また、必要に応じて、溶湯の充填前に、金型キャビティ55に離型剤が塗布される。
溶湯保持炉10は、鋳造品の用途等に応じて適宜選択し所定の組成に調整された、例えば、アルミニウム合金等の金属材料を所定の温度に溶解保持させた溶湯Mを貯蔵する。そのため、通電ヒータ等の温度調整手段13を備える。また、開閉制御部12で開閉弁11を操作して、溶湯保持炉10から連通室40に所定量の溶湯Mが定期的に供給される。また、溶解炉等の溶湯Mを製造する手段を別に設け、溶湯保持炉10に溶湯Mを定期的に補充するようにしても良い。また、蓋14を閉じることで溶湯保持炉10内は密閉状態となり、図示しない不活性ガス供給装置等を用いて、アルゴンや窒素等の不活性ガスを溶湯保持炉10内に充満させて、溶湯保持炉10内の溶湯Mの酸化防止を行うことが好ましい。
連通室40は、溶湯保持炉10から供給された溶湯Mを貯蔵する。連通室40内の溶湯Mは、通電ヒータ等の温度調整手段41により所定の温度に保持される。また、連通室40の溶湯Mは、加圧室20と給湯室30に接続されている。
給湯室30は、鋳造金型50の下方に配置され、内部に連通室40に接続される溶湯Mを貯蔵する。給湯室30には図示しない温度調整手段等を備え、給湯室30内の溶湯Mは、連通室40と同様に所定の温度に加熱保持される。また、給湯室30と鋳造金型50のゲート55Gは給湯管31で接続されており、給湯室30内の溶湯Mは給湯管31を経由して金型キャビティ55内に充填される。そのために、給湯管31は、例えば、断熱性を有し溶湯Mとの濡れ性の少ないセラミックス素材とする。さらに、給湯管31内を流動する溶湯Mの温度が安定するように、図示しない温度調整手段等を用いて、給湯管31およびゲート55Gを所定の温度に加熱保持されることが好ましい。
加圧室20は、給湯室30とは異なる位置に配置され、内部に連通室40に接続される溶湯Mを貯蔵する。加圧室20には図示しない温度調整手段等を備え、加圧室20内の溶湯Mは、連通室40および給湯室30と同様に所定の温度に加熱保持される。加圧室20の上部を気密部材27で閉じることで、溶湯Mと気密部材27の間に密閉された空間部21が形成される。また、気密部材27には加圧ガス導入管22を備えており、加圧ガス導入部23から加圧ガス導入管22を経由して、圧力および流量が調整された加圧ガスが空間部21に導入される。その結果、空間部21内の圧力が上昇し、加圧室20内の溶湯Mが押圧されて湯面高さは下降する。押圧された加圧室20内の溶湯Mは、連通室40を経由して給湯室30内に流動し、給湯室30内の溶湯Mの湯面が上昇する。その結果、給湯室30内の溶湯Mは、給湯管31およびゲート55Gを経由して金型キャビティ55内に充填され加圧が行われる。この一連の動作によって鋳造成形が行われる。
ここで、加圧室20内の溶湯Mの湯面高さの変化の程度は、金型キャビティ55内の溶湯Mの充填状態の制御に関係する。そのために、加圧室20内の溶湯Mの湯面高さの変化を正確に計測する湯面センサを備えることが好ましい。この湯面センサを用いて、加圧ガス導入部23による加圧ガスの導入制御を正確に行うものとする。なお、加圧室20は密閉構造であることから、湯面センサは加圧室20の外側に配置することが好ましい。さらに、加圧室20内の溶湯Mは、比較的高い温度状態にあるので、熱に対する保護の観点から加圧室20から離れた位置に湯面センサを配置することが好ましい。そこで、本発明においては、離れた位置からも正確に湯面高さの変化を計測できる湯面センサとして、レーザ変位計24を用いる。レーザ変位計24から照射されたレーザ照射波は、気密部材27に設けた透明製の計測窓26を透過して、加圧室20内の溶湯Mの湯面MHに到達する。レーザ照射波は湯面MHで反射してレーザ反射波となる。このレーザ反射波は、計測窓26を透過してレーザ変位計24で受信される。レーザ変位計24と接続した計測部25は、レーザ照射波とレーザ反射波の時間差を演算し、溶湯Mの湯面高さとして計測する。詳しくは、図2を用いて説明する。
なお、空間部21に導入する加圧ガスは、安価な圧縮空気を用いても良いが、加圧室20内の溶湯Mの酸化防止による品質安定化の観点からは、アルゴンや窒素等の不活性ガスを用いることが好ましい。その際に、加圧室20内は不活性ガスで充満状態を維持することが好ましい。また、窒素ガスにおいては、分離膜や吸着膜等を用いて空気中から窒素ガスのみを分離収集する窒素ガス発生装置を、加圧ガス導入部23に用いても良い。同様に、給湯室30および給湯管31内もアルゴンや窒素等の不活性ガスで充満させて、溶湯Mの酸化防止を講じることがより好ましい。また、加圧室20内に導入した加圧ガスの圧力を低減させることで、給湯室30内の溶湯Mの湯面は低下し、給湯管31内に残った溶湯Mを給湯室30内に回収することができる。
(湯面高さの計測)
次に、図1に示した低圧鋳造装置100を用いて、加圧室20内の湯面高さの計測を行う実施形態について、図2を用いて説明する。図2(a)は従来技術を示し、図2(b)~(d)は本発明に係る実施形態を示す。また、図2(a)~(d)において、気密部材27に取付けられた加圧ガス導入管22は、加圧室20の上面から下方の溶湯Mに向かって配置されている点は共通である。また、離れた位置に配置したレーザ変位計24から、計測窓26を介して加圧室20内の溶湯Mの湯面高さを計測することも共通である。その他の箇所については表示を割愛している。
先ず、図2(a)に示す従来技術において、空間部21に向けて導入された加圧ガスが、加圧ガス導入管22から勢いよく放出され、溶湯Mの湯面MHに衝突して、湯面MHは大きく揺動現象が生じている状態である。そのために、レーザ変位計24から発信されたレーザ照射波RSは、揺動現象の湯面MHによってレーザ反射波RHが大きく乱れて、湯面高さの計測が正確にできない状態となる。この時の加圧ガス導入管22内の加圧ガスの通過断面積Q1、加圧ガス導入管22出口からの加圧ガスの放出速度G1とする。
次に、図2(b)に示すように、加圧ガスの放出角度を調整する導入管先端部221を加圧ガス導入管22の先端に配置する。これにより、空間部21内に放出する加圧ガスの向きを変えることができ、放出された加圧ガスが溶湯Mの湯面MHに直接衝突することを回避でき、湯面MHの揺動現象を抑制することができる。その結果、加圧室21内の湯面MHは平滑状態を維持でき、湯面MHからのレーザ反射波RHが乱れることなく、正確な溶湯Mの湯面高さの計測を確保することができる。なお、図2(b)においては、加圧ガスの放出角度を湯面MHに対して水平方向とし、加圧ガスの放出口を4個としたが、これに限定されることなく、例えば、湯面MHから離れる上向きであっても良く、レーザ照射波RSおよびレーザ反射波RHから離れる向きに放出するとしても良い。また、放出口を4個より少なくしても良く、逆に多くしても良い。
ここで、図2(b)において、導入管先端部221から放出される加圧ガスの通過断面積Q2が、通過断面積Q1よりも等しいかまたは大きい(Q2≧Q1)とする。これにより、導入管先端部221から放出される加圧ガスの放出速度G2が低減され(G2≦G1)、湯面MHの揺動現象の鎮静化効果を確実なものとする。
次に、図2(c)に示すような、加圧ガスの放出角度を調整する導入管先端部222を加圧ガス導入管22の先端に配置する。これにより、空間部21内に放出する加圧ガスの向きを変えることができ、放出された加圧ガスが溶湯Mの湯面MHに直接衝突することを回避でき、湯面MHの揺動現象を抑制することができる。さらに、導入管先端部222から放出される加圧ガスの通過断面積Q3を、通過断面積Q1よりも等しいかまたはより大きい(Q3≧Q1)とする。これにより、導入管先端部222から放出される加圧ガスの放出速度G3を確実に低減することができ(G3≦G1)、湯面MHの鎮静化を確実なものとする。その結果、湯面MHからのレーザ反射波RHは乱れることなく、湯面高さの高精度な計測を可能とする。
なお、図2(c)において、加圧ガスの放出角度を湯面MHに対して水平方向とし、レーザ照射波RSおよびレーザ反射波RHと異なる方向としたが、これに限定されることなく、例えば、レーザ照射波RSおよびレーザ反射波RHの方向に加圧ガスを放出するとしても良い。この場合、湯面MHを揺動することなく、湯面MHの表面に浮遊する異物を湯面高さの計測位置から移動させることが期待でき、浮遊物による湯面高さの計測誤差を回避することができる。また、導入管先端部222の放出角度を計測窓26に向けることで、異物等が計測窓26に付着することを防止でき、レーザ照射波RSおよびレーザ反射波RHの計測窓26の透過を確保して、湯面高さの正確な計測の維持が期待できる。
次に、図2(a)に示す加圧ガス導入管22に隣接して、図2(d)に示すように、加圧ガスの放出角度を調整する導入管先端部223を別に配置する。加圧ガス導入管22から放出された加圧ガスは、導入管先端部223により放出角度が大きく変わり、湯面MHへの衝突が回避され湯面MHの揺動現象が抑制される。この時の、導入管先端部223と加圧ガス導入管22とで囲まれた通過断面積Q4は、通過断面積Q1よりも等しいかまたは大きく設定する(Q4≧Q1)。これにより、導入管先端部223から放出される加圧ガスの放出速度G4は低減され(G4≦G1)、湯面MHの鎮静化を確実なものとし、レーザ変位計24による湯面高さの正確な計測を実現でき、金型キャビティ55への溶湯Mの充填状態の緻密な制御を可能とする。
また、導入管先端部223には、湯面MHに向かって僅かな加圧ガスG5(G5<G4)が放出されるように設定されている。この僅かな加圧ガスG5の放出により、湯面MHの揺動を抑えつつ、湯面MHに浮遊する異物を完全に除去することができる。これによって、浮遊物による湯面高さの計測誤差を確実に抑制することができる。
なお、図2(b)~図2(d)に示した導入管先端部(221~223)は、加圧ガス導入管22の先端部に配置するとしたが、加圧ガス導入管22を導入管先端部(221~223)のように設定しても良い。また、加圧ガス導入管22は1つとしたが、複数の配置であっても良く、複数の導入管先端部(221~223)を組み合わせて配置するとしても良い。
(効果)
このように、密閉された加圧室20内に加圧ガス導入管22から加圧ガスを導入して、加圧室20内の溶湯の湯面高さを制御して、加圧室20と連通した給湯室30内の溶湯の湯面を上昇させ、金型キャビティ55内への溶湯の充填状態を調整する低圧鋳造装置100において、加圧ガスの放出角度を調整し、加圧ガスの通過断面積を拡大した導入管先端部(221~223)を備え、レーザ照射波RSを湯面MHに向けて照射し、湯面MHに反射したレーザ反射波RHとの時間差から湯面高さを計測するレーザ変位計24を設けるとした。これにより、溶湯の湯面MHの揺動現象を抑制し沈静化を図り、加圧室20内の溶湯の湯面高さの変動を正確に計測することができ、給湯室30内の湯面の上昇を緻密に制御して、金型キャビティ55内への溶湯の充填状態を適正に制御することができる。その結果、高品質な鋳造品の安定生産を可能とする。
また、既存の低圧鋳造装置100の大掛かりな改造等を必要とせず、導入管先端部(221~223)を追加するだけの簡単で安価な改造で、高精度な低圧鋳造装置100を提供することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の技術範囲は、上述した実施形態に記載された範囲には限定されない。上記の実施形態には多様な変更または改良を加えることが可能である。
100 低圧鋳造装置
10 溶湯保持炉
11 開閉弁
12 開閉制御部
13、41 温度調整手段
14 蓋
20 加圧室
21 空間部
22 加圧ガス導入管
221~223 導入管先端部
23 加圧ガス導入部
24 レーザ変位計
25 計測部
26 計測窓
27 気密部材
30 給湯室
31 給湯管
40 連通室
50 鋳造金型
51 固定盤
52 固定金型
53 可動盤
54 可動金型
55 金型キャビティ
55G ゲート
M 溶湯
MH 湯面
RS レーザ照射波
RH レーザ反射波
Q1~Q4 通過断面積
G1~G5 放出速度

Claims (3)

  1. 密閉された加圧室内に圧力および流量が調整された加圧ガスを導入し、前記加圧室内の溶湯の湯面高さを制御して、前記加圧室と連通した給湯室内の溶湯の湯面を上昇させ、金型キャビティ内への溶湯の充填状態を調整する低圧鋳造装置において、
    前記加圧室には、前記湯面高さを計測する湯面センサと、前記加圧ガスの導入を行う加圧ガス導入部と、前記加圧ガス導入部と前記加圧室を接続し前記加圧ガスを前記加圧室に放出する加圧ガス導入管、とを備え、
    前記加圧ガス導入管は、前記加圧ガスの放出角度を調整する導入管先端部、を備えたことを特徴とする低圧鋳造装置。
  2. 前記導入管先端部の前記加圧ガスが通過する経路の通過断面積は、前記加圧ガス導入管の前記加圧ガスが通過する経路の通過断面積と等しいかまたは大きい、請求項1記載の低圧鋳造装置。
  3. 前記湯面センサは、レーザ変位計であり、前記レーザ変位計から前記加圧室内の溶湯に向けて照射するレーザ照射波と、溶湯に反射したレーザ反射波との時間差から溶湯の湯面高さを計測する、請求項1記載の低圧鋳造装置。
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