JP2023169054A - 遠隔支援システム、車両、及び遠隔支援方法 - Google Patents

遠隔支援システム、車両、及び遠隔支援方法 Download PDF

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Abstract

【課題】車両の走行を遠隔支援する遠隔支援システムにおいて、車両から管理施設に送信される画像データの送信時の遅延を低減することが可能な技術を提供する。【解決手段】遠隔支援システムは、遠隔支援の対象である車両と、遠隔オペレータによる前記車両の遠隔支援のための入力を受け付ける遠隔施設と、を含む。遠隔支援システムは、1又は複数のプロセッサを備える。1又は複数のプロセッサは、車両の周囲のカメラ画像の画像データを取得する処理と、車両の周囲の音声についての音声データを取得する処理と、画像データと音声データを遠隔施設に送信する処理と、遠隔オペレータが音声データを必要とする場面である音声必要シーンを検出する処理と、音声必要シーンが検出されない場合に、音声データの遠隔施設への送信を抑制する処理と、を実行する。【選択図】図5

Description

本開示は、車両の遠隔支援技術に関する。
特開2021-17083号公報は、車両の遠隔運転を行う車両制御装置を開示する。この車両制御装置は、乗員の生体情報に基づいて、車両の手動運転が困難になることが予測された場合、乗員の安否を確認する確認情報を報知装置から報知させる。車両制御装置は、安否確認された乗員からの応答を受け付ける受付部を備え、乗員の意思を確認した上で、車両を遠隔運転に切り替える。
特開2021-17083号公報 特開2020-71505号公報 特開2006-192967号公報
遠隔運転システムを含む車両の遠隔支援システムでは、車両を操作するための情報として、車両の周囲のカメラ画像や音声についての情報が遠隔オペレータに送られる。カメラ画像などの情報は通信システムにより送られるため、情報の送信には遅延が発生しやすい。遠隔オペレータが車両を操作する際には、操作性向上のために遅延を低減させることが望ましい。
本発明の1つの目的は、車両の遠隔支援システムにおいて、車両から遠隔オペレータへの情報の送信時の遅延を低減することが可能な技術を提供することにある。
第1の観点は、遠隔支援の対象である車両と、遠隔オペレータによる前記車両の遠隔支援のための入力を受け付ける遠隔施設と、を含む遠隔支援システムであり、次の特徴を有する。
遠隔支援システムは、1又は複数のプロセッサを備える。
1又は複数のプロセッサは、
車両の周囲のカメラ画像の画像データを取得する処理と、
車両の周囲の音声についての音声データを取得する処理と、
画像データと音声データを遠隔施設に送信する処理と、
遠隔オペレータが音声データを必要とする場面である音声必要シーンを検出する処理と、
音声必要シーンが検出されない場合に、音声データの遠隔施設への送信を抑制する処理と、
を実行する。
第2の観点は、遠隔オペレータによる遠隔支援の対象である車両であり、次の特徴を有する。
車両は、1又は複数のプロセッサを備える。
1又は複数のプロセッサは、
車両の周囲のカメラ画像の画像データを取得する処理と、
車両の周囲の音声についての音声データを取得する処理と、
画像データと音声データを遠隔オペレータによる車両の遠隔支援のための入力を受け付ける遠隔施設に送信する処理と、
遠隔オペレータが音声データを必要とする場面である音声必要シーンを検出する処理と、
音声必要シーンが検出されない場合に、音声データの遠隔施設への送信を抑制する処理と
を実行する。
第3の観点は、遠隔オペレータによる遠隔支援の対象である車両を制御する遠隔支援方法であって、次の特徴を有する。
車両の周囲のカメラ画像の画像データを取得することと、
車両の周囲の音声についての音声データを取得することと、
画像データと音声データを遠隔オペレータによる車両の遠隔支援のための入力を受け付ける遠隔施設に送信することと、
遠隔オペレータが音声データを必要とする場面である音声必要シーンを検出することと、
音声必要シーンが検出されない場合に、音声データの遠隔施設への送信を抑制することと、
を含む。
本開示の技術によれば、音声必要シーンが検出されない場合に、音声データの遠隔施設への送信が抑制される。この音声必要シーンは、遠隔オペレータが音声データを必要とする場面である。音声データの遠隔施設への送信を抑制することにより、音声データを送信する場合に比べて、車両から遠隔施設へ送信されるデータのデータ通信量を大幅に削減することが可能となる。データ通信量の削減により、情報の送信時の遅延が低減され、遠隔オペレータによる遠隔支援の操作快適性や安全性を向上させることができる。
また、画像データは、車両から遠隔施設へ常に送信される。更に、音声必要シーンが検出される場合には音声データの送信は抑制されない。そのため、遠隔オペレータが遠隔支援のために必要とする情報が不足することはない。
実施形態に係る遠隔支援システムの構成例を示すブロック図である。 車両のデータ処理装置の機能構成例を示すブロック図である 遠隔施設のデータ処理装置の機能構成例を示すブロック図である。 実施形態に係る遠隔支援システムにより実行される処理の流れを示すブロック図である。 実施形態に係る遠隔支援システムにより実行される処理の流れを示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る遠隔支援システムについて説明する。なお、各図において、同一又は相当する部分には同一符号を付してその説明を簡略化し又は省略する。
1.遠隔支援システムの構成例
図1は、実施形態に係る遠隔支援システムの構成例を示すブロック図である。図1に示されるように遠隔支援システム1は、車両2と、車両2と通信を行う遠隔施設3と、を備えている。車両2と遠隔施設3の間の通信は、ネットワーク4を介して行われる。
車両2は、例えば、ディーゼルエンジンやガソリンエンジンなどの内燃機関を動力源とする自動車、電動機を動力源とする電気自動車、内燃機関と電動機を備えるハイブリッド自動車である。電動機は、二次電池、水素燃料電池、金属燃料電池、アルコール燃料電池などの電池により駆動される。
車両2は、遠隔施設3に駐在する遠隔オペレータにより遠隔運転されても良い。あるいは、車両2の走行は、車両2に搭載された制御システムにより行われてもよい。この制御システムは、例えば、車両2の自動走行のための制御を行う。この制御システムが遠隔施設3に対して遠隔支援を要求した場合、車両2の走行は、遠隔施設3に駐在する遠隔オペレータの操作により遠隔支援される。
車両2は、カメラ21と、マイク22と、データベース23と、通信装置24と、データ処理装置25と、を備えている。カメラ21、マイク22、データベース23及び通信装置24と、データ処理装置25とは、車載のネットワーク(例えば、CAN(Car Area Network))により接続されている。
カメラ21は、車両2の周囲の画像(動画)を撮影する。カメラ21は、車両2の少なくとも前方の画像を撮影するために、少なくとも1台設けられる。前方撮影用のカメラ21は、例えば、車両2のフロントガラスの背面に設けられる。カメラ21が取得したカメラ画像の画像データIMGは、データ処理装置25に送信される。
マイク22は、車両2の周囲の音声を取得する。マイク22は、少なくとも1台設けられる。少なくとも1台のマイクは、例えば、車両2のフロントバンパー又はルーフに設けられる。車両2の位置に対する音声の発生源(以下、「音源」とも称す。)の相対位置、又は、車両2から音源までの距離を測定する場合、少なくとも2台のマイク22が設けられることが望ましい。少なくとも2台のマイクは、例えば、車両2のフロントバンパーの両側に設けられた2台のマイクと、車両2のリアバンパーの両側に設けられた2台のマイクと、を含む。マイク22が取得した音声についての音声データSUDは、データ処理装置25に送信される。
データベース23は、フラッシュメモリやHDD(Hard Disk Drive)といった不揮発性の記憶媒体である。データベース23には、車両2の走行に必要な各種プログラム及び各種データが格納されている。各種データは、例えば、車両2のナビゲーションに使用される地図データを含んでいても良い。データベース23には、また、車両2の走行の遠隔支援に必要な各種データも格納されている。
通信装置24は、ネットワーク4に接続するための装置である。通信装置24の通信先には、遠隔施設3が含まれる。遠隔施設3との通信において、通信装置24は、データ処理装置25から受け取った通信用データCOM2を、遠隔施設3に送信する。
データ処理装置25は、車両2が取得した各種データを処理するためのコンピュータである。データ処理装置25は、少なくともプロセッサ26と、メモリ27と、インターフェース28と、を備える。メモリ27は、DDRメモリなどの揮発性のメモリであり、プロセッサ26が使用するプログラムの展開及び各種データの一時保存を行う。車両2が取得した各種データは、メモリ27に格納される。この各種データには、上述した画像データIMG及び音声データSUDが含まれる。インターフェース28は、カメラ21、マイク22等の外部装置とのインターフェースである。
プロセッサ26は、画像データIMGをエンコードして、インターフェース28を介して通信装置24に出力する。エンコード処理に際し、画像データIMGは圧縮されてもよい。エンコードされた画像データIMGは、通信用データCOM2に含まれる。プロセッサ26は、音声データSUDをエンコードして、インターフェース28を介して通信装置24に出力する。エンコード処理に際し、音声データSUDは圧縮されてもよい。エンコードされた音声データSUDは、通信用データCOM2に含まれる。プロセッサ26は、また、画像データIMGの解析(画像解析)を行って、画像データIMGに含まれる物体を識別する。プロセッサ26は、音声データSUDの解析(音声解析)を行って、音声データSUDに含まれる音声を識別する。
ここで、プロセッサ26が識別する、画像データIMGに含まれる物体としては、踏切、緊急車両、及びライトの点滅が例示される。緊急車両とは、例えば、パトカー、救急車及び消防車である。ライトの点滅は、例えば、緊急車両に取り付けられたライトの点滅である。
プロセッサ26が識別する、音声データSUDに含まれる音声としては、クラクション音、踏切音、緊急車両音、交通信号機音、爆発音、及び銃声が例示される。クラクション音は、車両のクラクション(警音器)が作動した際に発生する音である。踏切音は、踏切に設置された警報機が作動した際に発生する音である。緊急車両音は、緊急車両の警報機が作動した際に発生する音である。交通信号機音は、横断歩道に隣接して設けられる信号機から、当該横断歩道を横断する歩行者等の安全を確保するために発せられる。
遠隔施設3は、入力装置31と、データベース32と、通信装置33と、ディスプレイ34と、ヘッドホン35と、データ処理装置36と、を備えている。入力装置31、データベース32、通信装置33、ディスプレイ34及びヘッドホン35と、データ処理装置36とは、専用のネットワークにより接続されている。
入力装置31は、車両2の走行を遠隔支援する遠隔オペレータが操作する装置である。入力装置31は、遠隔オペレータによる入力を受け付ける入力部と、この入力に基づいて入力信号を生成及び出力する制御回路と、を備えている。入力部としては、タッチパネル、マウス、キーボード、ボタン及びスイッチが例示される。遠隔オペレータによる入力としては、ディスプレイ34に表示されたカーソルの移動操作と、ディスプレイ34に表示されたボタンの選択操作と、が例示される。
なお、遠隔オペレータが車両2の遠隔運転を行う場合は、入力装置31が走行用の入力装置を備えていてもよい。この走行用の入力装置としては、ステアリングホイール、シフトレバー、アクセルペダル及びブレーキペダルが例示される。
データベース32は、フラッシュメモリやHDDといった不揮発性の記憶媒体である。データベース32には、車両2の走行の遠隔支援(又は車両2の遠隔運転)に必要な各種プログラム及び各種データが格納されている。
通信装置33は、ネットワーク4に接続するための装置である。通信装置33の通信先には、車両2が含まれる。車両2との通信において、通信装置33は、データ処理装置36から受け取った通信用データCOM3を、車両2に送信する。
ディスプレイ34及びヘッドホン35は、車両2の周囲の状況を遠隔施設3において再生する装置(再生装置)の一例である。ディスプレイ34としては、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)及び有機EL(OLED:Organic Light Emitting Diode)ディスプレイが例示される。ディスプレイ34は、データ処理装置36から受け取った再生用データRIMGに基づいて動作する。ヘッドホン35は、音声信号を出力する装置である。ヘッドホン35は、音源の位置を示す定位情報に基づいて立体音響信号を出力してもよい。ヘッドホン35は、データ処理装置36から受け取った再生用データRSUDに基づいて動作する。
データ処理装置36は、各種データを処理するためのコンピュータである。データ処理装置36は、少なくともプロセッサ37と、メモリ38と、インターフェース39と、を備える。メモリ38は、プロセッサ37が使用するプログラムの展開及び各種データの一時保存を行う。入力装置31からの入力信号や、遠隔施設3が取得した各種データは、メモリ38に格納される。この各種データには、通信用データCOM2に含まれる画像データIMG及び音声データSUDが含まれる。インターフェース39は、入力装置31、データベース32等の外部装置とのインターフェースである。
プロセッサ37は、画像データIMGをデコードし、インターフェース39を介してディスプレイ34に出力する。画像データIMGが圧縮されている場合、デコード処理において当該画像データIMGが伸長される。デコードされた画像データIMGは、再生用データRIMGに該当する。
プロセッサ37は、音声データSUDをデコードし、インターフェース39を介してヘッドホン35に出力する。音声データSUDが圧縮されている場合、デコード処理において当該音声データSUDが伸長される。デコードされた音声データSUDは、再生用データRSUDに該当する。
2.車両のデータ処理装置の機能構成例
図2は、図1に示したデータ処理装置25の機能構成例を示すブロック図である。図2に示されるように、データ処理装置25は、データ取得部251と、データ処理部252と、通信処理部253と、を備えている。
データ取得部251は、車両2の周辺環境データ、走行状態データ、位置データ及び地図データを取得する。周辺環境データとしては、上述した画像データIMG及び音声データSUDが例示される。走行状態データとしては、車両2の走行速度データ、加速度データ、ヨーレートデータが例示される。これらの走行状態データは、車両2に搭載された各種のセンサにより測定される。位置データは、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機により測定される。
データ処理部252は、データ取得部251が取得した各種データを処理する。各種データの処理には、上述した画像データIMG及び音声データSUDのエンコード処理が含まれる。
通信処理部253は、データ処理部252によりエンコードされた画像データIMG及び音声データSUD(即ち、通信用データCOM2)を、通信装置24を介して遠隔施設3(通信装置33)に送信する。
3.遠隔施設のデータ処理装置の機能構成例
図3は、図1に示したデータ処理装置36の機能構成例を示すブロック図である。図3に示されるように、データ処理装置36は、データ取得部361と、データ処理部362と、表示制御部363と、音出力制御部364と、通信処理部365とを備えている。
データ取得部361は、遠隔オペレータの入力信号及び車両2からの通信用データCOM2を取得する。
データ処理部362は、データ取得部361が取得した各種データを処理する。各種データの処理には、遠隔オペレータの入力信号をエンコードする処理が含まれる。エンコードされた入力信号は、通信用データCOM3に含まれる。各種データの処理には、他に、上述した通信用データCOM2のデコード処理が含まれる。
4.音声データの送信の抑制
以上に説明したように、遠隔支援システム1では、車両2からの通信用データCOM2は、ネットワーク4を介して送信される。そのため、通信用データCOM2の送受信時には遅延が発生することが多くある。遅延が発生すると、遠隔オペレータが車両2の周囲の状況を正確に把握することができなくなり、遠隔オペレータによる遠隔支援の操作快適性や安全性に支障をきたす恐れがある。車両2の良好な制御のためにも、通信用データCOM2の送受信時の遅延を減らすことは重要である。
通信用データCOM2に含まれるデータの中でも、特に重要なデータは、画像データIMGである。遠隔オペレータが遠隔支援のために車両2の周囲の状況を把握するとき、視覚から得られる情報に頼るところが大きい。そのため、通信用データCOM2の中でも特に、画像データIMGは、常に遠隔施設3に送信されること、及び送受信時の遅延を低減させることが求められる。
逆に、通信用データCOM2に含まれるデータの中で、音声データSUDは他のデータと比較すると重要度は高くない。上述のように、遠隔オペレータは画像データIMGから情報を得ている部分が大きく、音声データSUDにより得られる情報に頼って車両2の周囲の状況を把握する場面は少ない。例えば、車両2の走行中の多くのシーンでは、音声データSUDに含まれる音声は、街の雑音やエンジンの走行音であり、画像データIMGから得られる情報に付加的な情報を与えるものではない。そのため、音声データSUDは、遠隔オペレータが音声データSUDを必要とする特定の交通シーン以外においては、遠隔施設3へ送信する必要がない。
そこで、遠隔支援システム1は、遠隔オペレータが音声データSUDを必要とする特定の交通シーン以外においては、音声データSUDの遠隔施設3への送信を抑制する。
通信用データCOM2の送受信時における遅延の発生頻度及び遅延の大きさは、通信用データCOM2のデータ容量が大きいほど大きくなる。特定の交通シーン以外において、音声データSUDの送信を抑制することにより、通信用データCOM2のデータ容量を減らすことができる。これにより、より重要な画像データIMGを、少ない遅延量で送信することができる。遅延量の低減により、遠隔オペレータが車両2の周囲の状況を正確に認識することができるようになり、遠隔オペレータの操作の快適性や安全性を向上させることができる。
5.音声必要シーン
本実施の形態において、遠隔オペレータが音声データSUDを必要とする特定の交通シーンを「音声必要シーン」と呼ぶ。遠隔支援システム1は、音声必要シーンを検出したときは、音声データSUDの遠隔施設3への送信を抑制しない。遠隔支援システム1は、音声必要シーンを検出しないときは、音声データSUDの遠隔施設3への送信を抑制する。つまり、音声必要シーンが検出されないとき、プロセッサ26は、音声データSUDの通信装置24への出力を行わない。このとき、音声データSUDは通信用データCOM2に含まれない。逆に、音声必要シーンが検出されたときは、画像データIMG及び音声データSUDはいずれも通信用データCOM2として遠隔施設3へ送信される。
具体的には、音声必要シーンは、車両が取得した画像データIMG又は音声データSUDに基づいて検出される。
音声必要シーンを画像データIMGに基づいて検出するときは、画像データIMGに特定の物体が含まれる場面を音声必要シーンとして検出することができる。この特定の物体を音声発生物体と呼ぶ。音声発生物体は、遠隔オペレータが音声データSUDを必要とする音声を発する可能性がある物体である。音声発生物体の例としては、踏切、及び緊急車両が挙げられる。踏切は、警報機が作動して音声を発することがあり、安全のために遠隔オペレータが音声を確認することが求められる。緊急車両は、緊急の状態を伝えるために警報機を鳴らしながら走行することがあり、遠隔オペレータが音声を確認することが求められる。
音声発生物体が画像データIMGに含まれるか否かは、例えば、プロセッサ26の画像解析により判断することができる。なお、音声発生物体は、実際に音声を発している物体に限られず、例えば、遮断機が上がっていて警報機が作動していない状態の踏切も音声発生物体に含まれる。
音声必要シーンを音声データSUDに基づいて検出するときは、音声データSUDに、遠隔支援システム1の記憶媒体に予め登録された特定の音声が含まれる場面を音声必要シーンとして検出することができる。予め登録された特定の音声は、例えば、緊急車両音、銃声、又は爆発音である。これらの特定の音声が音声データSUDに含まれる場合は、車両2の周囲の状況を正確に把握するためにも、遠隔オペレータが音声データSUDから情報を得る必要がある。特定の音声は、例えば、データベース23に予め登録しておくことができる。特定の音声が音声データSUDに含まれるか否かは、例えば、プロセッサ26の音声解析により判断することができる。
6.データ処理例
図4は、遠隔支援システム1による処理の流れを示すブロック図である。データ処理装置25は、カメラ21により画像データIMGを取得し、マイク22により音声データSUDを取得する。データ処理装置25は、画像解析及び音声解析により音声必要シーンを検出する。データ処理装置25は、音声必要シーンが検出された場合は画像データIMG及び音声データSUDを通信装置24に出力し、音声必要シーンが検出されない場合は画像データIMGのみを通信装置24に出力する。出力されたデータから、通信用データCOM2が生成される。
通信装置24及び通信装置33を介して、車両2から遠隔施設3へ通信用データCOM2が送信される。送信された通信用データCOM2はディスプレイ34及びヘッドホン35を含む再生装置へ出力される。遠隔オペレータは、再生装置を見て車両2の周囲の状況を把握することができる。
このように、音声必要シーンが検出される場合は音声データSUDを含むデータが通信用データCOM2として遠隔施設3に送信される。音声必要シーンが検出されない場合は音声データSUDは遠隔施設3に送信されない。こうして、通信用データCOM2のデータ容量を削減し、画像データIMGの送信時の遅延を低減することができる。
図5は、図1に示したデータ処理装置25(プロセッサ26)により実行されるデータ処理の流れを示すフローチャートである。図5に示されるルーチンは、例えば、プロセッサ37が遠隔オペレータによる操作を受け付けているときに、所定の制御周期で繰り返し実行される。
図5に示されるルーチンでは、まず、画像データIMGが取得される(ステップS11)。画像データIMGがカメラ21により取得されることは既に説明したとおりである。
ステップS11に続いて、画像解析が行われる(ステップS12)。この画像解析では、例えば、ステップS11で取得された画像データIMGの特徴量が抽出される。特徴量の抽出は、一定の面積に区切られた画像データIMGを1つのブロック単位として行われる。そして、ニューラルネットワーク、ガウシアンミクスチャーモデルなどの統計的手法を抽出された特徴量に適用する。これにより、特徴量に対応する物体が識別される。
ステップS12に続いて、画像データIMGに音声発生物体が含まれるか否かが判定される(ステップS13)。ステップS13の処理では、ステップS12の処理において抽出された特徴量に対応する物体と、音声発生物体とが比較される。そして、ステップS12の処理において抽出された特徴量に対応する物体と音声発生物体とが同じとき、画像データIMGに音声発生物体が含まれると判定される。
画像データIMGに音声発生物体が含まれると判定された場合、ステップS18の処理が行われる。そうでないと判定された場合、ステップS14の処理が行われる。ステップS18の処理では、画像データIMG及び音声データSUDがいずれも通信用データCOM2として遠隔施設3に送られる。ステップS18の処理は、「音声必要シーンが検出された場合」の処理である。
ステップS14の処理では、音声データSUDが取得される。音声データSUDがマイク22により取得されることは既に説明したとおりである。
ステップS14に続いて、音声解析が行われる(ステップS15)。この音声解析では、例えば、ステップS14で取得された音声データSUDに含まれる周波数成分の時間変化量に関する特徴量が抽出される。特徴量の抽出は、一定の時間間隔に区切られた音声データSUDを1つのブロック単位として行われる。そして、ニューラルネットワーク、ガウシアンミクスチャーモデルなどの統計的手法を抽出された特徴量に適用する。これにより、特徴量に対応する音の種類が識別される。
ステップS15に続いて、音声データSUDに、予め登録された特定の音声が含まれるか否かが判定される(ステップS16)。ステップS16の処理では、ステップS15の処理において抽出された特徴量に対応する音声の種類と、予め登録された特定の音声の種類とが比較される。特徴量に対応する音声の種類と、予め登録された特定の音声の種類とが同じとき、音声データSUDに予め登録された特定の音声が含まれると判定される。音声データSUDに予め登録された特定の音声が含まれると判定されるとき、ステップS18の処理が行われる。そうでないと判定された場合、ステップS17の処理が行われる。ステップS17の処理は、「音声必要シーンが検出されない場合」の処理である。
ステップS17の処理では、音声データSUDの送信が抑制される。つまり、画像データIMGのみが通信用データCOM2として遠隔施設3に送信され、音声データSUDは遠隔施設3に送信されない。ステップS17及びステップS18の処理が行われた後、処理は終了する。
7.効果
以上説明した実施形態によれば、音声必要シーンが検出されないときは、音声データSUDの遠隔施設3への送信が抑制される。音声データSUDの送信が抑制されることで、音声データSUDが送信される場合に比べて、画像データIMGを含む通信用データCOM2に関するデータ通信量を大幅に削減することが可能となる。データ通信量を削減することにより、画像データIMGの送信に関する遅延を低減させることができ、遠隔オペレータによる遠隔支援の操作快適性や安全性を向上させることができる。
また、音声必要シーンが検出されるときは、画像データIMG及び音声データSUDはいずれも遠隔施設3に送信される。従って、遠隔オペレータが必要な情報を受け取り損ねることはなく、遠隔オペレータによる遠隔支援が行われる場合における車両2の走行の安全性も担保される。
1 遠隔支援システム
2 車両
3 遠隔施設
4 ネットワーク
21 カメラ
22 マイク
23 データベース
24 通信装置
25 データ処理装置
26 プロセッサ
27 メモリ
28 インターフェース
31 入力装置
32 データベース
33 通信装置
34 ディスプレイ
35 ヘッドホン
36 データ処理装置
37 プロセッサ
38 メモリ
39 インターフェース
251 データ取得部
252 データ処理部
253 通信処理部
361 データ取得部
362 データ処理部
363 表示制御部
364 音出力制御部
365 通信処理部
COM2 通信用データ
COM3 通信用データ
IMG 画像データ
RIMG 再生用データ
RSUD 再生用データ
SUD 音声データ

Claims (6)

  1. 遠隔オペレータによる遠隔支援の対象である車両と、前記遠隔オペレータによる前記車両の遠隔支援のための入力を受け付ける遠隔施設と、を含む遠隔支援システムであって、
    1又は複数のプロセッサ、及び1又は複数の記憶媒体を備え、
    前記1又は複数のプロセッサは、
    前記車両の周囲のカメラ画像の画像データを取得する処理と、
    前記車両の周囲の音声についての音声データを取得する処理と、
    前記画像データと前記音声データを前記遠隔施設に送信する処理と、
    前記遠隔オペレータが前記音声データを必要とする場面である音声必要シーンを検出する処理と、
    前記音声必要シーンが検出されない場合に、前記音声データの前記遠隔施設への送信を抑制する処理と
    を実行するように構成された
    遠隔支援システム。
  2. 請求項1に記載の遠隔支援システムであって、
    前記音声必要シーンは、
    前記画像データに、前記遠隔オペレータが前記音声データを必要とする音声を発する可能性のある物体である音声発生物体が含まれる場面である
    遠隔支援システム。
  3. 請求項2に記載の遠隔支援システムであって、
    前記音声発生物体は、踏切及び緊急車両のうちの少なくとも一つである
    遠隔支援システム。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の遠隔支援システムであって、
    前記音声必要シーンは、
    前記音声データに、前記1又は複数の記憶媒体に予め登録された特定の音声データが含まれる場面である
    遠隔支援システム。
  5. 遠隔オペレータによる遠隔支援の対象である車両であって、
    1又は複数のプロセッサを備え、
    前記1又は複数のプロセッサは、
    前記車両の周囲のカメラ画像の画像データを取得する処理と、
    前記車両の周囲の音声についての音声データを取得する処理と、
    前記画像データと前記音声データを遠隔オペレータによる前記車両の遠隔支援のための入力を受け付ける遠隔施設に送信する処理と、
    前記遠隔オペレータが前記音声データを必要とする場面である音声必要シーンを検出する処理と、
    前記音声必要シーンが検出されない場合に、前記音声データの前記遠隔施設への送信を抑制する処理と
    を実行するように構成された
    車両。
  6. 遠隔オペレータによる遠隔支援の対象である車両を制御する遠隔支援方法であって、
    前記車両の周囲のカメラ画像の画像データを取得することと、
    前記車両の周囲の音声についての音声データを取得することと、
    前記画像データと前記音声データを前記遠隔オペレータによる前記車両の遠隔支援のための入力を受け付ける遠隔施設に送信することと、
    前記遠隔オペレータが前記音声データを必要とする場面である音声必要シーンを検出することと、
    前記音声必要シーンが検出されない場合に、前記音声データの前記遠隔施設への送信を抑制することと
    を含む
    遠隔支援方法。
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