JP2023168802A - 吊下げ架台 - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来の吊下げ架台は、空調機器などを吊り下げる場合、天井の梁や吊下げボルトなどがあると、希望する場所に空調機器などを吊下げることが難しい。【解決手段】複数個の縦フレーム部材2と横フレーム部材3で構成され、対象となる機器10を吊下げて所定の場所に設置するために利用する吊下げ架台1であって、複数個の縦フレーム部材2はそれぞれその上端に所定の場所に取付けられる吊下げ金具Pを有し、各吊下げ金具Pは互いに離れて独立している、吊下げ架台。【選択図】 図2

Description

本発明は、たとえば、建物の天井から空調機器などを吊下げて設置するために利用する吊下げ架台に関する。
建物の天井11に空調機器10などを吊り下げるための吊下げ架台100が知られている。
ところで、従来の吊下げ架台100は、図16に示すように、複数の縦フレーム部材100aを備え、それらの上端同士を全て横フレーム部材100bによって互いに連結したものが知られている。
あるいは、図17に示すように、複数の縦フレーム部材100aの上端同士を片方同士だけを横フレーム部材100bによって互いに連結したものが知られている。
このような従来の吊下げ架台100には以下のような課題があった。
すなわち、図18に示すように、天井11に梁12が張り巡らされている場合には、図16や図17の吊下げ架台100の場合、配置位置次第ではその横フレーム部材100bが存在するため、梁12が邪魔になり、天井11の希望する場所に吊下げることが出来なかった。
あるいは吊下げボルト、インサーボルト、アンカーボルトなどが天井11にあると(図示省略)、横フレーム部材100bが邪魔になり、希望する位置に配置できず、アンカーボルトなどを切断する必要などがあった。あるいは、フレーム部材自体の大きさを変更するなど必要があった。
本発明は、上述された従来の課題を考慮し、空調機器などを吊り下げる場合、天井の梁や吊下げボルトなどがあっても、空調機器10等を希望する場所に吊下げることが可能な吊下げ架台を提供することを目的とする。
第1の本発明は、
複数個の縦フレーム部材2と横フレーム部材3で構成され、対象となる機器10を吊下げて所定の場所に設置するために利用する吊下げ架台1であって、
前記複数個の縦フレーム部材2はそれぞれその上端に前記所定の場所に取付けられる吊下げ金具Pを有し、
前記各吊下げ金具Pは互いに離れて独立している、吊下げ架台である。
第2の本発明は、
前記縦フレーム部材2のそれぞれは第1L字鋼柱20で構成され、その上端には前記吊下げ金具Pとしての第1吊元金具4が配置されており、
前記第1吊元金具4は、前記第1L字鋼柱20の一の第1柱片面20aの上端に接合連結される第1プレート41と、前記第1プレート41に第1片面42aが接合連結される第1L字鋼42とで構成され、
前記第1L字鋼42の前記第1片面42aが前記第1プレート41に接合連結されることによって、前記第1L字鋼42の他の第1片面42bが水平方向に配置されており、
一の前記縦フレーム部材2に連結されている前記第1吊元金具4は、他の前記縦フレーム部材2に連結されている他の前記第1吊元金具4とは連結されず分離している、第1の本発明の吊下げ架台である。
第3の本発明は、
前記縦フレーム部材2の前記第1L字鋼柱20には、第2L字鋼柱21が連結されており、
前記第2L字鋼柱21の一の第2柱片面21aが、前記第1L字鋼柱20の他の第1柱片面20bに対して、所定の隙間Sを介して接合されており、
前記第2L字鋼柱21の上端には前記吊下げ金具Pとしての第2吊元金具5が配置されており、
前記第2吊元金具5は、前記第2L字鋼柱21の上端の前記所定の隙間Sに挿入配置された第2プレート51と、前記第2プレート51に一の第2片面52aが接合連結される第2L字鋼52とで構成され、
前記第2L字鋼52の前記第2片面52aが前記第2プレート51に接合連結されることによって、前記第2L字鋼52の他の第2片面52bが水平方向に配置されており、
前記第1L字鋼42の前記他の第1片面42bと、前記第2L字鋼52の前記他の第2片面52bとは互いに直交する方向に配置されている、第2の本発明の吊下げ架台である。
第1の本発明により、空調機器などを吊り下げる場合、天井の梁や吊下げボルトなどがあっても、空調機器等を希望する場所に吊下げることが可能な吊下げ架台を提供できる。
また、第2の本発明により、耐震性に優れた効果を発揮できる。
さらに、第3の本発明により、異なる方向からの地震にも耐震性に優れた効果を発揮できる。
(a)、(b)、(c)、(d)本発明の実施の形態にかかる吊り下げ架台の第1実施例の第1吊元金具の分解組立て斜視図 (a)、(b)同上吊下げ架台の図面 (a)、(b)、(c)、(d)図2の一部拡大図 (a)、(b)、(c)、(d)本発明の実施の形態にかかる吊下げ架台の第2実施例の第2吊元金具の分解組立て斜視図 (a)、(b)同上第2実施例の斜視図 (a)、(b)同上第2実施例の平面図と底面図 (a)、(b)同上第2実施例の右側面図と左側面図 (a)、(b)同上第2実施例の正面右寄り見上げ図と正面左寄り見上げ図 (a)、(b)同上第2実施例の正面右寄り見下げ図と正面左寄り見下げ図 同上第2実施例の耐震性能を説明する平面図 (a)同上第2実施例の吊下げ金具の正面図、(b)同上第2実施例の吊下げ金具の右側面図 (a)同上第2実施例の吊下げ金具の左側面図、(b)同上第2実施例の吊下げ金具の背面図 (a)同上第2実施例の吊下げ金具の平面図、(b)同上第2実施例の吊下げ金具の底面 (a)同上第2実施例の吊下げ金具の正面右寄り斜視図、(b)同上第2実施例の吊下げ金具の正面左寄り斜視図 (a)同上第2実施例の吊下げ金具の背面右寄り斜視図、(b)同上第2実施例の吊下げ金具の背面左寄り斜視図 従来の吊下げ架台の斜視図 従来の吊下げ架台の斜視図 従来の天井付近の状態を示す斜視図
図面を参照しながら、本発明における実施の形態について詳細に説明する。
[第1実施例]
図1は本発明の実施の形態にかかる第1実施例の吊下げ架台の例を示す分解斜視図である。
図1において、(a)は第1吊元金具4の分解図であって、下に第1プレート41を、上に第1L字鋼42を示す。第1プレート41は略倒立した台形形状をしており、第1L字鋼42は断面L字のアングルである。
図1(b)はそれら第1プレート41と第1L字鋼42を接合連結して構成した第1吊元金具4を示す。すなわち、縦方向に立てられた第1プレート41の上端に対して、ボルト42cによって第1L字鋼42の縦方向に配置された一の第1片面42aが接合連結され、それにより第1L字鋼42の他の第1片面42bが水平状態に配置される。
図1(c)は複数の縦フレーム部材2の内の一つを示す上部斜視図である。この縦フレーム部材2は断面L字状のアングルである2つの第1L字鋼柱20、第2L字鋼柱21が組み合わされて構成されている。
すなわち、第1L字鋼柱20は一の第1柱片面20aと、他の第1柱片面20bとを有し、また第2L字鋼柱21は一の第2柱片面21aと、他の第2柱片面21bとを有する。そして第1L字鋼柱20の他の第1柱片面20bと、第2L字鋼柱21の一の第2柱片面21aとが、ボルト、ナット(図示省略)などで所定の隙間Sを介して対向配置されて連結されている。その結果、第1L字鋼柱20の一の第1柱片面20aと第2L字鋼柱21の他の第2柱片面21bが面一の状態で配置される。
図1(d)はその縦フレーム部材2の上端に上述した第1吊元金具4を連結した状態を示す斜視図である。すなわち、第1L字鋼柱20の一の第1柱片面20a一の第1柱片面20aの上端にボルト42dによって、第1プレート41の下部が接合連結されている。なお、その接合連結の際、上記隙間Sが塞がれない位置に位置合わせして接合連結する。
なお、図1(a)、(b)、(c)、(d)に示した組立て手順は分かり易く説明するための手順であって、必ずしも実際に製造する場合の手順はこれに限られない。
図2は上述のようにして、4本の縦フレーム部材2,2,2,2のそれぞれの上端に第1吊元金具4が取り付けられた様子を示す正面図(a)と、斜視図(b)である。図1に示した第1吊元金具4は図2において右奥の第1吊元金具4に対応している。この図2の場合は、それぞれの第1吊元金具4の第1L字鋼42の向いている方向が(a)では紙面に垂直方向、(b)では右上り方向(左下がり)に向いている。さらに、4つの縦フレーム部材2の内側に向いている。なお、第1実施例においては第1吊元金具4は、本発明の吊下げ金具の一例である。
図3は図2の第1吊元金具4を中心に一部を拡大した図面であって、(a)と(c)は右奥の第1吊元金具4の正面図と斜視図であり、(b)と(d)は、(a)と(c)の金具を右側から見た右側面図と斜視図である。
本実施例1では、4本の縦フレーム部材2,2,2,2のそれぞれ上端に取付けられた4個の第1吊元金具4,4,4,4は互いに連結されておらず、したがって、図2に示すように、空調機器10を設置したい希望のある天井11の場所に、アンカーボルト13aや吊りボルト13bが存在していても、第1吊元金具4は小さな場所しか占めないので、図2に示すように、アンカーボルト13aや吊りボルト13bとの干渉を回避しながら空調機器10を設置できるメリットがある。
なお、第1実施例の場合ブレスなどを追加することで、地震などにより強く対応出来る。
[第2実施例]
図4は本発明の実施の形態にかかる第2実施例の吊下げ架台の例を示す分解斜視図である。第1実施例における第1吊元金具4は図面上分かり易くするため省略している。
ここに、図4において、(a)は第2吊元金具5の分解図であって、下に第2プレート51を、上に第2L字鋼52を示す。第2プレート51は略倒立した台形形状をしており、第2L字鋼52は断面L字のアングルである。
図4(b)はそれら第2プレート51と第2L字鋼52を接合連結して構成した第2吊元金具5を示す。すなわち、縦方向に立てられた第2プレート51の上端に対して、ボルト52cによって第2L字鋼52の縦方向に配置された一の第2片面52aが接合連結され、それにより第2L字鋼52の他の第2片面52bが水平状態に配置される。ここまでは図1の第1吊元金具4の場合と同様である。ただし、配置方向は異なる。すなわち、第2L字鋼52の方向は第1L字鋼42とは直交する方向に配置されている。
図4(c)は図1(c)の縦フレーム部材2そのものである。
図4(d)はその縦フレーム部材2の上端に上述した第2吊元金具5を連結した状態を示す斜視図である。
すなわち、第1L字鋼柱20の他の第1柱片面20bと、第2L字鋼柱21の一の第2柱片面21aとの間に形成された所定の隙間Sに、第2吊元金具5の第2プレート51の下部を挿入し、ボルト52dによって、その隙間Sに固定する。すなわち、第1柱片面20bと第2柱片面21aとを貫通するボルト52dによって固定する。あるいはいずれかの柱片面20b、21aだけに固定してもよい。
このようにすることによって、第2吊元金具5の第2L字鋼52の他の第2片面52bの向く方向は、第1吊元金具4の第1L字鋼42の他の第1片面42bの向く方向に対して直交することになる。
図5(a)は第1吊元金具4と、第2吊元金具5とを組み合わせて完成した状態の吊下げ架台の正面図である。図5(b)はその上部の拡大図である。図6(a)はその平面図であり、図6(b)はその底面図である。なお、第2実施例においては第1吊元金具4と第2吊元金具5の組合せが、本発明の吊下げ金具の一例である。
図7(a)は右側面、(b)は左側面である。図8(a)は正面左より見上げ図、図8(b)は正面右寄り見上げ図である。図9(a)は正面左寄り見下げ図、図9(b)は正面右寄り見下げ図である。
このような構成の本実施例2の吊下げ架台は次のような優れた効果を奏する。すなわち、図10は力のかかる方向とその受ける吊元金具についての説明(平面)図である。すなわち、一点鎖線の矢印(X-X)側に力が掛かった場合は一点鎖線の枠部の吊元金具5,5,5,5で力を受ける。また、点線矢印(Y-Y)側に力が掛かった場合は点線の枠部の吊元金具4,4,4,4で力を受けることが出来る。
このような構成よって、空調機器10などの設置時に天井11のスラブ面に梁や吊ボルト等があっても希望する場所に設置ができ、かつ、フレームの第1、第2吊元金具4,5により、X、Y側に地震時の振れによる力が掛かっても耐震効果を発揮できる。
図11(a)は第2実施例における、第1吊元金具4と第2吊元金具5の組合せである吊下げ金具Pの正面図であり、図11(b)は、その吊下げ金具Pの右側面図である。図12(a)は、その吊下げ金具Pの左側面図であり、図12(b)は、その吊下げ金具Pの背面図である。図13(a)は、その吊下げ金具Pの平面図であり、図13(b)は、その吊下げ金具Pの底面図である。
さらに、図14(a)は、その吊下げ金具Pの正面右寄りの斜視図であり、図14(b)は、その吊下げ金具Pの正面左寄りの斜視図である。図15(a)は、その吊下げ金具Pの背面右寄りの斜視図であり、図15(b)は、その吊下げ金具Pの背面左寄りの斜視図である。
本発明における吊下げ架台は、空調機器などを吊り下げる場合、天井の梁や吊下げボルトなどがあっても、空調機器等を希望する場所に吊下げることが可能な吊下げ架台であり、天井に空調機器などを吊り下げる場合に有用である。
1 吊下げ架台
2 縦フレーム部材
20 第1L字鋼柱
20a 一の第1柱片面
20b 他の第1柱片面
21 第2L字鋼柱
21a 一の第2柱片面
21b 他の第2柱片面
3 横フレーム部材
4 第1吊元金具
41 第1プレート
42 第1L字鋼
42a 一の第1片面
42b 他の第1片面
5 第2吊元金具
51 第2プレート
52 第2L字鋼
52a 一の第2片面
52b 他の第2片面
10 機器
11 天井
12 梁
13a アンカーボルト
13b 吊りボルト
P 吊下げ金具
S 隙間

Claims (3)

  1. 複数個の縦フレーム部材(2)と横フレーム部材(3)で構成され、対象となる機器(10)を吊下げて所定の場所に設置するために利用する吊下げ架台(1)であって、
    前記複数個の縦フレーム部材(2)はそれぞれその上端に前記所定の場所に取付けられる吊下げ金具(P)を有し、
    前記各吊下げ金具(P)は互いに離れて独立している、吊下げ架台。
  2. 前記縦フレーム部材(2)のそれぞれは第1L字鋼柱(20)で構成され、その上端には前記吊下げ金具(P)としての第1吊元金具(4)が配置されており、
    前記第1吊元金具(4)は、前記第1L字鋼柱(20)の一の第1柱片面(20a)の上端に接合連結される第1プレート(41)と、前記第1プレート(41)に第1片面(42a)が接合連結される第1L字鋼(42)とで構成され、
    前記第1L字鋼(42)の前記第1片面(42a)が前記第1プレート(41)に接合連結されることによって、前記第1L字鋼(42)の他の第1片面(42b)が水平方向に配置されており、
    一の前記縦フレーム部材(2)に連結されている前記第1吊元金具(4)は、他の前記縦フレーム部材(2)に連結されている他の前記第1吊元金具(4)とは連結されず分離している、請求項1記載の吊下げ架台。
  3. 前記縦フレーム部材(2)の前記第1L字鋼柱(20)には、第2L字鋼柱(21)が連結されており、
    前記第2L字鋼柱(21)の一の第2柱片面(21a)が、前記第1L字鋼柱(20)の他の第1柱片面(20b)に対して、所定の隙間(S)を介して接合されており、
    前記第2L字鋼柱(21)の上端には前記吊下げ金具(P)としての第2吊元金具(5)が配置されており、
    前記第2吊元金具(5)は、前記第2L字鋼柱(21)の上端の前記所定の隙間(S)に挿入配置された第2プレート(51)と、前記第2プレート(51)に一の第2片面(52a)が接合連結される第2L字鋼(52)とで構成され、
    前記第2L字鋼(52)の前記第2片面(52a)が前記第2プレート(51)に接合連結されることによって、前記第2L字鋼(52)の他の第2片面(52b)が水平方向に配置されており、
    前記第1L字鋼(42)の前記他の第1片面(42b)と、前記第2L字鋼(52)の前記他の第2片面(52b)とは互いに直交する方向に配置されている、請求項2記載の吊下げ架台。
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