JP2023166800A - 育苗用トレイ - Google Patents

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喜代典 中島
Kiyonori Nakajima
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Abstract

【課題】複数のカップの通気度の均等化を図った育苗用トレイを提供する。【解決手段】育苗用トレイ1は、有底筒状のカップ10が平面方向XYに複数連結して構成され、カップ10は、底壁、底壁から立設する周壁、底壁に対向する開口を有し、第1カップ11と、第1カップを取り囲むように配置された第2カップ21を備え、第1カップ11には、周壁を切り欠いて開口側の端縁に向けて直線状に延びて形成された第1スリット17が複数設けられ、第2カップ21には、周壁を切り欠いて開口側の端縁に向けて直線状に延びて形成された第2スリット25が複数設けられ、第1スリット17と第2スリット25は同じ数だけ設けられ、第1スリット17は、短いスリット15と、短いスリット15より長手寸法が大きい長いスリット16とを有し、長いスリット16は第2スリット25より長手寸法が大きくなるように形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、育苗用トレイに関する。
従来、育苗用苗トレイとして、逆円錐形や逆四角錐状のポットを多数連結してトレイ状にしたセルトレイがある。そして、このセルトレイのポットに床土を充填し、そこに播種し、覆土して灌水し、育苗することで、セル成型苗(ポット苗ともいう)が形成される(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示された育苗用苗トレイは、逆四角錐状のポットを複数備えて構成されている。ポットは、筒状の側壁と、この側壁の下面(底面)を塞ぐ底壁と、を有して、上端が開口状とされた逆四角錐状に構成されている。この底壁には、水抜き孔が形成されている。また、ポットの側壁の底部側には、上下方向に長いスリットからなる開口部が形成されている。このスリットは、側壁の周方向(ポットの中心の上下方向の軸心回りの方向)に適宜間隔をおいて、複数形成されている。これによれば、ポット内で育苗される苗の根が伸長し、ポットの側壁内面に沿って周回しようとしても、根がスリットまで達すると、分枝が促されることにより、根巻き(根が側壁の内壁に沿って、上下方向の軸廻りに周回するように伸びる現象)が起こり難いようになっている。
特開2003-235363号公報
しかしながら、従来の育苗用苗トレイでは、複数のポット(カップ)のうち、内側に位置する内側ポットは、該内側ポットを囲うように配置された複数の外側ポットに比して、通気性が悪く、内側ポットに育苗されたポット苗は蒸れやすい傾向にあった。
本発明の目的は、有底筒状のカップが平面方向に複数連結して構成された育苗用トレイであって、複数のカップの通気度の均等化を図った育苗用トレイを提供することにある。
上記目的は、以下の本発明によって解決される。
即ち、本発明は、有底筒状のカップが平面方向に複数連結して構成された育苗用トレイであって、前記複数のカップは、底壁と、該底壁から立設する周壁と、前記底壁に対向する開口と、を有して構成されているとともに、少なくとも1個の第1カップと、該第1カップを取り囲むように配置された複数の第2カップと、を備え、前記第1カップには、少なくとも前記周壁を切り欠いて前記開口側の端縁に向けて直線状に延びて形成された第1スリットが複数設けられ、前記第2カップには、少なくとも前記周壁を切り欠いて前記開口側の端縁に向けて直線状に延びて形成された第2スリットが複数設けられ、前記第1スリットと前記第2スリットは、同じ数だけ設けられ、前記複数の第1スリットは、短いスリットと、該短いスリットより長手寸法が大きい長いスリットと、を有し、前記長いスリットは、前記第2スリットより長手寸法が大きいことを特徴とする育苗用トレイである。
即ち、第1カップと、該第1カップを取り囲むように配置された複数の第2カップと、を備え、第1カップには、短いスリットと、該短いスリットより長手寸法が大きい長いスリットと、が設けられ、第2カップには、第2スリットが設けられている。また、長いスリットは、第2スリットより長手寸法が大きくなるように形成されている。これによれば、第1カップに、短いスリット及び長いスリットが設けられていることにより、第1カップの通気性が改善され、第1カップの通気度が、第2カップの通気度に近付けられる。
また、気温が高い時には、気化熱作用で、育苗されたポット苗の根の温度を下げ、気温が低く過湿の時には、各スリットから余分な水分が放出されることにより各カップに収容されたポット苗(例えはイチゴ)の根を蒸れ難くすることができる。
また、第1カップが複数設けられ、短いスリットが一対設けられ、長いスリットが一対設けられ、隣接する第1カップのうち一方は、一対の長いスリットが底壁の中心を挟んで平面方向の第1方向に対向して設けられ、一対の短いスリットが底壁の中心を挟んで平面方向において第1方向に直交する第2方向に対向して設けられ、隣接する第1カップのうち他方は、一対の長いスリットが底壁の中心を挟んで第2方向に対向して設けられ、一対の短いスリットが底壁の中心を挟んで第1方向に対向して設けられていることが好ましい。これによれば、各第1カップの通気性が改善され、隣接する第1カップ同士の通気度が均等化される。
また、短いスリット、及び第2スリットは、長手寸法が等しいことが好ましい。これによれば、より一層、第1カップの通気度が第2カップの通気度に近付けられて、第1カップの通気度と第2カップの通気度との均等化が図られる。
また、短いスリット、長いスリット、及び第2スリットは、それぞれ、幅寸法がカップの内方に向かうにしたがって小さくなるようなテーパ面を有していることが好ましい。これによれば、テーパ面が設けられていることにより、床土を内部に残しつつ、水気(湿気)が排出されることにより、気化熱作用で各カップ内の温度を下げることができる。
また、短いスリット、長いスリット、及び第2スリットは、それぞれ、幅方向の両端縁に設けられて、カップの内方に突出する一対の突出縁部を有していることが好ましい。これによれば、カップの内部に充填された床土を各スリットから脱落し難くすることができる。
また、周壁の内面から突出して設けられて、開口側の端縁に向けて直線状に延びて形成された突条部を有し、第1カップには、突条部が、短いスリットと長いスリットとの間に設けられ、第2カップには、突条部が、第2スリットの間に設けられていることが好ましい。これによれば、各カップに収容されたポット苗の根が、突条部に沿って直線状に伸びる。即ち、根の直進性が生まれ、これにより、根のサークリング(根巻き)が抑制される。
また、ライトグレーカラー(泡色カラー)で着色されていることが好ましい。これによれば、薄い色は反射率が高く、熱を吸収し難いから、育苗用トレイの表面温度を上がり難くすることができる。
本発明によれば、有底筒状のカップが複数連結して構成された育苗用トレイであって、第1カップと第1カップを囲うように配置された第2カップとを備え、第1カップの通気性の向上を図ることにより、第1カップの通気度と第2カップの通気度との均等化を図ることができる。
本発明の一実施の形態にかかる育苗用トレイを示す平面図である。 図1中のI-I線に沿う断面図である。 前記育苗用トレイを構成する第1カップを示す平面図である。 図2中のII-II線に沿う断面図である。 図1中のIII-III線に沿う断面図である。 前記育苗用トレイを構成する第2カップを示す平面図である。 図5中のIV-IV線に沿う断面図である。
以下、本発明の一実施の形態にかかる育苗用トレイを、図1~7を参照して説明する。図1は、本発明の一実施の形態にかかる育苗用トレイ1を示す平面図である。図2は、図1中のI-I線に沿う断面図である。図3は、育苗用トレイ1を構成する第1カップ11を示す平面図である。図4は、図2中のII-II線に沿う断面図である。図5は、図1中のIII-III線に沿う断面図である。図6は、育苗用トレイ1を構成する第2カップ21を示す平面図である。図7は、図5中のIV-IV線に沿う断面図である。
育苗用トレイ1は、図1に示すように、有底筒状に形成された24個(複数)のカップ10と、これらのカップ10を平面方向XYに連結するための連結部2と、該連結部2の外周縁に連続する周縁部3と、を備える。各カップ10は、該カップ10に床土を充填して、育苗するためのものである。連結部2は、所定の厚さを有する板状に形成されているとともに、各カップ10の開口端縁に連続して、各カップ10同士を連結している。連結部2によって、複数のカップ10が連結されていることにより、複数のカップ10を一度に移動させる。尚、以下では、カップ10が並ぶ平面方向XYのうち一方を「縦方向Y」と記し、一方に直交する他方を「横方向X」と記す場合がある。また、平面方向XYに直交する方向を「上下方向Z」と記し、各カップ10の底側を「下方Z1」と記し、カップ10の開口側を「上方Z2」と記す場合がある。
24個のカップ10は、図1に示すように、8個(複数)の第1カップ11と、該第1カップ11を取り囲む16個(複数)の第2カップ21と、を備える。本実施形態では、第1カップ11、及び第2カップ21は、平面方向XYに等間隔をあけて並んで設けられている
とともに、第1カップ11は、縦方向Yに4個、横方向Xに2個が並んで設けられ、第2カップ21は、第1カップ11を囲むようにして設けられている。また、各第1カップ11、及び各第2カップ21は、外形が同じ形状となる有底筒状に形成されている。
第1カップ11は、図2、3に示すように、円盤状の第1底壁12(底壁)と、該第1底壁12の周縁から立設するとともに、上方Z2に向かうにしたがって、内径が徐々に大きくなるように形成された第1周壁13(周壁)と、第1底壁12に対向する第1開口14(開口)と、短いスリット15、及び長いスリット16を有する第1スリット17と、4本(複数)の第1突条部18(突条部)と、を備える。各第1スリット17と各第1突条部18は、第1周壁13が連続する方向(周方向)に、等間隔をあけて交互に設けられている。
第1底壁12は、図2に示すように、円盤状に形成された第1底壁本体121と、該第1底壁本体121の周縁から下方Z1に立設する第1脚部122と、を備える。この第1底壁本体121には、第1水抜き孔123が形成されている。第1水抜き孔123は、図3にも示すように、一対の第1円孤部123A、123Aから構成されている。一対の第1円孤部123A、123Aは、第1底壁本体121の中心12P(図3に示す)を中心にする円弧状に形成されているとともに、第1底壁本体121の中心12Pを挟んで縦方向Yに対向して設けられている。また、各第1円孤部123Aにおける第1底壁12の径方向の寸法(幅寸法)が、一端から他端まで一定の寸法に形成されている。また、各第1円孤部123Aの幅寸法は、後述する第2カップ21における各第2円孤部223Aの幅寸法より大きい寸法となるように形成されている。即ち、第1カップ11の第1水抜き孔123の(開口)面積は、第2カップ21の第2水抜き孔223の(開口)面積より大きい。
第1スリット17は、図2、3に示すように、一対の短いスリット15、15と、該各短いスリット15より長手寸法が大きくなるように形成された一対の長いスリット16と、を備える。また、各短いスリット15と各長いスリット16は、長手寸法が異なる以外は、同一の構成である。
ここで、図1に示すように、8個の第1カップ11は、縦方向Yに4個、横方向Xに2個が並んで設けられているが、縦方向Yまたは横方向Xに隣接する第1カップ11のうち一方(以下一方の第1カップ11Aと記す場合がある)は、短いスリット15が縦方向Yに対向して設けられ、長いスリット16が横方向Xに対向して設けられ、他方(以下他方の第1カップ11Bと記す場合がある)は、短いスリット15が横方向Xに対向して設けられ、長いスリット16が縦方向Yに対向して設けられている。
一対の短いスリット15、15は、図2、3に示すように、第1底壁12の中心12Pを挟んで対向して設けられている。各短いスリット15は、第1底壁12、及び第1周壁13を切り欠いて形成されているとともに、基端15bが第1底壁12の所定位置(第1底壁12の中心12Pから所定寸法だけ離間した位置)に設けられ、先端15sが第1開口14に向けて直線状に延びて形成されている。また、各短いスリット15の基端部(基端15b)には、円形状に切り欠かれた円形孔部151が設けられている。各短いスリット15において、円形孔部151以外の部分の幅寸法は等しい寸法となるように形成されている。また、各短いスリット15の長手寸法と後述する第2カップ21の第2スリット25の長手寸法とは、等しい寸法となるように形成されている。
一対の長いスリット16は、図2、3に示すように、一対の短いスリット15、15とは90度ずれた位置にて、第1底壁12の中心12Pを挟んで対向して設けられている。各長いスリット16は、第1底壁12、及び第1周壁13を切り欠いて形成されているとともに、基端16bが第1底壁12の所定位置(第1底壁12の中心12Pから所定寸法だけ離間した位置)に設けられ、先端16sが第1開口14に向けて直線状に延びて形成されている。各長いスリット16の先端16sは、各短いスリット15の先端15sより、第1開口14に近い位置にある。また、各長いスリット16の基端部(基端16b)には、円形状に切り欠かれた円形孔部161が設けられている。各長いスリット16において、円形孔部161以外の部分の幅寸法は等しい寸法となるように形成されている。
また、各短いスリット15及び各長いスリット16には、それぞれ、各カップ10の内部に充填された床土が各スリット15、16から脱落するのを抑制するための脱落抑制構造17Aが設けられている。
脱落抑制構造17Aは、図3、4に示すように、一対のテーパ面170、170と、一対の突出縁部171、171と、を有して構成されている。
一対のテーパ面170は、図4に示すように、各長いスリット16(各短いスリット15)において、第1周壁13の外面13uと内面13iとに連続する第1周壁13の厚さ方向の端面が、第1カップ11の内方に向かうにしたがって幅狭となるように構成されている。
一対の突出縁部171、171は、図3、4に示すように、各長いスリット16(各短いスリット15)の幅方向の両端縁に設けられているとともに、第1カップ11の内方に突出して構成されている。各突出縁部171は、第1周壁13の下端13bから各スリット15、16の各先端15s、16sまで連続して設けられている。
このような脱落抑制構造17Aによれば、一対の突出縁部171、171が設けられていることにより、各カップ10の内部に充填された床土が各スリット15、16から脱落するのを抑制しつつ、各テーパ面170が設けられていることにより、通気性が改善して、第1カップ11内の水分過多を抑制することができる。これによれば、ポット苗の根を蒸れ難くすることができ、ポット苗を定植した後に、根の活着が促され、新しい(白い)根が増えることになる。
また、図2、3に示すように、各第1カップ11には、第1周壁13の内面13iから突出して設けられて、第1周壁13の開口に向けて直線状に延びて形成された第1突条部18(突条部)が設けられている。本実施形態では、第1突条部18は、4本(複数)設けられている。4本の第1突条部18は、第1カップ11における短いスリット15と長いスリット16との間に設けられている。また、各第1突条部18の基端は、第1周壁13の下端13bに位置し、先端が第1開口14に向けて直線状に延びて形成されている。また、図2に示すように、各第1突条部18の先端18sは、各短いスリット15の先端15sより僅かに高い位置となるように形成されている。これによれば、各カップ11に収容されたポット苗の根が、第1突条部18(突条部)に沿って直線状に伸びる。即ち、根の直進性が生まれ、これにより、根のサークリング(根巻き)が抑制される。
第2カップ21は、図5、6に示すように、円盤状の第2底壁22(底壁)と、該第2底壁22の周縁から立設するとともに、上方Z2に向かうにしたがって、内径が徐々に大きくなるように形成された第2周壁23(周壁)と、第2底壁22に対向する第2開口24(開口)と、第2スリット25と、4本(複数)の第2突条部28(突条部)と、を備える。各第2スリット25と各第2突条部28は、第2周壁23が連続する方向(周方向)に、等間隔をあけて交互に設けられている。
第2底壁22は、図5に示すように、円盤状に形成された第2底壁本体221と、該第2底壁本体221の周縁から下方Z1に立設する第2脚部222と、を備える。この第2底壁本体221には、第2水抜き孔223が形成されている。第2水抜き孔223は、一対の第2円孤部223A、223Aから構成されている。一対の第2円孤部223A、223Aは、第2底壁本体221の中心22P(図6に示す)を中心にする円弧状に形成されているとともに、第2底壁本体221の中心22Pを挟んで縦方向Yに対向して設けられている。また、各第2円孤部223Aにおける第2底壁22の径方向の寸法(幅寸法)が、一端から他端まで一定の寸法に形成されている。
第2スリット25は、図6に示すように、4本(複数)設けられているとともに、第2底壁22の中心22Pを挟んで縦方向Y及び横方向Xに対向して設けられている。各第2スリット25は、第2底壁22、及び第2周壁23を切り欠いて形成されているとともに、基端25bが第2底壁22の所定位置(第2底壁22の中心22Pから所定寸法だけ離間した位置)に設けられ、先端25sが第2開口24に向けて直線状に延びて形成されている。
また、図6に示すように、各第2スリット25の基端部(基端25b)には、円形状に切り欠かれた円形孔部251が設けられている。各第2スリット25において、円形孔部251以外の部分の幅寸法は等しい寸法となるように形成されている。
また、各第2スリット25には、それぞれ、各カップ10の内部に充填された床土が各第2スリット25からの脱落するのを抑制するための脱落抑制構造25Aが設けられている。
脱落抑制構造25Aは、図6、7に示すように、一対のテーパ面170、170と、一対の突出縁部171、171(突出縁部)と、を有して構成されている。脱落抑制構造25Aは、第1カップ11の脱落抑制構造17Aと同一構成であるため、以下では、同一構成部分には同一符号を付与して詳細な説明を省略する。
また、各第2カップ21には、第2周壁23の内面23iから突出して設けられて、第2周壁23の開口側の端縁に向けて直線状に延びて形成された第2突条部28(突条部)が設けられている。本実施形態では、第2突条部28は、4本(複数)設けられている。4本の第2突条部28は、第2カップ21における第2スリット25の間に設けられている。また、各第2突条部28の基端は、第2周壁23の下端23bに位置し、先端が第2開口24に向けて直線状に延びて形成されている。各第2突条部28の先端28sは、各第2スリット25の先端25sより僅かに高い位置となるように形成されている。
ここで、第1カップ11、及び第2カップ21には、それぞれ、各スリット17(25)の両端縁に設けられた突出縁部171と、突条部18(28)とが、合計12本設けられている。このような第1カップ11、及び第2カップ21は、各スリット17(25)により内部に空気が入り、ポット苗の発根が促されるとともに、根は各スリット17(25)を介して空気に触れることにより、各スリット17(25)から出ず、さらに、各突出縁部171と各突条部18(28)との間を越えることなく直線状に伸びて設けられる。即ち、第1カップ11、及び第2カップ21に、突出縁部171と突条部18(28)とが設けられていることにより、根の直進性を生み、根のサークリング(根巻き)が抑制される(以下では、ルートテーパーエフェクトと記す場合がある)。また、気温が高い時には、気化熱作用で、育苗されたポット苗の根の温度を下げ、気温が低く過湿の時には、スリット15、16、25から余分な水分が放出されることによりポット苗(例えはイチゴ)の根を蒸れ難くすることができる。これによれば、ポット苗を定植した後に、根の活着が促され、新しい(白い)根が増えることになる。
続いて、図1、2、4を参照して、育苗用トレイ1の各寸法を説明する。
即ち、育苗用トレイ1の横寸法L1(図1に示す)は357.5mmとなるように形成され、縦寸法L2(図1に示す)は499.5mmとなるように形成され、高さ寸法T3(図2、5に示す)は97.9mmとなるように形成されている。
また、各第1カップ11の第1底壁12の径寸法φ4(図2に示す)は34mmとなるように形成されている。各第1カップ11に形成された短いスリット15の高さ寸法T5(図2に示す、鉛直方向の寸法)は40mmとなるように形成され、各第1カップ11に形成された長いスリット16の高さ寸法T6(図2に示す、鉛直方向の寸法)は70mmとなるように形成されている。
また、図4に示すように、各カップ10において各スリット15、16における第1周壁13の内面13i側の幅寸法L7は2.5mmとなるように形成され、各スリット15、16における第1周壁13の外面13u側の幅寸法L8は2.7mmとなるように形成されている。また、各突出縁部171の突出寸法T9は1、1mmとなるように形成されている。また、各突条部18、28の突出寸法は1、1mmとなるように形成されている。
このような育苗用トレイ1は、その全体が、ライトグレーカラー(泡色カラー)で着色されている。これによれば、薄い色(白)は反射率が高く、熱を吸収し難いから、育苗用トレイ1の表面温度を上がり難くする。育苗用トレイ1が、ライトグレーカラーで着色されていることにより、濃いグリーンカラーで着色された場合に比して、育苗用トレイ1の表面温度を約4~5度下げることができる。これにより、夏の高温時においても、ポット苗の葉や茎が焼けてしまう症状を抑制することができる。なお、本実施形態では、育苗用トレイ1は、その全体が、ライトグレーカラーで着色されているが、反射率が高く、熱を吸収し難い色(白)に近い色に着色されていればよい。
上述した実施形態によれば、育苗用トレイ1は、第1カップ11と、該第1カップ11を取り囲むように配置された複数の第2カップ21と、を備え、第1カップ11には、短いスリット15と、該短いスリット15より長手寸法が大きい長いスリット16と、が設けられ、第2カップ21には、第2スリット25が設けられている。また、長いスリット16は、第2スリット25より長手寸法が大きくなるように形成されている。これによれば、第1カップ11に、短いスリット15、及び長いスリット16が設けられていることにより、第1カップ11の通気性が改善され、第1カップ11の通気度が、第2カップ21の通気度に近付けられる。
また、気温が高い時には、気化熱作用で、育苗されたポット苗の根の温度を下げ、気温が低く過湿の時には、スリット15、16、25から余分な水分が放出されることによりポット苗(例えはイチゴ)の根を蒸れ難くすることができる。
また、第1カップ11が複数設けられ、短いスリット15が一対設けられ、長いスリット16が一対設けられ、隣接する第1カップ11のうち一方は、一対の長いスリット16が第1底壁12(底壁)の中心12Pを挟んで平面方向XYの第1方向に対向して設けられ、一対の短いスリット15、15が第1底壁12(底壁)の中心12Pを挟んで平面方向XYにおいて第1方向に直交する第2方向に対向して設けられ、隣接する第1カップ11のうち他方は、一対の長いスリット16が第1底壁12(底壁)の中心12Pを挟んで第2方向に対向して設けられ、一対の短いスリット15、15が第1底壁12(底壁)の中心12Pを挟んで第1方向に対向して設けられている。これによれば、各第1カップ11の通気性が改善され、隣接する第1カップ11同士の通気度が均等化される。
また、短いスリット15、及び第2スリット25は、長手寸法が等しい寸法に形成されている。これによれば、第1カップ11の通気度が第2カップ21の通気度に近付けられて、より一層、第1カップ11の通気度と第2カップ21の通気度との均等化が図られる。
また、短いスリット15、長いスリット16及び、第2スリット25は、それぞれ、幅寸法がカップ10の内方に向かうにしたがって小さくなるようなテーパ面170を有している。これによれば、テーパ面170が設けられていることにより、床土を内部に残しつつ、水気(湿気)が排出されることにより、気化熱作用でカップ10内の温度を下げることができる。
また、短いスリット15、長いスリット16及び、第2スリット25は、それぞれ、幅方向の両端縁に設けられて、10カップの内方に突出する一対の突出縁部171、171を有している。これによれば、カップ10の内部に充填された床土が各スリット15、16、25から脱落し難くすることができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形例も本発明に含まれる。
前記実施形態では、第1カップ11は、縦方向Yに4個、横方向Xに2個が並んで設けられ、第2カップ21は、第1カップ11を囲むようにして設けられているが、本発明はこれに限定されるものではない。第1カップ11は、少なくとも1個設けられ、第2カップ21は、1個の第1カップ11を囲むように配置されていてもよい。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部、もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
1 育苗用トレイ
10 カップ
11 第1カップ(カップ)
12 第1底壁(底壁)
13 第1周壁(周壁)
14 第1開口(開口)
15 短いスリット
16 長いスリット
17 第1スリット
170 テーパ面
171、171 一対の突出縁部
18 第1突条部(突条部)
21 第2カップ(カップ)
22 第2底壁(底壁)
23 第2周壁(周壁)
24 第2開口(開口)
25 第2スリット
250 第2テーパ面(テーパ面)
251、251 一対の第2突出縁部(突出縁部)
28 第2突条部(突条部)
XY 平面方向
Y 縦方向(第1方向)
X 横方向(第2方向)

Claims (7)

  1. 有底筒状のカップが平面方向に複数連結して構成された育苗用トレイであって、
    前記複数のカップは、底壁と、該底壁から立設する周壁と、前記底壁に対向する開口と、を有して構成されているとともに、少なくとも1個の第1カップと、該第1カップを取り囲むように配置された複数の第2カップと、を備え、
    前記第1カップには、少なくとも前記周壁を切り欠いて前記開口側の端縁に向けて直線状に延びて形成された第1スリットが複数設けられ、
    前記第2カップには、少なくとも前記周壁を切り欠いて前記開口側の端縁に向けて直線状に延びて形成された第2スリットが複数設けられ、
    前記第1スリットと前記第2スリットは、同じ数だけ設けられ、
    前記複数の第1スリットは、短いスリットと、該短いスリットより長手寸法が大きい長いスリットと、を有し、
    前記長いスリットは、前記第2スリットより長手寸法が大きいことを特徴とする育苗用トレイ。
  2. 前記第1カップが複数設けられ、
    前記短いスリットが一対設けられ、
    前記長いスリットが一対設けられ、
    隣接する前記第1カップのうち一方は、前記一対の長いスリットが前記底壁の中心を挟んで前記平面方向の第1方向に対向して設けられ、前記一対の短いスリットが前記底壁の中心を挟んで前記平面方向において前記第1方向に直交する第2方向に対向して設けられ、
    隣接する前記第1カップのうち他方は、前記一対の長いスリットが前記底壁の中心を挟んで前記第2方向に対向して設けられ、前記一対の短いスリットが前記底壁の中心を挟んで前記第1方向に対向して設けられていることを特徴とする請求項1に記載の育苗用トレイ。
  3. 前記短いスリット、及び前記第2スリットは、長手寸法が等しいことを特徴とする請求項1に記載の育苗用トレイ。
  4. 前記短いスリット、前記長いスリット、及び前記第2スリットは、それぞれ、幅寸法が前記カップの内方に向かうにしたがって小さくなるようなテーパ面を有していることを特徴とする請求項1に記載の育苗用トレイ。
  5. 前記短いスリット、前記長いスリット、及び前記第2スリットは、それぞれ、幅方向の両端縁に設けられて、前記カップの内方に突出する一対の突出縁部を有していることを特徴とする請求項1に記載の育苗用トレイ。
  6. 前記周壁の内面から突出して設けられて、前記開口側の端縁に向けて直線状に延びて形成された突条部を有し、
    前記第1カップには、前記突条部が、前記短いスリットと前記長いスリットとの間に設けられ、
    前記第2カップには、前記突条部が、前記第2スリットの間に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の育苗用トレイ。
  7. ライトグレーカラーで着色されていることを特徴とする請求項1に記載の育苗用トレイ。
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