JP2023165440A - ベルト - Google Patents

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Keiji Kawamoto
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Abstract

【課題】 本発明によれば、ベルト基材を平易な方法で環状に接合することが可能なベルトを提供することができる。【解決手段】 実施形態によれば、帯状のベルト基材1の第1端部10aと第2端部10bを接合することで形成された環状構造を有するベルト10が提供される。第1端部10aは、ベルト10の進行方向Pに沿って突出する少なくとも1つの第1凸部101aを備える。第2端部10bは、進行方向Pに沿って突出する少なくとも1つの第2凸部101bを備える。第1凸部101aは、進行方向Pと交差する第1方向Qに沿って設けられた第1貫通孔4aを備える。第2凸部101bは、第1方向Qに沿って設けられた第2貫通孔4bを備える。ベルト10は、ピン5をさらに備える。第1方向Qに沿って互いに連通するように配置された第1貫通孔4aと第2貫通孔4bにピン5が挿入されることで、ベルト基材1の第1端部10aと第2端部10bが接合される。【選択図】 図1

Description

ベルト、特に食品等の製造に使用されるベルトに関する。
ヒートシールなど、各種製品を製造する際に用いられるベルトは、例えば、ベルト基材の長さ方向の端部どうしが接合された、無端状あるいは環状をしている。ベルト基材の接合方法として、オーバーラップ接合が知られている。
特開2005-8361号公報 国際公開第2011/004848号
オーバーラップ接合を用いて製造されたベルトの一例を図7及び図8に示す。図7及び図8は、環状もしくは無端状のベルト20が、ロール2に取り付けられた状態を示す。図7は斜視図で、図8は、ベルト20の進行方向(走行方向ともいう)22に沿った断面図である。図8の破線で囲まれた領域中の断面図は、ベルト20の接合部の拡大断面図である。ベルト20は、ベルト基材の長さ方向の両端部20a,20bが、接合層23を介して重ね合わされて接合されたものである。
X軸方向は、進行方向22と平行な方向である。Y軸方向は、X軸方向と直交する方向である。Z軸方向は、X軸方向及びY軸方向の双方と直交する方向であって、ベルト基材同士が重ね合わされた方向と平行な方向である。
接合は、主に熱融着によって行われる。熱融着は、ベルト基材の両端部20a,20bを、溶融性樹脂を挟み込んで重ね合わせ、溶融性樹脂の融点以上に加熱することにより行う。熱融着により、溶融性樹脂から接合層23が形成される。接合層23は、溶融性樹脂によってベルトの両端部20aと20bとを接合する層である。
熱融着は、アイロンまたは板状のヒーターを用いて行われている。
しかし、熱融着のような接合作業には、作業者の高い技術が必要となる。そのため、ユーザの設備に取り付ける際は、作業者がアイロン、ヒーターなどを持参し、現地にて接合作業を実施する必要がある。そのため、ユーザ自身でベルトを設備へ取り付けることは困難であった。
よって本発明が解決しようとする課題は、ベルト基材を平易な方法で環状に接合することが可能なベルトを提供することである。
実施形態によれば、耐熱性織布と、耐熱性織布の表面の少なくとも一部を被覆するフッ素樹脂とを含み、かつ第1端部と第2端部を有する帯状のベルト基材を備え、帯状のベルト基材の第1端部と第2端部を接合することで形成された環状構造を有するベルトが提供される。ベルトは、ベルト基材の第1端部に備えられ、ベルトの進行方向に沿って突出する少なくとも1つの第1凸部と、ベルト基材の第2端部に備えられ、進行方向に沿って突出する少なくとも1つの第2凸部とを備える。また、ベルトは、少なくとも1つの第1凸部に進行方向と交差する第1方向に沿って設けられた第1貫通孔と、少なくとも1つの第2凸部に第1方向に沿って設けられた第2貫通孔とを備える。ベルトは、第1貫通孔と第2貫通孔に挿入されるピンをさらに備える。少なくとも1つの第1凸部の第1貫通孔と少なくとも1つの第2凸部の第2貫通孔が第1方向に沿って互いに連通するように配置される。ベルトは、第1貫通孔と第2貫通孔にピンが挿入されることで、ベルト基材の第1端部と第2端部が接合されて形成された環状構造を有する。
本発明によれば、ベルト基材を平易な方法で環状に接合することが可能なベルトを提供することができる。
実施形態に係るベルトの一例を概略的に示す斜視図。 図1のベルトが備える第1端部及び第2端部の斜視図。 図1に示すベルトが備える接合部を概略的に示す平面図。 実施形態に係るベルトが備えるベルト基材の一例を示す概略断面図。 実施形態に係るベルトが備えるベルト基材の他の例を示す断面斜視図。 他の実施形態に係るベルトが備える第1端部及び第2端部の斜視図。 オーバーラップ接合を用いて製造されたベルトの一例の概略を示す図。 図7に示すベルトのベルト基材の進行方向に沿う概略的な断面図。
以下に実施形態が図面を参照して記述される。以下の記述において、略同一の機能および構成を有する構成要素は同一符号を付され、繰り返しの説明は省略される場合がある。図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なり得る。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれ得る。また、ある実施形態についての記述は全て、明示的にまたは自明的に排除されない限り、他の実施形態の記述としても当てはまる。各実施形態は、この実施形態の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、実施形態の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定しない。
図1は、実施形態(第1の実施形態)のベルト10がロール2に装着された状態を示している。図2は、ベルト基材1が備える第1端部10a及び第2端部10bの斜視図である。図3は、ベルト10が備える接合部6の概略的な平面図である。図3において、X軸方向は、ベルト基材の進行方向(走行方向ともいう)と平行な方向で、Y軸方向はベルト基材の幅方向と平行な方向で、Z軸方向はベルト基材同士を積層した方向と平行な方向である。なお、ベルトの進行方向は、図1に矢印Pで示す方向に限られず、矢印Pで示す方向と反対方向であっても良い。
図1に示す通り、ベルト基材1は、互いに対向する2つの長辺部と、互いに対向する2つの短辺部とを有する帯状のシートである。帯状のベルト基材1を、接合部6によって環状に接合したものがベルト10である。ベルト10は、ロール2上を進行方向Pに沿って走行する。ベルト10のロール2と接する面が裏面9、裏面の反対側に位置する面を表面8とする。ベルト10はエンドレスベルトであり得る。ロール2は、駆動ロールであってもよく、従動ロールであってもよい。
図2に示す通り、ベルト基材1における2つの短辺部のうちの一方は、第1端部10aであり、他方は、第2端部10bである。
第1端部10a及び第2端部10bは、それぞれ、凹凸構造を有する。第1端部10aは、進行方向Pに沿って突出している複数の第1凸部101aを備える。複数の第1凸部101aは、互いに間隔を開けて設けられている。複数の第1凸部101aは、それぞれ、進行方向Pと交差する第1方向Qに沿って折り返され、折り返した先端部がベルト基材の裏面に例えば熱融着で固定されたものである。折り返す際、第1凸部101aが折曲がらないように輪状に折り返す。第1凸部101aを折曲げると、折り曲げた部分の強度が低下するためである。熱融着は、例えば、ベルト基材同士の間に溶融性フッ素樹脂フィルムを挟み込み、これらを熱プレスに供して、溶融性フッ素樹脂の融点以上に加熱することにより行うことができる。溶融性フッ素樹脂の例には、テトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合樹脂(PFA)、テトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合樹脂(FEP)などが挙げられる。上記熱融着によって、各第1凸部101aは、第1方向Qに沿って延びた第1貫通孔4aを備える環構造を有する。第2端部10bは、進行方向Pに沿って突出している複数の第2凸部101bを備える。複数の第2凸部101bは、互いに間隔を開けて設けられている。複数の第2凸部101bは、先に説明した第1凸部101aと同様にして形成することができる。これにより、各第2凸部101bは、第1方向Qに沿って延びた第2貫通孔4bを備える環構造を有する。
図3を参照して、接合部6について説明する。接合部6は、第1端部10aと第2端部10bとを、ピン5によって接合している部分である。接合部6の構成は以下の通りである。
ベルト基材1を環状に折り曲げ、第1端部10aの凹凸構造と、第2端部10bの凹凸構造が噛み合うように配置する。具体的には、第1端部10aの凹部に第2端部10bの第2凸部101bを挿入し、第2端部10bの凹部に第1端部10aの第1凸部101aを挿入し、第1凸部101aと第2凸部101bが第1方向Qに沿って交互に配置されるようにする。この配置の結果、第1貫通孔4aと第2貫通孔4bは、第1方向Qに沿って互いに連通する。換言すると、第1貫通孔4aと第2貫通孔4bによって、第1方向Qに沿って延びた1つの貫通孔が形成される。
ピン5は、第1貫通孔4aと第2貫通孔4bに挿入される前は、一方向に延びた棒状のものである。ピン5が第1貫通孔4aと第2貫通孔4bとに挿入されることで第1端部10aと第2端部10bとが接合され、環状構造のベルト基材1を備えたベルト10が得られる。ピン5が第1貫通孔4aと第2貫通孔4bから抜け落ちるのを防止するため、第1貫通孔4aと第2貫通孔4bに挿入後、ピン5の両端部を第1方向Qと交差する方向に折り曲げる。ピンの加工方法は、折り曲げに限定されるものではなく、ピンの加工方法は後述する。
以上説明した構成のベルト10によれば、ベルト基材1の第1端部10aと第2端部10bを熱融着ではなく、第1端部10aに設けた第1貫通孔4aと第2端部10bに設けた第2貫通孔4bにピン5を挿入することで接合できる。そのため、ベルト10をロール2等の装置に取り付ける際、高い技術を要する熱融着作業が不要になる。そのため、ユーザが任意のタイミングでベルト10をロール2等の装置に取り付けることが可能となる。
(ベルト基材)
ベルト基材は、耐熱性織布と、耐熱性織布の表面の少なくとも一部を被覆するフッ素樹脂とを含む。耐熱性織布は、耐熱性繊維を含む。フッ素樹脂は、耐熱性織布の表面を部分的に被覆していてもよく、表面全体を被覆していてもよい。また、ベルト基材は、耐熱性繊維の表面の少なくとも一部をフッ素樹脂で被覆したものを織ったものでもよい。
耐熱性織布は、織り方の違いから、平織織布とメッシュ織布とに分類できる。平織織布は、耐熱性繊維を平織で織った基材である。メッシュ織布は、例えば耐熱性繊維をからみ織り、模紗織りなどの織り方により織った基材であって、織目に糸が存在する部分と、糸が無く目が開いている部分(開口部)を有する。平織織布は、耐熱性繊維が密に織られており、開口部を有さない点でメッシュ織布と異なる。平織織布は、先に説明した第1凸部及び第2凸部の形成における熱融着の際、ベルト基材同士の接触面積を大きくできる。そのため、融着強度を向上できる。したがって、接合部の強度を向上できるため、好ましい。
図4に、平織織布を含むベルト基材の断面図を示す。
ベルト基材1は、例えば、耐熱性織布11と、耐熱性織布11の表面の少なくとも一部を被覆するフッ素樹脂12とを含む。耐熱性織布11は、耐熱性繊維13を含む。
ベルト基材1の厚さは、特に制限されるものではないが、例えば0.075mm~1.0mmの範囲内にありうる。
図5に、からみ織りにより織られたメッシュ織布を含むベルト基材の、厚さ方向についての断面斜視図を示す。図5ではからみ織りの例を説明しているが、からみ織りの代わりに模紗織りを用いてもよい。
ベルト基材1は、耐熱性繊維13と、耐熱性繊維13の表面の少なくとも一部を被覆するフッ素樹脂12とを含む。フッ素樹脂12は、耐熱性繊維13の表面を部分的に被覆していてもよく、表面全体を被覆していてもよい。
耐熱性織布を構成する耐熱性繊維の例として、ガラス繊維、アラミド繊維、カーボン繊維、及び、ガラス繊維とアラミド繊維とを混合したものなどが挙げられる。ガラス繊維は、不燃性であり、かつ電気絶縁性を有する。一方、アラミド繊維は、強度に優れ、かつ耐薬品性、耐水蒸気性を有する。
特に、アラミド繊維を含む耐熱性織布が好ましい。アラミド繊維を含む耐熱性織布は、耐屈曲疲労性が高い。そのため、ベルト基材を比較的小さな径に屈曲しても(例えばベルト基材1に第1凸部101aと第2凸部101bを形成する等)強度が低下しづらい。また、アラミド繊維は、耐水蒸気性が高い。そのため、水蒸気を用いる用途にも好適なベルトが得られる。水蒸気を用いる用途には、食品製造における蒸し工程、真空乾燥工程などが挙げられる。
フッ素樹脂の例としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合樹脂(PFA)、テトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合樹脂(FEP)などが挙げられる。フッ素樹脂の種類は、1種類または2種類以上にすることができる。
ベルト基材は、充填材を含有していてもよい。充填材は、フッ素樹脂に混合または分散されていることが望ましい。充填材の例として、炭素材料、無機物(酸化チタン、窒化ホウ素、酸化ケイ素、酸化亜鉛など)、各種顔料を挙げることができる。使用する充填材の種類は、1種類または2種類以上にすることができる。充填材の形態は、特に限定されず、粒状、繊維状、針状などにすることができる。
(ピン)
ピンの例としては、金属を含む棒、金属を含むワイヤー、樹脂を含む棒などが挙げられる。ピンの表面は平滑でも良く、又は凹凸があっても良い。金属の例には、ステンレス(Steel Use Stainless、SUS)が挙げられる。樹脂の例には、ポリエーテルエーテルケトン樹脂(Poly Ether Ether Ketone、PEEK)が挙げられる。特に、樹脂を含むピンであることが好ましい。樹脂を含むピンであると、金属を嫌う用途にも使用できるベルトを製造できる。
ピンは、ベルト基材から露出している両端部が加工されていても良い。ピンが金属を含む棒である場合の加工の例には、ピンの両端部を第1方向と交差する方向に折り曲げる(具体的には、ピンの軸に対して90度以上180度以下の角度で折り曲げる)、ピンの両端部にピンの径方向に沿って突出した突出部を設ける等がある。突出部は、第1貫通孔及び第2貫通孔を通過しない大きさを有する部材であれば良い。突出部の形態の例には、ピンの両端部にテープを巻き付ける、ピンの両端部に圧着端子を取り付ける等がある。樹脂を含むピンの加工の例には、両端部にテープを巻き付ける、両端部に圧着端子を取り付ける等がある。ピンが金属を含むワイヤーである場合の加工の例には、両端部に圧着端子を取り付ける等がある。上記のような加工が施されたピンであると、ピンが貫通孔から脱落しにくい。よって、接合部の強度を向上できる。
<変形例>
他の実施形態(第2の実施形態)に係るベルトの例を、図6を参照して説明する。他の実施形態のベルトは、ベルト基材1の第1端部10a及び第2端部10bが異なる以外は、第1の実施形態と同様な構成を有する。よって、図1~図5と同じ部材については、同符号を付して説明を省略する。
図6は、他の実施形態に係るベルト10が備えるベルト基材1の第1端部10a及び第2端部10bを示す斜視図である。
ベルト基材1の第1端部10a及び第2端部10bは、凹凸構造を持たない短辺部で構成されている。ベルト基材1とは別の基材(以下、第2基材15a、15bと称す)が、ベルト基材1の第1端部10a及び第2端部10bに設けられている。第2基材15a、15bは、それぞれ、凹凸構造を有する。第2基材15aが有する凸部が第1凸部101aである。第1凸部101aは、第2基材15aが第1方向Qに沿って折り返された部分のうち進行方向Pに沿って突出した部分である。第1凸部101aは、第1方向Qに沿って延びた第1貫通孔4aを有する環構造を有する。第1凸部101aは第1方向Qに沿って互いから間隔を隔てて形成されている。第1凸部101a間が第1凹部である。第2基材15aの折り返された部分と反対側に位置する一方の端部がベルト基材1の一方の面(例えば表面8)上に例えば熱融着によって固定されている。また、他方の端部がベルト基材1の他方の面(例えば裏面9)上に例えば熱融着によって固定されている。第2基材15bが有する凸部が第2凸部101bである。第2凸部101bは、第2基材15bが第1方向Qに沿って折り返された部分のうち進行方向Pに沿って突出した部分である。第2凸部101bは、第1方向Qに沿って延びた第2貫通孔4bを有する環構造を有する。第2凸部101bは第1方向Qに沿って互いから間隔を隔てて形成されている。第2凸部101b間が第2凹部である。第2基材15bの折り返された部分と反対側に位置する一方の端部がベルト基材1の一方の面(例えば表面8)上に例えば熱融着によって固定されている。また、他方の端部がベルト基材1の他方の面(例えば裏面9)上に例えば熱融着によって固定されている。
熱融着は、第1の実施形態で説明したのと同様にして行うことができる。熱融着に加えて、さらに糸による縫製をしても良い。縫製は、例えば、ベルト基材1と第2基材15aまたは第2基材15bが接している領域を縫うことにより行うことができる。また、縫製は、ベルト基材1の幅方向に沿って行うことができる。熱融着に加えて縫製を行うと、ベルト基材1と第2基材15a,15bの融着面積が小さい場合にも強度を向上できるため、好ましい。特に、ベルト基材1としてメッシュ織布を用いる場合に好適である。
他の実施形態に係るベルト10が備える接合部の構成は以下の通りである。第1端部10aに設けられた第2基材15aの凹凸構造と、第2端部10bに設けられた第2基材15bの凹凸構造とが噛み合うように、ベルト基材1を環状に折り曲げる。具体的には、第2基材15aの凹部に第2基材15bの第2凸部101bを挿入し、第2基材15bの凹部に第2基材15aの第1凸部101aを挿入し、第1凸部101aと第2凸部101bが第1方向Qに沿って交互に配置されるようにする。この配置の結果、第1貫通孔4aと第2貫通孔4bは、第1方向Qに沿って互いに連通する。換言すると、第1貫通孔4aと第2貫通孔4bによって、第1方向Qに沿って延びた1つの貫通孔が形成される。ピン5が第1貫通孔4aと第2貫通孔4bとに挿入されることで第1端部10aと第2端部10bとが接合され、環状構造のベルト基材1を備えたベルト10が得られる。
第2基材15a、15bの材料としては、第1の実施形態で例示したベルト基材の材料と同様のものを用いることができる。平織織布を含む第2基材は、ベルト基材1と第2基材15a、15bの接合時に、基材同士の融着面積を大きくでき、せん断強度を高めることができるため、好ましい。例えば、メッシュ織布を含むベルト基材と、平織織布を含む第2基材とを含むベルトは、第2基材を含まないベルトと比べて、強度を向上できる。また、第2基材は、屈曲した際の強度保持率が高い耐熱性繊維を含むことが好ましい。例えば、ガラス繊維を含むベルト基材と、ガラス繊維よりも強度が高い耐熱性繊維を含む第2基材とを含むベルトは、第2基材を含まないベルトと比べて、強度を向上できる。ガラス繊維よりも強度が高い耐熱性繊維の例には、アラミド繊維が挙げられる。中でも、アラミド繊維を含む耐熱性織布の少なくとも一部にフッ素樹脂をコーティングした基材を第2基材15a,15bとして用いると、第1凸部101a及び第2凸部101bを形成する際に、第2基材の強度低下を抑えることができるため、好ましい。
第2基材15aの材料と、第2基材15bの材料は、同じでも良く、又は互いに異なっていても良い。
他の実施形態に係るベルトは、ベルト基材と第2基材とを含むため、ベルト基材と第2基材のそれぞれについて耐熱性織布の種類を選択できる。よって、ベルト基材がガラス繊維、メッシュ織布、及び、ガラス繊維含有メッシュ織布からなる群より選択される少なくとも1種を含む基材である場合にも、接合部の強度を維持できる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
1…ベルト基材、2…ロール、5…ピン、6…接合部、8…表面、9…裏面、10…ベルト、11…耐熱性織布、12…フッ素樹脂、13…耐熱性繊維、20…ベルト、22…進行方向、23…接合層、101a…第1凸部、101b…第2凸部、10a…第1端部、10b…第2端部、15a、15b…第2基材、20a、20b…ベルト基材の両端部、4a…第1貫通孔、4b…第2貫通孔、P…進行方向、Q…第1方向、X…進行方向、Y…幅方向、Z…厚み方向。

Claims (4)

  1. 耐熱性織布と、前記耐熱性織布の表面の少なくとも一部を被覆するフッ素樹脂とを含み、かつ第1端部と第2端部を有する帯状のベルト基材を備え、前記帯状のベルト基材の前記第1端部と前記第2端部を接合することで形成された環状構造を有するベルトであって、
    前記ベルト基材の前記第1端部に備えられ、前記ベルトの進行方向に沿って突出する少なくとも1つの第1凸部と、
    前記ベルト基材の前記第2端部に備えられ、前記進行方向に沿って突出する少なくとも1つの第2凸部と、
    前記少なくとも1つの第1凸部に前記進行方向と交差する第1方向に沿って設けられた第1貫通孔と、
    前記少なくとも1つの第2凸部に前記第1方向に沿って設けられた第2貫通孔と、
    前記第1貫通孔と前記第2貫通孔に挿入されるピンとを備え、
    前記少なくとも1つの第1凸部の前記第1貫通孔と前記少なくとも1つの第2凸部の前記第2貫通孔が前記第1方向に沿って互いに連通するように配置され、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔に前記ピンが挿入されることで、前記ベルト基材の前記第1端部と前記第2端部が接合されて形成された環状構造を有する、ベルト。
  2. 前記少なくとも1つの第1凸部及び前記少なくとも1つの第2凸部は、少なくとも一部がフッ素樹脂で被覆されたアラミド繊維を含む織布を輪状に加工したものである、請求項1に記載のベルト。
  3. 前記ピンの両端部が前記第1方向と交差する方向に折り曲げられている、請求項1または2に記載のベルト。
  4. 前記ピンの両端部に設けられた突出部をさらに備える、請求項1または2に記載のベルト。
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