JPH0663536U - 耐熱性積層コンベアベルト - Google Patents

耐熱性積層コンベアベルト

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JPH0663536U
JPH0663536U JP420193U JP420193U JPH0663536U JP H0663536 U JPH0663536 U JP H0663536U JP 420193 U JP420193 U JP 420193U JP 420193 U JP420193 U JP 420193U JP H0663536 U JPH0663536 U JP H0663536U
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heat
conveyor belt
layer
fluororesin
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澄男 北川
雅功 石橋
智己 原口
嘉郎 野上
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Chukoh Chemical Industries Ltd
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Chukoh Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この考案は、本来の弗素樹脂の特性が損なうこ
となくベルトの寿命を長くできることを主要な目的とす
る。 【構成】耐熱性繊維基布に弗素樹脂を含浸,乾燥,焼結
した補強層(21)と、この補強層(21)上に形成され、耐熱
性繊維をニット織した基布に弗素樹脂を含浸,乾燥,焼
結し、伸縮性を付与した耐摩耗層(23)とを具備すること
を特徴とする耐熱性積層コンベアベルト。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は耐熱性積層コンベアベルトに関し、特に紙送り工程に用いられる耐 熱性積層コンベアベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば紙送り工程に使用されるコンベアベルトとしては、同じベルト基 材をPFAフィルムを介して積層したものが知られている。また、高強度を必要 とする用途によって2層以上に積層したコンベアベルトが使用されている。
【0003】 図4は、従来の積層コンベアベルトの一例を示す。図中の1,2はPFAフィ ルム3を介して積層された耐熱性繊維布であり、例えばガラス繊維,炭素繊維, アラミド繊維,芳香族アリレート繊維で織った織布である。前記耐熱性繊維布は 平織,朱子織,綾織等に織られる。また、その少なくとも片面に例えばテトラフ ルオロエチレン樹脂からなる弗素樹脂で構成されている。このような弗素樹脂複 合体では、弗素樹脂を有しているために優れた耐薬品性,耐熱性,非粘着性,耐 摩耗性を有する。また、高張力下で使用する場合、単味のベルトを使用すること があるが、2層以上に積層して使用する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、同じ織り方で織った耐熱性繊維織布を弗素樹脂ディスパージョ ンに含浸,乾燥,焼結した補強層と耐摩耗層を熱圧着した2層のベルト状にした 場合、補強層と耐摩耗層の周長の差により、耐摩耗層は補強層の伸び縮みに追従 できなくなり、補強層と耐摩耗層の界面のせん断応力により、あるいは耐摩耗層 自体のせん断応力により耐熱繊維織布と弗素樹脂層が界面剥離をきたし、本来の 弗素樹脂の特性が損なわれ、ベルトの寿命が短くなるという問題点を有する。
【0005】 この考案は上記事情を考慮してなされたもので、伸縮性を付与した耐摩耗層を 設けることにより、本来の弗素樹脂の特性が損なうことなく寿命を長くしえる耐 熱性積層コンベアベルトを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この考案は、耐熱性繊維基布に弗素樹脂を含浸,乾燥,焼結した補強層と、こ の補強層上に形成され、耐熱性繊維をニット織した基布に弗素樹脂を含浸,乾燥 ,焼結し、伸縮性を付与した耐摩耗層とを具備することを特徴とする耐熱性積層 コンベアベルトである。
【0007】 この考案において、耐熱性繊維としては、ガラス繊維,炭素繊維,アラミド繊 維,芳香族アリレート繊維が挙げられ、このうち特にガラス繊維やアラミド繊維 が望ましい。
【0008】 この考案において、弗素樹脂としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTF E),テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体 (PFA),テトラフルオロエチレンヘキサフルオロプロピレン共重合体(FE P)を単味あるいは2種以上を混合したものを用いることができる。また、弗素 樹脂の中に、より耐摩耗層の摩耗を向上させるため、耐熱性の充填材を混合して も良い。
【0009】 この考案において、織布の織り方としては平織,朱子織,綾織があるが、同じ 織り方で織った織布に、弗素樹脂を含浸,乾燥,焼結した複合材をPFAフィル ムを介在し、熱圧着によって2層にしてベルト状にしたものは、補強層と耐摩耗 層の周長の差により、特に耐摩耗層の繊維織布と弗素樹脂の界面がせん断力によ り界面剥離が起こる。従って、2層のベルト状にした場合、同じ織り方同士、つ まり平織−平織,平織−朱子織,綾織−綾織の組合せよりも、補強層と耐摩耗層 の組合せは平織−ニット織,朱子織−ニット織,綾織−ニット織の組合せが好ま しい。図2はニット織の説明図であり、図中の11はニット織基材を示す。
【0010】 この考案において、耐摩耗層は、耐熱性の短繊維が波状のもの,あるいは短繊 維自体がバネ状になったものを不織布にし、弗素樹脂を含浸,乾燥,焼結し耐摩 耗層を形成するものも好ましい。
【0011】 この考案において、補強層中の弗素樹脂の含有率は、80%以下、好ましくは 30〜60%である。ここで、含有率が80%を越えると耐屈曲性が損なわれ、 30%未満の場合織布の目ずれが発生する恐れがある。一方、耐摩耗層中の弗素 樹脂の含有率は、80%以下、好ましくは30〜60%である。ここで、80% を越えると本考案が意図している補強層の伸びに追従できなくなり、伸縮性及び 屈曲性を損うことになり、30%未満の場合ニット織事態の摩耗が促進され,ま たニット織自体の形状維持を損う恐れがある。
【0012】
【作用】
この考案によれば、耐摩耗層の耐熱繊維をニット織あるいは波状、バネ状の不 織布にすることにより、耐摩耗層に伸縮性をもたせ、もって従来の同じ織構成で 作製した積層ベルトに比べ屈曲性を格段と向上し、寿命を向上できる。
【0013】
【実施例】
以下、この考案の一実施例を図1(A),(B)を参照して説明する。ここで 、図1(A)は耐熱性積層ベルトの平面図、図1(B)は図1(A)のX−X線 に沿う断面図を示す。 図中の21は、耐熱性繊維基布にPTFEを含浸,乾燥,焼結してなる厚み 0.5mmの補強層である。この補強層21は、芳香族アラミド繊維(商品名:テク ノーラ、帝人株式会社製)を平織にし、その織布をPTFEディスパージョン( 商品名:テフロンT−30J、三井・デュポンフロロケミカル株式会社製)に含浸 させた後、乾燥し、380℃で焼結し、この工程を数回繰り返すことにより得た 。
【0014】 前記補強層21上には、厚み25μmのPFAフィルム22を介して厚み0.5mm の耐摩耗層23が形成されている。この耐摩耗層23は、アラミド繊維(商品名:テ クノーラ、帝人株式会社製)をニット織にし、その織布をPTFEディスバージ ョン(商品名:テフロンT−30J、三井・デュポンフロロケミカル株式会社製) に含浸させた後、乾燥し、380℃で焼結し、この工程を数回繰り返すことによ り得た。 前記補強層21と耐摩耗層23とは、補強層21を下,耐摩耗層23を上にし、その層 間に前記PFAフィルム22を介在させ、温度380℃、プレス圧0.98MPa で上下層を熱圧着し、上層耐摩耗層は付き合わせによってエンドレスとした。
【0015】 しかして、上記実施例に係る耐熱性積層コンベアベルトは、芳香族アラミド繊 維基布にPTFEを含浸,乾燥,焼結した補強層21と、この補強層21上にPFA フィルム22を介して形成され,アラミド繊維をニット織した基布にPTFEを含 浸,乾燥,焼結し、伸縮性を付与した耐摩耗層23から構成されている。従って、 従来の同じ織構成で作製した積層ベルトに比べ屈曲性を格段と向上し、寿命を向 上できる。 事実、上記実施例に係る積層ベルトを温度180℃の雰囲気,荷重1.5kN /cm幅、ベルト走行スピード800m/分で図3のように走行させ、破断屈曲 疲労回数を調べた。但し、図3において、31,32はコンベアベルト33が掛けられ た駆動ロール、34は荷重加圧ロールを示す。その結果、破断屈曲回数は4985 6回であった。一方、耐摩耗層織布が平織である以外は実施例と同様に積層ベル トを作製し、破断屈曲数を調べた結果、465回であった。これにより、この考 案が従来と比べ優れていることが明らかである。
【0016】
【考案の効果】
以上詳述した如くこの考案によれば、伸縮性を付与した耐摩耗層を設けること により、本来の弗素樹脂の特性が損なうことなく寿命を長くしえる耐熱性積層コ ンベアベルトを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に一実施例に係る耐熱性積層コンベア
ベルトの説明図であり、図1(A)は平面図、図1
(B)は図1(A)のX−X線に沿う断面図。
【図2】この考案に係るニット織の説明図。
【図3】図1の耐熱性コンベアベルトの走行試験の説明
図。
【図4】従来の積層コンベアベルトの説明図。
【符号の説明】
21…補強層、 22…PFAフィルム、 23
…耐摩耗層、31,32…駆動ロール、 33…コンベアベル
ト、 34…荷重加圧ロール。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 野上 嘉郎 長崎県松浦市調川町平尾免字潮入200番地 中興化成工業株式会社内

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐熱性繊維基布に弗素樹脂を含浸,乾
    燥,焼結した補強層と、この補強層上に形成され、耐熱
    性繊維をニット織した基布に弗素樹脂を含浸,乾燥,焼
    結し、伸縮性を付与した耐摩耗層とを具備することを特
    徴とする耐熱性積層コンベアベルト。
  2. 【請求項2】 前記耐熱性繊維が、ガラス繊維,炭素繊
    維,アラミド繊維,芳香族アリレート繊維のいずれかで
    ある請求項1記載の耐熱性積層コンベアベルト。
  3. 【請求項3】 前記耐摩耗層の耐熱性繊維が波状,バネ
    状の伸縮を付与した短繊維で構成された不織布である請
    求項1記載の耐熱性積層コンベアベルト。
  4. 【請求項4】 前記補強層中の弗素樹脂が各層の全重量
    に対して80%以下である請求項1記載の耐熱性積層コ
    ンベアベルト。
  5. 【請求項5】 前記耐摩耗層中の弗素樹脂が各層の全重
    量に対して80%以下である請求項1記載の耐熱性積層
    コンベアベルト。
JP1993004201U 1993-02-12 1993-02-12 耐熱性積層コンベアベルト Expired - Lifetime JP2584218Y2 (ja)

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