JP2023165358A - 車載装置、通信システム及び通信安定化方法 - Google Patents

車載装置、通信システム及び通信安定化方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数のノードを有する通信システムに断線が発生した場合に、通信可能なノード間にて正常なデータ通信を可能にする。【解決手段】バスBを介してノード間のデータ通信を行う通信システムのノードをなす車載装置であって、データを構成する信号の反射を回避する可変終端回路48a,48bの終端抵抗値を調整できるビット通信器35を備える。【選択図】図7

Description

本開示は、基板を備える車載装置、通信システム及び通信安定化方法に関する。
特許文献1には、複数の通信装置が通信バスに接続されている通信システムが開示されている。この通信システムは、車両に搭載されている。各通信装置は、通信バスを介して他の通信装置にデータを送信する。
特開2016-213653号公報
通信システムにて何らかの原因で断線が発生することが想定できる。この場合、データを構成する信号の反射(以下、単に信号反射と称する)の影響により正常な通信ができなくなるおそれがある。しかし、特許文献1に記載の通信システムでは、このような問題に対して考慮しておらず、解決できない。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、複数のノードを有する通信システムに断線が発生した場合に、通信可能なノード間にて正常なデータ通信を可能にする車載装置、通信システム及び通信安定化方法を提供することにある。
本開示の実施形態に係る車載装置は、バスを介してノード間のデータ通信を行う通信システムのノードをなす車載装置であって、前記車載装置は通信部を備え、前記通信部は終端回路の終端抵抗値を調整できる。
本開示の実施形態に係る通信システムは、バスを介してデータ通信を行う複数の車載装置を含む通信システムであって、各車載装置は終端回路の終端抵抗値を調整できる通信部を有し、前記バスに対する前記複数の車載装置の接続状況情報を記憶する記憶部を有する一の車載装置を備えており、前記一の車載装置は、前記通信システムに断線が発生した場合、前記接続状況情報に基づいて断線箇所を特定し、前記断線箇所よりも自装置寄りの他の車載装置に前記終端抵抗値を調整する指示を出力する。
本開示の実施形態に係る通信安定化方法は、終端回路の終端抵抗値を調整できる通信部を有し、バスを介してデータ通信を行う車載装置を複数含む通信システムでの通信安定化方法であって、一の車載装置が、前記通信システムに断線が発生した場合、前記バスに対する前記複数の車載装置の接続状況情報に基づいて、断線箇所を特定し、前記断線箇所よりも自装置寄りの他の車載装置に前記終端抵抗値を調整する指示を出力し、前記他の車載装置が、前記指示に応じて、前記終端抵抗値を調整する処理を実行する。
本開示によれば、複数のノードを有する通信システムに断線が発生した場合に、通信可能なノード間にて正常なデータ通信を可能にする車載装置、通信システム及び通信安定化方法を提供できる。
本実施形態における通信システムの要部構成を示すブロック図である。 通信システムにおけるフレームの送信方法の説明図である。 通信システムにおけるフレームの送信順番を示す順番テーブルである。 ビーコン信号の波形の一例を示す波形図である。 第1~第7ノードが送信するフレームの内容の説明図である。 通信システムの第4ノードの要部構成を示すブロック図である。 通信システムにおける第4ノードのビット通信器の回路図である。 通信システムの第2ノードの要部構成を示すブロック図である。 第4ノードのIC制御部が実行する送信処理の手順を示すフローチャートである。 第1~第3ノード及び第5~第7ノードのIC制御部が実行する送信処理の手順を示すフローチャートである。 通信システムにおける断線検知処理の手順を示すフローチャートである。
[本発明の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列挙して説明する。また、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
(1)本開示の実施形態に係る車載装置は、バスを介してノード間のデータ通信を行う通信システムのノードをなす車載装置であって、前記車載装置は通信部を備え、前記通信部は終端回路の終端抵抗値を調整できる。
本実施形態にあっては、例えば、前記通信システムに断線が発生した場合に、前記車載装置が前記通信部の終端回路の終端抵抗値を調整して信号反射を回避し、通信可能なノード間にて正常なデータ通信を可能にする。
(2)本開示の実施形態に係る車載装置は、前記通信部は、前記終端抵抗値が一定である第1終端回路と、前記終端抵抗値が可変できる第2終端回路とを有し、前記第2終端回路は終端抵抗値を0Ω又は特定値に調整する。
本実施形態にあっては、例えば、前記通信システムに断線が発生した場合に、前記車載装置が前記通信部の前記第2終端回路の終端抵抗値を0Ω又は特定値に適宜調整して信号反射を回避し、通信可能なノード間にて正常なデータ通信を可能にする。
(3)本開示の実施形態に係る車載装置は、前記第2終端回路は、前記通信システムに断線が発生した場合に外部からの調整指示に応じて、前記終端抵抗値を前記特定値に調整する。
本実施形態にあっては、例えば、前記通信システムに断線が発生した場合に、外部からの調整指示に応じて、前記車載装置が前記通信部の前記第2終端回路の終端抵抗値を特定値に調整して信号反射を回避し、通信可能なノード間にて正常なデータ通信を可能にする。
(4)本開示の実施形態に係る車載装置は、前記通信システム内において、前記車載装置が断線箇所よりも前記調整指示を出力する所定の車載装置寄りに配置されている場合、前記第2終端回路は、前記調整指示に応じて前記終端抵抗値を前記特定値に調整する。
本実施形態にあっては、例えば、前記通信システム内に断線が発生した場合、前記車載装置は、自装置が断線箇所よりも前記所定車載装置寄りであるときに、前記所定車載装置からの調整指示に応じて、前記通信部の前記第2終端回路の終端抵抗値を特定値に調整して信号反射を回避し、通信可能なノード間にて正常なデータ通信を可能にする。
(5)本開示の実施形態に係る車載装置は、前記第1終端回路の終端抵抗値は、他の車載装置と同じ抵抗値である。
本実施形態にあっては、前記通信システムの各車載装置において前記第1終端回路の終端抵抗値は同じであるので、前記第2終端回路によって装置全体の終端抵抗が左右される。従って、各車載装置は、前記通信システムに断線が発生した場合に、前記通信部の前記第2終端回路の終端抵抗値を適宜調整して信号反射を回避し、通信可能なノード間にて正常なデータ通信を可能にする。
(6)本開示の実施形態に係る通信システムは、バスを介してデータ通信を行う複数の車載装置を含む通信システムであって、各車載装置は終端回路の終端抵抗値を調整できる通信部を有し、前記バスに対する前記複数の車載装置の接続状況情報を記憶する記憶部を有する一の車載装置を備えており、前記一の車載装置は、前記通信システムに断線が発生した場合、前記接続状況情報に基づいて断線箇所を特定し、前記断線箇所よりも自装置寄りの他の車載装置に前記終端抵抗値を調整する指示を出力する。
本実施形態にあっては、前記通信システム内に断線が発生した場合、前記一の車載装置は、前記接続状況情報に基づいて断線箇所を特定し、特定された断線箇所よりも自装置寄りの他の車載装置に前記終端抵抗値を調整する指示を出力する。斯かる指示に応じて、前記他の車載装置は自装置の通信部の前記終端回路の終端抵抗値を調整して信号反射を回避し、通信可能なノード間にて正常なデータ通信を可能にする。
(7)本開示の実施形態に係る通信システムは、前記一の車載装置は、予め定められた順番に基づき、ビーコン信号に応じて前記複数の車載装置がバスに送信するデータを受信したか否かを判定することによって、前記通信システムの断線を検知する。
本実施形態にあっては、前記一の車載装置は、予め定められた順番に基づき、ビーコン信号に応じて前記複数の車載装置がバスに送信するデータを受信したか否かを判定することによって、前記通信システムの断線を検知した場合、前記接続状況情報に基づいて断線箇所を特定することができる。
(8)本開示の実施形態に係る通信安定化方法は、終端回路の終端抵抗値を調整できる通信部を有し、バスを介してデータ通信を行う車載装置を複数含む通信システムでの通信安定化方法であって、一の車載装置が、前記通信システムに断線が発生した場合、前記バスに対する前記複数の車載装置の接続状況情報に基づいて、断線箇所を特定し、前記断線箇所よりも自装置寄りの他の車載装置に前記終端抵抗値を調整する指示を出力し、前記他の車載装置が、前記指示に応じて、前記終端抵抗値を調整する処理を実行する。
本実施形態にあっては、前記通信システム内に断線が発生した場合、前記一の車載装置は、前記接続状況情報に基づいて断線箇所を特定し、特定された断線箇所よりも自装置寄りの他の車載装置に前記終端抵抗値を調整する指示を出力する。斯かる指示に応じて、前記他の車載装置は自装置の通信部の前記終端回路の終端抵抗値を調整して信号反射を回避し、通信可能なノード間にて正常なデータ通信を可能にする。
[本発明の実施形態の詳細]
本開示の実施形態に係る車載装置、通信システム及び通信安定化方法を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
図1は、本実施形態における通信システム1の要部構成を示すブロック図である。通信システム1は、例えばイーサネットを用い、車両Mに搭載されている。通信システム1は、N個のノード(車載装置)を有し、N個のノードは通信バスBに接続されている。Nは、3以上の整数であり、通信システム1が備えるノードの数である。N個のノードは、いわゆるデイジーチェーン(daisy chain)の方式にて、即ち、数珠繋ぎの方法にて通信バスBに接続されている。
N個のノードは、1つのノード12A及び(N-1)個のノード12を含む。ノード12Aは、例えば、ECU(Electronic Control Unit)又は中継装置であり、ノード12は、例えば、ECU、センサー、アクチュエーター等である。
ノード12A及び(N-1)個のノード12のそれぞれは、例えば、特定データをメインデータとして含むデータフレームを、通信バスBを介して送信する。データフレームは送信先を示している。
ノード12Aは、通信システム1における断線の発生を検知する。通信システム1の断線の検知は、ノード12A又はノード12におけるデータフレーム又は後述するダミーフレームの受信如何に基づいて行われる。以下では、データフレーム及びダミーフレームを単にフレームとも称する。
所定ノード12からの受信ができなかった場合、ノード12Aは、前記所定ノード12からのフレームの受信ができなかったことを示す未受信ノード情報を生成し、又は生成された未受信ノード情報を変更する。
通信システム1では、ノード12A及び(N-1)個のノード12中の1つのノードがフレームを送信した場合、前記1つのノード以外の全てのノードがフレームを受信する。ノード12A及び(N-1)個のノード12のそれぞれは、フレームを受信した場合であって、フレームの送信先が自装置ではないとき、受信したフレームを破棄する。
以下では、説明の便宜上、Nが「7」である場合、即ち、1個のノード12A及び6個のノード12によって通信システム1が構成されている場合を例に挙げて説明する。
即ち、通信システム1は、ノード12A及び6個のノード12がデイジーチェーンの方式にて通信バスBに接続しており、両端側のエンドノードが夫々第1ノード及び第7ノードであり、ドロップ(Drop)ノードが夫々第2~第6ノードである。詳しくは、図1に示すように、通信システム1では、一方のエンドノードである第1ノード12から、他方のエンドノードの第7ノード12まで、第2~第6ノード12が順に通信バスBに接続されている。以下では、ノード12A及び6個のノード12を第1~第7ノード12,12Aとも称する。
図2は、通信システム1におけるフレームの送信方法の説明図である。
通信システム1において、ノード12A及び6個のノード12のそれぞれは、例えば、PLCA(Physical Layer Collision Avoidance)方式に従ってフレームを送信する。図2に示すように、ビーコン信号が通信バスBを介して繰り返し送信される。ビーコン信号が送信された場合、ノード12,12Aからフレームが通信バスBを介して送信される。ビーコン信号は、フレームの送信の開始を示す。ビーコン信号は、通信システム1のマスターの役割を果たすノードによって送信される。通信システム1においては、ノード12Aがマスターの役割を果たし、6個のノード12のそれぞれはスレーブの役割を果たす。
ノード12Aがビーコン信号を送信した場合、ノード12A及び6個のノード12は、予め定められた順番に従ってフレームを送信する。図3は、通信システム1におけるフレームの送信順番を示す順番テーブルである。図3のテーブルには、フレームの送信順番の他、ノード12A及び6個のノード12のID、役割及び接続状況が示されている。接続状況は、例えば、通信バスBに対してノード12A及び6個のノード12がどのような順に接続されているかを表す情報である。
図3に示すように、第1~第7ノード12,12Aのそれぞれには、予めIDが割り当てられている。図3の例では、第1~第7ノード12,12Aに対して、夫々001~007の数字がIDとして順次割り当てられている。図3の例では、第1~第7ノード12,12Aのそれぞれの送信の順番は、第4ノード12Aが1番目、第1~第3ノード12が夫々2番目~4番目、第5~第7ノード12が夫々5番目~7番目に設定されている。即ち、マスターの送信の順番は1番目である。また、接続状況については、上述の如く、エンドノードの第1ノード12を一番目ノードとして、第1~第7ノード12,12Aが順次1番目~7番目ノードに相当する。
図2の如く、ノード12Aがビーコン信号を送信した場合、まず、IDが004である第4ノード12Aがフレームを送信する。次に、IDが001~003である第1~第3ノード12がフレームを順番に送信する。以降、IDが005~007である第5~第7ノード12がフレームを順番に送信する。第4ノード12Aは、IDが007である第7ノード12がフレームの送信を終了した場合、ビーコン信号を再び送信する。
第4ノード12Aは、ビーコン信号の送信を終了してから、予め設定された待機期間が経過するまで待機し、待機期間が経過した場合、フレームを送信する。第1~第3ノード12及び第5~第7ノード12は、一つ前の順番のノード12のフレームの送信が終了してから待機期間が経過するまで待機し、待機期間が経過した場合、フレームを送信する。
以上のように、例えば、PLCA方式では、マスターの役割を果たす第4ノード12Aと、スレーブの役割を果たす第1~第3ノード12及び第5~第7ノード12がビーコン信号を用いて同期を取ることによって、データの衝突が回避される。
図4は、ビーコン信号の波形の一例を示す波形図である。図4の縦軸及び横軸のそれぞれは、電圧差及び時間が示されている。通信バスBは、第1導線W1及び第2導線W2(図7参照)を含む。第1導線W1及び第2導線W2は撚り合され、ツイストペア線が実現されている。ビーコン信号は複数のビットで構成されており、ビーコン信号の波形は予め定められている。第4ノード12Aは、1ビットの期間が経過する都度、通信バスBに含まれる第1導線W1及び第2導線W2の電圧差をハイレベル電圧又はローレベル電圧に調整することによって、ビーコン信号を送信する。図4では、ハイレベル電圧及びローレベル電圧のそれぞれをH及びLで示している。
第1~第7ノード12,12Aのそれぞれは、1ビットの期間が経過する都度、通信バスBに含まれる第1導線W1及び第2導線W2の電圧差を、ハイレベル電圧又はローレベル電圧に調整することによって、フレームを送信する。
各ビットでは、ハイレベル電圧又はローレベル電圧が示されている。図4の例では、ビーコン信号は7ビットで構成されている。ハイレベル電圧及びローレベル電圧で交互に出力されている。なお、ビーコン信号を構成するビットの数は7に限定されない。
第4ノード12Aが、ビーコン信号を、通信バスBを介して送信した場合、第1~第3ノード12及び第5~第7ノード12はビーコン信号を受信する。第1~第3ノード12及び第5~第7ノード12では、ハイレベル電圧及びローレベル電圧によって構成されるクロック信号が出力される。クロック信号では、電圧の立ち上がり又は立ち下がりが周期的に行われる。電圧の立ち上がりはローレベル電圧からハイレベル電圧への切替えであり、電圧の立ち下がりはハイレベル電圧からローレベル電圧への切替えである。
第1~第3ノード12及び第5~第7ノード12は、ビーコン信号を受信した場合、クロック信号の立ち上がり又は立ち下がりの時点を調整する。第1~第3ノード12及び第5~第7ノード12は、例えば、立ち上がり又は立ち下がりの時点を、ビーコン信号の終了時点に合わせる。クロック信号の立ち上がりの時点で処理が実行される構成では、クロック信号の立ち上がりの時点が調整される。クロック信号の立ち下がりの時点で処理が実行される構成では、クロック信号の立ち下がりの時点が調整される。
このように、クロック信号の立ち上がり又は立ち下がりの時点を調整することによって、第4ノード12Aと、第1~第3ノード12及び第5~第7ノード12との同期が実現される。
図5は、第1~第7ノード12,12Aが送信するフレームの内容の説明図である。フレームは、送信先フィールド、データ長フィールド及びデータフィールドを含む。フレームは、複数のビットによって構成されている。ビット値の1及びゼロのそれぞれは、例えば、ハイレベル電圧及びローレベル電圧に対応する。
フレームの送信先フィールドでは、フレームの送信先が示されている。送信先フィールドでは、例えばIDが示されている。フレームのデータフィールドには、メインデータが含まれている。フレームのデータ長フィールドは、メインデータの長さを示す。メインデータの長さの単位はビットである。
フレームにおいて、データフィールド以外の部分を構成するビットの数は固定されている。メインデータを構成するビットの数は変動であり、メインデータの長さが決まれば、フレームの長さが定まる。
本実施形態において、第1~第7ノード12,12Aのそれぞれの送信先は、通信バスBに接続されているノードの中で送信元以外のノードである。例えば、第4ノード12Aが送信するフレームの送信先は、第1~第3ノード12及び第5~第7ノード12の中の少なくとも1つである。第1ノード12が送信するフレームの送信先は、第4ノード12Aと、第2~第3ノード12及び第5~第7ノード12との中の少なくとも1つである。
第1~第7ノード12,12Aのそれぞれは、更に、送信先が第1~第7ノード12,12Aではないダミーフレームを送信する。
図3に示すように、7つのIDが割り当てられている場合において、ダミーフレームの送信先は、001~007に対応する第1~第7ノード12,12Aのいずれとも異なる。ダミーフレームの送信先は、例えば、IDが999であるノードである。即ち、ダミーフレームの送信先は、通信バスBに接続されているノード中に存在しない。
前述したように、第1~第7ノード12,12Aのそれぞれは、フレームを受信した場合において、フレームの送信先が自装置とは異なるとき、受信したフレームを破棄する。従って、ダミーフレームが送信された場合、第1~第7ノード12,12Aのそれぞれは、受信したダミーフレームを破棄する。
図6は、通信システム1の第4ノード12Aの要部構成を示すブロック図である。第4ノード12Aは、通信IC21(通信部)、入力部22、出力部23、装置記憶部24及び装置制御部25を有する。通信IC21、入力部22、出力部23、装置記憶部24及び装置制御部25は装置バス26に接続されている。通信IC21は通信バスBに接続されており、例えば、入力部22にはセンサが接続されており、出力部23には電気機器が接続されている。ICはIntegrated Circuitの略称である。
装置制御部25は、例えば、センサの検出値が入力部22に入力された場合、メインデータとしてセンサの検出値を含むデータフレームを生成し、生成したデータフレームを通信IC21に与える。通信IC21は与えられたデータフレームを、通信バスBを介して送信する。
通信IC21は、通信バスBを介して送信されたフレームを受信し、受信したフレームの送信先が第4ノード12Aでないとき、受信したフレームを破棄する。従って、通信IC21は、ダミーフレームを受信した場合、受信したダミーフレームを破棄する。
通信IC21は、データフレームを受信した場合、受信したデータフレームの送信先が第4ノード12Aであるとき、受信したデータフレームを装置制御部25に与える。
通信IC21は、通信システム1における断線を検知する。通信IC21は、通信システム1の断線を検知した場合、断線箇所を特定したうえ、特定された断線箇所に基づいて第1~第3ノード12及び第5~第7ノード12から1つのノード12を選択し、選択されたノード12に、後述する抵抗値調整指示を送信する。
装置記憶部24は、例えば、不揮発性メモリである。装置記憶部24には、コンピュータプログラムPが記憶されている。装置制御部25の処理素子は、コンピュータプログラムPを実行することによって、データフレーム生成処理を実行する。装置制御部25は、データフレームを生成し、生成したデータフレームを通信IC21に与える。
なお、コンピュータプログラムPは、コンピュータプログラムPを読み取り可能に記録した非一時的な記憶媒体Aを用いて、第4ノード12Aに提供されてもよい。記憶媒体Aは、例えば可搬型メモリである。可搬型メモリの例として、CD-ROM、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SDカード、マイクロSDカード又はコンパクトフラッシュ(登録商標)等が挙げられる。記憶媒体Aが可搬型メモリである場合、装置制御部25の処理素子は、図示しない読取装置を用いて記憶媒体AからコンピュータプログラムPを読み取ってもよい。読み取ったコンピュータプログラムPは装置記憶部24に記憶される。更に、コンピュータプログラムPは、第4ノード12Aの図示しない通信部が外部装置と通信することによって、第4ノード12Aに提供されてもよい。この場合、装置制御部25の処理素子は、通信部を通じてコンピュータプログラムPを取得する。取得したコンピュータプログラムPは装置記憶部24に記憶される。
通信IC21では、IC制御部31、インタフェース32、IC記憶部33、クロック部34及びビット通信器35がICバス36に接続されている。インタフェース32は装置バス26に接続されており、ビット通信器35は通信バスBに接続されている。
IC記憶部33は、例えば、不揮発性メモリである。装置制御部25からのデータフレームは、インタフェース32を介してIC制御部31に与えられる。IC制御部31は、与えられたデータフレームをIC記憶部33に書き込む。また、IC記憶部33には、ダミーフレーム、未受信ノード情報等が予め記憶されている。更に、IC記憶部33には、後述する断線検知処理に用いられる整数Kの値が記憶されている。
更に、IC制御部31は通信システム1の断線検知を行う。IC制御部31は、通信システム1の断線検知を実行する際に、何れかのノード12(第1~第3ノード12及び第5~第7ノード12)からフレームが受信されなかった場合、その旨を示す未受信ノード情報を生成してIC記憶部33に書き込み、又は書き込まれた未受信ノード情報を更新する。
クロック部34は、クロック信号をビット通信器35に出力する。IC制御部31は、クロック信号に基づいて、IC記憶部33に記憶されているデータフレーム又はダミーフレームを、1ビットずつビット通信器35に与え、ビーコン信号を1ビットずつビット通信器35に与える。
例えば、ビット通信器35は、クロック信号において、立ち上がりが行われる都度、IC制御部31から与えられた1ビットの信号又はデータを送信する。ビット通信器35は、通信バスBに含まれる第1導線W1及び第2導線W2の電圧差を、ハイレベル電圧又はローレベル電圧に調整することによって、1ビットの信号又はデータを送信する。クロック信号の1周期の間、電圧差はハイレベル電圧又はローレベル電圧に維持される。クロック信号の周期は、1ビットの期間に対応する。
また、ビット通信器35は、クロック信号において、立ち上がりが行われる都度、通信バスBに含まれる第1導線W1及び第2導線W2の電圧差を検出することによって、1ビットの信号又はデータを受信する。ビット通信器35は、受信した1ビットの信号又はデータをIC制御部31に通知する。
なお、ビット通信器35は、クロック信号において、立ち下がりが行われる都度、IC制御部31から与えられた1ビットのデータを送信してもよい。また、ビット通信器35は、クロック信号において、立ち下がりが行われる都度、通信バスBの電圧差を検出することによって、1ビットの信号又はデータを受信してもよい。
IC制御部31は、上述の如く、ビット通信器35がフレームを受信した場合、受信したフレームの送信先が第4ノード12Aではないとき、受信したフレームを破棄する。従って、IC制御部31は、ビット通信器35がダミーフレームを受信した場合、受信したダミーフレームを破棄する。IC制御部31は、ビット通信器35がフレーム(データフレーム)を受信した場合において、受信したフレームの送信先が第4ノード12Aであるとき、受信したデータフレームを、インタフェース32を介して装置制御部25に与える。
IC記憶部33には、図示しないコンピュータプログラムが記憶されている。IC制御部31は、コンピュータプログラムを実行することによって、書き込み処理、送信処理、受信処理、断線検知処理等を並行して実行する。
書き込み処理では、IC制御部31は、前述したように、IC記憶部33にデータフレームを書き込む。送信処理では、IC制御部31は、ビーコン信号をビット通信器35に送信させ、ビーコン信号をビット通信器35に送信させた後、データフレーム又はダミーフレームをビット通信器35に送信させる。受信処理では、IC制御部31は、前述したように、ビット通信器35が受信したフレームに関する処理を実行する。断線検知処理では、IC制御部31は通信システム1に断線が発生したか否かを検知し、断線箇所を特定する。
また、IC記憶部33には、第1~第7ノード12,12Aが行う送信順番を示す順番テーブル(図3参照)が記憶されている。
図7は、通信システム1における第4ノード12Aのビット通信器35の回路図である。ビット通信器35の構成は、IEEE802.3cg(IEEEは登録商標)の10BASE-T1Sに準拠している。従って、ビット通信器35は、データレートが10Mbpsであるベースバンド信号の送信を実現するように構成されている。ここで、ベースバンド信号は、第1導線W1及び第2導線W2によって構成されるツイストペア線を介して送信される。
ビット通信器35は、2つの静電気抑制器47a,47bと、3つの抵抗41a,41b,42と、3つのキャパシタ43,44a,44bと、コモンモードチョークコイル45と、可変終端回路48a,48b(第2終端回路)と、変換部46とを有する。コモンモードチョークコイル45は、第1インダクタ45a、第2インダクタ45b及び環状の磁性体を有する。第1インダクタ45a及び第2インダクタ45bのそれぞれは、磁性体に巻き付いている。例えば、抵抗41a,41bの抵抗値は抵抗42の1/100である。
変換部46は、機器導線Waによって通信バスBの第1導線W1に接続されており、機器導線Wbによって通信バスBの第2導線W2に接続されている。変換部46は、更に、ICバス36に接続されている。
機器導線Waの中途に静電気抑制器47aと、キャパシタ44aと、第1インダクタ45aと、可変終端回路48aとが配置されている。静電気抑制器47a及びキャパシタ44aは、第1インダクタ45aの第1導線W1側に配置されている。同様に、機器導線Wbの中途に静電気抑制器47bと、キャパシタ44bと、第2インダクタ45bと、可変終端回路48bとが配置されている。静電気抑制器47b及びキャパシタ44bは、第2インダクタ45bの第2導線W2側に配置されている。
キャパシタ44aの第1導線W1側には静電気抑制器47aの一端が接続されており、静電気抑制器47aの他端はGNDに接続されている。キャパシタ44a及び静電気抑制器47aの間にて、抵抗41aの一端が機器導線Waに接続されている。同様に、キャパシタ44bの第2導線W2側には静電気抑制器47bの一端が接続されており、静電気抑制器47bの他端はGNDに接続されている。キャパシタ44b及び静電気抑制器47bの間にて、抵抗41bの一端が機器導線Wbに接続されている。抵抗41aの他端は抵抗41bの他端に接続されている。抵抗41a,41b間の接続ノードは、抵抗42及びキャパシタ43の一端に接続されている。抵抗42及びキャパシタ43の他端は第1導体G1に接続されている。第1導体G1は第4ノード12A内に配置されている。
静電気抑制器47a,47bは、いわゆるESD(静電気放電)によるノイズを抑制する。
抵抗41a,41b,42及びキャパシタ43は、終端回路(以下、第1終端回路と称する)として機能し、第1導線W1及び第2導線W2の電圧差で表される信号の反射を抑制する。
2つのキャパシタ44a,44bのそれぞれは、2つの機器導線Wa,Wbから入力された2つの電圧から直流成分を除去し、直流成分が除去された2つの電圧をコモンモードチョークコイル45に出力する。
コモンモードチョークコイル45は、キャパシタ44a,44bが出力した2つの電圧からコモンモードノイズを除去し、コモンモードノイズを除去した2つの電圧を可変終端回路48a,48bを介して変換部46に出力する。
可変終端回路48a,48bは、抵抗41a,41b,42及びキャパシタ43から構成された前記第1終端回路と同様、第1導線W1及び第2導線W2の電圧差で表される信号の反射を抑制する。斯かる第1終端回路の終端抵抗が一定であるのに対して、可変終端回路48a,48bは終端抵抗を調整できるように構成されている。
可変終端回路48a,48bは、コモンモードチョークコイル45及び変換部46の間に設けられている。可変終端回路48aは、4つの酸化物系のMOSFET481a,482a,484a,485aと、抵抗483aと、インバーター486aとを有する。抵抗483aは45~55Ωであれば良く、50Ωであることが望ましい。可変終端回路48bは4つの酸化物系のMOSFET481b,482b,484b,485bと、抵抗483bと、インバーター486bとを有する。抵抗483bは45~55Ωであれば良く、50Ωであることが望ましい。
コモンモードチョークコイル45及び変換部46の間にて、機器導線Waは分岐されており、一方にはMOSFET481a,484aが接続されている。MOSFET481aは、MOSFET484aよりもコモンモードチョークコイル45寄りに設けられている。MOSFET481a,484aの間には、抵抗483aの一端が接続されており、抵抗483aの他端はGNDに接続されている。MOSFET481aのドレイン端子がコモンモードチョークコイル45に接続され、ソース端子が抵抗483aの一端に接続されている。MOSFET484aのドレイン端子が変換部46に接続され、ソース端子が抵抗483aの一端に接続されている。MOSFET481a,484aのゲート端子は機器導線487を介してICバス36に接続されている。
他方には、MOSFET482a,485aが接続されており、MOSFET482aは、MOSFET485aよりもコモンモードチョークコイル45寄りに設けられている。MOSFET482aのドレイン端子がコモンモードチョークコイル45に接続され、ソース端子がMOSFET485aのソース端子に接続され、MOSFET485aのドレイン端子が変換部46に接続されている。MOSFET482a,485aのゲート端子はインバーター486aを介して機器導線487に接続されている。
コモンモードチョークコイル45及び変換部46の間にて、機器導線Wbは分岐されており、一方にはMOSFET481b,484bが接続されている。MOSFET481bは、MOSFET484bよりもコモンモードチョークコイル45寄りに設けられている。MOSFET481b,484bの間には、抵抗483bの一端が接続されており、抵抗483bの他端はGNDに接続されている。MOSFET481bのドレイン端子がコモンモードチョークコイル45に接続され、ソース端子が抵抗483bの一端に接続されている。MOSFET484bのドレイン端子が変換部46に接続され、ソース端子が抵抗483bの一端に接続されている。MOSFET481b,484bのゲート端子は機器導線488を介してICバス36に接続されている。
他方には、MOSFET482b,485bが接続されており、MOSFET482bは、MOSFET485bよりもコモンモードチョークコイル45寄りに設けられている。MOSFET482bのドレイン端子がコモンモードチョークコイル45に接続され、ソース端子がMOSFET485bのソース端子に接続され、MOSFET485bのドレイン端子が変換部46に接続されている。MOSFET482b,485bのゲート端子はインバーター486bを介して機器導線488に接続されている。
例えば、ICバス36及び機器導線487を介して、IC制御部31からハイレベル電圧が可変終端回路48aに入力された場合、MOSFET481a,484aのゲートにはハイレベル電圧が入力されてMOSFET481a,484aがONになり、MOSFET482a,485aには、インバーター486aによって反転されたローレベル電圧が入力されるのでMOSFET482a,485aがOFFになる。この際、可変終端回路48aの終端抵抗値は抵抗483aの抵抗値になる。
IC制御部31からローレベル電圧が可変終端回路48aに入力された場合は、MOSFET481a,484aのゲートにはローレベル電圧は入力されてMOSFET481a,484aがOFFになり、MOSFET482a,485aには、反転されたハイレベル電圧が入力されてMOSFET482a,485aがONになる。この際、可変終端回路48aの終端抵抗値は「0Ω」である。
なお、可変終端回路48bにおいても、同様であり、詳しい説明を省略する。
このように、可変終端回路48a,48bの終端抵抗値を調整することによって、ビット通信器35の終端抵抗値を調整できる。
変換部46は、クロック部34から入力されるクロック信号の立ち上がり又は立ち下がりが行わる都度、可変終端回路48a,48bを介してコモンモードチョークコイル45から入力された2つの電圧の電圧差を検出する。変換部46は、電圧差を検出した場合、検出した電圧差に対応するビット値をIC制御部31に出力する。ビット値はゼロ又は1である。ビット値は、基準電位が第2導体G2の電位である電圧によって表される。ビット値の1及びゼロのそれぞれは、例えば、基準電位が第2導体G2であるハイレベル電圧及びローレベル電圧に対応する。第2導体G2は、第4ノード12A内に配置されており、第1導体G1とは異なる。
前述したように、ビット通信器35は、1ビットずつ信号又はデータを送信する。IC制御部31は、1ビットの信号又はデータを変換部46に与える。変換部46は、クロック部34から入力されるクロック信号の立ち上がり又は立ち下がりが行わる都度、2つの機器導線Wa,Wbの電圧差を、IC制御部31から与えられた1ビットの信号又はデータに対応する電圧に調整する。
変換部46から出力された2つの電圧は、可変終端回路48a,48bを介してコモンモードチョークコイル45に入力される。コモンモードチョークコイル45は、変換部46が出力した2つの電圧からコモンモードノイズを除去して2つのキャパシタ44a,44bに出力する。2つのキャパシタ44a,44bは、コモンモードチョークコイル45から入力された2つの電圧から直流成分を除去して2つの静電気抑制器47a,47bに出力する。2つの静電気抑制器47a,47bは、2つのキャパシタ44a,44bから入力された2つの電圧から静電気放電によるノイズを軽減させて通信バスBの第1導線W1及び第2導線W2に印加する。これにより、第1導線W1及び第2導線W2の電圧差がハイレベル電圧又はローレベル電圧に調整される。
第1~第3ノード12及び第5~第7ノード12は同じ構成を有しており、以下では、第2ノード12の構成についてのみ説明し、他のノード12の構成に対する説明を省略する。
図8は、通信システム1の第2ノード12の要部構成を示すブロック図である。第2ノード12は通信バスBに接続された通信IC121(通信部)を有している。通信IC121は、第4ノード12Aの通信IC21と同様に、IC制御部131、IC記憶部133、クロック部134及びビット通信器135を有している。IC制御部131、IC記憶部133、クロック部134及びビット通信器135はICバス136に接続されている。
第2ノード12のIC記憶部133、クロック部134及びビット通信器135は、第4ノード12AのIC記憶部33、クロック部34及びビット通信器35と同様である。とりわけ、ビット通信器135において終端回路(第1終端回路)を構成する抵抗及びキャパシタの値は、ビット通信器35の抵抗41a,41b,42及びキャパシタ43の値と同じである。
IC制御部131は、ビット通信器135がフレームを受信した場合に、受信したフレームの送信先が第2ノード12ではないとき、受信したフレームを破棄する。従って、IC制御部131は、ビット通信器135がダミーフレームを受信した場合、受信したダミーフレームを破棄する。IC制御部131は、ビット通信器135がフレーム(データフレーム)を受信した場合において、受信したフレームの送信先が第2ノード12(自装置)であるとき、データフレームのメインデータに抵抗値調整指示が含まれているか否か判定する。
第2ノード12では、IC制御部131は、ビーコン信号をビット通信器135に与えることはない。第2ノード12のビット通信器135はビーコン信号を受信するのみである。IC制御部131は、ビーコン信号を受信した場合、上述の如く、受信したビーコン信号に基づいて、クロック信号の立ち上がり又は立ち下がりの時点を調整する。クロック信号の立ち上がりの時点で処理が実行される構成では、クロック信号の立ち上がりの時点が調整される。クロック信号の立ち下がりの時点で処理が実行される構成では、クロック信号の立ち下がりの時点が調整される。
IC制御部131は、第4ノード12AのIC制御部31と同様に、書き込み処理及び送信処理を実行する。ただし、第2ノード12の送信処理では、IC制御部131は、ビット通信器135が受信したビーコン信号に基づいて、クロック信号の調整を行った後、データフレーム又はダミーフレームをビット通信器135に送信させる。
また、IC制御部131は、ビット通信器135が受信したデータフレームに関する処理を実行する。例えば、受信したデータフレームのメインデータが抵抗値調整指示を含むと判定した場合、IC制御部131は、ビット通信器135の終端回路の終端抵抗値を調整する。
以下、図7を用いて、詳しく説明する。
受信したデータフレームのメインデータが抵抗値調整指示を含む場合、IC制御部131は、ICバス136を介して、例えばハイレベル電圧をビット通信器135の可変終端回路48a,48bに出力する。この際、ビット通信器135のMOSFET481a,484a,481b,484bのゲートにはハイレベル電圧が入力されてMOSFET481a,484a,481b,484bがONになる。また、ビット通信器135のMOSFET482a,485a,482b,485bには、反転されたローレベル電圧が入力されてMOSFET482a,485a,482b,485bがOFFになる。よって、ビット通信器135の可変終端回路48a,48bの終端抵抗値は夫々抵抗483a,483bの抵抗値になる。この際のビット通信器135の終端抵抗値(以下、変化抵抗値と称する)は、ビット通信器135の可変終端回路48a,48bの終端抵抗値によって左右される。
一方、抵抗値調整指示を含むデータフレームが受信されていない場合、IC制御部131は、ICバス136を介して、ローレベル電圧をビット通信器135の可変終端回路48a,48bに出力する。この際、ビット通信器135のMOSFET481a,484a,481b,484bのゲートにはローレベル電圧が入力されてMOSFET481a,484a,481b,484bがOFFになる。また、ビット通信器135のMOSFET482a,485a,482b,485bには、ハイレベル電圧が入力されてMOSFET482a,485a,482b,485bがONになる。よって、ビット通信器135の可変終端回路48a,48bの終端抵抗値は何れも「0Ω」である。この際のビット通信器135の終端抵抗値(以下、通常抵抗値と称する)は、ビット通信器135の第1終端回路の終端抵抗値によって左右される。
第4ノード12Aでは、センサの検出値が入力部22に入力された場合、又は、通信システム1の断線が検知された場合、上述したデータフレーム生成処理が実行される。この場合、装置制御部25は、データフレームのメインデータを、入力部22に入力されたセンサの検出値、又は、前記抵抗値調整指示として、データフレームを生成する。
次に、装置制御部25は、生成したデータフレームを、インタフェース32を介してIC制御部31に与える。この際、IC制御部31は、装置制御部25から与えられたデータフレームをIC記憶部33に書き込む書き込み処理を行う。IC記憶部33に記憶されているデータフレームは通信バスBを介して送信される。
図9は、第4ノード12AのIC制御部31が実行する送信処理の手順を示すフローチャートである。以下、図9に基づいて、IC制御部31の送信処理を説明する。
まず、第4ノード12AのIC制御部31は、ビーコン信号を送信するか否かを判定する(ステップS21)。前記待機期間の経過後、順番が最後であるノード12がフレームの送信を開始した場合、このノード12がフレームの送信を終了した時点が、ビーコン信号が送信されるタイミングである。前記待機期間の経過後、順番が最後であるノード12がフレームの送信を開始しなかった場合、斯かる待機期間が経過した時点が、ビーコン信号が送信されるタイミングである。
IC制御部31は、ビーコン信号を送信しないと判定した場合(ステップS21:NO)、再びステップS21を実行し、ビーコン信号を送信するタイミングが到来するまで待機する。IC制御部31は、ビーコン信号を送信すると判定した場合(ステップS21:YES)、ビット通信器35に指示して、ビーコン信号を、通信バスBを介して送信させる(ステップS22)。前述したように、ノード12(第1~第3ノード12及び第5~第7ノード12)では、ビット通信器135がビーコン信号を受信した場合、IC制御部131がクロック信号を調整する。
IC制御部31は、ステップS22を実行した後、フレームの送信を開始するタイミングであるか否かを判定する(ステップS23)。第4ノード12Aはマスターの役割を果たし、送信の順番は1番目である。ステップS23では、IC制御部31は、ビーコン信号の送信が終了してから待機期間が経過したか否かを判定する。待機期間が経過したタイミングが送信を開始するタイミングである。IC制御部31は、フレームのデータ長フィールドにおいて示されるデータ長に基づいて、フレームの送信を終了するタイミングを把握することができる。
IC制御部31は、フレームの送信を開始するタイミングではないと判定した場合(ステップS23:NO)、ステップS23を再び実行し、送信を開始するタイミングが到来するまで待機する。
IC制御部31は、フレームの送信を開始するタイミングであると判定した場合(ステップS23:YES)、データフレームがIC記憶部33に記憶されているか否かを判定する(ステップS24)。IC制御部31は、データフレームがIC記憶部33に記憶されていると判定した場合(ステップS24:YES)、ビット通信器35に指示して、IC記憶部33に記憶されているデータフレームを、通信バスBを介して1ビットずつ送信させる(ステップS25)。IC制御部31は、ステップS25の処理を実行した後、送信したデータフレームをIC記憶部33から削除する(ステップS26)。
IC制御部31は、データフレームがIC記憶部33に記憶されていないと判定した場合(ステップS24:NO)、ビット通信器35に指示して、IC記憶部33に記憶されているダミーフレームを1ビットずつ送信させる(ステップS27)。IC制御部31は、ステップS26又はステップS27の処理を実行した後、送信処理を終了する。このような送信処理は繰り返して行われる。
図10は、第1~第3ノード12及び第5~第7ノード12のIC制御部131が実行する送信処理の手順を示すフローチャートである。以下、図10に基づいて、IC制御部131の送信処理を説明する。
まず、第1~第3ノード12及び第5~第7ノード12のIC制御部131は、ビット通信器135がビーコン信号を受信したか否かを判定する(ステップS31)。IC制御部131は、ビット通信器135がビーコン信号を受信していないと判定した場合(ステップS31:NO)、ステップS31を再び実行し、ビット通信器135がビーコン信号を受信するまで待機する。
IC制御部131は、ビット通信器135がビーコン信号を受信したと判定した場合(ステップS31:YES)、受信したビーコン信号に基づいてクロック部134が出力しているクロック信号を調整する(ステップS32)。ステップS32では、IC制御部131は、クロック信号の立ち上がり又は立ち下がりの時点を前述したように調整する。IC制御部131は、ステップS32の処理を実行した後、フレームの送信を開始するタイミングであるか否かを判定する(ステップS33)。
上述の如く、第1~第7ノード12,12Aは送信の順番が予め割り当てられている。順番テーブル(図3参照)において自装置よりも順番が1つ前であるノードがフレームの送信を開始した場合、順番が1つ前であるノードがフレームの送信を終了してから待機期間が経過した時点が送信を開始するタイミングである。順番が1つ前であるノードがフレームの送信を開始しなかった場合、この時点から更に待機期間が経過した時点が、フレームの送信を開始するタイミングである。
IDが002である第2ノード12に対して、順番が1つ前であるノードは、IDが001である第1ノード12である。IDが003である第3ノード12に関して、順番が1つ前であるノードは、IDが002である第2ノード12である。
IC制御部131は、フレームのデータ長フィールドにおいて示されるデータ長に基づいて、フレームの送信を終了するタイミングを把握することができる。
IC制御部131は、フレームの送信を開始するタイミングではないと判定した場合(ステップS33:NO)、ステップS33を実行し、フレームの送信を開始するタイミングが到来するまで待機する。IC制御部131は、フレームの送信を開始するタイミングであると判定した場合(ステップS33:YES)、ステップS34を実行する。
IC制御部131が実行する送信処理のステップS34~S37の処理は、第4ノード12AのIC制御部31が実行する送信処理のステップS24~S27(図9参照)と同様である。従って、ステップS34~S37の説明を省略する。
IC制御部131は、ステップS36又はステップS37の処理を実行した後、送信処理を終了する。このような送信処理は繰り返して行われる。
以上のように、第1~第7ノード12,12Aのそれぞれのビット通信器35,135は、自装置以外の他のノードに送信するデータフレームがIC記憶部33,133内に存在しない場合、ダミーフレームを送信する。従って、第1~第7ノード12,12Aのそれぞれのビット通信器35,135は、送信の順番が回ってきた場合、データフレーム又はダミーフレームを必ず送信する。
上述の如く、通信システム1においては、フレームを送信する順番は予め定められている(図3参照)。また、ビーコン信号は、第1~第7ノード12,12Aのビット通信器35,135が行うフレームの送信の開始を示す。従って、第1~第7ノード12,12Aのビット通信器35,135は、ビーコン信号が送信された場合、予め定められた順番に従って、通信バスBを介してデータフレーム又はダミーフレームを送信する。
図11は、通信システム1における断線検知処理の手順を示すフローチャートである。前述したように、断線検知処理は第4ノード12AのIC制御部31によって実行される。IC制御部31は、断線検知処理を繰り返して実行する。
断線検知処理では、第4ノード12AのIC制御部31は、第1~第3ノード12及び第5~第7ノード12から順番に沿ってフレームが受信されたか否かを判定する。何れかのノード12からのフレームが受信されなかったと連続して判定した回数(判定回数)がIC記憶部33に記憶される。即ち、ノード12(第1~第3ノード12及び第5~第7ノード12)毎の判定回数がIC記憶部33に記憶される。第4ノード12Aが起動した時点では、何れの判定回数もゼロである。
ビーコン信号が送信された後、第4ノード12AのIC制御部31は、IC記憶部33に記憶されている整数Kの値を2に設定する(ステップS41)。次に、IC制御部31は、K番目のノード12の送信タイミングであるか否かを判定する(ステップS42)。K番目は、フレームを送信する順番であり、図3の順番テーブルに示されている。送信タイミングは、フレームを送信するタイミングである。
IC制御部31は、K番目のノード12の送信タイミングではないと判定した場合(ステップS42:NO)、ステップS42を再び実行し、K番目のノード12の送信タイミングが到来するまで待機する。IC制御部31は、K番目のノード12の送信タイミングであると判定した場合(ステップS42:YES)、K番目のノード12からフレームを受信したか否かを判定する(ステップS43)。
前述したように、通信バスBに接続されている1つのノードが送信したフレームは、通信バスBに接続されている他の全てのノードによって受信される。従って、IC制御部31は、ビット通信器35がフレームを受信していない場合、通信システム1に断線が発生したと判定する。IC制御部31は、ビット通信器35がフレームを受信した場合、通信システム1に断線が発生していないと判定する。これによって、通信システム1の断線検知が可能である。
K番目のノード12からフレームを受信したと判定した場合(ステップS43:YES)、IC制御部31は、K番目のノード12の判定回数をゼロに変更する(ステップS47)。以降、処理はステップS48に進む。
一方、IC制御部31は、K番目のノード12からフレームを受信していないと判定した場合(ステップS43:NO)、K番目のノード12の判定回数を1だけインクリメントする(ステップS44)。次に、IC制御部31は、K番目のノード12の判定回数が所定回数であるか否かを判定する(ステップS45)。所定回数は、例えば、2以上である。IC制御部31は、K番目のノード12の判定回数が所定回数以上であると判定した場合(ステップS45:YES)、K番目のノード12からのフレーム受信ができなかった旨の未受信ノード情報を更新する(ステップS46)。即ち、IC制御部31は、K番目のノード12からのフレーム受信ができなかった旨の未受信ノード情報を新たに生成するか、又は、フレーム受信ができなかったノード12に、K番目のノード12を追加する。
ステップS45にて、K番目のノード12の判定回数が所定回数未満であると判定した場合(ステップS45:NO)、又は、ステップS46,S47の一方の処理を実行した後、IC制御部31は整数Kを1だけインクリメントする(ステップS48)。
次いで、IC制御部31は、整数Kの値がNであるか否かを判定する(ステップS49)。本実施形態では、Nは7である。IC制御部31は、整数Kの値がNではないと判定した場合(ステップS49:NO)、処理をステップS42に戻す。IC制御部31は、2番目から7番目までのノード12(第1~第3ノード12及び第5~第7ノード12)のそれぞれがフレームを送信したか否かを判定する。
IC制御部31は、整数Kの値がNであると判定した場合(ステップS49:YES)、以上の断線検知処理において、未受信ノード情報を更新したか否かを判定する(ステップS50)。IC制御部31は、未受信ノード情報を更新していないと判定した場合(ステップS50:NO)、通信システム1に断線が発生していないとして処理を終了する。
また、IC制御部31は、未受信ノード情報を更新したと判定した場合(ステップS50:YES)、即ち、通信システム1に断線が発生しているとして、断線箇所を特定する(ステップS51)。断線箇所の特定は、IC記憶部33に記憶されている未受信ノード情報及び接続状況(順番テーブル)に基づいて行われる。
上述の如く、通信システム1はデイジーチェーンの方式を用いるので、第4ノード12Aを基準に第1~第3ノード12のグループ(以下、第1グループ)と、第5~第7ノード12のグループ(以下、第2グループ)とに分けられる。
例えば、斯かる未受信ノード情報が、K番目のノード12からフレームが受信できなかったことを表しているとし、前記K番目のノードが前記第1グループに属するとする。この場合、IC制御部31は、順番テーブルに基づいて、K番目のノード12よりも自装置(第4ノード12A)寄りのノード12が「K+1」番目のノード12であることから、「K+1」番目のノード12と、K番目のノード12との間で断線が発生したと特定する。即ち、IC制御部31は、断線箇所を、「K+1」番目のノード12と、K番目のノード12との間であると特定する。
一方、前記K番目のノードが前記第2グループに属する場合、IC制御部31は、順番テーブルに基づいて、K番目のノード12よりも自装置(第4ノード12A)寄りのノード12が「K‐1」番目のノード12であることから、「K‐1」番目のノード12と、K番目のノード12との間で断線が発生したと特定する。即ち、IC制御部31は、断線箇所を、「K‐1」番目のノード12と、K番目のノード12との間であると特定する。
このように、断線箇所が特定された場合、IC制御部31は、特定された断線箇所に基づいて、エンドノードの役割を成す1つのノード12を選択する(ステップS52)。IC制御部31は、断線箇所よりも自装置(第4ノード12A)寄りのノード12のうち、自装置から最も遠方のノード12を選択する。
通信システム1の断線を検知した場合、IC制御部31は、断線箇所が存在するグループにおいて断線箇所よりも第4ノード12A寄りのノード12のうち、第4ノード12Aから最も遠方のノード12を選択する。
例えば、断線箇所が第1ノード12及び第2ノード12の間である場合、斯かる断線箇所が存在する第1グループにおいて、当該断線箇所よりも第4ノード12A寄りの第2~第3ノード12のうち、第4ノード12Aから最も遠方の第2ノード12が、エンドノードの役割を成すノード12として選択される。
IC制御部31は、選択したノード12に、前記抵抗値調整指示を送信する。即ち、IC制御部31は、抵抗値調整指示をメインデータとして含むデータフレームを、通信バスBを介して、選択したノード12を送信先として送信する(ステップS53)。以降、処理は終了する。IC制御部31は、以上の断線検知処理を繰り返して実行する。
上述の如く、断線箇所が第1ノード12及び第2ノード12の間であり、第2ノード12がエンドノードの役割を成すノード12として選択された場合、IC制御部31は第2ノード12に抵抗値調整指示を含むデータフレームを送信する。
通信システム1に断線が発生していない場合、第2ノード12のビット通信器135の終端抵抗値は前記通常抵抗値であり、ビット通信器135の第1終端回路の終端抵抗値によって左右される。
一方、第2ノード12のビット通信器135がデータフレームを受信し、受信したデータフレームが抵抗値調整指示を含む場合、第2ノード12のIC制御部131は、ビット通信器135の終端抵抗値を前記変化抵抗値にすべく、ICバス136を介して、ハイレベル電圧を可変終端回路48a,48bに出力する。ビット通信器135の終端抵抗値を変化抵抗値にする作動につては既に説明しており、省略する。
なお、断線箇所が第3ノード12及び第4ノード12Aの間である場合は、第4ノード12Aがエンドノードの役割を成すノード12として選択される。また、断線箇所が第5ノード12及び第4ノード12Aの間である場合も、第4ノード12Aがエンドノードの役割を成すノード12として選択される。この場合、第4ノード12AのIC制御部31は、ICバス36を介してハイレベル電圧を可変終端回路48a,48bに出力し、ビット通信器35の終端抵抗値を前記変化抵抗値にする。
このように、第2ノード12のビット通信器135の終端抵抗値が前記変化抵抗値になった場合、第1ノード12及び第2ノード12の間にて断線が発生したことによってデータを構成する信号の反射が生じ、ノード12,12Aにて干渉によるノイズが発生し、通信システム1において正常通信ができなくなることを未然に防止できる。即ち、第2ノード12のビット通信器135の終端抵抗値を変化抵抗値に変更することによって、データを構成する信号の反射によるノイズを抑制し、第2~第7ノード12,12A間における通信を正常に維持することができる。
以上においては、第1~第7ノード12,12Aのすべてが可変終端回路48a,48bを有する場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、エンドノード12(第1及び第7ノード12)を除く、ドロップノード12(第2~第3ノード12及び第5~第6ノード12)が可変終端回路48a,48bを有する構成であっても良い。
以上においては、第4ノード12Aが通信システム1(デイジーチェーン)の接続順序において中間位置である場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。ただし、第4ノード12Aが通信システム1の接続順序において中間位置であることが望ましい。
以上においては、変換部46の外側に可変終端回路48a,48bが設けられた場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、変換部46のようないわゆるPHYの内部に可変終端回路48a,48bを設けてレジスタ設定等で切替できるように構成しても良い。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
各実施形態に記載した事項は相互に組み合わせることが可能である。また、特許請求の範囲に記載した独立請求項及び従属請求項は、引用形式に関わらず全てのあらゆる組み合わせにおいて、相互に組み合わせることが可能である。さらに、特許請求の範囲には他の2以上のクレームを引用するクレームを記載する形式(マルチクレーム形式)を用いているが、これに限るものではない。マルチクレームを少なくとも一つ引用するマルチクレーム(マルチマルチクレーム)を記載する形式を用いて記載しても良い。
1 通信システム
12,12A ノード(車載装置)
21 通信IC(通信部)
22 入力部
23 出力部
24 装置記憶部
25 装置制御部
26 装置バス
31 IC制御部
32 インタフェース
33 IC記憶部
34 クロック部
35 ビット通信器
36 ICバス
41a,41b,42 抵抗
43,44a,44b キャパシタ
45 コモンモードチョークコイル
45a 第1インダクタ
45b 第2インダクタ
46 変換部
47a,47b 静電気抑制器
48a,48b 可変終端回路(第2終端回路)
121 通信IC(通信部)
131 IC制御部
133 IC記憶部
134 クロック部
135 ビット通信器
136 ICバス
483a,483b 抵抗
481a,482a,484a,485a,481b,482b,484b,485b MOSFET
486a,486b インバーター
487,488 機器導線
A 記憶媒体
B 通信バス
G1 第1導体
G2 第2導体
M 車両
P コンピュータプログラム
W1 第1導線
W2 第2導線
Wa,Wb 機器導線

Claims (8)

  1. バスを介してノード間のデータ通信を行う通信システムのノードをなす車載装置であって、
    前記車載装置は通信部を備え、
    前記通信部は終端回路の終端抵抗値を調整できる
    車載装置。
  2. 前記通信部は、
    前記終端抵抗値が一定である第1終端回路と、
    前記終端抵抗値が可変できる第2終端回路とを有し、
    前記第2終端回路は終端抵抗値を0Ω又は特定値に調整する
    請求項1に記載の車載装置。
  3. 前記第2終端回路は、
    前記通信システムに断線が発生した場合に外部からの調整指示に応じて、前記終端抵抗値を前記特定値に調整する
    請求項2に記載の車載装置。
  4. 前記通信システム内において、前記車載装置が断線箇所よりも前記調整指示を出力する所定の車載装置寄りに配置されている場合、前記第2終端回路は、前記調整指示に応じて前記終端抵抗値を前記特定値に調整する
    請求項3に記載の車載装置。
  5. 前記第1終端回路の終端抵抗値は、他の車載装置と同じ抵抗値である
    請求項2から4のいずれか一項に記載の車載装置。
  6. バスを介してデータ通信を行う複数の車載装置を含む通信システムであって、
    各車載装置は終端回路の終端抵抗値を調整できる通信部を有し、
    前記バスに対する前記複数の車載装置の接続状況情報を記憶する記憶部を有する一の車載装置を備えており、
    前記一の車載装置は、
    前記通信システムに断線が発生した場合、前記接続状況情報に基づいて断線箇所を特定し、
    前記断線箇所よりも自装置寄りの他の車載装置に前記終端抵抗値を調整する指示を出力する
    通信システム。
  7. 前記一の車載装置は、
    予め定められた順番に基づき、ビーコン信号に応じて前記複数の車載装置がバスに送信するデータを受信したか否かを判定することによって、前記通信システムの断線を検知する請求項6に記載の通信システム。
  8. 終端回路の終端抵抗値を調整できる通信部を有し、バスを介してデータ通信を行う車載装置を複数含む通信システムでの通信安定化方法であって、
    一の車載装置が、
    前記通信システムに断線が発生した場合、前記バスに対する前記複数の車載装置の接続状況情報に基づいて、断線箇所を特定し、
    前記断線箇所よりも自装置寄りの他の車載装置に前記終端抵抗値を調整する指示を出力し、
    前記他の車載装置が、
    前記指示に応じて、前記終端抵抗値を調整する
    処理を実行する通信安定化方法。
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