JP2023164249A - 赤ちゃん型対話ロボット、赤ちゃん型対話方法及び赤ちゃん型対話プログラム - Google Patents

赤ちゃん型対話ロボット、赤ちゃん型対話方法及び赤ちゃん型対話プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】可能な赤ちゃん型対話ロボット、赤ちゃん型対話方法及び赤ちゃん型対話プログラムを提供する。【解決手段】赤ちゃん型対話ロボットは、顔のデザインが施されていない頭部と、頭部に接続する可動部の無い胴体部と、頭部及び胴体部のうちの少なくとも一方の内部に配される、音声を入力するマイク、及び、物理量を検出する1又は複数の物理量センサのうちの少なくとも1つを含む入力部と、内部に配される、音声を出力するスピーカを含む出力部と、内部に配され、マイクによって入力された認知症高齢者の発話、及び、物理量センサによって検出される物理量のうち少なくとも一方に応じて、赤ちゃんの発話を出力するよう発話信号をスピーカに出力する情報処理部と、胴体部に対して着脱可能に装着される衣服と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、認知症高齢者向けの赤ちゃん型対話ロボット、赤ちゃん型対話方法及び赤ちゃん型対話プログラムに関する。
痴呆、鬱症状を呈した高齢者、独居高齢者にリハビリテーション効果を得る人形が存在する(特許文献1参照)。その人形は、衝撃が加わると泣く機能を有する。
特開2003-093749号公報
特許文献1に記載のように、衝撃が加わると泣く人形が存在する。
ところで、出願人の調査により、泣く人形を高齢者に使用させると、その泣き声によってネガティブな印象を抱く高齢者が多く、相対的に短い期間でその人形の使用を止める高齢者が多いことがわかった。また、人形を使用する高齢者に限らず、その高齢者の周囲に居る人も、人形の泣き声によってネガティブな印象を抱くことがわかった。介護施設等においては、高齢者が使用する人形が泣き続けていると、介護者がその高齢者に人形をあやす様に促す場合もあり、介護者にとっても負担となることがわかった。
本開示は、認知症高齢者向けに相対的に長期間使用し続けることが可能な赤ちゃん型対話ロボット、赤ちゃん型対話方法及び赤ちゃん型対話プログラムを提供する。
一態様の赤ちゃん型対話ロボットは、顔のデザインが施されていない頭部と、頭部に接続する可動部の無い胴体部と、頭部及び胴体部のうちの少なくとも一方の内部に配される、音声を入力するマイク、及び、物理量を検出する1又は複数の物理量センサのうちの少なくとも1つを含む入力部と、内部に配される、音声を出力するスピーカを含む出力部と、内部に配され、マイクによって入力された認知症高齢者の発話、及び、物理量センサによって検出される物理量のうち少なくとも一方に応じて、赤ちゃんの発話を出力するよう発話信号をスピーカに出力する情報処理部と、胴体部に対して着脱可能に装着される衣服と、を備える。
一態様によれば、マイクによって入力された認知症高齢者の発話、及び、物理量センサによって検出される物理量のうち少なくとも一方に応じて、赤ちゃんの発話を出力するよう発話信号をスピーカに出力するので、認知症高齢者向けに相対的に長期間使用し続けることができる。
一実施形態に係る赤ちゃん型対話ロボットについて説明するための図である。 一実施形態に係る赤ちゃん型対話ロボットについて説明するためのブロック図である。 一実施形態に係る情報処理方法について説明するためのフローチャートである。
以下、一実施形態について説明する。
[赤ちゃん型対話ロボット1の概要]
まず、赤ちゃん型対話ロボット1の概要について説明する。
図1は、一実施形態に係る赤ちゃん型対話ロボット1について説明するための図である。
本実施形態の赤ちゃん型対話ロボット1は、例えば、認知症高齢者が利用するのに好適であってもよく、高齢者が利用するのに好適であってもよく、又は、成人及び子供等の種々の年齢のユーザが利用するのに好適であってもよい。
赤ちゃん型対話ロボット1は、例えば、頭部11及び胴体部12を備える赤ちゃんの形をした人形(ぬいぐるみ)であってもよい。頭部11には、顔のデザインが施されていない。胴体部12は、頭部11に接続する。胴体部12の腕及び脚等の関節部は可動しなくともよい。すなわち、胴体部12には、関節等の可動部が無くともよい。衣服13は、胴体部12に対して着脱可能に装着されてもよい。衣服13の着脱方法は、種々の方法を利用することが可能である。
頭部11及び胴体部12のうちの少なくとも一方の内部には、入力部113(図2参照)が配される。入力部113は、例えば、音声を入力するマイク113a、及び、物理量を検出する1又は複数の物理量センサ113bのうちの少なくとも1つを含む構成であってもよい。物理量センサ113bには、例えば、カメラ装置が含まれてもよい。
頭部11及び胴体部12のうちの少なくとも一方の内部には、出力部114(図2参照)が配される。出力部114は、例えば、音声を出力するスピーカ114aを含む構成であってもよい。
頭部11及び胴体部12のうちの少なくとも一方の内部には、情報処理部103(図2参照)が配される。
情報処理部103は、マイク113aへの入力の結果、及び、物理量センサ113bによる検出の結果のうち少なくとも一方に応じて、赤ちゃんの発話を出力するよう発話信号をスピーカ114aに出力する。マイク113aへの入力は、例えば、認知症高齢者の発話であってもよい。物理量センサ113bは、例えば、認知症高齢者が赤ちゃん型対話ロボット1を触る等した場合の種々の1又は複数の物理量を検出してもよい。スピーカ114aは、発話信号に基づいて赤ちゃんの発話を出力する。
なお、情報処理部103は、例えば、手等の胴体部12に配される音量調整ボタン(図示せず)等により、スピーカ114aから出力する赤ちゃんの発話の音量を調整可能な構成であってもよい。
[赤ちゃん型対話ロボット1の詳細]
次に、一実施形態に係る赤ちゃん型対話ロボット1の詳細に説明する。
図2は、一実施形態に係る赤ちゃん型対話ロボット1について説明するためのブロック図である。
赤ちゃん型対話ロボット1は、例えば、頭部11、胴体部12及び衣服13の他に、通信部111、記憶部112、入力部113、出力部114及び制御部101等を備える。制御部101は、例えば、取得部102(例えば、第1取得部102a及び第2取得部102b等)及び情報処理部103等を備える。制御部101は、例えば、演算処理装置等によって構成されてもよい。制御部101(例えば、演算処理装置等)は、例えば、記憶部112等に記憶される各種プログラム等を適宜読み出して実行することにより、取得部102(第1取得部102a及び第2取得部102b)及び情報処理部103等の機能を実現してもよい。
通信部111は、例えば、赤ちゃん型対話ロボット1の外部にある装置(外部装置)(図示せず)等との間で種々の情報の送受信が可能な通信インターフェースである。外部装置は、例えば、サーバ及び端末等であってもよい。端末は、例えば、デスクトップ、ラップトップ、タブレット、スマートフォン及びスマートウォッチ等であってもよい。
記憶部112は、例えば、種々の情報及びプログラムを記憶してもよい。記憶部112の一例は、メモリ、ソリッドステートドライブ及びハードディスクドライブ等であってもよい。なお、記憶部112は、例えば、クラウド上にある記憶領域及びサーバ等であってもよい。
記憶部112は、赤ちゃんの発話について複数の種類を記憶してもよい。
記憶部112に記憶される複数の種類の赤ちゃんの発話は、例えば、ポジティブな感情表現を示す発話等であってもよい。記憶部112に記憶されるポジティブな感情表現を示す赤ちゃんの発話は、例えば、可愛らしい笑い声等であってもよい。ポジティブな感情表現は、例えば、喜び及び嬉しさ等の表現であってもよい。ポジティブな感情表現を示す赤ちゃんの発話は、例えば、複数有ってもよい。この場合、弱ポジティブな感情表現を示す1又は複数の赤ちゃんの発話、及び、弱ポジティブよりも強い感情表現となるポジティブな感情表現を示す1又は複数の赤ちゃんの発話が有ってもよい。
記憶部112に記憶される複数の種類の赤ちゃんの発話は、例えば、ノーマル及びネガティブのうち少なくとも一方の感情表現を示す発話等であってもよい。ノーマルな赤ちゃんの発話は、例えば、赤ちゃんが平常にしている際の種々の発話等であってもよい。ネガティブな赤ちゃんの発話は、例えば、泣き声等であってもよい。ネガティブな感情表現は、例えば、悲しさ及び寂しさ等の表現であってもよい。ネガティブな感情表現を示す赤ちゃんの発話は、例えば、複数有ってもよい。この場合、弱ネガティブな感情表現を示す1又は複数の赤ちゃんの発話、及び、弱ネガティブよりも強い感情表現となるネガティブな感情表現を示す1又は複数の赤ちゃんの発話が有ってもよい。
通信部111及び記憶部112は、頭部11及び胴体部12のうちの少なくとも一方の内部に配されてもよい。
入力部113は、頭部11及び胴体部12のうちの少なくとも一方の内部に配されてもよい。入力部113は、例えば、マイク113a及び物理量センサ113bのグループから選択される少なくとも1つを備えてもよい。
マイク113aは、例えば、音声を入力する装置である。
物理量センサ113bは、例えば、物理量を検出する装置である。物理量センサ113bは、例えば、1又は複数配されてもよい。物理量センサ113bの一例は、加速度を検出する加速度センサ、赤ちゃん型対話ロボット1への物体の接触を検出する接触センサ、赤ちゃん型対話ロボット1と物体との距離を検出する距離センサ、認知症高齢者の心拍等を検出するドップラーセンサ、及び、角速度の変化率(角加速度)を検出する角加速度センサ等であってもよい。物理量センサ113bは、上記の一例に限らず、種々の物理量を検出することが可能なセンサ等であってもよい。
また、物理量センサ113bには、認知症高齢者を撮像することが可能なカメラ装置(図示せず)が含まれてもよい。カメラ装置は、例えば、赤ちゃん型対話ロボット1の近傍に居るユーザ(例えば、認知症高齢者)等を撮像することが可能である。カメラ装置は、例えば、動画又は静止画の画像を撮像して、画像情報を生成することが可能である。上述した物理量には、画像情報が含まれてもよい。
なお、入力部113の少なくとも1つは、例えば、赤ちゃん型対話ロボット1の外部に配されてもよい。この場合、入力部113の少なくとも1つは、入力した音声に基づく音声信号、及び、検出した物理量に基づく検出信号のうちの少なくとも1つを、無線又は有線により赤ちゃん型対話ロボット1に送信してもよい。制御部101は、例えば、通信部111を介して、音声信号及び検出信号のうちの少なくとも1つを取得してもよい。
ここで一例として、入力部113は、上述した外部装置(図示せず)等に配されてもよい。
出力部114は、頭部11及び胴体部12のうちの少なくとも一方の内部に配されてもよい。出力部114は、例えば、音声を出力するスピーカ114a等を備えてもよい。また、出力部114は、例えば、圧電素子及び回転する重り(図示せず)等を備えてもよい。圧電素子は、例えば、電気信号を機械振動に、すなわち電圧を力に変換する装置等である。回転する重りは、例えば、回転軸が重りの中心軸に対して偏心した位置に配されており、信号を入力すると回転する。重りは、例えば、回転の際に筐体と接触することにより、振動を発生させる。
取得部102は、例えば、入力部113に入力された情報を取得する。取得部102は、例えば、第1取得部102a及び第2取得部102b等を備えてもよい。第1取得部102aは、例えば、マイク113aによって入力された認知症高齢者の発話を取得してもよい。第2取得部102bは、例えば、物理量センサ113bによって検出される物理量を取得してもよい。
情報処理部103は、取得部102によって取得する情報に応じて、赤ちゃんの発話を出力するよう発話信号をスピーカ114aに出力する。すなわち、情報処理部103は、第1取得部102aで取得する発話、及び、第2取得部102bで取得する物理量(上述した画像情報を含む)のうち少なくとも一方に応じて、赤ちゃんの発話を出力するよう発話信号をスピーカ114aに出力する。
具体的には、情報処理部103は、頭部11及び胴体部12のうちの少なくとも一方の内部に配されてもよい。情報処理部103は、マイク113aによって入力された認知症高齢者の発話、及び、物理量センサ113bによって検出される物理量のうち少なくとも一方に応じて、赤ちゃんの発話を出力するよう発話信号をスピーカ114aに出力する。すなわち、情報処理部103は、認知症高齢者等のユーザの発話をマイク113aで入力した場合、及び、少なくとも1つの物理量センサ113bによって物理量を検出した場合のうちの少なくとも一方の場合に、スピーカ114aから赤ちゃんの発話を出力させる。発話信号は、例えば、赤ちゃんの発話をスピーカ114aから出力させるための音声信号等であってもよい。
この場合、情報処理部103は、例えば、記憶部112等に記録される音声情報を参照し、赤ちゃんの発話内容に応じた発話信号をスピーカ114aに出力してもよい。音声情報は、例えば、赤ちゃんの発話内容と、その発話内容に応じた発話信号とを対応付けた情報であってもよい。
情報処理部103は、記憶部112に記憶される赤ちゃんの発話について複数の種類のなかから1つを選択し、選択した赤ちゃんの発話についての発話信号をスピーカ114aに出力してもよい。すなわち、情報処理部103は、認知症高齢者の発話及び検出される物理量のうちの少なくとも1つに応じて、複数の赤ちゃんの発話の中から1つを選択し、選択した発話をスピーカ114aから出力するようにしてもよい。一例として、情報処理部103は、ネガティブ、弱ネガティブ、ノーマル、弱ポジティブ及びポジティブの5つのカテゴリの感情表現を示す赤ちゃんの発話の中から選択した発話をスピーカ114aから出力してもよい。また一例として、情報処理部103は、ノーマル、弱ポジティブ及びポジティブの3つのカテゴリの感情表現を示す赤ちゃんの発話の中から選択した発話をスピーカ114aから出力してもよい。
情報処理部103は、マイク113aによって入力される音声の大きさが閾値(第1閾値)以上の場合、赤ちゃんの発話を出力するよう発話信号をスピーカ114aに出力してもよい。この場合の閾値(第1閾値)は、例えば、認知症高齢者の発話を検出できるように、その発話の大きさに応じて種々の値が設定されてもよい。
また、情報処理部103は、物理量センサ113bによって検出される物理量の大きさが閾値(第2閾値)以上の場合、赤ちゃんの発話を出力するよう発話信号をスピーカ114aに出力してもよい。この場合の閾値(第2閾値)は、例えば、認知症高齢者が赤ちゃん型対話ロボット1をあやす際などの物理量を検出できるように、物理量センサ113bによって検出する物理量(センサの検出内容)に応じて種々の値が設定されてもよい。
情報処理部103は、マイク113aによって入力される音声を認識し、音声内容と、返答としての赤ちゃんの発話とを対応付けた対応情報(第1対応情報)に基づいて、音声の認識の結果に応じた赤ちゃんの発話を出力するよう発話信号をスピーカ114aに出力してもよい。
第1対応情報は、例えば、記憶部112等に記憶されていてもよい。第1対応情報は、例えば、複数の音声内容(マイク113aによって入力される音声の内容)と、複数の音声内容それぞれに応じた赤ちゃんの発話(入力に応じた対話の内容(返答内容))とを対応付けた情報であってもよい。具体的な一例として、第1対応情報は、認知症高齢者の発話(音声内容)として赤ちゃん型対話ロボット1に対する「かわいいね」の発話と、赤ちゃんの発話として喜ぶような笑い声とを対応付けた情報であってもよい。
情報処理部103は、例えば、マイク113aによって入力された音声を種々の方法により音声認識を行い、マイク113aによって入力された音声の内容(音声内容)を特定してもよい。情報処理部103は、例えば、第1対応情報を参照して、特定した音声内容に応じた赤ちゃんの発話を特定してもよい。この場合、情報処理部103は、例えば、音声認識した内容に、第1対応情報に記録される音声内容が含まれる場合、その音声内容に応じた赤ちゃんの発話を特定してもよい。さらに、情報処理部103は、上述した音声情報を参照し、特定した赤ちゃんの発話に応じた発話信号をスピーカ114aに出力してもよい。
なお、音声情報及び第1対応情報は、例えば、それぞれ別の情報であってもよく、それらを1つにまとめた情報であってもよい。
情報処理部103は、赤ちゃん型対話ロボット1に加わる物理量と、認知症高齢者の関わり方とを学習した学習済モデルに基づいて、物理量センサ113bによって検出する物理量に応じた関わり方を推定し、推定した関わり方に応じた赤ちゃんの発話を出力するよう発話信号をスピーカ114aに出力してもよい。関わり方の一例は、認知症高齢者が赤ちゃん型対話ロボット1をあやしている、認知症高齢者が赤ちゃん型対話ロボット1のそばに居る、認知症高齢者が笑顔で赤ちゃん型対話ロボット1を見ている、及び、赤ちゃんを愛でている等を始めとする、認知症高齢者と赤ちゃん型対話ロボット1との関係であってもよい。
認知症高齢者が赤ちゃん型対話ロボット1をあやしていることは、例えば、加速度センサ、接触センサ、及び、角加速度センサ等による物理量の検出結果に応じて推定することが可能である。認知症高齢者が赤ちゃん型のそばに居ることは、例えば、距離センサ等による物理量の検出結果に応じて推定することが可能である。認知症高齢者が笑顔で赤ちゃん型対話ロボット1を見ていることは、例えば、カメラ装置等により撮像の結果に応じて推定することが可能である。認知症高齢者が赤ちゃんを愛でていることは、例えば、ドップラーセンサによる心拍性(例えば、人が落ち着いている際の心拍数等)の検出結果に応じて推定することが可能である。
学習済モデルは、例えば、学習装置(図示せず)等によって生成することが可能である。学習装置は、例えば、物理量と、関わり方とを学習することにより学習済モデルを生成することが可能である。
なお、学習済モデルは、例えば、物理量と、認知症高齢者の発話と、関わり方とを学習して生成されるモデル等であってもよい。
情報処理部103は、例えば、通信部111を介して、学習済モデルを取得してもよい。また、学習済モデルは、例えば、記憶部112に記憶されてもよい。この場合、情報処理部103は、記憶部112に記憶される学習済モデルを参照してもよい。
情報処理部103は、例えば、学習済モデルと、物理量センサ113bによって検出した物理量とに基づいて、その物理量に応じた認知症高齢者と赤ちゃん型対話ロボット1との関わり方を推定する。
情報処理部103は、例えば、推定した関わり方に応じた赤ちゃんの発話を特定する。この場合、情報処理部103は、例えば、記憶部112等に記憶される対応情報(第2対応情報)を参照して、推定した関わり方に応じた赤ちゃんの発話を特定してもよい。第2対応情報は、例えば、複数の関わり方の内容と、複数の関わり方の内容それぞれに応じた赤ちゃんの発話とを対応付けた情報であってもよい。具体的な一例として、第2対応情報は、認知症高齢者の関わり方として赤ちゃん型対話ロボット1をあやすような関わり方と、赤ちゃんの発話として喜ぶような笑い声とを対応付けた情報であってもよい。
情報処理部103は、例えば、第2対応情報を参照して、推定した赤ちゃんの関わり方に応じた赤ちゃんの発話を特定してもよい。さらに、情報処理部103は、上述した音声情報を参照し、特定した赤ちゃんの発話に応じた発話信号をスピーカ114aに出力してもよい。
なお、音声情報及び第2対応情報は、例えば、それぞれ別の情報であってもよく、それらを1つにまとめた情報であってもよい。
また、音声情報、第1対応情報及び第2対応情報は、例えば、それぞれ別の情報であってもよく、それらを1つにまとめた情報であってもよい。
また、第1対応情報及び第2対応情報は、例えば、それぞれ別の情報であってもよく、それらを1つにまとめた情報であってもよい。
情報処理部103は、赤ちゃんの発話としての第1発話の発話信号をスピーカ114aに出力した後、マイク113aによって認知症高齢者の発話を入力し、又は、物理量センサ113bによって物理量を検出すると、第1発話よりもポジティブな感情表現を示す発話としての第2発話の発話信号をスピーカ114aに出力してもよい。すなわち、情報処理部103は、赤ちゃん型対話ロボット1による第1発話の後(スピーカ114aから第1発話を出力した後)、さらに、マイク113aで発話を入力した場合、及び、物理量センサ113bで物理量を検出した場合のうち少なくとも一方の場合、第2発話をスピーカ114aから出力させる。第2発話は、第1発話よりもポジティブな感情表現を示す発話である。この場合、情報処理部103は、上述した5つのカテゴリ、又は、3つのカテゴリのうち、相対的に低いカテゴリの中から第1発話を選択してスピーカ114aから出力した後、上述した5つのカテゴリ又は3のカテゴリのうち第1発話よりもポジティブな感情表現となるカテゴリの中から第2発話を選択してスピーカ114aから出力してもよい。
第1発話及び第2発話それぞれ(カテゴリ)は、例えば、第1対応情報及び第2対応情報それぞれの赤ちゃんの発話に設定されていてもよい。情報処理部103は、例えば、第1対応情報及び第2対応情報それぞれに設定される第1発話又は第2発話(第1発話設定又は第2発話設定)の違いに応じて、認知症高齢者の発話及び物理量センサ113bで検出される物理量の少なくとも一方に応じた第1発話及び第2発話をスピーカ114aから出力させてもよい。
一例として、情報処理部103は、ネガティブ、弱ネガティブ、ノーマル、弱ポジティブ及びポジティブの5つのカテゴリの感情表現を示す赤ちゃんの発話の中から選択した第1発話をスピーカ114aから出力し、その後、所定時間経過した後の、認知症高齢者の発話又は検出する物理量の少なくとも一方に応じて、上述した5つのカテゴリの感情表現を示す赤ちゃんの発話の中から選択した第2発話をスピーカ114aから出力してもよい。この場合、情報処理部103は、第2発話の感情表現を、第1発話の感情表現よりもポジティブなものにしてもよい。なお、上述した5つのカテゴリでは、例えば、ネガティブ、弱ネガティブ、ノーマル、弱ポジティブ及びポジティブの順に感情表現のポジティブ度が高くなる。
なお、感情表現は、上述した5のカテゴリに分類される感情表現に限定されず、例えば、ノーマル、弱ポジティブ及びポジティブの3つのカテゴリに分類される感情表現であってもよい。
又は、第1発話及び第2発話は、例えば、赤ちゃんの発話の周波数及び赤ちゃんの発話の大きさのうち少なくとも一方の違いであってもよい。この場合、第1発話は、例えば、赤ちゃんの発話の周波数が相対的に低く、又は、赤ちゃんの発話の大きさが相対的に小さいものであってもよい。また、第2発話は、例えば、赤ちゃんの発話の周波数が相対的に高く(第1発話の周波数<第2発話の周波数)、又は、赤ちゃんの発話の大きさが相対的に大きい(第1発話の大きさ<第2発話の大きさ)ものであってもよい。
この場合、発話信号には、例えば、第1発話及び第2発話の違いに応じて、赤ちゃんの発話の周波数及び大きさが設定されていてもよい。
なお、上述した出力部114は、スピーカ114aに加えて振動部及び発光部(図示せず)等を備えていてもよい。振動部は、例えば、圧電素子又は回転する重り等を備え、信号を入力すると振動する。発光部は、例えば、光を出射する発光素子等を備え、信号を入力すると発光する。情報処理部103は、発話信号をスピーカ114aに出力するのに加えて、赤ちゃんの発話に応じて赤ちゃん型対話ロボット1が振動するような振動信号を振動部に出力してもよい。また、情報処理部103は、発話信号をスピーカ114aに出力するのに加えて、赤ちゃんの発話に応じて発光するような発光信号を発光部に出力してもよい。赤ちゃん型対話ロボット1は、認知症高齢者の発話及び検出する物理量の少なくとも一方に応じて、赤ちゃんの発話を行うと共に、振動及び発光のうち少なくとも一方を行ってもよい。
[赤ちゃん型対話方法]
次に、一実施形態に係る情報処理方法について説明する。
図3は、一実施形態に係る情報処理方法について説明するためのフローチャートである。
ステップST101において、入力部113は、マイク113aによって入力された認知症高齢者の発話、及び、物理量センサ113bによって検出される物理量のうち少なくとも一方の入力を受け付ける。
ステップST102において、情報処理部103は、ステップST101で入力される、認知症高齢者の発話及び物理量のうちの少なくとも一方に応じて、赤ちゃんの発話の発話を選択する。
具体的には、まず取得部102は、例えば、ステップST101で入力された情報を取得する。すなわち、第1取得部102aは、例えば、マイク113aによって入力された認知症高齢者の発話を取得してもよい。第2取得部102bは、例えば、物理量センサ113bによって検出される物理量を取得してもよい。
情報処理部103は、取得部102によって取得する情報に応じて、赤ちゃんの発話を選択する。すなわち、情報処理部103は、第1取得部102aで取得する発話、及び、第2取得部102bで取得する物理量のうち少なくとも一方に応じて、赤ちゃんの発話を選択する。
この場合、情報処理部103は、記憶部112に記憶される赤ちゃんの発話について複数の種類のなかから1つを選択してもよい。複数の種類の一例は、ネガティブ、弱ネガティブ、ノーマル、弱ポジティブ及びポジティブ等の5つのカテゴリの感情表現であってもよい。又は、複数の種類の一例は、ノーマル、弱ポジティブ及びポジティブ等の3つのカテゴリの感情表現であってもよい。
情報処理部103は、ステップST101におけるマイク113aに入力される音声の大きさが閾値(第1閾値)以上の場合、赤ちゃんの発話を選択してもよい。また、情報処理部103は、ステップST101における物理量センサ113bによって検出される物理量の大きさが閾値(第2閾値)以上の場合、赤ちゃんの発話を選択してもよい。
情報処理部103は、マイク113aに入力される音声を認識し、対応情報(第1対応情報)に基づいて、音声の認識の結果に応じた赤ちゃんの発話を選択してもよい。対応情報(第1対応情報)は、例えば、入力する音声内容と、返答としての赤ちゃんの発話とを対応付けた情報であってもよい。
情報処理部103は、学習済モデルに基づいて、物理量センサ113bによって検出される物理量に応じた関わり方を推定し、推定した関わり方に応じた赤ちゃんの発話を選択してもよい。学習済モデルは、例えば、赤ちゃん型対話ロボット1に加わる物理量と、認知症高齢者の関わり方とを学習したモデルであってもよい。
情報処理部103は、後述するステップST103で赤ちゃんの発話(第1発話)をスピーカ114aから出力した後、その後ステップST101に戻って認知症高齢者の発話及び物理量のうち少なくとも1つの入力を受け付ける場合、第1発話よりもポジティブな感情表現を示す発話(第2発話)を選択してもよい。
ステップST103において、情報処理部103は、ステップST102で選択した赤ちゃんの発話を出力する。すなわち、情報処理部103は、例えば、ステップST102で選択した赤ちゃんの発話に対応する発話信号をスピーカ114aに出力することにより、そのスピーカ114aから赤ちゃんの発話を出力するよう制御してもよい。
換言すると、情報処理部103は、ステップST102で取得部102が取得する発話及び物理量のうち少なくとも一方に応じて、赤ちゃんの発話を出力するよう発話信号をスピーカ114aに出力するよう制御する。
上述した赤ちゃん型対話ロボット1の各部は、コンピュータの演算処理装置等の機能として実現されてもよい。すなわち、赤ちゃん型対話ロボット1の取得部102(第1取得部102a及び第2取得部102b)及び情報処理部103(制御部101)は、コンピュータの演算処理装置等による取得機能(第1取得機能及び第2取得機能)及び情報処理機能(制御機能)としてそれぞれ実現されてもよい。
赤ちゃん型対話プログラムは、上述した各機能をコンピュータに実現させることができる。赤ちゃん型対話プログラムは、例えば、メモリ、ソリッドステートドライブ、ハードディスクドライブ又は光ディスク等の、コンピュータで読み取り可能な非一時的な記録媒体等に記録されていてもよい。記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読媒体と言い換えてもよい。
また、上述したように、赤ちゃん型対話ロボット1の各部は、コンピュータの演算処理装置等で実現されてもよい。その演算処理装置等は、例えば、集積回路等によって構成される。このため、赤ちゃん型対話ロボット1の各部は、演算処理装置等を構成する回路として実現されてもよい。すなわち、赤ちゃん型対話ロボット1の取得部102(第1取得部102a及び第2取得部102b)及び情報処理部103(制御部101)は、コンピュータの演算処理装置等を構成する取得回路(第1取得回路及び第2取得回路)及び情報処理回路(制御回路)として実現されてもよい。
また、赤ちゃん型対話ロボット1の通信部111、記憶部112、入力部113及び出力部114は、例えば、演算処理装置等の機能を含む通信機能、記憶機能、入力機能及び出力機能として実現されもよい。また、赤ちゃん型対話ロボット1の通信部111、記憶部112、入力部113及び出力部114は、例えば、集積回路等によって構成されることにより通信回路、記憶回路、入力回路及び出力回路として実現されてもよい。また、赤ちゃん型対話ロボット1の通信部111、記憶部112、入力部113及び出力部114は、例えば、複数のデバイスによって構成されることにより通信装置、記憶装置、入力装置及び出力装置として構成されてもよい。
赤ちゃん型対話ロボット1は、上述した複数の各部のうち1又は任意の複数を組み合わせることが可能である。
本開示では、「情報」の文言を使用しているが、「情報」の文言は「データ」と言い換えることができ、「データ」の文言は「情報」と言い換えることができる。
[本実施形態の態様及び効果]
次に、本実施形態の一態様及び各態様が奏する効果について説明する。なお、以下に記載する各態様は出願時の一例であり、本実施形態は以下に記載する態様に限定されることはない。すなわち、本実施形態は以下に記載する各態様に限定されることはなく、上述した各部を適宜組み合わせて実現されてもよい。また、下位の態様は、それよりも上位の態様のいずれでも引用できる場合がある。
また、以下に記載する効果は一例であり、各態様が奏する効果は以下に記載するものに限定されることはない。また、各態様は、例えば、以下に記載する少なくとも1つの効果を奏してもよい。
(態様1)
一態様の赤ちゃん型対話ロボット(一例として、認知症高齢者向けの赤ちゃん型対話ロボット等)は、顔のデザインが施されていない頭部と、頭部に接続する可動部の無い胴体部と、頭部及び胴体部のうちの少なくとも一方の内部に配される、音声を入力するマイク、及び、物理量を検出する1又は複数の物理量センサのうちの少なくとも1つを含む入力部と、内部に配される、音声を出力するスピーカを含む出力部と、内部に配され、マイクによって入力された認知症高齢者の発話、及び、物理量センサによって検出される物理量のうち少なくとも一方に応じて、赤ちゃんの発話を出力するよう発話信号をスピーカに出力する情報処理部と、胴体部に対して着脱可能に装着される衣服と、を備える。
赤ちゃん型対話ロボットは、赤ちゃんの形状とすることにより、認知症高齢者に受け入れやすくすることができ、例えば、動物型ロボット等に比べて認知症高齢者が積極的に関わるようにすることができる。また、赤ちゃん型対話ロボットは、顔のデザインが施されていないため、認知症高齢者が赤ちゃんの発話を「笑っている」及び「喜んでいる」等の自由な発想で表情を推定することができ、積極的に関わるようにすることができる。また、赤ちゃん型対話ロボットは、赤ちゃんの発話を行うため、認知症高齢者の情動を司る大脳辺縁系等に働きかけることができ、認知症高齢者に愛着を持ちやすくすることができる。これにより、赤ちゃん型対話ロボットは、認知症高齢者向けに相対的に長期間使用し続けることができる。
すなわち、赤ちゃん型対話ロボットは、例えば、ポジティブな感情表現を示す発話を行うことにより、認知症高齢者にポジティブな感情を抱かせることができる。よって、赤ちゃん型対話ロボットは、認知症高齢者向けに相対的に長期間使用し続けることができる。
そして、赤ちゃん型対話ロボットは、認知症高齢者にポジティブな感情を抱かせることにより、暴言、暴行及び徘徊といった問題行動、並びに、妄想及び意欲低減といった心理的な症状(BPSD:Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia)の低減を図ることができる。
(態様2)
一態様の赤ちゃん型対話ロボットでは、情報処理部は、マイクによって入力される音声の大きさが閾値以上の場合、赤ちゃんの発話を出力するよう発話信号をスピーカに出力することとしてもよい。
これにより、赤ちゃん型対話ロボットは、閾値に基づいて、認知症高齢者の発話と、周囲の環境音とを区別することができる。
(態様3)
一態様の赤ちゃん型対話ロボットでは、情報処理部は、物理量センサによって検出される物理量の大きさが閾値以上の場合、赤ちゃんの発話を出力するよう発話信号をスピーカに出力することとしてもよい。
これにより、赤ちゃん型対話ロボットは、閾値に基づいて、例えば、認知症高齢者による赤ちゃん型対話ロボットのあやしと、周囲の環境に基づく物理量(例えば、雑音等)とを区別することができる。
(態様4)
一態様の赤ちゃん型対話ロボットでは、情報処理部は、マイクによって入力される音声を認識し、音声内容と、返答としての赤ちゃんの発話とを対応付けた対応情報に基づいて、音声の認識の結果に応じた赤ちゃんの発話を出力するよう発話信号をスピーカに出力することとしてもよい。
すなわち、赤ちゃん型対話ロボットは、対応情報に基づいて、複数の赤ちゃんの発話のうち、認知症高齢者の発話に応じた赤ちゃんの発話をスピーカから出力する。これにより、赤ちゃん型対話ロボットは、認知症高齢者による赤ちゃん型対話ロボットに対する感情表現に応じた返答(赤ちゃんの発話)を行うので、認知症高齢者にポジティブな感情を抱かせることができ、認知症高齢者向けに相対的に長期間使用し続けることができる。
(態様5)
一態様の赤ちゃん型対話ロボットでは、情報処理部は、赤ちゃん型対話ロボットに加わる物理量と、認知症高齢者の関わり方とを学習した学習済モデルに基づいて、物理量センサによって検出する物理量に応じた関わり方を推定し、推定した関わり方に応じた赤ちゃんの発話を出力するよう発話信号をスピーカに出力することとしてもよい。
すなわち、赤ちゃん型対話ロボットは、学習済モデルに基づいて、複数の赤ちゃんの発話のうち、認知症高齢者による赤ちゃんへの感情表現に応じた赤ちゃんの発話をスピーカから出力する。これにより、赤ちゃん型対話ロボットは、認知症高齢者による赤ちゃん型対話ロボットへの感情表現に応じた赤ちゃんの発話を行うので、認知症高齢者にポジティブな感情を抱かせることができ、認知症高齢者向けに相対的に長期間使用し続けることができる。
(態様6)
一態様の赤ちゃん型対話ロボットは、赤ちゃんの発話について複数の種類を記憶する記憶部を備え、情報処理部は、記憶部に記憶される赤ちゃんの発話について複数の種類のなかから1つを選択し、選択した赤ちゃんの発話についての発話信号をスピーカに出力することとしてもよい。
これにより、赤ちゃん型対話ロボットは、自機に対する認知症高齢者の感情表現に応じた返答(赤ちゃんの発話)を行うことができる。
(態様7)
一態様の赤ちゃん型対話ロボットでは、記憶部に記憶される複数の種類の赤ちゃんの発話は、ポジティブな感情表現を示す発話であることとしてもよい。
これにより、赤ちゃん型対話ロボットは、認知症高齢者にポジティブな感情を抱かせることができる。
(態様8)
一態様の赤ちゃん型対話ロボットでは、情報処理部は、赤ちゃんの発話としての第1発話の発話信号をスピーカに出力した後、マイクによって認知症高齢者の発話を入力し、又は、物理量センサによって物理量を検出すると、第1発話よりもポジティブな感情表現を示す発話としての第2発話の発話信号をスピーカに出力することとしてもよい。
これにより、赤ちゃん型対話ロボットは、認知症高齢者によりポジティブな感情を抱かせることができる。
(態様9)
一態様の赤ちゃん型対話ロボットでは、記憶部に記憶されるポジティブな感情表現を示す赤ちゃんの発話は、可愛らしい笑い声であることとしてもよい。
これにより、赤ちゃん型対話ロボットは、認知症高齢者にポジティブな感情を抱かせることができる。
(態様10)
一態様の赤ちゃん型対話ロボットでは、記憶部に記憶される複数の種類の赤ちゃんの発話は、ノーマル及びネガティブのうち少なくとも一方の感情表現を示す発話であることとしてもよい。
これにより、赤ちゃん型対話ロボットは、認知症高齢者による赤ちゃん型対話ロボットへの感情表現に応じた赤ちゃんの発話を行うことができる。
(態様11)
一態様の赤ちゃん型対話ロボットは、物理量センサには、認知症高齢者を撮像することが可能なカメラ装置が含まれることとしてもよい。
これにより、赤ちゃん型対話ロボットは、カメラ装置で生成される画像情報に基づいて、認知症高齢者により赤ちゃん型対話ロボットへの感情表現を取得することができる。
(態様12)
一態様の赤ちゃん型対話方法(一例として、認知症高齢者向けの赤ちゃん型対話方法等)では、顔のデザインが施されていない頭部と、頭部に接続する可動部の無い胴体部と、頭部及び胴体部のうちの少なくとも一方の内部に配される、物理量を検出する1又は複数の物理量センサ、及び、音声を入力するマイクのうちの少なくとも1つを含む入力部と、スピーカを含む出力部と、胴体部に対して着脱可能に装着される衣服と、を備える認知症高齢者向けの赤ちゃん型対話ロボットが、
マイクによって入力された認知症高齢者の発話を取得する第1取得ステップと、物理量センサによって検出される物理量を取得する第2取得ステップと、第1取得ステップで取得する発話、及び、第2取得ステップで取得する物理量のうち少なくとも一方に応じて、赤ちゃんの発話を出力するよう発話信号をスピーカに出力する出力制御ステップと、を実行する。
これにより、赤ちゃん型対話方法は、上述した一態様の赤ちゃん型対話ロボットと同様の効果を奏してもよい。
(態様13)
一態様の赤ちゃん型対話プログラム(一例として、認知症高齢者向けの赤ちゃん型対話プログラム等)は、顔のデザインが施されていない頭部と、頭部に接続する可動部の無い胴体部と、頭部及び胴体部のうちの少なくとも一方の内部に配される、物理量を検出する1又は複数の物理量センサ、及び、音声を入力するマイクのうちの少なくとも1つを含む入力部と、スピーカを含む出力部と、胴体部に対して着脱可能に装着される衣服と、を備える認知症高齢者向けの赤ちゃん型対話ロボットに、マイクによって入力された認知症高齢者の発話を取得する第1取得機能と、物理量センサによって検出される物理量を取得する第2取得機能と、第1取得機能で取得する発話、及び、第2取得機能で取得する物理量のうち少なくとも一方に応じて、赤ちゃんの発話を出力するよう発話信号をスピーカに出力する出力制御機能と、を実現させる。
これにより、赤ちゃん型対話プログラムは、上述した一態様の赤ちゃん型対話ロボットと同様の効果を奏してもよい。
1 赤ちゃん型対話ロボット
11 頭部
12 胴体部
13 衣服
101 制御部
102 取得部
102a 第1取得部
102b 第2取得部
103 情報処理部
111 通信部
112 記憶部
113 入力部
113a マイク
113b 物理量センサ
114 出力部
114a スピーカ

Claims (13)

  1. 顔のデザインが施されていない頭部と、
    前記頭部に接続する可動部の無い胴体部と、
    前記頭部及び前記胴体部のうちの少なくとも一方の内部に配される、音声を入力するマイク、及び、物理量を検出する1又は複数の物理量センサのうちの少なくとも1つを含む入力部と、
    前記内部に配される、音声を出力するスピーカを含む出力部と、
    前記内部に配され、前記マイクによって入力された認知症高齢者の発話、及び、前記物理量センサによって検出される物理量のうち少なくとも一方に応じて、赤ちゃんの発話を出力するよう発話信号を前記スピーカに出力する情報処理部と、
    前記胴体部に対して着脱可能に装着される衣服と、
    を備える認知症高齢者向けの赤ちゃん型対話ロボット。
  2. 前記情報処理部は、前記マイクによって入力される音声の大きさが閾値以上の場合、赤ちゃんの発話を出力するよう発話信号を前記スピーカに出力する
    請求項1に記載の赤ちゃん型対話ロボット。
  3. 前記情報処理部は、前記物理量センサによって検出される物理量の大きさが閾値以上の場合、赤ちゃんの発話を出力するよう発話信号を前記スピーカに出力する
    請求項2に記載の赤ちゃん型対話ロボット。
  4. 前記情報処理部は、前記マイクによって入力される音声を認識し、音声内容と、返答としての赤ちゃんの発話とを対応付けた対応情報に基づいて、音声の認識の結果に応じた赤ちゃんの発話を出力するよう発話信号を前記スピーカに出力する
    請求項1に記載の赤ちゃん型対話ロボット。
  5. 前記情報処理部は、赤ちゃん型対話ロボットに加わる物理量と、認知症高齢者の関わり方とを学習した学習済モデルに基づいて、前記物理量センサによって検出する物理量に応じた関わり方を推定し、推定した関わり方に応じた赤ちゃんの発話を出力するよう発話信号を前記スピーカに出力する
    請求項4に記載の赤ちゃん型対話ロボット。
  6. 赤ちゃんの発話について複数の種類を記憶する記憶部を備え、
    前記情報処理部は、前記記憶部に記憶される赤ちゃんの発話について複数の種類のなかから1つを選択し、選択した赤ちゃんの発話についての発話信号を前記スピーカに出力する
    請求項1~5のいずれか1項に記載の赤ちゃん型対話ロボット。
  7. 前記記憶部に記憶される複数の種類の赤ちゃんの発話は、ポジティブな感情表現を示す発話である
    請求項6に記載の赤ちゃん型対話ロボット。
  8. 前記情報処理部は、赤ちゃんの発話としての第1発話の発話信号を前記スピーカに出力した後、前記マイクによって認知症高齢者の発話を入力し、又は、前記物理量センサによって物理量を検出すると、第1発話よりもポジティブな感情表現を示す発話としての第2発話の発話信号を前記スピーカに出力する
    請求項7に記載の赤ちゃん型対話ロボット。
  9. 前記記憶部に記憶されるポジティブな感情表現を示す赤ちゃんの発話は、可愛らしい笑い声である
    請求項8に記載の赤ちゃん型対話ロボット。
  10. 前記記憶部に記憶される複数の種類の赤ちゃんの発話は、ノーマル及びネガティブのうち少なくとも一方の感情表現を示す発話である
    請求項9に記載の赤ちゃん型対話ロボット。
  11. 前記物理量センサには、認知症高齢者を撮像することが可能なカメラ装置が含まれる
    請求項10に記載の赤ちゃん型対話ロボット。
  12. 顔のデザインが施されていない頭部と、
    前記頭部に接続する可動部の無い胴体部と、
    前記頭部及び前記胴体部のうちの少なくとも一方の内部に配される、物理量を検出する1又は複数の物理量センサ、及び、音声を入力するマイクのうちの少なくとも1つを含む入力部と、
    スピーカを含む出力部と、
    前記胴体部に対して着脱可能に装着される衣服と、
    を備える認知症高齢者向けの赤ちゃん型対話ロボットが、
    前記マイクによって入力された認知症高齢者の発話を取得する第1取得ステップと、
    前記物理量センサによって検出される物理量を取得する第2取得ステップと、
    前記第1取得ステップで取得する発話、及び、前記第2取得ステップで取得する物理量のうち少なくとも一方に応じて、赤ちゃんの発話を出力するよう発話信号を前記スピーカに出力する出力制御ステップと、
    を実行する認知症高齢者向けの対話方法。
  13. 顔のデザインが施されていない頭部と、
    前記頭部に接続する可動部の無い胴体部と、
    前記頭部及び前記胴体部のうちの少なくとも一方の内部に配される、物理量を検出する1又は複数の物理量センサ、及び、音声を入力するマイクのうちの少なくとも1つを含む入力部と、
    スピーカを含む出力部と、
    前記胴体部に対して着脱可能に装着される衣服と、
    を備える認知症高齢者向けの赤ちゃん型対話ロボットに、
    前記マイクによって入力された認知症高齢者の発話を取得する第1取得機能と、
    前記物理量センサによって検出される物理量を取得する第2取得機能と、
    前記第1取得機能で取得する発話、及び、前記第2取得機能で取得する物理量のうち少なくとも一方に応じて、赤ちゃんの発話を出力するよう発話信号を前記スピーカに出力する出力制御機能と、
    を実現させる認知症高齢者向けの対話プログラム。
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