JP2013202080A - コミュニケーションシステム、コミュニケーション装置、プログラムおよびコミュニケーション制御方法 - Google Patents

コミュニケーションシステム、コミュニケーション装置、プログラムおよびコミュニケーション制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013202080A
JP2013202080A JP2012070917A JP2012070917A JP2013202080A JP 2013202080 A JP2013202080 A JP 2013202080A JP 2012070917 A JP2012070917 A JP 2012070917A JP 2012070917 A JP2012070917 A JP 2012070917A JP 2013202080 A JP2013202080 A JP 2013202080A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voice
vibration
loudness
doll
conversation partner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012070917A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6023955B2 (ja
JP2013202080A5 (ja
Inventor
Hiroshi Ishiguro
浩 石黒
Takashi Minato
隆史 港
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ATR Advanced Telecommunications Research Institute International
Original Assignee
ATR Advanced Telecommunications Research Institute International
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ATR Advanced Telecommunications Research Institute International filed Critical ATR Advanced Telecommunications Research Institute International
Priority to JP2012070917A priority Critical patent/JP6023955B2/ja
Publication of JP2013202080A publication Critical patent/JP2013202080A/ja
Publication of JP2013202080A5 publication Critical patent/JP2013202080A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6023955B2 publication Critical patent/JP6023955B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Toys (AREA)

Abstract

【構成】 コミュニケーションシステム10はコミュニケーション装置として機能する人形12を含み、人形12は対話相手の代役として用いられる。この人形は、携帯電話機14をその頭部に相当する位置に収容し、人形を抱えた状態でユーザは対話(通話)する。携帯電話機から出力される対話相手の声は、マイク16で検出され、検出された声の大きさおよび声の高さから推定される感情に応じた振動の強度および周期で振動モータ20が駆動される。振動モータは、人形の胸の近傍であり、その内部に設けられる。したがって、対話相手の声に応じて、振動モータが駆動すると、対話相手の鼓動のような振動が人形を通してユーザの手(腕)や胸(胴体)に伝わる。
【効果】 対話相手を抱きしめて話している感覚や対話相手と話している実感を十分に得ることができるとともに、対話相手の存在感を高めることができる。
【選択図】 図3

Description

この発明はコミュニケーションシステム、コミュニケーション装置、プログラムおよびコミュニケーション制御方法に関し、特にたとえば、人間を模した姿形を有する人形ないしロボットを用いた、コミュニケーションシステム、コミュニケーション装置、プログラムおよびコミュニケーション制御方法に関する。
この発明の背景技術の一例が特許文献1に開示される。この特許文献1の意思伝達装置によれば、音声送受信部は会話等の音声信号を送受信し、話し手であり、聞き手でもある共用ロボットはこの音声信号に応答して頭の頷き動作、口の開閉動作、目の瞬き動作、又は身体の身振り動作の挙動をする。話し手としてのロボットは、瞬き動作および口の開閉動作をする。一方、聞き手としてのロボットは、頷き動作をする。ただし、各動作のタイミングは、音声信号を時系列的な電気信号のON/OFFとして捉え、この電気信号のON/OFFに基づいて判断される。
特開2000−349920
しかし、特許文献1の技術では、会話のリズムを共有することにより、引き込み現象を発現させたとしても、共用ロボットは、音声信号に応答して、頭の頷き動作、口の開閉動作、目の瞬き動作、又は身体の身振り動作の挙動のような決まった動作をするだけであり、相手と話している実感や相手の存在感を十分に得ることができない。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、コミュニケーションシステム、コミュニケーション装置、プログラムおよびコミュニケーション制御方法を提供することである。
この発明の他の目的は、遠隔に存在する相手と話している実感や相手の存在感を十分に得ることができる、コミュニケーションシステム、コミュニケーション装置、プログラムおよびコミュニケーション制御方法を提供することである。
本発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を採用した。なお、括弧内の参照符号および補足説明等は、本発明の理解を助けるために後述する実施の形態との対応関係を示したものであって、本発明を何ら限定するものではない。
第1の発明は、通話機器と、当該通話機器を収容する収容部を有する人形を備えるコミュニケーションシステムであって、通話機器から出力される対話相手の声を検出する検出手段、検出手段によって検出された声の大きさおよび高さを計算する音情報計算手段、および音情報計算手段によって計算された声の大きさおよび高さに基づいて振動を発生する振動発生手段を備える、コミュニケーションシステムである。
第1の発明では、コミュニケーションシステムは、携帯電話機のような通話機器(14)およびこの通話機器を収容する収容部(12a)を有する人形(12)を備える。検出手段(16)は、通話機器から出力される対話相手の声を検出する。音情報計算手段(32、S1、S7)は、検出手段によって検出された声の大きさおよび高さを計算する。振動発生手段(20、32、36、S11、S13)は、音情報計算手段によって計算された声の大きさおよび高さに基づいて振動を発生する。したがって、人形を持ったり抱いたりするユーザに、対話相手の声の大きさや声の高さに応じた振動が当該人形を通して伝わる。つまり、声の大きさや声の高さの変化がユーザに伝わる。
第1の発明によれば、対話相手の声に応じた振動がユーザの手や胴体が触れる人形を通して伝わるので、たとえば、振動によって対話相手の感情を知ることにより、遠隔に存在する対話相手と話をしている実感や対話相手の存在感を十分に得ることができる。
第2の発明は、第1の発明に従属し、音情報計算手段によって計算された現在の対話相手の声の大きさおよび高さと、当該音情報計算手段によって計算された通常の状態における当該対話相手の声の大きさおよび高さをそれぞれ比較する比較手段をさらに備え、振動発生手段は、比較手段の比較結果に応じた振動を発生する。
第2の発明では、コミュニケーションシステムは、比較手段(32、S9)をさらに備える。この比較手段(32、S9)は、音情報計算手段によって計算された現在の対話相手の声の大きさおよび高さと、当該音情報計算手段によって計算された通常の状態における当該対話相手の声の大きさおよび高さをそれぞれ比較する。つまり、通常の状態との比較により、現在のユーザの感情が推定される。したがって、振動発生手段は、比較手段の比較結果すなわち現在のユーザの感情に応じた振動を発生する。
第2の発明によれば、対話相手の現在の感情を声のみならず振動からも知ることができるので、対話相手と話をしている実感や対話相手の存在感をより多く得ることができる。
第3の発明は、第2の発明に従属し、振動発生手段は、比較手段の比較結果に応じて、振動の強度および周期の少なくとも一方を変化させる。
第3の発明では、振動発生手段は、比較手段の比較結果に応じて、振動の強度および周期の少なくとも一方を変化させる。たとえば、対話相手の感情に応じて、振動の強度または周期或いはそれらの両方が変化される。つまり、対話相手の感情が振動の種類で表現される。
第3の発明によれば、振動の強度および周期によって対話相手の感情を伝えることができる。
第4の発明は、通話機器を収容可能な収容部を有する人形を備えるコミュニケーション装置であって、通話機器から出力される対話相手の声を検出する音検出手段、検出手段によって検出された声の大きさおよび高さを計算する音情報計算手段、および音情報計算手段によって計算された声の大きさおよび高さに基づいて振動を発生する振動発生手段を備える、コミュニケーション装置である。
第5の発明は、通話機器と、当該通話機器を収容する収容部を有する人形を備えるコミュニケーションシステムにおいて実行されるプログラムであって、コミュニケーションシステムのプロセッサに、(a)通話機器から出力される対話相手の声を検出するステップ、(b)ステップ(a)において検出された声の大きさおよび高さを計算するステップ、および(c)ステップ(b)において計算された声の大きさおよび高さに基づいて振動を発生するステップを実行させる、プログラムである。
第6の発明は、通話機器と、当該通話機器を収容する収容部を有する人形を備えるコミュニケーションシステムのコミュニケーション制御方法であって、コミュニケーションシステムは、(a)通話機器から出力される対話相手の声を検出し、(b)ステップ(a)において検出された声の大きさおよび高さを計算し、そして(c)ステップ(b)において計算された声の大きさおよび高さに基づいて振動を発生する、コミュニケーション制御方法である。
第4ないし第6の発明においても、第1の発明と同様に、遠隔に存在する対話相手と話をしている実感や対話相手の存在感を十分に得ることができる。
この発明によれば、対話相手の声に応じた振動がユーザの手や胴体が触れる人形を通して伝わるので、たとえば、振動によって対話相手の感情を知ることにより、遠隔に存在する対話相手と話をしている実感や対話相手の存在感を十分に得ることができる。
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
図1はこの発明のコミュニケーションシステムの一例を示す図解図である。 図2は図1に示すコミュニケーションシステムの電気的な構成を示すブロック図である。 図3は図1に示すコミュニケーションシステムを使用する状況を説明するための図解図である。 図4は図1および図2に示す振動モータの振動パターンの一例を示すテーブルである。 図5は図1および図2に示す振動モータの駆動電圧を説明するための図解図である。 図6は図2に示すプロセッサに内蔵されるRAMのメモリマップの一例を示す図解図である。 図7は図2に示すプロセッサの変換処理の一例を示すフロー図である。
図1を参照して、この実施例のコミュニケーションシステム(以下、単に「システム」という。)10は、人形12を含む。人形12は、コミュニケーション装置としても機能し、人間を模した姿形(外観など)を有している。たとえば、人形12の表面(皮膚)はシリコンや塩化ビニルで形成され、その内部に綿などの詰め物が詰められる。
なお、この実施例では、コミュニケーション装置として機能する人形12を用いるようにしてあるが、人間と同様の姿形を有するぬいぐるみを用いるようにしてもよい。また、この実施例では、「人形」と呼ぶが、後述する、マイク16のような音センサ、振動モータ20を含む振動発生手段などを備える「ロボット」と呼ぶこともできる。
人形12は、頭部に相当する部分の一部にポケットのような収容部12aを有し、この収容部12aには、フューチャーフォンやスマートフォンのような携帯電話機14が収容される。ただし、携帯電話機14に限定される必要はなく、Bluetooth(登録商標)のような通信技術を用いて通信可能に接続された本体と通話機器(スピーカフォン)のうちのスピーカフォンを収容部12aに収容するにしてもよい。
また、人形12は、マイク16、スイッチ18、振動モータ20および制御ボックス30を有している。マイク16、スイッチ18および振動モータ20は、制御ボックス30内の電気回路12bに接続される(図2参照)。
マイク16は、収容部12aの近傍に設けられる。この実施例では、携帯電話機14を収容部12aに収容した際に、携帯電話機14のスピーカから出力される音声ないし音を検出可能な位置に配置される。したがって、たとえば、マイク16は指向性を有するものが使用される。これは、携帯電話機14のスピーカから出力される音声ないし音のみを検出し、システム10(携帯電話機14)を使用するユーザの声を検出しないようにするためである。
スイッチ18は、押しボタンスイッチ、接触センサ、スライドスイッチなどであり、その操作部(押圧部、接触部、スライド部など)が人形12本体の表面に露出するように配置される。振動モータ20は、人形12の内部であり、人形12の胸に相当する位置に配置される。制御ボックス30は、この実施例では、人形12の内部であり、人形12の首に相当する位置に配置される。
図2はシステム10の電気的な構成を示すブロック図の一例である。図2に示すように、システム10は、携帯電話機14を含み、上述したように、人形12の内部に、マイク16、振動モータ20および制御ボックス30が設けられる。また、上述したように、スイッチ18は、その操作部が露出するように、人形12に設けられる。
制御ボックス30の内部に設けられる電気回路12bは、マイク16を通して検出した対話相手(通話相手)の声に基づいて振動モータ20を駆動する。つまり、電気回路12bは、対話相手の声の情報(音声情報)を振動の情報(振動情報)に変換する機能を有している。この実施例では、音声情報は、声の大きさ(音圧レベル(音声パワー))および声の高さ(ピッチ(周波数))を含み、マイク16を通して検出した対話相手の声に対応する音声信号から検出(計算)される。
電気回路12bは、プロセッサ32を含み、プロセッサ32には、A/D変換器34、モータ駆動回路36および電源制御回路38が接続される。また、電源制御回路38はモータ駆動回路36に接続される。さらに、制御ボックス30の内部には、バッテリ40が設けられ、このバッテリ40は電源制御回路38に接続される。
また、マイク16はA/D変換器34に接続され、スイッチ18はプロセッサ32に接続され、そして、振動モータ20はモータ駆動回路36に接続される。
ユーザがシステム10を用いて対話(通話)する場合、人形12は対話相手(通話相手)の代役として使用され、図3に示すように、携帯電話機14が収容部12aに収容された人形12がユーザによって抱しめられる。このとき、ユーザの一方の手(腕)が人形12の背中に相当する部分に接触し、当該ユーザの他方の手(腕)が当該人形12の尻ないし太ももの裏側に相当する部分に接触する。たとえば、ユーザは、いわゆるハンズフリーで携帯電話機14を用いて通話し、このとき、対話相手の声に応じて振動モータ20が駆動される。したがって、振動モータ20が駆動することにより発生する振動が人形12を通してユーザの手(腕)や胸(胴体)に伝わる。
なお、この実施例では、ユーザは人形に抱きついているが、これに限定される必要はなく、他の実施例として、ユーザは人形12と対面し、人形12を両手で持つようにしてもよい。
具体的には、音声情報から推定される対話相手の感情に応じた振動が提示される。この実施例では、図4に示すように、振動パターンが決定される。詳細な説明は省略するが、この振動パターンは、音声情報から人間の感情を推定ないし認識する研究に基づいて作成されたものである。
図4に示すように、振動パターンのテーブルでは、声の大きさ(Po)と声の高さ(Pi)との大小関係に応じて、推定される感情および振動パターンが記述される。この実施例では、分かり易くするために、声の大きさおよび声の高さから推定される感情を記述してあるが、実際に感情を推定する必要はなく、テーブルには、声の大きさ(Po)および声の高さ(Pi)との大小関係に応じて、振動パターンのみが記載されればよい。
図4に示す例では、声の大きさ(Po)が通常(平常状態)の声の大きさ(APo)よりも大きく、声の高さ(Pi)が通常の声の高さ(APi)よりも大きい場合には、「喜び」の感情が推定される。これに応じて、振動パターンとしては、強度Pが「大」に設定され、周期Tが「中(普通)」に設定される。
ここで、図5を参照して、振動モータ20の駆動信号ないし駆動電圧について説明する。図5に示すように、駆動信号ないし駆動電圧は、パルス状の矩形波で示される。たとえば、矩形波は、波高値がPであり、振動の強度を表す。ただし、この実施例では、強度Pは、振動モータ20の駆動電圧に相当する。したがって、たとえば、強度Pは、振動モータ20に入力(印加)する駆動電圧の大きさに応じて変化され、「大」、「中(普通)」、「小」の3段階で設定される(切り換えられる)。また、この実施例では、振動モータ20によって発生される振動によって人間の鼓動を表現するように、矩形波のパルス幅Tbおよび周期Tは、実験等によって経験的に得られた値に設定(決定)される。
なお、この実施例では、振動の強度Pを駆動電圧の大きさで変化させるようにしてあるが、これに限定される必要はない。重さの異なるおもりを設けた振動モータ(偏心モータ)を複数設け、駆動する振動モータを切り換えるようにしてもよい。
また、この実施例では、周期Tは、「長い」、「中(普通)」および「短い」の3段階で設定される(切り換えられる)。中(普通)である場合の周期Tは、人間の鼓動の周期の平均的な値(約1秒)に設定される。
ただし、この実施例では、通常の声の大きさ(APo)および通常の声の高さ(APi)は、通話を開始した当初の一定時間(たとえば、5〜10秒)において検出された対話相手の声の大きさの平均値および声の高さの平均値である。これは、通話を開始した当初では、通話相手(対話相手)の感情は通常(普通)の状態と考えられるからである。また、一定時間の平均値を算出するは、瞬間的な声の大きさおよび声の高さでは、対話相手の感情を推定するのが困難だからである。また、現在の声の大きさ(Po)および声の高さ(Pi)は、現在を含む、過去一定時間(たとえば、5〜10秒)分の対話相手の声の大きさの平均値および声の高さの平均値である。以下、この実施例において同じ。
また、図4に戻って、声の大きさ(Po)が通常の声の大きさ(APo)よりも大きく、声の高さ(Pi)が通常の声の高さ(APi)よりも小さい場合には、「怒り」の感情が推定される。これに応じて、振動パターンとしては、強度Pが「大」に設定され、周期Tが「短い」に設定される。
さらに、声の大きさ(Po)が通常の声の大きさ(APo)よりも小さく、声の高さ(Pi)が通常の声の高さ(APi)よりも小さい場合には、「悲しみ」の感情が推定される。これに応じて、振動パターンとしては、強度Pが「小」に設定され、周期Tが「長い」に設定される。
さらにまた、上記以外の場合、すなわち、声の大きさ(Po)が通常の声の大きさ(APo)と同じである場合、または、声の高さ(Pi)が通常の声の高さ(APi)と同じである場合、或いは、それらの両方である場合には、「普通」の感情が推定される。これに応じて、振動パターンとしては、強度Pが「中(普通)」に設定され、周期Tが「中(普通)」に設定される。
このようにすることにより、振動により対話相手の感情を実感することができ、したがって、対話相手を抱きしめて話している感覚を得たり、対話相手と話している実感を得たり、相手の存在感を高めたりすることができるのである。
図6は、図2に示したプロセッサ32の内部に設けられるRAM32aのメモリマップ50の一例を示す。図6に示すように、RAM32aは、プログラム記憶領域52およびデータ記憶領域54を含む。プログラム記憶領域52には、音声検出プログラム52aおよび変換処理プログラム52bなどが記憶される。
音声検出プログラム52aは、通話中の対話相手の声(音声)を検出するためのプログラムである。たとえば、図示しない主電源がオンされると、マイク16はオンされ、マイク16からの入力に基づいて一定以上のレベル(dB)の音(着信音、着信メロディ)や音声(対話相手の声)を検出すると、音声の検出処理を実行する。この実施例では、対話相手の声の大きさおよび声の高さが検出される。
変換処理プログラム52bは、検出した対話相手の声の大きさおよび声の高さに基づいて、振動モータ20を駆動制御するためのプログラムである。ただし、図4に示したテーブル(後述するテーブルデータ54d)に従って、検出した対話相手の声の大きさおよび声の高さに基づいて、振動パターンが決定される。
図示は省略するが、音声情報から振動情報に変換するために必要な他のプログラムも記憶される。
データ記憶領域54には、音声データバッファ54aが設けられる。また、データ記憶領域54には、通常音声データ54b、現在音声データ54c、テーブルデータ54dおよびモータ制御データ54eが記憶される。
音声データバッファ54aは、マイク16を通して検出した対話相手の声に対応する音声データを時系列に従って一時記憶する。音声データバッファ54aに記憶された音声データは、プロセッサ32の処理に用いられた後に消去される。
通常音声データ54bは、対話相手の感情が通常(普通)である場合または普通であると予測される場合の声の大きさ(APo)および声の高さ(APi)についてのデータである。上述したように、通常(状態)の対話相手の声の大きさ(APo)および声の高さ(APi)は、通話(対話)の開始から一定時間分の対話相手の声の大きさの平均値および声の高さの平均値である。
現在音声データ54cは、現在の対話相手の声の大きさ(Po)および声の高さ(Pi)についてのデータである。上述したように、現在の対話相手の声の大きさ(Po)および声の高さ(Pi)は、現在を含む、過去一定時間分の対話相手の音声についての声の大きさの平均値および声の高さの平均値である。テーブルデータ54d、図4に示した振動パターンのテーブルについてのデータである。上述したように、感情を推定する必要は無いため、推定される感情についてはテーブルから削除してもよい。
モータ制御データ54eは、テーブルデータ54dに従って決定された振動パターンに対応する駆動信号(駆動パルス)ないし駆動電圧を規定するための強度(電圧)Pの値および周期Tの値についてのデータである。
なお、図示は省略するが、データ記憶領域54には、音声検出プログラム52aや変換処理プログラム52bなどのプログラムを実行するために必要な他のデータが記憶されたり、カウンタ(タイマ)やフラグが設けられたりする。
図7は、図2に示したプロセッサ32の変換処理のフロー図である。たとえば、プロセッサ32は、所定レベル以上の音(着信音、着信メロディ)ないし音声(対話相手の音声)を検出すると、この変換処理を開始する。他の実施例では、ユーザの指示(たとえば、スイッチ18の操作)に応じて変換処理を開始してよい。
図7に示すように、プロセッサ32は、変換処理を開始すると、ステップS1で、一定時間における、声の大きさの平均値と声の高さの平均値を計算する。ただし、少なくとも一定時間分の音声データは、音声データバッファ54aに記憶される。図示は省略するが、対話相手の声を検出し、音声データを音声データバッファ54aに記憶する処理は、変換処理とは別のタスクで実行される。
次のステップS3では、ステップS1で計算した対話相手の声の大きさの平均値および声の高さの平均値を、通常の声の大きさ(APo)および声の高さ(APi)として記憶する。つまり、通常音声データ54bがデータ記憶領域54に記憶される。
続くステップS5では、終了かどうかを判断する。ここでは、プロセッサ32は、スイッチ18からの操作データが入力されたかどうかを判断することにより、ユーザからの終了指示があるかどうかを判断するのである。また、音声通話が終了した場合には、変換処理を実行する必要がないため、一定時間(たとえば、30秒)以上、対話相手の音声を検出しない場合にも、変換処理を終了するようにしてもよい。
ステップS5で“YES”であれば、つまり終了であれば、そのまま変換処理を終了する。一方、ステップS5で“NO”であれば、つまり終了でなければ、ステップS7で、現在の声の大きさ(Po)および声の高さ(Pi)を検出(計算)する。つまり、プロセッサ32は、現在を含む、過去一定時間分の対話相手の声の大きさの平均値と声の高さの平均値を計算し、計算した対話相手の声の大きさの平均値および声の高さの平均値を、現在の声の大きさ(Po)および声の高さ(Pi)として記憶する。つまり、現在音声データ54cがデータ記憶領域54に記憶される。ただし、2回目以降では、現在音声データ54cが更新される。
次のステップS9では、現在の声の大きさ(Po)および声の高さ(Pi)と、通常の声の大きさ(APo)および声の高さ(APi)をそれぞれ比較する。続いて、ステップS11で、強度Pおよび周期Tを決定する。ここでは、プロセッサ32は、テーブルデータ54dを参照して、ステップS9における比較結果に応じて、強度Pおよび周期Tを決定し、これらに対応するデータ(モータ制御データ54e)をデータ記憶領域54に記憶する。そして、ステップS13で、決定した強度Pおよび周期Tで振動モータ20を駆動して、ステップS5に戻る。ステップS13では、プロセッサ32は、強度Pおよび周期Tに基づいて駆動信号(駆動パルス)を生成し、モータ駆動回路36に出力する。モータ駆動回路36は、駆動パルスに従う駆動電圧を生成し、振動モータ20に印加する。すると、振動モータ20が駆動され、音声から推定された感情に応じた振動が発生される。この振動が人形12を通してユーザの手(腕)や胸(胴体)に伝わる。
この実施例によれば、対話相手の音声情報から推定される感情に応じた振動がユーザが抱きしめている人形を通して当該ユーザに伝わるので、対話相手を抱きしめて話している感覚や対話相手と話している実感を十分に得ることができる。また、対話相手の存在感を高めることができる。
なお、この実施例では、対話相手の声の大きさおよび声の高さから推定される感情に応じた振動パターンのテーブルを用いて鼓動のような振動を発生するように振動モータを駆動するようにしたが、これに限定される必要はない。推定される感情に応じた鼓動を表現する振動パターンに代えて、声の大きさおよび声の高さを表現する振動パターンのテーブルを用意するようにしてもよい。また、振動モータに印加する駆動電圧(駆動パルス)は矩形波に限定される必要はなく、のこぎり波や三角波でもよい。つまり、振動モータは、対話相手の声の状態に応じた任意のパターン(強度および周期)で振動を発生するように駆動されればよい。
また、この実施例では、振動の強度および周期、すなわち振動モータの駆動電圧の大きさおよび振動(駆動)の周期を、それぞれ、3段階で設定するようにしてあるが、これに限定される必要はない。駆動電圧の大きさおよび振動の周期は少なくとも2段階で設定できれば、4段階以上で設定するようにしてもよい。また、振動パターンのテーブルに基づいて振動の強度(駆動電圧の大きさ)および振動(駆動)の周期を決定せずに、声の大きさおよび声の高さから所定の演算式を用いることによって、振動の強度および振動の周期を計算により求めて、駆動パルス(駆動電圧)を生成するようにしてもよい。
また、この実施例で示した具体的な数値は単なる一例であり、限定されるべきではなく、実施される製品等に応じて適宜変更可能である。
10 …コミュニケーションシステム
12 …人形(コミュニケーション装置)
14 …携帯電話機
16 …マイク
18 …スイッチ
20 …振動モータ
32 …プロセッサ
38 …電源制御回路

Claims (6)

  1. 通話機器と、当該通話機器を収容する収容部を有する人形を備えるコミュニケーションシステムであって、
    前記通話機器から出力される対話相手の声を検出する検出手段、
    前記検出手段によって検出された声の大きさおよび高さを計算する音情報計算手段、および
    前記音情報計算手段によって計算された声の大きさおよび高さに基づいて振動を発生する振動発生手段を備える、コミュニケーションシステム。
  2. 前記音情報計算手段によって計算された現在の前記対話相手の声の大きさおよび高さと、当該音情報計算手段によって計算された通常の状態における当該対話相手の声の大きさおよび高さをそれぞれ比較する比較手段をさらに備え、
    前記振動発生手段は、前記比較手段の比較結果に応じた振動を発生する、請求項1記載のコミュニケーションシステム。
  3. 前記振動発生手段は、前記比較手段の比較結果に応じて、振動の強度および周期の少なくとも一方を変化させる、請求項2記載のコミュニケーションシステム。
  4. 通話機器を収容可能な収容部を有する人形を備えるコミュニケーション装置であって、
    前記通話機器から出力される対話相手の声を検出する音検出手段、
    前記検出手段によって検出された声の大きさおよび高さを計算する音情報計算手段、および
    前記音情報計算手段によって計算された声の大きさおよび高さに基づいて振動を発生する振動発生手段を備える、コミュニケーション装置。
  5. 通話機器と、当該通話機器を収容する収容部を有する人形を備えるコミュニケーションシステムにおいて実行されるプログラムであって、
    前記コミュニケーションシステムのプロセッサに、
    (a)前記通話機器から出力される対話相手の声を検出するステップ、
    (b)前記ステップ(a)において検出された声の大きさおよび高さを計算するステップ、および
    (c)前記ステップ(b)において計算された声の大きさおよび高さに基づいて振動を発生するステップを実行させる、プログラム。
  6. 通話機器と、当該通話機器を収容する収容部を有する人形を備えるコミュニケーションシステムのコミュニケーション制御方法であって、
    前記コミュニケーションシステムは、
    (a)前記通話機器から出力される対話相手の声を検出し、
    (b)前記ステップ(a)において検出された声の大きさおよび高さを計算し、そして
    (c)前記ステップ(b)において計算された声の大きさおよび高さに基づいて振動を発生する、コミュニケーション制御方法。
JP2012070917A 2012-03-27 2012-03-27 コミュニケーションシステム、コミュニケーション装置、プログラムおよびコミュニケーション制御方法 Active JP6023955B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012070917A JP6023955B2 (ja) 2012-03-27 2012-03-27 コミュニケーションシステム、コミュニケーション装置、プログラムおよびコミュニケーション制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012070917A JP6023955B2 (ja) 2012-03-27 2012-03-27 コミュニケーションシステム、コミュニケーション装置、プログラムおよびコミュニケーション制御方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2013202080A true JP2013202080A (ja) 2013-10-07
JP2013202080A5 JP2013202080A5 (ja) 2015-03-05
JP6023955B2 JP6023955B2 (ja) 2016-11-09

Family

ID=49521845

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012070917A Active JP6023955B2 (ja) 2012-03-27 2012-03-27 コミュニケーションシステム、コミュニケーション装置、プログラムおよびコミュニケーション制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6023955B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016051263A (ja) * 2014-08-29 2016-04-11 日本電信電話株式会社 鼓動感情報生成装置、鼓動感情報生成方法、配信システム及びプログラム
JP2016052502A (ja) * 2014-09-03 2016-04-14 株式会社国際電気通信基礎技術研究所 講話システム
JP2023164249A (ja) * 2022-04-28 2023-11-10 ヴイストン株式会社 赤ちゃん型対話ロボット、赤ちゃん型対話方法及び赤ちゃん型対話プログラム

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001345906A (ja) * 2000-05-31 2001-12-14 Sanyo Electric Co Ltd 電話対応型ロボット
JP2006047640A (ja) * 2004-08-04 2006-02-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd 情報伝達装置、電話機及び携帯電話機
WO2011040056A1 (ja) * 2009-10-02 2011-04-07 独立行政法人情報通信研究機構 音声翻訳システム、第一端末装置、音声認識サーバ装置、翻訳サーバ装置、および音声合成サーバ装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001345906A (ja) * 2000-05-31 2001-12-14 Sanyo Electric Co Ltd 電話対応型ロボット
JP2006047640A (ja) * 2004-08-04 2006-02-16 Matsushita Electric Ind Co Ltd 情報伝達装置、電話機及び携帯電話機
WO2011040056A1 (ja) * 2009-10-02 2011-04-07 独立行政法人情報通信研究機構 音声翻訳システム、第一端末装置、音声認識サーバ装置、翻訳サーバ装置、および音声合成サーバ装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016051263A (ja) * 2014-08-29 2016-04-11 日本電信電話株式会社 鼓動感情報生成装置、鼓動感情報生成方法、配信システム及びプログラム
JP2016052502A (ja) * 2014-09-03 2016-04-14 株式会社国際電気通信基礎技術研究所 講話システム
JP2023164249A (ja) * 2022-04-28 2023-11-10 ヴイストン株式会社 赤ちゃん型対話ロボット、赤ちゃん型対話方法及び赤ちゃん型対話プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6023955B2 (ja) 2016-11-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6783541B2 (ja) プログラム及び仮想現実体験提供装置
CN110364145B (zh) 一种语音识别的方法、语音断句的方法及装置
JP5809206B2 (ja) テキストメッセージにおける触覚コンテンツ
US10353481B2 (en) Method and apparatus for gesture detection in an electronic device
CN105554217B (zh) 一种控制方法以及电子设备
WO2019024750A1 (zh) 视频通信的方法、装置、终端及计算机可读存储介质
CN102609091A (zh) 一种移动终端以及启动移动终端语音操作的方法
US20090091479A1 (en) Keypad haptic communication
JP6023955B2 (ja) コミュニケーションシステム、コミュニケーション装置、プログラムおよびコミュニケーション制御方法
CN107708009A (zh) 无线耳机的操作方法、装置、无线耳机及存储介质
CN109473097B (zh) 一种智能语音设备及其控制方法
JP6514475B2 (ja) 対話装置および対話方法
JP6707671B2 (ja) 言動制御装置、ロボット、制御プログラムおよび言動制御装置の制御方法
CN109144460A (zh) 发声控制方法、装置、电子装置以及存储介质
CN105446578B (zh) 一种信息处理方法、第一电子设备及穿戴式电子设备
CN105448300A (zh) 用于通话的方法及装置
JP2007155986A (ja) 音声認識装置および音声認識装置を備えたロボット
JP2001156930A (ja) ゼスチャー伝送装置
JP2001345906A (ja) 電話対応型ロボット
KR102063389B1 (ko) 인공지능 기반의 캐릭터 표시 장치 및 그 표시 방법
TWI287787B (en) A remote control device and method with speech control
JP2019219509A (ja) ロボット、ロボットの制御方法及びプログラム
WO2020264024A1 (en) User signaling through a personal care device
CN106713641B (zh) 一种基于穿戴设备的报时方法及穿戴设备
CN109189311A (zh) 发声控制方法、装置、电子设备及存储介质

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150116

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160308

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160311

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160420

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160830

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160907

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6023955

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250