JP2023161792A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】ハウジング突起とスライド突起とを安定して係合させることができるコネクタを提供する。【解決手段】ハウジング7と、スライドハウジング9とを備えたコネクタにおいて、ハウジング7に、ハウジング突起21を設け、スライドハウジング9に、スライド突起57を設け、ハウジング突起21に、被摺動面27を設け、被摺動面27が、最も突出された被突出端29と、被突出端29から延出方向の両側に向けてそれぞれ傾斜された第1被傾斜面31及び第2被傾斜面33とを有し、スライド突起57に、摺動面59を設け、摺動面59が、最も突出された突出端61と、突出端61から延出方向の両側に向けてそれぞれ非対称形状に傾斜された第1傾斜面63及び第2傾斜面65とを有した。【選択図】図4

Description

本発明は、コネクタに関する。
従来、コネクタとしては、ハウジングと、ハウジングにスライド可能に組付けられたスライドハウジングとしてのレバーとを備えたものが知られている(特許文献1参照)。このコネクタでは、レバーに、レバーがスライドすることにより相手コネクタに対して嵌合及び離脱される嵌合部としてのサブコネクタ部が設けられている。
このようなコネクタでは、ハウジングに、レバーのスライド方向と交差する方向に向けて突出されたハウジング突起としての係止突起が設けられている。レバーには、係止突起の反対方向に向けて突出され、係止突起と係合可能なスライド突起としての被係止部が設けられている。係止突起には、レバーのスライド方向に延出された被摺動面が設けられている。被係止部には、レバーのスライド方向に延出された摺動面が設けられている。係止突起の被摺動面は、最も突出された被突出端としての稜線部と、稜線部から延出方向の両側に向けてそれぞれ傾斜された第1被傾斜面としての前斜面及び第2被傾斜面としての後斜面を有する。
被係止部は、例えば、サブコネクタ部と相手コネクタとが離脱した状態で、係止突起のレバーのスライド方向の一側に係合される。一方、被係止部は、例えば、サブコネクタ部と相手コネクタとが嵌合した状態で、係止突起のレバーのスライド方向の他側に係合される。このような係止突起と被係止部とは、レバーのスライドにより被係止部が係止突起を乗り越えるときに、被係止部の摺動面が係止突起の被摺動面と摺動する。このとき、レバーがスライド途中でスライドを止めたときには、被係止部が係止突起の被摺動面の前斜面上、或いは後斜面上に配置される。被係止部が前斜面上に配置された場合には、被係止部が前斜面に沿って移動し、レバーがスライドされる。被係止部が後斜面上に配置された場合には、被係止部が後斜面に沿って移動し、レバーがスライドされる。このため、レバーのスライドが途中で止められても、レバーがスライドされ、被係止部が係止突起のレバーのスライド方向の両側のいずれかに係合される。
特開2017-79141号公報
ところで、上記特許文献1のようなコネクタでは、スライド突起の摺動面が、スライドハウジングのスライド方向と平行な平面で形成されている。或いは、スライド突起の摺動面は、最も突出する突出端と、突出端から延出方向の両側に向けてそれぞれ対称形状に傾斜された第1傾斜面及び第2傾斜面とを有する。このようなスライド突起の摺動面は、いずれの場合であっても、延出方向の中央に対して、延出方向の両側に対称形状に形成されている点で共通している。
上記特許文献1のような摺動面では、ハウジング突起の被摺動面の被突出端上に、摺動面の延出方向の中央が位置したとき、ハウジング突起とスライド突起との間に加わる圧力を、延出方向の両側の第1被傾斜面、或いは第2被傾斜面に逃がすことができない。このため、上記特許文献1のようなスライド突起の摺動面では、スライドハウジングのスライドを途中で止めたときに、スライド突起が第1被傾斜面上、或いは第2被傾斜面上に配置されず、スライドハウジングがスライドされない可能性があった。スライドハウジングがスライド途中で止まってしまうと、ハウジング突起とスライド突起とが係合することができない。
本発明は、このような従来技術が有する課題に鑑みてなされたものである。そして本発明の目的は、ハウジング突起とスライド突起とを安定して係合させることができるコネクタを提供することにある。
本実施形態に係るコネクタは、ハウジングと、前記ハウジングにスライド可能に組付けられ、スライドすることにより相手コネクタに対して嵌合及び離脱される嵌合部を有するスライドハウジングとを備え、前記ハウジングには、前記スライドハウジングのスライド方向と交差する方向に向けて突出されたハウジング突起が設けられ、前記スライドハウジングには、前記ハウジング突起の反対方向に向けて突出され、前記ハウジング突起と係合可能なスライド突起が設けられ、前記ハウジング突起には、前記スライドハウジングのスライド方向に延出された被摺動面が設けられ、前記被摺動面は、最も突出された被突出端と、前記被突出端から延出方向の両側に向けてそれぞれ傾斜された第1被傾斜面及び第2被傾斜面とを有し、前記スライド突起には、前記スライドハウジングのスライド方向に延出され、前記スライドハウジングのスライドにより前記スライド突起が前記ハウジング突起を乗り越えるときに前記被摺動面と摺動する摺動面が設けられ、前記摺動面は、最も突出された突出端と、前記突出端から延出方向の両側に向けてそれぞれ非対称形状に傾斜された第1傾斜面及び第2傾斜面とを有する。
本発明によれば、ハウジング突起とスライド突起とを安定して係合させることができるコネクタを提供することができる。
本実施形態に係るコネクタの斜視図である。 本実施形態に係るコネクタのスライドハウジングが第1位置に配置されたときの断面図である。 本実施形態に係るコネクタのスライドハウジングが第2位置に配置されたときの断面図である。 本実施形態に係るコネクタのスライドハウジングのスライド途中における要部拡大断面図である。 本実施形態に係るコネクタのスライドハウジングの斜視図である。 本実施形態に係るコネクタが相手コネクタと嵌合したときの斜視図である。 本実施形態に係るコネクタが相手コネクタと嵌合する前の側面図である。 本実施形態に係るコネクタのハウジングと相手コネクタの相手ハウジングとが嵌合するときの側面図である。 本実施形態に係るコネクタの嵌合部と相手コネクタの相手嵌合部とが嵌合する前の側面図である。 本実施形態に係るコネクタの嵌合部と相手コネクタの相手嵌合部とが嵌合したときの側面図である。
以下、図面を用いて本実施形態に係るコネクタについて詳細に説明する。なお、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率と異なる場合がある。
図6に示すように、本実施形態に係るコネクタ1は、例えば、電気自動車やハイブリッド自動車などの車両に搭載された電源回路遮断装置のサービスプラグとして適用される。コネクタ1は、例えば、車両に搭載された機器に電気的に接続されている。コネクタ1は、例えば、車両に搭載された電源に電気的に接続された相手コネクタ101と嵌合可能となっている。コネクタ1と相手コネクタ101とには、嵌合及び離脱することにより、機器と電源との間の電力を、供給及び遮断する高圧回路部3が設けられている。また、コネクタ1と相手コネクタ101とには、嵌合及び離脱することにより、高圧回路部3における導通を、許可及び禁止する低圧回路部5が設けられている。
図6~図10に示すように、相手コネクタ101は、例えば、合成樹脂などの絶縁性材料からなる相手ハウジング103を備えている。相手ハウジング103は、内部にコネクタ1のハウジング7が嵌合可能な筐体状に形成されている。相手ハウジング103の内部には、電源側の電源回路に電気的に接続された相手高圧端子(不図示)が収容されている。相手ハウジング103は、コネクタ1のハウジング7と高圧回路部3を構成する。
相手ハウジング103の側面には、相手ハウジング103と連続する一部材で相手嵌合部105が設けられている。相手嵌合部105は、コネクタ1の嵌合部55の内部に嵌合可能な筐体状に形成されている。相手嵌合部105は、相手ハウジング103とコネクタ1のハウジング7との嵌合方向と直交する方向に延出されている。相手嵌合部105の内部には、電源側の導通回路に電気的に接続された相手低圧端子(不図示)が収容されている。相手嵌合部105は、コネクタ1の嵌合部55と低圧回路部5を構成する。
相手ハウジング103には、電源側に固定される相手固定部107が設けられている。相手ハウジング103の両側面には、それぞれコネクタ1のスライドハウジング9と係合される枠状に形成された被係合部109が設けられている。被係合部109は、コネクタ1のスライドハウジング9が回動するときに、高圧回路部3における相手ハウジング103とハウジング7との嵌合を補助する。また、被係合部109は、コネクタ1のスライドハウジング9がスライドするときに、低圧回路部5における相手嵌合部105と嵌合部55との嵌合をガイドする。
図1~図10に示すように、コネクタ1は、ハウジング7と、スライドハウジング9とを備えている。
ハウジング7は、例えば、合成樹脂などの絶縁性材料からなる。ハウジング7は、相手ハウジング103の内部に嵌合可能な筐体状に形成されている。ハウジング7の内部には、機器側の電源回路に電気的に接続された高圧端子(不図示)が収容されている。ハウジング7は、相手ハウジング103と嵌合することにより、高圧回路部3において、高圧端子と相手高圧端子とが電気的に接続される。
ハウジング7には、機器側に固定される固定部11が設けられている。ハウジング7の両側面には、それぞれハウジング7と連続する一部材で外方に向けて突出するガイド突部13が設けられている。ガイド突部13のハウジング7と突出端との間に位置する部分は、柱状に形成されている。ガイド突部13の柱状部分の外面には、周方向に対称形状に配置された一対の円弧状部(不図示)が設けられている。ガイド突部13の突出端側は、スライドハウジング9のスライド方向に延出されている。ガイド突部13の突出端側の外面には、延出端から中央部に向けて上り傾斜となる傾斜面15が形成されている。ガイド突部13の突出端側の傾斜面15と反対側は、柱状部分から径方向に張り出した規制部17となっている。
ハウジング7の上部には、スライドハウジング9のスライド方向に沿って延出された弾性変形部19が設けられている。弾性変形部19は、延出方向の一側をハウジング7に連結された基端とし、延出方向の他側を自由端とするように、弾性変形可能に設けられている。弾性変形部19には、ハウジング突起21が設けられている。
ハウジング突起21は、弾性変形部19と連続する一部材で弾性変形部19の外面から外方に向けて突出して形成されている。ハウジング突起21は、スライドハウジング9のスライド方向に沿って延出されている。ハウジング突起21は、第1係止面23と、第2係止面25と、被摺動面27とを有する。
第1係止面23は、ハウジング突起21において、弾性変形部19の基端側に配置され、弾性変形部19の幅方向の中央部分に位置している。第1係止面23は、スライドハウジング9のスライド方向と直交する方向と平行な平面で形成されている。
第2係止面25は、ハウジング突起21において、弾性変形部19の自由端側に配置され、弾性変形部19の幅方向の中央部分に位置している。第2係止面25は、スライドハウジング9のスライド方向と直交する方向と平行な平面で形成されている。
被摺動面27は、ハウジング突起21において、スライドハウジング9のスライド方向に沿って、第1係止面23と第2係止面25とにわたって配置されている。被摺動面27は、被突出端29と、第1被傾斜面31と、第2被傾斜面33とを有する。
被突出端29は、被摺動面27において、弾性変形部19の外面から外方(図4における上方)に向けて最も突出した部分となっている。被突出端29は、被摺動面27のスライドハウジング9のスライド方向において、弾性変形部19の基端よりに配置されている。
第1被傾斜面31は、被摺動面27において、被突出端29を境界として、弾性変形部19の基端側に配置されている。第1被傾斜面31は、被突出端29から第1係止面23の突出端まで下り傾斜となる平面で形成されている。第1被傾斜面31は、スライドハウジング9のスライドが途中で止められ、スライド突起57が位置したときに、スライド突起57を第1被傾斜面31に沿って第1係止面23に導く。このため、スライド突起57の移動により、スライドハウジング9がスライドされ、スライドハウジング9がスライド途中で停止されることを防止することができる。
第2被傾斜面33は、被摺動面27において、被突出端29を境界として、弾性変形部19の自由端側に配置されている。第2被傾斜面33は、被突出端29から第2係止面25の突出端まで下り傾斜となる平面で形成されている。第2被傾斜面33の長さは、第1被傾斜面31の長さより長くなっている。第2被傾斜面33は、スライドハウジング9のスライドが途中で止められ、スライド突起57が位置したときに、スライド突起57を第2被傾斜面33に沿って第2係止面25に導く。このため、スライド突起57の移動により、スライドハウジング9がスライドされ、スライドハウジング9がスライド途中で停止されることを防止することができる。
ここで、ハウジング突起21は、弾性変形可能な弾性変形部19に設けられている。第1被傾斜面31は、弾性変形部19の基端側に配置され、第2被傾斜面33は、弾性変形部19の自由端側に配置されている。第1被傾斜面31の傾斜が緩い(傾斜角度が小さい)と、弾性変形部19が弾性変形したときに、第1被傾斜面31がスライドハウジング9のスライド方向と平行に近くなる。このため、第1被傾斜面31の傾斜が緩い(傾斜角度が小さい)と、スライド突起57が第1被傾斜面31上で止まってしまう可能性がある。一方、第2被傾斜面33の傾斜がきつい(傾斜角度が大きい)と、弾性変形部19が弾性変形したときに、第2被傾斜面33がスライドハウジング9のスライド方向と直交する方向に近くなる。このため、第2被傾斜面33の傾斜がきつい(傾斜角度が大きい)と、スライド突起57が第2被傾斜面33と衝突してしまい、スライド突起57が第2被傾斜面33を乗り越えることが難しくなってしまう。
そこで、第2被傾斜面33は、第1被傾斜面31より緩く傾斜されている。言い換えれば、第2被傾斜面33の傾斜角度は、第1被傾斜面31の傾斜角度より小さく設定されている。このため、第1被傾斜面31では、弾性変形部19が弾性変形したときに、傾斜を維持することができ、スライド突起57が第1被傾斜面31上で止まってしまうことを防止することができる。一方、第2被傾斜面33では、弾性変形部19が弾性変形したときに、傾斜を維持することができ、スライド突起57が第2被傾斜面33を乗り越え易くすることができる。
なお、被摺動面27において、被突出端29の位置、第1被傾斜面31及び第2被傾斜面33の傾斜角度などは、スライド突起57の形状、弾性変形部19や連結壁37の弾性変形などを考慮して適宜設定することができる。
スライドハウジング9は、例えば、合成樹脂などの絶縁性材料からなる。スライドハウジング9は、ハウジング7の両側面にそれぞれ配置される一対の側壁35,35と、一対の側壁35,35を連結する連結壁37とを有する。一対の側壁35,35の一側には、一対の側壁35,35と連続する一部材で形成され、一対の側壁35,35を連結するハウジング操作部39が設けられている。ハウジング操作部39は、ハウジング7に対してスライドハウジング9を回動及びスライドさせるときに操作される。ハウジング操作部39の内面には、スライドハウジング9の剛性を高めるリブ41が設けられている。
スライドハウジング9の一対の側壁35,35には、それぞれ相手コネクタ101の被係合部109に係合可能な係合部43が設けられている。係合部43は、スライドハウジング9のスライド方向に沿って延出され、枠状の被係合部109内に挿入可能な肉厚で形成されている。係合部43は、ハウジング7と相手ハウジング103とが嵌合するときに、スライドハウジング9が回動されると、被係合部109と係合され、ハウジング7を相手ハウジング103に引き込むように嵌合させる。また、係合部43は、ハウジング7と相手ハウジング103とが嵌合した状態で、スライドハウジング9がスライドするときに、被係合部109内を係合した状態で移動し、嵌合部55と相手嵌合部105との嵌合をガイドする。
一対の側壁35,35には、それぞれ側壁35を貫通して形成されたガイド孔部45が設けられている。ガイド孔部45は、スライドハウジング9のスライド方向に沿って延出され、ハウジング7のガイド突部13と係合可能となっている。ガイド突部13とガイド孔部45との係合により、ハウジング7に対するスライドハウジング9のスライドがガイドされる。
ガイド孔部45には、ガイド突部13の柱状部分の一対の円弧状部に係合される一対の回動溝47,47が設けられている。一対の回動溝47,47は、ガイド突部13の一対の円弧状部と係合することにより、ハウジング7に対してスライドハウジング9を回動可能に支持する。一対の回動溝47,47のうち一方の回動溝47側には、肉厚が側壁35の他の部分より薄く形成された対向壁49が設けられている。対向壁49は、スライドハウジング9の回動軌跡に沿った形状に形成されている。対向壁49は、ハウジング7に対してスライドハウジング9が回動するときに、ガイド突部13の規制部17と対向して配置される。対向壁49と規制部17とを対向して配置することにより、一対の側壁35,35が互いに離間する方向に変形したときに、対向壁49と規制部17とが当接される。このため、スライドハウジング9の回動時において、ガイド突部13がガイド孔部45から抜け出ることがなく、スライドハウジング9の回動を安定化することができる。
ガイド孔部45の延出方向の一側には、肉厚が側壁35の他の部分より薄く形成された摺動部51が設けられている。摺動部51は、ガイド孔部45の延出方向に沿って形成され、ガイド孔部45と連通されている。摺動部51のガイド孔部45と反対側には、ガイド孔部45の内部に向けて傾斜する複数のテーパ面53が設けられている。
摺動部51は、ハウジング7に対して、スライドハウジング9をスライド方向から組付けるときに、ガイド突部13の傾斜面15と摺動する。このとき、ガイド突部13の傾斜面15は、複数のテーパ面53によって摺動部51にガイドされる。摺動部51と傾斜面15との摺動により、一対の側壁35,35が、互いに離間する方向に変形される。ガイド突部13がガイド孔部45に位置すると、一対の側壁35,35が復元し、ガイド突部13がガイド孔部45に挿入され、ガイド突部13とガイド孔部45とが係合する。
スライドハウジング9の一対の側壁35,35のうち一方の側壁35の外面には、一方の側壁35と連続する一部材で嵌合部55が設けられている。嵌合部55は、内部に相手コネクタ101の相手嵌合部105が嵌合可能な筐体状に形成されている。嵌合部55は、スライドハウジング9のスライド方向に延出されている。嵌合部55の内部には、機器側の導通回路に電気的に接続された低圧端子(不図示)が収容されている。嵌合部55は、ハウジング7と相手ハウジング103とが嵌合した状態で、スライドハウジング9がスライドすることにより、相手コネクタ101の相手嵌合部105と嵌合される。嵌合部55と相手嵌合部105とが嵌合することにより、低圧回路部5において、低圧端子と相手低圧端子とが電気的に接続される。
スライドハウジング9の連結壁37には、スライド突起57が設けられている。なお、連結壁37は、一対の側壁35,35側を基端として、中央部分が弾性変形するが、変形量は弾性変形部19より少ない。スライド突起57は、連結壁37の長さ方向にわたって配置されている。スライド突起57は、連結壁37と連即する一部材で連結壁37の内面から内方に向けてハウジング突起21の反対方向に突出して形成されている。スライド突起57のハウジング突起21との対向面には、スライドハウジング9のスライド方向に沿って延出された摺動面59が形成されている。摺動面59は、突出端61と、第1傾斜面63と第2傾斜面65とを有する。
突出端61は、摺動面59において、連結壁37の内面から内方(図4における下方)に向けて最も突出した部分となっている。突出端61は、摺動面59のスライドハウジング9のスライド方向において、ほぼ中央に配置されている。
第1傾斜面63は、摺動面59において、突出端61を境界として、被摺動面27の第1被傾斜面31側に配置されている。第1傾斜面63は、突出端61から連結壁37の端面まで下り傾斜となる曲面で形成されている。第1傾斜面63は、スライド突起57がハウジング突起21を乗り越えるときに、被摺動面27の第2被傾斜面33と摺動する。第1傾斜面63と第2被傾斜面33との摺動により、弾性変形部19及び連結壁37が弾性変形される。弾性変形部19及び連結壁37の弾性変形により、ハウジング突起21とスライド突起57との間には互いを押圧する圧力が発生する。このため、第1傾斜面63が第2被傾斜面33上で止まっても、圧力によってスライド突起57が第2被傾斜面33に沿って第2係止面25に導かれる。また、第1傾斜面63は、曲面で形成されているので、第2被傾斜面33と滑らかに摺動することができ、スライド突起57がハウジング突起21上で止まることを防止することができる。
第2傾斜面65は、摺動面59において、突出端61を境界として、被摺動面27の第2被傾斜面33側に配置されている。第2傾斜面65は、突出端61から連結壁37の端面まで下り傾斜となる曲面で形成されている。第2傾斜面65は、スライド突起57がハウジング突起21を乗り越えるときに、被摺動面27の第1被傾斜面31と摺動する。第2傾斜面65と第1被傾斜面31との摺動により、弾性変形部19及び連結壁37が弾性変形される。弾性変形部19及び連結壁37の弾性変形により、ハウジング突起21とスライド突起57との間には互いを押圧する圧力が発生する。このため、第2傾斜面65が第1被傾斜面31上で止まっても、圧力によってスライド突起57が第1被傾斜面31に沿って第1係止面23に導かれる。また、第2傾斜面65は、曲面で形成されているので、第1被傾斜面31と滑らかに摺動することができ、スライド突起57がハウジング突起21上で止まることを防止することができる。
ここで、スライドハウジング9のスライドを途中で止めたときに、スライド突起57の摺動面59の突出端61が、ハウジング突起21の被摺動面27の被突出端29上に位置することがある。従来のスライド突起の摺動面では、突出端61が、延出方向の中央に配置されており、第1傾斜面63と第2傾斜面65とが、突出端61を境界として延出方向の両側に対称形状に形成されていた。従来のスライド突起の摺動面では、突出端61が被摺動面27の被突出端29上に位置すると、ハウジング突起21とスライド突起57との間に加わる圧力を、第1被傾斜面31側、或いは第2被傾斜面33側に逃がすことができない。このため、従来のスライド突起の摺動面では、スライドハウジング9のスライドを途中で止めたときに、スライドハウジング9がその位置で保持されてしまう可能性があった。
そこで、第1傾斜面63と第2傾斜面65とは、摺動面59において、突出端61を境界として延出方向の両側に非対称形状に形成されている。ここでは、第1傾斜面63は、第2傾斜面65より緩く傾斜されている。言い換えれば、第1傾斜面63の曲率は、第2傾斜面65の曲率より低く設定されている。このため、摺動面59の突出端61が被摺動面27の被突出端29上に位置したときに、ハウジング突起21とスライド突起57との間に加わる圧力を、第1被傾斜面31側、或いは第2被傾斜面33側に逃がすことができる。ハウジング突起21とスライド突起57との間に加わる圧力を、第1被傾斜面31側、或いは第2被傾斜面33側に逃がすことができれば、スライド突起57を、被摺動面27の第1被傾斜面31上、或いは第2被傾斜面33上に導くことができる。スライド突起57が、第1被傾斜面31上、或いは第2被傾斜面33上に位置すれば、スライド突起57を、ハウジング突起21の第1係止面23、或いは第2係止面25に導くことができる。このため、スライドハウジング9のスライドを途中で止めても、スライド突起57がハウジング突起21上に位置することがなく、ハウジング突起21とスライド突起57とを安定して係合させることができる。
なお、摺動面59において、突出端61の位置、第1傾斜面63及び第2傾斜面65の曲率などは、ハウジング突起21の形状、弾性変形部19や連結壁37の弾性変形などを考慮して適宜設定することができる。
このようなスライド突起57は、ハウジング7に対するスライドハウジング9のスライド方向における第1位置と第2位置とにおいて、ハウジング突起21と係合される。なお、ここでは、スライドハウジング9の第1位置を、嵌合部55と相手嵌合部105とが嵌合した状態とし、スライドハウジング9の第2位置を、嵌合部55と相手嵌合部105とが離脱した状態とする。
スライド突起57は、スライドハウジング9の第1位置(図2参照)において、ハウジング突起21の第1係止面23と係合可能にスライド方向に対向して配置される。スライド突起57とハウジング突起21の第1係止面23との係合により、スライドハウジング9が第1位置で保持される。スライドハウジング9を第1位置で保持することにより、嵌合部55と相手嵌合部105との嵌合状態を保持することができる。
スライド突起57は、スライドハウジング9の第2位置(図3参照)において、ハウジング突起21の第2係止面25と係合可能にスライド方向に対向して配置される。スライド突起57とハウジング突起21の第2係止面25との係合により、スライドハウジング9が第2位置で保持される。スライドハウジング9を第2位置で保持することにより、嵌合部55と相手嵌合部105との離脱状態を保持することができる。
スライド突起57は、スライドハウジング9が第1位置から第2位置、或いは第2位置から第1位置にスライドするとき、ハウジング突起21を乗り越える。このとき、スライド突起57の摺動面59は、ハウジング突起21の被摺動面27と摺動する。スライドハウジング9のスライドを途中で止めた場合、スライド突起57は、ハウジング突起21の被摺動面27上に配置される。
スライド突起57が被摺動面27の第1被傾斜面31に位置する場合には、スライド突起57が第1被傾斜面31に沿ってハウジング突起21の第1係止面23に導かれる。このため、スライドハウジング9は、第1位置にスライドし、スライド突起57がハウジング突起21の第1係止面23に係合可能に配置される。
スライド突起57が被摺動面27の第2被傾斜面33に位置する場合には、スライド突起57が第2被傾斜面33に沿ってハウジング突起21の第2係止面25に導かれる。このため、スライドハウジング9は、第2位置にスライドし、スライド突起57がハウジング突起21の第2係止面25に係合可能に配置される。
スライド突起57が被摺動面27の被突出端29に位置する場合には、第1傾斜面63と第2傾斜面65との非対称形状によって、スライド突起57が被摺動面27の第1被傾斜面31、或いは第2被傾斜面33に導かれる。このため、スライドハウジング9は、第1位置、或いは第2位置にスライドし、スライド突起57がハウジング突起21の第1係止面23、或いは第2係止面25に係合可能に配置される。
このようなコネクタ1の組付けは、まず、ハウジング7のガイド突部13と、スライドハウジング9の摺動部51とを合わせる。次に、ハウジング7に対して、スライドハウジング9をスライド方向に移動させる。このとき、ガイド突部13の傾斜面15と摺動部51とが摺動し、一対の側壁35,35が互いに離間する方向に変形し、ガイド突部13がガイド孔部45に挿入される。次に、スライドハウジング9をスライドさせ、ガイド突部13をガイド孔部45の一対の回動溝47,47に配置させる。そして、ハウジング操作部39を操作して、スライドハウジング9を回動させ、ハウジング操作部39をハウジング7の上方に配置させる。
このようなコネクタ1の相手コネクタ101との嵌合は、まず、図7に示すように、ハウジング7の開口と、相手ハウジング103の開口とを合わせる。次に、図8に示すように、ハウジング7と相手ハウジング103とを合わせる。次に、ハウジング操作部39を下方に向けて操作して、スライドハウジング9を回動させる。このとき、スライドハウジング9の係合部43が相手ハウジング103の被係合部109と係合し、ハウジング7が相手ハウジング103に引き込まれるように嵌合される。次に、図9に示すように、ハウジング操作部39を操作して、スライドハウジング9をスライドさせ、スライドハウジング9を第2位置に配置する。そして、図10に示すように、ハウジング操作部39を操作して、スライドハウジング9を第1位置に向けてスライドさせる。このとき、スライドハウジング9の嵌合部55と相手ハウジング103の相手嵌合部105とが嵌合される。
このようなコネクタ1では、ハウジング7と、ハウジング7にスライド可能に組付けられ、スライドすることにより相手コネクタ101に対して嵌合及び離脱される嵌合部55を有するスライドハウジング9とを備えている。また、ハウジング7には、スライドハウジング9のスライド方向と交差する方向に向けて突出されたハウジング突起21が設けられている。さらに、スライドハウジング9には、ハウジング突起21の反対方向に向けて突出され、ハウジング突起21と係合可能なスライド突起57が設けられている。また、ハウジング突起21には、スライドハウジング9のスライド方向に延出された被摺動面27が設けられている。さらに、被摺動面27は、最も突出された被突出端29と、被突出端29から延出方向の両側に向けてそれぞれ傾斜された第1被傾斜面31及び第2被傾斜面33とを有する。また、スライド突起57には、スライドハウジング9のスライド方向に延出され、スライドハウジング9のスライドによりスライド突起57がハウジング突起21を乗り越えるときに被摺動面27と摺動する摺動面59が設けられている。そして、摺動面59は、最も突出された突出端61と、突出端61から延出方向の両側に向けてそれぞれ非対称形状に傾斜された第1傾斜面63及び第2傾斜面65とを有する。
摺動面59は、突出端61から延出方向の両側に向けてそれぞれ非対称形状に傾斜された第1傾斜面63及び第2傾斜面65を有する。このため、摺動面59の突出端61が被摺動面27の被突出端29上に位置したときに、ハウジング突起21とスライド突起57との間に加わる圧力を、第1被傾斜面31側、或いは第2被傾斜面33側に逃がすことができる。ハウジング突起21とスライド突起57との間に加わる圧力を、第1被傾斜面31側、或いは第2被傾斜面33側に逃がすことができれば、スライド突起57を、被摺動面27の第1被傾斜面31上、或いは第2被傾斜面33上に導くことができる。スライド突起57が、第1被傾斜面31上、或いは第2被傾斜面33上に位置すれば、スライド突起57を、ハウジング突起21と係合可能に導くことができる。
従って、このようなコネクタ1では、スライドハウジング9のスライドを途中で止めても、スライド突起57がハウジング突起21上に位置することがなく、ハウジング突起21とスライド突起57とを安定して係合させることができる。
また、摺動面59は、曲面で形成されている。このため、摺動面59が、被摺動面27と滑らかに摺動することができ、スライド突起57がハウジング突起21上で止まることを防止することができる。
さらに、ハウジング突起21は、ハウジング7に連結された基端から自由端までスライドハウジング9のスライド方向に沿って延出された弾性変形部19に設けられている。そして、弾性変形部19の自由端側に配置された第2被傾斜面33は、弾性変形部19の基端側に配置された第1被傾斜面31より緩やかに傾斜されている。
このため、第1被傾斜面31では、弾性変形部19が弾性変形したときに、傾斜を維持することができ、スライド突起57が第1被傾斜面31上で止まってしまうことを防止することができる。一方、第2被傾斜面33では、弾性変形部19が弾性変形したときに、傾斜を維持することができ、スライド突起57が第2被傾斜面33を乗り越え易くすることができる。
以上、本実施形態を説明したが、本実施形態はこれらに限定されるものではなく、本実施形態の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。
例えば、スライドハウジングは、ハウジングに対してスライド及び回動可能となっているが、これに限らず、スライドハウジングを、ハウジングに対してスライドのみ可能となるように組付けてもよい。
また、ハウジング突起は、スライドハウジングのスライド方向に延出された弾性変形部に設けられているが、これに限るものではない。例えば、スライドハウジングに、スライドハウジングに連結された基端から自由端までスライドハウジングのスライド方向に沿って延出された弾性変形部を設ける。この弾性変形部に対して、基端側に第2傾斜面が配置され、自由端側に第1傾斜面が配置されるように、スライド突起を設けてもよい。このような場合では、第1傾斜面を、第2傾斜面より緩やかに傾斜させればよい。
1 コネクタ
7 ハウジング
9 スライドハウジング
19 弾性変形部
21 ハウジング突起
27 被摺動面
29 被突出端
31 第1被傾斜面
33 第2被傾斜面
55 嵌合部
57 スライド突起
59 摺動面
61 突出端
63 第1傾斜面
65 第2傾斜面
101 相手コネクタ

Claims (3)

  1. ハウジングと、
    前記ハウジングにスライド可能に組付けられ、スライドすることにより相手コネクタに対して嵌合及び離脱される嵌合部を有するスライドハウジングと、
    を備え、
    前記ハウジングには、前記スライドハウジングのスライド方向と交差する方向に向けて突出されたハウジング突起が設けられ、
    前記スライドハウジングには、前記ハウジング突起の反対方向に向けて突出され、前記ハウジング突起と係合可能なスライド突起が設けられ、
    前記ハウジング突起には、前記スライドハウジングのスライド方向に延出された被摺動面が設けられ、
    前記被摺動面は、最も突出された被突出端と、前記被突出端から延出方向の両側に向けてそれぞれ傾斜された第1被傾斜面及び第2被傾斜面とを有し、
    前記スライド突起には、前記スライドハウジングのスライド方向に延出され、前記スライドハウジングのスライドにより前記スライド突起が前記ハウジング突起を乗り越えるときに前記被摺動面と摺動する摺動面が設けられ、
    前記摺動面は、最も突出された突出端と、前記突出端から延出方向の両側に向けてそれぞれ非対称形状に傾斜された第1傾斜面及び第2傾斜面とを有するコネクタ。
  2. 前記摺動面は、曲面で形成されている請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記ハウジング突起と前記スライド突起とのうち少なくとも一方は、前記ハウジング又は前記スライドハウジングに連結された基端から自由端まで前記スライドハウジングのスライド方向に沿って延出された弾性変形部に設けられ、
    前記弾性変形部の自由端側に配置された傾斜面は、前記弾性変形部の基端側に配置された傾斜面より緩やかに傾斜されている請求項1又は2に記載のコネクタ。
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