JP2023161637A - ボトル - Google Patents
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Abstract
【課題】内容物の充填後、上下方向の圧縮荷重が加えられたときに、パネル面部に折れが生ずるのを抑える。【解決手段】肩部12に、上方から下方に向かうに従い周方向の一方側から他方側に向けて延びるパネル面部21が、周方向に複数設けられ、パネル面部21の外周部の少なくとも一部に補強リブ22が形成され、補強リブは、パネル面部の外周部のうち、周方向に延びる下端部21aと、上方から下方に向かうに従い周方向の一方側から他方側に向けて延びる周方向の他方側の端部21bと、の接続部分に設けられた屈曲部23と、パネル面部の外周部のうち、上方から下方に向かうに従い周方向の一方側から他方側に向けて延びる周方向の一方側の端部21cにおいて、パネル面部を径方向の外側から見て、屈曲部が開口している開口方向にこの屈曲部と対向する部分に設けられた対角部24と、を備えている。【選択図】図1
Description
本発明は、ボトルに関する。
従来から、口部、肩部、胴部、および底部が、ボトル軸方向に沿って上方から下方に向けてこの順に連設されるとともに、合成樹脂材料で一体に形成され、肩部に、上方から下方に向かうに従い周方向の一方側から他方側に向けて延びるパネル面部が、周方向に沿って複数設けられたボトルが知られている。
しかしながら、前記従来のボトルでは、内容物の充填後の冷却に伴う減圧時にパネル面部が窪み、この状態で、上下方向の圧縮荷重が加えられたときに、パネル面部に復元不能な折れが生ずるおそれがある。
本願発明者等は鋭意検討した結果、この折れは、パネル面部の外周部のうち、周方向に延びる下端部と、上方から下方に向かうに従い周方向の一方側から他方側に向けて延びる周方向の他方側の端部と、の接続部分から、周方向の一方側に向かう斜め上方に向けて延びることを見出した。
本願発明者等は鋭意検討した結果、この折れは、パネル面部の外周部のうち、周方向に延びる下端部と、上方から下方に向かうに従い周方向の一方側から他方側に向けて延びる周方向の他方側の端部と、の接続部分から、周方向の一方側に向かう斜め上方に向けて延びることを見出した。
本発明は、内容物の充填後、上下方向の圧縮荷重が加えられたときに、パネル面部に折れが生ずるのを抑えることができるボトルを提供する。
本発明の一態様に係る吐出器は、口部、肩部、胴部、および底部が、ボトル軸方向に沿って上方から下方に向けてこの順に連設されるとともに、合成樹脂材料で一体に形成され、前記肩部に、上方から下方に向かうに従い周方向の一方側から他方側に向けて延びるパネル面部が、周方向に沿って複数設けられ、前記パネル面部の外周部の少なくとも一部に、補強リブが形成され、前記補強リブは、前記パネル面部の外周部のうち、周方向に延びる下端部と、上方から下方に向かうに従い周方向の一方側から他方側に向けて延びる周方向の他方側の端部と、の接続部分に設けられるとともに、前記パネル面部を径方向の外側から見て、周方向の他方側を向く斜め下方に向けて張り出すように屈曲した円弧状を呈する屈曲部と、前記パネル面部の外周部のうち、上方から下方に向かうに従い周方向の一方側から他方側に向けて延びる周方向の一方側の端部において、前記パネル面部を径方向の外側から見て、前記屈曲部が開口している開口方向にこの屈曲部と対向する部分に設けられた対角部と、を備えている。
パネル面部の外周部の少なくとも一部に、屈曲部および対角部を備える補強リブが形成されているので、パネル面部において、屈曲部と対角部との間に位置する部分の剛性を高めることが可能になり、内容物の充填後、上下方向の圧縮荷重が加えられたときに、パネル面部の外周部のうちの前記接続部分から、周方向の一方側に向かう斜め上方に向けて延びる折れが生ずるのを抑制することができる。
補強リブが、パネル面部の外周部に設けられているので、補強リブを設けたことで、パネル面部が変形しにくくなるのを抑制することが可能になり、減圧吸収容量を確保することができる。
補強リブが、パネル面部の外周部に設けられているので、補強リブを設けたことで、パネル面部が変形しにくくなるのを抑制することが可能になり、減圧吸収容量を確保することができる。
前記補強リブは、前記パネル面部の外周部のうち、周方向に延びる下端部に設けられるとともに、周方向に延びる下横部を備え、前記対角部は、上方から下方に向かうに従い周方向の一方側から他方側に向けて延び、前記下横部は、前記屈曲部および前記対角部それぞれの下端部同士を周方向に連結してもよい。
下横部が、屈曲部および対角部それぞれの下端部同士を周方向に連結し、下横部、屈曲部、および対角部が、分岐することなく全長にわたって連続して延びているので、内容物の充填後、上下方向の圧縮荷重が加えられたときに、パネル面部の外周部に応力集中箇所が生ずるのを抑えることができる。
前記屈曲部は、前記パネル面部の外周部のうち、前記接続部分、および上方から下方に向かうに従い周方向の一方側から他方側に向けて延びる周方向の他方側の端部に一体に設けられ、前記屈曲部の上端部は、前記対角部の上端部より下方に位置してもよい。
屈曲部の上端部が、対角部の上端部より下方に位置しているので、補強リブを設けたことで、パネル面部が変形しにくくなるのを確実に抑制することができる。
本発明の一態様によれば、内容物の充填後、上下方向の圧縮荷重が加えられたときに、パネル面部に折れが生ずるのを抑えることができる。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係るボトルを説明する。
本実施形態に係るボトル1は、図1に示されるように、口部11、肩部12、胴部13および底部14を備え、これら11~14が、それぞれの中心軸線を共通軸上に位置させた状態で、この順に連設された概略構成となっている。
本実施形態に係るボトル1は、図1に示されるように、口部11、肩部12、胴部13および底部14を備え、これら11~14が、それぞれの中心軸線を共通軸上に位置させた状態で、この順に連設された概略構成となっている。
以下、前記共通軸をボトル軸Oといい、ボトル軸Oに沿って口部11側を上側、底部14側を下側といい、ボトル軸Oに沿う方向を上下方向といい、また、上下方向から見てボトル軸Oに交差する方向を径方向といい、ボトル軸O回りに周回する方向を周方向という。
ボトル1は、射出成形により有底筒状に形成されたプリフォームが、ブロー成形されて形成され、合成樹脂材料で一体に形成されている。口部11には、図示しないキャップが装着される。ボトル1内に、高温(例えば約40℃~95℃)の内容物が充填された状態で、口部11内が封止される。
口部11は、ボトル軸Oに直交する横断面視形状が円形状となっている。肩部12、および胴部13はそれぞれ、前記横断面視形状が角形状となっている。なお、肩部12、および胴部13それぞれの前記横断面視形状は、例えば円形状等であってもよい。
口部11は、ボトル軸Oに直交する横断面視形状が円形状となっている。肩部12、および胴部13はそれぞれ、前記横断面視形状が角形状となっている。なお、肩部12、および胴部13それぞれの前記横断面視形状は、例えば円形状等であってもよい。
底部14は、上端開口部が胴部13の下端開口部に接続された筒状のヒール部17と、ヒール部17の下端開口部を閉塞し、かつ外周縁部が接地部18とされた底壁部と、を備えるカップ状に形成されている。底壁部において、接地部18より径方向の内側に位置する部分に、上方に向けて窪む凹部19aが形成されている。
胴部13に、周方向の全長にわたって連続して延びる複数の周溝13aが、上下方向に間隔をあけて設けられている。なお、周溝13aは設けなくてもよく、また、胴部13に、径方向の内側に向けて窪むパネル部を設けてもよい。
胴部13は、平坦部15と柱部16とが周方向に交互に連ねられて構成されている。平坦部15および柱部16はそれぞれ、径方向の外側から見て、上下方向に長い長方形状を呈する。平坦部15の周方向の大きさ(幅)は、柱部16の幅より広くなっている。
胴部13は、平坦部15と柱部16とが周方向に交互に連ねられて構成されている。平坦部15および柱部16はそれぞれ、径方向の外側から見て、上下方向に長い長方形状を呈する。平坦部15の周方向の大きさ(幅)は、柱部16の幅より広くなっている。
肩部12は、上方に向かうに従い、径方向の内側に向けて延びている。肩部12の上下方向の大きさは、胴部13の上下方向の大きさより大きくなっている。なお、肩部12の上下方向の大きさを、胴部13の上下方向の大きさ以下としてもよい。肩部12の上部は、上下方向に沿う縦断面視で、径方向の内側に向けて窪む曲線状を呈し、肩部12の下部は、前記縦断面視で、径方向の外側に向けて膨出する曲線状を呈する。なお、肩部12は上下方向の全長にわたって直線状、若しくは単一の円弧上に延びてもよい。前記縦断面視において、肩部12の上部の曲率半径は、肩部12の下部の曲率半径より大きくなっている。なお、前記縦断面視において、肩部12の上部の曲率半径を、肩部12の下部の曲率半径以下としてもよい。
肩部12に、上方から下方に向かうに従い周方向の一方側から他方側に向けて延びるパネル面部21が、周方向に沿って複数設けられている。パネル面部21は、径方向の外側から見て、周方向に捩じれつつ上下方向に延びる長方形状を呈する。パネル面部21の周方向の大きさ(幅)は、上方から下方に向かうに従い大きくなっている。パネル面部21は、肩部12のうち、上端部を除く上下方向の全長にわたって設けられている。図2に示されるように、パネル面部21は、上方から見て、径方向の内側から外側に向かうに従い反時計回りに延びているが、時計回りに延びてもよい。
周方向で互いに隣り合うパネル面部21は、下端部より上方に位置する部分同士が周方向に連ねられ、かつ下端部同士の間に周方向の間隔をあけて設けられている。この間隔に、前述した柱部16が胴部13を上方に超えて進入している。柱部16のうち、前記間隔に進入している上端部16aは、上方に向かうに従い、周方向の大きさが小さくなっている。
なお、肩部12に、前記間隔、および柱部16の上端部16aを設けなくてもよい。
なお、肩部12に、前記間隔、および柱部16の上端部16aを設けなくてもよい。
パネル面部21の外周部の少なくとも一部に、補強リブ22が形成されている。補強リブ22は溝状に形成されている。補強リブ22は、屈曲部23と、対角部24と、下横部25と、を備えている。
なお、補強リブ22は、突条に形成されてもよく、下横部25を備えなくてもよい。
なお、補強リブ22は、突条に形成されてもよく、下横部25を備えなくてもよい。
屈曲部23は、パネル面部21の外周部のうち、周方向に延びる下端部21aと、上方から下方に向かうに従い周方向の一方側から他方側に向けて延びる周方向の他方側の端部(以下、第1周端部という)21bと、の接続部分に設けられている。屈曲部23は、パネル面部21を径方向の外側から見て、周方向の他方側を向く斜め下方に向けて張り出すように屈曲した円弧状を呈する。
図示の例では、屈曲部23は、パネル面部21の外周部のうち、前記接続部分および第1周端部21bに一体に設けられている。屈曲部23のうち、第1周端部21bに位置する部分は、上方から下方に向かうに従い周方向の一方側から他方側に向けて延びている。屈曲部23の上端部23aは、パネル面部21の外周部の第1周端部21bに位置している。屈曲部23は、パネル面部21の外周縁に隣接して設けられている。
対角部24は、パネル面部21の外周部のうち、上方から下方に向かうに従い周方向の一方側から他方側に向けて延びる周方向の一方側の端部(以下、第2周端部という)21cにおいて、パネル面部21を径方向の外側から見て、屈曲部23が開口している開口方向にこの屈曲部23と対向する部分に設けられている。例えば、対角部24は、径方向の外側から見て、屈曲部23の内角の二等分線上に位置している。
図示の例では、対角部24は、上方から下方に向かうに従い周方向の一方側から他方側に向けて延びている。対角部24は、パネル面部21の外周部の第2周端部21cにおいて、上部から下端部にわたって設けられている。対角部24は、径方向の外側から見て、周方向の一方側に向けて突の曲線状を呈する。対角部24の上端部24aは、屈曲部23の上端部23aより上方に位置している。対角部24の長さは、屈曲部23の上端部23aと下横部25との上下方向の距離の2倍以上となっている。対角部24は、パネル面部21の外周縁に隣接して設けられている。
下横部25は、パネル面部21の外周部の下端部21aに設けられ、周方向に延びている。下横部25は、パネル面部21の下端縁から上方に離れている。なお、下横部25は、パネル面部21の下端縁に隣接して設けられてもよい。下横部25は、屈曲部23および対角部24それぞれの下端部同士を周方向に連結している。下横部25、屈曲部23、および対角部24は、分岐することなく全長にわたって連続して延びている。補強リブ22は、径方向の外側から見て左右逆向きのJ字状を呈する。
下横部25、屈曲部23、および対角部24それぞれの幅は互いに同等になっている。下横部25、屈曲部23、および対角部24それぞれの深さは互いに同等になっている。
下横部25、屈曲部23、および対角部24それぞれの幅は互いに同等になっている。下横部25、屈曲部23、および対角部24それぞれの深さは互いに同等になっている。
以上説明したように、本実施形態によるボトル1によれば、パネル面部21の外周部の少なくとも一部に、屈曲部23および対角部24を備える補強リブ22が形成されているので、パネル面部21において、屈曲部23と対角部24との間に位置する部分の剛性を高めることが可能になり、内容物の充填後、上下方向の圧縮荷重が加えられたときに、パネル面部21の外周部のうちの前記接続部分から、周方向の一方側に向かう斜め上方に向けて延びる折れが生ずるのを抑制することができる。
補強リブ22が、パネル面部21の外周部に設けられているので、補強リブ22を設けたことで、パネル面部21が変形しにくくなるのを抑制することが可能になり、減圧吸収容量を確保することができる。
下横部25が、屈曲部23および対角部24それぞれの下端部同士を周方向に連結し、下横部25、屈曲部23、および対角部24が、分岐することなく全長にわたって連続して延びているので、内容物の充填後、上下方向の圧縮荷重が加えられたときに、パネル面部21の外周部に応力集中箇所が生ずるのを抑えることができる。
屈曲部23の上端部23aが、対角部24の上端部24aより下方に位置しているので、補強リブ22を設けたことで、パネル面部21が変形しにくくなるのを確実に抑制することができる。
なお、本発明の技術範囲は、前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記実施形態では、パネル面部21が、上方から見て、径方向の内側から外側に向かうに従い反時計回りに延びる構成を示したが、パネル面部21は、上方から見て、径方向の内側から外側に向かうに従い時計回りに延びてもよく、この場合、補強リブ22は、径方向の外側から見てJ字状を呈してもよい。
ボトル1を形成する合成樹脂材料は、例えばポリエチレンテレフタレートや、ポリエチレンナフタレート、非晶性ポリエステル等、またはこれらのブレンド材料等、適宜変更してもよい。
ボトル1は、単層構造体に限らず中間層を有する積層構造体としてもよい。この中間層としては、例えばガスバリア性を有する樹脂材料からなる層、再生材からなる層、若しくは酸素吸収性を有する樹脂材料からなる層等が挙げられる。
ボトル1は、単層構造体に限らず中間層を有する積層構造体としてもよい。この中間層としては、例えばガスバリア性を有する樹脂材料からなる層、再生材からなる層、若しくは酸素吸収性を有する樹脂材料からなる層等が挙げられる。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記実施形態および前記変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 ボトル
11 口部
12 肩部
13 胴部
14 底部
21 パネル面部
21a 下端部
21b 第1周端部(周方向の他方側の端部)
21c 第2周端部(周方向の一方側の端部)
22 補強リブ
23 屈曲部
23a 屈曲部の上端部
24 対角部
24a 対角部の上端部
25 下横部
O ボトル軸
11 口部
12 肩部
13 胴部
14 底部
21 パネル面部
21a 下端部
21b 第1周端部(周方向の他方側の端部)
21c 第2周端部(周方向の一方側の端部)
22 補強リブ
23 屈曲部
23a 屈曲部の上端部
24 対角部
24a 対角部の上端部
25 下横部
O ボトル軸
Claims (3)
- 口部、肩部、胴部、および底部が、ボトル軸方向に沿って上方から下方に向けてこの順に連設されるとともに、合成樹脂材料で一体に形成され、
前記肩部に、上方から下方に向かうに従い周方向の一方側から他方側に向けて延びるパネル面部が、周方向に沿って複数設けられ、
前記パネル面部の外周部の少なくとも一部に、補強リブが形成され、
前記補強リブは、
前記パネル面部の外周部のうち、周方向に延びる下端部と、上方から下方に向かうに従い周方向の一方側から他方側に向けて延びる周方向の他方側の端部と、の接続部分に設けられるとともに、前記パネル面部を径方向の外側から見て、周方向の他方側を向く斜め下方に向けて張り出すように屈曲した円弧状を呈する屈曲部と、
前記パネル面部の外周部のうち、上方から下方に向かうに従い周方向の一方側から他方側に向けて延びる周方向の一方側の端部において、前記パネル面部を径方向の外側から見て、前記屈曲部が開口している開口方向にこの屈曲部と対向する部分に設けられた対角部と、を備えている、ボトル。 - 前記補強リブは、前記パネル面部の外周部のうち、周方向に延びる下端部に設けられるとともに、周方向に延びる下横部を備え、
前記対角部は、上方から下方に向かうに従い周方向の一方側から他方側に向けて延び、
前記下横部は、前記屈曲部および前記対角部それぞれの下端部同士を周方向に連結している、請求項1に記載のボトル。 - 前記屈曲部は、前記パネル面部の外周部のうち、前記接続部分、および上方から下方に向かうに従い周方向の一方側から他方側に向けて延びる周方向の他方側の端部に一体に設けられ、
前記屈曲部の上端部は、前記対角部の上端部より下方に位置している、請求項1または2に記載のボトル。
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2022
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