図1は、本実施形態における情報処理システム1のブロック図である。情報処理システム1は、端末装置2、情報処理装置3、表示装置4を含む。情報処理システム1の一例として、後述するイベント演出システム11が挙げられる。端末装置2の一例として、後述する端末装置12が挙げられる。情報処理装置3の一例として、後述するサーバ13が挙げられる。表示装置4の一例として、後述する表示装置15が挙げられる。
情報処理装置3は、通信ネットワークを介して、ユーザによる操作と画像の表示を行うことができる端末装置2と接続可能であると共に、表示装置4に出力可能な情報処理装置である。情報処理装置3は、取得部3a、集計部3b、表示制御部3cを含む。
取得部3aは、複数の区間から構成される楽曲データの再生中に端末装置2から所定の操作入力に応じて送信されるギフト情報を取得する。取得部3aの一例として、後述する取得部34が挙げられる。
集計部3bは、楽曲データの再生中において複数の区分のうち第1区分(例えば、後述する区間Aまたは区間C、すなわち後述する非エフェクト区間)の間に取得されるギフト情報を集計する。集計部3bの一例として、後述する集計部35が挙げられる。
表示制御部3cは、第1区間の後の区間である第2区分(例えば、後述する区間B,すなわちエフェクト区間)にて、第1区分の間で集計されたギフト情報の集計値に応じて演出画像を表示させる。表示制御部3cの一例として、後述する表示制御部36が挙げられる。
このように構成することにより、イベント会場において応援対象オブジェクトへの応援と曲の展開とに応じて、演出を動的に変化させることができる。
集計部3bは、第1区分の長さに応じて、ギフト情報のそれぞれに対応する値に重み付けを行うことにより、集計値を調整してもよい。この場合、表示制御部3cは、重み付けを行ったギフト情報の集計値に応じて、演出画像による演出形態を変化させるようにしてもよい。
このように構成することにより、例えば第1区間が短くて十分にギフト情報を取得することができない場合でも、重み付けにより集計値を調整することができるので、一定以上のギフト情報のポイントを溜めるのと同等の効果をえることができる。
楽曲データの再生中にて第1の区分と第2の区分が繰り返される。この場合、表示制御部3cは、第1の区分において集計されたギフト情報の集計値に応じて、第2の区分の後に到来する第1の区分において集計値の一部または全部を引き継ぐようにしてもよい。
このように構成することにより、次の区間においてさらにギフト情報のポイントをためることができるので、より演出効果の高い演出画像が生成されたり、盛り上がった雰囲気を次のエフェクト区間に繋げることができる。
表示制御部3cは、さらに、操作入力に応じて送信されるギフト情報に対応するギフトオブジェクトが表示装置に表示された表示オブジェクト(例えば、後述する表示オブジェクト72)に向かって飛んでいくようにギフトオブジェクトを移動させながら表示させてもよい。これと共に、表示制御部3cは、第1の区分にて取得したギフト情報の集計値に応じて表示オブジェクトの形態を変化させてもよい。
このように構成することにより、ギフトオブジェクトが表示オブジェクトに吸収されるにつれて、表示オブジェクトの形態が変化していくという演出を表現することができる。これにより、これにより、ユーザ自身がそのギフトオブジェクトを送った感覚やインタラクション性を向上させることができる。
情報処理装置3は、さらに、背景色制御部3dを含んでもよい。背景色制御部3dは、端末装置2の表示部に表示させる画面の背景色を、再生される楽曲の展開に応じて制御することができる。このとき、背景色制御部3dは、背景色を、表示装置4が設置されている会場に設置された照明装置からの照明、端末装置2の表示部において選択されたオブジェクト、または、端末装置2から送信された位置情報に基づいて同期させてもよい。
このように構成することにより、これにより、端末装置2の表示画面がサイリウムのような効果を発揮し、会場での一体感を得ることができる。また、照明も同期させたり、会場内の位置に応じて背景色を調整させてもよい。これにより、さらに会場内の一体感を向上させることができる。
情報処理装置3は、さらに、位置情報取得部3eを含んでもよい。位置情報取得部3eは、端末装置2から送信された位置情報を取得する。このとき、表示制御部3cは、表示装置4の表示領域において、操作入力に基づいて、位置情報に対応する領域に、ギフト情報に対応するギフトオブジェクトを表示させてもよい。位置情報取得部3eの一例として、位置情報取得部37が挙げられる。
このように構成することにより、例えば表示装置4に対して右側に位置する位置にいるユーザがギフト情報を送信した場合には、表示装置4の表示領域の右側から中央に向かってギフトオブジェクトが投げられたように反映される。これにより、ユーザ自身がそのギフトオブジェクトを送った感覚やインタラクション性を向上させることができる。
情報処理装置3は、さらに、決済制御部3fを含んでもよい。決済制御部3fは、端末装置2において課金対象のギフト情報が選択された場合、楽曲データの再生に応じて、第1決済処理(後述する第1決済処理S93)と第2決済処理(後述する第2決済処理S95)とを切り替える。第1決済処理は、ギフト情報が選択されたタイミングで表示される決済方法入力画面に入力された決済方法に基づいて決済処理を行う決済処理である。第2決済処理は、予め登録された信用審査済みの決済方法に基づいて決済処理を行う。決済制御部3fの一例として、後述する決済制御部39が挙げられる。
このように構成することにより、楽曲データが再生されていない場合には、クレジットカード決済等の通常の決済処理が行われるが、楽曲データの再生中には、予め登録された信用審査済みの決済方法に基づいて簡易・迅速に行うことができる。
図2は、本実施形態におけるイベント演出システムのネットワーク構成例を示す図である。イベント演出システム11は、端末装置12、サーバ装置(以下、「サーバ」と称する。)13、コンピュータ(以下、「PC」と称する。)14、表示装置15、スピーカ16、照明制御装置17、与信照会決済システム19及び通信ネットワーク20を含む。端末装置12、サーバ13、PC14、及び与信照会・決済システム19は、有線通信または無線通信により、通信ネットワーク20を介して、通信可能に接続されている。
本実施形態では、一例として、PC14に接続されている表示装置15、スピーカ16、及び照明制御装置17が設置されたイベント会場18において、1以上のユーザが集まっているとする。そして、各ユーザは、少なくとも1台の端末装置12を携帯しているものとする。ここで、イベント会場18においては、アニメやゲームのキャラクタで構成される1以上のアーティスト(グループを含む)が表示装置15やその他の表示装置に表示されてそのアーティストが演奏等をし、ユーザは、その演奏に応じて、キャラクタを応援することができる。
端末装置12は、例えばユーザが携帯するスマートフォン、タブレット端末、携帯電話等の通信ネットワーク20に接続可能な通信機能を有する電子端末装置である。端末装置12には、Webブラウザがインストールされている。端末装置12は、Webブラウザを介して、サーバ13で生成される画像を表示することができる。なお、端末装置12は、いわゆるパーソナルコンピュータであってもよい。
サーバ13は、端末装置12に対して、種々のコンテンツを配信することができると共に、PC14を介して、表示装置15にコンテンツを表示することができる情報処理装置である。サーバ13は、1台以上の物理的な情報処理装置により構成されるサーバシステムであってもよいし、1台以上の仮想サーバ装置により構成される仮想サーバシステムであってもよい。
PC14は、いわゆるパーソナルコンピュータであって、サーバ13より配信されたコンテンツを表示装置15、スピーカ16、照明制御装置17に出力する。なお、PC14は、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話等の通信ネットワーク20に接続可能な通信機能を有する端末装置であってもよい。
表示装置15は、サーバ13より配信されたコンテンツを出力するディスプレイ等の表示装置である。また、表示装置15は、配信されたコンテンツに音データ(音声データ、楽曲データ等を含む)が含まれる場合、スピーカ16を介してその音データが出力される。なお、表示装置15は、プロジェクタであってもよく、スクリーンに画面を表示させてもよい。また、スピーカ16は表示装置15に内蔵されていてもよい。
照明制御装置17は、サーバ13からの指示に基づいて、イベント会場18内に設置された複数の照明装置を制御する。
与信照会・決済システム19は、後述するタッチ決済が行われる場合、サーバ13または課金用サーバにより問い合わせがあった場合に与信照会を行う。与信照会とは、クレジットカード会社に対してクレジットカード利用者の信用確認(有効性の確認や利用枠の確認)をすることをいう。与信照会がカード会社により承認されることで、決済金額が一時的に(仮に)確保される。
ここで、イベント会場18には、不図示の入場受付端末及び決済端末が設置されていてもよい。この場合、イベント会場18に入場する場合には、事前に参加申し込みとして、所定の情報を登録(事前登録)する必要がある。事前登録では、イベント会場での商品の購入やサービスの提供に対する対価の支払いを容易するための後払い方式に関する設定も行う。事前登録を済ませたユーザには、イベント参加資格が与えられ、イベント会場18への入場を許可する入場許可情報(例えば、QRコード(登録商標)等の二次元コード)が発行される。なお、以下では、商品にはサービスも含まれるものとし、サービスの提供に対する対価の支払いは、商品の購入に含まれるものとする。
イベント会場18へ入場する場合、ユーザは、入場受付にて、自身の端末装置12にその発行された二次元コードを表示させる。すると、入場受付担当者は、入場受付端末でその二次元コードを読み取り、予め用意していたリストバンドのリストバンドIDを読み取り、サーバ13へ送信する。サーバ13は、二次元コードからユーザ情報を取得し、ユーザ情報とリストバンドIDを紐づける。紐づけ完了後、入場受付担当者は、その紐づけられたリストバンドIDを保持するリストバンドをユーザに渡す。ユーザは、イベント会場18においてリストバンドを用いることにより商品を購入することができる。すなわち、ユーザが商品を購入する場合、決算端末の読取部にリストバンドをかざすことで決済処理
(以下、「タッチ決済」と称する。)が行われる。なお、タッチ決済にはリストバンドを直接使用する決済だけでなく、リストバンドによる決済を前提として事前に登録された信用審査済の決済方法に基づく決済も含むものとする。
図3は、本実施形態におけるイベント演出システムの機能及び構成ブロック図である。端末装置12は、通信部21、操作表示部22を含む。通信部21は、通信ネットワーク20に接続された機器との通信を可能にするインターフェースである。ここでは、通信部21は、サーバ13と通信を行う。
操作表示部22は、入力操作により入力が可能であると共に、表示も可能なタッチパネルである。なお、本実施形態では、一例として、操作表示部22を用いるが、これに限定されず、入力部と表示部とがそれぞれ独立していてもよい。操作表示部22を用いて、ユーザは、イベントへの参加申し込み時(事前)に、端末装置12を介してユーザ情報及び支払方法を登録する。
なお、端末装置12は、端末装置12の移動方向及び回転方向を検知する加速度センサ
(ジャイロセンサ)を含んでいてもよい。これにより、端末装置12を振ったり、所定の向きへの移動や回転がされた場合に、端末装置12はその加えられた力を検知して所定の動作をさせることができる。
サーバ13は、通信部31、制御部32、記憶部40を含む。通信部31は、通信ネットワーク20に接続された機器との通信を可能にするインターフェースである、ここでは、端末装置12、及びPC14と通信を行う。
制御部32は、ユーザ情報・支払方法登録部33、取得部34、集計部35、表示制御部36、サイリウム制御部37、位置情報取得部38、及び決済制御部39として機能する。
ユーザ情報・支払方法登録部33は、イベントへの参加申し込み時(事前)に、端末装置12を介してユーザにより入力されるユーザ情報及び支払方法を取得し、ユーザ情報管理テーブル41及び支払方法管理テーブル42に登録する。
取得部34は、端末装置12の入力操作によって、表示装置15に表示されたアーティスト(アニメーションやゲームのキャラクタを含む。)(以下、「応援対象オブジェクト」と称する)を応援する操作(応援操作)により送信されるギフト情報を取得する。応援操作は、例えば、端末装置12に表示された所定領域をタップしたり、端末装置12を振ったりすることを含む。
ここで、ギフト情報は、例えば応援操作に応じて表示装置15において、そのギフト情報に対応するギフトオブジェクトを表示させるアイテム(以下、「ギフトアイテム」と称する。)を識別するアイテム名(コードや識別情報(ID)を含む)を含む。ギフト情報は、応援対象オブジェクト毎に設定されていてもよい。また、ギフトアイテムは、無償・有償に応じて設定されていてもよい。有償の場合は、ギフトアイテムは、設定された課金額に応じて設定されていてもよい。このとき、ギフトアイテムは、それぞれ予めポイントが付与されており、そのポイントは無償のギフト情報が最も低いポイントが付与され、課金額が上がるにつれてポイントが高くなるいうに付与されている。
集計部35は、楽曲データに予め設定された区間毎に、取得したギフト情報の数、及び取得したギフト情報のそれぞれのポイントを集計する。また、集計部35は、楽曲データに予め設定された区間の間隔に応じて、そのポイントに重み付けを行うこともできる。
表示制御部36は、表示装置15に応援対象オブジェクトを表示させる。なお、応援対象オブジェクトは、表示装置15とは異なる表示装置に表示させてもよい。また、表示制御部36は、楽曲データの再生時において、端末装置12からの入力操作によって応援対象オブジェクトを応援する操作(応援操作)が行われた場合、その応援操作に応じた演出画像を表示装置15に表示させる。
サイリウム制御部37は、端末装置12を、応援対象オブジェクトを応援するための際リムとして機能される。サイリウム制御部38は、再生される楽曲の展開に応じて、端末装置12の操作表示部22に表示させる画面の背景色を制御する。このとき、サイリウム制御部37は、その背景色を、表示装置15が設置されている会場に設置された照明装置からの照明の色と同期させてもよい。また、サイリウム制御部37は、端末装置12の操作表示部22において選択された応援対象オブジェクトに応じて、画面の背景色を制御し、同期させてもよい。また、サイリウム制御部37は、端末装置12から送信された位置情報に応じて、画面の背景色を制御し、同期させてもよい。
位置情報取得38は、イベント会場18内における端末装置12の位置情報を取得する。イベント会場18内には、その会場内の位置(区画)を示す位置情報に対応する二次元バーコードが複数配置されている。端末装置12は、その二次元バーコードを読み取り、サーバ13にその二次元バーコードに対応する位置情報を送信すると、位置情報取得38は、その位置情報を取得する。
決済制御部39は、端末装置12においてギフトを購入するために課金操作が行われた場合、楽曲データの再生に応じて、通常決済処理(第1決済処理)とタッチ決済処理(第2決済処理)とを切り替え、切り替えた決済処理を実行する。通常決済とは、端末装置12においてギフトアイテムが選択されたタイミングで表示される決済方法入力画面に入力された決済方法に基づいて決済処理を行う決済方法であり、例えば通常利用されているクレジットカード決済のことである。タッチ決済とは、上述したように、予め登録された信用審査済みの決済方法に基づいて簡易・迅速に行う決済方法である。決済制御部39は、演奏が開始する前または演奏終了後は通常決済処理を行い、演奏中はタッチ決済処理に基づく決済処理を行う。
記憶部40は、ユーザ情報管理テーブル41、支払方法管理テーブル42、端末装置用ユーザインターフェース(以下、「UI」と称する。)データ43、ギフトオブジェクトデータ44、キャラクタデータ45、楽曲データ46、エフェクトデータ47、課金管理データベース(以下、データベースを「DB」と称する。)を格納する。
ユーザ情報管理テーブル41は、イベントに参加するユーザの情報を管理するためのテーブルである。支払方法管理テーブル42は、タッチ決済またはタッチ決済に基づく決済を使用するために予め登録される支払方法を管理するためのテーブルである。支払方法管理テーブル42は,クレジットカード払いのための情報や後日コンビニエンスストア等の店舗での後払い決済をするためのユーザの請求書の送付先等の情報を含む。UIデータ43は、端末装置12において表示させる応援用入力インターフェースや、背景色、課金を決定するための入力表示画面に関するデータである。
ギフトオブジェクトデータ44は、表示装置15に表示させるための、ギフト情報に対応するギフトオブジェクトに関するデータであり、ギフト情報のポイントに関する情報を含む。キャラクタデータ45は、表示装置15にて、パフォーマンスをアニメーションで表示させるキャラクタ(応援対象オブジェクトのビジュアルや動作(アニメーション)に関する情報)に関するデータである。楽曲データ46は、キャラクタの演奏動作に応じて再生される楽曲データであり、後述するように予め区間が設定されている。エフェクトデータ47は、演奏の開始から終了まで、表示装置に表示させる各種の演出画像であって、例えば応援操作に応じて演奏やパフォーマンスを盛り上げる各種の表示上の強調効果を含むデータ(サイリウム機能に関するデータも含まれる。)である。
課金管理DB49は、課金処理(通常決済処理及びタッチ決済処理、タッチ決済処理に基づく決済処理等を含む。)を管理するデータベースである。なお、図3では、課金管理DB49は、記憶部40に格納されているが、これは一例であって、別の記憶装置に格納してもよい。
PC14は、通信部51、出力部52を含む。通信部51は、通信ネットワーク20に接続された機器との通信を可能にするインターフェースである、ここでは、サーバ13と通信を行う。出力部52は、表示装置15、スピーカ16、及び照明制御装置17と接続して、データや命令を出力する出力インターフェースである。
図4は、本実施形態の全体の流れを説明するためのフローチャートである。まず、ユーザは、イベントへの参加申し込み時(事前)に、端末装置12を用いてユーザ情報及び支払方法を登録する(S1)。
次に、イベント会場18において、ユーザは、演奏(楽曲データの再生)が開始した場合に、ユーザが応援する位置(区画)の近くに配置された二次元バーコードを、端末装置12を用いて読み取る(S2)。その二次元バーコードは、イベント会場18において、その位置(区画)を特定するための情報となる。
イベント会場18において、演奏(楽曲データの再生)が始まる前に、ユーザは、必要に応じて、端末装置12を操作して応援対象オブジェクトを応援するためのギフトアイテムを購入する(S3)。S3では、決済方法は、上述した通常決済による決済処理が行われる。
演奏(楽曲データの再生)が開始する(S4)。すると、ユーザは楽曲の再生に応じて、端末装置12に対して応援操作を行い、選択されたギフトアイテムに基づくギフト情報をサーバ13に送信する。すると、サーバ13において、曲の展開と、送信されて集計されたギフト情報の集計値に応じて、演奏を盛り上げるための様々なエフェクト処理が行われる(S5)。
また、サーバ13は、Webブラウザを介して端末装置12に表示させる表示画面の背景色を、楽曲データの曲の展開に合わせて制御する(S6)。これにより、Webブラウザによる表示画面がサイリウムのような効果を発揮し、会場での一体感を得ることができる。
演奏中であっても、ユーザは、必要に応じて、端末装置12を操作して応援対象オブジェクトを応援するためのギフトアイテムを購入することができる(S7)。この場合、演奏中であるため、サーバ13は、ユーザの決済操作の負担を軽減するために、タッチ決済に基づく決済処理を行う。
以下では、図4で説明した流れのそれぞれの処理や手続きを具体的に説明する。まずは、図4のS1について説明する。
図5は、本実施形態における事前登録処理(S1)のシーケンス図である。図6は、本実施形態における事前登録処理において端末装置に表示されるタッチ決済の設定画面例を示す図である。以下では、図6を参照しながら、図5を説明する。なお、説明の便宜上、以下では、端末装置12の操作表示部22に表示させることを、端末装置12に表示させると記載する場合もある。
まず、ユーザは、イベントへの参加するためには、参加申し込みとして事前に所定の設定を行う必要がある。そこで、ユーザは、端末装置12にインストールされたWebブラウザを用いて、所定のポータルサイトへアクセスする(S11)。すると、ポータルサイトに対して所定の入力操作を行って、所定のイベントへの参加申し込みを行うと共に、イベント会場での決済方法を登録するための設定画面(タッチ決済画面)を表示させる(S12)。
ユーザは、そのタッチ決済画面にて「利用手続きをする」を押下すると、端末装置12はサーバ13に決済方法の設定要求を送信する(S13)。それに応じて、サーバ13は、図6に示すように決済方法の設定画面61を端末装置12に表示させる(S14)。
ユーザは、端末装置12を用いて決済方法の設定画面61に決済方法を入力する。例えば、決済方法の設定画面61において、ユーザはクレジットカード払いを選択する場合にはクレジットカード払い設定欄62に必要情報を入力する。既に1つ以上のクレジットカード情報が登録されている場合にはそのクレジットカードの下4桁が表示され、いずれかのクレジットカードを選択することができる。また、「クレジットカードを追加」ボタン63を押下した場合には、新たにクレジットカードを登録することができる。
また、決済方法の設定画面61において、後払い(後日郵送されてくる請求書を用いて、コンビニエンスストアで代金の支払いを行う形式)を選択する場合には後払い設定欄64に必要情報を入力する。既に1つ以上の請求書送付先住所が登録されている場合にはその請求書送付住所が表示され、いずれかの請求書送付先住所を選択することができる。また、「新しいお届け先を追加」ボタン65を押下した場合には、新たに請求書送付先住所を登録することができる。
なお、代金の支払いはコンビニエンスストアに限定されず、請求書が銀行、郵便局等での支払いも許容している場合には銀行、郵便局等で支払うようにしてもよい。
また、決済方法の設定画面61のクレジットカード払い設定欄62及び/または後払い設定欄64において、上述した「上限額」を設定することができる。
ユーザは、決済方法の設定画面61において必要情報を入力し終わって、図6の「お申込みを確定する」ボタン66を押下すると、端末装置12はサーバ13にユーザ情報の登録要求を送信する(S15)。それに応じて、サーバ13は、ユーザの氏名、電話番号及び住所(さらにはクレジットカード情報を含んでいてもよい。)に基づいて、与信照会・決済システム19に与信照会を行い(S16)、与信照合結果を受け取る(S17)。すると、サーバ13は、設定完了画面(不図示)を端末装置12に表示させる(S18)。サーバ13は、設定完了画面(不図示)では、タッチ決済の設定が完了した旨及び登録した内容を表示させる。
なお、事前登録においてはショートメールサービス認証(SMS認証)を用いてもよい。これにより、事前登録時のセキュリティを向上させることができる。なお、図6において、「戻る」ボタン67を押下すると遷移前の画面に戻る。
次に、図4のS2について説明する。図7は、本実施形態におけるイベント会場内において、位置情報を示す二次元バーコードの配置例を示す図である。イベント会場18には、二次元バーコードX1~X12が配置され、二次元バーコードX1~X12はそれぞれ、配置されている位置を示す。二次元バーコードは、例えば、それを印刷した用紙を固定物に貼り付けていてもよい。また、運営側スタッフが、その二次元バーコードを印刷した用紙を手に持っていてもよいし、運営側スタッフの端末装置に表示させてもよい。
図8は、本実施形態における楽曲データの構成例及び区間を説明するための図である。図8の横軸は、曲の展開を表す。楽曲は、例えば、イントロから始まり、Aメロ、Bメロ、Cメロやサビと呼ばれる部分から構成されている。横軸は、感情の起伏(ユーザのノリ、盛り上がり)を表す。棒の色は、曲調を示す。
本実施形態では、一例として、演出の基本構成を次のA,B,Cの3つの区間に分けることとする。区間A(A1、A2)は、楽曲を聞くメロディ区間である。区間B(B1、B2、B3)は、サビ区間である。区間C(C1)は、サビ区間に続いて盛り上がりが継続する区間である。これらの区間は、予め設定されている。
本実施形態では、ユーザの端末装置12に対する応援操作によってギフト情報がサーバ13に送信される。サーバ13は区間A及び区間Cで溜めたギフト情報のポイントに基づいて、B区間での特別演出を制御する。例えば、区間Aにおいては、ユーザに緩やかに応援操作に参加してもらう。これにより、サーバ13においてギフト情報のポイントが徐々に溜まる。区間Bにおいてギフト情報のポイントが一定以上溜まっていれば、後述する特別演出が発動される。また、区間Cは、サビに続いて盛り上がりが継続しており、最後の特別演出に向けてユーザによりアクティブに応援操作に参加してもらう区間である。例えば、区間A1で収集したギフト情報のポイントを溜めた結果として区間B1で特別演出が発動する。区間A2で収集したギフト情報ポイントを溜めた結果として区間B2で特別演出が発動する。区間C1で収集したギフト情報のポイントを溜めた結果として区間B3で特別演出が発動する。なお、以下では、区間Bに相当する区間を「エフェクト区間」と記す場合もある。また、区間Aまたは区間Cに相当する区間を「非エフェクト区間」と記す場合もある。
次に図4のS4及びS5について説明する。なお、S3については、S7と共に後述する。
図9は、本実施形態における楽曲データ再生開始時に表示装置に表示される画像の一例を示す図である。表示装置15の表示領域71の下方には応援対象オブジェクト73として、3つのキャラクタの応援対象オブジェクト73a,73b,73cが表示されている。一例として、本実施形態で使用する楽曲は、応援対象オブジェクト73a,73b,73cによって演奏される設定になっている。また、応援対象オブジェクト73a,73b,73cの上方の表示領域には表示オブジェクト72が表示されている。表示オブジェクト72は、例えば、応援操作により送信されたギフト情報を吸収するにつれて、大きくなったり、形状が変わったり、色が変わったり等、その形態が変化する仕様になっている。なお、応援対象オブジェクト73a,73b,73cは、別の表示装置に表示させてもよい。また、表示オブジェクト72は、円形や球体に限定されず、どのような形状、形態、色、外観であってもよく、アニメーション等により動いてもよい。
図10は、本実施形態における楽曲データ再生時において、端末装置で表示させる応援操作入力画面である。応援操作入力画面81は、Webブラウザを介して表示させることができる。
応援対象オブジェクト選択欄84において、応援対象オブジェクト73a,73b,73cのうち、いずれかの応援対象オブジェクトを選択することができる。応援対象オブジェクト選択欄84においていずれかの応援対象オブジェクトを選択すると、その選択した応援対象オブジェクトの画像が表示領域82に表示される。また、選択した応援対象オブジェクトに応じて背景領域85の背景色が切り替わる。
ギフト選択欄83は、応援操作により送信するギフトアイテムを選択することができる。ギフト選択欄83においていずれかのギフトアイテムを選択すると、その選択したギフトアイテムの画像が表示領域82に表示される。ギフト選択欄83に表示されるギフト情報は、応援対象オブジェクト選択欄84において選択した応援対象オブジェクトに応じて切り替わる。ギフトアイテムは、無償のものもあれば、有償のものもある。ここで、例えば、1円=1ポイント(pt)とすると、ギフト選択欄83aのギフトアイテムは無償(0pt)で使用することができる。ギフト選択欄83bのギフトアイテムは、100ptで使用でき、既に100円で課金して購入されている。ギフト選択欄83cには施錠された錠前オフジェクトが表示されているが、これは500ptのギフトアイテムが未購入であることを示す。
この状態において、応援操作入力領域86を指でタップしたり、スライドさせたり、端末装置12を振ったり等、所定の操作をすることにより、選択されたギフトアイテムに対応するギフト情報をサーバ13に送信することができる。
図11は、本実施形態における位置情報に応じてギフトオブジェクトが表示オブジェクトに集まって飛んでいくように表示される演出例を示す図である。ここで、図11は、上述した区間Aまたは区間Cに相当する区間(すなわち、非エフェクト区間)における演出画像である。
例えば、図10において送信されたギフトオブジェクト91が表示オブジェクト72に吸収されるように演出画像が表示される。
また、図4のS2において読み取った二次元バーコードに基づく位置情報により、その位置情報に応じた位置よりギフトオブジェクトが投げられたような演出画像が表示される。例えば、図7において二次元バーコードX8が読み取られている場合、ギフトオブジェクト91は、表示領域71の右側から中央の表示オブジェクト72に投げられたような演出画像が表示される。
図12は、本実施形態におけるエフェクト区間における特別演出の一例を示す図である。ここで、図12は、上述した区間Bに相当する区間(エフェクト区間)における特別演出のための演出画像(特別演出画像92)を示している。
楽曲データの再生においてエフェクト区間が到来すると、その前の非エフェクト区間で蓄えられたギフト情報のポイントの総計に応じて、特別演出画像92が表示される。ポイントの総計が大きいほど、特別演出画像92のエフェクトの程度が大きくなる。
特別演出画像92としては、例えば、それまでに集まったギフト情報の塊が破裂するような画像であってもよいし、花火が打ち上がるような画像であってもよいし、星降る画像であってもよい。また、特別演出画像のエフェクトの効果は、楽曲の終わりが近付くにつれて大きくなり、最後のサビ部分のエフェクト区間が最も大きくなる。
なお、演出の1つとして、所定のタイミングにおいて、またはポイントの総数に応じて表示領域71の中央に、応援対象オブジェクトのカットが大きく表示されるようにしてもよい。
図13は、本実施形態における応援操作に関するシーケンス図である。まず、ユーザは、イベント会場18において、自身の席の近くに配置されている二次元バーコードを端末装置12で読み取る(S21)。端末装置12は、その二次元バーコードの示す位置情報を保持する。
サーバ13は、図9で説明したように演奏開始に合わせて表示装置15に表示オブジェクト72、応援対象オブジェクトを表示させると共に、楽曲データの再生を開始する(S22)。
ユーザは、端末装置12を用いて応援操作を行うことにより、ギフト情報をサーバ13に送信する。このとき、端末装置12は、S21で取得した位置情報も併せてサーバ13に送信する(S23)。サーバ13は、端末装置12から送信されたギフト情報と位置情報、及び楽曲データに設定された区間に応じて、演出画像(特別演出画像を含む。)を表示装置15に表示する(S24)。S23及びS24は、楽曲データの再生中繰り返される。
演奏(楽曲データの再生)が終わると、サーバ13は、エンドロールを表示装置15にする(S25)。エンドロールは、例えば、送信されたギフト情報のポイントに応じて、ユーザのニックネームを大きく表示したり、順番を決めて表示される。
図14A及び図14Bは、本実施形態におけるサーバによる楽曲データの区間に基づく演出処理(S5)の実施例1のフローチャートである。サーバ13の制御部32は、本実施形態にかかるプログラムを記憶装置から読み出して、取得部34、集計部35、表示制御部36、及び位置情報取得部38として機能し、図14A及び図14Bのフローを実行する。以下では、制御部32による処理を便宜上サーバ13による処理として記す。
サーバ13は、楽曲の再生指示を取得すると、楽曲データの再生を開始する(S31)。サーバ13は、ポイントを集計するためのパラメータ(ポイントの集計値)Pを0で初期化する(S32)。サーバ13は、表示装置15に応援対象オブジェクト73、及び表示オブジェクト72を表示する(S33)。
サーバ13は、端末装置12から送信されたギフト情報と位置情報を取得する(S34)。サーバ13は、ギフトオブジェクトデータ44を参照して、取得したギフト情報を識別する(S35)。サーバ13は、位置情報に基づいて、識別したギフトに対応するギフトオブジェクトが表示オブジェクト72に集まっていくように表示させる(S36)。サーバ13は、ギフトオブジェクトが表示オブジェクトに吸収されるのに応じて、表示オブジェクトの形態を変化させる(S37)。
サーバ13は、ギフトオブジェクトデータ44を参照して、識別したギフト情報に対応するポイントPiを特定する(S38)。サーバ13は、ポイントPiをポイント集計値Pに加算する(S39)。
サーバ13は、エフェクト区分が到来したかを判定する(S40)。エフェクト区分が到来していない場合(S40でNO)、サーバ13はS34の処理へ戻る。エフェクト区分が到来するまでS34~S39の処理が繰り返される。
エフェクト区分が到来した場合(S40でYES)、サーバ13は集計値Pに応じた特別演出画像を生成し(S41)、表示させる(S42)。ここで、集計値Pが所定値を超えると、例えばポイントが満タンになったものとして、特別演出画像を表示させてもよい。所定値は、例えば、参加するユーザ数やギフトアイテムに設定されているポイントに応じて、その都度変動するようにしてもよい。
サーバ13は、エフェクト区分が終了したかを判定する(S43)。エフェクト区分が終了していない場合(S43でNO)、サーバ13はS41の処理へ戻る。エフェクト区分が終了するまでS41~S42の処理が繰り返される。
エフェクト区間が終了した場合(S43でYES)、サーバ13は、楽曲の再生が終了したかを判定する(S43)。楽曲の再生が終了していない場合(S44でNO)、サーバ13は、集計値Pを0で初期化または所定値まで低減させ(S45)、S34の処理へ戻る。楽曲の再生が終了するまで、S34~S45の処理が繰り返される。
楽曲の再生が終了した場合(S44でYES)、サーバ13は、演出画像をフェードアウトさせ(S46)、最後にエンドロールを表示する(S47)。上述の通り、サーバ13は、エンドロールにおいて、例えば、送信されたギフト情報のポイントに応じて、ユーザのニックネームを大きく表示したり、順番を決めて表示する。
図15A及び図15Bは、本実施形態におけるサーバによる楽曲データの区間に基づく演出処理(S5)の実施例2のフローチャートである。サーバ13の制御部32は、本実施形態にかかるプログラムを記憶装置から読み出して、取得部34、集計部35、表示制御部36、及び位置情報取得部38として機能し、図15A及び図15Bのフローを実行する。以下では、制御部32による処理を便宜上サーバ13による処理として記す。
図15A及び図15Bは、図14A及び図14BにS32-1、S32-2の処理を追加し、S39をS39-1の処理に置き換え、さらに、S45をS45-1,S45-2、S45-3の処理に置き換えたフローチャートである。実施例2では、実施例1のエフェクト区間の前の区間の長さに応じて、ギフトポイントに重み付けを行う。
サーバ13は、楽曲の再生指示を取得すると、楽曲データの再生を開始する(S31)。サーバ13は、ポイントを集計するためのパラメータ(ポイント集計値)Pを0で初期化する(S32)。
サーバ13は、エフェクト区間までの時間Tを算出する(S32-1)。サーバ13は、算出した時間Tに応じて重みWを設定する(S32-2)。例えば、サーバ13は時間Tが短いほど、より重い重みを設定する。
サーバ13は、表示装置15に応援対象オブジェクト73、及び表示オブジェクト72を表示する(S33)。
サーバ13は、端末装置12から送信されたギフト情報と位置情報を取得する(S34)。サーバ13は、ギフトオブジェクトデータ44を参照して、取得したギフト情報を識別する(S35)。サーバ13は、位置情報に基づいて、識別したギフトに対応するギフトオブジェクトが表示オブジェクト72に集まっていくように表示させる(S36)。サーバ13は、ギフトオブジェクトが表示オブジェクトに吸収されるのに応じて、表示オブジェクトの形態を変化させる(S37)。
サーバ13は、ギフトオブジェクトデータ44を参照して、識別したギフト情報に対応するポイントPiを特定する(S38)。サーバ13は、ポイントPiに重みWを乗じた値をポイント集計値Pに加算する(S39-1)。
サーバ13は、エフェクト区分が到来したかを判定する(S40)。エフェクト区分が到来していない場合(S40でNO)、サーバ13はS34の処理へ戻る。エフェクト区分が到来するまでS34~S39の処理が繰り返される。
エフェクト区分が到来した場合(S40でYES)、サーバ13は集計値Pに応じた特別演出画像を生成し(S41)、表示させる(S42)。ここで、集計値Pが所定値を超えると、例えばポイントが満タンになったものとして、特別演出画像を表示させてもよい。所定値は、例えば、参加するユーザ数やギフトアイテムに設定されているポイントに応じて、その都度変動するようにしてもよい。
サーバ13は、エフェクト区分が終了したかを判定する(S43)。エフェクト区分が終了していない場合(S43でNO)、サーバ13はS41の処理へ戻る。エフェクト区分が終了するまでS41~S42の処理が繰り返される。
エフェクト区間が終了した場合(S43でYES)、サーバ13は、楽曲の再生が終了したかを判定する(S43)。楽曲の再生が終了していない場合(S44でNO)、サーバ13は、エフェクト区間までの時間Tを算出する(S45-1)。サーバ13は、算出した時間Tに応じて重みWを設定する(S45-2)。例えば、サーバ13は時間Tが短いほど、より重い重みを設定する。また、サーバ13は、時間Tに応じて集計値Pを所定値まで低減させ(S45-5)、S34の処理へ戻る。楽曲の再生が終了するまで、S34~S45の処理が繰り返される。
楽曲の再生が終了した場合(S44でYES)、サーバ13は、演出画像をフェードアウトさせ(S46)、最後にエンドロールを表示する(S47)。上述の通り、サーバ13は、エンドロールにおいて、例えば、送信されたギフト情報のポイントに応じて、ユーザのニックネームを大きく表示したり、順番を決めて表示する。
なお、S45-3の処理において、集計値Pを初期化させずに、低減させることにより、次の区間Aまたは区間C(非エフェクト区間)へ集計値を引き継ぐことができ、より盛り上がりを継続されることができる。
次に図4のS6について説明する。図16は、本実施形態における端末装置をサイリウムとして機能させ、イベント会場内の照明と同期させるシーケンス図である。サーバ13は、Webブラウザを介して、楽曲の展開に応じて、端末装置の表示領域85の背景色を切り替える(S51)。さらに、サーバ13は、その背景色の切り替えに合わせて照明制御装置17を制御し、イベント会場内の照明装置を同期させて、照明の色や照射方向を切り替えてもよい(S52)。
図17は、本実施形態におけるサーバによる端末装置をサイリウムとして機能させ、イベント会場内の照明と同期させるフローチャートである。サーバ13の制御部32は、本実施形態にかかるプログラムを記憶装置から読み出して、サイリウム制御部37、及び位置情報取得部38として機能し、図17のフローを実行する。以下では、制御部32による処理を便宜上サーバ13による処理として記す。
サーバ13は、端末装置12から送信された位置情報を取得する(S61)。サーバ13は、端末装置12毎に、楽曲の展開、位置情報、及び/または選択された応援対象オブジェクトに応じて、表示領域85の背景色を決定する(S62)。サーバ13は、決定した背景色に関する情報を端末装置12に通知する。また、サーバ13は、その背景色に応じた照明処理をするための命令を照明制御装置17へ通知する(S63)。
サーバ13は、楽曲データの再生が終了するまで、S62~S64の処理を繰り返す(S64でNO)。楽曲データの再生が終了すると、本フローは終了する(S64でYES)。
これにより、Webブラウザによる表示画面がサイリウムのような効果を発揮し、さらにイベント会場18内の照明も制御することにより、イベント会場内での一体感を得ることができる。
次に、図4のS3及びS7の決済処理について説明する。図18は、本実施形態における、楽曲データの再生前または再生終了後における通常のクレジットカード決済処理と、楽曲データの再生中におけるタッチ決済のための事前登録情報に基づく処理のシーケンス図である。
楽曲データの再生前または再生終了後において、ユーザは、端末装置12を用いて、ギフト情報としてのアイテムを購入するための操作をする(S71)。例えば、図10において、ギフト選択欄83cの錠前オフジェクトをタップすると、500ptのギフトアイテムの一覧が表示され、ユーザは購入したいギフトアイテムを選択することができる。
サーバ13は、選択されたギフトアイテムに関するギフト情報を取得すると、そのギフトアイテムを購入するための決済方法入力画面を、端末装置12に表示させる(S72)。
ユーザは、端末装置12を用いて、決済方法入力画面に決済方法を入力する(S73)。サーバ13は、決済方法入力画面に入力された内容をユーザに確認させるための確認画面を端末装置12に表示させる(S74)。
ユーザは、端末装置12を用いて、確認画面を確認して確定ボタンをタップする(S75)。するとサーバ13は与信照会・決済システム19に与信照会を行う(S76)。与信照会・決済システム19から与信照会結果を受け取ると(S77)、サーバ13は、所定期間における支払累積額と今回の支払額の和が、予め設定した上限額を超えるか否かに応じて、または与信照会結果に応じて、決済完了か決済不可かを端末装置12に通知する
(S76)。決済不可の場合には、端末装置12には、「決済ができませんでした。」旨の内容が表示され、選択したギフトアイテムを購入することができない。
一方で楽曲データの再生中において、ユーザは、端末装置12を用いて、ギフト情報としてのアイテムを購入するための操作をする(S81)。例えば、図10において、ギフト選択欄83cの錠前オフジェクトをタップすると、500ptのギフトアイテムの一覧が表示され、ユーザは購入したいギフトアイテムを選択することができる。
サーバ13は、選択されたギフトアイテムに関するギフト情報を取得すると、図4のS1において予め登録された情報に基づいて、そのギフトアイテムの購入内容及び支払方法が入力された確認画面を端末装置12に表示させる(S82)。
ユーザは、端末装置12を用いて、確認画面を確認して確定ボタンをタップする(S83)。するとサーバ13は与信照会・決済システム19に与信照会を行う(S84)。与信照会・決済システム19から与信照会結果を受け取ると(S85)、サーバ13は、所定期間における支払累積額と今回の支払額の和が、予め設定した上限額を超えるか否かに応じて、または与信照会結果に応じて、決済完了か決済不可かを端末装置12に通知する
(S86)。決済不可の場合には、端末装置12には、「決済ができませんでした。」旨の内容が表示され、選択したギフトアイテムを購入することができない。
図19は、本実施形態における、楽曲データの再生に応じて、決済方法が切り替わる決済処理のフローチャートである。サーバ13の制御部32は、本実施形態にかかるプログラムを記憶装置から読み出して、決済制御部39として機能し、図19のフローを実行する。以下では、制御部32による処理を便宜上サーバ13による処理として記す。
サーバ13は、端末装置12からギフトアイテムの購入要求を取得すると(S91)、楽曲データの再生中か否かを判定する(S92)。楽曲データの再生中でない場合(S92でNO)、サーバ13は、第1決済処理を行う(S93)。
第1決済処理(S93)においては、サーバ13は、決済方法入力画面を端末装置12に表示させる(S93a)。端末装置12において決済方法入力画面に決済方法の入力が完了すると、サーバ13はその決済方法を受け付ける(S93b)。
サーバ13は、受け付けた決済方法をユーザに確認させるための確認画面を端末装置12に表示させる(S93c)。ユーザは、端末装置12を用いて、確認画面を確認して確定ボタンをタップすると、サーバ13は、その確定指示を受け付ける(S93d)。
サーバ13は、取得した決済方法に基づいて、そのギフトアイテムの金額について決済処理を行う(S93e)。取得した決済方法が「クレジットカード払い」の場合、サーバ13は、支払方法管理テーブル42から、ユーザIDに対応する有効なクレジットカード情報を取得する。サーバ13は、取得したクレジットカード情報に基づいて、与信照会・決済システム19に与信照会を行い、その金額について決済処理を行う。
取得した決済方法が後払いの場合、サーバ13は、支払方法管理テーブル42から、ユーザIDに対応する有効な請求書送付先情報を取得する。サーバ13は、取得した請求書送付先情報に基づいて、その金額について決済処理を行う。なお、サーバ13は、所定期間における支払累積額と今回の支払額の和が、予め設定した上限額を超える場合には決済処理を中止するようにしてもよい。サーバ13は、決済処理の結果を端末装置12に通知する(S93f)。
S92において、楽曲データの再生中である場合(S92でYES)、サーバ13は、支払方法管理テーブル42を参照して、そのユーザがタッチ決済のための事前登録をしているか否かを判定する(S94)。タッチ決済のための事前登録が登録されていない場合
(S94でNO)、サーバ13は、第1決済処理を行う(S93)。タッチ決済のための事前登録が登録されている場合(S94でYES)、サーバ13は、第2決済処理を行う
(S95)。
第2決済処理(S95)においては、サーバ13は、図4のS1において支払方法管理テーブル42に予め登録された情報に基づいて、そのギフトアイテムの購入内容及び支払方法が入力された確認画面を端末装置12に表示させる(S95a)。ユーザは、端末装置12を用いて、確認画面を確認して確定ボタンをタップすると、サーバ13は、その確定指示を受け付ける(S95b)。
サーバ13は、取得した決済方法に基づいて、そのギフトアイテムの金額について決済処理を行う(S95c)。取得した決済方法が「クレジットカード払い」の場合、サーバ13は、支払方法管理テーブル42から、ユーザIDに対応する有効なクレジットカード情報を取得する。サーバ13は、取得したクレジットカード情報に基づいて、与信照会・決済システム19に与信照会を行い、その金額について決済処理を行う。
取得した決済方法が後払いの場合、サーバ13は、支払方法管理テーブル42から、ユーザIDに対応する有効な請求書送付先情報を取得する。サーバ13は、取得した請求書送付先情報に基づいて、その金額について決済処理を行う。なお、サーバ13は、所定期間における支払累積額と今回の支払額の和が、予め設定した上限額を超える場合には決済処理を中止するようにしてもよい。サーバ13は、決済処理の結果を端末装置12に通知する(S95d)。
図20は、本実施形態におけるプログラムを実行するコンピュータのハードウェア環境の構成ブロック図の一例である。コンピュータ101は、端末装置12、またはサーバ13として機能する。コンピュータ101は、CPU102、ROM103、RAM104、記憶装置105、入力I/F106、出力I/F107、通信I/F108、読取装置109、バス120によって構成されている。
ここで、CPUは、中央演算装置を示す。ROMは、リードオンリメモリを示す。RAMは、ランダムアクセスメモリを示す。I/Fは、インターフェースを示す。バス140には、CPU102、ROM103、RAM104、記憶装置105、入力I/F106、出力I/F107、通信I/F108、及び必要に応じて読取装置109が接続されている。
CPU102は、記憶装置105から本実施形態に係るプログラムを読み出し、サーバ13として機能する場合には、ユーザ情報・支払方法登録部33、取得部34、集計部35、表示制御部36、サイリウム制御部37、位置情報取得部38、及び決済制御部39として当該プログラムを実行する。また、CPU102は、記憶装置105から本実施形態に係るプログラムを読み出し、端末装置12として機能する場合には、受付処理部、及び送信処理部として当該プログラムを実行する。受付処理部として機能する場合、CPU102は、複数の区間から構成される楽曲データの再生中に端末装置12への所定の操作入力を受け付ける。受付処理部として機能する場合、CPU102は、楽曲データの再生中に複数の区分のうち第1区分の間に端末装置12から送信されるギフト情報を集計し、第1区間の後の区間である第2区分にて第1区分の間で取得されるギフト情報の集計値に応じて演出画像を表示させるサーバ13へ、受け付けた操作入力に応じてギフト情報を送信する。ROM103は、読み出し専用のメモリを示す。RAM104は、一時的に記憶するメモリである。
記憶装置105は、大容量の情報を記憶する装置である。記憶装置105としては、ハードディスク、ソリッドステートドライブ(SSD)、フラッシュメモリカードなど様々な形式の記憶装置を使用することができる。記憶装置105には、本発明の実施形態に係るプログラムや、記憶部40に格納されている各種データが記憶されている。
入力I/F106は、キーボード、マウス、電子カメラ、ウェブカメラ、マイク、スキャナ、センサ、タブレット、タッチパネル、情報読取装置等の入力装置と接続することが可能である。また、出力I/F107は、ディスプレイ、タッチパネル、プロジェクタ、プリンタ、スピーカ等の出力装置と接続することが可能である。
通信I/F108は、通信ネットワークと接続して他の装置と通信するためのポート等のインターフェースである。通信ネットワークは、インターネット、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、専用線、有線、無線等の通信網であってよい。読取装置109は、可搬型記録媒体を読み出す装置である。
上記実施形態で説明した処理を実現するプログラムは、プログラム提供者側から通信ネットワークおよび通信I/F108を介して、例えば記憶装置105に格納されてもよい。また、上記実施形態で説明した処理を実現するプログラムは、市販され、流通している可搬型記憶媒体に格納されていてもよい。この場合、この可搬型記憶媒体は読取装置105にセットされて、CPU102によってそのプログラムが読み出されて、実行されてもよい。可搬型記憶媒体としてはCD-ROM、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、ICカード、USBメモリ装置、半導体メモリカードなど様々な形式の記憶媒体を使用することができる。このような記憶媒体に格納されたプログラムが読取装置109によって読み取られる。
また、当該プログラムは、スタンドアローン型のコンピュータにインストールされてもよいし、クラウドコンピュータによりインストールされて機能のみをユーザに提供してもよい。また、端末装置12においてはWebブラウザを用いて、本実施形態における画面の表示を行ったが、端末装置12にサーバ13と通信可能なアプリケーションプログラムをインストールして、本実施形態における画面表示を行ってもよい。
本実施形態によれば、イベントにおいて応援対象オブジェクトへの応援と曲の展開とに応じて、演出を動的に変化させることができる。また、応援操作による反応がリアルタイムで視覚的に演出に反映されるので、ユーザ自身がそのギフトオブジェクトを送った感覚やインタラクション性を向上させることができる。
また、応援対象オブジェクトは、アニメやゲーム等のキャラクタに限定されず、人間のアーティストでもよいし、動物やロボット等の人間以外のものであってもよい。また、演出画像(特別演出画像)の演出内容には限定されず、どのような演出内容であってもよい。また、本実施形態では、楽曲データに予め区間を設定したが、その場の雰囲気に応じて、所定のタイミングでリアルタイムに区間を形成してもよい。また、区間は、Aメロ、Bメモ、サビ等に限定されず、任意に設定するようにしてもよい。
以上、実施形態、変形例に基づき本態様について説明してきたが、上記した態様の実施の形態は、本態様の理解を容易にするためのものであり、本態様を限定するものではない。本態様は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本態様にはその等価物が含まれる。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することができる。