JP2023160095A - 圧縮機 - Google Patents

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敬晶 嵐
Takaaki Arashi
一朗 余語
Ichiro Yogo
友貴 一瀬
Tomoki Ichinose
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    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B39/00Component parts, details, or accessories, of pumps or pumping systems specially adapted for elastic fluids, not otherwise provided for in, or of interest apart from, groups F04B25/00 - F04B37/00
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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Abstract

【課題】低温時におけるシール性を維持できる圧縮機を提供する。【解決手段】圧縮機構200を軸線Xの周りに包囲している筒状のモータケース110と、モータケース110の開口111を閉塞するとともにモータケース110の内周面に嵌合して、冷媒が導入される収容室C1をモータケース110との間で画定しているロワケース130と、嵌合されたモータケース110とロワケース130とが面で対向する対向箇所において軸線Xの周りに設けられた第1Oリング151と、対向箇所において軸線Xの周りに設けられた第2Oリング152と、を備え、第1Oリング151は、第2Oリング152よりも、対向箇所の収容室C1側の始点に近い位置に設けられ、第1Oリング151は、第2Oリング152よりも耐冷媒性及び/又は耐油性に優れ、第2Oリング152は、-20℃以下の温度において第1Oリング151よりもシール性に優れている。【選択図】図1

Description

本開示は、圧縮機に関する。
複数のケースから1つのケーシングが構成される電動圧縮機において、一のケースと他のケースとの間にOリング等のシール部材を設けることでケース間のシール性を確保することがある。
例えば特許文献1には、一のケースと他のケースとの間に軸線方向に並んだ2つのOリングが設けられている。
特開2020-143650号公報
冷媒に触れやすい位置に配置されたシール部材には耐冷媒性及び/又は耐油性が要求されるが、このような要求を満たすシール部材の中には、低温時(例えば-20℃以下の温度環境に晒されたとき)にシール性が低下するものもある。
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、低温時におけるシール性を維持できる圧縮機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示の圧縮機は、以下の手段を採用する。
すなわち、本開示の一態様に係る圧縮機は、冷媒を圧縮する圧縮機構を軸線の周りに包囲している筒状のメインケースと、前記軸線の方向における前記メインケースの開口を閉塞するとともに前記メインケースの内周面又は外周面に嵌合して、冷媒が導入される空間を前記メインケースとの間で画定しているサブケースと、嵌合された前記メインケースと前記サブケースとが面で対向する対向箇所において前記軸線の周りに設けられた環状の第1シール部材と、前記対向箇所において前記軸線の周りに設けられた環状の第2シール部材と、を備え、前記第1シール部材は、前記第2シール部材よりも、前記対向箇所の前記空間側の始点に近い位置に設けられ、前記第1シール部材は、前記第2シール部材よりも耐冷媒性及び/又は耐油性に優れ、前記第2シール部材は、-20℃以下の温度において前記第1シール部材よりもシール性に優れている。
本開示によれば、低温時におけるシール性を維持できる。
本開示の一態様に係る圧縮機の縦断面図である。 図1に示すA部の部分拡大図である。 図1に示すA部の変形例1である。 図1に示すA部の変形例2である。 図1に示すA部の変形例3である。
以下、本開示の一実施形態に係る圧縮機について、図面を参照して説明する。
[圧縮機の概要について]
圧縮機10は、冷凍機油(例えばPOE油)を含む冷媒(例えばR1234yf)を圧縮する機器である。
なお、以下の説明では、圧縮機10として、圧縮機構200及び駆動部としての電動機400が密閉空間とされたケーシング100の内部空間に収容されたスクロール圧縮機を例にしているが、駆動部が密閉空間の外部に配置されたいわゆる開放型のスクロール圧縮機であってもよい。
図1に示すように、圧縮機10は、ケーシング100、圧縮機構200、クランク軸310及び電動機400を備えている。
ケーシング100は、モータケース(メインケース)110、アッパーケース120及びロワケース(サブケース)130を有している。
モータケース110は、軸線Xの方向に沿って延在するとともに、両端が開口した筒状の部材である。
モータケース110は、圧縮機構200、クランク軸310及び電動機400を軸線Xの周りに包囲している。
アッパーケース120は、モータケース110の一方の開口を閉塞する部材である。
アッパーケース120は、ボルト530でモータケース110に対して固定されている。
ロワケース130は、モータケース110の他方の開口(以下、「開口111」という。)を閉塞する部材である。
ロワケース130は、図示しないボルトでモータケース110に対して固定されている。モータケース110とロワケース130とが嵌め合わされた部分の詳細な構成については後述する。
ロワケース130には、インバータカバー140がネジ540で取り付けられる。ロワケース130及びインバータカバー140によって画定された空間には、図示しないインバータが収容されている。
以上のように構成されたケーシング100(モータケース110、アッパーケース120及びロワケース130)によって画定された密閉空間には、圧縮機構200、クランク軸310、電動機400及びその他の各種部品が収容されている。
圧縮機構200は、ケーシング100の外部から吸入ポート116を介して取り込まれた低圧のガス冷媒を圧縮する機構である。
圧縮機構200は、固定スクロール210及び旋回スクロール220を有している。
固定スクロール210は、固定側端板及び端板から立設した渦巻状の固定側壁体を有した部材とされている。
固定スクロール210は、ボルト550でアッパーケース120に対して固定されている。また、固定スクロール210の固定側端板の外周面は、シール性を保った状態でモータケース110の内周面及びアッパーケース120の内周面と接触している。これによって、ケーシング100の内部の密閉空間は、固定スクロール210、モータケース110及びロワケース130によって画定された収容室C1と、固定スクロール210及びアッパーケース120によって画定された吐出チャンバC2と、に分けられる。
なお、固定スクロール210とモータケース110との間のシール性及び固定スクロール210とアッパーケース120との間のシール性は、例えばOリングによって確保されている。
旋回スクロール220は、旋回側端板及び端板から立設した渦巻状の旋回側壁体を有した部材とされている。
旋回スクロール220は、軸線Xの周りに回転するクランク軸310(詳細には、軸線Xの周りに公転するクランクピン312)及び既知の自転防止機構によって固定スクロール210に対して公転旋回運動するように構成されている。
固定スクロール210及び旋回スクロール220は、それぞれの壁体同士が噛み合わされることで圧縮室C3を形成している。
クランク軸310は、駆動力を電動機400から旋回スクロール220へ伝達するための部材である。
クランク軸310は、軸本体311及びクランクピン312を有している。
軸本体311は、軸線Xに沿って延在する軸状の部材である。軸本体311は、電動機400によって、軸線Xの周りに回転駆動される。
軸本体311は、アッパーケース120側に配置されるとともにモータケース110に対して固定されたメイン軸受510及びロワケース130側に配置されるとともにロワケース130に対して固定されたサブ軸受520によって、軸線Xの周りに回転自在に支持されている。
クランクピン312は、軸本体311のアッパーケース120側の端部に設けられた軸状の部材である。
クランクピン312は、軸線Xに対して偏心した他の軸線に沿って延在している。これによって、軸本体311が軸線Xの周りに回転したときに、クランクピン312が軸線Xの周りに公転することになる。
クランクピン312は、旋回スクロール220に形成されたボス部221に対して軸受222を介して接続されている。
以上ように構成された圧縮機10は、次のように駆動する。
すなわち、クランク軸310の軸本体311が電動機400によって軸線Xの周りに回転駆動されることで、クランクピン312と接続された旋回スクロール220が駆動される。
吸入ポート116を介してロワケース130側の収容室C1に取り込まれたガス冷媒は、モータケース110の内周面と電動機400(ステータ)の外周面との間に形成された冷媒通路等を通って圧縮機構200側の収容室C1に導かれる。
圧縮機構200側の収容室C1に導かれた冷媒は、圧縮室C3に吸入される。このとき、圧縮室C3は旋回スクロール220の公転旋回運動によって容積が漸次減少するように構成されているので、それに伴ってガス冷媒が圧縮される。
圧縮された高温高圧のガス冷媒は、固定スクロール210の固定側端板の略中心部に形成された吐出口211a及び吐出口211aの出口に設けられた吐出弁(図示せず)を介して吐出チャンバC2に導かれる。
吐出チャンバC2に導かれたガス冷媒は、アッパーケース120に設けられた図示しない吐出ポートを介して圧縮機10の外部に吐出される。
[モータケースとロワケースとの嵌合部分について]
図1及び図2に示すように、ロワケース130には、環状凸部131が形成されている。
環状凸部131は、モータケース110の開口111に対向するロワケース130に形成された部分である。
環状凸部131は、軸線Xの方向に沿って突出するとともに軸線Xの周りに環状に形成されており、開口111の内周面に嵌め合わされる。つまり、環状凸部131の外径は開口111の内径に対応していることになる。
モータケース110とロワケース130とが嵌め合わされた状態において、モータケース110とロワケース130とが面で対向する箇所、詳細には、モータケース110の開口111側の部分とロワケース130の環状凸部131とが面で対向する箇所(以下、「対向箇所L」という。)のいずれかの範囲には、2つのシール部材(第1Oリング151及び第2Oリング152)が設けられている。
第1Oリング151は、軸線Xの周りに環状とされたゴム弾性を有するシール部材である。また、第2Oリング152は、軸線Xの周りに環状とされたゴム弾性を有するシール部材である。
ただし、第1Oリング151と第2Oリング152とは、異なる材質の材料から形成されている。詳細については後述する。
第1Oリング151は、例えば、環状凸部131の外周面に形成された第1環状溝133に設けられている。また、第2Oリング152は、例えば、環状凸部131の外周面に形成された第2環状溝134に設けられている。
なお、第1Oリング151及び第2Oリング152は、圧縮機10に組み付けられた状態において、それぞれモータケース110及びロワケース130と密着しており、モータケース110とロワケース130との間で圧縮されて潰れた状態となっている。
ここで、第1環状溝133は、第2環状溝134よりも、対向箇所Lの始点Lsに近い位置(対向箇所Lの終点Leから離間した位置)に形成されている。言い換えれば、第1Oリング151は、第2Oリング152よりも、対向箇所Lの始点Lsに近い位置(対向箇所Lの終点Leから離間した位置)に設けられている。
ここで、対向箇所Lの始点Lsとは、収容室C1に接するように隣り合う対向箇所Lの点(部分)である。また、対向箇所Lの終点Leとは、圧縮機10の外部に接するように隣り合う対向箇所Lの点(部分)である。
図2の場合、対向箇所Lの始点Lsは、環状凸部131の端面131a側に位置している。すなわち、第1環状溝133は、第2環状溝134よりも環状凸部131の端面131aに近い位置に形成されている。
この配置によって、仮に収容室C1から始点Lsを介して対向箇所Lに沿ってガス冷媒が浸入した場合、まず、第1Oリング151に冷媒が触れることになる。そして、仮にガス冷媒が第1Oリング151とモータケース110の内周面との間を通過した場合にのみ、第2Oリング152に冷媒が触れることになる。
ここで、第1Oリング151は、第2Oリング152よりも耐冷媒性及び/又は耐油性に優れたものが採用される。
また、第2Oリング152は、例えば-20℃以下の温度において第1Oリング151よりもシール性に優れたものが採用される。
耐冷媒性は、例えば冷媒(R1234yf)による浸せき試験によって評価される(JIS K 6258、「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム-耐液性の求め方」)。
また、浸せき試験に加えて、耐冷媒性は、発泡試験によって評価される。発泡試験とは、Oリングを冷媒に浸せきした後に空気加熱をして、Oリングの10箇所をカットして断面の割れを確認する試験である。
耐油性は、例えば冷凍機油(POE油)による浸せき試験によって評価される(JIS K 6258、「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム-耐液性の求め方」)。
シール性は、例えばTR試験によって評価される(JIS K 6261、「加硫ゴム及び熱可塑性ゴム-低温特性の求め方」)。具体的には、TR10値(収縮率が10%となる温度)で評価される。この温度が低いほど、低温時におけるシール性が優れていることになる。なお、TR10値の温度より低い温度でOリングを使用する場合、Oリングのゴム弾性の低下によってシール性が確保できない可能性がある。
以上の評価によって選定された第1Oリング151の材料としては、HNRBが例示され、第2Oリング152の材料としては、EPDMが例示される。
なお、第1Oリング151及び第2Oリング152において、それぞれの色を互いに異ならせることで、視覚によって容易に第1Oリング151と第2Oリング152とを区別することができるようになる。
これによって、各Oリングを誤って組み付けてしまうことを防止できる。
本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
嵌め合わされたモータケース110とロワケース130とが面で対向する対向箇所Lにおいて軸線Xの周りに設けられた環状の第1Oリング151と、対向箇所Lにおいて軸線Xの周りに設けられた環状の第2Oリング152と、を備え、第1Oリング151は、第2Oリング152よりも、対向箇所Lの始点Lsに近い位置に設けられ、第1Oリング151は、第2Oリング152よりも耐冷媒性及び/又は耐油性に優れ、第2Oリング152は、-20℃以下の温度において第1Oリング151よりもシール性に優れているので、圧縮機10の運転によって第1Oリング151及び第2Oリング152が-20℃以下の温度の環境に晒される場合でも、冷媒に触れやすい位置に設けられた第1Oリング151については、その優れた耐冷媒性及び/又は耐油性によって冷媒(潤滑油を含む)による劣化を抑制しながら一定のシール性を確保することができ、また、第2Oリング152については、その優れた低温時のシール性によって-20℃の温度環境においても高いシール性を確保することができる。このとき、第2Oリング152は、第1Oリング151よりも耐冷媒性及び/又は耐油性に劣るものの、冷媒によって劣化しにくい(冷媒の影響を受けにくい)。なぜなら、第2Oリング152よりも低温時のシール性に劣るものの耐冷媒性及び/又は耐油性に優れ一定のシール性を発揮する第1Oリング151を通過する冷媒は少量だからである。すなわち、第2Oリング152と触れる可能性のある冷媒が少量だからである。
このように、材質の異なる第1Oリング151及び第2Oリング152との組合せによって、長期間にわたって低温時におけるシール性を維持できる。
また、第1Oリング151の色と第2Oリング152の色とを異ならせることで、各Oリングを誤って組み付けてしまうことを防止できる。
[変形例1]
図3に示すように、第2Oリング152をモータケース110の開口111の端面111aに設けてもよい。
この場合、環状凸部131の外周面に第1環状溝133が形成され、モータケース110の開口111の端面111aに第2環状溝114が形成される。
[変形例2]
図4に示すように、ロワケース130の内周面がモータケース110の外周面に嵌め合わされてもよい。
この場合、モータケース110の端面111a側の部分の外周面に第1環状溝113及び第2環状溝114が形成される。
また、対向箇所Lの始点Lsは、開口111の端面111a側に位置している。このため、第1環状溝133は、第2環状溝134よりも開口111の端面111aに近い位置に形成されている。すなわち、第1Oリング151は、第2Oリング152よりも開口111の端面111aに近い位置に設けられている。
[変形例3]
図5に示すように、第2Oリング152を、モータケース110の端面111aと接続された面取り部111bに設けてもよい。なお、面取り部111bは、モータケース110の内周面の一部とされる。
この場合、環状凸部131の外周面に第1環状溝133が形成され、面取り部111bが第2環状溝114又は第2環状溝134に対応する。
なお、いずれの実施形態(変形例を含む)においても、2つのOリングが設けられる環状溝等が形成される部品は、モータケース110及びロワケース130から任意に選択できる。
また、モータケース110の端面111a及び/又は端面111aに対向するロワケース130の面に2つの環状溝を形成して、そこに2つのOリングを設けてもよい。
以上の通り説明した本実施形態に係る圧縮機は、例えば、以下のように把握される。
すなわち、本開示の第1態様に係る圧縮機(10)は、冷媒を圧縮する圧縮機構(200)を軸線(X)の周りに包囲している筒状のメインケース(110)と、前記軸線の方向における前記メインケースの開口(111)を閉塞するとともに前記メインケースの内周面又は外周面に嵌合して、冷媒が導入される空間(C1)を前記メインケースとの間で画定しているサブケース(130)と、嵌合された前記メインケースと前記サブケースとが面で対向する対向箇所(L)において前記軸線の周りに設けられた環状の第1シール部材(151)と、前記対向箇所において前記軸線の周りに設けられた環状の第2シール部材(152)と、を備え、前記第1シール部材は、前記第2シール部材よりも、前記対向箇所の前記空間側の始点(Ls)に近い位置に設けられ、前記第1シール部材は、前記第2シール部材よりも耐冷媒性及び/又は耐油性に優れ、前記第2シール部材は、-20℃以下の温度において前記第1シール部材よりもシール性に優れている。
本態様に係る圧縮機によれば、嵌合されたメインケースとサブケースとが面で対向する対向箇所において軸線の周りに設けられた環状の第1シール部材と、対向箇所において軸線の周りに設けられた環状の第2シール部材と、を備え、第1シール部材は、第2シール部材よりも、対向箇所の空間側の始点に近い位置に設けられ、第1シール部材は、第2シール部材よりも耐冷媒性及び/又は耐油性に優れ、第2シール部材は、-20℃以下の温度において第1シール部材よりもシール性に優れているので、圧縮機の運転によって第1シール部材及び第2シール部材が-20℃以下の温度の環境に晒される場合でも、冷媒に触れやすい位置に設けられた第1シール部材については、その優れた耐冷媒性及び/又は耐油性によって冷媒(潤滑油を含む)による劣化を抑制しながら一定のシール性を確保することができ、また、第2シール部材については、その優れた低温時のシール性によって-20℃の温度環境においても高いシール性を確保することができる。このとき、第2シール部材は、第1シール部材よりも耐冷媒性及び/又は耐油性に劣るものの、冷媒によって劣化しにくい(冷媒の影響を受けにくい)。なぜなら、第2シール部材よりも低温時のシール性に劣るものの耐冷媒性及び/又は耐油性に優れ一定のシール性を発揮する第1シール部材を通過する冷媒は少量だからである。すなわち、第2シール部材と触れる可能性のある冷媒が少量だからである。
このように、材質の異なる第1シール部材及び第2シール部材との組合せによって、長期間にわたって低温時におけるシール性を維持できる。
また、本開示の第2態様に係る圧縮機は、前記第1態様において、前記第1シール部材が、前記メインケースの内周面又は外周面に接触するように配置され、前記第2シール部材が、前記メインケースの内周面又は外周面に接触するように配置されていてもよい。
本態様に係る圧縮機によれば、第1シール部材は、メインケースの内周面又は外周面に接触するように配置され、第2シール部材は、メインケースの内周面又は外周面に接触するように配置されているので、メインケースの内周面又は外周面によってシールすることができる。
また、本開示の第3態様に係る圧縮機は、前記第1態様において、前記第1シール部材が、前記メインケースの内周面又は外周面に接触するように配置され、前記第2シール部材が、前記メインケースの開口端面に接触するように配置されいてもよい。
本態様に係る圧縮機によれば、第1シール部材は、メインケースの内周面又は外周面に接触するように配置され、第2シール部材は、メインケースの開口端面に接触するように配置されているので、メインケースの内周面又は外周面、及び、メインケースの開口端面によってシールすることができる。
また、本開示の第4態様に係る圧縮機は、前記第1態様において、前記第1シール部材が、前記メインケースの開口端面に接触するように配置され、前記第2シール部材が、前記メインケースの開口端面に接触するように配置されいてもよい。
本態様に係る圧縮機によれば、第1シール部材は、メインケースの開口端面に接触するように配置され、第2シール部材は、メインケースの開口端面に接触するように配置されているので、メインケースの開口端面によってシールすることができる。
また、本開示の第5態様に係る圧縮機は、前記第1態様から前記第4態様のいずれかにおいて、前記第1シール部材と前記第2シール部材とは、色が異なっている。
本態様に係る圧縮機によれば、第1シール部材と第2シール部材とは、色が異なっているので、各シール部材を誤って組み付けてしまうことを防止できる。
10 圧縮機
100 ケーシング
110 モータケース(メインケース)
111 開口
111a 端面
111b 面取り部
113 第1環状溝
114 第2環状溝
116 吸入ポート
120 アッパーケース
130 ロワケース(サブケース)
131 環状凸部
131a 端面
133 第1環状溝
134 第2環状溝
140 インバータカバー
151 第1Oリング(第1シール部材)
152 第2Oリング(第2シール部材)
200 圧縮機構
210 固定スクロール
211a 吐出口
220 旋回スクロール
221 ボス部
222 軸受
310 クランク軸
311 軸本体
312 クランクピン
400 電動機
510 メイン軸受
520 サブ軸受
530 ボルト :forアッパーケース
540 ネジ :forインバータカバー
550 ボルト :for固定スクロール
C1 収容室
C2 吐出チャンバ
C3 圧縮室
X 軸線

Claims (5)

  1. 冷媒を圧縮する圧縮機構を軸線の周りに包囲している筒状のメインケースと、
    前記軸線の方向における前記メインケースの開口を閉塞するとともに前記メインケースの内周面又は外周面に嵌合して、冷媒が導入される空間を前記メインケースとの間で画定しているサブケースと、
    嵌合された前記メインケースと前記サブケースとが面で対向する対向箇所において前記軸線の周りに設けられた環状の第1シール部材と、
    前記対向箇所において前記軸線の周りに設けられた環状の第2シール部材と、
    を備え、
    前記第1シール部材は、前記第2シール部材よりも、前記対向箇所の前記空間側の始点に近い位置に設けられ、
    前記第1シール部材は、前記第2シール部材よりも耐冷媒性及び/又は耐油性に優れ、
    前記第2シール部材は、-20℃以下の温度において前記第1シール部材よりもシール性に優れている圧縮機。
  2. 前記第1シール部材は、前記メインケースの内周面又は外周面に接触するように配置され、
    前記第2シール部材は、前記メインケースの内周面又は外周面に接触するように配置されている請求項1に記載の圧縮機。
  3. 前記第1シール部材は、前記メインケースの内周面又は外周面に接触するように配置され、
    前記第2シール部材は、前記メインケースの開口端面に接触するように配置されている請求項1に記載の圧縮機。
  4. 前記第1シール部材は、前記メインケースの開口端面に接触するように配置され、
    前記第2シール部材は、前記メインケースの開口端面に接触するように配置されている請求項1に記載の圧縮機。
  5. 前記第1シール部材と前記第2シール部材とは、色が異なっている請求項1から4のいずれかに記載の圧縮機。
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