JP2023159609A - 研削ホイールの製造方法及び研削ホイール - Google Patents

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Hirotoshi Hoshikawa
暁明 邱
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Abstract

Figure 2023159609000001
【課題】環状基台に対する砥石の接着力を向上させる。
【解決手段】研削ホイールの製造方法であって、一面において周方向に沿って環状溝が形成された環状基台の環状溝に超音波振動付与ユニットから水を介して超音波振動を付与することにより、環状溝の側面及び底面の一方又は両方に凹凸を形成する凹凸形成工程と、凹凸形成工程の後、複数の砥石を環状溝に接着剤で固定する砥石固定工程と、を備える研削ホイールの製造方法を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、被加工物を研削する際に使用される研削ホイールの製造方法、及び、研削ホイールに関する。
携帯電話、パーソナルコンピュータ等の電子機器には、IC(Integrated Circuit)等のデバイスを含むデバイスチップが搭載されている。デバイスチップを製造する際には、例えば、複数のデバイスが表面側に形成されたウェーハの裏面側を研削して薄化した後、ウェーハを切削してデバイス単位に分割する。
ウェーハを研削する際には、研削装置が使用される。例えば、ウェーハの裏面側に対して、粗研削ユニットを用いて粗研削を施した後、仕上げ研削ユニットを用いて仕上げ研削を施す研削装置が知られている(特許文献1参照)。
粗研削ユニットは、鉛直方向に略平行に配置された第1のスピンドルを有する。第1のスピンドルの下端部には、粗研削ホイールが装着されている。同様に、仕上げ研削ユニットは、鉛直方向に略平行に配置された第2のスピンドルを有する。第2のスピンドルの下端部には、仕上げ研削ホイールが装着されている。
粗研削ホイール、仕上げ研削ホイール等の研削ホイールは、金属で形成された環状基台を有する。環状基台の一面側には、環状基台の周方向に沿って所定の幅を有する環状溝が形成されている。この環状溝には、複数の研削砥石(以下、研削砥石を単に砥石と表記する)が、環状基台の周方向に沿って略等間隔に配置される。
各砥石は、接着剤により環状基台に固定される。しかし、環状溝の幅は数mmと僅かであり、更に、各砥石はその刃厚の厚さ方向において半分以上が環状基台の一面から突出するので、環状基台に対して砥石が十分な接着力で固定されていないと、研削中に砥石が環状基台から脱落してしまうという問題がある。
特開2000-288881号公報
本発明は係る問題点に鑑みてなされたものであり、環状基台に対する砥石の接着力を向上させることを目的とする。
本発明の一態様によれば、研削ホイールの製造方法であって、一面において周方向に沿って環状溝が形成された環状基台の該環状溝に超音波振動付与ユニットから水を介して超音波振動を付与することにより、該環状溝の側面及び底面の一方又は両方に凹凸を形成する凹凸形成工程と、該凹凸形成工程の後、複数の砥石を該環状溝に接着剤で固定する砥石固定工程と、を備える研削ホイールの製造方法が提供される。
本発明の他の態様によれば、研削ホイールであって、周方向に沿って設けられた環状溝を一面に有する環状基台と、接着剤で該環状溝に固定された複数の砥石と、を備え、該環状溝の側面には、該周方向に直交する厚さ方向において周期的な第1の凹凸が形成されており、該環状溝の底面には、該周方向及び該厚さ方向に直交する径方向において周期的な第2の凹凸が形成されており、該環状溝の側面及び底面の一方又は両方には、該第1の凹凸及び該第2の凹凸よりも小さな深さを有する第3の凹凸が形成されている研削ホイールが提供される。
本発明の一態様に係る研削ホイールの製造方法では、環状基台の環状溝に超音波振動付与ユニットから水を介して超音波振動を付与することにより、環状溝の側面及び底面の一方又は両方に凹凸を形成する(凹凸形成工程)。超音波振動の付与により環状溝に形成された凹凸が、環状基台と接着剤との接触面積を増加させるので、環状基台に対する砥石の接着力を向上させることができる。
また、本発明の他の態様に係る研削ホイールは、環状溝の側面及び底面の一方又は両方には、第1の凹凸及び第2の凹凸よりも小さな深さを有する第3の凹凸が形成されている。第3の凹凸により環状基台と接着剤との接触面積が増加するので、環状基台に対する砥石の接着力を向上させることができる。
研削ホイールの製造方法のフロー図である。 凹凸形成工程を示す図である。 図3(A)は環状溝の拡大断面図であり、図3(B)は図3(A)における領域Aの拡大図である。 砥石固定工程を示す図である。 研削ホイールの斜視図である。 万能試験機の概要図である。 片持ち梁状の砥石の曲げ試験の試験結果を示すグラフである。 円盤状基台の平面図である。 図9(A)は超音波振動が付与されていない領域Bの拡大写真であり、図9(B)は円盤状基台の断面の輪郭の模式図である。 図10(A)は切削加工及びサンドブラスト加工後の領域Bの拡大写真であり、図10(B)は円盤状基台の断面の輪郭の模式図である。 図11(A)は切削加工及び超音波振動付与後の領域Bの拡大写真であり、図11(B)は円盤状基台の断面の輪郭の模式図である。
添付図面を参照して、本発明の一態様に係る実施形態について説明する。図1は、研削ホイール2(図5参照)の製造方法のフロー図である。まずは、図4及び図5を参照して、環状基台4に複数の砥石6が固定された研削ホイール2の構造について説明する。
研削ホイール2は、例えば、アルミニウム合金等の金属材料で形成された環状基台4を有する。環状基台4は、互いに概ね平行に配置された環状の一面4aと環状の他面4bとを有する。環状基台4の一面4a側(図5での上面側)には、後述する砥石6が固定される。
これに対して、他面4b側(図5での下上面側)は、ボルト等によりホイールマウント(不図示)に固定される。一面4a及び他面4bの外径は略同じであり、環状基台4の外周側面は、一面4a及び他面4bに略垂直な円筒側面である。
これに対して、一面4aの内径は、他面4bの内径よりも大きい。それゆえ、環状基台4の内周側面の一部には、傾斜面が形成されている。なお、環状基台4の径方向4Bの中央部には、一面4aから他面4bまで貫通する開口部4cが形成されている。
一面4aには、環状基台4の周方向4Aに沿う環状溝4dが形成されている。環状溝4dの幅は、例えば、2.0mm以上4.0mm以下の所定値である。環状溝4dには、複数の砥石6が略等間隔に配置されている。
各砥石6は、例えば、金属、セラミックス、樹脂等の結合材と、ダイヤモンド、cBN(cubic boron nitride)等の超砥粒と、を混合した後、成型、焼成等経て形成される。各砥石6は、環状溝4dの幅と略同じ幅6a(即ち、セグメント幅)を有する。
各砥石6の基端部6b(図4参照)は、接着剤7で環状溝4dに固定される。本実施形態の接着剤7は、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂であるが、接着剤7は、この例に限定されるものではない。
固定された砥石6の高さ6cのうち2/3以上は一面4aよりも突出している。砥石6の高さ6cのうち一面4aから突出する領域の長さは、セグメント高さと呼ばれる。セグメント高さは、例えば、4.0mm以上15.0mm以下の所定値である。
環状基台4の径方向4Bにおいて一面4aの環状溝4dよりも内側には、複数の研削液供給口8が形成されている。各研削液供給口8は、環状基台4の周方向4Aに沿って略等間隔に配置されている。研削時には、純水等の研削水(不図示)が各研削液供給口8から砥石6へ供給される。
次に、図1に示すフロー図に従って、研削ホイール2の製造方法について説明する。本実施形態に係る研削ホイール2の製造方法では、まず、図2に示す様に、純水等の水10を介して環状溝4dに超音波振動を付与することにより、環状溝4dに凹凸を形成する(凹凸形成工程S10)。なお、以下では、凹凸形成工程S10において超音波振動の付与により環状溝4dに形成される凹凸を、第3の凹凸4e(図3(B)参照)と称する。
図2は、凹凸形成工程S10を示す図である。凹凸形成工程S10では、まず、所定量の水10が収容された水槽12に、一面4aが上方を向く様に環状基台4を浸漬させる。そして、超音波振動付与ユニット14の振動増幅伝達部16の下端16aを環状溝4d内に配置した状態で、振動増幅伝達部16から超音波振動を付与する。
なお、本実施形態の超音波振動付与ユニット14は、圧電素子を含むボルト締めランジュバン型振動子(即ち、BLT:Bolt-clamped Langevin-type Transducer)を有する。BLTには、超音波振動を増幅するためのコニカル型のホーン(振動増幅部)が接続されている。
また、ホーンの先端部には、ホーンで増幅された超音波振動を伝達するための円柱形状の振動伝達棒(振動伝達部)が接続されており、ホーン及び振動伝達棒が振動増幅伝達部16を構成している。しかし、超音波振動付与ユニット14の構成は、この例に限定されるものではない。
超音波振動付与ユニット14には、高周波電気信号を発生させる発振器(不図示)が電気的に接続されている。発振器から供給される高周波電気信号により超音波振動付与ユニット14が超音波振動を発生させる。
本実施形態の凹凸形成工程S10では、超音波振動の周波数を16kHz以上100kHz以下の所定値(例えば、20kHz)とし、出力を5.0W以上100W以下の所定値(例えば、30W)とする。
更に、環状基台4に対して超音波振動付与ユニット14を静止した状態で1分以上(より好ましくは3分以上)超音波振動を付与した後、環状溝4dの周方向4Aに沿って所定距離だけ超音波振動付与ユニット14を平行移動させる。
この様にして、超音波振動の付与と、超音波振動付与ユニット14の平行移動と、を交互に繰り返すことで、環状溝4dの周方向4Aの全体に亘って超音波振動を付与する。これにより、環状溝4dの側面4d(内周側面4d1A及び外周側面4d1B)並びに底面4dの一方又は両方に、第3の凹凸4eを形成する。
なお、水10には、環状基台4に対して傷をつけるための砥粒等は含まれていない。それゆえ、第3の凹凸4eは、例えば、気泡が破裂することで生じた衝撃波(即ち、キャビテーション効果)により形成されると推測される。
ところで、図3(A)に示す様に、側面4d(内周側面4d1A及び外周側面4d1B)、並びに、底面4dの各々には、マシニングセンタ(Machining Center)を用いて環状基台4を切削加工する際に形成された周期的な凹凸が残存している。
より具体的には、内周側面4d1A及び外周側面4d1Bには、環状基台4の厚さ方向4Cに沿って周期的な第1の凹凸4eが形成されている。本実施形態の第1の凹凸4eは、周方向4Aに沿って延伸している互いに略平行な複数の溝である。
同様に、底面4dには、環状基台4の径方向4Bに沿って周期的な第2の凹凸4eが形成されている。本実施形態の第2の凹凸4eも、周方向4Aに沿って延伸している互いに略平行な複数の溝である。図3(A)は、環状溝4dの拡大断面図である。
なお、図3(A)にそれぞれ示す環状基台4の周方向4A、径方向4B、及び、厚さ方向4Cは、互いに直交する。また、図3(A)では、説明の便宜上、側面4dの第1の凹凸4eと、底面4dの第2の凹凸4eとを誇張して大きく描いているが、実際には、第1の凹凸4e及び第2の凹凸4eは、非常に微小である。
例えば、第1の凹凸4e及び第2の凹凸4eは、80μmから100μm(例えば、90μm)の周期(ピッチ)と、20μmから100μm(例えば、30μm)の深さと、を有する。それゆえ、第1の凹凸4e及び第2の凹凸4eは、通常、肉眼では略見えない。
図3(B)は、図3(A)の底面4dにおける領域Aの拡大図である。なお、図3(B)では、底面4dに形成された第2の凹凸4eのピッチ4f及び深さ4gが示されている。ピッチ4fは、例えば、隣接する2つの山の頂上間の距離であるが、隣接する2つの谷底の間の距離であってもよい。
また、本実施形態の深さ4gは、粗さ曲線から抜き出された所定の長さ(即ち、基準長さ)において、高さ位置が最も高い山頂と、高さ位置が最も低い谷底との間隔であり、最大高さRz(JIS B 0601:2013、ISO 4287:1997)とも称され、最大高さRy(JIS B 0601:1994)に対応する。
この環状溝4dに対して、凹凸形成工程S10で超音波振動を付与することによって、側面4d及び底面4dの一方又は両方には、図3(B)に示す様に、第3の凹凸4eが形成される。
底面4dにおける第3の凹凸4eは、周期的な第2の凹凸4eの表面と、凹凸形成工程S10で底面4dに形成された複数の穴と、で構成されている。同様に、側面4dにおける第3の凹凸4eは、周期的な第1の凹凸4eの表面と、凹凸形成工程S10で側面4dに形成された複数の穴と、で構成されている。
第3の凹凸4eは、第1の凹凸4e及び第2の凹凸4eの深さ4gよりも小さな深さ4h(例えば、10μm)を有する。例えば、図3(B)に示す様に、周期的な第2の凹凸4eの表面に形成された第3の凹凸4eの深さ4hは、穴が形成されいない場合における第2の凹凸4eの表面に対する法線方向での穴の最大深さで規定される。
第3の凹凸4eは、周期的な第1の凹凸4e及び第2の凹凸4eとは異なり、略ランダムに形成される。本実施形態の第3の凹凸4eは、側面4d及び底面4dの両方に形成されているが、底面4dのみに形成されてもよく、側面4dのみに形成されてもよい。
凹凸形成工程S10の後、環状基台4を水槽12から取り出し乾燥させる。そして、環状溝4dに液体の接着剤7を供給した後、複数の砥石6を環状溝4dに挿入する(図4参照)。次いで、接着剤7を固化させることで、各砥石6を接着剤7で環状溝4dに固定する(砥石固定工程S20)。図4は、砥石固定工程S20を示す図である。
なお、接着剤7は、熱硬化性樹脂に限定されない。接着剤7は、主剤と硬化剤とを混合することで硬化が開始する2液混合型の常温硬化樹脂や、紫外線の照射により硬化が開始する紫外線硬化樹脂であってもよい。
図5は、図2に示すフロー図に従って製造された研削ホイール2の斜視図である。本実施形態では、超音波振動の付与により環状溝4dに形成された第3の凹凸4eが、環状基台4と接着剤7との接触面積を増加させるので、環状基台4に対する砥石6の接着力(密着性)を向上させることができる。
ところで、凹凸形成工程S10では、環状基台4を回転可能なテーブルに配置し、当該テーブルを所定の回転数で比較的ゆっくりと回転させることもできる。また、テーブルの回転に代えて、環状溝4dに嵌合可能なリング状の振動伝達部(不図示)を振動増幅伝達部16に用い、環状溝4dの全体に一斉に超音波振動を付与してもよい。
凹凸形成工程S10では、水10が収容された水槽12に環状基台4を浸漬させることに代えて、振動増幅伝達部16と環状溝4dとの間に、ノズル(不図示)から純水等の水10を供給しながら、環状溝4dに超音波振動を付与してもよい。
次に、図6から図11を参照して、曲げ試験の実験結果について説明する。本実験では、株式会社島津製作所製の万能試験機(型番:AG50-kNG)20を用いた。まず、図6を参照し、万能試験機20の構成について説明する。図6は、万能試験機20の概要図である。
万能試験機20は、Z軸方向に沿って降下可能に構成された圧子22を有する。圧子22は直径3mmの円柱形状を有し、円柱の長さ方向がZ軸方向に直交する様に配置されている。本実験では、万能試験機20の底部に設けられた万力24で試験片11を固定し、1mm/minで圧子22を下降させた。
本実験で使用した試験片11は、アルミニウム合金で形成された円盤状基台13を有する。円盤状基台13の一面13aは、マシニングセンタを用いて切削加工されており、上述の環状基台4の側面4d及び底面4dと同様に、周期的な凹凸が残存している(図9(A)、図9(B)等参照)。
円盤状基台13の一面13aに形成された凹凸のピッチは約90μmであり、当該凹凸の深さ(Rz)は、約30μmである。環状溝4dに挿入される砥石6の基端部6b側に対応する砥石6の一面6dを、接着剤7で円盤状基台13の一面13aに固定した。
なお、上述の凹凸形成工程S10を経ていない円盤状基台13と、接着剤7が塗布される一面13aの所定領域に凹凸形成工程S10の手法で超音波振動を付与した円盤状基台13と、を準備した。
具体的には、上述の凹凸形成工程S10を経ていない円盤状基台13に砥石6が接着剤7で固定された第1の試験片11を2個、凹凸形成工程S10での超音波振動を付与する時間を30秒とした第2の試験片11を2個、作成した。
更に、凹凸形成工程S10での超音波振動を付与する時間を1分とした第3の試験片11を2個、凹凸形成工程S10での超音波振動を付与する時間を3分とした第4の試験片11を2個、作成した。
なお、接着剤7には、1液加熱硬化型のエポキシ樹脂を用いた。一面13aにおいて砥石6の一面6dに対応する範囲に、この接着剤7を160g/mで塗布し、120℃で2時間かけて固化させた。これにより、一面13aに対して砥石6を片持ち梁状に固定した。
そして、円盤状基台13を万力24で固定した状態で、砥石6の側面に対して略垂直に圧子22を下降させた。このとき、接着剤7が破断して砥石6が円盤状基台13から剥がれ落ちるまでの間に、圧子22にかかった最大応力(MPa)を測定した。
図7は、片持ち梁状の砥石6の曲げ試験の試験結果を示すグラフである。図7では、それぞれ2個の第1から第4の試験片11において、砥石6が円盤状基台13から剥がれ落ちた際に測定された最大応力のうち小さい方の値(即ち、最小値)を示す。
2個の第1の試験片11の試験において圧子22にかかった最大応力の最小値は、122.95MPaであった。また、2個の第2の試験片11の試験において最大応力の最小値は、122.10MPaであった。
また、2個の第3の試験片11の試験において最大応力の最小値は、127.35MPaであり、2個の第4の試験片11の試験において最大応力の最小値は、152.85MPaであった。
この様に、超音波振動を付与する時間を長くするほど、円盤状基台13と砥石6とを接着する接着剤7の接着力(密着性)が向上した。実験結果に基づくと、砥石6が固定去れる領域に超音波振動を付与する時間は、1分以上が好ましく、3分以上がより好ましいと言える。
次に、上述の実験で使用した円盤状基台13の一面13aの観察結果について説明する。図8は、円盤状基台13の平面図である。一面13aにおいて、砥石6が接着剤7で固定される領域のうち一部の領域Bの拡大写真を図9(A)、図10(A)及び図11(A)にそれぞれ示す。
図9(A)は、マシニングセンタを用いた切削加工が施されているが超音波振動が付与されていない円盤状基台13(第1の試験片11に対応する)の一面13aにおける領域Bの拡大写真である。また、図9(B)は、図9(A)における所定方向Cに平行且つ一面13aに直交する平面での円盤状基台13の輪郭の断面の模式図である。
図9(B)の破線は、一面13aに形成されている周期的な凹凸13bの谷底に対応する。この周期的な凹凸13bは、上述の環状溝4dの第1の凹凸4e及び第2の凹凸4eに対応する。
図10(A)は、マシニングセンタを用いた切削加工及びサンドブラスト加工後の円盤状基台13の一面13aにおける領域Bの拡大写真である。図10(B)は、図10(A)における所定方向Cに平行且つ一面13aに直交する平面での円盤状基台13の断面の輪郭の模式図である。
図10(B)の破線は、一面13aに形成されていた周期的な凹凸13bが消失していることを意味する。また、図10(B)に示す様に、サンドブラスト加工後の一面13aには、略ランダムに微小な凹凸13cが形成されている。
サンドブラスト加工では、市販のサンドブラスト装置を使用し、ホワイトアランダム(WA)(即ち、溶融アルミナ)材料で形成され45μm以上75μm以下の中心粒径(即ち、50%径、メディアン径)を有する多角形状の粒体を用いて、0.5MPaで3分間、円盤状基台13を処理した。
サンドブラスト加工を施した試験片11においても上述の曲げ試験を行った。サンドブラスト加工を施した2個の試験片11の試験において最大応力の最小値は、136.85MPaであった。
この様に、サンドブラスト加工は、円盤状基台13と砥石6とを接着する接着剤7の接着力向上に寄与し得る。しかし、サンドブラスト加工を施す場合、高圧で粉体を円盤状基台13に吹き付けるので、粉体が円盤状基台13に付着する。
それゆえ、環状基台4にサンドブラスト加工を適用する場合には、加工後に、環状基台4から粉体を除去するために洗浄を行う必要があり、その分だけ工数がかかる。環状基台4にサンドブラスト加工を施す場合も同様の問題がある。
これに対して、上述の凹凸形成工程S10の様に、超音波振動を付与して凹凸を形成する場合には、砥粒を使用していないので、凹凸形成後の洗浄が不要になるという利点がある。
図11(A)は、マシニングセンタを用いた切削加工及び超音波振動付与後の領域Bの拡大写真である。なお、図11(A)は、凹凸形成工程S10での超音波振動を付与する時間を3分とした円盤状基台13(第4の試験片11に対応する)の写真である。
図11(B)は、図11(A)における所定方向Cに平行且つ一面13aに直交する平面での円盤状基台13の断面の輪郭の模式図である。図11(B)の破線は、一面13aに形成されている周期的な凹凸13bの谷底に対応する。なお、上述の様に周期的な凹凸13bは、第1の凹凸4e及び第2の凹凸4eに対応する。
図11(B)に示す様に、超音波振動を付与することで、切削加工により形成された一面13aの周期的な凹凸13bを残しつつ、凹凸13bよりも微細な凹凸13b(第3の凹凸4eに相当する)を形成できる。
超音波振動の付与により形成されたこの微細な凹凸13bが、円盤状基台13と接着剤7との接触面積を増加させるので、円盤状基台13に対する砥石6の接着力(密着性)が向上すると考えられる。
なお、本発明の技術的範囲は上述の実施形態に記載の範囲には限定されない。上述の実施形態に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
一例において、上述の凹凸形成工程S10では、環状基台4の一面4aが上方を向く様に水槽12内の水10に環状基台4を浸漬させたが、水10を介して超音波振動を付与できれば、環状基台4の一面4aは横向きでも下向きでもよい。
2:研削ホイール、4:環状基台、4A:周方向、4B:径方向、4C:厚さ方向
4a:一面、4b:他面、4c:開口部
4d:環状溝、4d:側面、4d1A:内周側面、4d1B:外周側面、4d:底面
4e:第1の凹凸、4e:第2の凹凸、4e:第3の凹凸(凹凸)
4f:ピッチ、4g:深さ、4h:深さ
6:砥石、6a:幅、6b:基端部、6c:高さ、6d:一面
7:接着剤
8:研削液供給口
10:水、12:水槽
11:試験片
13:円盤状基台、13a:一面、13b、13b、13c:凹凸
14:超音波振動付与ユニット、16:振動増幅伝達部、16a:下端
20:万能試験機、22:圧子、24:万力
A、B:領域、C:所定方向
S10:凹凸形成工程、S20:砥石固定工程

Claims (2)

  1. 研削ホイールの製造方法であって、
    一面において周方向に沿って環状溝が形成された環状基台の該環状溝に超音波振動付与ユニットから水を介して超音波振動を付与することにより、該環状溝の側面及び底面の一方又は両方に凹凸を形成する凹凸形成工程と、
    該凹凸形成工程の後、複数の砥石を該環状溝に接着剤で固定する砥石固定工程と、
    を備えることを特徴とする研削ホイールの製造方法。
  2. 研削ホイールであって、
    周方向に沿って設けられた環状溝を一面に有する環状基台と、
    接着剤で該環状溝に固定された複数の砥石と、
    を備え、
    該環状溝の側面には、該周方向に直交する厚さ方向において周期的な第1の凹凸が形成されており、
    該環状溝の底面には、該周方向及び該厚さ方向に直交する径方向において周期的な第2の凹凸が形成されており、
    該環状溝の側面及び底面の一方又は両方には、該第1の凹凸及び該第2の凹凸よりも小さな深さを有する第3の凹凸が形成されていることを特徴とする研削ホイール。
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