JP2023157215A - 真贋判定方法、真贋判定システム、及び真贋判定装置 - Google Patents

真贋判定方法、真贋判定システム、及び真贋判定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】商品の真贋判定を精度良く行うことができる。【解決手段】真正品である物品を撮像した真正品撮像データと、前記物品の真正な証明書に関する真正証明書データとを対応付けて記憶し、真贋判定の対象となる物品を撮像した対象品撮像データと、前記対象となる物品の証明書を表す対象証明書データとを取得し、前記対象品撮像データと前記真正品撮像データとに基づく物品の真贋判定と、前記対象証明書データと前記真正証明書データとに基づく証明書の真贋判定とを行う。【選択図】図1

Description

本発明は、真贋判定方法、真贋判定システム、及び真贋判定装置に関する。
ブランドバッグや高級時計等の場合、販売元(ブランドオーナ)が物品(商品)と証明書を併せて購入者(エンドユーザ)に販売する。その際、商品および証明書とも一定程度の偽造防止技術が採用されていることが多いが返品や二次流通において偽造品が入り込む余地がある。
偽造防止技術としては、物品には製造番号による管理やICタグを搭載する等がある。一方、証明書にもコピーけん制のパターン印刷やマイクロ文字やホログラムなどの付与を行う対策がある。しかしながら、いずれも万全ではない。
また、外部団体が物品の真贋判定を行う場合、鑑定士が鑑定を行い、鑑定士が所属する団体や企業が真正性を証明する証明書を発行する。鑑定士による物品の真贋判定業務では、鑑定士の力量や経験が変動要因となり判定結果が人に依存することが課題となっている。そのため、現状では複数の鑑定士でダブルチェックをする等負担が大きい。また鑑定士やエンドユーザも証明書自体の真贋判定までは行えないため、証明書の存在自体が形骸化してしまうという課題がある。
特許文献1には、カードの画像データを学習済みモデルに入力してカードの真贋判定を行う技術が記載されている。
特開2021-26450号公報
しかしながら、上述した技術では、例えば、証明書が真正であっても物品が偽造品である場合等には、正確に真贋判定することが難しい。
上述の課題を鑑み、本発明は、商品の真贋判定を精度良く行うことができる、真贋判定方法、真贋判定システム、及び真贋判定装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る真贋判定方法は、真正品である物品を撮像した真正品撮像データと、前記物品の真正な証明書に関する真正証明書データとを対応付けて記憶し、真贋判定の対象となる物品を撮像した対象品撮像データと、前記対象となる物品の証明書を表す対象証明書データとを取得し、前記対象品撮像データと前記真正品撮像データとに基づく物品の真贋判定と、前記対象証明書データと前記真正証明書データとに基づく証明書の真贋判定とを行う真贋判定方法である。
本発明の一態様に係る真贋判定システムは、真正品である物品を撮像した真正品撮像画像と、前記物品の真正な証明書に関する真正証明書データとを対応付けて記憶するデータ保持システムと、真贋判定の対象となる物品を撮像した対象品撮像画像と、前記対象となる物品の証明書を撮像した対象証明書撮像画像とを取得する対象品情報取得部と、前記真正品撮像画像と前記真正証明書データとを前記データ保持システムから取得する真正品情報取得部と、前記対象品撮像画像と前記真正品撮像画像とに基づく物品の真贋判定と、前記対象証明書撮像画像と前記真正証明書データとに基づく証明書を真贋判定とを行う判定部と、を備える真贋判定装置と、を有する真贋判定システムである。
本発明の一態様に係る真贋判定装置は、真贋判定の対象となる物品を撮像した対象品撮像データと、前記対象となる物品の証明書を表す対象証明書データとを取得する対象品情報取得部と、真正品である物品を撮像した真正品撮像データと、前記物品の真正な証明書に関する真正証明書データとを取得する真正品情報取得部と、前記対象品撮像データと前記真正品撮像データとに基づく物品の真贋判定と、前記対象証明書データと前記真正証明書データとに基づく証明書の真贋判定とを行う判定部と、を備える真贋判定装置である。
本発明によれば、商品の真贋判定を精度良く行うことができる。
本発明の実施形態による真贋判定システムの概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態による真贋判定装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態による真贋判定システムにおける真贋判定の準備処理の動作を説明する図である。 本発明の実施形態による真贋判定システムにおける真贋判定処理の動作を説明する図である。 本発明の実施形態による印刷物の証明書を発行した際の準備処理の動作を示すシーケンス図である。 本発明の実施形態による電子データの証明書を発行した際の準備処理の動作を示すシーケンス図である。 本発明の実施形態による印刷物の証明書を発行した際の真贋判定処理の動作を示すシーケンス図である。 本発明の実施形態による電子データの証明書を発行した際の真贋判定処理の動作を示すシーケンス図である。 本発明の実施形態による真贋判定装置が実行する真贋判定処理の手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態による真贋判定システム1の概略構成を示すブロック図である。
本図に示す例では、真贋判定システム1は、証明書データ生成装置10と、証明書撮像装置11と、証明書電子データ発行システム12と、物品データ生成装置20と、真正品撮像装置21と、データ保持システム30と、依頼者端末40と、対象品撮像装置41と、真贋判定装置50とを備えている。証明書データ生成装置10、証明書電子データ発行システム12、または物品データ生成装置20と、データ保持システム30とは、インターネット等のネットワークを介して相互に通信接続する。また、証明書電子データ発行システム12、データ保持システム30、または依頼者端末40と、真贋判定装置50とは、インターネット等のネットワークを介して相互に通信接続する。
証明書撮像装置11は、物品販売者(例えば、ブランドオーナ)が販売する物品の印刷された証明書を撮像する。印刷された証明書は、紙またはプラスチックフィルム等の印刷物に印刷された証明書である。証明書撮像装置11は、撮像した証明書の撮像画像データ(以下、「真正証明書撮像画像」とする。)を証明書データ生成装置10に送信する。印刷物に印刷された証明書には、通常の印刷が行われた印刷物、ホログラム、ICタグ、セキュリティ印刷(例えば、凹版印刷や蛍光/蓄光インクによる印刷、マイクロ文字、彩紋印刷等)等の偽造防止媒体(偽造防止機能に関する技術)により証明書の固有情報が予め隠蔽して内包されている(埋め込まれている)。通常の印刷が行われた印刷物には、後述する人工物メトリクスを用いることで、証明書の固有情報が内包される。よって、証明書の固有情報は、エンドユーザには明示的に知らされない情報である。証明書の固有情報は、数字やアルファベットによるパスワードやコード(例えば、QR(Quick Response)コード(登録商標))等である。当該コードは、パスワードを示すものであってもよい。
証明書データ生成装置10は、真正証明書撮像画像を証明書撮像装置11から受信し、受信した真正証明書撮像画像を画像解析することにより証明書の固有情報を生成する。証明書の固有情報は、証明書に隠蔽されたパスワードやコード、証明書に付与された偽造防止機能に関する情報、または証明書の製造時に発生する印刷揺らぎ(例えば、滲みや色味のわずかな違い等)や紙面状態に依存する人工物メトリクス情報のうち少なくともいずれか1つが証明書の本体のデータに対して埋め込まれる。人工物メトリクス情報は、印刷の揺らぎや紙面そのものの加工状態を示す人工物メトリクス(印刷指紋、物体指紋)に基づく情報である。証明書の本体のデータは、例えば、証明書を表示装置の表示画面に表示した場合に、表示画面に視認可能な情報として表示されるデータである。証明書の本体のデータは、例えば、物品の商品名、販売店舗の名称、販売日、製造番号等である。証明書データ生成装置10は、証明する物品(商品)の識別情報(例えば、製造番号等)を真正証明書撮像画像に付与し、証明書の固有情報とともに証明書データ生成装置10内の所定の記憶領域に保存する。また、証明書データ生成装置10は、物品の識別情報を付与した真正証明書撮像画像および証明書の固有情報をデータ保持システム30に送信する。
証明書電子データ発行システム12は、1または複数のサーバ装置から構成され、物品販売者が販売する物品の証明書の電子データを、オンデマンドで物品販売者に発行する。発行した証明書の電子データには、証明する物品の識別情報が付与される。また、発行した証明書の電子データには、証明書の固有情報が付与される。証明書電子データ発行システム12は、例えば、電子透かし技術により、エンドユーザ(例えば、購入者)から認識困難な形態で固有情報(例えば、パスワードやコード)を証明書の電子データ内に隠蔽させる。また、証明書電子データ発行システム12は、電子透かし等の証明書に付与した偽造防止機能に関する情報を証明書の固有情報として生成する。証明書電子データ発行システム12は、発行した証明書の電子データ(証明書の画像イメージを含む)および証明書の固有情報を証明書電子データ発行システム12内の所定の記憶領域に保存するとともに、データ保持システム30に送信する。
以下、真正証明書撮像画像と、証明書電子データ発行システム12が発行した証明書の電子データとを総称して「真正証明書データ」とする。すなわち、真正証明書データは、真正証明書撮像画像と、証明書電子データ発行システム12が発行した証明書の電子データとのうち、いずれであってもよい。
真正品撮像装置21は、物品販売者が販売する物品を撮像する。真正品撮像装置21は、撮像した物品の撮像画像データ(以下、「真正品撮像画像」とする。)を物品データ生成装置20に送信する。
物品データ生成装置20は、真正品撮像画像を真正品撮像装置21から受信し、受信した真正品撮像画像を画像解析することにより物品の固有情報を生成する。物品データ生成装置20は、物品の識別情報を真正品撮像画像に付与し、物品の固有情報とともに物品データ生成装置20内の所定の記憶領域に保存する。また、物品データ生成装置20は、物品の識別情報を付与した真正品撮像画像および物品の固有情報をデータ保持システム30に送信する。
データ保持システム30は、1または複数のサーバ装置から構成され、証明書データ生成装置10または証明書電子データ発行システム12から受信した真正証明書データおよび証明書の固有情報と、物品データ生成装置20から受信した真正品撮像画像および物品の固有情報とを、物品の識別情報に基づき対応付けて記憶する。
対象品撮像装置41は、真贋判定を依頼する物品(以下、「対象品」とする。)、およびその証明書(以下、「対象証明書」とする。)を撮像する。対象品撮像装置41は、対象品を撮像した撮像画像データ(以下、「対象品撮像画像」とする。)、および対象証明書を撮像した撮像画像データ(以下、「対象証明書撮像画像」とする。)を依頼者端末40に送信する。なお、対象品撮像装置41は、依頼者端末40が内蔵するカメラであってもよい。
依頼者端末40は、物品の真贋判定を依頼する依頼者(例えば、消費者やエンドユーザ)が有するスマートフォンや、タブレット端末や、パーソナルコンピュータ等の端末装置である。依頼者端末40は、対象品撮像装置41から対象品撮像画像または対象証明書撮像画像を受信し、受信した撮像画像に撮像日時および撮像時の位置情報を付与する。依頼者端末40は、例えば、撮像画像のファイル情報にあるファイルの作成日時を撮像日時とする。また、依頼者端末40は、例えば、GPS(Global Positioning System)により撮像時の位置情報を取得する。例えば、依頼者端末40は、EXIF(Exchangeable lmage File Format)により、メタデータとして撮像日時および撮像時の位置情報を撮像画像に付与する。そして、依頼者端末40は、撮像日時および撮像時の位置情報を付与した対象品撮像画像、対象証明書撮像画像、および依頼者端末40の固有情報を含む真贋判定依頼を真贋判定装置50に送信する。真贋判定依頼は、撮像した物品およびその証明書の真贋判定を依頼するデータである。依頼者端末40の固有情報は、依頼者端末40を個別に識別できる識別情報であり、例えば、シリアル番号等である。なお、依頼者端末40は、対象品のブランド名や商品名やカテゴリ等の商品を特定する情報を真贋判定依頼に含めてもよい。
真贋判定装置50は、1または複数のサーバ装置から構成され、依頼者端末40から受信した真贋判定依頼に基づいて、対象品および対象証明書の真贋判定を実行する。
図2は、本実施形態による真贋判定装置50の概略構成を示すブロック図である。
真贋判定装置50は、対象品情報取得部501と、真正品情報取得部502と、判定部503と、出力部504とを備えている。
対象品情報取得部501は、対象品撮像画像と対象証明書撮像画像と依頼者端末40の固有情報とを含む真贋判定依頼を依頼者端末40から受信することにより取得する。
真正品情報取得部502は、対象品情報取得部501が取得した真贋判定依頼に基づいて真贋判定の対象となる商品を特定し、特定した商品の真正品情報の発行指示をデータ保持システム30に送信する。例えば、真正品情報取得部502は、真贋判定依頼に含まれる対象品撮像画像または対象証明書撮像画像を画像解析することにより、ブランド名や商品名等を特定する。真正品情報取得部502は、特定した商品の真正品情報をデータ保持システム30から受信することにより取得する。真正品情報には、特定した商品の真正品撮像画像と、物品の固有情報と、真正証明書データと、証明書の固有情報とが含まれる。
判定部503は、対象品情報取得部501が取得した真贋判定依頼と、真正品情報取得部502が取得した真正品情報とに基づいて、対象品および対象証明書の真贋判定を実行する。具体的には、判定部503は、対象品撮像データと真正品撮像データとに基づく物品の真贋判定と、対象証明書データと真正証明書データとに基づく証明書の真贋判定とを行う。判定部503は、依頼者端末40の固有情報に基づいて、対象品撮像画像と対象証明書撮像画像との送信元が同一の依頼者端末40であるか否かを判定する。また、判定部503は、送信元が同一でない場合には、真贋判定結果を、真贋判定ができないことを示す判定不可とする。一方、判定部503は、送信元が同一の依頼者端末40である場合には、対象品撮像画像および対象証明書撮像画像それぞれの撮像日時の差および撮像時の位置情報の差に基づいて真贋判定する。例えば、判定部503は、撮像日時の差が所定時間を超える場合には、真贋判定結果を判定不可とし、撮像日時の差が所定時間以内である場合に、対象品撮像画像、対象証明書撮像画像、真正品撮像画像、真正証明書データ、物品の固有情報、および証明書の固有情報に基づく真贋判定を実行してもよい。
また、例えば、判定部503は、撮像日時の差が所定時間を超えるか否かに応じて、異なる真贋度を出力するようにしてもよい。より具体的に、判定部503は、撮像日時の差が所定時間を超える場合には、真贋度が低いことを示す真贋判定結果を出力し、撮像日時の差が所定時間以内である場合に、真贋度が高いことを示す真贋判定結果を出力してもよい。
また、判定部503は、撮像時の位置情報の差(位置の距離)が所定範囲を超える場合には、真贋判定結果を判定不可とし、撮像時の位置情報の差が所定範囲以内である場合にのみ、対象品撮像画像、対象証明書撮像画像、真正品撮像画像、真正証明書データ、物品の固有情報、および証明書の固有情報に基づく真贋判定を実行してもよい。
また、例えば、判定部503は、撮像時の位置情報の差(位置の距離)が所定の基準距離を超えるか否かに応じて、異なる真贋度を出力するようにしてもよい。より具体的に、判定部503は、撮像時の位置情報の差が所定基準距離を超える場合には、真贋度が低いことを示す真贋判定結果を出力し、撮像時の位置情報の差が所定基準距離以内である場合に、真贋度が高いことを示す真贋判定結果を出力してもよい。
判定部503は、対象品撮像画像、対象証明書撮像画像、真正品撮像画像、真正証明書データ、物品の固有情報、および証明書の固有情報に基づいて、予め記憶された教師データを用いた人工知能(AI(Artificial Intelligence))により対象品および対象証明書の真贋判定を実行する。例えば、判定部503は、機械学習やニュートラルネットワーク等の人工知能により真贋判定結果(本物か偽物か、真贋度(真正性の度合い)、あるいは、真正品との差分等)を出力する学習済みのモデルに、対象品撮像画像、対象証明書撮像画像、真正品撮像画像、真正証明書データ、物品の固有情報、または証明書の固有情報を入力することにより真贋判定を実行する。
判定部503は、対象品撮像画像と真正品撮像画像とを用いて真贋判定を行い、その結果、対象品を本物(例えば、真贋度が所定値以上である)と判定した場合に、物品の固有情報に基づいて物品の真贋判定を実行する。例えば、判定部503は、対象品撮像画像から物品の固有情報が抽出できた場合に、物品を本物と判定し(真贋度を高くし)、物品の固有情報が抽出できなかった場合に、物品を偽物と判定する(真贋度を低くする)。
また、判定部503は、対象証明書撮像画像と真正証明書データとを用いて真贋判定を行い、その結果、対象証明書を本物(例えば、真贋度が所定値以上である)と判定した場合に、証明書の固有情報に基づいて証明書の真贋判定を実行する。例えば、判定部503は、偽造防止機能に関する技術により証明書にパスワードが予め付与されている場合には、付与されたパスワードが対象証明書撮像画像から抽出できた場合に、証明書が本物であると判定し(真贋度を高くし)、パスワードが抽出できなかった場合に、証明書が偽物であると判定する(真贋度を低くする)。また、判定部503は、証明書の固有情報が人工物メトリクス情報である場合には、対象証明書撮像画像から人工物メトリクス情報を抽出する。判定部503は、抽出した人工物メトリクス情報と証明書の固有情報が示す人工物メトリクス情報との一致の度合いが高いほど(例えば、所定値以上)、証明書が本物であると判定し(真贋度を高くし)、人工物メトリクス情報が一致の度合いが低いほど(例えば、所定値未満)、証明書が偽物であると判定する(真贋度を低くする)。また、判定部503は、証明書の固有情報が偽造防止機能に関する情報である場合には、該当する偽造防止機能が対象証明書撮像画像から抽出できた場合に、証明書が本物であると判定し(真贋度を高くし)、偽造防止機能が対象証明書撮像画像から抽出できなかった場合に、証明書が偽物であると判定する(真贋度を低くする)。
出力部504は、判定部503による真贋判定結果を依頼者端末40に送信することにより依頼者に通知する。また、出力部504は、必要に応じて、真贋判定結果を真贋判定実施者の端末装置や物品販売者の端末装置に送信することにより真贋判定実施者や物品販売者に通知してもよい。
続いて、本真贋判定システム1の動作について説明する。
図3は、本実施形態による真贋判定システム1における真贋判定の準備処理の動作を説明する図である。
真贋判定を実施する真贋判定実施者は、物品の証明書を印刷物で発行する場合、証明書を印刷した際に、印刷した証明書を証明書撮像装置11で撮像する。証明書撮像装置11は、証明書を撮像した真正証明書撮像画像を証明書データ生成装置10に送信する。証明書データ生成装置10は、真正証明書撮像画像を画像解析して、証明書の固有情報を生成する。そして、証明書データ生成装置10は、物品の識別情報を付与した真正証明書撮像画像および証明書の固有情報をデータ保持システム30に送信する。
一方、物品の証明書を電子データで発行する場合、証明書電子データ発行システム12が、証明書の固有情報が付与された証明書の電子データを発行し、発行した証明書の電子データおよび証明書の固有情報に物品の識別情報を付与してデータ保持システム30に送信する。
物品販売者は、物品を販売する際に、物品とともにその証明書を真贋依頼判定者(例えば、消費者やエンドユーザ)に受け渡す。真贋判定依頼者は、購入した物品とともにその証明書を物品販売者から受領する。
また、物品販売者は、物品を製造または販売する際に、物品を真正品撮像装置21で撮像する。真正品撮像装置21は、物品を撮像した真正品撮像画像を物品データ生成装置20に送信する。物品データ生成装置20は、真正品撮像画像を画像解析して、物品の固有情報を生成する。そして、物品データ生成装置20は、物品の識別情報を付与した真正品撮像画像および物品の固有情報をデータ保持システム30に送信する。
データ保持システム30は、物品の識別情報に基づいて、真正品撮像画像と、物品の固有情報と、真正証明書データ(真正証明書撮像画像または証明書の電子データ)と、証明書の固有情報とを対応付けて記憶する。
なお、本図では、真贋判定実施者が証明書データ生成装置10、証明書撮像装置11、および証明書電子データ発行システム12を有している場合を例示しているが、これに限らず、証明書データ生成装置10、証明書撮像装置11、および証明書電子データ発行システム12は、物品販売者が有していてもよいし、他の第三者が有していてもよい。
同様に、本図では、物品販売者がデータ保持システム30を有している場合を例示しているが、これに限らず、データ保持システム30は、真贋判定実施者が有していてもよいし、他の第三者が有していてもよい。
図4は、本実施形態による真贋判定システム1における真贋判定処理の動作を説明する図である。
真贋判定依頼者は、真贋判定を依頼する際、まず、真贋判定の対象となる物品(対象品)とその証明書(対象証明書)とを対象品撮像装置41で撮像する。対象品撮像装置41は、対象品を撮像した対象品撮像画像と、対象証明書を撮像した対象証明書撮像画像とを依頼者端末40に送信する。依頼者端末40は、撮像日時および撮像時の位置情報を対象品撮像画像および対象証明書撮像画像それぞれに付与する。そして、依頼者端末40は、対象品撮像画像と対象証明書撮像画像と依頼者端末40の固有情報とを含む真贋判定依頼を真贋判定装置50に送信する。このとき、依頼者端末40は、対象品のブランド名や商品名やカテゴリ等、商品を特定する情報を真贋判定依頼に含めてもよい。
真贋判定装置50は、真贋判定依頼を受信すると、受信した真贋判定依頼の商品の真正品情報をデータ保持システム30から取得する。なお、真贋判定装置50は、証明書が電子データである場合には、証明書の固有情報を証明書電子データ発行システム12から取得してもよい。そして、真贋判定装置50は、対象品撮像画像と、対象証明書撮像画像と、真正証明書データ(真正証明書撮像画像または証明書の電子データ)と、真正証明書撮像画像と、物品の固有情報と、証明書の固有情報とに基づいて、対象品および対象証明書の真贋判定を実行する。
なお、本図では、真贋判定依頼者が消費者やエンドユーザである場合を例示しているが、これに限らず、真贋判定依頼者は、ブランドオーナ等であってもよい。
図5は、本実施形態による印刷物の証明書を発行した際の準備処理の動作を示すシーケンス図である。
まず、証明書撮像装置11が、発行した印刷物(紙やプラスチックフィルム等)の証明書を撮像する(ステップS101)。そして、証明書撮像装置11は、証明書を撮像した真正証明書撮像画像を証明書データ生成装置10に送信する(ステップS102)。証明書データ生成装置10は、真正証明書撮像画像を受信し、受信した真正証明書撮像画像を画像解析することにより、証明書の固有情報を生成する(ステップS103)。そして、証明書データ生成装置10は、真正証明書撮像画像および証明書の固有情報に、証明書が証明する物品の識別情報を付与し、データ保持システム30に送信する(ステップS104)。データ保持システム30は、真正証明書撮像画像および証明書の固有情報を受信すると、データ受領メッセージを証明書データ生成装置10に返信する(ステップS105)。
一方、真正品撮像装置21は、販売する物品を撮像する(ステップS106)。そして、真正品撮像装置21は、物品を撮像した真正品撮像画像を物品データ生成装置20に送信する(ステップS107)。物品データ生成装置20は、真正品撮像画像を受信し、受信した真正品撮像画像を画像解析することにより、物品の固有情報を生成する(ステップS108)。そして、物品データ生成装置20は、真正品撮像画像および物品の固有情報に、物品の識別情報を付与し、データ保持システム30に送信する(ステップS109)。データ保持システム30は、真正品撮像画像および物品の固有情報を受信すると、データ受領メッセージを物品データ生成装置20に返信する(ステップS110)。そして、データ保持システム30は、物品の識別情報に基づいて、真正品撮像画像と、物品の固有情報と、真正証明書撮像画像と、証明書の固有情報とを紐付けて保存する(ステップS111)。その後、処理を終了する。
図6は、本実施形態による電子データの証明書を発行した際の準備処理の動作を示すシーケンス図である。
まず、証明書電子データ発行システム12が、発行した証明書の固有情報を生成する(ステップS201)。そして、証明書電子データ発行システム12は、証明書の電子データおよび証明書の固有情報に、証明書が証明する物品の識別情報を付与し、データ保持システム30に送信する(ステップS202)。データ保持システム30は、証明書の電子データおよび証明書の固有情報を受信すると、データ受領メッセージを証明書データ生成装置10に返信する(ステップS203)。
ステップS204~ステップS209の処理は、上述したステップS106~ステップS111の処理と同様であるため、その説明を省略する。
図7は、本実施形態による印刷物の証明書を発行した際の真贋判定処理の動作を示すシーケンス図である。
まず、対象品撮像装置41が、真贋判定の対象となる対象品およびその対象証明書を撮像する(ステップS301)。そして、対象品撮像装置41は、対象品を撮像した対象品撮像画像と、対象証明書を撮像した対象証明書撮像画像とを依頼者端末40に送信する(ステップS302)。依頼者端末40は、対象品撮像画像および対象証明書撮像画像を受信し、受信した対象品撮像画像および対象証明書撮像画像それぞれに撮像日時および撮像時の位置情報を付与する。そして、依頼者端末40は、撮像日時および撮像時の位置情報を付与した対象品撮像画像、対象証明書撮像画像、および依頼者端末40の固有情報を含む真贋判定依頼を真贋判定装置50に送信する(ステップS303)。真贋判定装置50は、受信した真贋判定依頼に基づいて商品を特定し、特定した商品の真正品情報の発行指示をデータ保持システム30に送信する(ステップS304)。データ保持システム30は、受信した発行指示に応じた真正品情報を真贋判定装置50に返信する(ステップS305)。真正品情報には、真正品撮像画像と、真正証明書撮像画像と、物品の固有情報と、証明書の固有情報とが含まれる。真贋判定装置50は、真正品情報を受信し、受信した真正品情報および真贋判定依頼に基づいて真贋判定を実行する(ステップS306)。そして、真贋判定装置50は、真贋判定結果を依頼者端末40に返信する(ステップS307)。また、真贋判定装置50は、真贋判定実施者および特定した商品の物品販売者に真贋判定結果を通知する(ステップS308)。その後、処理を終了する。商品の物品販売者に真贋判定結果を通知することにより、物品販売者は、自身が販売した商品に対し真贋判定依頼がされたこと、およびその真贋判定結果を知ることができる。
図8は、本実施形態による電子データの証明書を発行した際の真贋判定処理の動作を示すシーケンス図である。
ステップS401~ステップS404の処理は、上述したステップS301~ステップS304の処理と同様であるため、その説明を省略する。
データ保持システム30は、真贋判定装置50から真正品情報の発行指示を受信すると、受信した発行指示に応じた真正品情報を真贋判定装置50に返信する(ステップS405)。真正品情報には、真正品撮像画像と、証明書の電子データと、物品の固有情報とが含まれる。続いて、真贋判定装置50は、特定した商品の証明書の固有情報の発行指示を証明書電子データ発行システム12に送信する(ステップS406)。証明書電子データ発行システム12は、受信した発行指示に応じた証明書の固有情報を真贋判定装置50に返信する(ステップS407)。
ステップS408~ステップS410の処理は、上述したステップS306~ステップS308の処理と同様であるため、その説明を省略する。
なお、本図に示す例では、真贋判定装置50は、証明書電子データ発行システム12から証明書の固有情報を取得しているが、これに限らず、データ保持システム30から取得してもよい。
また、真贋判定装置50は、証明書の電子データをデータ保持システム30から取得しているが、これに限らず、証明書電子データ発行システム12から取得してもよい。
図9は、本実施形態による真贋判定装置50が実行する真贋判定処理の手順を示すフローチャートである。
真贋判定装置50は、上述した真贋判定処理の動作において、本図に示す処理を実行する。
まず、対象品情報取得部501が、依頼者端末40から真贋判定依頼を受信する(ステップS501)。続いて、判定部503は、各撮像画像の送信元の端末の固有情報に基づいて、対象品撮像画像と対象証明書撮像画像とが同一の依頼者端末40から送信されたか否かを判定する(ステップS502)。同一の依頼者端末40から送信されていない場合(ステップS502:No)、出力部504が、真贋判定できないことを示す判定不可を依頼者端末40に通知し(ステップS503)、処理を終了する。
一方、対象品撮像画像と対象証明書撮像画像とが同一の依頼者端末40から送信された場合(ステップS502:Yes)、判定部503は、対象品撮像画像の撮像日時と対象証明書撮像画像の撮像日時との差が予め設定された所定時間以内であるか否かを判定する(ステップS504)。撮像日時の差が所定時間を超えている場合(ステップS504:No)、ステップS503の処理に進み、出力部504が判定不可を依頼者端末40に通知し、処理を終了する。
一方、撮像日時の差が所定時間以内である場合(ステップS504:Yes)、判定部503は、対象品撮像画像の撮像時の位置情報と対象証明書撮像画像の撮像時の位置情報との差が予め設定された所定範囲内であるか否かを判定する(ステップS505)。撮像時の位置情報の差が所定範囲を超えている場合(ステップS505:No)、ステップS503の処理に進み、出力部504が判定不可を依頼者端末40に通知し、処理を終了する。
一方、撮像時の位置情報の差が所定範囲内である場合(ステップS505:Yes)、真正品情報取得部502が、データ保持システム30から真正品情報を取得する(ステップS506)。
続いて、判定部503は、対象品撮像画像と真正品撮像画像とを用いて、対象品が本物であるか偽物であるかを判定する(ステップS507)。対象品撮像画像と真正品撮像画像とに基づき偽物であると判定した場合(ステップS507:偽物)、判定部503は、対象品を偽物と判定する(ステップS508)。
一方、判定部503は、対象品撮像画像と真正品撮像画像とに基づき本物であると判定した場合(ステップS507:本物)、物品の固有情報に基づいて対象品が本物であるか偽物であるかを判定する(ステップS509)。物品の固有情報に基づき偽物であると判定した場合(ステップS509:偽物)、ステップS508の処理に進み、判定部503は対象品を偽物と判定する。一方、判定部503は、物品の固有情報に基づき真正であると判定した場合(ステップS509:本物)、対象品を本物と判定する(ステップS510)。
続いて、判定部503は、対象証明書撮像画像と真正証明書撮像画像とを用いて、対象証明書が本物であるか偽物であるかを判定する(ステップS511)。対象証明書撮像画像と真正証明書撮像画像とに基づき偽物であると判定した場合(ステップS511:偽物)、判定部503は、対象証明書を偽物と判定する(ステップS512)。
一方、判定部503は、対象証明書撮像画像と真正証明書撮像画像とに基づき本物であると判定した場合(ステップS511:本物)、証明書の固有情報に基づいて対象証明書が本物であるか偽物であるかを判定する(ステップS513)。証明書の固有情報に基づき偽物であると判定した場合(ステップS513:偽物)、ステップS512の処理に進み、判定部503は対象証明書を偽物と判定する。一方、判定部503は、証明書の固有情報に基づき本物であると判定した場合(ステップS513:本物)、対象証明書を本物と判定する(ステップS514)。
そして、出力部504が、判定部503による真贋判定結果を依頼者端末40に通知する(ステップS515)。また、出力部504は、真贋判定結果を真贋判定実施者の端末装置および物品販売者の端末装置に通知する。その後、処理を終了する。
なお、本図に示す真贋判定処理では、真贋判定装置50は、対象品または対象証明書が本物であるか偽物であるかを判定しているが、これに限らず、真贋度(真正性の度合い(例えば、パーセントやレベル等))や、真正品との差分等を判定してもよい。
また、真贋判定装置50は、対象品撮像画像および対象証明書撮像画像の撮像日時または撮像時の位置情報の差が所定値以上の場合には、真贋判定結果を判定不可としているが、これに限らず、真贋度を低くする等、その差分を真贋判定に反映するようにしてもよい。
また、本図に示す真贋判定処理では、S502、S504、S505の各ステップの少なくともいずれか1つの処理について、必ずしも実行しなくてもよいが、真贋判定に対する要求精度に応じて適宜追加するようにしてもよい。
このように、本実施形態よれば、真贋判定システム1は、真正品である物品を撮像した真正品撮像画像と、物品の証明書に関する真正証明書データとを対応付けて記憶するデータ保持システム30と、真贋判定の対象となる物品を撮像した対象品撮像画像と、対象となる物品の証明書を撮像した対象証明書撮像画像とを取得する対象品情報取得部501と、対象品撮像画像と真正品撮像画像とに基づいて物品を真贋判定し、対象証明書撮像画像と真正証明書データとに基づいて証明書を真贋判定する判定部503と、を備える真贋判定装置50と、を有する。
上述した構成により、物品および証明書の真贋判定をそれぞれ撮像画像の画像認識により自動的に行うことができるため、容易に真贋判定を実施することができ、真贋判定実施者の負荷を減らすことができる。また、鑑定士の力量や経験によらず、一定の精度で真贋判定をすることができる。また、物品および証明書の両方を真贋判定しているため、どちらか一方を判定する場合よりも精度の高い判定結果を示すことができる。よって、証明書のみ本物のまま物品をすり替える、あるいは証明書を偽造する等の不正行為を抑制し、不正な物品の流通を抑制する効果が期待できる。
また、データ保持システム30は、販売した物品の固有情報または当該物品の証明書の固有情報を、真正品撮像画像および真正証明書データに対応付けて記憶し、判定部503は、物品の固有情報または証明書の固有情報のうち少なくとも1を用いて真贋判定する。これにより、撮像画像のみを用いる場合よりもさらに精度良く真贋判定することができる。
また、証明書の固有情報は、証明書の偽造防止機能に関する情報、または人工物メトリクスに関する情報のうち少なくとも1を含む。例えば、印刷物の証明書に付与されたICタグ、ホログラム、凹版印刷、蛍光/蓄光インクによる印刷、マイクロ文字、または彩紋印刷等の偽造防止媒体や、電子データの証明書に付与された電子透かしを活用することにより、より確実に証明書の真正性を保証することができる。また、印刷物に証明書の情報を印刷する場合、印刷時の各種要因により完全に同一なものはできず、印刷揺らぎ(滲みや色味のわずかな違い)が発生する。このような印刷揺らぎや印刷物(例えば紙面)そのものの加工状態を用いることにより、より精度良く真贋判定することができる。
また、証明書の固有情報は、偽造防止機能により予め証明書に隠蔽されたパスワードまたはコードである。これにより、エンドユーザである真贋判定依頼者には明示的に知らされない固有情報を証明書の真贋判定に用いることができるため、複製等による偽造を精度良く検出し、真正性をより確実に担保することができる。
また、判定部503は、予め記憶された教師データを用いた人工知能により真贋判定する。これにより、より精度の高い真贋判定結果を示すことができる。
また、真正証明書データは、証明書が印刷物である場合には、当該印刷物を撮像した撮像画像であり、証明書が電子データである場合には、証明書の電子データである。これにより、証明書が印刷物に印刷されたものであった場合であっても、その撮像画像を用いて自動的に真贋判定を行うことができるため、真贋判定実施者の負荷を低減することができる。
また、判定部503は、対象品撮像画像と対象証明書撮像画像とを同一の端末から取得した場合にのみ、真贋判定する。対象品撮像画像と対象証明書撮像画像とが同一の端末から送信される、つまり物品と証明書とが同一の場所(同一の保有者の元)にある可能性が高い場合にのみ真贋判定をすることで、別々の場所にある(保有者が異なる)物品と証明書を真贋判定の対象から除外することができる。
また、判定部503は、対象品撮像画像の撮像日時と対象証明書撮像画像の撮像日時との差に基づいて真贋判定する。対象品撮像画像と対象証明書撮像画像の撮像日時に大きな乖離がないことを確認することにより、概ね同一の時間帯に物品と証明書とが存在することを担保することができる。よって、同一の時間帯に物品と証明書が存在したことを確認することで、真正性をより確実に担保することができる。
また、判定部503は、対象品撮像画像の撮像時の位置情報と対象証明書撮像画像の撮像時の位置情報との差に基づいて真贋判定する。対象品撮像画像と対象証明書撮像画像の撮像時の位置情報に大きな乖離がないことを確認することにより、概ね同一の場所(同一の保有者の元)に物品と証明書とが存在することを担保することができる。よって、同一の場所に物品と証明書が存在したことを確認することで、真正性をより確実に担保することができる。
上述した実施形態における証明書データ生成装置10、証明書電子データ発行システム12、物品データ生成装置20、データ保持システム30、依頼者端末40、または真贋判定装置50の全部または一部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
例えば、上述した実施形態では、依頼者端末40は、対象品撮像画像および対象証明書撮像画像を真贋判定依頼に含めて送信しているが、これに限らず、真贋判定依頼と、対象品撮像画像と、対象証明書撮像画像とは、それぞれ別々のタイミングに送信してもよい。
また、上述した実施形態では、依頼者端末40が、撮像日時および撮像時の位置情報を対象品撮像画像および対象証明書撮像画像に付与して真贋判定装置50に送信しているが、これに限らず、対象品撮像装置41が撮像日時および撮像時の位置情報を対象品撮像画像および対象証明書撮像画像に付与してもよいし、対象品撮像装置41が直接対象品撮像画像および対象証明書撮像画像を真贋判定装置50に送信してもよい。
また、上述した実施形態では、真贋判定装置50から直接データ保持システム30に真正品情報の発行指示を送信しているが、これに限らず、データ保持システム30を保持する者(例えば、物品販売者)を介してデータ保持システム30に真正品情報の発行指示を送信してもよい。例えば、真贋判定装置50は、物品販売者の端末装置に真正品情報の発行指示を送信し、物品販売者の端末装置がデータ保持システム30に真正品情報の発行指示を送信してもよい。物品販売者を介して真正品情報の発行指示をすることにより、物品販売者は、自身が販売した商品に対して真贋判定依頼がされていることを知ることができる。
また、上述した実施形態では、物品の識別情報として製造番号を例示しているが、これに限らず、製造ロットや、商品固有のコードや、販売日時や販売場所を示す情報等、商品を個別に識別できるものであればよい。
1…真贋判定システム
10…証明書データ生成装置
11…証明書撮像装置
12…証明書電子データ発行システム
20…物品データ生成装置
21…真正品撮像装置
30…データ保持システム
40…依頼者端末
41…対象品撮像装置
50…真贋判定装置
501…対象品情報取得部
502…真正品情報取得部
503…判定部
504…出力部
本発明の一態様に係る真贋判定方法は、真正品である物品を撮像した真正品撮像データと、前記物品の真正な証明書に関する真正証明書データとを対応付けて記憶し、真贋判定の対象となる物品を撮像した対象品撮像データと、前記対象となる物品の証明書を表す対象証明書データとを取得し、前記対象品撮像データと前記対象証明書データとの両方を同一の端末から取得した場合に、前記対象品撮像データと前記真正品撮像データとに基づく物品の真贋判定と、前記対象証明書データと前記真正証明書データとに基づく証明書の真贋判定とを行う真贋判定方法である。
本発明の一態様に係る真贋判定システムは、真正品である物品を撮像した真正品撮像画像と、前記物品の真正な証明書に関する真正証明書データとを対応付けて記憶するデータ保持システムと、真贋判定の対象となる物品を撮像した対象品撮像画像と、前記対象となる物品の証明書を撮像した対象証明書撮像画像とを取得する対象品情報取得部と、前記真正品撮像画像と前記真正証明書データとを前記データ保持システムから取得する真正品情報取得部と、前記対象品撮像画像と前記対象証明書撮像画像との両方を同一の端末から取得した場合に、前記対象品撮像画像と前記真正品撮像画像とに基づく物品の真贋判定と、前記対象証明書撮像画像と前記真正証明書データとに基づく証明書を真贋判定とを行う判定部と、を備える真贋判定装置と、を有する真贋判定システムである。
本発明の一態様に係る真贋判定装置は、真贋判定の対象となる物品を撮像した対象品撮像データと、前記対象となる物品の証明書を表す対象証明書データとを取得する対象品情報取得部と、真正品である物品を撮像した真正品撮像データと、前記物品の真正な証明書に関する真正証明書データとを取得する真正品情報取得部と、前記対象品撮像データと前記対象証明書データとの両方を同一の端末から取得した場合に、前記対象品撮像データと前記真正品撮像データとに基づく物品の真贋判定と、前記対象証明書データと前記真正証明書データとに基づく証明書の真贋判定とを行う判定部と、を備える真贋判定装置である。

Claims (11)

  1. 真正品である物品を撮像した真正品撮像データと、前記物品の真正な証明書に関する真正証明書データとを対応付けて記憶し、
    真贋判定の対象となる物品を撮像した対象品撮像データと、前記対象となる物品の証明書を表す対象証明書データとを取得し、
    前記対象品撮像データと前記真正品撮像データとに基づく物品の真贋判定と、前記対象証明書データと前記真正証明書データとに基づく証明書の真贋判定とを行う
    真贋判定方法。
  2. 前記対象品撮像データまたは前記対象証明書データのうち抽出対象から固有情報を抽出し、
    前記真正品の物品の固有情報または前記真正な証明書の固有情報を記憶する記憶部から、前記抽出対象に応じた固有情報を読み出し、
    前記読み出された固有情報と前記抽出された固有情報とに基づいて、真贋判定を行う
    請求項1に記載の真贋判定方法。
  3. 前記証明書の固有情報は、証明書の偽造防止機能によって埋め込まれた情報、または人工物メトリクスに基づく情報のうち少なくとも1を含む
    請求項2に記載の真贋判定方法。
  4. 前記証明書の固有情報は、偽造防止機能により予め証明書に隠蔽されたパスワードまたはコードである
    請求項2に記載の真贋判定方法。
  5. 予め記憶された教師データを用いた人工知能により前記真贋判定する
    請求項1に記載の真贋判定方法。
  6. 前記真正証明書データは、証明書が印刷物として発行された証明書の画像データまたは、前記固有情報が電子的に埋め込まれた電子データである
    請求項3に記載の真贋判定方法。
  7. 前記対象品撮像データと前記対象証明書データとの両方を同一の端末から取得した場合に、前記真贋判定する
    請求項1から請求項6のうちいずれか1項に記載の真贋判定方法。
  8. 前記対象品撮像データの撮像日時と前記対象証明書データの撮像日時との差に基づき前記真贋判定する
    請求項7に記載の真贋判定方法。
  9. 前記対象品撮像データの撮像時の位置情報と前記対象証明書データの撮像時の位置情報との差に基づき前記真贋判定する
    請求項7に記載の真贋判定方法。
  10. 真正品である物品を撮像した真正品撮像画像と、前記物品の真正な証明書に関する真正証明書データとを対応付けて記憶するデータ保持システムと、
    真贋判定の対象となる物品を撮像した対象品撮像画像と、前記対象となる物品の証明書を撮像した対象証明書撮像画像とを取得する対象品情報取得部と、
    前記真正品撮像画像と前記真正証明書データとを前記データ保持システムから取得する真正品情報取得部と、
    前記対象品撮像画像と前記真正品撮像画像とに基づく物品の真贋判定と、前記対象証明書撮像画像と前記真正証明書データとに基づく証明書を真贋判定とを行う判定部と、
    を備える真贋判定装置と、
    を有する真贋判定システム。
  11. 真贋判定の対象となる物品を撮像した対象品撮像データと、前記対象となる物品の証明書を表す対象証明書データとを取得する対象品情報取得部と、
    真正品である物品を撮像した真正品撮像データと、前記物品の真正な証明書に関する真正証明書データとを取得する真正品情報取得部と、
    前記対象品撮像データと前記真正品撮像データとに基づく物品の真贋判定と、前記対象証明書データと前記真正証明書データとに基づく証明書の真贋判定とを行う判定部と、
    を備える真贋判定装置。
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