JP2023156738A - アクチュエータユニットおよびこれを備えた安全スイッチ - Google Patents

アクチュエータユニットおよびこれを備えた安全スイッチ Download PDF

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孝男 福井
Takao Fukui
繁年 藤谷
Shigetoshi Fujitani
雅丈 山野
Masatake Yamano
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Abstract

【課題】アクチュエータに対するスイッチ本体側でのロック状態を操作ハンドルの操作のみで簡単に解除できるようにするだけでなく、部品点数を削減して構造を簡略化する。【解決手段】安全スイッチのアクチュエータユニット1において、安全スイッチのスイッチ本体側でロック可能な第1の回転位置およびロック解除可能な第2の回転位置をとり得る回転可能なアクチュエータ2と、アクチュエータ2を回転可能に支持し、アクチュエータ2に沿ってスライド可能に設けられた支持部3と、支持部3をアクチュエータ2に沿ってスライド移動させるための内ハンドル6とを設ける。内ハンドル6の操作により支持部3をアクチュエータ2に沿ってスライド移動させることによって、支持部3を介してアクチュエータ2が第1の回転位置から第2の回転位置に回転移動する。【選択図】 図7

Description

本発明は、アクチュエータユニットおよびこれを備えた安全スイッチに関し、詳細には、その構造の改良に関する。
工作機械や産業用ロボットなどの産業用機械が設置された危険領域の出入り口には、扉の開閉状態に応じてオン/オフする安全スイッチが設けられている。
欧州特許第1473427号明細書に記載された装置は、FIG. 1~4、段落[0014]~[0034]およびクレーム1に示すように、2つの操作ハンドル(22、24)を有する開放可能な仕切り装置(1)のための安全インターロックであって、操作ハンドル(24)の操作により移動可能なアクチュエータ(5)を有する作動ユニットと、仕切り装置(1)の閉塞時に差し込み式のロックバー(図示せず)を用いてインターロック係合面(6)によりアクチュエータ(5)をロックするインターロックユニットとを備えている。また、当該装置には、ロックバーのためのロック解除斜面(9)(インターロック係合面(6)の一部を構成)を有し、操作ハンドル(22)の操作によりアクチュエータ(5)に対して移動可能なロック解除装置(10)が設けられている。
アクチュエータ(5)は、歯付ロッド部(11)を側面に有しており、歯付ロッド部(11)は、駆動ホイル(13)の歯付部分(12)と噛み合っている。駆動ホイル(13)は、駆動レバー(18)のクランクピン(18a)を受け入れる孔(17)を有している。駆動レバー(18)のクランクピン(18a)は、駆動ホイル(13)に並設された駆動ホイル(36)の周方向の長孔(40)を挿通しつつ、駆動ホイル(13)の孔(17)に嵌合している。駆動レバー(18)のピン(23)には、操作ハンドル(24)の一端が連結されている。駆動ホイル(13)の中央の孔には、ソケット(19)が挿入されている。ソケット(19)の軸方向一端には、操作ハンドル(22)の一端が連結されたコネクティングロッド(21)が連結されている。ソケット(19)の軸方向他端の延設部(38)は、駆動ホイル(36)の凹部(39)に嵌合している。ロック解除装置(10)には、ラック部(33)が連結されており、ラック部(33)(図中は参照符号39と誤記)は、駆動ホイル(36)の歯付部分(35)と噛み合っている。
上記装置において、操作ハンドル(24)を回動させると、ピン(23)を介して駆動レバー(18)が回動する。すると、駆動レバー(18)のクランクピン(18a)が駆動ホイル(36)の長孔(40)内を周方向に移動しつつ、駆動ホイル(13)を回動させる。これにより、駆動ホイル(13)の歯付部分(12)と噛み合う歯付ロッド部(11)を介して、アクチュエータ(5)が移動する。一方、操作ハンドル(22)を回動させると、ピン(44)およびコネクティングロッド(21)を介してソケット(19)が回動する。すると、ソケット(19)の延設部(38)を介して駆動ホイル(36)が回動する。これにより、駆動ホイル(36)の歯付部分(35)と噛み合うラック部(33)を介してロック解除装置(10)が移動し、その結果、ロック解除斜面(9)が移動してロックバー(図示せず)によるアクチュエータ(5)のロック状態を解除する。
一方、米国特許第8082765号明細書に記載された装置は、FIG. 1~5、第5欄第19行~第8欄第45行、およびクレーム1、16に示すように、空間仕切り装置(2)のロック・閉塞状態を解除可能に維持するための装置であって、ロック位置およびロック解除位置間を移動可能に設けられ、空間仕切り装置(2)を解除可能に閉塞状態でロックするためのラッチ(18)と、ロック位置でラッチ(18)をロックしてブロックするブロック位置、およびブロック位置からロック解除位置へのラッチ(18)の移動を許容するブロック解除位置を採り得るように、先端の突起部(54)がラッチ(18)の凹部(56)に解除可能に係合する回動可能なホールド部材(30)と、ラッチ(18)に枢支され、ラッチ(18)のブロック状態を無効にする揺動可能なリリース部材(36)と、リリース部材(36)に連結され、リリース部材(36)が揺動する各位置の間で移動可能な変位部材(66)と、ヒンジ連結された第1、第2のレバー(82、86)を有する連結装置を介して変位部材(66)に連結され、リリース部材(36)を作動させる第1のノブ(42)とを備えている。連結装置の第1のレバー(82)の基端は軸(80)を介して第1のノブ(42)に固定され、第2のレバー(86)の先端は変位部材(66)にヒンジ連結されている。また、第2のノブ(48)を回動させることにより、ラッチ(18)がロック位置まで伸長するようになっている。
上記装置において、第1のノブ(42)を回動させると、変位部材(66)およびピン(70)が図示右方に移動し、ピン(70)がリリース部材(36)の傾斜面(72)に当接することにより、リリース部材(36)が支軸(68)の回りを図示時計回りに揺動する。これにより、リリース部材(36)の先端がホールド部材(30)の突起部(54)と接触し、ホールド部材(30)を持ち上げて支軸(32)の回りを図示反時計回りに回動させる。その結果、ラッチ(18)のブロック状態が解除される(FIG. 2→FIG.3参照)。
上述した欧州特許第1473427号明細書に記載の装置においては、ロックバーによるアクチュエータ(5)のロック状態を解除するための機構は、操作ハンドル(22)に連結されたピン(44)およびコネクティングロッド(21)(FIG.5参照)と、コネクティングロッド(21)の先端に連結されたソケット(19)と、ソケット(19)に延設部(38)を介して連結された駆動ホイル(36)と、駆動ホイル(36)の歯付部分(35)と噛み合うラック部(33)と、ロック解除斜面(9)を有し、ラック部(33)に連結されたロック解除装置(10)とから構成されており(FIG.2参照)、部品点数が多く、構造が非常に複雑であって、製造コストもアップする。
一方、上述した米国特許第8082765号明細書に記載の装置においては、ラッチ(18)のブロック状態を解除するための機構は、第1のノブ(42)に連結された軸(38)および(80)と、軸(80)に一端が固定された第1のレバー(82)と、第1のレバー(82)の他端にヒンジ連結された第2のレバー(86)と、第2のレバー(86)の先端にヒンジ連結された変位部材(66)およびピン(70)と、ピン(70)が当接し得る傾斜面(72)を一端に有する揺動可能なリリース部材(36)とから構成されており(FIG.2、3、5参照)、同様に、部品点数が多く、構造が非常に複雑であって、製造コストもアップする。
本発明は、このような従来の実情に鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、アクチュエータに対するスイッチ本体側でのロック状態を操作ハンドルの操作のみで簡単に解除できるだけでなく、部品点数を削減でき、構造を簡略化して小型化できるアクチュエータユニットを提供することにある。また、本発明は、このようなアクチュエータユニットを備えた安全スイッチを提供しようとしている。
本発明は、安全スイッチのアクチュエータユニットであって、安全スイッチのスイッチ本体側でロック可能な第1の回転位置およびロック解除可能な第2の回転位置をとり得る回転可能なアクチュエータと、アクチュエータを回転可能に支持するとともに、アクチュエータに沿ってスライド可能に設けられた支持部と、支持部をアクチュエータに沿ってスライド移動させるための第1の操作ハンドルとを備えている。第1の操作ハンドルの操作により支持部をアクチュエータに沿ってスライド移動させることによって、支持部を介してアクチュエータが第1の回転位置から第2の回転位置に回転移動するようになっている。
本発明においては、第1の操作ハンドルの操作により支持部をアクチュエータに沿ってスライド移動させると、支持部を介してアクチュエータが第1の回転位置から第2の回転位置に回転移動し、その結果、アクチュエータがロック状態からロック解除状態に移行する。このように本発明によれば、アクチュエータに対するスイッチ本体側でのロック状態を第1の操作ハンドルの操作のみで簡単に解除できるようになる。
しかも、本発明によれば、第1の操作ハンドルの操作が支持部を介してアクチュエータに作用してアクチュエータのロック状態を解除するように構成されているので、第1の操作ハンドルとアクチュエータとの間に複雑なギア機構やリンク機構等を必要とせず、これにより、部品点数を削減でき、構造を簡略化できる。その結果、アクチュエータユニットの小型化が可能になる。
本発明では、アクチュエータがスイッチ本体側のロック部材によりロック可能な被ロック部を有しており、被ロック部が、アクチュエータの第1の回転位置においてロック部材によりロックされ、アクチュエータの第2の回転位置においてロック部材によりロックされない。
本発明では、被ロック部が、第2の回転位置において、ロック部材によりロック可能な位置から退避している。
本発明では、アクチュエータが、第1の回転位置においてスイッチ本体側のロック部材によりロック可能な被ロック部と、ロック部材によるロック状態を第2の回転位置においてロック解除可能なロック解除部とを有している。
本発明では、ロック解除部が、第2の回転位置において、ロック部材に作用してロック部材をロック解除側に移動させている。
本発明では、支持部がアクチュエータの外周に嵌合する円筒状部材であって、アクチュエータまたは円筒状部材のいずれか一方が軸方向に対して斜めに延びる傾斜溝を有し、アクチュエータまたは円筒状部材のいずれか他方が傾斜溝に係合しかつ傾斜溝に沿って移動し得る突部を有しており、突部が、半径方向に延びるピン、または、傾斜溝に沿って延びる突条部である、
本発明によれば、円筒状部材がアクチュエータに沿ってスライド移動すると、円筒状部材およびアクチュエータ間において、突部(つまり、ピンまたは突条部)が傾斜溝に係合しつつ傾斜溝に沿って移動することにより、アクチュエータが第1の回転位置から第2の回転位置に回転移動して、アクチュエータがロック状態からロック解除状態に移行する。
本発明では、第2の回転位置に移動したアクチュエータを第2の回転位置から第1の回転位置に復帰させるように付勢する付勢部材をさらに備えている。
本発明では、アクチュエータを挟んで第1の操作ハンドルの側と逆側に配置され、アクチュエータを伸長・縮退方向に移動させるための第2の操作ハンドルをさらに備えている。
本発明では、アクチュエータユニットが扉側に設けられ、スイッチ本体が壁側に設けられるとともに、第1の操作ハンドルが危険領域側に設けられ、第2の操作ハンドルが安全領域側に設けられている。
本発明に係る安全スイッチは、本発明によるアクチュエータユニットと、アクチュエータをロックするためのロック部材を有するスイッチ本体とを備えている。
以上のように本発明によれば、アクチュエータに対するスイッチ本体側でのロック状態を第1の操作ハンドルの操作のみで簡単に解除できるだけでなく、部品点数を削減でき、構造を簡略化して小型化できる。
本発明の第1の実施例によるアクチュエータユニットを正面後方側の上方から見た全体斜視図である。 前記アクチュエータユニット(図1)を背面後方側の上方から見た全体斜視図である。 前記アクチュエータユニット(図1)において、背面側を上側(よって正面側を下側)に配置して後方から見た全体斜視図である。 前記アクチュエータユニット(図1)において、背面側を上側(よって正面側を下側)に配置して前方から見た全体斜視図である。 前記アクチュエータユニット(図1)の正面図である。 (a)は前記アクチュエータユニット(図1)の背面図、(b)は(a)のVIB-VIB線断面図である。 前記アクチュエータユニット(図1)の平面図である。 (a)は前記アクチュエータユニット(図7)において、支持部(円筒状部材)を省略して示す図、(b)は(a)のVIIIB-VIIIB線断面図である。 前記円筒状部材(支持部)(図7、図8)の平面図である。 (a)は前記円筒状部材(図9)の底面図、(b)はその後面図である。 (a)ないし(d)は前記アクチュエータユニット(図1)およびスイッチ本体内部のロック部材の作動を時系列的に示す図である。 本発明の第2の実施例によるアクチュエータユニットおよびスイッチ本体内部のロック部材の作動を時系列的に示す図である。 前記アクチュエータユニットおよびロック部材(図12)の作動を時系列的に示す図である。 前記アクチュエータユニットおよびロック部材(図12)の作動を時系列的に示す図である。 前記アクチュエータユニットおよびロック部材(図12)の作動を時系列的に示す図である。 前記アクチュエータユニットおよびロック部材(図12)の作動を時系列的に示す図である。 前記アクチュエータユニットおよびロック部材(図12)の作動を時系列的に示す図である。
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
〔第1の実施例〕
図1ないし図11は、本発明の第1の実施例によるアクチュエータユニットおよびこれを備えた安全スイッチを説明するための図である。図1ないし図7はアクチュエータユニットの外観および内部構造を示し、図8(a)は図7のアクチュエータユニットから支持部(円筒状部材)を省略した状態を示し、図9および図10は支持部(円筒状部材)単体を示し、図11(a)~(d)はアクチュエータユニットおよびスイッチ本体内部のロック部材の作動を時系列的に示す図である。また、図6(a)はアクチュエータが第1の回転位置に配置された状態の正面図、図8(a)はアクチュエータが第2の回転位置に配置された状態の正面図であり、図6(b)、図8(b)はアクチュエータ先端の被ロック部およびロック解除部を示す横断面図である。
以下の説明文では、説明の便宜上、アクチュエータの伸長方向(図5および図7右方、図6左方)を前方、アクチュエータの縮退方向(図5および図7左方、図6右方)を後方、アクチュエータユニットの上側(図5および図6上側、図7の紙面手前側)を上側、アクチュエータユニットの下側(図5および図6下側、図7の紙面奥側)を下側と呼称する。
図1ないし図8に示すように、アクチュエータユニット1は、前後方向(図5、図6(a)、図7左右方向)に延びるアクチュエータ2を備えている。アクチュエータ2は、後述するスイッチ本体の内部に挿入される概略半球状の先端部20を有している。アクチュエータユニット1および当該スイッチ本体により、安全スイッチが構成されている。
アクチュエータ2の先端部20の後端側(図6右側)に形成された概略平坦状の後端面20cには、先端部20よりも薄肉で後端面20cに対して段差を形成する薄肉部21が一体に連設されている。先端部20は、半球状面20aから構成されているが、この例では、半球状面20aの先端に平坦状面20a’が形成されている。薄肉部21は、図6(b)に示すように、この例では、紡錘状(または両凸レンズ状/楕円状/長円状)の横断面形状を有しており、横断面形状は上凸状湾曲面および下凸状湾曲面から構成されている。薄肉部21の長手方向(図6(b)左右方向)の長さ(長径)Dは後端面の直径Dと等しく、長手方向と直交する短手方向(同図上下方向)の長さ(短径)dは後端面の直径Dより短くなっている(つまりd<D)。
これにより、薄肉部21は、図6(b)上下方向においては、先端部20の外周面20eとの間に段差を形成しているが、同図左右方向においては、先端部20の外周面20eとの間に段差を形成していない。よって、薄肉部21の図6(b)左右方向における端部(この例では両端部)は、先端部20の外周面20eと面一になっている。別の言い方をすれば、先端部20の後端側に形成された概略平坦状の後端面20cは、薄肉部21の短径方向(図6(b)上下方向)には存在しているが、長径方向(図6(b)左右方向)には存在していない。後端面20cは、スイッチ本体側のロック部材(後述)がロック可能な被ロック部になっている。なお、図6(b)では、薄肉部21が中実の例を示しているが、薄肉部21は中空でもよい。
薄肉部21の後端には、円筒部(または円柱部)22が一体に連設されている。この例では、円筒部22は、先端部20と略同一の外径を有している。円筒部22の後端には、円板状の大径のボス部22’が一体に連設されている。上述した先端部20、薄肉部21、円筒部22およびボス部22’により、アクチュエータ2の前部が構成されている。
アクチュエータ2の後部は、筐体4内に収容されている。各図では、アクチュエータユニット1の内部構造を示すために、筐体4の側壁の一部を省略して示している。アクチュエータ2の後部は、筐体4内において前後方向に延びる横断面円形状の軸部23を有している。軸部23は、筐体4の前端側および後端側にそれぞれ配置された支持ブロック40、40’をそれぞれ挿通しており、これら支持ブロック40、40’により回転自在に支持されている。軸部23の前端側には、大径のボス部23’が一体に連設されている。円筒部22のボス部22’および軸部23のボス部23’は、支持ブロック40を挟んで前後に配置されている。
軸部23の中央には、軸部23の外周面から半径方向外方に延びる小径の一対のピン25、25’が植設されている(図8(a)参照)。各ピン25、25’は軸部23の周方向に等間隔で配置されている。また、軸部23の中央には、軸部23の外周に嵌合する円筒状の支持部(円筒状部材)3が設けられている。支持部3は、図9および図10(a)、(b)に示すように、円筒状の円筒カム部30と、円筒カム部30の後端に一体に連設された横断面矩形状のベース部31とを有している。円筒カム部30およびベース部31は、軸部23が挿通する貫通孔31aを有している。アクチュエータ2は支持部3により回転可能に支持されるとともに、支持部3はアクチュエータ2の軸方向に沿ってスライド可能になっている。
円筒カム部30は、図9および図10(a)、(b)に示すように、それぞれ軸方向と斜めに交差する方向に延びかつ半径方向に貫通する一対の傾斜溝30a、30a’を有している。各傾斜溝30a、30a’は、各々の対応部位が円筒カム部30の周方向に等間隔で配置されている。各傾斜溝30a、30a’は、それぞれの溝傾斜方向が逆向きになっており、図9、図10(a)に示す方向から見て、各傾斜溝30a、30a’は略X字状に配設されている。一方の傾斜溝30aには、軸部23の一方のピン25が係合しており、他方の傾斜溝30a’には、軸部23の他方のピン25’が係合している(図2ないし図4、図6、図7参照)。また、アクチュエータ2の後端側において軸部23の周りには、コイルスプリング(付勢部材)5が縮設されている。コイルスプリング5の一端は、支持部3のベース部31の後端面に圧接し、他端は、筐体4の支持ブロック40’の前端面に圧接しており、支持部3は、コイルスプリング5の弾性反発力により常時前方に付勢されている。
この構成により、支持部3がアクチュエータ2の軸部23に沿ってコイルスプリング5の弾性反発力に抗しつつスライド移動する際には、軸部23の各ピン25、25’が支持部3の円筒カム部30の各傾斜溝30a、30a’に沿って移動することによって、アクチュエータ2が回転するようになっている。また、スライド移動した支持部3は、スライド移動方向と逆方向に付勢するコイルスプリング5の弾性反発力により、元の位置に復帰するようになっている。
このようにして、アクチュエータ2は、図6(b)に示すように、薄肉部21の長径Dが水平方向に配置された第1の回転位置と、図8(b)に示すように、薄肉部21の長径Dが鉛直方向に配置された第2の回転位置とをとり得るようになっており、これらの回転位置間で回転移動可能(この例では90度または略90度の回転角)になっている。
第1の回転位置においては、図6(b)に示すように、アクチュエータ2の先端部20の後端面(被ロック部)20cは、スイッチ本体側のロック部材がロックし得るように、薄肉部21の上下(とくに下方)に配置されている。一方、第2の回転位置においては、図8(b)に示すように、アクチュエータ2の先端部20の後端面20cは、薄肉部21の左右に配置されており、上下(とくに下方)には配置されていない。そのため、アクチュエータ2が第1の回転位置から第2の回転位置に回転移動することによって、薄肉部21の長径Dが水平方向から鉛直方向に向きを変えることにより、第1の回転位置においてスイッチ本体側のロック部材によりなされていたロック状態が、第2の回転位置においてロック解除されるようになっている(詳細は後述)。
支持部3のベース部31には、図9および図10(a)、(b)に示すように、アクチュエータ2の軸方向と実質的に直交(つまり直交または概略直交)する方向に延びる支軸部31sの一端が連設されている。支軸部31sは、筐体4の一方の側壁(図示せず)を挿通して背面側に向かって延びている(図2ないし図4および図7参照)。支軸部31sには、作業者が把持し得る内ハンドル(第1の操作ハンドル)6が取り付けられている(図7参照)。内ハンドル6は、支持部3をアクチュエータ2に沿ってスライド移動させるとともに、アクチュエータ2を縮退方向(つまりスイッチ本体に対する離反方向)に移動させるためのものである。一方、筐体4の前記一方の側壁と対向する他方の側壁41には、図7に示すように、正面側に向かって延びる一対の支軸部41sが設けられている。各支軸部41sには、作業者が把持し得る外ハンドル(第2の操作ハンドル)7が取り付けられている。外ハンドル7は、アクチュエータ2を挟んで内ハンドル6と逆側に配置されており、アクチュエータ2を伸長方向(つまりスイッチ本体に対する接近方向)および縮退方向に移動させるためのものである。
図7に示すように、アクチュエータユニット1は、可動扉Dに取り付けられており、可動扉Dの開閉方向(同図左右方向)の移動にともない、壁W側に設置されたスイッチ本体に対して接近・離反可能に設けられている。可動扉Dおよび壁Wで仕切られた内側の空間領域Hzは、工作機械や産業用ロボットなどの産業用機械(図示せず)が設置された危険領域であり、可動扉Dおよび壁Wの外側の空間領域Sfは安全領域である。よって、内ハンドル6は、危険領域Hz側から作業者が可動扉Dを開放操作するためのものであり、外ハンドル7は、安全領域Sf側から作業者が可動扉Dを開閉操作するためのものである。図7では、図示の便宜上、可動扉Dおよび壁Wの厚みが薄肉にして示している。なお、可動扉Dは、図示例のようなスライド扉には限定されず、回転扉でもよい。また、本発明の適用は、このような可動扉Dと壁(または固定扉)Wとの組合せに限らず、可動扉同士の組合せであってもよい。
次に、本実施例の作用効果について、図1ないし図10を参照しつつ、図11を用いて説明する。
図11中、アクチュエータユニット1は、図示および説明の便宜上、アクチュエータ2を正規の回転位置に対して(図7参照)90度回転させた状態(つまり回転位相を90度ずらした状態)で示している。そのため、図11(a)では、内ハンドル6および外ハンドル7が図7と同様に紙面内に配置されているにも拘らず、アクチュエータ2の薄肉部21の向きが図7とは異なっている。図11(a)はアクチュエータ2が第1の回転位置に配置された状態を、同図(c)はアクチュエータ2が第2の回転位置に配置された状態をそれぞれ示している。
また、図11中、符号10はスイッチ本体を示し、符号11は、スイッチ本体10の内部に設けられた、アクチュエータ2のロック用のロック部材を示している。スイッチ本体10には、アクチュエータ2の先端部20が挿入し得るアクチュエータ挿入孔10aが形成されている。ロック部材11は、その基端側の支点11cの回りに上下方向回動可能に設けられており、先端側には、フック状のロック部11Bが設けられている。ロック部11Bにおいてアクチュエータ2の先端部20の後端面20cとの対向側には、平坦状のロック面11bが形成されている。
図11(a)は、アクチュエータ2の先端部20がスイッチ本体10のアクチュエータ挿入孔10a内に挿入されて、先端部20の後端面20cがロック部材11のロック部11Bによりロックされた状態を示している。
この場合には、作業者が外ハンドル7(図7)を把持して可動扉Dを閉塞方向に移動させることにより、アクチュエータ2が伸長してスイッチ本体10側に接近し、アクチュエータ2の先端部20がスイッチ本体10のアクチュエータ挿入孔10a内に挿入される。このとき、アクチュエータ2の先端部20の半球状面20aがロック部材11のロック部11Bの傾斜面11b’に当接し、アクチュエータ2の挿入につれて先端部20がロック部材11を支点11cの回りに下方に回動させる。そして、可動扉Dが閉じてアクチュエータ2の挿入が完了したとき、ロック部材11が復帰ばね(図示せず)の作用により上方に回動して元の位置に戻り、これにより、アクチュエータ2の先端部20の後端面20cにロック部材11のロック部11Bのロック面11bが係合して、先端部20がロックされる(図11(a))。
このとき、図6(b)に示すように、アクチュエータ2は第1の回転位置に配置されており、ロック部材11のロック部11Bのロック面11b(同図一点鎖線)は、アクチュエータ2の先端部20に対して薄肉部21を挟んで一方の側(この例では下側)に配置された後端面20cに係合して、これをロックしている。
この状態から、危険領域Hz(図7)内にいた作業者が内ハンドル6を把持して操作することで可動扉Dの開放方向に力を作用させると、図11(b)に示すように、支軸部31sに対して矢印方向に力が作用する。すると、支軸部31sが連結されたベース部31を介して支持部3が、コイルスプリング5の弾性反発力に抗しつつ、アクチュエータ2に沿って図示左方にスライド移動する。すると、支持部3の円筒カム部30の傾斜溝30aに沿ってピン25が移動する(と同時に、傾斜溝30a’に沿ってピン25’が移動する)ことにより、支持部3を介してアクチュエータ2が回転する。図11(b)は、アクチュエータ2の回転途中の状態を示している。アクチュエータ2の回転により、薄肉部21が図6(b)に示す状態から中心回りに回転し、その結果、薄肉部21の円弧状の湾曲面がロック部材11のロック部11Bを徐々に図示下方に押し下げる。このとき、アクチュエータ2の先端部20の後端面20cには、ロック部材11のロック部11Bの先端が係合している(図11(b)参照)。
アクチュエータ2がさらに回転すると、図11(c)に示すように、アクチュエータ2が第2の回転位置に移動する。このとき、アクチュエータ2が、図11(a)に示す第1の回転位置から実質的に90度(90度または概略90度)回転しており、アクチュエータ2の薄肉部21は、第1の回転位置である図6(a)に示す状態から図8(b)に示す状態に移行している。また、このとき、コイルスプリング5が最も縮設された状態になっており、支持部3には、コイルスプリング5から最大の弾性反発力が作用している。
図8(b)に示す第2の回転位置においては、アクチュエータ2の薄肉部21において長径Dの端部21uは、先端部20の後端面20cの外周面20eと面一になっており、端部21uと外周面20eとの間に段差が形成されていない。そのため、アクチュエータ2の回転につれて薄肉部21の凸状湾曲面により徐々に下方に押し下げられたロック部材11のロック部11Bのロック面11bは、先端部20の後端面20cとの係合状態が外れることで、ロック部材11によるロック状態が解除(つまりロック解除)される。よって、薄肉部21の長径方向の端部21uは、アクチュエータ2に対してロック部材11のロック部11Bによるロック状態を解除するロック解除部として機能している。別の言い方をすると、アクチュエータ2の先端部20の後端面20cは、アクチュエータ2の第1の回転位置では、ロック部材11のロック部11Bによりロック可能な被ロック部として機能するが、アクチュエータ2の第2の回転位置では、ロック部材11のロック部11Bによりロックされない。
次に、図11(c)に示すロック解除状態から、作業者が内ハンドル6を介して可動扉Dの開放方向にさらに力を作用させると、図11(d)に示すように、アクチュエータユニット1全体が図示左方に移動して、アクチュエータ2がスイッチ本体10から離反する。これにより、作業者が可動扉Dを開けることができ、危険領域Hzから外に出て安全領域Sfに移動することができる。
また、図11(d)に示す状態において作業者が内ハンドル6から手を離すと、弾性圧縮変形していたコイルばね5による弾性反発力が支持部3のベース部31に作用することにより、ベース部31を含む支持部3が図示右方にスライド移動する。このとき、支持部3の円筒カム部30の傾斜溝30aに沿ってピン25が移動する(と同時に、傾斜溝30a’に沿ってピン25’が移動する)ことにより、支持部3を介してアクチュエータ2が上述した回転方向とは逆方向に回転する。これにより、アクチュエータ2が回転移動して、図8(b)に示す第2の回転位置から図6(b)に示す第1の回転位置に復帰する(図11(a)中のアクチュエータユニット1の部分のみ参照)。
また、図11(a)に示すアクチュエータロック状態において、安全領域Sfにいる作業者が外ハンドル7を操作して可動扉Dを開ける際には、ロック部材11を駆動して支点11cの回りに図示下方に回動させる。これにより、ロック部材11によるアクチュエータ2のロック状態が解除される。この状態から、作業者が外ハンドル7を介してアクチュエータ2を図示左方にさらに移動させることにより、可動扉Dを開くことができ、作業者が危険領域Hz内に進入することができる。
本実施例によれば、内ハンドル6の操作により支持部3をアクチュエータ2に沿ってスライド移動させると、支持部3を介してアクチュエータ2が第1の回転位置から第2の回転位置に回転移動し、その結果、アクチュエータ2がロック状態からロック解除状態に移行する。このようにして、アクチュエータ2に対するスイッチ本体10側でのロック状態を内ハンドル6の操作のみで簡単に解除できるようになる。
しかも、本実施例によれば、内ハンドル6の操作が支持部3を介してアクチュエータ2に作用してアクチュエータ2のロック状態を解除するように構成されているので、内ハンドル6とアクチュエータ2との間に複雑なギア機構やリンク機構等を必要とせず、これにより、部品点数を削減でき、構造を簡略化できる。その結果、アクチュエータユニット1の小型化が可能になる。
〔第2の実施例〕
図12ないし図17は、本発明の第2の実施例によるアクチュエータユニットおよびスイッチ本体内部のロック部材を示すとともに、これらの作動を時系列的に示している。これらの図において、前記第1の実施例と同一符号は同一または相当部分を示している。図示の簡略化のため、この第2の実施例では、前記第1の実施例における筐体4、可動扉Dおよび壁Wが省略されている。
図12は、アクチュエータユニット1のアクチュエータ2がスイッチ本体(図示せず)に挿入される前の状態を示しており、アクチュエータ2の第1の回転位置を示している。同図に示すように、この第2の実施例では、内ハンドル6が危険領域Hz側の隔壁PWにばね60を介して取り付けられている。安全領域Sf側の外ハンドル7は、アクチュエータ2の後部に取り付けられている。アクチュエータ2の支持部3の円筒カム部30は、アクチュエータ2の軸部23を回転可能に支持するとともに、軸部23に沿ってスライド可能に設けられている。円筒カム部30には、軸部23側のピン25が移動可能に係合する傾斜溝30が形成されている。図示していないが、前記第1の実施例と同様に、軸部23を挟んで円筒カム部30の他方の側(同図紙面奥側)にも傾斜溝が形成され、当該傾斜溝に別のピンが係合している。アクチュエータ2の前部に配置された軸部21’は、前記第1の実施例における薄肉部21と異なり、横断面円形状(または横断面正方形状)の部材である。また、先端部20は、前記第1の実施例のような半球状の部位ではなく、概略矩形板状(または半円板状)の部位であって、先端角部にアール部20rを有している。先端部20の後端面(被ロック部)20cは、軸部21’の半径方向外方に張り出している。
図12に示す状態から、安全領域Sf側にいる作業者が可動扉を閉める際には、図13に示すように、作業者が外ハンドル7を操作して図示矢印方向にアクチュエータユニット1を移動させる。すると、アクチュエータ2がスイッチ本体に接近して、アクチュエータ2の先端部20がスイッチ本体内に挿入される。このとき、先端部20のアール部20rがスイッチ本体内部のロック部材11のロック部11Bの傾斜面11b’に当接して、ロック部材11を図示下方に回動させる。アクチュエータ2のスイッチ本体内部への挿入完了後、ロック部材11が復帰ばねの弾性反発力により元の位置に戻ることにより、ロック部材11のロック部11Bのロック面11bがアクチュエータ2の先端部20の後端面20cに係合してアクチュエータ2がロックされる。このロック状態は前記第1の実施例の図11(a)に相当している。また、このとき、支持部3の前端面30fは、内ハンドル6に当接している。
図13に示す状態において、危険領域Hz側にいた作業者が可動扉を開ける際には、図14に示すように、作業者が内ハンドル6を操作して図示矢印方向に移動させる。すると、内ハンドル6がアクチュエータ2の支持部3の前端面30fに押付力を作用させ、これにより、支持部3が、コイルスプリング5の弾性反発力に抗しつつ、アクチュエータ2の軸部23に沿って図示右方にスライド移動する。このとき、軸部23のピン25が支持部3の円筒カム部30の傾斜溝30aに沿って移動することにより、アクチュエータ2が第1の回転位置から実質的に90度(つまり90度または略90度)回転して第2の回転位置に回転移動する。その結果、図14に示すように、アクチュエータ2の先端部20の図示上下面(とくに下面)が軸部21’の図示下面と面一になって、ロック部材11のロック部11Bがアクチュエータ2の先端部20の後端面20cから外れ、ロック部11Bによるロック状態が解除される。
このロック解除状態は、前記第1の実施例の図11(c)に相当しているが、前記第1の実施例では、先端部20の端部(ロック解除部)21uが、第2の回転位置において、ロック部材11のロック部11Bに作用してロック部材11をロック解除側に移動させているのに対し、この第2の実施例では、後端面(被ロック部)20cが、第2の回転位置において、ロック部材11のロック部11Bによりロック可能な位置から退避している。
次に、図15に示すように、作業者が内ハンドル6を操作して図示矢印方向にさらに移動させると、支持部3を介してアクチュエータユニット1が図示右方に移動する。これにより、可動扉が開放されるので、危険領域Hz側にいた作業者が安全領域Sf側に移動することができる。また、図15に示す状態では、ばね60が内ハンドル6の移動につれて弾性圧縮変形しており、内ハンドル6に対して弾性反発力を作用させている。
次に、作業者が内ハンドル6から手を離すと、弾性圧縮変形していたばね60の弾性反発力の作用により、図16に示すように、内ハンドル6が支持部3の前端面30fから離れて元の位置に戻る。
すると、図17に示すように、弾性圧縮変形していたコイルスプリング5の弾性反発力の作用により、支持部3が図示左方に移動する。このとき、軸部23のピン25が支持部3の円筒カム部30の傾斜溝30aに沿って移動することにより、アクチュエータ2が回転して第1の回転位置に戻る。このときの状態は、上述した図12の状態と同様である。
この第2の実施例においても、内ハンドル6の操作により支持部3をアクチュエータ2に沿ってスライド移動させると、支持部3を介してアクチュエータ2が第1の回転位置から第2の回転位置に回転移動し、その結果、アクチュエータ2がロック状態からロック解除状態に移行する。このようにして、アクチュエータ2に対するスイッチ本体側でのロック状態を内ハンドル6の操作のみで簡単に解除できるようになる。
しかも、第2の実施例によれば、内ハンドル6の操作が支持部3を介してアクチュエータ2に作用してアクチュエータ2のロック状態を解除するように構成されているので、内ハンドル6とアクチュエータ2との間に複雑なギア機構やリンク機構等を必要とせず、これにより、部品点数を削減でき、構造を簡略化できる。その結果、アクチュエータユニット1の小型化が可能になる。
〔第1の変形例〕
前記第1、第2の実施例では、アクチュエータ2が一対のピン25、25’を有し、支持部(円筒状部材)3の円筒カム部30が一対の傾斜溝30a、30a’を有している例を示したが、本発明の適用はこれに限定されない。ピンおよび傾斜溝は一つでもよい。また、支持部(円筒状部材)3がピンを有し、当該ピンが移動可能に係合する傾斜溝をアクチュエータ2が有するようにしてもよい。また、ピンの代わりに、傾斜溝に沿って延びる突条部(突部)を設け、突条部が傾斜溝に係合しつつ傾斜溝に沿って移動し得るようにしてもよい。
〔第2の変形例〕
前記第1の実施例では、薄肉部21の横断面形状が長径Dを対称軸とする線対称な図形の場合を例にとって説明したが、本発明の適用はこれに限定されない。たとえば、図6(b)において、アクチュエータ2の先端部20の後端面20cが、薄肉部21の下側領域にのみ存在し、薄肉部21の上側領域には存在しないようにしてもよい。この場合、薄肉部21は、図6(b)の斜線領域のみならず、その上側の後端面20cの領域にも延在しており、薄肉部21は異形の横断面形状を有している。
〔第3の変形例〕
前記第1の実施例では、アクチュエータ2の先端部20の後端面20cに薄肉部21を設け、アクチュエータ2の回転にともなって薄肉部21が回転することにより、ロック部材11によるアクチュエータ2のロック状態が徐々に解除されるようにした例を示したが、本発明の適用はこれに限定されない。
たとえば、薄肉部21の代わりに、前記第2の実施例と同様に、横断面円形状(または横断面正方形状)の軸部を設けるとともに、アクチュエータ2の第2の回転位置において、先端部20の後端面20cがロック部材11のロック部11Bと対向する位置に、ロック部11Bが軸方向に通過し得る大きさの切欠きを形成するようにしてもよい。
〔第4の変形例〕
前記第1、第2の実施例では、アクチュエータ2を第2の回転位置から第1の回転位置に復帰させるのに、支持部3に作用するコイルばね5による弾性反発力を利用した例を示したが、本発明の適用はこれに限定されない。捩じりコイルばね(図示せず)による弾性反発力を用いてアクチュエータ2を直接回転させるようにしてもよい。
〔その他の変形例〕
上述した実施例および各変形例はあらゆる点で本発明の単なる例示としてのみみなされるべきものであって、限定的なものではない。本発明が関連する分野の当業者は、本明細書中に明示の記載はなくても、上述の教示内容を考慮するとき、本発明の精神および本質的な特徴部分から外れることなく、本発明の原理を採用する種々の変形例やその他の実施例を構築し得る。
本発明は、アクチュエータユニットおよびこれを備えた安全スイッチに好適であり、とくに、アクチュエータがスイッチ本体側でロック可能に構成されたものに適している。
1: アクチュエータユニット

2: アクチュエータ
20c: 後端面(被ロック部)
21u: 端部(ロック解除部)
25、25’: ピン(突部)

3: 支持部(円筒状部材)
30a、30a’: 傾斜溝

5: コイルスプリング(付勢部材)

6: 内ハンドル(第1の操作ハンドル)
7: 外ハンドル(第2の操作ハンドル)

10: スイッチ本体
11: ロック部材

D: 扉(可動扉)
W: 壁

Hz: 危険領域
Sf: 安全領域
欧州特許第1473427号明細書(FIG. 1~4、段落[0014]~[0034]およびクレーム1参照) 米国特許第8082765号明細書(FIG. 1~4、第5欄第19行~第8欄第45行、およびクレーム1、16参照)

Claims (10)

  1. 安全スイッチのアクチュエータユニットであって、
    安全スイッチのスイッチ本体側でロック可能な第1の回転位置およびロック解除可能な第2の回転位置をとり得る回転可能なアクチュエータと、
    前記アクチュエータを回転可能に支持するとともに、前記アクチュエータに沿ってスライド可能に設けられた支持部と、
    前記支持部を前記アクチュエータに沿ってスライド移動させるための第1の操作ハンドルとを備え、
    前記第1の操作ハンドルの操作により前記支持部を前記アクチュエータに沿ってスライド移動させることによって、前記支持部を介して前記アクチュエータが前記第1の回転位置から前記第2の回転位置に回転移動するようになっている、
    ことを特徴とするアクチュエータユニット。
  2. 請求項1において、
    前記アクチュエータが前記スイッチ本体側のロック部材によりロック可能な被ロック部を有しており、前記被ロック部が、前記アクチュエータの前記第1の回転位置において前記ロック部材によりロックされ、前記アクチュエータの前記第2の回転位置において前記ロック部材によりロックされない、
    ことを特徴とするアクチュエータユニット。
  3. 請求項2において、
    前記被ロック部が、前記第2の回転位置において、前記ロック部材によりロック可能な位置から退避している、
    ことを特徴とするアクチュエータユニット。
  4. 請求項1において、
    前記アクチュエータが、前記第1の回転位置において前記スイッチ本体側のロック部材によりロック可能な被ロック部と、前記ロック部材によるロック状態を前記第2の回転位置においてロック解除可能なロック解除部とを有している、
    ことを特徴とするアクチュエータユニット。
  5. 請求項4において、
    前記ロック解除部は、前記第2の回転位置において、前記ロック部材に作用して前記ロック部材をロック解除側に移動させている、
    ことを特徴とするアクチュエータユニット。
  6. 請求項1において、
    前記支持部が前記アクチュエータの外周に嵌合する円筒状部材であって、前記アクチュエータまたは前記円筒状部材のいずれか一方が軸方向に対して斜めに延びる傾斜溝を有し、前記アクチュエータまたは前記円筒状部材のいずれか他方が前記傾斜溝に係合しかつ前記傾斜溝に沿って移動し得る突部を有しており、前記突部が、半径方向に延びるピン、または、前記傾斜溝に沿って延びる突条部である、
    ことを特徴とするアクチュエータユニット。
  7. 請求項1において、
    前記第2の回転位置に移動した前記アクチュエータを前記第2の回転位置から前記第1の回転位置に復帰させるように付勢する付勢部材をさらに備えた、
    ことを特徴とするアクチュエータユニット。
  8. 請求項1において、
    前記アクチュエータを挟んで前記第1の操作ハンドルの側と逆側に配置され、前記アクチュエータを伸長・縮退方向に移動させるための第2の操作ハンドルをさらに備えた、
    ことを特徴とするアクチュエータユニット。
  9. 請求項8において、
    当該アクチュエータユニットが扉側に設けられ、前記スイッチ本体が壁側に設けられるとともに、前記第1の操作ハンドルが危険領域側に設けられ、前記第2の操作ハンドルが安全領域側に設けられている、
    ことを特徴とするアクチュエータユニット。
  10. 請求項1ないし9のいずれかに記載のアクチュエータユニットと、
    前記アクチュエータをロックするためのロック部材を有するスイッチ本体と、
    を備えた安全スイッチ。
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