JP2023155715A - 吸着装置、電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】十分な吸着力を発揮する状態と外部への磁場の影響を低減する状態とを切り替える。【解決手段】吸着装置200は、磁性体300に対して磁力で吸着する吸着面Yを有する。永久磁石32は、第一の磁性部材24に対して相対的に移動することで、吸着装置200を第一の状態と第二の状態とに遷移させる。吸着面Yに垂直な方向から見て、第二の状態では永久磁石32と第一の磁性部材24とが重なる領域を有し、第一の状態では、永久磁石32と第一の磁性部材24とが重ならない。【選択図】図5

Description

本発明は、吸着装置、電子機器に関する。
磁性体に対して磁力で吸着する吸着装置や、吸着装置を備えた電子機器が知られている。例えば、このような電子機器としてのカメラは、様々な高さ・場所に磁力によって固定することで、様々な構図の写真を撮ることが可能になる。
カメラを安定して固定するためには十分な磁力が必要になる。一方、カメラの外部に常に磁力が作用すると、例えばカメラをバッグに入れて持ち運ぶ際に、クレジットカードなどの磁気記録式カードへの磁場の影響やキーホルダなどの磁性体の付着などが懸念される。そこで、磁力のON、OFF(あるいは強弱)を切り替えることが可能な機構が提案されている。
例えば、特許文献1では、磁力によってカメラに取り付け可能なアタッチメントを、カメラに装着した状態とカメラから取り外した状態とに、磁石の移動によって切り替える手法が開示されている。特許文献1では、アタッチメントは、装置本体に対する装着面側に可動に内蔵される可動磁性体と、可動磁性体を装着面側と反対側に吸着する第一の吸着材とを備える。アタッチメントの未装着状態では、第一の吸着材によって可動磁性体が装着面側と反対側に吸着される一方、アタッチメントの装着状態では、装置本体の装着面に備えられた第二の吸着材に可動磁性体が吸着される。
また、特許文献2では、製造現場において、部品搬送や組み立て加工機器の保持などを行う際に吸着力を切り替える工場用の吸着装置が開示されている。特許文献2では、磁石に対して磁性体の筒を上下方向に動作させ、磁石と磁性体の相対位置を変更することで吸着力の大きさを切り替えている。
特開2013-37163号公報 特開2012-250323号公報
しかしながら、吸着装置を磁性体に固着する固着時には十分な吸着力が必要であり、吸着装置を持ち運ぶ等の非固着時には外部への磁場の影響を十分に押さえる必要がある。これらを両立させる上で改善の余地があった。
本発明は、十分な吸着力を発揮する状態と外部への磁場の影響を低減する状態とを切り替えることを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、磁性体に対して磁力で吸着する吸着面を有する吸着装置であって、磁性部材と、前記磁性部材に対して相対的に移動することで、前記吸着装置を第一の状態と第二の状態とに遷移させる磁力発生部材と、を有し、前記吸着面に垂直な方向から見て、前記第二の状態では、前記磁性部材と前記磁力発生部材とが重なる領域を有し、前記第一の状態では、前記第二の状態と比べて、前記磁性部材と前記磁力発生部材とが重なる領域が小さいかまたは、前記磁性部材と前記磁力発生部材とが重ならないことを特徴とする。
本発明によれば、十分な吸着力を発揮する状態と外部への磁場の影響を低減する状態とを切り替えることができる。
電子機器の外観図である。 吸着装置の斜視図である。 吸着装置の分解斜視図である。 操作部材の内周面の展開図と、案内部材の円筒部の展開図と、内周面、円筒部、ガイドピンを重ねて描いた図と、変形例の案内部材の円筒部の展開図である。 吸着装置を底面側から見た図である。 A-A線、B-B線、C-C線に沿う断面図である。 電子機器の斜視図である。 D-D線に沿う電子機器用ケースの断面図である。 電子機器用ケースの背面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
図1(a)~(c)は、本発明の第1の実施の形態に係る吸着装置が適用される電子機器の外観図である。この電子機器は、一例として、撮像装置100として構成される。撮像手段としての撮像装置100は、人物を自動認識し適切な構図で自動撮影をする自動撮影カメラであり、レンズユニットがチルティング回転およびパンニング回転可能に保持されている。撮像装置100の底面には吸着装置200が設けられている。
なお、撮像装置本体に吸着装置200が一体化されているが、両者は別体であってもよい。例えば、吸着装置200を撮像装置本体に対して着脱可能なアタッチメント型に構成し、吸着装置200が装着されることで撮像装置100となるようにしてもよい。従って、撮像装置本体を撮像装置と呼称してもよい。
図1(a)は、撮像装置100の上面側の斜視図である。図1(b)は、撮像装置100の底面側の斜視図である。図1(c)は、撮像装置100の側面図である。図1(c)では、吸着装置200が発生させる磁力によって、撮像装置100を磁性体である壁Xに横向きに固定した状態が示されている。
撮像装置100の本体は、主に第一筐体1と第二筐体2とから構成される。第一筐体1は第二筐体2の上部に設置され、第二筐体2に対して第一筐体1は回転軸Pを回転中心として水平回転(実線の矢印12方向への回転)動作、すなわちパンニング動作が可能に保持される。トップカバー10は、撮像装置100の外装部品である。トップカバー10は、正面部と上部を覆うドーム部材11を有する。ドーム部材11は、例えばポリカーボネート樹脂やアクリル樹脂などの透明な樹脂材料によって成形され、本実施の形態では光線透過率の高いアクリル樹脂が採用される。ドーム部材11の内側には、レンズユニット3が、回転軸Tを回転中心として垂直回転(破線の矢印13方向への回転)動作、すなわちチルティング動作が可能に保持される。また、第二筐体2の内部には制御基板や駆動用電池などが内蔵されている(いずれも図示せず)。
上記のような構成により、撮像装置100はパンニング回転およびチルティング回転を適宜組み合わせることで、レンズユニット3を第二筐体2に対して相対的に移動させることができ、撮像装置100が定点配置されていても種々の方向の撮影が可能となる。
図2(a)、(b)はそれぞれ、吸着装置200の上面側、底面側から見た斜視図である。吸着装置200の底面にはラバーシート25が設けられている。吸着装置200の底面、すなわちラバーシート25の表面が、磁性体に対して磁力で吸着する吸着面Yとなる。吸着装置200は、内部に永久磁石32(32a~32d)(図3参照)を有しており、これら永久磁石32a~32dの磁力により吸着力を発揮する。
吸着装置200は、外周に、回転操作可能な操作部22aを有する。ユーザが操作部22aを矢印50a(図1(b))の方向に回転操作すると、吸着装置200は磁性体を吸着可能な状態(以下、第一の状態と呼ぶ)となる。また、ユーザが操作部22aを矢印50bの方向に回転操作すると、吸着装置200は磁性体を吸着しないかあるいは吸着力が非常に小さい状態(以下、第二の状態と呼ぶ)となる。なお、本実施の形態では、矢印50aの回転方向が第一の状態への操作方向で、矢印50bの回転方向が第二の状態への操作方向としたが、操作方向と第一、第二の状態との対応関係はこれとは逆にしてもよい。
図1(c)に示すように、吸着装置200を使用することによって、吸着装置200が設けられた撮像装置100を磁性体である壁Xに固定した状態で撮影することが可能になる。図1(c)では、吸着装置200が設けられた撮像装置100を横向きに固定した例を示したが、例えば、吸着面Yが天井面や床面であってもよく、固定時の撮像装置100の向きや姿勢は問わない。なお、吸着装置200が吸着固定される磁性体は壁Xに限らない。
図1(c)を用いて、撮像装置100の本体に対する吸着装置200の望ましい配置について説明する。撮像装置100を、パンニング及びチルティングを組み合わせて撮影する際、図1(c)に斜線部で示す範囲が撮影可能範囲Zとなる。そこで、吸着装置200は、撮影可能範囲Zに属しない位置(撮像可能範囲Zと干渉しない位置)、例えば撮像装置100の底面側などに配置されているのが望ましい。このような配置にすることで、吸着装置200が撮像装置100の画角に入らなくなるので、画角が狭まる可能性を減らすことができる。従って、撮像装置100の撮影可能範囲Zを最大限活かすことが可能となる。
なお、吸着装置200は、撮像装置100を中心として撮影可能範囲Zが全方位に亘る比較的画角が広い撮像装置(例えば、全天球カメラ等)に適用してもよい。
図3は、吸着装置200の分解斜視図である。吸着装置200の回転中心を回転軸Qとする。以降、吸着装置200を含む撮像装置100の方向について、吸着面Yに垂直な方向(回転軸Qの軸線方向)をV方向とし、吸着面Y側を+V側、撮像装置100の本体側を-V側とする。
吸着装置200は、主に案内部材20(固定部材)、移動ユニット21、操作部材22、カバー部材23、第一の磁性部材24、ラバーシート25を有する。
案内部材20は、例えばポリカーボネート樹脂などの非磁性体によって構成されており、回転軸Qを中心とした筒状の形状を有する。案内部材20の円筒部20fには、ガイド溝20aが形成されている。このガイド溝20aには、後述する保持部材30のガイドピン30b(係合部)が係合する。ガイド溝20aは、ガイドピン30bの配置に合わせて3か所に同形状で形成されている。
移動ユニット21は、保持部材30、第二の磁性部材31、永久磁石32(32a~32d)を有する。保持部材30は、第二の磁性部材31および永久磁石32を保持する。
保持部材30は、摺動面30aと、円柱形状のガイドピン30bとを有する。摺動面30aは、案内部材20の円筒部20fに摺動嵌合される。ガイドピン30bは、回転軸Qを中心に等間隔で3か所に設けられ、放射状に伸びる。ガイドピン30bは、案内部材20のガイド溝20aと係合し、ガイドピン30bの先端は、後述する操作部材22の操作溝22bと係合する。これにより、操作部材22の回転操作に伴って、保持部材30は案内部材20のガイド溝20aに沿って移動可能に保持されている。保持部材30には、永久磁石32a~32dに対応して4つの開口部30cが形成されている。開口部30cはV方向に貫通している。
第二の磁性部材31は、例えば鉄、ケイ素鋼などの軟磁性体で形成される。第二の磁性部材31は保持部材30に不図示のビスで固定されている。また、第二の磁性部材31には永久磁石32が吸着されている。これにより、永久磁石32の吸着面Y側(+V方向)への磁力が増幅され、磁性体に対する吸着力を強めることが可能である。一方、永久磁石32の撮像装置100の本体側(-V方向)への磁力は低減され、撮像装置100の内部に対する磁場の影響を低減することができる。
永久磁石32は、ネオジム磁石やフェライト磁石などで構成される磁力発生部材であり、吸着装置200が設けられた撮像装置100を磁性体に吸着させるために必要な磁力を有している。永久磁石32は、保持部材30の対応する開口部30cを介して、第二の磁性部材31に吸着されている。永久磁石32a~32dはいずれも同じ円柱形状であり、回転軸Qを中心とした周方向に略等間隔に4つ(永久磁石32a、32b、32c、32d)配置されている。
永久磁石32は、V方向に分極されている。2つの永久磁石32a、32cは+V側にN極が配置され、2つの永久磁石32b、32dは+V側にS極が配置されるように分極されている。すなわち、周方向において隣り合う永久磁石32(例えば、永久磁石32aと永久磁石32b、あるいは永久磁石32cと永久磁石32d)の吸着面側(+V側)の極性は互いに異なる。言い換えると、周方向において、+V側の極性がN極とS極とで交互になるよう各永久磁石が配置されている。従って、四極子の特性を有し、矢印51で示すような経路(N極から出てS極に入る経路)の磁力線が発生する。相互作用によって、全ての永久磁石32の同じ極が吸着面Y側に配置されるようにした場合に比べ、吸着面Y側への磁力を強めることが可能となる。
なお、永久磁石32の形状は角柱型などでも良く、また永久磁石の個数は4つに限らず単数でも複数でも良い。また、磁力発生部材として永久磁石を用いることは必須でなく、撮像装置100を固定するのに十分な磁力を確保できれば、例えば、プラスチックマグネットや電磁石やEPM(Electropermanent magnet)などを用いてもよい。
操作部材22は、例えばポリカーボネート樹脂などの非磁性体によって構成され、回転軸Qを中心とする筒状の形状を有する。操作部材22の内周面22fには、保持部材30のガイドピン30bと係合する操作溝22bが形成されている。
図4で説明するように、操作部22aが回転軸Q中心に回転操作されることで、操作溝22bがガイドピン30bを駆動し、ガイドピン30bがガイド溝20aに沿って移動する。ガイドピン30bを有する保持部材30が回転移動することで、回転軸Qを中心に永久磁石32を回転移動することができる。また、ガイドピン30bは、移動行程の一部においてガイド溝20aに沿ってV方向へ移動する。
操作部材22は吸着装置200の外観の一部となるため、上述したように、撮像装置100の撮影可能範囲Zに入らないよう、撮像装置100の底面に収まるサイズに設計されている。
カバー部材23は、例えばポリカーボネート樹脂などによって構成されており、環状形状をしている。カバー部材23は、第一の磁性部材24とともに案内部材20に対して不図示のビスで固定されることで、操作部材22を挟持する。
第一の磁性部材24は、例えば鉄、ケイ素鋼などの軟磁性体で形成される。第一の磁性部材24は、4つの開口部24aを有している。永久磁石32が対応する開口部24aに挿通できるよう、開口部24aの直径は1つの永久磁石32の直径より大きく設定されている。移動ユニット21がV方向に移動することで、永久磁石32は対応する開口部24aを出入りする。
ラバーシート25は、例えばシリコンゴムなどの摩擦係数の高いゴムで構成されており、不図示の両面テープにて第一の磁性部材24に接着固定されている。ラバーシート25を吸着装置200の底面に配置することで、第一の磁性部材24の開口部24aを覆い、外観品位を向上させるとともに、磁性体への吸着時の滑り抑制の役割も果たす。
移動ユニット21を移動させることで永久磁石32と第一の磁性部材24との相対位置を変更し、吸着装置200を第一の状態と第二の状態とに切り替えることができる。
次に、図4~図6を用いて、吸着装置200の第一の状態と第二の状態との切り替えについて説明する。
図4(a)は、操作部材22の内周面22fの展開図である。図4(b)は、案内部材20の円筒部20fの展開図である。図4(c)は、操作部材22の内周面22f、案内部材20の円筒部20f、保持部材30のガイドピン30bを重ねて描いた図である。いずれも、径方向内側から見ている。図4(d)については変形例として後述する。
図5(a)~(c)は、吸着装置200を底面側(+V側)から見た図である。特に、図5(a)は、第一の状態を示し、図5(b)は、第一の状態と第二の状態との中間の状態を示し、図5(c)は第二の状態を示している。図5(a)、(b)、(c)はそれぞれ、図4(c)に示すガイド溝20aにおけるガイドピン30bの位置i、ii、iiiに対応している。
図6(a)~(c)はそれぞれ、図5(a)~(c)のA-A線、B-B線、C-C線に沿う断面図である。A-A線、B-B線、C-C線はいずれも、永久磁石32aの中心と永久磁石32cの中心とを通る切断線である。
図4(a)に示すように、操作部材22の内周面22fに形成された操作溝22bには、保持部材30に形成されたガイドピン30bの先端が係合している。図4(b)に示すように、案内部材20の円筒部20fに形成されたガイド溝20aには、保持部材30のガイドピン30bが貫通して係合している。図4(c)を用いて、操作溝22bとガイド溝20aとの協働によるガイドピン30bの動作を説明する。
ガイドピン30bが位置i、ii、iiiにあるとき、それぞれ、吸着装置200は第一の状態、中間の状態、第二の状態にある。案内部材20のガイド溝20aは、図4(b)に示すように、第一の領域70と、第二の領域71と、第一の領域70と第二の領域71との間の中間領域73と、を有する。第一の領域70、第二の領域71はそれぞれ、第一の状態、第二の状態に対応している。すなわち、第一の領域70は、ガイドピン30bを、位置iと位置iiとの間を移動させるための領域(区間)である。中間領域73は、ガイドピン30bを、位置iiと位置iiiとの間を移動させるための領域(区間)である。第二の領域71は、ガイドピン30bを、位置iiiに位置させるための領域(区間)である。
ガイドピン30bが位置iに位置した状態で、案内部材20に対して、操作部22aが矢印50bの方向に回転操作されると、操作部材22の内周面22fが矢印52(図4(c))の方向に回転移動する。
便宜上、撮像装置100の本体が静止し、操作部材22が回転すると考えると、案内部材20の円筒部20fは静止している。操作部材22が矢印52の方向に回転移動する際、操作溝22bによってガイドピン30bが駆動される。ガイド溝20aの第一の領域70によって位置iからの移動方向が-V方向に規制されているので、操作溝22bと第一の領域70との協働により、ガイドピン30bは位置iから矢印53の方向(-V方向)に移動し、やがて位置iiに達する。
ここからさらに、操作部材22の内周面22fが矢印52の方向に回転移動すると、ガイドピン30bがガイド溝20aの中間領域73に沿って矢印54の方向に移動し、位置iiiに達する。
一方、ガイドピン30bが位置iiiに位置した状態で、案内部材20に対して、操作部22aが矢印50bとは逆の矢印50aの方向に回転操作されると、操作部材22の内周面22fが矢印52とは反対方向に回転移動する。ガイドピン30bは、中間領域73に沿って移動して位置iiに達し、その後、第一の領域70に沿って移動して位置iに達する。
このように、操作部材22を回転させると、ガイドピン30bが案内部材20のガイド溝20aに沿って移動し、回転方向およびV方向における第一の磁性部材24に対する永久磁石32の相対位置を変更することができる。
ガイドピン30bが位置iにあるときは、図5(a)、図6(a)に示すように、第一の磁性部材24の開口部24a内(開口部内)に永久磁石32が位置している。対応する開口部24a内に永久磁石32が入っており、第一の磁性部材24のうち開口部24aでない部分と永久磁石32とは重なり領域を有しない(図5(a))。また、V方向において吸着面Yに対して永久磁石32が最も近接する(図6(a))。従って、ガイドピン30bが位置iにあるときは、永久磁石32a、32cのN極から出た磁力線は、壁X等の磁性体300を通り、永久磁石32b、32dのS極に戻る経路(矢印57で示す)を形成する(図6(a))。永久磁石32a、32cから出た磁力線の多くは、第一の磁性部材24よりも磁性体300を通るため、吸着装置200は撮像装置100を磁性体300に固定するのに十分な磁力による吸着力を発揮することができる。
ガイドピン30bが位置iから位置iiに移動する過程では、V方向における吸着面Yからの永久磁石32の距離が長くなっていくが、V方向から見た投影上の、永久磁石32と第一の磁性部材24との相対関係は変化しない(図5(b))。
中間領域73は、回転軸Qを中心とした周方向に平行に形成されている。従って、ガイドピン30bが位置iiから位置iiiへ移動する過程では、V方向における吸着面Yからの永久磁石32の距離は変化せず、V方向から見た投影上の、永久磁石32と第一の磁性部材24との相対関係は変化する。
また、図5(c)、図6(c)に示すように、ガイドピン30bが位置iiiにあるときは、位置iにあるときと比べて、V方向における吸着面Yからの永久磁石32の距離が長くなる。しかも、V方向から見た投影上、第一の磁性部材24(開口部24aでない部分)と永久磁石32とは重なり領域を有する。このとき、永久磁石32が第一の磁性部材24に引き寄せられる力により、永久磁石32を保持する保持部材30も吸着面Y側に引き寄せられるので、ガイドピン30bが位置iiiにある状態が安定維持される。
従って、図6(c)に示す第二の状態では、永久磁石32a、32cのN極から出た磁力線は、磁性体300を通る経路(矢印57で示す)とは別に、第一の磁性部材24を通り永久磁石32b、32dのS極に戻る経路(矢印58で示す)を形成する。
図5(c)に示すように、永久磁石32と第一の磁性部材24とが投影上重なる領域Wを有することで、矢印57に示す経路と比べ、矢印58に示す経路を通る磁束の量の方が多くなる。このような構成にすることで、第一の状態に比べて、磁性体300に対する吸着力が小さくなり、吸着装置200の外部漏れ磁場も低減される。
また、図5(c)に示すように、第二の状態では、永久磁石32aのN極から出た磁力線は、第一の磁性部材24内を矢印58aと矢印58bとを通り永久磁石32b、32dのS極に戻る経路を形成する。永久磁石32cのN極から出た磁力線についても同様である。矢印58aと矢印58bの磁力線経路が形成されることで、第一の磁性部材24内の磁束密度の分布は分散され、吸着装置200の外部に発生する磁力を小さくすることが可能になる。
ここで、第一の領域70および開口部24aの好ましい設計について述べる。図4(c)に示すように、第一の領域70は、ガイドピン30bを位置iから位置iiに離間させるための長さである離間距離d1を有する。永久磁石32は吸着面Yに対して-V方向に離間する。永久磁石32から発生する磁力線をできるだけ第一の磁性部材24に通すことで、第二の状態時に吸着装置200の吸着力を小さくすることが可能である。その観点で、第二の状態では永久磁石32と第一の磁性部材24との重なり領域は大きい方が有利である。従って、第一の磁性部材24の開口部24aは、永久磁石32が挿通可能な極力小さな穴としてV方向に開口するのが望ましい。
また、離間距離d1は、永久磁石32の離間距離d2(図6(b))と等しい。そのため、離間距離d1は、少なくとも永久磁石32が第一の磁性部材24の開口部24aを脱するのに必要な長さ以上とされ、従って、第一の磁性部材24の厚みd24より長くなっている。
本実施の形態によれば、永久磁石32は、第一の磁性部材24に対して相対的に移動することで、吸着装置200を第一の状態と第二の状態とに遷移させる。吸着面Yに垂直な方向から見て、第二の状態では永久磁石32と第一の磁性部材24とが重なる領域を有し(図5(c))、第一の状態では、永久磁石32と第一の磁性部材24とが重ならない(図5(a))。第一の状態では、磁力線の多くが吸着面Yの外に出て磁性体300を通るので、吸着力が大きい。第二の状態では、第一の磁性部材24の作用により、磁力線の多くが吸着面Yの外に出ず、磁性体300をあまり通らないので、外部への磁場の影響を抑制することができる。これにより、十分な吸着力を発揮する状態と外部への磁場の影響を低減する状態とを切り替えることができる。従って、固着時には十分な吸着力を確保することと、非固着時には外部への磁場の影響を十分に押さえることとを両立させることが可能となる。
また、吸着面Yに垂直な方向において、第二の状態と比べて第一の状態では、永久磁石32と吸着面Yとの距離が短い(図5(a))。上述した特許文献1では、吸着力の差によって磁石が移動するため、例えば、アタッチメントをカメラから取り外した後、外部からキーホルダなどの磁性体を近づけた場合、磁性体が予期せずにアタッチメントに吸着するおそれがある。これに対し、本実施の形態では、吸着力の強弱を明瞭に且つ安定して切り替えることができるので、磁性体が予期せずに吸着するおそれが小さい。
また、第一の状態では、永久磁石32は第一の磁性部材24の開口部24a内に位置し、第二の状態では、吸着面Yに垂直な方向から見て、永久磁石32の一部が開口部24aと重ならない。また、永久磁石32は、回転軸Qを中心として第一の磁性部材24に対して相対的に回転移動する。これにより、吸着力の強弱の切り替えをコンパクトな構成で実現できる。例えば、特許文献2では、磁石に対して磁性体の筒を上下に移動させることで、磁性体の筒内に磁石が位置する状態と位置しない状態とに遷移させる必要があるので、吸着装置が大型化してしまう。これに対し本実施の形態では大型化が抑制される。
また、回転軸Qを中心とした周方向において隣り合う永久磁石32の吸着面Y側(+V側)の極性は互いに異なる。これによって吸着面Y側への磁力を強めることが可能となる。
また、吸着装置200は、パンおよびチルトする撮像装置100による撮像可能範囲Zと干渉しない位置に配置されたので、撮像装置100の画角への制約を与えないで済む。
なお、図4(d)に示すようなガイド溝20aを採用してもよい。図4(d)は、変形例の案内部材20の円筒部20fの展開図である。このガイド溝20aでは、第一の領域70と第二の領域71との間の中間領域73が、傾斜領域72を含んでいる。
中間領域73における、位置iiから位置iiiへ向かう途中位置から位置iiiまでの区間が傾斜領域72となっている。傾斜領域72は、位置iiiに近いほど+V方向に近くなるように傾斜している。従って、ガイドピン30bが位置iiから位置iiiへ移動する過程では、V方向における吸着面Yからの永久磁石32の距離は途中から短くなる。例えば、中間領域73のうち、第一の位置P1にガイドピン30bがあるときと比べて、第一の位置P1よりも第二の領域71に近い第二の位置P2にガイドピン30bがあるときの方が、第一の磁性部材24と永久磁石32との距離が短い。従って、傾斜領域72が位置iiiに位置した第二の状態となったとき、永久磁石32が第一の磁性部材24と近づき、第一の磁性部材24に吸着する力が大きくなる。これにより、不用意に第二の状態から第一の状態に切り替わらないようにすることができる。
なお、領域W(図5(c))は、第二の状態になったときに最も大きくなるよう設計されている。吸着装置200の吸着力は、永久磁石32自体の吸着力だけでなく、吸着面Yと永久磁石32との距離や、領域Wの大きさ等によっても変化する。第二の状態のときに吸着力を可能な限り小さくするためには、永久磁石32と第一の磁性部材24とは投影上完全に重なっていることが望ましい。ただし、目標吸着力と吸着装置200の許容サイズとを考慮して、領域Wの面積を適宜柔軟に設定すればよい。
なお、本発明が適用される電子機器は撮像装置100に限らない。吸着装置と電子機器とは一体でもよいし別体でもよい。吸着装置と電子機器とが一体となったものを電子機器あるいは撮像装置と呼称してもよい。
(第2の実施の形態)
図7(a)、(b)は、本発明の第2の実施の形態に係る吸着装置が適用される電子機器の斜視図である。この電子機器400は、一例としてスマートフォンとして構成される。電子機器400には電子機器用ケース600が着脱可能に装着される。電子機器用ケース600の背面側に吸着装置500が設けられている。
図7(a)は、電子機器400と、吸着装置500が設けられた電子機器用ケース600との背面側の斜視図である。図7(b)は、電子機器400と、吸着装置500が設けられた電子機器用ケース600との正面側の斜視図である。
図8は、図7(a)のD-D線に沿う、吸着装置500が設けられた電子機器用ケース600の断面図である。図8(a)は第一の状態を示し、図8(b)は第二の状態を示している。図9は、吸着装置500が設けられた電子機器用ケース600の背面図である。図9(a)は第一の状態を示し、図9(b)は第二の状態を示している。
電子機器400の背面にはレンズユニット403aが備えられ、正面にはレンズユニット403bとディスプレイ405とが備えられる(図7(a)、(b))。電子機器400の内部には不図示の制御基板や駆動用電池などが内蔵されている。電子機器400は撮像装置としても機能する。吸着装置500が設けられた電子機器用ケース600を電子機器400に装着することで、電子機器400を磁性体300に固定し、レンズユニット403bで撮影することが可能になる。
吸着装置500は、内部に2つの永久磁石532(532a、532b)を有しており、ラバーシート525の表面を吸着面Yとして、永久磁石532の磁力を用いて磁性体300に吸着することが可能である。ユーザが操作部材522(図7(a))の操作部522aを矢印550aの方向に直進操作すると吸着装置500は第一の状態になり、操作部522aを矢印550bの方向に直進操作すると吸着装置500は第二の状態になる。
なお、本実施の形態では、矢印550aの方向が第一の状態への操作方向で、矢印550bの方向が第二の状態への操作方向としたが、操作方向と第一、第二の状態との対応関係はこれとは逆にしてもよい。
なお、吸着装置500が一体化された電子機器用ケース600を、本発明の電子機器または吸着装置と呼称してもよい。また、電子機器用ケース600と吸着装置500とは一体化された構成であることは必須でなく、吸着装置500を電子機器用ケース600に対して着脱可能なアタッチメント型にしてもよい。また、電子機器400が吸着装置500を一体的に備えていてもよい。
図8(a)に示すように、吸着装置500は、主に案内部材520、保持部材530、移動ユニット521、操作部材522(図7(a))、磁性部材524、ラバーシート525を有する。永久磁石532は角柱形状とし、永久磁石532aは吸着面Y側にN極側が配置され、永久磁石532bは吸着面Y側にS極側が配置される。
本実施の形態では、永久磁石532と磁性部材524とを相対移動させることで、吸着装置500の吸着状態(第一の状態、第二の状態)を切り替える。第1の実施の形態では、操作部22aを回転操作することで吸着装置200の吸着状態を切り替えたが、本実施の形態では、操作部522aを直進操作することで吸着装置500の吸着状態を切り替える。
図8(a)、(b)に示すように、保持部材530はガイドピン530bを有すると共に、永久磁石532を保持する。操作部材522には、ガイドピン530bと係合する操作溝522bが形成されている。案内部材520は電子機器用ケース600に固定されている。案内部材520には、ガイド溝520aが形成されている。
本実施の形態では、第1の実施の形態におけるガイドピン30bと操作溝22bとガイド溝20aと相互の作用と同じ作用が、ガイドピン530bと操作溝522bとガイド溝520aとの相互に生じる。第一の状態(図8(a)、図9(a))ではガイドピン530bが位置iに相当する位置にあり、第二の状態(図8(b)、図9(b))ではガイドピン530bが位置iiiに相当する位置にある。
第一の状態では、前後方向において永久磁石532は吸着面Yと最も近接する(図8(a))。背面視において、永久磁石532と磁性部材524とは投影上重なっていない(図9(a))。第一の状態では、永久磁石532aのN極から出た磁力線は、矢印557のように磁性体300を通り、永久磁石532bのS極に戻る経路を形成する。従って、第1の実施の形態と同様に、永久磁石532aから出た磁力線の多くは、磁性部材524よりも磁性体300を通るため、吸着装置500は電子機器400を磁性体300に固定するのに十分な吸着力を発揮することができる。
図8(a)の状態から、ユーザが操作部522aを矢印550b(図7(a))の方向に直進移動させると、操作溝522bと係合したガイドピン530bは、ガイド溝520aに沿って位置iiiに相当する位置へ移動する。ガイドピン530bを有する保持部材530が移動することで、永久磁石532を所望の位置に移動させ、磁性部材524に対する永久磁石532の相対位置を変更することができる。
第二の状態では、第一の状態と比べて、前後方向における吸着面Yと永久磁石532との距離が離間している(図8(b))。背面視において、永久磁石532と磁性部材524とは投影上重なっている(図9(b))。
第二の状態では、永久磁石532aのN極から出た磁力線の多くは、磁性体300を通る矢印557の経路とは別に、磁性部材524を通り永久磁石532bのS極に戻る矢印558の経路を形成する。永久磁石532と磁性部材524とが投影上重なる領域W(図9(b))を有することで、矢印557の経路に比べ、矢印558の経路を通る磁束の量が多くなる。これにより、第1の実施の形態と同様に、吸着装置500の磁性体300への吸着力は小さくなり、吸着装置500の外部漏れ磁場も低減される。
本実施の形態によれば、十分な吸着力を発揮する状態と外部への磁場の影響を低減する状態とを切り替えることに関し、第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
なお、本実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、ガイド溝520aに、図4(d)に示した傾斜領域72と同じような傾斜領域を設けてもよい。
なお、上記各実施の形態において、第一の状態では、永久磁石32、532と磁性部材24、524とは、投影上全く重なっていなかったが、必要吸着力に応じて一部同士が重なっていてもよい。言い換えると、第一の状態では、第二の状態と比べて、磁性部材24、524と永久磁石32、532とが重なる領域が小さいかまたは、両者が重ならないようにすればよい。第1の実施の形態に限って開口部24aに着目して述べれば、第二の状態では、永久磁石32の一部が開口部24aと重なるかまたは、永久磁石32が開口部24aと重ならなければよい。
なお、上記各実施の形態において、操作部材22、522が溝形状を有し、保持部材30、530がガイドピンを有するとしたが、溝形状を設ける側とガイドピンを設ける側とを逆にしてもよい。
なお、上記各実施の形態において、永久磁石32、532と磁性部材24、524のうち永久磁石32、532が移動する構成としたが、永久磁石32、532と磁性部材24、524とは相対的に移動すればよく、少なくとも一方が移動可能に構成されてもよい。その際の相対的移動は、回転移動や直線移動に限定されない。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。上述の実施形態の一部を適宜組み合わせてもよい。
本実施形態の開示は、以下の構成を含む。
(構成1) 磁性体に対して磁力で吸着する吸着面を有する吸着装置であって、
磁性部材と、
前記磁性部材に対して相対的に移動することで、前記吸着装置を第一の状態と第二の状態とに遷移させる磁力発生部材と、を有し、
前記吸着面に垂直な方向から見て、前記第二の状態では、前記磁性部材と前記磁力発生部材とが重なる領域を有し、前記第一の状態では、前記第二の状態と比べて、前記磁性部材と前記磁力発生部材とが重なる領域が小さいかまたは、前記磁性部材と前記磁力発生部材とが重ならないことを特徴とする吸着装置。
(構成2) 前記吸着面に垂直な方向において、前記第二の状態と比べて前記第一の状態では、前記磁力発生部材と前記吸着面との距離が短いことを特徴とする構成1に記載の吸着装置。
(構成3) ガイド溝を有し、前記磁性部材が固定された固定部材と、
前記ガイド溝と係合する係合部を有し、前記磁力発生部材を保持する保持部材と、
前記係合部と係合する操作部材と、を有し、
前記操作部材が操作されると、前記係合部が前記ガイド溝に沿って移動することで、前記磁性部材に対して前記磁力発生部材が相対的に移動することを特徴とする構成1または2に記載の吸着装置。
(構成4) 前記吸着面に垂直な方向において、前記第二の状態と比べて前記第一の状態では、前記磁力発生部材と前記吸着面との距離が短く、
前記ガイド溝は、前記第一の状態に対応する第一の領域と、前記第二の状態に対応する第二の領域と、前記第一の領域と前記第二の領域との間の中間領域とを有し、
前記中間領域のうち、第一の位置に前記係合部があるときと比べて、前記第一の位置よりも前記第二の領域に近い第二の位置に前記係合部があるときの方が、前記磁力発生部材と前記吸着面との距離が短いことを特徴とする構成3に記載の吸着装置。
(構成5) 前記磁性部材は開口部を有し、
前記第一の状態では、前記磁力発生部材は前記磁性部材の前記開口部内に位置し、
前記吸着面に垂直な方向から見て、前記第二の状態では、前記磁力発生部材の一部が前記開口部と重なるかまたは、前記磁力発生部材が前記開口部と重ならないことを特徴とする構成1乃至4のいずれか1項に記載の吸着装置。
(構成6) 前記磁力発生部材は、回転中心を中心として前記磁性部材に対して相対的に回転移動することを特徴とする構成1乃至5のいずれか1項に記載の吸着装置。
(構成7) 前記吸着面に垂直な方向に分極された複数の前記磁力発生部材が、前記回転中心を中心とする周方向に配置され、
前記周方向において隣り合う前記磁力発生部材の前記吸着面側の極性は互いに異なることを特徴とする構成6に記載の吸着装置。
(構成8) 前記磁力発生部材は、前記磁性部材に対して相対的に直線移動することを特徴とする構成1乃至4のいずれか1項に記載の吸着装置。
(構成9) 構成1乃至8のいずれか1項に記載の吸着装置を備えることを特徴とする電子機器。
(構成10) 構成1乃至8のいずれか1項に記載の吸着装置と、
撮像手段と、を有する電子機器であって、
前記吸着装置は、前記撮像手段による撮像可能範囲と干渉しない位置に配置されたことを特徴とする電子機器。
32、532 永久磁石
24 第一の磁性部材
200、500 吸着装置
300 磁性体
524 磁性部材
Y 吸着面

Claims (10)

  1. 磁性体に対して磁力で吸着する吸着面を有する吸着装置であって、
    磁性部材と、
    前記磁性部材に対して相対的に移動することで、前記吸着装置を第一の状態と第二の状態とに遷移させる磁力発生部材と、を有し、
    前記吸着面に垂直な方向から見て、前記第二の状態では、前記磁性部材と前記磁力発生部材とが重なる領域を有し、前記第一の状態では、前記第二の状態と比べて、前記磁性部材と前記磁力発生部材とが重なる領域が小さいかまたは、前記磁性部材と前記磁力発生部材とが重ならないことを特徴とする吸着装置。
  2. 前記吸着面に垂直な方向において、前記第二の状態と比べて前記第一の状態では、前記磁力発生部材と前記吸着面との距離が短いことを特徴とする請求項1に記載の吸着装置。
  3. ガイド溝を有し、前記磁性部材が固定された固定部材と、
    前記ガイド溝と係合する係合部を有し、前記磁力発生部材を保持する保持部材と、
    前記係合部と係合する操作部材と、を有し、
    前記操作部材が操作されると、前記係合部が前記ガイド溝に沿って移動することで、前記磁性部材に対して前記磁力発生部材が相対的に移動することを特徴とする請求項1に記載の吸着装置。
  4. 前記吸着面に垂直な方向において、前記第二の状態と比べて前記第一の状態では、前記磁力発生部材と前記吸着面との距離が短く、
    前記ガイド溝は、前記第一の状態に対応する第一の領域と、前記第二の状態に対応する第二の領域と、前記第一の領域と前記第二の領域との間の中間領域とを有し、
    前記中間領域のうち、第一の位置に前記係合部があるときと比べて、前記第一の位置よりも前記第二の領域に近い第二の位置に前記係合部があるときの方が、前記磁力発生部材と前記吸着面との距離が短いことを特徴とする請求項3に記載の吸着装置。
  5. 前記磁性部材は開口部を有し、
    前記第一の状態では、前記磁力発生部材は前記磁性部材の前記開口部内に位置し、
    前記吸着面に垂直な方向から見て、前記第二の状態では、前記磁力発生部材の一部が前記開口部と重なるかまたは、前記磁力発生部材が前記開口部と重ならないことを特徴とする請求項1に記載の吸着装置。
  6. 前記磁力発生部材は、回転中心を中心として前記磁性部材に対して相対的に回転移動することを特徴とする請求項1に記載の吸着装置。
  7. 前記吸着面に垂直な方向に分極された複数の前記磁力発生部材が、前記回転中心を中心とする周方向に配置され、
    前記周方向において隣り合う前記磁力発生部材の前記吸着面側の極性は互いに異なることを特徴とする請求項6に記載の吸着装置。
  8. 前記磁力発生部材は、前記磁性部材に対して相対的に直線移動することを特徴とする請求項1に記載の吸着装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の吸着装置を備えることを特徴とする電子機器。
  10. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の吸着装置と、
    撮像手段と、を有する電子機器であって、
    前記吸着装置は、前記撮像手段による撮像可能範囲と干渉しない位置に配置されたことを特徴とする電子機器。
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