JP2023154956A - コイル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高品質かつ高信頼性を有するコイル装置を提供すること。【解決手段】コイル装置2は、コア4と、コア4の内部に埋設される巻回部60と、巻回部60からコア4の底部4aに向けて引き出される引出部6bとを有するコイル6と、を具備する。引出部6bは、コア4の底部4aに配置される端子部61を有し、端子部61は、コア4の内部に埋設される埋設部610と、コア4から露出する露出部611とを有する。露出部611の表面には、金属層8が形成されている。【選択図】図4A

Description

本発明は、コイル装置に関する。
インダクタなどとして用いられるコイル装置として、たとえば特許文献1に記載のコイル装置が知られている。特許文献1に記載のコイル装置は、コアと、コアの内部に埋設されたコイルとを有し、コアの底部にはコイルの引出部が配置されている。引出部にはメッキ処理が施されており、これにより、コアの底部に配置された引出部を実装基板に接続することが可能となっている。このように、コイルの引出部を実装基板との接続部として機能させることにより、コアの表面に端子電極(たとえば、引出部と導通する樹脂電極)を形成する工程を省略することが可能となり、コイル装置の製造容易化および製造コストの低減を図ることができる。
しかしながら、特許文献1に記載のコイル装置では、コイルの引出部とコアの底部との間に隙間が存在するため、当該隙間にメッキ液が入り込み、メッキ液の残渣が残るおそれがある。また、コイル装置を実装基板に実装するときに、当該隙間にフラックスが入り込み、引出部が腐食するおそれがある。このような事態は、コイル装置の品質および信頼性の低下を招くため、改善が望まれている。
特表2017-510072号公報
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、高品質かつ高信頼性を有するコイル装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係るコイル装置は、
コアと、
前記コアの内部に埋設される巻回部と、前記巻回部から前記コアの底部に向けて引き出される引出部とを有するコイルと、を具備し、
前記引出部は、前記コアの底部に配置される端子部を有し、
前記端子部は、前記コアの内部に埋設される埋設部と、前記コアから露出する露出部とを有し、
前記露出部の表面には、金属層が形成されている。
本発明に係るコイル装置では、露出部の表面には、金属層が形成されている。そのため、金属層を介して、コイル装置を基板に実装することが可能である。それゆえ、金属層とは別に、コアの表面に端子電極を形成する必要がなく、コイル装置の製造容易化および製造コストの低減を図ることができる。
また、端子部は、コアの内部に埋設される埋設部と、コアから露出する露出部とを有する。端子部は、露出部として、コアから露出するため、露出部を基板との接続に寄与させることができる。また、端子部は、埋設部として、コアの内部に埋設されるため、端子部とコアの底部との間に隙間(すなわち、メッキ液やフラックス等が入り込むおそれを生じさせる空間)が存在しない。そのため、メッキ液の残渣の発生やフラックスに起因する引出部の腐食を防止することが可能であり、コイル装置の品質および信頼性の向上を図ることができる。
また、コアの内部において、埋設部がコアに固着することにより、端子部とコアとの間の固着強度を高め、端子部がコアの底部から剥離することを防止することができる。
好ましくは、前記金属層は、金属膜で構成されている。このような構成とすることにより、金属層のハンダ濡れ性を高めることが可能となり、金属層と基板との間の接続強度を飛躍的に向上させ、コイル装置の実装不良を有効に防止することができる。
前記露出部は、前記引出部の端部を構成する第1端部と、前記露出部の延在方向に沿って、前記第1端部とは反対側に位置する第2端部とを有し、前記第2端部において、前記露出部の表面には、前記コアの底部に向かって湾曲する湾曲面が形成されていてもよい。このような構成とすることにより、たとえばハンダで金属層を基板に接続する場合において、湾曲面にハンダを厚く形成することが可能となり、金属層と基板との間の接続強度を高めることができる。
前記湾曲面において、前記金属層の底面から前記コアの底部に向けて離間した位置には、前記金属層が存在していなくてもよい。このような構成とすることにより、金属層が存在しない金属層非形成部の面積に応じて、金属層のうち基板との接続に実質的に寄与する部分(有効金属層)の面積を調整することが可能となる。その結果、基板のランドパターンの面積に応じて、有効金属層の面積を調整することができる。
好ましくは、前記埋設部の厚みは、前記端子部の厚みの1/4以上1未満である。このような構成とすることにより、端子部がコアの底部から剥離することを防止することができる。また、露出部(すなわち、端子部のうち、コアから露出する部分)の厚みが相対的に小さくなるため、コイル装置の低背化を図ることができる。
前記コアは、樹脂と、磁性体とを含み、前記コアの底部には、相対的に樹脂の含有量が多い樹脂リッチ部と、相対的に磁性体の含有量が多い磁性体リッチ部とが形成されており、前記露出部は、前記磁性体リッチ部から露出していてもよい。磁性体リッチ部は、たとえばコアの底部の所定範囲(露出部が配置される部分およびその周囲)にレーザを照射し、樹脂成分を飛ばすことにより形成される。当該範囲にレーザを照射し、コアの底部に磁性体リッチ部を形成することにより、結果的に、露出部にレーザが照射され、露出部の表面の絶縁被膜(ただし、コイルが絶縁被覆ワイヤで形成されている場合)を除去することが可能となる。これにより、露出部の表面に金属層を容易に形成することが可能となり、コイル装置の製造容易化に貢献することができる。
前記磁性体リッチ部における前記コアの底部の表面粗さは、前記樹脂リッチ部における前記コアの底部の表面粗さよりも大きくてもよい。このような構成が得られるように、たとえばコアの底部の所定範囲(露出部が配置される部分およびその周囲)に、所定強度でレーザを照射することにより、上述した効果を有効に得ることができる。
好ましくは、前記コイルは、絶縁被覆された平角線を巻回してなる。平角線は、比較的、幅の広い面を有する。そのため、上記のような構成とすることにより、露出部およびその表面に形成される金属層の表面積を増大させ、金属層と基板との間の接続強度を向上させることができる。
好ましくは、前記端子部は、その延在方向の一端から他端にかけて、前記コアの底部に沿って直線状に延在している。このような構成とすることにより、コアの内部への端子部の食い込みを防止し、コアの体積の確保、およびこれによるコイル装置の磁気特性の向上を図ることができる。また、端子部の屈曲に伴うコイル装置の品質低下を防止することができる。
前記端子部の延在方向は、前記コアの側部同士が対向する第1方向、または前記コアの底部と平行な面内において前記第1方向に直交する第2方向に対して傾斜していてもよい。このような構成とすることにより、端子部の傾斜角度に応じて、埋設部の長さ(表面積)を増大させることが可能となり、埋設部とコアとの間の固着強度を高めることができる。また、端子部の傾斜角度に応じて、露出部の長さ(表面積)を増大させることが可能となり、露出部と基板との間の接続強度を向上させることができる。
前記コアの一方の側部と他方の側部とが対向する方向に関して、前記露出部と前記コアの一方の側部との間の第1距離と、前記露出部と前記コアの他方の側部との間の第2距離とは異なっていてもよい。たとえば、第2距離が第1距離よりも大きい場合、端子部とコアの他方の側部との間に、相対的に大きなスペースが形成される。その結果、当該部分において、コアの厚みを増大させ、コアにクラックが発生することを防止することができる。
前記引出部は、前記コアの内部に埋設され、前記巻回部と前記端子部とを接続する接続部を有し、前記接続部は、前記巻回部の位置から前記端子部の位置まで屈曲しており、前記コイルの巻回軸方向に関して、前記端子部と前記巻回部との間の距離は、前記接続部の屈曲部における内径よりも小さくてもよい。このような構成とすることにより、接続部に付与された屈曲形状(R形状)に関し、その曲率半径を比較的大きくすることが可能となり、当該形状の付与に際して、接続部に加わる機械的負荷を低減することができる。
前記埋設部の先端部は、凸形状を有していてもよい。このような構成とすることにより、コアの内部において、埋設部の先端部がコアに係合しやすくなり、コアと埋設部との間の固着強度を高めることができる。
前記埋設部の先端部には、テーパ面が形成されており、前記テーパ面は、前記コアの内部において、前記コアの底部から離間する方向に向かって傾斜していてもよい。このような構成とすることにより、埋設部の先端部がコアの比較的深い位置(コアの中心側)に配置され、端子部がコアの底部から剥離することを有効に防止することができる。
図1は本発明の第1実施形態に係るコイル装置の斜視図である。 図2Aは図1に示すコイル装置を実装面側からみたときの斜視図である。 図2Bは図2Aに示すコイル装置の変形例の斜視図である。 図3は図1に示すコイル装置のIII-III線に沿う断面図である。 図4Aは図1に示すコイル装置のIVA-IVA線に沿う断面図である。 図4Bは図4Aに示すコイル装置の変形例の断面図である。 図4Cは図4Aに示すコイル装置の他の変形例の断面図である。 図5Aは図4Aに示すコイル装置の一部拡大断面図である。 図5Bは図4Aに示すコイル装置の他の一部拡大断面図である。 図5Cは図5Bに示すコイル装置の変形例の一部拡大断面図である。 図6Aは図1に示すコイル装置の製造工程を示す図である。 図6Bは図6Aに示す第1層成形体を別の角度から見た図である。 図6Cは図6Aに示す工程の続きの工程を示す図である。 図6Dは図6Cに示す第1層成形体を別の角度から見た図である。 図6Eは図6Cに示す工程の続きの工程を示す図である。 図6Fは図6Eに示す工程の続きの工程を示す図である。 図6Gは図6Fに示す基板を別の角度から見た図である。 図7は本発明の第2実施形態に係るコイル装置の斜視図である。 図8は図7に示すコイル装置のVIII-VIII線に沿う断面図である。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
第1実施形態
図1に示すように、本発明の第1実施形態に係るコイル装置2は、たとえばインダクタとして機能し、各種の電子機器に搭載される。コイル装置2は、コア4と、コイル6と、金属層8とを有する。
コイル6は、空芯コイルであり、絶縁被覆された平角線をエッジワイズ巻きすることにより形成される。絶縁被覆としては、エポキシ変性アクリル樹脂などが用いられる。また、平角線の材質としては、銅、銀、これらを含む合金、あるいはその他の金属または合金が用いられる。コイル6は、巻回部60と、一対の引出部6aおよび6bとを有する。巻回部60は、コア4の内部に埋設されている。巻回部60の巻回数は、5ターンとなっているが、特に限定されず、1ターン以上であればよい。
引出部6aはコイル6の一端部を構成しており、引出部6bはコイル6の他端部を構成している。引出部6aは、巻回部60の巻回軸方向の最上層のターン(以下、巻回部60の上端部)からコア4の底部4aに向けて引き出される。引出部6bは、巻回部60の巻回軸方向の最下層のターン(以下、巻回部60の下端部)からコア4の底部4aに向けて引き出される。引出部6aおよび6bの詳細な構成については後述する。
コア4は、略直方体形状を有し、第1層41と第2層42とを組み合わせることにより形成される。図1、図3および図4A~図4Cでは、説明の便宜上、第1層41と第2層42とを別部材として明確に示しているが、実際にはこれらは渾然一体となっており、実質的に、これらの境界を識別することはできない。
コア4は、底部4aと、側部4b~4eと、上部4fとを有する。側部4dと側部4eとは第1方向に対向しており、側部4bと側部4cとは第2方向に対向しており、側部4aと上部4fとは第3方向に対向している。なお、図面において、X軸は第1方向に対応しており、Y軸は第2方向に対応しており、Z軸は第3方向に対応している。
コア4の寸法は特に限定されないが、そのX軸方向幅は、たとえば1.0~7.0mmであり、そのY軸方向幅は、たとえば1.0~7.0mmであり、そのZ軸方向幅は、たとえば0.5~5.0mmである。
コア4は、磁性体と樹脂とを含む材料で形成されている。コア4を形成する磁性材料としては、フェライト粒子あるいは金属磁性体粒子等が例示される。フェライト粒子としては、Ni-Zn系フェライト、Mn-Zn系フェライト等が例示される。金属磁性体粒子としては、特に限定されないが、Fe-Ni合金粉、Fe-Si合金粉、Fe-Si-Cr合金粉、Fe-Co合金粉、Fe-Si-Al合金粉、アモルファス鉄等が例示される。コア4を形成する樹脂としては、特に限定されないが、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリイミド樹脂、その他の合成樹脂、あるいはその他の非磁性材料等が例示される。コア4は、金属磁性体の焼結体であってもよい。なお、第1層41と第2層42とは、同種の材料で形成されていることが好ましいが、これらは異種の材料で形成されていてもよい。
第1層41は、支持部41aと、巻芯部41bと、切欠部41c1~41c3と、段差部41d1および41d2(図3)とを有する。支持部41aは、略平板形状からなり、略十字状に形成されている。支持部41aの上面には、巻回部60を載置することが可能となっている。すなわち、支持部41aは、主として、巻回部60を支持する役割を果たす。支持部41aは、第1側方部41a1と、第2側方部41a2と、第3側方部41a3と、第4側方部41a4とを有する。
第1側方部41a1は、巻芯部41bよりもX軸正方向側に位置する部分である。第2側方部41a2は、巻芯部41bよりもX軸負方向側に位置する部分である。第3側方部41a3は、巻芯部41bよりもY軸正方向側に位置する部分である。第4側方部41a4は、巻芯部41bよりもY軸負方向側に位置する部分である。第1側方部41a1および第2側方部41a2は、第3側方部41a3および第4側方部41a4に比べて、厚みが薄くなるように形成されている。後述するように、第1側方部41a1および第2側方部41a2の底面には、それぞれ段差部41d1および41d2(図3)が形成されているからである。
巻芯部41bは、支持部41aの上面に、一体的に形成されている。巻芯部41bは、上方に向かって突出する円柱形状を有し、その上方から巻回部60を挿入することが可能となっている。なお、ワイヤを巻芯部41bの外周面に巻回することにより、コイル6を巻芯部41bに設置してもよい。
切欠部41c1は、第1側方部41a1と第3側方部41a3とが略直角に交差する位置に形成されている。切欠部41c2は、第2側方部41a2と第3側方部41a3とが略直角に交差する位置に形成されている。切欠部41c3は、第1側方部41a1と第4側方部41a4とが略直角に交差する位置に形成されている。詳細な図示は省略するが、第2側方部41a2と第4側方部41a4とが略直角に交差する位置にも、切欠部が形成されている。これらの切欠部は、上方から見て略長方形状に切欠かれているが、他の形状に切り欠かれていてもよい。また、これらの切欠部に代えて、支持部41aを上下方向に貫通する貫通孔を支持部41aの四隅に形成してもよい。
切欠部41c1は、巻回部60から引き出された引出部6aを第1側方部41a1の底面側に引き出すための通路としての役割を果たす。切欠部41c2は、巻回部60から引き出された引出部6bを第2側方部41a2の底面側に引き出すための通路としての役割を果たす。加えて、切欠部41c1~41c3は、第2層42を構成する成形材料を支持部41aの上面側から底面側に流動させるための通路としての役割を果たす。
段差部41d1は、支持部41aの第1側方部41a1の底面に形成されており、Y軸方向に沿って延在している。段差部41d2(図3)は、支持部41aの第2側方部41a2の底面に形成されており、Y軸方向に沿って延在している。図3に示すように、段差部41d1には引出部6aが配置され、段差部41d2には引出部6bが配置される。
段差部41d1および41d2の段差高さは、それぞれ引出部6aおよび6bの厚みよりも小さくなっている。そのため、引出部6aを段差部41d1に配置すると、引出部6aがコア4の底部4aから下方に突出し、引出部6aの一部が底部4aよりも下方に配置される。また、引出部6bを段差部41d2に配置すると、引出部6bがコア4の底部4aから下方に突出し、引出部6bの一部が底部4aよりも下方に配置される。
図1に示すように、第2層42は、第1層41を覆っている。より詳細には、第2層42は、支持部41aの上方を覆うとともに、切欠部41c1~41c3と段差部41d1および41d2とに充填されている。なお、支持部41aの底面のうち、第3側方部41a3および第4側方部41a4の底面は、第2層42で覆われていなくてもよい。
段差部41d1および41d2や切欠部41c1~41c3の位置において、第2層42の底面は、支持部41aの底面と略面一となる。そのため、図2Aに示すように、引出部6aおよび6bの各々の一部は、第2層42の底面(コア4の底部4a)から露出する。
次に、引出部6aおよび6bの詳細構成について説明する。図1に示すように、引出部6aは、端子部61と、接続部62とを有する。同様に、図4Aに示すように、引出部6bは、端子部61と、接続部62とを有する。
端子部61は、コア4の底部4aの位置に配置されている。より詳細には、引出部6aの端子部61(図1)は、第1側方部41a1の底面側、すなわち段差部41d1に配置されている。また、引出部6bの端子部61(図4A)は、第2側方部41a2の底面側、すなわち段差部41d2に配置されている。
端子部61は、Y軸方向に沿って延在している。端子部61のY軸負方向側の端部は、第2側方部41a2のY軸負方向側の端部よりもY軸正方向側に配置されていてもよい。端子部61は、その延在方向の一端から他端にかけて、コア4の底部4aに沿って直線状に延在している。すなわち、端子部61は、コア4の内部に向けて屈曲してはおらず、コア4の内部に食い込んではいない。
これにより、コア4の体積を増大させ、コイル装置2の磁気特性の向上を図ることができる。また、端子部61の屈曲に伴うコイル装置2の品質低下を防止することができる。
端子部61(後述する露出部611)とコア4の側部4bとの間の第1距離L1(図2A)と、端子部61(後述する露出部611)とコア4の側部4cとの間の第2距離L2(図2A)とは異なっていてもよい。たとえば、第2距離L2は、第1距離L1よりも大きくてもよい。この場合、端子部61とコア4の側部4cとの間に、相対的に大きなスペースが形成される。その結果、当該部分において、コア4の厚みを増大させ、コア4にクラックが発生することを防止することができる。
端子部61は、埋設部610と、露出部611とを有する。埋設部610は、コア4(第2層42)の内部に埋設されており、段差部41d2において第2層42で覆われている。埋設部610の上面は、支持部41aの第2側方部41a2の底面に固定されていてもよい。なお、図4Aでは、引出部6bの端子部61を図示しているが、引出部6aの端子部61の構成は引出部6bの端子部61の構成と同様であるため、その詳細な説明については省略する。
図5Aに示すように、埋設部610の厚みT1は、端子部61の厚みT2よりも小さく、端子部61の厚みT2の1/4以上1未満であることが好ましく、端子部61の厚みT2の1/2以上4/5以下であることがさらに好ましい。
T1の範囲を上記の範囲に設定することにより、端子部61がコア4の底部4aから剥離することを防止することができる。また、露出部611(すなわち、端子部61のうち、コア4の外側に配置される部分)の厚みが相対的に小さくなるため、コイル装置2の低背化を図ることができる。
埋設部610の表面は、絶縁被膜(図示略)で覆われている。上述したように、コイル6は絶縁被覆ワイヤで形成されており、埋設部610では、絶縁被膜が除去されずに残っている。これにより、埋設部610とコア4(コア4に含まれる磁性体)との間でショート不良が発生することを防止することができる。
図4Aに示すように、露出部611は、コア4の外側に配置されている。露出部611は、コア4の底部4aから下方に露出している。露出部611のX軸方向の幅は、埋設部610のX軸方向の幅と実質的に等しくなっている。また、露出部611のY軸方向の幅は、埋設部610のY軸方向の幅と実質的に等しくなっている。露出部611は、Y軸方向に沿って延在しており、コア4の底部4a側から見て略長方形状を有する(図2A参照)。
図2Aに示すように、露出部611の周囲には、相対的に磁性体の含有量が多い磁性体リッチ部4a1が形成される。磁性体リッチ部4a1は、引出部6aおよび6bの各々の露出部611の周囲に形成されている。換言すれば、露出部611は、磁性体リッチ部4a1から露出している。
また、引出部6aの露出部611を取り囲む磁性体リッチ部4a1と、引出部6bの露出部611を取り囲む磁性体リッチ部4a1との間の領域には、相対的に樹脂の含有量が多い樹脂リッチ部4a2が形成される。樹脂リッチ部4a2では、磁性体リッチ部4a1に比べて、樹脂の含有量が多くなっている。また、磁性体リッチ部4a1では、樹脂リッチ部4a2に比べて、磁性体の含有量が多くなっている。なお、磁性体リッチ部4a1および樹脂リッチ部4a2は、コア4の底部4aに形成されている。
磁性体リッチ部4a1を形成するための方法としては、レーザ照射が例示される。コア4の底部4aの所定範囲(露出部611が配置される部分およびその周囲)にレーザ照射を行うことにより、露出部611の周囲の樹脂(コア4を構成する樹脂、あるいは金属粒子を覆う絶縁被膜)が飛ばされる。その結果、露出部611の周囲(レーザ照射面)では、磁性体の含有量が樹脂の含有量に比べて相対的に多くなり、磁性体リッチ部4a1が形成される。なお、露出部611の表面の絶縁被膜は、レーザ照射により除去される。
磁性体リッチ部4a1は、コア4の底部4a側から見て、略長方形状を有する。磁性体リッチ部4a1のX軸方向の幅は、引出部6aまたは6bのX軸方向の幅よりも大きく、磁性体リッチ部4a1のY軸方向の幅は、引出部6aまたは6bの露出部611のY軸方向の幅よりも大きい。
磁性体リッチ部4a1のX軸方向の幅W1と、コア4のX軸方向の幅W2との比W1/W2は、好ましくは1/8~1/3である。上記比W1/W2の値を上記の範囲に設定することにより、コア4における樹脂の含有量の減少に伴うコイル装置2の磁気特性の変動を回避することができる。
磁性体リッチ部4a1では、レーザ照射により、底部4aの樹脂が飛ばされるため、磁性体リッチ部4a1におけるコア4の底部4aの表面粗さは、樹脂リッチ部4a2におけるコア4の底部4aの表面粗さよりも大きくなっている。磁性体リッチ部4a1における底部4aの表面粗さ(算術平均高さ)Saは、たとえば2.3~2.9μmである。一方、樹脂リッチ部4a2における底部4aの表面粗さ(算術平均高さ)Saは、たとえば1.0~2.0μmである。また、磁性体リッチ部4a1における底部4aの表面粗さと、樹脂リッチ部4a2における底部4aの表面粗さとの差は、たとえば0.9~1.7μmである。
表面粗さSaの測定においては、キーエンス社製のレーザ顕微鏡(VK-X1000)を用い、倍率1000倍で、磁性体リッチ部4a1の中央部の3か所における表面粗さの測定値を取得した。そして、これらの平均値を磁性体リッチ部4a1における底部4aの表面粗さSaの値として用いた。同様にして、樹脂リッチ部4a2の中央部の3か所における表面粗さの測定値を取得し、これらの平均値を樹脂リッチ部4a2における底部4aの表面粗さSaの値として用いた。
図4Aに示すように、露出部611の第1端部611a(Y軸負方向側の端部)の形状と、露出部611の第2端部611b(Y軸正方向側の端部)の形状とは異なっていてもよい。第1端部611aにおいて、露出部611の表面は、平坦面となっている。他方で、図5Aに示すように、第2端部611bでは、露出部611の表面には、コア4の底部4aに向かって湾曲する湾曲面612が形成されていてもよい。
これにより、たとえばハンダで露出部611を実装基板に接続する場合において、湾曲面612にハンダを厚く形成することが可能となり、露出部611と実装基板との間の接続強度を高めることができる。なお、露出部611の表面には、湾曲面612に代えて、テーパ面が形成されていてもよい。
露出部611の厚みは、端子部61の厚みT2の1/5以上1/2以下であることが好ましい。露出部611の厚みの範囲を上記の範囲に設定することにより、露出部611を実装基板に接続しやすくなる。また、コイル装置2の製造工程において、露出部611の表面に金属層8を形成しやすくなる。
図4Aに示すように、接続部62は、コア4(第2層42)の内部に埋設されており、巻回部60と端子部61とを接続している。接続部62は、屈曲形状(R形状)を有し、Y軸正方向側からY軸負方向側に向けて、略180度方向転換しつつ、巻回部60の位置から端子部61の位置まで延在している。
より詳細には、図1および図4Aに示すように、引出部6aの接続部62は、巻回部60の上端部から、コア4の側部4bの近傍まで引き出されている。また、引出部6bの接続部62は、巻回部60の下端部から、コア4の側部4bの近傍まで引き出されている。
また、引出部6aおよび6bの各々の接続部62は、コア4の側部4bの近傍において、Z軸方向に屈曲して、コア4の底部4aの近傍まで引き出されている。
さらに、引出部6aの接続部62は、コア4の底部4aの近傍(切欠部41c1)において、Y軸方向に屈曲し、段差部41d1の近傍において端子部61に接続される。また、引出部6bの接続部62は、コア4の底部4aの近傍(切欠部41c2)において、Y軸方向に屈曲し、段差部41d2の近傍において端子部61に接続される。
図4Aに示すように、Z軸方向に関して、端子部61と巻回部60との間の距離L3は、接続部62の屈曲部(折り返し部)における内径(屈曲径)L4よりも小さくなっている。そのため、接続部62に付与された屈曲形状に関し、その曲率半径を比較的大きくすることが可能となり、当該形状の付与に際して、接続部62に加わる機械的負荷を低減することができる。
露出部611の表面には、金属層8が形成されている。金属層8は、基板に接続される部分であり、メッキ膜からなる。そのため、金属層8は、ハンダ濡れ性を有し、露出部611と実装基板との間の接続を補助する役割を果たす。メッキ膜としては、たとえばSn,Au,Ni,Pt,Ag,Pdなどの金属またはこれらの合金が例示される。なお、金属層8をスパッタリングなどの方法で形成してもよい。金属層8の厚みは、好ましくは3~30μmである。金属層8の厚みは、端子部61の露出部611の厚みよりも小さいことが好ましい。
金属層8のY軸方向の幅は、露出部611のY軸方向の幅と略等しくなっており、金属層8のX軸方向の幅は、露出部611のY軸方向の幅と略等しくなっている。すなわち、金属層8は、露出部611の全域を覆っていることが好ましい。ただし、図5Aに示すように、露出部611の湾曲面612において、金属層8の底面からコア4の底部4aに向けて離間した位置には、金属層8が存在していなくてもよい。以下、この金属層8が存在しない領域を金属層非形成部613と呼ぶ。
金属層非形成部613は、主として、金属層8の面積を調整するための役割を果たす。すなわち、露出部611に金属層非形成部613を設けることにより、金属層非形成部613の面積に応じて、金属層8のうち実装基板との接続に実質的に寄与する部分(有効金属層)の面積を調整することができる。その結果、実装基板のランドパターンの面積に応じて、有効金属層の面積を調整することができる。なお、金属層非形成部613において、露出部611(湾曲面612)の表面には絶縁被膜が形成されていてもよい。
金属層8は、露出部611の表面に形成されている一方で、埋設部610の表面には形成されていない。埋設部611とコア4の内部の磁性体との間でショート不良が発生することを防止するためである。
次に、コイル装置2の製造方法について説明する。本実施形態の方法では、まず、図1に示す第1層41に対応する第1層成形体410(図6A)と、空芯コイル状に巻回された複数のコイル6(図6C)とを準備する。
図6Aに示すように、第1層成形体410は、第1層41を複数連結した形状を有する。第1層成形体410は、圧粉成形や射出成形、あるいは削り出し加工などによって得ることができる。
図6Aおよび図6Bに示すように、第1層成形体410は、支持部410aと、複数の巻芯部410bと、複数の切欠部410cと、複数の段差部410dと、複数の貫通孔410eを有する。
支持部410aは、支持部41a(図1)を複数連結した形状を有する。切欠部410cおよび貫通孔410eは、後述するように、第2層420を構成する成形材料が金型の内部で流動するための通路として利用される。段差部410dは、主としてコイル6の引出部6aおよび6bを配置するために利用される。
次に、図6Cおよび図6Dに示すように、コイル6を巻芯部410bに配置する。なお、巻芯部410bの外周面にワイヤ6を巻回してもよい。次に、コイル6の引出部6aおよび6bを、第1層成形体410の底面に向けて引き出し、段差部410dに配置する。
次に、コイル6が配置された第1層成形体410を金型に設置する。また、引出部6aおよび6bの一部が露出するように、第1層成形体410を第2層420(図6E)で覆い、第1層成形体410および第2層420からなる基板400(図6F)を形成する。
第2層420を成形するための方法としては、特に限定されないが、たとえば金型の内部に第1層成形体410を配置して成形するインサート射出成形が用いられる。この成形によれば、図6Aに示す切欠部410cあるいは貫通孔410eを通じて、第2層420を構成する成形材料が第1層成形体410の表面から裏面に流動し、当該成形材料を段差部410dの内部に行き渡らせることができる。なお、第2層420を構成する材料としては、成形時に流動性のある材料が用いられ、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂をバインダーとした複合磁性材料が用いられる。
ここで、図6Bに示す段差部410dの段差高さは、コイル6を構成するワイヤの厚みよりも小さくなっている。そのため、第1層成形体410を第2層420(図6E)で覆うと、図6Gに示すように、引出部6aおよび6bの各々の一部が基板400の底面から露出する。すなわち、この基板400の底面から露出した部分が、図4Aに示す端子部61の露出部611となる。
次に、基板400の底面の所定範囲に所定強度のレーザを照射し、基板400の底面から露出した引出部6aおよび6bの各々の露出部611の絶縁被膜を除去する。次に、図6Fに示す切断予定線10Aおよび10Bに沿って、基板400を切断し、基板400を個片化する。これにより、図1に示すような内部に単一のコイル6が埋設されたコア4を得ることができる。
次に、個片化した複数のコア4に対して、バレル研磨を行う。次に、引出部6aおよび6bの各々の露出部611の表面にメッキ法により金属層8を形成することにより、図1に示すコイル装置2を得ることができる。
以上で説明したように、本実施形態では、図4Aに示すように、露出部611の表面に金属層8が形成されている。そのため、金属層8を介して、コイル装置2を実装基板に実装することが可能である。それゆえ、金属層8とは別に、コア4の底部4aに端子電極を形成する必要がなく、コイル装置2の製造容易化および製造コストの低減を図ることができる。
また、端子部61は、露出部611として、コア4から露出するため、露出部611を実装基板との接続に寄与させることができる。また、端子部61は、埋設部610として、コア4の内部に埋設されるため、端子部61とコア4の底部4aとの間に隙間(すなわち、メッキ液やフラックス等が入り込むおそれを生じさせる空間)が存在しない。そのため、メッキ液の残渣の発生やフラックスに起因する引出部6aおよび6bの腐食を防止することが可能であり、コイル装置2の品質および信頼性の向上を図ることができる。
また、コア4の内部において、埋設部610がコア4に固着することにより、端子部61とコア4との間の固着強度を高め、端子部61がコア4の底部4aから剥離することを防止することができる。
また、コイル6は、絶縁被覆された平角線で形成されているため、露出部611およびその表面に形成される金属層8の表面積を増大させ、金属層8と実装基板との間の接続強度を向上させることができる。
第2実施形態
図7に示す本発明の第2実施形態に係るコイル装置2Aは、以下に示す点を除いて、第1実施形態のコイル装置2と同様の構成を有する。図7において、第1実施形態のコイル装置2と重複する部材には、同一符号を付し、その詳細な説明については省略する。
コイル装置2Aは、コイル6Aを有する。コイル6Aは、平角線をクロスワイズ巻きすることにより形成される。コイル6Aは、巻回部60Aを有し、巻回部60Aは、上方から見て略楕円形状となるように形成されている。引出部6aおよび6bは、それぞれ巻回部60の上方および下方から、捻られるようにして、コア4の底部4aに向けて引き出される。
図8に示すように、端子部61の露出部611は、コア4の底部4aから露出しており、露出部611の表面には、金属層8が形成されている。そのため、本実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えることができる。
上記第1実施形態において、図4Bに示すように、巻回部60は、上に凸となるように湾曲していてもよい(反り返っていてもよい)。巻回部60の湾曲度合は、巻回部60の上端部ほど大きくなっている。また、巻回部60の湾曲度合は、巻回部60の下端部ほど小さくなっている。
また、図4Cに示すように、巻回部60は、下に凸となるように湾曲していてもよい(反り返っていてもよい)。巻回部60の湾曲度合は、巻回部60の上端部ほど大きくなっている。また、巻回部60の湾曲度合は、巻回部60の下端部ほど小さくなっている。
上記各実施形態において、図5Bおよび図5Cに示すように、埋設部610の先端部は、凸形状(凸部610a)を有していてもよい。このような構成とすることにより、コア4の内部において、凸部610aがコア4に係合しやすくなり、コア4と埋設部610との間の固着強度を高めることができる。
また、埋設部610の先端部(凸部610aの表面)には、テーパ面610bが形成されていてもよい。テーパ面610bは、コア4の内部において、コア4の底部4aに近づく方向に向かって傾斜していてもよい。図5Bに示す例では、このようなテーパ面の比重が大きくなっている。
あるいは、テーパ面610bは、コア4の内部において、コア4の底部4aから離間する方向に向かって傾斜していてもよい。図5Cに示す例では、このようなテーパ面の比重が大きくなっている。この場合、埋設部610の先端部がコア4の比較的深い位置(コア4の中心側)に配置され、端子部61がコア4の底部4aから剥離することを有効に防止することができる。
上記各実施形態において、図2Bに示すように、端子部61の延在方向は、コア4の第1方向または第2方向(すなわち、X軸方向またはY軸方向)に対して傾斜していてもよい。たとえば、端子部61の延在方向は、Y軸方向に対して、コア4のX軸方向の側面に近づく方向に傾斜していてもよい。あるいは、端子部61の延在方向は、Y軸方向に対して、コア4のX軸方向の側面から遠ざかる方向に傾斜していてもよい。
このような構成とすることにより、端子部61の傾斜角度に応じて、埋設部610の長さ(表面積)を増大させることが可能となり、埋設部610とコア4との間の固着強度を高めることができる。また、端子部61の傾斜角度に応じて、露出部611の長さ(表面積)を増大させることが可能となり、露出部611と実装基板との間の接続強度を向上させることができる。
上記各実施形態において、図4Aに示す金属層非形成部613は必須ではなく、省略してもよい。すなわち、露出部611の湾曲面612にも金属層8を形成してもよい。また、湾曲面612を省略してもよい。
上記各実施形態において、図4Aに示す端子部61と巻回部60との間の距離L3と、接続部62の屈曲部における内径L4とは、略等しくてもよい。
上記各実施形態において、コア4は第1層41と第2層42とで構成されていたが、コア4は1つのコアで構成されていてもよい。たとえば、コイル6を金型の内部に設置するとともに、金型の内部に成形材料を充填し、これを圧縮成形することにより、コア4を形成してもよい。
2,2A…コイル装置
4…コア
4a…底部
4a1…磁性体リッチ部
4a2…樹脂リッチ部
41…第1層
41a…支持部
41a1~41a4…第1側方部~第4側方部
41b…巻芯部
41c1~41c3…切欠部
41d1,41d2…段差部
42…第2層
6,6A…コイル
6a,6b…引出部
60,60A…巻回部
61…端子部
610…埋設部
610a…凸部
610b…テーパ面
611…露出部
612…湾曲面
613…金属層非形成部
62…接続部
8…金属層
400…基板
410…第1層成形体
410a…支持部
410b…巻芯部
410c…切欠部
410d…段差部
410e…貫通孔
420…第2層

Claims (14)

  1. コアと、
    前記コアの内部に埋設される巻回部と、前記巻回部から前記コアの底部に向けて引き出される引出部とを有するコイルと、を具備し、
    前記引出部は、前記コアの底部に配置される端子部を有し、
    前記端子部は、前記コアの内部に埋設される埋設部と、前記コアから露出する露出部とを有し、
    前記露出部の表面には、金属層が形成されているコイル装置。
  2. 前記金属層は、金属膜からなる請求項1に記載のコイル装置。
  3. 前記露出部は、前記引出部の端部を構成する第1端部と、前記露出部の延在方向に沿って、前記第1端部とは反対側に位置する第2端部とを有し、
    前記第2端部において、前記露出部の表面には、前記コアの底部に向かって湾曲する湾曲面が形成されている請求項1または2に記載のコイル装置。
  4. 前記湾曲面において、前記金属層の底面から前記コアの底部に向けて離間した位置には、前記金属層が存在していない請求項3に記載のコイル装置。
  5. 前記埋設部の厚みは、前記端子部の厚みの1/4以上1未満である請求項1または2に記載のコイル装置。
  6. 前記コアは、樹脂と、磁性体とを含み、
    前記コアの底部には、相対的に樹脂の含有量が多い樹脂リッチ部と、相対的に磁性体の含有量が多い磁性体リッチ部とが形成されており、
    前記露出部は、前記磁性体リッチ部から露出している請求項1または2に記載のコイル装置。
  7. 前記磁性体リッチ部における前記コアの底部の表面粗さは、前記樹脂リッチ部における前記コアの底部の表面粗さよりも大きい請求項6に記載のコイル装置。
  8. 前記コイルは、絶縁被覆された平角線を巻回してなる請求項1または2に記載のコイル装置。
  9. 前記端子部は、その延在方向の一端から他端にかけて、前記コアの底部に沿って直線状に延在している請求項1または2に記載のコイル装置。
  10. 前記端子部の延在方向は、前記コアの側部同士が対向する第1方向、または前記コアの底部と平行な面内において前記第1方向に直交する第2方向に対して傾斜している請求項1または2に記載のコイル装置。
  11. 前記コアの一方の側部と他方の側部とが対向する方向に関して、前記露出部と前記コアの一方の側部との間の第1距離と、前記露出部と前記コアの他方の側部との間の第2距離とは異なっている請求項1または2に記載のコイル装置。
  12. 前記引出部は、前記コアの内部に埋設され、前記巻回部と前記端子部とを接続する接続部を有し、
    前記接続部は、前記巻回部の位置から前記端子部の位置まで屈曲しており、
    前記コイルの巻回軸方向に関して、前記端子部と前記巻回部との間の距離は、前記接続部の屈曲部における内径よりも小さい請求項1または2に記載のコイル装置。
  13. 前記埋設部の先端部は、凸形状を有する請求項1または2に記載のコイル装置。
  14. 前記埋設部の先端部には、テーパ面が形成されており、
    前記テーパ面は、前記コアの内部において、前記コアの底部から離間する方向に向かって傾斜している請求項13に記載のコイル装置。
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