JP2023154833A - マッサージ機 - Google Patents

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和明 島田
Kazuaki Shimada
敏久 吉田
Toshihisa Yoshida
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Abstract

【課題】施療部位を十分な強度で施療する。【解決手段】マッサージ機は、フレームと、第1エアバッグと、第2エアバッグと、を備える。フレームは、被施療者の施療部位よりも左右方向外側に配置され。第1エアバッグは、左右方向においてフレームと施療部位との間に配置され、給排気に応じて膨縮可能である。第2エアバッグは、左右方向においてフレームと第1エアバッグとの間に配置され、給排気に応じて膨縮可能である。第2エアバッグの左右方向と垂直な方向における一方端部は、フレームに固定される。他方端部は、一方端部を中心に回動可能である。【選択図】図3B

Description

本発明は、マッサージ機に関する。
従来のマッサージ機のエアバッグには、ブロー成型エアバック及び溶着エアバックのどちらかが使用される。ブロー成型エアバックは溶着エアバックと比べて、空気の給排気性に優れるが、硬質なので施療時の体感で劣る。溶着エアバックはブロー成型エアバックと比べて、軟質なので施療時の体感に優れるが、空気の給排気性で劣る。
なお、本発明に関連する従来技術の一例として、特許文献1は、凹形状のフレーム部に空気袋が吊り下げて固定されるエアマッサージ装置を開示する。フレーム部は、両側に側縦フレーム部を有するとともに、中間部に中間縦フレーム部を備える。空気袋は、1層目の複数の空気袋と、2層目の空気袋と、よりなる。1層目の空気袋は、柔軟な材料で構成される。2層目の空気袋は、1層目の空気袋よりも硬質の材料で構成され、1層目の空気袋の背面側に位置する。1層目の複数の空気袋は、2層目の空気袋を膨らませた状態で、脹脛を施療するために膨張収縮するように制御される。
特許第4123871号公報(特に[0022]~[0025]及び図1参照])
特許文献1では、空気袋は、左右方向において両持ち構造で吊り下げられる。たとえば、1層目及び2層目の空気袋の一方端部は、側縦フレーム部の先端部に取り付けられる。他方端部は、中間縦フレーム部の先端部に取り付けられる。そのため、空気袋が膨張するすると、施療部位である脹脛が前側に押圧されて、被施療者の脚部が前に押し出され易い。従って、施療部位を十分な強度で施療できない虞がある。
本発明は、上記の状況を鑑みて、施療部位を十分な強度で施療することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の一の態様によるマッサージ機は、フレームと、第1エアバッグと、第2エアバッグと、を備える。前記フレームは、被施療者の施療部位よりも左右方向外側に配置される。前記第1エアバッグは、左右方向において前記フレームと前記施療部位との間に配置され、給排気に応じて膨縮可能である。前記第2エアバッグは、前記第1エアバッグよりも硬質な材料から成り、左右方向において前記フレームと前記第1エアバッグとの間に配置され、給排気に応じて膨縮可能である。前記第2エアバッグの左右方向と垂直な方向における一方端部は、前記フレームに固定される。他方端部は、一方端部を中心に回動可能である。
また、上記目的を達成するために本発明の一の態様によるマッサージ機は、フレームと、第1エアバッグと、第2エアバッグと、を備える。前記フレームは、被施療者の施療部位よりも左右方向外側に配置される。前記第1エアバッグは、左右方向において前記フレームと前記施療部位との間に配置され、給排気に応じて膨縮可能である。前記第2エアバッグは、左右方向において前記フレームと前記第1エアバッグとの間に配置され、給排気に応じて膨縮可能である。前記第2エアバッグの左右方向と垂直な方向における一方端部は、前記フレームに固定される。他方端部は、一方端部を中心に回動可能である。前記第1エアバッグ及び前記第2エアバッグがともに収縮する際、前記第2エアバッグでの排気速度が、前記第1エアバッグでの排気速度よりも速い。
本発明の更なる特徴や利点は、以下に示す実施形態によって一層明らかにされる。
本発明によると、施療部位を十分な強度で施療することができる。
第1実施形態に係る椅子式マッサージ機の構成例を示す概略的な斜視図 椅子式マッサージ機の動作を制御する制御系を示すブロック図 第1実施形態に係る側施療部の構成例を示す概略的な断面図 第1実施形態に係る側施療部のエアバッグの膨張した状態を示す概略的な断面図 第1実施形態に係る側施療部のエアバッグの接続例を示す概略図 第2実施形態に係る椅子式マッサージ機の構成例を示す概略的な斜視図 第2実施形態に係る側施療部の構成例を示す概略的な断面図 第2実施形態に係る側施療部のエアバッグの膨張した状態を示す概略的な断面図 第3実施形態に係る椅子式マッサージ機の構成例を示す概略的な斜視図 第3実施形態に係る側施療部の構成例を示す概略的な断面図 第3実施形態に係る側施療部のエアバッグの膨張した状態を示す概略的な断面図
以下に図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
<1.第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る椅子式マッサージ機100の構成例を示す概略的な斜視図である。また、以下では、椅子式マッサージ機100を「マッサージ機100」と称することがある。
なお、以下の説明において、後述する背凭れ部102が倒れていない状態のマッサージ機100に着座した被施療者Uから見て前側(正面側)を「前側」といい、背凭れ部102が倒れていない状態のマッサージ機100に着座した被施療者Uから見て後側(背面側)を「後側」という。また、背凭れ部102が倒れていない状態のマッサージ機100に着座した被施療者Uから見て上側(頭側)を「上側」といい、背凭れ部102が倒れていない状態のマッサージ機100に着座した被施療者Uから見て下側(脚側)を「下側」という。また、背凭れ部102が倒れていない状態のマッサージ機100に着座した被施療者Uから見て右側を「右側」といい、背凭れ部102が倒れていない状態のマッサージ機100に着座した被施療者Uから見て左側を「左側」という。
<1-1.マッサージ機100>
マッサージ機100は、座部101と、背凭れ部102と、左右一対のベース部104と、左右一対の肘掛け部105と、オットマン106と、を備える。
座部101は、着座する被施療者Uの臀部及び大腿部を支持する。
背凭れ部102は、座部101の後端部に支持され、被施療者Uの頭、胴部(たとえば肩部Us、腰部、及び背中)及び首部などを支持する。背凭れ部102は、左右方向に沿って延びるリクライニング回動軸(図示省略)を中心にして回動可能である。背凭れ部102は、リクライニング回動軸を中心とする回動により、後側に倒したり前側に起き上がったりすることが可能である。
背凭れ部102には、施療ユニット1021と、左右一対のガイド部1022と、が配置される。施療ユニット1021及びガイド部1022は、背凭れ部102のクッション部分の内部に配置される。施療ユニット1021は、被施療者Uの背中を施療する。ガイド部1022は、背凭れ部102の長手方向に沿って延びて、施療ユニット1021を長手方向に移動可能に支持する。つまり、施療ユニット1021は、ガイド部1022によって案内されて、背凭れ部102の長手方向に昇降可能である。
また、背凭れ部102には、左右一対の側施療部1023がさらに配置される。側施療部1023は、背凭れ部102の前面の左端部及び右端部にそれぞれ配置され、背凭れ部102の前面から前側に突出する。
本実施形態では、側施療部1023は、着座する被施療者Uの左右方向の両側に配置され、被施療者Uの上半身の側部を施療する。側施療部1023は、背凭れ部102の長手方向において被施療者Uの肩部Usと同じ高さ位置に配置されて、後述する第1エアバッグ1により肩部Usを施療する。
但し、側施療部1023の施療部位は、この例示に限定されない。たとえば、側施療部1023は、背凭れ部102の長手方向において被施療者Uの腰部と同じ高さ位置に配置されて、第1エアバッグ1により腰部を施療してもよい。
或いは、左右一対の側施療部1023は、背凭れ部102の長手方向に昇降可能であってもよい。こうすれば、側施療部1023は、長手方向における昇降により、被施療者Uの上半身の側部において任意の部分を施療できる。この際、側施療部1023は、所定の施療プログラム、或いは、後述する操作部1071で受け付けた操作入力に応じて昇降できる。
ベース部104は、座部101の左右方向の両側に立設して設けられ、肘掛け部105を支持する。肘掛け部105は被施療者Uの前腕部及び手を支持する。左右一対の肘掛け部105は、互いに左右対称の形状である。
オットマン106は、座部101の前端部に回動可能に支持される。オットマン106は、被施療者Uの下腿部及び足部を収容する。オットマン106は、座部101の前端部の下側において左右方向に沿って延びる回動軸(図示省略)を中心にして回動可能である。オットマン106には、たとえば、膨縮により被施療者Uの下腿部を施療するエアバッグ(図示省略)が配置される。
<1-2,マッサージ機100の制御系>
次に、図2を参照して、マッサージ機100の制御系の構成例を説明する。図2は、マッサージ機100の動作を制御する制御系を示すブロック図である。
図2に示すように、マッサージ機100は、操作部1071と、記憶部1072と、制御部108と、アクチュエータ群1091と、ポンプ1092と、電磁弁群1093と、をさらに備える。
操作部1071は、被施療者Uが施療パターンの選択、施療の強弱調節などを行うための入力装置である。操作部1071はコード線を介して制御部108に接続される。操作部1071は、被施療者Uなどの操作入力を受け付け、操作入力に基づく信号を制御部108に出力する。操作部1071は、スタンド(符号省略)に対して装着及び取り外しが可能である。スタンドは、座部101の左側に配置された肘掛け部105に固定される。
記憶部1072は、電力供給が停止しても記憶した情報を保持する非一過性の記憶媒体である。記憶部1072は、たとえば、制御部108がマッサージ機100の動作を制御するために必要なプログラム及びデータを記憶している。
制御部108は、たとえば座部101の下側に配置され、操作部1071から出力される信号などに基づいて、マッサージ機100の各部を制御する。たとえば、制御部108は、アクチュエータ群1091、ポンプ1092、及び電磁弁群1093を制御する。
アクチュエータ群1091は、複数のアクチュエータを含む。たとえば、アクチュエータ群1091は、背凭れ部102を回動させる背凭れ部用アクチュエータと、オットマン106を回動させるオットマン用アクチュエータとを含む。
電磁弁群1093は、マッサージ機100に設けられるエアバッグ群に設けられる電磁弁を含む。ポンプ1092は、電磁弁群1093を介してエアバッグ群に給気する。なお、上述のエアバッグ群は、第1エアバッグ1及び後述する第2エアバッグ2を含む。また、上述の電磁弁は、第1エアバッグ1及び第2エアバッグ2用の後述する電磁弁4を含む。
電磁弁は、エアバッグ群の膨張,膨縮状態の維持,収縮を切り替える。詳細には、電磁弁は、ポンプ1092とエアバッグ群との間の連通/遮断を切り替える。たとえば、電磁弁の動作によりポンプ1092とエアバッグとが連通すると、ポンプ1092から電磁弁を介してエアバッグに空気Fが供給される。これにより、エアバッグが膨張する。また、電磁弁は、エアバッグ群と外部との間の連通/遮断を切り替える。たとえば、電磁弁の動作により外部とエアバッグとが連通すると、エアバッグが電磁弁を介して外部に開放される。これにより、エアバッグ内の空気Fが排出され、エアバッグが収縮する。また、電磁弁の動作により、エアバッグがポンプ1092とも外部とも連通しなくなると、エアバッグ内の空気Fの量が保持され、つまり、エアバッグの膨縮状態が維持される。
<1-3,側施療部1023>
次に、図3A~図4を参照して、側施療部1023の構成例を説明する。図3Aは、側施療部1023の構成例を示す概略的な断面図であり、右側の側施療部1023を示している。図3Bは、側施療部1023のエアバッグ1,2の膨張した状態を示す概略的な断面図である。図4は、側施療部1023のエアバッグ1,2の接続例を示す概略図である。
なお、図3A及び図3Bは、図1の一点鎖線IIIを含み且つ背凭れ部102の長手方向と垂直な仮想の平面で切断した側施療部1023を上側から見た断面構造を示す。被施療者Uの左側に配置された側施療部1023の構造は、図3A及び図3Bの構成と左右対称であって、これ以外は同じである。
図3A~図4に示すように、マッサージ機100の側施療部1023は、第1エアバッグ1と、第2エアバッグ2と、フレーム3と、を有する。側施療部1023の表面は、伸縮可能な布(図示省略)により覆われている。
フレーム3は、被施療者Uの施療部位よりも左右方向外側に配置される。本実施形態では、フレーム3は、背凭れ部102の前側に延びる。図3A及び図3Bでは、右側の側施療部1023のフレーム3は、被施療者Uの肩部Usの右側に配置され、背凭れ部102の右端部から前側に延びる。好ましくは、フレーム3は、左右方向と交差する方向に広がる板状の部材である。但し、この例示に限定されず、フレーム3は枠体であってもよい。
第1エアバッグ1は、左右方向においてフレーム3と施療部位との間に配置され、給排気に応じて膨縮可能である。第1エアバッグ1は、膨縮により被施療者Uの施療部位を施療する。マッサージ機100は、第1エアバッグ1の膨縮により、被施療者Uの施療部位を左右方向外側から施療できる。なお、本実施形態では、施療部位は、被施療者Uの肩部Usである。
第2エアバッグ2は、左右方向においてフレーム3と第1エアバッグ1との間に配置され、給排気に応じて膨縮可能である。第2エアバッグ2は、被施療者Uに対して、第1エアバッグ1を移動させる。たとえば、第2エアバッグ2は、膨脹する際、第1エアバッグ1を被施療者Uに向けて前進させて、施療部位に近付ける。また、第2エアバッグ2は、収縮する際、第1エアバッグ1を被施療者Uから後退させて、施療部位から離す。
第2エアバッグ2は、第1エアバッグ1よりも硬質な材料から成る。第2エアバッグ2が硬質のため、第2エアバッグ2における給排気性は、第1エアバッグ1よりも良好になる。特に、空気Fを自然排出させる際、硬質の第2エアバッグ2の排気速度は、第1エアバッグ1よりも速くなる。なお、自然排出とは、動力を用いることなく、内外の圧力差によって空気Fが排出されることを指す。そのため、第2エアバッグ2の収縮により、第1エアバッグ1は、施療部位に対して迅速に後退できる。従って、マッサージ機100は、施療部位に対して第1エアバッグ1を迅速に進退させて、第1エアバッグ1による施療部位の施療を素早く実施/解除できる。言い換えると、マッサージ機100は、施療部位に対する施療の応答速度を向上でき、特に、第1エアバッグ1の施療を迅速に解除できる。
また、被施療者Uの施療部位を押圧する第1エアバッグ1が軟質のため、柔らかな体感のマッサージ効果を被施療者Uに提供できる。
なお、本実施形態では、被施療者Uの左右方向の両側には、単数の第1エアバッグ1及び単数の第2エアバッグ2がそれぞれ配置される。このように構成すれば、被施療者Uの左右方向の両側に配置される第1エアバッグ1及び第2エアバッグ2をそれぞれ簡易に構成できる。また、構成要素の数を少なくできるので、マッサージ機100の製造コスト及び製造工程数を低減できる。但し、この例示は、被施療者Uの左右方向の両側にそれぞれ配置される第1エアバッグ1及び第2エアバッグ2の少なくともどちらかが複数である構成を排除しない。
また、第2エアバッグ2の左右方向と垂直な方向における一方端部は、フレーム3に固定される。第2エアバッグ2の他方端部は、第2エアバッグ2の一方端部を中心に回動可能である。つまり、第1エアバッグ1及びフレーム3間に配置される第2エアバッグ2は、左右方向と垂直な方向において片持ち構造に形成される。
このため、第2エアバッグ2は膨張する際に外側の側面をフレーム3に規制され、被施療者Uに向かう方向に膨張して一方端部を中心に回動する。このとき、第1エアバッグ1は第2エアバッグ2に外側を押されて被施療者Uに近づく。また、第2エアバッグ2は硬質に形成されるため、収縮する際に一方端部の支持部分の弾性により膨張前の位置に回動する。このとき、第1エアバッグ1は側施療部1023の表面の布の収縮により膨張前の位置に復帰する。
これにより、第2エアバッグ2は、膨縮により迅速に回動するとともに回動幅を広くでき、第1エアバッグ1を施療部位に向けて大きく移動させることができる。この際、施療部位が左右方向と交差する方向に押し出されることもない。従って、マッサージ機100は、施療部位を十分な強度で施療できる。
たとえば、図3A及び図3Bでは、第2エアバッグ2の後端部は、第1エアバッグ1の後端部とともに、フレーム3に固定される。第1エアバッグ1及び第2エアバッグ2の前端部はそれぞれ、自由端であり、後端部を中心に回動可能である。このように構成すれば、第1エアバッグ1は、第2エアバッグ2とともに第2エアバッグ2の後端部を中心に回動できる。そのため、マッサージ機100は、第1エアバッグ1で施療部位を背凭れ部102に向かって若干に押しながら施療できる。従って、マッサージ機100は、背凭れ部102及び第1エアバッグ1で挟んだような状態で施療部位を安定に且つ十分な強さで施療できる。
つまり、図3Bに示すように、第2エアバッグ2が膨張して回動する際、被施療者Uの接地面と第1エアバッグ1との間に被施療者Uが挟まれる。なお、接地面は、被施療者Uと接触するマッサージ機100の表面であり、図3Bでは背凭れ部102の前面である。これにより、膨張する第1エアバッグ1が施療部位を逃がさないように回動するので、マッサージ機100は、施療部位を安定に且つ十分な強さで施療できる。
但し、図3A及び図3Bの例示は、第1エアバッグ1の前端部がフレーム3に固定される構成を排除しないし、第2エアバッグ2の前端部がフレーム3に固定される構成を排除しない。
本実施形態では、第2エアバッグ2の給気速度は、第1エアバッグ1の給気速度よりも速い。たとえば、第2エアバッグ2の膨張速度は、第1エアバッグ1の膨張速度よりも速い。そのため、第1エアバッグ1及び第2エアバッグ2がともに膨張する際、第2エアバッグ2での給気が、第1エアバッグ1での給気よりも先に終了する。
また、第1エアバッグ1及び第2エアバッグ2がともに収縮する際、第2エアバッグ2の排気速度は、第1エアバッグ1の排気速度よりも速い。たとえば、第2エアバッグ2の収縮速度は、第1エアバッグ1の収縮速度よりも速い。そのため、第1エアバッグ1及び第2エアバッグ2がともに収縮する際、第2エアバッグ2での排気が、第1エアバッグ1での排気よりも先に終了する。このように構成することで、第2エアバッグ2の収縮により、第1エアバッグ1が膨張した状態のままで施療部位から離れる。これにより、第1エアバッグ1が施療部位から離れるまでクッション性を保持するため、被施療者Uの体感の低下を防止することができる。
第1エアバッグ1は、重なる一対の基材11の外縁部が熱溶着された袋体である。図4に示すように、第1エアバッグ1は、一対の基材11と、給排口12と、を有する。本実施形態では、基材11には、熱可塑性ポリウレタンなどのウレタン系の樹脂シートが用いられる。給排口12は、一対の基材11の内部(一対の基材11で形成される袋体の内部空間)と連通する。第1エアバッグ1は、給排口12を介して給排気される。
一方、第2エアバッグ2は、中空の樹脂成型品であり、たとえばポリエチレンを用いてブロー成型により形成される。こうすれば、第1エアバッグ1よりも硬質の第2エアバッグ2を容易に実現することができる。また、第1エアバッグ1よりも膨脹速度及び収縮速度の速い第2エアバッグ2を容易に実現することができる。
図4に示すように、第2エアバッグ2は、蛇腹部21と、基体部22と、給排口23と、を有する。蛇腹部21は、給排気に応じて、左右方向に伸縮可能である(図3A及び図3B参照)。すなわち、蛇腹部21は、収縮時に折り畳まれ、給気されると階段状に配されて左右方向に膨張する。基体部22は、蛇腹部21を保持するとともに、フレーム3に連結される。
詳細には、基体部22は、左右方向と交差する方向に広がる平たな中空の箱体である。蛇腹部21は、左側面の中央部及び右側面の中央部に配置される。給排口23は、基体部22の内部(箱体の中空領域)と連通する。第2エアバッグ2は、給排口23を介して給排気される。
このように構成することで、蛇腹部21の伸縮に応じて、第2エアバッグ2が膨縮でき、第1エアバッグ1を施療部位に対して進退させることができる。第2エアバッグ2が膨縮し易くなるので、第2エアバッグ2の給気速度及び排気速度を速くできる。
本実施形態では図4に示すように、被施療者Uの左右方向の片側に配置される第1エアバッグ1及び第2エアバッグ2における給気経路及び排気経路は、一の電磁弁4で開閉される。
詳細には、電磁弁4は、3方向に空気Fの出入口を有する三方弁である。電磁弁4は、第1ポート41と、第2ポート42と、第3ポート43と、を有する。第1ポート41は、第1エアバッグ1の給排口12と第2エアバッグ2の給排口23とに接続される。第2ポート42は、ポンプ1092と接続される。第3ポート43は、マッサージ機100の外部に開放される。電磁弁4は、制御部108の制御に応じて、第1,第2ポート41,42間の連通と第1,第3ポート41,43間の連通とのどちらかに切り替える。
たとえば、第1,第2ポート41,42間が連通すると、第1,第3ポート41,43間は遮断される。そのため、ポンプ1092から送出された空気Fは、電磁弁4を通じて第1エアバッグ1及び第2エアバッグ2に供給される。従って、第1エアバッグ1及び第2エアバッグ2は、膨張する。ポンプ1092が停止されると、第1エアバッグ1及び第2エアバッグ2は、その膨縮状態を維持する。
また、第1,第3ポート41,43間が連通すると、第1,第2ポート41,42間は遮断される。そのため、第1エアバッグ1及び第2エアバッグ2内の空気Fはそれぞれ、第1エアバッグ1及び第2エアバッグ2の内圧に応じて、電磁弁4を通じて外部に排出される。従って、第1エアバッグ1及び第2エアバッグ2は、収縮する。
このように構成すれば、第1エアバッグ1及び第2エアバッグ2における給排気を簡易な構成で制御できる。また、第1エアバッグ1及び第2エアバッグ2に取り付ける電磁弁4の数を少なくできるので、マッサージ機100の製造コスト及び製造工程数を低減できる。
なお、本実施形態の例示は、被施療者Uの左右方向の片側に配置される第1エアバッグ1及び第2エアバッグ2における給気経路及び排気経路が複数の電磁弁4で開閉される構成を排除しない。たとえば、第1エアバッグ1の給排口12及び第2エアバッグ2の給排口23には、異なる電磁弁4が接続されてもよい。
また、本実施形態では、第1エアバッグ1及び第2エアバッグ2に対して、空気Fは、一の経路で給排気される。但し、この例示に限定されず、第1エアバッグ1及び第2エアバッグ2の少なくともどちらかに対して、空気Fは、異なる経路で給排気されてもよい。
また、電磁弁4は、三方弁でなくてもよい。たとえば、第1エアバッグ1は、複数の給排口12を有してもよい。この際、一部の給排口12及びポンプ1092間の連通/遮断を切替可能に接続する電磁弁4は、他の一部の給排口12及び外部間の連通/遮断を切替可能に接続する電磁弁4とは異なっていてもよい。また、第2エアバッグ2は、複数の給排口23を有してもよい。この際、一部の給排口23及びポンプ1092間の連通/遮断を切替可能に接続する電磁弁4は、他の一部の給排口23及び外部間の連通/遮断を切替可能に接続する電磁弁4とは異なっていてもよい。
また、好ましくは、第2エアバッグ2の最大容積は、第1エアバッグ1の最大容積よりも大きい。ここでの「最大容積」とは、第1エアバッグ1及び第2エアバッグ2が最も大きく膨張した時における内部容積の大きさを指す。エアバッグは容積が大きいほど給排気され易い。従って、上述のように構成すれば、第2エアバッグ2は、より迅速に膨縮できる。なお、この例示は、第2エアバッグ2の最大容積が第1エアバッグ1の最大容積以下である構成を排除しない。
たとえば、被施療者が不在の状態において、最も膨張した状態の第2エアバッグ2は、最も膨張した状態の第1エアバッグ1よりも左右方向に厚い。なお、以下では、左右方向において最も膨張した状態の第1エアバッグ1,第2エアバッグ2の厚さを単に「厚さ」と呼ぶことがある。エアバッグでは、厚いほど給排気され易い。従って、上述のように構成すれば、第2エアバッグ2は、迅速に膨縮できる。また、第2エアバッグ2の膨張に伴って進退する第1エアバッグ1の移動距離を長くできる。従って、マッサージ機100は、被施療者Uの体格が小柄であっても、施療部位に対して第1エアバッグ1を迅速かつ十分に当てて、施療を実施できる。ただし、この例示は、被施療者が不在の状態において最も膨張した状態の第2エアバッグ2が、最も膨張した状態の第1エアバッグ1よりも左右方向に厚くない構成を排除しない。
また、左右方向に垂直な面に投影して第2エアバッグ2の面積が第1エアバッグ1の面積よりも大きい。なお、以下では、左右方向に垂直な面に投影した面積を「投影面積」と呼ぶことがある。このように構成すれば、第2エアバッグ2の排気速度を第1エアバッグ1の排気速度よりも速くできる。これにより、第1エアバッグ1が施療部位から離れるまでのクッション性を保持しつつ、第2エアバッグ2の収縮により、第1エアバッグ1を施療部位から迅速に離すことができる。また、第2エアバッグ2の給気速度を第1エアバッグ1の給気速度よりも速くできる。
但し、この例示に限定されず、左右方向に垂直な面に投影して第1エアバッグ1の面積が第2エアバッグ2の面積以上であってもよい。このように構成すれば、第1エアバッグ1によって施療部位を広範囲に施療できる。
なお、第2エアバッグ2の膨張速度及び収縮速度を第1エアバッグ1よりも大きくするため、好ましくは、厚さ及び投影面積の少なくともどちらかにおいて、第2エアバッグ2は、第1エアバッグ1よりも大きくされる。
<2.第2実施形態>
次に、第2実施形態を説明する。第2実施形態では、被施療者Uの大腿部Utを施療する側施療部1011が、座部101側に配置される。側施療部1011は、被施療者Uの左右一対の大腿部Utの左右方向の両側にそれぞれ配置される。以下では、第2実施形態について、第1実施形態と異なる構成について説明する。また、第1実施形態と同様の構成部には同じ符号を付し、その説明を省略することがある。
図5は、第2実施形態に係るマッサージ機100の構成例を示す外観図である。図6Aは、側施療部1011の構成例を示す概略的な断面図であり、右側の側施療部1011を示している。図6Bは、側施療部1011のエアバッグ1,2の膨張した状態を示す概略的な断面図である。
なお、図6A及び図6Bは、図5の一点鎖線VIを含み且つ前後方向と垂直な仮想の平面で切断した側施療部1011を前側から見た断面構造を示す。被施療者Uの左側に配置された側施療部1011の構成は、図6A及び図6Bの構成と左右対称であって、これ以外は同じである。
第2実施形態では、側施療部1011のフレーム3は、座部101の左右方向の両側にそれぞれ立設される。フレーム3は、座部101の上面よりも上側に延びる。なお、側施療部1011の表面は、伸縮可能な布(図示省略)により覆われている。
図5~図6Bでは、フレーム3は、肘掛け部105の内壁1051である。内壁1051は、肘掛け部105の座部101側に配置される板状の部材である。側施療部1011の第1エアバッグ1及び第2エアバッグ2は、内壁1051の被施療者U側の側面に配置される。第1エアバッグ1は、膨縮により被施療者Uの大腿部Utを施療する。マッサージ機100は、第1エアバッグ1の膨縮により、被施療者Uの大腿部Utを左右方向外側から施療できる。
なお、図5~図6Bの例示に限定されず、フレーム3は、内壁1051とは別の部材であってもよい。たとえば、フレーム3は、座部101の左右方向の両端部から上側に延びる部材であってもよい。また、フレーム3は、枠体であってもよい。
図6A及び図6Bでは、第2エアバッグ2の下端部は、第1エアバッグ1の下端部とともに、内壁1051(つまりフレーム3)に固定される。第1エアバッグ1及び第2エアバッグ2の上端部はそれぞれ、自由端であり、下端部を中心に回動可能である。このように構成すれば、第1エアバッグ1は、第2エアバッグ2とともに第2エアバッグ2の下端部を中心に回動できる。そのため、マッサージ機100は、第1エアバッグ1で施療部位を座部101に向かって若干に押しながら施療できる。従って、マッサージ機100は、座部101及び第1エアバッグ1で挟んだような状態で施療部位を安定に且つ十分な強さで施療できる。
つまり、図6Bに示すように、第2エアバッグ2が膨張して回動する際、被施療者Uの接地面と第1エアバッグ1との間に被施療者Uが挟まれる。なお、接地面は、図6Bでは座部101の上面である。これにより、膨張する第1エアバッグ1が施療部位を逃がさないように回動するので、マッサージ機100は、施療部位を安定に且つ十分な強さで施療できる。
但し、図6A及び図6Bの例示は、第2実施形態において、第1エアバッグ1の上端部がフレーム3に固定される構成を排除しないし、第2エアバッグ2の上端部がフレーム3に固定される構成を排除しない。
<3.第3実施形態>
次に、第3実施形態を説明する。第3実施形態では、被施療者Uの下腿部Ulを施療する側施療部1066が、オットマン106に配置される。なお、「下腿部Ul」は、被施療者Uの脚部のうちの膝下から足首までの部分を指す。側施療部1066は、被施療者Uの各々の下腿部Ulの左右方向の両側にそれぞれ配置される。以下では、第3実施形態について、第1及び第2実施形態と異なる構成を説明する。また、第1及び第2実施形態と同様の構成部には同じ符号を付し、その説明を省略することがある。
図7は、第3実施形態に係る椅子式マッサージ機100の構成例を示す外観図である。図8Aは、側施療部1066の構成例を示す概略的な断面図であり、被施療者Uの右脚の右側の側施療部1066を示している。図8Bは、側施療部1066のエアバッグ1,2の膨張した状態を示す概略的な断面図である。
なお、図8A及び図8Bは、図7の一点鎖線VIIIを含み且つ後壁部1062の上下方向と垂直な仮想の平面で切断した側施療部1066を上側から見た断面構造を示す。被施療者Uの左脚の下腿部Ulの右側に配置された側施療部1066の構成も、図8A及び図8Bの構成と同様である。被施療者Uの各々の下腿部Ulの左側に配置された側施療部1066の構成は、図8A及び図8Bの構成と左右対称であって、これ以外は同じである。
図7に示すように、オットマン106は、足支持部1061と、後壁部1062と、左右一対の側壁部1063と、中壁部1064と、を備える。足支持部1061は、被施療者Uの足部を支持する。後壁部1062は、足支持部1061の後端部から上側に延び、左右方向に広がる。側壁部1063は、後壁部1062の左端部及び右端部から前側に延び、上下方向に広がる。中壁部1064は、後壁部1062の中央部から前側に延び、上下方向に広がる。
着座する被施療者Uの各々の下腿部Ulは、後壁部1062、側壁部1063、及び中壁部1064で囲まれる凹部1065に収容される。後壁部1062は、着座する被施療者Uの下腿部Ulよりも後側に配置される。側壁部1063は、着座する被施療者Uの左右一対の下腿部Ulに対して左右方向の両側に配置される。中壁部1064は、左右方向において、着座する被施療者Uの左右一対の下腿部Ul間に配置される。
第3実施形態では、側施療部1066のフレーム3、第1エアバッグ1、及び第2エアバッグ2は、オットマン106に配置される。なお、側施療部1066の表面は、伸縮可能な布(図示省略)により覆われている。
フレーム3は、枠体である。但し、この例示に限定されず、少なくとも1つの側施療部1066において、フレーム3は板状であってもよい。
図8A及び図8Bでは、被施療者Uの右脚の下腿部Ulの右側に配置される側施療部1066のフレーム3が、右側の側壁部1063の内部に立設される。なお、被施療者Uの右脚の下腿部Ulよりも左側、及び、左脚の下腿部Ulの右側に配置される側施療部1066のフレーム3はそれぞれ、中壁部1064の内部に立設される。なお、これらの側施療部1066のフレーム3は、同じ部材であってもよいし、異なる部材であってもよい。また、被施療者Uの左脚の下腿部Ulの左側に配置される側施療部1066のフレーム3は、左側の側壁部1063の内部に立設される。
側施療部1066の第1エアバッグ1及び第2エアバッグ2は、フレーム3の被施療者U側に配置される。第1エアバッグ1は、膨縮により被施療者Uの下腿部Ulを施療する。マッサージ機100は、第1エアバッグ1の膨縮により、被施療者Uの下腿部Ulを左右方向外側から施療できる。
また、図8A及び図8Bでは、第2エアバッグ2の後端部は、第1エアバッグ1の後端部とともに、フレーム3に固定される。第1エアバッグ1及び第2エアバッグ2の前端部はそれぞれ、自由端であり、後端部を中心に回動可能である。このように構成すれば、第1エアバッグ1は、第2エアバッグ2とともに第2エアバッグ2の後端部を中心に回動できる。そのため、マッサージ機100は、第1エアバッグ1で施療部位を後壁部1062に向かって若干に押しながら施療できる。従って、マッサージ機100は、後壁部1062及び第1エアバッグ1で挟んだような状態で施療部位を安定に且つ十分な強さで施療できる。
つまり、図8Bに示すように、第2エアバッグ2が膨張して回動する際、被施療者Uの接地面と第1エアバッグ1との間に被施療者Uが挟まれる。なお、接地面は、図8Bでは後壁部1062の前面である。これにより、膨張する第1エアバッグ1が施療部位を逃がさないように回動するので、マッサージ機100は、施療部位を安定に且つ十分な強さで施療できる。
但し、図8A及び図8Bの例示は、第3実施形態において、第1エアバッグ1の前端部がフレーム3に固定される構成を排除しないし、第2エアバッグ2の前端部がフレーム3に固定される構成を排除しない。
また、第3実施形態では、側施療部1066は、椅子式マッサージ機100に搭載される。但し、この例示に限定されず、側施療部1066は、被施療者Uの脚部を施療する脚用マッサージ機に搭載されてもよい。
<4.備考>
上記実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきであり、本発明の技術的範囲は、上記実施形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。
<5.まとめ>
以上、本明細書中に開示されているマッサージ機100は、フレーム3と、第1エアバッグ1と、第2エアバッグ2と、を備える。フレーム3は、被施療者Uの施療部位よりも左右方向外側に配置される。第1エアバッグ1は、左右方向においてフレーム3と施療部位との間に配置され、給排気に応じて膨縮可能である。第2エアバッグ2は、第1エアバッグ1よりも硬質な材料から成り、左右方向においてフレーム3と第1エアバッグ1との間に配置され、給排気に応じて膨縮可能である。第2エアバッグ2の左右方向と垂直な方向における一方端部は、フレーム3に固定される。他方端部は、一方端部を中心に回動可能である。(第1の構成)
上述の第1の構成によれば、第1エアバッグ1及びフレーム3間に配置される第2エアバッグ2は、左右方向と垂直な方向において片持ち構造に形成される。これにより、第2エアバッグ2は、膨縮により迅速に回動するとともに回動幅を広くでき、第1エアバッグ1を施療部位に向けて大きく移動させることができる。この際、施療部位が左右方向と交差する方向に押し出されることもない。従って、マッサージ機100は、施療部位を十分な強度で施療できる。
また、第2エアバッグ2が硬質のため、第2エアバッグ2における給排気性が第1エアバッグ1よりも良好になる。特に、空気Fを自然排出させる際、硬質の第2エアバッグ2の排気速度は、第1エアバッグ1よりも速くなる。そのため、第2エアバッグ2の収縮により、第1エアバッグ1は、施療部位に対して迅速に後退できる。
従って、マッサージ機100は、施療部位に対して第1エアバッグ1を迅速に進退させて、第1エアバッグ1による施療部位の施療を素早く実施/解除できる。言い換えると、マッサージ機100は、施療部位に対する施療の応答速度を向上でき、特に、第1エアバッグ1の施療を迅速に解除できる。
また、被施療者Uの施療部位を押圧する第1エアバッグ1が軟質のため、柔らかな体感のマッサージ効果を被施療者Uに提供できる。
また、本明細書中に開示されているマッサージ機100は、フレーム3と、第1エアバッグ1と、第2エアバッグ2と、を備える。フレーム3は、被施療者Uの施療部位よりも左右方向外側に配置される。第1エアバッグ1は、左右方向においてフレーム3と施療部位との間に配置され、給排気に応じて膨縮可能である。第2エアバッグ2は、左右方向においてフレーム3と第1エアバッグ1との間に配置され、給排気に応じて膨縮可能である。第2エアバッグ2の左右方向と垂直な方向における一方端部は、フレーム3に固定される。他方端部は、一方端部を中心に回動可能である。第1エアバッグ1及び第2エアバッグ2がともに収縮する際、第2エアバッグ2での排気速度が、第1エアバッグ1での排気速度よりも速い。(第2の構成)
上述の第2の構成によれば、第1エアバッグ1及びフレーム3間に配置される第2エアバッグ2は、左右方向と垂直な方向において片持ち構造に形成される。これにより、第2エアバッグ2は、膨縮により迅速に回動するとともに回動幅を広くでき、第1エアバッグ1を施療部位に向けて大きく移動させることができる。この際、施療部位が左右方向と交差する方向に押し出されることもない。従って、マッサージ機100は、施療部位を十分な強度で施療できる。
また、第1エアバッグ1及び第2エアバッグ2がともに収縮する際、第2エアバッグ2での排気速度が第1エアバッグ1での排気速度よりも速い。このため、第2エアバッグ2の収縮により、第1エアバッグ1が膨張した状態で施療部位から離れる。これにより、第1エアバッグ1が施療部位から離れるまでクッション性を保持するため、被施療者Uの体感の低下を防止することができる。
上述の第2の構成のマッサージ機100は、第2エアバッグ2は、第1エアバッグ1よりも硬質な材料から成る構成とされてもよい。(第3の構成)
上述の第3の構成によれば、第2エアバッグ2が硬質のため、第2エアバッグ2における給排気性が第1エアバッグ1よりも良好になる。特に、空気Fを自然排出させる際、硬質の第2エアバッグ2の排気速度は、第1エアバッグ1よりも速くなる。そのため、第2エアバッグ2の収縮により、第1エアバッグ1は、施療部位に対して迅速に後退できる。
従って、マッサージ機100は、施療部位に対して第1エアバッグ1を迅速に進退させて、第1エアバッグ1による施療部位の施療を素早く実施/解除できる。言い換えると、マッサージ機100は、施療部位に対する施療の応答速度を向上でき、特に、第1エアバッグ1の施療を迅速に解除できる。
また、被施療者Uの施療部位を押圧する第1エアバッグ1が軟質のため、柔らかな体感のマッサージ効果を被施療者Uに提供できる。
上述の第1~第3のいずれかの構成のマッサージ機100は、第1エアバッグ1は、重なる一対の基材11の外縁部が熱溶着された袋体であり、第2エアバッグ2は、中空の樹脂成型品である構成とされてもよい。(第4の構成)
上述の第4の構成によれば、第1エアバッグ1よりも硬質の第2エアバッグ2を容易に実現することができる。また、第1エアバッグ1よりも収縮速度の速い第2エアバッグ2を容易に実現することができる。
上述の第4の構成のマッサージ機100は、第2エアバッグ2は、左右方向に伸縮可能な蛇腹部21と、蛇腹部21を保持するとともにフレーム3に連結される基体部22と、を有する構成とされてもよい。(第5の構成)
上述の第5の構成によれば、蛇腹部21の伸縮に応じて、第2エアバッグ2が膨縮でき、第1エアバッグ1を施療部位に対して進退させることができる。第2エアバッグ2が膨縮し易くなるので、第2エアバッグ2の給気速度及び排気速度を速くできる。
上述の第1~第5のいずれかの構成のマッサージ機100は、第1エアバッグ1及び第2エアバッグ2における排気経路は、一の電磁弁4で開閉される構成とされてもよい。(第6の構成)
上述の第6の構成によれば、第1エアバッグ1及び第2エアバッグ2における排気を簡易な構成で制御できる。また、第1エアバッグ1及び第2エアバッグ2に取り付ける電磁弁4の数を少なくできるので、マッサージ機100の製造コスト及び製造工程数を低減できる。
上述の第1~第6のいずれかの構成のマッサージ機100は、第2エアバッグ2の最大容積は、第1エアバッグ1の最大容積よりも大きい構成とされてもよい。(第7の構成)
上述の第7の構成によれば、容積が大きいほど給排気され易いので、第2エアバッグ2は、迅速に膨縮できる。
上述の第1~第7のいずれかの構成のマッサージ機100は、被施療者が不在の状態において、最も膨張した状態の第2エアバッグ2は、最も膨張した状態の第1エアバッグ1よりも左右方向に厚い構成とされてもよい。(第8の構成)
上述の第8の構成によれば、厚いほど給排気され易いので、第2エアバッグ2は、迅速に膨縮できる。また、第2エアバッグ2の膨張に伴って進退する第1エアバッグ1の移動距離を長くできる。従って、マッサージ機100は、被施療者Uの体格が小柄であっても、施療部位に対して第1エアバッグ1を迅速かつ十分に当てて、施療を実施できる。
上述の第1~第8のいずれかの構成のマッサージ機100は、左右方向に垂直な面に投影して第2エアバッグ2の面積が第1エアバッグ1の面積よりも大きい構成とされてもよい。(第9の構成)
上述の第9の構成によれば、第2エアバッグ2の排気速度を第1エアバッグ1の排気速度よりも速くできる。これにより、第1エアバッグ1が施療部位から離れるまでのクッション性を保持しつつ、第2エアバッグ2の収縮により、第1エアバッグ1を施療部位から迅速に離すことができる。
或いは、上述の第1~第8のいずれかの構成のマッサージ機100は、左右方向に垂直な面に投影して第1エアバッグ1の面積が第2エアバッグ2の面積以上である構成とされてもよい。(第10の構成)
上述の第10の構成によれば、第1エアバッグ1によって施療部位を広範囲に施療できる。
上述の第1~第10のいずれかの構成のマッサージ機100は、被施療者Uの胴部を支持する背凭れ部102をさらに有し、フレーム3は、背凭れ部102から前側に延び、第1エアバッグ1は、膨縮により被施療者Uの肩部Us又は腰部を施療する構成とされてもよい。(第11の構成)
上述の第11の構成によれば、第1エアバッグ1の膨縮により、被施療者Uの施療部位(肩部Us,腰部)を左右方向外側から施療できる。
上述の第11の構成のマッサージ機100は、第2エアバッグ2の後端部がフレーム3に固定される構成とされてもよい。(第12の構成)
上述の第12の構成によれば、第1エアバッグ1は、第2エアバッグ2とともに第2エアバッグ2の後端部を中心に回動できる。そのため、マッサージ機100は、第1エアバッグ1で施療部位を背凭れ部102に向かって若干に押しながら施療できる。よって、マッサージ機100は、背凭れ部102及び第1エアバッグ1で挟んだような状態で施療部位を安定に且つ十分な強さで施療できる。
上述の第1~第10のいずれかの構成のマッサージ機100は、被施療者Uの大腿部Utを支持する座部101をさらに備え、フレーム3は、座部101の上面よりも上側に延び、第1エアバッグ1は、膨縮により被施療者Uの大腿部Utを施療する構成とされてもよい。(第13の構成)
上述の第13の構成によれば、マッサージ機100は、第1エアバッグ1の膨縮により、被施療者Uの大腿部Utを左右方向外側から施療できる。
上述の第13の構成のマッサージ機100は、第2エアバッグ2の下端部がフレーム3に固定される構成とされてもよい。(第14の構成)
上述の第14の構成によれば、第1エアバッグ1は、第2エアバッグ2とともに第2エアバッグ2の下端部を中心に回動できる。そのため、マッサージ機100は、第1エアバッグ1で施療部位を座部101に向かって若干に押しながら施療できる。従って、マッサージ機100は、座部101及び第1エアバッグ1で挟んだような状態で施療部位を安定に且つ十分な強さで施療できる。
上述の第1~第10のいずれかの構成のマッサージ機100は、被施療者Uの下腿部Ulを収容するオットマン106をさらに備え、フレーム3、第1エアバッグ1、及び第2エアバッグ2は、オットマン106に配置され、第1エアバッグ1は、膨縮により下腿部Ulを施療する構成とされてもよい。(第15の構成)
上述の第15の構成によれば、第1エアバッグ1の膨縮により、被施療者Uの下腿部Ulを左右方向外側から施療できる。
上述の第1~第15のいずれかの構成のマッサージ機100は、第2エアバッグ2が膨張して回動する際、被施療者Uの接地面と第1エアバッグ1との間に被施療者Uが挟まれる構成とされてもよい。(第16の構成)
上述の第16の構成によれば、膨張する第1エアバッグ1が施療部位を逃がさないように回動するので、マッサージ機100は、施療部位を安定に且つ十分な強さで施療できる。
100 (椅子式)マッサージ機
101 座部
1011 側施療部
102 背凭れ部
1021 施療ユニット
1022 ガイド部
1023 側施療部
104 ベース部
105 肘掛け部
1051 内壁部
106 オットマン
1061 足支持部
1062 後壁部
1063 側壁部
1064 中壁部
1065 凹部
1066 側施療部
1071 操作部
1072 記憶部
108 制御部
1091 アクチュエータ群
1092 ポンプ
1093 電磁弁群
1 第1エアバッグ
11 基材
12 給排口
2 第2エアバッグ
21 蛇腹部
22 基体部
23 給排口
3 フレーム
4 電磁弁
41 第1ポート
43 第2ポート
41 第3ポート
F 空気
U 被施療者
Us 肩部
Ut 大腿部
Ul 下腿部

Claims (16)

  1. 被施療者の施療部位よりも左右方向外側に配置されるフレームと、
    左右方向において前記フレームと前記施療部位との間に配置され、給排気に応じて膨縮可能な第1エアバッグと、
    前記第1エアバッグよりも硬質な材料から成り、左右方向において前記フレームと前記第1エアバッグとの間に配置され、給排気に応じて膨縮可能な第2エアバッグと、
    を備え、
    前記第2エアバッグの左右方向と垂直な方向における一方端部は、前記フレームに固定され、他方端部は、一方端部を中心に回動可能である、マッサージ機。
  2. 被施療者の施療部位よりも左右方向外側に配置されるフレームと、
    左右方向において前記フレームと前記施療部位との間に配置され、給排気に応じて膨縮可能な第1エアバッグと、
    左右方向において前記フレームと前記第1エアバッグとの間に配置され、給排気に応じて膨縮可能な第2エアバッグと、
    を備え、
    前記第2エアバッグの左右方向と垂直な方向における一方端部は、前記フレームに固定され、他方端部は、一方端部を中心に回動可能であり、
    前記第1エアバッグ及び前記第2エアバッグがともに収縮する際、前記第2エアバッグでの排気速度が、前記第1エアバッグでの排気速度よりも速い、マッサージ機。
  3. 前記第2エアバッグは、前記第1エアバッグよりも硬質な材料から成る、請求項2に記載のマッサージ機。
  4. 前記第1エアバッグは、重なる一対の基材の外縁部が熱溶着された袋体であり、
    前記第2エアバッグは、中空の樹脂成型品である、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載のマッサージ機。
  5. 前記第2エアバッグは、
    左右方向に伸縮可能な蛇腹部と、
    前記蛇腹部を保持するとともに前記フレームに連結される基体部と、
    を有する、請求項4に記載のマッサージ機。
  6. 前記第1エアバッグ及び前記第2エアバッグにおける排気経路は、一の電磁弁で開閉される、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載のマッサージ機。
  7. 前記第2エアバッグの最大容積は、前記第1エアバッグの最大容積よりも大きい、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載のマッサージ機。
  8. 前記被施療者が不在の状態において、最も膨張した状態の前記第2エアバッグは、最も膨張した状態の前記第1エアバッグよりも左右方向に厚い、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載のマッサージ機。
  9. 左右方向に垂直な面に投影して前記第2エアバッグの面積が前記第1エアバッグの面積よりも大きい、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載のマッサージ機。
  10. 左右方向に垂直な面に投影して前記第1エアバッグの面積が前記第2エアバッグの面積以上である、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載のマッサージ機。
  11. 前記被施療者の胴部を支持する背凭れ部をさらに有し、
    前記フレームは、前記背凭れ部から前側に延び、
    前記第1エアバッグは、膨縮により前記被施療者の肩部又は腰部を施療する、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載のマッサージ機。
  12. 前記第2エアバッグの後端部が前記フレームに固定される、請求項11に記載のマッサージ機。
  13. 前記被施療者の大腿部を支持する座部をさらに備え、
    前記フレームは、前記座部の上面よりも上側に延び、
    前記第1エアバッグは、膨縮により前記被施療者の大腿部を施療する、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載のマッサージ機。
  14. 前記第2エアバッグの下端部が前記フレームに固定される、請求項13に記載のマッサージ機。
  15. 前記被施療者の下腿部を収容するオットマンをさらに備え、
    前記フレーム、前記第1エアバッグ、及び前記第2エアバッグは、前記オットマンに配置され、
    前記第1エアバッグは、膨縮により前記下腿部を施療する、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載のマッサージ機。
  16. 前記第2エアバッグが膨張して回動する際、前記被施療者の接地面と前記第1エアバッグとの間に前記被施療者が挟まれる、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載のマッサージ機。
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