JP2023154143A - 粒状散布物の散布装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】粒状散布物を、左右方向に直線状により均一に散布することができる粒状散布物の散布装置を提供する。【解決手段】移動装置に装着されるホッパータンク14と、粒状散布物を順次落下排出させる排出装置16と、前記粒状散布物を受けて散布するように回転駆動されるインペラ20と、前記粒状散布物の散布方向を案内する散布ガイドカバー30とを備え、散布ガイドカバー30に、前記粒状散布物の散布方向を左右方向に案内する一方の側壁案内部32a及び他方の側壁案内部32bを備え、インペラ20が、円盤部21と、該円盤部21の回転軸22の側から周縁23へ延びる形態に設けられた複数のフィン部25とを備え、該フィン部25の形状が、回転方向へ凹状に空気圧を受ける形態に設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、粒状散布物が収納されるように設けられて移動装置に装着されるホッパータンクと、該ホッパータンクに接続されて前記粒状散布物を順次落下排出させる排出装置と、該排出装置から排出された前記粒状散布物を受けて散布するように回転駆動されるインペラと、該インペラを上側から覆うように設けられて前記粒状散布物の散布方向を案内する散布ガイドカバーとを備える粒状散布物の散布装置に関する。
従来、ラジコンヘリコプター用空中散布機の散布室において、散布窓を構成するための側面板が天板に対して着脱自在であり、その散布室では、回転板がモータの回転軸に直接支持され、この状態で散布室の底面部を構成しており、散布剤通路は、複数枚の板材に設けた散布剤通過穴によって構成され、これらの板材に沿って、散布剤供給量調整板およびシャッタ板が回転する(特許文献1参照)ものが提案されている。
このラジコンヘリコプター用空中散布機によれば、散布剤を放出するための散布窓の開口面積や開口方向を、簡単に切り換えるようにして、地上における散布領域などを調整できるという効果がある。
特開平9-140314号公報(第1頁)
粒状散布物の散布装置に関して解決しようとする問題点は、前記従来の装置によれば、散布物が、側面板の作用によって片側方向のみに円弧状に広がって散布されることになり、散布のむらを抑制できるが、その散布濃度をより均一にすることや、散布物をより広い範囲により効率的に散布することが難しいという課題があった。
そこで本発明の目的は、粒状散布物を、左右方向により直線状に散布することで、より広い範囲に効率的且つより均一に散布することができる粒状散布物の散布装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために次の構成を備える。
本発明に係る粒状散布物の散布装置の一形態によれば、粒状散布物が収納されるように設けられて移動装置に装着されるホッパータンクと、該ホッパータンクに接続されて前記粒状散布物を順次落下排出させる排出装置と、該排出装置から排出された前記粒状散布物を受けて散布するように回転駆動されるインペラと、該インペラを上側から覆うように設けられて前記粒状散布物の散布方向を案内する散布ガイドカバーとを備える粒状散布物の散布装置であって、前記散布ガイドカバーに、前記移動装置の移動方向の前側又は後側に位置することになると共に前記インペラの外周縁に接して左右に延びるように設けられ、前記粒状散布物の散布方向を左右方向に案内する一方の側壁案内部及び他方の側壁案内部を備え、前記インペラが、前記粒状散布物の供給を受けるように回転する円盤部と、該円盤部の回転軸の側から周縁へ延びる形態に設けられた複数のフィン部とを備え、該フィン部の形状が、回転方向へ凹状に空気圧を受ける形態に設けられている。
また、本発明に係る粒状散布物の散布装置の一形態によれば、前記排出装置の前記粒状散布物を落下排出させる排出口が、前記散布ガイドカバーの天面カバー部であって、前記一方の側壁案内部又は前記他方の側壁案内部のどちらかに近接する前記インペラの円盤部の周縁と該円盤部の回転軸との間に前記粒状散布物が供給されるように開口していることを特徴とすることができる。
また、本発明に係る粒状散布物の散布装置の一形態によれば、前記排出口の位置に対して近接していない前記一方の側壁案内部又は前記他方の側壁案内部の側にある前記天面カバー部の部位から垂下された形態であって、前記インペラの周縁が前記一方の側壁案内部又は前記他方の側壁案内部に近接する部位から該インペラの回転によって生じる空気流における上流側の部位に対応して前記粒状散布物の飛散を抑制する飛散抑制壁が設けられていることを特徴とすることができる。
また、本発明に係る粒状散布物の散布装置の一形態によれば、前記排出口の位置に対して前記インペラの回転によって生じる空気流における直近の下流側の位置に前記天面カバー部の部位から垂下された形態であって、前記移動装置の移動方向に対して左右に延びて前記粒状散布物を左右方向の一方へ散布するように案内する一方の固定案内羽根が設けられていると共に、該一方の固定案内羽根とは前記回転軸を中心に対角側の位置に前記天面カバー部の部位から垂下された形態であって、前記移動装置の移動方向に対して左右に延びて前記粒状散布物を左右方向の他方へ散布するように案内する他方の固定案内羽根が設けられていることを特徴とすることができる。
また、本発明に係る粒状散布物の散布装置の一形態によれば、前記散布ガイドカバーの左右の端のそれぞれに、上下方向の散布角度を調整できるようにフラップ装置が設けられていることを特徴とすることができる。
また、本発明に係る粒状散布物の散布装置の一形態によれば、前記インペラの円盤部において、前記フィン部に加えて設けられた補助フィン部、及び/又は、前記粒状散布物を落下させることができる投下孔を備えることを特徴とすることができる。
また、本発明に係る粒状散布物の散布装置の一形態によれば、前記移動装置がドローンであることを特徴とすることができる。
本発明に係る粒状散布物の散布装置によれば、粒状散布物を、左右方向により直線状に散布することで、より広い範囲に効率的且つより均一に散布できるという特別有利な効果を奏する。
本発明に係る粒状散布物の散布装置が搭載されたドローンの形態例を示す正面図である。 本発明に係る粒状散布物の散布装置の形態例を示す底面側から見た斜視図である。 図2の形態例のインペラが外された状態を示す底面側から見た斜視図である。 図2の形態例のインペラが外された状態を示す平面側から見た斜視図である。 図2の形態例のインペラが装着された状態を示す底面図である。 図2の形態例のインペラが外された状態を示す底面図である。 図2の形態例の左右の中央を破断した状態を示す断面図である。 本発明に係る粒状散布物の散布装置が搭載されたドローンによる水田での粒状散布物(種籾)の散布状況(a)の例と、従来の粒状散布物の散布装置が搭載されたドローンによる粒状散布物の散布状況(b)の例とを模式的に説明する平面図である。
以下、本発明に係る粒状散布物の散布装置の形態例を、添付図面(図1~8)に基づいて詳細に説明する。この粒状散布物の散布装置は、例えば、無線操縦又はGPS(全地球測位システム)や無線通信網を利用した自動操縦によって飛行できるドローン(無人航空機)などの移動装置に装着して用いることができるものである。なお、本発明に係る移動装置としては、トラクターなどの農業機械を含め、地上を走行する車両も含まれる。また、本発明で対象となる粒状散布物としては、例えば、水稲直播用の種籾、粒状の肥料や薬剤を挙げることができる。
本発明に係る粒状散布物の散布装置は、基本構成として図1及び2に示すように、粒状散布物が収納されるように設けられて移動装置(本形態例では、ドローン10)に装着されるホッパータンク(収納容器)14と、そのホッパータンク14に接続されて粒状散布物を順次落下排出させる排出装置16と、その排出装置16から排出された粒状散布物を受けて散布するように回転駆動されるインペラ20(図2など参照)と、そのインペラ20を上側から覆うように設けられて粒状散布物の散布方向を案内する散布ガイドカバー30とを備えている。
なお、本形態例のドローン10は、図1に示すように、本体11、プロペラ12、脚部13など、一般的な構成を備えるものになっている。また、粒状散布物を順次排出させる機構及び駆動手段などを含む排出装置16、及び粒状散布物を拡散させるインペラ20の駆動モータを含む駆動装置は、既存のものを用いることができ、本形態例では、その排出装置16及びインペラ20の駆動装置が、一体的にユニット化されて排出散布駆動ユニット15になっている。また、この排出装置16のホッパータンク14との接続口には、図2などに示すように、撹拌用モータ16aによって回動され、粒状散布物が詰まることを防止するようにホッパータンク14内で作動する撹拌コイル16bが配されている。
そして、本発明に係る粒状散布物の散布装置では、図2~7に示すように、散布ガイドカバー30に、移動装置(本形態例では、ドローン10)の移動方向(飛行方向)の前側又は後側に位置することになると共にインペラ20の外周縁(本形態例では、円盤部21の周縁23)に接して左右に延びるように設けられ、粒状散布物の散布方向を左右方向に案内する一方の側壁案内部32a及び他方の側壁案内部32bを備えている。
本形態例の散布ガイドカバー30では、天面カバー部31、一方の側壁案内部32a及び他方の側壁案内部32bの構成に加え、後述するフラップ板41を含め、板状の構成要素によって形成されており、ドローン10の飛行方向(前後方向)に対して左右方向により長い矩形状の箱体に形成されており、その箱体を伏せた形態で使用されるように設けられている。また、散布ガイドカバー30の天面カバー部31は、左右方向の中央部に対して、左右の端側の部分がそれぞれ下方へ緩く傾斜した形態になっており、粒状散布物の散布方向を浅い角度で斜め下方へ案内する形態に設けられている。
なお、本形態例では、この散布ガイドカバー30が、天面カバー部31、一方の側壁案内部32a及び他方の側壁案内部32bによって、断面がコの字の矩形状の箱体を伏せた形態になっているが、これに限定されるものではない。すなわち、天面カバー部31と、一方の側壁案内部32a及び他方の側壁案内部32bによって、それぞれ構成される案内面(内面)の長さは、インペラ20の円盤部21の接線方向に沿って延長されると共に、少なくともインペラ20の回転方向に伴って粒状散布物が散布される方向のみに形成されればよく、その一方の側壁案内部32a及び他方の側壁案内部32bの長さは、例えば本形態例と比較して、実質的にほぼ半分程度の長さに設けられてもよい。
また、本発明に係る粒状散布物の散布装置では、インペラ20が、粒状散布物の供給を受けるように回転する円盤部21と、その円盤部21の回転軸22の側から周縁23へ延びる形態に設けられた複数のフィン部25とを備え、そのフィン部25の形状が、回転方向(図3、4、5の矢印方向を参照)へ凹状に空気圧を受ける形態に設けられている。つまり、フィン部25が、凹状に空気を掻き込む形態に形成され、より空気抵抗を受けやすい方向に回転するように設けられている。
本形態例のインペラ20では、円盤部21が平板状の底板部になっており、排出装置16から供給された粒状散布物を一旦瞬間的に受ける板面状の内底面を備える形態になっている。また、本形態例のインペラ20では、図4に示すように、フィン部25が、3枚設けられており、円盤部21の上面側の円周三等分の位置にそれぞれ配されている。また、本形態の各フィン部25は、帯状の板材を円盤部21の周縁23の側に近い部分で鉤形状に折り曲げて、回転方向へ凹状に空気圧を受ける形態に設けられている。なお、この各フィン部25は、これに限定されるものではなく、実質的に凹状に空気圧を受ける形態であることで、遠心力を粒状散布物に十分に伝えやすい形態になっていればよく、例えば、滑らかな円弧状に形成されていてもよい。
なお、本形態例のインペラ20では、各フィン部25と回転軸22との間に、隙間24が設けられている。この隙間24によれば、ホッパータンク24から排出口17を経由して落下してきた種籾などの粒状散布物が、円盤部21の上(内底面)で、偏ってしまうことを防止することができる。すなわち、隙間24によって、粒状散布物がある程度自由に動くことができ、円盤部21の上でバランスよく分散し、左右方向の散布について、そのバラツキをより抑制できる効果がある。
また、本発明に係る粒状散布物の散布装置では、インペラ20の円盤部21において、前記フィン部25に加えて設けられた補助フィン部26、及び/又は、前記粒状散布物を落下させることができる投下孔27を備える構成としてもよい。これによれば、粒状散布物を、より均一に散布することができる。
本形態例では、図4などに示すように、インペラ20の円盤部21に、複数のフィン部25に加えて、そのフィン部25の相互間の中間部(円周角度等分位置)に、補助フィン部26がそれぞれ設けられている。本形態例の補助フィン部26は、フィン部25に比べて短く形成されており、インペラ20の周縁23に近い部位に配された形態に設けられている。この補助フィン部26によれば、粒状散布物の左右方向の散布について、そのバラツキを、より抑制させる効果がある。
さらに、本形態例では、図4などに示すように、インペラ20の円盤部21に、ドローンの直下にもバランス良く種籾などの粒状散布物が落下できるように、その粒状散布物が適度に通過できる投下孔27が設けられている。なお、本形態例の投下孔27は、インペラ20の回転軸22と周縁23との中間部のやや回転軸22寄りであって、隣り合うフィン部25の相互間におけるそれぞれのフィン部15の凹状に形成された面の側に近い位置に設けられている。このように投下孔27を配することで、粒状散布物にかかる遠心力の影響や滞留し易さなどとの関係(バランス)で、より適量の粒状散布物をドローンの直下に落下させることが可能になっている。
本発明に係る粒状散布物の散布装置によれば、従来の装置と比較して、粒状散布物を、左右方向により直線状に散布することで、より広い範囲に効率的且つより均一に散布することができるという特別有利な効果を奏する。
すなわち、本発明に係る粒状散布物の散布装置によれば、例えばドローンに搭載された場合、図8(a)に示すように、粒状散布物(種籾)が、より直線的に左右に広がる帯状(又は矩形状)の形態で、その濃度がより均一な状態に散布制御でき、従来の扇形状に散布する場合(図8(b))と比較して、水田の隅まで好適に散布できると共に、左右方向のより遠くまで均一性を保って散布することができるため、散布作業の効率を高めることができる。(なお、図8の点線で示された矢印は、飛行経路を示している。)さらに、粒状散布物をより均一に散布できることから、粒状散布物を効率的に散布でき、粒状散布物の無駄をなくすことができる。従って、例えば、図8(a)に示すように、本発明を稲作の種籾の直播に用いた場合、その作業効率が高まり、生産効率を向上させ、米の生産コストを低減できる。
また、本形態例では、図6に示すように、排出装置16の粒状散布物を落下排出させる排出口17が、散布ガイドカバー30の天面カバー部31であって、一対の側壁案内部のどちらか一方(本形態例では、一方の側壁案内部32a)に近接するインペラ20の円盤部21の周縁23とその円盤部21の回転軸22との間に粒状散布物が投下されて供給されるように開口している。
本形態例の排出装置16を用いた粒状散布物の散布装置によれば、この排出口17を備える排出装置16は、散布ガイドカバー30に対して完全な対称性を備えない形態になっているが、左右方向の両方向へ直線状に、その濃度の均一性を保持して粒状散布物を散布することができる。すなわち、この排出装置16を備える粒状散布物の散布装置は、粒状散布物を、むらなくより広範囲に散布することができ、その散布効率を向上できるものであり、その形態は製造し易い形状構成になっている。
このように、排出装置16が完全な対称性を備えない位置に排出口17が配された形態であっても、左右の両方向へむらなく散布できる要因は、インペラ20の回転動作によって遠心送風機(シロッコファンなど)の原理でインペラ20の中心部が負圧になり、排出装置16の排出口17から落下排出された直後の粒状散布物は、少なくとも部分的に、そのインペラ20の円盤部21の中央へ吸引されるように瞬間的に挙動し、その後で、遠心力が作用して外方へ投げ出されるようにして散布されることと、本形態例のフィン部25の形態によって、放射状に配置されて直線的に形成されたフィンと比較し、粒状散布物を円盤部21上により適切に留めてより強い遠心力を作用させることができるためと考えられる。
なお、この排出口17を、点対称の位置に二つ以上に分割した形態で設けることで、より対称性を有するように工夫することは可能であるが、形状が複雑になり製造コストが高くなる。また、そのように複数の排出口17を対称位置に設けた場合は、複数の排出口のそれぞれから均等に粒状散布物を排出させないと左右の散布状況が均等にならないという問題が生じ、粒状散布物を必ずしも均一に散布できるとは限らない。
また、本形態例では、排出口17の位置に対して近接していない側壁案内部(本形態例では、他方の側壁案内部32b)の側にある天面カバー部31の部位から垂下された形態であって、インペラ20の周縁23がその他方の側壁案内部32bに近接する部位からそのインペラ20の回転によって生じる空気流における上流側の部位に対応して粒状散布物の飛散を抑制する飛散抑制壁(一方の飛散抑制壁33a)が設けられている。
さらに、本形態例では、排出口の位置に対して近接する側壁案内部(本形態例では、一方の側壁案内部32a)の側にある天面カバー部31の部位から垂下された形態であって、インペラ20の周縁23がその一方の側壁案内部32に近接する部位からインペラ20の回転によって生じる空気流における上流側の部位に対応して粒状散布物の飛散を抑制する飛散抑制壁(他方の飛散抑制壁33b)が設けられている。すなわち、一方の飛散抑制壁33aと他方の飛散抑制壁33bとは、インペラ20の回転軸22を中心にして、対角の位置に配されて設けられている。
本形態例の一方の飛散抑制壁33aと他方の飛散抑制壁33bとは、図5などに示すように、円弧状に形成された壁体形状になっており、インペラ20の円盤部21の周縁23に対して所要の間隔(隙間)をおいて、インペラ20の回転軸22と同心円に配されている。なお、この隙間を調整することによって、粒状散布物が洩れ出るようにして排出装置16の直下及びその周辺へ散布される散布量を調整することができる。また、この一方の飛散抑制壁33aと他方の飛散抑制壁33bの形態はこれに限定されるものではなく、例えば、インペラ20の円盤部21の周縁23に対する内面が、湾曲した断面円弧状の形態になっていれば、その外面側の形態は特に限定されるものではない。また、一方の飛散抑制壁33aと他方の飛散抑制壁33bの形態や配置について、適宜選択的に調整してもよいのは勿論であり、本形態例のように両者が点対称位置に同じ大きさで配されることに限定されるものではない。例えば、種々の条件の違いによっては、一方の飛散抑制壁33aの配置カバー角度を大きくして、他方の飛散抑制壁33bに比べて飛散抑制効果を高めることで、粒状散布物の左右方向の両方向への散布のバランスを調整してもよい。
これによれば、ドローン10が飛行する直下(散布ガイドカバー30左右方向の中央部の直下)により近い領域に、粒状散布物が、濃度の濃い状態で必要以上に多く散布(落下)されてしまうことを適度に防止し、粒状散布物をより均一に散布できる。この効果は、種々の条件で差異が生じるものと考えられるが、本形態例では、一方の飛散抑制壁33aの方が、より現れ易い。これは、一方の飛散抑制壁33aの方が、排出装置16の排出口17から排出された粒状散布物がインペラ20の円盤部21上で、より濃度の濃い状態である部位に対応しているためである。
また、本形態例では、排出口17の位置に対してインペラ20の回転によって生じる空気流における直近の下流側の位置に天面カバー部31の部位から垂下された形態であって、移動装置(本形態例ではドローン10)の移動方向に対して左右に延びて粒状散布物を左右方向の一方へ散布するように案内する一方の固定案内羽根(本形態例では、一方のハーフ位置固定案内羽根35a、一方のクォーター位置固定案内羽根35b)が設けられていると共に、その一方の固定案内羽根とは回転軸22を中心に対角側の位置に天面カバー部31の部位から垂下された形態であって、移動装置(本形態例ではドローン10)の移動方向に対して左右に延びて粒状散布物を左右方向の他方へ散布するように案内する他方の固定案内羽根(本形態例では、他方のハーフ位置固定案内羽根37a、他方のクォーター位置固定案内羽根37b)が設けられている。
この一方の固定案内羽根及び他方の固定案内羽根によれば、一方の側壁案内部32a及び他方の側壁案内部32bと天面カバー部31とによって、粒状散布物が、より適切に左右方向へ規制(制御)されて散布されるように、案内されて通過できる左右方向の通路を適切に構成できる。これによれば、粒状散布物が、インペラ20の円盤部21の接線方向であって左右の両方向へより規制されて飛散することで、より直線的な帯状であって左右のより遠くまでより均一に散布することができ、散布効率を高め、生産性を向上できる。
なお、本形態例では、一方の固定案内羽根及び他方の固定案内羽根が、点対称位置にそれぞれ二枚が配されることで構成されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、両者が点対称に配置されるのではなく、一方の固定案内羽根及び他方の固定案内羽根の位置関係が左右で異なるように調整してもよいし、それぞれ一枚でもよいし、3枚以上の複数枚とすることも可能である。また、一方の固定案内羽根及び他方の固定案内羽根の位置関係としては、例えば、一方の固定案内羽根の一方のクォーター位置固定案内羽根35bの位置を側壁案内部(本形態例では一方の側壁案内部32a)の側により近づけることで、排出装置16の排出口17から排出されてインペラ20の円盤部21上に供給された直後の粒状散布物が、左右方向の一方向へ散布することを抑制することができ、左右方向の両方向への散布のバランスを調整することができるなど、種々の散布条件に応じて調整することができる。
さらに、本形態例の一方の固定案内羽根及び他方の固定案内羽根のそれぞれの構成要素となっているハーフ位置固定案内羽根とクォーター位置固定案内羽根の形態や配置についても、適宜選択的に設定することで、粒状散布物の右方向の両方向への散布のバランスを調整してもよいのは勿論である。なお、本形態例では、クォーター位置固定案内羽根が、側壁案内部と関係で、散布方向(外方)へ向かってその通路が拡張する方向にテーパ角度を付けた形態に配され、ハーフ位置固定案内羽根は、側壁案内部と平行に配されていることで、クォーター位置固定案内羽根との関係で、散布方向(外方)へ向かってその通路が縮小する方向となるように配されている。このため、インペラ20のフィン部25による送風効果によれば、そのインペラ20の遠心力による効果よりも小さいものと考えられるが、クォーター位置固定案内羽根と側壁案内部との間の通路は、負圧になって粒状散布物を引き込んで側壁案内部に沿って左右方向へより直線的に散布し易く作用し、クォーター位置固定案内羽根とハーフ位置固定案内羽根との間の通路は、正圧になって左右方向へ流速の早い空気流を生じさせ、その空気流が壁となって粒状散布物をより直線的に散布するように案内できることで、上述のように、散布効率を向上させることに寄与するものと考えられる。
また、本形態例では、散布ガイドカバー30の左右の端のそれぞれに、上下方向の散布角度を調整できるようにフラップ装置40が設けられている。すなわち、本形態例では、 フラップ板41が、フラップ板駆動装置42によって、上下方向の所望の角度位置に調整可能に回動できるように構成されている。
これによれば、例えば、粒状散布物の種類や、ドローンの飛行性能や飛行経路(飛行高度など)の飛行条件、気象条件を含む自然環境などの種々の散布条件に応じて、左右方向の散布範囲の大きさや散布濃度に関する制御・調整を行うことができる。これによれば、散布条件に応じて最適な散布の実行が可能となり、作業効率を向上させて、生産性を高めることができる。
以上、本発明につき好適な形態例を挙げて種々説明してきたが、本発明はこの形態例に限定されるものではなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を施し得るのは勿論のことである。
10 ドローン
11 本体
12 プロペラ
13 脚部
14 ホッパータンク
15 排出散布駆動ユニット
16 排出装置
16a 撹拌用モータ
16b 撹拌コイル
17 排出口
20 インペラ
21 円盤部
22 回転軸
23 周縁
24 隙間
25 フィン部
26 補助フィン部
27 投下孔
30 散布ガイドカバー
31 天面カバー部
32a 一方の側壁案内部
32b 他方の側壁案内部
33a 一方の飛散抑制壁
33b 他方の飛散抑制壁
35a 一方のハーフ位置固定案内羽根
35b 一方のクォーター位置固定案内羽根
37a 他方のハーフ位置固定案内羽根
37b 他方のクォーター位置固定案内羽根
40 フラップ装置
41 フラップ板
42 フラップ板駆動装置

Claims (7)

  1. 粒状散布物が収納されるように設けられて移動装置に装着されるホッパータンクと、該ホッパータンクに接続されて前記粒状散布物を順次落下排出させる排出装置と、該排出装置から排出された前記粒状散布物を受けて散布するように回転駆動されるインペラと、該インペラを上側から覆うように設けられて前記粒状散布物の散布方向を案内する散布ガイドカバーとを備える粒状散布物の散布装置であって、
    前記散布ガイドカバーに、前記移動装置の移動方向の前側又は後側に位置することになると共に前記インペラの外周縁に接して左右に延びるように設けられ、前記粒状散布物の散布方向を左右方向に案内する一方の側壁案内部及び他方の側壁案内部を備え、
    前記インペラが、前記粒状散布物の供給を受けるように回転する円盤部と、該円盤部の回転軸の側から周縁へ延びる形態に設けられた複数のフィン部とを備え、該フィン部の形状が、回転方向へ凹状に空気圧を受ける形態に設けられていることを特徴とする粒状散布物の散布装置。
  2. 前記排出装置の前記粒状散布物を落下排出させる排出口が、前記散布ガイドカバーの天面カバー部であって、前記一方の側壁案内部又は前記他方の側壁案内部のどちらかに近接する前記インペラの円盤部の周縁と該円盤部の回転軸との間に前記粒状散布物が供給されるように開口していることを特徴とする請求項1記載の粒状散布物の散布装置。
  3. 前記排出口の位置に対して近接していない前記一方の側壁案内部又は前記他方の側壁案内部の側にある前記天面カバー部の部位から垂下された形態であって、前記インペラの周縁が前記一方の側壁案内部又は前記他方の側壁案内部に近接する部位から該インペラの回転によって生じる空気流における上流側の部位に対応して前記粒状散布物の飛散を抑制する飛散抑制壁が設けられていることを特徴とする請求項2記載の粒状散布物の散布装置。
  4. 前記排出口の位置に対して前記インペラの回転によって生じる空気流における直近の下流側の位置に前記天面カバー部の部位から垂下された形態であって、前記移動装置の移動方向に対して左右に延びて前記粒状散布物を左右方向の一方へ散布するように案内する一方の固定案内羽根が設けられていると共に、該一方の固定案内羽根とは前記回転軸を中心に対角側の位置に前記天面カバー部の部位から垂下された形態であって、前記移動装置の移動方向に対して左右に延びて前記粒状散布物を左右方向の他方へ散布するように案内する他方の固定案内羽根が設けられていることを特徴とする請求項3記載の粒状散布物の散布装置。
  5. 前記散布ガイドカバーの左右の端のそれぞれに、上下方向の散布角度を調整できるようにフラップ装置が設けられていることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の粒状散布物の散布装置。
  6. 前記インペラの円盤部において、前記フィン部に加えて設けられた補助フィン部、及び/又は、前記粒状散布物を落下させることができる投下孔を備えることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の粒状散布物の散布装置。
  7. 前記移動装置がドローンであることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の粒状散布物の散布装置。
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