JP2023152685A - マッサージ機能付きの可変形性クッション - Google Patents

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Abstract

【課題】椅子に座った形態でのマッサージではなく、楽な姿勢、抱き枕に凭れかかった姿勢でマッサージを受けることができるマッサージ機能付きの可変形性クッションを提供する。【解決手段】本発明のマッサージ機能付きの可変形性クッション1は、クッション体3とエアバッグ25とを有し、クッション体3は、袋体2とそれに装入されるビーズ体とからなり、袋体2は、臀部を載置可能な大きさを有する第1袋体21と、第1袋体21の左右一方側に設けられると共に第1袋体21に連通状に且つ一方へ延びるように形成された第3袋体23と、第1袋体21の左右他方側に設けられると共に第1袋体に連通状に且つ他方へ延びるように形成された第4袋体24とを有し、第3袋体23と第4袋体24が対向する位置に設けられ、第3袋体23及び/又は第4袋体24にはエアバッグ25が配設される。【選択図】図10

Description

本発明は、使用者の姿勢に合わせて形が変化する可変形性クッションであって、マッサージ機能を備えた可変形性クッションに関する。
従来から、抱き枕に代表されるような「使用者の体型や姿勢に合わせて形状が変化するクッション」は数多く販売されている。
例えば、特許文献1には、移動が容易であるような分量の詰め物を棒状蒲団側内に封入した状態において棒状蒲団側内に遊びの空間部を残存させ、任意に折り曲げ可能な状態に構成した抱き蒲団が開示されている。
特開2001-190384号公報
特許文献1に開示された抱き枕、抱き蒲団、可変形性クッションは、使用者の体に添った形に変形するため、非常に心地の良いクッションとなっている。
ところで、マッサージ機に関するユーザのニーズは多岐に亘っており、従来の椅子型マッサージ機のように、椅子に座った形態でのマッサージではなく、楽な姿勢、抱き枕に凭れかかった姿勢でマッサージを受けたいとの要望もユーザから挙がってきている。
本発明は、上述の問題、市場のニーズに鑑みてなされたものであり、椅子に座った形態でのマッサージではなく、楽な姿勢、抱き枕に凭れかかった姿勢でマッサージを受けることができるマッサージ機能付きの可変形性クッションを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のマッサージ機能付きの可変形性クッションは、以下の技術的手段を講じている。
即ち、本発明のマッサージ機能付きの可変形性クッションは、内部に流動性を有する内容物が装入されることで使用者の体型又は姿勢に添って形状を変形可能とされたクッション体に、使用者に押圧マッサージを付与可能なエアバッグが搭載された構成を有するマッサージ機能付きの可変形性クッションであって、前記クッション体は、袋体と当該袋体に装入される前記内容物であるビーズ体とからなり、前記袋体は、使用者の臀部を載置可能な大きさを有する第1袋体と、前記第1袋体の左右一方側に設けられるとともに前記第1袋体に連通状に且つ一方へ延びるように形成された第3袋体と、前記第1袋体の左右他方側に設けられるとともに前記第1袋体に連通状に且つ他方へ延びるように形成された第4袋体と、を有し、前記第3袋体と第4袋体とが対向する位置に設けられており、前記第3袋体及び/又は第4袋体には前記エアバッグが配設されていることを特徴とする。
好ましくは、前記第1袋体の空間部と第3袋体の空間部とは連通しており、前記第1袋体の空間部と第4袋体の空間部とは連通していて、前記第1袋体に対して荷重が加えられた場合、前記第1袋体の空間部に存在するビーズが第3袋体及び第4袋体に移動することで、前記第3袋体及び第4袋体は左右方向外側へ延びるとともに上方へ立ち上がるように構成されているとよい。
好ましくは、前記第3袋体及び第4袋体が左右方向外側へ延びるとともに上方へ立ち上がった際には、前記第1袋体上に位置する使用者の臀部を、前記第3袋体及び第4袋体が挟み込むように構成されているとよい。
好ましくは、前記第3袋体のエアバッグと第4袋体のエアバッグとが同時に膨らむことで、使用者の臀部を左右から挟み込むように構成されているとよい。
好ましくは、体格の大きい人から体格の小さい人に亘り様々な人が使用者となりうるに際しては、体格の小さい使用者に対応して、前記第3袋体及び第4袋体の大きさ及び/又は幅方向間隔を設定しているとよい。
好ましくは、前記第1袋体には前記エアバッグが配設されているとよい。
好ましくは、前記第1袋体に連通状に後方側に延びる第2袋体を有し、前記第1袋体の空間部と第2袋体の空間部とは連通しており、前記第1袋体に対して荷重が加えられた場合、前記第1袋体の空間部に存在するビーズ体が第2袋体に移動するとことで、前記第2袋体は後方へ延びるとともに上方へ立ち上がるように構成されているとよい。
好ましくは、前記第2袋体には前記エアバッグが配設されているとよい。
本発明のマッサージ機能付きの可変形性クッションによれば、椅子に座った形態でのマッサージではなく、楽な姿勢、抱き枕に凭れかかった姿勢でマッサージを受けることができる。
第1実施形態にかかる可変形性クッションを示した斜視図である。 第1実施形態にかかる可変形性クッションを示した斜視図である(変形例) 第1実施形態にかかる可変形性クッションのクッション体が変形する様子を示した模式図である。 第1実施形態にかかる可変形性クッションの使用態様を示した図である(腰部をマッサージ)。 第1実施形態にかかる可変形性クッションの使用態様を示した図である(肩部をマッサージ)。 第1実施形態にかかる可変形性クッションの変形例を示した側面図である。 第2実施形態にかかる可変形性クッションの外観を示した斜視図である。 第2実施形態にかかる可変形性クッションを示した斜視図である(エアバッグを破線で示す)。 第2実施形態にかかる可変形性クッションの使用態様を示した図である。 第2実施形態にかかる可変形性クッションを示した斜視図である(エアバッグ、空気道、ケース体、LEDライトなどを破線で示す)。
以下、本発明にかかる可変形性クッション1の実施形態を、図面に基づき詳しく説明する。なお、説明における前後方向、左右方向(幅方向)、上下方向は、本発明の可変形性クッション1に着座した使用者Mから見たものである。
[第1実施形態]
図1は、本発明の可変形性クッション1の斜視図である。
図1に示す如く、本発明の可変形性クッション1(単に、クッション1と呼ぶこともある)は、袋体2とそれに装入される内容物とからなるクッション体3と、このクッション体3に配設されたマッサージ機構4とからなる。クッション体3は使用者Mの体型や姿勢に添って変形可能な可変形性を有している。
まず、クッション体3は、使用者Mの体と略同じ乃至は半分程度の大きさを有する袋状の袋体2を有している。この袋体2の内部に内に遊びの空間部を残存させ、内容物を装入した構造となっている。
袋体2は、布やプラスチックシートを縫い合わせて袋形状にしたものである。袋体2の素材は様々なものが採用可能であるが、綿のブロード地などを採用することができる。袋体2の素材に伸縮性があることが好ましいが、伸縮性がなくてもよい。
袋体2の形状としては、様々なものが採用でき、円筒状になるもの、円盤状になるもの、三角錐形状になるものと様々考えられる。袋体2の形状は、その素材となる布体のカッティングや縫い合わせ位置により、任意のものが作成可能である。図6に示すように、キュービック状の袋体2でもよく、使用者Mが座った場合に、内部の内容物が移動し、臀部から腰部を覆うようにクッション1が変形する。
このような袋体2の中に、内容物(詰め物)としてビーズが封入されている。ビーズとしては、様々なものが想定される。例えば、ソバ殻、もみ殻、穀物類、木製又はコルク製粒、発泡スチロール粒、ポリエチレン粒、粒状パイプ等が好適であり、いずれもその直径は数mm~数cm程度である。他に、小粒ボール状に加工した綿、パンヤ、絹、羊毛、ポリエステル綿、アクリル綿、合成樹脂製またはゴム製のスポンジなども採用可能である。
クッション1の袋体2内に封入して使用されるビーズの分量としては、袋体2内の全体積の50~90%とされ、ビーズが袋体2内を容易に移動可能なように遊びの空間部を袋体2内に敢えて残存する状態としている。このような構成のため、クッション1はその形を自在に変えることができる。例えば、図3に示すように、クッション1は、通常は縦長の袋状であり、使用者Mが手などを使って内部のビーズを移動させて自由に変形したり、使用者Mがクッション1に体重をかけることで、クッション1は使用者Mの体の形(体型や姿勢)に添って密着するように形を変形することができる。
なお、クッション1として、塩化ビニール素材の空洞体に水などの液体(流体)を入れたものでもよい。内部の流体が空間的に移動できるものであれば、袋体2(クッション体3)は自由に変形し、使用者Mの姿勢や体型に添って自由に変形可能となる。
このようなクッション1の内表面の一部には、ポケット状に別の布体などが縫い付けられており、このポケット内にマッサージ機構4が配備されるものとなっている。
マッサージ機構4を使用しないときは、当該マッサージ機構4が邪魔となる場合があるので、その際は、シート状の覆いクッション5を用意しておき、この覆いクッション5をマッサージ機構4の上から被せるようにしてもよい。覆いクッション5の形状は限定されないが、例えば、図1に示すような円形でも良く、矩形の形状を呈していてもよい。厚みは、使用者Mがマッサージ機構4の存在を認識できない程度の厚みとすればよいが、使用者Mの好みに応じて、厚手のものを採用してもよい。覆いクッション5の内部に装入されるものとしては綿やスポンジ、ウレタン等が好適であるが、これらには限定されない。
クッション体3内に装入されたビーズと同様のものであってもよい。
この覆いクッション5内にマッサージ機構4を内蔵するようにしてもよい。このような構成にしておけば、覆いクッション5を任意の位置に配備することで、使用者Mが所望する部位を容易にマッサージすることができる。
なお、クッション1を具現化するにあたっては、様々な改良を施してもよい。
例えば、袋体2を二重構造とすることは好ましい。二重構造とした場合、外布体(外カバー)は、洗濯するために取り外せるカバーとすることができ、内布体(内カバー)は、ビーズを収めた袋体2とすることができる。
さて、マッサージ機構4については、様々なマッサージ機構を採用することができる。以下にマッサージ機構4の一例を挙げる。
マッサージ機構4は、長尺の板材で形成されたアーム部材10と、回転駆動力を出力する駆動部と、出力された回転駆動力により回転する回転軸と、その回転軸の回転を揺動運動に変換して、アーム部材10を揺動させる揺動変換部とを有している。マッサージ機構4は、左右一対備えられている。
例えば、図1、図2に示す如く、アーム部材10は、長手方向中央が基端とされ、その基端から上方と下方の2方向に分かれて突出した形状を有する。アーム部材10は、先端側が前方向(使用者M側)に向かって突出しており、その先端側には施療子11が設けられている。
揺動変換部により回転駆動力が揺動運動に変換されることにより、アーム部材10が揺動し、それに伴って施療子11が左右方向に近接離反を繰り返す。これにより、使用者MUの肩部~背部~腰部などの施療部に対して掴み揉みマッサージや叩きマッサージなどが行われることとなる。
このようなマッサージ機構4に関して、例えば、特開2017-153733号公報に記載の機構や、特開2019-058463号公報に記載の機構などを採用してもよい。更には、以下のような構成であってもよい。
すなわち、マッサージ機構4の施療子11としては、左右一対に配備されたボール状の施療子11であってもよく、板状の揉みボードでもよい。これら施療子11が近接離反しマッサージ動作を発現するが、施療子11の近接離反時には、ループ軌道を描いてもよいし、8の字運動を行ってもよい。これらループ軌道や8の字軌道は、前後方向、左右方向
、上下方向に3次元的なものであってもよいし、2次元的な軌道であってもよい。
施療部を掴むように揉む「掴み揉み」を実現する掴み施療子11を有するマッサージ機構4であってもよいし、施療子11が小刻みに前後し叩き動作を行うものであってもよい。施療子11が振動を行うものでもよい(振動マッサージ)。
また、マッサージ機構4として、エアバッグ25(空気袋)を用いた押圧乃至は挟み込みマッサージでもよい。袋体2が前述した二重構造の場合、エアバッグ25は内側カバーに配設してもよく、外カバーに配設してもよい。エアバッグ25によるマッサージ機構4とともに、機械式のマッサージ機構4を配備してもよい。
マッサージ機構4は充電式の駆動形態でもよく、商用電力を電源コードで供給する形態であってもよい。また、クッション1に配備されるマッサージ機構4は、1つであっても複数であってもよい。
マッサージ機構4の施療子11に関して、その内部にLEDなどを内蔵して光るようにするとよい。こうすることで、使用者Mはマッサージ機構4の位置を容易に認識することが可能となる。当然ながらクッション1を構成する袋体2はLEDからの発光を透過できる材質であることが好ましい。
以上述べたマッサージ機構4付きのクッション1の使用態様に関し、以下詳しく述べる。まず、図4に示す如く、使用者Mはクッション1に座り、クッション1に体重をかけ、自分が所望する座り、姿勢に添うようにクッション1を変形させる。このとき、使用者Mは、自分がマッサージを受けたい部位にマッサージ機構4(施療子11)が位置するように体を移動させ、施療子11を充てがう。この状態でマッサージ機構4を駆動させることで、使用者Mはクッション1に安寧な姿勢を持って体を預けつつ、所望とする部位に対してマッサージを行うことが可能となる。
なお、マッサージ機構4を使用せず、クッション1に座ってくつろぐ際に、マッサージ機構4の存在を邪魔に感じることがある。その際は、図1に示すように、別途用意された覆いクッション5をマッサージ機構4が存在する部分に設置し、マッサージ機構4の存在を使用者Mに認識させないようにする。
図2のように、覆いクッション5内にマッサージ機構4を内蔵する構成を採用すれば、覆いクッション5を任意の位置に配備することで、使用者Mが所望する部位を容易にマッサージすることができる。マッサージを所望せず、クッション1に座ることのみを意図する際には、覆いクッション5を跳ね上げるなどしてクッション1上に配備しないようにしたらよい。
覆いクッション5をクッション1の所定位置に固定する方法であるが、使用者Mとクッション体3との間で挟み込むようにしてもよく、覆いクッション5に紐体6を設けておき、この紐体6によりクッション1に固定するようにしてもよい。また、覆いクッション5とクッション1とを面テープにより接合するようにしてもよい。
図4のように座っている使用者Mであれば、腰の部位のマッサージを行うことが可能となる。その後、使用者M自身がクッション1上を前に滑るように移動することで、クッション1が変形し、図5のごとく、マッサージ機構4が使用者Mの肩の部位に対応するようになる。このような姿勢においては、クッション体3は使用者Mの体型に対応して変形しており、使用者Mは安寧な姿勢を取りつつ肩を確実にマッサージすることが可能となる。
通常のマッサージ椅子は、使用者Mの様々な部位にマッサージ機構4を移動させるため、マッサージ機構4を上下に移動させる上下移動機構、前後に移動させるための前後移動機構などを備えるものとなっているが、本発明のクッション1では、袋体2内をビーズを移動させクッション体3を変形することで、マッサージ機構4は容易に移動し使用者Mの施術部に確実に対応することができる。すなわち、本発明のクッション1は上述の移動機構が不要な構成となっている。また、クッション体3は力をかけることで簡単に平坦な形状へ移行することができるため、背もたれを倒すようなリクライニング機構が不要であり、ベッド型のマッサージ機にも簡単に成り得るものである。
以上述べたマッサージ機能付きのクッション1においては、従来の椅子型マッサージ機には無い様々な利点、使用態様が存在する。以下に列記する。
まず、本発明のマッサージ機能付きのクッション1では、マッサージ機構4からのマッサージ強さ(施療子11に強弱をつけること)が容易となる。すなわち、施療子11を施療部に強く当てたいと考えたら、マッサージ機構4の裏側において、ビーズを厚くするようにクッション1内で周りからビーズを寄せ集めてくる。すると、マッサージ機構4が使用者Mの施療部に近接することになり、施療子11を使用者Mに強く当てることができる。逆に、マッサージ機構4を後ろから支持する支持体が剛体でないため、マッサージ機構4に過度な負荷がかかった際には、マッサージ機構4自体がクッション1内へ沈み込むようになる。そのため、マッサージ機構4に過度な負荷がかかりにくく、使用者Mへも過度なマッサージが付与されることはない。
以上述べたように、本発明のマッサージ機能付きのクッション1によれば、椅子に座った形態でのマッサージではなく、楽な姿勢、抱き枕に凭れかかった姿勢でマッサージを受けることができるようになる。
[第2実施形態]
図7~図10には、本発明の可変形性クッション1の第2実施形態が開示されている。第2実施形態の可変形性クッション1(クッション1)は、第1実施形態と同様で、袋体2とこの袋体2に装入される内容物とからなるクッション体3と、このクッション体3に配設されたマッサージ機構4とからなる。クッション体3は使用者Mの体型や姿勢に添って変形可能な可変形性を有している。
袋体2は、布やプラスチックシートを縫い合わせて袋形状にしたものである。袋体2の素材は様々なものが採用可能であるが、綿のブロード地などを採用することができる。図7に示すように、袋体2は、使用者Mの臀部を載置可能な大きさを有する第1袋体21と、この第1袋体21に連通状に後方側に延びる第2袋体22とを有する。第1袋体21は、布などを略矩形となるように縫い合わされて構成されており、その内部には空間部が存在するものとなっている。第2袋体22は、その先端(第1袋体21から離れる側)は紡錘状となるように布が縫い合わされてなる。第2袋体22の内部も空間部となっている。
第1袋体21の左側には、第3袋体23が第1袋体21に連通状に且つ左方へ延びるように設けられている。第3袋体23の先端(第1袋体21から離れる側)は紡錘状となるように布が縫い合わされてなる。第1袋体21の右側には、第4袋体24が第1袋体21に連通状に且つ右方へ延びるように設けられている。第4袋体24の先端(第1袋体21から離れる側)は紡錘状となるように布が縫い合わされている。第1袋体21の空間部と第3袋体23の空間部とは連通しており、第1袋体21の空間部と第4袋体24の空間部とは連通している。
以上述べた第1袋体21~第4袋体24の空間部には、内容物(詰め物)としてビーズが封入されている。ビーズとしては、第1実施形態と同様に様々なものが想定される。
クッション1の袋体2内に封入して使用されるビーズの分量としては、袋体2内の全体積の50~90%とされ、ビーズが袋体2内を容易に移動可能なように遊びの空間部を袋体2内に敢えて残存させている。このような構成のため、クッション1はその形を自在に変えることができ、使用者Mがクッション1に体重をかけることで、クッション1は使用者Mの体の形(体型や姿勢)に添って密着するように形を変形することができる。
特に第2実施形態のクッション体3の場合、第1袋体21に使用者Mが腰掛けた場合(第1袋体21に使用者Mの臀部を介して荷重が加えられた場合)、第1袋体21の空間部に存在したビーズが、第2袋体22に移動すると共に第3袋体23と第4袋体24にも移動するようになる。移動してきたビーズはそれぞれの袋体の空間部を充満することになり、第2袋体22は後方へ延びるとともに上方へ立ち上がるようになる。立ち上がった第2袋体22の前側に使用者Mの背部が存在するため、第2袋体22は、使用者Mの背部を支える背もたれ部となる。なお、この第2袋体22は無くても問題はない。
同様に、第3袋体23及び第4袋体24は左右方向へ延びるとともに上方へ立ち上がるようになり、第3袋体23及び第4袋体24は互いが幅方向で対面するようになる。この第3袋体23及び第4袋体24の間に使用者Mの臀部が存在するため、第3袋体23及び第4袋体24は、使用者Mの臀部を挟み込むような形になる。
第2実施形態のクッション体3の場合、袋体2が二重構造(内布体と外布体の2枚構造)となっている。内布体(内カバー)は、ビーズを収めた袋体であり、この内布体と略同様な形状を有し、内布体を覆うようになっている外布体(外カバー)を有している。この内布体と外布帯との間には、使用者Mの施療部を押圧マッサージすることができるエアバッグ25が1又は複数個配備されている。具体的には、内布体の表面に、所定の配置をもってエアバッグ25が取り付けられており、更には、空気を導通するための空気道26やエアバッグ25へ供給する圧縮空気を生成するエアポンプ(図示せず)などが配備されている。
エアバッグ25の配置は任意であるが、第2実施形態の場合は、図8に示すように、第2袋体22の先端側に、左右一対のエアバッグ25が設けられ、第2袋体22の基端側(第1袋体21に近い側)にも左右一対のエアバッグ25が設けられている。第1袋体21には、左右一対のエアバッグ25が配備されており、第3袋体23には1つのエアバッグ25、第4袋体24には1つのエアバッグ25が設けられている。
第1袋体21に配備された左右一対のエアバッグ25が膨張することで、使用者Mの臀部を下方から押し上げるように押圧マッサージを行うことができる。第2袋体22に設けられた合計4つのエアバッグ25により使用者Mの背部に対する押圧マッサージを行うことが可能となる。第3袋体23のエアバッグ25と第4袋体24のエアバッグ25とが同時に膨らむことで、左右から使用者Mの臀部、骨盤を挟み込むことになり、効果的なマッサージを付与することができる。
以上述べた、第2実施形態にかかるマッサージ機構付きの可変形性クッション1の使用態様に関し、以下詳しく述べる。
まず、図9に示す如く、使用者Mはクッション1に座り、クッション1に体重をかけ、自分が所望する座り、姿勢に添うようにクッション体3を変形させる。このとき、使用者Mの体重により、第1袋体21内のビーズが、第2袋体22に移動することで、第2袋体22は後方へ延びるとともに上方へ立ち上がるようになる。立ち上がった第2袋体22の前側に使用者Mの背部が存在するため、第2袋体22は、使用者Mの背部を支える背もたれ部となる。
この立ち上がった状態の第2袋体22に体を預けることで、第2袋体22に配備されたエアバッグ25が使用者Mの背部に当たるようになり、このエアバッグ25による背部への押圧マッサージが可能となる。エアバッグ25が膨張した際には、第2袋体22は支え(後方から支持する支持体)となるため、エアバッグ25の膨張による押圧力は、後ろに逃げることなく使用者Mの背部に確実に伝わるものとなる。
また、使用者Mの体重により、第1袋体21内のビーズが第3袋体23及び第4袋体24に移動することで、第3袋体23及び第4袋体24は左右方向へ延びるとともに上方へ立ち上がるようになり、第3袋体23及び第4袋体24は互いが幅方向に対面するようになる。この第3袋体23及び第4袋体24の間に使用者Mの臀部が存在するため、第3袋体23及び第4袋体24のエアバッグ25は、第3袋体23及び第4袋体24が支え(後方から支持する支持体)となり、使用者Mの臀部を挟み込むような形となり、このエアバッグ25に圧縮空気を導入することで、エアバッグ25は膨張し、使用者Mの臀部を左右から挟み込むような押圧マッサージを付与することが可能となる。
この第3袋体23及び第4袋体24の大きさや両者の幅方向間隔は、袋体2内のビーズの動きにより使用者Mの体格に着実に合うものとなる。そのため、例えば、体格の小さい人を意識して、第3袋体23及び第4袋体24を構成する布体自体の大きさや幅方向間隔を設定しておけば、体格の大きな人が使用した際にも、その体格に合うようにビーズが移動し、使用者M(体格の大きい人)に添うようにクッション体3は変形する。
この際、自分がマッサージを受けたい部位にエアバッグ25が位置するように体を移動させ、エアバッグ25を所望とする位置に充てがう。この状態でエアバッグ25を膨張させることで、使用者Mはクッション1に安寧な姿勢を持って体を預けつつ、所望とする部位に対して押圧マッサージを行うことが可能となる。
なお、第2実施形態のクッション1において、エアバッグ25の代わりに、第1実施形態で述べたマッサージ機構4を配備することも可能である。その場合、クッション1に座ってくつろぐ際に、マッサージ機構4の存在を邪魔に感じることがある。この場合でも、第1実施形態と同じように、別途用意された覆いクッション5をマッサージ機構4が存在する部分に設置し、マッサージ機構4の存在を使用者Mに認識させないようにすることができる。
第2実施形態のクッション1において、その性能を向上させ且つ使用者Mの使用感を向上させるために、以下のような構成を採用することは非常に好ましい。
図10に示すように、第1袋体21の後端とそれに接続された第2袋体22の境に、裏側(クッション体3の内部に向かう側)へ向けて膨出するケース体30を設けるとよい。このケース体30は、プラスチックなどの比較的硬い材質で構成されており、横長な筒形状を有している。内部には空間が形成されており、ケース体30の断面形状は円形や楕円形、矩形などが採用される。このケース体30が幅方向を向くようにして、第1袋体21の後端に対応する位置に配備する。具体的には第1袋体21及び第2袋体22に縫い付けたり接着したりする。その上でこのケース体30の内部にエアバッグ25に送られる圧縮空気を生成するエアポンプ、電磁弁、これらエアポンプや電磁弁を制御する制御基板などが格納される。
ケース体30には、第1袋体21や第2袋体22に向かって開口する開口部(図示せず)が形成されており、この開口部を介して、電磁弁からエアバッグ25へと延びる空気道26が外に延びるようになっている。
このようにケース体30内にエアポンプのような機械部品が格納されるため、使用者Mが本実施形態のクッション体1に座ったり、体を預けたりしたとしても、使用者Mの邪魔になることはない。また、ケース体30内に格納されたエアチューブが折れ曲がったりすることも可及的に回避できる。このエアチューブの先端には、エアバッグ25へと圧縮空気を導入する空気道26が連結されており、この空気道26を介してエアバッグ25に圧縮空気が導かれる。圧縮空気をエアバッグ25に供給するための空気道26は、2枚の布体(空気が非通過の布体)を圧着し、空気の通るような道(道の部分は上下に接着されていないが、その周囲は接着されている)で構成されていることが好ましい。
また、横長な形状のケース体30が幅方向を向くようにし、第1袋体21の後端部に対応するように配設する。その上で、ケース体30の外表面側に長手方向を向くように複数のLEDライト31を設けるとよい。このLEDライト31を点灯させることで、クッション体3の外側から第1袋体21の位置が一目瞭然となり、使用者Mは容易に自分の臀部を第1袋体21の位置に持ってゆくことが可能となる。クッション体3は、従来の椅子型マッサージ装置の枠体と異なり、その形状が容易に変形する。変形状態によっては、クッション体のどの位置にマッサージ用のエアバッグ25が存在し、どの位置に体を預けたがよいか判らないことがある。
しかしながら、上記の構造であれば、LEDライト31が横一列に光っている部分を目安に臀部を預け、クッション体3に座ることで、体の施療部位に正確にエアバッグ25が密着し、確実な押圧マッサージを受けることが可能となる。
以上述べたクッション体3には、使用者Mを温める発熱体や冷却する冷却体を配備してもよい。発熱体としては、PTCヒータやニクロム線などが採用でき、冷却体としてはペルチエ素子が採用できる。
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。特に、今回開示された実施形態において、明示的に開示されていない事項、例えば、運転条件や操業条件、各種パラメータ、構成物の寸法、重量、体積などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な値を採用している。
1 可変形性クッション
2 袋体
3 クッション体
4 マッサージ機構
5 覆いクッション
6 紐体
10 アーム部材
11 施療子
21 第1袋体
22 第2袋体
23 第3袋体
24 第4袋体
25 エアバッグ
26 空気道
30 ケース体
31 LEDライト
M 使用者

Claims (8)

  1. 内部に流動性を有する内容物が装入されることで使用者の体型又は姿勢に添って形状を変形可能とされたクッション体に、使用者に押圧マッサージを付与可能なエアバッグが搭載された構成を有するマッサージ機能付きの可変形性クッションであって、
    前記クッション体は、袋体と当該袋体に装入される前記内容物であるビーズ体とからなり、
    前記袋体は、使用者の臀部を載置可能な大きさを有する第1袋体と、前記第1袋体の左右一方側に設けられるとともに前記第1袋体に連通状に且つ一方へ延びるように形成された第3袋体と、前記第1袋体の左右他方側に設けられるとともに前記第1袋体に連通状に且つ他方へ延びるように形成された第4袋体と、を有し、
    前記第3袋体と第4袋体とが対向する位置に設けられており、
    前記第3袋体及び/又は第4袋体には前記エアバッグが配設されている
    ことを特徴とするマッサージ機能付きの可変形性クッション。
  2. 前記第1袋体の空間部と第3袋体の空間部とは連通しており、前記第1袋体の空間部と第4袋体の空間部とは連通していて、
    前記第1袋体に対して荷重が加えられた場合、前記第1袋体の空間部に存在するビーズが第3袋体及び第4袋体に移動することで、前記第3袋体及び第4袋体は左右方向外側へ延びるとともに上方へ立ち上がるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のマッサージ機能付きの可変形性クッション。
  3. 前記第3袋体及び第4袋体が左右方向外側へ延びるとともに上方へ立ち上がった際には、前記第1袋体上に位置する使用者の臀部を、前記第3袋体及び第4袋体が挟み込むように構成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載のマッサージ機能付きの可変形性クッション。
  4. 前記第3袋体のエアバッグと第4袋体のエアバッグとが同時に膨らむことで、使用者の臀部を左右から挟み込むように構成されている
    ことを特徴とする請求項3に記載のマッサージ機能付きの可変形性クッション。
  5. 体格の大きい人から体格の小さい人に亘り様々な人が使用者となりうるに際しては、体格の小さい使用者に対応して、前記第3袋体及び第4袋体の大きさ及び/又は幅方向間隔を設定している
    ことを特徴とすることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ機能付きの可変形性クッション。
  6. 前記第1袋体には前記エアバッグが配設されていることを特徴とする請求項1に記載のマッサージ機能付きの可変形性クッション。
  7. 前記第1袋体に連通状に後方側に延びる第2袋体を有し、
    前記第1袋体の空間部と第2袋体の空間部とは連通しており、前記第1袋体に対して荷重が加えられた場合、前記第1袋体の空間部に存在するビーズ体が第2袋体に移動するとことで、前記第2袋体は後方へ延びるとともに上方へ立ち上がるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のマッサージ機能付きの可変形性クッション。
  8. 前記第2袋体には前記エアバッグが配設されていることを特徴とする請求項7に記載のマッサージ機能付きの可変形性クッション。
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