JP2023151434A - 引戸ユニット - Google Patents

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Shigemoto Tanji
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Abstract

【課題】引戸を備えつつも意匠性に優れた引戸ユニットを提供する。【解決手段】互いに間隔を空けて立設されている複数の方立のうちの隣り合う一対の方立に設けられ、一対の方立から屋外側に突出する一対の縦骨と、一対の方立のうちの一方の方立と、他方の方立とは反対側にて隣り合う他の方立の屋外側に設けられる縦押縁と、一対の縦骨の間隔よりも左右方向に延出されて設けられ、一対の縦骨の上下に位置する横材と、横材に支持されて左右方向に移動する障子と、を有し、横材は、面材の上下の端部が収容される面材収容部と、面材収容部の屋外側に位置し障子を案内するガイド部と、を有しており、面材は、一方の縦骨と、縦押縁と、上下の横材とに端部が収容されて設けられ、障子は、縦框が一対の縦骨と見込み方向に対向する位置にて、一対の縦骨と横材とにより形成される開口を閉鎖し、面材の屋外側に移動することにより開口を開放する。【選択図】図2

Description

本発明は、引戸ユニットに関する。
従来、ノックダウン式カーテンウォールにおいて、方立と無目とによって形成された窓部開口枠に対して、一般サッシを窓枠ごと嵌め込み、方立及び無目に対して固定可能としたカーテンウォールは知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003―301551号公報
上記従来のカーテンウォールの窓部開口枠に対して、窓枠ごと嵌め込む一般サッシが引戸を備えている場合には、方立と無目とによって形成された窓部開口枠の内周側に、引戸が案内される枠体が露出し、この枠体に取り付ける障子の框も露出するなど、サッシの周囲の見付け寸法が大きくなる一方で、サッシが設けられている開口部のみ、面材部分が狭くなるので、意匠性が損なわれるという課題があった。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、引戸を備えつつも意匠性に優れた引戸ユニットを提供することにある。
かかる目的を達成するために本発明の引戸ユニットは、左右方向に互いに間隔を空けて立設されている複数の方立のうちの隣り合う一対の前記方立に設けられ、前記一対の方立から屋外側に突出する一対の縦骨と、前記一対の方立のうちの一方の前記方立と、前記一対の方立のうちの他方の前記方立とは反対側にて隣り合う他の前記方立の屋外側に設けられる縦押縁と、前記一対の縦骨の間隔よりも左右方向に延出されて設けられ、前記一対の縦骨の上下に位置する横材と、前記横材に支持されて左右方向に移動する障子と、を有し、前記横材は、面材の上下の端部が収容される面材収容部と、前記面材収容部の屋外側に位置し前記障子を案内するガイド部と、を有しており、前記面材は、前記一方の縦骨と、前記縦押縁と、上下の前記横材とに端部が収容されて設けられ、前記障子は、縦框が前記一対の縦骨と見込み方向に対向する位置にて、前記一対の縦骨と前記横材とにより形成される開口を閉鎖し、前記面材の屋外側に移動することにより前記開口を開放することを特徴とする。
本発明の他の特徴については、本明細書および添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、引戸を備えつつも意匠性に優れた引戸ユニットを提供することが可能である。
本実施形態に係る引戸ユニットが設けられた建物を屋外側から見た外観図である。 図1におけるA-A断面図である。 図1におけるB-B断面図である。 図1におけるC-C断面図である。 図2におけるD部の拡大図である。 図2におけるE部の拡大図である。 図2におけるF部の拡大図である。 図8(a)は、図4におけるG部の拡大図であり、図8(b)は、図3におけるH部の拡大図である。 図9(a)は、図4におけるI部の拡大図であり、図9(b)は、図3におけるJ部の拡大図である。
以下、本発明の一実施形態に係る引戸ユニットについて図面を参照して説明する。
本実施形態では、建物の外壁として設けられているノックダウン式のカーテンウォールカーテンウォールに組み込まれ、図1に示すような引戸ユニット1を例に挙げて説明する。
図1~図4に示すように、建物の外壁をなすカーテンウォールは、建物の躯体にファスナーを介して支持される複数の方立2に設けられた縦押縁31または縦骨3と、縦押縁31及び縦骨3の上下に配置され、複数の方立2、縦押縁31及び縦骨3間に掛け渡された横材4、5と、左右方向に隣り合う縦押縁31と縦骨3及び上下方向に隣り合う一対の横材4、5とにより形成される空間(図1では左側の空間)S1に配置される面材としての複層ガラス6と、を有している。方立2、縦押縁31及び縦骨3は、上下方向に沿って配置されるアルミニウム製の押出成形された形材であり、横材4、5は、左右方向に沿って配置されるアルミニウム製の押出成形された形材である。
以下の説明においては、カーテンウォールに組み込まれている引戸ユニット1を屋外側から見たときに、上下となる方向を上下方向、左右となる方向を左右方向、屋内外方向である奥行き方向を見込み方向として示す。引戸ユニット1の各部位であっても、また、引戸ユニット1を構成する各部材については単体の状態であっても、引戸ユニット1がカーテンウォールに組み込まれている状態にて上下方向、左右方向、見込み方向となる方向にて方向を特定して説明する。
本実施形態の引戸ユニット1は、図2に示すように、左右方向に並ぶ2つの空間S1、S2に設けられ、隣接する2つの空間S1、S2のうちの、左側の空間S1には、引戸ユニット1が設けられない他の空間Sと同様に複層ガラス6が配置されてFIX窓1aをなし、右側の空間S2は縦骨3と上下の横材4、5により開口1bが形成されている。
引戸ユニット1は、左右方向に互いに間隔を空けて設けられている3本の方立2に設けられている1本の縦押縁31と、2本の縦骨3と、1本の縦押縁31及び2本の縦骨3の上端及び下端をそれぞれ連結する上横材4及び下横材5と、を有している。縦押縁31は、3本の方立2のうちの最も左に位置する方立2に設けられている。3本の方立2のうちの中央に位置する方立2に設けられている縦骨(以下、中縦骨ともいう)32は、FIX窓1aを構成し、中縦骨32と、3本の方立2のうちの最も右に位置する縦骨(以下、右縦骨ともいう)33とは、障子7により閉鎖可能な開口1bを形成している。上下の横材4、5は、縦押縁31と右縦骨33との間に渡って設けられており、各々2本の縦骨32、33に固定されている。このため、引戸ユニット1の上下の横材4、5及び2本の縦骨32、33は、予め接合した状態で方立2に取り付けることが可能である。
方立2は、図5に示すように、ほぼ矩形状をなす本体部2aと、本体部2aから屋外側に突出する2つの突出部2b、2cと、を有している。2つの突出部2b、2cは、左右方向に互いに間隔を空けて設けられている。
左側に位置する左突出部2bは、本体部2aの左側の見込み面から屋外側に延出された左延出部2dと、左延出部2dの右側に設けられ間隔を隔てて対向する左対向部2eと、左延出部2dと左対向部2eの屋外側の端を繋ぎ見付け面を形成する左屋外面部2fと、を有している。
右側に位置する右突出部2cは、本体部2aの右側の見込み面から屋外側に延出された右延出部2gと、右延出部2gの左側に設けられ間隔を隔てて対向する右対向部2hと、右延出部2gと右対向部2hの屋外側の端を繋ぎ見付け面を形成する右屋外面部2iと、を有している。
左突出部2bの左対向部2eと右突出部2cの右対向部2hとは、左右方向に間隔を空けて対向しており、各々互いに対向する側に突出し、縦押縁31または縦骨3が係合される係合部2jが設けられている。
左屋外面部2f及び右屋外面部2iの左端部には、屋外側に突出させてバックアップ材8を係止するバックアップ材係止部2kが設けられている。開口1bを形成する一対の縦骨32、33が設けられる2本の方立2のうちの左側に位置する方立(以下、左方立ともいう)2の右屋外面部2iに設けられているバックアップ材係止部2kには、中縦骨32が係止され、右側に位置する方立(以下、右方立ともいう)2の右屋外面部2iに設けられているバックアップ材係止部2kには、右縦骨33が係止される。
縦押縁31は、図2に示すように、引戸ユニット1が設けられる2つの空間S1、S2の左隣の空間S3のFIX窓9を構成する右側の縦押縁31をもなしており、左隣のFIX窓9を構成する左側にも同一の縦押縁31が用いられる。尚、引戸ユニット1が組み込まれる空間S1、S2を除き、FIX窓9が設けられる空間Sを形成する左右の縦押縁31は、引戸ユニット1における縦押縁31と同一の部材である。
縦押縁31は、見込み面を形成する板状の縦押縁板部31aと、縦押縁板部31aの屋内側の部位に設けられ方立2の係合部2jに係合される縦押縁側係合部31bと、縦押縁板部31aの屋外側の端に設けられた縦押縁屋外部31cと、を有している。縦押縁板部31aは、縦押縁側係合部31bが係合部2jに係合された状態で、左対向部2eと右対向部2hとの間におけるほぼ中央にて見込み方向に沿って延出されている。
縦押縁屋外部31cは、断面が左右方向に長い長方形状をなしており、左右方向における中央に縦押縁板部31aの屋外側の端が繋がっている。縦押縁屋外部31cの左右方向の幅W1は、方立2の左右方向の幅W2とほぼ同一である。このため、縦押縁屋外部31cは、縦押縁側係合部31bが係合部2jに係合された状態で、方立2と見込み方向に重なっている。すなわち、縦押縁31は、方立2の左右には突出していない。また、縦押縁屋外部31cは、縦押縁板部31aから左右方向に振り分けて配置されており、縦押縁板部31aより左側の部位が左延出部2dの左屋外面部2fと対向し、縦押縁板部31aの右側の部位が右延出部2gの右屋外面部2iと対向している。
縦押縁屋外部31cにおける縦押縁板部31aより左側の部位と左屋外面部2fとの間には、縦押縁31の左側にてFIX窓1aを構成する複層ガラス6の右の周端部が収容され、縦押縁屋外部31cにおける縦押縁板部31aより左側の部位及び左屋外面部2fと複層ガラス6との間にそれぞれバックアップ材8とシール材10を介して複層ガラス6が保持される。
縦押縁屋外部31cにおける縦押縁板部31aより右側の部位と右屋外面部2iとの間には、引戸ユニット1にてFIX窓1aを構成する複層ガラス6の左の周端部が収容され、縦押縁屋外部31cにおける縦押縁板部31aより右側の部位及び右屋外面部2iと複層ガラス6との間にそれぞれバックアップ材8とシール材10を介して複層ガラス6が保持される。
中縦骨32は、図6に示すように、左方立2の右屋外面部2iと対面する中縦骨見付け面部32aと、中縦骨見付け面部32aの左側の端から屋内側に延出されて左突出部2b及び右突出部2cの係合部2jと係合する中縦骨屋内延出部32bと、中縦骨見付け面部32aの右側の端から屋外側に延出されて見込み面を形成する中縦骨見込み面部32cと、中縦骨見込み面部32cの屋外側の端から左方向に延出されて見付け面を有する屋外延出面部32dと、を有している。中縦骨32の左右方向の幅は、縦押縁屋外部31cの左右方向の幅W1とほぼ同一であり、方立2の左右方向の幅W2ともほぼ同一である。
中縦骨見付け面部32aは、屋内側に突出して左方立2のバックアップ材係止部2kに係止される係止片32eを有しており、係合部2jが左突出部2b及び右突出部2cと係合し、係止片32eがバックアップ材係止部2kに係止された状態で、中縦骨32は左方立2に係止される。
屋外延出面部32dは、右端側となる中縦骨見込み面部32c側に、屋外側に露出するように止水材11が設けられており、左端は屋内側に延出された左延出部32fと、左延出部32fの屋内側の端から右方向に延出されて、左方立2の左突出部2bが有する左屋外面部2fと見込み方向に間隔を空けて対面する中縦骨対面部32gと、を有している。
中縦骨32の中縦骨対面部32gと左方立2の左屋外面部2fとの間には、縦押縁31との間に配置される複層ガラス6の右の周端部が収容され、中縦骨対面部32g及び左屋外面部2fと複層ガラス6との間にそれぞれバックアップ材8とシール材10を介して複層ガラス6が保持される。中縦骨32が左方立2に係止されて複層ガラス6を保持する状態で、中縦骨見込み面部32cは、左方立2の右側の見込み面と面一となる面を形成し、左延出部32fは、左方立2の左側の見込み面と同一の平面上に位置している。また、屋外延出面部32dの屋外側の見付け面は、縦押縁31の縦押縁屋外部31cにおいて屋外側の見付け面と同一の平面上に位置している。
右縦骨33は、図7に示すように、右方立2の左屋外面部2fと対面する右縦骨見付け面部33aと、右縦骨見付け面部33aの右側の端から屋内側に延出され左突出部2bの係合部2j及びバックアップ材係止部2kに係止される右縦骨屋内延出部33bと、右縦骨見付け面部33aの左側の端から屋外側に延出されて見込み面を形成する右縦骨見込み面部33cと、右縦骨見込み面部33cの屋外側の端から右方向に延出されて見付け面を有する屋外延出面部33dと、を有している。右縦骨33の左右方向の幅は、縦押縁屋外部31cの左右方向の幅W1とほぼ同一であり、方立2の左右方向の幅W2ともほぼ同一である。
右縦骨33は、右縦骨屋内延出部33bが、左突出部2bの係合部2j及びバックアップ材係止部2kに係止された状態で、右方立2に係止される。
屋外延出面部33dは、左端側となる右縦骨見込み面部33c側に、屋外側に露出するように止水材11が設けられており、右端は屋内側に延出された右延出部33eと、右延出部33eの屋内側の端から左方向に延出されて、右方立2の右突出部2cが有する右屋外面部2iと見込み方向に間隔を空けて対面する右縦骨対面部33fと、を有している。
右縦骨33の右縦骨対面部33fと右方立2の右屋外面部2iとの間には、引戸ユニット1の右側の空間S4に配置される複層ガラス6の左の周端部が収容され、右縦骨対面部33f及び右屋外面部2iと複層ガラス6との間にそれぞれバックアップ材8とシール材10を介して複層ガラス6が保持される。右縦骨33が右方立2に係止されて複層ガラス6を保持する状態で、右縦骨見込み面部33cは、右方立2の左側の見込み面と面一となる面を形成し、右延出部33eは、右方立2の右側の見込み面と同一の平面上に位置している。また、屋外延出面部33dの屋外側の見付け面は、縦押縁31の縦押縁屋外部31cにおいて屋外側の見付け面と同一の平面上に位置している。
図8(a)に示すように、上側の横材(以下、上横材ともいう)4は、屋内側の見付け面を有し方立2にブラケット12を介して接合される上方立接合部4aと、上方立接合部4aの上下方向におけるほぼ中央から屋外側に延出される上横材延出部4bと、上横材延出部4bの屋外側の端から上方に立設される上横材立設部4cと、上横材立設部4cの上端から屋内側に延出される上屋内延出部4dと、上屋内延出部4dの屋内側の縁から下方に垂設され上方立接合部4aと見込み方向に間隔を空けて対面する上横材対向部4eと、上横材立設部4cの上端から屋外側にほぼ水平に延出される上横材上面部4fと、上横材上面部4fの屋外側の端から垂設される上横材垂設板部4gと、を有している。
上横材4の上横材対向部4eと上方立接合部4aとの間には、引戸ユニット1の上側の空間S5に配置される複層ガラス6の下の周端部が収容され、上横材対向部4e及び上方立接合部4aと複層ガラス6との間にそれぞれバックアップ材8とシール材10を介して複層ガラス6が保持される。上横材延出部4bの屋外側の端部には、上押縁4hが嵌合される上押縁嵌合部4iが設けられている。
中縦骨32と縦押縁31との間に設けられている上押縁嵌合部4iには上押縁4hが嵌合される。上押縁4hと上方立接合部4aとの間には、中縦骨32と縦押縁31との間に配置される複層ガラス6の上端部が収容され、上押縁4h及び上方立接合部4aと複層ガラス6との間にそれぞれバックアップ材8とシール材10を介して複層ガラス6が保持される。ここで、上押縁4hと上方立接合部4aとの間が、複層ガラス(面材)6の上の端部が収容される面材収容部4jに相当する。
上横材4の中縦骨32と右縦骨33との間には、図8(b)に示すように、上横材延出部4bの下に、上方立接合部4aの下面と繋がって平坦な面を形成する上閉塞部材13が嵌合されている。上閉塞部材13は、屋外側の端が上押縁嵌合部4iに嵌合されており、上押縁嵌合部4iの下に屋外側に露出するように止水材11が設けられている。
上屋内延出部4dと上横材上面部4fとは、繋がった水平面をなしており、上方立接合部4aの上面と同じ高さに位置している。また、複層ガラス6が保持された状態で、上横材立設部4cの屋外側の面と上押縁4hの屋外側の面は、中縦骨32及び右縦骨33の屋外延出面部32d、33dの屋外側の面、並びに、縦押縁31の縦押縁屋外部31cにおいて屋外側の見付け面と同一の平面上に位置している。
上横材4の上横材立設部4cよりも屋外側の部位は、上横材立設部4c、上横材上面部4f及び上横材垂設板部4gが下方に開放された溝状をなす障子収容部4kを有しており、上横材4における長手方向の全長に亘って設けられている。障子収容部4kには、障子7の上端部が収容され、左右方向にスライド移動する障子7を案内するガイド部をなしている。
図9(a)に示すように、下側の横材(以下、下横材ともいう)5は、屋内側の見付け面を有し方立2にブラケット12を介して接合される下方立接合部5aと、下方立接合部5aの下側にて屋外側に延出される下横材延出部5bと、下横材延出部5bの屋外側の端から更に屋外側に延出された下横材屋外延出部5cと、を有している。
下横材延出部5bの屋外側の端部には、下押縁5dが嵌合される下押縁嵌合部5eが設けられている。中縦骨32と縦押縁31との間に設けられている下押縁嵌合部5eには下押縁5dが嵌合され、嵌合された下押縁5dは、下方立接合部5aと対面する。下押縁5dと下方立接合部5aとの間には、中縦骨32と縦押縁31との間に配置される複層ガラス6の下端部が収容され、下押縁5d及び下方立接合部5aと複層ガラス6との間にそれぞれバックアップ材8とシール材10を介して複層ガラス6が保持される。ここで、下押縁5dと下方立接合部5aとの間が、複層ガラス(面材)6の下の端部が収容される面材収容部5fに相当する。
下横材5の中縦骨32と右縦骨33との間には、図9(b)に示すように、下横材延出部5bの上に、下方立接合部5aの上面と繋がって平坦な面を形成する下閉塞部材14が嵌合されている。下閉塞部材14は、屋外側の端が下押縁嵌合部5eに嵌合されており、下押縁嵌合部5eの上に屋外側に露出するように止水材11が設けられている。
複層ガラス6が保持された状態で、嵌合されている下押縁5dの屋外側の面は、中縦骨32及び右縦骨33の屋外延出面部32d、33dの屋外側の面と、並びに、縦押縁31の縦押縁屋外部31cにおいて屋外側の見付け面と、同一の平面上に位置している。
下横材5において、嵌合された下押縁5dよりも屋外側に位置する下横材屋外延出部5cの見込み方向のほぼ中央には、上方に向かって突出し左右方向に沿って設けられ、左右方向にスライド移動する障子7を案内するガイド部としてのレール5gが設けられている。
障子7は、上下の横框7aと左右の縦框7bとが矩形状に接合された框体70を有し、框体70の内周側に複層ガラス6の周端部が収容される状態で設けられている。障子7の下側の横框7aには、ローラ71が設けられており、上の横框7aが上横材4の障子収容部4kに収容され、下横材5に設けられたレール5g上をローラ71が転動することにより障子7が左右方向にスライド移動するように構成されている。
障子収容部4k及び下横材屋外延出部5cのレール5gは、複層ガラス6を保持する上押縁4h及び下押縁5dよりも屋外側に設けられているので、障子7は複層ガラス6の屋外側を左右方向にスライド移動可能である。また、障子収容部4kを有する上横材4及びレール5gを有する下横材5は、縦押縁31と右縦骨33との間に渡って設けられているので、障子7は、左右の縦框7bが中縦骨32と右縦骨33と対向して開口1bを閉鎖する閉鎖位置から、引戸ユニット1のFIX窓1aと対向して開口の大部分が開放される開放位置まで移動可能に構成されている。障子7は、閉鎖位置において、框体70が中縦骨32、右縦骨33、上横材4及び下横材5に設けられた止水材11に当接することで、框体70と中縦骨32、右縦骨33、上横材4及び下横材5の間の止水を行う。
障子7が有する左右の縦框7bは、左右方向の幅W3が、方立2の左右方向の幅W2、及び、縦押縁31、縦骨3の左右方向の幅W1とほぼ等しく形成されており、障子7が閉鎖位置に位置するときには、縦框7bが方立2、縦押縁31及び縦骨3と見込み方向に重なって配置されるので、方立2、縦押縁31及び縦骨3の左右に突出しない。
本実施形態の引戸ユニット1によれば、中縦骨32と右縦骨33の上下に位置する横材4、5は、中縦骨32と右縦骨33の間隔よりも左方向に延出されて設けられており、複層ガラス6の上下の端部が収容される面材収容部4j、5fの屋外側に障子7を案内する障子収容部4k及びレール5gが設けられているので、障子7をFIX窓1aよりも屋外側で左右方向に移動させて開口1bを開閉することが可能である。
また、障子7は、縦框7bが中縦骨32と右縦骨33と見込み方向に対向する位置にて、中縦骨32、右縦骨33、上横材4及び下横材5とより形成される開口1bを閉鎖するので、開口1bを閉鎖した状態では、縦框7bが中縦骨32及び右縦骨33と見込み方向に対向する位置に配置され、縦框7bが屋内側に露出しにくい。このため、引戸となる障子7を備えつつも意匠性に優れた引戸ユニット1を提供することが可能である。
また、障子7が開口1bを閉じた状態では、左右方向の幅W3が、方立2の左右方向の幅W2、及び、中縦骨32と右縦骨33の左右方向の幅W1とほぼ同一である縦框7bが、方立2、中縦骨32、及び、右縦骨33の左右に突出しないので、方立2と、中縦骨32または右縦骨33と、縦框7bとが見込み方向に重なる、所謂召し合わせ部の幅をより狭くすることが可能である。このため、屋内外方向のいずれから見たときにも意匠性に優れている。尚、縦框7bの幅W3は、方立2の左右方向の幅W2、及び、縦押縁31、縦骨3の左右方向の幅W1以下であれば、縦框7bは屋内側に露出しにくいので、より確実に意匠性を高めることが可能である。
また、障子7が開口1bを開放するときに、縦框7bが縦押縁31及び中縦骨32と見込み方向に対向する位置に障子7を移動させることができるので、障子7が開口1bを開放した状態であっても、方立2と、縦押縁31または中縦骨32と縦框7bとが見込み方向に重なる、所謂召し合わせ部の幅をより狭くすることが可能である。このため、障子7が開口1bを開放した状態であっても、屋内外方向のいずれから見たときにも意匠性に優れている。
また、中縦骨32、右縦骨33と上横材4、下横材5とを、方立2とは離れた状態で接合することが可能なので、中縦骨32、右縦骨33と上横材4、下横材5とを、たとえば、工場などの設備にて接合し、施工現場にて接合した状態で方立2に取り付けることが可能である。このため、中縦骨32、右縦骨33と上横材4、下横材5とをより正確に接合することができると共に、施工現場での作業性が向上する。
上記実施形態においては、FIX窓1aと障子7が閉塞可能な開口1bを備え、障子7が、開口1bを閉鎖する状態から左右方向における一方側に移動してFIX窓1aと重なる位置まで移動可能な片引き戸を形成する引戸ユニット1を例に挙げて説明したがこれに限るものではない。例えば、上横材及び下横材を、左右方向における開口の両側に延出させて設け、障子が開口を閉鎖する状態から左右方向のいずれの側にも移動可能とし、いずれの側のFIX窓1aと重なる位置まで障子が移動可能な自由片引き戸のような引戸ユニットであっても構わない。この場合には、より使い勝手に優れた引戸ユニットを提供することが可能である。
また、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
本実施形態には、少なくとも以下の発明が含まれる。
左右方向に互いに間隔を空けて立設されている複数の方立のうちの隣り合う一対の前記方立に設けられ、前記一対の方立から屋外側に突出する一対の縦骨と、前記一対の方立のうちの一方の前記方立と、前記一対の方立のうちの他方の前記方立とは反対側にて隣り合う他の前記方立の屋外側に設けられる縦押縁と、前記一対の縦骨の間隔よりも左右方向に延出されて設けられ、前記一対の縦骨の上下に位置する横材と、前記横材に支持されて左右方向に移動する障子と、を有し、前記横材は、面材の上下の端部が収容される面材収容部と、前記面材収容部の屋外側に位置し前記障子を案内するガイド部と、を有しており、前記面材は、前記一方の縦骨と、前記縦押縁と、上下の前記横材とに端部が収容されて設けられ、前記障子は、縦框が前記一対の縦骨と見込み方向に対向する位置にて、前記一対の縦骨と前記横材とにより形成される開口を閉鎖し、前記面材の屋外側に移動することにより前記開口を開放することを特徴とする引戸ユニットである。
このような引戸ユニットによれば、一対の縦骨の上下に位置する横材は、当該一対の縦骨の間隔よりも左右方向に延出されて設けられており、面材の上下の端部が収容される面材収容部の屋外側に障子を案内するガイド部が設けられているので、障子を面材よりも屋外側で左右方向に移動させて開口を開閉することが可能である。
また、障子は、縦框が一対の縦骨と見込み方向に対向する位置にて、一対の縦骨と横材とにより形成される開口を閉鎖するので、開口を閉鎖した状態では、縦框が一対の縦骨と見込み方向に対向する位置に配置され、縦框は屋内側に露出しにくい。このため、引戸を備えつつも意匠性に優れた引戸ユニットを提供することが可能である。
かかる引戸ユニットであって、前記縦框は、左右方向の幅が、前記方立の左右方向の幅以下であり、前記開口を閉鎖した状態で、前記方立の左右に突出しないことを特徴とする。
このような引戸ユニットによれば、縦框は、障子が開口を閉鎖した状態では、方立の左右に突出しないので、方立及び縦框が見込み方向に重なる、所謂召し合わせ部の幅(見付け幅)をより狭くすることが可能である。このため、屋内外方向のいずれから見たときにも意匠性に優れている。
かかる引戸ユニットであって、前記一対の縦骨と前記横材とは、前記方立と離れた状態で接合可能であることを特徴とする。
このような引戸ユニットによれば、一対の縦骨と横材とを、方立と離れた状態で接合することが可能なので、縦骨と横材とを、たとえば、工場などの設備にて接合し、接合した状態で施行現場にて方立に取り付けることが可能である。このため、縦骨と横材とをより正確に接合することができると共に、現場での作業性が向上する。
かかる引戸ユニットであって、前記横材は、前記開口よりも左右方向における両側に延出していることを特徴とする。
このような引戸ユニットによれば、横材は、開口よりも左右方向における両側に延出しているので、開口を閉鎖した状態の障子を左右方向におけるいずれの側にも移動させることが可能である。このため使い勝手に優れた引戸ユニットを提供することが可能である。
1 引戸ユニット、1b 開口、2 方立(右左方立)3 縦骨、
4 上横材、4j 面材収容部、4k 障子収容部、
5 下横材、5f 面材収容部、5g レール、
6 複層ガラス、7 障子、7b 縦框、
31 縦押縁、32 中縦骨、33 右縦骨、
W1 縦押縁屋外部及び縦骨の幅、W2 方立の幅、W3 縦框の幅

Claims (4)

  1. 左右方向に互いに間隔を空けて立設されている複数の方立のうちの隣り合う一対の前記方立に設けられ、前記一対の方立から屋外側に突出する一対の縦骨と、
    前記一対の方立のうちの一方の前記方立と、前記一対の方立のうちの他方の前記方立とは反対側にて隣り合う他の前記方立の屋外側に設けられる縦押縁と、
    前記一対の縦骨の間隔よりも左右方向に延出されて設けられ、前記一対の縦骨の上下に位置する横材と、
    前記横材に支持されて左右方向に移動する障子と、
    を有し、
    前記横材は、面材の上下の端部が収容される面材収容部と、前記面材収容部の屋外側に位置し前記障子を案内するガイド部と、
    を有しており、
    前記面材は、前記一方の縦骨と、前記縦押縁と、上下の前記横材とに端部が収容されて設けられ、
    前記障子は、縦框が前記一対の縦骨と見込み方向に対向する位置にて、前記一対の縦骨と前記横材とにより形成される開口を閉鎖し、前記面材の屋外側に移動することにより前記開口を開放することを特徴とする引戸ユニット。
  2. 請求項1に記載の引戸ユニットであって、
    前記縦框は、左右方向の幅が前記方立の左右方向の幅以下であり、
    前記開口を閉鎖した状態で、前記方立の左右に突出しないことを特徴とする引戸ユニット。
  3. 請求項1または請求項2に記載の引戸ユニットであって、
    前記一対の縦骨と前記横材とは、前記方立と離れた状態で接合可能であることを特徴とする引戸ユニット。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれに記載の引戸ユニットであって、
    前記横材は、前記開口よりも左右方向における両側に延出していることを特徴とする引戸ユニット。
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