JP2023150712A - 医療用逆流防止弁 - Google Patents

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幸彦 坂口
Yukihiko Sakaguchi
清貴 有川
Seiki Arikawa
稔 鈴木
Minoru Suzuki
和樹 岡田
Kazuki Okada
博史 山澤
Hiroshi Yamasawa
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Abstract

【課題】流体の流動方向をより確実に一方向に規制することが可能な医療用逆流防止弁を提供する。【解決手段】医療用逆流防止弁100は、筒状の保持枠20と、保持枠20により保持されている中空形状部10と、を備え、中空形状部10は、弁体15を構成する可撓性の一対の嘴状部分31、32を有し、一対の嘴状部分31、32の各々の先端部33、34は、保持枠20の軸心に対して直交する第1径方向に沿ってそれぞれ延在しているとともに相互に密着又は近接しており、一対の嘴状部分31、32の各々の先端部33、34は、それぞれの両端側に引っ張られる張力を受けている。【選択図】図2

Description

本発明は、医療用逆流防止弁に関する。
医療用逆流防止弁は、例えば、特許文献1に記載のものがある。特許文献1の医療用逆流防止弁(同文献には、弁部材と記載)は、それぞれ弾性変形可能な一対の嘴状部分を含む中空形状部と、閉状態と開状態とに開閉する弁口と、を備え、一対の嘴状部分の各々が弾性変形することによって、弁口が開状態となり、一対の嘴状部分の各々が弾性復元することによって、弁口が閉状態となる。
特表2004-516076号公報
本願発明者の検討によれば、特許文献1の医療用逆流防止弁は、流体の流動方向をより確実に一方向に規制する観点から、改善の余地がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、流体の流動方向をより確実に一方向に規制することが可能な構造の医療用逆流防止弁を提供するものである。
本発明によれば、筒状の保持枠と、
前記保持枠により保持されている中空形状部と、
を備え、
前記中空形状部は、弁体を構成する可撓性の一対の嘴状部分を有し、
前記一対の嘴状部分の各々の先端部は、前記保持枠の軸心に対して直交する第1径方向に沿ってそれぞれ延在しているとともに相互に密着又は近接しており、
前記一対の嘴状部分の各々の先端部は、それぞれの両端側に引っ張られる張力を受けている医療用逆流防止弁が提供される。
本発明によれば、より確実に、流体の流動方向を一方向に規制することができる。
実施形態に係る医療用逆流防止弁を底面側からみた斜視図である。 実施形態に係る医療用逆流防止弁の底面図である。 実施形態に係る医療用逆流防止弁の底面図であり、筒状部を保持枠から取り外した状態を示す。 図2に示すA-A線に沿った断面図である。 図2に示すB-B線に沿った断面図である。 実施形態に係る医療用逆流防止弁の底面図であり、弁口が開口している状態を示す。 実施形態に係る医療用逆流防止弁が医療用流体流通管に圧入された状態を示す縦断面図である。状態を示す。
以下、本発明の実施形態について、図1から図7を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。
また、本発明の医療用逆流防止弁100の各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要はない。複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等を許容する。
また、以下の説明では、図4及び図5における下方向が下方、上方向が上方であるものとする。また、医療用逆流防止弁100の軸方向を単に軸方向と称し、医療用逆流防止弁100の径方向を単に径方向と称する場合がある。更に、医療用逆流防止弁100の周方向を単に周方向と称する場合がある。また、医療用逆流防止弁100径方向を水平方向と称する場合がある。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る医療用逆流防止弁100は、筒状の保持枠20と、保持枠20により保持されている中空形状部10と、を備えている。
中空形状部10は、弁体15を構成する可撓性の一対の嘴状部分30を有する。
一対の嘴状部分31、32の各々の先端部33、34は、保持枠20の軸心に対して直交する第1径方向(例えば、図2に示すX方向)に沿ってそれぞれ延在しているとともに相互に密着又は近接しており、一対の嘴状部分31、32の各々の先端部33、34は、それぞれの両端側に引っ張られる張力を受けている。
医療用逆流防止弁100は、一方向(以下、第1流動方向)へ流体の流動を許容する一方で、当該一方向に対する反対方向(以下、第2流動方向)への流体の流動を規制する。本実施形態の場合、一例として、図4における下方が第1流動方向であり、図4における上方が第2流動方向である。
そして、一対の嘴状部分31、32の各々の先端部33、34が、保持枠20の軸心と第1径方向との双方に対して直交する方向(以下、第2径方向(例えば、図2に示すY方向))において互いに離間することによって、弁体15は開放状態となり、第1流動方向へ流体の流動が許容される。この状態から、一対の嘴状部分31、32の各々の先端部33、34が、再び相互に密着又は近接することによって、弁体15が閉塞状態となり、第2流動方向への流体の流動が規制される。
本実施形態によれば、一対の嘴状部分31、32の各々の先端部33、34は、それぞれの両端側に引っ張られる張力を受けている。すなわち、一対の嘴状部分31、32の各々の先端部33、34の一端部33a、34aは、それぞれ第1径方向における一方に引っ張られる張力を受けており、一対の嘴状部分31、32の各々の先端部33、34の他端部33b、34bは、それぞれ第1径方向における他方に引っ張られる張力を受けており、
これにより、第1流動方向への流体の流動が終了すると、一対の嘴状部分31、32の各々の先端部33、34が、第1径方向に沿ってそれぞれ延在している状態にできる。すなわち、一対の嘴状部分31、32の各々の先端部33、34が、相互に密着又は近接した状態と再びなるようにできるので、流体の流動方向をより確実に一方向に規制することができる。
図7に示すように、医療用逆流防止弁100は、例えば、医療用流体流通管200に装着されている。
医療用流体流通管200は、円管状の流通管本体210と、医療用逆流防止弁100と、を備え、医療用逆流防止弁100は、流通管本体210の一端部に装着されて、流体の流動方向を一方向に規制している。
より詳細には、医療用逆流防止弁100は、例えば、流体が流通管本体210の上端側から下端側に向かう方向(第1流動方向)への流体の流動を許容する。一方、医療用逆流防止弁100は、例えば、流通管本体210の下端側から上端側に向かう方向(第2流動方向)への流体の流動(すなわち逆流)を規制する。
本実施形態の場合、一例として、医療用流体流通管200は、胃瘻カテーテルである。
胃瘻カテーテルは、流通管本体210の下端部が胃内に配置された状態で、不図示のバンパが拡張されることにより、当該バンパが胃壁に対して係止され、胃瘻カテーテルが留置される。この状態において、胃瘻カテーテルは、胃内と生体の外部とを相互に連通しており、流通管本体210の内腔を介して、栄養剤などの液体が胃内に注入される。
より詳細には、胃瘻カテーテルを介して胃内に栄養剤等を注入する際には、各嘴状部分31、32の各々が弾性変形することによって、流通管本体210の内腔と体外とを相互に連通させる。これにより、第1流動方向への流体の流動が許容されるので、体外から胃内に栄養剤が通ることが許容される。そして、胃内への栄養剤等の注入が終了すると、各嘴状部分31、32の各々が弾性復元することによって、医療用逆流防止弁100は、流通管本体210の上端開口211aを閉塞する。これにより、第2流動方向への流体の流動が規制されるので、胃の内容物が胃内から体外へ逆流してしまうことを規制できる。
図7に示すように、流通管本体210は、上下方向を軸方向とする円筒状に形成されている。流通管本体210の上端部の内径は、例えば、軸方向における位置にかかわらず略一定となっている。流通管本体210の上端部には、医療用逆流防止弁100が装着されている。
流通管本体210の上端開口211aの周囲縁部には、環状リブ223が形成されている。環状リブ223は、上端開口211aの周囲縁部に沿って周回状に形成されている。環状リブ223の上端は、例えば、上方を向いた平坦面となっている。
また、医療用流体流通管200は、例えば、医療用逆流防止弁100の上端部に挿入されて当該医療用逆流防止弁100を上方の外部空間から閉塞することが可能な栓部材(不図示)を備えている。
図1から図4に示すように、医療用逆流防止弁100は、例えば、上述の中空形状部10に加えて、円環状の基部41と、基部41の外周縁から下方に突出していて中空形状部10の上端部の周囲を囲んでいる環状壁部43と、基部41の内周縁から上方に向けて起立している第2環状壁部47と、を有する。
基部41は、例えば、平面視円環状の平板状に形成されており、その板面は上下方向を向いている。
基部41の外径は、例えば、流通管本体210の上端の外径よりも大きい寸法に設定されている。基部41は、流通管本体210の上端に対して装着される。
環状壁部43は、例えば、平面視円環状に形成されている。環状壁部43の内径及び外径の各々は、例えば、軸方向における位置にかかわらず略一定となっている。
中空形状部10の外周面と環状壁部43の内周面との間隙(基部41の下面側に形成されている間隙)は、上述の流通管本体210の環状リブ223が嵌入する環状溝44を構成している。
中空形状部10は、例えば、保持枠20の内周面20aに沿って配置されている筒状部12を有する。図4に示すように、筒状部12は、保持枠20の軸心と同軸に配置されている。
また、中空形状部10は、例えば、流通管本体210の上端部に圧入される圧入部42を有する。圧入部42は、平面視円環状に形成されている。
基部41、中空形状部10及び第2環状壁部47は、互いに同軸に配置されており、これらの内腔が医療用逆流防止弁100の内腔を構成している。すなわち、基部41、中空形状部10及び第2環状壁部47の軸方向が、医療用逆流防止弁100の軸方向である。流体が第1流動方向に流動する際には、当該液体は、医療用逆流防止弁100の上端側の開口(第2環状壁部47の上端側の開口)から流入し、後述する弁口45から排出される。
圧入部42の外径は、例えば、流通管本体210の上端部の内径と略同等に設定されている。また、圧入部42の内径は、例えば、基部41の内径と略同等に設定されている。
一対の嘴状部分31、32の各々は、例えば、圧入部42の内周縁から下方に向けて突出している。
一対の嘴状部分31、32は、筒状部12の内部に配置されている。
図1及び図2に示すように、先端部33、34の各々の一端部33a、34aは、それぞれ筒状部12の内周面に接続されている。同様に、先端部33、34の各々の他端部33b、34bは、それぞれ筒状部12の内周面に接続されている。
本実施形態の場合、一対の嘴状部分31、32の各々の先端部33、34の合わせ目が弁口45を構成している。先端部33、34の各々は、中空形状部10の軸心に対して直交する第1径方向(例えば、図2に示すX方向)に沿ってそれぞれ延在しているとともに相互に密着又は近接している。
より詳細には、一対の嘴状部分31、32の各々の平面形状は、筒状部12の内側の領域をスリット状の弁口45に沿って二分することにより得られる半月状の形状である。
各嘴状部分31、32を第2径方向に視た側面形状(図5に示す嘴状部分31の形状を参照)は、弦が下に位置し、弧が上に位置する略半月状の形状となっている。各嘴状部分31、32は、各嘴状部分31、32の弧状の上縁部31a、32aの全域に亘り、筒状部12の内周面に対して連接されている。
各嘴状部分31、32において、弧状の上縁部31a、32aと、先端部33、34と、を接続している中間部31b、32bは、例えば、平板状であることが挙げられる。ただし、中間部31b、32bは、湾曲した形状であってもよい。
なお、本実施形態の場合、筒状部12の下端の高さ位置と、各嘴状部分31、32の先端部33、34の高さ位置とは、互いに等しい。ただし、本発明は、この例に限らず、各嘴状部分31、32の先端部33、34の高さ位置の方が筒状部12の下縁の高さ位置よりも低くても(下であっても)よいし、逆に、各嘴状部分31、32の先端部33、34の高さ位置の方が筒状部12の下縁の高さ位置よりも高くても(上であっても)よい。
中間部31b、32bの各々は、例えば、中空形状部10の軸心と第1径方向の双方に対して直交する第2径方向(例えば、図2に示すY方向)に沿った断面において、当該第2径方向における外側(中空形状部10の軸心側とは反対側)から内側(中空形状部10の軸心側)に向けて下り傾斜している。そして、先端部33、34の各々は、その先端の一部分において相互に繋がって合わせ目(弁口45)を形成している。平面視において、先端部33、34の各々は、第1径方向に延在している。一対の嘴状部分31、32の各々の先端部33、34は、第1径方向における一端部33a、34aと他端部33b、34bとにおいて相互に繋がっている。一方、第1径方向における中間部においては互いに非接合となっており、この非接合となっている部分が弁口45を構成している。
一対の嘴状部分31、32のうちの一方の嘴状部分31の先端部33の先端面(下端面)は、例えば、平坦に形成されており水平に配置されている。同様に、一対の嘴状部分31、32のうちの他方の嘴状部分32の先端部34の先端面(下端面)は、例えば、平坦に形成されており水平に配置されている。
図4に示すように、軸方向において、一対の嘴状部分31、32の各々の先端面の高さ位置は、筒状部12の下端面の高さ位置と同等に設定されている。
図5に示すように、保持枠20は、例えば、上下方向を軸方向とする円筒状に形成されている。保持枠20の内径及び外径の各々は、例えば、軸方向における位置にかかわらず略一定となっている。保持枠20に対して、筒状部12の略全体が圧入されている。
本実施形態の場合、図7に示すように、中空形状部10の圧入部42が、流通管本体210の上端部の内腔に圧入されている。
環状溝44には、流通管本体210の環状リブ223が圧入されている。より詳細には、環状リブ223の内周面は、圧入部42の外周面に対して面接触しており、環状リブ223の外周面は、環状壁部43の内周面に対して面接触している。
このような構成によれば、流体(例えば、栄養剤や胃の内容物)が、流通管本体210の内周面210aと医療用逆流防止弁100の外周面との間の間隙を介して、流通管本体210の上端開口211aに向けて逆流してしまうことを抑制できる。
また、本実施形態の場合、環状リブ223の上端面と環状溝44の下面との間には僅かな間隙が形成されており、当該間隙には、不図示の接着剤が周回状に充填されている。これにより、環状溝44と環状リブ223とが液密(気密)に接合されている。
このような構成によれば、流体(例えば、栄養剤や胃の内容物)が、環状溝44と環状リブ223との間隙を介して、流通管本体210の外部空間に漏出してしまうことを抑制できる。
また、図1及び図2に示すように、環状壁部43には、例えば、環状溝44と当該環状壁部43の外周囲の空間とを相互に連通させる切欠形状部46が形成されている。
これにより、接着剤が充填された環状溝44に対して環状リブ223を圧入する際に、当該接着剤が、接着剤が環状溝44内に行き渡った後に切欠形状部46から溢れるようにできる。よって、接着剤が環状溝44内に周回状に充填されたことを容易に視認により確認できるので、環状溝44と環状リブ223との液密(気密)性をより確実に確保することができる。
本実施形態の場合、一対の嘴状部分31、32の各々が弾性変形することによって、弁体15が開放され、第1流動方向へ流体の流動が許容される。この状態から、一対の嘴状部分31、32の各々が弾性復元することによって、弁体15が閉塞され、第2流動方向への流体の流動が規制される。
より詳細には、流体が第1流動方向に流動する際には、当該流体に押圧されて、図6に示すように、一対の嘴状部分31、32の各々の先端部33、34は、第2径方向において互いに離間した形状に弾性変形する。より詳細には、嘴状部分31の先端部33は、第2径方向における先端部34側とは反対側(例えば、図2における上方)に向けて凸の弧状に弾性変形し、嘴状部分32の先端部34は、第2径方向における先端部33側とは反対側(例えば、図2における下方)に向けて凸の弧状に弾性変形する。これにより、弁口45が開口状態となり(弁体15が開放され)、第1流動方向への流体の流動が許容される。そして、流体の流動が終了すると、一対の嘴状部分31、32の各々の先端部33、34は、第2径方向において互いに近接又は密着した形状に弾性復元する。より詳細には、一対の嘴状部分31、32の先端部33、34は、第1径方向に沿って直線状に延在した形状に弾性復元する。これにより、弁口45が閉口状態となり(弁体15が閉塞され)、第2流動方向への流体の流動(すなわち流体の逆流)が規制される。
ここで、本実施形態の場合、筒状部12は、当該筒状部12の軸心と前記第1径方向との双方に対して直交する第2径方向(例えば、図2に示すY方向)において、保持枠20によって両側から内向きに押圧されて弾性変形している。
これにより、一対の嘴状部分31、32の各々の先端部33、34が、それぞれの両端側に引っ張り張力を受ける構成を容易に実現できる。よって、第1流動方向への流体の流動が終了すると、先端部33、34が、第2径方向において互いに近接又は密着した形状に弾性復元するようにできる。
図3に示すように、筒状部12は、例えば、当該筒状部12を保持枠20から取り外した状態では、長径方向の外径が保持枠20の内径よりも大きく短径方向の外径が保持枠20の内径よりも小さい楕円筒状であり、短径方向は第1径方向と一致している。
このような構成によれば、筒状部12を保持枠20に嵌め込むことによって、筒状部12が、第2径方向において、保持枠20によって両側から内向きに押圧されて弾性変形している構成を容易に実現できる。
より詳細には、図3に示すように、筒状部12を保持枠20から取り外した状態では、当該筒状部12の長径方向(第2径方向)の外径は、例えば、保持枠20の内径よりも大きく圧入部42の外径よりも小さい。
本実施形態の場合、一例として、筒状部12の基端部は、平面視略円形状に形成されている。そして、筒状部12の第1径方向における寸法は、基端側から先端側に向けて徐々に縮小する一方で、第2径方向における筒状部12の寸法は、基端側から先端側に向けて徐々に拡大している。これにより、筒状部12の先端部が、平面視楕円形状となる。
なお、本発明において、少なくとも筒状部12の先端部が、長径方向の外径が保持枠20の内径よりも大きく短径方向の外径が保持枠20の内径よりも小さい楕円筒状となっていればよく、当該先端部よりも上側の部分の外径は、保持枠20の内径よりも大きくてもよいし、小さくてもよい。
また、弁口45は、例えば、筒状部12の短径方向(第1径方向)に沿って延在している。すなわち、平面視において、弁口45は、筒状部12の中心を通る位置に配置されている。
また、図2に示す例では、筒状部12が保持枠20の内周面20aに沿って配置されている状態では、当該筒状部12は、長径方向において、保持枠20によって両側から内側(筒状部12の中心側)に押圧されて、平面視略円形状に弾性変形している。より詳細には、保持枠20によって押圧されることにより、筒状部12は、その短径方向において伸長する(短径方向の内径及び外径の各々が拡大する)一方で、その長径方向において収縮する(長径方向の内径及び外径の各々が縮小する)。これにより、第1径方向において、一対の嘴状部分31、32の各々の先端部33、34が、それぞれの両端側に引っ張られるようにできる。
一例として、筒状部12の外周面は、保持枠20の内周面20aに対して周回状に面接触している。ただし、本発明において、少なくとも筒状部12の長径方向における両端部の外周面が、保持枠20の内周面20aに対して面接触していればよく、当該筒状部12におけるその他の部分の外周面は、保持枠20の内周面20aから離間していてもよい。
なお、図3では、保持枠20を二点鎖線で図示している。
本実施形態の場合、一例として、基部41と中空形状部10とが一体となっている一方で、保持枠20は基部41とは別体となっている。ただし、本発明において、基部41と保持枠20とが一体となっている一方で、中空形状部10は基部41とは別体となっていてもよい。
筒状部12は、例えば、保持枠20よりも弾性変形容易である。
これにより、筒状部12が、保持枠20の内周面20aに沿うように弾性変形することができる。よって、筒状部12が、第2径方向において、保持枠20によって両側から内向きに押圧されて弾性変形している構成をより確実に実現できる。
筒状部12を構成する材料は、例えば、保持枠20を構成する材料よりも軟質であることが好ましい。
このようにすることによって、筒状部12が保持枠20よりも軟質である(弾性変形容易である)構成を実現することができる。
また、筒状部12は、保持枠20よりも薄肉に形成されていることも好ましい。
このようにすることによっても、筒状部12が保持枠20よりも軟質である(弾性変形容易である)構成を実現することができる。
なお、ここで、筒状部12が、保持枠20よりも薄肉であるとは、筒状部12の肉厚の平均値は、保持枠20の肉厚の平均値よりも小さいことを意味している。
流通管本体210は、例えば、樹脂材料によって一体成形されている。樹脂材料は、特に限定されないが、例えば、ポリフッ化ビニリデン樹脂、ポリテトラフルオロエチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、又はシリコンゴムその他のゴム材料等であることが挙げられる。
筒状部12を含む中空形状部10は、例えば、弾性材料によって一体成形されている。弾性材料は、特に限定されないが、例えば、シリコンゴムやエラストマー等であることが挙げられる。
保持枠20は、例えば、硬質の樹脂材料によって一体成形されている。硬質の樹脂材料としては、特に限定されないが、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリスチレンなどを挙げられる。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。
例えば、上記においては、楕円筒状の筒状部12が、第2径方向において、保持枠20によって両側から内向きに押圧されて弾性変形することによって、一対の嘴状部分31、32の各々の先端部33、34が、それぞれの両端側に引っ張られる張力を受けるように構成されている例を説明した。ただし、本発明において、楕円筒状の筒状部12が、その短径方向外向きに引っ張られることによって、一対の嘴状部分31、32の各々の先端部33、34も、それぞれの両端側に引っ張られる張力を受けるように構成されていてもよい。この場合、例えば、筒状部12を短径方向(第1径方向)に引っ張ることによって、各嘴状部分31、32の先端部に対してそれぞれの両端側に引っ張られる張力を付与した状態で、当該筒状部12は保持枠20に対して固定される。
筒状部12の短径方向における両端部の外周面が、それぞれ不図示の接着剤によって保持枠20の内周面20aに対して接着固定されている。
本実施形態は以下の技術思想を包含する。
(1)筒状の保持枠と、
前記保持枠により保持されている中空形状部と、
を備え、
前記中空形状部は、弁体を構成する可撓性の一対の嘴状部分を有し、
前記一対の嘴状部分の各々の先端部は、前記保持枠の軸心に対して直交する第1径方向に沿ってそれぞれ延在しているとともに相互に密着又は近接しており、
前記一対の嘴状部分の各々の先端部は、それぞれの両端側に引っ張られる張力を受けている医療用逆流防止弁。
(2)前記中空形状部は、前記保持枠の内周面に沿って配置されている筒状部を有し、
前記筒状部は、当該筒状部の軸心と前記第1径方向との双方に対して直交する第2径方向において、前記保持枠によって両側から内向きに押圧されて弾性変形している(1)に記載の医療用逆流防止弁。
(3)前記保持枠は円筒状であり、
前記筒状部は、当該筒状部を前記保持枠から取り外した状態では、長径方向の外径が前記保持枠の内径よりも大きく短径方向の外径が前記保持枠の内径よりも小さい楕円筒状であり、
前記短径方向は前記第1径方向と一致している(2)に記載の医療用逆流防止弁。
(4)前記筒状部は前記保持枠よりも弾性変形容易である(2)又は(3)に記載の医療用逆流防止弁。
(5)前記筒状部を構成する材料は、前記保持枠を構成する材料よりも軟質である(4)に記載の医療用逆流防止弁。
(6)前記筒状部は、前記保持枠よりも薄肉に形成されている(4)又は(5)に記載の医療用逆流防止弁。
10 中空形状部
12 筒状部
15 弁体
20 保持枠
20a 保持枠の内周面
31、32 嘴状部分
31a、32a 上縁部
31b、32b 中間部
33、34 先端部
33a、34a 一端部
33b、34b 他端部
41 基部
42 圧入部
43 環状壁部
44 環状溝
45 弁口
46 切欠形状部
47 第2環状壁部
100 医療用逆流防止弁
200 医療用流体流通管(胃瘻カテーテル)
210 流通管本体
210a 流通管本体の内周面
211a 上端開口
223 環状リブ

Claims (6)

  1. 筒状の保持枠と、
    前記保持枠により保持されている中空形状部と、
    を備え、
    前記中空形状部は、弁体を構成する可撓性の一対の嘴状部分を有し、
    前記一対の嘴状部分の各々の先端部は、前記保持枠の軸心に対して直交する第1径方向に沿ってそれぞれ延在しているとともに相互に密着又は近接しており、
    前記一対の嘴状部分の各々の先端部は、それぞれの両端側に引っ張られる張力を受けている医療用逆流防止弁。
  2. 前記中空形状部は、前記保持枠の内周面に沿って配置されている筒状部を有し、
    前記筒状部は、当該筒状部の軸心と前記第1径方向との双方に対して直交する第2径方向において、前記保持枠によって両側から内向きに押圧されて弾性変形している請求項1に記載の医療用逆流防止弁。
  3. 前記保持枠は円筒状であり、
    前記筒状部は、当該筒状部を前記保持枠から取り外した状態では、長径方向の外径が前記保持枠の内径よりも大きく短径方向の外径が前記保持枠の内径よりも小さい楕円筒状であり、
    前記短径方向は前記第1径方向と一致している請求項2に記載の医療用逆流防止弁。
  4. 前記筒状部は前記保持枠よりも弾性変形容易である請求項2又は3に記載の医療用逆流防止弁。
  5. 前記筒状部を構成する材料は、前記保持枠を構成する材料よりも軟質である請求項4に記載の医療用逆流防止弁。
  6. 前記筒状部は、前記保持枠よりも薄肉に形成されている請求項4又は5に記載の医療用逆流防止弁。
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