JP2023150715A - 医療用逆流防止弁、及び、医療用流体流通管 - Google Patents

医療用逆流防止弁、及び、医療用流体流通管 Download PDF

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Yukihiko Sakaguchi
清貴 有川
Seiki Arikawa
稔 鈴木
Minoru Suzuki
和樹 岡田
Kazuki Okada
博史 山澤
Hiroshi Yamasawa
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Abstract

【課題】より確実に、流体の流動方向を一方向に規制することが可能な医療用逆流防止弁を提供する。【解決手段】医療用逆流防止弁100は、筒状部11と、筒状部11の一端の開口12を閉塞している閉塞部と、を含む中空形状部10を備え、閉塞部は、開口12の周縁部における一部分において筒状部11と連結されており、当該連結されている部分をヒンジ25として開閉可能なフラップ部20である。【選択図】図5

Description

本発明は、医療用逆流防止弁、及び、医療用流体流通管に関する。
医療用逆流防止弁は、例えば、特許文献1に記載のものがある。特許文献1の医療用逆流防止弁(同文献には、弁部材と記載)は、それぞれ弾性変形可能な一対の嘴状部分を含む中空形状部と、閉状態と開状態とに開閉する弁口と、を備え、一対の嘴状部分の各々が弾性変形することによって、弁口が開状態となり、一対の嘴状部分の各々が弾性復元することによって、弁口が閉状態となる。
特表2004-516076号公報
本願発明者の検討によれば、特許文献1の医療用逆流防止弁は、流体の流動方向をより確実に一方向に規制する観点から、改善の余地がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、流体の流動方向をより確実に一方向に規制することが可能な構造の医療用逆流防止弁、及び、医療用流体流通管を提供するものである。
本発明によれば、筒状部と、前記筒状部の一端の開口を閉塞している閉塞部と、を含む中空形状部を備え、
前記閉塞部は、前記開口の周縁部における一部分において前記筒状部と連結されており、当該連結されている部分をヒンジとして開閉可能なフラップ部である医療用逆流防止弁が提供される。
また、本発明によれば、円管状の流通管本体と、本発明の医療用逆流防止弁と、
を備え、
前記医療用逆流防止弁は、前記流通管本体の一端部に装着されて、流体の流動方向を一方向に規制しており、
前記中空形状部において、前記連結されている部分を含む部分は、前記流通管本体により保持されており、
前記フラップ部は、前記流通管本体の内周面から離間している医療用流体流通管が提供される。
本発明によれば、流体の流動方向をより確実に一方向に規制することができる。
実施形態に係る医療用逆流防止弁の斜視図である。 実施形態に係る医療用逆流防止弁の底面図である。 実施形態に係る医療用逆流防止弁の側面図である。 図2に示すA-A線に沿った断面図である。 図5(a)及び図5(b)は実施形態に係る医療用流体流通管の断面図であり、このうち図5(a)はフラップ部が閉状態となっており、図5(b)はフラップ部が開状態となっている。 図5(a)に示すA-A線に沿った断面図である。 実施形態の変形例1に係る医療用逆流防止弁の側面図である。 図8(a)及び図8(b)は実施形態の変形例に係る医療用流体流通管の断面図であり、このうち図8(a)はフラップ部が閉状態となっており、図8(b)はフラップ部が開状態となっている。 実施形態の変形例2に係る医療用逆流防止弁の側面図である。 図10(a)及び図10(b)は実施形態の変形例に係る医療用流体流通管の断面図であり、このうち図10(a)はフラップ部が閉状態となっており、図10(b)はフラップ部が開状態となっている。
以下、本発明の実施形態について、図1から図6を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。
また、本発明の医療用逆流防止弁100の各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要はない。複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等を許容する。
また、以下の説明では、図4及び図5における下方向が下方、上方向が上方であるものとする。また、医療用逆流防止弁100の軸方向を単に軸方向と称し、医療用逆流防止弁100の径方向を単に径方向と称する場合がある。更に、医療用逆流防止弁100の周方向を単に周方向と称する場合がある。また、医療用逆流防止弁100径方向を水平方向と称する場合がある。
図1から図4に示すように、本実施形態に係る医療用逆流防止弁100は、筒状部11と、筒状部11の一端の開口12を閉塞している閉塞部と、を含む中空形状部10を備えている。
閉塞部は、開口12の周縁部における一部分において筒状部11と連結されており、当該連結されている部分26をヒンジとして開閉可能なフラップ部20である。
医療用逆流防止弁100は、一方向(以下、第1流動方向)へ流体の流動を許容する一方で、当該一方向に対する反対方向(以下、第2流動方向)への流体の流動を規制する。
本実施形態の場合、一例として、図4における下方が第1流動方向であり、図4における上方が第2流動方向である。
本実施形態によれば、医療用逆流防止弁100は、開口12の周縁部における一部分において筒状部11と連結されており、当該連結されている部分26をヒンジとして開閉可能なフラップ部20を備えている。
これにより、第1流動方向へ流体の流動を許容する際には、フラップ部20が開く(すなわち開状態となる)ことにより開口12が開放され、第2流動方向へ流体の流動を規制する際には、フラップ部20を閉じる(すなわち閉状態となる)ことにより開口12が閉塞されるようにできる。すなわち、流体の流動方向をより確実に一方向に規制することができる。
図5(a)及び図5(b)に示すように、医療用逆流防止弁100は、例えば、医療用流体流通管200に装着されている。
医療用流体流通管200は、円管状の流通管本体210と、医療用逆流防止弁100と、を備え、医療用逆流防止弁100は、流通管本体210の一端部に装着されて、流体の流動方向を一方向に規制している。
より詳細には、医療用逆流防止弁100は、例えば、流体が流通管本体210の上端側から下端側に向かう方向(第1流動方向)への流体の流動を許容する。一方、医療用逆流防止弁100は、例えば、流通管本体210の下端側から上端側に向かう方向(第2流動方向)への流体の流動(すなわち逆流)を規制する。
本実施形態の場合、一例として、医療用流体流通管200は、胃瘻カテーテルである。
胃瘻カテーテルは、流通管本体210の下端部が胃内に配置された状態で、不図示のバンパが拡張されることにより、当該バンパが胃壁に対して係止され、胃瘻カテーテルが留置される。この状態において、胃瘻カテーテルは、胃内と生体の外部とを相互に連通しており、流通管本体210の内腔を介して、栄養剤などの液体が胃内に注入される。
より詳細には、胃瘻カテーテルを介して胃内に栄養剤等を注入する際には、フラップ部20は開状態となり、流通管本体210の内腔と体外とを相互に連通させる。これにより、第1流動方向への流体の流動が許容されるので、体外から胃内に栄養剤が通ることが許容される。そして、胃内への栄養剤等の注入が終了すると、フラップ部20は閉状態となり、流通管本体210の上端開口211aが閉塞される。これにより、第2流動方向への流体の流動が規制されるので、胃の内容物や栄養剤等が胃内から体外へ逆流してしまうことを規制できる。
図5(a)及び図5(b)に示すように、流通管本体210は、上下方向を軸方向とする円筒状に形成されている。流通管本体210の上端部の内径及び外径の各々は、例えば、軸方向における位置にかかわらず略一定となっている。流通管本体210の上端部には、医療用逆流防止弁100が装着されている。
流通管本体210の上端開口211aの周囲縁部には、環状リブ223が形成されている。環状リブ223は、上端開口211aの周囲縁部に沿って周回状に形成されている。環状リブ223の上端は、例えば、上方を向いた平坦面となっている。
また、医療用流体流通管200は、例えば、医療用逆流防止弁100の上端部に挿入されて当該医療用逆流防止弁100を上方の外部空間から閉塞することが可能な栓部材(不図示)を備えている。
図1から図4に示すように、医療用逆流防止弁100は、例えば、上述の中空形状部10に加えて、円環状の基部41と、基部41の外周縁から下方に突出していて中空形状部10の上端部の周囲を囲んでいる環状壁部43と、基部41の内周縁から上方に向けて起立している第2環状壁部47と、を有する。
基部41は、例えば、平面視円環状の平板状に形成されており、その板面は上下方向を向いている。
基部41の外径は、例えば、流通管本体210の上端の外径よりも大きい寸法に設定されている。基部41は、流通管本体210の上端に対して装着される。
環状壁部43は、例えば、平面視円環状に形成されている。環状壁部43の内径及び外径の各々は、例えば、軸方向における位置にかかわらず略一定となっている。
中空形状部10の外周面と環状壁部43の内周面との間隙(基部41の下面側に形成されている間隙)は、上述の流通管本体210の環状リブ223が嵌入する環状溝44を構成している。
また、中空形状部10は、例えば、流通管本体210の上端部に圧入される圧入部42を有する。圧入部42は、平面視円環状に形成されている。
基部41、中空形状部10及び第2環状壁部47は、互いに同軸に配置されており、これらの内腔が医療用逆流防止弁100の内腔を構成している。すなわち、基部41、中空形状部10及び第2環状壁部47の軸方向が、医療用逆流防止弁100の軸方向である。流体が第1流動方向に流動する際には、当該液体は、医療用逆流防止弁100の上端側の開口(第2環状壁部47の上端側の開口)から流入し、開口12から排出される。
圧入部42の外径は、例えば、流通管本体210の上端部の内径と略同等に設定されている。また、圧入部42の内径は、例えば、基部41の内径と略同等に設定されている。
筒状部11の内径は、例えば、軸方向における位置にかかわらず略一定となっている。
筒状部11において、閉塞部の上記連結されている部分26と対応する部位は、例えば、筒状部11におけるその他の部分(以下、第1小径部11b)よりも外径が大きい第1大径部11aとなっている。
図2に示すように、筒状部11の外周面において、第1大径部11aの一端部と第1小径部11bとの境界面14aは、例えば、周方向における一方を向いており、第1大径部11aの他端部と第1小径部11bとの境界面14bは、例えば、周方向における他方を向いている。
平面視において、フラップ部20の外形形状は、例えば、筒状部11の外形形状と同一形状及び同一寸法に設定されている。
したがって、フラップ部20において、第1大径部11aと対応する部分(すなわち筒状部11と連結されている部分26)は、フラップ部20におけるその他の部分(以下、第2小径部20a)よりも外径が大きい第2大径部20bとなっている。
フラップ部20の上面及び下面の各々は、平坦に形成されており、水平に配置されている。また、フラップ部20の第2小径部20aの上面は、筒状部11の第1小径部11bの下面と面接触している。
本実施形態の場合、図5(a)及び図5(b)に示すように、中空形状部10の圧入部42が、流通管本体210の上端部の内腔に圧入されている。
環状溝44には、流通管本体210の環状リブ223が圧入されている。より詳細には、環状リブ223の内周面は、圧入部42の外周面に対して面接触しており、環状リブ223の外周面は、環状壁部43の内周面に対して面接触している。
このような構成によれば、流体が、流通管本体210の内周面210aと医療用逆流防止弁100の外周面との間の間隙を介して、流通管本体210の上端開口211aに向けて逆流してしまうことを抑制できる。
また、本実施形態の場合、環状リブ223の上端面と環状溝44の下面との間には僅かな間隙が形成されており、当該間隙には、不図示の接着剤が周回状に充填されている。これにより、環状溝44と環状リブ223とが液密(気密)に接合されている。
このような構成によれば、流体が、環状溝44と環状リブ223との間隙を介して、流通管本体210の外部空間に漏出してしまうことを抑制できる。
また、図1及び図2に示すように、環状壁部43には、例えば、環状溝44と当該環状壁部43の外周囲の空間とを相互に連通させる切欠形状部46が形成されている。
これにより、接着剤が充填された環状溝44に対して環状リブ223を圧入する際に、当該接着剤が、接着剤が環状溝44内に行き渡った後に切欠形状部46から溢れるようにできる。よって、接着剤が環状溝44内に周回状に充填されたことを容易に視認できるので、環状溝44と環状リブ223との液密(気密)性をより確実に確保することができる。
本実施形態の場合、医療用逆流防止弁100において、少なくとも筒状部11、連結されている部分26及びフラップ部20までの部分が弾性材料によって一体成形されている。
そして、図5(a)及び図5(b)に示すように、フラップ部20は、弾性変形することによって、連結されている部分26をヒンジとして、上下に揺動可能となっている。フラップ部20が上下に揺動することによって、筒状部11の一端の開口12を開閉することができる。
医療用逆流防止弁100は、例えば、弾性材料によって一体成形されている。弾性材料は、特に限定されないが、例えば、シリコンゴムやエラストマー等であることが挙げられる。
図5(b)に示すように、流体が第1流動方向に流動する際には、フラップ部20は、当該流体に押圧されて、連結されている部分26をヒンジとして、下方に揺動した形状に弾性変形する。これにより、筒状部11の一端の開口12が開放され、第1流動方向への流体の流動が許容される。そして、流体の流動が終了すると、図5(a)に示すように、フラップ部20は、筒状部11の弾性復元力によって、連結されている部分26をヒンジとして上方に揺動する(弾性復元する)。これにより、筒状部11の一端の開口12が閉塞され、第2流動方向への流体の流動(すなわち流体の逆流)が規制される。
ここで、本実施形態の場合、中空形状部10において、連結されている部分26を含む部分は、流通管本体210により保持されており、フラップ部20は、流通管本体210の内周面210aから離間している。
これにより、フラップ部20が開閉する際に、当該フラップ部20が流通管本体210の内周面210aと干渉することを抑制できる。また、例えば、フラップ部20が、流通管本体210に押圧されることによる弾性変形によって、意図しないタイミングで開状態となってしまうことも抑制できる。
より詳細には、本実施形態の場合、径方向において、フラップ部20の第2小径部20aの外周面は、流通管本体210の内周面210aから離間している。一方、径方向において、フラップ部20の第2大径部20bの外周面は、流通管本体210の内周面210aに沿って配置されている。
このような構成によれば、フラップ部20におけるヒンジ側とは反対側の部分(第2小径部20a)が、流通管本体210の内周面210aと干渉することなく、スムーズに開閉できる(上下に揺動できる)。
より詳細には、図6に示すように、中空形状部10において、連結されている部分26を含む部分の外周面は、流通管本体210の内周面に沿って密着している弧状の湾曲面(以下、第1湾曲面27)となっており、中空形状部10において、フラップ部20を含む部分の外周面は、流通管本体210の内周面210aよりも小径で当該内周面210aに沿って配置されている弧状の湾曲面(以下、第2湾曲面21)となっている。
これにより、フラップ部20が下方に揺動する際に、ヒンジとなる側(第2大径部20b側)が、流通管本体210によって押圧されて押し潰される構成となるので、当該フラップ部20の十分な弾性復元力を蓄えることができる。
また、フラップ部20の閉状態においては、フラップ部20が流通管本体210に押圧されることによって下方に揺動し、意図しないタイミングで開状態となってしまうことも抑制できる。
本実施形態の場合、第1湾曲面27は、中空形状部10における第1大径部11a及び第2大径部20bを含む部分の外周面であり、第2湾曲面21は、中空形状部10における第1小径部11b及び第2小径部20aを含む部分の外周面である。
より詳細には、第1湾曲面27の曲率半径は、例えば、第2湾曲面21の曲率半径よりも大きい。
また、中空形状部10において、第1大径部11a及び第2大径部20bを含む部分の中心角は、第1小径部11b及び第2小径部20aを含む部分の中心角よりも小さい。
本実施形態の場合、一例として、平面視において、中空形状部10における、第1大径部11a及び第2大径部20bを含む部分の中心角は、例えば、約120度であり、第1小径部11b及び第2小径部20aを含む部分の中心角は、例えば、約240度である。
流通管本体210は、例えば、樹脂材料によって一体成形されている。樹脂材料は、特に限定されないが、例えば、ポリフッ化ビニリデン樹脂、ポリテトラフルオロエチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、又はシリコンゴムその他のゴム材料等であることが挙げられる。
<変形例1>
次に、図7から図8(b)を用いて実施形態の変形例1を説明する。
ここで、本変形例の場合、医療用逆流防止弁100は、閉塞部(フラップ部20)を閉じる方向に付勢するバネ部材70を有する。
なお、本変形例の場合、「閉じる方向」とは、フラップ部20が上方に揺動する方向である。
これにより、開状態から閉状態に切り替わる際に、バネ部材70による付勢力によって、
フラップ部20が閉じる動作(本実施形態の場合、フラップ部20が弾性復元する動作)を良好に補助することができる。よって、流体の流動方向をより確実に一方向に規制することができる。また、バネ部材70の付勢力によって、フラップ部20が閉塞した状態を良好に維持することができる。
図7に示すように、バネ部材70は、一例として、筒状部11に設けられている第1部分71と、閉塞部(フラップ部20)に設けられている第2部分73と、第1部分71と第2部分73とを相互に連結している連結部75と、を含むねじりバネである。
より詳細には、連結部75は、ワイヤ部材を複数回巻回することによって形成されている巻回部である。連結部75の一端部は、第1部分71の一端部と接続されており、連結部75の他端部は、第2部分73の一端部と接続されている。
連結部75の軸方向は、例えば、筒状部11の軸方向に対して直交する方向である。
図7に示すように、第1部分71は、筒状部11の軸方向に沿う方向及び連結部75の軸方向に対して直交する方向(例えば、図7における上下方向)に延在している。より詳細には、第1部分は、連結部75の一端部から上方に向けて延出している。
第2部分73は、例えば、側面視において、筒状部11の軸方向に及び連結部75の軸方向の双方に対して直交する方向(例えば、図7に示すX方向)に延在している。より詳細には、第2部分73は、側面視において、連結部75の他端部から、筒状部11の軸心に向けて延出している。
バネ部材70は、例えば、筒状部11の内部に配置されている。
また、バネ部材70は、例えば、不図示の接着剤によってフラップ部20及び筒状部11に対して固定されている。
より詳細には、図7に示すように、連結部75は、例えば、フラップ部20の上面上において、連結されている部分26側の部分に固定されている。第1部分71は、フラップ部20の上面上に沿って配置されているとともに固定されている。第2部分73は、筒状部11の内周面に沿って配置されているとともに固定されている。
ただし、本発明において、バネ部材70は、筒状部11及びフラップ部20に埋設されていてもよい。
バネ部材70を構成する材料は、特に限定されないが、例えば、二チノール(ニッケルチタン形状記憶合金)などの超弾性合金により構成されている。
ただし、バネ部材70は、例えば、樹脂材料によって構成されていてもよい。
図8(b)に示すように、流体が第1流動方向に流動する際には、当該流体に押圧されて、フラップ部20は、バネ部材70の付勢力に抗して下方に揺動し、筒状部11の一端の開口12を開放する。より詳細には、バネ部材70の第2部分73は、径方向外側から内側に向けて下り傾斜した形状に弾性変形する一方で、第1部分71は上下に延在した状態を維持する。
第1流動方向への流体の流動が終了すると、図8(a)に示すように、フラップ部20は、バネ部材70の付勢力に従って上方に揺動し、筒状部11の一端の開口12を閉塞する。より詳細には、バネ部材70の第2部分73は、側面視において、筒状部11の軸方向及び連結部75の軸方向の双方に対して直交する方向に延在した状態に弾性復元する。
<変形例2>
次に、図9から図10(b)を用いて実施形態の変形例を説明する。
上記の変形例1では、バネ部材70は、筒状部11に設けられている第1部分71と、閉塞部(フラップ部20)に設けられている第2部分73と、第1部分71と第2部分73とを相互に連結している連結部75と、を含む例を説明したが、本変形例の場合、図6に示すように、バネ部材70は、筒状部11に設けられている第1部分71の代わりに、流通管本体210の内周面211aに沿って配置される第3部分を含む。
このような構成によっても、バネ部材70の付勢力によって、フラップ部20が閉じる動作を良好に補助することができる。よって、流体の流動方向をより確実に一方向に規制することができる。また、バネ部材70の付勢力によって、フラップ部20が閉塞した状態を良好に維持することができる。
本変形例の場合、バネ部材70は、例えば、閉塞部(フラップ部20)の下面に対して固定されており、上記の実施形態と比べて上下反転した姿勢で配置されている。
バネ部材70の連結部75は、例えば、閉塞部における連結されている部分26の下面に対して固定されている。図9に示すように、バネ部材70の第2部分73は、側面視において、連結部75の一端部から、筒状部11の軸方向及び連結部75の軸方向の双方に対して直交する方向に延在している。第3部分74は、連結部75の軸方向及び第2部分73の延在方向の双方に対して直交する方向に延在している。より詳細には、第3部分74は、連結部75の他端部から下方に延出している。また、第3部分74は、例えば、流通管本体210の内周面210aに沿って配置されている。
図10(b)に示すように、流体が第1流動方向に流動する際には、当該流体に押圧されて、フラップ部20は、バネ部材70の付勢力に抗して下方に揺動し、筒状部11の一端の開口12を開放する。より詳細には、バネ部材70の第2部分73は、径方向外側から内側に向けて下り傾斜した形状に弾性変形する。一方、第3部分74は、流通管本体210の内周面210aによって径方向外側への揺動が規制され、上下に延在した状態を維持する。
第1流動方向への流体の流動が終了すると、図10(a)に示すように、フラップ部20は、バネ部材70の付勢力に従って上方に揺動し、筒状部11の一端の開口12を閉塞する。より詳細には、バネ部材70の第2部分は、側面視において、筒状部11の軸方向及び連結部75の軸方向の双方に対して直交する方向に延在した状態に弾性復元する。
また、本変形例の場合、筒状部11の内周面には、上述の栓部材が有するフランジ部(不図示)が係合する溝部13が周回状に形成されている。
筒状部11の内径は、例えば、溝部13の形成領域を除いて、軸方向における位置にかかわらず略一定となっている。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。
本実施形態は以下の技術思想を包含する。
(1)筒状部と、前記筒状部の一端の開口を閉塞している閉塞部と、を含む中空形状部を備え、
前記閉塞部は、前記開口の周縁部における一部分において前記筒状部と連結されており、当該連結されている部分をヒンジとして開閉可能なフラップ部である医療用逆流防止弁。
(2)前記閉塞部を閉じる方向に付勢するバネ部材を有する(1)に記載の医療用逆流防止弁。
(3)前記バネ部材は、前記筒状部に設けられている第1部分と、前記閉塞部に設けられている第2部分と、前記第1部分と前記第2部分とを相互に連結している連結部と、を含むねじりバネである(2)に記載の医療用逆流防止弁。
(4)円管状の流通管本体と、(1)から(3)のいずれか一項に記載の医療用逆流防止弁と、
を備え、
前記医療用逆流防止弁は、前記流通管本体の一端部に装着されて、流体の流動方向を一方向に規制しており、
前記中空形状部において、前記連結されている部分を含む部分は、前記流通管本体により保持されており、
前記フラップ部は、前記流通管本体の内周面から離間している医療用流体流通管。
(5)前記中空形状部において、前記連結されている部分を含む部分の外周面は、前記流通管本体の内周面に沿って密着している弧状の湾曲面となっており、
前記中空形状部において、前記フラップ部を含む部分の外周面は、前記流通管本体の内周面よりも小径で当該内周面に沿って配置されている弧状の湾曲面となっている(4)に記載の医療用流体流通管。
10 中空形状部
11 筒状部
11a 第1大径部
11b 第1小径部
12 開口
13 溝部
14a、14b 境界面
20 フラップ部(閉塞部)
20a 第3小径部
20b 第2大径部
21 湾曲面(第2湾曲面)
26 連結されている部分
27 湾曲面(第1湾曲面)
41 基部
42 圧入部
43 環状壁部
44 環状溝
46 切欠形状部
47 第2環状壁部
70 バネ部材(ねじりバネ)
71 第1部分
73 第2部分
74 第3部分
75 連結部
100 医療用逆流防止弁
200 医療用流体流通管(胃瘻カテーテル)
210 流通管本体
210a 内周面
211a 開口
223 環状リブ

Claims (5)

  1. 筒状部と、前記筒状部の一端の開口を閉塞している閉塞部と、を含む中空形状部を備え、
    前記閉塞部は、前記開口の周縁部における一部分において前記筒状部と連結されており、当該連結されている部分をヒンジとして開閉可能なフラップ部である医療用逆流防止弁。
  2. 前記閉塞部を閉じる方向に付勢するバネ部材を有する請求項1に記載の医療用逆流防止弁。
  3. 前記バネ部材は、前記筒状部に設けられている第1部分と、前記閉塞部に設けられている第2部分と、前記第1部分と前記第2部分とを相互に連結している連結部と、を含むねじりバネである請求項2に記載の医療用逆流防止弁。
  4. 円管状の流通管本体と、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の医療用逆流防止弁と、
    を備え、
    前記医療用逆流防止弁は、前記流通管本体の一端部に装着されて、流体の流動方向を一方向に規制しており、
    前記中空形状部において、前記連結されている部分を含む部分は、前記流通管本体により保持されており、
    前記フラップ部は、前記流通管本体の内周面から離間している医療用流体流通管。
  5. 前記中空形状部において、前記連結されている部分を含む部分の外周面は、前記流通管本体の内周面に沿って密着している弧状の湾曲面となっており、
    前記中空形状部において、前記フラップ部を含む部分の外周面は、前記流通管本体の内周面よりも小径で当該内周面に沿って配置されている弧状の湾曲面となっている請求項4に記載の医療用流体流通管。
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