JP2023150358A - カーブドレールスイッチ動作確認治具 - Google Patents

カーブドレールスイッチ動作確認治具 Download PDF

Info

Publication number
JP2023150358A
JP2023150358A JP2022059443A JP2022059443A JP2023150358A JP 2023150358 A JP2023150358 A JP 2023150358A JP 2022059443 A JP2022059443 A JP 2022059443A JP 2022059443 A JP2022059443 A JP 2022059443A JP 2023150358 A JP2023150358 A JP 2023150358A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cleat
curved rail
rail switch
operation confirmation
switch operation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022059443A
Other languages
English (en)
Inventor
省吾 中村
Shogo Nakamura
知至 中村
Tomoyoshi Nakamura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Building Solutions Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Building Solutions Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Building Solutions Corp filed Critical Mitsubishi Electric Building Solutions Corp
Priority to JP2022059443A priority Critical patent/JP2023150358A/ja
Publication of JP2023150358A publication Critical patent/JP2023150358A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Escalators And Moving Walkways (AREA)

Abstract

【課題】容易にカーブドレールスイッチの動作確認を行うことができるカーブドレールスイッチ動作確認治具を提供する。【解決手段】カーブドレールスイッチ動作確認治具40は、持ち上げロッド41と、接触部材43と、クリート保持部50とを備える。持ち上げロッド41は、部分41aと、部分41cとを含む。接触部材43は、踏段20の踏板22に設けられているクリート24に接触する接触表面43aを含み、かつ、部分41aに設けられている。クリート保持部50は、クリート24を保持する。連結部材70は、部分41cとクリート保持部50とを互いに連結する。【選択図】図4

Description

本開示は、カーブドレールスイッチ動作確認治具に関する。
特開2011-116495号公報(特許文献1)は、安全装置としてカーブドレールスイッチ(CRS)を備えるエスカレータを開示している。エスカレータの傾斜部と水平部とを接続する曲がり部に踏段が達したときに、互いに隣り合う踏段の間に靴等が挟まることによって、踏段が浮き上がることがある。カーブドレールスイッチは、踏段の浮き上がりを検知して、踏段の走行(エスカレータの運転)を停止させる。
特開2011-116495号公報
本開示の目的は、容易にカーブドレールスイッチの動作確認を行うことができるカーブドレールスイッチ動作確認治具を提供することである。
本開示のカーブドレールスイッチ動作確認治具は、持ち上げロッドと、接触部材と、クリート保持部とを備える。持ち上げロッドは、第1部分と、持ち上げロッドの長手方向において第1部分から離れている第2部分とを含む。接触部材は、踏段の踏板に設けられているクリートに接触する接触表面を含み、かつ、持ち上げロッドの第1部分に設けられている。クリート保持部は、クリートを保持する。連結部材は、持ち上げロッドの第2部分とクリート保持部とを互いに連結する。
本開示のカーブドレールスイッチ動作確認治具によれば、カーブドレールスイッチの動作確認を容易に行うことができる。
実施の形態のエスカレータの概略側面図である。 実施の形態のエスカレータの概略部分拡大斜視図である。 実施の形態のエスカレータの概略部分拡大側面図である。 実施の形態のカーブドレールスイッチ動作確認治具の概略側面図である。 実施の形態のカーブドレールスイッチ動作確認治具の部分拡大側面図である。 実施の形態のカーブドレールスイッチ動作確認治具の部分拡大正面図である。 実施の形態の変形例のカーブドレールスイッチ動作確認治具の部分拡大側面図である。 実施の形態の変形例のカーブドレールスイッチ動作確認治具の部分拡大正面図である。 実施の形態のカーブドレールスイッチ動作確認治具の部分拡大正面図である。 実施の形態の変形例のカーブドレールスイッチ動作確認治具の部分拡大斜視図である。
以下、本開示の実施の形態を説明する。なお、同一の構成には同一の参照番号を付し、その説明は繰り返さない。
図4から図9に示される実施の形態のカーブドレールスイッチ動作確認治具40は、カーブドレールスイッチ30(図1及び図3を参照)の動作を確認するために用いられる治具である。図1から図3を参照して、カーブドレールスイッチ動作確認治具40が適用されるカーブドレールスイッチ30と、カーブドレールスイッチ30を備えるエスカレータ1とを説明する。
エスカレータ1は、トラス2と、上側スプロケット3と、下側スプロケット4と、踏段20と、踏段レール5と、追従レール6と、踏段チェーン7と、駆動装置8と、欄干10と、移動手摺11と、カーブドレールスイッチ30と、制御装置35とを備えている。
トラス2は、上側スプロケット3と、下側スプロケット4と、踏段レール5と、追従レール6と、踏段チェーン7と、駆動装置8と、カーブドレールスイッチ30と、制御装置35とを収容する。上側スプロケット3は、トラス2のうち上階の部分に設置される。下側スプロケット4は、トラス2のうち下階の部分に設置される。踏段チェーン7は、上側スプロケット3と下側スプロケット4とに巻き掛けられている。駆動装置8は、踏段チェーン7を駆動する。踏段チェーン7が移動して、踏段20は、上階と下階との間を循環走行する。
踏段20は、フレーム21と、踏板22と、ライザー23と、クリート24と、踏段シャフト25と、踏段ローラ26と、追従ローラ28とを含む。踏板22は、フレーム21の頂部に固定されている。ライザー23は、フレーム21の後側部に固定されている。踏段20の側面視において、ライザー23は、膨らんだ弧の形状を有している。クリート24は、踏板22と、ライザー23とに設けられている。互いに隣り合うクリートの間に、溝が形成されている。踏段シャフト25は、フレーム21の前端部に固定されている。踏段ローラ26は、踏段シャフト25に回転可能に取り付けられている。追従ローラ28は、フレーム21の後下端部に回転可能に取り付けられている。踏段ローラ26は、踏段レール5によって案内される。追従ローラ28は、追従レール6によって案内される。こうして、踏段20の軌道及び姿勢が維持される。
トラス2の上方に、欄干10が設けられている。欄干10は、トラス2の長手方向に延在している。欄干10には、移動手摺11が設けられている。移動手摺11は、上階と下階との間を循環移動する。駆動装置8は、移動手摺11をさらに駆動してもよい。移動手摺11は、踏段20と連動して移動する。
エスカレータ1は、下側水平部15、下側曲部16、中間傾斜部17、上側曲部18及び上側水平部19の五つのセクションに分かれている。
カーブドレールスイッチ30は、エスカレータ1の安全装置の一つである。踏段20が正常に走行する場合、下側曲部16及び上側曲部18において、互いに隣り合う踏段20の段差が小さくなる。しかし、互いに隣り合う踏段20の間にエスカレータ1の乗客の靴などが挟まることがある。すると、下側曲部16及び上側曲部18において、互いに隣り合う踏段20の段差が小さくならずに、互いに隣り合う踏段20の一方の踏段20が浮き上がる。カーブドレールスイッチ30は、この踏段20の浮き上がりを検出する。
具体的には、カーブドレールスイッチ30は、下側曲部16と上側曲部18とに設けられている。カーブドレールスイッチ30は、作動レール31と、センサ32とを含む。作動レール31は、追従レール6の上方に配置されている。センサ32は、作動レール31の動きを検出する。センサ32は、制御装置35に通信可能に接続されている。踏段20が浮き上がると、追従ローラ28は、追従レール6から浮き上がって、作動レール31を上方に移動させる。センサ32は、作動レール31が動いた時に、制御装置35に、踏段浮き上がり信号を出力する。センサ32は、例えば、マイクロスイッチである。
制御装置35は、エスカレータ1の動作を制御する。具体的には、制御装置35は、駆動装置8などを制御する。例えば、制御装置35は、カーブドレールスイッチ30(センサ32)から踏段浮き上がり信号を受信すると、駆動装置8を停止させる。こうして、カーブドレールスイッチ30が踏段20の異常走行を検知したときに、踏段20が停止する。制御装置35は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのような演算装置と、磁気メモリまたは半導体メモリなどのような記憶装置とを含むコンピュータである。記憶装置は、例えば、エスカレータ1を制御するプログラム及びエスカレータ1の状態に関するデータを記憶している。
図4から図10を参照して、カーブドレールスイッチ動作確認治具40の構成を説明する。カーブドレールスイッチ動作確認治具40は、持ち上げロッド41と、接触部材43と、クリート保持部50と、連結部材70とを備える。
図4を参照して、持ち上げロッド41は、例えば、ステンレスのような金属で形成されている。持ち上げロッド41は、部分41a,41b,41cを含む。部分41a,41b,41cは、持ち上げロッド41の長手方向において互いに離れている。部分41aは、例えば、持ち上げロッド41の第1端部である。部分41bは、例えば、第1端部とは反対側の持ち上げロッド41の第2端部である。部分41cは、部分41aと部分41bとの間にある。部分41cは、持ち上げロッド41の長手方向における持ち上げロッド41の中央部である。持ち上げロッド41は、ハンドル42を含む。ハンドル42は、部分41cに対して部分41aとは反対側(部分41cに対して部分41bに近い側)に配置されている。持ち上げロッド41は、連結部材70が引っ掛けられるリング部材49を含む。
図4から図6に示されるように、接触部材43は、持ち上げロッド41の部分41aに設けられている。接触部材43は、踏段20の踏板22に設けられているクリート24に接触する接触表面43aを含む。接触表面43aは、例えば、踏板22のうち隣り合う踏段20のライザー23に近い領域(踏板22のうち踏段シャフト25に近い領域、踏板22の前領域)に設けられているクリート24に接触する。図6に示されるように、クリート24は、側面24aと、側面24aとは反対側の側面24bと、頂部24tとを含む。側面24a,24bは、踏板22から突出している。側面24a,24bは、各々、踏板22と頂部24tとに接続されている。接触部材43の接触表面43aは、クリート24の頂部24tに接触する。
接触表面43aは、ゴムなどのように、持ち上げロッド41よりも柔らかい材料で形成されている。本実施の形態のように、接触部材43の全体が、持ち上げロッド41よりも柔らかい材料で形成されてもよい。図4及び図5に示されるように、カーブドレールスイッチ動作確認治具40を用いて踏段20を持ち上げる時に持ち上げロッド41の長手方向と連結部材70の長手方向とによって規定される断面(法線がクリート24の配列方向である断面、図4及び図5の各々の紙面に沿う断面)において、接触表面43aは、半円形状を有している。
図7及び図8に示されるように、本実施の形態の変形例では、カーブドレールスイッチ動作確認治具40は、持ち上げロッド41の部分41aと接触部材43とを互いに連結する回転継手44をさらに備えてもよい。
回転継手44は、例えば、支持部材45と、ピン48とを含む。支持部材45は、接触部材43を支持する。支持部材45は、例えば、ステンレスなどの金属で形成されている。支持部材45は、ベース板46と、突出片47とを含む。ベース板46は、おもて面と、おもて面とは反対側の裏面とを含む。接触部材43は、ベース板46の裏面に固定されている。突出片47は、ベース板46のおもて面から突出している。突出片47に、孔47hが設けられている。持ち上げロッド41の部分41aに孔41hが設けられている。ピン48は、孔41h及び孔47hに挿入されている。
図7及び図8に示されるように、接触表面43aに、クリート24が嵌合する凹部47dが設けられてもよい。接触部材43の接触表面43aは、クリート24の頂部24tに加えて、クリート24の側面24a,24bに接触する。
図4及び図9に示されるように、クリート保持部50は、踏板22に設けられているクリート24を保持する。クリート保持部50は、例えば、踏板22のうちライザー23に近い領域(踏板22の後領域)に設けられているクリート24を保持する。図9を参照して、クリート保持部50は、例えば、一対の挟持部材51,52と、ピン58と、ガイドピン65と、ロック部60と、リング部材66とを含む。
一対の挟持部材51,52は、踏板22に設けられているクリート24を挟持する。
挟持部材51は、挟持部51aと、挟持部51aとは反対側の端部51bと、挟持部51aと端部51bとの間にある中央部51cと、滑り止め部55とを含む。挟持部51aは、クリート24の側面24aに接触する。中央部51cに、孔51eが設けられている。端部51bに孔51fが設けられている。挟持部材51のうち端部51bと中央部51cとの間の部分に、孔51gが設けられている。
挟持部材52は、挟持部52aと、挟持部52aとは反対側の端部52bと、挟持部52aと端部52bとの間にある中央部52cと、滑り止め部56とを含む。挟持部52aは、クリート24の側面24bに接触する。中央部52cに、孔(図示せず)が設けられている。端部52bに雌ねじ孔52fが設けられている。挟持部材52のうち端部52bと中央部52cとの間の部分に、孔52gが設けられている。
挟持部材51,52は、挟持部材51の中央部51c及び挟持部材52の中央部52cにおいて、互いに交差している。ピン58は、挟持部材51の孔51eと挟持部材52の中央部52cの孔(図示せず)とに挿入されている。挟持部材51,52は、ピン58を中心に、開閉動作する。ピン58は、例えば、偏心ピン59である。そのため、挟持部51aは、クリート24の側面24aの法線方向(踏板22の表面に沿う方向、クリート24の配列方向)に移動する。挟持部52aは、クリート24の側面24bの法線方向(踏板22の表面に沿う方向、クリート24の配列方向)に移動する。ガイドピン65は、挟持部材51の孔51gと挟持部材52の孔52gとに挿入されている。ガイドピン65の長手方向は、クリート24の側面24aの法線方向であり、クリート24の側面24bの法線方向であり、踏板22の表面に沿う方向であり、クリート24の配列方向である。
滑り止め部55は、挟持部51aのうち挟持部52aに対向する表面に設けられている。滑り止め部56は、挟持部52aのうち挟持部51aに対向する表面に設けられている。滑り止め部55,56は、例えば、凹凸構造を有している。滑り止め部55,56は、挟持部材51,52が踏板22に設けられているクリート24を挟持した後に、挟持部材51,52がクリート24の側面24a,24bを滑ってクリート24から外れることが防止され得る。
リング部材66は、例えば、ガイドピン65に固定されている。リング部材66に、連結部材70が引っ掛けられる。
ロック部60は、一対の挟持部材51,52がクリート24を挟持したまま一対の挟持部材51,52をロックする。ロック部60は、例えば、雄ねじ61と、つまみ63とを含む。雄ねじ61は、ヘッド部61aと、胴部61bとを含む。
胴部61bは、ヘッド部61aに接続されている。胴部61bの側面に、ねじ溝が形成されている。胴部61bは、孔51fを通り抜けて、雌ねじ孔52fに螺合する。ヘッド部61aのうち胴部61bが突出する面は、挟持部材51の端部51bに接触している。つまみ63は、ヘッド部61aに形成されている。点検作業員は、つまみ63を回して、一対の挟持部材51,52を開閉動作させる。具体的には、点検作業員が雄ねじ61を締めると、一対の挟持部材51,52は互いに近づいて、踏板22に設けられているクリート24は一対の挟持部材51,52によって挟持される。点検作業員が雄ねじ61を緩めると、一対の挟持部材51,52は互いに離れて、踏板22に設けられているクリート24は一対の挟持部材51,52から外れる。
図10に示されるように、クリート保持部50は、バイスプライヤ80であってもよい。バイスプライヤ80は、例えば、挟持部材51,52と、ピン58と、ロック部60とを含む。図10では、リング部材66の図示が省略されている。
図4を参照して、連結部材70は、持ち上げロッド41の部分41cとクリート保持部50とを互いに連結する。連結部材70は、リング部材49,66に引っ掛けられる。連結部材70は、特に限定されないが、例えば、ロープもしくは鎖のような可撓性細長部材、または、伸縮可能棒である。連結部材70は、持ち上げロッド41及びクリート保持部50に着脱可能であってもよい。
カーブドレールスイッチ動作確認治具40を用いた、本実施の形態のカーブドレールスイッチ30の点検方法の一例を説明する。
点検作業員は、保管庫(図示せず)から、下側曲部16または上側曲部18にある踏段20に、カーブドレールスイッチ動作確認治具40を持ち運ぶ。点検作業員は、クリート保持部50を、踏板22に設けられているクリート24に取り付ける。クリート保持部50は、例えば、踏板22のうちライザー23に近い領域(踏板22の後領域)に設けられているクリート24を保持する。
具体的には、点検作業員は、クリート保持部50をクリート24に向けて下方に移動させて、踏板22に設けられているクリート24の両側に挟持部材51の挟持部51aと挟持部材52の挟持部52aとを配置する。点検作業員は、つまみ63を回転させて、雄ねじ61を締める。挟持部材51の挟持部51aはクリート24の側面24aの法線方向に移動し、挟持部材52の挟持部52aはクリート24の側面24bの法線方向に移動して、挟持部51a,52aは互いに近づく。踏板22に設けられているクリート24は、挟持部51aと挟持部52aとによって挟持される。雌ねじ孔52fへの雄ねじ61の螺合と、挟持部材51の端部51bへのヘッド部61aの接触とによって、挟持部51a,52aが互いに離れる方向に移動することが阻止される。こうして、ロック部60は、一対の挟持部材51,52が踏板22に設けられているクリート24を挟持したまま、一対の挟持部材51,52をロックする。
点検作業員は、接触部材43の接触表面43aを、踏板22に設けられているクリート24に接触させる。接触部材43の接触表面43aは、例えば、踏板22のうち隣り合う踏段20のライザー23に近い領域(踏板22のうち踏段シャフト25に近い領域、踏板22の前領域)に設けられているクリート24に接触する。
点検作業員は、連結部材70を用いて、クリート保持部50を持ち上げロッド41に連結する。具体的には、連結部材70をリング部材49,66に通すことによって、クリート保持部50は持ち上げロッド41に連結される。
点検作業員は、持ち上げロッド41のハンドル42を把持して、持ち上げロッド41を上方に移動させる。持ち上げロッド41とクリート保持部50とは、連結部材70によって連結されている。連結部材70がロープもしくは鎖のような可撓性細長部材または伸縮可能棒である場合には、連結部材70は連結部材70の最大長さまで伸びる。点検作業員が持ち上げロッド41を上方に移動させると、クリート保持部50によって保持されている踏段20の後部分が持ち上げられる。
持ち上げロッド41は、接触部材43が設けられている部分41a(より正確には、接触部材43と踏板22に設けられているクリート24との間の接触部分43c)を支点とし、ハンドル42を力点とし、部分41cを作用点とするてことして機能する。持ち上げロッド41の長手方向における部分41a(より正確には、接触部分43c)とハンドル42との間の距離は、持ち上げロッド41の長手方向における部分41a(より正確には、接触部分43c)と部分41cとの間の距離よりも大きい。そのため、部分41cには、点検作業員がハンドル42に加えた力よりも大きな力が作用する。カーブドレールスイッチ動作確認治具40を用いることによって、より少ない力で踏段20を持ち上げることができる。
踏板22に沿う方向における接触部分43cとクリート保持部50のリング部材66との間の距離Lは、持ち上げロッド41の長手方向における接触部分43cと持ち上げロッド41のリング部材49との間の距離Lに等しくてもよい。そのため、カーブドレールスイッチ動作確認治具40を用いて踏段20を持ち上げる際に、踏段20は接触部分43cを中心に回転運動しながら、踏段20の後部分が持ち上げられる。そして、踏段20のライザー23は、踏段20の側面視において、ライザー23は、膨らんだ弧の形状を有している。そのため、カーブドレールスイッチ動作確認治具40を用いて踏段20を持ち上げる際に、踏段20が隣り合う踏段20に衝突することが防止される。
点検作業員がカーブドレールスイッチ動作確認治具40を用いて踏段20の後部分を予め定められた高さだけ持ち上げる。カーブドレールスイッチ30が正常に動作している場合には、踏段20の後部分が予め定められた高さだけ持ち上げられると、追従ローラ28が作動レール31に接触して、センサ32が制御装置35に踏段浮き上がり信号を出力する。そこで、点検作業員は、踏段20の後部分が予め定められた高さだけ持ち上げられた時に、センサ32が踏段浮き上がり信号を出力するか否かを調べる。
踏段20の後部分が予め定められた高さだけ持ち上げられた時に、センサ32が踏段浮き上がり信号を出力する場合には、点検作業員は、カーブドレールスイッチ30の動作は正常であると判断する。踏段20の後部分が予め定められた高さだけ持ち上げられた時に、センサ32が踏段浮き上がり信号を出力しない場合には、点検作業員は、カーブドレールスイッチ30の動作は異常であると判断する。こうして、カーブドレールスイッチ30の動作確認作業が終了する。カーブドレールスイッチ30の動作が異常であると判断された場合には、点検作業員は、カーブドレールスイッチ30を修理する、または、新しいカーブドレールスイッチ30に交換する。
カーブドレールスイッチ30の動作確認作業が終了すると、点検作業員は、持ち上げロッド41を下方に移動させて、踏段20を元の位置に戻す。点検作業員は、連結部材70を、持ち上げロッド41及びクリート保持部50から取り外す。
点検作業員は、クリート保持部50を、踏板22に設けられているクリート24から取り外す。具体的には、点検作業員は、つまみ63を回転させて、雄ねじ61を緩める。挟持部材51の挟持部51aはクリート24の側面24aの法線方向に移動し、挟持部材52の挟持部52aはクリート24の側面24bの法線方向に移動して、挟持部51a,52aは互いに離れる。挟持部51aと挟持部52aとは、踏板22に設けられているクリート24から離れる。点検作業員は、クリート保持部50をクリート24から離れるように上方に移動させる。こうして、クリート保持部50は、踏板22に設けられているクリート24から取り外される。
点検作業員は、カーブドレールスイッチ動作確認治具40をクリート24から離して、カーブドレールスイッチ動作確認治具40を保管庫(図示せず)に持ち運ぶ。カーブドレールスイッチ動作確認治具40は、保管庫に収容される。
本実施の形態のカーブドレールスイッチ動作確認治具40の効果を説明する。
本実施の形態のカーブドレールスイッチ動作確認治具40は、持ち上げロッド41と、接触部材43と、クリート保持部50とを備える。持ち上げロッド41は、第1部分(部分41a)と、持ち上げロッド41の長手方向において第1部分から離れている第2部分(部分41c)とを含む。接触部材43は、踏段20の踏板22に設けられているクリート24に接触する接触表面43aを含み、かつ、持ち上げロッド41の第1部分に設けられている。クリート保持部50は、クリート24を保持する。連結部材70は、持ち上げロッド41の第2部分とクリート保持部50とを互いに連結する。
カーブドレールスイッチ動作確認治具40を用いることによって、点検作業員は、より少ない力で踏段20を持ち上げることができる。カーブドレールスイッチ動作確認治具40によれば、容易にカーブドレールスイッチ30の動作確認を行うことができる。
本実施の形態のカーブドレールスイッチ動作確認治具40では、接触表面43aは、持ち上げロッド41よりも柔らかい材料で形成されている。
そのため、点検作業員がカーブドレールスイッチ動作確認治具40を用いて踏段20を持ち上げる際に、踏板22に設けられているクリート24が損傷することが防止される。
本実施の形態のカーブドレールスイッチ動作確認治具40では、カーブドレールスイッチ動作確認治具40を用いて踏段20を持ち上げる時に持ち上げロッド41の長手方向と連結部材70の長手方向とによって規定される断面において、接触表面43aは、半円形状を有している。
そのため、接触部材43と踏板22に設けられているクリート24との間の接触部分43cを中心に踏段20が回転運動するように点検作業員が踏段20を持ち上げる際に、踏板22に設けられているクリート24が損傷することが防止される。
本実施の形態のカーブドレールスイッチ動作確認治具40は、第1部分(部分41a)と接触部材43とを互いに連結する回転継手44をさらに備える。連結部材70は、可撓性細長部材または伸縮可能棒である。
そのため、点検作業員がカーブドレールスイッチ動作確認治具40を用いて踏段20を持ち上げる際に、踏段20は、接触部材43と踏板22に設けられているクリート24との間の接触部分43cを中心に回転運動しながら、持ち上げられる。カーブドレールスイッチ動作確認治具40を用いて踏段20を持ち上げる際に、踏段20が隣り合う踏段20に衝突することが防止される。カーブドレールスイッチ動作確認治具40によれば、容易にカーブドレールスイッチ30の動作確認を行うことができる。
本実施の形態のカーブドレールスイッチ動作確認治具40では、回転継手44は、接触部材43を支持する支持部材45と、ピン48とを含む。持ち上げロッド41の第1部分(部分41a)に第1孔(孔41h)が設けられている。支持部材45に第2孔(孔47h)が設けられている。ピン48は、第1孔及び第2孔に挿入されている。
そのため、カーブドレールスイッチ動作確認治具40を用いて踏段20を持ち上げる際に、踏段20が隣り合う踏段20に衝突することが防止される。カーブドレールスイッチ動作確認治具40によれば、容易にカーブドレールスイッチ30の動作確認を行うことができる。
本実施の形態のカーブドレールスイッチ動作確認治具40では、クリート保持部50は、クリート24を挟持する一対の挟持部材51,52と、一対の挟持部材51,52がクリート24を挟持したまま一対の挟持部材51,52をロックするロック部60とを含む。
本実施の形態のカーブドレールスイッチ動作確認治具40では、接触表面43aに、クリート24が嵌合する凹部47dが設けられている。
そのため、接触部材43とクリート24との間の接触面積が増加する。点検作業員がカーブドレールスイッチ動作確認治具40を用いて踏段20を持ち上げる際に、接触部材43がクリート24に対して動くことが防止され得る。カーブドレールスイッチ動作確認治具40によれば、容易にかつ安定的にカーブドレールスイッチ30の動作確認を行うことができる。
ロック部60は、一対の挟持部材51,52によってクリート24が挟持された状態を保つことができる。カーブドレールスイッチ動作確認治具40によれば、容易にカーブドレールスイッチ30の動作確認を行うことができる。
本実施の形態のカーブドレールスイッチ動作確認治具40では、クリート24は、第1側面(側面24a)と、第1側面とは反対側の第2側面(側面24b)とを含む。第1側面及び第2側面は、踏板22から突出している。一対の挟持部材51,52の一方(例えば、挟持部材51)は、クリート24の第1側面に接触する第1挟持部(挟持部51a)と、第1滑り止め部(滑り止め部55)とを含む。一対の挟持部材51,52の他方(例えば、挟持部材52)は、クリート24の第2側面に接触する第2挟持部(挟持部52a)と、第2滑り止め部(滑り止め部56)とを含む。第1滑り止め部は、第1挟持部のうち第2挟持部に対向する表面に設けられている。第2滑り止め部は、第2挟持部のうち第1挟持部に対向する表面に設けられている。
そのため、第1滑り止め部(滑り止め部55)及び第2滑り止め部(滑り止め部56)は、挟持部材51,52が踏板22に設けられているクリート24を挟持した後に、挟持部材51,52がクリート24の第1側面(側面24a)及び第2側面(側面24b)を滑ってクリート24から外れることが防止され得る。カーブドレールスイッチ動作確認治具40によれば、容易にかつ安定的にカーブドレールスイッチ30の動作確認を行うことができる。
本実施の形態のカーブドレールスイッチ動作確認治具40では、クリート24は、第1側面(側面24a)と、第1側面とは反対側の第2側面(側面24b)とを含む。第1側面及び第2側面は、踏板22から突出している。一対の挟持部材51,52の一方(例えば、挟持部材51)は、クリート24の第1側面に接触する第1挟持部(挟持部51a)を含む。一対の挟持部材51,52の一方に第3孔(孔51e)が設けられている。一対の挟持部材51,52の他方(例えば、挟持部材52)は、クリート24の第2側面に接触する第2挟持部(挟持部52a)を含む。一対の挟持部材51,52の他方に第4孔が設けられている。クリート保持部50は、第3孔及び第4孔に挿入されている偏心ピン59をさらに含む。
そのため、第1挟持部(挟持部51a)は、クリート24の第1側面(側面24a)の法線方向に移動するとともに、第2挟持部(挟持部52a)は、クリート24の第2側面(側面24b)の法線方向に移動する。第1挟持部及び第2挟持部による挟持圧力がクリート24に均等に印加される。挟持部材51,52がクリート24から外れることが防止され得る。カーブドレールスイッチ動作確認治具40によれば、容易にかつ安定的にカーブドレールスイッチ30の動作確認を行うことができる。
本実施の形態のカーブドレールスイッチ動作確認治具40では、クリート保持部50は、バイスプライヤ80である。
バイスプライヤ80は、一対の挟持部材51,52によってクリート24が挟持された状態を保つことができる。カーブドレールスイッチ動作確認治具40によれば、容易にカーブドレールスイッチ30の動作確認を行うことができる。
今回開示された実施の形態及びその変形例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることを意図される。
1 エスカレータ、2 トラス、3 上側スプロケット、4 下側スプロケット、5 踏段レール、6 追従レール、7 踏段チェーン、8 駆動装置、10 欄干、11 移動手摺、15 下側水平部、16 下側曲部、17 中間傾斜部、18 上側曲部、19 上側水平部、20 踏段、21 フレーム、22 踏板、23 ライザー、24 クリート、24a,24b 側面、24t 頂部、25 踏段シャフト、26 踏段ローラ、28 追従ローラ、30 カーブドレールスイッチ、31 作動レール、32 センサ、35 制御装置、40 カーブドレールスイッチ動作確認治具、41 持ち上げロッド、41a,41b,41c 部分、41h 孔、42 ハンドル、43 接触部材、43a 接触表面、43c 接触部分、44 回転継手、45 支持部材、46 ベース板、47 突出片、47d 凹部、47h 孔、48 ピン、49 リング部材、50 クリート保持部、51,52 挟持部材、51a,52a 挟持部、51b,52b 端部、51c,52c 中央部、51e,51f,51g,52g 孔、52f 雌ねじ孔、55,56 滑り止め部、58 ピン、59 偏心ピン、60 ロック部、61 雄ねじ、61a ヘッド部、61b 胴部、65 ガイドピン、66 リング部材、70 連結部材、80 バイスプライヤ。

Claims (10)

  1. 第1部分と、第2部分とを含む持ち上げロッドを備え、前記第2部分は前記持ち上げロッドの長手方向において前記第1部分から離れており、
    踏段の踏板に設けられているクリートに接触する接触表面を含み、かつ、前記第1部分に設けられている接触部材と、
    前記クリートを保持するクリート保持部と、
    前記第2部分と前記クリート保持部とを互いに連結する連結部材とを備える、カーブドレールスイッチ動作確認治具。
  2. 前記接触表面は、前記持ち上げロッドよりも柔らかい材料で形成されている、請求項1に記載のカーブドレールスイッチ動作確認治具。
  3. 前記カーブドレールスイッチ動作確認治具を用いて前記踏段を持ち上げる時に前記持ち上げロッドの長手方向と前記連結部材の長手方向とによって規定される断面において、前記接触表面は、半円形状を有している、請求項2に記載のカーブドレールスイッチ動作確認治具。
  4. 前記第1部分と前記接触部材とを互いに連結する回転継手をさらに備え、
    前記連結部材は、可撓性細長部材または伸縮可能棒である、請求項1または請求項2に記載のカーブドレールスイッチ動作確認治具。
  5. 前記回転継手は、前記接触部材を支持する支持部材と、ピンとを含み、
    前記第1部分に第1孔が設けられており、
    前記支持部材に第2孔が設けられており、
    前記ピンは、前記第1孔及び前記第2孔に挿入されている、請求項4に記載のカーブドレールスイッチ動作確認治具。
  6. 前記接触表面に、前記クリートが嵌合する凹部が設けられている、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のカーブドレールスイッチ動作確認治具。
  7. 前記クリート保持部は、前記クリートを挟持する一対の挟持部材と、前記一対の挟持部材が前記クリートを挟持したまま前記一対の挟持部材をロックするロック部とを含む、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のカーブドレールスイッチ動作確認治具。
  8. 前記クリートは、第1側面と、前記第1側面とは反対側の第2側面とを含み、前記第1側面及び前記第2側面は前記踏板から突出しており、
    前記一対の挟持部材の一方は、前記クリートの前記第1側面に接触する第1挟持部と、第1滑り止め部とを含み、
    前記一対の挟持部材の他方は、前記クリートの前記第2側面に接触する第2挟持部と、第2滑り止め部とを含み、
    前記第1滑り止め部は、前記第1挟持部のうち前記第2挟持部に対向する表面に設けられており、
    前記第2滑り止め部は、前記第2挟持部のうち前記第1挟持部に対向する表面に設けられている、請求項7に記載のカーブドレールスイッチ動作確認治具。
  9. 前記クリートは、第1側面と、前記第1側面とは反対側の第2側面とを含み、前記第1側面及び前記第2側面は前記踏板から突出しており、
    前記一対の挟持部材の一方は、前記クリートの前記第1側面に接触する第1挟持部を含み、前記一対の挟持部材の前記一方に第3孔が設けられており、
    前記一対の挟持部材の他方は、前記クリートの前記第2側面に接触する第2挟持部を含み、前記一対の挟持部材の前記他方に第4孔が設けられており、
    前記クリート保持部は、前記第3孔及び前記第4孔に挿入されている偏心ピンをさらに含む、請求項7に記載のカーブドレールスイッチ動作確認治具。
  10. 前記クリート保持部は、バイスプライヤである、請求項7または請求項8に記載のカーブドレールスイッチ動作確認治具。
JP2022059443A 2022-03-31 2022-03-31 カーブドレールスイッチ動作確認治具 Pending JP2023150358A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022059443A JP2023150358A (ja) 2022-03-31 2022-03-31 カーブドレールスイッチ動作確認治具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022059443A JP2023150358A (ja) 2022-03-31 2022-03-31 カーブドレールスイッチ動作確認治具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023150358A true JP2023150358A (ja) 2023-10-16

Family

ID=88326955

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022059443A Pending JP2023150358A (ja) 2022-03-31 2022-03-31 カーブドレールスイッチ動作確認治具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023150358A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101537846B1 (ko) 엘리베이터용 비상멈춤장치
US20160325964A1 (en) Elevator provided with a safety apparatus arrangement, and a safety apparatus
JP2009040570A (ja) エレベータのかご固定装置
EP3097037A1 (en) Elevator provided with a safety device arrangement
JP2005319515A (ja) 曲げ加工装置
WO2010067435A1 (ja) エレベータ装置
JP2010533112A (ja) 吊り上げフック
JP2023150358A (ja) カーブドレールスイッチ動作確認治具
KR100685556B1 (ko) 엘리베이터용 속도 조절기 및 엘리베이터 장치
JPWO2018229905A1 (ja) エレベータのピット梯子装置
JP2626408B2 (ja) エレベータ用非常停止装置
KR20190002341U (ko) 엘리베이터 승강장 도어 이탈방지장치
EP1449800A1 (en) Emergency stopper of elevator
JP3507217B2 (ja) マンコンベア用安全装置
US7032714B2 (en) Automatic return mechanism for elevator escape device
JP2007146621A (ja) 階段歩行用介助装置
JP2008094606A (ja) エレベータ用非常止め装置及びこれを用いたエレベータ
KR100651006B1 (ko) 엘리베이터 권상기의 브레이크 개방 장치 및 그 조작 방법
JP7208789B2 (ja) 杭圧入機
JPH02144389A (ja) エレベータの非常止め装置
JP2527069B2 (ja) エレベ―タ昇降路装置
JP2007276903A (ja) エレベータのホールドア開放固定装置
JP2019072734A (ja) プレスブレーキ
JP2572463B2 (ja) 乗客コンベアのハンドレール外し装置
JP3671704B2 (ja) ガイドローラ保護装置